JP2004241288A - X線高電圧装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】停電時の装置の保護と停電後の装置の復帰の両者を満たし、停電時の装置の保護と停電後の装置の復帰、および、メモリに格納中の画像データの消失防止を実現させる。
【解決手段】交流リアクトルに蓄えられていたエネルギーを消費させるために、回路ルートを切り替える手段と、回路電流値を制限する制限素子と、エネルギー消費する回路から構成される保護回路により、交流リアクトル及び直流変換回路の電力変換用半導体素子を保護するとともに、直流変換回路に接続された、直流電圧を貯えるコンデンサの電圧を前記操作卓の電源部に接続する手段と、電流値を制限する制限素子から構成される回路により、取得した画像データの消失を防止する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、商用の交流電源を直流変換回路で直流に変換し、その直流をインバータ回路を用いて高周波の交流に変換し、その出力電圧を高電圧変圧器で昇圧し、高電圧整流回路にて整流して直流の高電圧を発生し、これをX線管に印加してX線を放射するX線高電圧装置に係わり、特に交流電源を受電しこれを整流かつ昇圧する直流変換回路を具備するX線高電圧装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
X線高電圧装置は、商用の交流電源から交流電圧を交流リアクトルを経由させ、サイリスタまたはダイオードで構成された全波整流回路を有するコンバータ回路により直流に変換し、これを平滑コンデンサで平滑してインバータ回路に入力する。
また、トランジスタ、MOSFET、IGBT等の自己消弧型の半導体素子で構成されたチョッパー回路や高力率コンバータ回路を用いて昇圧し整流し、これを平滑コンデンサで平滑してインバータ回路に入力する。
【0003】
このインバータ回路は、例えば[特許文献1]に記載されているように共振コンデンサと高電圧変圧器の漏れインダクタンスとの共振現象を利用してインバータ回路の位相差や周波数を制御することにより、負荷であるX線管に直流の高電圧(以下、管電圧と呼ぶことにする)を印加するものである。すなわち、インバータ回路から出力された高周波の交流電圧を前記高電圧変圧器で昇圧し、これを高電圧整流回路で直流に変換して高電圧ケーブルを介してX線管に印加する。インバータ回路は実際の管電圧を検出し、これと目標値をインバータ制御回路に入力してインバータの位相差や周波数を求めこれを制御する。
【0004】
管電流は、フィラメント加熱回路によってX線管のフィラメント温度を調節することで制御されている。管電圧の検出方法は、高電圧抵抗と高電圧コンデンサからなる並列接続体をX線管と並列に接続して、高電圧である管電圧を分圧し低電圧にして検出している。また、実際の管電流を検出し設定値と比較するフィードバック制御を行うことで、より精度の高い管電流制御をしている。
【0005】
また、保護回路としては、[特許文献2]に記載されているように、直流変換回路に接続されている平滑用コンデンサの電圧を検出し、充電電圧が定格を超えないようにしている過電圧保護、[特許文献3]に記載されているように、直流変換回路に接続されている交流リアクトル、直流変換回路及びインバータ回路を構成している電力用半導体素子に流れる電流を検出し、その電流が交流リアクトル及び電力用半導体素子の定格を超えないようにしている過電流保護がある。
停電時の保護回路としては、[特許文献4]に記載されるように、電源電圧が供給されないことを検出するとバッテリー等の内部直流電源に切り替えることで負荷への電力を供給してるが、交流リアクトルや直流変換回路は保護されていない。
また、交流入力側にヒューズ等の遮断器を設け、交流リアクトルや直流変換回路の定格電流値を超える前に回路を遮断する方法が採られている。
【0006】
【特許文献1】
特開昭63−190556号公報
【特許文献2】
