JP2004242012A - スピーカホンおよびスピーカホンシステム - Google Patents

スピーカホンおよびスピーカホンシステム Download PDF

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Abstract

【課題】集中処理装置やそのための電源を必要とせず、簡単な接続によって複数台のスピーカホンの同時使用が可能なスピーカホンシステムの実現を課題とする。
【解決手段】スピーカホン1のマイクロホン111の出力を増幅するマイクロホンアンプ112の最終段の出力をNPNトランジスタのオープンコレクタ出力かN型FETのオープンドレイン出力としてスピーカアンプ122の入力とともに並列接続を可能にし、同一径でオーディオ規格の丸型3極コネクタ複数個で電話機2のイヤホンマイク端子に接続するとともにスピーカホン1相互の接続を行なう。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スピーカホンシステムおよびスピーカホンに関し、特にスピーカホンを複数、並列に同時使用可能なスピーカホンシステムおよびこのスピーカホンシステムで用いられるスピーカホンに関する。
【0002】
【従来の技術】
電話機等の通話機能を有する通信端末において、ハンズフリー通話を実現するためにスピーカホンを接続して、あるいは、スピーカホン機能を設けてハンズフリー通話を行なうことが従来から行なわれている。スピーカホンによると、相手側からの音声は装置本体に備えられたスピーカによって拡声出力され、自身の音声は装置本体に備えられたマイクロホンで集音されて相手側に伝わるため、電話機や送受話器を手で持たないで通話ができるというハンズフリーの利点があるため、運転者の通話に適しており、車載用装置として開発されてきた経緯がある。このため、従来のスピーカホンは大型で、電源も車載用に適した構成になっているが、携帯に適した構造ではないので、スピーカホンの他の利点であるパーティ会場や野外などでの多人数での同時通話に適しているという点は充分利用できないという問題があった。
【0003】
この問題を解決するため、例えば、携帯型のスピーカホンを提供して他人数での同時通話を適時行なうようにする試みがなされている(例えば、特許文献1参照。)。しかし、これとても使用場所の選択には自由度が大きいが、スピーカホン周囲の使用適用範囲が広くなく、騒音の多い場所で使用するには問題が多い。
【0004】
一般に、1人対複数者、複数者対複数者の通話を電話を用いて行なう場合に、スピーカホンは有効な手段であるが、マイクロホンが周囲騒音を取り込み過ぎないようにすること、スピーカ音が周囲に迷惑を及ぼさないようにする目的から、通常適用範囲を装置周囲1m以内とすることが多い。
従って、多数の人が参加する会議電話や、走行中の自動車車内や、建築現場、パーティ会場などのような騒音の多い場所では、1台だけでは使いにくく、複数台のスピーカホンを使用したくなる。
しかし、このような目的で、簡単に複数台を同時に使用することのできるスピーカホンは、従来ほとんど見られず、電話機とスピーカホンの間に送話出力の加算と、受話入力の配分を行なう集中処理装置を設ける必要があった。しかも、このような集中処理装置は独立に電源を必要とし、また、集中処理装置とスピーカホンとの間の結線は長さの異なる接続線を用いてスター結線する必要があるため、使い勝手がかなり悪いという問題があった。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−224286号公報 (第2〜4頁、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述のごとく、従来のスピーカホンは単独使用を目的としており、複数台を同時に使用しようとすると、複雑な構成の集中処理装置を電話機とスピーカホンの間に設ける必要があるなどの問題があった。
