JP2004239150A - アースコード - Google Patents

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Akihiro Niimi
彰啓 新美
Mitsuaki Nakajima
光明 中島
Osamu Kato
修 加藤
Shigehiro Nakajo
繁広 中条
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NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

【課題】既存のプラグコードに対し別途装着することができ、スパークプラグにおいて強力な火花放電を生成することを可能とするアースコードを提供する。
【解決手段】本発明のアースコード100は、螺旋状包囲体101と接続体102とを有している。螺旋状包囲体101は、プラグコード30のリード部31を被覆する螺旋状導電体120を有している。接続体102は、螺旋状導電体120から延設された接続導体140、及びこの先端に固着されたアース端子150を有しており、アース端子150を接地電位体に接続することで、螺旋状導電体120を接地電位とすることができる。このようなアースコード100は、既存のプラグコードに対して装着可能となっている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電源からスパークプラグに高電圧を導くプラグコードに対して装着するアースコードに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、内燃機関の燃焼室内で混合気の着火性を良好とするべく、スパークプラグで強力な火花放電を発生させるための様々な手法が提案されている。このうち、電源からスパークプラグに高電圧を導くプラグコードの外周に導体(アースコード)を成形し、コンデンサを形成するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このプラグコードでは、スパークプラグが放電電位に達するまでの間にコンデンサに電荷を蓄え、スパークプラグが火花放電するとき、蓄えた電荷を一挙にスパークプラグに送ることができる。このため、スパークプラグにおいて強力な火花放電を生成することができる。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−317440号公報(第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1に開示されているプラグコードでは、上述した効果を得るために、既存のプラグコードを取り外して、導体(アースコード)が一体に固着されたプラグコードに交換しなければならない。このため、既存のプラグコードは無用なものとなってしまうので、経済的でない。さらに、特許文献1に開示されているプラグコードは高価なものになるので、低コストで同様な効果を得られるものが求められていた。
【0005】
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、既存のプラグコードに対し別途装着することができ、スパークプラグにおいて強力な火花放電を生成することを可能とするアースコードを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】
その解決手段は、スパークプラグに装着するキャップ部と、このキャップ部と接続し、導線を絶縁被覆層で被覆してなるリード部とを備え、電源から上記スパークプラグに高電圧を導くプラグコードに対し、装着可能なアースコードであって、上記プラグコードの上記リード部のうち、その延長方向の少なくとも一部であって、その周方向の少なくとも一部を被覆する被覆導体と、上記被覆導体から延設され、自身の先端部を接地電位体に接続して上記被覆導体を接地電位とする接続導体と、を有するアースコードである。
【0007】
本発明のアースコードは、被覆導体を、プラグコードのリード部のうち、その延長方向の少なくとも一部であって、その周方向の少なくとも一部を被覆するように装着し、さらに、被覆導体から延設された接続導体の先端部を接地電位体(例えば、エンジンのシリンダヘッド)に接続して使用する。このように、アースコードをプラグコードに装着すると、アースコードの被覆導体とプラグコードのリード部とでコンデンサが構成される。具体的には、プラグコードの絶縁被覆層を介して、被覆導体に対してプラグコードの導電材(軸芯)が+電位あるいは−電位に帯電するコンデンサが形成される。従って、プラグコードに本発明のアースコードを装着すると、スパークプラグが放電電位に達するまでの間に形成されたコンデンサに電荷を蓄え、スパークプラグが火花放電するとき、蓄えた電荷を一挙にスパークプラグに送ることができる。このため、スパークプラグにおいて強力な火花放電を生成することができ、ひいては、混合気の着火性を向上させることができる。
