JP2004234899A - 二次電池モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】内部にガスが発生しても電池要素ユニットを押さえ込む力が低下しにくく、かつ、ガスが電極群間に入り込まないような構造となっている二次電池モジュールを提供する。
【解決手段】電池要素ユニット17がラミネートフィルム19で真空封止されている扁平型ラミネートフィルム二次電池14を、外装ケース11内に充填材12で固定して形成された二次電池モジュール10において、ラミネートフィルム19における電池要素ユニット17を被覆する部分と融着された端部との間のフィルム非融着部16と、充填材12との間にフィルム膨張可能領域15が設けられており、フィルム膨張可能領域15は空気袋あるいは充填材12よりも弾性率が大幅に低い弾性体で構成されており、発生したガスによりラミネートフィルム59はフィルム膨張可能領域15内で膨張する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、扁平型ラミネートフィルム二次電池を用いた二次電池モジュール構造に関し、特に扁平型ラミネートフィルム二次電池の二次電池モジュール内での固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の二次電池モジュールの構造について例を挙げて説明する。図7は従来の2次電池モジュールの構造を示す模式的縦断面図であり、(a)は同一端部電極引き出し型、(b)は対向端部電極引き出し型である。図7において、二次電池モジュール70、80の外装ケース71、81の内部に扁平型ラミネートフィルム二次電池74、84が納められており、外装ケース71、81と扁平型ラミネートフィルム二次電池74、84との隙間に充填材72、82が注入されて外装ケース71、81内に扁平型ラミネートフィルム二次電池74、84を固定する構造となっている。ここで扁平型ラミネートフィルム二次電池74、84は、正電極と負電極とをセパレータを介しながら交互に積層して形成された電池要素ユニット77、87に電極端子73、83を接続し、ラミネートフィルム79、89で覆った後、非水電解液を注入し、真空封止を行って作製される。この際、電池要素ユニット77、87は真空封止することによって生ずる減圧効果により外装体であるラミネートフィルムと外部の充填材72、82によって押さえ込まれている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−357535号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようにして作製された扁平型ラミネートフィルム二次電池74、84は、作製工程からも判るようにラミネートフィルム79、89内の真空封止による減圧効果によってのみ電池要素ユニット77、87を押さえ込んでいる。従って何らかの原因で電池要素ユニット77、87を構成する積層電極群の間に隙間が生じるとその部分は電池としての動作を行わなくなるため、その分、電池としての容量は低下し、抵抗も増加することになるという問題点があるので、この電極間に隙間が生じないよう様々な工夫が施されている。
【0005】
この電極間に隙間を生じさせる原因の一つに充放電時に発生する内部ガスの影響がある。一般的に二次電池は充放電を繰り返すことにより内部ガスが発生し、扁平型ラミネートフィルム二次電池74、84は電池内部でガスが発生すると、この発生した内部ガスが電極間に入り込み、発生したガスの圧力により扁平型ラミネートフィルム二次電池74、84が充填材72、82を押しのけて膨れてしまう。電池要素ユニット77、87を押さえ込んでいる力は減圧効果の度合いに依存するので、この内部ガスが減圧効果を低下させることによって電池要素ユニット77、87を押さえ込んでいる力を緩めてしまうと、電極群間に隙間が生じやすくなるために電池の容量が低下し、抵抗が増加して電池特性が劣化してしまうことになる。
【0006】
そこで多くの場合、ガスの発生を抑制する電解液の使用や電極間の隙間を抑制するセル構造などが適用されている。特開2000−357535号公報には、電極間の密着性を良好にして、充放電サイクル特性および負荷特性に優れた角形リチウム二次電池が開示されている。しかしながらガス発生を抑制できる電解液を使用しても長期的にはガスの蓄積による膨れは避けられず、膨れによる電池の特性劣化を押さえきれていないのが現状である。そのため、扁平型ラミネートフィルム二次電池の充放電時に発生する内部ガスによって電池が膨れ、電池特性が劣化してしまう問題を解決することが必要である。
【0007】
