JP2004234186A - データ処理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】煩雑なケーブルを用いることなく、データ処理装置とデータ入力装置との間で静止画、動画、音声等のコンテンツデータの送受信やバッテリ充電が行えるようにすることである。
【解決手段】データ処理装置100とデータ入力装置200とを備え、両装置間で静止画、動画、音声等のコンテンツデータが無線で送受信可能であると共に両装置の動作を制御する為の各種制御信号も無線で送受信可能となっている。データ処理装置100はデータ入力装置200から電力供給の要請信号を受信すると電力供給用電磁波を出力し、更に、データ入力装置200から無線送信されたバッテリ209の充電量が規定値に満たないと電力供給用電磁波をデータ入力装置200に出力する。データ入力装置200は、当該電力供給用電磁波の受信によって生じる誘導起電力をバッテリ209の充電に充てる。
【選択図】 図1
【解決手段】データ処理装置100とデータ入力装置200とを備え、両装置間で静止画、動画、音声等のコンテンツデータが無線で送受信可能であると共に両装置の動作を制御する為の各種制御信号も無線で送受信可能となっている。データ処理装置100はデータ入力装置200から電力供給の要請信号を受信すると電力供給用電磁波を出力し、更に、データ入力装置200から無線送信されたバッテリ209の充電量が規定値に満たないと電力供給用電磁波をデータ入力装置200に出力する。データ入力装置200は、当該電力供給用電磁波の受信によって生じる誘導起電力をバッテリ209の充電に充てる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、静止画、動画、音声等のコンテンツデータを入力するデータ入力装置と、このようなコンテンツデータに対してデータ処理を行うデータ処理装置とによって成るデータ処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、デジタルカメラ等のデータ入力装置により作成された静止画、動画、音声等のコンテンツデータを、PC(Personal Computer)を介することなく、プリンタ等のデータ処理装置に直接送信し、当該データ入力装置から当該データ処理装置の動作を制御することにより、この送信されたコンテンツデータに対するデータ処理(例えば、プリントアウトやデータ処理装置に接続中の他のAV機器への出力等。)が可能なデータ処理システムが実現されつつある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特願平9−334825号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の技術には、以下に示す問題点がある。すなわち、データ入力装置とデータ処理装置との間で行われる通信はケーブルを介して行われるため、種々の困難が生じ得る。
例えば、ケーブル接続部における接点破損や、当該接続部における静電気によるメモリ障害等が生じる可能性がある。
更に、種々のケーブルがデータ処理装置やデータ入力装置に接続されているため、煩雑であり、扱いが不便である。特に、データ処理装置とデータ入力装置との間で通信やバッテリ充電を行うためのケーブルが必要であり、煩雑で扱いにくい。
更に、ケーブルがノイズを拾う可能性があるので、ケーブルに十分なシールド処理を施す必要があるが、このようなシールド処理されたケーブルは重く、扱いが困難となる。
すなわち、上記従来のデータ処理システムでは、煩雑なケーブルを用いなければデータ処理装置とデータ入力装置との間で通信やバッテリ充電が行えない。
【0005】
本発明の課題は、静止画、動画、音声等のコンテンツデータを入力するデータ入力装置と、このコンテンツデータに対してデータ処理を行うデータ処理装置とによって成るデータ処理システムにおいて、煩雑なケーブルを用いることなく、データ処理装置とデータ入力装置との間で通信やバッテリ充電が行えるようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
静止画、動画又は音声を表すコンテンツデータを入力するデータ入力装置と、該コンテンツデータに対してデータ処理を行うデータ処理装置とを備えて構成されるデータ処理システムであって、
前記データ入力装置は、前記データ処理装置との間で前記コンテンツデータの送受信を無線により行う第1の無線通信制御部を備え、
前記データ処理装置は、前記データ入力装置との間で前記コンテンツデータの送受信を無線により行う第2の無線通信制御部を備えたことを特徴とする。
【0007】
更に、請求項2に記載の発明のように、請求項1に記載の発明において、
前記データ処理装置は、前記データ入力装置内に誘導起電力を生じさせて該データ入力装置に電力供給を行うための電力供給用電磁波を第1のアンテナを介して出力する第1の電源制御部を備え、
前記データ入力装置は、前記第1の電源制御部から出力された前記電力供給用電磁波を受信して誘導起電力を発生させる第2のアンテナと、該第2のアンテナに生じた誘導起電力によって自装置に電力供給を行う第2の電源制御部とを備えるのが好ましい。
【0008】
更に、請求項3に記載の発明のように、請求項1に記載の発明において、
前記データ入力装置は、前記データ処理装置内に誘導起電力を生じさせて該データ処理装置に電力供給を行うための電力供給用電磁波を第2のアンテナを介して出力する第2の電源制御部を備え、
前記データ処理装置は、前記第2の電源制御部から出力された前記電力供給用電磁波を受信して誘導起電力を発生させる第1のアンテナと、該第1のアンテナに生じた誘導起電力によって自装置に電力供給を行う第1の電源制御装置とを備えるのが好ましい。
【0009】
更に、請求項4に記載の発明のように、請求項2又は3に記載の発明において、
前記第1のアンテナは、前記データ入力装置との間で前記電力供給用電磁波と前記コンテンツデータとを送受信し、
前記第2のアンテナは、前記データ処理装置との間で前記電力供給用電磁波と前記コンテンツデータとを送受信し、
前記第1の無線通信制御部は、前記第1のアンテナを介して送受信された前記電力供給用電磁波と前記コンテンツデータとを各々選別して該コンテンツデータのみを抽出し、
前記第2の無線通信制御部は、前記第2のアンテナを介して送受信された前記電力供給用電磁波と前記コンテンツデータとを各々選別して該コンテンツデータのみを抽出し、
前記第1の電源制御部は、前記第1のアンテナを介して送受信された前記電力供給用電磁波と前記コンテンツデータとを各々選別して該電力供給用電磁波のみを抽出し、
前記第2の電源制御部は、前記第2のアンテナを介して送受信された前記電力供給用電磁波と前記コンテンツデータとを各々選別して該電力供給用電磁波のみを抽出するのが好ましい。
【0010】
更に、請求項5に記載の発明のように、請求項3又は4に記載の発明において、
前記データ処理装置は、
充電可能な第1のバッテリと、
外部電源又は前記データ入力装置から出力された前記電力供給用電磁波により電力の供給が行われている際に自装置の電力消費量が予め設定された規定値を下回ると、当該供給中の電力を前記第1のバッテリの充電に充てるよう前記第1の電源制御部を制御する第1の制御部と、
を備えるのが好ましい。
【0011】
更に、請求項6に記載の発明のように、請求項2又は4に記載の発明において、
前記データ入力装置は、
充電可能な第2のバッテリと、
外部電源又は前記データ処理装置から出力された前記電力供給用電磁波により電力の供給が行われている際に自装置の電力消費量が予め設定された規定値を下回ると、当該供給中の電力を前記第2のバッテリの充電に充てるよう前記第2の電源制御部を制御する制御する第2の制御部と、
を備えるのが好ましい。
【0012】
更に、請求項7に記載の発明のように、請求項5に記載の発明において、
前記第1の制御部は、前記データ入力装置との間で前記コンテンツデータの送受信が行われていない場合及び/又は自装置が動作中でない場合に前記第1のバッテリが充電完了状態の際、電源オン状態、電源オフ状態又はスリープ状態のうち何れか指定された状態に自装置を設定するのが好ましい。
【0013】
更に、請求項8に記載の発明のように、請求項6に記載の発明において、
前記第2の制御部は、前記データ処理装置との間で前記コンテンツデータの送受信が行われていない場合及び/又は自装置が動作中でない場合に前記第2のバッテリが充電完了状態の際、電源オン状態、電源オフ状態又はスリープ状態のうち何れか指定された状態に自装置を設定するのが好ましい。
【0014】
更に、請求項9に記載の発明のように、請求項5又は7に記載の発明において、
前記第1の制御部は、前記データ入力装置から供給中の電力を前記第1のバッテリの充電に充てている際、該第1のバッテリが充電完了状態に到ると、この旨を前記データ入力装置に向けて送信するよう前記第1の無線通信制御部を制御し、
前記第2の制御部は、充電可能な第2のバッテリを備え、前記第1の制御部によって送信された前記第1のバッテリが充電完了状態である旨を受信すると、前記第2のバッテリの充電を行うよう前記第2の電源制御部を制御するのが好ましい。
【0015】
更に、請求項10に記載の発明のように、請求項6又は8に記載の発明において、
前記第2の制御部は、前記データ処理装置から供給中の電力を前記第2のバッテリの充電に充てている際、該第2のバッテリが充電完了状態に到ると、この旨を前記データ処理装置に向けて送信するよう前記第2の無線通信制御部を制御し、
前記第1の制御部は、充電可能な第1のバッテリを備え、前記第2の制御部によって送信された前記第2のバッテリが充電完了状態である旨を受信すると、前記第1のバッテリの充電を行うよう前記第1の電源制御部を制御するのが好ましい。
【0016】
更に、請求項11に記載の発明のように、請求項9に記載の発明において、
前記第2の制御部は、前記第1のバッテリの充電完了後に行った前記第2のバッテリの充電が完了した際、電源オン状態、電源オフ状態又はスリープ状態のうち何れか指定された状態に自装置を設定するのが好ましい。
【0017】
更に、請求項12に記載の発明のように、請求項10に記載の発明において、
前記第1の制御部は、前記第2のバッテリの充電完了後に行った前記第1のバッテリの充電が完了した際、電源オン状態、電源オフ状態又はスリープ状態のうち何れか指定された状態に自装置を設定するのが好ましい。
【0018】
更に、請求項13に記載の発明のように、請求項5、7、9、11のうち何れか一項に記載の発明において、
前記第1の制御部は、前記データ入力装置との間で前記コンテンツデータの送受信が現在行われているか否かにかかわらず前記第1のバッテリの充電量が規定値を下回った場合又は該第1のバッテリを充電する旨の指示が入力されると、電力供給を要請する信号を前記データ入力装置に送信するよう前記第1の無線通信制御部を制御し、
前記第2の制御部は、前記第1の制御部により送信された前記電力供給を要請する信号を受信すると、前記データ処理装置との間で前記コンテンツデータの送受信が現在行われているか否かにかかわらず、前記電力供給用電磁波を該データ処理装置に向けて出力するのが好ましい。
【0019】
更に、請求項14に記載の発明のように、請求項6、8、10、12のうち何れか一項に記載の発明において、
前記第2の制御部は、前記データ処理装置との間で前記コンテンツデータの送受信が現在行されているか否かにかかわらず前記第2のバッテリの充電量が規定値を下回った場合又は該第2のバッテリを充電する旨の指示が入力されると、電力供給を要請する信号を前記データ処理装置に送信するよう前記第2の無線通信制御部を制御し、
前記第1の制御部は、前記第2の制御部により送信された前記電力供給を要請する信号を受信すると、前記データ入力装置との間で前記コンテンツデータの送受信が現在行われているか否かにかかわらず、前記電力供給用電磁波を該データ入力装置に向けて出力するのが好ましい。
【0020】
更に、請求項15に記載の発明のように、請求項1〜14のうち何れか一項に記載の発明において、
前記第1の制御部は、前記データ入力装置を制御するための制御信号を該データ入力装置に向けて送信するよう前記第1の無線通信制御部を制御し、
前記第2の制御部は、前記第1の制御部により送信された制御信号に応じて自装置を動作させるのが好ましい。
【0021】
更に、請求項16に記載の発明のように、請求項1〜15のうち何れか一項に記載の発明において、
前記第2の制御部は、前記データ処理装置を制御するための制御信号を該データ処理装置に向けて送信するよう前記第2の無線通信制御部を制御し、
前記第1の制御部は、前記第2の制御部により送信された制御信号に応じて自装置を動作させるのが好ましい。
【0022】
更に、請求項17に記載の発明のように、請求項1〜16のうち何れか一項に記載の発明において、
前記第1の制御部は、前記データ入力装置を制御するための制御信号を該データ入力装置に向けて送信するよう前記第1の無線通信制御部を制御し、
前記第2の制御部は、前記データ処理装置を制御するための制御信号を該データ処理装置に向けて送信するよう前記第2の無線通信制御部を制御するのが好ましい。
【0023】
更に、請求項18に記載の発明のように、請求項17に記載の発明において、
前記第1の制御部は、前記第2の制御部により送信された制御信号に応じて自装置を動作させ、
前記第2の制御部は、前記第1の制御部により送信された制御信号に応じて自装置を動作させるのが好ましい。
【0024】
更に、請求項19に記載の発明のように、請求項1〜3、5〜18の何れか一項に記載の発明において、
前記第1及び第2の無線通信制御部は、
前記コンテンツデータの送受信を、赤外光を用いて行うのが好ましい。
【0025】
従って、ケーブル(有線)を用いることなく、無線によりデータ処理装置とデータ入力装置との間でコンテンツデータが送受信可能となるので、ケーブルを用いた場合にケーブル接続部で生じる可能性がある接点破損や、当該接続部を介して生じ得る静電気によるメモリ障害等が回避可能となる。
更に、ケーブルを用いずにデータ処理装置とデータ入力装置とが接続可能となるので、使用するケーブル数が少なくて済み、扱い易くなる。
