JP2004230294A - 気泡除去装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】気泡除去装置30では、作動油の流量に応じて流入口73の開口面積や流出口33の開口面積が異なるものを選択するが、本発明では、そのような流入口73や流出口33を第2部材70に集約させた。従って、第1部材60を共通化でき、設計時の労力を大幅に軽減でき、対応を容易にできる。また、第1部材60を製作するための金型等は一種類でよく、安価であり、しかも、気泡除去装性能をより大流量用に変更したり、気泡除去性能を向上させるために設計変更を適用する場合でも、第2部材70のみを交換すればよく、第1部材60を含めた全てを交換する必要がなくて経済的である。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体中の気泡を除去するサイクロン型の気泡除去装置に関する。
【0002】
【背景技術】
従来より、作動油等の液体内に含まれる気泡を除去するサイクロン型の気泡除去装置が知られている(例えば、特許文献1)
このような気泡除去装置によれば、油圧回路中の配管を通して導入された気泡混じりの作動油は、サイクロン室に対して接線方向から流入し、旋回流を生じながらサイクロン室の一端側に設けられた流出口から流出される。そして、旋回流が生じているサイクロン室内では、比重の小さい気泡は中央に集まった後、内圧によってサイクロン室から外部に排出される。このため、サイクロン室の流出口からは、気泡が除去された良質の作動油が流出することになる。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−84403号公報(図1、図3)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の気泡除去装置では、作動油の導入部分をはじめとして、気泡除去後の作動油の流出部分や、気泡の排出部分を含めた全体が、要求される気泡除去性能(例えば、油圧システムを流れる作動油の流量に応じて決まる気泡除去性能)に応じて設計されていた。このため、例えば建設機械においては、使用されるアタッチメント(作業機)の大きさ(すなわち、油圧システムを流れる作動油の流量)に応じてクラス分けされる場合が多いのであるが、これに対しては従来、建設機械のクラス毎に気泡除去装置全体を設計し、流量に応じた複数種類の気泡除去装置を用意してシリーズ化しておくのが一般的であり、そのために設計等においては過大な労力が費やされていた。
【0005】
また、気泡除去装置は通常、複数の部材で構成されているため、各クラス毎に設計された異なった気泡除去装置を製作する場合には、部材製作に用いる金型の数も多くなり、製作コストが高くなるという問題もある。
さらに、建設機械においては、作業現場の変更に伴いサービスバルブを介してアタッチメントを増やす場合があり、このような場合では、用いられる作動油の量も増えるため、より大流量の作動油に対応した気泡除去装置が要求される。しかし、従来の気泡除去装置では、装置全体として所定の流量に対応した設計となっているため、一部の部材のみを交換して対応することができず、流量が大幅に変わる場合には、気泡除去装置全体を交換する必要があり、不経済である。 同様に、使用中の気泡除去装置に設計変更を適用し、気泡除去性能の向上等を図る場合でも、気泡除去性能に直接関係のある部材のみを交換して対応することが困難であり、やはり装置全体を丸ごと交換する必要があってコスト高になる。
【0006】
本発明の目的は、幅広い流量に対応しうる装置のシリーズ化に容易に対応でき、かつ気泡除去性能の変更にも経済的に対応できる気泡除去装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段と作用効果】
本発明の請求項1の気泡除去装置は、サイクロン型の気泡除去装置において、分割可能な複数の部材で構成され、これら複数のうちの一部の部材には、要求される気泡除去性能に応じて仕様が変更される仕様変更部が設けられていることを特徴とする。
