JP2002024528A - 特許権等の知的財産権を投資対象としたファンド情報処理装置および方法 - Google Patents

特許権等の知的財産権を投資対象としたファンド情報処理装置および方法

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JP2002024528A
JP2002024528A JP2000206135A JP2000206135A JP2002024528A JP 2002024528 A JP2002024528 A JP 2002024528A JP 2000206135 A JP2000206135 A JP 2000206135A JP 2000206135 A JP2000206135 A JP 2000206135A JP 2002024528 A JP2002024528 A JP 2002024528A
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Kenzo Matsumura
謙三 松村
Katsuhiro Tajima
克洋 田島
Hiroyasu Kaida
泰康 改田
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PRIVEE ZURICH SECURITIES CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 投資家の投資機会を増大し、かつ、知的財産
権の有効活用を促進する。 【解決手段】 ファンド情報処理装置40は、特許等の
知的財産権を投資対象とした知的財産ファンドに関する
情報を処理する。第1の資産情報取得部42は、知的財
産ファンドの現金預金等の流動資産情報を取得する。第
2の資産情報取得部44は、投資対象たる知的財産権ま
たはその代替物としての有価証券等の価値情報を取得す
る。負債情報取得部46は、知的財産ファンドの負債情
報を取得する。純資産算出部60は、これら資産情報お
よび負債情報に基づき、一定期間毎に知的財産ファンド
の純資産を算出する。資産情報、負債情報および純資産
を用いてバランスシートが作成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報処理装置に関
し、特に、新規な投資対象としての知的財産権を対象と
した投資信託を適切に実現する情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、金融ビッグバンおよび金融システ
ム改革といった変動下で資産運用の重要性が増すなか
で、投資信託が注目を集めている。従来の投資信託の一
般的な形態は証券投資信託である。証券投資信託では、
受益証券を発行することにより投資家から資金が集めら
れ、資金の結合によって信託が設定される。この信託が
証券運用の専門機関により運用および管理され、証券に
分散投資される。そして得られた利益が、受益証券の所
有数に応じて投資家に分配される。
【0003】投資信託は、公募投資信託と私募投資信託
に分類される。前者は不特定かつ多数の投資家を対象と
し、後者は限られた投資家を対象とする。私募投資信託
に対する規制は公募投資信託と比較して緩く、例えば広
範囲の投資対象を選択でき、またディスクロージャの義
務が少ない。このような特徴を利用することにより、公
募投資信託ではできないような投資を行なうことが可能
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
投資信託は基本的に証券を投資対象としており、この点
は公募型および私募型において同様である。これは、投
資信託による投資対象が限られていることを意味する。
投資家の投資機会が、証券を対象とする投資へと限定さ
れてしまっている、と見ることもできる。
【0005】一方で、IT(Information Technology)お
よびバイオなどの先端技術の発展を背景として、高度な
技術をもつベンチャー企業が増えている。これらベンチ
ャー企業は、その高度な技術に関連して特許等の知的財
産権を有していることが多い。ベンチャー企業は、知的
財産権を活用することにより、ライセンスおよび訴訟な
どを通して収益を得ることが可能である。しかし、こう
した知的財産権の活用にはそれなりの費用がかかる。従
来、ベンチャー企業は知的財産権の活用のための費用を
得ることは容易でなく、そのために知的財産権の活用は
制限されていた。
【0006】なお、ベンチャーキャピタルは、知的財産
権に着目してベンチャー企業に投資することがある。し
かし、知的財産権に着目したとしても、実際の投資は、
ベンチャー企業の事業全体を対象としている。ベンチャ
ーキャピタルにおいても、知的財産権による利益のみを
対象とするような投資形態はこれまで見られなかった。
【0007】また、弁護士は、知的財産権に関するリー
ガルサービスの対価として成功報酬を得ることがある。
この方法は、ある意味で知的財産権の活用に対する投資
といえる。すなわち、弁護士は、その労働時間および事
務所経費などを知的財産権に対して投資している。しか
しこの形態では、成功報酬を得られなければ投資が無駄
になる。そのため、投資のリスクが大きいという不利が
ある。
【0008】上記の通り、より多様な投資先を模索する
投資家のニーズと、充分な資金的・法律的支援を受け知
的財産権を活用したいベンチャー企業のニーズを認識し
た本発明者は、知的財産権が投資信託の投資対象として
有効であるという、これまでにない新規な発想に至っ
た。そしてこうした新規な投資信託を提供すれば、投資
家の投資機会を増大でき、これまでにない利益を投資家
に提供できると考えられる。また、ベンチャー企業等の
知的財産権の保有者にとっても、その財産を有効に活用
する機会を提供できると考えられる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、上記の
背景技術の下、知的財産権を対象とした投資信託に適し
た技術を提供することにある。
【0010】知的財産権の活用への投資にはリスクが伴
う。知的財産権の活用を試みても収益が得られなけれ
ば、資金が回収されないからである。しかし、通常の投
資信託による証券への投資にもリスクが伴う。したがっ
て、一般の投資信託におけるリスク回避理論を、知的財
産権の活用を対象とする投資信託にも適用できると考え
られる。知的財産権への投資にも分散投資を適用すれ
ば、リスクを低減でき、投資家の利益確保を図れると考
えられる。したがって、知的財産権は、投資信託の投資
対象として機能することが可能である。本発明者は、こ
のような従来にない発想で知的財産権を捉えることによ
り、本発明に到達した。
【0011】本発明において、「知的財産権」は特許
権、意匠権、商標権、著作権、不正競争防止法上の権利
などであるが、これらに限定されない。例えば、登録前
の特許出願に伴う権利でもよい。
【0012】また知的財産権者と知的財産権の属する国
が異なっていてもよい。例えば、知的財産権者が日本の
法人であり、知的財産権が海外の特許権でもよい。また
知的財産権者と知的財産権の一方または両方が、発明の
実施される国に属していなくてもよい。投資家について
も同様である。
【0013】また知的財産権者が複数の知的財産権を所
有しており、それら複数の知的財産権に対してまとめて
資金が提供されてもよい。それら複数の知的財産権は、
対象が共通な複数国の権利、例えば同一の発明を対象と
する複数国の特許権でもよい。
【0014】また、知的財産ファンドの投資対象は、知
的財産権でもよく、また知的財産権の代替物でもよい。
投資金は、例えば、知的財産権を活用するための訴訟費
用に使用され、訴訟による収益が知的財産ファンドに提
供される。費用の支払先としては、知的財産権者に支払
われてもよく、弁護士等のリーガルサービス提供者へ支
払われてもよい。上記の知的財産権の代替物は、例えば
有価証券およびローンである。この代替物は、知的財産
権への資金提供を間接的に実現するために機能し、一般
の投資対象の証券等とは異なる役割をもつ。これらの観
点から、知的財産権への投資は直接的でも間接的でもよ
い、といえる。
【0015】本発明のある態様は、特許等の知的財産権
を投資対象とした知的財産ファンドに関する情報を処理
するファンド情報処理装置である。この情報処理装置
は、前記知的財産ファンドの現金預金等の流動資産情報
を取得する第1の資産情報取得部と、前記知的財産ファ
ンドの投資対象たる知的財産権またはその代替物として
の有価証券等の価値情報を取得する第2の資産情報取得
部と、前記知的財産ファンドの負債情報を取得する負債
情報取得部と、前記第1の資産情報取得部、前記第2の
資産情報取得部および前記負債情報取得部により得られ
た情報に基づき、一定期間毎に前記知的財産ファンドの
純資産価値を算出する純資産算出部と、を含む。
【0016】本態様の装置は、投資信託の構成要員とし
てのいわゆるアドミニストレータにより主として利用さ
れる。本態様の装置を用いることにより、知的財産権を
対象とする投資信託の資産価値を計算できる。本装置
は、投資信託のバランスシートの作成に有利に利用され
る。
【0017】好ましくは、ファンド情報処理装置は、前