【0008】
このような本発明のアースコードの被覆導体は、既存のプラグコードに対し、必要に応じて別途装着することができる。このため、従来のように、上述したような効果を得るために、既存のプラグコードを取り外して、アースコードが一体に成形されたプラグコードに交換する場合に比して、低コストである。
なお、被覆導体は、プラグコードのリード部のうち、その延長方向の少なくとも一部の外周を全周包囲すると良い。リード部の外周を全周包囲することで、形成されるコンデンサの静電容量を大きくすることができる。
【0009】
さらに、上記アースコードであって、前記被覆導体は、前記プラグコードの前記リード部に対し着脱可能としてなるアースコードとすると良い。
【0010】
アースコードが一体に固着されたプラグコードでは、老朽化したプラグコードを新品のプラグコードに交換する場合には、アースコードが未だ使用できる状態にあっても、アースコード部分も廃棄しなければならない。
これに対し、本発明のアースコードの被覆導体は、プラグコードに対し着脱可能である。従って、例えば、老朽化したプラグコードを新品のプラグコードに交換する場合でも、老朽化したプラグコードと共にアースコードを廃棄することなく、老朽化したプラグコードからアースコードを取り外し、新たなプラグコードに装着して使用することができる。このため、アースコードが一体に固着されたプラグコードを使用する場合に比して低コストであり、また、廃棄物を低減することもできるため、環境にも配慮されている。
【0011】
さらに、上記いずれかのアースコードであって、前記被覆導体で前記プラグコードの前記リード部を被覆したとき、上記被覆導体が外部に露出しないように、上記被覆導体を被覆する被覆樹脂層を有するアースコードとすると良い。
【0012】
被覆導体が外部に露出した状態のプラグコードでは、車両の振動等の影響でプラグコードのリード部が揺動したときに、被覆導体が他の部品に接触して、他の部品を傷つけてしまう虞がある。
これに対し、本発明のアースコードでは、被覆導体が外部に露出しないように、被覆樹脂層によって被覆されている。従って、車両の振動等の影響で、アースコードのうちプラグコードのリード部を被覆する部分が他の部品に接触した場合でも、被覆樹脂層が他の部品と接触することになる。このように、樹脂からなる被覆樹脂層を他の部品に接触させることで、他の部品を傷つけないようにすることができる。
【0013】
さらに、上記いずれかのアースコードであって、前記被覆導体は、帯状の導電材を螺旋状に巻いた螺旋状導電体であるアースコードとすると良い。
【0014】
本発明のアースコードでは、被覆導体は、帯状の導電材を螺旋状に巻いた螺旋状導電体としている。このため、プラグコードのリード部を屈曲させる場合、リード部に倣って被覆導体も屈曲するので、車両に対する装着性が良好となる。さらに、螺旋状に巻いているため、螺旋状導電体の内径を変化させることができる。このため、螺旋状導電体の内径が変化可能な範囲で、外径の異なるプラグコードのリード部に対して装着可能となる。
なお、帯状の導電材としては、多数の線材を密に織り合わせて帯状にした編組や、金属の薄板を帯状にしたもの等が挙げられ、これらを螺旋状に成形したものを螺旋状導電体として用いることができる。
【0015】
さらに、上記アースコードであって、前記螺旋状導電体は、あるいは、上記螺旋状導電体と、上記螺旋状導電体で前記プラグコードの前記リード部を包囲したとき上記螺旋状導電体が外部に露出しないように上記螺旋状導電体を被覆する被覆樹脂層と、を備える螺旋状包囲体は、その径方向に弾性を有してなるアースコードとすると良い。
【0016】
本発明のアースコードの螺旋状導電体、あるいは螺旋状導電体及び被覆樹脂層を有する螺旋状包囲体は、その径方向に弾性を有している。本発明のアースコードは、装着前の状態における螺旋状導電体あるいは螺旋状包囲体の内径よりも大きい外径を有するプラグコードのリード部に対して装着すると、以下のような効果が得られる。即ち、螺旋状導電体あるいは螺旋状包囲体をプラグコードのリード部に装着したときに、これら自身の弾性力によってリード部に密着する。このため、螺旋状導電体あるいは螺旋状包囲体とリード部との間に隙間が生じにくく、静電容量を大きくすることができる。
