JP2004237458A - 射出成形機 - Google Patents

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Yoshiya Taniguchi
吉哉 谷口
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Abstract

【課題】1つの金型に対して複数の可塑化・射出ユニットを設けた射出成形機において、マシンの小型化とコストダウンを可能にすること。
【解決手段】互いに独立して計量、射出、温度制御が可能な複数の可塑化・射出ユニットをもち、各可塑化・射出ユニットの前後の保持盤とノズルタッチ機構とを共用化した構成をとると共に、型開閉メカニズムへ搭載した金型に、複数の可塑化・射出ユニットに1対1に対応する複数の樹脂注入口を設けて、この樹脂注入口は、金型に設けた単一のキャビティにそれぞれ連通させ、キャビティ内に複数の可塑化・射出ユニットによって溶融樹脂を射出する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、1つの金型に対して複数の可塑化・射出ユニットを設けた射出成形機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は、1つの金型に対して、互いに独立して制御可能な2つの可塑化・射出ユニットを設けた従来の射出成形機の、要部断平面図である。
【0003】
図5において、100は型開閉メカニズムの固定ダイプレート、101A、101Bは互いに独立したインラインスクリュータイプの可塑化・射出ユニット、102A、102Bは前側保持盤、103A、103Bは後側保持盤、104A、104Bは前側保持盤と後側保持盤との間に掛け渡らされた案内軸、105A、105Bは、その基端部を前側保持盤に取り付けられ、その先端部にノズル106A、106Bを保持した加熱シリンダ、107A、107Bは加熱シリンダ内に回転並びに前後進可能であるように配設されたスクリュー、108A、108Bは案内軸に沿って前後進可能な移動体、109A、109Bは、移動体に回転可能に保持され、スクリューの基端部を保持したプーリ体、110A、110Bは、移動体に搭載され、プーリ体(スクリュー)を回転駆動する計量用サーボモータ、111A、111Bは回転運動を直線運動に変換するボールネジ機構、111A−1、111B−1はその端部を移動体に固着されたボールネジ機構のナット体、111A−2、111B−2は、ナット体に螺合され、後側保持盤に回転可能に保持されたボールネジ機構のネジ軸、112A、112Bはネジ軸に固着されたプーリ、113A、113は、後側保持盤に搭載され、プーリを介してネジ軸を回転駆動して、ボールネジ機構による直線運動出力によって移動体(スクリュー)を直線運動させる射出用サーボモータ、114A、114Bは前側保持盤に搭載されたノズルタッチ用サーボモータ、115A、115Bは、その一端を固定ダイプレートに固定された支軸、116A、116Bは、前側保持盤に回転可能に保持されると共に、支軸のネジ部に螺合され、ノズルタッチ用サーボモータの回転によって、可塑化・射出ユニット101A、101B全体を図示左右方向に移動させるプーリ・ナット体である。
【0004】
図5に示した従来の射出成形機においては、可塑化・射出ユニット101A、101Bは、互いに独立して計量、射出、温度制御が可能となっており、型開閉メカニズムに搭載した金型で形成されるキャビティ(図示していないが、固定ダイプレートに搭載された固定側金型と、固定ダイプレートに対して進退駆動される可動ダイプレートに搭載された可動側金型とで形成される成形空間たるキャビティ)に、2つの可塑化・射出ユニット101A、110Bから溶融樹脂が射出される。この際、キャビティは2つの可塑化・射出ユニット101A、110Bにそれぞれ対応した独立したものとされるが、一般的である。
【0005】