特開平07−059255号公報
【特許文献3】
特開2000−055942号公報
【特許文献4】
特開2001−178016号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術で述べたように、停電時の交流リアクトルや直流変換回路は過電流により素子が破壊するのを阻止するためにヒューズ等の遮断器を設け保護されている。
瞬停の場合は数ms後に装置が復帰するので、制御系が過電流を検出して装置を停止する。これにより半導体素子の破壊には至らない。
しかし、停電(数秒以上)の場合には電流の流れるルートがないために、この電流が半導体素子を破壊する。そのため、ヒューズ等で回路を遮断することで保護していた。
【0008】
停電後はヒューズが断線しているため、装置を再動作させるためにはヒューズ交換が必要となる。ここで用いているヒューズは電源電圧(200V〜480V)、流れる電流が200A〜400Aにも達するため、安全用のカバーが設けられており、通常は手が触れないようになっている。このため、ヒューズ交換して装置が復帰するまでには1時間以上の時間を要する。この間は装置が動作しないため、診断用の画像が得られない。特に、手術中手術を中断せざるえないという問題が生じる。
また、X線照射中に取得していた画像データがメモリに格納される前に瞬停や停電が発生すると画像データが消失してしまう。
【0009】
以上より、停電時の装置の保護と停電後の装置の復帰の両者を満たし、かつ、メモリに格納中の画像データの消失を防止することが重要となる。本発明の目的は上記従来技術における課題を解消し、停電時の装置の保護と停電後の装置の早期復帰、および、メモリに格納中の画像データの消失防止を実現する機能を具備するX線診断装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的は交流電源端子に、電源が供給されている時に導通する遮断器が直列接続され、遮断器には電流制限用交流リアクトルが直列接続され、交流リアクトルには整流かつ昇圧する直流変換回路と、この直流変換回路の出力電圧を高周波の交流に変換するインバータ回路と、このインバータ回路の出力電圧を昇圧する高電圧変圧器と、この高電圧変圧器の出力電圧を整流する高電圧整流回路と、この高電圧整流回路の出力電圧である直流高電圧を高電圧ケーブルを介してX線管に印加しX線を放射するX線高電圧装置において、前記直流変換回路への入力電圧である交流電源が瞬時または長期停電した場合、交流リアクトルに蓄えられていたエネルギーを消費させるために回路ルートを切り替える手段と、回路電流値を制限する制限素子と、エネルギー消費する回路から構成される保護回路により交流リアクトル及び直流変換回路の電力変換用半導体素子を保護する機能を具備することと、直流変換回路に接続された直流電圧を貯えるコンデンサの電圧を前記表示装置の電源部に接続する手段と電流値を制限する制限素子から構成される回路により、取得した画像データの消失を防止する機能を具備することで達成される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図2は本願に係わるX線高電圧装置の構成を示す。
このX線高電圧装置は、商用電源を直流に変換するコンバータ回路の出力電圧(直流電圧)をインバータ回路を用いて高周波の交流電源に変換し、その出力電圧を高電圧変圧器で昇圧した後、高電圧整流回路にて整流して直流の高電圧をX線管に印加してX線を放射するもので、コンバータ回路1と、インバータ回路2と、高電圧変圧器3と高電圧整流回路4と、高電圧ケーブル5と、X線管6とコンバータ制御回路9及びインバータ制御回路10等で構成される。
【0012】
