JP2004239522A - 異種燃料用燃焼装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】液体燃料と気体燃料を燃焼させ、発熱量の小さな気体燃料でも安定して燃焼させることができる異種燃料用燃焼装置を得る。
【解決手段】液体燃料と一次空気とを混合させる気化混合室5が形成され、混合気が噴出して第1の火炎16となる液体燃料用炎孔19a、19bが上部に形成され、中央に2次空気流路11が形成された液体燃料気化器1と、2次空気流路11の中央部に設けられ、気体燃料が流通し気体燃料が噴出して第2の火炎15となる気体燃料用炎孔19cが先端部に形成された気体燃料ノズル31と、2次空気流路11と気体燃料ノズル31との間に形成された円筒状の空間に2次空気を流通させ、この2次空気を旋回させて気体燃料用炎孔19cの近傍に逆流領域を形成し第2の火炎15を保炎する中心2次空気旋回手段32とを有する。
【選択図】 図1
【解決手段】液体燃料と一次空気とを混合させる気化混合室5が形成され、混合気が噴出して第1の火炎16となる液体燃料用炎孔19a、19bが上部に形成され、中央に2次空気流路11が形成された液体燃料気化器1と、2次空気流路11の中央部に設けられ、気体燃料が流通し気体燃料が噴出して第2の火炎15となる気体燃料用炎孔19cが先端部に形成された気体燃料ノズル31と、2次空気流路11と気体燃料ノズル31との間に形成された円筒状の空間に2次空気を流通させ、この2次空気を旋回させて気体燃料用炎孔19cの近傍に逆流領域を形成し第2の火炎15を保炎する中心2次空気旋回手段32とを有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、液体燃料と気体燃料を同時に燃焼させることができる異種燃料用燃焼装置に関し、特に単位体積あたりの発熱量の小さな気体燃料でも安定して燃焼させることができる異種燃料用燃焼装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の液体燃料用燃焼装置は、例えば液体燃料としての灯油を気化室に導入し、ここで空気と混合させて予混合気を形成し、それを炎孔から噴出して燃焼させている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
実公昭60−16833号公報(第137頁−138頁、第1−2図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような構成の従来の液体燃料用燃焼装置においては、液体燃料である例えば灯油のみを燃焼させることは可能である。一方、例えば灯油を燃料とする燃料電池では、灯油を改質して水素を発生させ、その水素を燃料電池に供給して発電する。そして、この水素を発生させる改質器を有する燃料電池システムにおいては、運転初期の冷起動時は灯油を液体燃料として燃焼させ、改質器(触媒)を動作可能な温度まで上昇させ、その後、原料の灯油を改質器に供給して水蒸気改質を行って水素を発生させ、それを燃料電池に供給する。そしてさらに、定常運転中は、燃料電池での使い残しのガス(以後、オフガスと称する)を燃焼させることにより、吸熱反応である改質反応に必要な熱を供給する。
【0005】
このオフガスは、例えば水素約30vol%、二酸化炭素約30vol%、メタン約3vol%、水蒸気約30vol%、窒素約5vol%からなり、通常の天然ガスの単位体積あたりの発熱量と比較すると、約1/10の値しかない。このようなガスを灯油と同様に空気と予混合させて燃焼させようとすると、必要な燃焼量を得るためには供給するオフガス流量を大きくする必要がある。その結果、炎孔での吹き出し流速が大きくなり、火炎が炎孔から吹き飛んでしまい、燃焼が継続できなくなるという問題点があった。
【0006】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、液体燃料と気体燃料をコンパクトな領域で同時に燃焼させることができ、単位体積あたりの発熱量の小さな気体燃料でも安定して燃焼させることができる異種燃料用燃焼装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る異種燃料用燃焼装置は、液体燃料と一次空気とを旋回混合させ混合気を生成する環状の気化混合室が形成され、混合気が噴出して第1の火炎となる液体燃料用炎孔が気化混合室の上部に形成され、気化混合室の中央を貫通して2次空気流路が形成された液体燃料気化器と、筒状をなし2次空気流路の中央部に同軸状に設けられ、気体燃料が流通し気体燃料が噴出して第2の火炎となる気体燃料用炎孔が先端部に形成された気体燃料ノズルと、2次空気流路の内周面と気体燃料ノズルの外周面との間に形成された円筒状の空間に2次空気を流通させ第2の火炎に2次空気を供給するとともに、2次空気を旋回させて気体燃料用炎孔の近傍に逆流領域を形成し第2の火炎を保炎する中心2次空気旋回手段とを有する。