気泡除去装置では、例えば液体の流量が違っても安定した気泡除去性能を得るためには、その流量に応じて仕様の異なるものを複数用意してシリーズ化しておき、最適なものを選択する必要があるが、本発明によれば、仕様によって異なる仕様変更部が一部の部材に集約されているので、この一部の部材のみを交換可能に設けることにより、シリーズ化に対しては、仕様変更部が設けられた部材のみを複数設計して用意しておけばよく、残りの部材が共通化される。このため、流量等の違いから来る気泡除去性能に応じて気泡除去装置全体を設計する場合に比べ、労力が軽減され、対応が容易になる。
また、仕様変更部が設けられた部材以外の残りの部材が共通化されるから、この残りの部材の金型は一種類でよく、気泡除去性能毎に金型を用意する必要がなくて安価である。しかも、気泡除去性能をより大流量用に変更したり、気泡除去性能を向上させるために設計変更を適用する場合でも、仕様変更部が設けられた部材のみを交換すればよく、残りの部材を含めた全体を交換する必要がなくて経済的である。
【0008】
本発明の請求項2の気泡除去装置は、請求項1に記載の気泡除去装置において、前記複数の部材のうち、前記一部の部材を除く残りの部材には、要求される気泡除去性能に応じて仕様が変更されない仕様不変部が設けられていることを特徴とする。
ここでの「仕様不変部」とは、例えば液体を装置内部に導く部位や、気泡除去装置内で気泡を集約させる部位のように、気泡を除去する目的で必須の部位のうち、液体の流量等に応じて気泡除去性能を変える場合でも、仕様の変更が不要な部位のことである。従って、気泡除去装置全体を単に所定位置に取り付けるために用いられる取付部材などは、液体を導いたり、気泡を集約することなどには直接関わらないため、仕様不変部が設けられているとはいえない。
このような本発明によれば、気泡の集約や除去に必要な機能部位のうち、仕様変更に左右されない仕様不変部を残りの部材に設けることになるので、仕様変更部が設けられた一部の部材に全ての機能部位を盛り込む必要がなく、一部の部材の構造の簡略化および小型化が促進される。従って、一部の部材の設計変更にもより容易に対応でき、かつ交換した場合のコストも安価である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る作動油タンク1を断面して示す正面図、図2は、作動油タンク1を断面して示す側面図、図3および図4は、本実施形態で用いられる気泡除去装置30の斜視図および分解斜視図である。
【0010】
作動油タンク1は、例えば建設機械に取り付けられ、作業機を作動させるための作動油を収容するために用いられる。従って、この作動油タンク1には、図示しないポンプの他、図示しないコントロールバルブ、作業機を構成するシリンダ、およびオイルクーラ等が作動油流路を介して連結されており、これらで油圧回路および油圧システムが構築されている。
【0011】
このような作動油タンク1は、タンク本体10と、タンク本体10内に収容されたフィルタ20と、同じくタンク本体10内に収容された前記気泡除去装置30とを含んで構成され、フィルタ20および気泡除去装置30がいわゆる宙吊り状態でタンク本体10内に収容されている。
【0012】
具体的にタンク本体10は、円筒状の筒体11の下部側に溶接等で底板12を固定するとともに、上部側に天板13を溶接等で固定し、かつ天板13の上方には厚板材14を介してメイン蓋15がボルト止めされ、メイン蓋15に設けられた一方の開口部が蓋部材16で塞がれ、他方の開口部にはブリーザ17が取り付けられている。
【0013】
これらの構成部材のうち、底板12には下方に開口した送出口121が設けられ、この送出口121には、外部流路との接続を行うジョイント部材122がシール材(不図示)を介して下方からボルト止めされている。作動油タンク1内において、ジョイント部材122には、サクションストレーナ(以下、単にストレーナと称す)123が鉛直に取り付けられている。
【0014】
メイン蓋15の下面には円筒状のフィルタ収容部18が固定され、このフィルタ収容部18の底部分にフィルタ20が配置されている。また、メイン蓋15の側面には、作動油を新たに供給する図示しない給油口と、作業機のシリンダ等から作動油が戻る戻り口151とが設けられ、これら給油口および戻り口151とフィルタ収容部18の内部とが連通している。メイン蓋15の下面には縦管19が固定されており、フィルタ20を外周側から内周側に向かって通過した作動油はこの縦管19を通って落下し、縦管19の下部側に取り付けられた前記気泡除去装置30に導かれる。このような構造では、メイン蓋15を外すことで、フィルタ20および気泡除去装置30をタンク本体10内から丸ごと取り外すことが可能である。
