JP2004239935A - 感温変色型発光装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】温度変化によって色調が変化する発光装置において、一色のLEDで二色の表示を可能とし、広範囲を発光させて温度変化の認識を容易にする。
【解決手段】発光装置1は、導光板10、投光手段20、感温変色層11から成る。感温変色層11は変色点より低温では不透明、変色点を超えると透明又は半透明となる。投光手段20にはLEDを使用する。変色点より低い温度環境では感温変色層11が投光手段20からの投射光を遮断する。変色点を超えると感温変色層11が変色して透明又は半透明になり、投光手段20からの投射光が感温変色層11及び保護増13を通過して表面側へ射出され、導光板10のほぼ全域が発光した状態に観察される。温度変化を感温変色層11の色変化で容易に知ることができる。投射光を導光板10で拡散させる構成としたから、小さい光源で広範囲を発光させることが可能である。
【選択図】 図1
【解決手段】発光装置1は、導光板10、投光手段20、感温変色層11から成る。感温変色層11は変色点より低温では不透明、変色点を超えると透明又は半透明となる。投光手段20にはLEDを使用する。変色点より低い温度環境では感温変色層11が投光手段20からの投射光を遮断する。変色点を超えると感温変色層11が変色して透明又は半透明になり、投光手段20からの投射光が感温変色層11及び保護増13を通過して表面側へ射出され、導光板10のほぼ全域が発光した状態に観察される。温度変化を感温変色層11の色変化で容易に知ることができる。投射光を導光板10で拡散させる構成としたから、小さい光源で広範囲を発光させることが可能である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発光式の表示装置や装飾用ディスプレー装置などを構成するのに利用される発光装置に関し、詳しくは、1種類の光源で、温度変化に基づいて表示色調が変化する機能を持たせたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1に、温度変化によって発色が変化するようになされた照明用バルブが記載されている。この照明用バルブは、バルブ本体の表面を被覆するキャップを、設定温度で変色、発色、又は消色する感熱変色剤で着色したところを特徴とするものである。当該照明用バルブは、点灯後、表面温度が上昇して設定温度に達すると、キャップの感熱変色剤が変色・発色又は消色することにより、輝度を調節したり照明効果を及ぼしたりできる、とされている。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−169445号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1に記載される技術は、照明用バルブへの適用のみを想定するものであって、温度変化により変色する発光装置として見た場合、汎用性に乏しいという欠点がある。何故ならば、光源となる照明用バルブは例えば白熱電球であり、消費電力が大きく点灯時に高温となるため、利用分野が制限されるからである。本発明は、従来技術のこのような欠点に鑑み創案したものであって、低電力で動作し発熱の小さいLED等を投光手段とすることができ、しかも広い発光面積を得ることの可能な感温変色型発光装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために創案した本発明に係る感温変色型発光装置は、板状又はシート状に形成された導光板を用い、この導光板の側端面から光を投射するように投光手段を配置したところ、及び、当該導光板に関する構成に特色を有するものである。導光板の構成に関し、本発明者らは、請求項1乃至7に記載するとおりの態様を提案する。
【0006】
まず請求項1に記載する感温変色型発光装置は、導光板に、温度によって変色する特性を持った感温変色層を形成したところを特徴とする。
請求項2に記載する感温変色型発光装置は、導光板に、温度によって変色する特性を持った感温変色材を配合したところを特徴とする。
請求項3に記載する感温変色型発光装置は、導光板に、温度によって変色する特性を持った感温変色層と、投光手段から投射される光を吸収して発光する発光層とを形成したところを特徴とする。
請求項4に記載する感温変色型発光装置は、導光板に、温度によって変色する特性を持った感温変色材を配合すると共に、投光手段から投射される光を吸収して発光する発光層を形成したことを特徴とする。
請求項5に記載する感温変色型発光装置は、導光板に、温度によって変色する特性を持った感温変色層を形成すると共に、投光手段から投射される光を吸収して発光する発光材を配合したところを特徴とする。
請求項6に記載する感温変色型発光装置は、導光板に、温度によって変色する特性を持った感温変色材と、投光手段から投射される光を吸収して発光する発光材とを配合したことを特徴とする。
請求項7に記載する感温変色型発光装置は、感温変色層、又は、感温変色材を配合した導光板に、熱伝導向上材を添加したことを特徴とする。
【0007】
本発明に係る感温変色型発光装置は、投光手段により導光板内へ側端面から光を投射する。導光板は、光を内部で反射させて表面側へ射出させる性質を有しているから、側端面から光を投射することによって導光板が発光する。本発明は、このような発光機構に基づき、投光手段が比較的小さな光源でも広い領域を発光させることが可能なので、投光手段に例えば発光ダイオード素子(LED)を使用できる。LEDは低電圧で動作し発熱も小さいから、汎用性が大きく、利用範囲が広い。
【0008】
本発明に係る感温変色型発光装置は、導光板に感温変色層を形成するか又は感温変色材を配合して、温度により導光板が変色するように構成したところを特色とするものであり、それによって、一色のLEDでも、温度変化により感温変色材を変色させることで、二色以上の表示が可能である。
【0009】
また導光板に、光を吸収して発光する発光層を形成するか又は発光材を配合する構成を採用することによって、発光状態をより一層明確化することができる。
【0010】
なお導光板に形成される感温変色層、又は、感温変色材を配合した導光板に、熱伝導向上材を添加して感温性を高めるようにしてもよい。上記熱伝導向上材とは、金属の粒体又は粉体や、熱伝導率の高いプラスチック(例えば導電性プラスチック)などが挙げられる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明に係る感温変色型発光装置(以下、単に「発光装置」と言う)の各種実施形態を、図面に基づいて説明する。
[第1の実施形態]
