JP2004239142A - 燃料噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】噴射される燃料のさらなる微粒化が促進される燃料噴射装置を提供する。
【解決手段】噴孔プレート60には、噴孔61および板状部64が形成されている。板状部64は、噴孔61の燃料入口から燃料出口までの間に設置されている。板状部64は噴孔61の軸線上に概ね垂直に配置されている。燃料は、燃料入口から噴孔61へ流入した後、板状部64と衝突した後、燃料出口からエンジンの燃焼室へ噴射される。燃料は板状部64と衝突することにより、微小な液滴に粉砕される。そのため、噴孔プレート60の噴孔61へ流入することにより一旦微粒化が促進された燃料は、板状部64と衝突することによりさらに微粒化される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関(以下、内燃機関を「エンジン」という。)の燃料噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンの燃焼室に直接的または間接的に燃料を噴射する燃料噴射装置が公知である。燃料噴射装置から噴射された燃料は、吸気管または燃焼室において空気と混合され燃焼室内において可燃混合気を形成する。燃焼室の混合気は、ピストンにより圧縮された後、点火プラグにより着火され燃焼する。
【0003】
このような構成のエンジンの場合、燃料噴射装置から噴射された燃料と空気との混合性能はエンジンの性能に影響を及ぼす。特に、燃料噴射装置から噴射された燃料の微粒化は、エンジンの性能を左右する重要な要素となっている。そこで、燃料噴射装置のノズルの先端に噴孔が形成されたプレートを配置する技術が公知である(特許文献1参照)。ノズルの先端に噴孔が形成されたプレートを配置することにより、弁部を通過した燃料をプレートの各噴孔へ分配し、燃料の微粒化の促進を図っている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−70347号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年、エンジンから排出される例えばNOxなどの有害物質のさらなる低減など規制が強化されている。そのため、従来以上に排気中の有害物質の低減が要求されている。一方、従来の微粒化技術では、近年の排気規制に対応できないという問題がある。
【0006】
そこで、本発明の目的は、噴射される燃料のさらなる微粒化が促進される燃料噴射装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の燃料噴射装置によると、噴孔の燃料入口と燃料出口との間には衝突手段が設置されている。燃料入口から噴孔に流入した燃料は、衝突手段と衝突した後、燃料出口から噴射される。噴孔に流入した燃料が衝突手段と衝突することにより、燃料は微小な液滴に粉砕される。すなわち、燃料が有する運動エネルギーは、衝突手段との衝突によって微粒化エネルギーへ変換される。したがって、噴射される燃料のさらなる微粒化を促進することができる。
【0008】
本発明の請求項2記載の燃料噴射装置によると、噴孔および衝突手段は弁ボディの先端に取り付けられている第一プレートに形成されている。そのため、第一プレートに噴孔を形成することにより得られる微粒化の効果に加え、衝突手段によるさらなる微粒化を促進することができる。
【0009】
本発明の請求項3記載の燃料噴射装置によると、噴孔は第一プレートおよび第二プレートに形成されている。また、衝突手段は第二プレートに形成されている。そのため、第一プレートおよび第二プレートに噴孔を形成することにより得られる微粒化の効果に加え、第三プレートに形成されている衝突手段によるさらなる微粒化を促進することができる。また、第二プレートに衝突手段を形成することにより、衝突手段を容易に形成することができる。
【0010】
本発明の請求項4記載の燃料噴射装置によると、第一プレートと第二プレートとは、所定の間隔で配置されている。そのため、第一プレートを通過した燃料は第二プレートに形成されている衝突手段と衝突した後、噴射される。したがって、燃料の微粒化を促進することができる。
【0011】
本発明の請求項5記載の燃料噴射装置によると、第一プレートと第二プレートとは一体に接合されている。例えば、第一プレートには噴孔に対応する孔を形成し、第二プレートには噴孔に対応する孔ならびに衝突手段を形成した後、第一プレートと第二プレートとを接合することができる。これにより、衝突手段は第二プレートに容易に形成することができる。
【0012】
本発明の請求項6記載の燃料噴射装置によると、噴孔および衝突手段は弁ボディに形成されている。そのため、噴孔の周囲において弁ボディの肉厚は大きくなる。したがって、噴孔周囲の強度を高めることができる。
本発明の請求項7記載の燃料噴射装置によると、噴孔は弁ボディおよび第三プレートに形成され、衝突手段は第三プレートに形成されている。そのため、弁ボディに衝突手段を形成する場合と比較して、衝突手段を容易に形成することができる。
【0013】
