JP2004233249A - 無線機器の電磁波放射パターン測定用2軸ポジショナー - Google Patents
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Abstract
【課題】電波撹乱を起こす駆動モータやその配線をフロアの吸収体に隠れるように設置することができ、動力伝達機構が単純化され、しかも、被測定無線機器をフロアから高く離した位置で回転させることができるようにして、電波暗箱や電波暗室内の何れでも使用するのに適した2軸ポジショナを提供する。
【解決手段】運用周波数が極超短波帯以上の小型無線機器等の指向性を電波暗箱内で測定する為の2軸ポジショナーであって、該ポジショナーは被測定無線機器を横になるように保持し垂直断面方向(El方向)に走査させる垂直方向回転駆動機構と、被測定無線機器を方位方向(Az方向)に走査させる方位方向回転駆動機構の2軸駆動機構を備え、これら2軸駆動機構を誘電率の低い樹脂材を以て構成した。
【選択図】 図1
【解決手段】運用周波数が極超短波帯以上の小型無線機器等の指向性を電波暗箱内で測定する為の2軸ポジショナーであって、該ポジショナーは被測定無線機器を横になるように保持し垂直断面方向(El方向)に走査させる垂直方向回転駆動機構と、被測定無線機器を方位方向(Az方向)に走査させる方位方向回転駆動機構の2軸駆動機構を備え、これら2軸駆動機構を誘電率の低い樹脂材を以て構成した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、全方向に電磁波を放射する無線機器の電磁波放射パターン測定用の2軸ポジショナーに関するものである。さらに詳しく言えば、電波暗箱又は電波暗室内で使用することができる2軸ポジショナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電波暗室又は電波暗箱等の電波測定環境において、アンテナ一体型無線機器の電磁波放射パターンを測定するには、図6に示すような水平面で方位方向に回転する回転テーブル1上に、電波撹乱を起こさないよう発砲スチロール等でできた治具3を立設し、この頂部に被測定無線機器(以下、供試機という)を縦(図6・a)又は横(図6・b)方向に保持し、水平及び垂直断面方向の測定を行う方法と、図7のように、方位方向に回転する回転テーブル4と、受信アンテナ5を円弧状に走査するスフェリカルポジショナ6を用い、半球面又は全球面での放射電力を3次元測定する方法が使用されている。
【0003】
図6の方法は、回転テーブル1上に立設した発泡スチロール製の治具3を用いることにより、供試機2を回転テーブル1から上方に離れた測定空間に置くことができるので、電波撹乱を低減することができる。しかし、全立体角の3次元放射パターンを測定するには、図6・bの如く、アンテナ7が横になるように置かれた供試機2を、細かいステップで縦方向に手動回転し、方位方向(以下、「Az方向」という)の角度を設定させながら、さらに垂直断面方向(以下、「El方向」という)のパターンを測定する必要があり、測定時間と手間を要し、効率が非常に悪かった。
【0004】
図7のスフェリカルポジショナにおいては、供試機が回転テーブル4上で垂直状態にある。この状態でのAz方向の測定即ち供試機のアンテナ5と直交する方向の測定は、回転テーブル4の回転走査で行う。一方El方向の測定は、スフェリカルポジショナ6により受信アンテナ5を球面に沿って走査することにより、3次元の放射パターンの自動測定が可能である。しかしこの測定を行うには電波暗室のような大きな部屋が必要となり、電波暗箱のような小さな空間では使用できない。またスフェリカルポジショナ6のフレームからの電波の反射を低減するため、電波吸収体でフレームを覆う等大がかりな対策を講ずる必要がある。
【0005】
そこで、方位方向の回転軸(以下、Az軸という)と垂直断面方向の回転軸(以下、El軸)の2軸の両方を自動で回転させることができる2軸ポジショナが考えられている。しかし、現在考えられている2軸ポジショナは、図8・aのように供試機8をフロア9に対して垂直に置き、垂直偏波(電波は電界と磁界が互いに直交する状態で、それらに直角の方向に進行するが、電界が大地に対して垂直であるような電波)で測定する方法を基本としたものである。
【0006】