本発明の目的は、内部にガスが発生しても電池要素ユニットを押さえ込む力が低下しにくく、かつ、ガスが電極群間に入り込まないような構造となっている二次電池モジュールを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の二次電池モジュールは、
電池要素ユニットがラミネートフィルムで真空封止されている扁平型ラミネートフィルム二次電池を、外装ケース内に充填材で固定して形成された二次電池モジュールにおいて、ラミネートフィルムにおける電池要素ユニットを被覆する部分と融着された端部との間のフィルム非融着部と、充填材との間にフィルム膨張可能領域が設けられていることを特徴とする。
【0009】
フィルム膨張可能領域が、空気を内包した空気袋で形成されていてもよく、充填材よりも弾性率の低い弾性体で形成されていてもよい。
【0010】
フィルム膨張可能領域が、扁平型ラミネートフィルム二次電池の電極端子引き出し側に設けられていてもよく、扁平型ラミネートフィルム二次電池の電極端子引き出し側と直交する方向の扁平型ラミネートフィルム二次電池の側面に設けられていてもよく、電池要素ユニットの電極端子引き出し側と、電極端子引き出し側と直交する方向の電池要素ユニットの側面とに設けられていてもよい。
【0011】
二次電池モジュールが、扁平型ラミネートフィルム二次電池を外装ケース内に1個格納した単セルモジュールであってもよく、扁平型ラミネートフィルム二次電池を外装ケース内に複数個格納した複数セルモジュールであってもよい。
【0012】
本発明の二次電池モジュールの構造では、ガスが発生しても発生したガスがフィルム膨張可能領域に移動するので電池要素ユニットを押さえ込む力が低下しにくく、かつ、ガスが電極群間に入り込まない。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。本発明の二次電池モジュールでは扁平型ラミネートフィルム二次電池を二次電池モジュールの外装ケースに収納し、かつ、二次電池モジュールの外装ケース内を充填材で満たす二次電池モジュールの構造において、扁平型ラミネートフィルム二次電池のラミネートフィルム封止部の近傍の非融着部と充填材との間に空気または充填材よりも弾性率が相当に低い弾性体が充填されたフィルム膨張可能領域を有するように二次電池モジュールが構成されることを特徴とする。
【0014】
図1は本発明の第1の実施の形態の同一端部電極引き出し型二次電池モジュールの模式的縦断面図である。この実施の形態では扁平型ラミネートフィルム二次電池14の電池要素ユニット17の一方の端部に正負極の両電極端子13が接続されている同一端部電極引き出し型の構成となっている。
【0015】
図1において、二次電池モジュール10の外装ケース11の内部に扁平型ラミネートフィルム二次電池14が納められており、外装ケース11と扁平型ラミネートフィルム二次電池14との隙間に充填材12が注入されて外装ケース11内に扁平型ラミネートフィルム二次電池14を固定する構造となっている。ここで扁平型ラミネートフィルム二次電池14は正電極と負電極とをセパレータを介しながら交互に積層して形成された電池要素ユニット17に電極端子13を接続し、ラミネートフィルム19で覆った後、非水電解液を注入し、真空封止を行って作製される。この際、真空封止することによって扁平型ラミネートフィルム二次電池14内より空気を取り除くことによって、その減圧効果で電池要素ユニット17を押さえ込んでいる。電極端子13はブスバ18と接続して外部と導通する。第1の実施の形態では、扁平型ラミネートフィルム二次電池14の電池要素ユニット17の一端の正負極端子が接続されている部分を覆っているラミネートフィルム19のフィルム非融着部16と充填材12との間にフィルム膨張可能領域15が設けられている。本実施の形態においては、このフィルム膨張可能領域15は空気袋により形成されている。
【0016】
図2は空気袋の模式的斜視図であり、図3は空気袋の挿入された二次電池モジュールの模式的部分拡大縦断面図であり、(a)は空気袋挿入時の状態、(b)は空気袋の通気チューブ先端を切断した状態、(c)は内部で発生したガスにより膨張したラミネートフィルムが空気袋を押圧している状態である。図1に示すように扁平型ラミネートフィルム二次電池14を外装ケース11に固定した後、図2に示す通気チューブ22付き空気袋21を図3(a)の位置に挿入する。挿入位置は電池要素ユニット17に接続されている電極端子13を覆うラミネートフィルム19に接し、ラミネートフィルム19がその先で封止されているフィルム非融着部16であり、空気袋21と接する位置ではラミネートフィルム19は膨張が可能である。