本発明の請求項8記載の燃料噴射装置によると、衝突手段は噴孔の軸線上に位置する。そのため、噴孔を流れる燃料は板状の衝突手段と衝突する。これにより、燃料は確実に板状部に衝突するとともに、燃料が有している運動エネルギーは微粒化エネルギーへ変換される。したがって、燃料の微粒化を促進することができる。
【0014】
本発明の請求項9記載の燃料噴射装置によると、噴孔は弁部材の軸に対し傾斜して形成してもよい。
本発明の請求項10記載の燃料噴射装置によると、衝突手段は噴孔の軸に対し概ね垂直に形成されている。そのため、噴孔を流れる燃料のエネルギーは、高い効率で衝突手段との衝突による微粒化エネルギーに変換される。したがって、燃料の微粒化を促進することができる。
【0015】
本発明の請求項11記載の燃料噴射装置によると、噴孔は主噴孔と主噴孔から分岐する副噴孔とを有している。副噴孔は主噴孔から分岐する位置で交差するため、主噴孔の延長線上には副噴孔の交差している部分が位置する。これにより、主噴孔を流れる燃料は、副噴孔が交差している部分に形成される衝突手段と衝突した後、副噴孔を経由して燃料出口から噴射される。したがって、燃料の微粒化を促進することができる。
【0016】
本発明の請求項12または13記載の燃料噴射装置によると、衝突手段には燃料出口側から燃料が衝突する。すなわち、燃料入口から燃料出口へ向けて噴孔に流入した燃料は一旦燃料入口方向へ流れの方向が折り返された後、衝突手段に衝突する。そして、衝突手段に衝突した燃料は、衝突手段で再度折り返されて燃料出口へ向けて流れる。これにより、噴孔から噴射される燃料の流れは緩やかになり、噴射された燃料から形成される噴霧は燃焼室の深部まで到達することなく噴孔の近傍に滞留する。そのため、例えば直噴式のエンジンに適用した場合、噴射された燃料の噴霧はピストンのヘッドやシリンダの内壁に付着することがない。したがって、排気に含まれるスモークあるいは不燃炭化水素成分を低減することができる。
【0017】
本発明の請求項14記載の燃料噴射装置によると、主噴孔と連通孔とは所定の角度をなして形成され、連通孔は主噴孔の内壁面と対向している。そのため、連通孔へ流入した燃料は、連通孔に沿って流れ、主噴孔の内壁面と衝突した後、主噴孔に沿って流れる。燃料は、主噴孔の内壁面と衝突することにより、運動エネルギーが微粒化エネルギーに変換される。したがって、燃料の微粒化を促進することができる。
本発明の請求項15記載の燃料噴射装置によると、直噴式のエンジンに適用される。そのため、燃料の微粒化が促進され、排気中の有害物質の低減を図ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を示す複数の実施例を図面に基づいて説明する。
(第1実施例)
本発明の第1実施例による燃料噴射装置(以下、「燃料噴射装置」をインジェクタという。)を図2に示す。第1実施例では、図3に示すようにインジェクタ10がガソリンエンジン1の燃焼室2を形成するシリンダヘッド4に取り付けられている。すなわち、本実施例のインジェクタ10は、燃焼室2に直接燃料を噴射する直噴式のガソリンエンジン1に適用される。
【0019】
図2に示すようにインジェクタ10のハウジング11は筒状に形成されている。ハウジング11は、同軸上に第一磁性部12、非磁性部13および第二磁性部14を有している。非磁性部13は、第一磁性部12と第二磁性部14との磁気的な短絡を防止している。固定コア15は、磁性材料により筒状に形成されている。固定コア15は、ハウジング11の内周側に同軸に固定されている。可動コア16は、磁性材料で筒状に形成され、ハウジング11の内周側に収容されている。可動コア16は、ハウジング11の内周側を軸方向へ往復移動可能である。
【0020】
ハウジング11の外周側にはスプール21が装着されている。スプール21には、コイル22が巻回されている。スプール21およびコイル22の外周側は樹脂モールド20により覆われている。コイル22は、樹脂モールド20により形成されているコネクタ23に埋設されているターミナル24と接続されている。ターミナル24を経由してコイル22に通電されると、固定コア15と可動コア16との間に磁気吸引力が発生する。
【0021】
アジャスティングパイプ17は、固定コア15の内周側に圧入されている。アジャスティングパイプ17の内周側は、燃料通路31を形成している。アジャスティングパイプ17は、可動コア16側の端部がスプリング18に当接している。スプリング18は、一方の端部がアジャスティングパイプ17に当接し、他方の端部が可動コア16に当接している。これにより、スプリング18は可動コア16を反固定コア方向に付勢する。アジャスティングパイプ17の圧入量を調整することにより、可動コア16を付勢するスプリング18の荷重が調整される。
【0022】
ハウジング11は、図示しない燃料タンクから燃料が供給される燃料入口19を有している。燃料入口19から流入した燃料は、フィルタ32を経由してハウジング11の内周側に流入する。フィルタ32は、燃料に含まれる異物を除去する。
【0023】