【0008】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による異種燃料用燃焼装置を示す断面図である。図2は異種燃料用燃焼装置と周辺の機器との関係を示すブロック図である。本実施の形態の異種燃料用燃焼装置50においては、概略円環状の液体燃料気化器1は、円筒状の外壁1a、外壁1aの中央部に設けられた同じく円筒状の内壁1b、外壁1aと内壁1bが形成する空間の下部を塞ぐ底壁1c、及び外壁1aと内壁1bが形成する空間の上部を塞ぐとともに、上方に形成される燃焼室50との間を隔てる隔壁板9から構成されている。隔壁板9は、中央部に内壁1bとつながる穴を有する概略ハット状をなし、側面部に横向きの液体燃料用炎孔19aが、上面部に上向きの液体燃料用炎孔19bが、それぞれ全周にわたって等間隔に穿孔されている。
【0009】
外壁1aの上端部1eは熱回収壁として上方に延びている。液体燃料気化器1内には、環状通路からなる気化混合室5が形成されている。この気化混合室5は、液体燃料を気化して一次空気と旋回しながら混合させる旋回混合部をなしている。液体燃料気化器1の底壁1cに環状のヒータ2が埋め込まれている。ヒータ2は電流が流されて発熱する発熱体2aと、この発熱体2aを被覆する絶縁体2bとから構成されている。このようなに構成された液体燃料気化器1が、概略有底円筒状の外筐13の中央部に設置されている。外筐13の底部13に空気流入口33が形成され、この空気流入口33を介して送風機90から所定の流速及び流量の空気が矢印Aのように、外筐13内に送り込まれる。
【0010】
外筐13と液体燃料気化器1の外壁1aを貫通して、小径の管からなる液体燃料噴射ノズル3が外部から気化混合室5内に至って延設されている。そして、この液体燃料噴射ノズル3と同軸に大径の1次空気流路管4が配置されている。1次空気流路管4の外側の端部は塞がれているが、外筐13と液体燃料気化器1との間の空間に面する1次空気流路管4の側面に1次空気供給口4aが設けられている。
【0011】
概略円環状の液体燃料気化器1の中央部に円筒状の内壁1bの内周面1fとして形成された貫通穴は、第1の2次空気通路である中心2次空気流路11を形成している。一方、液体燃料気化器1の外壁1aと外筐13の間の円筒状の空間は、第2の2次空気通路である外周2次空気流路12を形成している。液体燃料気化器1の上方には燃焼室60が設置されている。
【0012】
中心2次空気流路11に同軸状に円筒状の気体燃料用の気体燃料ノズル31が設置されている。気体燃料ノズル31の先端は天井部31aによって塞がれている。気体燃料ノズル31の先端部には、4個の気体燃料用炎孔19cが周方向に等間隔に穿孔されている。そして、中心2次空気流路11の入口11aに、中心2次空気旋回手段32が設置されている。中心2次空気旋回手段32は、気体燃料ノズル31の側面から径方向に延びるように形成された円板状の底板32aと、この底板32a上に立設された複数枚の空気案内羽根32bとから構成されている。空気案内羽根32bは、図3に示すように、外周部から中心に向かって2次空気に回転を与えるように所定の角度傾いて設けられている。図1に戻り、中心2次空気流路11の出口11bには円筒保炎リング34が設けられている。
【0013】
次に異種燃料の燃焼の仕方について説明する。まず液体燃料燃焼、引き続いて気体燃料燃焼を行わせる方法について説明する。
【0014】
液体燃料燃焼
液体燃料気化器1がヒータ2で予熱され、気化器温度測定手段55(図2)により、液体燃料気化器1の温度が所定温度になったことが検出されると、空気流入口33を経由して流入した空気が、1次空気供給口4aから液体燃料気化器1に1次空気として供給される。それと同時に、液体燃料ノズル3を経由して、液体燃料としての灯油が矢印Bで示されるように外部か気化混合室5内に供給される。
【0015】