図6の(a)は、型開閉メカニズムに搭載した金型で形成される同一成形品を2個取りするための2つのキャビティ121A、121B内に、図5の構成で射出を行っている様子を模式的に示し、図6の(b)は、型開閉メカニズムに搭載した金型で形成される同一成形品を2個取りするための2つの成形空間121A、121B内に、単一の可塑化・射出ユニットにより射出を行っている様子を模式的に示している。なお、図6の(b)において、106は単一の可塑化・射出ユニットの加熱シリンダ先端のノズルである。
【0006】
図6の(b)に示すように、単一の可塑化・射出ユニットにより同一成形品の2個取りを行う場合には、スプルーと2つのキャビティ121A、121Bの入口のゲートとをつなぐランナー122が必要となり、スプルー部の樹脂に加えて、このランナー122部の樹脂が無駄になる。また、2つのキャビティ121A、121Bに対する充填条件を略同一にするためには、2つのゲートのゲートバランスを調整することが必須であり、成形運転の立ち上げに時間がかかり、調整も難しいものとなり、さらに成形条件幅も狭くなる。これに対して、図6の(a)に示すように、2つの可塑化・射出ユニット101A、101Bにより同一成形品の2個取りを行う場合には、ランナーは不要となり、その分だけ樹脂の無駄がなくなる。また、2つの可塑化・射出ユニット101A、101Bは、個々に加熱制御条件や射出充填条件を微調整できるので、2つのキャビティ121A、121Bに対する充填条件を略同一にすることが容易で、同時取りの2つの成形品の品質がバランスしかつ安定する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図5に示した従来の射出成形機においては、2つの可塑化・射出ユニットがそれぞれノズルタッチ機構および前後の保持盤を備えており、このため、コストアップにつながり、また、ノズル間隔が大きくなって、これに伴って金型も大型化するので、全体としてマシンが大きくなるという問題がある。
【0008】
また、図5に示した従来の射出成形機においては、金型に設けた単一のキャビティに、2つの可塑化・射出ユニットから同時に樹脂を射出する成形に対しては、考慮が払われておらず、上記したようにノズル間隔が大きくなるので、単一のキャビティに2つの可塑化・射出ユニットから同時に樹脂を射出するようになすと、場合によってランナーに相当する樹脂通路が必要になるという問題もある。
【0009】
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、1つの金型に対して複数の可塑化・射出ユニットを設けた射出成形機において、マシンの小型化とコストダウンを可能にすることにある。さらに、本発明の目的とするところは、金型に設けた単一のキャビティ内に複数の可塑化・射出ユニットから射出を行うのに好適なマシンを実現することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明による射出成形機は、上記した目的を達成するために、互いに独立して計量、射出、温度制御が可能な複数の可塑化・射出ユニットをもち、各可塑化・射出ユニットの前後の保持盤とノズルタッチ機構とを共用化した構成をとると共に、型開閉メカニズムへ搭載した金型に、複数の可塑化・射出ユニットに1対1に対応する複数の樹脂注入口を設けて、この樹脂注入口は、例えば金型に設けた単一のキャビティにそれぞれ連通させ、キャビティ内に複数の可塑化・射出ユニットによって溶融樹脂を射出するように、構成される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態(以下、本実施形態と記す)に係る射出成形機の要部断平面図である。なお、図1においては、主として射出系メカニズムを描き、型開閉メカニズムは割愛してあるが、この型開閉メカニズムは公知の適宜のものが採用可能である。
【0013】