記知的財産ファンドを知的財産権以外に投資したときの
投資対象たる有価証券等の価値情報を取得する第3の資
産情報取得部を含み、前記純資産算出部は、さらに前記
第3の資産情報取得部が取得した情報に基づいて純資産
を算出する。
【0018】好ましくは、ファンド情報処理装置は、前
記知的財産ファンドの持分口数の情報を取得する口数情
報取得部と、前記純資産算出部により得られた純資産お
よび前記口数情報取得部により得られた情報に基づい
て、前記知的財産ファンドの単位当たりの持分評価額を
算出する評価額算出部と、を含む。
【0019】好ましくは、ファンド情報処理装置は、前
記流動資産情報、前記価値情報、前記負債情報および前
記純資産を用いて知的財産ファンドのバランスシートを
作成するバランスシート作成部を含む。またファンド情
報処理装置は、上述のうち必要な情報を用いて運用報告
書、例えば月次報告書を作成する運用報告書作成部を含
んでもよい。運用報告書は、バランスシートを構成する
情報から抽出された情報を用いて作られてもよい。
【0020】本発明の別の一態様は、特許等の知的財産
権を投資対象とした知的財産ファンドに関する情報を処
理するファンド情報処理装置である。この情報処理装置
は、前記知的財産ファンドの投資対象たる知的財産権ま
たはその代替物としての有価証券等に対する投資状態の
情報を取得する第1の投資状態情報取得部と、前記知的
財産ファンドを知的財産権以外に投資したときの投資対
象たる有価証券等への投資状態の情報を取得する第2の
投資状態情報取得部と、前記知的財産ファンドの現金預
金等の流動資産情報を取得する流動資産情報取得部と、
前記知的財産権および知的財産権以外の投資対象への投
資状態の情報と前記流動資産の情報とをまとめて、それ
らの合計額および収益率情報とともに、ファンド全体の
投資管理情報として提供する投資管理情報提供部と、を
含む。
【0021】本態様の装置は、投資信託の構成要員とし
てのいわゆるインベストメントマネージャにより主とし
て利用される。本態様の装置を用いることにより、知的
財産権を対象とする投資信託の資産運用指図を決定する
ための有用な情報が得られる。
【0022】また本発明の別の一態様は、特許等の知的
財産権を投資対象とした知的財産ファンドに関する情報
を処理するファンド情報処理装置である。この情報処理
装置は、前記知的財産ファンドの投資対象たる知的財産
権またはその代替物としての有価証券等に対する投資額
の情報を、複数の投資案件のそれぞれについて取得する
投資額情報取得部と、前記複数の投資案件のそれぞれか
ら得られると予想される収益を示す予想収益額の情報を
取得する予想収益額情報取得部と、前記複数の投資案件
の前記投資額および前記予想収益額を提示することによ
り、無体財産権特有のリスクを低減する分散投資状態の
情報を提供する投資管理情報提供部と、を含む。
【0023】本態様の装置は、投資信託の構成要員とし
てのいわゆるインベストメントマネージャにより主とし
て利用される。本態様の装置を用いることにより、知的
財産権を対象とする投資信託の資産運用指図を決定する
ための有用な情報が得られる。特に、インベストマネー
ジャは、本装置を用いることにより、知的財産権を投資
対象として捉えたときの大きな利点である分散投資状態
を適正に保つように図ることが容易になる。
【0024】本発明の別の一態様は、特許等の知的財産
権を投資対象とした知的財産ファンドに関する情報を処
理するファンド情報処理装置である。この情報処理装置
は、投資対象たる知的財産権またはその代替物としての
有価証券等の価値情報に基づいて得られるファンド純資
産またはファンド持分評価額に関連し、ファンド販売価
格の設定の基準になる価格設定基準情報を取得する価格
設定基準情報取得部と、前記価格設定基準情報に基づい
て、ファンド持分評価額またはそれを調整した価格をフ
ァンド販売価格として設定する価格設定処理部と、投資
家からのファンド購入の申込情報を受け付ける申込情報
受付部と、前記ファンド販売価格と前記申込情報に基づ
き、購入を申し込んだ投資家に対するファンド販売のた
めの処理を行なう販売情報処理部と、を含む。
【0025】本態様の装置は、投資信託の構成要員とし
てのいわゆるディストリビュータにより主として利用さ
れる。本態様の装置を用いることにより、知的財産権を
対象とする投資信託の販売処理、特に追加設定の販売処
理を適切に遂行できる。
【0026】本発明の別の一態様は、特許等の知的財産
権を投資対象とした知的財産ファンドに関する情報を処
理するファンド情報処理装置である。この情報処理装置
は、投資対象たる知的財産権またはその代替物としての
有価証券等の価値情報に基づいて得られるファンド純資
産またはファンド持分評価額に関連し、ファンド投資判
断の基準になる投資判断基準情報を取得する投資判断基
準情報取得部と、前記投資判断基準情報を用いて、前記
知的財産ファンドへ投資するか否かを判断するための処
理を行なう投資判断処理部と、前記投資判断処理部の処
理結果に基づいて、ファンド購入の申込情報を生成する
申込情報生成部と、を含む。
【0027】本態様の装置は、投資信託の投資家により
主として利用される。本態様の装置を用いることによ
り、知的財産権を対象とする投資信託へ投資するか否か
を適切に判断でき、その判断に基づいて知的財産ファン
ドを投資家が有効に利用できる。
【0028】また本発明の別の一態様は、特許等の知的
財産権を投資対象とした知的財産ファンドに関する情報
を処理するファンド情報処理装置である。この情報処理
装置は、前記知的財産ファンドに対する投資家からの出
資金の情報を受け付ける出資金受付処理部と、前記出資
金に基づいて、前記知的財産ファンドの投資対象たる知
的財産権またはその代替物としての有価証券等へ投資す
る投資処理部と、前記投資処理部による投資に基づいて
得られる収益情報を受け付ける収益受付処理部と、前記
収益受付部により得られた収益情報を投資家に分配する
収益分配処理部と、を含む。
【0029】本態様の装置は、知的財産権を対象とする
投資信託を運営および管理するために有利に用いられ
る。本装置の全構成要素が、投資信託の一の構成要員、
例えばトラスティのもつコンピュータシステムに備えら
れていてもよい。あるいは、本装置の複数の構成要素
は、投資信託の複数の構成要員がもつ複数のコンピュー
タシステムに振り分けられていてもよい。
【0030】上述のように本発明によれば、知的財産権
を対象とする投資信託に適した情報処理装置が提供され
る。そして、知的財産権という新規な投資対象の導入に
より、投資家の投資機会を増大でき、これまでにない収
益分配を投資家に提供できる。
【0031】また、ベンチャー企業等の知的財産権の保
有者に対しても、その財産を有効に活用する機会を提供
でき、知的財産権の有効活用を促進できる。
【0032】また、投資信託の分散投資を知的財産権に
適用することにより、リスクの低減を可能とし、投資家
の利益の確保を図れる、という利点も得られる。
【0033】また、投資対象としての知的財産権のもう
一つの特徴は、一般の投資対象たる金融商品との間の相
関が非常に小さいことにある。他の金融商品の価値が全
体的に低下した場合でも、知的財産権の価値は低下しな
い、といった状況が期待できる。したがって、いわゆる
オルタネーティブ投資として有効に機能することが可能
であり、本発明はそのようなオルタネーティブ投資を実
現可能にする適切な技術を提供できる。
【0034】なお、以上の構成要素、すなわち装置とし
ての手段や方法としての処理ステップには、他にもいろ
いろな組合せがある。また、装置としての構成と方法と
しての構成を入れ替えることによっても、本発明の効果
は得られる。そうした変形技術も本発明に含まれること
が当業者には理解されるところである。本発明は、記録
媒体の態様で実現されてもよい。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を通じて
本発明を説明するが、以下の実施形態はクレームにかか
る発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明
されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に
必須であるとは限らない。
【0036】図1は、本実施の形態における知的財産権
を対象とした投資信託システムを示している。本実施の
形態は契約型かつオープンエンド型の私募投資信託を想
定している。しかし、後述するように、本発明はこのよ
うな形態の投資信託には限定されず、他の形態の投資信
託にも適用可能である。
【0037】投資信託システムは知的財産ファンド10
で構成される。投資家12は典型的には機関投資家であ
る。また、特許権者14は、知的財産権の保有者の一例
である。また特許権者14は、典型的には、特許権の活
用費用を必要とするベンチャー企業であるが、もちろん
ベンチャー企業には限定されない。
【0038】知的財産ファンド10は、複数の投資家1
2から出資金を集める。そして、知的財産ファンド10
は、集められた出資金に基づき、複数の特許権者14に
対して資金を提供する。この投資は、知的財産権の一例
としての特許権を対象としている。特に本実施の形態で
は、特許権の活用にかかるリーガルサービス費用が、フ