図1に、請求項1に係る本発明発光装置1の一例を示す。この発光装置1は、透光性を有する導光板10と、導光板10の側端面に配置した投光手段20とを主要な構成部材とし、導光板10の表面側に感温変色層11を形成したところを特色とするものである。また、光の反射効率を高めるため、導光板10の裏面側に、不透明又は金属光沢を有する光反射層12を形成したり、ブラスト加工等の粗面化処理を施して光散乱層を形成したりしてもよい。さらに必要に応じ、感温変色層11の上に、透明な保護増13を設けることも可能である。
【0012】
導光板10は、ガラス・プラスチック・鉱物(石英や水晶)などの透光性に優れ且つ比較的屈折率の高い部材で製作される。但し場合によっては、導光板10は発光状態を視認できさえすればよいから、透明とする以外に、ある程度の透光性を有する半透明としてもよい。また、必ずしも硬質でなくともよく、多少の可撓性を備える材質とすることも可能である。
【0013】
感温変色層11は、導光板10に感温変色材を塗布することにより形成できるが、その他の形成手法としては、感温変色材を配合して成形したフィルム又はシートを貼着する方法や、感温変色材を表面に塗布したフィルム又はシートを貼着する方法などが考えられる。感温変色層11の変色性については、設定温度(変色点)の前後で色が変化する場合(色変化)のほか、変色点以下では有色で変色点を超えると無色(又は透明)となる場合(無色化)、さらに変色点以下では無色(又は透明)で変色点を超えると有色となる場合(発色)のいずれかが考えられる。また上記特性について、透光性を加味して考えると、感温変色層11は、発色状態にかかわらず常時透光性を有する場合、変色前は不透明で変色後に透光性を発揮する場合、反対に変色前は透光性を有し変色後に不透明となる場合のいずれかの態様を採ると言うことができる。
【0014】
導光板10の側方に配置される投光手段20は、小型で且つ低電圧で動作し発熱の少ないLEDを使用するのが望ましい。通常は1種類のLEDを配置すればよいが、所望により、複数の異なる色の光を投射し得る光源を使用することも可能である。なお条件が許せば、LEDに代えて豆電球等を使用してもよい。
【0015】
前記の如く構成された発光装置1の機能は次のとおりである。但し本説明において、感温変色層11は設定温度(変色点)より低温では青色不透明であり、変色点を超えると透明又は赤色半透明となるように設定され、投光手段20には赤色LEDを使用するものとする。当該発光装置1が変色点より低い温度環境に在る状態において、別途設けたスイッチ又は制御手段により投光手段20をON動作させると、投光手段20から導光板10内へ側端面より赤色光が投射される。投射光は、導光板10の表面で何度も反射されるが(図1中の破線参照)、青色の感温変色層11が赤色光を吸収するため、表面側へは光は射出されない。従って外部から当該発光装置1を目視すると、感温変色層11の青色に観察される。なお裏面側へ向かう光は、光反射層12により射出が阻止される。
【0016】
しかるのち、温度環境が変化して昇温し変色点を超えると、感温変色層11が変色して透明又は赤色半透明になる。その結果、投光手段20から投射された赤色光が、感温変色層11及び保護層13を通過して表面側へ射出することができるようになり(図1中の矢印参照)、その結果、外部から当該発光装置1を目視すると、導光板10のほぼ全域が赤色に発光した状態に観察されることとなる。
【0017】
さらに温度環境が変化して冷却により変色点を下回ると、感温変色層11が変色して再び青色不透明となり、発光装置1は初期の青色状態に戻る。
【0018】
ところで、変色点を超えたときの発光状態を良好にするには、感温変色層11の透明性を高めることが必要であり、そのためには感温変色層11の母材となる合成樹脂の屈折率と、これに配合する感温変色材や着色材の屈折率とをなるべく接近させることが望ましい。具体的には、感温変色材及び着色材の屈折率をそれぞれn1,n2とし、これらのうちの最小値をMin(n1,n2)、最大値をMax(n1,n2)としたとき、母材となる合成樹脂の屈折率Nを、次式で表される範囲に設定するとよい。
【0019】
Min(n1,n2)−α<N<Max(n1,n2)+α
(但しα≦0.2、より好ましくはα≦0.1)
【0020】
前記発光装置1は、上に述べた如く、温度環境の変化を感温変色層11の色変化と発光状態とで容易に知ることができるから、環境温度が設定温度より上か下かを、発光装置1を一瞥するだけで容易に認識することができる。しかも本例では、設定温度より高温では発光状態となるように構成すると共に、投射光を導光板10で拡散させ広い範囲を発光させる構成としたから、小さい光源を用いているにもかかわらず、環境温度の視認が容易となる。このことは、夜間消灯後の室内が暗い状態でも、環境温度の状態を確実に視認できるという効果を発揮する。
【0021】
前記発光装置1において、感温変色層11の変色動作を前記と反対にすることも考えられる。この場合、投光手段20として青色LEDを用い、初期状態では投光手段20からの投射光を通過させて感温変色層11を青色に発光させ、温度環境が昇温して変色点を越えると、感温変色層11が不透明化して例えば赤色に変色するように構成すればよい。本例は、温度環境が変色点より低い状態になることを認識するのが重要な場合に適用される。
【0022】
[第2の実施形態]
図2は、請求項1に係る発光装置1の異なる実施形態を示すものである。この発光装置1は、導光板10の裏面側に感温変色層11を形成したところを特色としており、さらにその外側に光反射層12を形成してある。
【0023】
前記発光装置1において、感温変色層11は設定温度(変色点)より低温では青色、変色点を超えると赤色又は白色に変色するように設定され、投光手段20には赤色LEDを使用するものとする。当該発光装置1が変色点より低い温度環境に在るときは、投光手段20から導光板10内へ側端面より投射される赤色光は、青色の感温変色層11により吸収されるため、発光状態が抑えられ、従って外部から当該発光装置1を目視すると、暗い青色に観察される。
【0024】
しかるのち、温度環境が変化して昇温し変色点を超えると、感温変色層11が変色して赤色又は白色になる。その結果、投光手段20から投射された赤色光が感温変色層11で反射されて表面側へ射出されるようになり、その結果、外部から当該発光装置1を目視すると、導光板10のほぼ全域が赤色に発光した状態に観察される。
【0025】
このように本例にあっても、温度環境の変化を感温変色層11の色変化と発光状態とで容易に知ることができるから、発光装置1を一瞥するだけで、環境温度の視認が容易となる。
【0026】
[第3の実施形態]
