JP2004234197A - 証拠金取引管理装置、方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

証拠金取引管理装置、方法、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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JP2004234197A JP2003020394A JP2003020394A JP2004234197A JP 2004234197 A JP2004234197 A JP 2004234197A JP 2003020394 A JP2003020394 A JP 2003020394A JP 2003020394 A JP2003020394 A JP 2003020394A JP 2004234197 A JP2004234197 A JP 2004234197A
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斉 相葉
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Abstract

【課題】証拠金を必要とする取引において、リスクを管理することを容易にする。
【解決手段】口座iFX−oneは取引高(=注文時為替レート×外貨額面)の分だけ証拠金を預託しなければ取引できない。一方、口座iFX−proは取引高の6%だけ証拠金を預託すれば取引できる。しかも、口座iFX−oneと口座iFX−proとの間では預託金の振替が行える。口座iFX−oneは、口座iFX−proに比べて、取引高を増やしにくい。そこで、口座iFX−proに口座iFX−oneを組み合わせることでリスクを制限できる。しかも、口座iFX−oneの証拠金と口座iFX−proの証拠金の比率を振替等により上下させると、リスクを高低させることができ、リスクを制御しやすい。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外国為替証拠金取引の口座管理に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、改正外為法施行により外国為替取引が自由化されている。これにより、外国為替公認銀行でしか認められていなかった外為取引が個人の間あるいは一般事業法人の間でも可能となっている。そして、個人あるいは一般事業法人などの投資家が、外国為替証拠金取引を活用するケースが増えている。
【0003】
ここで、通常の現物取引と対比して、外国為替証拠金取引について概略を説明する。例えば、1ドル(特にことわらない限り米ドルである)=120円であったとする。このとき、120万円の投資資金を有する投資家がいたとする。このとき、通常の現物取引により投資を行う場合は、1万×120=120万円を売り手に支払って、1万ドルを買う。そして、1ドル=125円になったときに、投資家は手持ちの1万ドルを売る。すると、(125−120)×1万=5万円の利益を得る。この場合、120万円を投資して、5万円の利益を得たことになる。
【0004】
一方、外国為替証拠金取引の場合は、取引高に応じた証拠金を預託すれば買いポジションを取り続けることが可能である。例えば、1万ドルあたり最低10万円の証拠金を預託すれば買いポジションを取り続けることが可能である。もちろん、10万円以上の証拠金を預託することは投資家が自由に行える。なお、買いポジションを取るというのは、単に「いつかは買う」という意思表示であり、実際に1万ドルが投資家の手に渡るわけではない。決済を行うことにより、初めて、実際に1万ドルが投資家の手に渡る。なお、決済の方法として、実際に1万ドルを投資家に引き渡すかわりに、決済日における為替レートにより1万ドルを円に換算したものと、買いポジションを最初に取った日における為替レートにより1万ドルを円に換算したものとの差額を投資家に引き渡す(差金決済という)ことも多い。いずれにせよ、決済を行うことにより買いポジションは解消され、取引が終了する。
【0005】
例えば、買いポジションを最初に取った日には1ドル=120円であったが、決済日には1ドル=125円であったとする。証拠金として120万円を預託し、買いポジションを12万ドルとったとする(12=120/10)。すると、差金決済を行った場合、(125−120)×12万=60万円の利益を得る。この場合、120万円を投資して、60万円の利益を得たことになる。
【0006】
このように、外国為替証拠金取引は、通常の現物取引と比べて、同額の投資で大きな利益を得ることが可能である。
【0007】
しかし、そのかわりにリスクも高い。例えば、120万円の投資資金を有する投資家がいたとする。通常の現物取引の場合、1ドル=120円で1万ドルを買い、1ドル=100円になってから手持ちの1万ドルを売った場合、(120−100)×1万=20万円の損失を蒙る。一方、外国為替証拠金取引において、必要最低限度の証拠金(1万ドルあたり10万円)しか預託しない場合は、12万ドルの買いポジションをとることができてしまう(12=120/10)。よって、1ドル=120円で買いポジションを取り、1ドル=100円になってから決済した場合、(120−100)×12万=240万円の損失を蒙る。
【0008】
外国為替証拠金取引は、上記のように、最低限度の証拠金を預託して買いポジションをとる場合は、ハイリスクハイリターンである。言い換えれば、高いレバレッジを得られる。
【0009】
しかし、投資家のなかにはローリスクであることを重視し、ローリターンであることを甘受する者もいる。そのような投資家が外国為替証拠金取引を行う場合は、預託する証拠金の額を大きくすればよい。例えば、証拠金をドルに換算した分だけ買いポジションをとるようにすれば、通常の現物取引の場合とリスクは同等である。
【0010】
例えば、120万円の投資資金を有する投資家がいたとする。ここで、証拠金を120万円預託する。そして、1ドル=120円で買いポジションを1万ドル(=120万/120)取る。このような場合、外国為替証拠金取引の取引高(1万ドル)は、通常の現物取引の場合の取引高である1万ドルと同じである。よって、リスクは通常の現物取引と同じである。
【0011】
上記のように、ハイリスクハイリターンを求める場合は必要最低限度の少ない証拠金を預託し、ローリスクローリターンを求める場合は買いポジションと同額の多い証拠金を預託するようにすればよい。このように、証拠金の額を上下することによりリスク管理が可能となる。
【0012】
相場商品として外国為替証拠金取引を利用する投資家は前者の方法をとり、外貨預金の代りに外国為替証拠金取引を利用する投資家は後者の方法をとる傾向が見受けられる。
【0013】
本願の出願人は、外国為替証拠金取引が近年よく利用されるようになっていることを知っている。しかし、このような従来技術を記載した特許文献等を知らない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、外国為替証拠金取引において必要とされる証拠金が取引額に比べて少額なので、ローリスクを重視する投資家であっても、つい取引額を大きくしてしまいやすい。上記の例でいえば、取引額を1万ドルに抑えておこうと思っても、つい取引額を12万ドルに増やしてしまいがちである。よって、外国為替証拠金取引においてはリスクを管理することが難しい。
【0015】
ここで、必要とされる証拠金の額を大きくすればローリスクになるが、ハイリスクハイリターンを求める投資家の要望に沿えない。
【0016】
そこで、本発明は、証拠金を必要とする取引において、リスクを管理することを容易にすることを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、外貨について売りまたは買いのポジションを注文する証拠金取引を管理する証拠金取引管理装置であって、注文時為替レート、注文した外貨額面および証拠金として預託された預託金をを含む口座を複数記録する口座記録手段と、注文時為替レートおよび外貨額面のいずれか一つ以上に基づき、注文時に必要な最低の証拠金であるポジション証拠金を決定するポジション証拠金決定手段とを備え、ポジション証拠金の、注文時為替レートに額面を乗じたものである取引額に対する割合であるポジション証拠金率が、口座の各々において異なるように構成される。
【0018】
上記のように構成された証拠金取引管理装置によれば、ポジション証拠金率が異なる複数の口座が儲けられている。よって、ポジション証拠金率が低い口座と高い口座とに預託する証拠金の額を変えることにより、リスクを管理することができる。
【0019】