内部に空気が供給され通気チューブ22が閉塞された空気袋21を所定の位置に挿入後、二次電池モジュールの外装ケース11内に脱泡処理済みのウレタン系の充填材12を流し込み、1昼夜放置して充填材12を十分に硬化させる。硬化後に図3(b)に示すように硬化した充填材12より突出している通気チューブ付き空気袋21のチューブ先端部23を切除することにより、扁平型ラミネートフィルム二次電池14と充填材12との間に空気袋21からなるフィルム膨張可能領域15が形成される。電池要素ユニット17にガスが発生すると、電池要素ユニット17を構成する積層電極群の間は押圧状態にあるので発生したガスはラミネートフィルム19内を圧力の低い空気袋21側に流れ、フィルム非融着部16のラミネートフィルム19が膨張して図3(c)に示すように空気袋21を押し込むので発生したガスは積層電極群の間から排出される。
【0017】
次に本発明の第2の実施の形態の二次電池モジュールについて説明する。第2の実施の形態は第1の実施の形態とフィルム膨張可能領域15の形態が異なるだけなので図1を参照し、相違点についてのみ説明し、同一の内容部分については説明を省略する。
【0018】
第1の実施の形態では、フィルム膨張可能領域15は空気袋21により構成される空気の充填されたフィルム膨張可能領域であったが、第2の実施の形態においては充填材12よりも弾性率が大幅に低い弾性体で構成されている。この場合も電池要素ユニット17にガスが発生すると、電池要素ユニット17を構成する積層電極群の間は押圧状態にあるので発生したガスはラミネートフィルム19内を圧力の低いフィルム膨張可能領域15の弾性体と接する非融着部16側に流れ、図3(c)に示すと同様に膨張した非融着部16が弾性体を押し込むので発生したガスは積層電極群の間から排出される。
【0019】
次に本発明の第3の実施の形態の二次電池モジュールについて説明する。図4は本発明の第3の実施の形態の対向端部電極引き出し型二次電池モジュールの模式的縦断面図である。この実施の形態では扁平型ラミネートフィルム二次電池34の電池要素ユニット37の両端にそれぞれ正負極の電極端子33が接続されている対向端部電極引き出し型の構成となっている。第1の実施の形態とは電極端子の引き出し方法が異なりフィルム膨張可能領域35が両側の電極端子部分に設けられている以外はフィルム膨張可能領域35の構成を含み第1の実施の形態と同じなので詳細の説明は省略する。
【0020】
次に本発明の第4の実施の形態の二次電池モジュールについて説明する。この実施の形態では第3の実施の形態では、空気の充填された空気袋21により構成されていたフィルム膨張可能領域15が、第4の実施の形態においては第2の実施の形態と同様な充填材32よりも弾性率が大幅に低い弾性体で構成されている点が異なっている。それ以外はフィルム膨張可能領域35の構成を含み第3の実施の形態と同じなので詳細の説明は省略する。
【0021】
次に本発明の第5の実施の形態の二次電池モジュールについて説明する。図5は本発明の第5の実施の形態の二次電池モジュールの模式的横断面図である。第1から第4の実施の形態では正負電極端子が取り出されている部分近傍の非溶着部のラミネートフィルム上に設けられていたフィルム膨張可能領域が、この実施の形態では扁平型ラミネートフィルム二次電池の端子方向と直交する側面のラミネートフィルム59の非溶着部56と充填材52との間に設けられている。それ以外はフィルム膨張可能領域55の構成を含み第1の実施の形態あるいは第2の実施の形態と同じなので詳細の説明は省略する。
【0022】
また、この第5の実施の形態と第1〜第4の実施の形態とを組み合わせた構成であってもよく、扁平型ラミネートフィルム二次電池のラミネートフィルムのフィルム非融着部の4方向全てと充填材との間にフィルム膨張可能領域を設けてもよい。
【0023】
次に図4に示す第3の実施の形態を例として第1実施例を説明する。まず、二次電池モジュール30の外装ケース31の材質としてはMCナイロンを採用した。外装ケース31の大きさはW105mm×D260mm×H20mm、外装ケース31の肉厚は5mmである。充填材32には2液性のウレタン系樹脂を採用した。この充填材は2液を混合後、十分に撹拌したあと脱泡処理を行って使用するタイプであり、常温で硬化するタイプである。ラミネートフィルム39を外装材とする扁平型ラミネートフィルム二次電池34には正極と負極がセパレータを介して積層されて形成された電池要素ユニット37を内包し、非水系電解液を含浸させた積層タイプを採用した。扁平型ラミネートフィルム二次電池34の大きさは、電池要素ユニット37はW65mm×D120mm×T9.8mmであり、電池要素ユニット37を覆うラミネートフィルム39の外形はW95mm×D165mm×T100μmであり、対向するように引き出された両側の電極端子33を含めた全長は230mm程度である。