ノズルホルダ40は、筒状に形成され、ハウジング11の端部に接続されている。ノズルホルダ40の内周側には、弁ボディ50が固定されている。弁ボディ50は、筒状に形成され、例えば圧入あるいは溶接などによりノズルホルダ40に固定されている。弁ボディ50は、図1に示すように内周壁に開口に近づくにつれて内径が小さくなる円錐状の弁座部51を有している。弁ボディ50の開口52側の端部とノズルホルダ40との間には、第一プレートとしての噴孔プレート60が設置されている。噴孔プレート60には、複数の噴孔61が形成されている。
【0024】
弁ボディ50とともに弁部を形成する弁部材としてのノズルニードル41は、図2に示すようにハウジング11、ノズルホルダ40および弁ボディ50の内周側に軸方向へ往復移動可能に収容されている。ノズルニードル41は、一方の端部が可動コア16と接続されている。これにより、ノズルニードル41は、可動コア16と一体に軸方向へ往復移動可能である。ノズルニードル41の反可動コア側の端部には、図1に示すように弁ボディ50の弁座部51に着座可能な当接部42が形成されている。当接部42と弁座部51とから燃料の流れを断続する弁部が形成される。
【0025】
図2に示すように、燃料入口19からハウジング11の内周側に流入した燃料は、フィルタ32、アジャスティングパイプ17の内周側に形成されている燃料通路31、ならびに固定コア15の内周側に形成されている燃料通路33を経由して、可動コア16の内周側に形成されている燃料通路34へ流れる。燃料通路34の燃料は、可動コア16の内周と外周とを連通する燃料孔35を経由して、ハウジング11とノズルニードル41との間に形成される燃料通路36へ流れる。そして、燃料通路36の燃料は、ノズルホルダ40とノズルニードル41との間に形成される燃料通路43を経由して、弁ボディ50とノズルニードル41との間に形成されている燃料通路53すなわち弁部の入口側へ流入する。
【0026】
コイル22に通電されていないとき、ノズルニードル41はスプリング18の付勢力により可動コア16とともに図2の下方へ移動している。そのため、当接部42は弁座部51に着座し、弁部は閉塞されている。その結果、燃料通路53から噴孔61への燃料の流れは遮断され、燃料は噴射されない。
【0027】
コイル22に通電されると、固定コア15と可動コア16との間には磁気吸引力が発生する。これにより、可動コア16ならびに可動コア16と一体のノズルニードル41は、スプリング18の付勢力に抗して図2の上方すなわち固定コア15方向へ移動する。そのため、当接部42は弁座部51から離座し、弁部は開放される。その結果、燃料通路53から噴孔61への燃料の流れは許容される。弁部を通過した燃料は、弁ボディ50の開口52、ならびに噴孔プレート60に形成された噴孔61を経由して図3に示すガソリンエンジン1の燃焼室2へ噴射される。
【0028】
コイル22への通電が停止されると、固定コア15と可動コア16との間の磁気吸引力が消滅する。これにより、可動コア16ならびに可動コア16と一体のノズルニードル41は、スプリング18の付勢力により図2の下方へ移動する。そのため、当接部42は再び弁座部51に着座し、弁部は閉塞される。その結果、燃料通路53から噴孔61への燃料の流れは遮断され、燃料の噴射は終了する。
【0029】
次に、噴孔プレート60に形成されている噴孔61について詳細に説明する。噴孔プレート60は、有底の筒状に形成され、図1に示すように底部62および側部63を有している。噴孔プレート60の底部62は、弁ボディ50の反固定コア側の外壁54とノズルホルダ40の内壁44との間に挟み込まれている。また、噴孔プレート60の側部63は、弁ボディ50の外周壁55とノズルホルダ40の内周壁45との間に挟み込まれている。底部62には、図4に示すように複数の噴孔61が概ね同一円周上に形成されている。
【0030】
また、噴孔プレート60には、衝突手段としての板状部64が形成されている。すなわち、本実施例では、噴孔プレート60には噴孔61および板状部64が形成されている。板状部64は、図5および図6に示すように噴孔61の燃料入口611と燃料出口612との間に配置されている。噴孔61は、噴孔プレート60の板厚方向すなわちノズルニードル41の軸方向に沿って形成され、燃料入口611が燃料出口612よりも小径に形成されている。これにより、噴孔61は燃料入口611から燃料出口612にかけて内周が増大する円錐台状に形成されている。板状部64は、噴孔61の燃料出口612の近傍に形成されている。板状部64は、噴孔61の軸線に対し概ね垂直に形成されている。板状部64は支持部65により噴孔プレート60と接続されている。噴孔61および板状部64は、例えば噴孔プレート60の燃料入口611側の端面60aもしくは燃料出口612側の端面60bの一方または両方から放電加工により形成される。
【0031】
燃料入口611から噴孔61へ流入した燃料は、噴孔61の軸方向に流れる。そして、燃料は、噴孔61の燃料出口612の近傍に形成されている板状部64に衝突する。板状部64は噴孔61の軸に対し概ね垂直に形成されているため、板状部64に衝突した燃料は衝突の衝撃により微小な液滴に粉砕される。これにより、燃料は噴孔61の内部で微粒化された後、燃料出口612から流出する。