図8・aの方法で、供試機8のアンテナ軸と直交する水平断面(図8・aのX−Y平面)の放射パターンを測定する場合には、E1軸を垂直にした状態でAz軸を回転させる。又垂直断面(図8・aのZ−X又はY−Z平面)の放射パターンを測定する場合には、Az軸をZ−X平面又はY−Z平面がEl軸と平行になるように保持した状態でEl軸を回転させる。
【0007】
この方法は、ジャイロスコープと同様な機構であり、Az軸を回転させるための動力伝達機構、たとえばAz軸駆動モータ10、駆動ベルト11、シーブ12、駆動ベルト13、シーブ14等からなる駆動機構を要し複雑となる。特に、電波撹乱を抑圧するために、フレームや動力伝達機構をできるだけスリムにし、材料に誘電率が小さく高周波での損失が少ない樹脂材やテフロン(「テフロン」は登録商標である)等を使用する必要がある。しかしながら、これらの材料は剛性が弱く、スリム化すると動力の伝達力や、供試機の重量負荷によりフレームが変形するという欠点があり、実用化される域には達していない。
【0008】
図8・aの方法に対し図8・bは図8・aを改良した本発明の基本概念を示すものである。この方法は水平偏波(電界が大地に対して水平であるような電波)で測定する方法である。この方法はEl軸方向の回転機構をより単純化したものである。なお図8・bと図8・aとではEl軸とAz軸が逆になっているが、これは供試機8の置き方(縦と横の姿勢)が異るためである。この方法で、供試機8を図8・bの如く横にし、供試機8に対して、水平断面(図8・bのX−Y平面)の放射パターンを測定する場合には、回転テーブル15で駆動するAz軸を、供試機8のアンテナと同心のZ軸が、受信アンテナの方向と直交する状態まで回転し、その状態を保持してEl軸を回転させる。又垂直断面(図8・bのZ−X又はY−Z平面)の放射パターンを測定する場合には、El軸を図8・bのZ−X平面又はY−Z平面がAz軸と平行になるように保持した状態で、Az軸駆動モータ16でAz軸を回転させる。この方法によれば、回転テーブル15上にEl軸駆動モータ17を取り付けることが容易にできるので、El軸を回転させるための動力伝達機構が図8・aに比べ一段と単純化される。
【0009】
図8・aの垂直偏波で測定する方法と図8・bの水平偏波で測定する方法の何れの方法も緯度経度により全立体角の方向を指向することができるが、図8・bの方法の方が、電波暗箱内で使用するポジシナーとしては、電波撹乱を起こす駆動モータやその配線をフロアの吸収体に隠れるように設置でき、且つ動力伝達機構が単純化される。かかる意味で、本発明は以下に示す如く、この概念を基本として改良し、発展させたものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上にのべた図8・bの方法に基き、電波撹乱を起こす駆動モータやその配線をフロア9の吸収体に隠れるように設置することができ、動力伝達機構がより単純化され、しかも、供試機をフロアから高く離した位置で回転させることができるようにして、電波暗箱や電波暗室内の何れでも使用するのに適した2軸ポジショナを提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
(1)運用周波数が極超短波帯以上の小型無線機器等の指向性を電波暗箱内で測定する為の2軸ポジショナーであって、該ポジショナーは被測定無線機器を横になるように保持し、これと直交する垂直断面方向(El方向)に走査させる垂直方向回転駆動機構と、被測定無線機器を水平の方位方向(Az方向)に走査させる方位方向回転駆動機構の2軸駆動機構を備え、これら2軸駆動機構を誘電率の低い樹脂材を以て構成した。
(2)前記電波暗箱内で測定する2軸ポジショナーを電波暗室に適用できるようにした。
(3)前記方位方向回転駆動機構は、電波暗箱のフロア上に設けた方位方向軸回転テーブルと、電波暗箱のフロアを貫通するテーブル駆動軸とを有し、該テーブル駆動軸は電波暗箱のフロア下部に設けた前記方位方向軸回転テーブル駆動モータと該方位方向軸回転テーブル駆動モータの出力をテーブル駆動軸に伝える伝導機構よりなっている。
(4)前記垂直方向回転駆動機構は、前記方位方向軸回転テーブル上に設けられ、被測定無線機器垂直断面方向に回転する駆動モータと、前記方位方向軸回転テーブル上に立設したポストと、該ポストの上部にあって、該ポストの内部又は外部に設けたベルト又はシャフト等の縦方向の動力伝導手段を介し、垂直断面方向に回転される被測定無線機器保持枠とからなっている。