ポジション証拠金率が低い口座に、取引額に比べて多めに証拠金を預託してリスクを低減しようとした場合、つい取引額を増やしてしまいがちである。しかし、上記のように構成された証拠金取引管理装置によれば、ポジション証拠金率が高い口座に証拠金を預託しておけば、その口座については取引額を増やしにくいため、リスクを制限しやすい。
【0020】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明であって、ポジション証拠金率は口座の各々において一定であるように構成される。
【0021】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明であって、口座の内の一つにおいて、ポジション証拠金率が100%であるように構成される。
【0022】
ポジション証拠金率が100%ということは、現物取引することとリスクが同等であることを意味する。このような口座を単独で設けることは考えられない。レバレッジが全く効かず、証拠金取引としては意味が無いからである。
【0023】
しかし、上記のように構成された証拠金取引管理装置によれば、ポジション証拠金率が100%の口座と、ポジション証拠金率が100%未満の口座が設けられることになる。ここで、ポジション証拠金率が100%の口座は、預託する証拠金を超えて取引を行うことができないため、リスクを低く制限できる。しかも、ポジション証拠金率が100%未満の口座は、レバレッジが効くため、高いリターンを狙うことができる。よって、ポジション証拠金率が100%の口座と、ポジション証拠金率が100%未満の口座とに預託する証拠金の額を変えることにより、高いリターンを得る可能性を残しながら、リスクを管理することができる。
【0024】
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の発明であって、評価時為替レート、注文時為替レートおよび外貨額面から口座ごとに損益金を求める損益評価手段と、預託金および損益金に基づき口座ごとの有効証拠金を決定する有効証拠金決定手段と、有効証拠金およびポジション証拠金に基づき、口座ごとに振替可能金額を決定する振替可能金額決定手段と、口座の有効証拠金から振替可能金額以下の振替金を減じ、かつ他の口座の有効証拠金に振替金を加える口座振替手段とを備えるように構成される。
【0025】
上記のように構成された証拠金取引管理装置によれば、口座振替手段により、複数の口座間における有効証拠金の振替が可能となる。よって、リスクの管理が有効に行える。しかも、振替金は振替可能金額以下とされているので、振替元の口座における証拠金の不足を起しにくい。
【0026】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明であって、損益評価手段は、評価時為替レートから注文時為替レートを減じたものに外貨額面を乗じたものに基づき、口座ごとの損益金を求めるように構成される。
【0027】
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の発明であって、有効証拠金決定手段は、預託金と損益金とを加算したものに基づき有効証拠金を決定するように構成される。
【0028】
請求項7に記載の発明は、請求項4に記載の発明であって、振替可能金額決定手段は、有効証拠金からポジション証拠金を減じたものに基づき振替可能金額を決定するように構成される。
【0029】
請求項8に記載の発明は、請求項4に記載の発明であって、ポジション証拠金に基づき維持証拠金を決定する維持証拠金決定手段と、有効証拠金が維持証拠金以下になった場合には、ポジション証拠金および有効証拠金に基づき、追加して預託すべき証拠金である追加証拠金を決定する追加証拠金決定手段とを備えるように構成される。
【0030】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明であって、維持証拠金決定手段は、ポジション証拠金に所定の係数を乗じて維持証拠金を決定するように構成される。
【0031】
請求項10に記載の発明は、請求項8に記載の発明であって、追加証拠金決定手段は、ポジション証拠金から有効証拠金を減じたものに基づき、追加証拠金を決定するように構成される。
【0032】
請求項11に記載の発明は、請求項8に記載の発明であって、口座振替手段は、追加証拠金を要する口座の有効証拠金を、他の口座の有効証拠金を減じて、追加証拠金以上に増やすように構成される。
【0033】
上記のように構成された証拠金取引管理装置によれば、複数の口座間における有効証拠金の振替によって、追加証拠金の預託に代えることができる。
【0034】
請求項12に記載の発明は、請求項8に記載の発明であって、有効証拠金を増額した場合に、有効証拠金が維持証拠金と等しくなる限界為替レートを求める限界為替レート決定手段を備えるように構成される。
【0035】
上記のように構成された証拠金取引管理装置によれば、追加証拠金が必要とされないためには、どの程度の有効証拠金の増額が必要なのかをユーザが予測する際に便利である。
【0036】
請求項13に記載の発明は、外貨について売りまたは買いのポジションを注文する証拠金取引を管理する証拠金取引管理方法であって、注文時為替レート、注文した外貨額面および証拠金として預託された預託金をを含む口座を複数記録する口座記録工程と、注文時為替レートおよび外貨額面のいずれか一つ以上に基づき、注文時に必要な最低の証拠金であるポジション証拠金を決定するポジション証拠金決定工程とを備え、ポジション証拠金の、注文時為替レートに額面を乗じたものである取引額に対する割合であるポジション証拠金率が、口座の各々において異なるように構成される。
【0037】
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の発明であって、ポジション証拠金率は口座の各々において一定であるように構成される。
【0038】
請求項15に記載の発明は、請求項13に記載の発明であって、口座の内の一つにおいて、ポジション証拠金率が100%である、ように構成される。
【0039】
請求項16に記載の発明は、請求項13ないし15のいずれか一項に記載の発明であって、評価時為替レート、注文時為替レートおよび外貨額面から口座ごとに損益金を求める損益評価工程と、預託金および損益金に基づき口座ごとの有効証拠金を決定する有効証拠金決定工程と、有効証拠金およびポジション証拠金に基づき、口座ごとに振替可能金額を決定する振替可能金額決定工程と、口座の有効証拠金から振替可能金額以下の振替金を減じ、かつ他の口座の有効証拠金に振替金を加える口座振替工程とを備えるように構成される。
【0040】
請求項17に記載の発明は、請求項16に記載の発明であって、損益評価工程は、評価時為替レートから注文時為替レートを減じたものに外貨額面を乗じたものに基づき、口座ごとの損益金を求めるように構成される。
【0041】
請求項18に記載の発明は、請求項16に記載の発明であって、有効証拠金決定工程は、預託金と損益金とを加算したものに基づき有効証拠金を決定するように構成される。
【0042】
請求項19に記載の発明は、請求項16に記載の発明であって、振替可能金額決定工程は、有効証拠金からポジション証拠金を減じたものに基づき振替可能金額を決定するように構成される。
【0043】
請求項20に記載の発明は、請求項16に記載の発明であって、ポジション証拠金に基づき維持証拠金を決定する維持証拠金決定工程と、有効証拠金が維持証拠金以下になった場合には、ポジション証拠金および有効証拠金に基づき、追加して預託すべき証拠金である追加証拠金を決定する追加証拠金決定工程とを備えるように構成される。
【0044】
請求項21に記載の発明は、請求項20に記載の発明であって、維持証拠金決定工程は、ポジション証拠金に所定の係数を乗じて維持証拠金を決定するように構成される。
【0045】
請求項22に記載の発明は、請求項20に記載の発明であって、追加証拠金決定工程は、ポジション証拠金から有効証拠金を減じたものに基づき、追加証拠金を決定するように構成される。
【0046】
請求項23に記載の発明は、請求項20に記載の発明であって、口座振替工程は、追加証拠金を要する口座の有効証拠金を、他の口座の有効証拠金を減じて、追加証拠金以上に増やすように構成される。
【0047】
請求項24に記載の発明は、請求項20に記載の発明であって、有効証拠金を増額した場合に、有効証拠金が維持証拠金と等しくなる限界為替レートを求める限界為替レート決定工程を備えるように構成される。
【0048】