図3は、請求項2に係る発光装置1の一例を示すものである。本例の発光装置1は、導光板を、感温変色材が配合された導光板10Aとしたところを特色とするものである。前述の実施形態と同様に、感温変色材が設定温度(変色点)より低温では青色不透明であり、変色点を超えると透明又は赤色半透明となり、投光手段20には赤色LEDを使用するものとする。当該発光装置1は、変色点より低い温度環境下では、投光手段20から導光板10内へ投射される赤色光が、導光板10に配合した感温変色材が青色のために吸収され、外部から目視すると青色に観察される。
【0027】
しかるのち、環境温度が上昇し変色点を超えると、導光板10中の感温変色材が変色して透明又は赤色半透明になり、その結果、投光手段20から投射された赤色光が表面側へ射出することができるようになり、その結果、外部から当該発光装置1を目視すると、全域が赤色に発光した状態に観察されることとなる。
【0028】
[第4の実施形態]
図4に、請求項3に記載した発光装置1の一例を示す。本例は、導光板10の表面に感温変色層11を形成したものにおいて、発光層14をさらに形成したところを特色とするものである。発光層14は、蛍光材あるいは燐光材などを用いて形成され、投光手段20から投射される光を吸収したのち、一定時間継続して放射する機能を有するものである。発光層14の形成位置は、感温変色層11と導光板10との間(図4(A)参照)、又は、導光板10の裏面側(図4(B)参照)が考えられる。発光層14の形成手段は、蛍光材又は燐光材等の蓄光性の発光材を塗布する方法のほか、発光材を配合したフィルム又はシートを貼着する方法、発光材を塗布したフィルム又はシートを貼着する方法なども採用可能である。
【0029】
本例の発光装置1の機能は、次の如くである。感温変色層11は設定温度(変色点)より低温で不透明、変色点を超えると透明又は半透明になるものとする。変色点より低い温度環境下では、投光手段20から投射される光を導光板10中の発光材が吸収して発光するものの、この光は不透明な感温変色層11によって遮断されるため、外部から目視すると暗色に観察される。
【0030】
やがて環境温度が上昇し変色点を超えると、感温変色層11が透明化又は半透明化して発光層14の発光が観察できるようになり、その結果、明るく発光した状態の発光装置1が目視されるようになる。従って本例の発光装置1は、変色点の前後で外観が顕著に変化するから、優れた表示能力を発揮すると言える。なお発光材は、吸収した光のスペクトルと、放出する光のスペクトルとが必ずしも同一ではないから、投光手段20より投射される光とは異なる色調に発光させることが可能である。
【0031】
[第5の実施形態]
図5は、請求項3に記載した発光装置1の異なる実施形態を示すものである。本例は、導光板10の裏面側に、感温変色層11を形成し、さらにその裏(下)側に発光層14を形成したところを特色とするものである。本例における感温変色層11は、設定温度(変色点)の前後で色調を変化させると共に、少なくともいずれか一方の状態において透光性を発揮することが要求される。
【0032】
前記発光装置1は、次の如く機能する。なお感温変色層11は、設定温度(変色点)より低温では不透明、変色点を超えると透光性を持つようになるものとする。変色点より低い温度環境下では感温変色層11が不透明であるから、投光手段20から導光板10内へ投射される光は発光層14まで到達せず、感温変色層11の表面で反射されるため、外部からは変色前の感温変色層11の色調が観察される。
【0033】
環境温度が上昇し変色点を超えると、感温変色層11が透明化又は半透明化するので、投光手段20から投射される光が発光層14に到達できるようになり、その結果、発光層14が光を吸収して発光する。従って、この状態の発光装置1を外部から目視すると、変色した感温変色層11が明るく発光した状態を観察することができる。
【0034】
[第6の実施形態]
図6は、請求項4に係る発光装置1の一例を示すものであって、導光板を感温変色材を配合した導光板10Aとした点、及び、その裏面側に、蛍光材・燐光材等の発光材を用いた発光層14を設けたところを特色としている。
【0035】
導光板10Aは、設定温度(変色点)より低温で不透明、変色点を超えると透明又は半透明になるものとする。従って、変色点より低い温度環境下では、投光手段20から光が投射されるものの、この光は不透明な導光板10Aによって遮られるため、外部から目視すると暗色に観察される。
【0036】
環境温度が上昇し変色点を超えると、導光板10Aが変色して透明化又は半透明化し、その結果、光を吸収して発光する発光層14が観察できるようになる。すなわち、明るく発光した状態の発光装置1が目視されることとなる。
【0037】
ところで本例にあっては、変色点を超えたときの発光状態を良好にするため、感温変色材を配合した導光板10Aの透明性を高くする必要がある。そのため、導光板10の母材となる合成樹脂の屈折率と、これに配合する感温変色材の屈折率とをなるべく接近させる。具体的には、感温変色材の屈折率をn1、母材の屈折率Nとすると、両者を次式で表される関係に設定するとよい。
【0038】
n1−α<N<n1+α(但しα≦0.2、より好ましくはα≦0.1)
【0039】
[第7の実施形態]
図7は、請求項5に係る発光装置1の一例を示すものであって、導光板を蓄光性の発光材を配合した導光板10Bとすると共に、その表面に感温変色層11を設けたところを特色とする。発光材は、蛍光材・燐光材等であり、投光手段20から投射される光を吸収して、一定時間継続して放射する機能を有している。
【0040】
前記実施形態と同様、感温変色層11を、設定温度(変色点)より低温では不透明、変色点を超えると透明又は半透明になるものとする。従って本例の発光装置1は、変色点より低い温度環境下では、投光手段20から投射される光を導光板10中の発光材が吸収して発光するものの、この光は不透明な感温変色層11によって遮断されるため、外部から目視すると暗色に観察される。
【0041】
環境温度が上昇し変色点を超えると、感温変色層11が変色して透明化又は半透明化し、その結果、光を吸収した発光材の発光が観察できるようになる。すなわち、明るく発光した状態の発光装置1が目視されることとなる。
【0042】
ところで本例にあっては、変色点を超えたときの発光状態を良好にするため、感温変色層11のみならず、発光材を配合した導光板10の透明性をも高くする必要がある。そのため、導光板10の母材となる合成樹脂の屈折率と、これに配合する発光材の屈折率とをなるべく接近させる。具体的には、発光材の屈折率をn2、母材の屈折率Nとすると、両者を次式で表される関係に設定するとよい。
【0043】
n2−α<N<n2+α(但しα≦0.2、より好ましくはα≦0.1)
【0044】
[第8の実施形態]
