JP2004229835A - 遊技盤 - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技盤の薄板状の装飾板を利用して遊技者にとって理想的な位置にスピーカ機能を備えた遊技盤を提供する。
【解決手段】所定厚さを有する板材19と、前記板材19の前面に貼着され図柄,文字等の装飾模様が描かれた薄板状の装飾板20とで構成される遊技盤8であって、前記板材19に開口49を開設すると共に、前記開口49内に電磁コイル58及び磁石56を臨ませ、前記電磁コイル58に音声電流を印加しその電磁力により前記装飾板20を振動させ音声を発するようにした。
【選択図】 図4
【解決手段】所定厚さを有する板材19と、前記板材19の前面に貼着され図柄,文字等の装飾模様が描かれた薄板状の装飾板20とで構成される遊技盤8であって、前記板材19に開口49を開設すると共に、前記開口49内に電磁コイル58及び磁石56を臨ませ、前記電磁コイル58に音声電流を印加しその電磁力により前記装飾板20を振動させ音声を発するようにした。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機に設けられる遊技盤に関し、特にスピーカ機能を備えた遊技盤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ遊技機には遊技者にとって有利な特別遊技状態になったときなどに、それを知らせて遊技の雰囲気を盛り上げるために効果音発生用のスピーカが使用されている。該スピーカは例えば、前面枠に開閉自在に装着されるガラス扉枠に装着されたり、ガラス扉枠と共に前面枠に開閉自在に装着される前面板に設けられる打球供給皿内に内蔵したりしていた(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−213722号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したようにガラス扉枠や打球供給皿内にスピーカを設けた場合には、該ガラス扉枠及び打球供給皿がパチンコ遊技機に開閉自在に装着されているため、パチンコ遊技機の主体枠に設けられる制御基板に配線するその配線処理が複雑となり煩わしいものになりがちであった。また、パチンコ遊技機にスピーカを固定的に取着される場所は限定され、開閉しない余剰球受皿に設けることも考えられるが、該余剰球受皿はパチンコ遊技機の下方に位置しているため、遊技盤面を見て遊技する遊技者にとって場所的に聞こえ難いものとなる。
【0005】
そこで、本発明は上記課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、遊技盤の薄板状の装飾板を利用して遊技者にとって理想的な位置にスピーカ機能を備えた遊技盤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、請求項1記載の発明は、所定厚さを有する板材と、前記板材の前面に貼着され図柄,文字等の装飾模様が描かれた薄板状の装飾板とで構成される遊技盤であって、前記板材に開口を開設すると共に、前記開口内に電磁コイル及び磁石を臨ませ、前記電磁コイルに音声電流を印加しその電磁力により前記装飾板を振動させ音声を発するようにしたことを特徴とする。前記開口は前記装飾板により前面を閉塞しており、前記電磁コイル及び磁石により電気信号を振動に変化させ、前記開口前面の装飾板に振動を伝達するようにした。前記電磁コイルは筒体にコイルを巻装するのが好ましい。前記装飾板は、合成樹脂製又は紙製であっても、合成樹脂製の薄板と紙板を重合接着したものであってもよい。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記電磁コイルを常に前記装飾板に接触させるように付勢する付勢部材を備えたことを特徴とし、確実に振動を装飾板に伝達し音声電流を音声として発することができる。前記付勢部材は、スプリング,板ばね,ウレタン等復元弾性を備えたものであればよい。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記電磁コイルにフランジ部を形成し、前記フランジ部を前記装飾板と接触させるようにしたことを特徴とし、音の発声をより確実なものとする。