【0015】
ブリーザ17は、作動油タンク1内の空気圧を外気圧とほぼ同じに保つ機能を有している。ブリーザ17は、外気に開放した管171を備え、これにより作動油タンク1内部と外気とが連通可能とされている。ブリーザ17の内部には、作動油タンク1内部と外気とをつなぐ経路を連通・遮断可能な弁が設けられている。弁は、ばね等により付勢されており、外気圧と作動油タンク1内の圧力との差が所定範囲を超えると作動油タンク1と管171とを連通する。この弁は2種類設けられ、それぞれに開閉圧が設定されている。例えば、作動油タンク1内の圧力が一方の弁のセット圧になると、当該一方の弁が開いて作動油タンク1内の空気を排出する。そして、作動油タンク1内の圧力が他方の弁のセット圧になると、当該他方の弁が開いて外気を作動油タンク1内に吸入する。
【0016】
フィルタ20は、その上部と蓋部材16との間に配置されたばね21によってフィルタ収容部18の底部分に付勢されている。また、フィルタ20の中空部分の上端は、フィルタ20内に収納されたリリーフバルブ22によって塞がれている。リリーフバルブ22は、内部に図示しない弁およびばねを備え、所定のばね力によって弁が付勢されている。このフィルタ20は、蓋部材16を外すだけで簡単に交換可能となっている。
【0017】
気泡除去装置30は、ストレーナ123(送出口121)の上方ではなく、横方向にずれた位置に配置され、気泡除去装置30の下部側がストレーナ123の上部よりも僅かに下方に位置している。このような気泡除去装置30では、フィルタ20の中空部からの戻りの作動油が、縦管19を通って気泡除去装置30の上部中央に流れ込むようになっている。
具体的に気泡除去装置30は、縦管19の下部フランジ191の下面にボルト止めされる第1部材60と、この第1部材60の下部側にボルト止めされて上部が当該第1部材60内に収容される第2部材70とで構成されている。
【0018】
第1部材60は有天円筒状とされ、上面部分には下方に窪んだ凹状の作動油入口ポート61が設けられている。この入口ポート(仕様不変部)61の内部上面には、径方向に沿って上方に膨出した一条の流れ方向変換部(仕様不変部)62が設けられている。流れ方向変換部62の表面はなめらかな曲面で形成されており、上方から入口ポート61に流れ落ちた作動油が流れ方向変換部62を境にして二方向に分流するようになっている。また、入口ポート61の内周面には、周方向に沿った長孔状の側部開口63が径方向に対向して一対設けられ、流れ方向変換部62で分流された作動油がこれらの側部開口63に導かれる。さらに、第1部材60全体の中空部分において、その内側の内周面には肉厚が薄くなるように窪んだ導入流路形成部64がやはり、径方向に対向して一対設けられ、これらの導入流路形成部64と前記側部開口63とが連通している。
【0019】
一方の第2部材70は有底筒状とされ、その上部には上方に突出した導入流路形成壁71を備えている。この導入流路形成壁71の外周面には、図6(A)にも示すように、外側に膨出した案内部72が径方向に対向して一対設けられており、導入流路形成壁71が第1部材60の中空部分に挿入された際に、その案内部72が第1部材60の導入流路形成部64内に嵌め込まれる。そして、導入流路形成部64、導入流路形成壁71、および案内部72で囲まれた空間により、作動油をサイクロン室31へ導くための導入流路32が形成され、第1部材60側の側部開口63を通して導入流路32内に作動油が流れ込む。この際、案内部72の上面部分は、周方向の一端側から他端側にかけて下方に急傾斜した後、導入流路形成壁71に切欠状に設けられた流入口(仕様変更部)73に至るまで略一定の上下厚みで形成されている。従って、導入流路32内に流れ込んだ作動油は、その傾斜部分で周方向に案内されて流入口73に導かれ、サイクロン室31に接線方向から流入した後、旋回流を生じながら下部側の流出口(仕様変更部)33から流出する。
【0020】