【0032】
第1実施例では、噴孔61の燃料入口611と燃料出口612との間に板状部64が形成されている。そのため、噴孔61へ流入した燃料は板状部64と衝突した後、燃料出口612から噴射される。噴孔61を流れる燃料が板状部64と衝突することにより、燃料は微小な液滴に粉砕される。燃料は板状部64と衝突することにより、運動エネルギーが微粒化エネルギーに変換される。したがって、燃料の微粒化をこれまで以上に促進することができる。
【0033】
また、第1実施例では、板状部64は噴孔61の軸線と概ね垂直に形成されている。そのため、噴孔61に流入した燃料は確実に板状部64と衝突する。これとともに、噴孔61に流入した燃料が有しているエネルギーは高い効率で液滴を粉砕するためのエネルギーすなわち微粒化エネルギーに変換される。したがって、燃料の微粒化を促進することができる。
【0034】
さらに、第1実施例では、インジェクタ10は直噴式のガソリンエンジン1に適用されている。そのため、ガソリンエンジン1の燃焼室2には微粒化された燃料が噴射される。したがって、燃料の燃焼が促進され、排気中の有害物質の低減を図ることができる。
【0035】
さらに、第1実施例では、噴孔61は噴孔プレート60に形成されている。そのため、弁部を通過した燃料は、噴孔プレート60に形成されている複数の噴孔61に分配されて流入することにより微粒化の促進が図られる。そして、噴孔61に流入した燃料は、さらに板状部64により微小な液滴に粉砕される。したがって、これまで以上に燃料の微粒化を促進することができる。
【0036】
(第2実施例)
本発明の第2実施例によるインジェクタを図7に示す。なお、第1実施例と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第2実施例では、図7に示すように噴孔プレート60とノズルホルダ40との間に第二プレートとしての衝突プレート70が配置されている。すなわち、衝突プレート70は噴孔プレート60の反弁ボディ側に設置されている。噴孔プレート60と衝突プレート70とは、所定の間隔で配置されている。
【0037】
図8に示すように、噴孔プレート60には孔部66が形成されている。衝突プレート70には、孔部71ならびに衝突手段としての板状部72が形成されている。第2実施例の場合、噴孔プレート60の孔部66と衝突プレート70の孔部71とから噴孔6が構成されている。そのため、噴孔6は、燃料入口611が噴孔プレート60に形成され、燃料出口612が衝突プレート70に形成されている。
【0038】
衝突プレート70の板状部72は、噴孔プレート60に形成されている孔部66の延長線上に位置している。燃料入口611から噴孔プレート60の孔部66に流入した燃料は、衝突プレート70の板状部72に衝突した後、衝突プレート70の孔部71を経由して燃料出口612から噴射される。
【0039】
第2実施例では、衝突プレート70に孔部71および板状部72が形成されている。そのため、図9に示すように噴孔プレート60には孔部66のみを形成すればよい。また、衝突プレート70には孔部71を形成することにより板状部72を形成することができる。その結果、噴孔プレート60または衝突プレート70には、それぞれ孔部66または孔部71を形成するだけでよい。したがって、噴孔プレート60および衝突プレート70を容易に形成することができる。
【0040】
第2実施例では、噴孔プレート60の燃料入口611から流入した燃料は衝突プレート70の板状部72に衝突する。これにより、噴孔6に流入した燃料は、第1実施例と同様に微小な液滴に粉砕される。したがって、燃料の微粒化をこれまで以上に促進することができる。
【0041】
(第3実施例)
本発明の第3実施例は、図10に示すように第2実施例の変形である。
第3実施例では、図10に示すように別体に形成された噴孔プレート60と衝突プレート70が一体に接合されている。
第2実施例では、図8に示すように噴孔プレート60と衝突プレート70とを別体に形成している。そして、別体に形成された噴孔プレート60および衝突プレート70は、図7および図8に示すように所定の間隔で配置されている。
【0042】
これに対し、第3実施例では図10に示すように噴孔プレート60と衝突プレート70とが一体に接合されている。この場合、接合した噴孔プレート60および衝突プレート70から構成される部材は、第1実施例の噴孔プレートと同様の構造となる。したがって、第1実施例と同様に燃料の微粒化を促進することができる。
【0043】
第3実施例では、別体に形成した噴孔プレート60と衝突プレート70とを接合し一体の部材を形成している。そのため、別体の噴孔プレート60に孔部66を形成し、衝突プレート70に孔部71をそれぞれ形成した後、噴孔プレート60と衝突プレート70とを接合することができる。したがって、孔部66、71および板状部72を容易に形成することができる。
【0044】
(第4実施例)