導光板10の表面に感温変色層11及び/又は発光層14を形成するのに代えて、請求項6に記載する如く、導光板10に、感温変色材及び発光材の両方を配合することも可能である。この場合、導光板10の透明性を確保するため、感温変色材・発光材の屈折率と、導光板10の母材の屈折率とを、なるべく接近させることが望ましい。具体的には、感温変色材・発光材の屈折率をそれぞれn1,n2とし、さらに着色材等が添加されている場合は、その屈折率をn3とする。そして、これらのうちの最小値をMin(n1,n2,n3)、最大値をMax(n1,n2,n3)で表し、導光板10の母材の屈折率をNとしたとき、これらを次式で表される関係に設定するとよい。
【0045】
Min(n1,n2,n3)−α<N<Max(n1,n2,n3)+α
(但しα≦0.2、より好ましくはα≦0.1)
【0046】
[第9の実施形態]
感温変色材の温度感受性を向上させるため、請求項7に記載する如く、感温変色材が配合される母材に熱伝導向上材を配合してもよい。例えば図8(A)に示すように、導光板10の表面に感温変色層11を形成したときは、この感温変色層11に熱伝導向上材15を配合する。また図8(B)のように、導光板に感温変色材を配合したときは、この導光板10Aに熱伝導向上材15を配合すればよい。
【0047】
ここで使用される熱伝導向上材は、熱伝導率が大きい素材を微細な粉体又は粒体化したものであって、例えば金属の粉体又は粒体、熱伝導性が高いプラスチック(例えば導電性プラスチック)などが挙げられ、母材の透光性をなるべく損なわない範囲で添加される。
【0048】
[第10の実施形態]
本発明の発光装置1は、図9に例示するように、投光手段20から投射した光を、導光板10の両面側へ発光させるように構成することも可能である。この場合、以下のような態様が考えられる。例えば図(A)に示す如く、導光板10の両面に、感温変色層11と発光層14とを形成する態様、同図(B)の如く、導光板10の両面に感温変色層11を形成すると共に、導光板10における厚み方向のほぼ中央部に発光層14を形成する態様、さらに同図(C)の如く、導光板を発光材が配合された導光板10Bとし、その両面に感温変色層11を形成する態様などである。また本例の場合、表裏面で使用する感温変色材の種類を変え、発光色調を異ならせることも考えられる。
【0049】
【実施例1】
図10は、本発明に係る発光装置1を、湯水混合栓や給湯設備の管路30に設けた応用例を示すものである。この例では、感温変色材を配合すると共に発光層14を裏面側に形成した導光板10Aを、管路30における管壁31の外表面に配置し、導光板10Aの側端部にLED等の投光手段20を配置した。また感温変色層11は、所定水温Tを越えると変色して透光性を持つように設定した。
【0050】
かかる構成の発光装置1は、投光手段20から導光板10A内へ光を投射することにより、発光層14が光を放射し得るようになる。しかし、管路30を流通する水の温度が所定水温Tより低いときには、導光板10に配合した感温変色材が不透明であるため、発光装置1は外部から暗色に観察される。管路30内を流通する水の温度が上昇して所定水温Tを越えると、感温変色材が変色すると共に透光化するため、発光層14から放射される光が導光板10Aを通過して外部へ射出されるようになり、その結果、発光装置1は明るく発光した状態に外部から観察される。
【0051】
従って本例の発光装置1は、例えば図11に図示する如く、湯水混合栓40の吐出管41に装着することにより、熱湯吐出時の警報手段となり、給湯設備の配管に装着することで、初期冷水の排出確認、設定水温の到達確認などに用いることができる。
【0052】
【発明の効果】
本発明の発光装置は、導光板の側端面から投光手段で光を投射し、この光を導光板内で反射させて表面側へ投射させるように構成したので、小型の投光手段で広い範囲を発光させることが可能である。依って、投光手段にLED等の小型で消費電力の少ないものを利用して、視認性に優れた発光装置を提供することができる。また、導光板に温度によって変色する感温変色層を設けるか、又は、導光板に感温変色材を配合したので、環境温度の変化を、発光装置の色調変化で容易に認識することができる。しかも、一色の投光手段で、二色以上の表示が可能である。
【00053】
光を吸収して発光する発光層を導光板に形成するか、又は、発光材を導光板に配合した場合は、温度変化に基づく色調変化だけでなく、発光状態も変化させることが可能なので、色調変化が一層明確になり、識別性能がより向上する。
【0054】
さらに、導光板に形成される感温変色層、又は、感温変色材を配合した導光板に、熱伝導向上材を添加した場合は、温度感受性が向上するから、温度変化に対する色調変化が敏感になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に関するものであって、感温変色型発光装置の概略構成を示す正面断面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に関するものであって、感温変色型発光装置の概略構成を示す正面断面図である。
【図3】本発明の第3の実施形態に関するものであって、感温変色型発光装置の概略構成を示す正面断面図である。
【図4】本発明の第4の実施形態に関するものであって、図(A)は発光層を導光板の表面側に設けた感温変色型発光装置の概略構成を示す正面断面図、図(B)は発光層を導光板の裏面側に設けた感温変色型発光装置の概略構成を示す正面断面図である。
【図5】本発明の第5の実施形態に関するものであって、図(A)は感温変色型発光装置の概略構成を示す正面断面図、図(B)はその部分拡大図である。
【図6】本発明の第6の実施形態に関するものであって、感温変色型発光装置の概略構成を示す正面断面図である。
【図7】本発明の第7の実施形態に関するものであって、感温変色型発光装置の概略構成を示す正面断面図である。
【図8】本発明の第9の実施形態に関するものであって、図(A)は感温変色層に熱伝導向上材を配合した感温変色型発光装置の概略構成を示す正面断面図、図(B)は導光板に感温変色材と共に熱伝導向上材を配合した感温変色型発光装置の概略構成を示す正面断面図である。
【図9】本発明の第10の実施形態に関するものであって、図(A)乃至図(C)はいずれも、導光板の両面側を発光させるように構成した感温変色型発光装置の概略構成を示す正面断面図である。
【図10】本発明の一実施例に関するものであって、感温変色型発光装置を管路に設けた場合の概略構成を示す正面断面図である。
【図11】本発明の一実施例に関するものであって、感温変色型発光装置を湯水混合栓の吐出管に装着した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…感温変色型発光装置 10…導光板 10A…導光板(感温変色材を配合したもの) 10B…導光板(発光材を配合したもの) 11…感温変色層 12…光反射層 13…保護層 14…発光層 15…熱伝導向上材 20…投光手段 30…管路 31…管壁 40…湯水混合栓 41…吐出管
【発明の属する技術分野】