図1において、11は型開閉メカニズムの固定ダイプレートで、この固定ダイプレート11には固定側金型12が搭載されている。また、図示していないが、可動側金型を搭載した可動ダイプレートが、型開閉用サーボモータの回転力を直線運動に変換するボールネジ機構を介して駆動されるトグルリンク機構によって、前後進駆動されるようになっている。そして、型締め時には、固定側金型12に可動側金型が所定の型締め力をもって押し付けられ、固定側金型12と可動側金型とで成形空間たるキャビティが形成されるようになっている。ここでは、固定側金型12と可動側金型とで形成されるキャビティは単一であるとし、固定側金型12には、この単一のキャビティにそれぞれ連通する第1の樹脂注入口12aと第2の樹脂注入口12bとが設けられている。また、固定ダイプレート11には、第1の樹脂注入口12aと第2の樹脂注入口12bにそれぞれ対応する、可塑化・射出ユニットの先端挿入穴11a、11bが設けられている。
【0014】
21Aは、第1の樹脂注入口12aに対応して配設された第1の可塑化・射出ユニット、21Bは、第2の樹脂注入口12bに対応して配設された第2の可塑化・射出ユニットで、両可塑化・射出ユニット21A、21Bは、同一構成、同一能力のインラインスクリュータイプの可塑化・射出ユニットで、上方から見て平行に配設されている。
【0015】
22、23は、2つの可塑化・射出ユニット21A、21Bに共通な前側保持盤および後側保持盤で、前側保持盤22には、各可塑化・射出ユニット21A、21Bの加熱シリンダ24A、24Bの基部が取り付けられており、各加熱シリンダ24A、24B内には、回転並びに前後進可能であるようにスクリュー25A、25Bが配設されている。また、前側保持盤22、各加熱シリンダ24A、24Bには、図1のSA、SBの位置に原料樹脂の供給穴が設けられている(この原料樹脂の供給については、図2を用いて後述する)。
【0016】
後側保持盤23には、各可塑化・射出ユニット21A、21Bのボールネジ機構26A、26Bのネジ軸26A−1、26B−1の非ネジ部がそれぞれ回転可能に保持されており、各ネジ軸26A−1、26B−1の非ネジ部には、被動プーリ27A、27Bがそれぞれ固着されている。また、後側保持盤23には、各可塑化・射出ユニット21A、21Bの射出用サーボモータ28A、28Bが搭載されており、各射出用サーボモータ28A、28Bの出力軸に固着した駆動プーリ29A、29Bが、図示せぬタイミングベルトを介して、各被動プーリ29A、29Bにそれぞれ回転を伝達するようになっている。
【0017】
前側保持盤22と後側保持盤23との間に架け渡らされた案内軸30には、各可塑化・射出ユニット21A、21Bの移動体31A、31Bが前後進可能なように保持されており、この各移動体31A、31Bには、ネジ軸26A−1、26B−1にそれぞれ螺合されたボールネジ機構26A、26Bのナット体26A−2、26B−2の端部がそれぞれ固着されている。
【0018】
また、各移動体31A、31Bには、被動プーリ体32A、32Bがそれぞれ回転可能なように取り付けられており、この被動プーリ体32A、32Bに、スクリュー25A、25Bの基部が固着されている。さらに、各移動体31A、31Bには、計量用サーボモータ33A、33Bがそれぞれ搭載されており、各計量用サーボモータ33A、33Bの出力軸に固着した駆動プーリ34A、34Bが、図示せぬタイミングベルトを介して、各被動プーリ体32A、32Bにそれぞれ回転を伝達するようになっている。
【0019】
また、前側保持盤22には、2つの可塑化・射出ユニット21A、21Bに共通なノズルタッチ用サーボモータ35が搭載されていると共に、2つのプーリナット体37が回転可能に保持されており、ノズルタッチ用サーボモータ35の出力軸に固着した駆動プーリ36が、図示せぬタイミングベルトを介して、各プーリ・ナット体37にそれぞれ回転を伝達するようになっている。各プーリ・ナット体37には、その一端を固定ダイプレート11に固定した支軸38のネジ部が螺合されている。プーリ・ナット体37と支軸38のネジ部とはボールネジ機構を構成しており、ノズルタッチ用サーボモータ35の回転力をボールネジ機構によって直線運動に変換して、各射出ユニット21A、21B(射出メカニズム全体)を前後に駆動し、射出時には、第1の射出ユニット21Aの加熱シリンダ24Aの先端のノズル39Aを、固定側金型12の第1の樹脂注入口12aに押し付けると共に、第2の射出ユニット21Bの加熱シリンダ24Bの先端のノズル39Bを、固定側金型12の第2の樹脂注入口12bに押し付けるようになっている。