本発明は、従来単独で用いられているスピーカホンに簡単な改良を加えることで、集中処理装置やそのための電源を必要とせず、簡単な接続によって複数台の同時使用が可能なスピーカホンおよびそのスピーカホンを用いたスピーカホンシステムの実現を課題とする。本発明では、スピーカホンの同時使用をどこでも簡単に行うため、電話機が携帯電話である場合が最適と考えられるので、接続対象を携帯電話を第1に考えた。携帯電話の大半の機種は、2.5mm径のオーディオ規格の丸型3極ジャックからなるイヤホンマイク端子を備えており、この端子をスピーカホンとの接続に使用するのがもっとも簡便なので、本発明のスピーカホンは、携帯電話との接続にこの端子を用いるように考えた。さらに、使い勝手を考えて、本発明のスピーカホンは単独使用も複数同時使用も、同一のもので実現できるように考慮されている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、本発明は、電話機と接続してハンズフリー通話を行なう複数のスピーカホンを有してなるスピーカホンシステムにおいて、前記スピーカホンはそれぞれ複数の接続用コネクタを有し、複数の前記スピーカホンは所定の間隔を置いて配置され、そのスピーカホンのうちの1つは、前記接続用コネクタを介して前記電話機と直接接続され、他のスピーカホンは前記接続用コネクタを介して隣接するスピーカホンに順次接続され、これによって、複数個のスピーカホンを1台の電話機の音声入出力用として並列に同時に使用可能とすることを特徴とする。
これにより、複数のスピーカホンを並列接続するだけで、スピーカホンシステムを実現することができ、電話機との接続と隣接スピーカホンとの接続を同一の接続用コネクタで実行して、複数個のスピーカホンを1台の電話機の音声入出力用として、並列に同時に使用可能とするスピーカホンシステムを実現することができる。
【0008】
前記スピーカホンが、マイクとこのマイクの出力を増幅するマイクロホン増幅器とを有する送話部と、スピーカと前記電話機からの受話入力を増幅してこのスピーカを駆動するスピーカ増幅器とを有する受話部と、前記送話部と前記受話部に共通GNDと電源とを供給する電源供給部と前記電話機または他のスピーカホンとの接続用に前記送話部の出力と前記受話部の入力と前記共通GNDとを接続端子に含む複数個の接続用コネクタを有する接続部とを具備することを特徴とする。
これにより、電話機との接続と隣接スピーカホンとの接続を接続用コネクタで容易に実行できて、複数個のスピーカホンを1台の電話機の音声入出力用として並列に同時に使用可能なスピーカホンシステムを実現することができる。
【0009】
スピーカホンシステムに用いられる前記スピーカホンの前記送話部出力、即ち、前記マイクロホン増幅器の出力がNPNトランジスタのオープンコレクタ出力かN型FETのオープンドレイン出力であることを特徴とする。
これにより、複数のスピーカホンの送話部の出力を並列接続するだけで、各送話部の出力を加算することができ、電話機との接続と隣接スピーカホンとの接続を接続用コネクタで容易に実行できて、複数個のスピーカホンを1台の電話機の音声入出力用として並列に同時に使用可能なスピーカホンシステムを実現することができる。
【0010】
スピーカホンシステムに用いられる前記スピーカホンの前記接続用コネクタのうち少なくとも1つは丸型3極ジャックであり、他は丸型3極プラグを先端に配置した片プラグ接続線であることを特徴とする。
これにより、電話機に携帯電話を用い、携帯電話と隣接スピーカホンとの接続を片プラグ接続線と丸型3極ジャックで同時に実行することが可能なスピーカホンシステムを実現することができる。
【0011】
スピーカホンシステムに用いられる前記スピーカホンは前記片プラグ接続線を巻き込める巻き込み部を有することを特徴とする。
これにより、スピーカホンの片プラグ接続線の収納が容易なスピーカホンシステムを実現することができる。
【0012】
スピーカホンシステムに用いられる前記スピーカホンの前記接続用コネクタのうち少なくとも2つは丸型3極ジャックであり、スピーカホンを相互に接続する際には、丸型3極プラグを両端に有する接続ケーブルを隣接するスピーカホンの丸型3極ジャックに順次接続することにより行なうことを特徴とする。
これにより、電話機に携帯電話を用い、携帯電話と隣接スピーカホンとの接続を同一規格の丸型3極ジャックと接続ケーブルで同時に実行することが可能なスピーカホンシステムを実現することができる。
【0013】
電話機と接続してハンズフリー通話を行なうスピーカホンにおいて、マイクとこのマイクの出力を増幅するマイクロホン増幅器とを有する送話部と、スピーカと前記電話機からの受話入力を増幅してこのスピーカを駆動するスピーカ増幅器とを有する受話部と、前記送話部と前記受話部に共通GNDと電源とを供給する電源供給部と、前記電話機または他のスピーカホンとの接続用に前記送話部の出力と前記受話部の入力と前記共通GNDとを接続端子に含む複数個の接続用コネクタを有する接続部とを具備することを特徴とする。
