JP2004234089A - 検知器 - Google Patents
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Abstract
【課題】引き紐の配置作業を容易化することが可能な引き紐構造とされた検知器を提供する。
【解決手段】本発明に係る検知器1は、取付面に固定された取付ベース2と、該取付ベース2と着脱自在に連結される検知器本体3とを備え、検知手段を収納した前記検知器本体3からは外部操作用の引き紐11が引き出されてなるものであり、前記引き紐11は、その内端部が前記検知器本体3に固定され、かつ、前記検知器本体3の内部に収納された操作手段9を経由して外部へと引き出されていることを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】本発明に係る検知器1は、取付面に固定された取付ベース2と、該取付ベース2と着脱自在に連結される検知器本体3とを備え、検知手段を収納した前記検知器本体3からは外部操作用の引き紐11が引き出されてなるものであり、前記引き紐11は、その内端部が前記検知器本体3に固定され、かつ、前記検知器本体3の内部に収納された操作手段9を経由して外部へと引き出されていることを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は火災報知器等のような検知器に係り、詳しくは、その引き紐構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、火災の発生や人の存在等を検知する検知器のうちには電池を電源としたものがあり、その一例としては、図6で開放状態を示すような検知器51がある。この検知器51は例えば火災報知器であり、一端部同士が連結されたカバー52を具備してなる検知器本体53は、その底面部そのものが取付ネジ54を用いたうえで建物の天井面や壁面等のような取付面(図示省略)に固定される。
【0003】
そして、開閉自在なカバー52でもって開口部が閉塞される検知器本体53には、電源となる電池を収納するための電池ホルダ55が設けられている。また、検知器本体53の内部には、検知手段として機能する各種の電子回路部品や異常警報ブザー等(図示省略)を搭載した回路基板56が収納されており、この回路基板56上の所定位置には、異常警報ブザーの鳴動を停止させるための警報音停止スイッチ57が設けられている。
【0004】
さらに、警報音停止スイッチ57は、回路基板56上に一端部が支持され、かつ、外部からの押圧操作も可能な操作手段である押しボタン58の揺動に伴って動作させられる構成を有している。つまり、ここでの押しボタン58は、その揺動により警報音停止スイッチ57を動作させる操作手段となっている。
【0005】
一方、検知器本体53からは押しボタン58を外部操作するための引き紐59が引き出されており、図7で要部のみを拡大して示すように、引き紐59の内端部は、押しボタン58の側面部に突設された外部操作用のフック60と結束されている。そして、この引き紐59は回路基板56の貫通孔を挿通し、かつ、検知器本体53の底面部をその拡がり方向に沿って挿通したうえ、検知器本体53の側面部から外部へと引き出されている。
【0006】
すなわち、この種の検知器51においては、この検知器51が人手の届きにくい建物の天井面に固定されている場合であっても、外部から引き紐59の外端部を牽引することにより火災の発生に起因した異常警報ブザーの鳴動を停止させることが可能な構成を採用することが行われている。なお、このような引き紐構造を有する検知器51の他の具体例としては、既に各種のものが周知となっている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
【0007】
【特許文献1】
実開昭62−89087号公報
【0008】
【特許文献2】
特開平10−269474号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来の検知器51では、検知器本体53の底面部及び回路基板56の貫通孔を挿通させながら引き紐59を配置した後、この引き紐59の内端部を押しボタン58の側面部に突設されたフック60と結束している。つまり、より実体的にいえば、図6及び図7で示すように、押しボタン58のフック60に形成済みの貫通孔を挿通し終えた引き紐59の内端部を結束し、フック60の貫通孔から抜け出し得ない大きさの結び目を作成することが実行されている。
【0010】
