JP2004235987A - 運転支援装置 - Google Patents

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Hiroshi Ishii
浩史 石井
Masaki Sato
政喜 佐藤
Kazufumi Mizusawa
和史 水澤
Satoru Masuda
悟 増田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】車両進行方向の予測軌跡を表示するときモニタ画面上で運転者がこの軌跡を三次元表示されていると容易に把握できる様にする。
【解決手段】車両に搭載され前記車両の周囲を撮像するカメラ10と、車両に搭載される二重ディスプレイ装置60であって第1層表示部61と第2層表示部62とが重ねて設けられ第1層表示部61の表示内容が第2層表示部62を透過し第2層表示部62の表示内容と重ねて合わせて視認できる二重ディスプレイ装置60と、車両の進行方向を示す路面上の予測軌跡データをカメラ10の撮像画像に重畳して1層表示部61に表示させ車両の側面の予測軌跡データを第2層表示部62に表示させる画像処理手段40とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車載カメラ等の撮像手段で撮像した画像を車載モニタに表示し車両運転を支援する運転支援装置に係り、特に、車両が進行する立体的範囲をモニタ画面上で直感的に把握させることができる運転支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車載カメラを車両のリアトランク部等に後ろ向きに設置し、この車載カメラで撮影した車両後方の撮像画像を運転者に提示する運転支援装置が普及し始めている。従来の下記特許文献1に記載された操舵支援装置は、車載カメラによる撮像画像に加え、車幅ラインを示すガイド線が車両後方に延びる様にモニタ画面上に重畳表示し、このガイド線の向きをハンドル操作に合わせて移動させ、車両進行方向を運転者が容易に認識できるようにしている。
【0003】
また、この従来技術では、車幅ラインを示すガイド線のうち車両が曲がる内側すなわち他車と接触する可能性の高い側のガイド線を、地面からバンパ位置まで立ち上がる曲面で表示し、車両の最も出っ張っている部分であるバンパが障害物に接触するか否かの判断を容易にしようとしている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001―180405号公報(図7)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、車載モニタにガイド線を重畳表示する場合、そのガイド線が何を意味しているのか、見た瞬間に直感的に認識できるものである必要がある。上述した従来技術に係るガイド線、特に、地面上のガイド線からバンパ位置まで立ち上がる三次元の曲面で表示しようとしたガイド線は、これが車載モニタの二次元画面上に表示されたとき、このガイド線を見た運転者が三次元の曲面であると直感的に把握するか否かの保証はなく、道路の表面上に描かれた模様であると誤認識する虞がある。
【0006】
本発明の目的は、車両進行方向の予測軌跡を表示するときモニタ画面上で運転者等がこの軌跡を三次元表示されているということを容易に把握することができる運転支援装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の運転支援装置は、車両に搭載され前記車両の周囲を撮像する撮像手段と、前記車両に搭載され2以上の表示部を有する多重ディスプレイ装置であって第1層表示部と第2層表示部とが重ねて設けられ前記第1層表示部の表示内容が前記第2層表示部を透過し前記第2層表示部の表示内容と重ねて合わせて視認できる多重ディスプレイ装置と、前記車両の進行方向を示す路面上の予測軌跡データを前記撮像手段の撮像画像に重畳して前記第1層表示部に表示させ前記車両の立体上の予測軌跡データを前記第2層表示部に表示させる画像処理手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
この構成により、車両側面の予測軌跡データが路面上の軌跡データから浮いた状態で視認されるため、車両側面の予測軌跡が直感的に三次元的な表示であると認識可能となる。
【0009】