これにより、電話機との接続と隣接スピーカホンとの接続を接続用コネクタで容易に実行できて、複数個のスピーカホンを1台の電話機の音声入出力用として並列に同時に使用可能なスピーカホンを実現することができる。
【0014】
スピーカホンの前記送話部出力、即ち、前記マイクロホン増幅器の出力がNPNトランジスタのオープンコレクタ出力かN型FETのオープンドレイン出力であることを特徴とする。
これにより、複数のスピーカホンの送話部の出力を並列接続するだけで、各送話部の出力を加算することができ、電話機との接続と隣接スピーカホンとの接続を接続用コネクタで容易に実行できて、複数個のスピーカホンを1台の電話機の音声入出力用として並列に同時に使用可能なスピーカホンを実現することができる。
【0015】
スピーカホンの前記接続用コネクタのうち少なくとも1つは丸型3極ジャックであり、他は片プラグ接続線であることを特徴とする。
これにより、電話機に携帯電話を用い、携帯電話や隣接スピーカホンとの接続を片プラグ接続線と丸型3極ジャックで同時に実行することが可能なスピーカホンを実現することができる。
【0016】
スピーカホンは前記片プラグ接続線を巻き込める巻き込み部を有することを特徴とする。
これにより、スピーカホンの片プラグ接続線の収納が容易なスピーカホンを実現することができる。
【0017】
スピーカホンの前記接続用コネクタのうち少なくとも2つは丸型3極ジャックであり、スピーカホンを相互に接続する際には、丸型3極プラグを両端に有する接続ケーブルを隣接するスピーカホンの丸型3極ジャックに順次接続することにより行なうことを特徴とする。
これにより、電話機に携帯電話を用い、携帯電話と隣接スピーカホンとの接続を同一規格の丸型3極ジャックと接続ケーブルで同時に実行することが可能なスピーカホンを実現することができる。
【0018】
スピーカホンの前記スピーカに所定レベル以上の音声入力が所定時間以上ない場合は、微弱電流で対応する電源セーブモードに入り、前記スピーカに所定レベル以上の音声入力が入った場合にこの電源セーブモードを解除する電源セーブ機能を有することを特徴とする。
これにより、電源をオンにしたままでも電源の消費を自動的に抑えることができ、乾電池を電源に用いた場合でも長時間の使用が可能なスピーカホンを実現することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかるスピーカホンシステムを添付図面を参照にして詳細に説明する。
【0020】
図1に、本発明のスピーカホンシステムに用いられるスピーカホンの一実施の形態の構成と電話機との接続状態を示す。図1において、符号1はスピーカホン、符号11は送話部、符号111はマイクロホンユニット(マイク)、符号112はマイクロホンアンプ(マイクアンプ)、符号12は受話部、符号121は外部放音型スピーカ(スピーカ)、符号122はスピーカアンプ、符号13は接続部、符号131−1〜131−kは丸型3極コネクタ、符号14は電源供給部、符号141は電池、符号2は電話機、符号21は電話機内丸型3極コネクタ、+Vcmは電話機電源、Rmは抵抗、Cmはコンデンサである。通常の電話機では、+Vcmは2〜10V(3V付近である場合が多い)、Rmは470Ω〜10kΩ(2.2kΩが標準値)、Cmは0.1μF〜10μF位の値である。
このスピーカホン1は丸型3極コネクタ131をk個有しており、丸型3極コネクタ1(131−1)が電話機に接続されている場合を示している。
【0021】
送話部11では、マイク111が収音した音声信号がマイクアンプ112で所定レベルに増幅されて送話部出力として接続部13の端子に出力される。この送話部出力の出力形は、図2に沿って後述するように、例えばマイクアンプ112の出力段にNPNトランジスタを用いた場合は、そのオープンコレクタ出力であり、また、出力段にN型FETを用いた場合は、そのオープンドレイン出力である。これらの出力段は、コネクタ、接続ケーブルを介して接続される電話機側の電話機電源Vcmで抵抗Rmを介して駆動され、出力信号は電話機の送話アンプに送られる。マイク111には2端子型のエレクレットコンデサマイクロホンなどが適している。
受話部12では、電話機の受話アンプからの出力がコネクタ、接続ケーブルを介してスピーカアンプ122に入力され、所定のレベルに増幅されてスピーカ121から外部に放音される。スピーカ121には円形の4Ωまたは8Ωインピーダンスのものなどが適している。
電源供給部14の電池141の電圧は通常3V〜9V(乾電池を2個ないし6個使用した場合に相当)で、この電池電圧は送話部11、受話部12の電源として供給される。