しかしながら、検知器本体53における引き紐59の配置スペースが狭隘であるにも拘わらず、引き紐59を引き回しながら配置する作業は困難であり、作業性の悪化は避けられないのが実状である。また、フック60の貫通孔から引き紐59の内端部が抜け出すのを不可とするため、引き紐59の内端部から形成される結び目を大きくしておかねばならないが、この場合には、大きな結び目をも収納可能な空間部を押しボタン58のフック60の周辺付近に確保しておくことが必要となってしまう。
【0011】
本発明はこれらの不都合に鑑みて創案されたものであり、引き紐の配置作業を容易化することが可能な引き紐構造とされた検知器の提供を目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明に係る検知器は、取付面に固定された取付ベースと、該取付ベースと着脱自在に連結される検知器本体とを備え、検知手段を収納した前記検知器本体からは外部操作用の引き紐が引き出されてなるものであり、前記引き紐は、その内端部が前記検知器本体に固定され、かつ、前記検知器本体の内部に収納された操作手段を経由して外部へと引き出されていることを特徴とする。
【0013】
請求項2記載の発明に係る検知器は請求項1に記載したものであり、前記引き紐は、その内端部が前記検知器本体の底面部に固定され、かつ、その外端部が牽引されるのに伴って前記操作手段を外部から操作するものであることを特徴とする。
【0014】
請求項3記載の発明に係る検知器は請求項2に記載したものであり、前記引き紐は、その内端部が前記検知器本体の底面部に突設された固定用のフックと結束され、かつ、前記操作手段に突設された外部操作用のフックと係合して配置されたものであることを特徴とする。
【0015】
請求項4記載の発明に係る検知器は請求項1〜請求項3のいずれかに記載したものであり、前記操作手段は、前記検知器本体の内部に収納された回路基板に搭載された警報音停止スイッチを動作させるものであることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は実施の形態に係る検知器の全体構造を示す分解斜視図、図2はその要部構造を示す側断面図であり、図3は検知器の要部構造を示す外観斜視図である。そして、図4は検知器の要部構造を示す破断斜視図であり、図5は検知器本体における引き紐の配置手順を示す説明図である。
【0017】
本実施の形態に係る検知器1は例えば火災報知器であり、図1で示すように、建物の天井面や壁面等のような取付面(図示省略)に取り付けて固定される取付ベース2と、回動操作により取付ベース2と着脱自在に連結される検知器本体3とを備えている。ここでの取付ベース2は所定厚みの合成樹脂等を用いて作製されたうえ、その背面側が取付面に当接する略円板形状を有しており、所定位置ごとに形成済みの貫通孔4を挿通する取付ネジ(図示省略)を利用して取付面に固定される。
【0018】
検知器本体3は厚みの薄い絶縁性の合成樹脂等から作製された略円形状の有底中空容器であり、その開口部は着脱自在な合成樹脂等のカバー5でもって閉塞されている。そして、検知器本体3には電池収納用の電池ホルダ(図示省略)が設けられており、この検知器本体3の内部には、図2〜図4で示すように、検知手段となる電子回路部品や異常警報ブザー等(図示省略)を搭載してなる回路基板6が収納されている。
【0019】
なお、検知器本体3の底面部の背面側、つまり、取付ベース2と対面する底面部の背面側には係止孔(図示省略)が形成され、かつ、取付ベース2の対応する位置ごとには係止片7が形成されている。従って、この検知器本体3は、係止孔を係止片7と係合させたうえでの回動操作に伴って取付ベース2と連結される。
【0020】
一方、検知器本体3に収納された回路基板6上の所定位置には、異常警報ブザーの鳴動を停止させるための警報音停止スイッチ8が設けられており、この警報音停止スイッチ8は、押しボタン9、つまり、その一端部が回路基板6上に支持されて外部からの押圧操作が可能な押しボタン9の揺動に伴って動作させられる構成を有している。すなわち、ここでの押しボタン9は警報音停止スイッチ8を動作させる操作手段であり、その側面部には外部操作用のフック10、つまり、後述の引き紐11と係合しあう凹部を有するフック10が突設されている。
【0021】
また、この検知器本体3からは押しボタン9でもって警報音停止スイッチ8を外部操作する際に使用される引き紐11が引き出されており、この引き紐11の内端部は、検知器本体3の底面部に突設された固定用のフック12と結束されている。すなわち、より実体的にいえば、この引き紐11の内端部は結び目として予め結束されたうえ、フック12の凹部と係合して固定されている。なお、引き紐11の内端部が、フック12と直接的に結束されていてもよいことは勿論である。