(5)前記被測定無線機器保持枠内に、発泡樹脂たとえば発砲スチロール製の円筒状の被測定無線機器保持具を装着し、該保持具を前記被測定無線機器保持枠の中でその軸心方向にスライドさせて被測定無線機器の放射中心を前記方位方向回転テーブルの回転中心に合せ得るようにした。
(6)前記方位方向軸回転テーブル上に設けた前記被側定無線機器を垂直断面方向へ回転する駆動モータへの電力を、スリップリングを介し供給可能にした。
【0012】
【発明の実施の形態】
さて、本発明を小型電波暗箱に採用したポジショナーは、その作動原理は前にのべたように図8・bの概念に基いているが、これをさらに改良したものである。これを要約すると次の諸点を特徴とするものである。
1)供試機の保持機構を含め、供試機近傍に位置するポジショナの駆動機構全てを誘電率の低い樹脂材で構成し、電波撹乱を極力低減できるようにした。
2)誘電率の低いポストとその中又はその外側に設けたタイミングベルト等の伝導手段によって駆動可能にし、駆動モータを供試機駆動機構から隔離することによって、金属でできた駆動モータ系を使用しても、これによる電波撹乱を抑圧できるようにした。
3)発泡樹脂たとえば発砲スチロール製の円筒状の供試機保持具を使用し、前記供試機保持具を回転させるEl方向回転枠の中をその長手方向にスライドして供試機の放射中心を方位方向軸回転テ−ブルの回転中心に対し容易に合わせ得るようにした。
4)Az軸回転テーブル上に軸駆動モータを取り付け、これにスリップリングを用いて電力供給を行えるようにして、Az方向、El方向両回転軸とも無限回転を可能にし、連続的な3次元放射パターンの測定を可能とした。
5)上記2)により、電波暗箱だけでなく、電波暗室でも使用可能にした。
【0013】
以下図1を参照して本発明のポジショナーの構成について説明する。方位方向軸回転テ−ブル(Az軸回転テーブル)20上にあるEl軸の回転駆機構は次の如くである。供試機21を電波暗箱(図2参照)内のフロア22より上方に離れた測定空間内で回転させるべく、円筒状の被側定無線機供試機保持具33を装着する保持枠であるEl軸回転枠24を樹脂材でできたポスト23上にEl軸を中心にして垂直方向に回転可能に設け、前記Az軸回転テーブル20上に設けたEl軸駆動モータ25で駆動する。ポスト23の中を通し、駆動ベルト又はシャフト等の縦方向の動力伝導手段26により回転を伝達する。El軸駆動モータ25の出力を伝達する駆動ベルトは必ずしもポスト23内を通す必要はない。たとえばポスト23に添って設けた縦方向の軸等で伝達する方式ももちろん考えられる。なお、E1軸駆動モ−タ25は金属製であっても、電波暗箱のフロア22上に設置し、その上方を電波吸収体40で完全に覆い、測定精度にほとんど影響を与えないようにする。
【0014】
ポスト23の上部には、タイミングプーリ27を備えた横軸28が設けられ(図4参照)、この横軸28の両端にそれぞれギア29が取り付けられている(なおギア29は横軸28の片側のみでももちろん差支えない)。このギア29はEl軸回転枠24の端部近傍に設けた大径のギア30と噛み合っている。El軸回転枠24はポスト23の頂部に水平に固設された台板31上に設けた転子32上に載置されている。上記タイミングプーリ27や横軸28、そしてギア29等はすべて電波反射の問題のない樹脂材をもって構成する。このように樹脂材で構成するので、歯車等は機械加工での製作も可能である。
【0015】
供試機21は、発砲樹脂材、例えば発泡ポリスチロールでできた筒状の供試機保持具33内に入れて試験測定される。この保持具33は前記El軸回転枠24内に嵌挿し、El軸回転枠24と共に回転する。この場合、保持具33内の供試機21は、その放射中心がAz軸回転中心と一致するようEl軸回転枠27の中にこれと同心に設置する。Az軸回転中心と放射中心とを合わせるには、筒状の保持具33をEl軸回転枠24の中で横方向にスライドさせて位置を調節することによって行うことができる。
【0016】
図1の如くAz軸回転テーブル20上にスライドレール34をその直径方向に設置し、これに案内されてポスト23をAz軸回転テーブル20の直径方向に移動できるようすれば、この移動によってポスト23の回転半径R(Az軸回転中心とポスト間の距離)を調節することができる。
【0017】
Az軸回転テーブル20の下部には、ステッピングモータ等のAz軸駆動モータ35が設置され、タイミングベルト36を介しテーブル駆動軸38の下端に固着された歯車37を駆動し、テーブル駆動軸38を回転させる。
【0018】