なお、本発明の螺旋状導電体としては、バネ性を有する金属の薄板を螺旋状に成形したものが挙げられる。また、螺旋状包囲体としては、多数の線材を密に織り合わせて帯状にした編組を螺旋状にした螺旋状導電体と、これを被覆する被覆樹脂層とからなり、被覆樹脂層がバネ弾性を有するように成形したものが挙げられる。
【0017】
あるいは、前記いずれかのアースコードであって、前記被覆導体は、円筒状導電体をその周方向に複数に分割した断片状導電体からなり、複数の上記断片状導電体が互いに電気的に接続すると共に、隣接する上記断片状導電体のうち1カ所を除いて一方が他方に対して蝶着され、上記1カ所は互いに分離されてなるアースコードとすると良い。
【0018】
本発明のアースコードの被覆導体は、円筒状導電体をその周方向に複数に分割した断片状導電体からなり、隣接する断片状導電体のうち1カ所を除いて一方が他方に対して蝶着されている。そして、上記1カ所は互いに分離されているため、この部分では、隣接する断片状導電体同士が互いに離間可能、あるいは互いの間隙を拡縮可能となる。このため、この切断部分で隣接する断片状導電体同士の間を拡げ、この隙間からプラグコードのリード部を被覆導体内に配置した後、拡げた隙間を狭めるようにして、被覆導体をリード部に装着することができる。このように、本発明のアースコードでは、極めて容易に、被覆導体をプラグコードに装着することができる。
【0019】
さらに、上記アースコードであって、複数の前記断片状導電体からなる前記被覆導体を、円筒状に配置した状態で固定する固定手段を有するアースコードとすると良い。
【0020】
本発明のアースコードは、隣接する断片状導電体の一方が他方に対して蝶着された複数の断片状導電体からなる被覆導体を、円筒状に配置した状態で固定する固定手段を有している。このため、車両の振動等の影響で被覆導体が開いてしまい、コンデンサ容量が低下する不具合を防止できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
本発明の第1の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、実施形態1にかかるアースコード100を示す図であり、(a)はその斜視図、(b)はその巻方向に直交する断面図である。アースコード100は、螺旋状に成形された螺旋状包囲体101、及びこれと一体に形成された帯状の接続体102を有する。
【0022】
螺旋状包囲体101は、図1(b)に示すように、螺旋状導電体120と被覆樹脂層110とを有する。このうち、螺旋状導電体120は、多数の銅線を密に織り合わせて帯状にした編組を螺旋状にした導電体である。また、被覆樹脂層110は、ウレタン樹脂からなり、螺旋状導電体120の周囲を被覆する成型樹脂である。なお、この被覆樹脂層110は、バネ弾性を有するように成型されているため、螺旋状包囲体101全体がバネ弾性を有している。
接続体102は、接続導体140及びアース端子150を有する。このうち、接続導体140は、螺旋状導電体120から延設された帯状の編組である。アース端子150は、金属からなる圧着端子であり、ボルトを挿通させる貫通孔151を有している。
【0023】
このようなアースコード100は、図2に示すように、電源20からスパークプラグ40に高電圧を導くプラグコード30に装着される。具体的には、アースコード100のうち、螺旋状包囲体101がプラグコード30のリード部31の周囲を被覆しつつ、接続体102のアース端子150をエンジンのシリンダヘッド10にボルト11で固定する。このとき、螺旋状包囲体101の螺旋状導電体120は、シリンダヘッド10と同じ接地電位となっている。
【0024】
このように、アースコード100は、既存のプラグコード30に対し、必要に応じて別途装着することができる。このため、従来のように、スパークプラグで強力な火花放電を生成するために、既存のプラグコード30を取り外して、アースコードが一体に成形されたプラグコードに交換する場合に比して、低コストである。
【0025】
さらに、アースコード100は、プラグコード30に対し着脱可能となっている。このため、例えば、老朽化したプラグコード30を新品のプラグコード30に交換する場合でも、老朽化したプラグコード30と共に未だ使用できる状態にあるアースコード100を廃棄することなく、老朽化したプラグコード30からアースコード100を取り外し、アースコード100を新たなプラグコード30に装着して使用することができる。
【0026】
さらに、螺旋状導電体120の周囲を被覆樹脂層110によって被覆することで(図1(b)参照)、螺旋状包囲体101をプラグコード30に装着したとき、螺旋状導電体120が外部に露出しないようにしている。このため、車両の振動等の影響で螺旋状包囲体101が他の部品に接触したとしても、螺旋状導電体120を被覆する被覆樹脂層110が他の部品と接触することになる。このように、樹脂からなる被覆樹脂層110を他の部品に接触させることで、他の部品を傷つけないようにすることができる。
