JP2004232425A - 打放しコンクリート又は軽量気泡コンクリート材の表面構造及びその仕上げ方法 - Google Patents

打放しコンクリート又は軽量気泡コンクリート材の表面構造及びその仕上げ方法 Download PDF

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JP2004232425A JP2003025346A JP2003025346A JP2004232425A JP 2004232425 A JP2004232425 A JP 2004232425A JP 2003025346 A JP2003025346 A JP 2003025346A JP 2003025346 A JP2003025346 A JP 2003025346A JP 2004232425 A JP2004232425 A JP 2004232425A
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晃 吉田
Hiroshi Yoshida
洋 吉田
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Abstract

【課題】打放しコンクリート風の意匠を損なわず、防汚効果を十分に高めることができ、汚損による意匠性の低下を回避することができる打放しコンクリート又は軽量気泡コンクリート材の表面構造及びその仕上げ方法を提供する。
【解決手段】建築物の外壁を構成する打放しコンクリート1(又は打放しコンクリートに似せた意匠が施された建築物の外壁を構成する軽量気泡コンクリート材)の表面構造において、当該外壁を構成する打放しコンクリート1(又は軽量気泡コンクリート)の外側表面に形成された透明な透明塗膜防水材層3と、該透明塗膜防水材層3上に形成され、親水性の極めて高い透明なセルフクリーニング塗膜層4とを有するものである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物の外壁又は打放しコンクリートに似せた意匠が施された軽量気泡コンクリート材から成る外壁の表面構造又はその仕上げ方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
打放しコンクリートは、その素材のもつ自然の美しさと重厚な趣が意匠性を高めることから、建築物に広く適用されているが、経年劣化や大気汚染等による汚損により、その意匠性が低下してしまう虞がある。かかる不具合を回避すべく、打放しコンクリート表面に撥水系の防水材やエマルション系透明合成樹脂防水材を塗布する技術が、例えば特許文献1で開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特公平6−89589号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術においては、防汚効果が十分でなく、汚損による意匠性の低下を十分に回避できるものではなかった。これは、従来の技術においては、水分に混じった汚れは、打放しコンクリート表面に付着しにくいものの、一旦付着してしまった汚れは落ちにくく、防汚効果が不十分となるためであると考えられる。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、打放しコンクリート風の意匠を損なわず、防汚効果を十分に高めることができ、汚損による意匠性の低下を回避することができる打放しコンクリート又は軽量気泡コンクリート材の表面構造及びその仕上げ方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、建築物の外壁を構成する打放しコンクリート又は打放しコンクリートに似せた意匠が施された建築物の外壁を構成する軽量気泡コンクリート材の表面構造において、当該外壁を構成する打放しコンクリート又は軽量気泡コンクリートの外側表面に形成された透明な防水材層と、該防水材層上に形成され、親水性の極めて高い透明なセルフクリーニング塗膜層とを有することを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の打放しコンクリート又は軽量気泡コンクリート材の表面構造において、前記防水材層の下面には、打放しコンクリート又は軽量気泡コンクリート材の表面から内側に浸透して成る浸透性透明防水材層が形成されたことを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、建築物の外