ァンドの資金によって賄われる。リーガルサービス費用
は、典型的には、交渉、ライセンス、訴訟を通して弁護
士等に支払われる。資金は特許権者14から弁護士に支
払われても、特許権者を介さずに弁護士に支払われても
よい。
【0039】特許権を対象とする投資は、特許権の代替
物に対する投資というかたちで実現されてもよい。代替
物は例えば有価証券およびローンである。訴訟費用に対
してローンが設定される。この代替物は、知的財産権へ
の資金提供を間接的に実現するために機能し、一般の投
資対象の証券等(符号16、後述)とは異なる役割をも
つ。
【0040】特許権者14が特許権の活用によって収益
を得たとする。この収益の少なくとも一部が、知的財産
ファンド10に対して支払われる。知的財産ファンド1
0は、特許権者14から得た収益を投資家に分配する。
収益分配においては、通常の投資信託と同様に、投資家
12の出資金(口数)に応じて収益が分配される。
【0041】知的財産ファンド10は、さらに、従来一
般の投資対象(知的財産権以外の投資対象を意味する。
知的財産の代替物としての有価証券等は含まない。本明
細書にて同じ)、例えば有価証券16に対しても投資す
る。有価証券16からの収益は、知的財産権からの収益
とまとめられ、投資家に分配される。知的財産権とそれ
以外の投資対象の併用により、効率的な資金運用が可能
となる。
【0042】図2は、知的財産ファンド10の好適な構
成例を示している。ここでは、外国籍契約型私募投資信
託が想定されている(日本から見た外国を意味する)。
知的財産ファンド10は、トラスティ20、ディストリ
ビュータ22、カストディアン24、アドミニストレー
タ26およびインベストメントマネージャ28を含む。
【0043】トラスティ10は投資信託の主体であり、
投資信託全体を管理する。トラスティ10は、投資信託
を運営する上での必要業務を各構成要素22〜28に依
頼する。ディストリビュータ22の主な役割は、(i)投
資家12に対する受益証券の販売による出資金の収集、
(ii)受益証券の買戻しの取次ぎと買戻し代金の支払代
行、(iii)分配金の支払代行、などである。カストディ
アン24は、投資信託の資産の保管業務を行なう。カス
トディアン24は、主として、インベストメントマネー
ジャ28の指図に従った資産運用における決済業務、お
よび、買戻し代金および分配金の支払い、設定代金の受
け入れ等を行なう。アドミニストレータ26は、資産の
計算業務、受益証券の登録管理、受益証券の発行・買戻
し事務等を行なう。さらに、インベストメントマネージ
ャ28は投資信託の資産の運用指図を行なう。
【0044】これら構成要素20〜28は、それぞれ、
情報処理装置として機能するコンピュータシステムを有
しており、それらコンピュータシステムは互いに通信可
能に接続されている。そして、各構成要素ではコンピュ
ータシステムにより上述の業務が遂行され、かつ、各構
成要素は、業務遂行に必要な情報を他の構成要素のコン
ピュータから通信で入手する。
【0045】また、本実施の形態では、図2に示される
ように、知的財産ファンド10から特許権者14へは、
特別目的会社(SPC)30を介して資金が提供されて
もよい。知的財産ファンド10は、SPC30の有価証
券に対して投資する。この有価証券が上述の代替物とし
て機能する。そして、SPC30は特許権者14に資金
を提供する。これにより、本実施の形態のシステムが、
証券投資信託と同様の形態をとることができる。SPC
30にも、情報処理装置としてのコンピュータシステム
が設けられ、そのコンピュータシステムは、知的財産フ
ァンド10の各構成と通信可能に接続される。そして、
SPC30の業務遂行に必要な情報、例えば証券売買に
関する情報が交換される。
【0046】次に、図3は、図1のシステムに好適に適
用されるファンド情報処理装置を示している。この情報
処理装置は、図2のアドミニストレータ26に好適に設
けられる。好ましくは、アドミニストレータ26のもつ
コンピュータシステムに、図3の情報処理装置の機能が
備えられる。
【0047】図3に示すように、ファンド情報処理装置
40は、第1〜第3の資産情報取得部42〜46を有す
る。
【0048】第1の資産情報取得部42は、知的財産フ
ァンドの流動資産情報を取得する。ここでは流動資産情
報は現預金である。第2の資産情報取得部44は、投資
対象たる知的財産権の価値情報を取得する。前述のよう
に、投資対象は、知的財産権の代替物としての有価証券
またはローン等でもよい。この場合は代替物の価値情報
が取得されてよい。さらに、第3の資産情報取得部46
は、知的財産権以外の投資対象である一般の有価証券等
の価値情報を取得する。
【0049】これらの資産情報は、入力装置48に対し
て入力され、資産情報記憶部50に記憶されている。資
産情報は、随時、入力装置48から入力される情報によ
って更新されている。第1〜第3の資産情報取得部42
〜46は、該当する資産情報を記憶部50から読み出す
ことによって取得する。
【0050】なお、入力装置48は、資産情報を、外部
から通信により受け付けてもよい。あるいは、入力装置
48を用いて資産情報が手作業により入力されてもよ
い。また入力装置48は資産情報を記録媒体から読み取
ってもよい。記録媒体が紙の場合に、情報の読み取りに
スキャナや文字認識機能が用いられてもよい。入力情報
に応じて、通信、手入力、記録媒体などが使い分けられ
てもよい。また、各資産情報取得部は、入力装置48か
ら直接、資産情報を取得してもよい。これらの点は、後
述する他の情報に関しても同様である。
【0051】また変形例として、資産情報は、資産情報
取得部における情報処理によって得られてもよい。この
形態は、第2の資産情報取得部44の処理に適してい
る。特許権の価値を判定するための算定基準が提案され
ている。この算定基準が、図示しない記憶部に格納され
ている。第2の資産情報取得部44は、上記算定基準を
適用することにより、特許権の価値を求める。価値算出
の基になる情報は資産情報記憶部50等から入手され
る。
【0052】ファンド情報処理装置40は、さらに負債
情報取得部52を有する。負債情報取得部52は、知的
財産ファンドの負債に関する情報を取得する。ここで
は、いわゆるバランスシート(貸借対照表)に負債項目
として挙げられる情報が取得される。負債情報は入力装
置48に対して入力され、負債情報記憶部54に格納さ
れている。負債情報は、随時、入力装置48から入力さ
れる情報によって更新されている。負債情報取得部52
は、負債情報を記憶部54から読み出すことによって取
得する。
【0053】また口数情報取得部56は、知的財産ファ
ンドの持分口数の情報を取得する。口数情報も入力装置
48に対して入力され、口数情報記憶部58に格納され
る。口数情報は、随時、入力装置48から入力される情
報によって更新されている。口数情報取得部56は、口
数情報を記憶部58から読み出すことによって取得す
る。
【0054】純資産算出部60は、第1〜第3の資産情
報取得部42〜46および負債情報取得部52が取得し
た情報に基づいて、すなわち資産関連情報と負債関連情
報に基づいて、ファンドの純資産を算出する。基本的に
は、資産と負債の差が純資産に相当する。資産情報は、
上述のように、流動資産、投資対象の知的財産権、およ
び、知的財産権以外の投資対象である有価証券等、の情
報を含む。純資産算出部60は、一定期間毎に、例えば
毎月、純資産を算出する。定期的算出は、自動的に行な
われてもよく、ユーザの指示に従って行なわれてもよ
く、この点は下記のバランスシート作成等の処理につい
ても同様である。
【0055】さらに、評価額算出部62は、純資産算出
部60から純資産の情報を受け取り、また口数情報取得
部56から口数の情報を受け取る。そして、これら情報
に基づいて、ファンドの単位当たりの持分評価額を算出
する。基本的には、純資産を持分口数で割ることにより
評価額が算出される。
【0056】バランスシート作成部64は、資産、負
債、口数、純資産、評価額の情報を、図3中の対応構成
要素から受け取る。そして、バランスシート作成部64
は、これら情報を用いてバランスシートを作成する。バ
ランスシートは貸借対照表であり、上記の資産、負債等
の情報および他の必要な情報が、所定のフォーマットに
従って配列される。出力装置66は、作成されたバラン
スシートを出力する。
【0057】出力装置66はプリンタを有し、バランス
シートの印刷物を提供してもよい。また出力装置66は
ディスプレイを有し、バランスシートが画面に表示され
てもよい。また出力装置66は通信機能をもち、バラン
スシートの情報が通信で、ファンドの他の構成要素、例
えばトラスティに送られてもよい。
【0058】図3のファンド情報処理装置は、さらに、
運用報告書情報作成部(図示せず)を有してもよい。運
用報告書は例えば月次報告書である。運用報告書は、本
装置で得られる上述した各種情報のうち必要な情報を用
いて作成される。
【0059】運用報告書は、バランスシート用情報に含
まれる情報で構成され、投資家に提示するのに適した内
容をもつ。運用報告書作成部はバランスシート作成部と
一体化されていてもよい。本実施の形態では、運用報告
書そのものが作成されてもよい。また運用報告書をつく
