JP2004234106A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004234106A
JP2004234106A JP2003019001A JP2003019001A JP2004234106A JP 2004234106 A JP2004234106 A JP 2004234106A JP 2003019001 A JP2003019001 A JP 2003019001A JP 2003019001 A JP2003019001 A JP 2003019001A JP 2004234106 A JP2004234106 A JP 2004234106A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing
image
data
unit
image data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003019001A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004234106A5 (ja
Inventor
Yasuhiro Yamada
康博 山田
Hidenori Ozaki
英礼 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2003019001A priority Critical patent/JP2004234106A/ja
Publication of JP2004234106A publication Critical patent/JP2004234106A/ja
Publication of JP2004234106A5 publication Critical patent/JP2004234106A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】処理アルゴリズムの部分的な変更に柔軟に対処でき、かつフレキシビリティを十分に発揮する。
【解決手段】スキャナ2070及び/又はプリンタ2095を有する画像処理装置であって、スキャナ2070から入力される画像データの処理内容を指定するための操作部と、操作部により指定された処理内容に従って画像データを処理するための画像演算プロセッサ2082と、操作部により指定された処理内容に基づいて、画像演算プロセッサ2082による処理内容を実行するプログラムをダウンローダ2083により、画像演算プロセッサ2082にダウンロードする。またジョブマネージャ1519は、この複合機で指定可能な処理内容を判別しその判別結果に応じて操作部により指定可能な処理内容を制限する。
【選択図】 図17

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像入力機器と及び/又は画像出力機器とを備える画像処理装置において、画像データを画像出力機器に応じたデータに変換するのに好適な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像入力機器と画像出力機器とを備えるマルチファンクション装置における画像入出力機器としては、プリンタ、ファクシミリ、複写機などがあり、これら機器の機能を備えたマルチファンクション装置では、画像入力機器から入力された多値画像情報に対して様々なデータ変換処理を行い、画像出力機器に応じた所定の出力画像データに変換する画像処理技術を採用した製品が実用化されている。これら画像入力機器や画像出力機器における、ユーザが所望する画像処理を実現するための具体的な手法として、マイコン等のCPUを用いてソフトウェア的に処理する方法、処理アルゴリズムをロジック回路化し、それを用いてハードウェア的に処理する方法などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の様な形態のマルチファンクション装置は、それぞれの機器が個々に有しているソフトウェアもしくはハードウェアに依存した画像データの処理しか実行できないため、以下の様な問題があった。
【0004】
(1)ロジック回路を用いたハードウェア的な手法では、画像処理技術の高度化に伴って演算回路等が膨大になり、回路規模的、コスト的にも不利となる。また、新しいアルゴリズムの実現に際しても多大な時間とコストが消耗され、更にアルゴリズムの部分的な変更や不具合の修正も容易ではない。
【0005】
(2)CPUでデータ処理するソフトウェア的な方法では、CPUでは1画素ずつデータを処理(いわゆる逐次処理)するため処理速度が非常に遅く、機器に組み込んでリアルタイムに処理することは不可能である。また最近では、画像データの処理に適した種々の画像演算プロセッサが開発され、そのようなプロセッサが事務機器などにも利用されるようになっている。しかし本来、ソフトウェア的な方法の特徴であるフレキシビリティ(ここでは、処理内容の変更の容易さを意味する)に関しては、十分なものであるとは言えない。
【0006】
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、ハードウェア的な制限を無くし、かつ高速に画像データを処理できるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の画像処理装置は以下のような構成を備える。即ち、
画像入力機器及び/又は画像出力機器を有する画像処理装置であって、
前記画像入力機器から入力される画像データの処理内容を指定するための指定手段と、
前記指定手段により指定された前記処理内容に従って前記画像データを処理するための演算処理手段と、
前記指定手段によって指定された前記処理内容に基づいて、前記演算処理手段による処理内容を設定するための設定処理制御手段と、
前記指定手段により指定可能な処理内容を判別する判別手段と、
前記判別手段による判別結果に応じて前記指定手段による指定可能な処理内容を制限する指定制限手段と、を有することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0009】
図1は、本発明の実施の形態に係るマルチファンクション装置(複合機)の概略構成を示すブロック図である。
【0010】
制御部2000は、画像入力機器であるスキャナ2070や画像出力機器であるプリンタ2095と接続し、一方では、LAN2011や公衆回線(WAN)2051と接続することで、画像情報やデバイス情報(機器情報)の入出力を行う。CPU2001は、ROM2003或いはRAM2002に記憶されているプログラムに従って、この複合機全体の動作を制御する。RAM2002は、CPU2001が制御動作を実行している際に、その制御プログラムや各種データを一時的に格納するためのワークメモリとして使用されるとともに、画像データを一時記憶するための画像メモリとしても使用される。ROM2003はブートROMで、この複合機のブートプログラムが格納されている。HDD(ハードディスク)2004はハードディスクドライブで、制御プログラムや画像データ等を格納しており、このHDD2004に格納されている制御プログラムはRAM2002にロードされて実行される。操作部インターフェース(I/F)2006は、操作部(UI)2012と接続されており、この操作部2012に表示する画像データを操作部2012に対して出力する。また、オペレータがこの操作部2012を使用して入力した情報を、この操作部2012から入力してCPU2001に伝える役割をする。モデム2050は、公衆回線2051に接続されて情報の入出力を行う。
【0011】
以上のデバイスが、システムバス2007に接続されている。
【0012】
画像バスインターフェース2005は、このシステムバス2007と、画像データを高速で転送する画像バス2008とを接続し、そのデータ構造を変換するバスブリッジである。画像バス2008は、PCIバス又はIEEE1394で構成される。この画像バス2008には以下のデバイスが接続される。
【0013】
ネットワークインターフェース2010は、LAN101に接続され、情報の入出力を行う。ラスタイメージプロセッサ(RIP)2060は、PDL(ページ記述言語)コードを入力し、そのコードをビットマップイメージに展開する。デバイスインターフェース2020は、画像入出力機器であるスキャナ2070やプリンタ2095と、この制御部2000とを接続し、画像データを同期/非同期で変換する。スキャナ画像処理部2080は、スキャナ2070により読み取られて入力される画像データに対して、その画像補正、加工、編集を行う。プリンタ画像処理部2090は、プリンタ2095に出力する画像データに対して補正や解像度変換等の処理を行う。2030は画像データの回転部で、入力された画像データや、出力する画像データに対して回転処理を実行する。2040は画像圧縮部で、LAN等のネットワークに出力する画像データを圧縮したり、ネットワークから受信した圧縮された画像データの伸長等を実行する。
【0014】
上述の構成において、画像処理部分の拡張性を考慮してシステムバス2007と画像バス2008とが分離可能な構成となっており、一般的なコンピュータの構成を応用したものである。また上記構成では、画像バスインタフェース2005を汎用なものにすることで、画像処理を任意に組み合わせることが可能な自由度と将来性を考慮した拡張性を持たせている。特に画像圧縮部2040は、将来様々な規格が提案される可能性もあり、容易に交換できるように画像バス2008に接続されている。