【0027】
また、アースコード100では、螺旋状に成型した螺旋状包囲体101によってプラグコード30のリード部31を包囲する。従って、プラグコード30のリード部31を屈曲させた場合、リード部31に倣って螺旋状包囲体101も屈曲する。このため、螺旋状包囲体101を予め装着したプラグコード30を車両に取付ける場合、あるいは、屈曲した状態で車両に取付けられているプラグコード30に対し螺旋状包囲体101を装着する場合でも、装着性が良好となる。さらに、螺旋状に成型した螺旋状包囲体101の内径を変化させることができるため、螺旋状包囲体101の内径が変化可能な範囲で、リード部31とは外径の異なるプラグコードのリード部に対しても装着可能となる。
【0028】
ここで、プラグコード30のリード部31に、アースコード100の螺旋状包囲体101を装着したときの内部構造を、図3に示す。図3に示すように、リード部31は、多数の銅線からなる導電体32と、合成ゴム(EPDM)からなる第1絶縁被覆層33と、塩化ビニルからなる第2絶縁被覆層34とを有し、中心から径方向外側に向かってこの順に積層されている。そして、この径方向外側に、螺旋状包囲体101の被覆樹脂層110、螺旋状導電体120、被覆樹脂層110が、この順に積層される。このように、アースコード100をプラグコード30に装着すると、第1絶縁被覆層33、第2絶縁被覆層34、及び被覆樹脂層110で構成される誘電体を挟んで、リード部31の導電体32が第1電極181、螺旋状包囲体101の螺旋状導電体120が第2電極182を構成するコンデンサ180が形成される(図4参照)。
【0029】
ここで、図2の等価回路図を図4に示し、このときの具体的な作用について説明する。図4に示すように、電源20とスパークプラグ40とは、導体抵抗となる第2絶縁被覆層34を含む導電体32によって接続されている。そして、アースコード100をプラグコード30に装着することで、導電体32に接続するコンデンサ180が形成される。具体的には、電源20とスパークプラグ40との間に、第1電極181が電源20の電位(+電位あるいは−電位)に帯電し、第2電極182が接地電位となるコンデンサ180が形成される。従って、スパークプラグ40が放電電位に達するまでの間に、コンデンサ180に電荷を蓄え、スパークプラグ40が火花放電するとき、蓄えた電荷を一挙にスパークプラグ40に送ることができる。このため、スパークプラグ40の中心電極41と接地電極42との間で強力な火花放電を生成することができ、ひいては、混合気の着火性を向上させることができる。
【0030】
ところで、アースコード100の螺旋状包囲体101をプラグコード30のリード部31に装着する前の螺旋状包囲体101の内径は、リード部31の外径に比して小さくしている。これは、前述したアースコード100の螺旋状包囲体101が有するバネ弾性を利用するためである。具体的には、アースコード100の螺旋状包囲体101をプラグコード30のリード部31に装着すると、螺旋状包囲体101が、自身の径方向の弾性力によってリード部31に密着する。このため、螺旋状包囲体101とリード部31との間に隙間が生じにくく、コンデンサ180の静電容量を大きくすることができる。さらに、図1(b)に示すように、被覆樹脂層110の肉厚について、螺旋状導電体120よりも径方向外側部分に比して螺旋状導電体120よりも径方向内側部分を薄くしている。このようにすることで、螺旋状導電体120とリード部31の導電体32との間の距離を小さくすることができるので、コンデンサ180の静電容量を大きくすることができる。
【0031】
(実施形態2)
次に、本発明の第2の実施の形態について、図5、図6を参照して説明する。
図5は、実施形態2にかかるアースコード200の斜視図である。アースコード200は、包囲体201、及びこれと一体に形成された帯状の接続体202を有する。
【0032】
包囲体201は、図5に示すように、半円筒形状の第1包囲部203と半円筒形状の第2包囲部204とを有している。このうち、第1包囲部203は、半円筒形状の第1断片状導電体221と、この径方向外側を被覆しつつ第1断片状導電体221と接合する半円筒形状の第1被覆樹脂層211とを有している。同様に、第2包囲部204は、半円筒形状の第2断片状導電体222と、この径方向外側を被覆しつつ第2断片状導電体222と接合する半円筒形状の第2被覆樹脂層212とを有している。第1断片状導電体221及び第2断片状導電体222は、多数の銅線を密に織り合わせた編組によって形成されている。また、第1被覆樹脂層211及び第2被覆樹脂層212は、ポリエチレン樹脂によって形成されている。