図5に詳しく示すように、前記Az軸駆動モータ35は、その出力軸35’に取付けたギア36から、ギア37を介しAz軸回転テーブル20を駆動する。Az軸回転テーブル20上に設置されたEl軸駆動モータ25にはスリップリング39を用いて電力を供給するようにしている。
【0019】
図2と図3(図2のX矢視断面図)は本発明に関るポジショナーAを電波暗箱Bに設置した状態を示す。暗箱Bはその内面に電波吸収体40が全面に張られている。ポジショナーAのAz軸駆動モータ35及びその動力を伝達するタイミングベルト36、歯車37及びテーブル駆動軸38等の駆動機構は暗箱Bのフロア41の下部に設けた箱42内に内蔵されている。このようにフロア41の下部にAz軸の駆動部を設けて暗箱B内と仕切ったので、これらを構成する部材は樹脂材製でなく金属製とすることもできる。
【0020】
図2で43は電波の受信側アンテナで暗箱Bの外側に設けた回転ステージ取付治具44を介し取り付けられている。
【0021】
2軸ポジショナーの2軸駆動系の作動
a)El軸駆動系
Az軸回転テーブル20上のAz軸駆動モータ25により、駆動ベルトを回す。するとポスト23上部のタイミングプーリ27を介し横軸28を回し、横軸28の両端にあるギア29を介してEl軸回転枠24を回す。かくしてEl軸回転枠24内に収められている供試機保持具33も同時に回転し、供試機21を回すことができる。
b)Az軸駆動系
フロア下部のAz転軸駆動モータ35により、駆動ベルト36を介し歯車37を回し、さらにテーブル駆動軸38を介してAz軸回転テーブル20を回す。Az軸回転テーブル20上のポスト23も同時に回転し、Az軸はテーブル駆動軸38即ちAz軸回転中心のまわりに回転する。
【0022】
【発明の効果】
1)供試機保持具を含め、供試機近傍に位置するポジショナの駆動機構全てを誘電率の低い樹脂材で構成したので、電波撹乱を極力低減することができる。
2)誘電率の低いポスト内又はその近傍に設けたタイミングベルト等の縦方向の動力伝導手段を介し駆動するようにしたので、供試機をAz軸駆動モータ及びEl軸駆動モータ等供試機駆動機構から隔離することができる。このため金属製の駆動モータであっても電波撹乱を抑制することができるようになった。
3)円筒状の供試機保持具を発砲樹脂材を以て構成し、El軸回転枠の中を軸方向に容易にスライドできるようにしたので、供試機の放射中心をAz軸回転中心に容易に合わせ得るようになった。
4)Az軸回転テーブルの上部(又は下部)にEl軸駆動モータを取り付けたが、これに対しスリップリングを用いて電力供給を行うようにしたので、Az軸、El軸両軸とも無限回転が可能であり、連続的な3次元放射パターン測定が可能となった。
5)上記2)の構成により、電波暗箱だけでなく、電波暗室でも使用可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】2軸ポジショナーの全体斜視図。
【図2】暗箱の断面図。
【図3】図2のX矢視断面図。
【図4】ポスト及びその上部と下部の拡大図。
【図5】回転テーブル下部の拡大図。
【図6】1軸回転テーブルを用いた放射パターンの測定方法。
【図7】スフェリカルポジショナを用いた放射パターンの測定方法。
【図8】(a)は2軸ポジショナーにおける垂直偏波で測定する方法、(b)は2軸ポジショナーにおける水平偏波で測定する方法。
【符号の説明】
A ポジショナー B 電波暗箱
20 方位方向軸回転テ−ブル(Az軸回転テーブル)
21 被側定無線機器(供試機)
22 (暗箱の)フロア 23 ポスト
24 被測定無線機器保持枠(El軸回転枠)
25 被測定無線機器を垂直断面方向に回転する駆動モ−タ
(El軸駆動モータ)
26 動力伝達機器 27 タイミングプーリ
28 横軸 29 ギア
30 (大径の)ギア 31 台板
32 転子
33 被測定無線機器保持具(供試機保持具)
34 スライドレール
35 方位方向軸回転テ−ブル駆動モ−タ(Az軸駆動モータ)
36 タイミングベルト 37 歯車
38 テーブル駆動軸 39 スリップリング
40 電波吸収体 41 フロア
42 箱 43 アンテナ
44 回転ステージ取付治具
【発明の属する技術分野】