【0015】
図2は、本実施の形態に係る複合機における画像入出力機器の一例であるスキャナ2070及びプリンタ2095を説明する図である。
【0016】
画像入力機器の一例であるスキャナ2070は、原稿となる紙上の画像に照明し、CCDラインセンサ(不図示)により、その画像を走査することで、その原稿のラスタイメージデータを得ている。原稿用紙は原稿フィーダ2072のトレイ2073にセットされ、オペレータが操作部2012のスタートキーにより、その原稿の読み取り起動を指示することにより、CPU2001がスキャナ2070に読取り開始の指示を与える。これによりフィーダ2072は原稿を1枚ずつフィードして原稿画像の読み取り動作を行う。
【0017】
画像出力機器の一例であるプリンタ2095は、ラスタイメージデータに基づいて用紙に画像を記録する。この記録方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙に直接画像を印刷するインクジェット方式等があるがどの方式でも構わない。このプリンタ2095におけるプリント動作の起動は、CPU2001からの指示2096によって開始される。このプリンタ2095には、異なる用紙サイズ又は異なる用紙の向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセット2101〜2104が設けられている。また、排紙トレイ2111は、印刷が終了した用紙を受取って載置する。
【0018】
図3は、本実施の形態に係る操作部2012の構成を示す概観図である。
【0019】
表示部2013は、ここでは液晶の表示部であり、操作用の画面を表示するとともに、この表示部2013の画面にはタッチパネルシートが貼られており、その表示されているキーが押されると、その位置情報をCPU2001に伝える。2014はスタートキーを示し、原稿の読み取り動作の開始指示などに用いられる。このスタートキー2014の中央部には、緑と赤の2色LED2018が設けられており、その表示色によってスタートキー2014が使える状態にあるかどうかを示している(緑の場合はスタートキー2014が使用可能を示す)。2015はストップキーを示し、稼働中の動作を止める働きをする。2016はIDキーで、使用者のユーザIDを入力する時に使用される。2017はリセットキーで、操作部2012からの設定を初期化する時に用いられる。
【0020】
図4は、本実施の形態に係るスキャナ画像処理部2080の構成を示すブロック図である。
【0021】
画像バス・インターフェースコントローラ2081は画像バス2008と接続され、そのバスアクセスシーケンスを制御する働きと、スキャナ画像処理部2080の各デバイスの制御及びタイミング信号を発生している。画像演算プロセッサ2082は、画像バスインターフェースコントローラ2081を介して画像バス2008より入力される画像データに対して所定の画像変換処理を行う。2値化回路2086は、画像演算プロセッサ2082が出力する多値のグレースケール画像データを、既知の中間調処理技術(誤差拡散処理やスクリーン処理)に基づいて2値化処理する。こうして処理が終了した画像データは、再び画像バスコントローラ2081を介して画像バス2008に転送される。また、ダウンローダ2083は、画像演算プロセッサ2082で実施される画像変換処理用のプログラムを供給する。尚、このダウンローダ2083が供給するプログラムは、ROM2003、HDD2004もしくはRAM2002格納されている種々の変換処理プログラムの中から必要に応じて、CPU2001が画像バスインターフェースコントローラ2081を介して更新することができる。
【0022】
図5は、本実施の形態に係るプリンタ画像処理部2090の構成を示すブロック図である。
【0023】
画像バスインターフェースコントローラ2091は、画像バス2008と接続され、そのバスアクセスシーケンスを制御する働きと、プリンタ画像処理部2090の各デバイスの制御及びタイミングを発生している。解像度変換部2092は、画像バス2008を介して入力した、或いはネットワーク2011或いは公衆回線2051から受信した画像データをプリンタ2095の解像度に変換するための解像度変換を行う。スムージング処理部2093は、解像度変換部2092による解像度変換後の画像データのジャギー(斜め線等の白黒境界部に表れる画像のがさつき)を滑らかにする処理を行う。
【0024】
図6は、本実施の形態に係るデバイスインターフェース部2020の構成を示すブロック図である。
【0025】
画像バスインターフェースコントローラ2021は、画像バス2008と接続され、その画像バス2008へのアクセスシーケンスを制御する働きと、デバイスインターフェース2020の各デバイスの制御及びタイミングを発生する。また、スキャナ2070及びプリンタ2095への制御信号を発生している。スキャンバッファ2022は、スキャナ2070から送られてくる画像データを一時保存し、画像バス2008に同期して出力する。シリアルパラレル・パラレルシリアル変換部2023は、スキャンバッファ2022に保存された画像データを順番に並べ或いは分解して、画像バス2008に転送可能な画像データのデータ幅に変換する。パラレルシリアル・シリアルパラレル変換2024は、画像バス2008から転送された画像データを分解、或いは順番に並べて、プリントバッファ2025に保存できる画像データのデータ幅に変換する。プリントバッファ2025は、画像バス2008から送られてくる画像データを一時保存し、プリンタ2095の動作に同期して出力する。
【0026】
図7は、本実施の形態の複合機におけるソフトウェアのブロック構成を示すブロック図である。
【0027】
UI1501は、ユーザインターフェイスを司るものであり、オペレータがこの複合機の各種操作や設定を行う際、この複合機との仲介を行うモジュールである。このモジュールは、オペレータの操作に従い、後述の各種モジュールに入力情報を転送し処理の依頼、或いはデータの設定等を行う。アドレスブック(Address−Book)1502は、データの送付先、通信先等を管理するデータベースモジュールである。このアドレスブック1502の内容は、UI1501からの操作により追加、削除、取得が行われ、オペレータの操作により後述の各モジュールにデータの送付・通信先情報を与えるものとして使用される。ウエブサーバ(Web−Server)1503は、不図示のウエブクライアントからの要求により、この複合機の管理情報を通知するために使用されるモジュールである。この管理情報は、後述の制御API(Control−API)1518を介して読み取られ、後述のHTTP1512,TCP/IP1516,ネットワークドライバ(Network−Driver)1517を介してウエブクライアントに通知される。
【0028】
送信モジュール(Universal−Send)1504は、データの配信を司るモジュールであり、UI1501を使用してオペレータに指示されたデータを、同様に指示された通信(出力)先に配布するものである。またオペレータにより、本複合機のスキャナ2070を使用して配布データの生成が指示された場合は、後述の制御API1518を介して、その機器を動作させてデータの生成を行う。P550(1505)は、送信モジュール1504で出力先にプリンタ2095が指定された際に実行されるモジュールである。電子メールモジュール(E−Mail)1506は、送信モジュール1504で通信先に電子メールアドレスが指定された際に実行されるモジュールである。DB1507は、送信モジュール1504で出力先にデータベースが指定された際に実行されるモジュールである。DP1508は、送信モジュール1504で出力先に本複合機と同様の複合機が指定された際に実行されるモジュールである。遠隔コピースキャン(Remote−Copy−Scan)1509は、本複合機のスキャナ2070を使用し、ネットワーク等で接続された他の複合機を出力先とし、本複合機が単体で実現しているコピー機能と同等の処理を行うモジュールである。遠隔コピープリント(Remote−Copy−Print)1510は、本複合機のプリンタ2095を使用し、ネットワーク等で接続された他の複合機を入力先とし、本複合機が単体で実現しているコピー機能と同等の処理を行うモジュールである。ウエブ・プル・プリント(Web−Pull−Print)1511は、インターネット又はイントラネット上の各種ホームページの情報を読み出して印刷するモジュールである。
【0029】