供給された灯油は気化混合室5内で気化し、導入された1次空気と混合して予混合気を形成する。予混合気は、その後、液体燃料用炎孔19a、19bから燃焼室50に向かって流出する。流出した予混合気は図示しない点火プラグにより着火されて予混合火炎16を炎孔19a、19bに形成する。炎孔19aに形成された火炎16により外壁1aの上端部1eが加熱され、液体燃料気化器1の外壁1aを通じて液体燃料気化器1の底壁1cに熱が伝わる。それ以降は、炎孔19aの火炎16からの回収熱で灯油の気化熱を賄い、ヒータ2への電力供給は不要となる。液体燃料の燃焼により燃焼室50の下流に設けられた改質器70の触媒は徐々に加熱される。
【0016】
気体燃料燃焼
液体燃料の燃焼により加熱される改質器70の改質触媒の温度は、改質触媒温度測定手段75(図2)によりモニタされており、この温度が所定温度になった時点で、改質器70に原料の気化灯油が供給される。改質器70では原料灯油に加えて水蒸気が供給され、この両者により水蒸気改質が行われて水素が発生する。この水素は燃料電池80に送られ発電に使用される。燃料電池80から排出されるオフガスは改質器加熱用の異種燃料用燃焼装置50の気体燃料ノズル31に供給される。
【0017】
矢印C(図1)に示すように気体燃料ノズル31に供給されたオフガスはその先端に設けられた燃料噴出孔19cから燃焼室60に向かって噴射される。一方で中心2次空気は空気旋回手段32により旋回がかけられて中心2次空気流路11を通過し、中心2次空気流路11の出口11bから円筒保炎リング34内に供給される。
【0018】
円筒保炎リング34内では燃料噴出口19cから噴出されたオフガスと旋回のかけられた中心2次空気が混合する。それらは円筒保炎リング34の外に流出し、液体燃料用炎孔19bに形成されていた灯油気化燃焼火炎16によって着火され燃焼を開始する。オフガス燃焼開始後は、それまで燃料ノズル31に供給されていた灯油の供給を停止し、オフガスの単独燃焼に移行する。
【0019】
オフガス燃焼によって作られた燃焼ガスは、外周2次空気流路12を通過して燃焼室50に供給される外周2次空気と混合、希釈され、改質器70での水蒸気改質に適切な温度に調節される。円筒保炎リング34の直径Dと高さHを適切に設定することにより、火炎安定性と火炎の広がり、外周2次空気との良好な混合がなされ、小さな燃焼空間で燃焼が完了するとともに、改質器70に適正な温度で、温度均一な燃焼ガスが得られる。
【0020】
次に、円筒保炎リング34について説明する。円筒保炎リング34の高さH/直径Dの値が大き過ぎると火炎16は燃焼器軸方向にのびて、コンパクトな燃焼ができないばかりか、外周2次空気との混合も悪くなり均一な温度の燃焼ガスを改質器70に供給できなくなる。尚、この高さH/直径Dの値は、中心2次空気旋回手段32による空気旋回強度、中心2次空気流路11の内径、気体燃料用ノズルの外径に応じて決定される。尚、中心2次空気旋回手段32による空気旋回強度は、図3の例では空気案内羽根32bの角度が大きいほど大きくなる。空気旋回手段32の設置位置は、中心2次空気流路11の入口11a、中間部、出口11bのいずれかで良い。寸法の制約上中心2次空気流路11の内径が大きくできない場合は、流路11内部での旋回速度成分が減衰しやすくなるため、中心2次空気流路11の入口11a、中間部、出口11bのいずれかに複数の空気旋回手段32を設ける。
【0021】
このような構成の異種燃料用燃焼装置においては、灯油等の液体燃料と一次空気とを旋回混合させ混合気を生成する環状の気化混合室5が形成され、この混合気が噴出して第1の火炎16となる液体燃料用炎孔19a、19bが、気化混合室5の上部に形成され、さらに気化混合室5の中央を貫通して2次空気流路11が形成された液体燃料気化器1と、筒状をなし2次空気流路11の中央部に同軸状に設けられ、気体燃料が流通し、この気体燃料が噴出して第2の火炎15となる気体燃料用炎孔19cが先端部に形成された気体燃料ノズル31と、2次空気流路11の内周面11c(1f)と気体燃料ノズル31の外周面31bとの間に形成された円筒状の空間に2次空気を流通させ、この第2の火炎15に2次空気を供給するとともに、この2次空気を旋回させて気体燃料用炎孔19cの近傍に逆流領域を形成し第2の火炎15を保炎する中心2次空気旋回手段32とを有する。そのため、液体燃料と気体燃料をコンパクトな領域で同時に燃焼させることができる。
【0022】
また、気体燃料ノズル31は、気体燃料用炎孔19cが2次空気流路11の出口11bに位置するように配置され、気体燃料ノズル31の先端部を囲繞し内周面が気体燃料用炎孔19cに対向するように設けられた円筒保炎リング34をさらに有する。そのため、単位体積あたりの発熱量の小さな気体燃料でも安定して燃焼させることができる。
【0023】
実施の形態2.