更に、データ処理装置からデータ入力装置へ電力供給する際にも、電力供給用電磁波によって電力供給が行われるので、電力供給用のケーブルを用いる必要がなく、使用するケーブル数が更に少なくて済み、より扱い易いものとなる。
更に、ノイズ対策として十分なシールド処理が施された重くて扱いにくいケーブルを用いることがないので、使い勝手の良いものとなる。
更に、データ入力装置からデータ処理装置の動作が制御できるだけでなく、データ処理装置からもデータ入力装置の動作が制御できるので、より幅広い利用が可能となる。
更に、データ入力装置からデータ処理装置にコンテンツデータの送信が行えるだけでなく、データ処理装置からデータ入力装置に対してもコンテンツデータの送信が行えるので、より幅広い利用が可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】
<第1の実施例>
以下、図1〜図4を参照して、本発明を適用したデータ処理システム1について詳細に説明する。
【0027】
図1、図2を参照してデータ処理システム1の構成を説明する。図1に示すように、データ処理システム1は、データ処理装置100とデータ入力装置200とにより構成される。以下、データ処理装置100を複合型プリンタに、データ入力装置200をデジタルカメラに想定して説明する。
【0028】
まず、データ処理装置100の構成を説明する。
データ処理装置100は、アンテナ101、無線通信制御部102、プロセッサ103、プリンタ部104、スキャナ部105、電源106、電源制御部107、アンテナ108、制御部109、メモリ110、操作部111、表示部112、音声出力部113、AV端子114、ディスク部115、有線通信部116、バッテリ117等を備えて構成される。
【0029】
アンテナ101は、静止画、動画又は音声等のコンテンツを表す各種デジタル信号や各種アナログ信号、各種制御信号(データ処理装置100やデータ入力装置200を制御するための信号。)、更には、データ処理装置100やデータ入力装置200のバッテリ充電量等を表す信号を送受信するためのものであり、無線通信制御部102は、アンテナ101を介して送受信される上記各種信号に対する変調・復調を行う。
【0030】
プロセッサ103は、静止画、動画等の画像データや音声データの圧縮・伸長を行い、プリンタ部104は、プロセッサ103により出力された画像データをプリント出力し、スキャナ部105は、図示しない読み取り部にセットされた原稿(例えば、写真や本など。)から画像を読み取って画像データを出力する。
なお、データ処理装置100は、図示しない音声入力部を備えても良く、この場合、プロセッサ103は、当該音声入力部から出力された音声データを圧縮する。ここで、上記音声入力部は、マイクと当該マイクから入力されたアナログ音声信号をデジタル音声データに変換するA/D変換器とを備える(何れも、図示略。)。
【0031】
電源106は、外部AC電源から所定のDC電源に変換し、データ処理装置100の各部に電力を供給する。また、電源106は、外部AC電源から電力供給の有無を検出し、当該検出結果を制御部109に送信する。
【0032】
電源制御部107は、データ入力装置200に電力供給するための電磁波(変動する電場(マイクロウェーブ)や磁場(磁力線)であり、以下、電力供給用電磁波という。)をアンテナ108を介して出力する。
【0033】
ここで、データ入力装置200は、後述するアンテナ207を備え、アンテナ108から電力供給用電磁波が出力されると、データ入力装置200では当該電力供給用電磁波によって当該アンテナ207に誘導起電力が生じ、これにより、データ入力装置200に電力が供給され、バッテリ209に対する充電が可能となる。
また、電力供給用電磁波が磁力線(すなわち、変動する磁場。)の場合、マイクロウェーブに比べ、電力供給先のデータ入力装置200が至近距離(例えば、数センチメートル。)に存在しないと電力供給が困難となるが、当該磁力線が周辺機器に与える影響を十分抑制できると共に、無線により電力供給を行うという本発明のメリットを享受できる。
【0034】
電源制御部107は、制御部109による制御に基づき電源106から供給される電力をバッテリ117やデータ処理装置100の各構成部に振り分け、バッテリ117から供給される電力をデータ処理装置100の各構成部に供給する。ここで、バッテリ117は、充電可能なバッテリであり、データ処理装置100に対し着脱自在に設けられている。
【0035】
電源制御部107は、バッテリ117の充電量を検出すると、当該検出結果を制御部109に送信する。
【0036】
制御部109は、メモリ110に予め格納された各種プログラムを実行してデータ処理装置100を統括的に制御する。制御部109は、特に、図3のフローチャートに示す充電処理を行うための充電プログラムと、図4のフローチャートに示す電力供給処理を行うための電力供給プログラムとを実行する。
【0037】
制御部109は、操作部111を介して電源106及びバッテリ117がオン/オフ/スリープの何れかの状態に設定されると、当該設定に応じて電源106を制御する。
【0038】
ここで、電源106及びバッテリ117におけるオン/オフ/スリープの各状態について説明する。オン状態とは、データ処理装置100の電源が投入され(すなわち、図示しない電源スイッチがオンされ)、データ処理装置100が有する機能が何れも使用可能な状態であり、オフ状態とは、データ処理装置100の電源が断となっており(すなわち、上記電源スイッチがオフされ)、データ処理装置100が有する機能の何れも使用不可能な状態であり、スリープ状態とは、低電力モードによる状態であり、データ処理装置100が有する何れかの入力キーが操作されると、当該キー操作がトリガとなりデータ処理装置100はオン状態となってデータ処理装置100が有する全ての機能が使用可能となる。スリープ状態からオン状態に移行する際、制御部109は、データ処理装置100をオフ状態の場合と同様に一から起動させることなく(すなわち、ブート等の初期処理を行うことなく)短時間でオン状態に移行できる。
【0039】
制御部109は、電源制御部107に問い合わせて、データ処理装置100における電力消費量を算出する。
【0040】
制御部109は、データ入力装置200から送信された電力供給の要請信号を受信すると、データ入力装置200との間で通信中であるか否かにかかわらず、電源制御部107を制御してアンテナ108から電力供給用電磁波を出力する。この時、制御部109は、電力供給用電磁波を出力した旨の信号をデータ入力装置200に送信する。
【0041】
メモリ110は、制御部109により実行される各種プログラムや当該プログラム実行時に必要な各種データを格納する。特に、メモリ110は、上記充電プログラム、電力供給プログラムを格納する。
【0042】
操作部111は、図2に示すデータ処理装置100の操作面に設けられた各種入力キーを備え、当該入力キーが押下されることによりデータ処理装置100やデータ入力装置200の動作制御を行うための各種指示入力が行われる。操作部111は、特に、電源106及びバッテリ117をオン/オフ/スリープの何れかの状態に設定するための電源選択部(図示略。)を備える。
【0043】
表示部112は、図2に示すデータ処理装置100の操作面に設けられたLCD(Liquid Crystal Diplay)等の表示装置を備え、制御部109から送信される各種表示データを当該表示装置に表示する。
【0044】
音声出力部113は、図2に示すデータ処理装置100の操作面に設けられたスピーカを備え、制御部109から送信された音声データをアナログデータに変換して当該スピーカから放音する。
【0045】
AV端子114は、図2に示すデータ処理装置100の操作面に設けられ、外部AV機器との間でデータ(画像等のコンテンツだけでなく、データ処理装置100や現在接続中の外部AV機器の動作制御を行うための各種指示信号等を含む。)の送受信を行うための端子である。
【0046】
ディスク部115は、図2に示すデータ処理装置100の操作面に設けられたディスク装着口を介して装着されたDVD−RやCD−R等のディスクに対し、データの読み取りや書き込みを行う。
【0047】
有線通信部116は、データ入力装置200との間で有線によるデータの送受信を行うためのインターフェースを備える。例えば、有線通信部116は、USB(Universal Serial Bus)やLAN(Local Area Network)等によりデータの送受信を行うためのインターフェースを備える。
【0048】
次に、データ入力装置200の構成を説明する。本第1の実施例においては、データ入力装置200をデジタルカメラとして説明する。
【0049】
図1に示すように、データ入力装置200は、レンズ201、CCD202、プロセッサ203、無線通信制御部204、アンテナ205、データ格納部206、アンテナ207、電源制御部208、バッテリ209、制御部210、メモリ211、操作部212、表示部213、有線通信部214等を備えて構成される。
【0050】
CCD202は、レンズ201を介して入射された撮像画像を電気信号に光電変換し、更に当該電気信号をデジタルデータに変換し、プロセッサ203は、CCD202や無線通信制御部204から入力された画像や音声等のコンテンツデータの圧縮・伸長を行う。
なお、データ入力装置200は、図示しない音声入力部を備えても良く、この場合、プロセッサ203は、当該音声入力部から出力された音声データを圧縮する。ここで、上記音声入力部は、マイクと当該マイクから入力されたアナログ音声信号をデジタル音声データに変換するA/D変換器とを備える(何れも、図示略。)。
【0051】
無線通信制御部204は、アンテナ205を介して送受信される静止画、動画又は音声等のコンテンツデータを表す各種デジタル信号や各種アナログ信号、各種制御信号(データ処理装置100やデータ入力装置200の動作を指示するための信号。)、更には、データ入力装置200やデータ処理装置100のバッテリ充電量を表す信号に対する変調・復調を行う。
【0052】
データ格納部206は、プロセッサ203から入力された画像データや音声データを格納する書き込み/読み出し自在なメモリである。
【0053】
アンテナ207は、データ処理装置100のアンテナ108から出力された電力供給用電磁波を受信すると誘導起電力を生じ、当該起電力を電源制御部208に出力する。
【0054】
電源制御部208は、制御部210による制御に基づきアンテナ207に生じた誘導起電力をバッテリ209やデータ入力装置200の各構成部に振り分け、バッテリ209から供給される電力をデータ入力装置200の各構成部に供給する。バッテリ209は、充電可能なバッテリであり、データ入力装置200に対し着脱自在に設けられている。
【0055】
電源制御部208は、制御部210による制御に基づき、アンテナ108から出力された電力供給用電磁波によりアンテナ207に生じた誘導起電力をバッテリ209の充電に充てる。
【0056】
電源制御部208は、バッテリ209の充電量を検出し、当該検出結果を制御部210に送信する。
【0057】
制御部210は、メモリ211に格納された各種プログラムを実行してデータ入力装置200を統括的に制御する。制御部210は、特に、図3のフローチャートに示す充電処理を行うための充電プログラムを実行する。
【0058】
制御部210は、操作部212を介してバッテリ209がオン/オフ/スリープの何れかの状態に設定されると、当該設定に応じて電源制御部208を制御する。
【0059】
制御部210は、電源制御部208に問い合わせて、データ入力装置200における電力消費量を算出する。
【0060】
制御部210は、電源制御部208により検出されたバッテリ209の充電量をデータ処理装置100に送信する。また、制御部210は、バッテリ209の充電量が規定値未満であるか否かを判定し、当該充電量が当該規定値未満の場合、バッテリ209を充電するための電力供給用電磁波の出力をデータ処理装置100に要請する(すなわち、電力供給の要請信号をデータ処理装置100に送信する。)。
【0061】
制御部210は、データ処理装置100から電力供給用電磁波を送信した旨の信号を受信すると、電源制御部208を制御してアンテナ207に生じた誘導起電力をバッテリ209の充電に充てる。
【0062】
メモリ211は、制御部210により実行される各種プログラムや当該プログラム実行時に必要な各種データを格納する。特に、メモリ211は、上記充電プログラムを格納する。
【0063】
操作部212は、図示しない各種入力キー、例えば、撮影指示を入力するためのレリーズスイッチやバッテリ209をオン/オフ/スリープの何れかの状態に設定するための電源選択部(何れも図示略。)を備える。操作部212は、これら各種入力キーが押下されることによりデータ入力装置200やデータ処理装置100の動作制御を行うための各種指示入力が行われる。
【0064】
表示部213は、図示しないLCD等の表示装置を備え、制御部210から送信される各種表示データを当該表示装置に表示する。また、表示部213は、レンズ201を介して入力された撮像画像を連続的に表示するファインダとしての機能も有する。
【0065】
有線通信部214は、データ処理装置10との間で有線によるデータの送受信を行うためのインターフェースを備える。例えば、有線通信部214は、USB(Universal Serial Bus)やLAN(Local Area Network)等によりデータの送受信を行うためのインターフェースを備える。
【0066】
次に、図3、図4を参照してデータ処理システム1の動作を説明する。図3のフローチャートに示す充電処理は、データ処理装置100及びデータ入力装置200により実行可能であるが、図4のフローチャートに示す電力供給処理はデータ処理装置100によって実行可能となっている。
【0067】
なお、データ入力装置200が外部AC電源からの電力供給が可能な場合(図6に示すデータ入力装置200a参照。)、データ入力装置200は上記電力供給処理が実行可能となる。
【0068】
まず、図3を参照して充電処理について説明する。
制御部109は、電源制御部107に問い合わせて外部AC電源から電力供給されているか否かを判定し(ステップS10)、電力供給されていると判定した場合(ステップS10;Yes)、データ処理装置100における電力消費量が規定値以上であるか否かを監視する(ステップS11)。ここで、電力消費量が規定値以上の場合には、データ処理装置100が現在動作中であることを意味する。