【0022】
さらに、内端部が検知器本体3の底面部のフック12と結束された引き紐11は、検知器本体3内の回路基板6上に設けられた警報音停止スイッチ8を動作させるための揺動可能な押しボタン9の側面部に突設されたフック10の凹部と係合させられている。そして、中途部がフック10と係合した引き紐11の外端部は、検知器本体3の側面部から外部へと引き出されている。
【0023】
ここで、本実施の形態に係る検知器本体3における引き紐11の配置手順を、図5に基づいて説明する。まず、図5(a)で示すように、検知器本体3の底面部に突設されたフック12の凹部に対し、予め結び目が形成された引き紐11の内端部を引っ掛けて固定する。その結果、引き紐11の内端部は、フック12と結束された状態となる。次に、図5(b)で示すように、電子回路部品や異常警報ブザー等が搭載され、かつ、警報音停止スイッチ8及び押しボタン9が設けられた回路基板6を、検知器本体3の内部に位置合わせしながら収納する。
【0024】
その後、図5(c)で示すように、検知器本体3のフック12に内端部が固定された引き紐11を引き起こすことにより、この引き紐11の中途部を押しボタン9のフック10に引っ掛けて係合する。なお、フック10の凹部における角部を予め面取り加工しておくと、引き紐11の係合作業が容易となる。引き続き、図5(d)で示すように、中途部がフック10に係合済みとなった引き紐11の外端部を検知器本体3の側面部から外部へと引き出してしまうと、引き紐11の配置作業は完了する。
【0025】
すなわち、本実施の形態に係る検知器1では、引き紐11の内端部を検知器本体3に固定し、かつ、この検知器本体3の内部に収納された操作手段である押しボタン9を経由したうえで引き紐11の外端部を検知器本体3の外部へと引き出している。そのため、検知器1にあっては、引き紐11の外端部を牽引すれば、押しボタン9が揺動して警報音停止スイッチ8が外部操作されることになり、その結果として火災の発生に起因した異常警報ブザーの鳴動が停止させることが可能となる。
【0026】
なお、本実施の形態に係る検知器1では、警報音停止スイッチ8を動作させる押しボタン9が操作手段であるとしているが、このような押しボタン9のみに限られることはなく、本実施の形態と同様の引き紐11を介しての牽引により動作させられるものでありさえすれば、他の操作手段であってもよいことは勿論である。また、本実施の形態においては検知器1が火災報知器であるとしているが、人の存在等を検知するものであってもよい。
【0027】
【発明の効果】
本発明に係る検知器の引き紐構造では、検知器本体に内端部が固定された引き紐の中途部を押しボタンのような操作手段、つまり、検知器本体内に収納されて外部操作される操作手段と係合したうえ、この操作手段を経由して引き紐を検知器本体の外部へと引き出すことが行われている。従って、引き紐の内端部を大きな結び目などとしておく必要はなくなり、大きな結び目をも収納可能な空間部を操作手段の周辺付近に確保しておくことも不要となる。
【0028】
また、本発明に係る検知器の引き紐構造であれば、狭隘な検知器本体の内部で引き紐を引き回して配置する必要はなく、ただ単に内端部が固定された引き紐を操作手段と係合させるだけのことによって引き紐を配置することが可能となる。そのため、引き紐の配置作業を容易化することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る検知器の全体構造を示す分解斜視図である。
【図2】実施の形態に係る検知器の要部構造を示す側断面図である。
【図3】実施の形態に係る検知器の要部構造を示す外観斜視図である。
【図4】実施の形態に係る検知器の要部構造を示す破断斜視図である。
【図5】実施の形態に係る検知器本体における引き紐の配置手順を示す説明図である。
【図6】従来の形態に係る検知器の全体構造を示す外観斜視図である。
【図7】従来の形態に係る検知器の要部構造を拡大して示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 検知器
2 取付ベース
3 検知器本体
9 押しボタン(操作手段)
11 引き紐
【発明の属する技術分野】