本発明の運転支援装置で表示する前記車両の立体上の予測軌跡データは前記車両のバンパの左右両端部の予測軌跡データであることを特徴とする。
【0010】
この構成により、運転者は、車両で最も側方に突出し障害物と干渉する虞の高いバンパの軌跡を参考にして運転を行うことが可能となる。
【0011】
本発明の運転支援装置は、車両に搭載され前記車両の周囲を撮像する撮像手段と、前記車両に搭載され2以上の表示部を有する多重ディスプレイ装置であって第1層表示部と第2層表示部とが重ねて設けられ前記第1層表示部の表示内容が前記第2層表示部を透過し前記第2層表示部の表示内容と重ねて合わせて視認できる多重ディスプレイ装置と、前記撮像手段の撮像画像を前記第1層表示部に表示させると共に前記撮像画像を解析し路面上に存在する立体物の画像領域を前記撮像画像中から抽出し抽出した領域情報を前記第2層表示部に表示させる画像処理手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
この構成により、立体物を示す画像の領域が容易に視認できるため、隣接車両等の立体物に対する運転者の注意を喚起することができる。
【0013】
本発明の運転支援装置において、前記領域情報は前記撮像画像から該当する領域を切り出した画像とすることを特徴とする。
【0014】
この構成により、立体物の画像が路面の画像に対して浮いた状態で視認できるため、立体物の認識が容易となる。
【0015】
本発明の運転支援装置において、前記第1層表示部に表示する前記撮像画像は視点変換した画像であることを特徴とする。
【0016】
この構成により、運転者により見やすく認識しやすい画像を提示可能となる。
【0017】
本発明の運転支援装置は、車両に搭載され同一方向を撮像する可視光用撮像手段及び赤外光用撮像手段と、前記車両に搭載され2以上の表示部を有する多重ディスプレイ装置であって第1層表示部と第2層表示部とが重ねて設けられ前記第1層表示部の表示内容が前記第2層表示部を透過し前記第2層表示部の表示内容と重ねて合わせて視認できる多重ディスプレイ装置と、前記可視光用撮像手段による撮像画像を前記第1層表示部または第2層表示部のいずれか一方に表示させ前記赤外光用撮像手段による撮像画像を前記第1層表示部または第2層表示部のいずれか他方に表示させる画像処理手段とを備えることを特徴とする。
【0018】
この構成により、可視光では見えない画像と赤外光で見える画像とを画面上で運転者が対比でき、可視光で見えない障害物に対する注意が喚起される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0020】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る運転支援装置のブロック構成図である。本実施の形態に係る運転支援装置は、画角内の景色をカラー撮影する撮像手段としての車載のカメラ10と、車両のハンドルの切れ角を検出するハンドル角度センサ20と、ハンドル角度センサ20の検出値から操舵角を演算して求める操舵角演算部30と、カメラ10の撮像画像と操舵角演算部30の演算結果とを取り込んで後述するように運転支援画像データを生成する画像処理部40と、画像処理部40で生成された運転支援画像データを映像信号に変換する表示制御部50と、表示制御部50からの映像信号を表示する二重ディスプレイ装置60とを備える。
【0021】
画像処理部40は、画像処理全体を司るCPU(中央処理装置)41と、CPU41の制御プログラムを記憶するプログラムメモリ42と、CPU41による画像処理作業に使用される作業メモリ43とで構成される。
【0022】
作業メモリ43は、カメラ10に接続された画像記憶部44と、画像記憶部44に接続された視点変換マップデータ格納部45と、操舵角演算部30及び視点変換マップデータ格納部45に接続された運転支援データ生成部46と、運転支援データ生成部46に接続された軌跡マップデータ格納部47と、画像記憶部44及び運転支援データ生成部46に接続された画像合成部48とからなる。
【0023】
視点変換マップデータ格納部45には、視点変換に用いられる所定の視点変換マップデータが格納されている。視点変換とは、カメラ10の実視点で撮影された画像を所望する他の仮想視点位置から観た画像に変換することをいう。また、視点変換マップデータは、視点変換とレンズの歪補正の両方を含めた変換マップデータとしてもよい。