より詳説すると、第1部材60には、流れ方向変換部62に対応した位置に横孔部34Bが形成され、気泡の出口ポート34Aと連通している。第1部材60の筒状部分の厚肉とされた部分には縦孔部34Cが形成され、横孔部34Bの一端側と連通している。横孔部34Bの他端側はプラグ等で封止されている。
これに対して、第2部材70の周面部31Aに上下にわたって設けられた突出部74には、取付フランジ70Aから下方に向かう縦孔部34Dと、縦孔部34Dの下端に連通するように斜め上方から下方に向かう傾斜孔部34Eとが穿設されており、第1、第2部材60,70同士を結合させた際に、縦孔部34Dの上端が第1部材60側の縦孔部34Cに連通する。また、傾斜孔部34Eの開口部分が気泡の排出口34Fになっている。そして、排出口34Fは、ストレーナ123から離間した側に位置しており、排出口34Fから排出される気泡をストレーナ123に吸い込まれにくくしている。
さらに、出口ポート34Aおよびそれぞれの孔部34B〜34Eにより、気泡除去装置30の内部には気泡の排出流路34が形成されている。
【0021】
また、図5に拡大して示すように、排出口34Fが作動油中に開口している本実施形態によれば、排出流路34内には気泡と共に排出される作動油も存在するのであるが、出口ポート34Aの上部および水平な横孔部34Bの上部は、サイクロン室31からの小さな気泡が結合して成長した大きな気泡溜まりが形成される気泡の結合域部35になっており、サイクロン室31からの小さな気泡は、成長した気泡溜まりと結合した後、排出流路34内の作動油の流れにより気泡溜まりから分離し、排出口34Fから排出される。そして、気泡溜まりから分離される際には、より大きな気泡となって分離し、排出口34Fからより素早く液面まで浮上するようになっている。
さらに、排出口34Fが作動油中で開口していることにより、サイクロン室31内が負圧になったときに、作動油の液面よりも上部に存在する気体が排出口34Fから逆流することがない。
【0022】
そのようなサイクロン室31は、第2部材70の筒状の周面部31Aと、この周面部31Aの下端側を塞ぐ端面部31Bとを備えて形成され、流出口33は端面部31Bの外周縁近傍で、かつ周面部31Aの下端側に跨るように等周間隔で複数(本実施形態では4つ)設けられている。
さらに、第2部材70の下部側には、径方向の外側に突出した勢力低減部75が設けられている。この勢力低減部75は、作動油の流出口33を覆うように位置しており、第2部材70の周面部31Aに周方向に連続して設けられた鍔部76と、鍔部76の端縁から下方に垂下した下垂片部77とを備え、下垂片部77には等周間隔で複数(本実施形態では4つ)の切欠開口78が設けられている。
【0023】
これらの切欠開口78は、図6(B)に示すように、流出口33からずれた位置に複数(本実施形態では4つ)設けられており、流出口33から流出した作動油は、そのまま切欠開口78を通して拡がるのではなく、一旦下垂片部77に当たって勢いが低減し、この後に切欠開口78や下垂片部77の下方から作動油タンク1内に拡がる。この際、本実施形態では、流出口33がサイクロン室31内での旋回方向に沿った形状で、かつ周面部31Aと端面部31Bとに跨って開口しており、作動油をサイクロン室31から流れを乱さずに流出させつつ、下垂片部77に確実に衝突させて流出直後の勢いを低減させている。なお、このような勢力低減部75は、気泡除去装置30に一体に設けられる他、気泡除去装置30と別体で設けられて作動油タンク1の内周面に取り付けらてもよい。
【0024】
さて、以上説明した気泡除去装置30では、図6および図7に示すように、サイクロン室31への流入口73の開口面積、および流出口33の開口面積が異なる第2部材70が複数(本実施形態では2種類を図示したが、これ以上であってもよい)シリーズ化されて用意されている。図6に示す第2部材70の流入口73および流出口33の開口面積は、図7に示す第2部材70のそれよりも大きく、より大流量の油圧システムを搭載する建設機械に適用可能である。つまり、異なる開口面積の第2部材70を用いることで、それぞれの流量に応じた作動油の良好な流れと、気泡除去にとって効果的な旋回流を確実に生じることが可能であり、流量に見合った気泡除去性能が得られるようになっている。