本発明は火災報知器等のような検知器に係り、詳しくは、その引き紐構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、火災の発生や人の存在等を検知する検知器のうちには電池を電源としたものがあり、その一例としては、図6で開放状態を示すような検知器51がある。この検知器51は例えば火災報知器であり、一端部同士が連結されたカバー52を具備してなる検知器本体53は、その底面部そのものが取付ネジ54を用いたうえで建物の天井面や壁面等のような取付面(図示省略)に固定される。
【0003】
そして、開閉自在なカバー52でもって開口部が閉塞される検知器本体53には、電源となる電池を収納するための電池ホルダ55が設けられている。また、検知器本体53の内部には、検知手段として機能する各種の電子回路部品や異常警報ブザー等(図示省略)を搭載した回路基板56が収納されており、この回路基板56上の所定位置には、異常警報ブザーの鳴動を停止させるための警報音停止スイッチ57が設けられている。
【0004】
さらに、警報音停止スイッチ57は、回路基板56上に一端部が支持され、かつ、外部からの押圧操作も可能な操作手段である押しボタン58の揺動に伴って動作させられる構成を有している。つまり、ここでの押しボタン58は、その揺動により警報音停止スイッチ57を動作させる操作手段となっている。
【0005】
一方、検知器本体53からは押しボタン58を外部操作するための引き紐59が引き出されており、図7で要部のみを拡大して示すように、引き紐59の内端部は、押しボタン58の側面部に突設された外部操作用のフック60と結束されている。そして、この引き紐59は回路基板56の貫通孔を挿通し、かつ、検知器本体53の底面部をその拡がり方向に沿って挿通したうえ、検知器本体53の側面部から外部へと引き出されている。
【0006】
すなわち、この種の検知器51においては、この検知器51が人手の届きにくい建物の天井面に固定されている場合であっても、外部から引き紐59の外端部を牽引することにより火災の発生に起因した異常警報ブザーの鳴動を停止させることが可能な構成を採用することが行われている。なお、このような引き紐構造を有する検知器51の他の具体例としては、既に各種のものが周知となっている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
【0007】
【特許文献1】
実開昭62−89087号公報
【0008】
【特許文献2】
特開平10−269474号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来の検知器51では、検知器本体53の底面部及び回路基板56の貫通孔を挿通させながら引き紐59を配置した後、この引き紐59の内端部を押しボタン58の側面部に突設されたフック60と結束している。つまり、より実体的にいえば、図6及び図7で示すように、押しボタン58のフック60に形成済みの貫通孔を挿通し終えた引き紐59の内端部を結束し、フック60の貫通孔から抜け出し得ない大きさの結び目を作成することが実行されている。
【0010】
しかしながら、検知器本体53における引き紐59の配置スペースが狭隘であるにも拘わらず、引き紐59を引き回しながら配置する作業は困難であり、作業性の悪化は避けられないのが実状である。また、フック60の貫通孔から引き紐59の内端部が抜け出すのを不可とするため、引き紐59の内端部から形成される結び目を大きくしておかねばならないが、この場合には、大きな結び目をも収納可能な空間部を押しボタン58のフック60の周辺付近に確保しておくことが必要となってしまう。
【0011】
本発明はこれらの不都合に鑑みて創案されたものであり、引き紐の配置作業を容易化することが可能な引き紐構造とされた検知器の提供を目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明に係る検知器は、取付面に固定された取付ベースと、該取付ベースと着脱自在に連結される検知器本体とを備え、検知手段を収納した前記検知器本体からは外部操作用の引き紐が引き出されてなるものであり、前記引き紐は、その内端部が前記検知器本体に固定され、かつ、前記検知器本体の内部に収納された操作手段を経由して外部へと引き出されていることを特徴とする。
【0013】
請求項2記載の発明に係る検知器は請求項1に記載したものであり、前記引き紐は、その内端部が前記検知器本体の底面部に固定され、かつ、その外端部が牽引されるのに伴って前記操作手段を外部から操作するものであることを特徴とする。
【0014】