壁を構成する打放しコンクリート又は打放しコンクリートに似せた意匠が施された建築物の外壁を構成する軽量コンクリート材の表面仕上げ方法において、外壁を構成する打放しコンクリートの外側表面に透明な防水材を塗布して防水材層を形成した後、該防水材層上に親水性の極めて高い透明なセルフクリーニング塗膜層を形成したことを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の打放しコンクリート又は軽量気泡コンクリート材の表面仕上げ方法において、前記防水材の下面には、打放しコンクリート又は軽量気泡コンクリート材の表面から内側に浸透して成る浸透性透明防水材が形成されることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
第1の実施形態は、打放しコンクリートを外壁とした新設の建築物に適用されるものであり、例えば図1に示すように、打放しコンクリート1の外側表面1aより内側に形成された浸透性透明防水材層2と、本発明における防水材層としての透明塗膜防水材層3と、セルフクリーニング塗膜層4とから構成されている。
【0011】
浸透性透明防水材層2は、打放しコンクリート1の外側表面1aに例えば溶剤系のアルコキシシラン系浸透性吸水防止材のような透明撥水材を塗布して得られるものであり、かかる浸透性の防水材を塗布すると、打放しコンクリート1の表面1aに形成されている細孔内に浸透して、打放しコンクリート1内に浸透性透明防水材の層を形成することとなる。尚、かかる要求を満たす浸透性透明防水材として、例えばニチエー吉田(株)製のNY−Aシーラー(アルコキシシラン系)を使用するのが好ましい。
【0012】
透明塗膜防水材3は、例えばエマルション系透明合成樹脂防水材から成る塗膜層から成り、浸透性透明防水材層2上(即ち、打放しコンクリート1の表面1a上)に形成されている。尚、ここで使用されるエマルション系合成樹脂防水材は、エチレン酢酸ビニル系、アクリル系、又はスチレンアクリル系のいずれかであるのが好ましいが、特に、アクリル系のものについては、耐久性、耐候性及び防水機能の観点から最も好ましい。このアクリル系のものの例として、ニチエー吉田(株)製NY−7090等が挙げられる。
【0013】
セルフクリーニング塗膜層4は、透明塗膜防水材層3上(即ち、最上層)に形成された層であり、例えばメチルシリケートを所定の条件で加水分解した無機コーティング液を塗布して造膜させた層から成る。かかる塗膜層は、親水性が極めて高く、その表面に付着した汚れを雨水などと一緒に流し落とすことができる。
【0014】
即ち、セルフクリーニング塗膜層4の表面に付着した汚れは、降雨時において、その下に雨水が入り込み、当該汚れを浮き上がらせた後、雨水と一緒に下方へ流れ落ちるのである。これは、セルフクリーニング塗膜層4が極めて高い親水性を有するが故奏される作用効果である。かかるセルフクリーニング塗膜層として、例えばニチエー吉田(株)製の商品名「セルフクリーン」を使用するのが好ましい。
【0015】
次に、上記の如き打放しコンクリートの表面の仕上げ方法について説明する。まず、新設の建築物における外壁の外側表面1a(外側表面に打放しコンクリートの意匠が明瞭な状態)に付着した汚れを高圧水洗浄機等で除去し、当該表面1aが乾燥した後、浸透性透明防水材を略均一に塗布することにより、外側表面1aより内側に浸透性透明防水材層2を形成する。
【0016】
かかる浸透性透明防水材層2が乾燥した後、該浸透性透明防水材層2上に透明塗膜防水材層3を略均一に塗布する。このとき、浸透性透明防水材層2にて外側表面1aの細孔が充填され、その表面が平坦化されているので、透明塗膜防水材層3を均一な厚さにて形成することが容易となっている。そして、透明塗膜防水材層3が乾燥した後、セルフクリーニング塗膜層4を形成して、一連の表面仕上げ工程が終了する。
【0017】
上記打放しコンクリートの表面構造によれば、外壁を構成する打放しコンクリート1の外側表面にセルフクリーニング塗膜層4が形成されているので、防汚効果を十分に高めることができ、汚損による打放しコンクリートの外壁における意匠性の低下を回避することができる。即ち、外壁の表面のセルフクリーニング塗膜層4に汚れが付着した場合、当該セルフクリーニング塗膜層4の親水性が極めて高いため、雨水等がその汚れとセルフクリーニング塗膜層4との間にまで浸透して、当該汚れと一緒に流れてしまうので、防汚効果を高めることができ、外壁のメンテナンスをより容易とすることができるのである。
【0018】
