JP2004238559A - 難燃性樹脂組成物 - Google Patents

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真也 西村
Katsuyoshi Ishida
克義 石田
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Abstract

【課題】多量のノンハロゲン系難燃剤を配合することができ、十分な難燃性が得られ、しかも機械特性、柔軟性、加工性、接着性に優れ、軟質塩化ビニル樹脂組成物の代替品として有用な難燃性樹脂組成物を得ることにある。
【解決手段】本発明の難燃性樹脂は、柔軟性付与成分と強度付与成分とノンハロゲン系難燃剤からなり、柔軟性付与成分としてエチレンアクリルゴムを用いる。強度付与成分には、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリアミド、ポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレンブロック共重合体(SBS)などのスチレン系熱可塑性エラストマーなどの熱可塑性エラストマー等を用いる。柔軟性付与成分のエチレンアクリルゴムと強度付与成分との配合割合は、重量比で、2:8〜8:2とされる。ノンハロゲン系難燃剤には、水酸化マグネシウムなどの金属水酸化物またはメラミンシアヌレートが好適である。
【選択図】なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、強靱性、柔軟性、耐熱性、難燃性などに優れたノンハロゲン系の難燃性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、自動車のインナーパネル、コンソールボックス等の内装材、壁紙などの建材、文房具、履き物などの日用品、ガスパッキン、オイルパッキンなどの工業製品などに軟質塩化ビニル樹脂組成物が広く使用されてきた。
この軟質塩化ビニル樹脂組成物は、安価で加工性に優れ、可塑剤の添加量により柔軟性を自在に変化させることができ、さらには自己消火性で、機械特性も比較的良好であるなどの利点がある。
【0003】
しかし、この軟質塩化ビニル樹脂組成物においては、ジオクチルフタレート(DOP)などのフタル酸エステル系可塑剤等の可塑剤の移行に起因する成形品自体の脆化やこれの周辺部の材料の汚染の問題がある。
また、ハロゲンである塩素を含むことからこれを焼却処分する際に、有害なダイオキシンなどの有機塩素化合物が発生する。さらに、安定剤として環境汚染の恐れがある鉛化合物等の重金属を使用することもあるなどの不都合も多い。
【0004】
このため、このような軟質塩化ビニル樹脂組成物の代替品として、エチレン・プロピレンゴム−ポリプロピレン系熱可塑性エラストマーが上市されている。このエチレン・プロピレンゴム−ポリプロピレン系熱可塑性エラストマーには、エチレン・プロピレンゴム成分を架橋しない非架橋タイプと、耐熱性、耐油性の改良を目的として動的架橋(高剪断速度で混練りしながら架橋剤で架橋する方法)などのよりエチレン・プロピレンゴム成分を架橋した架橋タイプとがある。
【0005】
しかし、このエチレン・プロピレンゴム−ポリプロピレン系熱可塑性エラストマーにあっては、これに水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウムなどの金属水酸化物を配合して難燃性を得ようとした場合には、難燃効果が得られにくく、多量の金属水酸化物を配合しなければならない欠点がある。水酸化マグネシウムなどの金属水酸化物を多量に配合すると、引っ張り強度、伸び、加工性等が大きく低下し、実用性に乏しい。
また、エチレン・プロピレンゴム−ポリプロピレン系熱可塑性エラストマーは、接着性がほとんどないため、他の材料と接着する用途にも使用しずらい問題がある。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−302112号公報
【特許文献2】
特開平11−286585号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
よって、本発明における課題は、金属水酸化物などのノンハロゲン系難燃剤を多量に配合することができ、十分な難燃性が得られ、しかも機械特性、柔軟性、加工性、接着性に優れ、従来の軟質塩化ビニル樹脂組成物の代替品として有用に使用できる難燃性樹脂組成物を得ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため、
請求項1にかかる発明は、柔軟性付与成分と強度付与成分とノンハロゲン系難燃剤を含み、柔軟性付与成分がエチレンアクリルゴムであることを特徴とする難燃性樹脂組成物である。
請求項2にかかる発明は、強度付与成分からなるマトリックス中にエチレンアクリルゴムが微分散していることを特徴とする請求項1記載の難燃性樹脂組成物である。
【0009】
請求項3にかかる発明は、エチレンアクリルゴムの分散粒子の径が5μm以下であることを特徴とする請求項2記載の難燃性樹脂組成物である。