次に上記構成要素のそれぞれの機能について簡単に説明する。上記コンバータ回路1は、直流電圧を供給する装置であり、50Hzまたは60Hzの商用の交流電源30の交流電圧を整流するものである。インバータ回路2は、上記コンバータ回路1から出力された直流電圧を受電して高周波の交流電源に変換すると共に管電圧を制御するものである。高電圧変圧器3は、上記インバータ回路2からの交流電圧を昇圧するものであり、その一次側がインバータ回路2の出力に接続されている。高電圧変圧器3の二次側は2分割されており、出力はそれぞれの高電圧整流回路4a、4bに接続されている。高電圧整流回路4は高電圧変圧器3で昇圧された高周波高電圧交流を高電圧直流電圧に整流するものであり、入力側は高電圧変圧器3の二次側に接続されている。高電圧整流回路4は2組みが直列接続されており、プラス側の高電圧整流回路4aのカソード側は高電圧ケーブル5を介してX線を放射するX線管6の陽極側に、アノード側はアース電位に接続されている。マイナス側の高電圧整流回路4bのカソード側はアース電位に、アノード側は高電圧ケーブル5を介してX線管6の陰極側に接続されている。さらに、上記コンバータ回路1は、上記交流電源の電圧と電流の位相及びコンバータ回路1の出力電圧の設定値と実際の出力電圧との差に応じて、前記コンバータ回路1のスイッチング素子であるIGBT11,12,13,14,15,16をパルス幅変調制御し、前記交流電源の電流と電圧の位相を一致させると同時に、前記コンバータ回路1の出力電圧を前記設定値に一致させるように制御信号S1を生成するものである。
【0013】
また、上記インバータ制御回路10は目標管電圧信号Vkvと管電圧検出信号Vxkvを入力して目標管電圧信号Vkvと管電圧検出信号Vxkvとを比較演算し、上記X線管6の管電圧が目標管電圧と一致するように制御信号S2を生成するものである。
【0014】
なお、26はインバータ回路2の出力側に挿入された共振用コンデンサで、高電圧変圧器3の漏れインダクタンスの影響で高周波の電流が上記高電圧変圧器3の巻線に十分流れないことを改善する目的で挿入してあり、上記の必要のない場合は挿入しなくてもよい。上記インバータ制御回路10は、目標管電流信号Vmaと管電流検出信号Vxmaを入力して目標管電流信号Vmaと管電流検出信号Vxmaとを比較演算し、上記X線管6の管電流が目標管電圧と一致するように制御信号S3を生成するものである。
【0015】
続いて、コンバータ回路1の動作について詳細について説明する。
図2は3相電源を用いた場合の3相高力率昇圧型コンバータの入力電圧がU>V>Wのときにおける交流直流変換器の半導体素子のスイッチング状態による電流の流れを説明するための図を示し、以下、図2に基づいて、詳細説明する。
【0016】
図3に示すように、W相に接続されたIGBT15がオンとなった場合について説明する。この場合U相端子とW相端子との間の電位差はeu>ewとなるので、U相に接続された交流リアクトル、IGBT11に並列接続されたダイオード、IGBT15及びW相交流リアクトルを介して太線のように短絡電流が流れ、交流リアクトルにエネルギーが蓄えられる。同様にV相端子、W相端子間の正の電位差はev>ewとなるので、V相に接続された交流リアクトル8、IGBT13に並列接続されたダイオード、IGBT15及びW相交流リアクトルを介して太破線のように短絡電流が流れ、交流リアクトル8にエネルギーが蓄えられる。この後IGBT15をオフすることにより各交流リアクトル8に蓄えられていたエネルギーはIGBT11,13に並列接続されたダイオード、コンデンサ17及びIGBT16に並列接続されたダイオードを介して放出されコンデンサ17に電圧エネルギーとして充電される。
【0017】
図4に示すように、U相に接続されたIGBT12がオンとなった場合にはU相端子とW相端子との間の電位差はeu>ewとなるので、U相に接続された交流リアクトル8,IGBT12,IGBT16に並列接続されたダイオード及びW相交流リアクトル8を介して太線のように短絡電流が流れ、U相交流リアクトルとW相交流リアクトルにエネルギーが蓄えられる。
【0018】
また、U相端子とV相端子間の正の電位差eu>evによって、太破線のようにU相交流リアクトル8,IGBT12,IGBT14に並列接続されたダイオード及びV相交流リアクトル8を介して短絡電流が流れ、交流リアクトル8にエネルギーが蓄えられる。この後IGBT12をオフすることにより、各交流リアクトルに蓄えられていたエネルギーは図3の場合と同様にコンデンサ17に電圧エネルギーとして充電される。