【0069】
なお、データ入力装置200の場合、制御部210は、ステップS10において、電源制御部208に問い合わせて電力供給用電磁波を受信したことによる誘導起電力がアンテナ207に生じたか否かによって、データ入力装置200に電力が供給されているか否かを判定する。
【0070】
ステップS11の段階で、電力消費量が規定値以上でない場合、すなわち、データ処理装置100が動作中でない場合(ステップS11;No)、制御部109は、バッテリ117が充電完了状態であるか否か、すなわち、バッテリ117の充電率が100%であるか否かを判定する(ステップS12)。
【0071】
ステップS12の段階で、バッテリ117が充電完了状態の場合(ステップS12;Yes)、制御部109は、操作部111を介して入力された指示に応じて電源106及びバッテリ117をオン/オフ/スリープの何れかの状態に設定する。
【0072】
ステップS10に戻って説明する。電力供給されていないと判定した場合(ステップS10;No)、制御部109は、バッテリ117の充電量が規定値以上であるか否かを判定する(ステップS16)。
【0073】
ステップS16の段階で、バッテリ117の充電量が規定値以上の場合(ステップS16;Yes)、制御部109は、ステップS10に再度移行して外部AC電源から電力供給の有無を再び判定し、バッテリ117の充電量が規定値に達していない場合(ステップS16;No)、ステップS15に移行して、通信状態表示部11を介して入力された指示に応じて電源106及びバッテリ117をオン/オフ/スリープの何れかの状態に設定する。
【0074】
ステップS16;Noの分岐の際、データ処理装置100の消費電力は規定値を超えていないが(ステップS11;No)、制御部109は、更に、データ入力装置200との間で通信が行われていない場合に限ってステップS15に移行し、電源106及びバッテリ117をオン/オフ/スリープの何れかの状態に設定するようにしても良い。
【0075】
ステップS12に戻って説明する。バッテリ117が充電完了状態でない場合、すなわち、バッテリ117の充電率が100%未満の場合(ステップS12;No)、制御部109は、外部AC電源から供給される電力によってバッテリ117を充電する(ステップS13)。この時、制御部109は、充電時間を設定するためのタイマー(例えば、10分。)をセットする。
【0076】
その後、制御部109は、タイマーがタイムアップするまで(例えば、10分経過するまで)バッテリ117に対する充電を継続し(ステップS14;No)、タイマーがタイムアップすると(ステップS14;Yes)、ステップS12に移行してバッテリ117が充電完了状態であるか否かを判定し、バッテリ117が充電完了状態となるまでステップS12〜S14の処理を繰り返す。
【0077】
次に、図4を参照して電力供給処理について説明する。データ処理装置100は、現在、データ入力装置200との間でデータの送受信を行っているものとする。
制御部109は、相手装置(この場合、データ入力装置200。)のバッテリ209が充電完了状態であるか否かをデータ入力装置200から送信されたバッテリ209の充電量を示す信号に基づいて判定し(ステップS20)、バッテリ209が充電完了状態の場合(ステップS20;Yes)、自装置(この場合、データ処理装置100。)のバッテリ117が充電完了状態であるか否かを判定する(ステップS23)。
【0078】
ステップS20に戻って説明する。バッテリ209が充電完了状態ではない場合(ステップS20;No)、制御部109は、アンテナ108を介して電力供給用電磁波を出力し、アンテナ207に誘導起電力を発生させてデータ入力装置200のバッテリ209を充電可能とする(ステップS21)。この時、制御部109は、データ入力装置200の制御部210に充電を行う旨の信号を送信し、制御部210は、当該信号を受信すると、電源制御部208を制御してアンテナ207に生じた誘導起電力をバッテリ209の充電に充てる。
【0079】
ステップS21の処理の際、制御部109は、充電時間を設定するためのタイマー(例えば、10分。)をセットする。
【0080】
その後、制御部109は、タイマーがタイムアップするまで(例えば、10分経過するまで)バッテリ209に対する充電を継続し(ステップS22;No)、タイマーがタイムアップすると(ステップS22;Yes)、ステップS20に移行してバッテリ209が充電完了状態であるか否かを判定し、バッテリ209が充電完了状態となるまでステップS20〜S22の処理を繰り返す。
【0081】
バッテリ209が充電完了状態になると、制御部109は、充電を終了する旨の信号をデータ入力装置200に送信し、制御部210は、当該信号を受信すると、電源制御部208を制御してバッテリ209に対する充電を終了させる。
この時、制御部210は、操作部212を介して入力された指示に応じてバッテリ209をオン/オフ/スリープの何れかの状態に設定するようにしても良い。
【0082】
ステップS23に戻って説明する。バッテリ117が充電完了状態の場合(ステップS23;Yes)、制御部109は、操作部111を介して入力された指示に応じて電源106及びバッテリ117をオン/オフ/スリープの何れかの状態に設定する。
【0083】
ステップS23の段階で、バッテリ117が充電完了状態ではない場合(ステップS23;No)、制御部109は、外部AC電源から供給される電力によりバッテリ117を充電させる(ステップS24)。この時、制御部109は、充電時間を設定するためのタイマー(例えば、10分。)をセットする。
【0084】
その後、制御部109は、タイマーがタイムアップするまで(例えば、10分経過するまで)バッテリ117に対する充電を継続し(ステップS25;No)、タイマーがタイムアップすると(ステップS25;Yes)、ステップS23に移行してバッテリ117が充電完了状態であるか否かを判定し、バッテリ117が充電完了状態となるまでステップS23〜S25の処理を繰り返す。
【0085】
ステップS23の段階で、バッテリ117が充電完了状態の場合(ステップS23;Yes)、操作部111を介して入力され指示に応じて電源106及びバッテリ117をオン/オフ/スリープの何れかの状態に設定する(ステップS26)。
【0086】
以上説明したように、本第1の実施例におけるデータ処理システム1は、データ処理装置100とデータ入力装置200とを備え、データ処理装置100とデータ入力装置200との間で、静止画、動画、音声等のコンテンツデータが無線で送受信可能であると共に、データ処理装置100やデータ入力装置200の動作を制御する為の各種制御信号も無線で送受信可能となっている。
データ処理装置100は、データ入力装置200から電力供給の要請信号を受信すると、データ入力装置200との間で通信が行われているか否かにかかわらず、電力供給用電磁波を出力する。更に、データ処理装置100は、データ入力装置200から無線送信されたバッテリ209の充電量が規定値に満たない場合、電力供給用電磁波をデータ入力装置200に出力する。
データ入力装置200は当該電力供給用電磁波の受信によって生じる誘導起電力をバッテリ209の充電に充てる。
【0087】
従って、データ処理システム1では、ケーブル(有線)を用いることなく、無線によりデータ処理装置100とデータ入力装置200との間でコンテンツデータが送受信可能となるので、ケーブルを用いた場合にケーブル接続部で生じる可能性がある接点破損や、当該接続部を介して生じ得る静電気によるメモリ障害等が回避可能となる。
更に、ケーブルを用いずにデータ処理装置100とデータ入力装置200とが接続可能となるので、使用するケーブル数が少なくて済み、扱い易くなる。
更に、データ処理装置100からデータ入力装置200へ電力供給する際にも、電力供給用電磁波によって電力供給が行われるので、電力供給用のケーブルを用いる必要がなく、使用するケーブル数が更に少なくて済み、より扱い易いものとなる。
更に、ノイズ対策として十分なシールド処理が施された重くて扱いにくいケーブルを用いることがないので、使い勝手の良いものとなる。
更に、データ入力装置200からデータ処理装置100の動作が制御できるだけでなく、データ処理装置100からもデータ入力装置200の動作が制御できるので、より幅広い利用が可能となる。
更に、データ入力装置200からデータ処理装置100にコンテンツデータの送信が行えるだけでなく、データ処理装置100からデータ入力装置200に対してもコンテンツデータの送信が行えるので、より幅広い利用が可能となる。
【0088】
なお、本第1の実施例における記述は、本発明に係るデータ処理システムの一例を示すものであり、これに限定されるものではない。本第1の実施例におけるデータ処理システム1の細部構成及び詳細動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0089】
本実施例では、データ処理装置100を複合型プリンタに想定し、データ入力装置200をデジタルカメラに想定したが、これに限るものではない。
【0090】
また、データ処理装置100では、静止画、動画又は音声等のコンテンツを表す各種デジタル信号や各種アナログ信号、各種制御信号(データ処理装置100やデータ入力装置200の動作を制御するための信号。)、更には、データ処理装置100やデータ入力装置200のバッテリ充電量等を表す信号を送受信するためのアンテナ101と、データ入力装置200に電力供給する電力供給用電磁波を出力するためのアンテナ108とを別々に設けたが、これに限らず、一つのアンテナにまとめて用いるようにしても良い。更に、データ入力装置200では、静止画、動画又は音声等のコンテンツを表す各種デジタル信号や各種アナログ信号、各種制御信号(データ処理装置100やデータ入力装置200の動作を指示するための信号。)、更には、データ入力装置200やデータ処理装置100のバッテリ充電量を表す信号を送受信するためのアンテナ205と、アンテナ108から出力された電力供給用電磁波を受信して誘導起電力を生じるアンテナ207とを別々に設けたが、これに限らず、一つのアンテナにまとめて用いるようにしても良い。
【0091】
また、データ処理装置100は、外部AC電源(電源106)とバッテリ117の両方から給電可能であり、データ入力装置200はバッテリ209のみから給電可能であるとしたが、それに限らず、データ処理装置100は、バッテリのみから電力供給が可能であり、データ入力装置200は、バッテリと外部AC電源の両方から電力供給が可能なように構成するようにしても良い。
【0092】
以下、第2の実施例として、データ処理装置100においてアンテナ101とアンテナ108とが一つのアンテナにまとめれられ、更に、データ入力装置200においてアンテナ205とアンテナ207とが一つのアンテナにまとめられて構成されたデータ処理システム1aについて説明し(図5参照。)、次いで、第3の実施例として、外部AC電源とバッテリ209の両方から電力供給が可能なデータ入力装置200aと、バッテリ117のみから電力供給が可能なデータ処理装置100bとを備えて構成されるデータ処理システム1bについて説明する(図6参照。)。
【0093】
<第2の実施例>
まず、第2の実施例について詳細に説明する。
図5に、データ処理システム1aの内部構成を示す。なお、データ処理システム1aの各構成部のうち、データ処理システム1と同じ構成部については、特に説明が必要な個所を除き、簡略化のため、同一符号を付して説明を省略する。
【0094】
図5に示すように、データ処理システム1aは、データ処理装置100aとデータ入力装置200とを備えて構成される。
データ処理装置100aは、アンテナ118を備え、静止画、動画又は音声等のコンテンツを表す各種デジタル信号や各種アナログ信号、各種制御信号(データ処理装置100やデータ入力装置200の動作を制御するための信号。)、更には、データ処理装置100aやデータ入力装置200aのバッテリ充電量等を表す信号を送受信すると共に、データ入力装置200に電力供給するための電力供給用電磁波を出力する。
【0095】
データ入力装置200aは、静止画、動画又は音声等のコンテンツを表す各種デジタル信号や各種アナログ信号、各種制御信号(データ処理装置100やデータ入力装置200の動作を指示するための信号。)、更には、データ入力装置200やデータ処理装置100のバッテリ充電量を表す信号を送受信すると共に、アンテナ108から出力された電力供給用電磁波を受信して誘導起電力を発生させる。
【0096】
この場合、無線通信制御部102及び電源制御部107と、無線通信制御部204及び電源制御部208とは、それぞれ、送受信する信号や電磁波のスペクトル及びパワーの違いを利用して、静止画、動画又は音声等のコンテンツを表す各種デジタル信号や各種アナログ信号、各種制御信号(データ処理装置100やデータ入力装置200の動作を指示するための信号。)、更には、自装置や外部機器のバッテリ充電量を表す信号と、電力供給用電磁波とを各々選別して送受信する。
【0097】
これにより、データ処理装置100a及びデータ入力装置200aは、各々アンテナを一つずつ備えるだけでなので、機器構成が簡略化されると共に、コスト削減が可能となる。
【0098】
<第3の実施例>
次に、第3の実施例について詳細に説明する。図6に、データ処理システム1bの内部構成を示す。
なお、データ処理システム1aの各構成部のうち、データ処理システム1と同じ構成部については、特に説明が必要な個所を除き、簡略化のため、同一符号を付して説明を省略する。
【0099】
図6に示すように、データ処理システム1bは、データ処理装置100bとデータ入力装置200bとを備えて構成される。
【0100】
まず、データ処理装置100bについて説明する。
データ処理装置100bは、バッテリ117のみから電力供給が可能であり、データ入力装置200bは、外部AC電源(電源215)とバッテリ209の両方により電力供給が可能となっている。
【0101】
データ処理装置100bは、データ入力装置200bから供給される電力供給用電磁波によりバッテリ117の充電が可能となっている。
【0102】