【0024】
画像記憶部44は、カメラ10で撮影された実画像を取り込んだとき、この実画像の画素データを、視点変換マップデータ格納部45に格納されている視点変換マップデータに従って配置し直し、視点変換画像として記憶する。
【0025】
軌跡マップデータ格納部47には、軌跡マップデータが車輪の操舵角毎にそれぞれ格納されており、運転支援データ生成部46は、操舵角演算部30で演算された車輪の操舵角に従って、対応する軌跡マップデータを軌跡マップデータ格納部47から取得する。
【0026】
また、運転支援データ生成部46は、画像記憶部44で行った処理と同様に、視点変換マップデータ格納部45に格納されている視点変換マップデータに従って、軌跡マップデータに対し所定の視点変換を施した軌跡画像を生成する。
【0027】
画像合成部48は、画像記憶部44で生成された視点変換画像と運転支援データ生成部46で生成された軌跡画像とを合成して運転支援画像データを生成し、所定のタイミングで表示制御部50へ出力する。
【0028】
典型的には、プログラムメモリ42、視点変換マップデータ格納部45及び軌跡マップデータ格納部47は、リードオンリーメモリのような読み出し専用メモリで構成され、画像記憶部44、画像支援データ生成部46及び画像合成部48は、ランダムアクセスメモリの様な読み書き可能なメモリで構成される。
【0029】
二重ディスプレイ装置60は、第1層表示部61と、第2層表示部62とを備える。図2は、この二重ディスプレイ装置60の断面図である。二重ディスプレイ装置60は、液晶表示装置が2重構成になっており、第1層表示部61の上に、透明なジェル層63を介して半透明状の第2層表示部62が設けられ、第1層表示部61と第2層表示部62に夫々独立に画像が表示され、且つ、第1層表示部61の表示内容は、ジェル層63及び第2層表示部62を透過して見える様になっている。
【0030】
尚、二重ディスプレイ装置の構成は上記構成に限るものではなく、他の構成でもよい。例えば、特表2002―504764号や特表2002―528743号公報に記載された二重ディスプレイ装置でもよい。
【0031】
表示制御部50は、二重ディスプレイ装置60の第1層表示部61に表示する内容を格納する第1層用メモリ51と、第2層表示部62に表示する内容を格納する第2層用メモリ52とを備える。画像処理部40の画像合成部48は、第1層表示部61に表示する画像データと第2層表示部62に表示する画像データを区別して出力し、夫々、表示制御部50の第1層用メモリ51と第2層用メモリ52に格納する。
【0032】
図3は、図1で説明した運転支援装置を車両1に搭載したときのイメージ図である。この車両1には、その後方の周囲を撮影するカメラ10が後方上部に設置されている。また、カメラ10は、その撮影範囲(視界範囲)内に、車両後部バンパー3等の車両1の一部が映り込むように設置されている。
【0033】
車両1の運転席には、二重ディスプレイ装置60が設けられている。車両1にナビゲーション装置が搭載されている場合、二重ディスプレイ装置60は、ナビゲーション装置の表示部としても機能する。またこの場合、二重ディスプレイ装置60は、通常はナビゲーション装置の表示部として使用され、運転席に設けられたシフトレバー5がバック走行位置に操作されたとき、カメラ10で撮影される画像が表示可能な状態に切り換えられるようになっている。
【0034】
同様に、画像処理部40は、シフトレバー5がバック走行位置に操作された場合だけ、上述した画像処理を所定の周期(例えば、1秒間に30フレームの画像を処理する周期)で行う。なお、シフトレバー5がバック走行位置に操作されたか否かは、シフトレバー5の位置を検知するスイッチを別途設けて判断すれば容易である。
【0035】
操舵輪である前輪7a及び7bは、ハンドル8の操作によって操舵される。ハンドル角度センサ20は、ハンドル8に対して所定の位置に設けられ、運転者によって操作されたハンドル8の切れ角θを検出する。操舵角演算部30は、ハンドル角度センサ20で検出された切れ角θから、前輪7a及び7bの操舵角(タイヤ切れ角)βを演算する。この操舵角βは、切れ角θに所定の係数Kを掛けることで求められる(β=Kθ)。
【0036】
図1に示す画像処理部40、操舵角演算部30、表示制御部50は、車両1内部の電子機器搭載に適した適宜箇所に設置される(図3には図示省略)。
