JP2004241314A - 電気コネクタ - Google Patents

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JP2004241314A JP2003031238A JP2003031238A JP2004241314A JP 2004241314 A JP2004241314 A JP 2004241314A JP 2003031238 A JP2003031238 A JP 2003031238A JP 2003031238 A JP2003031238 A JP 2003031238A JP 2004241314 A JP2004241314 A JP 2004241314A
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Makoto Morita
誠 森田
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Abstract

【課題】小型化の要請のある電気コネクタにおいて、従来のように挿入空洞内にリブによる受け止め部を設ける場合には、リブは必然的に狭幅となり、逆差し防止が不安定になる。
【解決手段】ソケットコネクタ4の逆差し時に、ソケットコネクタ4の弾性アーム21の端面23aを、ベースコネクタ2の挿入空洞7の開口縁部7aの広幅部7cにより受け止めて逆差しを防止する。弾性アーム21の第1端部23を導入するための凹部29を設ける必要のある前壁9とは反対側の後壁10の開口縁部7aであれば、比較的自由に外側へその幅を拡げて広幅部7cを設けることができ、逆差しを防止するのに必要な十分な面積を確保することができる。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、正規の挿入状態でのみ連結可能な雌雄のコネクタを有する電気コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の電気コネクタとして、雌コネタタのハウジングの内壁面に案内溝を設けると共に、雄コネクタのハウジングの外壁面に上記案内溝により案内される案内突起を設け、雄コネクタがいわゆる逆差しされようとするときに、案内突起の挿入を阻止することにより逆差しを防止する電気コネクタが提案されている(例えば、特許文献1および特許文献2)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−129311号公報
【特許文献2】
特開平10−255909号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1の電気コネクタでは、雄コネクタが逆差しされようとするときに案内突起を受け止めるための逆差し防止用の受け止め部が、雌コネクタの挿入空洞内に立設したリブの端面により形成されるが、小型化の要請のあるこの種の電気コネクタにおいては、リブは必然的に狭幅となり、逆差し防止が不確実になりがちである。
【0005】
特許文献2の電気コネクタでは、雄コネクタの側部に設けられて正規挿入では雌コネクタの挿入空洞内に挿入可能なリブを逆差し時に雌コネクタの所定部に当接させて逆差しを防止するが、小型化の要請のあるこの種の電気コネクタにおいては、リブは必然的に狭幅となり、逆差し防止が不確実になりがちである。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、逆差しを確実に防止することができる電気コネクタを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記目的を達成するため、第1発明は、挿入空洞を区画する第1ハウジングを有する第1コネクタと、上記挿入空洞内に挿入される第2ハウジングを有する第2コネクタとを備え、第1ハウジングは挿入空洞を挟んで相対向する第1壁および第2壁を有し、第2ハウジングは挿入空洞に挿入されるときに第1ハウジングの第1壁および第2壁にそれぞれ一部が沿わされる第1壁および第2壁を有し、第2コネクタは、第2ハウジングの第1壁の外壁面に突出形成された支持部と、第1端部にフック部を有すると共に第2端部に指押さえ部を有し且つ中間部が上記支持部によって支持される弾性アームとを含み、第1ハウジングの第1壁の外壁面には、第1および第2コネクタの連結時に弾性アームの第1端部を導入するための凹部が形成され、この凹部に上記フック部に引っ掛け係合する係合突起が形成され、第1ハウジングの挿入空洞の開口縁部には、第1壁の凹部に対応して狭幅部が設けられると共に、狭幅部に対向する第2壁の部分に対応して広幅部が形成され、第1ハウジングの第2壁の広幅部は、逆差しされようとする第2コネクタの弾性アームの第1端部の端面を受け止めて第2コネクタの逆差しを防止するための受け止め部を構成することを特徴とするものである。