そして、本実施形態では、図6(A)、図7(A)に示すように、流入口73の開口面積を違えることに伴い、案内部72の水平部分の厚み寸法h1,h2も変えている。開口面積のみを変えることも可能であるが、開口面積に応じて厚み寸法h1,h2を変える方が、流入口73へ作動油をスムーズに流入させることができるからである。
なお、図示しないが、用いられる作動油の流量等に応じ仕様変更する部分としては、上記の開口面積の他、サイクロン室31の容量等がある。サイクロン室31の容量は、その内径寸法を違えたり、上下寸法を違えることで変えることが可能である。
【0025】
一方の第1部材60においては、用いられる第2部材70の種類に関係なく共通であり、入口ポート61の形状、流れ方向変換部62の形状等は、特に変更されない。これは、入口ポート61や流れ方向変換部62の形状は、本実施形態の気泡除去装置30として、作動油をサイクロン室31内に導くのに必須の構成であるが、作動油の流量に応じて変更しなくとも気泡除去性能に大きく影響しないからである。
【0026】
以下、作動油タンク1を用いた場合の作動油の流れをまとめて説明すると、先ず、ポンプを駆動することにより、作動油タンク1内の作動油は、ストレーナ123を通って送出され、シリンダを備えた作業機等を含む油圧回路内を廻って上部の戻り口151に戻る。ここでの作動油は、シリンダ等で混入した多くの気泡を含む場合がある。
【0027】
この後、気泡を含んだ作動油は、フィルタ20を通過して下方に流れ、気泡除去装置30の入口ポート61に流れ込む。この入口ポート61に流れ込んだ作動油は、流れ方向変換部62によって分流され、サイクロン室31に接線方向から流入し、サイクロン室31内で旋回流を引き起こす。この際、作動油の流入は、径方向に対向して設けられた一対の流入口73から行われるためにスムーズであり、サイクロン室31内での旋回流も勢いよく効果的に生じる。そして、この旋回流により、気泡が上部の中央側に寄り、ここから排出流路34を通ってもとより存在する作動油中に排出される。さらに、排出途中で気泡は、結合域部35でより大きな気泡となるために、上方の液面に向かって迅速に浮上し、作動油タンク1内の気体に混じる。一方、気泡が除去された作動油は、流出口33から勢いよく流出した直後、勢力低減部75にぶつかって勢いが低減し、この後にストレーナ123から再度送出される。
【0028】
ところで、シリンダのピストンがヘッド側に移動して大量の作動油が必要となり、気泡除去装置30から流出した作動油を再度送り込むだけでは足りない場合には、作動油タンク1内にもともとある作動油も送り出される。このときに、例えば液面が液面レベルLまで下がることになる。これに対して、ピストンがボトム側に移動して少量の作動油のみが作動油タンク1から送られる場合には、気泡除去装置30から流出した作動油の全てが再度送り出されるわけではなく、一旦作動油タンク1内に収容される。このときに、例えば液面が液面レベルHに達するようになる。なお、液面レベルAは、作業機のシリンダ等がある位置にきている場合を示している。
【0029】
また、このような作動油タンク1で用いられる気泡除去装置30では、使用中の建設機械においてアタッチメントが増減し、作動油の流量が大幅に変わった場合には、その流量に応じた第2部材70をシリーズ化された複数の中から選択し、第2部材70のみを交換すればよい。
さらに、作動油の流量と流入口73および流出口33との関係が思わしくなく、所定の流量において最適な気泡除去性能が得られない場合には、設計変更等によりそれぞれの開口面積の大きさを見直す必要があるが、この場合でも第2部材70に対してのみ設計変更を適用すればよい。
【0030】
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1) 気泡除去装置30では、作動油の流量が違っても安定した気泡除去性能を得るためには、その流量に応じて流入口73の開口面積や流出口33の開口面積が異なるもの、すなわち仕様の異なるものを複数用意してシリーズ化しておき、その中から最適なものを選択する必要があるが、本実施形態では、そのような流入口73や流出口33等の仕様変更部位が第2部材70に集約されているので、シリーズ化に対しては、その開口面積を違えた第2部材70のみを複数設計すればよく、第1部材60を共通化できる。このため、流量の違いから来る気泡除去性能に応じて気泡除去装置30全体を設計する場合に比べ、労力を大幅に軽減でき、対応を容易にできる。