本発明の第4実施例によるインジェクタを図11に示す。なお、第1実施例と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第4実施例では、図11に示すように弁ボディ50に噴孔56が形成されている。噴孔56は、当接部42と弁座部51とから構成される弁部の燃料出口側と弁ボディ50の外側とを連通している。また、弁ボディ50には、衝突手段としての衝突片部57が形成されている。すなわち、第4実施例では、噴孔56および衝突片部57が弁ボディ50に形成されている。これにより、燃料入口561から噴孔56に流入した燃料は、衝突片部57と衝突した後、燃料出口562から噴射される。
【0045】
第4実施例では、燃料は衝突片部57に衝突することにより微小な液滴に粉砕される。したがって、第1実施例と同様に燃料の微粒化を促進することができる。
また、第4実施例では、別体の噴孔プレートなどを必要としないので、部品点数が低減される。さらに、第4実施例では、例えば噴孔プレートに噴孔を形成する場合と比較して、噴孔56の周囲における部材の肉厚が増大する。すなわち、第4実施例では、噴孔56は弁ボディ50に形成されるため、噴孔56の周囲における弁ボディ50の肉厚は大きくなる。直噴式のガソリンエンジンにインジェクタ10を設置する場合、図3に示すようにインジェクタ10の噴孔の近傍は燃焼室2に露出する。そのため、インジェクタ10の噴孔の近傍は高温高圧の燃焼ガスに耐えうる強度が要求される。第4実施例では、噴孔56の周囲における弁ボディ50の肉厚を大きくすることができ、噴孔56の周囲の強度を高めることができる。
【0046】
(第5実施例)
本発明の第5実施例によるインジェクタを図12に示す。第5実施例は第4実施例の変形であり、第4実施例と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第5実施例では、弁ボディ50の先端に第三プレートとしてのプレート部材80が設置されている。第5実施例では、弁ボディ50に形成されている孔部58ならびにプレート部材80に形成されている孔部81により噴孔7が構成されている。すなわち、噴孔7の燃料入口82は弁ボディ50に形成され、燃料出口83はプレート部材80に形成されている。また、プレート部材80には板状部84が形成されている。プレート部材80の板状部84は、弁ボディ50に形成されている孔部81の軸線上に位置している。燃料入口82から弁ボディ50の孔部58に流入した燃料は、プレート部材80の板状部84と衝突した後、プレート部材80の孔部81を経由して燃料出口83から噴射される。
【0047】
第5実施例では、弁ボディ50およびプレート部材80には、それぞれ孔部58、81を形成するだけでよい。したがって、弁ボディ50およびプレート部材80を容易に形成することができる。
第5実施例では、燃料入口82から孔部58へ流入した燃料はプレート部材80の板状部84に衝突する。そのため、燃料は第4実施例と同様にプレート部材80の板状部84と衝突することにより微小な液滴に粉砕される。したがって、燃料の微粒化を促進することができる。
【0048】
(第6実施例)
本発明の第6実施例によるインジェクタの噴孔プレートを図13および図14に示す。
第6実施例では、図13および図14に示す第一プレートとしての噴孔プレート90は弁ボディ50とノズルホルダ40との間に挟み込まれる。すなわち、噴孔プレート90の位置は第1実施例と同様である。
【0049】
噴孔プレート90には、噴孔91が形成されている。噴孔91は、主噴孔92と主噴孔92から分岐する副噴孔93とを有している。燃料は、燃料入口911から主噴孔92へ流入し、副噴孔93を経由して燃料出口912から流出する。主噴孔92は、噴孔プレート90の燃料入口911側の端面90aから噴孔プレート90の板厚方向の途中まで形成されている。副噴孔93は、この主噴孔92の燃料出口912側から分岐し、噴孔プレート90の燃料出口912側の端面90bまで形成されている。
【0050】
本実施例の場合、副噴孔93は、主噴孔92から二方に分岐している。主噴孔92から副噴孔93が分岐することにより、主噴孔92と各副噴孔93とが交差する部分にはピーク部94が形成される。このピーク部94は、主噴孔92の概ね軸線上に位置している。そのため、主噴孔92へ流入した燃料は、ピーク部94に衝突した後、副噴孔93へ流入する。主噴孔92へ流入した燃料は、ピーク部94に衝突することにより微小な液滴に粉砕される。すなわち、このピーク部94が特許請求の範囲の衝突手段を構成する。
【0051】
第6実施例では、主噴孔92へ流入した燃料はピーク部94に衝突した後、副噴孔93へ流入する。燃料はピーク部94と衝突することにより微小な液滴に粉砕される。そのため、燃料の運動エネルギーは、ピーク部94と衝突することにより微粒化エネルギーに変換される。したがって、燃料の微粒化を促進することができる。
【0052】
また、第6実施例では、噴孔プレート90の端面90aから主噴孔92を形成し、端面90bから副噴孔93を形成することができる。そして、主噴孔92と副噴孔93とを連通することにより、主噴孔92と副噴孔93との交差部にはピーク部94が形成される。したがって、主噴孔92および副噴孔93からなる噴孔91ならびにピーク部94を容易に形成することができる。