接続体202は、接続導体240、及び実施形態1と同じアース端子150を有する。このうち、接続導体240は編組であり、第1断片状導電体221から延設されている。
【0033】
ところで、第1断片状導電体221と第2断片状導電体222とは、第1断片状導電体221の周縁のうち長手方向に延びる第1端辺221bと、第2断片状導電体222の周縁のうち長手方向に延びる第1端辺222bとの間で電気的に接続すると共に、互いに蝶着されている。一方、第1断片状導電体221の周縁のうち長手方向に延びる第1端辺221bとは異なる第2端辺221cと、第2断片状導電体222の周縁のうち長手方向に延びる第1端辺222bとは異なる第2端辺222cとの間は、分離されている。
【0034】
同様に、第1被覆樹脂層211と第2被覆樹脂層212とは、第1被覆樹脂層211の周縁のうち長手方向に延びる第1端辺211bと、第2被覆樹脂層212の周縁のうち長手方向に延びる第1端辺212bとの間で互いに蝶着されている。一方、第1被覆樹脂層211の周縁のうち長手方向に延びる第1端辺211bとは異なる第2端辺211cと、第2被覆樹脂層212の周縁のうち長手方向に延びる第1端辺212bとは異なる第2端辺212cとの間は、分離されている。
【0035】
かくして、第1包囲部203と第2包囲部204とは、第1包囲部203の周縁のうち長手方向に延びる第1端面203bと、第2包囲部204の周縁のうち長手方向に延びる第1端面204bとの間で蝶着されている。一方、第1包囲部203の周縁のうち長手方向に延びる第1端面203bとは異なる第2端面203cと、第2包囲部204の周縁のうち長手方向に延びる第1端面204bとは異なる第2端面204cとの間は分離されている。
【0036】
さらに、第1被覆樹脂層211の径方向外側面の周縁のうち、分離されている第2端辺211c側の第2端部211dの両端及び中央の計3カ所には矩形筒状の第1固定部213が固設されている。同様に、第2被覆樹脂層212の外側面の周縁のうち、分離されている第2端辺212c側の第2端部212dの両端及び中央の計3カ所には、第1固定部213と対向するように、尖形状の第2固定部214が固設されている。
【0037】
このようなアースコード200は、次のようにして包囲体201をプラグコード30のリード部31に装着する。まず、図5に示すように、第1包囲部203の第2端面203cと第2包囲部204の第2端面204cとの間を拡げる。次いで、この隙間Bからプラグコード30のリード部31を包囲体201内に配置した後、拡げた隙間Bを狭める。最後に、第2固定部214を第1固定部213の貫通孔213b内に挿通させて、第1包囲部203と第2包囲部204とを固定する。このとき、第1包囲部203の第2端面203cと第2包囲部204の第2端面204cとが対向して接合し、包囲体201が円筒形状となる。このようにして、図6に示すように、アースコード200をプラグコード30に装着することができる。
【0038】
このように、実施形態2のアースコード200では、極めて容易に、包囲体201をリード部31に装着することができる。また、このように、包囲体201をリード部31に装着することで、実施形態1と同様に、包囲体201とリード部31とでコンデンサ180を形成することができる(図4参照)。このため、スパークプラグ40の中心電極41と接地電極42との間で強力な火花放電を生成することができ、ひいては、混合気の着火性を向上させることができる。
【0039】
さらに、アースコード200では、第1断片状導電体221と第2断片状導電体222とが、リード部31に密着してリード部31の周囲を包囲するようにしている。このため、第1断片状導電体221及び第2断片状導電体222とリード部31との間に隙間が生じにくく、コンデンサ180の静電容量を大きくすることができる。
また、アースコード200では、第1,第2固定部213,214で第1包囲部203と第2包囲部204とを固定している。このため、車両の振動等の影響で第1断片状導電体221及び第2断片状導電体222がリード部31から離れてしまい、コンデンサ180の静電容量が低下する不具合を防止できる。
【0040】
(実施形態3)
次に、本発明の第3の実施の形態について、図7を参照して説明する。
図7は、実施形態3にかかるアースコード300の斜視図である。アースコード300は、略円筒形状の包囲体301、及びこれと一体に形成された帯状の接続体302を有する。接続体302は、接続導体340、及び実施形態1と同じアース端子150を有する。このうち、接続導体340は編組であり、被覆導体320から延設されている。