るための情報が得られてもよい。運用報告書情報は出力
装置66からバランスシート情報と同様に出力される。
【0060】次に、図4は、図1のシステムに好適に適
用される別のファンド情報処理装置を示している。この
情報処理装置は、図2のインベストメントマネージャ2
8に好適に設けられる。好ましくは、インベストメント
マネージャ26のもつコンピュータシステムに、図4の
情報処理装置の機能が備えられる。
【0061】図4に示すように、ファンド情報処理装置
70は、入力装置72、投資情報記憶部74および流動
資産情報記憶部76を有する。投資情報記憶部74は、
知的財産ファンドの投資状況を示す各種のデータを記憶
している。また流動資産情報記憶部76は、流動資産の
状況を示す各種のデータを記憶している。ここでは、流
動資産として現金を想定する。
【0062】投資情報記憶部74および流動資産情報記
憶部76は、入力装置72に対して入力された情報を記
憶している。両記憶部74、76の情報は、随時、入力
装置72に対する入力情報によって更新される。
【0063】入力装置72は、外部から通信により情報
を受け付けてもよい。あるいは、入力装置72を用いて
情報が手作業により入力されてもよい。また入力装置7
2は情報を記録媒体から読み取ってもよい。記録媒体が
紙の場合に、情報の読み取りにスキャナや文字認識機能
が用いられてもよい。入力情報に応じて、通信、手入
力、記録媒体などが使い分けられてもよい。また入力装
置72は、後述する各種情報取得部に対して直接、情報
を提供してもよい。
【0064】ファンド情報処理装置70は、さらに、第
1の投資状態情報取得部78を有する。この情報取得部
78は、知的財産権を対象とする投資状態の情報を取得
する。前述のように、投資対象は、知的財産権の代替物
(有価証券およびローンなど)でもよい。この場合は、
代替物への投資状態の情報が取得される。
【0065】第1の投資状態情報取得部78は、投資額
情報取得部80、予想収益額情報取得部82および収益
率情報取得部84を含む。投資額情報取得部80は、知
的財産権に対する投資額の情報を、複数の投資案件のそ
れぞれについて取得する。予想収益額情報取得部82
は、複数の投資案件のそれぞれから得られると予想され
る収益を示す予想収益額の情報を取得する。さらに、収
益率情報取得部84は、複数の投資案件のそれぞれにお
ける収益率の情報を取得する。
【0066】これらの情報は、予め投資情報記憶部74
に格納されていてもよい。この場合、第1の投資状態情
報取得部78は、必要な情報を投資情報記憶部74から
読み出せばよい。
【0067】また、第1の投資状態情報取得部78は、
投資情報記憶部74のデータを利用する演算処理によっ
て、必要な情報を取得してもよい。例えば、特許権の訴
訟案件があったとする。勝訴により得られる収益と、勝
訴の確率とが投資情報記憶部74から読み出される。そ
れらの値の積が、予想収益額として求められる。さら
に、予想収益額を投資額で割ることにより、収益率が求
められる。
【0068】次に、第2の投資状態情報取得部86は、
知的財産権以外の投資対象である一般の有価証券等への
投資状態の情報を取得する。第2の投資状態情報取得部
86は、投資額情報取得部88、現在評価額情報取得部
90および収益率情報取得部92を含む。投資額情報取
得部88は、一般の有価証券等に対する投資額の情報
を、複数の投資案件のそれぞれについて取得する。現在
評価額情報取得部90は、複数の投資案件のそれぞれに
ついての現在評価額の情報を取得する。さらに、収益率
情報取得部92は、複数の投資案件のそれぞれにおける
収益率の情報を取得する。
【0069】これらの情報は、上述と同様、予め投資情
報記憶部74に格納されていてもよい。この場合、第2
の投資状態情報取得部86は、必要な情報を投資情報記
憶部74から読み出せばよい。
【0070】また、第2の投資状態情報取得部86は、
投資情報記憶部74のデータを利用する演算処理によっ
て、必要な情報を取得してもよい。例えば、投資額と現
在評価額から収益率が算出される。
【0071】流動資産情報取得部94は、ファンドの流
動資産としての現金情報を取得する。この現金情報は、
流動資産情報記憶部76から読み出すことによって取得
される。
【0072】投資管理情報提供部96は、上記の情報取
得部78〜82が取得した情報を用いて、ファンド全体
の投資管理情報を提供する。その他の必要な情報は記憶
部から適当に取得され、あるいは計算により求められ
る。投資管理情報は、出力装置98を用いて提供され
る。出力装置98はプリンタを有し、投資管理情報の印
刷物を出力してもよい。また出力装置98はディスプレ
イを有し、投資管理情報が画面に表示されてもよい。ま
た出力装置98は通信機能をもち、投資管理情報が通信
で、ファンドの他の構成要素、例えばトラスティに送ら
れてもよい。
【0073】図5は、投資管理情報提供部96によって
提供される投資管理情報の例を示している。特許権への
投資状態、有価証券への投資状態および現金の情報がま
とめて、それらの合計額および平均収益率の情報ととも
に提示される。さらにファンドの預り出資金額の情報が
提示される。
【0074】特許権については、複数の投資案件の情報
が配列されている。各投資案件について、投資額、予想
収益額および収益率の情報が対応付けて提示される。こ
のような提示形態により、特許権への分散投資状態の情
報が、容易に把握可能なかたちでユーザに提供される。
【0075】有価証券についても、複数の投資案件の情
報が配列されている。各投資案件について、投資額、現
在評価額および収益率の情報が対応付けて提示される。
また、特許権、有価証券および現金の比率の情報も提供
される。さらに、平均収益率は、特許権および有価証券
の各収益率等から算出された値である。
【0076】ここで、図5に示されるように、投資管理
情報を提示する際には、知的財産権および他の有価証券
への投資額が同じ位置付けで提供される。また知的財産
権の予想収益額と有価証券の現在評価額とは、同じ位置
付けで提供される。さらに、知的財産および有価証券の
収益率が、同じ位置付けて提供される。このような提供
形態により、ユーザは、特許権と有価証券を投資対象と
して同じように考えることができ、ファンド全体の投資
状態を容易に把握可能である。
【0077】次に、図6は、図1のシステムに好適に適
用される別のファンド情報処理装置を示している。この
情報処理装置は、図2のディストリビュータ22に好適
に設けられる。好ましくは、ディストリビュータ22の
もつコンピュータシステムに、図6の情報処理装置の機
能が備えられる。
【0078】図6に示すように、ファンド情報処理装置
100は、入力装置102、価格設定基準情報記憶部1
04、価格設定基準情報取得部106および価格設定処
理部108を含む。入力装置102から、ファンド販売
価格の設定の基準になる情報、すなわち価格設定基準情
報が入力される。価格設定基準情報は記憶部104に記
憶され、それから取得部106に取得される。そして、
価格設定処理部108が価格設定基準情報に基づいてフ
ァンド販売価格を設定する。これら構成要素は、ファン
ドの初期設定と追加設定(募集)における価格設定のた
めに機能する。
【0079】初期設定においては、例えばファンド販売
の基準価格が、入力装置102および情報記憶部104
を介して、取得部106により取得される。この基準価
格が価格設定基準情報として扱われる。価格設定処理部
108は、基準価格を調整した価格をファンド販売価格
として設定する。この調整では、販売手数料および消費
税を付加するといったような処理が行なわれる。
【0080】追加設定においては、価格設定基準情報
は、投資対象たる知的財産権またはその代替物としての
有価証券等の価値情報に基づいて得られるファンド純資
産またはファンド持分評価額に関連する情報であって、
ファンド販売価格の設定の基準になる情報である。した
がって価格設定基準情報は、純資産または持分評価額そ
のものでもよい。
【0081】本実施の形態では、上記の価格設定基準情
報の一例として、バランスシート情報が用いられる。バ
ランスシート情報は、図3のファンド情報処理装置40
を用いて作成される。バランスシート情報はアドミニス
トレータ26等から提供される。ただし価格設定基準情
報がバランスシート情報に限られないことはもちろんで
ある。基準情報は運用報告書(月次報告書など)でもよ
い。運用報告書は後述するように投資家に提示するのに
も好適に用いられる。
【0082】バランスシート情報(および/または運用
報告書情報、以下同じ)は、入力装置102から入力さ
れ、価格設定基準情報記憶部104に記憶される。価格
設定基準情報取得部106は、バランスシート情報を記
憶部104から読み出すことによって、価格設定基準情
報を取得する。
【0083】価格設定処理部108は、バランスシート
情報に示される持分評価額またはそれを調整した価格を
ファンド販売価格として設定する。この調整処理は、持
分評価額にいわゆるプレミアムを付加する処理を含む。
さらに調整処理は、販売手数料および消費税を付加する
処理を含む。設定された販売価格は、販売情報処理部1
16に提供される。また販売価格は、出力装置120を
用いて投資家に提示される。販売価格とともに、バラン