【0007】
小型化の要請のあるこの種の電気コネクタにおいて、従来のように挿入空洞内にリブによる受け止め部を設ける場合には、リブは必然的に狭幅となり、逆差し防止が不安定になりがちである。これに対して、本発明では、通例、強度確保のため相応の肉厚を持つ弾性アームの端面を、比較的自由に外側へその幅を拡げることのできる第2壁の開口縁部の広幅部により受け止めるので、逆差しを確実に防止することができる。
【0008】
第2発明は、第1発明において、上記挿入空洞の開口縁部の外縁は、第1ハウジングの第2壁に対応して概ね真直とされていることを特徴とするものである。本発明では、第1壁と第2壁との視覚的な相違を強調できるので、使用者がソケットコネクタの向きを間違えることを未然に防止することができる。
第3発明は、第1又は第2発明において、上記開口縁部の広幅部の幅は狭幅部の幅の2倍以上に設定されることを特徴とするものである。本発明では、狭幅部と広幅部との視覚的な相違を強調できるので、使用者がソケットコネクタの向きを間違えることを未然に防止することができる。
【0009】
第4発明は、第1,第2又は第3発明において、上記第1ハウジングの第1壁の外壁面に、凹部を挟んで一対のリブが突出形成され、リブの厚みは狭幅部の幅の2倍以上に設定されることを特徴とするものである。本発明では、リブにより狭幅部の存在を視覚的に強調できるので、使用者がソケットコネクタの向きを間違えることを未然に防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい態様を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の一実施の形態の電気コネクタの分解斜視図である。図1を参照して、例えば基板1の表面1aに固定される第1コネクタとしてのベースコネクタ2に対して、並列配置された複数のケーブル3の端部に装着された第2コネクタとしてのソケットコネクタ4が連結される。
【0011】
第1コネクタとしてのベースコネクタ2は、合成樹脂製の第1ハウジングとしてのベースハウジング5と、このベースハウジング5を貫通する状態で複数が横並びに配置された複数の端子6とを備えている。ベースハウジング5から下方へ突出する端子6の先端は、図2に示すように、基板1を貫通して裏面の導電性部材(図示せず)にはんだ付けにより固定され、これにより、各端子6はベースハウジング5を基板1に固定する機能を果たしている。
【0012】
図1を参照して、ベースハウジング5は、ソケットコネクタ4の一部を挿抜させる挿入空洞7を有している。挿入空洞7には、上記複数の端子6が例えば2列に整列配置されている。図2を参照して、各端子6はベースハウジング5の底壁8を貫通して下方に突出している。
再び図1を参照して、ベースハウジング5は底壁8上に、第1壁としての前壁9、第2壁としての後壁10、左側壁11および右側壁12によって上記の挿入空洞7を区画している。この挿入空洞7はソケットコネクタ4の抜脱方向Bに向けて開放しており、挿入空洞7の開口縁部7aは略矩形形状をなしている。この挿入空洞7内へ第2コネクタとしてのソケットコネクタ4の半部(図1においては下半部)が挿入される。
【0013】
図1およびコネクタ嵌合状態を示す図2を参照して、ソケットコネクタ4は、合成樹脂製の第2ハウジングとしてのソケットハウジング13と、このソケットハウジング13を縦方向に貫通する横並びの複数の収容孔14にそれぞれ収容保持され、各ケーブル3の端部を固定したソケット型のコンタクト部材としての端子15とを備えている。端子15は、先端からソケット型のコンタクト16、ケーブル3の芯線3aを圧着するワイヤーバレル17、およびケーブル3の被覆部3bを固定するインシュレーションバレル18を備えている。
【0014】
ソケットハウジング13の第1壁としての前壁19の外壁面20には、矩形板状をなして外壁面20に略平行に配置された弾性アーム21が設けられている。この弾性アーム21の中間部は、外壁面20に突出形成された一対の支持部22(図2参照)によって弾性をもって揺動変位可能に支持されている。一対の支持部22は弾性アーム21の幅方向の両側部を外壁面20に連結する。