請求項4にかかる発明は、強度付与成分が、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリアミド、熱可塑性エラストマーのいずれか1種以上であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の難燃性樹脂組成物である。
【0010】
請求項5にかかる発明は、エチレンアクリルゴムと強度付与成分との混合重量比が、2:8〜8:2であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の難燃性樹脂組成物である。
請求項6にかかる発明は、ノンハロゲン系難燃剤が金属水酸化物またはメラミンシアヌレートであることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の難燃性樹脂組成物である。
請求項7にかかる発明は、引っ張り破断強度10MPa以上、破断伸び350%以上、加熱変形率(150℃、1kg)40%以下、難燃性がUL規格のV−0に合格することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の難燃性樹脂組成物である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳しく説明する。
本発明の難燃性樹脂組成物は、柔軟性付与成分と強度付与成分とノンハロゲン系難燃剤からなり、柔軟性付与成分としてエチレンアクリルゴムを用いたものである。
【0012】
ここでのエチレンアクリルゴムとしては、エチレンとメチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレートなどのアクリル酸エステルの1種以上とのブロック共重合体であって、エチレン含有量が30〜70wt%、ムーニ粘度が10〜30(ML1+4、100℃)のゴム弾性に富むエラストマーが用いられる。
【0013】
このエチレンアクリルゴムは、柔軟性に富み、得られる難燃性樹脂組成物に十分な柔軟性を与え、軟質塩化ビニル樹脂組成物と同様の柔軟性が得られる。
このエチレンアクリルゴムは、架橋されていてもよく、この架橋にはヘキサメチレンジアミン・カルバメートなどのアミン系架橋剤が好適に使用されるが、ジクミルパーオキサイドなどの有機過酸化物、イオウ系加硫剤などの架橋剤を用いて架橋することもできる。この架橋により、得られる難燃性樹脂組成物の耐熱性、耐溶剤性、耐油性等が向上する。
【0014】
また、このエチレンアクリルゴムは、後述する強度付与成分をマトリックスとして、このマトリックス中に微分散していることが好ましい。エチレンアクリルゴムからなる分散粒子の径は、0.1〜5μmの範囲とされ、径が小さいほど好ましい。
このようにエチレンアクリルゴムをマトリックス中に微分散するには、エチレンアクリルゴムの溶融粘度に近い溶融粘度を有する強度付与成分を選択、使用し、混練に二軸押出機、バンバリーミキサなどの高剪断力が作用する混練機を用いることで可能になる。
【0015】
このようにエチレンアクリルゴムを強度付与成分からなるマトリックス中に微分散させることで、エチレンアクリルゴムと強度付与成分との相溶性が高められ、エチレンアクリルゴムの柔軟性が十分に発揮され、得られる難燃性樹脂組成物の柔軟性、加工性、機械特性等が高いものとなる。
【0016】
一方、強度付与成分としては、高密度ポリエチレン、ポリプロピレンなどの融点が120℃以上のオレフィン系ポリマー、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリアミド、ポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレンブロック共重合体(SBS)、ポリスチレン−ポリイソプレン−ポリスチレンブロック共重合体(SIS)、ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレンブロック共重合体(SEBS)、ポリスチレン−ポリ(エチレン−プロピレン)−ポリスチレンブロック共重合体(SEPS)、ポリスチレン−ポリエチレン−ポリ(エチレン−プロピレン)−ポリスチレンブロック共重合体(SEEPS)などのポリスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー等の1種または2種以上の混合物が用いられる。
【0017】
ただし、ここに列挙した強度付与成分になかには、柔軟性付与成分であるエチレンアクリルゴムとの相溶性が劣るものがある。このような強度付与成分を用いる必要がある場合には、ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレンブロック共重合体(SEBS)などのポリスチレン系熱可塑性エラストマーにメチルメタクリレートなどのアクリル酸エステルをグラフト重合したグラフト共重合体などを相溶化剤として用い、強度付与成分100重量部に対して5〜20重量部程度配合することが望ましい。
【0018】