更に、セルフクリーニング塗膜層4の下面には防水材層としての透明塗膜防水材層3が形成されているため、セルフクリーニング塗膜層4より下面にある打放しコンクリートの表面又は軽量気泡コンクリートの表面まで浸水してしまうことがなく、当該打放しコンクリートの劣化を回避して寿命を向上させることができる。
【0019】
次に、本発明に係る第2の実施形態について説明する。
本実施形態は、打放しコンクリートを外壁とした既存の建築物であって、表面の意匠を修復する必要があるものに適用されるものであり、例えば図2に示すように、打放しコンクリート1の外側表面1aに形成されたセメント系断熱塗膜層5と、断熱塗材層6と、透明塗膜防水材層3と、セルフクリーニング塗膜層4とから構成されている。
【0020】
セメント系断熱塗膜層5は、セメントにフェライトやシリカ等断熱効果の高い軽量骨材を混合したモルタルから成り、打放しコンクリート1の外側表面1aに塗布することにより、断熱効果に優れ、打放しコンクリート1と同等の質感を得ることができる層である。そして、その表面には、擬似の木根跡Pが形成されるとともに、所定の顔料などにより打放しコンクリート表面の意匠に似せた模様が形成されている。
【0021】
断熱塗材層6は、建築物の太陽エネルギ防御被覆材としての機能を果たすもので、断熱性能とともに防水性能をも有したものである。また、断熱塗材層6として、例えば、粒径20〜350μのガラス質粉、シリカ質粉及びアルミナ粉のいずれか1種又は2種以上を主成分とした塗材から成り、太陽輻射に対する反射率が略40%以上とされたもの(例えば、ニチエー吉田(株)製の商品名「ノンヒート」等)を使用するのが好ましい。
【0022】
透明塗膜防水材層3及びセルフクリーニング塗膜層4は、第1の実施形態と同様のものであり、詳細な説明を省略する。次に、上記の如き打放しコンクリートの表面の仕上げ方法について説明する。まず、既存建築物の外壁の外側表面1aに付着した汚れを高圧水洗浄機等で除去し、当該表面1aが乾燥した後、セメント系断熱材を略均一に塗布してセメント系断熱塗膜層5を形成する。そのセメント系断熱塗膜層5の表面側には、擬似的な木根跡Pを形成するとともに、所定顔料にて打放しコンクリート風の意匠(模様)を施しておく。
【0023】
かかるセメント系断熱塗膜層5が乾燥した後、その表面に断熱塗材を略均一に塗布して断熱塗材層6を形成する。尚、かかる断熱塗材層6の表面に対して所定顔料で打放しコンクリート風の意匠(模様)を形成するようにしてもよい。そして、上記断熱塗材層6が乾燥した後、その表面に透明塗膜防水材を均一に塗布して透明塗膜防水材層3を形成して乾燥させる。
【0024】
最後に、透明塗膜防水材層3上にセルフクリーニング塗膜を形成し、最上層にセルフクリーニング塗膜層4が形成された表面構造を得る。かかる表面構造によれば、外壁の外側表面にて断熱するため、従来の如き結露が生じて屋内にカビ等が発生することがなく、且つ、外壁表面に付着した汚れを雨水などにより自然に落とすことができ、メンテナンスを容易とすることができる。
【0025】
また、本実施形態によれば、表面の意匠の修復が必要な既存の建築物に適用するのが有効であり、当該修復と同時に、汚損防止効果を向上させることができる。また、第1の実施形態と同様、セルフクリーニング塗膜層4の下面には防水材層としての透明塗膜防水材層3が形成されているため、セルフクリーニング塗膜層4より下面にある打放しコンクリートの表面まで浸水してしまうことがなく、当該打放しコンクリートの劣化を回避して寿命を向上させることができる。
【0026】
次に、本発明に係る第3の実施形態について説明する。
本実施形態は、軽量気泡コンクリート材(以下、ALC材ともいう。)を外壁とした建築物であって、表面に打放しコンクリートに似せた意匠が形成されるものに適用されるものであり、例えば図3に示すように、軽量気泡コンクリート材7の外側表面に形成されたセメント系断熱塗膜層5と、断熱塗材層6と、透明塗膜防水材層3と、セルフクリーニング塗膜層4とから構成されている。尚、セメント系断熱塗膜層5の表面側には、第2の実施形態と同様、擬似的な木根跡Pを形成するとともに、所定顔料にて打放しコンクリート風の意匠(模様)を施しておく。
【0027】
本実施形態によれば、第1実施形態及び第2実施形態と同様、防汚効果を十分に高めることができ、汚損によるALC材7の外壁における意匠性の低下を回避することができるとともに、セルフクリーニング塗膜層4より下面にある打放しコンクリートの表面又はALC材7の表面まで浸水してしまうことがなく、当該ALC材7の劣化を回避して寿命を向上させることができる。
【0028】