図2を参照して、弾性アーム21は、第1および第2端部23,24を有し、第1端部23にロック用のフック部25を有すると共に、第2端部24に指押さえ部26を有し、且つ中間部27が上記支持部22によって支持される。
【0015】
図1を参照して、ベースハウジング5の前壁9の外壁面28には、上記矩形板状の弾性アーム21に対応して、凹部29が形成されている。凹部29は同じく外壁面28に突出形成される一対の縦リブ30間に配置されている。縦リブ30は挿入空洞7の開口縁部7aから底壁8側へ向けて延びる。
凹部29には、ソケットコネクタ4側のフック部25と引っ掛け係合するための係合部としての左右一対の係合突起31が形成されている。各係合突起31はフック部25の係合を案内する傾斜状の案内部32を有している。
【0016】
ソケットハウジング13をベースハウジング5の挿入空洞7に挿抜するときに、この挿抜を案内するための構造が各ハウジング13,5に設けられている。すなわち、図1、図4(a)および(b)に示すように、ソケットハウジング13の四隅部にはそれぞれ縦方向(挿入方向Aないし抜脱方向B)に延びる案内リブ33が形成され、前壁9の左右の案内リブ33は前方へ突出し、後壁10の左右の案内リブ33は後方へ突出する。
【0017】
一方、図1および図3(a)に示すように、ベースハウジング5の四隅部にはそれぞれ、ソケットハウジング13の対応する案内リブ33を挿入可能な案内溝34が形成され、各案内溝34は挿入空洞7に開放している。四隅部において、各案内リブ33が対応する案内溝34に嵌合することにより、ソケットハウジング13を挿入空洞7に対してこじれなく挿抜させることができる。
また、図1および図4(a)を参照して、ソケットハウジング13の前壁19の外壁面20には、弾性アーム21を左右方向に挟んだ両側位置に、縦方向に延びる一対の案内リブ35が突出形成されている。一方、図1および図3(a)に示すように、ベースハウジング13には、各案内リブ35をそれぞれ挿入可能な一対の案内溝36が形成されている。
【0018】
ソケットハウジング13の各案内リブ33,35はそれぞれ2段リブ形状を呈していて、それぞれ途中部に段付き部37,38を設けて太くされている。これらの段付き部37,38が、相手方のベースハウジング5の連結側端面である挿入空洞7の開口縁部7aに当接することにより、連結時の両コネクタハウジング5,13間の不必要な傾斜を防止するようになっている。
また、ソケットコネクタ4のソケットハウジング13が正規の向きでなく前後左右が逆向きのときに、この逆向きのソケットハウジング13をベースハウジング5の挿入空洞7内に挿入できないようにするための逆差し防止の構造が両ハウジング5,13に設けられている。
【0019】
具体的には、図1および図3(a)を参照して、ベースハウジング5の挿入空洞7の開口縁部7aには、前壁9の凹部29に対応して狭幅部7bが設けられると共に、狭幅部7へに対向する、後壁10の部分に対応して広幅部7cが形成されている。この広幅部7cは、図6に示すように、逆差しされようとするソケットコネクタ4の弾性アーム21の第1端部23の端面23aを受け止めてソケットコネクタ4の逆差しを防止するための受け止め部を構成する。
【0020】
また、図3(a)に示すように、挿入空洞7の開口縁部7aの外縁72(アウトライン)は、ベースハウジング5の後壁10に対応して真直とされている。これにより、ソケットコネクタ4の弾性アーム21に対応するベースコネクタ2の前壁9と、反対側の後壁10との視覚的な相違を強調し、使用者がソケットコネクタ4の向きを間違えることを未然に防止することができる。
また、開口縁部7aの広幅部7cの幅W2は、狭幅部7bの幅W1の2倍以上(W2≧W1)に設定される。これも、狭幅部7bと広幅部7cとの視覚的な相違を強調することで、使用者がソケットコネクタ4の向きを間違えることを未然に防止するためである。
【0021】
また、ベースハウジング5の前壁9に凹部29を挟んで配置される一対の縦リブ30の厚みW3が、狭幅部7bの幅W1の2倍以上(W3≧W1)に設定されている。これも、リブ30との厚み差により、狭幅部7cの存在を視覚的に強調することで、使用者がソケットコネクタ4の向きを間違えることを未然に防止するためである。