【0009】
上記構成を採用することにより、振動が前記装飾板に直接伝達され、装飾板を振動体とした「スピーカ」とすることができ、直接的に音声を発声させることができる。また、振動により遊技盤面を流下する遊技球の動きを変化させることができる。
【0010】
前記遊技盤に設けられる盤面部品のフランジ状の取付基板に開口部を形成し、該開口部を前記遊技盤に開設した開口にほぼ合致させて、該開口の縁取りをなすようにするのが好ましい。
【0011】
前記遊技盤に設けられる盤面部品のフランジ状の取付基板に開口部を形成し、その前面に図柄,文字等の装飾模様が描かれた薄板状の装飾シールが貼着され、前記開口部に電磁コイルを臨ませ、前記電磁コイルと磁石を関連させ該電磁コイルに音声電流を印加しその電磁力により前記装飾板を振動させ音声を発するようにしてもよい。前記遊技盤に貫通状の開口を開設すると共に、前記開口内に前記電磁コイル及び磁石を臨ませ、前記電磁コイルを装飾シールに接触状に設け、電磁コイルの振動を前記装飾シールに伝達させ音声を発するようにすればよい。前記装飾シールの粘着材により確実に電磁コイルと接触状態にすることができる。また、前記電磁コイルを常に前記装飾シールに接触させるように付勢する付勢部材を備えるようにしてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に本発明に係るパチンコ遊技機の実施の形態を図面と共に説明する。図1は本発明のパチンコ遊技機の正面図であり、図において、1はパチンコ遊技機の機枠、2は該機枠1の前面に開閉自在に装着される主体枠としての前面枠で、その前面に前記前面枠2と同幅を有したガラス扉枠3と球を整列して導く整流路を備えた打球供給皿4を装着した前面板5とがそれぞれ開閉自在に蝶着されており、その下方に前記打球供給皿4の余剰球が貯留される余剰球受皿6及びパチンコ球の打力を調節する操作ハンドル7が設けられている。また、前記ガラス扉枠3の後側に位置して前面枠2に遊技盤8が装着されている。そして、前面枠2の裏面側に遊技内容,ランプ,スピーカ等の制御基板が設けられている。
【0013】
前記ガラス扉枠3は、図4に示すように透明板としてのガラス板9を介して遊技盤8が視認できるように額縁状に形成されており、前面枠2に軸着される枠体10と、該枠体10の前面に取付けられる装飾カバー体11とにより大略構成される。そして、枠体10の裏面側には上周枠部を除いて、前記ガラス板9が複数嵌るガラス挿入溝12a,12aが設けられたコ字形の保持枠材12が取付けられている。また、前記ガラス扉枠3の装飾カバー体11には多数の透音孔15が開設されており、前記透音孔15の後面には、図4に示すように該透音孔15から針金等の不正具の侵入を防ぐ不正防止手段としての障害片16が設けられている。
【0014】
前記遊技盤8は、図2及び図3に示すように遊技盤本体として所定厚さを有する板材19の前面に、図柄,文字等が描かれた所謂「セル板」といわれる薄板状の装飾板20が貼着されている。具体的に装飾板20は、0.2mm程度のポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂製の薄板に図柄模様Mをオフセット印刷等により印刷し、該合成樹脂製の薄板の裏面に紙板を重合接着している。なお、前記装飾板20には、図5に示すように「アンテナ」,「時計」,「テレビゲーム機」,「スピーカ」等の図柄M1及び「BS」,「3CH」等の文字M2がデザインとして描かれており、後述する盤面部品としての可変表示装置22の形状及び表示内容と関連性を持たせたデザインとしている。そして、所定箇所に多種の盤面部品が配設される取付開口24,24及びアウト球口31が開設されている。なお、装飾板20は紙板に図柄模様Mを印刷して合成樹脂製の薄板を重合接着しても、合成樹脂製の薄板又は紙板のみとしてもよい。
【0015】