スシート情報や運用報告書情報が投資家に提示されても
よい。これら情報は、投資家の投資判断に有用に用いら
れる。
【0084】上記の価格設定に関する構成については、
本発明の範囲内で各種の詳細レベルの変形が可能であ
る。上記実施の形態では、バランスシート情報に持分評
価額が既に含まれているので、この持分評価額がそのま
ま取得部106から価格設定部108に受け渡されれば
よい。これに対し、バランスシート情報に純資産価値の
みが含まれている(持分評価額が含まれていない)場
合、取得部106または価格設定部108により純資産
と口数から持分評価額が算出されてもよい。
【0085】さらに、本実施の形態では、価格設定基準
情報取得部106は、基本的に価格設定基準情報を記憶
部104から読み出している。これに対し、取得部10
6は記憶部104を介さずに、入力装置102から基準
情報を受け取ってもよい。また、取得部106は、図3
の情報処理装置の一部または全部の機能をもち、自分で
価格設定基準情報を求めてもよい。
【0086】ファンド情報処理装置100は、さらに申
込情報記憶部110および申込情報受付部112を含
む。申込情報記憶部110は、入力装置102から入力
されたファンド購入の申込情報を記憶する。申込情報受
付部112は、記憶部110からの読み出し処理によっ
て申込情報を取得する。申込情報は、投資家を特定する
ための情報と、購入口数の情報とを含む。申込情報受付
部112は、入力装置102から、記憶部110を介さ
ずに申込情報を受け取ってもよい。
【0087】ファンド情報処理装置100は、さらに顧
客情報記憶部114を含む。顧客情報記憶部114に
は、既存顧客、新規顧客および見込み顧客などに関する
情報が記憶される。新規顧客等の情報は入力装置102
から入力され、記憶部114に格納される。既存顧客の
情報は、入力装置102の入力情報などにより適宜更新
される。
【0088】販売情報処理部116は、価格設定処理部
108により設定されたファンド販売価格に従って、申
込情報に応答するファンド販売のための処理を行なう。
申込情報には投資家と購入口数の情報が含まれる。本実
施の形態では、販売処理において、口数に応じた受益証
券を発行するための処理が行なわれる。販売処理では、
必要に応じて、顧客情報記憶部114の情報が参照され
る。
【0089】本装置内で受益証券が実際に発行されても
よい。すなわち、本装置が、実際の取引を実行する装置
として機能してもよい。この場合は受益証券の発行が登
録される。登録場所は装置内の記憶部(図6中の販売情
報記憶部118等)でもよい。また登録場所としては、
出力装置120を介して他の装置の記憶手段が用いられ
てもよい。また受益証券(その登録を示す情報でもよ
い)は出力装置120から出力され、受益証券は投資家
に提供される。受益証券は、印刷物の形式でもよく、ま
た電子データの形式でもよい。あるいは本装置は、実際
の取引をする権限はもたず、取引に関連する情報を提供
する装置でもよい。この場合は、例えば販売情報処理部
116は、受益証券の発行を指示するための情報を生成
し、この情報を出力装置120から出力する。
【0090】また販売情報処理部116は、ファンド販
売の処理として、販売情報を生成してもよい。販売情報
は、販売相手の投資家、販売口数、発行された受益証券
の情報を含む。販売情報は、販売情報記憶部118に格
納される。また販売情報は、出力装置120を用いて、
トラスティ20へと提供される。販売情報は、トラステ
ィ20以外の構成要因へと提供されてもよい。
【0091】上記のファンド情報処理装置100におい
て、入力装置102は、外部から通信により情報を受け
付けてもよい。あるいは、入力装置102を用いて情報
が手作業により入力されてもよい。また入力装置102
は情報を記録媒体から読み取ってもよい。記録媒体が紙
の場合に、情報の読み取りにスキャナや文字認識機能が
用いられてもよい。入力情報に応じて、通信、手入力、
記録媒体などが使い分けられてもよい。また入力装置1
02は、記憶部を介さずに各種情報取得部に対して直
接、情報を提供してもよい。
【0092】例えば、投資家からの申込情報は、通信を
使ったデータ伝送により、入力装置102に入力されて
もよい。この場合、投資家のコンピュータが、インター
ネット等の通信手段を介してファンド情報処理装置10
0に接続される。申込情報は、投資家からファクシミリ
や郵送でディストリビュータ22に送られてもよい。申
込情報は、投資家からディストリビュータ22に電話で
伝えられてもよい。申込情報は、ディストリビュータ2
2またはその関係者を訪問した投資家により直接、提供
されてもよい。申込情報は、ディストリビュータ22側
の人間が投資家を訪問したときに、その訪問者へと伝え
られてもよい。これらファクシミリなどにより得られた
申込情報は、例えばオペレータにより手作業で入力装置
102へと入力される。
【0093】一方、出力装置120に関しても同様であ
り、出力装置120はプリンタを有し、印刷物を出力し
てもよい。また出力装置120はディスプレイを有し、
情報が画面に表示されてもよい。また出力装置120は
通信機能を有し、情報を通信でファンドの他の構成要素
および投資家に送ってもよい。出力すべき情報に応じて
これらの出力手段が使い分けられてもよい。
【0094】例えば、販売価格の情報を投資家に提示す
るとき、販売価格が印刷物に印刷されてもよい。バラン
スシートや運用報告書も印刷物に印刷されてもよい。こ
れらは、投資家に手渡しで渡され、あるいは郵送され
る。これら情報は、ディストリビュータ22またはその
関係者を訪問した投資家に対して、ディスプレイを用い
て提示されてもよい。またこれら情報は、投資家に通信
で送られてもよい。
【0095】また例えば、販売情報をトラスティ20に
提供するときも、販売情報が印刷物に印刷され、トラス
ティ20に運ばれてもよい。販売情報は、電気、磁気ま
たは光を使う記録媒体に記録され、トラスティ20に運
ばれてもよい。さらに販売情報は、通信でトラスティ2
0に伝送されてもよい。
【0096】次に、図7は、図1のシステムに好適に適
用される別のファンド情報処理装置を示している。この
情報処理装置は、図1の投資家12に好適に設けられ
る。好ましくは、投資家12のもつコンピュータシステ
ムに、図7の情報処理装置の機能が備えられる。図7の
機能を実現するプログラムが投資家12に提供されても
よい。提供者は例えばディストリビュータ22である。
またプログラムは通信によりダウンロードされてもよ
く、また記録媒体のかたちで提供されてもよい。
【0097】図7に示すように、ファンド情報処理装置
130は、入力装置132、投資判断基準情報記憶部1
34、投資判断基準情報取得部136、投資判断処理部
138、申込情報生成部140および出力装置142を
含む。
【0098】入力装置132は投資判断基準情報を入力
する。本実施の形態では、投資判断基準情報は、投資対
象たる知的財産権またはその代替物としての有価証券等
の価値情報に基づいて得られるファンド純資産またはフ
ァンド持分評価額に関連する情報であって、ファンド投
資判断の基準になる情報である。したがって価格設定基
準情報は、純資産または持分評価額そのものでもよい。
【0099】本実施の形態では、上記の投資判断基準情
報の一例として、運用報告書(月次報告書など)が用い
られる。運用報告書情報は、例えば図3のファンド情報
処理装置を用いて作成される。運用報告書情報は、アド
ミニストレータ26等からディストリビュータ22を経
由して提供される。投資判断基準情報はバランスシート
情報でもよい(バランスシート情報には一般に運用報告
書を構成する情報が網羅されている)。
【0100】運用報告書情報は、入力装置132から入
力され、投資判断基準情報記憶部134に記憶される。
投資判断基準情報取得部136は、運用報告書情報を記
憶部134から読み出すことによって、投資判断基準情
報を取得する。
【0101】本実施の形態では、運用報告書情報ととも
にファンド販売価格の情報がディストリビュータ22か
ら提供される。この価格情報も投資判断基準情報の一部
として、運用報告書情報とともに処理されてもよい。ま
た図7の装置は、手数料や消費税の算出アルゴリズムを
利用し、ファンド販売価格を運用報告書情報から算出し
てもよい。
【0102】投資判断処理部138は、投資判断基準情
報としての運用報告書情報を用いて、知的財産ファンド
へ投資するか否かを判断するための処理を行なう。投資
判断処理部138は、ユーザたる投資家への問い合わせ
によって、投資判断を行なってもよい。出力装置142
を用いて運用報告書が投資家に提示される。基準情報は
プリンタで印刷されてもよく、画面に表示されてもよ
い。投資家は、提示された情報を見て、知的財産ファン
ドへ投資したいと考えたとき、入力装置132を用いて
投資を指示する。この指示が入力されたとき、投資判断
処理部138は、投資すべきと判断する。この投資は、
知的財産ファンドの追加設定に相当する。
【0103】投資判断処理部138の判断処理に対して
は各種の変形が可能である。運用報告書がどのような状
態にあるときに投資を行なうか、を予め設定することに
より、判断が自動的に行なわれてもよい。例えば、判定