【0019】
図5に示すように、V相に接続されたIGBT13がオンとなった場合について説明する。この場合、U相端子とV相端子との間の電位差はeu>evとなるのでU相に接続された交流リアクトル8,IGBT11に並列接続されたダイオード、IGBT13及びV相交流リアクトル8を介して太線のように短絡電流が流れ、交流リアクトル8にエネルギーが蓄えられる。この後IGBT13をオフすることにより、U相交流リアクトル8とV相交流リアクトル8に蓄えられていたエネルギーはIGBT11に並列接続されたダイオード、コンデンサ17、IGBT14に並列接続されたダイオードを介して放出され、コンデンサ17に電圧エネルギーとして充電される。
【0020】
図6に示すように、V相に接続されたIGBT14がオンとなった場合について説明する。この場合、V相端子とW相端子との間の電位差はev>ewとなるので、図中太線のようにV相に接続された交流リアクトル8,IGBT14,IGBT16に並列接続されたダイオード及びW相交流リアクトル8を介して短絡電流が流れることで交流リアクトル8にエネルギーが蓄えられる。
【0021】
この後IGBT14をオフすることにより、V相交流リアクトルとW相交流リアクトルに蓄えられていたエネルギーはIGBT13に並列接続されたダイオード、コンデンサ17,IGBT16に並列接続されたダイオードを介して放出されコンデンサ17に電圧エネルギーとして充電される。
【0022】
このように、入力電圧がeu>ev>ewの関係で、ある時間に各IGBT11−16をそれぞれオンオフ制御することによって、コンデンサ17には各相間の電位差によって蓄えられたエネルギーに加え交流リアクトルに蓄えられたエネルギーが充電される。なお、各入力電圧がeu>ev>ewの関係でない場合にもスイッチングによるエネルギー充電の理論は成り立つことが知られている。
これまで述べてきたことは、入力電圧が正常に供給された場合である。
【0023】
図7に停電時の状態を示す。停電直前にはU相交流リアクトルには正方向の電流が、W相交流リアクトルには負方向の電流流れていたために、U相とW相交流リアクトルにはエネルギーが蓄えられており電流が流れ続けようとする。停電により全てのスイッチング素子がオフ状態になると、電流の流れるルートがなくなり電流が停止する。これに伴ってサージ電圧が発生し、このサージ電圧は交流リアクトルやコンバータの半導体素子を破壊にいたらす。
【0024】
図1と8と9は本発明の第1の実施例である交流リアクトル電流、コンバータ出力、インバータ出力電流及び停電時の交流リアクトル、コンバータ回路の半導体素子を保護する回路を接続したX線高電圧装置の構成を示す。
【0025】
交流リアクトルに並列接続されているサージ吸収回路7は瞬停時のサージ電圧を吸収するものであり、その効果が得られるのは1ms程度の瞬停時である。
数ms以上の停電時に交流リアクトルとコンバータ回路の半導体素子を保護する保護回路30は3相電源入力端子(U、V、W)に電源電圧が供給されていると導通する遮断器31、3相電源入力端子(U、V、W)に電源電圧が供給されていないときに導通する遮断器32、電流制限用素子33、停電表示用ランプ34により構成されている。
【0026】
正常時は遮断器31がオン、遮断器32がオフであり、図8のごとく電流が流れている。ここで停電になると、遮断器31がオフ、遮断器32がオンして、U相交流リアクトルに流れていた電流は図9のようにU相交流リアクトル、遮断器32、電流制限素子33を介して停電表示用ランプ34に電流が流れ、U相交流リアクトルのエネルギーが消費されるまで停電表示用ランプ34が点灯する。電流制限用素子はここでは抵抗を用いており、その値は交流リアクタンス値、電源電圧値、及び停電表示用ランプ34の定格電流値を考慮し設計する必要がある。