前記遊技盤8の前面にはガイドレール25が敷設されており、該ガイドレール25に囲まれる遊技領域8aには多種の盤面部品が配設される。具体的には、図1に示すように盤面部品として略中央から右側方にかけて可変表示装置22が設けられ、該可変表示装置22の直下に位置して変動型の始動入賞口26が設けられ、その下方に大入賞装置23が装着されている。また、可変表示装置22の側方の適宜位置には通過ゲート27,一般入賞口28や打球の流下方向を規制または誘導する風車29または障害釘30が配設されている。前記始動入賞口26の内部には、入賞球を検出する入賞球検出器26aが設けられており、該入賞球検出器26aによる検知により前記可変表示装置22の表示を変動する。
【0016】
前記大入賞装置23は周知のもので、図1に示すように取付基板32の前面に横長の開口窓33が設けられると共に該開口窓33に開閉扉34が枢着され、該開閉扉34を前側に傾動して開口窓33を開成した遊技者にとって有利となる第1の状態と、起立して開口窓33を閉成した遊技者にとって不利となる第2の状態とに自在に変換できるようになっている。
【0017】
図2は可変表示装置22の正面図を示す。該可変表示装置22は、遊技盤8の表面に取付けるフランジ状の取付基板36を有し、該取付基板36のほぼ中央に窓孔37を形成した主枠部38を介して種々の数字,文字,図柄等の表示記号を変動可能に表示する液晶ディスプレイ型の可変表示部39が配設され、窓孔37から可変表示部39の表示を視認するようにしている。前記主枠部38は、可変表示部39をテレビ画面に見立てて、該主枠部38の側方にチャンネル等の擬似体40が設けられている。また、前記取付基板36は2〜3mm程度の厚さを有し、表面に鏡面加工が施されている。そして、該取付基板36には、縁枠部41として前記遊技盤8に施された図柄M1,文字M2等の装飾模様Mが臨む開口部43が形成されている。この実施の形態において、可変表示部39の周囲に位置する前記遊技盤8に施された「アンテナ」,「時計」,「スピーカ」等の図柄M1及び「BS」,「3CH」等の文字M2が前記開口部43から臨むようにしている。なお、前記主枠部38と縁枠部41とを別体で形成するようにして、これら主枠部38と縁枠部41とをビス等により一体的に組付けるようにしてもよく、破損しやすい縁枠部41を別体で形成することで保管が容易となり、しかも縁枠部41が破損しても可変表示装置22全体を交換することなく縁枠部41のみの交換でよく、部分交換が可能でコストの低減化を図ることができる。このように、遊技盤8に描かれた図柄,文字等の装飾模様Mを盤面部品の取付基板に開設した開口部43から臨ませるようにしたので、取付基板36に図柄を施すことがなくコストの低減化を図ると共に斬新なデザインとすることができ、絵ずれ等がなく見栄えがよく立体感及び盤面部品との一体感を味わうことができる。
【0018】
また、図4に示すように遊技盤8(板材19)に前面を装飾板20で閉塞するように開口49を開設すると共に、筒体59にコイル57を巻装した電磁コイル58と、磁石56と、前記電磁コイル58の筒体59を前記装飾板20に常に接触させるように付勢する付勢部材と、を備えた振動発生手段Sを前記開口49内に臨ませている。そして、前記振動発生手段Sの磁界の作用により電気信号を振動に変化させ該振動を前記装飾板20に伝達するようにして音を発声させるようにして、装飾板20を振動体とした「スピーカ」としている。具体的には、取付枠55に固着した磁石56に形成された溝部に、筒体59にコイル57が巻装された電磁コイル58を進退自在に遊挿している。前記筒体59はフランジ部59aを有し、付勢部材としてのスプリング60により付勢して、常に前記フランジ部59aが装飾板20に当接するようにしている。このとき、スプリング60により電磁コイル58がずれないように、前記スプリング60の両端を前記取付枠55及びフランジ部59aに固着するのが好ましい。なお、前記開口49は装飾板20の「スピーカ」図柄M1に対応位置して開設するのが好ましく、さらに前記取付基板36の開口部43を前記開口49の縁取りをなすように開設するのがよい。また、複数箇所に開口49を開設し、各開口49内に振動発生手段Sを臨ませ、複数の「スピーカ」機能を設けるようにしてもよい。なお、前記電磁コイル58はコイル57を筒体59に巻装して形成したが、コイル57のみを渦状に巻回したものであってもよい。