【0041】
包囲体301は、被覆導体320と被覆樹脂層310とを有する。このうち、被覆導体320は、多数の銅線を密に織り合わせた編組を半円筒形状にした導電体である。また、被覆樹脂層310は、ポリエチレン樹脂からなり、第1固定部311、第2固定部312、及び被覆部313を有する。このうち、被覆部313は、半円筒形状で、被覆導体320の径方向外側を被覆しつつ被覆導体320と接合している。第1固定部311は、被覆部313の第1端面313bから被覆部313の周方向に延びる円弧状断片で、被覆部313の長手方向に一定の間隔で配置されている。第2固定部312は、被覆部313の第2端面313cから被覆部313の周方向に延びる円弧状断片で、隣り合う第1固定部311同士の間隔に配置されている。
【0042】
ところで、第1固定部311及び第2固定部312はバネ弾性を有している。このため、被覆部313の第1端面313b及び第2端面313cを基点として、第1固定部311及び第2固定部312を外側に反曲させることで、包囲体301を開くことができる。従って、アースコード300では、第1固定部311及び第2固定部312を外側に反曲させた状態で、プラグコード30のリード部31を包囲体301内に配置することができる。その後、第1固定部311及び第2固定部312を自身の弾性力で元の状態に戻すことによって、リード部31に包囲体301を装着することができる。
【0043】
なお、包囲体301の内径は、リード部31の外径よりも僅かに小さくしている。このため、リード部31に包囲体301を装着すると、第1固定部311及び第2固定部312のバネ弾性力の影響で、被覆導体320がリード部31に密着する。従って、被覆導体320とリード部31との間に隙間が生じにくく、コンデンサ180の静電容量を大きくすることができる。
【0044】
以上において、本発明を実施形態1〜3に即して説明したが、本発明は上記実施形態等に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施形態3のアースコード300では、被覆部313の第1端面313b及び第2端面313cから交互に延びる第1固定部311及び第2固定部312を設けていた。しかし、被覆部の両端面(第1端面及び第2端面)から固定部を延設しなくても良く、例えば、図8に示すアースコード400のように、被覆部413の第1端面413bから被覆部413の周方向に延びる固定部411だけを、被覆部413の長手方向に一定の間隔で配置するようにしても良い。
【0045】
また、実施形態1では、被覆樹脂層110で螺旋状導電体120の周囲全体を被覆した(図1(b)参照)。しかし、被覆樹脂層110は、プラグコード30のリード部31に螺旋状包囲体101を装着したときに、螺旋状導電体120が外部に露出しないようにできれば良く、例えば、螺旋状導電体120のうち、プラグコード30のリード部31と接触する径方向内側面が露出するように、被覆樹脂層110を形成しても良い。
【0046】
また、実施形態2では、包囲体201を、半円筒形状の第1包囲部203と第2包囲部204との2部材で形成した。しかし、包囲体の構成部材の数は2部材に限定されるものではなく、3以上の部材で構成しても良い。さらに、プラグコード30のリード部31に包囲体201を装着したときに、第1包囲部203の第2端面203cと第2包囲部204の第2端面204cとが接合して、包囲体201がリード部31の外周全体を包囲するようにした。しかし、包囲体でリード部の周方向一部を被覆するようにしても良い。
【0047】
また、実施形態1〜3では、図3に示すような、導電体32、第1絶縁被覆層33、第2絶縁被覆層34からなるプラグコード30のリード部31に対し、アースコード100,200,300を装着するようにした。しかし、本発明のアースコードは、このような構造のリード部に装着が限定されるものではなく、いずれの構造のリード部に対しても装着することができ、同様な効果を発揮することができる。例えば、図9に示すような構造を有するリード部531に装着するようにしても良い。このリード部531は、多数のポリアミド繊維532b、磁性体のフェライト芯532c、及び螺旋巻きの銅線532dからなる導電体532と、合成ゴム(EPDM)からなる第1絶縁被覆層533と、ガラス繊維部材534と、シリコン樹脂からなる第2絶縁被覆層535とを有し、中心から径方向外側に向かってこの順に積層されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1にかかるアースコード100を示す図であり、(a)はその斜視図、(b)は螺旋状包囲体101の巻方向に直交する断面図である。