本発明は、発光式の表示装置や装飾用ディスプレー装置などを構成するのに利用される発光装置に関し、詳しくは、1種類の光源で、温度変化に基づいて表示色調が変化する機能を持たせたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1に、温度変化によって発色が変化するようになされた照明用バルブが記載されている。この照明用バルブは、バルブ本体の表面を被覆するキャップを、設定温度で変色、発色、又は消色する感熱変色剤で着色したところを特徴とするものである。当該照明用バルブは、点灯後、表面温度が上昇して設定温度に達すると、キャップの感熱変色剤が変色・発色又は消色することにより、輝度を調節したり照明効果を及ぼしたりできる、とされている。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−169445号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1に記載される技術は、照明用バルブへの適用のみを想定するものであって、温度変化により変色する発光装置として見た場合、汎用性に乏しいという欠点がある。何故ならば、光源となる照明用バルブは例えば白熱電球であり、消費電力が大きく点灯時に高温となるため、利用分野が制限されるからである。本発明は、従来技術のこのような欠点に鑑み創案したものであって、低電力で動作し発熱の小さいLED等を投光手段とすることができ、しかも広い発光面積を得ることの可能な感温変色型発光装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために創案した本発明に係る感温変色型発光装置は、板状又はシート状に形成された導光板を用い、この導光板の側端面から光を投射するように投光手段を配置したところ、及び、当該導光板に関する構成に特色を有するものである。導光板の構成に関し、本発明者らは、請求項1乃至7に記載するとおりの態様を提案する。
【0006】
まず請求項1に記載する感温変色型発光装置は、導光板に、温度によって変色する特性を持った感温変色層を形成したところを特徴とする。
請求項2に記載する感温変色型発光装置は、導光板に、温度によって変色する特性を持った感温変色材を配合したところを特徴とする。
請求項3に記載する感温変色型発光装置は、導光板に、温度によって変色する特性を持った感温変色層と、投光手段から投射される光を吸収して発光する発光層とを形成したところを特徴とする。
請求項4に記載する感温変色型発光装置は、導光板に、温度によって変色する特性を持った感温変色材を配合すると共に、投光手段から投射される光を吸収して発光する発光層を形成したことを特徴とする。
請求項5に記載する感温変色型発光装置は、導光板に、温度によって変色する特性を持った感温変色層を形成すると共に、投光手段から投射される光を吸収して発光する発光材を配合したところを特徴とする。
請求項6に記載する感温変色型発光装置は、導光板に、温度によって変色する特性を持った感温変色材と、投光手段から投射される光を吸収して発光する発光材とを配合したことを特徴とする。
請求項7に記載する感温変色型発光装置は、感温変色層、又は、感温変色材を配合した導光板に、熱伝導向上材を添加したことを特徴とする。
【0007】
本発明に係る感温変色型発光装置は、投光手段により導光板内へ側端面から光を投射する。導光板は、光を内部で反射させて表面側へ射出させる性質を有しているから、側端面から光を投射することによって導光板が発光する。本発明は、このような発光機構に基づき、投光手段が比較的小さな光源でも広い領域を発光させることが可能なので、投光手段に例えば発光ダイオード素子(LED)を使用できる。LEDは低電圧で動作し発熱も小さいから、汎用性が大きく、利用範囲が広い。
【0008】
本発明に係る感温変色型発光装置は、導光板に感温変色層を形成するか又は感温変色材を配合して、温度により導光板が変色するように構成したところを特色とするものであり、それによって、一色のLEDでも、温度変化により感温変色材を変色させることで、二色以上の表示が可能である。
【0009】
また導光板に、光を吸収して発光する発光層を形成するか又は発光材を配合する構成を採用することによって、発光状態をより一層明確化することができる。
【0010】
なお導光板に形成される感温変色層、又は、感温変色材を配合した導光板に、熱伝導向上材を添加して感温性を高めるようにしてもよい。上記熱伝導向上材とは、金属の粒体又は粉体や、熱伝導率の高いプラスチック(例えば導電性プラスチック)などが挙げられる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明に係る感温変色型発光装置(以下、単に「発光装置」と言う)の各種実施形態を、図面に基づいて説明する。
[第1の実施形態]
図1に、請求項1に係る本発明発光装置1の一例を示す。この発光装置1は、透光性を有する導光板10と、導光板10の側端面に配置した投光手段20とを主要な構成部材とし、導光板10の表面側に感温変色層11を形成したところを特色とするものである。また、光の反射効率を高めるため、導光板10の裏面側に、不透明又は金属光沢を有する光反射層12を形成したり、ブラスト加工等の粗面化処理を施して光散乱層を形成したりしてもよい。さらに必要に応じ、感温変色層11の上に、透明な保護増13を設けることも可能である。
【0012】
導光板10は、ガラス・プラスチック・鉱物(石英や水晶)などの透光性に優れ且つ比較的屈折率の高い部材で製作される。但し場合によっては、導光板10は発光状態を視認できさえすればよいから、透明とする以外に、ある程度の透光性を有する半透明としてもよい。また、必ずしも硬質でなくともよく、多少の可撓性を備える材質とすることも可能である。
【0013】
感温変色層11は、導光板10に感温変色材を塗布することにより形成できるが、その他の形成手法としては、感温変色材を配合して成形したフィルム又はシートを貼着する方法や、感温変色材を表面に塗布したフィルム又はシートを貼着する方法などが考えられる。感温変色層11の変色性については、設定温度(変色点)の前後で色が変化する場合(色変化)のほか、変色点以下では有色で変色点を超えると無色(又は透明)となる場合(無色化)、さらに変色点以下では無色(又は透明)で変色点を超えると有色となる場合(発色)のいずれかが考えられる。また上記特性について、透光性を加味して考えると、感温変色層11は、発色状態にかかわらず常時透光性を有する場合、変色前は不透明で変色後に透光性を発揮する場合、反対に変色前は透光性を有し変色後に不透明となる場合のいずれかの態様を採ると言うことができる。
【0014】