【0031】
(2) また、第1部材60が共通化されるから、この第1部材60を製作するための金型等は一種類でよく、気泡除去性能毎に金型を用意する必要がなくて安価である。しかも、気泡除去装性能をより大流量用に変更したり、気泡除去性能を向上させるために設計変更を適用する場合でも、第2部材70のみを交換すればよく、第1部材60を含めた全てを交換する必要がなくて経済的である。
【0032】
(3) さらに、流量が違っても気泡除去性能にさほど影響しない入口ポート61や流れ方向変換部62等の仕様不変部位が第1部材60に設けられていることで、第2部材70側の構造の簡略化および小型化を促進でき、第2部材70の設計変更にもより容易に対応でき、かつ交換した場合のコストも安価である。
【0033】
(4) 気泡除去装置30の排出流路34には結合域部35が設けられ、サイクロン室31からの小さな気泡を結合させてより大きな気泡溜まりに成長させるとともに、この気泡溜まりから大きな気泡として分離させて排出させるので、その分浮力が大きくなって排出口34Fから液面まで素早く浮上させることができ、気泡を作動油タンク1からより送出されにくくして気泡除去性能を向上させることができる。
【0034】
(5) サイクロン室31から気泡除去後の作動油を流出させる複数の流出口33は、サイクロン室31の底部を形成する端面部31Bの外周近傍に周方向に沿って設けられているため、中央寄りに集約される気泡が流出口33から作動油と一緒に流出するのを抑制でき、気泡がそのままストレーナ123側に流出するのをより確実に防止できる。
【0035】
(6) 気泡除去装置30には、流出口33から流出した直後の作動油の勢いを低減させる勢力低減部75が設けられているので、流出口33から流出した作動油の勢いで液面が大きく盛り上がったり、あるいは噴水状に噴き上がる心配がない。従って、液面が波立って液面上の空気を新たに巻き込むおそれがなく、気泡を生じにくくでき、気泡除去をより確実に行える。
【0036】
(7) この気泡除去装置30では、気泡の排出流路34が全て装置内に形成されており、装置外部に引き出すようなチューブ等が用いられていないため、部品点数や組立工数を少なくしてコストを削減できる。
【0037】
(8) 気泡除去装置30の第1部材60に設けられた入口ポート61には流れ方向変換部62が設けられているため、第1部材60の中央に入り込む作動油を流れ方向変換部62で確実に二方向に分流でき、作動油を導入流路32内にスムーズに導入させることができる。
【0038】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。ただし、前述した特許請求の範囲の各請求項に記載した符号は、前記実施形態に登場する部材に付された符号であって、以下に説明する変形例での部材の符号を必ずしも意味しない。
【0039】
前記実施形態では、第1部材60の仕様不変部として、入口ポート61および流れ方向変換部62が設けられ、第2部材70の仕様変更部として、流出口33および流入口73が設けられていたが、仕様不変部や仕様変更部としてはこれらに限定されるものではない。すなわち、気泡除去装置の具体的な形状および構造等を勘案した結果、作動油の流量に応じて気泡除去性能に大きく影響する部位が他に存在する場合には、この部位を仕様変更部としてもよく、さほど影響しない部位が他に存在する場合には、この部位を仕様不変部としてよい。
【0040】
前記実施形態での気泡除去装置30では、図6および図7に示すように、流出口33および流入口73の大きさが異なる複数種類の第2部材70が用意されていたが、図8に示すように、第2部材70の案内部72に対してビス81によりアタッチメント80を着脱自在に設けるとともに、このアタッチメント80として厚さ違いのものを複数種類用意しておくことで、流出口33の開口面積を変えずに流入口73の大きさのみを調整できるようにしてもよい。
このような構成では、機械加工等により容易に製作可能な簡易構造のアタッチメント80の厚みが仕様変更部であり、第2部材70に設けられた流出口33や流入口73は仕様不変部である。これによれば、流出口33および流入口73を備えた第2部材70を複数種類用意する必要がなく、シリーズ化等の際の鋳造型製作にかかるコストを大幅に削減できる。