すなわち、データ入力装置200bから出力された電力供給用電磁波を受信することによりアンテナ108に誘導起電力が生じ、これにより、データ処理装置100bに電力が供給され、バッテリ117に対する充電が可能となる。
【0103】
この場合、電源制御部107は、制御部109による制御に基づきアンテナ108に生じた誘導起電力をバッテリ117やデータ処理装置100bの各構成部に振り分け、バッテリ117から供給される電力をデータ処理装置100bの各構成部に供給する。
【0104】
電源制御部107は、制御部109による制御に基づき、アンテナ207から出力された電力供給用電磁波によりアンテナ108に生じた誘導起電力をバッテリ117の充電に充てる。
【0105】
電源制御部107は、バッテリ117の充電量を検出し、当該検出結果を制御部109に送信する。
【0106】
また、制御部109は、メモリ110に格納された各種プログラムを実行してデータ処理装置100bを統括的に制御する。ここで、上記充電プログラム(図3のフローチャート参照。)は実行可能のままであるが、上記電力供給プログラム(図4のフローチャート参照。)は実行されない。
【0107】
制御部109は、操作部111を介してバッテリ117がオン/オフ/スリープの何れかの状態に設定されると、当該設定に応じて電源制御部107を制御する。
【0108】
制御部109は、電源制御部107に問い合わせて、データ処理装置100bにおける電力消費量を算出する。
【0109】
制御部109は、電源制御部107により検出されたバッテリ117の充電量をデータ入力装置200bに送信する。また、制御部109は、バッテリ117の充電量が規定値未満であるか否かを判定し、当該充電量が当該規定値未満の場合、バッテリ117を充電するため、電力供給の要請信号をデータ入力装置200bに送信する。
【0110】
制御部109は、データ入力装置200bから電力供給用電磁波を送信した旨の信号を受信すると、電源制御部107を制御してアンテナ108に生じた誘導起電力をバッテリ117の充電に充てる。
【0111】
メモリ110は、制御部109により実行される各種プログラムや当該プログラム実行時に必要な各種データを格納する。特に、メモリ110は、上記充電プログラムを格納する。
【0112】
次に、データ入力装置200bについて説明する。
【0113】
電源215は、外部AC電源から所定のDC電源に変換し、データ入力装置200bの各部に電力を供給する。また、電源215は、外部AC電源から電力供給の有無を検出し、当該検出結果を制御部210に送信する。
【0114】
電源制御部208は、データ処理装置100に電力供給するための電力供給電磁波をアンテナ207を介して出力する。
【0115】
電源制御部208は、制御部210による制御に基づき電源215から供給される電力をバッテリ209やデータ入力装置200bの各構成部に振り分け、バッテリ209から供給される電力をデータ入力装置200bの各構成部に供給する。
【0116】
電源制御部208は、バッテリ209の充電量を検出し、当該検出結果を制御部210に送信する。
【0117】
制御部210は、メモリ211に予め格納された各種プログラムを実行してデータ入力装置200bを統括的に制御する。制御部210は、特に、上記充電プログラム(図3のフローチャート参照。)と電力供給プログラム(図4のフローチャート参照。)とを実行する。
【0118】
この場合、図4のフローチャートにおける「相手装置」とはデータ処理装置100bであり、「自装置」とはデータ入力装置200bである。
【0119】
制御部210は、操作部212を介して電源215及びバッテリ209がオン/オフ/スリープの何れかの状態に設定されると、当該設定に応じて電源215を制御する。
【0120】
制御部210は、データ処理装置100bから送信された電力供給の要請信号を受信すると、データ処理装置100bとの間で通信中であるか否かにかかわらず、電源制御部208を制御してアンテナ207から電力供給用の電磁波を出力する。この時、制御部210は、電力供給用電磁波を出力した旨の信号をデータ処理装置100bに送信する。
【0121】
制御部210は、図7に示すバッテリモニタ表示画面213aを表示部213に表示する。これにより、データ入力装置200bから自装置だけでなく、データ処理装置100の充電量も容易に確認可能となるので、ユーザは、この充電量を目安にデータ処理装置100bやデータ入力装置200bに処理を実行させるか否かの判断が可能となり、利便性の向上が図られる。
【0122】
ここで、バッテリモニタ表示画面213aの表示内容について説明する。
図7に示すように、例えば、バッテリモニタ表示画面213aには、データ処理装置100bとの間で通信中であるか否かが通信状態表示部11に表示され、データ入力装置200bの充電量が自装置充電量表示部12に表示され、データ処理装置100bに電力供給用電磁波を送信中であるか否かが電力送信状況表示部13に表示され、データ処理装置100bの充電量が相手装置充電量表示部14に表示されている。通信状態表示部11は、例えば、点灯の場合、通信中である旨を示し、消灯の場合、非通信中である旨を示す。電力送信状況表示部13は、点灯の場合、通信中である旨を示し、消灯の場合、非通信中である旨を示す。また、自装置充電量表示部12、相手装置充電量表示部14は、何れも、符号F(Full)により充電率100%(すなわち、充電完了状態)を表し、符号E(Empty)により充電率0%を表す。
【0123】
メモリ211は、制御部210により実行される各種プログラムや当該プログラム実行時に必要な各種データを格納する。特に、メモリ211は、上記充電プログラム、電力供給プログラムを格納する。
【0124】
これにより、データ入力装置200bからデータ処理装置100bに対しても充電が可能となり、便利である。
【0125】
なお、データ処理装置100bは、バッテリ117から供給される電力のみで駆動するとしたが、これに限らず、外部AC電源(電源106)を備えるようにしても良い。この場合、データ処理装置100bの制御部109は、上記電力供給プログラムが実行可能となり、データ入力装置200bに対する充電が行えることとなり、利便性の向上が図られる。
【0126】
以上説明した第1〜第3の実施例では、静止画、動画又は音声等のコンテンツを表す各種デジタル信号や各種アナログ信号、各種制御信号(例えば、データ処理装置100やデータ入力装置200等を制御するための信号。)、更には、バッテリ充電量等を表す信号を、電波に乗せて送受信するものとしたが、特に、第1及び第3の実施例においては、これに限らず、赤外光(IrRC(Infrared Remote Control))や音波に乗せて送受信するようにしても良い。この場合、データ処理システム1、1bはアンテナ101、205に代えて赤外光が送受信可能な素子(図示略。)や音波が送受信可能な装置(図示略。)をそれぞれ備え、無縁通信制御部102、204は信号を赤外光や音波に乗せて送受信するための変調・復調機能を有する。
【0127】
また、電力供給用電磁波は強度が大きので、他の機器に与える影響を抑制するため、(1)当該電力供給用電磁波を送信するアンテナ108、118に指向性を設けるのが好ましく、更に、(2)電力供給用電磁波が受信されていないような場合には当該電力供給用電磁波の出力を停止するような機能を設けるのがより好ましい。この指向性は、静止画、動画又は音声等のコンテンツを表す各種デジタル信号等を送受信するためのアンテナ101、205が有する指向性と同一である。
【0128】
また、バッテリ117、209の充電完了状態を、充電率100%としたが、これに限らず、80%、90%等、自由に設定可能である。この場合、ユーザにより指定された充電率を用いるようにしても良い。
【0129】
【発明の効果】
本発明によれば、ケーブル(有線)を用いることなく、無線によりデータ処理装置とデータ入力装置との間でコンテンツデータが送受信可能となるので、ケーブルを用いた場合にケーブル接続部で生じる可能性がある接点破損や、当該接続部を介して生じ得る静電気によるメモリ障害等が回避可能となる。
更に、ケーブルを用いずにデータ処理装置とデータ入力装置とが接続可能となるので、使用するケーブル数が少なくて済み、扱い易くなる。
更に、データ処理装置からデータ入力装置へ電力供給する際にも、電力供給用電磁波によって電力供給が行われるので、電力供給用のケーブルを用いる必要がなく、使用するケーブル数が更に少なくて済み、より扱い易いものとなる。
更に、ノイズ対策として十分なシールド処理が施された重くて扱いにくいケーブルを用いることがないので、使い勝手の良いものとなる。
更に、データ入力装置からデータ処理装置の動作が制御できるだけでなく、データ処理装置からもデータ入力装置の動作が制御できるので、より幅広い利用が可能となる。
更に、データ入力装置からデータ処理装置にコンテンツデータの送信が行えるだけでなく、データ処理装置からデータ入力装置に対してもコンテンツデータの送信が行えるので、より幅広い利用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したデータ処理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すデータ処理装置の操作面を示す図である。
【図3】本発明を適用したデータ処理システムによる充電処理を説明するフローチャートである。
【図4】本発明を適用したデータ処理システムによる電力供給処理を説明するフローチャートである。
【図5】本発明を適用した他のデータ処理システムの構成を示すブロック図である。
【図6】本発明を適用した他のデータ処理システムの構成を示すブロック図である。
【図7】図6に示すデータ入力装置の表示装置が表示するバッテリモニタ表示画面を示す図である。
【符号の説明】
1、1a、1b データ処理システム
100、100a、100b データ処理装置
11 通信状態表示部
12 自装置充電量表示部
13 電力送信状況表示部
14 相手装置充電量表示部
101、108、118、205、207、257 アンテナ
102 無線通信制御部
103 プロセッサ
104 プリンタ部
105 スキャナ部
106、215 電源
107、208 電源制御部
109、210 制御部
110、211 メモリ
111、212 操作部
112、213 表示部
113 音声出力部
114 AV端子
115 ディスク部
116、214 有線通信部
117、209 バッテリ
200、200a、200b データ入力装置
201 レンズ
202 CCD
203 プロセッサ
204 無線通信制御部
206 データ格納部
213a バッテリモニタ表示画面
【発明の属する技術分野】
本発明は、静止画、動画、音声等のコンテンツデータを入力するデータ入力装置と、このようなコンテンツデータに対してデータ処理を行うデータ処理装置とによって成るデータ処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、デジタルカメラ等のデータ入力装置により作成された静止画、動画、音声等のコンテンツデータを、PC(Personal Computer)を介することなく、プリンタ等のデータ処理装置に直接送信し、当該データ入力装置から当該データ処理装置の動作を制御することにより、この送信されたコンテンツデータに対するデータ処理(例えば、プリントアウトやデータ処理装置に接続中の他のAV機器への出力等。)が可能なデータ処理システムが実現されつつある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特願平9−334825号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の技術には、以下に示す問題点がある。すなわち、データ入力装置とデータ処理装置との間で行われる通信はケーブルを介して行われるため、種々の困難が生じ得る。
例えば、ケーブル接続部における接点破損や、当該接続部における静電気によるメモリ障害等が生じる可能性がある。
更に、種々のケーブルがデータ処理装置やデータ入力装置に接続されているため、煩雑であり、扱いが不便である。特に、データ処理装置とデータ入力装置との間で通信やバッテリ充電を行うためのケーブルが必要であり、煩雑で扱いにくい。
更に、ケーブルがノイズを拾う可能性があるので、ケーブルに十分なシールド処理を施す必要があるが、このようなシールド処理されたケーブルは重く、扱いが困難となる。
すなわち、上記従来のデータ処理システムでは、煩雑なケーブルを用いなければデータ処理装置とデータ入力装置との間で通信やバッテリ充電が行えない。
【0005】
本発明の課題は、静止画、動画、音声等のコンテンツデータを入力するデータ入力装置と、このコンテンツデータに対してデータ処理を行うデータ処理装置とによって成るデータ処理システムにおいて、煩雑なケーブルを用いることなく、データ処理装置とデータ入力装置との間で通信やバッテリ充電が行えるようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
静止画、動画又は音声を表すコンテンツデータを入力するデータ入力装置と、該コンテンツデータに対してデータ処理を行うデータ処理装置とを備えて構成されるデータ処理システムであって、
前記データ入力装置は、前記データ処理装置との間で前記コンテンツデータの送受信を無線により行う第1の無線通信制御部を備え、
前記データ処理装置は、前記データ入力装置との間で前記コンテンツデータの送受信を無線により行う第2の無線通信制御部を備えたことを特徴とする。
【0007】
更に、請求項2に記載の発明のように、請求項1に記載の発明において、
前記データ処理装置は、前記データ入力装置内に誘導起電力を生じさせて該データ入力装置に電力供給を行うための電力供給用電磁波を第1のアンテナを介して出力する第1の電源制御部を備え、
前記データ入力装置は、前記第1の電源制御部から出力された前記電力供給用電磁波を受信して誘導起電力を発生させる第2のアンテナと、該第2のアンテナに生じた誘導起電力によって自装置に電力供給を行う第2の電源制御部とを備えるのが好ましい。
【0008】
更に、請求項3に記載の発明のように、請求項1に記載の発明において、