この図では電話機2側として、この発明に関係のある携帯電話のイヤホンマイク端子だけを代表として示し、その他の部分は省略した。
【0022】
図2に、図1に示したスピーカホン1のマイクアンプ112の出力段の回路図を示す。図2(a)はNPNトランジスタQtを用いた場合のもの、図2(b)はN型FETQfを用いた場合のものである。ベース(B)またはゲート(G)に入力されたマイク111からの信号はオープンコレクタ出力としてコレクタ(C)から、またはオープンドレイン出力としてドレイン(D)から出力されて、丸型3極コネクタ131の送話部出力端子に接続される。
ここで、抵抗Reは制御抵抗であり、エミッタ(E)抵抗またはソース(S)抵抗として、コレクタ(C)電流、またはドレイン(D)電流を所定値とするために用いられる。また、抵抗Raは、付加抵抗であり、通常は使用しないが、スピーカホン1の電源がオフで、マイクアンプ112の出力段のNPNトランジスタQt、またはN型FETQfがオフのときに、これらの静電破壊を防止する目的で、また、電話機側に負荷が接続されていることを認識させる目的などに使用することがある。
【0023】
図3は、本発明のスピーカホン1を複数用いたスピーカホンシステム10の一実施の形態の結線構成と電話機との接続を関係を示す結線図である。この例では、スピーカホンシステム10が、丸型3極コネクタ131を2個ずつ有するn個のスピーカホン1で構成され、電話機2が丸型3極コネクタ21を有している場合を示している。スピーカホン1は図1に示したものと同形式のもので、電源供給部14などは省略して示している。
この構成では、各スピーカホン(1−1〜1−n)の送話部出力、受話部入力、共通GNDは、丸型3極コネクタ131を介してすべて並列に接続され、スピーカホン1(1−1)の丸型3極コネクタ1(131−1)を介して電話機2側の丸型3極コネクタ21と結線されている。もし、電話機2が丸型3極コネクタ以外のコネクタを用いている場合は、接続ケーブルの先端のプラグを電話機コネクタに合わせて変換すればよい。
【0024】
図4に、本発明のスピーカホン1に用いられる丸型3極コネクタ131のジャックの電気回路を示す。図4(a)は付加抵抗Raが用いられないか充分大きい場合(Ra≧200kΩ)に使用するタイプで、特に切り替え接点などは設けられていない。このタイプでは接点1に共通GNDが、接点2に送話部出力が、接点3に受話部入力がそれぞれ接続されている。
一方、図4(b)は付加抵抗Raが用いられていて小さい場合に使用するタイプで、切り替え接点が一箇所設けられているものである。このタイプでは、接点4は切り替え接点で通常接点2と接続されており、プラグが挿入されるとこの切り替え接点が開いて接点2と切り離される。これにより、通常接点2の送話部出力は付加抵抗Raを介して接点1の共通GNDに接続されているが、プラグが挿入されると切り離される。従って、スピーカホンを複数連続接続しても、送話部出力に接続される付加抵抗Raは1個だけとなり、接続される付加抵抗Raは単独使用の場合と同じになる。
【0025】
図5に、図3にその結線を示した本発明のスピーカホンシステム10と電話機2の接続部の等価回路を示す。
図5において、
Imt:送話部出力中の直流電流(スピーカホンシステムの送話部の総合出力直流電流)
vmt:送話部出力中の交流電圧(スピーカホンシステムの総合送話部出力)
vr:受話部入力中の交流電圧
Im1〜Imn:スピーカホン1〜nの送話部出力中の直流電流
vm1〜vmn:スピーカホン1〜nの送話部交流出力電圧
Ri1〜Rin:スピーカホン1〜nの受話部の入力抵抗
Rit:スピーカホンシステムの総合受話部入力抵抗
Re1〜Ren:スピーカホン1〜nの送話部出力段の制御抵抗
Q1〜Qn:スピーカホン1〜nの送話部出力段トランジスタ
である。ただし受話部の入力インピーダンスは通常抵抗と見なすことができる。
【0026】
ここでスピーカホンにすべて同一のタイプのものを用いるとすると、
【0027】
【数1】
Figure 2004242012
【0028】
【数2】
Figure 2004242012
【0029】
【数3】
Figure 2004242012
と見なせる。従って、
【0030】
【数4】
Figure 2004242012
【0031】
【数5】
Figure 2004242012
【0032】
【数6】
Figure 2004242012
【0033】