図4はこの発明の実施の形態2による異種燃料用燃焼装置を示す断面図である。実施の形態1に対して、気体燃料用ノズル31の燃料噴射口19cの中心2次空気流路11での設定位置を変えることで別用途、例えば暖房機用燃焼器としての新たな特徴を得ることができる。すなわち、気体燃料用ノズル31を中心2次空気流路11に設置する際、図4のように中心2次空気流路11の入口11aに燃料噴射口19cと中心2次空気旋回手段32を設ける。一方、液体燃料気化器1の底壁1cに設置していたヒータは、本実施の形態では設けない。
【0024】
異種燃料用燃焼装置をこのように構成し、はじめに気体燃料ノズル31に気体燃料を供給し、ガス燃料による火炎15を中心2次空気流路11に形成し、その燃焼熱で液体燃料気化器1が予熱され、灯油気化に適正な温度に液体燃料気化器1の底壁温度が到達した時点で、灯油を燃料ノズル3から供給して灯油予混合燃焼に移行する。
【0025】
このような構成の異種燃料用燃焼装置においては、気体燃料ノズル31は、気体燃料用炎孔19cが2次空気流路11の入口11aに位置するように配置されている。この構成で、はじめに気体燃料燃焼を実施することで、従来のようにヒータによる液体燃料気化器を予熱し液体燃料気化器が灯油気化適正温度になるまで待つことなく、短時間で燃焼を開始できる。すなわち、燃焼開始までの待ち時間が長いという従来の灯油気化燃焼方式の暖房機での欠点をなくし、暖房装置の運転スイッチが入れられた直後に燃焼運転を開始することができる。
【0026】
尚、本実施の形態の気体燃料ノズル31は、気体燃料用炎孔19cが2次空気流路11の入口11aに位置するように配置されているが、2次空気流路11の中間部に位置するように配置されても、所定の効果を得ることができる。
【0027】
実施の形態3.
図5はこの発明の実施の形態4による異種燃料用燃焼装置を示す断面図である。実施の形態2に対して、気体燃料ノズル31の内部にヒータ36を設ける。このヒータ36の熱容量は液体燃料気化器1の熱容量に比較して非常に小さい。このヒータ36でノズル31に供給された液体燃料を気化することで、実施の形態2での気体燃料の場合ほど燃焼開始までの時間は短縮できないが、液体燃料気化器1とヒータ36の熱容量の相違分だけ速やかに短時間で液体燃料の燃焼を開始できる。
【0028】
【発明の効果】
この発明に係る異種燃料用燃焼装置は、液体燃料と一次空気とを旋回混合させ混合気を生成する環状の気化混合室が形成され、混合気が噴出して第1の火炎となる液体燃料用炎孔が気化混合室の上部に形成され、気化混合室の中央を貫通して2次空気流路が形成された液体燃料気化器と、筒状をなし2次空気流路の中央部に同軸状に設けられ、気体燃料が流通し気体燃料が噴出して第2の火炎となる気体燃料用炎孔が先端部に形成された気体燃料ノズルと、2次空気流路の内周面と気体燃料ノズルの外周面との間に形成された円筒状の空間に2次空気を流通させ第2の火炎に2次空気を供給するとともに、2次空気を旋回させて気体燃料用炎孔の近傍に逆流領域を形成し第2の火炎を保炎する中心2次空気旋回手段とを有するので、液体燃料と気体燃料をコンパクトな領域で同時に燃焼させることができ、単位体積あたりの発熱量の小さな気体燃料でも安定して燃焼させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による異種燃料用燃焼装置を示す断面図である。
【図2】この発明の異種燃料用燃焼装置と周辺の機器との関係を示すブロック図である。
【図3】中心2次空気旋回手段の横断面に2次空気の流れを示す矢印を付加した横断面である。
【図4】この発明の実施の形態2による異種燃料用燃焼装置を示す断面図である。
【図5】この発明の実施の形態3による異種燃料用燃焼装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 液体燃料気化器、2 ヒータ、5 気化混合室、11 2次空気流路、11c(1f) 2次空気流路の内周面、15 第2の火炎、16 第1の火炎、19a,19b 液体燃料用炎孔、19c 気体燃料用炎孔、31 気体燃料ノズル、31b 気体燃料ノズル外周面、32 中心2次空気旋回手段、34 円筒保炎リング。
【発明の属する技術分野】