【0019】
上記構成を採用することにより、電磁コイル58に音声電流を印加しその電磁力により装飾板20を振動させることから、遊技盤8の前面が振動することになり、それに伴い該遊技盤8の前面に位置するガラス扉枠3のガラス板9を振動させることになり、臨場感ある音を発声させることができる。なお、前記振動発生手段Sからの振動を直接的にガラス板9,保持枠材12に伝達するようにしてもよい。また、前記ガラス扉枠3の装飾カバー体11に開設された多数の透音孔15により、遊技者が前記「スピーカ」からの効果音を聞きやすくしている。このように、遊技盤8に直接「スピーカ」機能を設けるようにしたので、遊技者にとって最適位置(ほぼ遊技者の耳の高さ位置)に設けられ、しかも従来のようにスピーカをガラス扉枠3等の開閉体に設けることがないので配線処理が容易となり、煩わしい配線処理から解放される。
【0020】
上記構成のパチンコ遊技機は、遊技盤8の遊技領域8aに打ち込まれた打球が、始動入賞口26に入賞すると、図示しない球払出装置から入賞球1個に相当する所定の景品球が払い出されると共に、可変表示装置22の可変表示部39に表示された数字,文字,図柄等がランダムに変動する。そして、所定時間経過すると変動が止まり、予め設定された数字,文字または図柄(例えば「7,7,7」等のゾロ目)で停止すると「大当り」となり、大入賞装置23の開閉扉34を連続して開ける動作を繰り返す特定遊技状態となる。このとき、電磁コイル58に音声電流を印加し、その電磁力により前記装飾板20を振動体とした「スピーカ」から効果音が発声する。そして、遊技者の耳の高さ位置が遊技盤8の正に前方に位置することから、迫力ある音響効果を楽しむことができる。
【0021】
また、装飾板20が直接的に振動することにより、遊技盤8面を流下する遊技球に直に影響を与え、場合によっては弾き飛ばすような予想し得ない変化を与えることができ、興趣ある遊技を楽しむことができる。なお、遊技内容により「スピーカ」から発せられる音の大小,テンポを変化させるのが好ましく、多種の周波数により遊技球の流下態様が多様となる。また、装飾板20の厚さを変えることでも音質及び振動を変化させることができる。さらに、振動発生手段Sの磁石56の磁力の大きさによって遊技球の流下方向又は動きに変化をもたらすことができ、電磁コイル58への通電による磁界の変化によっても僅かながら遊技球の流下態様に影響を与え得る。
【0022】
また、実施の形態において電磁コイルを常に装飾板と接触状にするために、付勢部材としてスプリングを設けるようにしたが、付勢部材として板ばね,ウレタン等復元弾性を備えたものであってもよい。また、電磁コイル58を直接装飾板20に接着剤等により接触状に固定するようにしてもよい。
【0023】
実施の形態において、取付基板36に開口部43を開設した盤面部品を可変表示装置22として説明したが、フランジ状の取付基板を有する盤面部品であればよく、所謂「羽根物タイプ」の役物としてもよい。また、前記した盤面部品としての大入賞装置23の取付基板32に開口部43を設けるようにしても、盤面部品として所謂「チューリップタイプ」の始動入賞口26の取付基板に遊技盤8に描かれた装飾模様Mが臨む開口部を形成するようにしてもよい。さらに、前記したように盤面部品は、必ずしも入賞装置に限定されるものではなく、遊技領域8aに設けられる通過ゲート27,一般入賞口28,風車29であってもサイドランプ等のランプ飾りであってもよく、大きさにも限定されるものではない。また、例えば可変表示装置22と始動入賞口26等の複数の盤面部品を取付基板によって一体的に設けるようにしてもよく、その連設した取付基板に遊技盤8に描かれた図柄,文字等の装飾模様Mが臨む開口部43を開設するようにすればよい。
【0024】