これにより、スピーカホンシステムの送話部出力中の直流電流Imtは各スピーカホンの送話部出力の直流電流Im1〜Imnの総和であり、同タイプのスピーカホンが用いられる場合は個々のスピーカホンの送話部出力の直流電流Imのn倍である。
また、スピーカホンシステムの総合送話部出力vmtは各スピーカホンの個々の送話部交流出力vm1〜vmnの総和に比例する。ここで、(Rm/Re1)vm1、(Rm/Re2)vm2、…(Rm/Ren)vmnは電話機と単独接続した場合の各スピーカホンの送話部出力である。
また、スピーカホンシステムの総合入力インピーダンスは、同タイプのスピーカホンが用いられる場合は個々のスピーカホンの入力インピーダンスRiの1/nとなる。
【0034】
電話機側では、送話器出力端子にはエレクトレットコンデンサマイクロホンを最低1個はつなげることを想定している。このマイクロホンの消費電流は通常0.1mA〜0.5mAである。従って、式4)より
【0035】
【数7】
Figure 2004242012
【0036】
【数8】
Figure 2004242012
これにより、10個のスピーカホンを接続する場合には、個々のスピーカホンの送話部出力中の直流電流ImをIm≦50μAとすることが必要になるが、この条件をNPNトランジスタやN型FETで実現するのは容易である。
【0037】
また、電話機側で想定している受話器入力は、携帯電話のイヤホンマイク端子では32Ωのイヤホンスピーカかこれより高抵抗のスピーカ負荷の接続が考えられている。従って、式6)より
【0038】
【数9】
Figure 2004242012
【0039】
【数10】
Figure 2004242012
となる。
これにより、10個のスピーカホンを接続する場合には、個々のスピーカホンの受話部入力抵抗RiをRi≧320Ωとすることが必要であるが、受話部の入力インピーダンスを1kΩ以上にすることはきわめて容易であるので、この条件も簡単に実現することができる。
【0040】
以上述べたように、本発明の構成によれば、スピーカホンシステムの送話部出力を各スピーカホンの送話部出力の和にすること、受話部入力を各スピーカホンへ平等に配分することが極めて容易に実現できる。
【0041】
図6は、本発明のスピーカホンの一実施の形態の外観と内部の配置を示す一部透視図である。スピーカホンは携帯型に構成されている。この例では、丸型3極コネクタ131を丸型3極ジャック132と片プラグ接続線133で実現している。送話部11と受話部12とはプリント基板15上に電子回路で構成されていて、送話部11および受話部12と丸型3極ジャック132および片プラグ接続線133との配線もこの基板15上で行なわれている。片プラグ接続線133の先端には丸型3極プラグ134が設けられており、このプラグを電話機の丸型3極ジャックを使用したイヤホンマイク端子や他のスピーカホンの丸型3極ジャック132に挿入することによって接続が行なわれる。電源は単4乾電池3個を直列接続して実現している。
このような構成であるため、本発明のスピーカホンは比較的軽量で小型で携帯に適しており、使用に当たってAC電源を必要としない。
【0042】
図7(a)は、本発明のスピーカホンシステムの一実施の形態の構成を示す構成図である。このスピーカホンシステムは最も簡単な構成で、電話機として携帯電話を用い、図6に示した同形のスピーカホンを複数(図では3個)連結して構成される。携帯電話は大半の機種でイヤホンマイク端子として2.5mm径でオーディオ規格の丸型3極ジャックを採用している。したがってこれに合わせて、スピーカホンに接続部の丸型3極コネクタとして、2.5mm径の片プラグ接続線133を1本と、2.5mm径の丸型3極ジャック132を1個を備え、片プラグ接続線133のケーブル長を1.5mから3mぐらいの長さにしておけば、片プラグ接続線133を電話機との接続用にも隣接するスピーカホンとの接続にも両用に用いることができる。
さらに、図7(b)に示すような一端に2.5mm径の丸型3極プラグを他端に2.5mm径の丸型3極ジャックを備えた延長ケーブルを片プラグ接続線133に接続すれば、さらに電話機とスピーカホン間または隣接するスピーカホン相互間の距離を大きく採ることが可能になる。片プラグ接続線133の長さを短めにして収納しやすくし、延長ケーブルを積極的に用いるようにすることもできる。
【0043】
図8は、本発明のスピーカホンシステムの他の実施の形態の構成を示す構成図である。このスピーカホンシステムは、スピーカホンに接続部の丸型3極コネクタとして、2.5mm径の丸型3極ジャック132を2個備えておき、電話機とスピーカホン間または隣接するスピーカホン相互間の接続には、両端に2.5mm径の丸型3極プラグ134を備えた接続線135を用いるものである。このような両プラグ接続線135は1m〜10mぐらいの長さの異なるものが市販されており、入手しやすいので、スピーカホン相互間の距離がさまざまに異なる場合には非常に便利である。