また、図1および図4(b)を参照して、ソケットハウジング13の前壁19の外壁面20の左右の端部には案内リブ33に隣接して、縦方向に延びる逆差し防止用の左前部リブ39および右前部リブ40が形成されている。また、ソケットハウジング13の第2壁としての後壁41の外壁面42には、縦方向に延びる逆差し防止用の左後部リブ43および右後部リブ44が形成されている。
【0022】
また、図4(b)および逆差し時の分解斜視図である図5を参照して、ソケットハウジング13の左側壁45の外壁面46の前後方向の中央部には、縦方向に延びる逆差し防止用の単一の左側部リブ47が形成されている。
また、図1および図4(b)を参照して、ソケットハウジング13の右側壁48の外壁面49の前後方向の中央部には、縦方向に延びる逆差し防止用の一対の右側部リブ50が、互いの間に所定の間隔を設けて形成されている。
【0023】
左前部リブ39、左後部リブ43および左側部リブ47によって、左群のリブが構成されている。右前部リブ40、右後部リブ44および右側部リブ50によって右群のリブが構成されている。
ベースハウジング5には、図1に示すように、正規の向きにあるソケットハウジング13が挿入されるときに、ソケットハウジング13の逆差し防止用の左前部リブ39、左後部リブ43、左側部リブ47、右前部リブ40、右後部リブ44および右側部リブ50は挿入空洞7内に挿入できるようになっている。
【0024】
また、図5に示すように、前後が逆になると共に左右も逆になる、いわゆる逆差しでソケットハウジング13が挿入されようとするときには、上記の逆差し防止用の各リブ39,43,47,40,44および50は、挿入空洞7の入口で、後述する対応する受け止め部70,68,56,64,61および53により受け止められて挿入が阻止されるようになっている。
具体的には、図1および図3(a)を参照して、ベースハウジング5の左側壁11の内壁面51には、正規挿入時のソケットハウジング13の上記の左側部リブ47を挿入可能な縦方向に延びる左側部案内溝52が形成されている。この左前部案内溝52を前後に挟んだ両側に、逆差し時のソケットハウジング13の一対の右側部リブ50をそれぞれ受け止めて逆差しを防止するための一対の左側部受け止め部53が設けられている。各左側部受け止め部53は、挿入空洞7の開口縁部7aから一段落とし込まれた落とし込み段部からなり、左側壁11側に向かって次第に低くなるように傾斜している。
【0025】
また、ベースハウジング5の右側壁12の内壁面54には、正規挿入時のソケットハウジング13の一対の右側部リブ50をそれぞれ挿入可能な縦方向に延びる一対の右側部案内溝55が形成されている。これら一対の右側部案内溝55間に、逆差し時のソケットハウジング13の左側部リブ47を受け止めて逆差しを防止するための落とし込み段部からなる右側部受け止め部56が設けられている。この右側部受け止め部56は、底壁8から立設された縦リブ57の頂部によって構成され、右側壁12に向かって次第に低くなるように傾斜している。
【0026】
また,ベースハウジング5の左側壁11に近い前壁9の内壁面58には、正規挿入時のソケットハウジング13の左前部リブ39の挿入を許容する凹所59が設けられ、この凹所59と案内溝36との間には、逆差し時のソケットハウジング13の右後部リブ44を受け止めて逆差しを防止するための落とし込み段部からなる左前部受け止め部60が設けられている。この左前部受け止め部60は、底壁8から前壁9に沿って立設された縦リブ61の頂部によって構成され、前壁9に向かって次第に低くなるように傾斜している。
【0027】
ベースハウジング5の左側壁11に近い後壁10の内壁面62には、正規挿入時のソケットハウジング13の左後部リブ43の挿入を許容する凹所63が設けられ、この凹所63と左後部の案内溝34との間には、逆差し時のソケットハウジング13の右前部リブ40を受け止めて逆差しを防止するための落とし込み段部からなる左後部受け止め部64が設けられている。この左後部受け止め部64は、底壁8から後壁10に沿って立設された縦リブ65の頂部によって構成され、後壁10に向かって次第に低くなるように傾斜している。
【0028】
左側部受け止め部53、左前部受け止め部60および左後部受け止め部64によって、左群の受け止め部が構成されている。