【0037】
次に、軌跡マップデータ格納部47に予め格納される軌跡マップデータの作成方法について説明する。
【0038】
まず、図4に示す世界座標系による地面上の軌跡面データが設計される。図4において、車両1の車幅をWと、ホイールベース長をLと、後輪7c及び7dの中心間距離をTrとすると、リヤアクスル中央(後輪7cと後輪7dとの中点)Ovの転回半径Rmid 、リヤアクスル中心線Axと転回中心Oに対して車体外側(後輪7cの外側)との交点の転回半径Rout 、及びリヤアクスル中心線Axと転回中心Oに対して車体内側(後輪7dの内側)との交点の転回半径Rinは、操舵角βを含む次式(1)〜(3)でそれぞれ表される。
【0039】
Figure 2004235987
【0040】
そして、世界座標系での軌跡データ、すなわち車両が後退する予測進路Gin及びGout は、中点Ovが転回半径Rmid の軌跡Gmid 上を0〜300cm後退する範囲において、後輪7c及び7dの移動位置が25cm間隔でそれぞれ13箇所計算されることで求められる。この予測進路Gin及びGout を、操舵角βが取り得る値の範囲(例えば、0度〜37度の左右方向)について、1度刻みで求める。なお、計算の範囲及び箇所数については、上記の例以外であってもよい。また、操舵角βを刻む単位は、1度以外であっても構わない。
【0041】
これにより、図5(a)(b)のような地面上の軌跡面データが作成される。図5(a)は直進後退の軌跡面データであり、図5(b)はカーブして後退するときの軌跡面データである。図5(a)(b)の例では、図4に示す予測進路Gin及びGout をライン101及び102で、車両後部バンパー3の後端が1m、2m及び3m後退した時の位置を、それぞれライン103、ライン104及びライン105で表現している。
【0042】
次に、予測進路Gin及びGout 上に、図6(a)(b)のように、車両1の両側面の予測軌跡面110、111を表現する。この軌跡面110、111は、地面から車両1の車体最頂部までの高さを示すが、地面から車両1の後部バンパ3位置までの高さとすることでもよい。尚、車両1の側面の軌跡は、車両側面の形状に忠実に倣う必要はなく、この例では、車両側面の外接線の軌跡とする。
【0043】
上記の様にして作成された世界座標系での地面上の軌跡面データ及び両側面の軌跡面データが別々に軌跡マップデータ格納部47に格納されており、運転支援データ生成部46は、この世界座標系での軌跡面データを視点変換マップデータに基づいて視点変換及びレンズ歪み補正を行う。そして、画像合成部48は、カメラ10の撮像画像を視点変換した画像に、地面上の軌跡面データを合成して第1層表示部61用の画像データとし、車両の両側面の軌跡面データを第2層表示部62用の画像データとして、表示制御部50に出力する。
【0044】
図7は、運転支援装置の画像処理部40で行われる処理手順を示すフローチャートである。車両1のシフトレバー5がバック走行位置に切り換えられたとき、ハンドル角度センサ20で検出されたハンドル8の切れ角θに応じた操舵角βが、操舵角演算部30で演算される(ステップS81)。次に、運転支援データ生成部46において、操舵角βに対応する地面上の軌跡面データ(図5参照)と車両両側面の軌跡面データ(図6参照)とが、軌跡マップデータ格納部47から読み出される(ステップS82)。
【0045】
次に、運転支援データ生成部46において、地面上の軌跡面データと両側面の軌跡面データに対して必要な視点変換を施す。例えば、図3に示す実際のカメラ10搭載位置より約1m上方の仮想視点位置から軌跡面を見たデータに視点変換する(ステップS83)。
【0046】
次に、カメラ10で撮影されかつ上記の仮想視点位置から見た映像に視点変換が施された視点変換画像が、画像記憶部44から画像合成部48に書き込まれたか否かを判断する(ステップS84)。この書き込みが行われた場合、画像合成部48において、視点変換済みの地面上の軌跡面データと視点変換済みのカメラ10の撮像画像とが重畳され(ステップS85)、この重畳画像データが図1に示す表示制御部50の第1層用メモリ51に出力されると共に、視点変換済みの車両両側面の軌跡面データが第2層用メモリ52に出力される(ステップS86)。以上の処理は、車両1のシフトレバー5がバック走行位置にある間、繰り返して行われる(ステップS87)。
【0047】