【0044】
図9は、本発明のスピーカホンシステムのさらに他の実施の形態の構成を示す構成図である。このスピーカホンシステムは、スピーカホンに接続部の丸型3極コネクタとして、2.5mm径の丸型3極ジャック132を2個と、2.5mm径の片プラグ接続線133を1本設けて、この片プラグ接続線133を電話機との接続専用に用いるようにする。これにより、片プラグ接続線133の長さを30cm〜50cm程度に短くすることができるので、収納は容易になる。また、スピーカホン同士の接続には、図8で用いたような入手が容易な両プラグ型の接続線135を用いることができる。
【0045】
図10に本発明のスピーカホンシステムに用いられるスピーカホンの他の実施の形態の外観図を示す。この実施の形態では、片プラグ接続線133を収納するために、筺体の周囲に片プラグ接続線収納溝16を設け、片プラグ接続線133を巻き込んで収納するようにしている。さらに、この片プラグ接続線収納溝16の一部には丸型3極プラグ134を止めておくことができるようになっている。これにより、片プラグ接続線133の収納が容易になってスピーカホンの携帯性も向上する。なお、片プラグ接続線133の収納方法はこれに限られるものではなく、筺体内部に巻き込むようにすることも可能である。
【0046】
本発明のスピーカホンでは、携帯が容易で野外でも使用できるように電源には乾電池を用いている。この乾電池の寿命を保つために、電源セーブ機能を持たすことができる。この電源セーブ機能によると、スピーカホンが単体の場合でも、携帯電話や他のスピーカホンに接続されている場合でも、スピーカに所定レベル以上の音声入力が所定の時間に亙ってなかった場合には、微弱電流だけが流れる電源セーブモードにし、スピーカに所定レベル以上の入力が入った場合に解除するようにする。あるいは、携帯電話や他のスピーカホンに接続されてない場合は常に電源セーブモードにし、他に接続された状態でスピーカに所定レベル以上の音声入力が入った場合のみ、電源セーブモードを解除するようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】
以上本発明を代表的な実施の形態にそって説明したが、本発明によれば単独でも使用することができるスピーカホンを用い、スピーカホン同士を単純に接続線で順次連結するだけで、複数のスピーカホンを同時に使用することができるスピーカホンシステムを実現することができ、従来にはなかった大きな効果をあげることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスピーカホンの構成と電話機への接続状態を示す説明図。
【図2】図1のスピーカホンのマイクロホンアンプの出力段の回路図。
【図3】本発明のスピーカホンシステムの結線構成と電話機への接続示す説明図。
【図4】丸型3極コネクタのジャックの回路図。
【図5】本発明のスピーカホンシステムと電話機の接続部の等価回路図。
【図6】本発明のスピーカホンの外観と内部の配置を示す一部透視図。
【図7】本発明のスピーカホンシステムの一実施の形態の構成を示す構成図。
【図8】本発明のスピーカホンシステムの他の実施の形態の構成を示す構成図。
【図9】本発明のスピーカホンシステムのさらに他の実施の形態の構成を示す構成図。
【図10】本発明のスピーカホンの他の実施の形態の外観図と片プラグ接続線の収納の様子を示す図。
【符号の説明】
1 スピーカホン
2 電話機
10 スピーカシステム
11 送話部
12 受話部
13 接続部
14 電源供給部
15 プリント基板
16 片プラグ接続線収納溝
21 電話機内丸型3極コネクタ
111 マイクロホンユニット(マイク)
112 マイクロホンアンプ(マイクアンプ)
121 外部放音型スピーカ
122 スピーカアンプ
131−1〜131−k 丸型3極コネクタ
132 丸型3極ジャック
133 片プラグ接続線
134 丸型3極プラグ
141 電池
Cm コンデンサ
Im1〜Imn、Imt 直流電流
Qt、Q1〜Qn トランジスタ
Qf FET
Ra、Re、Re1〜Ren、Rm 抵抗
Ri 受話部入力インピーダンス
Vcm 電話機電源
vm1〜vmn、vmt、vr 交流電圧

Claims (12)