また、この強度付与成分として、ポリプロピレンを選択した場合には、得られる難燃性樹脂組成物の耐熱性、耐摩耗性、絶縁性が良好となる。また、ポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレンブロック共重合体(SBS)などのスチレン系熱可塑性エラストマーを選択した場合には、得られる難燃性樹脂組成物の柔軟性が良好になる。したがって、所望する特性に応じてポリプロピレンとスチレン系熱可塑性エラストマーとの配合割合を変化させることにより要求を満たすことができる。
【0019】
柔軟性付与成分としてのエチレンアクリルゴムと上記強度付与成分との配合割合は、重量比で、エチレンアクリルゴム:強度付与成分=2:8〜8:2、好ましくは3:7〜7:3とされ、エチレンアクリルゴムの割合が2未満では得られる難燃性樹脂組成物の柔軟性が不足し、8を越えると難燃性樹脂組成物の機械強度、耐熱性、耐油性が低下する。
【0020】
本発明の難燃性樹脂組成物において使用されるノンハロゲン系難燃剤には、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウムなどの金属水酸化物、メラミン、メラミンシアヌレートなどの窒素含有有機難燃剤、ヒドロキシスズ酸亜鉛、スズ酸亜鉛、ホウ酸亜鉛などの亜鉛系難燃剤、ポリリン酸アンモニウム、赤リンなどのリン系難燃剤、シリコーンパウダー、シリコーンガムなどのシリコーン系難燃剤などの1種または2種以上が挙げられるが、これらのなかでも金属水酸化物、メラミンシアヌレートが難燃効果が高くて好ましい。
【0021】
特に、柔軟性付与成分であるエチレンアクリルゴムは、水酸化マグネシウムなどの金属水酸化物との相溶性が良く、多量の金属水酸化物を充填できる。このため、得られる難燃性樹脂組成物では、高い難燃性を得ることができるとともに金属水酸化物の多量配合に起因する機械特性等の低下が小さいものとなる。
【0022】
ノンハロゲン系難燃剤の配合量は、要求される難燃性に左右されるが、柔軟性付与成分であるエチレンアクリルゴムと上記強度付与成分との合計量100重量部に対して、100〜230重量部の範囲とされ、得られる難燃性樹脂組成物がUL規格のV−0の燃焼試験に合格する(試料厚さ1mmにおいて)程度の難燃性を有するものとなるようにすることが好ましい。
【0023】
また、ノンハロゲン系難燃剤は、予めエチレンアクリルゴムに混合し、これに分散しておくことが好ましいが、エチレンアクリルゴムと強度付与成分とを混合する際にこれにノンハロゲン系難燃剤を加えて、同時に混練りすることもできる。但し、エチレンアクリルゴムを架橋する場合には、架橋前のエチレンアクリルゴムに予めノンハロゲン系難燃剤を混練りしておくことがよい。
【0024】
さらに、強度付与成分をなす樹脂に有効なノンハロゲン系難燃剤を予め混練りしておき、ついでこれらの混練り物をまとめて再度混練りする方法を採用することができ、この方法によれば、高い難燃性を比較的少量のノンハロゲン系難燃剤の配合で得ることができる。
【0025】
また、ここで使用されるノンハロゲン系難燃剤には、樹脂分との相溶性を高めるため、ビニルシラン、エポキシシランなどのシランカップリング剤、チタンカップリング剤、ステアリン酸などの脂肪酸などを用いて予め表面処理を施しておくことが好ましい。
【0026】
また、本発明の難燃性樹脂組成物は、その使用用途などから、その引っ張り破断強度が10MPa以上、破断伸びが350%以上、加熱変形率(150℃、1kg)が40%以下、難燃性がUL規格のV−0を合格する特性を有していることが好ましい。この条件を満たさないものは機械強度、柔軟性、耐熱性、難燃性、耐摩耗性などが不足し、実用性に欠けるものとなる。
【0027】
本発明の難燃性樹脂組成物では、柔軟性付与成分、強度付与成分、ノンハロゲン系難燃剤以外に、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、滑剤、帯電防止剤、着色剤などの添加剤を適宜配合することができる。
【0028】
このような難燃性樹脂組成物にあっては、その柔軟性付与成分にエチレンアクリルゴムを用いているので、柔軟性、加工性、耐熱性、耐摩耗性、接着性等の特性が優れたものとなる。また、金属水酸化物などのノンハロゲン系難燃剤を多量に配合でき、高い難燃性が得られるとともに、難燃剤の多量配合に起因する特性低下も少ないものとなる。
さらに、焼却処分の際にも有害なハロゲン含有化合物を発生しない。また、鉛化合物などの重金属化合物を含まないので環境汚染の恐れもない。
このため、この難燃性樹脂組成物は、従来の軟質塩化ビニル樹脂組成物の代替品として有用であり、軟質塩化ビニル樹脂組成物の持つ欠点を解消したものとなる。
【0029】
以下、具体例を示す。
表1ないし表13に示す配合組成(重量部)の難燃性樹脂組成物を用意し、これを二軸押出機で高剪断力をかけて混練りした後、押出成形してシート状試験片を作製した。
【0030】
この試験片について、JIS C 3005に準じて、引っ張り破断強度、破断伸び、加熱変形率(150℃、1kg)を測定した。また、ショアA硬度を測定した。さらに、UL規格のV−0の燃焼試験を試料厚さ1mmで行い、その合格の有無を判定した。