請求項25に記載の発明は、外貨について売りまたは買いのポジションを注文する証拠金取引を管理する証拠金取引管理処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、注文時為替レート、注文した外貨額面および証拠金として預託された預託金をを含む口座を複数記録する口座記録処理と、注文時為替レートおよび外貨額面のいずれか一つ以上に基づき、注文時に必要な最低の証拠金であるポジション証拠金を決定するポジション証拠金決定処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムであり、ポジション証拠金の、注文時為替レートに額面を乗じたものである取引額に対する割合であるポジション証拠金率が、口座の各々において異なるように構成される。
【0049】
請求項26に記載の発明は、請求項25に記載の発明であって、ポジション証拠金率は口座の各々において一定であるように構成される。
【0050】
請求項27に記載の発明は、請求項25に記載の発明であって、口座の内の一つにおいて、ポジション証拠金率が100%であるように構成される。
【0051】
請求項28に記載の発明は、請求項25ないし27のいずれか一項に記載の発明であって、評価時為替レート、注文時為替レートおよび外貨額面から口座ごとに損益金を求める損益評価処理と、預託金および損益金に基づき口座ごとの有効証拠金を決定する有効証拠金決定処理と、有効証拠金およびポジション証拠金に基づき、口座ごとに振替可能金額を決定する振替可能金額決定処理と、口座の有効証拠金から振替可能金額以下の振替金を減じ、かつ他の口座の有効証拠金に振替金を加える口座振替処理とをコンピュータに実行させるように構成される。
【0052】
請求項29に記載の発明は、請求項28に記載の発明であって、損益評価処理は、評価時為替レートから注文時為替レートを減じたものに外貨額面を乗じたものに基づき、口座ごとの損益金を求めるように構成される。
【0053】
請求項30に記載の発明は、請求項28に記載の発明であって、有効証拠金決定処理は、預託金と損益金とを加算したものに基づき有効証拠金を決定するように構成される。
【0054】
請求項31に記載の発明は、請求項28に記載の発明であって、振替可能金額決定処理は、有効証拠金からポジション証拠金を減じたものに基づき振替可能金額を決定するように構成される。
【0055】
請求項32に記載の発明は、請求項28に記載の発明であって、ポジション証拠金に基づき維持証拠金を決定する維持証拠金決定処理と、有効証拠金が維持証拠金以下になった場合には、ポジション証拠金および有効証拠金に基づき、追加して預託すべき証拠金である追加証拠金を決定する追加証拠金決定処理とをコンピュータに実行させるように構成される。
【0056】
請求項33に記載の発明は、請求項32に記載の発明であって、維持証拠金決定処理は、ポジション証拠金に所定の係数を乗じて維持証拠金を決定するように構成される。
【0057】
請求項34に記載の発明は、請求項32に記載の発明であって、追加証拠金決定処理は、ポジション証拠金から有効証拠金を減じたものに基づき、追加証拠金を決定するように構成される。
【0058】
請求項35に記載の発明は、請求項32に記載の発明であって、口座振替処理は、追加証拠金を要する口座の有効証拠金を、他の口座の有効証拠金を減じて、追加証拠金以上に増やすように構成される。
【0059】
請求項36に記載の発明は、請求項32に記載の発明であって、有効証拠金を増額した場合に、有効証拠金が維持証拠金と等しくなる限界為替レートを求める限界為替レート決定処理をコンピュータに実行させるように構成される。
【0060】
請求項37に記載の発明は、外貨について売りまたは買いのポジションを注文する証拠金取引を管理する証拠金取引管理処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、注文時為替レート、注文した外貨額面および証拠金として預託された預託金をを含む口座を複数記録する口座記録処理と、注文時為替レートおよび外貨額面のいずれか一つ以上に基づき、注文時に必要な最低の証拠金であるポジション証拠金を決定するポジション証拠金決定処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であり、ポジション証拠金の、注文時為替レートに額面を乗じたものである取引額に対する割合であるポジション証拠金率が、口座の各々において異なるように構成される。
【0061】
請求項38に記載の発明は、請求項37に記載の発明であって、ポジション証拠金率は口座の各々において一定であるように構成される。
【0062】
請求項39に記載の発明は、請求項37に記載の発明であって、口座の内の一つにおいて、ポジション証拠金率が100%であるように構成される。
【0063】
請求項40に記載の発明は、請求項37ないし39のいずれか一項に記載の発明であって、評価時為替レート、注文時為替レートおよび外貨額面から口座ごとに損益金を求める損益評価処理と、預託金および損益金に基づき口座ごとの有効証拠金を決定する有効証拠金決定処理と、有効証拠金およびポジション証拠金に基づき、口座ごとに振替可能金額を決定する振替可能金額決定処理と、口座の有効証拠金から振替可能金額以下の振替金を減じ、かつ他の口座の有効証拠金に振替金を加える口座振替処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であるように構成される。
【0064】
請求項41に記載の発明は、請求項40に記載の発明であって、損益評価処理は、評価時為替レートから注文時為替レートを減じたものに外貨額面を乗じたものに基づき口座ごとの損益金を求めるように構成される。
【0065】
請求項42に記載の発明は、請求項40に記載の発明であって、有効証拠金決定処理は、預託金と損益金とを加算したものに基づき有効証拠金を決定するように構成される。
【0066】
請求項43に記載の発明は、請求項40に記載の発明であって、振替可能金額決定処理は、有効証拠金からポジション証拠金を減じたものに基づき振替可能金額を決定するように構成される。
【0067】
請求項44に記載の発明は、請求項40に記載の発明であって、ポジション証拠金に基づき維持証拠金を決定する維持証拠金決定処理と、有効証拠金が維持証拠金以下になった場合には、ポジション証拠金および有効証拠金に基づき、追加して預託すべき証拠金である追加証拠金を決定する追加証拠金決定処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であるように構成される。
【0068】
請求項45に記載の発明は、請求項44に記載の発明であって、維持証拠金決定処理は、ポジション証拠金に所定の係数を乗じて維持証拠金を決定するように構成される。
【0069】
請求項46に記載の発明は、請求項44に記載の発明であって、追加証拠金決定処理は、ポジション証拠金から有効証拠金を減じたものに基づき、追加証拠金を決定するように構成される。
【0070】
請求項47に記載の発明は、請求項44に記載の発明であって、口座振替処理は、追加証拠金を要する口座の有効証拠金を、他の口座の有効証拠金を減じて、追加証拠金以上に増やすように構成される。
【0071】
請求項48に記載の発明は、請求項44に記載の発明であって、有効証拠金を増額した場合に、有効証拠金が維持証拠金と等しくなる限界為替レートを求める限界為替レート決定処理、をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であるように構成される。
【0072】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0073】
図1は、本発明の実施の形態にかかる証拠金取引管理装置30が利用される証拠金取引システム1の構成を示す機能ブロック図である。証拠金取引システム1は、ユーザ端末10、インターネット20、証拠金取引管理装置30を備える。
【0074】
ユーザ端末10は、外国為替証拠金取引を利用する投資家が取引を行うために使用する装置である。ユーザ端末10は、例えば、通常のパーソナルコンピュータである。ユーザ端末10は、インターネット20を介して、証拠金取引管理装置30と通信を行う。ユーザ端末10は、注文等入力部12、情報表示部14を有する。
【0075】
注文等入力部12は、どの口座について、どれだけ買いまたは売りの注文を行うのかを入力するためのものである。例えば、口座iFX−oneについて、5万ドルの買いを行う(買いポジションをとる)というような情報の入力に使用される。さらに、注文等入力部12は、口座振替の指示を入力するためのものである。例えば、口座iFX−oneから口座iFX−proへ28万円の有効証拠金(預託金)を振り替えるというような情報の入力に使用される。入力された情報は、インターネット20を介して、証拠金取引管理装置30に送られる。注文等入力部12は、例えば、通常のパーソナルコンピュータのマウス、キーボードなどを含む。
【0076】
情報表示部14は、証拠金取引管理装置30から、インターネット20を介して送られてくる色々な情報(例えば、注文の可否、追加証拠金の預託の要請、口座振替を行った旨の報告、後述する限界為替レート)を表示する。情報表示部14は、例えば、通常のパーソナルコンピュータのディスプレイなどを含む。