基準になる持分評価額が設定される。この判定基準値と
運用報告書の評価額を比較して、両者が一致すれば、あ
るいは、両者の差が所定値以下であれば、投資を行なう
べきと判定する。この判定基準値は投資家により設定さ
れてもよい。
【0104】申込情報生成部140は、投資判断処理部
138の処理結果に基づいて、投資すべきと判断された
とき、ファンド購入の申込情報を生成する。申込情報
は、ユーザたる投資家を特定するための情報と、購入口
数の情報とを含む。口数は必要に応じてユーザに問合さ
れる。申込情報は出力装置142から出力される。
【0105】上記のファンド情報処理装置130におい
て、入力装置132は、外部から通信により情報を受け
付けてもよい。あるいは、入力装置132を用いて情報
が手作業により入力されてもよい。また入力装置132
は情報を記録媒体から読み取ってもよい。記録媒体が紙
の場合に、情報の読み取りにスキャナや文字認識機能が
用いられてもよい。入力情報に応じて、通信、手入力、
記録媒体などが使い分けられてもよい。また入力装置1
32は、記憶部を介さずに各種情報取得部に対して直
接、情報を提供してもよい。
【0106】出力装置142に関しても同様であり、出
力装置142はプリンタを有し、印刷物を出力してもよ
い。また出力装置142はディスプレイを有し、情報が
画面に表示されてもよい。また出力装置142は通信機
能を有し、情報を通信でファンドに送ってもよい。出力
すべき情報に応じてこれらの出力手段が使い分けられて
もよい。
【0107】例えば出力装置142は、記入済みの申込
書をプリントする。この申込書は、ディストリビュータ
22へ郵送され、あるいは持ち込まれ、あるいはディス
トリビュータ22からの訪問者に手渡される。出力装置
142は、電子データ形式の申込書をディストリビュー
タ22に送信してもよい。
【0108】入力装置132および出力装置142が通
信を利用する場合、投資家のコンピュータがインターネ
ットでディストリビュータと接続されてもよい。インタ
ーネットを利用した情報交換により、ディストリビュー
タから投資家へ投資判断基準情報が送られ、投資家から
ディストリビュータへ申込情報が送られる。ディストリ
ビュータがWebページを開設し、このWebページを
使って情報を交換することも好適である。
【0109】次に、図8は、図1のシステムに好適に適
用される別のファンド情報処理装置を示している。この
情報処理装置は、知的財産権を対象とする投資信託を運
営および管理するために有利に用いられる。図8に示さ
れる情報処理装置を構成する複数の処理部の一部または
全部は、実際の取引を実行する処理部として機能しても
よい。また、これら複数の処理部の一部または全部は、
ファンドの資金等の状態を反映した情報を提供すること
によりファンド運営を監視し、支援するための処理部と
して機能してもよい。
【0110】さらに、図8の情報処理装置は、知的財産
ファンドの一の構成要素、例えばトラスティのコンピュ
ータシステムに備えられてもよい。あるいは、図8の情
報処理装置の構成要素は、ファンド内の複数のコンピュ
ータシステムに適当に振り分けられてもよい。
【0111】図8において、ファンド情報処理装置15
0は、出資金受付処理部152、投資処理部154、収
益受付処理部156、収益分配処理部158、およびフ
ァンド情報データベース160を含む。
【0112】ファンド情報データベース160は、本シ
ステムにて必要な情報を蓄え、提供する。各処理部は、
必要に応じて情報をファンド情報データベース160に
格納し、また必要に応じて情報をファンド情報データベ
ース160から取り出す。
【0113】出資金受付処理部152は、投資家から集
められた出資金の情報を受け付ける。この処理は、ディ
ストリビュータから投資家への出資金の受け渡しに対応
してもよく、またディストリビュータからトラスティへ
の出資金の受け渡しに対応してもよい。出資金の情報は
ファンド情報データベース160に格納される。
【0114】投資処理部154は、投資対象たる知的財
産権へ投資する処理を行なう。前述のように、投資対象
は、知的財産権の代替物としての有価証券等でもよい。
この場合には、有価証券等への投資のための処理が行な
われる。さらに、知的財産以外の一般の投資に関連する
処理も、投資処理部154により実行される。投資処理
は、インベストメントマネージャにより決定された運用
指図に従って実行される。運用指図は通信により投資処
理部154に提供されてもよい。
【0115】収益受付処理部156は、投資処理部15
4による投資に基づいて得られる収益情報を受け付け
る。例えば、訴訟費用が投資によって賄われたとき、勝
訴によって得られた収益が知的財産ファンドに支払われ
る。この収益が、収益受付処理部156によって受け付
けられる。受け付けられた収益は、ファンド情報データ
ベース160に格納される。
【0116】収益分配処理部158は、収益受付部15
6により得られた収益情報を投資家に分配する。収益情
報は、ファンド情報データベース160から読み出され
る。また、投資家の持分口数の情報がファンド情報デー
タベース160から読み出される。これらの情報を用い
て、収益分配処理部158は、各投資家に分配されるべ
き収益を算出する。
【0117】以上、本実施の形態の投資信託システムに
ついて説明した。上述のように、本実施の形態は、特許
等の知的財産権を対象とする投資信託システムに適した
情報処理技術を提供する。ここでは、投資信託の投資対
象として知的財産権を捉えるという新しい考え方が採用
されている。
【0118】ここで、知的財産権の活用への投資にはリ
スクが伴う。知的財産権の活用を試みても収益が得られ
なければ、資金が回収されないからである。このリスク
をもつという特徴は、証券への投資と共通している。し
たがって、一般の投資信託におけるリスク回避理論を、
知的財産権の活用を対象とする投資信託にも適用できる
と考えられる。すなわち、知的財産権への投資にも分散
投資を適用すれば、リスクを低減できる。そこで、本実
施の形態では、複数の知的財産権に対する分散投資が行
なわれ、これによりリスクが低減され、投資家の利益確
保が図られる。
【0119】ただし、知的財産権と有価証券は共に投資
リスクをもっているものの、それらのリスクの性質は大
きく異なっている。有価証券のリスクは、流通市場にお
ける株価変動等を考慮した標準偏差に基づく限られた大
きさをもっている。一方、知的財産権の場合、例えば特
許訴訟に投資したとして、その特許訴訟が不成功に終っ
た場合、資金はまったく回収されない。したがって、知
的財産権を対象とする投資は大きなリスクをもってい
る。
【0120】図9は、知的財産権への投資と、有価証券
への投資のリスク曲線を概念的に示している。投資件数
が少ないときは、知的財産権の投資リスクは非常に大き
い。しかし、投資件数が増えるに従って投資リスクは低
減する。投資件数が適当な数に達すれば、投資対象とし
て許容できるレベルまでリスクが低減すると考えられ
る。このような考え方の下、適正な数の投資対象を確保
することにより、リスクを適当なレベルへと抑えること
が好適である。分散投資のためのポートフォリオが知的
財産権によって形成される、といってもよい。
【0121】本実施の形態によれば、このような新規か
つ好適な投資信託システムを実現するのに適した情報処
理技術が提供され、これにより投資家の投資機会を提供
でき、かつ、知的財産権者の権利活用の機会を提供で
き、両者の利益に寄与することができる。
【0122】本実施の形態では特に図3を参照して説明
したように、知的財産権を対象とする投資信託の純資産
等を得るための情報処理装置が提供される。この装置
は、投資信託の構成要員としてのいわゆるアドミニスト
レータにより主として利用される。この装置を用いるこ
とにより、知的財産権を対象とする投資信託の資産を計
算できる。本装置は、投資信託のバランスシートの作成
に有利に利用される。そして、本装置の提供により、上
述の新規な投資信託を適切に運営することができる。
【0123】また本実施の形態では、図4等を参照して
説明したように、知的財産権を対象とする投資信託の投
資管理情報を提供する情報処理装置が提供される。この
装置は、例えば、投資信託の構成要員としてのいわゆる
インベストメントマネージャにより利用される。この装
置を用いることにより、知的財産権を対象とする投資信
託の資産運用指図を決定するための有用な情報が得られ
る。
【0124】図4の装置では、知的財産権への分散投資
状態を示す情報が提供される。したがって、知的財産権
を投資対象として捉えたときの利点である分散投資状態
を適正に保つように図ることが容易になる。
【0125】また本実施の形態では、図6を参照して説
明したように、知的財産権を対象とする投資信託の販売
処理に適した情報処理装置が提供される。この装置は、
例えば、投資信託の構成要員としてのいわゆるディスト
リビュータにより利用される。同装置は、ファンドの初
期設定に利用され、さらに追加設定にも好適に利用可能
である。これら初期および追加の販売処理を適切に遂行
できるように図ることができる。
【0126】また本実施の形態では、図7を参照して説
明したように、知的財産権を対象とする投資信託に対し