HTTP1512は、本複合機がHTTPにより通信する際に使用するモジュールであり、後述のTCP/IP1516モジュールにより前述のウエブサーバ1503、ウエブ・プル・プリント1511モジュールに通信を提供する。Ipr1513は、後述のTCP/IP1516モジュールにより前述の送信モジュール1504内のプリンタモジュール1505に通信を提供する。SMTP1514は、後述のTCP/IP1516モジュールにより前述の送信モジュール1504の電子メールモジュール1506に通信を提供する。SLM(Salutation−Manager)1515は、後述のTCP/IP1516モジュールにより前述の送信モジュール1504のデータベースモジュール1517、DPモジュール1518、及び遠隔コピースキャン1509モジュール、遠隔コピープリント1510モジュールに通信を提供する。TCP/IP1516はTCP/IP通信モジュールで、前述の各種モジュールに後述のネットワークドライバ(Network−Driver)1517によりネットワーク通信を提供する。このネットワークドライバ1517は、ネットワークに物理的に接続される部分を制御する。制御API1518は、送信モジュール1504等の上流モジュールに対し、後述のジョブマネージャ1519等の下流モジュールとのインターフェイスを提供しており、上流及び下流のモジュール間の依存関係を軽減し、それぞれの流用性を高めている。ジョブマネージャ1519は、前述の各種モジュールより制御API1518を介して指示される処理を解釈し、後述の各モジュールに指示を与える。また、このモジュール1519は、この複合機で実行されるハード的な処理を一元管理している。コーデックマネージャ(CODEC−Manager)1520は、ジョブマネージャ1519が指示する処理の中でデータの各種圧縮・伸長を管理・制御している。FBEエンコーダ(FBE−Encoder)1521は、ジョブマネージャ1519、スキャナマネージャ1524により実行されるスキャン処理により読み込まれたデータをFBEフォーマットにより圧縮する。JPEGコーデック(JPEG−CODEC)1522は、ジョブマネージャ1519、スキャナマネージャ1524により実行されるスキャン処理、及びプリンタマネージャ1526により実行される印刷処理において、読み込まれたデータのJPEG圧縮及び印刷データのJPEG展開処理を行う。MMRコーデック(MMR−CODEC)1523は、ジョブマネージャ1519、スキャナマネージャ1524により実行されるスキャン処理、及びプリンタマネージャ1526により実行される印刷処理において、読み込まれたデータのMMR圧縮及び印刷データのMMR伸長処理を行う。スキャナマネージャ1524は、ジョブマネージャ1519が指示するスキャン処理を管理及び制御している。1525はスキャナドライバであり、スキャナマネージャ1524と、この複合機が内部的に接続しているスキャナ2070との通信を行う。プリンタマネージャ1526は、ジョブマネージャ1519が指示する印刷処理を管理及び制御する。1527はプリンタドライバであり、プリンタマネージャ1526とプリンタ2095とのインターフェースを提供している。1528はパラレルポート・ドライバであり、ウエブ・プル・プリント1511がパラレルポートを介して不図示の出力機器にデータを出力する際のインターフェースを提供する。
【0030】
次に、本実施の形態に係る複合機における画像データの変換処理の変更方法について説明する。これはオペレータが、図3に示した操作部2012の表示画面より、所望する変換処理の内容を選択指定することによりなされる。
【0031】
この画像変換処理の選択指定の入力は、オペレータが操作部2012の表示部2013に表示される指示(不図示)に従ってタッチパネルシートをタッチすることにより行われる。こうして指定された変換処理の内容は制御部2000に転送され、操作部インターフェース2006を介してCPU2001に入力され、その内容はRAM2002に一時的に格納される。次にCPU2001は、ROM2003或いはRAM2002格納されている種々の変換処理プログラムを組合せ、ダウンローダ2083(図4)に対して一連の変換処理プログラムの更新処理を行う。ここで、オペレータが選択指定を特に行わなかった場合には、標準の変換処理プログラムの組合せを選択し、ダウンローダ2083に対して更新処理を行う。またこの時、CPU2001は、こうして組合せた変換処理プログラムの各々に付帯している情報を参照して、画像演算プロセッサ2082の総インストラクション数(処理ステップ数)を求め、その指定されたデータ変換処理に必要な処理時間を推定する。
【0032】
次にCPU2001は、この推定されたデータ変換処理時間から1ページ分の画像データを出力するのに要する時間を算定して、毎分当りの出力ページ数を推定する。
【0033】
毎分当りの出力ページ数と、データ変換処理時間の関係を表す式を以下に示す。
【0034】
出力ページ数/分=60/(スキャナ2070の再起動時間+データ変換処理時間)
ここで、スキャナ2070の再起動時間は、スキャナ2070が読取終了位置から読取開始位置へ反転移動するまでの時間(秒)である。
【0035】
次にCPU2001は、こうして推定した毎分当りの出力ページ数をRAM2002に一時的に格納する。またオペレータが未指定の処理内容を追加指定した場合は、それに必要な画像演算プロセッサ2082の総インストラクション数(処理ステップ数)を求め、それに基づいてデータ変換に必要な処理時間を推定する。そして各々の処理内容が指定された場合における1ページの画像出力を行うのに要する時間を算定し、毎分あたりの出力ページ数を推定する。
【0036】
ここでCPU2001は、処理内容毎の出力ページ数が、本実施の形態に係る複合機のパフォーマンス(最高出力ページ数)を越えているか否かを判定し、もしパフォーマンス(最高出力ページ数)を越えている処理内容が生じた場合には、その旨を操作部インターフェース2006を介して操作部2012に転送し、表示部2013に表示して、その指定入力を制限するようにメッセージを表示する。
【0037】
この処理を示すのが図8のフローチャートである。
【0038】
図8は、本実施の形態に係る複合機における画像データの変換処理の変更に伴う処理を説明するフローチャートで、この処理はCPU2001により実行される。
【0039】
まずステップS11で、画像変換処理の選択指定が、オペレータが操作部2012の表示部2013に表示される指示に従ってタッチパネルシートをタッチすることにより行われるかをみる。ここで画像変換が選択されるとステップS12に進み、その選択された変換処理プログラムを組合せ、ダウンローダ2083に対して一連の変換処理プログラムの更新処理を行う。尚、ステップS11で、オペレータが選択指定を特に行わなかった場合はステップS13に進み、標準の変換処理プログラムの組合せを選択し、ダウンローダ2083に対して更新処理を行う。
【0040】
こうしてステップS14に進み、こうして組合せた変換処理プログラムの各々に付帯している情報を参照して、画像演算プロセッサ2082の総インストラクション数(処理ステップ数)を求め、その指定されたデータ変換処理に必要な処理時間を推定する。次にステップS15に進み、この推定されたデータ変換処理時間から、1ページ分の画像データを出力するのに要する時間を算定して、毎分当りの出力ページ数を推定する。これは前述の式に基づいて計算される。
【0041】
次にステップS15に進み、こうして推定した毎分当りの出力ページ数をRAM2002に一時的に格納し、処理内容毎の出力ページ数が、本実施の形態に係る複合機のパフォーマンス(最高出力ページ数)を越えているか否かを判定する。ここでパフォーマンス(最高出力ページ数)を越えている処理内容が生じた場合はステップS16に進み、その旨を操作部インターフェース2006を介して操作部2012に転送し、表示部2013に表示して、その指定入力を制限するようにメッセージを表示する。一方、そのパフォーマンスを越えていない場合はステップS17に進み、通常の表示を行う。
【0042】
図9は、本実施の形態に係る表示部2013に表示される、表示及び指定入力が制限されない場合の表示例を示す図で、図10は、表示及び指定入力が制限された場合の表示部2013上の表示例を示す図である。これらの図に示す表示例は、CPU2001が上述のフローチャートの制御に基づいた表示制御により実行される。
【0043】
図9では、全ての項目が通常通り表示されているのに対して、図10の例では、用紙サイズが「A4R」で、「Job Build」、「Nage/Posi(ネガ、ポジ)」、「Mirror Image(鏡像)」、「Sharpness(輪郭強調)」の指定が不許可になっている。
【0044】
尚、画面上の各種の設定個目に関し説明すると、「Two−page separation」とは、所謂「ページ連写機能」という処理モードであり、入力された1ページ分の原稿データを左側半分と右側半分の2ページ分の分割画像に分割して、それら2つの分割画像を夫々異なる2枚の記録紙に夫々別々にプリントさせることが可能な機能である。
【0045】
「Cover/Sheet insertion」とは、所謂「表紙/合紙挿入機能」という処理モードであり、入力データのプリント処理を行うと共に、該入力データをプリントした記録紙とは別の表紙や合紙となるシートを、該入力データをプリントした記録紙束に対して挿入して1つの出力束を作り出すことが可能な機能である。
【0046】
「Booklet」は、所謂「製本機能」という処理モードであり、入力された複数ページ分の原稿データを中折される複数枚の製本用の記録紙に、それらの記録紙束が中折りされた出力物をユーザが1枚ずつ捲った際に、それらの原稿画像がページ順どおりになるような印刷順序で並び替えてプリントすることが可能な機能である。
【0047】
「Job build」は、所謂「連続読込機能」という処理モードであり、所定の指示(連続読込終了指示)がオペレータにより入力されるまでの間に互いに独立して入力された原稿データを1つのグループのデータとして取り扱う機能であり、例えば、複数枚の原稿束を複数回に分けてスキャナにより読み込ませる場合に、全部の読取処理が終了するまで読取処理を終了せずに継続させて、最終原稿が入力された時点(オペレータが原稿読取終了指示を入力した時点)で読取処理を終了し、それまでに複数回に分けて入力された複数枚の原稿画像を1つのグループの出力束として例えばプリントしたり、プリントしてステイプルしたり、プリントはしなくとも1ジョブ分のデータとしてメモリにストアさせたりすることが可能な機能である。