【0077】
インターネット20は、ユーザ端末10および証拠金取引管理装置30を接続している。
【0078】
証拠金取引管理装置30は、外貨について売りまたは買いのポジションを注文する証拠金取引を管理する。なお、本実施形態においては、外貨として「米ドル」を想定する。しかし、他の外貨(ユーロなど)の証拠金取引についても、本実施形態は適用可能である。
【0079】
証拠金取引管理装置30は、受信部302、送信部304、口座記録部312、為替レート取得部314、損益評価部316、有効証拠金決定部318、ポジション証拠金決定部320、振替可能金額決定部322、注文可否決定部324、維持証拠金決定部326、追加証拠金決定部328、限界為替レート決定部330、口座振替部332、情報送信部334を備える。
【0080】
受信部302は、注文等入力部12から注文あるいは口座振替に関する情報を受信する。そして、注文に関する情報は口座記録部312に、口座振替に関する情報は口座振替部332に出力する。
【0081】
送信部304は、情報送信部334から情報を受け、インターネット20を介してユーザ端末10に転送する。
【0082】
口座記録部312は、注文時の為替レート、注文した外貨額面および証拠金として預託された預託金をを含む口座を複数記録する。口座記録部312の記録内容の一例を図2に示す。口座には、iFX−one、iFX50、iFX25、iFX−proの四種類がある。こられの口座は、それぞれ異なったポジション証拠金率を有している。なお、ポジション証拠金率については、後述する。それぞれの口座には、ユーザから注文の入った時の注文時為替レート、ユーザから注文の入った外貨の額面およびその口座への預託金が記録されている。図2の例では、口座iFX−oneについては、注文時為替レート125円(=1ドル)、注文時の外貨の額面5万ドル、預託金700万円という情報が記録されている。なお、特にことわらない限り、注文は買い注文であって、売り注文ではないものとする。
【0083】
為替レート取得部314は、ユーザから取引の注文が入った時の為替レートを口座記録部312に出力する。為替レート取得部314は、さらに、定期的に為替レート(例えば、東京17時時点の為替レート)を損益評価部316に送る。なお、損益評価部316に定期的に送られる為替レートは損益評価に用いられるため、評価時為替レートという。
【0084】
損益評価部316は、為替レート取得部314から評価時為替レートを受け、口座記録部312から注文時為替レートおよび外貨額面を読み出し、各口座ごとに損益金を求める。買い注文の場合は、評価時為替レートから注文時為替レートを減じたものに外貨額面を乗じたものを、口座ごとの損益金とする(図5参照)。売り注文の場合は、注文時為替レートから評価時為替レートを減じたものに外貨額面を乗じたものを、口座ごとの損益金とする。
【0085】
有効証拠金決定部318は、預託金および損益金に基づき口座ごとの有効証拠金を決定する。例えば、預託金と損益金とを加算したものを有効証拠金とする(図5参照)。
【0086】
ポジション証拠金決定部320は、口座記録部312から読み出した注文時為替レートおよび外貨額面のいずれか一つ以上に基づき、注文時に必要な最低の証拠金であるポジション証拠金を決定する。外貨額面のみに基づき、ポジション証拠金を決定することもできるが、本実施形態では、注文時為替レートに外貨額面を乗じたものである取引額に、所定のポジション証拠金率を乗じたものをポジション証拠金とする(図6参照)。ポジション証拠金率を以下の表に示す。
【0087】
【表1】
Figure 2004234197
上記の表からわかるように、口座iFX−proが最もポジション証拠金率が低い。これにより、ハイリスクハイリターンとなる。また、口座iFX−oneが最もポジション証拠金率(100%)が高い。これにより、ローリスクローリターンとなる。
【0088】
例えば、口座iFX−proにおいては、証拠金のおよそ16倍(≒100/6)の取引が可能である。口座iFX−oneにおいては、証拠金と同額の取引が可能である。これは、口座iFX−proにポジション証拠金分の証拠金しか預託しない場合、口座iFX−oneに比べて損益がおよそ16倍になるということを意味する。
【0089】
振替可能金額決定部322は、有効証拠金およびポジション証拠金に基づき、口座ごとに振替可能金額を決定する。例えば、有効証拠金からポジション証拠金を減じたものに基づき振替可能金額を決定する。有効証拠金からポジション証拠金を減じたものをそのまま振替可能金額としてもよい(図7参照)。あるいは、有効証拠金からポジション証拠金を減じたものからさらに指値証拠金(指値注文が成立したときに必要な証拠金)を減じたものを振替可能金額としてもよい。本実施形態では、指値証拠金を考慮しないこととする。
【0090】
注文可否決定部324は、ポジション証拠金決定部320からポジション証拠金を受け、口座記録部312から預託金を読み出し、注文の可否を決定する。預託金がポジション証拠金以上であれば注文は可であり、預託金がポジション証拠金未満であれば注文は否である。
【0091】
維持証拠金決定部326は、ポジション証拠金決定部320からポジション証拠金を受け、ポジション証拠金に基づき維持証拠金を決定する。例えば、ポジション証拠金に所定の係数(70%)を乗じて、維持証拠金とする(図10参照)。
【0092】
追加証拠金決定部328は、有効証拠金決定部318から有効証拠金を、維持証拠金決定部326から維持証拠金を受ける。そして、有効証拠金と維持証拠金とを比較し、有効証拠金が維持証拠金以下になった場合には、追加して預託すべき証拠金である追加証拠金を決定する(図11参照)。追加証拠金は、ポジション証拠金決定部320から受けるポジション証拠金および有効証拠金決定部318から受ける有効証拠金に基づき、決定される。例えば、追加証拠金は、有効証拠金からポジション証拠金を減じたものとして決定される。
【0093】
限界為替レート決定部330は、口座記録部312から注文時為替レートおよび外貨額面を読み出し、有効証拠金決定部318から有効証拠金を、維持証拠金決定部326から維持証拠金を受ける。そして、限界為替レート(有効証拠金(預託金)をある額だけ増額した場合、追加証拠金の必要が無い為替レートの下限)を求める。なお、買い注文の場合、預託金+増額分−維持証拠金=(注文時為替レート−限界為替レート)×外貨額面である。
【0094】
口座振替部332は、ユーザの指示を受け、振替可能金額決定部322により決定された振替可能金額以内である振替金を、ある口座の有効証拠金から減じて、他の口座の有効証拠金に加える。あるいは、自動的に(ユーザの指示を待たずに)、追加証拠金を要する口座の有効証拠金を、他の口座の有効証拠金を減じて、追加証拠金以上に増やす。このような動作は、口座間における資金の振替であるので、口座振替という。なお、有効証拠金を増減させるためには、口座記録部312に記録された預託金を増減させてもよい。
【0095】
情報送信部334は、注文可否決定部324から注文の可否を、追加証拠金決定部328から追加証拠金の預託の要請を、口座振替部332から口座振替を行った旨の情報を、限界為替レート決定部330からは限界為替レートを受ける。そして、送信部304に転送する。
【0096】
次に、本発明の実施形態の動作について説明する。
【0097】
図13は、利用者が取引を注文する際の証拠金取引システム1の動作を示すフローチャートである。
【0098】
まず、利用者は預託金を口座に預託しておく。預託金は、口座記録部312に記録される(S10)。預託金は例えば、図3に示すように記録される。図3の例では、口座iFX−oneに700万円、口座iFX−proに100万円が預託されている。
【0099】
次に、利用者は注文等入力部12から取引の注文を行う(S12)。取引の情報(売りまたは買い、外貨の額面)は、インターネット20および受信部302を介して、口座記録部312に記録される。例えば、口座iFX−proについて10万ドルの買い注文をだすと、図4(a)の(1)のように記録される。
【0100】
さらに、為替レート取得部314が口座記録部312に、注文時の為替レートを図4(a)の(2)のように記録される(注文時為替レートが130円=1ドル)。
【0101】
そして、ポジション証拠金決定部320が口座記録部312から注文時為替レートおよび外貨額面を読み出す。そして、これらを掛け合わせて、さらにポジション証拠金率を乗じ、ポジション証拠金を決定する(S14)。図4(a)の例では、130円×10万ドル×6%(表1参照)=78万円がポジション証拠金である。
【0102】