なお、第6実施例では、主噴孔92から副噴孔93が二方へ分岐する構成とした。しかし、例えば主噴孔92から副噴孔93が三方へ分岐する構成、あるいは主噴孔92から副噴孔93が四方以上へ分岐する構成としてもよい。
【0053】
(第7実施例)
本発明の第7実施例によるインジェクタの噴孔プレートを図15に示す。
第7実施例では、図15に示す第一プレートしての噴孔プレート100は弁ボディ50とノズルホルダ40との間に挟み込まれる。すなわち、噴孔プレート90の位置は第1実施例と同様である。
【00054】
噴孔プレート100には、噴孔101が形成されている。噴孔101は、主噴孔102と連通孔103とから構成されている。燃料は、燃料入口104から連通孔103へ流入し、主噴孔102を経由して燃料出口105から噴射される。
主噴孔102は、噴孔プレート100の燃料出口105側の端面100bから噴孔プレート100の板厚方向の途中まで形成されている。これにより、主噴孔102の反燃料出口側には衝突手段としての頂端面106が形成される。連通孔103は、噴孔プレート100の燃料入口104側の端面100aと主噴孔102とを連通している。連通孔103は、噴孔プレート100の燃料入口104側の端面100aから燃料出口105側の端面100bに向けて形成されるとともに、途中で燃料入口104側の端面100aに向けて折り返されている。すなわち、連通孔103は図15に示すように略U字形状に形成されている。そのため、連通孔103は、主噴孔102との接続部において噴孔プレート100の端面100b側から端面100a側に向けて形成されている。
【0055】
燃料入口104から連通孔103へ流入した燃料は、連通孔103に沿って流れる。すなわち、連通孔103内において、端面100a側から端面100b側へ向けて流れた燃料は、途中で折り返されて端面100b側から端面100a側に向けて流れる。そして、連通孔103から主噴孔102へ流入する際、燃料は端面100b側から主噴孔102へ流入する。そのため、連通孔103から主噴孔102へ流入する燃料は主噴孔102の頂端面106に衝突する。これにより、燃料は再び端面100b方向へ折り返され、燃料出口105へ向けて流れる。
【0056】
第7実施例では、連通孔103から主噴孔102へ流入した燃料は主噴孔102の頂端面106と衝突した後、主噴孔102を経由して燃料出口105から噴射される。燃料は主噴孔102の頂端面106と衝突することにより微小な液滴に粉砕される。そのため、燃料の運動エネルギーは、頂端面106と衝突することにより微粒化エネルギーに変換される。したがって、燃料の微粒化を促進することができる。
【0057】
また、第7実施例では、燃料入口104から連通孔103へ流入した燃料は、連通孔103内で流れの向きが変化した後、頂端面106と衝突することにより再度流れの向きが変化する。そのため、燃料出口105から噴射される燃料は微粒化が促進されるとともに流速が低減される。
【0058】
図3に示すように直噴式のガソリンエンジン1の場合、燃料はインジェクタ10から燃焼室2へ直接噴射されるため、噴射された燃料が燃焼室2を形成するシリンダの内壁あるいはピストン3の頂端面に付着するおそれがある。シリンダの内壁あるいはピストン3の頂端面に燃料が付着すると、燃料の燃焼が阻害され、エンジンからのスモークあるいは不燃炭化水素成分の排出を招く。また、直噴式のエンジンの場合、混合気中の燃料の濃度が低いため、点火プラグ5の近傍に燃料の噴霧を形成することが望ましい。そのため、従来は、例えばピストン3の頂端面に、噴射された燃料を点火プラグ5に向けて折り返すための特殊な形状が形成されている。そのため、エンジンの形状が複雑化する。
【0059】
これに対し、第7実施例の場合、図15に示す燃料出口105から噴射された燃料は、微粒化が促進されているとともに流速が低減されている。そのため、点火プラグ5の近傍に噴霧が形成される。したがって、エンジンの形状の複雑化を招くことなく、燃焼室2における燃料の燃焼を促進することができ、排気中のスモークあるいは不燃炭化水素成分を低減することができる。
なお、第7実施例の場合、連通孔103は略U字形状に形成されているが、例えば図16に示すように略V字形状に形成してもよい。
【0060】
(第8実施例)
本発明の第8実施例によるインジェクタの噴孔プレートを図17に示す。第1実施例と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第8実施例では、図17に示すように噴孔プレート60に噴孔61が形成されている。本実施例の場合、噴孔61は、中心軸が噴孔プレート60の板厚方向と所定の角度をなして形成されている。すなわち、噴孔61の中心軸は、ノズルニードル41の中心軸と所定の角度をなしている。
【0061】
第8実施例の場合、噴孔61が噴孔プレート60の板厚方向に対して傾斜していても、燃料入口611から噴孔61へ流入した燃料は板状部64と衝突する。これにより、噴孔61へ流入した燃料は微小な液滴に粉砕される。したがって、燃料の微粒化が促進される。なお、第8実施例では、噴孔プレート60に噴孔61および板状部64を形成しているが、弁ボディに傾斜した噴孔を形成してもよい。