導光板10の側方に配置される投光手段20は、小型で且つ低電圧で動作し発熱の少ないLEDを使用するのが望ましい。通常は1種類のLEDを配置すればよいが、所望により、複数の異なる色の光を投射し得る光源を使用することも可能である。なお条件が許せば、LEDに代えて豆電球等を使用してもよい。
【0015】
前記の如く構成された発光装置1の機能は次のとおりである。但し本説明において、感温変色層11は設定温度(変色点)より低温では青色不透明であり、変色点を超えると透明又は赤色半透明となるように設定され、投光手段20には赤色LEDを使用するものとする。当該発光装置1が変色点より低い温度環境に在る状態において、別途設けたスイッチ又は制御手段により投光手段20をON動作させると、投光手段20から導光板10内へ側端面より赤色光が投射される。投射光は、導光板10の表面で何度も反射されるが(図1中の破線参照)、青色の感温変色層11が赤色光を吸収するため、表面側へは光は射出されない。従って外部から当該発光装置1を目視すると、感温変色層11の青色に観察される。なお裏面側へ向かう光は、光反射層12により射出が阻止される。
【0016】
しかるのち、温度環境が変化して昇温し変色点を超えると、感温変色層11が変色して透明又は赤色半透明になる。その結果、投光手段20から投射された赤色光が、感温変色層11及び保護層13を通過して表面側へ射出することができるようになり(図1中の矢印参照)、その結果、外部から当該発光装置1を目視すると、導光板10のほぼ全域が赤色に発光した状態に観察されることとなる。
【0017】
さらに温度環境が変化して冷却により変色点を下回ると、感温変色層11が変色して再び青色不透明となり、発光装置1は初期の青色状態に戻る。
【0018】
ところで、変色点を超えたときの発光状態を良好にするには、感温変色層11の透明性を高めることが必要であり、そのためには感温変色層11の母材となる合成樹脂の屈折率と、これに配合する感温変色材や着色材の屈折率とをなるべく接近させることが望ましい。具体的には、感温変色材及び着色材の屈折率をそれぞれn1,n2とし、これらのうちの最小値をMin(n1,n2)、最大値をMax(n1,n2)としたとき、母材となる合成樹脂の屈折率Nを、次式で表される範囲に設定するとよい。
【0019】
Min(n1,n2)−α<N<Max(n1,n2)+α
(但しα≦0.2、より好ましくはα≦0.1)
【0020】
前記発光装置1は、上に述べた如く、温度環境の変化を感温変色層11の色変化と発光状態とで容易に知ることができるから、環境温度が設定温度より上か下かを、発光装置1を一瞥するだけで容易に認識することができる。しかも本例では、設定温度より高温では発光状態となるように構成すると共に、投射光を導光板10で拡散させ広い範囲を発光させる構成としたから、小さい光源を用いているにもかかわらず、環境温度の視認が容易となる。このことは、夜間消灯後の室内が暗い状態でも、環境温度の状態を確実に視認できるという効果を発揮する。
【0021】
前記発光装置1において、感温変色層11の変色動作を前記と反対にすることも考えられる。この場合、投光手段20として青色LEDを用い、初期状態では投光手段20からの投射光を通過させて感温変色層11を青色に発光させ、温度環境が昇温して変色点を越えると、感温変色層11が不透明化して例えば赤色に変色するように構成すればよい。本例は、温度環境が変色点より低い状態になることを認識するのが重要な場合に適用される。
【0022】
[第2の実施形態]
図2は、請求項1に係る発光装置1の異なる実施形態を示すものである。この発光装置1は、導光板10の裏面側に感温変色層11を形成したところを特色としており、さらにその外側に光反射層12を形成してある。
【0023】
前記発光装置1において、感温変色層11は設定温度(変色点)より低温では青色、変色点を超えると赤色又は白色に変色するように設定され、投光手段20には赤色LEDを使用するものとする。当該発光装置1が変色点より低い温度環境に在るときは、投光手段20から導光板10内へ側端面より投射される赤色光は、青色の感温変色層11により吸収されるため、発光状態が抑えられ、従って外部から当該発光装置1を目視すると、暗い青色に観察される。
【0024】
しかるのち、温度環境が変化して昇温し変色点を超えると、感温変色層11が変色して赤色又は白色になる。その結果、投光手段20から投射された赤色光が感温変色層11で反射されて表面側へ射出されるようになり、その結果、外部から当該発光装置1を目視すると、導光板10のほぼ全域が赤色に発光した状態に観察される。
【0025】
このように本例にあっても、温度環境の変化を感温変色層11の色変化と発光状態とで容易に知ることができるから、発光装置1を一瞥するだけで、環境温度の視認が容易となる。
【0026】
[第3の実施形態]
図3は、請求項2に係る発光装置1の一例を示すものである。本例の発光装置1は、導光板を、感温変色材が配合された導光板10Aとしたところを特色とするものである。前述の実施形態と同様に、感温変色材が設定温度(変色点)より低温では青色不透明であり、変色点を超えると透明又は赤色半透明となり、投光手段20には赤色LEDを使用するものとする。当該発光装置1は、変色点より低い温度環境下では、投光手段20から導光板10内へ投射される赤色光が、導光板10に配合した感温変色材が青色のために吸収され、外部から目視すると青色に観察される。
【0027】
しかるのち、環境温度が上昇し変色点を超えると、導光板10中の感温変色材が変色して透明又は赤色半透明になり、その結果、投光手段20から投射された赤色光が表面側へ射出することができるようになり、その結果、外部から当該発光装置1を目視すると、全域が赤色に発光した状態に観察されることとなる。
【0028】
[第4の実施形態]
図4に、請求項3に記載した発光装置1の一例を示す。本例は、導光板10の表面に感温変色層11を形成したものにおいて、発光層14をさらに形成したところを特色とするものである。発光層14は、蛍光材あるいは燐光材などを用いて形成され、投光手段20から投射される光を吸収したのち、一定時間継続して放射する機能を有するものである。発光層14の形成位置は、感温変色層11と導光板10との間(図4(A)参照)、又は、導光板10の裏面側(図4(B)参照)が考えられる。発光層14の形成手段は、蛍光材又は燐光材等の蓄光性の発光材を塗布する方法のほか、発光材を配合したフィルム又はシートを貼着する方法、発光材を塗布したフィルム又はシートを貼着する方法なども採用可能である。
【0029】
本例の発光装置1の機能は、次の如くである。感温変色層11は設定温度(変色点)より低温で不透明、変色点を超えると透明又は半透明になるものとする。変色点より低い温度環境下では、投光手段20から投射される光を導光板10中の発光材が吸収して発光するものの、この光は不透明な感温変色層11によって遮断されるため、外部から目視すると暗色に観察される。
【0030】