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば第1実施形態及び第2実施形態における打放しコンクリート1に代えてALC材の表面構造として適用することができる。即ち、本発明は、打放しコンクリートの意匠を新たに付与したり修復したりする既存建築物の外壁、及び新設の建築物の外壁の双方に対して適用できるのである。
【0029】
更に、第2実施形態においては、セメント系断熱塗膜層5と透明塗膜防水材層3との間に断熱塗材層6が介在しているが、かかる断熱塗材層6を省略して、外壁1の外側表面1aに対し順にセメント系断熱塗膜層5、透明塗膜防水材層3及びセルフクリーニング塗膜層4を形成したものとしてもよい。
【0030】
【発明の効果】
請求項1又は請求項3の発明によれば、外壁を構成する打放しコンクリート又は軽量気泡コンクリートの外側表面にセルフクリーニング塗膜層が形成されているので、防汚効果を十分に高めることができ、汚損による打放しコンクリート又は打放しコンクリートに似せた意匠が施された建築物の外壁における意匠性の低下を回避することができる。
【0031】
即ち、外壁の表面のセルフクリーニング塗膜層に汚れが付着した場合、当該セルフクリーニング塗膜層の親水性が極めて高いため、雨水等がその汚れとセルフクリーニング塗膜層との間にまで浸透して、当該汚れと一緒に流れてしまうので、防汚効果を高めることができる。
【0032】
更に、セルフクリーニング塗膜層の下面には防水材層が形成されているため、セルフクリーニング塗膜層より下面にある打放しコンクリートの表面又は軽量気泡コンクリートの表面まで浸水してしまうことがなく、当該打放しコンクリート又は軽量気泡コンクリートの劣化を回避して寿命を向上させることができる。
【0033】
請求項2又は請求項4の発明によれば、防水材の下面には浸透性透明防水材が形成されているため、当該浸透性透明防水材が打放しコンクリートのピンホールや軽量気泡コンクリート材の気泡に充填されて平坦化されるので、その上部に防水材層及びセルフクリーニング塗膜層を平坦に形成するのが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る打放しコンクリートの表面構造を示す断面模式図
【図2】本発明の第2の実施形態に係る打放しコンクリートの表面構造を示す断面模式図
【図3】本発明の第3の実施形態に係る軽量気泡コンクリート材の表面構造を示す断面模式図
【符号の説明】
1…外壁(打放しコンクリート)
1a…外側表面
2…浸透性透明防水材層
3…透明塗膜防水材層
4…セルフクリーニング塗膜層
5…セメント系断熱塗膜層
6…断熱塗材層
7…外壁(ALC材)

Claims (4)

  1. 建築物の外壁を構成する打放しコンクリート又は打放しコンクリートに似せた意匠が施された建築物の外壁を構成する軽量気泡コンクリート材の表面構造において、
    当該外壁を構成する打放しコンクリート又は軽量気泡コンクリートの外側表面に形成された透明な防水材層と、
    該防水材層上に形成され、親水性の極めて高い透明なセルフクリーニング塗膜層と、
    を有することを特徴とする打放しコンクリート又は軽量気泡コンクリート材の表面構造。
  2. 前記防水材層の下面には、打放しコンクリート又は軽量気泡コンクリート材の表面から内側に浸透して成る浸透性透明防水材が形成されたことを特徴とする請求項1記載の打放しコンクリート又は軽量気泡コンクリート材の表面構造。
  3. 建築物の外壁を構成する打放しコンクリート又は打放しコンクリートに似せた意匠が施された建築物の外壁を構成する軽量コンクリート材の表面仕上げ方法において、
    外壁を構成する打放しコンクリートの外側表面に透明な防水材を塗布して防水材層を形成した後、該防水材層上に親水性の極めて高い透明なセルフクリーニング塗膜層を形成したことを特徴とする打放しコンクリート又は軽量気泡コンクリート材の表面仕上げ方法。
  4. 前記防水材の下面には、打放しコンクリート又は軽量気泡コンクリート材の表面から内側に浸透して成る浸透性透明防水材が形成されることを特徴とする請求項3記載の打放しコンクリート又は軽量気泡コンクリート材の表面仕上げ方法。
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JP2011256704A (ja) * 2011-08-02 2011-12-22 Nichiei-Yoshida Co Ltd 打放しコンクリート

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