て投資家が投資を行なうのに適した情報処理装置が提供
される。投資家は、知的財産権を対象とする投資信託へ
投資するか否かを適切に判断でき、その判断に基づいて
知的財産ファンドを有効に利用できる。
【0127】また本実施の形態では、図8を参照して説
明したように、知的財産権を対象とする投資信託を運営
および管理するための有用な情報処理装置が提供され
る。これにより、上記の新規な投資信託を適切に運営お
よび管理することができる。
【0128】次に本実施の形態の変形例を説明する。上
記の実施形態は、主として契約型かつオープンエンド型
の私募投資信託を想定している。しかし、本発明はこの
ような形態の投資信託には限定されず、他の形態の投資
信託にも適用可能である。例えば、本発明は、クローズ
エンド型の投資信託に適用されてもよい。また本発明
は、公募投資信託に適用されてもよい。また投資信託は
追加型でも単位型でもよい。
【0129】また、図2では外国籍契約型私募投資信託
が想定されているが、本発明は国内籍の投資信託に適用
されてもよい。国内籍の投資信託は、構成要素として委
託者および受託者を含む。これらの構成要素を含むよう
に、図2のシステムが変形される。
【0130】また、「投資信託」という用語は、広義の
意味と狭義の意味とをもつ。狭義の「投資信託」はいわ
ゆる契約型投資信託を意味する。広義の「投資信託」
は、契約型投資信託および会社型投資信託を含む。本発
明は広義の意味で「投資信託」という用語を用いる。し
たがって、会社型投資信託に本発明が適用されてもよ
い。
【0131】また、上述の実施の形態では、知的財産権
として主に特許権が想定されている。しかし、投資対象
は特許権に限定されない。投資対象は、意匠権、商標
権、著作権、不正競争防止法上の権利などでもよい。ま
た、特許等に関しては、出願中、または出願前の知的財
産が投資対象であってもよい。
【0132】また知的財産権は、どこの国の権利でもよ
い。例えば、日本の法人がアメリカ合衆国の特許権を所
有していることが考えられる。このような海外の知的財
産権が投資対象であってもよい。そして、アメリカ合衆
国での訴訟費用等がファンドによって賄われる。また知
的財産権者と知的財産権の一方または両方が、発明の実
施される国に属していなくてもよい。投資家についても
同様である。
【0133】また知的財産権者が複数の知的財産権を所
有しており、それら複数の知的財産権に対してまとめて
資金が提供されてもよい。それら複数の知的財産権は、
対象が共通な複数国の権利、例えば同一の発明を対象と
する複数国の特許権でもよい。
【0134】また、上述の実施の形態では、知的財産権
への投資(代替物を利用する間接的投資を含む)は、知
的財産権を活用するリーガルサービス費用への資金提供
を意味していた。これに対し、知的財産権そのものが投
資対象であってもよい。また、上記の実施形態ではリー
ガルサービス費用が特許権者に払われていたが、支払先
は、弁護士等のリーガルサービス提供者でもよい。
【0135】このように、本発明の範囲内で各種の変形
例が考えられるが、上述の実施形態およびそれぞれの変
形例は、本発明を実施する国の法律の範囲内で実現され
ることはもちろんである。
【0136】その他、上記の実施の形態にて示された各
種の情報処理装置においては、適宜ユーザまたはオペレ
ータ等による判断、入力等を利用して各機能が果たされ
てもよい。
【0137】
【発明の効果】本発明によれば、知的財産権を対象とす
る投資信託に適した情報処理装置が提供される。そし
て、知的財産権という新規な投資対象の導入により、投
資家の投資機会を増大でき、これまでにない収益分配を
投資家に提供できる。また、ベンチャー企業等の知的財
産権の保有者に対しても、その財産を有効に活用する機
会を提供でき、知的財産権の有効活用を促進できる。ま
た、投資信託の分散投資を知的財産権に適用することに
より、リスクの低減を可能とし、投資家の利益の確保を
図れる、という利点も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】知的財産権を対象とする投資信託システムの構
成を示す図である。
【図2】図1の知的財産ファンドの構成を示す図であ
る。
【図3】本実施の形態の第1のファンド情報処理装置の
構成を示す図である。
【図4】本実施の形態の第2のファンド情報処理装置の
構成を示す図である。
【図5】図4の装置により提供される投資状態情報を示
す図である。
【図6】本実施の形態の第3のファンド情報処理装置の
構成を示す図である。
【図7】本実施の形態の第4のファンド情報処理装置の
構成を示す図である。
【図8】本実施の形態の第5のファンド情報処理装置の
構成を示す図である。
【図9】知的財産権を投資対象として見たときの投資リ
スクを示す図である。
【符号の説明】
1 投資信託システム 10 知的財産ファンド 12 投資家 14 特許権者 40 ファンド情報処理装置 42 第1の資産情報取得部 44 第2の資産情報取得部 46 第3の資産情報取得部 52 負債情報取得部 56 口数情報取得部 60 純資産算出部 62 評価額算出部 64 バランスシート作成部 70 ファンド情報処理装置 78 第1の投資状態情報取得部 80 第1の投資状態情報取得部 82 流動資産情報取得部 96 投資管理情報提供部 100 ファンド情報処理装置 106 価格設定基準情報取得部 108 価格設定処理部 112 申込情報受付部 116 販売情報処理部 130 ファンド情報処理装置 136 投資判断情報取得部 138 投資判断処理部 140 申込情報生成部 150 ファンド情報処理装置 152 出資金受付処理部 154 投資処理部 156 収益受付処理部 158 収益分配処理部 160 ファンド情報データベース
フロントページの続き (72)発明者 田島 克洋 東京都千代田区霞が関3丁目2番5号霞が 関ビル36階 プリヴェ チューリッヒ証券 株式会社内 (72)発明者 改田 泰康 東京都千代田区霞が関3丁目2番5号霞が 関ビル36階 プリヴェ チューリッヒ証券 株式会社内 Fターム(参考) 5B049 BB47 CC05 CC08 CC36 DD00 DD05 FF02 FF03 FF04 FF09 GG04 GG07 5B055 CC10 CC13 EE02 EE21 EE27 LL02 PA02 PA34

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特許等の知的財産権を投資対象とした知
    的財産ファンドに関する情報を処理するファンド情報処
    理装置であって、 前記知的財産ファンドの現金預金等の流動資産情報を取
    得する第1の資産情報取得部と、 前記知的財産ファンドの投資対象たる知的財産権または
    その代替物としての有価証券等の価値情報を取得する第
    2の資産情報取得部と、 前記知的財産ファンドの負債情報を取得する負債情報取
    得部と、 前記第1の資産情報取得部、前記第2の資産情報取得部
    および前記負債情報取得部により得られた情報に基づ
    き、一定期間毎に前記知的財産ファンドの純資産を算出
    する純資産算出部と、 を含むことを特徴とするファンド情報処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のファンド情報処理装置
    において、 前記知的財産ファンドを知的財産権以外に投資したとき
    の投資対象たる有価証券等の価値情報を取得する第3の
    資産情報取得部を含み、 前記純資産算出部は、さらに前記第3の資産情報取得部
    が取得した情報に基づいて純資産を算出することを特徴
    とするファンド情報処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のファンド情報処理装置
    において、 前記知的財産ファンドの持分口数の情報を取得する口数
    情報取得部と、 前記純資産算出部により得られた純資産および前記口数
    情報取得部により得られた情報に基づいて、前記知的財
    産ファンドの単位当たりの持分評価額を算出する評価額
    算出部と、 を含むことを特徴とするファンド情報処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のファンド情報処理装置
    において、 前記流動資産情報、前記価値情報、前記負債情報および
    前記純資産を用いて知的財産ファンドのバランスシート
    を作成するバランスシート作成部を含むことを特徴とす
    るファンド情報処理装置。
  5. 【請求項5】 コンピュータシステムを用いて特許等の
    知的財産権を投資対象とした知的財産ファンドに関する
    情報を処理するファンド情報処理方法であって、 前記知的財産ファンドの現金預金等の流動資産情報を取
    得し、 前記知的財産ファンドの投資対象たる知的財産権または
    その代替物としての有価証券等の価値情報を取得し、 前記知的財産ファンドの負債情報を取得し、 これらの取得された流動資産情報、価値情報および負債
    情報に基づいて一定期間毎に前記知的財産ファンドの純