図8は、二重ディスプレイ装置60の第1層表示部61に表示される画面例を示す図である。この例では、カメラ10によって撮影された駐車場の撮像画像を視点変換した画像に、路面上の車両後進方向軌跡面データ101、102、103、104、105を重畳表示した画像が第1層表示部61に表示される。この画面例では、後部バンパ3の視点変換画像3aも表示されている。
【0048】
図9は、二重ディスプレイ装置60の第2層表示部62に表示される画面例を示す図である。この例では、車両の後部バンパ3の左右両端部の後進方向に軌跡面データ110、111が、後部バンパ3のイラストデータ107と共に表示される。
【0049】
図10は、図8の画像と図9の画像が重なった状態を示す図である。二重ディスプレイ装置60の画面を見る運転者は、第2層表示部62の表示内容(図9)と、第1層表示部61の表示内容(図8)とを同時に視認することになるが、このとき、第2層表示部62の表示画像(図9)が、第1層表示部61の表示画像(図8)に対してジェル層63(図2参照)の厚み分だけ浮いた状態に見えるため、車両側面の軌跡面データ110、111及びバンパ3のイラストデータ107を、立体的に認識することができる。尚、パンパ3の視点変換画像3aを第1層表示部61に表示せずに、この画像3aを切り出してイラストデータ107の代わりに第2層表示部62に表示してもよい。
【0050】
尚、本実施の形態では、車両を後退させるときを例に説明したが、車載カメラを車両前部に取り付け、車両を前進させるとき車両進行予測軌跡をモニタ画面上で立体視させる場合にも本発明を適用可能である。また、本実施の形態では、カメラの撮像画像や軌跡面データに対して視点変換及びレンズ歪み補正を行ったが、視点変換やレンズ歪み補正は必ずしも必要な訳ではない。しかし、視点変換等を組み合わせることで、運転者に様々な視点からの映像を見やすい画像にして提供することが可能となる。
【0051】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係る運転支援装置について説明する。本実施の形態に係る運転支援装置の基本構成は図1と同じであるが、リアビューカメラとして2台のカメラを用いている点が異なり、また、本実施の形態では、二重ディスプレイ装置の第2層表示部62の表示内容を第1の実施の形態と変えている。
【0052】
図11は、本実施の形態に係る車載カメラの取り付け図である。リアビュー用の車載カメラとして2台のカメラ10、11を設け、カメラ11は、カメラ10に対して10cm上方に、且つ両カメラ10、11のレンズ中心軸10a、11aが同一方向となるように設置する。
【0053】
この構成により、カメラ10の撮像画像とカメラ11の撮像画像は全く同一となり、カメラ10の撮像画像に対してカメラ11の撮像画像が上方向(空の方向)に所定量だけずれた画像となる。カメラ10、11の取付位置は固定値であるため、路面12上に置かれた被写体13の両撮像画像中の被写体画像間のズレは、両カメラ10、11間の視差θから求めたズレと一致する。即ち、両撮像画像中の被写体画像のうち、どの画像が路面12上にあり、どの画像が路面12から浮いた被写体15の画像であるかを容易に識別することができる。
【0054】
尚、縦方向に2台のカメラを設置し、上下方向のステレオ測距による三次元物体の検出については、特開2002―359838号公報に開示されており、公知である。本実施の形態では、この公知例と同じ方法によりカメラの撮像画像中の三次元物体の画像を、図1に示すCPU42あるいは画像合成部48が抽出するが、他の方法、例えば、レーザ光線や超音波、パターン光照射などを用いてカメラの撮影範囲内に存在する三次元物体を検知することでもよい。
【0055】
図12は、本実施の形態で二重ディスプレイ装置の第1層表示部61に表示する画像を示す図である。第1の実施の形態と同様に、カメラ10の撮像画像を視点変換し、且つ、路面上の軌跡面データを重畳した画像が表示される。この図12には、他車両画像16、17と、自車両のバンパ画像18とが表示されている。
【0056】
図13は、カメラ10の視点変換された撮像画像中からCPU42または画像合成部48が抽出した三次元物体の画像16、17、18の範囲を示す図である。この図13には他車両画像を示す領域16、17と、自車両1のバンパ画像を示す領域18とが抽出される。
【0057】