本発明は、全方向に電磁波を放射する無線機器の電磁波放射パターン測定用の2軸ポジショナーに関するものである。さらに詳しく言えば、電波暗箱又は電波暗室内で使用することができる2軸ポジショナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電波暗室又は電波暗箱等の電波測定環境において、アンテナ一体型無線機器の電磁波放射パターンを測定するには、図6に示すような水平面で方位方向に回転する回転テーブル1上に、電波撹乱を起こさないよう発砲スチロール等でできた治具3を立設し、この頂部に被測定無線機器(以下、供試機という)を縦(図6・a)又は横(図6・b)方向に保持し、水平及び垂直断面方向の測定を行う方法と、図7のように、方位方向に回転する回転テーブル4と、受信アンテナ5を円弧状に走査するスフェリカルポジショナ6を用い、半球面又は全球面での放射電力を3次元測定する方法が使用されている。
【0003】
図6の方法は、回転テーブル1上に立設した発泡スチロール製の治具3を用いることにより、供試機2を回転テーブル1から上方に離れた測定空間に置くことができるので、電波撹乱を低減することができる。しかし、全立体角の3次元放射パターンを測定するには、図6・bの如く、アンテナ7が横になるように置かれた供試機2を、細かいステップで縦方向に手動回転し、方位方向(以下、「Az方向」という)の角度を設定させながら、さらに垂直断面方向(以下、「El方向」という)のパターンを測定する必要があり、測定時間と手間を要し、効率が非常に悪かった。
【0004】
図7のスフェリカルポジショナにおいては、供試機が回転テーブル4上で垂直状態にある。この状態でのAz方向の測定即ち供試機のアンテナ5と直交する方向の測定は、回転テーブル4の回転走査で行う。一方El方向の測定は、スフェリカルポジショナ6により受信アンテナ5を球面に沿って走査することにより、3次元の放射パターンの自動測定が可能である。しかしこの測定を行うには電波暗室のような大きな部屋が必要となり、電波暗箱のような小さな空間では使用できない。またスフェリカルポジショナ6のフレームからの電波の反射を低減するため、電波吸収体でフレームを覆う等大がかりな対策を講ずる必要がある。
【0005】
そこで、方位方向の回転軸(以下、Az軸という)と垂直断面方向の回転軸(以下、El軸)の2軸の両方を自動で回転させることができる2軸ポジショナが考えられている。しかし、現在考えられている2軸ポジショナは、図8・aのように供試機8をフロア9に対して垂直に置き、垂直偏波(電波は電界と磁界が互いに直交する状態で、それらに直角の方向に進行するが、電界が大地に対して垂直であるような電波)で測定する方法を基本としたものである。
【0006】
図8・aの方法で、供試機8のアンテナ軸と直交する水平断面(図8・aのX−Y平面)の放射パターンを測定する場合には、E1軸を垂直にした状態でAz軸を回転させる。又垂直断面(図8・aのZ−X又はY−Z平面)の放射パターンを測定する場合には、Az軸をZ−X平面又はY−Z平面がEl軸と平行になるように保持した状態でEl軸を回転させる。
【0007】
この方法は、ジャイロスコープと同様な機構であり、Az軸を回転させるための動力伝達機構、たとえばAz軸駆動モータ10、駆動ベルト11、シーブ12、駆動ベルト13、シーブ14等からなる駆動機構を要し複雑となる。特に、電波撹乱を抑圧するために、フレームや動力伝達機構をできるだけスリムにし、材料に誘電率が小さく高周波での損失が少ない樹脂材やテフロン(「テフロン」は登録商標である)等を使用する必要がある。しかしながら、これらの材料は剛性が弱く、スリム化すると動力の伝達力や、供試機の重量負荷によりフレームが変形するという欠点があり、実用化される域には達していない。
【0008】
図8・aの方法に対し図8・bは図8・aを改良した本発明の基本概念を示すものである。この方法は水平偏波(電界が大地に対して水平であるような電波)で測定する方法である。この方法はEl軸方向の回転機構をより単純化したものである。なお図8・bと図8・aとではEl軸とAz軸が逆になっているが、これは供試機8の置き方(縦と横の姿勢)が異るためである。この方法で、供試機8を図8・bの如く横にし、供試機8に対して、水平断面(図8・bのX−Y平面)の放射パターンを測定する場合には、回転テーブル15で駆動するAz軸を、供試機8のアンテナと同心のZ軸が、受信アンテナの方向と直交する状態まで回転し、その状態を保持してEl軸を回転させる。又垂直断面(図8・bのZ−X又はY−Z平面)の放射パターンを測定する場合には、El軸を図8・bのZ−X平面又はY−Z平面がAz軸と平行になるように保持した状態で、Az軸駆動モータ16でAz軸を回転させる。この方法によれば、回転テーブル15上にEl軸駆動モータ17を取り付けることが容易にできるので、El軸を回転させるための動力伝達機構が図8・aに比べ一段と単純化される。