【0048】
「Mode Memory」は所謂「モードメモリ機能」という処理モードであり、予めメモリに所定個数分の所定の処理モードを登録しておき、該記憶しているそれらの所定の処理モードを利用する際に、いちいち操作部からそのモードの為のパラメータを設定することなく、該機能を介して上記所定の処理モードを直接的に呼び出し可能にして該モードに従った処理実行を可能にする機能である。
【0049】
「Recall」は、所謂「リコール機能」という処理モードであり、例えば、コピーモードにおいて、現在から過去所定回数分の処理モードを記憶しておき、その処理モードを確認したり次回のコピー時の際に再利用可能にする機能である。
【0050】
「Nage/Posi」は、「ネガ/ポジ反転機能」という処理モードであり、入力された原稿データのネガ画像に相当する画像をポジ画像に反転し、ポジ画像に相当する画像をネガ画像に反転して夫々出力することが可能な機能である。
【0051】
「Image Repeat」は、所謂「イメージリピート機能」であり、入力された1つの画像から複数個分の同一画像を生成してそれらを1枚の記録紙上に配列形成させる等の同一画像をユーザが所望とする個数分繰り返し出力させることが可能な機能である。
【0052】
「Sharpness」は、所謂「シャープネス機能」という処理モードであり、入力された画像データに対してシャープネス処理を施して出力可能にする機能である。
【0053】
「Mirror Image」とは所謂「鏡像処理機能」という処理モードであり、入力された画像データに対して鏡像処理を施して出力可能とする機能であり、入力された画像を鏡像にして出力させる機能である。
【0054】
以上のように、本形態の画像処理装置は、複数の処理モードを有しており、それらの処理モードを設定指示する為の各設定項目ボタンを表示画面上に表示可能とし、上述のフローチャートの制御により、指定入力を制限する(禁止する)設定項目が存在するなら、該当するボタンを網掛け表示等にして、そのボタンによる機能の指定を不許可にするようCPU2001により制御する。例えば、図9の例では、図8のフローチャートの処理に従い、上述の複数の処理モードに関し、どれも制限する必要がないと判断し、それらの処理モードに対応する設定項目ボタンを全て有効状態(通常表示)にし、オペレータによりそれらのうちの所望とする機能(処理モード)を選択設定可能にし、該オペレータの設定に従った処理を実行可能にするよう制御している。
【0055】
一方、図10の例では、図8のフローチャートの処理に従い、上述の複数の処理モードに関し、「Nage/Posi(ネガ、ポジ)」、「Mirror Image(鏡像)」、「Sharpness(輪郭強調)」の設定は制限(禁止)する必要ありと判断し、それらの処理モードに対応する設定項目ボタンを無効状態(この例では網掛け表示だが、非表示でも良い)にして、オペレータによりそれらの機能の選択設定及び実行は出来ないよう制御すると共に、上記の設定制限する機能以外に相当する機能に対応する設定項目ボタン(「Two−page separation」、「Cover/Sheet insertion」、「Booklet」、「Job build」、「Recall」、「Mode Memory」、「ImageRepeat」等)は有効状態(通常表示)にして、それら設定を許可した処理モードの範囲内においてオペレータにより所望とする機能(処理モード)を選択設定可能にし、該オペレータの設定に従った処理を実行可能にするよう制御している。
【0056】
尚、画像処理装置が、図9、図10に示す処理モード以外の処理モードを有している場合でも本形態を適用可能であり、図9や図10に表示されていないその他の機能において、制限すべき対象の機能に対応する設定項目ボタンは無効状態にし、制限する必要がない対象の機能に対応する設定項目ボタンは有効状態となるよう、図9や図10の表示例と同様に表示制御すれば良い。
【0057】
次に、実際の演算処理内容の設定例についても説明しておく。
【0058】
図11は、本発明の実施の形態に係る複合機における変換処理プログラムによる処理の流れを説明するフローチャートである。尚、本実施の形態においては、画像演算プロセッサ2082として図12に示した米国テキサス・インスツルメンツ社製の画像演算プロセッサSVP(商品名、以下、単にSVPと記す)を用いたが、これは本発明に何ら制限を加えるものではない。
【0059】
まずステップS90で、画像データを1ライン分入力する入力データ転送を実行する。これは画像バスインターフェースコントローラ2081を介して画像バス2008より入力される画像データに対して、1ライン分の全ての画素データ/24ビット(8ビット×3)を一旦格納し、その後、画像演算プロセッサ(SVP)2082のプログラム動作で、内部のデータ入力領域に格納するものである。次にステップS91に進み、入力ダミー転送を実行する。これは一旦データ入力領域に格納された画像データを、ステップS92のシェーディング補正処理の実行に備えて予め所定のデータ格納領域に転送するものである。本実施の形態では、第1のデータ格納領域に転送し格納する。
【0060】
ステップS92のシェーディング補正処理では、第1のデータ格納領域に格納されているデータを参照し、スキャナ2070の3ラインカラーセンサ(CCD)の色分解フィルタで読み取ったRGB(各8ビット)の3原色信号に対して、原稿照明用の光源の光量分布やレンズ系で発生する光量ムラと、CCD自体の光電変換セルの感度ムラの補正を行う。こうして補正処理されたRGBの各データは第2のデータ格納領域に格納される。次にステップS93に進み、入力マスキング処理を実行する。ここでは、第2のデータ格納領域に格納されているデータを参照し、CCDの色分解フィルタの感度補正を行うための行列演算を行い、RGB(各8ビット)の正規化信号に変換する。こうして変換処理されたデータは第1のデータ格納領域に格納される。次にステップS94に進み、輝度信号生成処理を実行する。ここでは、第1のデータ格納領域に格納されているデータを参照し、3ラインカラーセンサの色分解フィルタで読み取ったRGB(各8ビット)の3原色信号から原画像の輝度情報を表すL(8ビット)の輝度信号に変換する。こうして変換処理されたデータは第2のデータ格納領域に格納される。
【0061】
次にステップS95に進み、この第2のデータ格納領域に格納されている輝度データL(8ビット)を読み出し、第1のデータ格納領域に格納されている過去4ラインの輝度データ及び現ラインの輝度データLに対して、注目画素位置と左右2つずつの画素位置のデータを同時に参照することで、フィルタ演算領域(5×5)の25画素位置の輝度データを参照し、所定のラプラシアン演算(空間フィルタ処理)を行う。そして輝度データ、ラプラシアン演算結果からフィルタの強度を決定して、注目画素位置の輝度データを変換する。その後、この変換された輝度データLを第1のデータ格納領域に格納する。ここで、空間フィルタ処理における出力の注目画素位置は、その演算領域が2次元(5×5)であることから2ライン前に入力されたデータ位置に対して定義される。また、先に求めた現ラインの輝度データLを次ラインの処理に備えて中間データとして第1のデータ格納領域及び第1のデータ格納領域の最も古いライン処理時に格納したデータに上書きして各々格納する。この処理はデータのライン遅延に相当するが、画像演算プロセッサ(SVP)には、このような処理を高速に行う機構が内蔵されているので、これを利用すればプログラム上の数命令でライン遅延処理を行う事が可能である。
【0062】
次にステップS96に進み、第1のデータ格納領域に格納されているデータを参照し、ユーザが前もって設定しておいた濃度バランスとなるように、関数近似演算により輝度−濃度変換を行うと共に、出力デバイス(プリンタ2095)に合わせたγ特性の変換を行う。こうして変換処理されたデータは再び第2のデータ格納領域に格納される。次にステップS97に進み、一旦第2のデータ格納領域に格納された画像データを次のステップS98の出力データ転送の実行に備えて、予め所定のデータ出力領域に転送するための処理を行う。そしてステップS98では、画像データを1ライン分出力する出力データ転送を実行する。このステップでは、データ出力領域に格納されている1ライン分の全ての画素データ/8ビットを、画像演算プロセッサ(SVP)のプログラム動作で2値化回路2086に対して出力する。その後、画像バスインターフェースコントローラ2081を介して画像バス2008より入力される画像データの全ラインに対して、上述のステップS91からステップS98の一連の処理ステップを実行し、所定の変換処理を行って順次出力していく。また、この処理が終了した画像データは、順次、画像バスコントローラ2081を介して画像バス2008に転送される。以上で一連のデータ変換処理が終了する。
【0063】
次に、本実施の形態に係る複合機の動作例について説明する。尚、本実施の形態においては、画像データを一時記憶するための画像メモリとしてRAM2002もしくはハードディスクドライブ2004を用いている。
【0064】
[スキャン動作]
図13は、本実施の形態に係る複合機のスキャン動作に関するソフトウェア構成を説明する図である。
【0065】