注文可否決定部324は、口座記録部312から預託金を読み出し、ポジション証拠金決定部320により決定されたポジション証拠金以上であるかを判定する(S16)。預託金がポジション証拠金以上であるならば(S16、Yes)、注文成立である(S18a)。その旨は、情報送信部334、送信部304、インターネット20を介して情報表示部14に送られ、表示される。
【0103】
図4(a)の例では、ポジション証拠金が78万円であり、預託金が100万円であるため、注文成立となる。なお、図4(b)に示すように、口座iFX−oneにおいて125円(=1ドル)で5万ドルの買い注文が入った場合のポジション証拠金が125円×5万=625万円であり、預託金が700万円である、この場合も、預託金がポジション証拠金以上であり、注文成立となる。
【0104】
預託金がポジション証拠金未満であるならば(S16、No)、注文不成立である(S18b)。その旨は、情報送信部334、送信部304、インターネット20を介して情報表示部14に送られ、表示される。しかも、口座記録部312における注文時為替レートおよび外貨額面は消去される。よって、図3に示すような状態に戻る。
【0105】
図14は、利用者が口座振替を行う際の証拠金取引システム1の動作を示すフローチャートである。
【0106】
まず、有効証拠金決定部318が有効証拠金を決定する(S20)。有効証拠金は、預託金と損益金とを加算したものとする。預託金は口座記録部312から読み出すことにより取得できる。損益金は、損益評価部316により求められる。
【0107】
図5は、口座記録部312の記録内容が図4(b)に示すようなものである場合に、評価時為替レートが128円(=1ドル)であったときの有効証拠金の決定法を示す図である。
【0108】
図5(a)は、口座iFX−oneについて有効証拠金の決定法を示す図である。まず、損益評価部316が評価時為替レート(128円)を為替レート取得部314から受け、口座記録部312から注文時為替レート(125円)および外貨額面(5万ドル)を読み出す。すると評価益=(128−125)×5万=15万円となる。次に、有効証拠金決定部318は、口座記録部312から読み出した預託金700万円に評価益15万円を加えて有効証拠金を715万円=700万円+15万円とする。
【0109】
図5(b)は、口座iFX−proについて有効証拠金の決定法を示す図である。まず、損益評価部316が評価時為替レート(128円)を為替レート取得部314から受け、口座記録部312から注文時為替レート(130円)および外貨額面(10万ドル)を読み出す。すると評価益=(128−130)×10万=−20万円となる。次に、有効証拠金決定部318は、口座記録部312から読み出した預託金100万円に評価益−20万円を加えて有効証拠金を80万円=100万円+(−20万円)とする。
【0110】
そして、ポジション証拠金決定部320が口座記録部312から注文時為替レートおよび外貨額面を読み出す。そして、これらを掛け合わせて、さらにポジション証拠金率を乗じ、ポジション証拠金を決定する(S22)。図6は、口座記録部312の記録内容が図4(b)に示すようなものである場合のポジション証拠金の決定法を示す図である。
【0111】
図6(a)は、口座iFX−oneについて有効証拠金の決定法を示す図である。125円×5万ドル×10%(表1参照)=625万円がポジション証拠金である。
【0112】
図6(b)は、口座iFX−proについて有効証拠金の決定法を示す図である。130円×10万ドル×6%(表1参照)=78万円がポジション証拠金である。
【0113】
次に、振替可能金額決定部322が振替可能金額を決定する(S24)。有効証拠金からポジション証拠金を減じたものをそのまま振替可能金額とする。口座が、図5に示すような有効証拠金を有する場合、図7に示すように、口座iFX−oneの振替可能金額=有効証拠金−ポジション証拠金=715万円(図5(a)参照)−625万円(図6(a)参照)=90万円である。口座iFX−proの振替可能金額=有効証拠金−ポジション証拠金=80万円(図5(b)参照)−78万円(図6(b)参照)=2万円である。
【0114】
そして、利用者が、注文等入力部12により、口座振替の指示を行う(S25)。指示は、インターネット20、受信部302を介して、口座振替部332に送られる。
【0115】
口座振替部332は、指示された振替金が、振替可能金額以下であるか否かを判定する(S26)。指示された振替金が、振替可能金額以下ならば振替を行い(S28a)、振替可能金額を超えるならば振替を行わない(S28b)。
【0116】
例えば、口座iFX−oneから口座iFX−proへ28万円の有効証拠金(預託金)を振り替えるという指示があったとする。口座iFX−oneの振替可能金額は90万円であるので、振替金28万円は振替可能金額90万円以下である。よって、振替がなされる(S28a)。すなわち、図8に示すように、口座iFX−oneの預託金が振替金28万円だけ減らされて、672万円(=700万円−28万円)となる。しかも、口座iFX−proの預託金が振替金28万円だけ増やされて、128万円(=100万円+28万円)となる。
【0117】
なお、口座iFX−oneから口座iFX−proへ100万円の有効証拠金(預託金)を振り替えるという指示があったとする。口座iFX−oneの振替可能金額は90万円であるので、振替金100万円は振替可能金額90万円を超えている。よって、振替がなされない(S28b)。
【0118】
図15は、追加証拠金の決定および口座振替による充当の際の証拠金取引システム1の動作を示すフローチャートである。
【0119】
まず、有効証拠金決定部318が有効証拠金を決定する(S30)。有効証拠金は、預託金と損益金とを加算したものとする。預託金は口座記録部312から読み出すことにより取得できる。損益金は、損益評価部316により求められる。
【0120】
図9は、口座記録部312の記録内容が図4(b)に示すようなものである場合に、評価時為替レートが125円(=1ドル)であったときの有効証拠金の決定法を示す図である。
【0121】
図9(a)は、口座iFX−oneについて有効証拠金の決定法を示す図である。まず、損益評価部316が評価時為替レート(125円)を為替レート取得部314から受け、口座記録部312から注文時為替レート(125円)および外貨額面(5万ドル)を読み出す。すると評価益=(125−125)×5万=0万円となる。次に、有効証拠金決定部318は、口座記録部312から読み出した預託金700万円に評価益0万円を加えて有効証拠金を700万円=700万円+0万円とする。
【0122】
図9(b)は、口座iFX−proについて有効証拠金の決定法を示す図である。まず、損益評価部316が評価時為替レート(125円)を為替レート取得部314から受け、口座記録部312から注文時為替レート(130円)および外貨額面(10万ドル)を読み出す。すると評価益=(125−130)×10万=−50万円となる。次に、有効証拠金決定部318は、口座記録部312から読み出した預託金100万円に評価益−50万円を加えて有効証拠金を50万円=100万円+(−50万円)とする。
【0123】
そして、ポジション証拠金決定部320が口座記録部312から注文時為替レートおよび外貨額面を読み出す。そして、これらを掛け合わせて、さらにポジション証拠金率を乗じ、ポジション証拠金を決定する(S32)。口座記録部312の記録内容が図4(b)に示すようなものである場合のポジション証拠金は、口座iFX−one:625万円、口座iFX−pro:78万円である(図6参照)。
【0124】
次に、振替可能金額決定部322が振替可能金額を決定する(S34)。有効証拠金からポジション証拠金を減じたものをそのまま振替可能金額とする。これは、振替可能金額の決定(S24:図14参照)と同様であり、口座iFX−oneの振替可能金額=有効証拠金−ポジション証拠金=700万円−625万円(図6(a)参照)=75万円である。口座iFX−proの振替可能金額は無い。すなわち、振替は不可能である。有効証拠金50万円が、ポジション証拠金78万円未満だからである。
【0125】
そして、維持証拠金決定部326は、ポジション証拠金決定部320からポジション証拠金を受け、所定の係数(70%)を乗じて、維持証拠金とする(S35)。ただし、口座iFX−one(ポジション証拠金率100%)については、維持証拠金という概念は無い。口座iFX−proについては、ポジション証拠金=78万円であり、維持証拠金=ポジション証拠金×所定の係数=78万円×70%=54.6万円である(図10参照)。
【0126】
次に、追加証拠金決定部328は、有効証拠金決定部318から有効証拠金を、維持証拠金決定部326から維持証拠金を受ける。そして、有効証拠金と維持証拠金とを比較し、有効証拠金が維持証拠金以下になった口座があるか否かを判定する(S36)。無ければ(S36、No)、処理を終了する。有れば(S36、Yes)、追加証拠金決定部328は、追加して預託すべき証拠金である追加証拠金を決定する(S37)。追加証拠金は、有効証拠金からポジション証拠金を減じたものとする。