この発明は、液体燃料と気体燃料を同時に燃焼させることができる異種燃料用燃焼装置に関し、特に単位体積あたりの発熱量の小さな気体燃料でも安定して燃焼させることができる異種燃料用燃焼装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の液体燃料用燃焼装置は、例えば液体燃料としての灯油を気化室に導入し、ここで空気と混合させて予混合気を形成し、それを炎孔から噴出して燃焼させている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
実公昭60−16833号公報(第137頁−138頁、第1−2図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような構成の従来の液体燃料用燃焼装置においては、液体燃料である例えば灯油のみを燃焼させることは可能である。一方、例えば灯油を燃料とする燃料電池では、灯油を改質して水素を発生させ、その水素を燃料電池に供給して発電する。そして、この水素を発生させる改質器を有する燃料電池システムにおいては、運転初期の冷起動時は灯油を液体燃料として燃焼させ、改質器(触媒)を動作可能な温度まで上昇させ、その後、原料の灯油を改質器に供給して水蒸気改質を行って水素を発生させ、それを燃料電池に供給する。そしてさらに、定常運転中は、燃料電池での使い残しのガス(以後、オフガスと称する)を燃焼させることにより、吸熱反応である改質反応に必要な熱を供給する。
【0005】
このオフガスは、例えば水素約30vol%、二酸化炭素約30vol%、メタン約3vol%、水蒸気約30vol%、窒素約5vol%からなり、通常の天然ガスの単位体積あたりの発熱量と比較すると、約1/10の値しかない。このようなガスを灯油と同様に空気と予混合させて燃焼させようとすると、必要な燃焼量を得るためには供給するオフガス流量を大きくする必要がある。その結果、炎孔での吹き出し流速が大きくなり、火炎が炎孔から吹き飛んでしまい、燃焼が継続できなくなるという問題点があった。
【0006】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、液体燃料と気体燃料をコンパクトな領域で同時に燃焼させることができ、単位体積あたりの発熱量の小さな気体燃料でも安定して燃焼させることができる異種燃料用燃焼装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る異種燃料用燃焼装置は、液体燃料と一次空気とを旋回混合させ混合気を生成する環状の気化混合室が形成され、混合気が噴出して第1の火炎となる液体燃料用炎孔が気化混合室の上部に形成され、気化混合室の中央を貫通して2次空気流路が形成された液体燃料気化器と、筒状をなし2次空気流路の中央部に同軸状に設けられ、気体燃料が流通し気体燃料が噴出して第2の火炎となる気体燃料用炎孔が先端部に形成された気体燃料ノズルと、2次空気流路の内周面と気体燃料ノズルの外周面との間に形成された円筒状の空間に2次空気を流通させ第2の火炎に2次空気を供給するとともに、2次空気を旋回させて気体燃料用炎孔の近傍に逆流領域を形成し第2の火炎を保炎する中心2次空気旋回手段とを有する。
【0008】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による異種燃料用燃焼装置を示す断面図である。図2は異種燃料用燃焼装置と周辺の機器との関係を示すブロック図である。本実施の形態の異種燃料用燃焼装置50においては、概略円環状の液体燃料気化器1は、円筒状の外壁1a、外壁1aの中央部に設けられた同じく円筒状の内壁1b、外壁1aと内壁1bが形成する空間の下部を塞ぐ底壁1c、及び外壁1aと内壁1bが形成する空間の上部を塞ぐとともに、上方に形成される燃焼室50との間を隔てる隔壁板9から構成されている。隔壁板9は、中央部に内壁1bとつながる穴を有する概略ハット状をなし、側面部に横向きの液体燃料用炎孔19aが、上面部に上向きの液体燃料用炎孔19bが、それぞれ全周にわたって等間隔に穿孔されている。
【0009】
外壁1aの上端部1eは熱回収壁として上方に延びている。液体燃料気化器1内には、環状通路からなる気化混合室5が形成されている。この気化混合室5は、液体燃料を気化して一次空気と旋回しながら混合させる旋回混合部をなしている。液体燃料気化器1の底壁1cに環状のヒータ2が埋め込まれている。ヒータ2は電流が流されて発熱する発熱体2aと、この発熱体2aを被覆する絶縁体2bとから構成されている。このようなに構成された液体燃料気化器1が、概略有底円筒状の外筐13の中央部に設置されている。外筐13の底部13に空気流入口33が形成され、この空気流入口33を介して送風機90から所定の流速及び流量の空気が矢印Aのように、外筐13内に送り込まれる。