勿論、このようなアタッチメント80を用いた場合でも、流出口33の開口面積が異なる第2部材70を複数種類用意してもよく、こうすることで、流出口33の開口面積が異なるそれぞれの第2部材70において、流入口73の大きさを調整でき、気泡除去性能の変更に対してより緻密に対応できる。
【0041】
前記実施形態の気泡除去装置30では、第1部材60および第2部材70の二部材構成であったが、三部材以上で構成されていてもよい。
例えば、図9には、前記実施形態での第2部材70をさらに二分割構造にした例が示されており、気泡除去装置30全体が第1部材60と、流入口73を備えた第2部材90と、流出口33を備えた第3部材100とで構成されている。第3部材100の上部外周には例えばネジ部101が刻設され、第2部材80に対して着脱自在に螺着されるようになっている。
このような構造では、流入口73の開口面積が異なる第2部材90を複数種類用意しておき、また、流出口33の開口面積が異なる第3部材100も複数種類用意しておく。こうすることで、これら第2、第3部材90,100の組み合わせによるバリエーションが増えるため、建設機械等に搭載される油圧システムに最適な仕様を、より多くの組み合わせの中から選択できる。
特に第2部材90の変更により、流入口73の開口面積を調整して気泡の除去具合を最適にでき、第3部材100の変更により、流出口33の開口面積を調整してサイクロン室31での圧力損失を最適にできる。
なお、図9においては、第1部材60に設けられた気泡排出用の横孔部34Bがそのまま外部に連通しており、気泡はこの横孔部34Bからそのまま排出されるか、または、この横孔部34Bに装着される任意の形状のチューブ等を通して排出される。
【0042】
その他、前記実施形態の気泡除去装置30は作動油タンク1内に収容されていたが、そのような作動油タンク1の外部に設置される気泡除去装置に本発明を適用してもよい。
【0043】
前記実施形態の気泡除去装置30では、扱われる液体が建設機械の油圧システムに用いられる作動油であったが、本発明の気泡除去装置で扱う液体としてはこれに限定されず、水やその他の任意の液体を適用できる。勿論、気泡除去装置が用いられるシステムについても、油圧等の油圧システムの他、廃液貯蔵システムや廃液浄化システム、燃料タンクから噴射燃料を圧送する燃料噴射システム等、任意のシステムに本発明の気泡除去装置を適用できる。
【0044】
本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る気泡除去装置が設けられた液体タンクを断面して示す正面図。
【図2】前記液体タンクを断面して示す側面図。
【図3】前記気泡除去装置を示す斜視図。
【図4】前記気泡除去装置を示す分解斜視図。
【図5】前記気泡除去装置を示す断面図。
【図6】前記気泡除去装置の要部を示す拡大図(A)および底面図(B)。
【図7】仕様の異なる気泡除去装置の要部を示す拡大図(A)および底面図(B)。
【図8】本発明の変形例を示す分解斜視図。
【図9】本発明の他の変形例を示す分解斜視図。
【符号の説明】
30…気泡除去装置、33…流出口(仕様変更部、ただし、図8では仕様不変部)、60…第1部材、61…入口ポート(仕様不変部)、62…流れ方向変換部(仕様不変部)、70,90…第2部材、73…流入口(仕様変更部、ただし、図8では仕様不変部)、80…アタッチメント、100…第3部材。
Claims (2)
- サイクロン型の気泡除去装置(30)において、
分割可能な複数の部材(60,70)で構成され、
これら複数のうちの一部の部材(70)には、要求される気泡除去性能に応じて仕様が変更される仕様変更部(33,73)が設けられている
ことを特徴とする気泡除去装置(30)。 - 請求項1に記載の気泡除去装置(30)において、
前記複数の部材(60,70)のうち、前記一部の部材を除く残りの部材(60)には、要求される気泡除去性能に応じて仕様が変更されない仕様不変部(61,62)が設けられている
ことを特徴とする気泡除去装置(30)。
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