【0127】
例えば、図9に示す例の場合、口座iFX−proにおいては、図11に示すように、有効証拠金50万円、維持証拠金54.6万円、ポジション証拠金78万円である。有効証拠金は維持証拠金であり(S36、Yes)、追加証拠金を決定する(S37)。追加証拠金=ポジション証拠金−有効証拠金=78万円−50万円=28万円である。
【0128】
そして、追加証拠金が他の口座から振替可能であるか否かを口座振替部332が判定する(S38)。振替可能ならば(S38、Yes)、振り替えてから(S39a)、その旨を情報送信部334、送信部304、インターネット20を介して情報表示部14に表示させる。振替不能ならば(S38、No)、追加証拠金決定部328が追加証拠金の額を情報送信部334、送信部304、インターネット20を介して情報表示部14に表示させる。すなわち、追加証拠金の預託を要請する(S39b)。
【0129】
図11に示す例の場合、口座iFX−proの追加証拠金は28万円である。一方、口座iFX−oneの振替可能金額は75万円である。よって、振替可能である(S38、Yes)。よって、口座iFX−oneから口座iFX−proへ追加証拠金として28万円を振り替える(S39a)。すなわち、有効証拠金(預託金)を移動する。
【0130】
なお、上記のように、有効証拠金が維持証拠金未満になると、ポジション証拠金(維持証拠金ではないことに留意)−有効証拠金の追加証拠金を預託あるいは振替なければならないため、預託あるいは振替の額が大きくなる。そこで、有効証拠金が維持証拠金未満になる前に、他の口座から振り替えて、有効証拠金を増やしておけば、その際の振替金は追加証拠金よりも小さくてすむ。
【0131】
例えば、口座iFX−proの注文時為替レート130円、外貨額面10万ドル、預託金100万円であったとする。この際、評価時為替レートが125円になると有効証拠金が50万円となり(図9(b)参照)、維持証拠金54.6万円未満となる(図11参照)。このとき、追加証拠金は28万円となる(図11参照)。
【0132】
ここで、図12に示すように、預託金100万円を他の口座から振り替えるなどして10万円増やしたとする。すると、預託金は110万円となる。このとき、評価時為替レートがXであるときに、ちょうど、有効証拠金が維持証拠金と等しくなってしまうとする。そのようなX(限界為替レート)は、124.46円(=1ドル)である。よって、評価時為替レートが125円になっても、事前に10万円を振り替えておけば、28万円もの多額の追加証拠金を免れることになる。
【0133】
そこで、限界為替レート決定部330は、有効証拠金(預託金)をある額だけ増額した場合、追加証拠金の必要が無い為替レートの下限、すなわち限界為替レートを求めて、情報送信部334、送信部304、インターネット20を介して情報表示部14に表示させる。例えば、「10万円を口座iFX−proに振り替えれば、124.46円(=1ドル)まで追加証拠金不要」といったメッセージを表示する。これにより、利用者は、「1ドル=125円までドル安が進みそうだ」と思えば、10万円を口座iFX−proに振り替える指示を注文等入力部12からだして、追加証拠金を免れることができる。
【0134】
本発明の実施形態によれば、ポジション証拠金率が100%の口座iFX−oneと、ポジション証拠金率が100%未満の口座iFX−pro(iFX50、iFX25)が設けられることになる。ここで、口座iFX−oneは、預託する証拠金を超えて取引を行うことができないため、リスクを低く制限できる。しかも、口座iFX−pro(iFX50、iFX25)は、レバレッジが効くため、高いリターンを狙うことができる。よって、口座iFX−oneと、口座iFX−pro(iFX50、iFX25)とに預託する証拠金の額を変えることにより、高いリターンを得る可能性を残しながら、リスクを管理することができる。
【0135】
口座iFX−proに、取引額に比べて多めに証拠金を預託してリスクを低減しようとした場合、つい取引額を増やしてしまいがちである。しかし、本発明の実施形態によれば、口座iFX−proに証拠金を預託しておけば、その口座については取引額を増やしにくいため、リスクを制限しやすい。
【0136】
さらに、本発明の実施形態によれば、口座振替部332により、複数の口座間における有効証拠金の振替が可能となる。よって、リスクの管理が有効に行える。しかも、振替金は振替可能金額決定部322により決定される振替可能金額以下とされているので、振替元の口座における証拠金の不足を起しにくい。
【0137】
なお、リスクの管理は、例えば以下のようなものが考えられる。
【0138】
投資家の投資知識や経験が乏しい場合は、口座iFX−oneに多めに証拠金を預託あるいは振り替えることにより、リスクを低くする。投資家の投資知識や経験が豊富な場合は、口座iFX−proに多めに証拠金を預託あるいは振り替えることにより、高いリスクを負って高いリターンを狙う。
【0139】
また、投資する資金が少ない場合は、少ない資金で高い利益を狙うため、口座iFX−proに多めに証拠金を預託あるいは振り替える。あるいは、追加証拠金の発生を抑えるため、口座iFX−oneに多めに証拠金を預託あるいは振り替える。投資する資金が多い場合は、リスク許容量が増えたため、高いリターンを狙い、口座iFX−proに多めに証拠金を預託あるいは振り替える。あるいは、あまりリスクをとらなくてもそこそこのリターンが見こめるので、リスクを抑え、口座iFX−oneに多めに証拠金を預託あるいは振り替える。
【0140】
さらに、レートの変動率が高い場合は、口座iFX−proに多めに証拠金を預託あるいは振り替えて、短期で大幅な利益を狙う。あるいは、突発的なリスクを抑えるため、口座iFX−oneに多めに証拠金を預託あるいは振り替える。レートの変動率が低い場合は、口座iFX−proに多めに証拠金を預託あるいは振り替える。レートの変動率が低い場合はリスクも低いため、取引高を増やす。
【0141】
さらに、本発明の実施形態によれば、口座振替部332による、複数の口座間における有効証拠金の振替によって、追加証拠金の預託に代えることができる。
【0142】
さらに、本発明の実施形態によれば、限界為替レート決定部330による情報を投資家が見ることができ、追加証拠金が必要とされないためには、どの程度の有効証拠金の増額が必要なのかをユーザが予測する際に便利である。一般的に、追加証拠金が必要とされない前に、有効証拠金を増額しておく方が、増額の量が低くてすむ。
【0143】
なお、本発明の実施形態では、買い注文を念頭において説明を行なってきた。しかし、売り注文も可能である。例えば、口座iFX−oneには買い注文、口座iFX−proには売り注文ということも可能である。これは、リスクヘッジに有利である。
【0144】
なお、上記の実施形態において、CPU、ハードディスク、メディア(フロッピーディスク、CD−ROMなど)読み取り装置を備えたコンピュータのメディア読み取り装置に、上記の各部分(例えば、口座記録部312、為替レート取得部314、損益評価部316、有効証拠金決定部318、ポジション証拠金決定部320、振替可能金額決定部322、注文可否決定部324、維持証拠金決定部326、追加証拠金決定部328、限界為替レート決定部330、口座振替部332、情報送信部334など)を実現するプログラムを記録したメディアを読み取らせて、ハードディスクにインストールする。このような方法でも、証拠金取引管理装置30を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる証拠金取引管理装置30が利用される証拠金取引システム1の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】口座記録部312の記録内容の一例を示す図である。
【図3】預託金の記録の一例を示す図である。
【図4】口座iFX−proについて買い注文および注文時の為替レートの記録の一例(図4(a))、口座iFX−proおよび口座iFX−oneの記録の一例(図4(b))を示す図である。
【図5】口座記録部312の記録内容が図4(b)に示すようなものである場合に、評価時為替レートが128円(=1ドル)であったときの有効証拠金の決定法を示す図であり、口座iFX−oneについて有効証拠金の決定法(図5(a))、口座iFX−proについて有効証拠金の決定法(図5(b))を示す。
【図6】口座記録部312の記録内容が図4(b)に示すようなものである場合のポジション証拠金の決定法を示す図であり、口座iFX−oneについて有効証拠金の決定法(図6(a))、口座iFX−proについて有効証拠金の決定法(図6(b))を示す。