  1. 電話機と接続してハンズフリー通話を行なう複数のスピーカホンを有してなるスピーカホンシステムにおいて、
    前記スピーカホンはそれぞれ複数の接続用コネクタを有し、
    複数の前記スピーカホンは所定の間隔を置いて配置され、そのスピーカホンのうちの1つは、前記接続用コネクタを介して前記電話機と直接接続され、他のスピーカホンは前記接続用コネクタを介して隣接するスピーカホンに順次接続され、これによって、複数個のスピーカホンを1台の電話機の音声入出力用として並列に同時に使用可能とすることを特徴とするスピーカホンシステム。
  2. 前記スピーカホンが、
    マイクロホンユニット(以下ではマイクと呼ぶ)とこのマイクの出力を増幅するマイクロホン増幅器とを有する送話部と、
    外部放音型スピーカ(以下ではスピーカと呼ぶ)と前記電話機からの受話入力を増幅してこのスピーカを駆動するスピーカ増幅器とを有する受話部と、
    前記送話部と前記受話部に共通の接地(以下では共通GNDと呼ぶ)と電源とを供給する電源供給部と、
    前記電話機または他のスピーカホンとの接続用に前記送話部の出力と前記受話部の入力と前記共通GNDとを接続端子に含む複数個の接続用コネクタを有する接続部と
    を具備することを特徴とする請求項1に記載のスピーカホンシステム。
  3. 前記送話部出力、即ち、前記マイクロホン増幅器の出力がNPNトランジスタのオープンコレクタ出力かN型FETのオープンドレイン出力であることを特徴とする請求項2に記載のスピーカホンシステム。
  4. 前記スピーカホンの前記接続用コネクタのうち少なくとも1つは丸型3極ジャックであり、他は丸型3極プラグを先端に配置したケーブル(以下では片プラグ接続線と呼ぶ)であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のスピーカホンシステム。
  5. 前記スピーカホンは前記片プラグ接続線を巻き込める巻き込み部を有することを特徴とする請求項4に記載のスピーカホンシステム。
  6. 前記スピーカホンの前記接続用コネクタのうち少なくとも2つは丸型3極ジャックであり、スピーカホンを相互に接続する際には、丸型3極プラグを両端に有する接続ケーブルを隣接するスピーカホンの丸型3極ジャックに順次接続することにより行なうことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のスピーカホンシステム。
  7. 電話機と接続してハンズフリー通話を行なうスピーカホンにおいて、
    マイクとこのマイクの出力を増幅するマイクロホン増幅器とを有する送話部と、
    スピーカと前記電話機からの受話入力を増幅してこのスピーカを駆動するスピーカ増幅器とを有する受話部と、
    前記送話部と前記受話部に共通GNDと電源とを供給する電源供給部と、
    前記電話機または他のスピーカホンとの接続用に前記送話部の出力と前記受話部の入力と前記共通GNDとを接続端子に含む複数個の接続用コネクタを有する接続部と
    を具備することを特徴とするスピーカホン。
  8. 前記送話部出力、即ち、前記マイクロホン増幅器の出力がNPNトランジスタのオープンコレクタ出力かN型FETのオープンドレイン出力であることを特徴とする請求項7に記載のスピーカホン。
  9. 前記接続用コネクタのうち少なくとも1つは丸型3極ジャックであり、他は片プラグ接続線であることを特徴とする請求項7または請求項8に記載のスピーカホン。
  10. 前記スピーカホンは前記片プラグ接続線を巻き込める巻き込み部を有することを特徴とする請求項9に記載のスピーカホン。
  11. 前記接続用コネクタのうち少なくとも2つは丸型3極ジャックであり、スピーカホンを相互に接続する作業は、丸型3極プラグを両端に有する接続ケーブルを隣接するスピーカホンの丸型3極ジャックに順次接続することにより行なうことを特徴とする請求項7または請求項8に記載のスピーカホン。
  12. 前記スピーカに所定レベル以上の音声入力が所定時間以上ない場合は、微弱電流で対応する電源セーブモードに入り、前記スピーカに所定レベル以上の音声入力が入った場合にこの電源セーブモードを解除する電源セーブ機能を有することを特徴とする請求項7ないし請求項11のいずれかに記載のスピーカホン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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