結果を表1ないし表13に示す。
【0031】
表1ないし表3において、
AEM:エチレンアクリルゴム(エチレンとメチルアクリレートとの共重合体)メチルアクリレート含有量60wt%、ムーニー粘度20(ML1+4、100℃)
PP:ホモポリプロピレン、メルトフローレイト1(g/10分)
【0032】
SEBS:ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレンブロック共重合体、硬度75(JIS硬度)
SEEPS:ポリスチレン−ポリエチレン−ポリ(エチレン−プロピレン)−ポリスチレンブロック共重合体、硬度75(JIS硬度)
【0033】
SEBS−g−MMA:ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレンブロック共重合体にメチルメタクリレートをグラフト共重合したグラフト共重合体(相溶化剤)、硬度45(JIS硬度)、メルトフローレイト8(g/10分
【0034】
水酸化マグネシウム:平均粒子径1.2μm、シランカップリング剤で表面処理したもの、協和化学 キスマ5A(商品名)
水酸化アルミニウム:平均粒子径1.5μm、シランカップリング剤で表面処理したもの、昭和電工、ハイジライトH−42S(商品名)
メラミンシアヌレート:日産化学、MC−640(商品名)
【0035】
【表1】
Figure 2004238559
【0036】
【表2】
Figure 2004238559
【0037】
【表3】
Figure 2004238559
【0038】
【表4】
Figure 2004238559
【0039】
【表5】
Figure 2004238559
【0040】
【表6】
Figure 2004238559
【0041】
【表7】
Figure 2004238559
【0042】
【表8】
Figure 2004238559
【0043】
【表9】
Figure 2004238559
【0044】
【表10】
Figure 2004238559
【0045】
【表11】
Figure 2004238559
【0046】
【表12】
Figure 2004238559
【0047】
【表13】
Figure 2004238559
【0048】
表1ないし表13の結果から、本発明の難燃性樹脂組成物は、引っ張り強度、伸び、硬度、加熱変形性などの機械特性、難燃性が高いものであることがわかる。また、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、メラミンシアヌレートの配合により良好な難燃性が得られると同時にこれの配合による機械特性の低下が少ないことが分かる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の難燃性樹脂組成物によれば、その柔軟性付与成分にエチレンアクリルゴムを用いているので、柔軟性、加工性、耐熱性、耐摩耗性、接着性、難燃性等の特性が優れたものとなる。また、金属水酸化物などのノンハロゲン系難燃剤を多量に配合でき、高い難燃性が得られるとともに、難燃剤の配合に起因する特性低下も少ないものが得られる。
このため、この難燃性樹脂組成物は、従来の軟質塩化ビニル樹脂組成物の代替品として有用である。

Claims (7)

  1. 柔軟性付与成分と強度付与成分とノンハロゲン系難燃剤を含み、柔軟性付与成分がエチレンアクリルゴムであることを特徴とする難燃性樹脂組成物。
  2. 強度付与成分からなるマトリックス中にエチレンアクリルゴムが微分散していることを特徴とする請求項1記載の難燃性樹脂組成物。
  3. エチレンアクリルゴムの分散粒子の径が5μm以下であることを特徴とする請求項2記載の難燃性樹脂組成物。
  4. 強度付与成分が、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリアミド、熱可塑性エラストマーのいずれか1種以上であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の難燃性樹脂組成物。
  5. エチレンアクリルゴムと強度付与成分との混合重量比が、2:8〜8:2であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の難燃性樹脂組成物。
  6. ノンハロゲン系難燃剤が金属水酸化物またはメラミンシアヌレートであることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の難燃性樹脂組成物。
  7. 引っ張り破断強度10MPa以上、破断伸び350%以上、加熱変形率(150℃、1kg)40%以下、難燃性がUL規格のV−0に合格することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の難燃性樹脂組成物。
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