【0024】
図4に示すように扁平型ラミネートフィルム二次電池34を外装ケース31で固定した後、図2に示す通気チューブ22付き空気袋21を図3(a)の位置にセットする。図3(a)に示されるように電池要素ユニット37と電極端子33が引き出されているラミネートフィルム39の封止部との間に存在する接続部分を覆っているラミネートフィルム39のフィルム非融着部36上に空気袋21がセットされている。その後、二次電池モジュール30の外装ケース31内に脱泡処理済みのウレタン系充填材32を流し込み、1昼夜おいて充填材32を十分に硬化させる。図3(b)に示すように硬化した充填材32より突出している通気チューブ22付き空気袋21のチューブ先端部23を切除し、扁平型ラミネートフィルム二次電池34と充填材32との間にフィルム膨張可能領域35を作製する。以上の工程に従って本発明の第1実施例を作製した。また効果を確認するための対照例として、上記作製工程において空気袋21をセットしない図7(b)に示す従来の二次電池モジュールも対照例として作製した。
【0025】
さらに比較のために、第4の実施の形態に対応する第2実施例も作成した。これは基本的には上記の第1実施例と同等であるが通気チューブ付き空気袋21の代わりにウレタンフォーム(スポンジ)を採用した。このウレタンフォームには充填材の硬化時の硬度より柔らかいものを採用する必要がある。本第2実施例では充填材32が硬化した時の硬さよりも明らかに柔らかいウレタンフォームを採用した。
【0026】
効果の確認方法としては充放電を繰り返しながら容量とインピーダンスを測定し、第1実施例、第2実施例および対照例を比較した。
【0027】
試験条件は60℃環境下における2.5V−4.5V:CCサイクルの500サイクル充放電サイクル試験とした。途中、100サイクルごとに容量と直流抵抗を測定した。その結果を表1に示す。表1に示す値は初期容量及び初期の直流抵抗を基準にその増減を百分率で示したものである。
【0028】
【表1】
Figure 2004234899
表1の結果より判るように本発明の二次電池モジュールの構造において空気袋タイプとスポンジタイプに明確な差は見受けられず共に良好な結果が得られた。以下に従来例の二次電池モジュールとの比較結果について記す。
【0029】
まず、容量に関しては100サイクルで既に8%程度の差が見受けられ、300サイクル後には12%程度の差が生じている。500サイクル後には16%程度の差が生じた。また、直流抵抗の値にも明確な差が生じている。100サイクル後で既に8.3%程度の差が確認され、500サイクル後には25%の差が確認された。この結果は本発明の二次電池モジュールの構造が従来例の二次電池モジュールの構造よりも寿命を延ばすことが可能であることを示している。
【0030】
次に本発明の第6の実施の形態の二次電池モジュールについて説明する。図6は本発明の第6の実施の形態の二次電池モジュールの模式的縦断面図である。第1〜第5の実施の形態では二次電池モジュールの構造が単セル型の二次電池モジュールであったが、第6の実施の形態では複数セルの二次電池モジュールが示されている。本発明の二次電池モジュールの構造は単セル型の二次電池モジュールのみではなく、複数セル型の二次電池モジュールに対しても有効であり大型二次電池モジュールの構築に支障を与えることはない。例えば図6に示すように扁平型ラミネートフィルム二次電池64が10個直列に接続されて二次電池モジュール60が構築される場合においても何ら支障なく作製することができる。ここでは扁平型ラミネートフィルム二次電池64が10個積層されてそれぞれの端子が直列に接続され、外装ケース61に収納された後に上述の方法でフィルム膨張可能領域65を形成する空気袋あるいはウレタンフォームがそれぞれの扁平型ラミネートフィルム二次電池64に接する所定のフィルム膨張可能領域65に配置され、その後外装ケース61内に脱泡処理済みのウレタン系充填材62が流し込まれて、1昼夜放置して充填材62を十分に硬化させて形成される。
【0031】
ここでは、10個の積層としたがこれに限定されるものではない。またフィルム膨張可能領域65の形成方法も第1から第5の実施の形態のいずれでもよい。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、二次電池モジュールを従来よりも長寿命とすることができ、かつ、重量が軽減され容量密度も向上させることができるという効果がある。
【0033】