【図7】口座iFX−oneの振替可能金額および口座iFX−proの振替可能金額を示す図である。
【図8】口座iFX−oneのおよび口座iFX−proの間の預託金の振替を示す図である。
【図9】口座記録部312の記録内容が図4(b)に示すようなものである場合に、評価時為替レートが125円(=1ドル)であったときの有効証拠金の決定法を示す図であり、口座iFX−oneについて有効証拠金の決定法(図9(a))、口座iFX−proについて有効証拠金の決定法(図9(b))を示す。
【図10】維持証拠金の決定法を示す図である。
【図11】追加証拠金の決定法を示す図である。
【図12】預託金の増額と限界為替レートとの関係を説明するための図である。
【図13】利用者が取引を注文する際の証拠金取引システム1の動作を示すフローチャートである。
【図14】利用者が口座振替を行う際の証拠金取引システム1の動作を示すフローチャートである。
【図15】追加証拠金の決定および口座振替による充当の際の証拠金取引システム1の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 証拠金取引システム
10 ユーザ端末
12 注文等入力部
14 情報表示部
20 インターネット
30 証拠金取引管理装置
302 受信部
304 送信部
312 口座記録部
314 為替レート取得部
316 損益評価部
318 有効証拠金決定部
320 ポジション証拠金決定部
322 振替可能金額決定部
324 注文可否決定部
326 維持証拠金決定部
328 追加証拠金決定部
330 限界為替レート決定部
332 口座振替部
334 情報送信部

Claims (48)

  1. 外貨について売りまたは買いのポジションを注文する証拠金取引を管理する証拠金取引管理装置であって、
    注文時為替レート、注文した外貨額面および証拠金として預託された預託金をを含む口座を複数記録する口座記録手段と、
    前記注文時為替レートおよび前記外貨額面のいずれか一つ以上に基づき、注文時に必要な最低の証拠金であるポジション証拠金を決定するポジション証拠金決定手段と、
    を備え、
    前記ポジション証拠金の、前記注文時為替レートに前記額面を乗じたものである取引額に対する割合であるポジション証拠金率が、前記口座の各々において異なる、
    証拠金取引管理装置。
  2. 請求項1に記載の証拠金取引管理装置であって、
    前記ポジション証拠金率は前記口座の各々において一定である、
    証拠金取引管理装置。
  3. 請求項1に記載の証拠金取引管理装置であって、
    前記口座の内の一つにおいて、前記ポジション証拠金率が100%である、証拠金取引管理装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の証拠金取引管理装置であって、
    評価時為替レート、前記注文時為替レートおよび前記外貨額面から前記口座ごとに損益金を求める損益評価手段と、
    前記預託金および前記損益金に基づき前記口座ごとの有効証拠金を決定する有効証拠金決定手段と、
    前記有効証拠金および前記ポジション証拠金に基づき、前記口座ごとに振替可能金額を決定する振替可能金額決定手段と、
    前記口座の有効証拠金から前記振替可能金額以下の振替金を減じ、かつ他の口座の有効証拠金に前記振替金を加える口座振替手段と、
    を備えた証拠金取引管理装置。
  5. 請求項4に記載の証拠金取引管理装置であって、
    前記損益評価手段は、前記評価時為替レートから前記注文時為替レートを減じたものに前記外貨額面を乗じたものに基づき、前記口座ごとの前記損益金を求める、
    証拠金取引管理装置。
  6. 請求項4に記載の証拠金取引管理装置であって、
    前記有効証拠金決定手段は、前記預託金と前記損益金とを加算したものに基づき前記有効証拠金を決定する、
    証拠金取引管理装置。
  7. 請求項4に記載の証拠金取引管理装置であって、
    前記振替可能金額決定手段は、前記有効証拠金から前記ポジション証拠金を減じたものに基づき前記振替可能金額を決定する、
    証拠金取引管理装置。
  8. 請求項4に記載の証拠金取引管理装置であって、
    前記ポジション証拠金に基づき維持証拠金を決定する維持証拠金決定手段と、
    前記有効証拠金が前記維持証拠金以下になった場合には、前記ポジション証拠金および前記有効証拠金に基づき、追加して預託すべき証拠金である追加証拠金を決定する追加証拠金決定手段と、
    を備えた証拠金取引管理装置。
  9. 請求項8に記載の証拠金取引管理装置であって、
    前記維持証拠金決定手段は、前記ポジション証拠金に所定の係数を乗じて前記維持証拠金を決定する、
    証拠金取引管理装置。
  10. 請求項8に記載の証拠金取引管理装置であって、
    前記追加証拠金決定手段は、前記ポジション証拠金から前記有効証拠金を減じたものに基づき、前記追加証拠金を決定する、
    証拠金取引管理装置。
  11. 請求項8に記載の証拠金取引管理装置であって、
    前記口座振替手段は、追加証拠金を要する口座の有効証拠金を、他の口座の有効証拠金を減じて、前記追加証拠金以上に増やす、
    証拠金取引管理装置。
  12. 請求項8に記載の証拠金取引管理装置であって、
    前記有効証拠金を増額した場合に、前記有効証拠金が前記維持証拠金と等しくなる限界為替レートを求める限界為替レート決定手段、
    を備えた証拠金取引管理装置。
  13. 外貨について売りまたは買いのポジションを注文する証拠金取引を管理する証拠金取引管理方法であって、
    注文時為替レート、注文した外貨額面および証拠金として預託された預託金をを含む口座を複数記録する口座記録工程と、
    前記注文時為替レートおよび前記外貨額面のいずれか一つ以上に基づき、注文時に必要な最低の証拠金であるポジション証拠金を決定するポジション証拠金決定工程と、
    を備え、
    前記ポジション証拠金の、前記注文時為替レートに前記額面を乗じたものである取引額に対する割合であるポジション証拠金率が、前記口座の各々において異なる、
    証拠金取引管理方法。
  14. 請求項13に記載の証拠金取引管理方法であって、
    前記ポジション証拠金率は前記口座の各々において一定である、
    証拠金取引管理方法。
  15. 請求項13に記載の証拠金取引管理方法であって、
    前記口座の内の一つにおいて、前記ポジション証拠金率が100%である、証拠金取引管理方法。
  16. 請求項13ないし15のいずれか一項に記載の証拠金取引管理方法であって、
    評価時為替レート、前記注文時為替レートおよび前記外貨額面から前記口座ごとに損益金を求める損益評価工程と、
    前記預託金および前記損益金に基づき前記口座ごとの有効証拠金を決定する有効証拠金決定工程と、
    前記有効証拠金および前記ポジション証拠金に基づき、前記口座ごとに振替可能金額を決定する振替可能金額決定工程と、
    前記口座の有効証拠金から前記振替可能金額以下の振替金を減じ、かつ他の口座の有効証拠金に前記振替金を加える口座振替工程と、
    を備えた証拠金取引管理方法。
  17. 請求項16に記載の証拠金取引管理方法であって、
    前記損益評価工程は、前記評価時為替レートから前記注文時為替レートを減じたものに前記外貨額面を乗じたものに基づき、前記口座ごとの前記損益金を求める、
    証拠金取引管理方法。
  18. 請求項16に記載の証拠金取引管理方法であって、
    前記有効証拠金決定工程は、前記預託金と前記損益金とを加算したものに基づき前記有効証拠金を決定する、
    証拠金取引管理方法。
  19. 請求項16に記載の証拠金取引管理方法であって、
    前記振替可能金額決定工程は、前記有効証拠金から前記ポジション証拠金を減じたものに基づき前記振替可能金額を決定する、
    証拠金取引管理方法。
  20. 請求項16に記載の証拠金取引管理方法であって、
    前記ポジション証拠金に基づき維持証拠金を決定する維持証拠金決定工程と、
    前記有効証拠金が前記維持証拠金以下になった場合には、前記ポジション証拠金および前記有効証拠金に基づき、追加して預託すべき証拠金である追加証拠金を決定する追加証拠金決定工程と、
    を備えた証拠金取引管理方法。
  21. 請求項20に記載の証拠金取引管理方法であって、
    前記維持証拠金決定工程は、前記ポジション証拠金に所定の係数を乗じて前記維持証拠金を決定する、
    証拠金取引管理方法。
  22. 請求項20に記載の証拠金取引管理方法であって、
    前記追加証拠金決定工程は、前記ポジション証拠金から前記有効証拠金を減じたものに基づき、前記追加証拠金を決定する、