また、ベースハウジング5の右側壁12に近い前壁9の内壁面58には、正規挿入時のソケットハウジング13の右前部リブ40の挿入を許容する凹所66が設けられ、この凹所66と案内溝36との間には、逆差し時のソケットハウジング13の左後部リブ43を受け止めて逆差しを防止するための落とし込み段部からなる左前部受け止め部67が設けられている。この左前部受け止め部67は、底壁8から前壁9に沿って立設された縦リブ68の頂部によって構成され、前壁9に向かって次第に低くなるように傾斜している。
【0029】
ベースハウジング5の右側壁12に近い後壁10の内壁面62には、正規挿入時のソケットハウジング13の右後部リブ40の挿入を許容する凹所69が設けられ、この凹所69と右後部の案内溝34との間には、逆差し時のソケットハウジング13の左前部リブ39を受け止めて逆差しを防止するための落とし込み段部からなる右後部受け止め部70が設けられている。この右後部受け止め部70は、底壁8から後壁10に沿って立設された縦リブ71の頂部によって構成され、後壁10に向かって次第に低くなるように傾斜している。
【0030】
右側部受け止め部57、右前部受け止め部67および右後部受け止め部70によって、右群の受け止め部が構成されている。左側部受け止め部53、左前部受け止め部60、左後部受け止め部64、右側部受け止め部57、右前部受け止め部67および右後部受け止め部70は相等しい高さに設定されている。同様に、ソケットハウジング13の左前部リブ39、右前部リブ40、左後部リブ43、右後部リブ44、左側部リブ47および右側部リブ50も相等しい高さに設定されている。
【0031】
本実施の形態によれば、下記の作用効果を奏することができる。すなわち、小型化の要請のあるこの種の電気コネクタにおいて、従来のように挿入空洞内にリブによる受け止め部を設ける場合には、リブは必然的に狭幅となり、逆差し防止が不安定になりがちである。
これに対して、本実施の形態では、ソケットコネクタ4の弾性アーム21の端面23aを、ベースハウジング5の挿入空洞7の開口縁部7aの広幅部7cにより受け止めて、ソケットコネクタ4の逆差しを防止する。弾性アーム21の第1端部23を導入するための凹部29を設ける必要のある前壁9とは反対側の後壁10の開口縁部7aであれば、比較的自由に外側へその幅を拡げることができ、且つ、通例、弾性アーム21は、強度確保のため相応の肉厚を持っている。したがって、逆差しを防止するのに必要な十分な面積を確保することができ、結果として、確実に逆差しを防止することができる。
【0032】
しかも、挿入空洞7の開口縁部7aの外縁72は、ベースハウジング5の後壁10に対応して概ね真直とすることで、ソケットコネクタ4の弾性アーム21に対応するベースコネクタ2の前壁9と、反対側の後壁10との視覚的な相違を強調し、使用者がソケットコネクタ4の向きを間違えることを未然に防止することができる。
また、開口縁部7aの広幅部7cの幅W2を、狭幅部7bの幅W1の2倍以上(W2≧W1)に設定して、狭幅部7bと広幅部7cとの視覚的な相違を強調することで、使用者がソケットコネクタ4の向きを間違えることを未然に防止することができる。
【0033】
さらに、ソケットコネクタ4のソケットハウジング13が逆差しされようとするときに、ベースコネクタ2のベースハウジング5の左側壁11、この左側壁11に近い前壁9および後壁10の部分の3箇所の各受け止め部53、60および64によって、ソケットハウジング13の右端部の対応するリブ50、44および40を受け止めると共に、ベースハウジング5の右側壁12、この右側壁12に近い前壁9および後壁10の部分の3箇所の各受け止め部56、67および70によって、ソケットハウジング13の左端部の対応するリブ47、43および39を受け止めるので、上記広幅部7cによる弾性アーム21の受け止めと相まって、ソケットハウジング13が傾くことなく挿入空洞7の入口で安定して支持される。
【0034】
その結果、逆差しを確実に防止することができる。特に、ベースハウジング5の左端部や右端部で各側壁11,12、前壁9および後壁10によるコの字形をなす部位は強度があって最も変形し難く、この最も変形し難い部位に左群の受け止め部53、60、64や右群の受け止め部56、67、70をそれぞれ3点配置するので、逆差しによる無理嵌めを確実に防止することができる。
また、各受け止め部53、60、64、56、67、70が挿入空洞7の開口縁部7aから落とし込まれた落とし込み段部からなるので、逆差しされようとするソケットハウジング13が前後、左右に傾くことの他、前後や左右に平行移動することをも防止でき、逆差しを一層確実に防止することができる。
【0035】