ジョブマネージャ1519は、アプリケーションレベルからの要求、及びスキャン動作に必要なパラメータを分類して保存する。これらアプリケーションレベルからの要求及びパラメータはRAM2002に保存される。スキャン動作管理部8200は、ジョブマネージャ1519からスキャンを行うのに必要な情報を取得する。即ち、ジョブマネージャ1519から図14(A)のジョブ番号、ドキュメント番号のテーブルデータと、図14(B)に示すスキャンパラメータを受け取る。更にスキャン動作管理部8200は、その取得したスキャンパラメータをドキュメント番号順にスキャナマネージャ1524に渡す。スキャナマネージャ1524は、スキャン画像属性8308の内容に従って、画像バス2008に接続されたデバイスインターフェース2020を動作させ、ケーブル2071を介してスキャナ2070に制御コマンドを送ることによりスキャン動作が実行される。こうしてスキャナ2070でスキャンされた画像データは、ケーブル2071を介してデバイスインターフェース2020に供給され、更に画像バス2008を介してRAM2002に格納される。
【0066】
次に、スキャナマネージャ1524は、スキャンパラメータのスキャン画像圧縮形式8309の内容に従って、RAM2002に格納されている画像データを圧縮するために、コーデックマネージャ1520に対して圧縮要求を送信する。この要求を受け取ったコーデックマネージャ1520は、画像バス2008に接続されている画像圧縮部2040或いはMMRコーデック1523のソフトウェア圧縮モジュールを用いて、スキャナマネージャ1524から指定されたスキャン画像圧縮形式8309で画像データの圧縮を行い、その圧縮した画像データを画像バス2008を介してRAM2002に再格納する。
【0067】
次に、スキャナマネージャ1524は、RAM2002に格納されている圧縮された画像データをファイル化するために、ファイルシステムに対して、スキャンパラメータの画像ファイルタイプ8307で指定されたファイル形式でファイル化することを要求する。ファイルシステムは、RAM2002に格納されている圧縮された画像データをファイル化し、画像バス2008を介してHDD2004に転送して再格納する。
【0068】
ここで、スキャナマネージャ1524は、スキャナ2070による一枚の原稿の読取り処理が終了したものとして、スキャン動作管理部8200にスキャン終了通知を送り返す。
【0069】
以上の一連の処理が終了した時点で、スキャナ2070にまだ読み取っていない原稿が存在し、ジョブマネージャ1519からのスキャン要求が存在している場合には、再度、格納されているスキャンパラメータを用いてスキャンシーケンス制御部にスキャン動作を要求する。そして、スキャナ2070において全ての原稿の読取りが終了した場合、又はジョブマネージャ1519からのスキャン要求が存在しない場合には、全てのスキャン動作が完了したものとしてジョブマネージャ1519に対してスキャン完了通知を発行する。
【0070】
図15は、本実施の形態に係る複合機におけるプリント動作処理を説明するソフトウェア構造を説明する図である。
【0071】
ジョブマネージャ1519は、アプリケーションレベルからの要求及びプリント動作に必要なパラメータを分類、保存する機能を持つ。これらアプリケーションレベルからの要求及びパラメータはRAM2002に保存される。プリント動作管理部9200は、ジョブマネージャ1519からプリントを行うのに必要な情報を取得する。即ち、ジョブマネージャ1519から図16のジョブ番号、ドキュメント番号のテーブルデータ(図16(A))と、プリントパラメータ(図16(B))を受け取る。更に、プリント動作管理部9200は、その取得したプリントパラメータをドキュメント番号順にプリンタマネージャ1526に渡す。プリンタマネージャ1526は、プリント画像属性9308の内容に従って、画像バス2008に接続されたデバイスインターフェース2020を動作させ、ケーブル2096を介してプリンタ2095に制御コマンドを送ることによりプリント動作が実行される。
【0072】
次にプリンタマネージャ1526は、プリントパラメータのプリント画像圧縮形式9309の内容に従って、RAM2002に格納されている画像データを伸長するために、コーデックマネージャ1520に対して伸長要求を送信する。この伸長要求を受け取ったコーデックマネージャ1520は、画像バス2008に接続されている画像圧縮部2040或いはMMRコーデック1523のソフトウェア伸長モジュールを用いて、プリンタマネージャ1526から指定されたプリント画像圧縮形式9309で画像データを伸長し、その伸長した画像データを画像バス2008を介してプリンタ2095に転送する。ここで、プリンタマネージャ1526は、プリンタ2095での一枚のプリント処理が終了したものとして、プリント動作管理部9203にプリント終了通知を送り返す。
【0073】
以上の一連の処理が終了した時点で、ジョブマネージャ1519からのプリント要求が存在している場合には、再度、格納されているプリントパラメータを用いてプリント動作管理部9200にプリント動作を要求する。
【0074】
他方、ジョブマネージャ1519からのプリント要求が存在しない場合には、全てのプリント動作が完了したものとしてジョブマネージャ1519に対してプリント完了通知を発行する。
【0075】
尚、デバイスインターフェース2020は、内部に不図示のDPRAMを持ち、このDPRAMを介してプリンタ2095へのパラメータの設定、プリンタ2095の状態の読み出し、及びプリントの制御コマンドの通信を行う。また、デバイスインターフェース2020は、内部に不図示のビデオコントローラを持ち、プリンタ2095からエンジン・インターフェースケーブル経由で供給されるVCLK(Video−Clock)とHSYNCとの2種類の信号に同期して、画像バス2008に展開されている画像データを、エンジンインターフェースケーブルを介してプリンタ2095に送信する。ここで、ビデオコントローラは、設定された画像幅(WIDTH)分のデータを、RAM2002から読み出して、ビデオ信号としてエンジンインターフェースケーブルに出力する。これを指定ライン分(LINES)繰り返した後、IMAGE_END割り込みを発生することで、1頁分のプリント処理を完了する。
【0076】
図17は、上述のスキャン/プリント動作に関するソフトウェア構造を説明する図である。
【0077】
UI1501は、オペレータが操作部2012より行う操作及び設定に従い、ジョブマネージャ1519に対して制御API1518を介して、その入力情報及び指示されたJOB要求を送信する。ジョブマネージャ1519は、UI1501からの入力情報および指示されたJOB要求に必要なパラメータを分類、保存する機能を持ち、これらの要求及びパラメータはRAM2002に保存される。他方、ジョブマネージャ1519は、オペレータの操作及び設定に従い、ROM2003、HDD2004もしくはRAM2002格納されている種々の変換処理プログラムの中から必要な変換処理プログラムを選択し、画像バスインターフェースコントローラ2081を介してダウンローダ2083に供給する。ダウンローダ2083は、画像演算プロセッサ2082で実施可能な形式の画像変換処理用のプログラムに変換した後、画像演算プロセッサ2082のインストラクションメモリを更新する。またこの時、ジョブマネージャ1519は、選択した変換処理プログラムの各々に付帯している情報を参照して、画像演算プロセッサ2082の総インストラクション数(処理ステップ数)を求め、データ変換に必要な処理時間を推定すると共に、毎分あたりの出力ページ数を推定する。
【0078】
次にジョブマネージャ1519は、オペレータが次に操作部2012より指示可能な操作設定の全てに関して対応する変換処理プログラムを順次選択し、各々の変換処理を画像演算プロセッサ2082で実施した場合の処理時間を算出する。ここで、ジョブマネージャ1519は、毎分当りの出力ページ数の推定値と処理時間の算出結果に基づいて、本実施の形態における複合機のパフォーマンス(最高出力ページ数)内で各処理可能であるか否かを推定する。
【0079】
次に、ジョブマネージャ1519は、これら各処理が実施可能であるか否かの推定結果を、制御API1518を介してUI1501に対して送信する。UI1501は、この送信された推定結果に基づいて、本実施の形態に係る複合機のパフォーマンス(最高出力ページ数)内で処理可能である変換処理プログラムの操作設定に対しては、表示及び/又は設定入力を許可すると共に、実施可能でない変換処理プログラムの操作設定に対しては、その表示及び/又は設定入力を不許可をする制御を行う。
【0080】
尚、このような操作設定表示の方法に関しては、例えば、非表示、網掛け表示、等を用いた表示制御をCPU2001により行うことが可能である。例えば、CPU2001は、画面上の設定入力を不許可とする対象の設定項目ボタン(上述でいう処の実施可能でない変換処理プログラムの操作設定)を網掛け表示(或いは非表示)にして、その設定項目に対する設定・操作を無効状態にすることで、オペレータによる該設定に対する操作を不許可にする。又、画面上の設定入力を許可とする対象の設定項目ボタン(上述でいう処の処理可能である変換処理プログラムの操作設定)は通常表示にして、その設定項目に対する設定・操作を有効状態にし、オペレータがそれらの設定入力を可能とするよう制御する(図9や図10の表示例及びその説明個所参照)。
【0081】
以下、オペレータが操作部2012よりスキャン/プリント動作の開始を指示するまで上記一連の制御を行うものである。
【0082】