前記データ入力装置は、前記データ処理装置内に誘導起電力を生じさせて該データ処理装置に電力供給を行うための電力供給用電磁波を第2のアンテナを介して出力する第2の電源制御部を備え、
前記データ処理装置は、前記第2の電源制御部から出力された前記電力供給用電磁波を受信して誘導起電力を発生させる第1のアンテナと、該第1のアンテナに生じた誘導起電力によって自装置に電力供給を行う第1の電源制御装置とを備えるのが好ましい。
【0009】
更に、請求項4に記載の発明のように、請求項2又は3に記載の発明において、
前記第1のアンテナは、前記データ入力装置との間で前記電力供給用電磁波と前記コンテンツデータとを送受信し、
前記第2のアンテナは、前記データ処理装置との間で前記電力供給用電磁波と前記コンテンツデータとを送受信し、
前記第1の無線通信制御部は、前記第1のアンテナを介して送受信された前記電力供給用電磁波と前記コンテンツデータとを各々選別して該コンテンツデータのみを抽出し、
前記第2の無線通信制御部は、前記第2のアンテナを介して送受信された前記電力供給用電磁波と前記コンテンツデータとを各々選別して該コンテンツデータのみを抽出し、
前記第1の電源制御部は、前記第1のアンテナを介して送受信された前記電力供給用電磁波と前記コンテンツデータとを各々選別して該電力供給用電磁波のみを抽出し、
前記第2の電源制御部は、前記第2のアンテナを介して送受信された前記電力供給用電磁波と前記コンテンツデータとを各々選別して該電力供給用電磁波のみを抽出するのが好ましい。
【0010】
更に、請求項5に記載の発明のように、請求項3又は4に記載の発明において、
前記データ処理装置は、
充電可能な第1のバッテリと、
外部電源又は前記データ入力装置から出力された前記電力供給用電磁波により電力の供給が行われている際に自装置の電力消費量が予め設定された規定値を下回ると、当該供給中の電力を前記第1のバッテリの充電に充てるよう前記第1の電源制御部を制御する第1の制御部と、
を備えるのが好ましい。
【0011】
更に、請求項6に記載の発明のように、請求項2又は4に記載の発明において、
前記データ入力装置は、
充電可能な第2のバッテリと、
外部電源又は前記データ処理装置から出力された前記電力供給用電磁波により電力の供給が行われている際に自装置の電力消費量が予め設定された規定値を下回ると、当該供給中の電力を前記第2のバッテリの充電に充てるよう前記第2の電源制御部を制御する制御する第2の制御部と、
を備えるのが好ましい。
【0012】
更に、請求項7に記載の発明のように、請求項5に記載の発明において、
前記第1の制御部は、前記データ入力装置との間で前記コンテンツデータの送受信が行われていない場合及び/又は自装置が動作中でない場合に前記第1のバッテリが充電完了状態の際、電源オン状態、電源オフ状態又はスリープ状態のうち何れか指定された状態に自装置を設定するのが好ましい。
【0013】
更に、請求項8に記載の発明のように、請求項6に記載の発明において、
前記第2の制御部は、前記データ処理装置との間で前記コンテンツデータの送受信が行われていない場合及び/又は自装置が動作中でない場合に前記第2のバッテリが充電完了状態の際、電源オン状態、電源オフ状態又はスリープ状態のうち何れか指定された状態に自装置を設定するのが好ましい。
【0014】
更に、請求項9に記載の発明のように、請求項5又は7に記載の発明において、
前記第1の制御部は、前記データ入力装置から供給中の電力を前記第1のバッテリの充電に充てている際、該第1のバッテリが充電完了状態に到ると、この旨を前記データ入力装置に向けて送信するよう前記第1の無線通信制御部を制御し、
前記第2の制御部は、充電可能な第2のバッテリを備え、前記第1の制御部によって送信された前記第1のバッテリが充電完了状態である旨を受信すると、前記第2のバッテリの充電を行うよう前記第2の電源制御部を制御するのが好ましい。
【0015】
更に、請求項10に記載の発明のように、請求項6又は8に記載の発明において、
前記第2の制御部は、前記データ処理装置から供給中の電力を前記第2のバッテリの充電に充てている際、該第2のバッテリが充電完了状態に到ると、この旨を前記データ処理装置に向けて送信するよう前記第2の無線通信制御部を制御し、
前記第1の制御部は、充電可能な第1のバッテリを備え、前記第2の制御部によって送信された前記第2のバッテリが充電完了状態である旨を受信すると、前記第1のバッテリの充電を行うよう前記第1の電源制御部を制御するのが好ましい。
【0016】
更に、請求項11に記載の発明のように、請求項9に記載の発明において、
前記第2の制御部は、前記第1のバッテリの充電完了後に行った前記第2のバッテリの充電が完了した際、電源オン状態、電源オフ状態又はスリープ状態のうち何れか指定された状態に自装置を設定するのが好ましい。
【0017】
更に、請求項12に記載の発明のように、請求項10に記載の発明において、
前記第1の制御部は、前記第2のバッテリの充電完了後に行った前記第1のバッテリの充電が完了した際、電源オン状態、電源オフ状態又はスリープ状態のうち何れか指定された状態に自装置を設定するのが好ましい。
【0018】
更に、請求項13に記載の発明のように、請求項5、7、9、11のうち何れか一項に記載の発明において、
前記第1の制御部は、前記データ入力装置との間で前記コンテンツデータの送受信が現在行われているか否かにかかわらず前記第1のバッテリの充電量が規定値を下回った場合又は該第1のバッテリを充電する旨の指示が入力されると、電力供給を要請する信号を前記データ入力装置に送信するよう前記第1の無線通信制御部を制御し、
前記第2の制御部は、前記第1の制御部により送信された前記電力供給を要請する信号を受信すると、前記データ処理装置との間で前記コンテンツデータの送受信が現在行われているか否かにかかわらず、前記電力供給用電磁波を該データ処理装置に向けて出力するのが好ましい。
【0019】
更に、請求項14に記載の発明のように、請求項6、8、10、12のうち何れか一項に記載の発明において、
前記第2の制御部は、前記データ処理装置との間で前記コンテンツデータの送受信が現在行されているか否かにかかわらず前記第2のバッテリの充電量が規定値を下回った場合又は該第2のバッテリを充電する旨の指示が入力されると、電力供給を要請する信号を前記データ処理装置に送信するよう前記第2の無線通信制御部を制御し、
前記第1の制御部は、前記第2の制御部により送信された前記電力供給を要請する信号を受信すると、前記データ入力装置との間で前記コンテンツデータの送受信が現在行われているか否かにかかわらず、前記電力供給用電磁波を該データ入力装置に向けて出力するのが好ましい。
【0020】
更に、請求項15に記載の発明のように、請求項1〜14のうち何れか一項に記載の発明において、
前記第1の制御部は、前記データ入力装置を制御するための制御信号を該データ入力装置に向けて送信するよう前記第1の無線通信制御部を制御し、
前記第2の制御部は、前記第1の制御部により送信された制御信号に応じて自装置を動作させるのが好ましい。
【0021】
更に、請求項16に記載の発明のように、請求項1〜15のうち何れか一項に記載の発明において、
前記第2の制御部は、前記データ処理装置を制御するための制御信号を該データ処理装置に向けて送信するよう前記第2の無線通信制御部を制御し、
前記第1の制御部は、前記第2の制御部により送信された制御信号に応じて自装置を動作させるのが好ましい。
【0022】
更に、請求項17に記載の発明のように、請求項1〜16のうち何れか一項に記載の発明において、
前記第1の制御部は、前記データ入力装置を制御するための制御信号を該データ入力装置に向けて送信するよう前記第1の無線通信制御部を制御し、
前記第2の制御部は、前記データ処理装置を制御するための制御信号を該データ処理装置に向けて送信するよう前記第2の無線通信制御部を制御するのが好ましい。
【0023】
更に、請求項18に記載の発明のように、請求項17に記載の発明において、
前記第1の制御部は、前記第2の制御部により送信された制御信号に応じて自装置を動作させ、
前記第2の制御部は、前記第1の制御部により送信された制御信号に応じて自装置を動作させるのが好ましい。
【0024】
更に、請求項19に記載の発明のように、請求項1〜3、5〜18の何れか一項に記載の発明において、
前記第1及び第2の無線通信制御部は、
前記コンテンツデータの送受信を、赤外光を用いて行うのが好ましい。
【0025】
従って、ケーブル(有線)を用いることなく、無線によりデータ処理装置とデータ入力装置との間でコンテンツデータが送受信可能となるので、ケーブルを用いた場合にケーブル接続部で生じる可能性がある接点破損や、当該接続部を介して生じ得る静電気によるメモリ障害等が回避可能となる。
更に、ケーブルを用いずにデータ処理装置とデータ入力装置とが接続可能となるので、使用するケーブル数が少なくて済み、扱い易くなる。
更に、データ処理装置からデータ入力装置へ電力供給する際にも、電力供給用電磁波によって電力供給が行われるので、電力供給用のケーブルを用いる必要がなく、使用するケーブル数が更に少なくて済み、より扱い易いものとなる。
更に、ノイズ対策として十分なシールド処理が施された重くて扱いにくいケーブルを用いることがないので、使い勝手の良いものとなる。
更に、データ入力装置からデータ処理装置の動作が制御できるだけでなく、データ処理装置からもデータ入力装置の動作が制御できるので、より幅広い利用が可能となる。
更に、データ入力装置からデータ処理装置にコンテンツデータの送信が行えるだけでなく、データ処理装置からデータ入力装置に対してもコンテンツデータの送信が行えるので、より幅広い利用が可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】
<第1の実施例>
以下、図1〜図4を参照して、本発明を適用したデータ処理システム1について詳細に説明する。
【0027】
図1、図2を参照してデータ処理システム1の構成を説明する。図1に示すように、データ処理システム1は、データ処理装置100とデータ入力装置200とにより構成される。以下、データ処理装置100を複合型プリンタに、データ入力装置200をデジタルカメラに想定して説明する。
【0028】
まず、データ処理装置100の構成を説明する。
データ処理装置100は、アンテナ101、無線通信制御部102、プロセッサ103、プリンタ部104、スキャナ部105、電源106、電源制御部107、アンテナ108、制御部109、メモリ110、操作部111、表示部112、音声出力部113、AV端子114、ディスク部115、有線通信部116、バッテリ117等を備えて構成される。
【0029】
アンテナ101は、静止画、動画又は音声等のコンテンツを表す各種デジタル信号や各種アナログ信号、各種制御信号(データ処理装置100やデータ入力装置200を制御するための信号。)、更には、データ処理装置100やデータ入力装置200のバッテリ充電量等を表す信号を送受信するためのものであり、無線通信制御部102は、アンテナ101を介して送受信される上記各種信号に対する変調・復調を行う。
【0030】
プロセッサ103は、静止画、動画等の画像データや音声データの圧縮・伸長を行い、プリンタ部104は、プロセッサ103により出力された画像データをプリント出力し、スキャナ部105は、図示しない読み取り部にセットされた原稿(例えば、写真や本など。)から画像を読み取って画像データを出力する。
なお、データ処理装置100は、図示しない音声入力部を備えても良く、この場合、プロセッサ103は、当該音声入力部から出力された音声データを圧縮する。ここで、上記音声入力部は、マイクと当該マイクから入力されたアナログ音声信号をデジタル音声データに変換するA/D変換器とを備える(何れも、図示略。)。
【0031】
電源106は、外部AC電源から所定のDC電源に変換し、データ処理装置100の各部に電力を供給する。また、電源106は、外部AC電源から電力供給の有無を検出し、当該検出結果を制御部109に送信する。
【0032】
電源制御部107は、データ入力装置200に電力供給するための電磁波(変動する電場(マイクロウェーブ)や磁場(磁力線)であり、以下、電力供給用電磁波という。)をアンテナ108を介して出力する。
【0033】
ここで、データ入力装置200は、後述するアンテナ207を備え、アンテナ108から電力供給用電磁波が出力されると、データ入力装置200では当該電力供給用電磁波によって当該アンテナ207に誘導起電力が生じ、これにより、データ入力装置200に電力が供給され、バッテリ209に対する充電が可能となる。
また、電力供給用電磁波が磁力線(すなわち、変動する磁場。)の場合、マイクロウェーブに比べ、電力供給先のデータ入力装置200が至近距離(例えば、数センチメートル。)に存在しないと電力供給が困難となるが、当該磁力線が周辺機器に与える影響を十分抑制できると共に、無線により電力供給を行うという本発明のメリットを享受できる。
【0034】
電源制御部107は、制御部109による制御に基づき電源106から供給される電力をバッテリ117やデータ処理装置100の各構成部に振り分け、バッテリ117から供給される電力をデータ処理装置100の各構成部に供給する。ここで、バッテリ117は、充電可能なバッテリであり、データ処理装置100に対し着脱自在に設けられている。
【0035】
電源制御部107は、バッテリ117の充電量を検出すると、当該検出結果を制御部109に送信する。
【0036】
制御部109は、メモリ110に予め格納された各種プログラムを実行してデータ処理装置100を統括的に制御する。制御部109は、特に、図3のフローチャートに示す充電処理を行うための充電プログラムと、図4のフローチャートに示す電力供給処理を行うための電力供給プログラムとを実行する。
【0037】
制御部109は、操作部111を介して電源106及びバッテリ117がオン/オフ/スリープの何れかの状態に設定されると、当該設定に応じて電源106を制御する。
【0038】