請求項3記載の発明に係る検知器は請求項2に記載したものであり、前記引き紐は、その内端部が前記検知器本体の底面部に突設された固定用のフックと結束され、かつ、前記操作手段に突設された外部操作用のフックと係合して配置されたものであることを特徴とする。
【0015】
請求項4記載の発明に係る検知器は請求項1〜請求項3のいずれかに記載したものであり、前記操作手段は、前記検知器本体の内部に収納された回路基板に搭載された警報音停止スイッチを動作させるものであることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は実施の形態に係る検知器の全体構造を示す分解斜視図、図2はその要部構造を示す側断面図であり、図3は検知器の要部構造を示す外観斜視図である。そして、図4は検知器の要部構造を示す破断斜視図であり、図5は検知器本体における引き紐の配置手順を示す説明図である。
【0017】
本実施の形態に係る検知器1は例えば火災報知器であり、図1で示すように、建物の天井面や壁面等のような取付面(図示省略)に取り付けて固定される取付ベース2と、回動操作により取付ベース2と着脱自在に連結される検知器本体3とを備えている。ここでの取付ベース2は所定厚みの合成樹脂等を用いて作製されたうえ、その背面側が取付面に当接する略円板形状を有しており、所定位置ごとに形成済みの貫通孔4を挿通する取付ネジ(図示省略)を利用して取付面に固定される。
【0018】
検知器本体3は厚みの薄い絶縁性の合成樹脂等から作製された略円形状の有底中空容器であり、その開口部は着脱自在な合成樹脂等のカバー5でもって閉塞されている。そして、検知器本体3には電池収納用の電池ホルダ(図示省略)が設けられており、この検知器本体3の内部には、図2〜図4で示すように、検知手段となる電子回路部品や異常警報ブザー等(図示省略)を搭載してなる回路基板6が収納されている。
【0019】
なお、検知器本体3の底面部の背面側、つまり、取付ベース2と対面する底面部の背面側には係止孔(図示省略)が形成され、かつ、取付ベース2の対応する位置ごとには係止片7が形成されている。従って、この検知器本体3は、係止孔を係止片7と係合させたうえでの回動操作に伴って取付ベース2と連結される。
【0020】
一方、検知器本体3に収納された回路基板6上の所定位置には、異常警報ブザーの鳴動を停止させるための警報音停止スイッチ8が設けられており、この警報音停止スイッチ8は、押しボタン9、つまり、その一端部が回路基板6上に支持されて外部からの押圧操作が可能な押しボタン9の揺動に伴って動作させられる構成を有している。すなわち、ここでの押しボタン9は警報音停止スイッチ8を動作させる操作手段であり、その側面部には外部操作用のフック10、つまり、後述の引き紐11と係合しあう凹部を有するフック10が突設されている。
【0021】
また、この検知器本体3からは押しボタン9でもって警報音停止スイッチ8を外部操作する際に使用される引き紐11が引き出されており、この引き紐11の内端部は、検知器本体3の底面部に突設された固定用のフック12と結束されている。すなわち、より実体的にいえば、この引き紐11の内端部は結び目として予め結束されたうえ、フック12の凹部と係合して固定されている。なお、引き紐11の内端部が、フック12と直接的に結束されていてもよいことは勿論である。
【0022】
さらに、内端部が検知器本体3の底面部のフック12と結束された引き紐11は、検知器本体3内の回路基板6上に設けられた警報音停止スイッチ8を動作させるための揺動可能な押しボタン9の側面部に突設されたフック10の凹部と係合させられている。そして、中途部がフック10と係合した引き紐11の外端部は、検知器本体3の側面部から外部へと引き出されている。
【0023】
ここで、本実施の形態に係る検知器本体3における引き紐11の配置手順を、図5に基づいて説明する。まず、図5(a)で示すように、検知器本体3の底面部に突設されたフック12の凹部に対し、予め結び目が形成された引き紐11の内端部を引っ掛けて固定する。その結果、引き紐11の内端部は、フック12と結束された状態となる。次に、図5(b)で示すように、電子回路部品や異常警報ブザー等が搭載され、かつ、警報音停止スイッチ8及び押しボタン9が設けられた回路基板6を、検知器本体3の内部に位置合わせしながら収納する。
【0024】
その後、図5(c)で示すように、検知器本体3のフック12に内端部が固定された引き紐11を引き起こすことにより、この引き紐11の中途部を押しボタン9のフック10に引っ掛けて係合する。なお、フック10の凹部における角部を予め面取り加工しておくと、引き紐11の係合作業が容易となる。引き続き、図5(d)で示すように、中途部がフック10に係合済みとなった引き紐11の外端部を検知器本体3の側面部から外部へと引き出してしまうと、引き紐11の配置作業は完了する。