そして、本実施の形態では、第2層表示部62に、この図13の領域16、17、18を例えは薄い赤色で表示する。これにより、二重ディスプレイ装置60を見ている運転者は、第1層表示部61の表示画像に対して薄い赤色画像が手前側に浮いて表示されるため、カメラ撮像画像中の薄い赤色画像が重なる範囲に他車両が存在することを直感的に認識でき、他車両を意識した駐車運転を促すことができる。
【0058】
尚、上述した実施の形態では、三次元物体が映っている領域16、17、18を抽出して第2層表示部62に領域16、17、18をそのまま表示したが、図12に示すカメラ撮像画像から領域16、17、18部分を切り出し、これを第2層表示部62に表示することでもよい。
【0059】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態に係る運転支援装置について説明する。本実施の形態に係る運転支援装置の基本構成は図1と同じであるが、本実施の形態では、車両の前部に撮像手段としてのフロントビューカメラを2台設置し、更に、車両の前方200m位まで照明できる近赤外線を発光する発光装置を取り付ける。
【0060】
フロントビューカメラのうちの1台は通常のカメラであり、可視光光線による撮影画像を取り込み、二重ディスプレイ装置60の第1層表示部61に表示する。フロントビューカメラのうちのもう1台はナイトビューカメラとして使用するカメラであり、カメラ光学系内に可視光カットフィルタを搭載し、近赤外光による撮像画像を取り込み、二重ディスプレイ装置60の第2層表示部62に表示する。
【0061】
夜間運転では、200m先の車両前方の状態を直視で視認するのは困難であり、また、通常のフロントビューカメラによっても黒い障害物であるとそれを遠くから見つけるのは困難である。そこで、本実施の形態では、発光装置を発光させて近赤外光によって車両前方の状態を撮像する。これにより、可視光では見づらい障害物であっても近赤外光による映像が第2層表示部62に表示されるため、障害物の有無を確認することができる。
【0062】
例えば、通常のフロントビューカメラの撮像画像を表示する第1層表示部61には、図14に示す様に障害物の画像が映っていないにも関わらず、手前側の第2層表示部62に、図15に示す様に道路を横断する人の画像が映っていると、運転者は、可視光では見えないが障害物が車両前方に存在すると判断でき、より一層の安全運転を行うことができる。また、近赤外光による撮像画像中に障害物が存在したとき、自動的にズームアップした画像を第2層表示部62に表示することでもよい。
【0063】
尚、本実施の形態ではナイトビューカメラで近赤外光による映像を撮像したが、近赤外光の代わりに遠赤外光を撮像するカメラを用いてもよい。この場合、障害物が人や動物のとき体温に反応するため、発光装置で遠赤外光を発光させる必要がない。
【0064】
【発明の効果】
本発明によれば、車両進行方向の予測軌跡を表示するときモニタ画面上で運転者等がこの軌跡を三次元表示されているということを容易に把握することができる運転支援装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る運転支援装置のブロック構成図
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る二重ディスプレイ装置の断面図
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る運転支援装置を車両に搭載したときのイメージ図
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る運転支援装置で世界座標系における地面上の軌跡面データを算出するときの説明図
【図5】(a)本発明の第1の実施の形態に係る運転支援装置で算出した車両直進後退時の地面上の軌跡面データの画面表示例を示す図
(b)本発明の第1の実施の形態に係る運転支援装置で算出した操舵角に応じた地面上の軌跡面データの画面表示例を示す図
【図6】(a)本発明の第1の実施の形態に係る運転支援装置で算出した車両直進後退時の車両側面の軌跡面データの画面表示例を示す図
(b)本発明の第1の実施の形態に係る運転支援装置で算出した操舵角に応じた車両側面の軌跡面データの画面表示例を示す図
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る運転支援装置における処理手順を示すフローチャート