    証拠金取引管理方法。
  23. 請求項20に記載の証拠金取引管理方法であって、
    前記口座振替工程は、追加証拠金を要する口座の有効証拠金を、他の口座の有効証拠金を減じて、前記追加証拠金以上に増やす、
    証拠金取引管理方法。
  24. 請求項20に記載の証拠金取引管理方法であって、
    前記有効証拠金を増額した場合に、前記有効証拠金が前記維持証拠金と等しくなる限界為替レートを求める限界為替レート決定工程、
    を備えた証拠金取引管理方法。
  25. 外貨について売りまたは買いのポジションを注文する証拠金取引を管理する証拠金取引管理処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    注文時為替レート、注文した外貨額面および証拠金として預託された預託金をを含む口座を複数記録する口座記録処理と、
    前記注文時為替レートおよび前記外貨額面のいずれか一つ以上に基づき、注文時に必要な最低の証拠金であるポジション証拠金を決定するポジション証拠金決定処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラムであり、
    前記ポジション証拠金の、前記注文時為替レートに前記額面を乗じたものである取引額に対する割合であるポジション証拠金率が、前記口座の各々において異なる、
    プログラム。
  26. 請求項25に記載のプログラムであって、
    前記ポジション証拠金率は前記口座の各々において一定である、
    プログラム。
  27. 請求項25に記載のプログラムであって、
    前記口座の内の一つにおいて、前記ポジション証拠金率が100%である、プログラム。
  28. 請求項25ないし27のいずれか一項に記載のプログラムであって、
    評価時為替レート、前記注文時為替レートおよび前記外貨額面から前記口座ごとに損益金を求める損益評価処理と、
    前記預託金および前記損益金に基づき前記口座ごとの有効証拠金を決定する有効証拠金決定処理と、
    前記有効証拠金および前記ポジション証拠金に基づき、前記口座ごとに振替可能金額を決定する振替可能金額決定処理と、
    前記口座の有効証拠金から前記振替可能金額以下の振替金を減じ、かつ他の口座の有効証拠金に前記振替金を加える口座振替処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  29. 請求項28に記載のプログラムであって、
    前記損益評価処理は、前記評価時為替レートから前記注文時為替レートを減じたものに前記外貨額面を乗じたものに基づき、前記口座ごとの前記損益金を求める、
    プログラム。
  30. 請求項28に記載のプログラムであって、
    前記有効証拠金決定処理は、前記預託金と前記損益金とを加算したものに基づき前記有効証拠金を決定する、
    プログラム。
  31. 請求項28に記載のプログラムであって、
    前記振替可能金額決定処理は、前記有効証拠金から前記ポジション証拠金を減じたものに基づき前記振替可能金額を決定する、
    プログラム。
  32. 請求項28に記載のプログラムであって、
    前記ポジション証拠金に基づき維持証拠金を決定する維持証拠金決定処理と、
    前記有効証拠金が前記維持証拠金以下になった場合には、前記ポジション証拠金および前記有効証拠金に基づき、追加して預託すべき証拠金である追加証拠金を決定する追加証拠金決定処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  33. 請求項32に記載のプログラムであって、
    前記維持証拠金決定処理は、前記ポジション証拠金に所定の係数を乗じて前記維持証拠金を決定する、
    プログラム。
  34. 請求項32に記載のプログラムであって、
    前記追加証拠金決定処理は、前記ポジション証拠金から前記有効証拠金を減じたものに基づき、前記追加証拠金を決定する、
    プログラム。
  35. 請求項32に記載のプログラムであって、
    前記口座振替処理は、追加証拠金を要する口座の有効証拠金を、他の口座の有効証拠金を減じて、前記追加証拠金以上に増やす、
    プログラム。
  36. 請求項32に記載のプログラムであって、
    前記有効証拠金を増額した場合に、前記有効証拠金が前記維持証拠金と等しくなる限界為替レートを求める限界為替レート決定処理、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  37. 外貨について売りまたは買いのポジションを注文する証拠金取引を管理する証拠金取引管理処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、
    注文時為替レート、注文した外貨額面および証拠金として預託された預託金をを含む口座を複数記録する口座記録処理と、
    前記注文時為替レートおよび前記外貨額面のいずれか一つ以上に基づき、注文時に必要な最低の証拠金であるポジション証拠金を決定するポジション証拠金決定処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であり、
    前記ポジション証拠金の、前記注文時為替レートに前記額面を乗じたものである取引額に対する割合であるポジション証拠金率が、前記口座の各々において異なる、
    記録媒体。
  38. 請求項37に記載の記録媒体であって、
    前記ポジション証拠金率は前記口座の各々において一定である、
    記録媒体。
  39. 請求項37に記載の記録媒体であって、
    前記口座の内の一つにおいて、前記ポジション証拠金率が100%である、記録媒体。
  40. 請求項37ないし39のいずれか一項に記載の記録媒体であって、
    評価時為替レート、前記注文時為替レートおよび前記外貨額面から前記口座ごとに損益金を求める損益評価処理と、
    前記預託金および前記損益金に基づき前記口座ごとの有効証拠金を決定する有効証拠金決定処理と、
    前記有効証拠金および前記ポジション証拠金に基づき、前記口座ごとに振替可能金額を決定する振替可能金額決定処理と、
    前記口座の有効証拠金から前記振替可能金額以下の振替金を減じ、かつ他の口座の有効証拠金に前記振替金を加える口座振替処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体。
  41. 請求項40に記載の記録媒体であって、
    前記損益評価処理は、前記評価時為替レートから前記注文時為替レートを減じたものに前記外貨額面を乗じたものに基づき、前記口座ごとの前記損益金を求める、
    記録媒体。
  42. 請求項40に記載の記録媒体であって、
    前記有効証拠金決定処理は、前記預託金と前記損益金とを加算したものに基づき前記有効証拠金を決定する、
    記録媒体。
  43. 請求項40に記載の記録媒体であって、
    前記振替可能金額決定処理は、前記有効証拠金から前記ポジション証拠金を減じたものに基づき前記振替可能金額を決定する、
    記録媒体。
  44. 請求項40に記載の記録媒体であって、
    前記ポジション証拠金に基づき維持証拠金を決定する維持証拠金決定処理と、
    前記有効証拠金が前記維持証拠金以下になった場合には、前記ポジション証拠金および前記有効証拠金に基づき、追加して預託すべき証拠金である追加証拠金を決定する追加証拠金決定処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体。
  45. 請求項44に記載の記録媒体であって、
    前記維持証拠金決定処理は、前記ポジション証拠金に所定の係数を乗じて前記維持証拠金を決定する、
    記録媒体。
  46. 請求項44に記載の記録媒体であって、
    前記追加証拠金決定処理は、前記ポジション証拠金から前記有効証拠金を減じたものに基づき、前記追加証拠金を決定する、
    記録媒体。
  47. 請求項44に記載の記録媒体であって、
    前記口座振替処理は、追加証拠金を要する口座の有効証拠金を、他の口座の有効証拠金を減じて、前記追加証拠金以上に増やす、
    記録媒体。
  48. 請求項44に記載の記録媒体であって、
    前記有効証拠金を増額した場合に、前記有効証拠金が前記維持証拠金と等しくなる限界為替レートを求める限界為替レート決定処理、
    をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体。
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