【0025】
すなわち、本実施の形態に係る検知器1では、引き紐11の内端部を検知器本体3に固定し、かつ、この検知器本体3の内部に収納された操作手段である押しボタン9を経由したうえで引き紐11の外端部を検知器本体3の外部へと引き出している。そのため、検知器1にあっては、引き紐11の外端部を牽引すれば、押しボタン9が揺動して警報音停止スイッチ8が外部操作されることになり、その結果として火災の発生に起因した異常警報ブザーの鳴動が停止させることが可能となる。
【0026】
なお、本実施の形態に係る検知器1では、警報音停止スイッチ8を動作させる押しボタン9が操作手段であるとしているが、このような押しボタン9のみに限られることはなく、本実施の形態と同様の引き紐11を介しての牽引により動作させられるものでありさえすれば、他の操作手段であってもよいことは勿論である。また、本実施の形態においては検知器1が火災報知器であるとしているが、人の存在等を検知するものであってもよい。
【0027】
【発明の効果】
本発明に係る検知器の引き紐構造では、検知器本体に内端部が固定された引き紐の中途部を押しボタンのような操作手段、つまり、検知器本体内に収納されて外部操作される操作手段と係合したうえ、この操作手段を経由して引き紐を検知器本体の外部へと引き出すことが行われている。従って、引き紐の内端部を大きな結び目などとしておく必要はなくなり、大きな結び目をも収納可能な空間部を操作手段の周辺付近に確保しておくことも不要となる。
【0028】
また、本発明に係る検知器の引き紐構造であれば、狭隘な検知器本体の内部で引き紐を引き回して配置する必要はなく、ただ単に内端部が固定された引き紐を操作手段と係合させるだけのことによって引き紐を配置することが可能となる。そのため、引き紐の配置作業を容易化することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る検知器の全体構造を示す分解斜視図である。
【図2】実施の形態に係る検知器の要部構造を示す側断面図である。
【図3】実施の形態に係る検知器の要部構造を示す外観斜視図である。
【図4】実施の形態に係る検知器の要部構造を示す破断斜視図である。
【図5】実施の形態に係る検知器本体における引き紐の配置手順を示す説明図である。
【図6】従来の形態に係る検知器の全体構造を示す外観斜視図である。
【図7】従来の形態に係る検知器の要部構造を拡大して示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 検知器
2 取付ベース
3 検知器本体
9 押しボタン(操作手段)
11 引き紐
Claims (4)
- 取付面に固定された取付ベースと、該取付ベースと着脱自在に連結される検知器本体とを備え、検知手段を収納した前記検知器本体からは外部操作用の引き紐が引き出されてなる検知器であって、
前記引き紐は、その内端部が前記検知器本体に固定され、かつ、前記検知器本体の内部に収納された操作手段を経由して外部へと引き出されていることを特徴とする検知器。 - 前記引き紐は、その内端部が前記検知器本体の底面部に固定され、かつ、その外端部が牽引されるのに伴って前記操作手段を外部から操作するものであることを特徴とする請求項1に記載した検知器。
- 前記引き紐は、その内端部が前記検知器本体の底面部に突設された固定用のフックと結束され、かつ、前記操作手段に突設された外部操作用のフックと係合して配置されたものであることを特徴とする請求項2に記載した検知器。
- 前記操作手段は、前記検知器本体の内部に収納された回路基板に搭載された警報音停止スイッチを動作させるものであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載した検知器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003018833A JP2004234089A (ja) | 2003-01-28 | 2003-01-28 | 検知器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003018833A JP2004234089A (ja) | 2003-01-28 | 2003-01-28 | 検知器 |
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