【図8】本発明の第1の実施の形態に係る運転支援装置で用いる二重ディスプレイ装置の第1層表示部の表示例を示す図
【図9】本発明の第1の実施の形態に係る運転支援装置で用いる二重ディスプレイ装置の第2層表示部の表示例を示す図
【図10】本発明の第1の実施の形態に係る運転支援装置で用いる二重ディスプレイ装置で見える図8の表示例と図9の表示例を合わせた図
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る運転支援装置で用いる2台の車載カメラの取り付け図
【図12】本発明の第2の実施の形態に係る運転支援装置で用いる二重ディスプレイ装置の第1層表示部の表示例を示す図
【図13】本発明の第2の実施の形態に係る運転支援装置で用いる二重ディスプレイ装置の第2層表示部の表示例を示す図
【図14】本発明の第3の実施の形態に係る運転支援装置で用いる二重ディスプレイ装置の第1層表示部の表示例を示す図
【図15】本発明の第3の実施の形態に係る運転支援装置で用いる二重ディスプレイ装置の第2層表示部の表示例を示す図
【符号の説明】
1 車両
3 車両後部バンパ
5 シフトレバー
7a〜7d 車輪
8 ハンドル
10、11 カメラ
20 ハンドル角度センサ
30 操舵角演算部
40 画像処理部
41 CPU
42 プログラムメモリ
43 作業メモリ
44 画像記憶部
45 視点変換マップデータ格納部
46 運転支援データ生成部
47 軌跡マップデータ格納部
48 画像合成部
50 表示制御部
51 第1層用メモリ
52 第2層用メモリ
60 二重ディスプレイ装置
61 第1層表示部
62 第2層表示部
63 ジェル層
101、102 地面上の軌跡面
103、104、105 地面上の距離ガイド線
110、111 車両側面の軌跡面

Claims (6)

  1. 車両に搭載され前記車両の周囲を撮像する撮像手段と、前記車両に搭載される2以上の表示部を有する多重ディスプレイ装置であって第1層表示部と第2層表示部とが重ねて設けられ前記第1層表示部の表示内容が前記第2層表示部を透過し前記第2層表示部の表示内容と重ねて合わせて視認できる多重ディスプレイ装置と、前記車両の進行方向を示す路面上の予測軌跡データを前記撮像手段の撮像画像に重畳して前記第1層表示部に表示させ前記車両の立体上の予測軌跡データを前記第2層表示部に表示させる画像処理手段とを備えることを特徴とする運転支援装置。
  2. 前記車両の立体上の予測軌跡データは前記車両のバンパの左右両端部の予測軌跡データであることを特徴とする請求項1に記載の運転支援装置。
  3. 車両に搭載され前記車両の周囲を撮像する撮像手段と、前記車両に搭載され2以上の表示部を有する二重ディスプレイ装置であって第1層表示部と第2層表示部とが重ねて設けられ前記第1層表示部の表示内容が前記第2層表示部を透過し前記第2層表示部の表示内容と重ねて合わせて視認できる多重ディスプレイ装置と、前記撮像手段の撮像画像を前記第1層表示部に表示させると共に前記撮像画像を解析し路面上に存在する立体物の画像領域を前記撮像画像中から抽出し抽出した領域情報を前記第2層表示部に表示させる画像処理手段とを備えることを特徴とする運転支援装置。
  4. 前記領域情報は前記撮像画像から該当する領域を切り出した画像とすることを特徴とする請求項3に記載の運転支援装置。
  5. 前記第1層表示部に表示する前記撮像画像は視点変換した画像であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の運転支援装置。
  6. 車両に搭載され同一方向を撮像する可視光用撮像手段及び赤外光用撮像手段と、前記車両に搭載され2以上の表示部を有する多重ディスプレイ装置であって第1層表示部と第2層表示部とが重ねて設けられ前記第1層表示部の表示内容が前記第2層表示部を透過し前記第2層表示部の表示内容と重ねて合わせて視認できる多重ディスプレイ装置と、前記可視光用撮像手段による撮像画像を前記第1層表示部または第2層表示部のいずれか一方に表示させ前記赤外光用撮像手段による撮像画像を前記第1層表示部または第2層表示部のいずれか他方に表示させる画像処理手段とを備えることを特徴とする運転支援装置。
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