【0020】
図2は、本実施形態の射出成形機における原料樹脂の供給機構を示す図である。図2において、51は、図示せぬ原料供給装置から原料樹脂が送り込まれるホッパー、52は、ホッパー51の下部出口に接続された原料供給用分岐管であり、原料供給用分岐管52には、第1の分岐管52aと第2の分岐管52bとが設けられている。第1の分岐管52aは、図1の前記したSAの位置に穿設された前側保持盤22の第1の樹脂供給穴22aに接続されており、第1の樹脂供給穴22aは、第1の射出ユニット21Aの加熱シリンダ24Aに穿設した樹脂供給穴24A−1と連通している。また、第2の分岐管52bは、図1の前記したSBの位置に穿設された前側保持盤22の第2の樹脂供給穴22bに接続されており、第2の樹脂供給穴22bは、第2の射出ユニット21Bの加熱シリンダ24Bに穿設した樹脂供給穴24B−1と連通している。
【0021】
原料供給装置からホッパー51に送り込まれた原料樹脂は、原料供給用分岐管52の第1の分岐管52aと第2の分岐管52bとから、第1の射出ユニット21Aの加熱シリンダ24Aの内部、および、第2の射出ユニット21Bの加熱シリンダ24Bの内部に、同時に送り込まれる。つまり、本実施形態のマシンでは、2つの可塑化・射出ユニット21A、21Bに対して、同一種類で同一ロットの原料樹脂を同時に分岐させて供給するようになっており、これによって、2つの可塑化・射出ユニット21A、21Bに供給される原料樹脂を、完全に均一なものとできるようにしている。
【0022】
上述した第1の可塑化・射出ユニット21Aと第2の可塑化・射出ユニット21Bは、互いに独立して計量動作、射出動作、温度制御動作を行い得るようになっている。計量時には、計量用サーボモータ33A(33B)を回転駆動して、この回転力を、駆動プーリ34A(34B)→図示せぬタイミングベルト→被動プーリ体32A(32B)を経由して、スクリュー25A(25B)に伝達して、スクリュー25A(25B)を所定方向に回転させ、これによって、加熱シリンダ24A(24B)の基端側に供給された樹脂原料を混練・可塑化しつつ、スクリュー25A(25B)のネジ送り作用によってスクリュー先端側に送り込む。そして、スクリュー先端側に溶融樹脂が蓄えられるに従って、スクリュー25A(25B)が背圧を制御されつつ後退し、スクリュー先端側に所定量の溶融樹脂が蓄えられた時点で、計量用サーボモータ33A(33B)を停止させてスクリュー25A(25B)の回転を停止させるようになっている。
【0023】
また、射出時には、射出用サーボモータ28A(28B)を回転駆動して、この回転力を、駆動プーリ29A(29B)→図示せぬタイミングベルト→被動プーリ27A(27B)を経由して、ボールネジ機構26A(26B)のネジ軸26A−1(26B−1)に伝達して、ネジ軸26A−1(26B−1)を所定方向に回転させ、これによって、ボールネジ機構26A(26B)により回転を直線運動に変換してボールネジ機構26A(26B)のナット体26A−2(26B−2)を前進させて、ナット体26A−2(26B−2)と共に移動体31A(31B)およびスクリュー25A(25B)を前進駆動し、スクリュー25A(25B)によりスクリュー先端側に蓄えられて溶融樹脂を、固定側金型12と図示せぬ移動側金型とで形成されたキャビティ(成形空間)内に、射出・充填するようになっている。
【0024】
本実施形態のマシン(射出成形機)は、上述したように、2つの可塑化・射出ユニットの前後の保持盤とノズルタッチ機構とを共用化した構成をとっているので、図5に示したマシンに較べて、マシンの小型化とコストダウンが達成可能になる。また、図5に示したマシンに較べて、ノズル間隔も小さくできる。
【0025】