もしここで、オペレータが操作部2012よりスキャン/プリント動作の開始を指示した場合には、ジョブマネージャ1519は、スキャン動作管理部8200に対してスキャン要求を送信する。このスキャン要求を受信したスキャン動作管理部8200は、ジョブマネージャ1519から取得したスキャンパラメータをドキュメント番号順にスキャナマネージャ1524に渡す。スキャナマネージャ1524は、スキャン画像属性8308(図14(B))の内容に従ってデバイスインターフェース2020を動作させることによりスキャン操作が実行される。こうしてスキャンされて読取られた画像データが、順次RAM2002に格納される。
【0083】
この過程で、タイマモジュールからの割り込み信号が発生するとジョブマネージャ1519に供給される。この割り込み信号を受信したジョブマネージャ1519は、プリント動作管理部8200に対してプリント要求を送信する。このプリント要求を受信したプリント動作管理部9200は、ジョブマネージャ1519から取得したプリントパラメータをドキュメント番号順にプリンタマネージャ1526に渡す。これによりプリンタマネージャ1526は、プリント画像属性9308(図16(B))の内容に従ってデバイスインターフェース2020を動作させることによりプリントが実行される。次に、プリンタマネージャ1526は、プリントパラメータのプリント画像圧縮形式9309の内容に従って、RAM2002に格納されている画像データを画像バス2008を介してプリンタ2070に転送する。
【0084】
尚、本実施の形態では、スキャン動作、プリント動作での説明と重複する部分の説明を省いている。
【0085】
以上説明したように、本実施の形態に係る複合機では、オペレータが操作部2012を使用して設定する設定内容に従って、次に操作指定が可能な変換処理プログラムを可視的に表現することが可能となる。これにより、オペレータが選択指定した変換処理内容により、毎分当りの印刷ページ数を低下させることなく、画像入力機器及び/又は画像出力機器の設定を行うことが可能となる。
【0086】
[実施の形態2]
前述した実施の形態1に係る複合機では、オペレータが操作部2012より指示可能な操作設定の全てに関して、対応する変換処理プログラムを順次選択し、各々の変換処理を画像演算プロセッサ2082で実施した場合の処理時間を算出し、毎分当りの出力ページ数の推定値と処理時間の算出結果に基づいて、本実施の形態に係る複合機のパフォーマンス(最高出力ページ数)内で各処理が実施可能であるか否かを推定していた。そして、その操作設定が実施可能であるか否かの推定結果に基づいて、その複合機のパフォーマンス(最高出力ページ数)内で処理が実施可能である変換処理プログラムの操作設定に対しては、表示及び/又は設定入力を許可すると共に、実施可能でない変換処理プログラムの操作設定に対しては、表示及び/又は設定入力を不許可をする制御を行っていた。しかしながら、特定の条件下において、変換処理プログラム自体に関する操作設定を制限することを行わなくても良い場合がある。
【0087】
つまり、このような複合機では、画像データの処理がページ単位に限定される場合が多く、直接、変換処理プログラムの操作設定を制限する以前に、データ処理の方向を入れ替える(主走査方向と副走査方向が入れ替わるようにデータ自体の座標を90度回転する)ことによって、見かけ上のデータ処理時間を長く、或いは短くすることが可能である。特にプリントを行う場合であれば、動作モードを制限するだけで処理時間を十分に満足させ得る状況が考えられる。
【0088】
そこで実施の形態2は、上記の制御方法を考慮したもので、具体的には、データ処理の方向を自動で選択(プリント出力に際して、記録紙の搬送方向を90度回転する)ことにより、オペレータの操作設定に関する制限を軽減することを目的としたものである。
【0089】
以下、本実施の形態2におけるスキャン/プリント動作について前述の図17を参照して説明する。
【0090】
UI1501は、オペレータが操作部2012より行う操作設定に従い、ジョブマネージャ1519に対して制御API1518を介して入力情報および指示されたジョブ要求を送信する。ジョブマネージャ1519は、UI1501からの入力情報および指示されたジョブ要求に必要なパラメータを分類、保存する機能を持ち、これらの要求およびパラメータはRAM2002に保存される。他方、ジョブマネージャ1519は、オペレータの操作設定に従い、ROM2003,HDD2004或いはRAM2002格納されている種々の変換処理プログラムの中から必要な変換処理プログラムを選択し、画像バスインターフェースコントローラ2081を介してダウンローダ2083に供給する。ダウンローダ2083は、画像演算プロセッサ2082で実施可能な形式の画像変換処理用のプログラムに変換した後、画像演算プロセッサ2082のインストラクションメモリを更新する。またこの時、ジョブマネージャ1519は、選択した変換処理プログラムの各々に付帯している情報を参照して、画像演算プロセッサ2082の総インストラクション数(処理ステップ数)を求め、第一のデータ処理方向に対するデータ変換に必要な処理時間を推定すると共に、毎分あたりの出力ページ数を推定する。
【0091】
次にジョブマネージャ1519は、オペレータが次に操作部2012より指示可能な操作設定の全てに関して、対応する変換処理プログラムを順次選択し、各々の変換処理を画像演算プロセッサ2082で実施した場合の処理時間を算出する。ここで、ジョブマネージャ1519は、毎分あたりの出力ページ数の推定値と処理時間の算出結果に基づいて、本実施の形態2に係る複合機のパフォーマンス(第一の処理方向における最高出力ページ数)内で各処理可能であるか否かを推定する。
【0092】
また、ジョブマネージャ1519は、実施可能でない変換処理プログラムの操作設定に対しては、第二のデータ処理方向(データ処理方向を90度回転)に対する画像演算プロセッサ2082の処理時間を算出し、毎分当りの出力ページ数の推定値と処理時間の算出結果に基づいて、本実施の形態2に係る複合機のパフォーマンス(第二の処理方向における最高出力ページ数)内で各処理可能であるか否かを再度推定する。
【0093】
次にジョブマネージャ1519は、各処理が実施可能であるか否かの推定結果(第一の処理方向及び第二の処理方向)を制御API1518を介してUI1501に対して送信する。これによりUI1501は、この送信された2つ推定結果に基づいて、本実施の形態に係る複合機のパフォーマンス(第一の処理方向における最高出力ページ数)内で処理可能である場合には、全ての変換処理プログラムの操作設定に対して表示及び/又は設定入力を許可する制御を行い、
第一の処理方向に対して実施可能ではなく、第二の処理方向に対してのみ実施可能な変換処理プログラムに対しては、第二の処理方向を限定するように制御すると共に、全ての変換処理プログラムの操作設定に対して、その表示及び/又は設定入力を許可する制御を行い、
第一及び第二の処理方向共に実施可能で無い変換処理プログラムに対する操作設定に対しては、その表示及び/又は設定入力を不許可とする制御を行う。
【0094】
ここで、操作設定表示の方法に関しては、上述と同様に、例えば、非表示、網掛け表示、等を用いる(図9や図10の表示例及びその説明個所参照)。
【0095】
この実施の形態2に係る処理を図18のフローチャートを参照して説明する。尚、この図18において、図8と共通する部分は同じ記号で示し、その説明を省略する。
【0096】
なお、この実施の形態2では、ステップS14,S15で、選択した変換処理プログラムの各々に付帯している情報を参照して、画像演算プロセッサ2082の総インストラクション数(処理ステップ数)を求め、第一のデータ処理方向に対するデータ変換に必要な処理時間を推定すると共に、毎分あたりの出力ページ数を推定する。そしてステップS16で、毎分あたりの出力ページ数の推定値と処理時間の算出結果に基づいて、本実施の形態2に係る複合機のパフォーマンス(第一の処理方向における最高出力ページ数)内で各処理可能であるか否かを推定する。実施可能でない変換処理プログラムの操作設定の場合にはステップS21に進み、第二のデータ処理方向(データ処理方向を90度回転)に対する画像演算プロセッサ2082の処理時間を算出し、毎分当りの出力ページ数の推定値と処理時間の算出結果に基づいて、本実施の形態2に係る複合機のパフォーマンス(第二の処理方向における最高出力ページ数)内で各処理可能であるか否かを再度推定する。そしてステップS22に進み、各処理が実施可能であるか否かの推定結果(第一の処理方向及び第二の処理方向)を制御API1518を介してUI1501に対して送信する。これによりUI1501は、この送信された2つ推定結果に基づいて、本実施の形態2に係る複合機のパフォーマンス(第一の処理方向における最高出力ページ数)内で処理可能である場合には、全ての変換処理プログラムの操作設定に対して表示及び/又は設定入力を許可するように制御する。一方、第一の処理方向に対しては実施可能ではないが、第二の処理方向に対しては実施可能な変換処理プログラムに対しては、第二の処理方向を限定するように制御すると共に、全ての変換処理プログラムの操作設定に対して、その表示及び/又は設定入力を許可するように制御する。更に、第一及び第二の処理方向共に実施可能で無い変換処理プログラムに対する操作設定に対しては、その表示及び/又は設定入力を不許可とするように制御する。
【0097】
本実施の形態2における2つのデータ処理方向は、好適には次の基準に従うものとする。まず第一の処理方向は、主走査方向の処理画素数が副走査方向の処理画素数より多いデータ領域を有する場合であり、標準的な画像サイズで示した場合、A4,B5,A5,A6等の原稿/用紙サイズに相当する。
【0098】