【0009】
図8・aの垂直偏波で測定する方法と図8・bの水平偏波で測定する方法の何れの方法も緯度経度により全立体角の方向を指向することができるが、図8・bの方法の方が、電波暗箱内で使用するポジシナーとしては、電波撹乱を起こす駆動モータやその配線をフロアの吸収体に隠れるように設置でき、且つ動力伝達機構が単純化される。かかる意味で、本発明は以下に示す如く、この概念を基本として改良し、発展させたものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上にのべた図8・bの方法に基き、電波撹乱を起こす駆動モータやその配線をフロア9の吸収体に隠れるように設置することができ、動力伝達機構がより単純化され、しかも、供試機をフロアから高く離した位置で回転させることができるようにして、電波暗箱や電波暗室内の何れでも使用するのに適した2軸ポジショナを提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
(1)運用周波数が極超短波帯以上の小型無線機器等の指向性を電波暗箱内で測定する為の2軸ポジショナーであって、該ポジショナーは被測定無線機器を横になるように保持し、これと直交する垂直断面方向(El方向)に走査させる垂直方向回転駆動機構と、被測定無線機器を水平の方位方向(Az方向)に走査させる方位方向回転駆動機構の2軸駆動機構を備え、これら2軸駆動機構を誘電率の低い樹脂材を以て構成した。
(2)前記電波暗箱内で測定する2軸ポジショナーを電波暗室に適用できるようにした。
(3)前記方位方向回転駆動機構は、電波暗箱のフロア上に設けた方位方向軸回転テーブルと、電波暗箱のフロアを貫通するテーブル駆動軸とを有し、該テーブル駆動軸は電波暗箱のフロア下部に設けた前記方位方向軸回転テーブル駆動モータと該方位方向軸回転テーブル駆動モータの出力をテーブル駆動軸に伝える伝導機構よりなっている。
(4)前記垂直方向回転駆動機構は、前記方位方向軸回転テーブル上に設けられ、被測定無線機器垂直断面方向に回転する駆動モータと、前記方位方向軸回転テーブル上に立設したポストと、該ポストの上部にあって、該ポストの内部又は外部に設けたベルト又はシャフト等の縦方向の動力伝導手段を介し、垂直断面方向に回転される被測定無線機器保持枠とからなっている。
(5)前記被測定無線機器保持枠内に、発泡樹脂たとえば発砲スチロール製の円筒状の被測定無線機器保持具を装着し、該保持具を前記被測定無線機器保持枠の中でその軸心方向にスライドさせて被測定無線機器の放射中心を前記方位方向回転テーブルの回転中心に合せ得るようにした。
(6)前記方位方向軸回転テーブル上に設けた前記被側定無線機器を垂直断面方向へ回転する駆動モータへの電力を、スリップリングを介し供給可能にした。
【0012】
【発明の実施の形態】
さて、本発明を小型電波暗箱に採用したポジショナーは、その作動原理は前にのべたように図8・bの概念に基いているが、これをさらに改良したものである。これを要約すると次の諸点を特徴とするものである。
1)供試機の保持機構を含め、供試機近傍に位置するポジショナの駆動機構全てを誘電率の低い樹脂材で構成し、電波撹乱を極力低減できるようにした。
2)誘電率の低いポストとその中又はその外側に設けたタイミングベルト等の伝導手段によって駆動可能にし、駆動モータを供試機駆動機構から隔離することによって、金属でできた駆動モータ系を使用しても、これによる電波撹乱を抑圧できるようにした。
3)発泡樹脂たとえば発砲スチロール製の円筒状の供試機保持具を使用し、前記供試機保持具を回転させるEl方向回転枠の中をその長手方向にスライドして供試機の放射中心を方位方向軸回転テ−ブルの回転中心に対し容易に合わせ得るようにした。
4)Az軸回転テーブル上に軸駆動モータを取り付け、これにスリップリングを用いて電力供給を行えるようにして、Az方向、El方向両回転軸とも無限回転を可能にし、連続的な3次元放射パターンの測定を可能とした。
5)上記2)により、電波暗箱だけでなく、電波暗室でも使用可能にした。
【0013】