図3の(a)は、本実施形態のマシン(射出成形機)において、第1の可塑化・射出ユニット21Aと第2の可塑化・射出ユニット21Bとにより、単一のキャビティ61内に溶融樹脂を射出している様子を模式的に示し、図3の(b)は、図3の(a)と同様のキャビティ61内に、単一の可塑化・射出ユニットにより溶融樹脂を射出している様子を模式的に示している。なお、図3の(a)において、71は単一の可塑化・射出ユニットの加熱シリンダ先端のノズルである。
【0026】
図3に示した例は、比較的大型の成形品でかつ非対称の成形品を成形する場合の例であり、図3の(b)のように単一の可塑化・射出ユニットにより射出を行う場合は、ゲートバランスの調整が難しく、均等な密度の良品を得ることが非常に難しい。さらに、ランナー62の部分の樹脂も無駄になる。これに対し、図3の(a)の本実施形態のマシンでは、互いに独立して制御される2つの可塑化・射出ユニット21A、21Bにより略同時に射出を行うので、非対称(異形)の成形品(キャビティ61)であっても、2つの可塑化・射出ユニット21A、21Bの計量条件(計量樹脂量)や射出・充填条件(射出速度や射出圧力、あるいは射出開始/終了タイミング)などの制御条件をそれぞれ別個に設定することで、非対称(異形)のキャビティ61内の樹脂密度を均等にすることが容易に可能となり、良品を得ることができる。
【0027】
上記した例では、2つの可塑化・射出ユニット21A、21Bによって単一の成形品を得る例を示したが、各可塑化・射出ユニット21A、21Bによって個別に成形品を得ることも可能である。図4の(a)は、第1の可塑化・射出ユニット21Aにより第1のキャビティ81内に溶融樹脂を射出し、第2の可塑化・射出ユニット21Bにより第2のキャビティ82内に溶融樹脂を射出している様子を模式的に示している。また、図4の(b)は、図4の(a)と同様の第1、第2のキャビティ81、82内に、単一の可塑化・射出ユニットのノズル71により溶融樹脂を射出している様子を模式的に示している。
【0028】
図4に示した例は、第1の可塑化・射出ユニット21Aにより成形する成形品と、第2の可塑化・射出ユニット21Bにより成形する成形品が異なる場合の例であり、図4の(b)のように単一の可塑化・射出ユニットにより射出を行う場合は、ゲートバランスの調整が難しく、均等な密度の良品を得ることが非常に難しい。さらに、ランナー83の部分の樹脂も無駄になる。これに対し、図4の(a)の本実施形態のマシンでは、互いに独立して制御される2つの可塑化・射出ユニット21A、21Bにより略同時に射出を行うので、異なる重量、異なる形状の2つの成形品であっても、2つの可塑化・射出ユニット21A、21Bの計量条件(計量樹脂量)や射出・充填条件(射出速度や射出圧力、あるいは射出開始/終了タイミング)などの制御条件をそれぞれ別個に設定することで、個々のキャビティ81、82内の樹脂密度それぞれを均等にすることが容易に可能となり、良品を得ることができる。この図4のような成形を行うと、複数種の成形品の少ロット生産に好適なものとなる。なお、図4のような成形を行う場合には、2つの可塑化・射出ユニット21A、21Bにそれぞれ異なる原料樹脂を供給するようにしてもよいことは、言うまでもない。
【0029】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、1つの金型に対して複数の可塑化・射出ユニットを設けた射出成形機において、マシンの小型化とコストダウンを図ることができる。また、金型に設けた単一のキャビティ内に複数の可塑化・射出ユニットから射出を行うのに好適なマシンを実現することができる。また、金型に設けたそれぞれ形状の異なるキャビティ内に、各可塑化・射出ユニットから個別に射出を行うのに好適なマシンを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る射出成形機の要部断平面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る射出成形機における、原料樹脂の供給機構を示す説明図である。
【図3】本発明による射出の様子と、単一の可塑化・射出ユニットによる射出の様子を示す説明図である。