【0010】
外筐13と液体燃料気化器1の外壁1aを貫通して、小径の管からなる液体燃料噴射ノズル3が外部から気化混合室5内に至って延設されている。そして、この液体燃料噴射ノズル3と同軸に大径の1次空気流路管4が配置されている。1次空気流路管4の外側の端部は塞がれているが、外筐13と液体燃料気化器1との間の空間に面する1次空気流路管4の側面に1次空気供給口4aが設けられている。
【0011】
概略円環状の液体燃料気化器1の中央部に円筒状の内壁1bの内周面1fとして形成された貫通穴は、第1の2次空気通路である中心2次空気流路11を形成している。一方、液体燃料気化器1の外壁1aと外筐13の間の円筒状の空間は、第2の2次空気通路である外周2次空気流路12を形成している。液体燃料気化器1の上方には燃焼室60が設置されている。
【0012】
中心2次空気流路11に同軸状に円筒状の気体燃料用の気体燃料ノズル31が設置されている。気体燃料ノズル31の先端は天井部31aによって塞がれている。気体燃料ノズル31の先端部には、4個の気体燃料用炎孔19cが周方向に等間隔に穿孔されている。そして、中心2次空気流路11の入口11aに、中心2次空気旋回手段32が設置されている。中心2次空気旋回手段32は、気体燃料ノズル31の側面から径方向に延びるように形成された円板状の底板32aと、この底板32a上に立設された複数枚の空気案内羽根32bとから構成されている。空気案内羽根32bは、図3に示すように、外周部から中心に向かって2次空気に回転を与えるように所定の角度傾いて設けられている。図1に戻り、中心2次空気流路11の出口11bには円筒保炎リング34が設けられている。
【0013】
次に異種燃料の燃焼の仕方について説明する。まず液体燃料燃焼、引き続いて気体燃料燃焼を行わせる方法について説明する。
【0014】
液体燃料燃焼
液体燃料気化器1がヒータ2で予熱され、気化器温度測定手段55(図2)により、液体燃料気化器1の温度が所定温度になったことが検出されると、空気流入口33を経由して流入した空気が、1次空気供給口4aから液体燃料気化器1に1次空気として供給される。それと同時に、液体燃料ノズル3を経由して、液体燃料としての灯油が矢印Bで示されるように外部か気化混合室5内に供給される。
【0015】
供給された灯油は気化混合室5内で気化し、導入された1次空気と混合して予混合気を形成する。予混合気は、その後、液体燃料用炎孔19a、19bから燃焼室50に向かって流出する。流出した予混合気は図示しない点火プラグにより着火されて予混合火炎16を炎孔19a、19bに形成する。炎孔19aに形成された火炎16により外壁1aの上端部1eが加熱され、液体燃料気化器1の外壁1aを通じて液体燃料気化器1の底壁1cに熱が伝わる。それ以降は、炎孔19aの火炎16からの回収熱で灯油の気化熱を賄い、ヒータ2への電力供給は不要となる。液体燃料の燃焼により燃焼室50の下流に設けられた改質器70の触媒は徐々に加熱される。
【0016】
気体燃料燃焼
液体燃料の燃焼により加熱される改質器70の改質触媒の温度は、改質触媒温度測定手段75(図2)によりモニタされており、この温度が所定温度になった時点で、改質器70に原料の気化灯油が供給される。改質器70では原料灯油に加えて水蒸気が供給され、この両者により水蒸気改質が行われて水素が発生する。この水素は燃料電池80に送られ発電に使用される。燃料電池80から排出されるオフガスは改質器加熱用の異種燃料用燃焼装置50の気体燃料ノズル31に供給される。
【0017】
矢印C(図1)に示すように気体燃料ノズル31に供給されたオフガスはその先端に設けられた燃料噴出孔19cから燃焼室60に向かって噴射される。一方で中心2次空気は空気旋回手段32により旋回がかけられて中心2次空気流路11を通過し、中心2次空気流路11の出口11bから円筒保炎リング34内に供給される。
【0018】
円筒保炎リング34内では燃料噴出口19cから噴出されたオフガスと旋回のかけられた中心2次空気が混合する。それらは円筒保炎リング34の外に流出し、液体燃料用炎孔19bに形成されていた灯油気化燃焼火炎16によって着火され燃焼を開始する。オフガス燃焼開始後は、それまで燃料ノズル31に供給されていた灯油の供給を停止し、オフガスの単独燃焼に移行する。
【0019】
