JP2004237058A - 腰椎牽引装置 - Google Patents

Abstract

【目的】患者の体を拘束しないで使用出来、簡単に着脱できる腰椎牽引装置をつくる。
【構成】肘１のストッパー３と背中の摩擦力で上半身を支え、膝を曲げて載せた山形ホルダー４で下肢を保持して牽引する。
【選択図】 図２

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は腰痛を軽減する為に、腰椎を、上下方向に引き伸ばす整形外科分野で使用する牽引装置であって、患者の体を簡単に且つ安全に保持出来る。
【０００２】
【従来の技術】
従来の牽引装置は、患者の体を装置にセットするのに、胸や足首を拘束し、着脱に手間を要し、簡単には取り外し出来ず、非常時の脱出にも時間がかかった。
【０００３】
【発明の実施の形態】
仰臥した状態で足を引っ張ると、上半身が下に動き、腰椎が充分に伸ばされなくなるのを防ぐために、【図１】で仰臥したまま、両肘１をほぼ直角に立てて、肘１の下方に当てるストッパー３を設け、このストッパー３を上半身が仰臥しているマット２に固定する。
ここに、上下方向とは、頭と足の方向をさす。
マット２にストッパー３を取り付けるには、例えば、床板８に固定したマット２の上面と、ストッパー３の下面に貼りつけた、マジックテープで、簡単に固定位置を調節して固定する。
上半身を乗せるマット２の上面と患者の背中間の摩擦力とストッパー３の支持力で足を下方に引く力に対応させる。下方に引く力は、３０キログラム前後であるから、両肘で支える力２０キログラム前後を分担させ、背中の摩擦力で１０キログラム前後を分担させると、患者に苦痛を与えない。
膝を曲げて足を乗せるホルダー４は、【図１】【図２】に示す様に、山型に構成した枠又は斜面であって、スライダー５に固定し、スライダー５は床板８上を、マット２に対して可動に構成する。
動力又は、手動により、足を乗せたホルダー４は、上下方向に動き腰椎を牽引する。ホルダー４の下は駆動装置９の取り付け場所になる。ホルダー４の下肢側斜面には、【図２】に示すように、隔壁６と 天板７で横断面形状をＴ字状に構成した 下肢の収納区画を設け、側方から両下肢をはめ込む事ができる様にする。
【０００４】
【発明の効果】
腰椎牽引装置の要点は、患者の体を簡単にセットできて、簡単に外せる事に尽きるが、松葉杖の様に両腕に支える力を負担させ、肘をストッパー３で支えることにより、すぐに上半身をセットし、また外す事ができる。脚は山形のホルダー４に乗せて、下肢をＴ字状区画に入れる事により、簡単にセットし、牽引に耐え、すぐ外せる。天板７により、牽引時に下肢が持ち上げられるのを防ぐ。
体を拘束されないで、腰椎を牽引出来るから、すぐ脱出できる。
また腰椎の牽引は、膝を曲げている方が、腰椎に無理が罹らない。
本発明は、安全で、簡潔。操作性のよい腰椎牽引装置を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の構成を示す略図
【図２】本発明の全体を示す外観図
【符号の説明】
１ 肘
２ マット
３ ストッパー
４ ホルダー
５ スライダー
６ 隔壁
７ 天板
８ 床板
９ 駆動装置

Claims (3)

1. 腰椎を牽引する装置であって、下方向に引っ張られる上半身を支持するのに、マット上に仰臥し、且つ両体側で略直角にたてた両肘の関節部を、足方向から支持するストッパーを、マット上に設けてなる腰椎牽引装置。
2. 腰椎の牽引で、下半身を足方向に引くのに、仰臥して両膝を曲げて乗せる山形のホルダーを、上半身を乗せたマットに対して足方向に牽引する、腰椎牽引装置。
3. 上記【請求項２】の山形ホルダーに於いて、両下肢を、両側方から収納できる空間を構成してなる 腰椎牽引装置。

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