【図4】本発明による射出の様子と、単一の可塑化・射出ユニットによる射出の様子を示す説明図である。
【図5】従来の射出成形機の要部断平面図である。
【図6】図5の射出成形機による射出の様子と、単一の可塑化・射出ユニットによる射出の様子を示す説明図である。
【符号の説明】
11 固定ダイプレート
12 固定側金型
11a、11b 可塑化・射出ユニットの先端挿入穴
12a 第1の樹脂注入口
12b 第2の樹脂注入口
21A 第1の可塑化・射出ユニット
21B 第2の可塑化・射出ユニット
22 前側保持盤
22a 第1の樹脂供給穴
22b 第2の樹脂供給穴
23 後側保持盤
24A、24B 加熱シリンダ
24A−1、24B−1 樹脂供給穴
25A、25B スクリュー
26A、26B ボールネジ機構
26A−1、26B−1 ネジ軸
26A−2、26B−2 ナット体
27A、27B 被動プーリ
28A、28B 射出用サーボモータ
29A、29B 駆動プーリ
30 案内軸
31A、31B 移動体
32A、32B 被動プーリ体
33A、33B 計量用サーボモータ
34A、34B 駆動プーリ
35 ノズルタッチ用サーボモータ
36 駆動プーリ
37 プーリ・ナット体
38 支軸
39A、39B ノズル
51 ホッパー
52 原料供給用分岐管
52a 第1の分岐管
52b 第2の分岐管
61 キャビティ
62 ランナー
71 ノズル
81 第1のキャビティ
82 第2のキャビティ
83 ランナー

Claims (4)

  1. 互いに独立して計量、射出、温度制御が可能な複数の可塑化・射出ユニットをもち、各可塑化・射出ユニットの前後の保持盤とノズルタッチ機構とを共用化した構成をとると共に、型開閉メカニズムへ搭載した金型に、前記複数の可塑化・射出ユニットに1対1に対応する複数の樹脂注入口を設けて、前記金型に対して、前記複数の可塑化・射出ユニットによって溶融樹脂を射出するようにした射出成形機であって、
    前記金型に設けた前記樹脂注入口は、前記金型に設けた単一のキャビティにそれぞれ連通し、前記キャビティ内に、前記複数の可塑化・射出ユニットによって溶融樹脂を射出するようにしたことを特徴とする射出成形機。
  2. 請求項1記載において、
    前記複数の可塑化・射出ユニットに対して、同一ロットの原料樹脂を同時に分岐させて供給することを特徴とする射出成形機。
  3. 請求項1または2記載において、
    前記金型に設けた前記単一のキャビティは、非対称の成形品を成形するためのものであることを特徴とする射出成形機。
  4. 互いに独立して計量、射出、温度制御が可能な複数の可塑化・射出ユニットをもち、各可塑化・射出ユニットの前後の保持盤とノズルタッチ機構とを共用化した構成をとると共に、型開閉メカニズムへ搭載した金型に、前記複数の可塑化・射出ユニットに1対1に対応する複数の樹脂注入口を設けて、前記金型に対して、前記複数の可塑化・射出ユニットによって溶融樹脂を射出するようした射出成形機であって、
    前記金型には、前記複数の可塑化・射出ユニットにそれぞれ1対1に対応して互いに独立しかつ形状の異なるキャビティを設けて、各キャビティ内に、前記複数の可塑化・射出ユニットによって、溶融樹脂をそれぞれ射出するようにしたことを特徴とする射出成形機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009012332A (ja) * 2007-07-05 2009-01-22 Toyo Mach & Metal Co Ltd 射出成形機
JP5901823B1 (ja) * 2015-05-18 2016-04-13 スギヤマプラスチック株式会社 樹脂射出成形方法及び樹脂射出成形装置
JP2019177573A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 住友重機械工業株式会社 射出成形機、金型装置

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