特に、各受け止め部53、60、64、56、67、70が対応する壁に向かって低くなるように傾斜しており、逆差し時に各受け止め部53、60、64、56、67、70に対応するリブ39、68、56、64、61、53の各端面が合致するように各端面も逆向きに傾斜しているので、開口縁部7aの拡がりを防止して、逆差しをより確実に防止することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、例えば、弾性アーム21が設けられるソケットハウジング13の第1壁が後壁41で、凹部29が設けられるベースハウジング5の第1壁が後壁10であっても良い。
【0036】
また、ソケットハウジング13に右側部リブ50を一対設けたが単一とし、これに対応する左側部受け止め部55も単一としても良い。その他、本発明の範囲で種々の変更を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の電気コネクタの正規挿入時のソケットコネクタとベースコネクタの分解斜視図である。
【図2】連結状態の両コネクタの縦断面図である。
【図3】(a)および(b)はベースコネクタの平面図および前面図である。
【図4】(a)および(b)はソケットコネクタの前面図および底面図である。
【図5】逆差し時のソケットコネクタとベースコネクタの分解斜視図である。
【図6】逆差し時のソケットコネクタとベースコネクタの一部破断概略側面図である。
【符号の説明】
2 ベースコネクタ(第1コネクタ)
4 ソケットコネクタ(第2コネクタ)
5 ベースハウジング(第1ハウジング)
7 挿入空洞
7a 開口縁部
7b 狭幅部
7c 広幅部(受け止め部)
W1 (狭幅部の)幅
W2 (広幅部の)幅
W3 (リブの)厚み
8 底壁
9 前壁(第1壁)
10 後壁(第2壁)
11 左側壁
12 右側壁
13 ソケットハウジング(第2ハウジング)
19 前壁(第1壁)
20 外壁面
21 弾性アーム
22 支持部
23 第1端部
23a 端面
24 第2端部
25 フック部
26 指押え部
27 中間部
29 凹部
30 縦リブ(リブ)
31 係合突起
41 後壁
42 外壁面
72 外縁

Claims (4)

  1. 挿入空洞を区画する第1ハウジングを有する第1コネクタと、上記挿入空洞内に挿入される第2ハウジングを有する第2コネクタとを備え、
    第1ハウジングは挿入空洞を挟んで相対向する第1壁および第2壁を有し、
    第2ハウジングは挿入空洞に挿入されるときに第1ハウジングの第1壁および第2壁にそれぞれ一部が沿わされる第1壁および第2壁を有し、
    第2コネクタは、第2ハウジングの第1壁の外壁面に突出形成された支持部と、第1端部にフック部を有すると共に第2端部に指押さえ部を有し且つ中間部が上記支持部によって支持される弾性アームとを含み、
    第1ハウジングの第1壁の外壁面には、第1および第2コネクタの連結時に弾性アームの第1端部を導入するための凹部が形成され、この凹部に上記フック部に引っ掛け係合する係合突起が形成され、
    第1ハウジングの挿入空洞の開口縁部には、第1壁の凹部に対応して狭幅部が設けられると共に、狭幅部に対向する第2壁の部分に対応して広幅部が形成され、
    第1ハウジングの第2壁の広幅部は、逆差しされようとする第2コネクタの弾性アームの第1端部の端面を受け止めて第2コネクタの逆差しを防止するための受け止め部を構成することを特徴とする電気コネクタ。
  2. 請求項1において、上記挿入空洞の開口縁部の外縁は、第1ハウジングの第2壁に対応して概ね真直とされていることを特徴とする電気コネクタ。
  3. 請求項1又は2において、上記開口縁部の広幅部の幅は狭幅部の幅の2倍以上に設定されることを特徴とする電気コネクタ。
  4. 請求項1,2又は3において、上記第1ハウジングの第1壁の外壁面に、凹部を挟んで一対のリブが突出形成され、リブの厚みは狭幅部の幅の2倍以上に設定されることを特徴とする電気コネクタ。
JP2003031238A 2003-02-07 2003-02-07 電気コネクタ Pending JP2004241314A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010080111A (ja) * 2008-09-24 2010-04-08 Kel Corp 嵌合型コネクタ

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