以下図1を参照して本発明のポジショナーの構成について説明する。方位方向軸回転テ−ブル(Az軸回転テーブル)20上にあるEl軸の回転駆機構は次の如くである。供試機21を電波暗箱(図2参照)内のフロア22より上方に離れた測定空間内で回転させるべく、円筒状の被側定無線機供試機保持具33を装着する保持枠であるEl軸回転枠24を樹脂材でできたポスト23上にEl軸を中心にして垂直方向に回転可能に設け、前記Az軸回転テーブル20上に設けたEl軸駆動モータ25で駆動する。ポスト23の中を通し、駆動ベルト又はシャフト等の縦方向の動力伝導手段26により回転を伝達する。El軸駆動モータ25の出力を伝達する駆動ベルトは必ずしもポスト23内を通す必要はない。たとえばポスト23に添って設けた縦方向の軸等で伝達する方式ももちろん考えられる。なお、E1軸駆動モ−タ25は金属製であっても、電波暗箱のフロア22上に設置し、その上方を電波吸収体40で完全に覆い、測定精度にほとんど影響を与えないようにする。
【0014】
ポスト23の上部には、タイミングプーリ27を備えた横軸28が設けられ(図4参照)、この横軸28の両端にそれぞれギア29が取り付けられている(なおギア29は横軸28の片側のみでももちろん差支えない)。このギア29はEl軸回転枠24の端部近傍に設けた大径のギア30と噛み合っている。El軸回転枠24はポスト23の頂部に水平に固設された台板31上に設けた転子32上に載置されている。上記タイミングプーリ27や横軸28、そしてギア29等はすべて電波反射の問題のない樹脂材をもって構成する。このように樹脂材で構成するので、歯車等は機械加工での製作も可能である。
【0015】
供試機21は、発砲樹脂材、例えば発泡ポリスチロールでできた筒状の供試機保持具33内に入れて試験測定される。この保持具33は前記El軸回転枠24内に嵌挿し、El軸回転枠24と共に回転する。この場合、保持具33内の供試機21は、その放射中心がAz軸回転中心と一致するようEl軸回転枠27の中にこれと同心に設置する。Az軸回転中心と放射中心とを合わせるには、筒状の保持具33をEl軸回転枠24の中で横方向にスライドさせて位置を調節することによって行うことができる。
【0016】
図1の如くAz軸回転テーブル20上にスライドレール34をその直径方向に設置し、これに案内されてポスト23をAz軸回転テーブル20の直径方向に移動できるようすれば、この移動によってポスト23の回転半径R(Az軸回転中心とポスト間の距離)を調節することができる。
【0017】
Az軸回転テーブル20の下部には、ステッピングモータ等のAz軸駆動モータ35が設置され、タイミングベルト36を介しテーブル駆動軸38の下端に固着された歯車37を駆動し、テーブル駆動軸38を回転させる。
【0018】
図5に詳しく示すように、前記Az軸駆動モータ35は、その出力軸35’に取付けたギア36から、ギア37を介しAz軸回転テーブル20を駆動する。Az軸回転テーブル20上に設置されたEl軸駆動モータ25にはスリップリング39を用いて電力を供給するようにしている。
【0019】
図2と図3(図2のX矢視断面図)は本発明に関るポジショナーAを電波暗箱Bに設置した状態を示す。暗箱Bはその内面に電波吸収体40が全面に張られている。ポジショナーAのAz軸駆動モータ35及びその動力を伝達するタイミングベルト36、歯車37及びテーブル駆動軸38等の駆動機構は暗箱Bのフロア41の下部に設けた箱42内に内蔵されている。このようにフロア41の下部にAz軸の駆動部を設けて暗箱B内と仕切ったので、これらを構成する部材は樹脂材製でなく金属製とすることもできる。
【0020】
図2で43は電波の受信側アンテナで暗箱Bの外側に設けた回転ステージ取付治具44を介し取り付けられている。
【0021】
2軸ポジショナーの2軸駆動系の作動
a)El軸駆動系
Az軸回転テーブル20上のAz軸駆動モータ25により、駆動ベルトを回す。するとポスト23上部のタイミングプーリ27を介し横軸28を回し、横軸28の両端にあるギア29を介してEl軸回転枠24を回す。かくしてEl軸回転枠24内に収められている供試機保持具33も同時に回転し、供試機21を回すことができる。
b)Az軸駆動系
フロア下部のAz転軸駆動モータ35により、駆動ベルト36を介し歯車37を回し、さらにテーブル駆動軸38を介してAz軸回転テーブル20を回す。Az軸回転テーブル20上のポスト23も同時に回転し、Az軸はテーブル駆動軸38即ちAz軸回転中心のまわりに回転する。
【0022】
【発明の効果】
1)供試機保持具を含め、供試機近傍に位置するポジショナの駆動機構全てを誘電率の低い樹脂材で構成したので、電波撹乱を極力低減することができる。