オフガス燃焼によって作られた燃焼ガスは、外周2次空気流路12を通過して燃焼室50に供給される外周2次空気と混合、希釈され、改質器70での水蒸気改質に適切な温度に調節される。円筒保炎リング34の直径Dと高さHを適切に設定することにより、火炎安定性と火炎の広がり、外周2次空気との良好な混合がなされ、小さな燃焼空間で燃焼が完了するとともに、改質器70に適正な温度で、温度均一な燃焼ガスが得られる。
【0020】
次に、円筒保炎リング34について説明する。円筒保炎リング34の高さH/直径Dの値が大き過ぎると火炎16は燃焼器軸方向にのびて、コンパクトな燃焼ができないばかりか、外周2次空気との混合も悪くなり均一な温度の燃焼ガスを改質器70に供給できなくなる。尚、この高さH/直径Dの値は、中心2次空気旋回手段32による空気旋回強度、中心2次空気流路11の内径、気体燃料用ノズルの外径に応じて決定される。尚、中心2次空気旋回手段32による空気旋回強度は、図3の例では空気案内羽根32bの角度が大きいほど大きくなる。空気旋回手段32の設置位置は、中心2次空気流路11の入口11a、中間部、出口11bのいずれかで良い。寸法の制約上中心2次空気流路11の内径が大きくできない場合は、流路11内部での旋回速度成分が減衰しやすくなるため、中心2次空気流路11の入口11a、中間部、出口11bのいずれかに複数の空気旋回手段32を設ける。
【0021】
このような構成の異種燃料用燃焼装置においては、灯油等の液体燃料と一次空気とを旋回混合させ混合気を生成する環状の気化混合室5が形成され、この混合気が噴出して第1の火炎16となる液体燃料用炎孔19a、19bが、気化混合室5の上部に形成され、さらに気化混合室5の中央を貫通して2次空気流路11が形成された液体燃料気化器1と、筒状をなし2次空気流路11の中央部に同軸状に設けられ、気体燃料が流通し、この気体燃料が噴出して第2の火炎15となる気体燃料用炎孔19cが先端部に形成された気体燃料ノズル31と、2次空気流路11の内周面11c(1f)と気体燃料ノズル31の外周面31bとの間に形成された円筒状の空間に2次空気を流通させ、この第2の火炎15に2次空気を供給するとともに、この2次空気を旋回させて気体燃料用炎孔19cの近傍に逆流領域を形成し第2の火炎15を保炎する中心2次空気旋回手段32とを有する。そのため、液体燃料と気体燃料をコンパクトな領域で同時に燃焼させることができる。
【0022】
また、気体燃料ノズル31は、気体燃料用炎孔19cが2次空気流路11の出口11bに位置するように配置され、気体燃料ノズル31の先端部を囲繞し内周面が気体燃料用炎孔19cに対向するように設けられた円筒保炎リング34をさらに有する。そのため、単位体積あたりの発熱量の小さな気体燃料でも安定して燃焼させることができる。
【0023】
実施の形態2.
図4はこの発明の実施の形態2による異種燃料用燃焼装置を示す断面図である。実施の形態1に対して、気体燃料用ノズル31の燃料噴射口19cの中心2次空気流路11での設定位置を変えることで別用途、例えば暖房機用燃焼器としての新たな特徴を得ることができる。すなわち、気体燃料用ノズル31を中心2次空気流路11に設置する際、図4のように中心2次空気流路11の入口11aに燃料噴射口19cと中心2次空気旋回手段32を設ける。一方、液体燃料気化器1の底壁1cに設置していたヒータは、本実施の形態では設けない。
【0024】
異種燃料用燃焼装置をこのように構成し、はじめに気体燃料ノズル31に気体燃料を供給し、ガス燃料による火炎15を中心2次空気流路11に形成し、その燃焼熱で液体燃料気化器1が予熱され、灯油気化に適正な温度に液体燃料気化器1の底壁温度が到達した時点で、灯油を燃料ノズル3から供給して灯油予混合燃焼に移行する。
【0025】
このような構成の異種燃料用燃焼装置においては、気体燃料ノズル31は、気体燃料用炎孔19cが2次空気流路11の入口11aに位置するように配置されている。この構成で、はじめに気体燃料燃焼を実施することで、従来のようにヒータによる液体燃料気化器を予熱し液体燃料気化器が灯油気化適正温度になるまで待つことなく、短時間で燃焼を開始できる。すなわち、燃焼開始までの待ち時間が長いという従来の灯油気化燃焼方式の暖房機での欠点をなくし、暖房装置の運転スイッチが入れられた直後に燃焼運転を開始することができる。
【0026】
尚、本実施の形態の気体燃料ノズル31は、気体燃料用炎孔19cが2次空気流路11の入口11aに位置するように配置されているが、2次空気流路11の中間部に位置するように配置されても、所定の効果を得ることができる。
【0027】
実施の形態3.