これは、本発明の二次電池モジュールの構造が、扁平型ラミネートフィルム二次電池の充放電時に生じる内部発生ガスを、電池要素ユニットを押さえ込んでいる力を減少させることなく特定のフィルム膨張可能領域に集める構造になっており、電池要素ユニットを構成している積層電極群間に発生ガスが入り込まないので電池の特性を維持できるからである。さらに、内部発生ガスを集中的に集めるフィルム膨張可能領域が存在している分、充填材の量を減らすことができるので、二次電池モジュールとしての重量が軽減され容量密度も向上する。また、内部ガスを集めるフィルム膨張可能領域に弾性率の低いスポンジを採用した場合においてもスポンジの重量は充填材よりも軽量であるため、結果として従来よりも二次電池モジュールの重量は軽減され容量密度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の同一端部電極引き出し型二次電池モジュールの模式的縦断面図である。
【図2】空気袋の模式的斜視図である。
【図3】空気袋の挿入された二次電池モジュールの模式的部分拡大縦断面図である。(a)は空気袋挿入時の状態である。
(b)は空気袋の通気チューブ先端を切断した状態である。
(c)は内部で発生したガスにより膨張したラミネートフィルムが空気袋を押圧している状態である。
【図4】本発明の第3の実施の形態の対向端部電極引き出し型二次電池モジュールの模式的縦断面図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態の二次電池モジュールの模式的横断面図である。
【図6】本発明の第6の実施の形態の二次電池モジュールの模式的縦断面図である。
【図7】従来の2次電池モジュールの構造を示す模式的縦断面図である。
(a)は同一端部電極引き出し型である。
(b)は対向端部電極引き出し型である。
【符号の説明】
10、30、50、60、70、80 二次電池モジュール
11、31、51、61、71、81 外装ケース
12、32、52、62、72、82 充填材
13、33、63、73、83 電極端子
14、34、54、64、74、84 扁平型ラミネートフィルム二次電池
15、35、55、65 フィルム膨張可能領域
16、36、56、66 フィルム非溶着部
17、37、57、67、77、87 電池要素ユニット
18、38、68、78、88 ブスバ
19、39、59、69、79、89 ラミネートフィルム
21 空気袋
22 通気チューブ
23 チューブ先端部

Claims (8)

  1. 電池要素ユニットがラミネートフィルムで真空封止されている扁平型ラミネートフィルム二次電池を、外装ケース内に充填材で固定して形成された二次電池モジュールにおいて、
    前記ラミネートフィルムにおける前記電池要素ユニットを被覆する部分と融着された端部との間のフィルム非融着部と、前記充填材との間にフィルム膨張可能領域が設けられていることを特徴とする二次電池モジュール。
  2. 前記フィルム膨張可能領域が、空気を内包した空気袋で形成されている、請求項1に記載の二次電池モジュール。
  3. 前記フィルム膨張可能領域が、前記充填材よりも弾性率の低い弾性体で形成されている、請求項1に記載の二次電池モジュール。
  4. 前記フィルム膨張可能領域が、前記扁平型ラミネートフィルム二次電池の電極端子引き出し側に設けられている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の二次電池モジュール。
  5. 前記フィルム膨張可能領域が、前記扁平型ラミネートフィルム二次電池の電極端子引き出し側と直交する方向の前記扁平型ラミネートフィルム二次電池の側面に設けられている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の二次電池モジュール。
  6. 前記フィルム膨張可能領域が、前記電池要素ユニットの電極端子引き出し側と、電極端子引き出し側と直交する方向の前記電池要素ユニットの側面とに設けられている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の二次電池モジュール。
  7. 前記二次電池モジュールが、前記扁平型ラミネートフィルム二次電池を前記外装ケース内に1個格納した単セルモジュールである、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の二次電池モジュール。
  8. 前記二次電池モジュールが、前記扁平型ラミネートフィルム二次電池を前記外装ケース内に複数個格納した複数セルモジュールである、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の二次電池モジュール。
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