ここで、電源106及びバッテリ117におけるオン/オフ/スリープの各状態について説明する。オン状態とは、データ処理装置100の電源が投入され(すなわち、図示しない電源スイッチがオンされ)、データ処理装置100が有する機能が何れも使用可能な状態であり、オフ状態とは、データ処理装置100の電源が断となっており(すなわち、上記電源スイッチがオフされ)、データ処理装置100が有する機能の何れも使用不可能な状態であり、スリープ状態とは、低電力モードによる状態であり、データ処理装置100が有する何れかの入力キーが操作されると、当該キー操作がトリガとなりデータ処理装置100はオン状態となってデータ処理装置100が有する全ての機能が使用可能となる。スリープ状態からオン状態に移行する際、制御部109は、データ処理装置100をオフ状態の場合と同様に一から起動させることなく(すなわち、ブート等の初期処理を行うことなく)短時間でオン状態に移行できる。
【0039】
制御部109は、電源制御部107に問い合わせて、データ処理装置100における電力消費量を算出する。
【0040】
制御部109は、データ入力装置200から送信された電力供給の要請信号を受信すると、データ入力装置200との間で通信中であるか否かにかかわらず、電源制御部107を制御してアンテナ108から電力供給用電磁波を出力する。この時、制御部109は、電力供給用電磁波を出力した旨の信号をデータ入力装置200に送信する。
【0041】
メモリ110は、制御部109により実行される各種プログラムや当該プログラム実行時に必要な各種データを格納する。特に、メモリ110は、上記充電プログラム、電力供給プログラムを格納する。
【0042】
操作部111は、図2に示すデータ処理装置100の操作面に設けられた各種入力キーを備え、当該入力キーが押下されることによりデータ処理装置100やデータ入力装置200の動作制御を行うための各種指示入力が行われる。操作部111は、特に、電源106及びバッテリ117をオン/オフ/スリープの何れかの状態に設定するための電源選択部(図示略。)を備える。
【0043】
表示部112は、図2に示すデータ処理装置100の操作面に設けられたLCD(Liquid Crystal Diplay)等の表示装置を備え、制御部109から送信される各種表示データを当該表示装置に表示する。
【0044】
音声出力部113は、図2に示すデータ処理装置100の操作面に設けられたスピーカを備え、制御部109から送信された音声データをアナログデータに変換して当該スピーカから放音する。
【0045】
AV端子114は、図2に示すデータ処理装置100の操作面に設けられ、外部AV機器との間でデータ(画像等のコンテンツだけでなく、データ処理装置100や現在接続中の外部AV機器の動作制御を行うための各種指示信号等を含む。)の送受信を行うための端子である。
【0046】
ディスク部115は、図2に示すデータ処理装置100の操作面に設けられたディスク装着口を介して装着されたDVD−RやCD−R等のディスクに対し、データの読み取りや書き込みを行う。
【0047】
有線通信部116は、データ入力装置200との間で有線によるデータの送受信を行うためのインターフェースを備える。例えば、有線通信部116は、USB(Universal Serial Bus)やLAN(Local Area Network)等によりデータの送受信を行うためのインターフェースを備える。
【0048】
次に、データ入力装置200の構成を説明する。本第1の実施例においては、データ入力装置200をデジタルカメラとして説明する。
【0049】
図1に示すように、データ入力装置200は、レンズ201、CCD202、プロセッサ203、無線通信制御部204、アンテナ205、データ格納部206、アンテナ207、電源制御部208、バッテリ209、制御部210、メモリ211、操作部212、表示部213、有線通信部214等を備えて構成される。
【0050】
CCD202は、レンズ201を介して入射された撮像画像を電気信号に光電変換し、更に当該電気信号をデジタルデータに変換し、プロセッサ203は、CCD202や無線通信制御部204から入力された画像や音声等のコンテンツデータの圧縮・伸長を行う。
なお、データ入力装置200は、図示しない音声入力部を備えても良く、この場合、プロセッサ203は、当該音声入力部から出力された音声データを圧縮する。ここで、上記音声入力部は、マイクと当該マイクから入力されたアナログ音声信号をデジタル音声データに変換するA/D変換器とを備える(何れも、図示略。)。
【0051】
無線通信制御部204は、アンテナ205を介して送受信される静止画、動画又は音声等のコンテンツデータを表す各種デジタル信号や各種アナログ信号、各種制御信号(データ処理装置100やデータ入力装置200の動作を指示するための信号。)、更には、データ入力装置200やデータ処理装置100のバッテリ充電量を表す信号に対する変調・復調を行う。
【0052】
データ格納部206は、プロセッサ203から入力された画像データや音声データを格納する書き込み/読み出し自在なメモリである。
【0053】
アンテナ207は、データ処理装置100のアンテナ108から出力された電力供給用電磁波を受信すると誘導起電力を生じ、当該起電力を電源制御部208に出力する。
【0054】
電源制御部208は、制御部210による制御に基づきアンテナ207に生じた誘導起電力をバッテリ209やデータ入力装置200の各構成部に振り分け、バッテリ209から供給される電力をデータ入力装置200の各構成部に供給する。バッテリ209は、充電可能なバッテリであり、データ入力装置200に対し着脱自在に設けられている。
【0055】
電源制御部208は、制御部210による制御に基づき、アンテナ108から出力された電力供給用電磁波によりアンテナ207に生じた誘導起電力をバッテリ209の充電に充てる。
【0056】
電源制御部208は、バッテリ209の充電量を検出し、当該検出結果を制御部210に送信する。
【0057】
制御部210は、メモリ211に格納された各種プログラムを実行してデータ入力装置200を統括的に制御する。制御部210は、特に、図3のフローチャートに示す充電処理を行うための充電プログラムを実行する。
【0058】
制御部210は、操作部212を介してバッテリ209がオン/オフ/スリープの何れかの状態に設定されると、当該設定に応じて電源制御部208を制御する。
【0059】
制御部210は、電源制御部208に問い合わせて、データ入力装置200における電力消費量を算出する。
【0060】
制御部210は、電源制御部208により検出されたバッテリ209の充電量をデータ処理装置100に送信する。また、制御部210は、バッテリ209の充電量が規定値未満であるか否かを判定し、当該充電量が当該規定値未満の場合、バッテリ209を充電するための電力供給用電磁波の出力をデータ処理装置100に要請する(すなわち、電力供給の要請信号をデータ処理装置100に送信する。)。
【0061】
制御部210は、データ処理装置100から電力供給用電磁波を送信した旨の信号を受信すると、電源制御部208を制御してアンテナ207に生じた誘導起電力をバッテリ209の充電に充てる。
【0062】
メモリ211は、制御部210により実行される各種プログラムや当該プログラム実行時に必要な各種データを格納する。特に、メモリ211は、上記充電プログラムを格納する。
【0063】
操作部212は、図示しない各種入力キー、例えば、撮影指示を入力するためのレリーズスイッチやバッテリ209をオン/オフ/スリープの何れかの状態に設定するための電源選択部(何れも図示略。)を備える。操作部212は、これら各種入力キーが押下されることによりデータ入力装置200やデータ処理装置100の動作制御を行うための各種指示入力が行われる。
【0064】
表示部213は、図示しないLCD等の表示装置を備え、制御部210から送信される各種表示データを当該表示装置に表示する。また、表示部213は、レンズ201を介して入力された撮像画像を連続的に表示するファインダとしての機能も有する。
【0065】
有線通信部214は、データ処理装置10との間で有線によるデータの送受信を行うためのインターフェースを備える。例えば、有線通信部214は、USB(Universal Serial Bus)やLAN(Local Area Network)等によりデータの送受信を行うためのインターフェースを備える。
【0066】
次に、図3、図4を参照してデータ処理システム1の動作を説明する。図3のフローチャートに示す充電処理は、データ処理装置100及びデータ入力装置200により実行可能であるが、図4のフローチャートに示す電力供給処理はデータ処理装置100によって実行可能となっている。
【0067】
なお、データ入力装置200が外部AC電源からの電力供給が可能な場合(図6に示すデータ入力装置200a参照。)、データ入力装置200は上記電力供給処理が実行可能となる。
【0068】
まず、図3を参照して充電処理について説明する。
制御部109は、電源制御部107に問い合わせて外部AC電源から電力供給されているか否かを判定し(ステップS10)、電力供給されていると判定した場合(ステップS10;Yes)、データ処理装置100における電力消費量が規定値以上であるか否かを監視する(ステップS11)。ここで、電力消費量が規定値以上の場合には、データ処理装置100が現在動作中であることを意味する。
【0069】
なお、データ入力装置200の場合、制御部210は、ステップS10において、電源制御部208に問い合わせて電力供給用電磁波を受信したことによる誘導起電力がアンテナ207に生じたか否かによって、データ入力装置200に電力が供給されているか否かを判定する。
【0070】
ステップS11の段階で、電力消費量が規定値以上でない場合、すなわち、データ処理装置100が動作中でない場合(ステップS11;No)、制御部109は、バッテリ117が充電完了状態であるか否か、すなわち、バッテリ117の充電率が100%であるか否かを判定する(ステップS12)。
【0071】
ステップS12の段階で、バッテリ117が充電完了状態の場合(ステップS12;Yes)、制御部109は、操作部111を介して入力された指示に応じて電源106及びバッテリ117をオン/オフ/スリープの何れかの状態に設定する。
【0072】
ステップS10に戻って説明する。電力供給されていないと判定した場合(ステップS10;No)、制御部109は、バッテリ117の充電量が規定値以上であるか否かを判定する(ステップS16)。
【0073】
ステップS16の段階で、バッテリ117の充電量が規定値以上の場合(ステップS16;Yes)、制御部109は、ステップS10に再度移行して外部AC電源から電力供給の有無を再び判定し、バッテリ117の充電量が規定値に達していない場合(ステップS16;No)、ステップS15に移行して、通信状態表示部11を介して入力された指示に応じて電源106及びバッテリ117をオン/オフ/スリープの何れかの状態に設定する。
【0074】
ステップS16;Noの分岐の際、データ処理装置100の消費電力は規定値を超えていないが(ステップS11;No)、制御部109は、更に、データ入力装置200との間で通信が行われていない場合に限ってステップS15に移行し、電源106及びバッテリ117をオン/オフ/スリープの何れかの状態に設定するようにしても良い。
【0075】
ステップS12に戻って説明する。バッテリ117が充電完了状態でない場合、すなわち、バッテリ117の充電率が100%未満の場合(ステップS12;No)、制御部109は、外部AC電源から供給される電力によってバッテリ117を充電する(ステップS13)。この時、制御部109は、充電時間を設定するためのタイマー(例えば、10分。)をセットする。
【0076】
その後、制御部109は、タイマーがタイムアップするまで(例えば、10分経過するまで)バッテリ117に対する充電を継続し(ステップS14;No)、タイマーがタイムアップすると(ステップS14;Yes)、ステップS12に移行してバッテリ117が充電完了状態であるか否かを判定し、バッテリ117が充電完了状態となるまでステップS12〜S14の処理を繰り返す。
【0077】
次に、図4を参照して電力供給処理について説明する。データ処理装置100は、現在、データ入力装置200との間でデータの送受信を行っているものとする。
制御部109は、相手装置(この場合、データ入力装置200。)のバッテリ209が充電完了状態であるか否かをデータ入力装置200から送信されたバッテリ209の充電量を示す信号に基づいて判定し(ステップS20)、バッテリ209が充電完了状態の場合(ステップS20;Yes)、自装置(この場合、データ処理装置100。)のバッテリ117が充電完了状態であるか否かを判定する(ステップS23)。
【0078】
ステップS20に戻って説明する。バッテリ209が充電完了状態ではない場合(ステップS20;No)、制御部109は、アンテナ108を介して電力供給用電磁波を出力し、アンテナ207に誘導起電力を発生させてデータ入力装置200のバッテリ209を充電可能とする(ステップS21)。この時、制御部109は、データ入力装置200の制御部210に充電を行う旨の信号を送信し、制御部210は、当該信号を受信すると、電源制御部208を制御してアンテナ207に生じた誘導起電力をバッテリ209の充電に充てる。
【0079】
ステップS21の処理の際、制御部109は、充電時間を設定するためのタイマー(例えば、10分。)をセットする。
【0080】
その後、制御部109は、タイマーがタイムアップするまで(例えば、10分経過するまで)バッテリ209に対する充電を継続し(ステップS22;No)、タイマーがタイムアップすると(ステップS22;Yes)、ステップS20に移行してバッテリ209が充電完了状態であるか否かを判定し、バッテリ209が充電完了状態となるまでステップS20〜S22の処理を繰り返す。
【0081】
バッテリ209が充電完了状態になると、制御部109は、充電を終了する旨の信号をデータ入力装置200に送信し、制御部210は、当該信号を受信すると、電源制御部208を制御してバッテリ209に対する充電を終了させる。
この時、制御部210は、操作部212を介して入力された指示に応じてバッテリ209をオン/オフ/スリープの何れかの状態に設定するようにしても良い。
【0082】
ステップS23に戻って説明する。バッテリ117が充電完了状態の場合(ステップS23;Yes)、制御部109は、操作部111を介して入力された指示に応じて電源106及びバッテリ117をオン/オフ/スリープの何れかの状態に設定する。