また第二の処理方向は、画像サイズを各々90度回転したもので、主走査方向の処理画素数が副走査方向の処理画素数よりも少ないデータ領域を有する場合に相当する。
【0099】
以下、オペレータが操作部2012よりスキャン/プリント動作の開始を指示するまで上記一連の制御を行うものである。
【0100】
もしここで、オペレータが操作部2012よりスキャン/プリント動作の開始を指示した場合には、ジョブマネージャ1519は、スキャン動作管理部8200に対してスキャン要求を送信する。このスキャン要求を受信したスキャン動作管理部8200は、ジョブマネージャ1519から取得したスキャンパラメータをドキュメント番号順にスキャナマネージャ1524に渡す。スキャナマネージャ1524は、スキャン画像属性8308の内容に従ってデバイスインターフェース2020を動作させることによりスキャンが実行され、スキャンした画像データが、順次RAM2002に格納されていく。この過程で、タイマモジュールからの割り込み信号が発生しジョブマネージャ1519に供給され、この割り込み信号を受信したジョブマネージャ1519は、プリント動作管理部9200に対してプリント要求を送信する。このプリント要求を受信したプリント動作管理部9200は、ジョブマネージャ1519から取得したプリントパラメータをドキュメント番号順にプリンタマネージャ1526に渡す。プリンタマネージャ1526は、プリント画像属性9308の内容に従ってデバイスインターフェース2020を動作させることによりプリントが実行される。プリンタマネージャ1526は、プリントパラメータのプリント画像伸張形式9309の内容に従って、RAM2002に格納されている画像データをバス2008を介してプリンタ2070に転送する。
【0101】
尚、本実施の形態では、スキャン動作、プリント動作での説明と重複する部分の説明を省いた。
【0102】
以上説明したように本実施の形態に係る複合機では、オペレータが操作部2012より行う操作設定に従い、次に操作指定可能な変換処理プログラムを可視的に表現する手段に加え、データ処理方向を自動的に選択することにより、オペレータが選択指定した変換処理内容により、毎分当りの出力ページ数を低下させることなく、且つ、オペレータに対して過剰な選択指定の制限を加えること無く、画像入力機器及び/又は画像出力機器の設定を行うことが可能である。
【0103】
[その他の実施の形態]
なお本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用しても良い。又、例えば、スキャナ機能、プリント機能、コピー機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能、ネットワーク機能等の複数の機能のうちの、何れか1つの機能のみを有する単一機能の装置においても本発明は適用可能であるし、上記複数の機能のうちの、例えばコピー機能とプリンタ機能の2つの機能を有するデジタル複合機やコピー/ファクシミリ/プリンタ等の3つの機能或いは3つ以上の機能を有すデジタル複合機等の、上記複数の機能のうちの2つ以上の機能を少なくとも有する複合装置においても本発明は適用可能である。
【0104】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUまたはMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成されることは言うまでもない。
【0105】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0106】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピィディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることが出来る。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0107】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0108】
以上説明した実施の形態に係る構成は、以下の実施態様で表わすことができる。
【0109】
[実施態様1] 画像入力機器及び/又は画像出力機器を有する画像処理装置であって、
前記画像入力機器から入力される画像データの処理内容を指定するための指定手段と、
前記指定手段により指定された前記処理内容に従って前記画像データを処理するための演算処理手段と、
前記指定手段によって指定された前記処理内容に基づいて、前記演算処理手段による処理内容を設定するための設定処理制御手段と、
前記指定手段により指定可能な処理内容を判別する判別手段と、
前記判別手段による判別結果に応じて前記指定手段による指定可能な処理内容を制限する指定制限手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
【0110】
[実施態様2] 前記演算処理手段は、プログラムにより制御される画像演算プロセッサを含むことを特徴とする実施態様1に記載の画像処理装置。
【0111】
[実施態様3] 前記処理制御手段は、前記画像演算プロセッサに対して演算制御プログラムを供給することを特徴とする実施態様2に記載の画像処理装置。
【0112】
[実施態様4] 前記処理制御手段は、前記指定手段によって指定された前記処理内容に基づいて前記画像演算プロセッサに供給する前記演算制御プログラムを変更することを特徴とする実施態様2又は3に記載の画像処理装置。
【0113】
[実施態様5] 前記判別手段は、前記画像演算プロセッサが実行する前記演算制御プログラムの処理ステップ数に基づいて、前記指定手段により指定可能な処理内容と指定不可能な処理内容とを判別することを特徴とする実施態様2乃至4のいずれかに記載の画像処理装置。
【0114】
[実施態様6] 前記判別手段は、前記画像演算プロセッサが実行する演算制御プログラムの処理ステップ数に基づいて決定される毎分あたりの処理ページ数が、前記画像処理装置の毎分当りの最高出力ページ数以下である場合に指定可能であると判別することを特徴とする実施態様2乃至4のいずれかに記載の画像処理装置。
【0115】
[実施態様7] 前記判別手段による判別結果に応じて、前記指定手段により指定可能な処理内容と指定不可能な処理内容とを区別して表示する表示制御手段を更に有することを特徴とする実施態様5又は6に記載の画像処理装置。
【0116】
[実施態様8] 前記判別手段により前記指定手段による指定不可能と判別された場合、前記演算処理手段により処理される前記画像データの処理方向を変更する処理方向変更手段を更に有することを特徴とする実施態様1乃至7のいずれかに記載の画像処理装置。
【0117】
[実施態様9] 画像入力機器及び/又は画像出力機器を有する画像処理装置における画像処理方法であって、
前記画像入力機器から入力される画像データの処理内容を指定するための指定工程と、
前記指定工程で指定された前記処理内容に従って前記画像データを処理するための演算処理工程と、
前記指定工程で指定された前記処理内容に基づいて、前記演算処理工程における処理内容を設定するための設定処理制御工程と、
前記指定工程で指定可能な処理内容を判別する判別工程と、
前記判別工程での判別結果に応じて前記指定工程で指定可能な処理内容を制限する指定制限工程と、
を有することを特徴とする画像処理方法。
【0118】
[実施態様10] 前記演算処理工程では、プログラムにより制御される画像演算プロセッサを含むことを特徴とする実施態様9に記載の画像処理方法。
【0119】
[実施態様11] 前記処理制御工程では、前記画像演算プロセッサに対して演算制御プログラムを供給することを特徴とする実施態様10に記載の画像処理方法。
【0120】
[実施態様12] 前記処理制御工程では、前記指定工程によって指定された前記処理内容に基づいて、前記画像演算プロセッサに供給する前記演算制御プログラムを変更することを特徴とする実施態様10又は11に記載の画像処理方法。
【0121】
[実施態様13] 前記判別工程では、前記画像演算プロセッサが実行する前記演算制御プログラムの処理ステップ数に基づいて、前記指定工程により指定可能な処理内容と指定不可能な処理内容とを判別することを特徴とする実施態様10乃至12のいずれかに記載の画像処理方法。
【0122】
[実施態様14] 前記判別工程では、前記画像演算プロセッサが実行する演算制御プログラムの処理ステップ数に基づいて決定される毎分あたりの処理ページ数が、前記画像処理装置の毎分当りの最高出力ページ数以下である場合に指定可能であると判別することを特徴とする実施態様10乃至12のいずれかに記載の画像処理方法。
【0123】
[実施態様15] 前記判別工程での判別結果に応じて、前記指定工程で指定可能な処理内容と指定不可能な処理内容とを区別して表示する表示制御工程を更に有することを特徴とする実施態様13又は14に記載の画像処理方法。
【0124】
[実施態様16] 前記判別工程で、前記指定工程で指定不可能と判別された場合、前記演算処理工程で処理される前記画像データの処理方向を変更する処理方向変更工程を更に有することを特徴とする実施態様9乃至15のいずれかに記載の画像処理方法。
【0125】
以上説明したように本実施の形態によれば、従来の複合機では実現することができなかった、処理アルゴリズムの部分的な変更や不具合の修正を容易に行うことができ、しかもソフトウェア的な方法の特徴であるフレキシビリティを十分に発揮することが可能となる。