    資産を算出する、 ことを特徴とするファンド情報処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のファンド情報処理方法
    において、 前記知的財産ファンドを知的財産権以外に投資したとき
    の投資対象たる有価証券等の価値情報を取得し、 前記純資産の算出は、さらに、前記知的財産権以外に投
    資したときの投資対象たる有価証券等の価値情報に基づ
    いて行なわれることを特徴とするファンド情報処理方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載のファンド情報処理方法
    において、 前記知的財産ファンドの持分口数の情報を取得し、 前記純資産の情報および前記持分口数の情報に基づい
    て、前記知的財産ファンドの単位当たりの持分評価額を
    算出する、 ことを特徴とするファンド情報処理方法。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載のファンド情報処理装置
    において、 前記流動資産情報、前記価値情報、前記負債情報および
    前記純資産を用いて知的財産ファンドのバランスシート
    を作成することを特徴とするファンド情報処理装置。
  9. 【請求項9】 特許等の知的財産権を投資対象とした知
    的財産ファンドに関する情報を処理するファンド情報処
    理装置であって、 前記知的財産ファンドの投資対象たる知的財産権または
    その代替物としての有価証券等に対する投資状態の情報
    を取得する第1の投資状態情報取得部と、 前記知的財産ファンドを知的財産権以外に投資したとき
    の投資対象たる有価証券等への投資状態の情報を取得す
    る第2の投資状態情報取得部と、 前記知的財産ファンドの現金預金等の流動資産情報を取
    得する流動資産情報取得部と、 前記知的財産権および知的財産権以外の投資対象への投
    資状態の情報と前記流動資産の情報とをまとめてファン
    ドの投資管理情報として提供する投資管理情報提供部
    と、 を含むことを特徴とするファンド情報処理装置。
  10. 【請求項10】 コンピュータシステムを用いて特許等
    の知的財産権を投資対象とした知的財産ファンドに関す
    る情報を処理するファンド情報処理方法であって、 前記知的財産ファンドの投資対象たる知的財産権または
    その代替物としての有価証券等に対する投資状態の情報
    を取得し、 前記知的財産ファンドを知的財産権以外に投資したとき
    の投資対象たる有価証券等への投資状態の情報を取得
    し、 前記知的財産ファンドの現金預金等の流動資産情報を取
    得し、 前記知的財産権および知的財産権以外の投資対象への投
    資状態の情報と前記流動資産の情報とをまとめて、それ
    らの合計額および収益率情報とともに、ファンド全体の
    投資管理情報として提供する、 ことを特徴とするファンド情報処理方法。
  11. 【請求項11】 特許等の知的財産権を投資対象とした
    知的財産ファンドに関する情報を処理するファンド情報
    処理装置であって、 前記知的財産ファンドの投資対象たる知的財産権または
    その代替物としての有価証券等に対する投資額の情報
    を、複数の投資案件のそれぞれについて取得する投資額
    情報取得部と、 前記複数の投資案件のそれぞれから得られると予想され
    る収益を示す予想収益額の情報を取得する予想収益額情
    報取得部と、 前記複数の投資案件の前記投資額および前記予想収益額
    を提示することにより、無体財産権特有のリスクを低減
    する分散投資状態の情報を提供する投資管理情報提供部
    と、 を含むことを特徴とするファンド情報処理装置。
  12. 【請求項12】 コンピュータシステムを用いて特許等
    の知的財産権を投資対象とした知的財産ファンドに関す
    る情報を処理するファンド情報処理方法であって、 前記知的財産ファンドの投資対象たる知的財産権または
    その代替物としての有価証券等に対する投資額の情報
    を、複数の投資案件のそれぞれについて取得し、 前記複数の投資案件のそれぞれから得られると予想され
    る収益を示す予想収益額の情報を取得し、 前記複数の投資案件の前記投資額および前記予想収益額
    を提示することにより、無体財産権特有のリスクを低減
    する分散投資状態の情報を提供する、 ことを特徴とするファンド情報処理方法。
  13. 【請求項13】 特許等の知的財産権を投資対象とした
    知的財産ファンドに関する情報を処理するファンド情報
    処理装置であって、 投資対象たる知的財産権またはその代替物としての有価
    証券等の価値情報に基づいて得られるファンド純資産ま
    たはファンド持分評価額に関連し、ファンド販売価格の
    設定の基準になる価格設定基準情報を取得する価格設定
    基準情報取得部と、 前記価格設定基準情報に基づいて、ファンド持分評価額
    またはそれを調整した価格をファンド販売価格として設
    定する価格設定処理部と、 投資家からのファンド購入の申込情報を受け付ける申込
    情報受付部と、 前記ファンド販売価格と前記申込情報に基づき、購入を
    申し込んだ投資家に対するファンド販売のための処理を
    行なう販売情報処理部と、 を含むことを特徴とするファンド情報処理装置。
  14. 【請求項14】 特許等の知的財産権を投資対象とした
    知的財産ファンドに関する情報を処理するファンド情報
    処理方法であって、 投資対象たる知的財産権またはその代替物としての有価
    証券等の価値情報に基づいて得られるファンド純資産ま
    たは持分評価額に関連し、ファンド販売価格の設定の基
    準になる価格設定基準情報を取得し、 前記価格設定基準情報に基づいて、ファンド持分評価額
    またはそれを調整した価格をファンド販売価格として設
    定し、 投資家からのファンド購入の申込情報を受け付け、 前記ファンド販売価格と前記申込情報に基づき、購入を
    申し込んだ投資家に対するファンド販売のための処理を
    行なうことを特徴とするファンド情報処理方法。
  15. 【請求項15】 特許等の知的財産権を投資対象とした
    知的財産ファンドに関する情報を処理するファンド情報
    処理装置であって、 投資対象たる知的財産権またはその代替物としての有価
    証券等の価値情報に基づいて得られるファンド純資産ま
    たはファンド持分評価額に関連し、ファンド投資判断の
    基準になる投資判断基準情報を取得する投資判断基準情
    報取得部と、 前記投資判断基準情報を用いて、前記知的財産ファンド
    へ投資するか否かを判断するための処理を行なう投資判
    断処理部と、 前記投資判断処理部の処理結果に基づいて、ファンド購
    入の申込情報を生成する申込情報生成部と、 を含むことを特徴とするファンド情報処理装置。
  16. 【請求項16】 特許等の知的財産権を投資対象とした
    知的財産ファンドに対する投資判断処理方法であって、 投資対象たる知的財産権またはその代替物としての有価
    証券等の価値情報に基づいて得られるファンド純資産ま
    たはファンド持分評価額に関連し、ファンド投資判断の
    基準になる投資判断基準情報を取得し、 前記投資判断基準情報を用いて、前記知的財産ファンド
    へ投資するか否かを判断するための処理を行い、 前記知的財産ファンドへ投資するか否かの判断に基づい
    て、ファンド購入の申込情報を生成することを特徴とす
    る投資判断処理方法。
  17. 【請求項17】 特許等の知的財産権を投資対象とした
    知的財産ファンドに関する情報を処理するファンド情報
    処理装置であって、 前記知的財産ファンドに対する投資家からの出資金の情
    報を受け付ける出資金受付処理部と、 前記出資金に基づいて、前記知的財産ファンドの投資対
    象たる知的財産権またはその代替物としての有価証券等
    へ投資する投資処理部と、 前記投資処理部による投資に基づいて得られる収益情報
    を受け付ける収益受付処理部と、 前記収益受付部により得られた収益情報を投資家に分配
    する収益分配処理部と、 を含むことを特徴とするファンド情報処理装置。
  18. 【請求項18】 コンピュータシステムを用いて特許等
    の知的財産権を投資対象とした知的財産ファンドに関す
    る情報を処理するファンド情報処理方法であって、 前記知的財産ファンドに対する投資家からの出資金の情
    報を受け付ける出資金受付ステップと、 前記出資金に基づいて、前記知的財産ファンドの投資対
    象たる知的財産権またはその代替物としての有価証券等
    へ投資する投資ステップと、 前記投資処理部による投資に基づいて得られる収益情報
    を受け付ける収益受付ステップと、 前記収益受付部により得られた収益情報を投資家に分配
    する収益分配ステップと、 を含むことを特徴とするファンド情報処理方法。
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