【0083】
ステップS23の段階で、バッテリ117が充電完了状態ではない場合(ステップS23;No)、制御部109は、外部AC電源から供給される電力によりバッテリ117を充電させる(ステップS24)。この時、制御部109は、充電時間を設定するためのタイマー(例えば、10分。)をセットする。
【0084】
その後、制御部109は、タイマーがタイムアップするまで(例えば、10分経過するまで)バッテリ117に対する充電を継続し(ステップS25;No)、タイマーがタイムアップすると(ステップS25;Yes)、ステップS23に移行してバッテリ117が充電完了状態であるか否かを判定し、バッテリ117が充電完了状態となるまでステップS23〜S25の処理を繰り返す。
【0085】
ステップS23の段階で、バッテリ117が充電完了状態の場合(ステップS23;Yes)、操作部111を介して入力され指示に応じて電源106及びバッテリ117をオン/オフ/スリープの何れかの状態に設定する(ステップS26)。
【0086】
以上説明したように、本第1の実施例におけるデータ処理システム1は、データ処理装置100とデータ入力装置200とを備え、データ処理装置100とデータ入力装置200との間で、静止画、動画、音声等のコンテンツデータが無線で送受信可能であると共に、データ処理装置100やデータ入力装置200の動作を制御する為の各種制御信号も無線で送受信可能となっている。
データ処理装置100は、データ入力装置200から電力供給の要請信号を受信すると、データ入力装置200との間で通信が行われているか否かにかかわらず、電力供給用電磁波を出力する。更に、データ処理装置100は、データ入力装置200から無線送信されたバッテリ209の充電量が規定値に満たない場合、電力供給用電磁波をデータ入力装置200に出力する。
データ入力装置200は当該電力供給用電磁波の受信によって生じる誘導起電力をバッテリ209の充電に充てる。
【0087】
従って、データ処理システム1では、ケーブル(有線)を用いることなく、無線によりデータ処理装置100とデータ入力装置200との間でコンテンツデータが送受信可能となるので、ケーブルを用いた場合にケーブル接続部で生じる可能性がある接点破損や、当該接続部を介して生じ得る静電気によるメモリ障害等が回避可能となる。
更に、ケーブルを用いずにデータ処理装置100とデータ入力装置200とが接続可能となるので、使用するケーブル数が少なくて済み、扱い易くなる。
更に、データ処理装置100からデータ入力装置200へ電力供給する際にも、電力供給用電磁波によって電力供給が行われるので、電力供給用のケーブルを用いる必要がなく、使用するケーブル数が更に少なくて済み、より扱い易いものとなる。
更に、ノイズ対策として十分なシールド処理が施された重くて扱いにくいケーブルを用いることがないので、使い勝手の良いものとなる。
更に、データ入力装置200からデータ処理装置100の動作が制御できるだけでなく、データ処理装置100からもデータ入力装置200の動作が制御できるので、より幅広い利用が可能となる。
更に、データ入力装置200からデータ処理装置100にコンテンツデータの送信が行えるだけでなく、データ処理装置100からデータ入力装置200に対してもコンテンツデータの送信が行えるので、より幅広い利用が可能となる。
【0088】
なお、本第1の実施例における記述は、本発明に係るデータ処理システムの一例を示すものであり、これに限定されるものではない。本第1の実施例におけるデータ処理システム1の細部構成及び詳細動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0089】
本実施例では、データ処理装置100を複合型プリンタに想定し、データ入力装置200をデジタルカメラに想定したが、これに限るものではない。
【0090】
また、データ処理装置100では、静止画、動画又は音声等のコンテンツを表す各種デジタル信号や各種アナログ信号、各種制御信号(データ処理装置100やデータ入力装置200の動作を制御するための信号。)、更には、データ処理装置100やデータ入力装置200のバッテリ充電量等を表す信号を送受信するためのアンテナ101と、データ入力装置200に電力供給する電力供給用電磁波を出力するためのアンテナ108とを別々に設けたが、これに限らず、一つのアンテナにまとめて用いるようにしても良い。更に、データ入力装置200では、静止画、動画又は音声等のコンテンツを表す各種デジタル信号や各種アナログ信号、各種制御信号(データ処理装置100やデータ入力装置200の動作を指示するための信号。)、更には、データ入力装置200やデータ処理装置100のバッテリ充電量を表す信号を送受信するためのアンテナ205と、アンテナ108から出力された電力供給用電磁波を受信して誘導起電力を生じるアンテナ207とを別々に設けたが、これに限らず、一つのアンテナにまとめて用いるようにしても良い。
【0091】
また、データ処理装置100は、外部AC電源(電源106)とバッテリ117の両方から給電可能であり、データ入力装置200はバッテリ209のみから給電可能であるとしたが、それに限らず、データ処理装置100は、バッテリのみから電力供給が可能であり、データ入力装置200は、バッテリと外部AC電源の両方から電力供給が可能なように構成するようにしても良い。
【0092】
以下、第2の実施例として、データ処理装置100においてアンテナ101とアンテナ108とが一つのアンテナにまとめれられ、更に、データ入力装置200においてアンテナ205とアンテナ207とが一つのアンテナにまとめられて構成されたデータ処理システム1aについて説明し(図5参照。)、次いで、第3の実施例として、外部AC電源とバッテリ209の両方から電力供給が可能なデータ入力装置200aと、バッテリ117のみから電力供給が可能なデータ処理装置100bとを備えて構成されるデータ処理システム1bについて説明する(図6参照。)。
【0093】
<第2の実施例>
まず、第2の実施例について詳細に説明する。
図5に、データ処理システム1aの内部構成を示す。なお、データ処理システム1aの各構成部のうち、データ処理システム1と同じ構成部については、特に説明が必要な個所を除き、簡略化のため、同一符号を付して説明を省略する。
【0094】
図5に示すように、データ処理システム1aは、データ処理装置100aとデータ入力装置200とを備えて構成される。
データ処理装置100aは、アンテナ118を備え、静止画、動画又は音声等のコンテンツを表す各種デジタル信号や各種アナログ信号、各種制御信号(データ処理装置100やデータ入力装置200の動作を制御するための信号。)、更には、データ処理装置100aやデータ入力装置200aのバッテリ充電量等を表す信号を送受信すると共に、データ入力装置200に電力供給するための電力供給用電磁波を出力する。
【0095】
データ入力装置200aは、静止画、動画又は音声等のコンテンツを表す各種デジタル信号や各種アナログ信号、各種制御信号(データ処理装置100やデータ入力装置200の動作を指示するための信号。)、更には、データ入力装置200やデータ処理装置100のバッテリ充電量を表す信号を送受信すると共に、アンテナ108から出力された電力供給用電磁波を受信して誘導起電力を発生させる。
【0096】
この場合、無線通信制御部102及び電源制御部107と、無線通信制御部204及び電源制御部208とは、それぞれ、送受信する信号や電磁波のスペクトル及びパワーの違いを利用して、静止画、動画又は音声等のコンテンツを表す各種デジタル信号や各種アナログ信号、各種制御信号(データ処理装置100やデータ入力装置200の動作を指示するための信号。)、更には、自装置や外部機器のバッテリ充電量を表す信号と、電力供給用電磁波とを各々選別して送受信する。
【0097】
これにより、データ処理装置100a及びデータ入力装置200aは、各々アンテナを一つずつ備えるだけでなので、機器構成が簡略化されると共に、コスト削減が可能となる。
【0098】
<第3の実施例>
次に、第3の実施例について詳細に説明する。図6に、データ処理システム1bの内部構成を示す。
なお、データ処理システム1aの各構成部のうち、データ処理システム1と同じ構成部については、特に説明が必要な個所を除き、簡略化のため、同一符号を付して説明を省略する。
【0099】
図6に示すように、データ処理システム1bは、データ処理装置100bとデータ入力装置200bとを備えて構成される。
【0100】
まず、データ処理装置100bについて説明する。
データ処理装置100bは、バッテリ117のみから電力供給が可能であり、データ入力装置200bは、外部AC電源(電源215)とバッテリ209の両方により電力供給が可能となっている。
【0101】
データ処理装置100bは、データ入力装置200bから供給される電力供給用電磁波によりバッテリ117の充電が可能となっている。
【0102】
すなわち、データ入力装置200bから出力された電力供給用電磁波を受信することによりアンテナ108に誘導起電力が生じ、これにより、データ処理装置100bに電力が供給され、バッテリ117に対する充電が可能となる。
【0103】
この場合、電源制御部107は、制御部109による制御に基づきアンテナ108に生じた誘導起電力をバッテリ117やデータ処理装置100bの各構成部に振り分け、バッテリ117から供給される電力をデータ処理装置100bの各構成部に供給する。
【0104】
電源制御部107は、制御部109による制御に基づき、アンテナ207から出力された電力供給用電磁波によりアンテナ108に生じた誘導起電力をバッテリ117の充電に充てる。
【0105】
電源制御部107は、バッテリ117の充電量を検出し、当該検出結果を制御部109に送信する。
【0106】
また、制御部109は、メモリ110に格納された各種プログラムを実行してデータ処理装置100bを統括的に制御する。ここで、上記充電プログラム(図3のフローチャート参照。)は実行可能のままであるが、上記電力供給プログラム(図4のフローチャート参照。)は実行されない。
【0107】
制御部109は、操作部111を介してバッテリ117がオン/オフ/スリープの何れかの状態に設定されると、当該設定に応じて電源制御部107を制御する。
【0108】
制御部109は、電源制御部107に問い合わせて、データ処理装置100bにおける電力消費量を算出する。
【0109】
制御部109は、電源制御部107により検出されたバッテリ117の充電量をデータ入力装置200bに送信する。また、制御部109は、バッテリ117の充電量が規定値未満であるか否かを判定し、当該充電量が当該規定値未満の場合、バッテリ117を充電するため、電力供給の要請信号をデータ入力装置200bに送信する。
【0110】
制御部109は、データ入力装置200bから電力供給用電磁波を送信した旨の信号を受信すると、電源制御部107を制御してアンテナ108に生じた誘導起電力をバッテリ117の充電に充てる。
【0111】
メモリ110は、制御部109により実行される各種プログラムや当該プログラム実行時に必要な各種データを格納する。特に、メモリ110は、上記充電プログラムを格納する。
【0112】
次に、データ入力装置200bについて説明する。
【0113】
電源215は、外部AC電源から所定のDC電源に変換し、データ入力装置200bの各部に電力を供給する。また、電源215は、外部AC電源から電力供給の有無を検出し、当該検出結果を制御部210に送信する。
【0114】
電源制御部208は、データ処理装置100に電力供給するための電力供給電磁波をアンテナ207を介して出力する。
【0115】
電源制御部208は、制御部210による制御に基づき電源215から供給される電力をバッテリ209やデータ入力装置200bの各構成部に振り分け、バッテリ209から供給される電力をデータ入力装置200bの各構成部に供給する。
【0116】
電源制御部208は、バッテリ209の充電量を検出し、当該検出結果を制御部210に送信する。
【0117】
制御部210は、メモリ211に予め格納された各種プログラムを実行してデータ入力装置200bを統括的に制御する。制御部210は、特に、上記充電プログラム(図3のフローチャート参照。)と電力供給プログラム(図4のフローチャート参照。)とを実行する。
【0118】
この場合、図4のフローチャートにおける「相手装置」とはデータ処理装置100bであり、「自装置」とはデータ入力装置200bである。
【0119】
制御部210は、操作部212を介して電源215及びバッテリ209がオン/オフ/スリープの何れかの状態に設定されると、当該設定に応じて電源215を制御する。
【0120】
制御部210は、データ処理装置100bから送信された電力供給の要請信号を受信すると、データ処理装置100bとの間で通信中であるか否かにかかわらず、電源制御部208を制御してアンテナ207から電力供給用の電磁波を出力する。この時、制御部210は、電力供給用電磁波を出力した旨の信号をデータ処理装置100bに送信する。
【0121】
制御部210は、図7に示すバッテリモニタ表示画面213aを表示部213に表示する。これにより、データ入力装置200bから自装置だけでなく、データ処理装置100の充電量も容易に確認可能となるので、ユーザは、この充電量を目安にデータ処理装置100bやデータ入力装置200bに処理を実行させるか否かの判断が可能となり、利便性の向上が図られる。
【0122】
ここで、バッテリモニタ表示画面213aの表示内容について説明する。
図7に示すように、例えば、バッテリモニタ表示画面213aには、データ処理装置100bとの間で通信中であるか否かが通信状態表示部11に表示され、データ入力装置200bの充電量が自装置充電量表示部12に表示され、データ処理装置100bに電力供給用電磁波を送信中であるか否かが電力送信状況表示部13に表示され、データ処理装置100bの充電量が相手装置充電量表示部14に表示されている。通信状態表示部11は、例えば、点灯の場合、通信中である旨を示し、消灯の場合、非通信中である旨を示す。電力送信状況表示部13は、点灯の場合、通信中である旨を示し、消灯の場合、非通信中である旨を示す。また、自装置充電量表示部12、相手装置充電量表示部14は、何れも、符号F(Full)により充電率100%(すなわち、充電完了状態)を表し、符号E(Empty)により充電率0%を表す。