【0027】
ここで交流リアクタンス値を200uH、電源電圧値を200Vとした場合、回路インピーダンスは100mΩ、交流リアクタンスに流れる電流は200A程度となる。停電表示用ランプ34の定格電流値が10Aの場合、接続すべき抵抗は2Ωで200Wとなる。
このようにすることで交流リアクトルに蓄えられてるエネルギーを消費し、交流リアクトルに蓄えられてるエネルギーにより交流リアクトル及びコンバータ回路を構成する半導体素子の破壊を防ぐことができる。
【0028】
図10は本発明の第2の実施例である交流リアクトル電流、コンバータ出力、インバータ出力電流及び停電時の交流リアクトル、コンバータ回路の半導体素子を保護する保護回路を示す。
【0029】
停電時の交流リアクトルとコンバータ回路の半導体素子を保護する保護回路30は3相電源入力端子(U、V、W)に電源電圧が供給されていると導通する遮断器31、3相電源入力端子(U、V、W)に電源電圧が供給されていないときに導通する遮断器32、電流制限用素子33、ダイオードのフルブリッジ回路により構成された整流回路35より構成されている。(V相、W相については同様のため省略する)正常時は遮断器31がオンし遮断器32がオフであり停電になると、遮断器31がオフし遮断器32がオンして、U相交流リアクトルに流れていた電流は、U相交流リアクトル、遮断器32、電流制限素子33を介して整流回路35にて直流に変換され、その直流電圧はコンバータ1の制御回路9に入力される。制御回路9は停電時においても、交流リアクトルに蓄えられているエネルギーを変換した電源電圧が供給されているので、全てのスイッング素子を積極的にオフに保つことができ、誤動作によるスイッング素子の破壊を防止できるとともに交流リアクトルの破壊を防ぐことができる。
【0030】
図11は本発明の第3の実施例である交流リアクトル電流、コンバータ出力、インバータ出力電流及び停電時の交流リアクトル、単相コンバータ回路の半導体素子を保護する回路を接続したX線高電圧装置の構成を示す。
停電時の交流リアクトルとコンバータ回路の半導体素子を保護する保護回路30は3相電源入力端子(U、V)に電源電圧が供給されていると導通する遮断器31、3相電源入力端子(U、V)に電源電圧が供給されていないときに導通する遮断動作は実施例1と同様であり、U相、もしくはV相のどちらかに保護回路を設ければよく、3相電源時より回路構成が簡素なので小型化に有利である。
また、実施例2のように整流器35をもちいても同様の効果が得られる。
【0031】
図12は本発明の第4の実施例のデータ消失防止回路部を示す図である。表示装置40には交流電圧源が接続されており、画像データを格納するメモリ等の電気部品に電源を供給されている。また、直流変換部1のコンデンサ17には停電時にオンする遮断器44と電流制限素子45が接続され、その出力は表示装置40に接続されている。
【0032】
図13は本発明の第4の実施例のデータ消失防止回路部の詳細を示す図である。正常時は表示装置40の内部に搭載された電圧源42には交流電源電圧が供給されており、遮断器46がオンすることで、メモリ43には電源は供給されている。瞬停が発生すると、遮断器46がオフし遮断器44及び遮断器47がオンし、直流変換部1に接続されたコンデンサ17に蓄えられている電圧が電流制限素子45と電圧調整器48を介して、メモリ43に供給される。このように、メモリ43に画像データを格納している最中に瞬停が発生してもメモリ43への電源は供給されるので、画像データの消失が防止でき、電源復帰後に再撮影する必要がなくなる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、交流電源端子に電源が供給されている時に導通する遮断器が直列接続され、遮断器には電流制限用交流リアクトルが直列接続され、交流リアクトルには整流かつ昇圧する直流変換回路と、この直流変換回路の出力電圧を高周波の交流に変換するインバータ回路と、このインバータ回路の出力電圧を昇圧する高電圧変圧器と、この高電圧変圧