図5はこの発明の実施の形態4による異種燃料用燃焼装置を示す断面図である。実施の形態2に対して、気体燃料ノズル31の内部にヒータ36を設ける。このヒータ36の熱容量は液体燃料気化器1の熱容量に比較して非常に小さい。このヒータ36でノズル31に供給された液体燃料を気化することで、実施の形態2での気体燃料の場合ほど燃焼開始までの時間は短縮できないが、液体燃料気化器1とヒータ36の熱容量の相違分だけ速やかに短時間で液体燃料の燃焼を開始できる。
【0028】
【発明の効果】
この発明に係る異種燃料用燃焼装置は、液体燃料と一次空気とを旋回混合させ混合気を生成する環状の気化混合室が形成され、混合気が噴出して第1の火炎となる液体燃料用炎孔が気化混合室の上部に形成され、気化混合室の中央を貫通して2次空気流路が形成された液体燃料気化器と、筒状をなし2次空気流路の中央部に同軸状に設けられ、気体燃料が流通し気体燃料が噴出して第2の火炎となる気体燃料用炎孔が先端部に形成された気体燃料ノズルと、2次空気流路の内周面と気体燃料ノズルの外周面との間に形成された円筒状の空間に2次空気を流通させ第2の火炎に2次空気を供給するとともに、2次空気を旋回させて気体燃料用炎孔の近傍に逆流領域を形成し第2の火炎を保炎する中心2次空気旋回手段とを有するので、液体燃料と気体燃料をコンパクトな領域で同時に燃焼させることができ、単位体積あたりの発熱量の小さな気体燃料でも安定して燃焼させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による異種燃料用燃焼装置を示す断面図である。
【図2】この発明の異種燃料用燃焼装置と周辺の機器との関係を示すブロック図である。
【図3】中心2次空気旋回手段の横断面に2次空気の流れを示す矢印を付加した横断面である。
【図4】この発明の実施の形態2による異種燃料用燃焼装置を示す断面図である。
【図5】この発明の実施の形態3による異種燃料用燃焼装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 液体燃料気化器、2 ヒータ、5 気化混合室、11 2次空気流路、11c(1f) 2次空気流路の内周面、15 第2の火炎、16 第1の火炎、19a,19b 液体燃料用炎孔、19c 気体燃料用炎孔、31 気体燃料ノズル、31b 気体燃料ノズル外周面、32 中心2次空気旋回手段、34 円筒保炎リング。
Claims (4)
- 液体燃料と一次空気とを旋回混合させ混合気を生成する環状の気化混合室が形成され、該混合気が噴出して第1の火炎となる液体燃料用炎孔が該気化混合室の上部に形成され、該気化混合室の中央を貫通して2次空気流路が形成された液体燃料気化器と、
筒状をなし前記2次空気流路の中央部に同軸状に設けられ、気体燃料が流通し該気体燃料が噴出して第2の火炎となる気体燃料用炎孔が先端部に形成された気体燃料ノズルと、
前記2次空気流路の内周面と前記気体燃料ノズルの外周面との間に形成された円筒状の空間に2次空気を流通させ前記第2の火炎に該2次空気を供給するとともに、該2次空気を旋回させて前記気体燃料用炎孔の近傍に逆流領域を形成し前記第2の火炎を保炎する中心2次空気旋回手段と
を有することを特徴とする異種燃料用燃焼装置。 - 前記気体燃料ノズルは、前記気体燃料用炎孔が前記2次空気流路の出口に位置するように配置され、
前記気体燃料ノズルの先端部を囲繞し内周面が前記気体燃料用炎孔に対向するように設けられた円筒保炎リングをさらに有する
ことを特徴とする請求項1記載の異種燃料用燃焼装置。 - 前記気体燃料ノズルは、前記気体燃料用炎孔が前記2次空気流路の入口部から中間部の間に位置するように配置されている
ことを特徴とする請求項1記載の異種燃料用燃焼装置。 - 前記気体燃料ノズル内にヒータを設けた
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか記載の異種燃料用燃焼装置。
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