やがて環境温度が上昇し変色点を超えると、感温変色層11が透明化又は半透明化して発光層14の発光が観察できるようになり、その結果、明るく発光した状態の発光装置1が目視されるようになる。従って本例の発光装置1は、変色点の前後で外観が顕著に変化するから、優れた表示能力を発揮すると言える。なお発光材は、吸収した光のスペクトルと、放出する光のスペクトルとが必ずしも同一ではないから、投光手段20より投射される光とは異なる色調に発光させることが可能である。
【0031】
[第5の実施形態]
図5は、請求項3に記載した発光装置1の異なる実施形態を示すものである。本例は、導光板10の裏面側に、感温変色層11を形成し、さらにその裏(下)側に発光層14を形成したところを特色とするものである。本例における感温変色層11は、設定温度(変色点)の前後で色調を変化させると共に、少なくともいずれか一方の状態において透光性を発揮することが要求される。
【0032】
前記発光装置1は、次の如く機能する。なお感温変色層11は、設定温度(変色点)より低温では不透明、変色点を超えると透光性を持つようになるものとする。変色点より低い温度環境下では感温変色層11が不透明であるから、投光手段20から導光板10内へ投射される光は発光層14まで到達せず、感温変色層11の表面で反射されるため、外部からは変色前の感温変色層11の色調が観察される。
【0033】
環境温度が上昇し変色点を超えると、感温変色層11が透明化又は半透明化するので、投光手段20から投射される光が発光層14に到達できるようになり、その結果、発光層14が光を吸収して発光する。従って、この状態の発光装置1を外部から目視すると、変色した感温変色層11が明るく発光した状態を観察することができる。
【0034】
[第6の実施形態]
図6は、請求項4に係る発光装置1の一例を示すものであって、導光板を感温変色材を配合した導光板10Aとした点、及び、その裏面側に、蛍光材・燐光材等の発光材を用いた発光層14を設けたところを特色としている。
【0035】
導光板10Aは、設定温度(変色点)より低温で不透明、変色点を超えると透明又は半透明になるものとする。従って、変色点より低い温度環境下では、投光手段20から光が投射されるものの、この光は不透明な導光板10Aによって遮られるため、外部から目視すると暗色に観察される。
【0036】
環境温度が上昇し変色点を超えると、導光板10Aが変色して透明化又は半透明化し、その結果、光を吸収して発光する発光層14が観察できるようになる。すなわち、明るく発光した状態の発光装置1が目視されることとなる。
【0037】
ところで本例にあっては、変色点を超えたときの発光状態を良好にするため、感温変色材を配合した導光板10Aの透明性を高くする必要がある。そのため、導光板10の母材となる合成樹脂の屈折率と、これに配合する感温変色材の屈折率とをなるべく接近させる。具体的には、感温変色材の屈折率をn1、母材の屈折率Nとすると、両者を次式で表される関係に設定するとよい。
【0038】
n1−α<N<n1+α(但しα≦0.2、より好ましくはα≦0.1)
【0039】
[第7の実施形態]
図7は、請求項5に係る発光装置1の一例を示すものであって、導光板を蓄光性の発光材を配合した導光板10Bとすると共に、その表面に感温変色層11を設けたところを特色とする。発光材は、蛍光材・燐光材等であり、投光手段20から投射される光を吸収して、一定時間継続して放射する機能を有している。
【0040】
前記実施形態と同様、感温変色層11を、設定温度(変色点)より低温では不透明、変色点を超えると透明又は半透明になるものとする。従って本例の発光装置1は、変色点より低い温度環境下では、投光手段20から投射される光を導光板10中の発光材が吸収して発光するものの、この光は不透明な感温変色層11によって遮断されるため、外部から目視すると暗色に観察される。
【0041】
環境温度が上昇し変色点を超えると、感温変色層11が変色して透明化又は半透明化し、その結果、光を吸収した発光材の発光が観察できるようになる。すなわち、明るく発光した状態の発光装置1が目視されることとなる。
【0042】
ところで本例にあっては、変色点を超えたときの発光状態を良好にするため、感温変色層11のみならず、発光材を配合した導光板10の透明性をも高くする必要がある。そのため、導光板10の母材となる合成樹脂の屈折率と、これに配合する発光材の屈折率とをなるべく接近させる。具体的には、発光材の屈折率をn2、母材の屈折率Nとすると、両者を次式で表される関係に設定するとよい。
【0043】
n2−α<N<n2+α(但しα≦0.2、より好ましくはα≦0.1)
【0044】
[第8の実施形態]
導光板10の表面に感温変色層11及び/又は発光層14を形成するのに代えて、請求項6に記載する如く、導光板10に、感温変色材及び発光材の両方を配合することも可能である。この場合、導光板10の透明性を確保するため、感温変色材・発光材の屈折率と、導光板10の母材の屈折率とを、なるべく接近させることが望ましい。具体的には、感温変色材・発光材の屈折率をそれぞれn1,n2とし、さらに着色材等が添加されている場合は、その屈折率をn3とする。そして、これらのうちの最小値をMin(n1,n2,n3)、最大値をMax(n1,n2,n3)で表し、導光板10の母材の屈折率をNとしたとき、これらを次式で表される関係に設定するとよい。
【0045】
Min(n1,n2,n3)−α<N<Max(n1,n2,n3)+α
(但しα≦0.2、より好ましくはα≦0.1)
【0046】
[第9の実施形態]
感温変色材の温度感受性を向上させるため、請求項7に記載する如く、感温変色材が配合される母材に熱伝導向上材を配合してもよい。例えば図8(A)に示すように、導光板10の表面に感温変色層11を形成したときは、この感温変色層11に熱伝導向上材15を配合する。また図8(B)のように、導光板に感温変色材を配合したときは、この導光板10Aに熱伝導向上材15を配合すればよい。
【0047】
ここで使用される熱伝導向上材は、熱伝導率が大きい素材を微細な粉体又は粒体化したものであって、例えば金属の粉体又は粒体、熱伝導性が高いプラスチック(例えば導電性プラスチック)などが挙げられ、母材の透光性をなるべく損なわない範囲で添加される。
【0048】
[第10の実施形態]
本発明の発光装置1は、図9に例示するように、投光手段20から投射した光を、導光板10の両面側へ発光させるように構成することも可能である。この場合、以下のような態様が考えられる。例えば図(A)に示す如く、導光板10の両面に、感温変色層11と発光層14とを形成する態様、同図(B)の如く、導光板10の両面に感温変色層11を形成すると共に、導光板10における厚み方向のほぼ中央部に発光層14を形成する態様、さらに同図(C)の如く、導光板を発光材が配合された導光板10Bとし、その両面に感温変色層11を形成する態様などである。また本例の場合、表裏面で使用する感温変色材の種類を変え、発光色調を異ならせることも考えられる。