【0123】
メモリ211は、制御部210により実行される各種プログラムや当該プログラム実行時に必要な各種データを格納する。特に、メモリ211は、上記充電プログラム、電力供給プログラムを格納する。
【0124】
これにより、データ入力装置200bからデータ処理装置100bに対しても充電が可能となり、便利である。
【0125】
なお、データ処理装置100bは、バッテリ117から供給される電力のみで駆動するとしたが、これに限らず、外部AC電源(電源106)を備えるようにしても良い。この場合、データ処理装置100bの制御部109は、上記電力供給プログラムが実行可能となり、データ入力装置200bに対する充電が行えることとなり、利便性の向上が図られる。
【0126】
以上説明した第1〜第3の実施例では、静止画、動画又は音声等のコンテンツを表す各種デジタル信号や各種アナログ信号、各種制御信号(例えば、データ処理装置100やデータ入力装置200等を制御するための信号。)、更には、バッテリ充電量等を表す信号を、電波に乗せて送受信するものとしたが、特に、第1及び第3の実施例においては、これに限らず、赤外光(IrRC(Infrared Remote Control))や音波に乗せて送受信するようにしても良い。この場合、データ処理システム1、1bはアンテナ101、205に代えて赤外光が送受信可能な素子(図示略。)や音波が送受信可能な装置(図示略。)をそれぞれ備え、無縁通信制御部102、204は信号を赤外光や音波に乗せて送受信するための変調・復調機能を有する。
【0127】
また、電力供給用電磁波は強度が大きので、他の機器に与える影響を抑制するため、(1)当該電力供給用電磁波を送信するアンテナ108、118に指向性を設けるのが好ましく、更に、(2)電力供給用電磁波が受信されていないような場合には当該電力供給用電磁波の出力を停止するような機能を設けるのがより好ましい。この指向性は、静止画、動画又は音声等のコンテンツを表す各種デジタル信号等を送受信するためのアンテナ101、205が有する指向性と同一である。
【0128】
また、バッテリ117、209の充電完了状態を、充電率100%としたが、これに限らず、80%、90%等、自由に設定可能である。この場合、ユーザにより指定された充電率を用いるようにしても良い。
【0129】
【発明の効果】
本発明によれば、ケーブル(有線)を用いることなく、無線によりデータ処理装置とデータ入力装置との間でコンテンツデータが送受信可能となるので、ケーブルを用いた場合にケーブル接続部で生じる可能性がある接点破損や、当該接続部を介して生じ得る静電気によるメモリ障害等が回避可能となる。
更に、ケーブルを用いずにデータ処理装置とデータ入力装置とが接続可能となるので、使用するケーブル数が少なくて済み、扱い易くなる。
更に、データ処理装置からデータ入力装置へ電力供給する際にも、電力供給用電磁波によって電力供給が行われるので、電力供給用のケーブルを用いる必要がなく、使用するケーブル数が更に少なくて済み、より扱い易いものとなる。
更に、ノイズ対策として十分なシールド処理が施された重くて扱いにくいケーブルを用いることがないので、使い勝手の良いものとなる。
更に、データ入力装置からデータ処理装置の動作が制御できるだけでなく、データ処理装置からもデータ入力装置の動作が制御できるので、より幅広い利用が可能となる。
更に、データ入力装置からデータ処理装置にコンテンツデータの送信が行えるだけでなく、データ処理装置からデータ入力装置に対してもコンテンツデータの送信が行えるので、より幅広い利用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したデータ処理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すデータ処理装置の操作面を示す図である。
【図3】本発明を適用したデータ処理システムによる充電処理を説明するフローチャートである。
【図4】本発明を適用したデータ処理システムによる電力供給処理を説明するフローチャートである。
【図5】本発明を適用した他のデータ処理システムの構成を示すブロック図である。
【図6】本発明を適用した他のデータ処理システムの構成を示すブロック図である。
【図7】図6に示すデータ入力装置の表示装置が表示するバッテリモニタ表示画面を示す図である。
【符号の説明】
1、1a、1b データ処理システム
100、100a、100b データ処理装置
11 通信状態表示部
12 自装置充電量表示部
13 電力送信状況表示部
14 相手装置充電量表示部
101、108、118、205、207、257 アンテナ
102 無線通信制御部
103 プロセッサ
104 プリンタ部
105 スキャナ部
106、215 電源
107、208 電源制御部
109、210 制御部
110、211 メモリ
111、212 操作部
112、213 表示部
113 音声出力部
114 AV端子
115 ディスク部
116、214 有線通信部
117、209 バッテリ
200、200a、200b データ入力装置
201 レンズ
202 CCD
203 プロセッサ
204 無線通信制御部
206 データ格納部
213a バッテリモニタ表示画面
Claims (19)
- 静止画、動画又は音声を表すコンテンツデータを入力するデータ入力装置と、該コンテンツデータに対してデータ処理を行うデータ処理装置とを備えて構成されるデータ処理システムであって、
前記データ入力装置は、前記データ処理装置との間で前記コンテンツデータの送受信を無線により行う第1の無線通信制御部を備え、
前記データ処理装置は、前記データ入力装置との間で前記コンテンツデータの送受信を無線により行う第2の無線通信制御部を備えたことを特徴とするデータ処理システム。 - 前記データ処理装置は、前記データ入力装置内に誘導起電力を生じさせて該データ入力装置に電力供給を行うための電力供給用電磁波を第1のアンテナを介して出力する第1の電源制御部を備え、
前記データ入力装置は、前記第1の電源制御部から出力された前記電力供給用電磁波を受信して誘導起電力を発生させる第2のアンテナと、該第2のアンテナに生じた誘導起電力によって自装置に電力供給を行う第2の電源制御部とを備えたことを特徴とする請求項1に記載のデータ処理システム。 - 前記データ入力装置は、前記データ処理装置内に誘導起電力を生じさせて該データ処理装置に電力供給を行うための電力供給用電磁波を第2のアンテナを介して出力する第2の電源制御部を備え、
前記データ処理装置は、前記第2の電源制御部から出力された前記電力供給用電磁波を受信して誘導起電力を発生させる第1のアンテナと、該第1のアンテナに生じた誘導起電力によって自装置に電力供給を行う第1の電源制御装置とを備えたことを特徴とする請求項1に記載のデータ処理システム。 - 前記第1のアンテナは、前記データ入力装置との間で前記電力供給用電磁波と前記コンテンツデータとを送受信し、
前記第2のアンテナは、前記データ処理装置との間で前記電力供給用電磁波と前記コンテンツデータとを送受信し、
前記第1の無線通信制御部は、前記第1のアンテナを介して送受信された前記電力供給用電磁波と前記コンテンツデータとを各々選別して該コンテンツデータのみを抽出し、
前記第2の無線通信制御部は、前記第2のアンテナを介して送受信された前記電力供給用電磁波と前記コンテンツデータとを各々選別して該コンテンツデータのみを抽出し、
前記第1の電源制御部は、前記第1のアンテナを介して送受信された前記電力供給用電磁波と前記コンテンツデータとを各々選別して該電力供給用電磁波のみを抽出し、
前記第2の電源制御部は、前記第2のアンテナを介して送受信された前記電力供給用電磁波と前記コンテンツデータとを各々選別して該電力供給用電磁波のみを抽出することを特徴とする請求項2又は3に記載のデータ処理システム。 - 前記データ処理装置は、
充電可能な第1のバッテリと、
外部電源又は前記データ入力装置から出力された前記電力供給用電磁波により電力の供給が行われている際に自装置の電力消費量が予め設定された規定値を下回ると、当該供給中の電力を前記第1のバッテリの充電に充てるよう前記第1の電源制御部を制御する第1の制御部と、
を備えたことを特徴とする請求項3又は4に記載のデータ処理システム。 - 前記データ入力装置は、
充電可能な第2のバッテリと、
外部電源又は前記データ処理装置から出力された前記電力供給用電磁波により電力の供給が行われている際に自装置の電力消費量が予め設定された規定値を下回ると、当該供給中の電力を前記第2のバッテリの充電に充てるよう前記第2の電源制御部を制御する制御する第2の制御部と、
を備えたことを特徴とする請求項2又は4に記載のデータ処理システム。 - 前記第1の制御部は、前記データ入力装置との間で前記コンテンツデータの送受信が行われていない場合及び/又は自装置が動作中でない場合に前記第1のバッテリが充電完了状態の際、電源オン状態、電源オフ状態又はスリープ状態のうち何れか指定された状態に自装置を設定することを特徴とする請求項5に記載のデータ処理システム。
- 前記第2の制御部は、前記データ処理装置との間で前記コンテンツデータの送受信が行われていない場合及び/又は自装置が動作中でない場合に前記第2のバッテリが充電完了状態の際、電源オン状態、電源オフ状態又はスリープ状態のうち何れか指定された状態に自装置を設定することを特徴とする請求項6に記載のデータ処理システム。
- 前記第1の制御部は、前記データ入力装置から供給中の電力を前記第1のバッテリの充電に充てている際、該第1のバッテリが充電完了状態に到ると、この旨を前記データ入力装置に向けて送信するよう前記第1の無線通信制御部を制御し、
前記第2の制御部は、充電可能な第2のバッテリを備え、前記第1の制御部によって送信された前記第1のバッテリが充電完了状態である旨を受信すると、前記第2のバッテリの充電を行うよう前記第2の電源制御部を制御することを特徴とする請求項5又は7に記載のデータ処理システム。 - 前記第2の制御部は、前記データ処理装置から供給中の電力を前記第2のバッテリの充電に充てている際、該第2のバッテリが充電完了状態に到ると、この旨を前記データ処理装置に向けて送信するよう前記第2の無線通信制御部を制御し、
前記第1の制御部は、充電可能な第1のバッテリを備え、前記第2の制御部によって送信された前記第2のバッテリが充電完了状態である旨を受信すると、前記第1のバッテリの充電を行うよう前記第1の電源制御部を制御することを特徴とする請求項6又は8に記載のデータ処理システム。 - 前記第2の制御部は、前記第1のバッテリの充電完了後に行った前記第2のバッテリの充電が完了した際、電源オン状態、電源オフ状態又はスリープ状態のうち何れか指定された状態に自装置を設定することを特徴とする請求項9に記載のデータ処理システム。
- 前記第1の制御部は、前記第2のバッテリの充電完了後に行った前記第1のバッテリの充電が完了した際、電源オン状態、電源オフ状態又はスリープ状態のうち何れか指定された状態に自装置を設定することを特徴とする請求項10に記載のデータ処理システム。
- 前記第1の制御部は、前記データ入力装置との間で前記コンテンツデータの送受信が現在行われているか否かにかかわらず前記第1のバッテリの充電量が規定値を下回った場合又は該第1のバッテリを充電する旨の指示が入力されると、電力供給を要請する信号を前記データ入力装置に送信するよう前記第1の無線通信制御部を制御し、
前記第2の制御部は、前記第1の制御部により送信された前記電力供給を要請する信号を受信すると、前記データ処理装置との間で前記コンテンツデータの送受信が現在行われているか否かにかかわらず、前記電力供給用電磁波を該データ処理装置に向けて出力することを特徴とする請求項5、7、9、11のうち何れか一項に記載のデータ処理システム。 - 前記第2の制御部は、前記データ処理装置との間で前記コンテンツデータの送受信が現在行されているか否かにかかわらず前記第2のバッテリの充電量が規定値を下回った場合又は該第2のバッテリを充電する旨の指示が入力されると、電力供給を要請する信号を前記データ処理装置に送信するよう前記第2の無線通信制御部を制御し、
前記第1の制御部は、前記第2の制御部により送信された前記電力供給を要請する信号を受信すると、前記データ入力装置との間で前記コンテンツデータの送受信が現在行われているか否かにかかわらず、前記電力供給用電磁波を該データ入力装置に向けて出力することを特徴とする請求項6、8、10、12のうち何れか一項に記載のデータ処理システム。 - 前記第1の制御部は、前記データ入力装置を制御するための制御信号を該データ入力装置に向けて送信するよう前記第1の無線通信制御部を制御し、
前記第2の制御部は、前記第1の制御部により送信された制御信号に応じて自装置を動作させることを特徴とする請求項1〜14のうち何れか一項に記載のデータ処理システム。 - 前記第2の制御部は、前記データ処理装置を制御するための制御信号を該データ処理装置に向けて送信するよう前記第2の無線通信制御部を制御し、
前記第1の制御部は、前記第2の制御部により送信された制御信号に応じて自装置を動作させることを特徴とする請求項1〜15のうち何れか一項に記載のデータ処理システム。 - 前記第1の制御部は、前記データ入力装置を制御するための制御信号を該データ入力装置に向けて送信するよう前記第1の無線通信制御部を制御し、
前記第2の制御部は、前記データ処理装置を制御するための制御信号を該データ処理装置に向けて送信するよう前記第2の無線通信制御部を制御することを特徴とする請求項1〜16のうち何れか一項に記載のデータ処理システム。 - 前記第1の制御部は、前記第2の制御部により送信された制御信号に応じて自装置を動作させ、
前記第2の制御部は、前記第1の制御部により送信された制御信号に応じて自装置を動作させることを特徴とする請求項17に記載のデータ処理システム。 - 前記データ処理装置及びデータ入力装置は、
前記第1及び第2の無線通信制御部は、
前記コンテンツデータの送受信を、赤外光を用いて行うことを特徴とする請求項1〜3、5〜18の何れか一項に記載のデータ処理システム。
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