【0062】
(第9実施例)
本発明の第9実施例によるインジェクタの噴孔プレートを図18に示す。
第9実施例では、図18に示す第一プレートとしての噴孔プレート110は、弁ボディ50とノズルホルダ40との間に挟み込まれる。
【0063】
噴孔プレート110には、噴孔111が形成されている。噴孔111は、主噴孔112と連通孔113とから構成されている。燃料は、燃料入口114から連通孔113へ流入し、主噴孔112を経由して燃料出口115から噴射される。
【0064】
主噴孔112は、噴孔プレート110の燃料出口115側の端面110bから噴孔プレート110の板厚方向の途中まで形成されている。連通孔113は、噴孔プレート110の燃料入口114側の端面110aと主噴孔112とを連通している。主噴孔112および連通孔113は、板厚方向すなわちノズルニードル41の軸に対し傾斜して形成されている。また、主噴孔112の中心軸と連通孔113の中心軸とは、所定の角度をなしている。これにより、連通孔113の主噴孔112側の端部は、主噴孔112の内壁面112aと対向している。すなわち、連通孔113の主噴孔112側の端部と対向する主噴孔112の内壁面112aは、特許請求の範囲の衝突手段を構成する。
【0065】
燃料入口114から連通孔113へ流入した燃料は、連通孔113を経由して主噴孔112へ流入する。このとき、連通孔113を流れる燃料は、主噴孔112へ流入しても慣性により連通孔113の軸方向へ直進する。そのため、連通孔113から主噴孔112へ流入した燃料は、連通孔113と対向する主噴孔112の内壁面112aに衝突する。これにより、燃料は、主噴孔112の内壁面112aと衝突した後、主噴孔112の軸方向へ流れの向きを変え、燃料出口115へ向けて流れる。
【0066】
第9実施例では、連通孔113から主噴孔112へ流入した燃料は主噴孔112の内壁面112aと衝突した後、主噴孔112を経由して燃料出口115から噴射される。燃料は、主噴孔112の内壁面112aと衝突することにより微小な液滴に粉砕される。そのため、燃料の運動エネルギーは、内壁面112aと衝突することにより微粒化エネルギーに変換される。したがって、燃料の微粒化を促進することができる。
また、第9実施例では、主噴孔112と連通孔113とを概ね垂直に形成することにより、連通孔113から主噴孔112へ流入した燃料は、主噴孔112の内壁面112aと概ね垂直に衝突する。そのため、燃料の有している運動エネルギーを高い効率で微粒化エネルギーに変換することができる。
【0067】
以上説明した上記の複数の実施例では、噴孔の燃料入口および燃料出口、ならびに板状部を円形状に形成する場合、すなわち噴孔を略円柱形状あるいは略円錐台形状に形成する場合について説明した。しかし、噴孔の燃料入口および燃料出口は、円形状に限らず例えば三角形、四角形あるいは星形などの多角形状、または楕円形状など任意の形状としてもよい。また、噴孔の燃料入口と燃料出口との間に形成される衝突手段も、円形状に限らず多角形状や楕円形状など任意の形状にすることができる。さらに、衝突手段は板状に限らず例えば柱状に形成してもよい。
【0068】
上記の複数の実施例では、直噴式のガソリンエンジンに本発明のインジェクタを適用する例について説明した。しかし、直噴式のガソリンエンジンに限らず、吸気ポートに燃料を噴射する予混合式のガソリンエンジンに本発明を適用してもよい。また、ガソリンエンジンに限らず、ディーゼルエンジンのインジェクタとして本発明のインジェクタを適用してもよい。
また、上記の複数の実施例を個別に適用した例について説明したが、複数の実施例を組み合わせて適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるインジェクタの噴孔近傍を示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施例によるインジェクタを示す断面図である。
【図3】本発明の第1実施例によるインジェクタを適用した直噴式のガソリンエンジンを示す模式図である。
【図4】本発明の第1実施例によるインジェクタの噴孔プレートの底部を示す概略図である。
【図5】本発明の第1実施例によるインジェクタの噴孔プレートに形成されている噴孔および板状部を示す模式図である。
【図6】本発明の第1実施例によるインジェクタの噴孔プレートに形成されている噴孔および板状部を示す断面図である。
【図7】本発明の第2実施例によるインジェクタの噴孔近傍を示す断面図である。
【図8】本発明の第2実施例によるインジェクタの噴孔プレートおよび衝突プレートをを示す断面図である。
【図9】本発明の第2実施例によるインジェクタの噴孔プレートおよび衝突プレートを示す模式図である。
【図10】本発明の第3実施例によるインジェクタの噴孔プレートおよび衝突プレートを示す模式図である。
【図11】本発明の第4実施例によるインジェクタの噴孔近傍を示す断面図である。
【図12】本発明の第5実施例によるインジェクタの噴孔近傍を示す断面図である。
【図13】本発明の第6実施例によるインジェクタの噴孔プレートを示す断面図である。