【図2】実施形態1にかかるアースコード100の使用例を示す説明図である。
【図3】プラグコードに、実施形態1にかかるアースコードを装着したときの内部構造を示す説明図である。
【図4】実施形態1にかかるアースコード100を装着したプラグコードの等価回路図である。
【図5】実施形態2にかかるアースコード200の斜視図である。
【図6】実施形態2にかかるアースコード200の使用例を示す説明図である。
【図7】実施形態3にかかるアースコード300の斜視図である。
【図8】他の形態にかかるアースコード400の斜視図である。
【図9】他の形態にかかるプラグコードのリード部530の内部構造を示す説明図である。
【符号の説明】
100,200,300,400 アースコード
101 螺旋状包囲体
102,202,302 接続体
110,310,410 被覆樹脂層
120 螺旋状導電体(被覆導体)
140,240,340 接続導体
150 アース端子
201,301,401 包囲体
211 第1被覆樹脂層
212 第2被覆樹脂層
213 第1固定部(固定手段)
214 第2固定部(固定手段)
221 第1断片状導電体(被覆導体)
222 第2断片状導電体(被覆導体)
313,413 被覆部
320 被覆導体

Claims (7)

  1. スパークプラグに装着するキャップ部と、このキャップ部と接続し、導線を絶縁被覆層で被覆してなるリード部とを備え、電源から上記スパークプラグに高電圧を導くプラグコードに対し、装着可能なアースコードであって、
    上記プラグコードの上記リード部のうち、その延長方向の少なくとも一部であって、その周方向の少なくとも一部を被覆する被覆導体と、
    上記被覆導体から延設され、自身の先端部を接地電位体に接続して上記被覆導体を接地電位とする接続導体と、
    を有するアースコード。
  2. 請求項1に記載のアースコードであって、
    前記被覆導体は、前記プラグコードの前記リード部に対し着脱可能としてなる
    アースコード。
  3. 請求項1または請求項2に記載のアースコードであって、
    前記被覆導体で前記プラグコードの前記リード部を被覆したとき、上記被覆導体が外部に露出しないように、上記被覆導体を被覆する被覆樹脂層を有する
    アースコード。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のアースコードであって、
    前記被覆導体は、帯状の導電材を螺旋状に巻いた螺旋状導電体である
    アースコード。
  5. 請求項4に記載のアースコードであって、
    前記螺旋状導電体は、あるいは、
    上記螺旋状導電体と、上記螺旋状導電体で前記プラグコードの前記リード部を包囲したとき上記螺旋状導電体が外部に露出しないように上記螺旋状導電体を被覆する被覆樹脂層と、を備える螺旋状包囲体は、
    その径方向に弾性を有してなる
    アースコード。
  6. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のアースコードであって、
    前記被覆導体は、
    円筒状導電体をその周方向に複数に分割した断片状導電体からなり、
    複数の上記断片状導電体が互いに電気的に接続すると共に、隣接する上記断片状導電体のうち1カ所を除いて一方が他方に対して蝶着され、上記1カ所は互いに分離されてなる
    アースコード。
  7. 請求項6に記載のアースコードであって、
    複数の前記断片状導電体からなる前記被覆導体を、円筒状に配置した状態で固定する固定手段を有する
    アースコード。
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KR200463700Y1 (ko) * 2009-11-16 2012-11-19 탑 1 그린 디벨롭먼트 코포레이션 리미티드 마이너스 자기장 유도 전기적 임피던스를 제거할 수 있는 전송 와이어 구조
JP2014500429A (ja) * 2010-11-15 2014-01-09 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 点火システム及び点火システムの動作方法
US8847494B2 (en) 2011-01-04 2014-09-30 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Ignition system for plasma jet ignition plug

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