【0049】
【実施例1】
図10は、本発明に係る発光装置1を、湯水混合栓や給湯設備の管路30に設けた応用例を示すものである。この例では、感温変色材を配合すると共に発光層14を裏面側に形成した導光板10Aを、管路30における管壁31の外表面に配置し、導光板10Aの側端部にLED等の投光手段20を配置した。また感温変色層11は、所定水温Tを越えると変色して透光性を持つように設定した。
【0050】
かかる構成の発光装置1は、投光手段20から導光板10A内へ光を投射することにより、発光層14が光を放射し得るようになる。しかし、管路30を流通する水の温度が所定水温Tより低いときには、導光板10に配合した感温変色材が不透明であるため、発光装置1は外部から暗色に観察される。管路30内を流通する水の温度が上昇して所定水温Tを越えると、感温変色材が変色すると共に透光化するため、発光層14から放射される光が導光板10Aを通過して外部へ射出されるようになり、その結果、発光装置1は明るく発光した状態に外部から観察される。
【0051】
従って本例の発光装置1は、例えば図11に図示する如く、湯水混合栓40の吐出管41に装着することにより、熱湯吐出時の警報手段となり、給湯設備の配管に装着することで、初期冷水の排出確認、設定水温の到達確認などに用いることができる。
【0052】
【発明の効果】
本発明の発光装置は、導光板の側端面から投光手段で光を投射し、この光を導光板内で反射させて表面側へ投射させるように構成したので、小型の投光手段で広い範囲を発光させることが可能である。依って、投光手段にLED等の小型で消費電力の少ないものを利用して、視認性に優れた発光装置を提供することができる。また、導光板に温度によって変色する感温変色層を設けるか、又は、導光板に感温変色材を配合したので、環境温度の変化を、発光装置の色調変化で容易に認識することができる。しかも、一色の投光手段で、二色以上の表示が可能である。
【00053】
光を吸収して発光する発光層を導光板に形成するか、又は、発光材を導光板に配合した場合は、温度変化に基づく色調変化だけでなく、発光状態も変化させることが可能なので、色調変化が一層明確になり、識別性能がより向上する。
【0054】
さらに、導光板に形成される感温変色層、又は、感温変色材を配合した導光板に、熱伝導向上材を添加した場合は、温度感受性が向上するから、温度変化に対する色調変化が敏感になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に関するものであって、感温変色型発光装置の概略構成を示す正面断面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に関するものであって、感温変色型発光装置の概略構成を示す正面断面図である。
【図3】本発明の第3の実施形態に関するものであって、感温変色型発光装置の概略構成を示す正面断面図である。
【図4】本発明の第4の実施形態に関するものであって、図(A)は発光層を導光板の表面側に設けた感温変色型発光装置の概略構成を示す正面断面図、図(B)は発光層を導光板の裏面側に設けた感温変色型発光装置の概略構成を示す正面断面図である。
【図5】本発明の第5の実施形態に関するものであって、図(A)は感温変色型発光装置の概略構成を示す正面断面図、図(B)はその部分拡大図である。
【図6】本発明の第6の実施形態に関するものであって、感温変色型発光装置の概略構成を示す正面断面図である。
【図7】本発明の第7の実施形態に関するものであって、感温変色型発光装置の概略構成を示す正面断面図である。
【図8】本発明の第9の実施形態に関するものであって、図(A)は感温変色層に熱伝導向上材を配合した感温変色型発光装置の概略構成を示す正面断面図、図(B)は導光板に感温変色材と共に熱伝導向上材を配合した感温変色型発光装置の概略構成を示す正面断面図である。
【図9】本発明の第10の実施形態に関するものであって、図(A)乃至図(C)はいずれも、導光板の両面側を発光させるように構成した感温変色型発光装置の概略構成を示す正面断面図である。
【図10】本発明の一実施例に関するものであって、感温変色型発光装置を管路に設けた場合の概略構成を示す正面断面図である。
【図11】本発明の一実施例に関するものであって、感温変色型発光装置を湯水混合栓の吐出管に装着した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…感温変色型発光装置 10…導光板 10A…導光板(感温変色材を配合したもの) 10B…導光板(発光材を配合したもの) 11…感温変色層 12…光反射層 13…保護層 14…発光層 15…熱伝導向上材 20…投光手段 30…管路 31…管壁 40…湯水混合栓 41…吐出管
Claims (7)
- 板状又はシート状に形成された導光板に、温度によって変色する特性を持った感温変色層が形成され、前記導光板内へ側端面から光を投射する投光手段が設けられていることを特徴とする感温変色型発光装置。
- 板状又はシート状に形成された導光板に、温度によって変色する特性を持った感温変色材が配合され、前記導光板内へ側端面から光を投射する投光手段が設けられていることを特徴とする感温変色型発光装置。
- 板状又はシート状に形成された導光板に、温度によって変色する特性を持った感温変色層と、投光手段から投射される光を吸収して発光する発光層とが形成され、前記導光板内へ側端面から光を投射する投光手段が設けられていることを特徴とする感温変色型発光装置。
- 板状又はシート状に形成された導光板に、温度によって変色する特性を持った感温変色材が配合されると共に、投光手段から投射される光を吸収して発光する発光層が形成され、前記導光板内へ側端面から光を投射する投光手段が設けられていることを特徴とする感温変色型発光装置。
- 板状又はシート状に形成された導光板に、温度によって変色する特性を持った感温変色層が形成されると共に、投光手段から投射される光を吸収して発光する発光材が配合され、前記導光板内へ側端面から光を投射する投光手段が設けられていることを特徴とする感温変色型発光装置。
- 板状又はシート状に形成された導光板に、温度によって変色する特性を持った感温変色材と、投光手段から投射される光を吸収して発光する発光材とが配合され、前記導光板内へ側端面から光を投射する投光手段が設けられていることを特徴とする感温変色型発光装置。
- 感温変色層、又は、感温変色材を配合した導光板に、熱伝導向上材を添加した請求項1乃至6のいずれかに記載する感温変色型発光装置。
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