【図14】図13の矢印XIV方向から見た矢視図である。
【図15】本発明の第7実施例によるインジェクタの噴孔プレートを示す断面図である。
【図16】本発明の第7実施例の変形によるインジェクタの噴孔プレートを示す断面図である。
【図17】本発明の第8実施例によるインジェクタの噴孔プレートを示す断面図である。
【図18】本発明の第9実施例によるインジェクタの不幸プレートを示す断面図である。
【符号の説明】
1 ガソリンエンジン(内燃機関)
2 燃焼室
6、7、56、61 噴孔
10 インジェクタ(燃料噴射装置)
32 フィルタ
41 ノズルニードル
50 弁ボディ
57 衝突片部(衝突手段)
58 孔部(噴孔)
60 噴孔プレート(第一プレート)
64、72、84 板状部(衝突手段)
66、71、81 孔部(噴孔)
70 衝突プレート(第二プレート)
80 プレート部材(第三プレート)
82、104、114、561、611、911 燃料入口
83、105、115、562、612、912 燃料出口
90、100、110 噴孔プレート(第一プレート)
91、101、111 噴孔
92、102、112 主噴孔
93 副噴孔
94 ピーク部(衝突手段)
103、113 連通孔
106 頂端面(衝突手段)
112a 内壁面(衝突手段)

Claims (15)

  1. 弁座部が形成されている弁ボディと、
    前記弁ボディとともに弁部を形成し、前記弁座部に着座することにより燃料の流れを遮断、または前記弁座部から離座することにより燃料の流れを許容する弁部材と、
    前記弁部を通過した燃料が流れる噴孔と、
    前記噴孔の燃料入口と燃料出口との間に設置され、前記噴孔を流れる燃料と衝突可能な衝突手段と、
    を備えることを特徴とする燃料噴射装置。
  2. 前記噴孔および前記衝突手段は、前記弁ボディの先端に取り付けられる第一プレートに形成されていることを特徴とする請求項1記載の燃料噴射装置。
  3. 前記噴孔は前記弁ボディの先端に取り付けられる第一プレートならびに前記第一プレートの反弁ボディ側に取り付けられる第二プレートに形成され、前記衝突手段は前記第二プレートに形成されていることを特徴とする請求項1記載の燃料噴射装置。
  4. 前記第一プレートと前記第二プレートとは、所定の間隔で配置されていることを特徴とする請求項3記載の燃料噴射装置。
  5. 前記第一プレートと前記第二プレートとは、一体に接合されていることを特徴とする請求項3記載の燃料噴射装置。
  6. 前記噴孔および前記衝突手段は、前記弁ボディに形成されていることを特徴とする請求項1記載の燃料噴射装置。
  7. 前記噴孔は前記弁ボディならびに前記弁ボディの先端に取り付けられる第三プレートに形成され、前記衝突手段は前記第三プレートに形成されていることを特徴とする請求項1記載の燃料噴射装置。
  8. 前記衝突手段は、前記噴孔の軸線上に位置することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項記載の燃料噴射装置。
  9. 前記噴孔は、前記弁部材の軸に対し傾斜して形成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項記載の燃料噴射装置。
  10. 前記衝突手段は、前記噴孔の軸に対し概ね垂直に形成されていることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項記載の燃料噴射装置。
  11. 前記噴孔は、前記第一プレートの前記燃料入口側の端面から板厚方向の途中まで形成されている主噴孔と、前記主噴孔から分岐して前記第一プレートの前記燃料出口側の端面まで形成されている複数の副噴孔とを有し、
    前記副噴孔が交差する位置に前記衝突手段が形成されていることを特徴とする請求項2記載の燃料噴射装置。
  12. 前記衝突手段には前記第一プレートの前記燃料出口側の端面側から燃料が衝突し、前記衝突手段に衝突した燃料は前記燃料出口に向けて流れることを特徴とする請求項2記載の燃料噴射装置。
  13. 前記噴孔は、前記第一プレートの前記燃料出口側の端面から板厚方向の途中まで形成されている主噴孔と、前記第一プレートの前記燃料入口側の端面と前記主噴孔とを連通する連通孔とを有し、
    前記連通孔の前記主噴孔側は、前記第一プレートの前記燃料出口側の端面側から前記主噴孔に連通していることを特徴とする請求項12記載の燃料噴射装置。
  14. 前記噴孔は、前記第一プレートの前記燃料出口側の端面から板厚方向の途中まで形成されている主噴孔と、前記主噴孔と所定の角度をなして形成され前記第一プレートの前記燃料入口側の端面と前記主噴孔とを連通する連通孔とを有し、
    前記連通孔の前記主噴孔側は、前記主噴孔の内壁面と対向していることを特徴とする請求項2記載の燃料噴射装置。
  15. 燃料を内燃機関の燃焼室内に直接噴射する直噴式の内燃機関に適用されることを特徴とする請求項1から14のいずれか一項記載の燃料噴射装置。
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