2)誘電率の低いポスト内又はその近傍に設けたタイミングベルト等の縦方向の動力伝導手段を介し駆動するようにしたので、供試機をAz軸駆動モータ及びEl軸駆動モータ等供試機駆動機構から隔離することができる。このため金属製の駆動モータであっても電波撹乱を抑制することができるようになった。
3)円筒状の供試機保持具を発砲樹脂材を以て構成し、El軸回転枠の中を軸方向に容易にスライドできるようにしたので、供試機の放射中心をAz軸回転中心に容易に合わせ得るようになった。
4)Az軸回転テーブルの上部(又は下部)にEl軸駆動モータを取り付けたが、これに対しスリップリングを用いて電力供給を行うようにしたので、Az軸、El軸両軸とも無限回転が可能であり、連続的な3次元放射パターン測定が可能となった。
5)上記2)の構成により、電波暗箱だけでなく、電波暗室でも使用可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】2軸ポジショナーの全体斜視図。
【図2】暗箱の断面図。
【図3】図2のX矢視断面図。
【図4】ポスト及びその上部と下部の拡大図。
【図5】回転テーブル下部の拡大図。
【図6】1軸回転テーブルを用いた放射パターンの測定方法。
【図7】スフェリカルポジショナを用いた放射パターンの測定方法。
【図8】(a)は2軸ポジショナーにおける垂直偏波で測定する方法、(b)は2軸ポジショナーにおける水平偏波で測定する方法。
【符号の説明】
A ポジショナー B 電波暗箱
20 方位方向軸回転テ−ブル(Az軸回転テーブル)
21 被側定無線機器(供試機)
22 (暗箱の)フロア 23 ポスト
24 被測定無線機器保持枠(El軸回転枠)
25 被測定無線機器を垂直断面方向に回転する駆動モ−タ
(El軸駆動モータ)
26 動力伝達機器 27 タイミングプーリ
28 横軸 29 ギア
30 (大径の)ギア 31 台板
32 転子
33 被測定無線機器保持具(供試機保持具)
34 スライドレール
35 方位方向軸回転テ−ブル駆動モ−タ(Az軸駆動モータ)
36 タイミングベルト 37 歯車
38 テーブル駆動軸 39 スリップリング
40 電波吸収体 41 フロア
42 箱 43 アンテナ
44 回転ステージ取付治具
Claims (6)
- 運用周波数が極超短波帯以上の小型無線機器等の指向性を電波暗箱内で測定する為の2軸ポジショナーであって、該ポジショナーは被測定無線機器を横になるように保持し、これと直交する垂直断面方向(El方向)に走査させる垂直方向回転駆動機構と、被測定無線機器を方位方向(Az方向)に走査させる方位方向回転駆動機構の2軸駆動機構を備え、これら2軸駆動機構を誘電率の低い樹脂材を以て構成したことを特徴とする無線機器の電磁波放射パターン測定用2軸ポジショナー。
- 前記電波暗箱内で測定する2軸ポジショナーを電波暗室に適用できるようにした請求項1記載の無線機器の電磁波放射パターン測定用2軸ポジショナー。
- 前記方位方向回転駆動機構は、電波暗箱のフロア上に設けた方位方向軸回転テーブルと、電波暗箱のフロアを貫通するテーブル駆動軸とを有し、該テーブル駆動軸は電波暗箱のフロア下部に設けた前記方位方向軸回転テーブル駆動モータと該方位方向軸回転テーブル駆動モータの出力をテーブル駆動軸に伝える伝導機構よりなる請求項1記載の無線機器の電磁波放射パターン測定用2軸ポジショナー。
- 前記垂直方向回転駆動機構は、前記方位方向軸回転テーブル上に設けられ、被測定無線機器を垂直断面方向に回転する駆動モータと、前記方位方向軸回転テーブル上に立設したポストと、該ポストの上部にあって、該ポストの内部又は外部に設けたベルト又はシャフト等の縦方向の動力伝導手段を介して垂直断面方向に回転される被測定無線機器保持枠とからなる請求項1記載の無線機器の電磁波放射パターン測定用2軸ポジショナー。
- 前記被測定無線機器保持枠内に、発泡樹脂たとえば発砲スチロール製の円筒状の被測定無線機器保持具を装着し、該保持具を前記被測定無線機器保持枠の中でその軸心方向にスライドさせ被測定無線機器の放射中心を前記方位方向軸回転テーブルの回転中心に合せ得るようにした請求項3記載の無線機器の電磁波放射パターン測定用2軸ポジショナー。
- 前記方位方向軸回転テーブル上に設けた前記被側定無線機器を垂直断面方向へ回転する駆動モータへの電力を、スリップリングを介し供給可能にした請求項4記載の無線機器の電磁波放射パターン測定用2軸ポジショナー。
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