器の出力電圧を整流する高電圧整流回路と、この高電圧整流回路の出力電圧である直流高電圧を高電圧ケーブルを介してX線管に印加しX線を放射するX線高電圧装置において、直流変換回路への入力電圧である交流電源が瞬時または長期停電した場合、交流リアクトルに蓄えられていたエネルギーを消費させるために、回路ルートを切り替える手段と、回路電流値を制限する制限素子と、エネルギー消費する回路から構成される保護回路により、交流リアクトル及び直流変換回路の電力変換用半導体素子を保護することで、停電時の装置保護と停電後の装置復帰の双方、または、停電時の装置保護と停電後の装置復帰およびメモリに格納中の画像データの消失防止のすべてを実現する機能を具備するX線装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による構成を示す図。
【図2】3相電源時のX線高電圧システム構成を示す図。
【図3】コンバータ回路の動作を示す図。
【図4】コンバータ回路の動作を示す図。
【図5】コンバータ回路の動作を示す図。
【図6】コンバータ回路の動作を示す図。
【図7】停電時の一例を示す図。
【図8】本発明の第1の実施形態による保護回路部の詳細を示す図。
【図9】本発明の第1の実施形態による保護回路部の詳細を示す図。
【図10】本発明の第2の実施形態による保護回路部の詳細を示す図。
【図11】本発明の第3の実施形態による保護回路部の詳細を示す図。
【図12】本発明の第4の実施形態によるデータ消失防止回路部を示す図
【図13】本発明の第4の実施形態によるデータ消失防止回路部の詳細を示す図。
【符号の説明】
1・・・コンバータ回路
2・・・インバータ回路(フルブリッジ型)
3・・・高電圧変圧器
4・・・高電圧整流回路
5・・・高電圧ケーブル
6・・・X線管
8・・・交流リアクトル
9・・・コンバータ制御回路
10・・・インバータ制御回路
11,12,13,14,15,16・・・IGBT
17・・・コンデンサ
21,22,23,24・・・IGBT
25・・・電流センサ
26・・・共振コンデンサ
30 保護回路部
31 遮断器
32 遮断器
33 電流制限素子
34 停電表示ランプ
35 整流器
36 電流センサ
40 表示装置
41 画像データ格納部
42 電源
43 メモリ
44 遮断器
45 電流制限素子
46 遮断器
47 遮断器
48 電圧調整器
50 管電流制御回路

Claims (2)

  1. 交流電源端子に電源が供給されている時に導通する遮断器が直列接続され、遮断器には電流制限用交流リアクトルが直列接続され、交流リアクトルには整流かつ昇圧することで直流電圧を貯えるコンデンサからなる直流変換回路と、この直流変換回路の出力電圧を高周波の交流に変換するインバータ回路と、このインバータ回路の出力電圧を昇圧する高電圧変圧器と、この高電圧変圧器の出力電圧を整流する高電圧整流回路を含み、この高電圧整流回路の出力電圧である直流高電圧を高電圧ケーブルを介してX線管に印加しX線を放射するX線高電圧装置において、
    前記、直流変換回路への入力電圧である交流電源が瞬時、または長期間停電した場合、交流リアクトルに蓄えられていたエネルギーを消費させるために、回路ルートを切り替える手段と、回路電流値を制限する制限素子と、エネルギー消費する回路から構成される保護回路により、交流リアクトル及び直流変換回路の電力変換用半導体素子を保護する機能を具備したX線高電圧装置。
  2. 上記直流変換回路に接続された直流電圧を貯えるコンデンサの電圧を前記表示装置の電源部に接続する手段と、電流値を制限する制限素子から構成される回路と、取得する画像データの表示装置を含み、前記直流変換回路への入力電圧である交流電源が瞬時または長期間停電した場合に取得した画像データの消失を防止するよう上記コンデンサの電圧を上記制限素子経由で上記表示装置に供給するようにした請求項1のX線高電圧装置。
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