【0126】
また、オペレータが選択指定した変換処理内容に応じて決定される毎分当りの出力ページ数を事前にオペレータに対して通知すると共に、毎分当りの出力ページ数が複合機の毎分当りの最高出力ページ数に達しない場合には、オペレータに対して選択可能な変換処理内容のみを表示するようにしている。これによって、オペレータは事前に、この複合機のパフォーマンスの低下を認識できる。このため、必要に応じて変換処理内容の変更を行なったり、終了時間の予測を行うことが可能となった。
【0127】
更に、オペレータが選択指定した変換処理内容により毎分当りの出力ページ数が低下が予測される場合にも、自動的にデータの処理方向を切り換えて制御することができる。これにより、オペレータが選択指定可能な変換処理内容に対する制限を低減することが可能である。
【0128】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、処理アルゴリズムの部分的な変更に柔軟に対処でき、かつフレキシビリティを十分に発揮することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る複合機の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態に係る複合機のスキャナ及びプリンタを説明する図である。
【図3】本実施の形態に係る複合機の操作部の概観斜視図である。
【図4】本実施の形態に係る複合機のスキャナ画像処理部の機能構成を示すブロック図である。
【図5】本実施の形態に係る複合機のプリンタ画像処理部の機能構成を示すブロック図である。
【図6】本実施の形態に係る複合機のデバイスインターフェースの機能構成を示すブロック図である。
【図7】本実施の形態に係る複合機のソフトウェアの構成を説明するブロック図である。
【図8】本実施の形態1に係る複合機による処理を説明するフローチャートである。
【図9】本実施の形態に係る複合機の操作部への表示例を説明する図である。
【図10】本実施の形態に係る複合機の操作部への表示例を説明する図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る複合機における変換処理プログラムによる処理の流れを説明するフローチャートである。
【図12】本実施の形態に係る画像演算プロセッサを構成する並列演算プロセッサ(SVP)の説明図である。
【図13】本実施の形態に係る複合機のスキャン動作に関するソフトウェア構成を説明する図である。
【図14】スキャン動作時の情報を記憶しているテーブルを説明する図である。
【図15】本実施の形態に係る複合機のプリント動作に関するソフトウェア構成を説明する図である。
【図16】プリント動作時の情報を記憶しているテーブルを説明する図である。
【図17】本発明の実施の形態1,2に係る複合機のスキャン及びプリント動作に関するソフトウェア構成を説明する図である。
【図18】本実施の形態2に係る複合機による処理を説明するフローチャートである。

Claims (1)

  1. 画像入力機器及び/又は画像出力機器を有する画像処理装置であって、
    前記画像入力機器から入力される画像データの処理内容を指定するための指定手段と、
    前記指定手段により指定された前記処理内容に従って前記画像データを処理するための演算処理手段と、
    前記指定手段によって指定された前記処理内容に基づいて、前記演算処理手段による処理内容を設定するための設定処理制御手段と、
    前記指定手段により指定可能な処理内容を判別する判別手段と、
    前記判別手段による判別結果に応じて前記指定手段による指定可能な処理内容を制限する指定制限手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
JP2003019001A 2003-01-28 2003-01-28 画像処理装置 Pending JP2004234106A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003019001A JP2004234106A (ja) 2003-01-28 2003-01-28 画像処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003019001A JP2004234106A (ja) 2003-01-28 2003-01-28 画像処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004234106A true JP2004234106A (ja) 2004-08-19
JP2004234106A5 JP2004234106A5 (ja) 2006-12-28

Family

ID=32948995

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003019001A Pending JP2004234106A (ja) 2003-01-28 2003-01-28 画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004234106A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010276797A (ja) * 2009-05-27 2010-12-09 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP2012048010A (ja) * 2010-08-27 2012-03-08 Sharp Corp 画像形成装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010276797A (ja) * 2009-05-27 2010-12-09 Brother Ind Ltd 画像形成装置
US8638454B2 (en) 2009-05-27 2014-01-28 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus having a determination section
JP2012048010A (ja) * 2010-08-27 2012-03-08 Sharp Corp 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08265558A (ja) 画像形成装置
US6222545B1 (en) Image processing apparatus and method
JP2001516158A (ja) デジタルプリンタによる物理的カラー画像処理システム
JP2007034040A (ja) 画像形成装置
US20090290192A1 (en) Image processing apparatus, image processing method, and program
JP2004080601A (ja) 画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、及び制御プログラム
JP2010045764A (ja) コントローラユニット、及びコントローラユニットの制御方法
JP4323742B2 (ja) 画像処理装置および画像処理装置の制御方法およびプログラム
JP2004234106A (ja) 画像処理装置
JP4124078B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP2000125117A (ja) 画像処理方法及び装置
JP2004153567A (ja) 画像入出力装置及びその制御方法、画像入出力システム、及び制御プログラム
JP4136502B2 (ja) 画像入力装置、画像処理方法、記憶媒体、プログラム
JP2005027037A (ja) フォーマット変換方法及び画像処理装置
JP2005017562A (ja) 画像形成装置及び画像形成システム
JP2007317020A (ja) データ処理装置及びライセンス情報管理装置
JP2005161580A (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびコンピュータプログラム
JP3774561B2 (ja) 画像処理装置及びその方法
JP2002064665A (ja) マルチファンクション装置及びその制御方法並びにメモリ媒体
JP2000216931A (ja) 画像処理装置及びその方法並びにコンピュ―タ読み取り可能な情報記録媒体
JP2005130318A (ja) マルチファンクション装置
JPH11234533A (ja) 画像処理装置及びその方法
JP2010002619A (ja) 画像形成装置
JP2005130319A (ja) マルチファンクション装置
JP2002271615A (ja) 画像処理装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041214

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070501

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070508

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071005