そして、始動入賞口26等の入賞口の近傍に位置し、遊技球の通過路となる開口部43の装飾板20後面に開口49を開設すると共に該開口49内に前記振動発生手段Sを臨ませ、電磁コイル58に音声電流を印加して装飾板20が振動することにより効果音を発声させ、その発生する振動により始動入賞口26への入賞率を変化させることもできる。さらに、可変表示装置22等の下部に遊技球が遊動し始動入賞口26に向って流落する遊動棚を形成し、前記開口49内に設けた振動発生手段Sの振動が前記遊動棚に伝わるようにして、始動入賞口26への入賞率を変化させるようにしてもよい。なお、前記遊動棚に揺動部材を設け、振動により該揺動部材を揺動させ効果音を視認させると共に該揺動部材の揺動により遊技球の動向を変化させるようにしてもよい。
【0025】
なお、実施の形態において、開口49を盤面部品の取付基板36の開口部43に位置して開設するようにしたが、必ずしも開口部43に位置して設けることはなく、遊技盤8の適宜位置に設けるようにすればよい。このとき、開口49を大きく開設するのが好ましく、当然該開口49の前面に位置する装飾板20が大きくなり、より音響効果に優れ効果的なものとなる。また、前記開口49を複数箇所に開設し、電気信号を振動に変化させる電磁コイル及び磁石等からなる振動発生手段Sを設けて、効果音を発声させて音響効果を高めるようにしてもよく、順番に効果音を発声させる等多種なパターンで効果音を発声させ、その振動により予想し得ない遊技球の複雑な流下を楽しむことができる。特に始動入賞口26の周囲に周回するように設けたり、始動入賞口26の上方に並列状に設けたりすると効果的である。
【0026】
また、盤面部品の取付基板の表面または開口部を閉塞するように貼着される装飾板としてのアルミ等の装飾用シールを振動体として、電磁コイルを前記装飾用シールに接触させ、電磁コイルの振動を伝達して音声を発声させるようにしてもよい。このとき、前記装飾シールの粘着材により確実に電磁コイルと接触状態にすることができる。なお、前記実施の形態に示したように電磁コイルを常に前記装飾シールに接触させるように付勢する付勢部材を備えるようにしてもよい。また、多種の音程を出すように複数の開口部の大きさを変更したり、装飾用シールの厚さを変更したりしてもよい。それに伴い振動も変化し、より興趣のある遊技とすることができる。なお、振動による遊技球の変化を主な目的とするならば、振動体を備えた通常のスピーカを設けるようにしてもよいが、本発明のように直接的に振動させたほうがより効果的である。
【0027】
なお、上記「スピーカ」の構造としては他の箇所にも適用でき、例えば打球供給皿4,余剰球受皿6及び操作ハンドル7に「スピーカ」を設ける際に、打球供給皿4,余剰球受皿6及び操作ハンドル7の前面を覆うカバー体に開口を開設し、該開口を閉塞するように薄板状の装飾板又は装飾シールを貼着し、該装飾板又は装飾シールに接触状に磁石と関連させた電磁コイルを設け、電磁コイルに音声電流を印加しその電磁力により前記装飾板又は装飾シールを振動させ音声を発するようにしてもよい。打球供給皿4に該「スピーカ」を設けた場合には、その振動により整流路での球詰りを防止し、且つリーチ予告,当り発生時等に「スピーカ」から効果音を発声させることで、振動により揺れる球同士の接触音又は球自体の揺れを視認することによって確認することができる。また、操作ハンドル7に「スピーカ」を設けた場合には、その振動を利用してリーチ予告としたり当り発生予告としたりして、その振動を報知手段とすることができる。なお、前記打球供給皿4,余剰球受皿6を上下反転し、下方に打球供給皿4を設けてもよく、打球供給皿4及び余剰球受皿6の機能を1つにした球受皿としてもよい。
【0028】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明に係る遊技盤は、遊技盤に貼着される図柄,文字等の装飾模様が描かれた装飾板を利用してスピーカ機能を備えるようにしたので、配線処理も容易で遊技者にとって理想的な位置となり音響効果もよく、コストの低減化を図ると共にその振動を利用して興趣ある遊技内容とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機の正面図である。
【図2】遊技盤に取付けた可変表示装置部分の正面図である。
【図3】振動発生手段の分解斜視図である。
【図4】振動発生手段部分の要部断面図である。
【図5】盤面部品を外した遊技盤の正面図である。
【符号の説明】
8 遊技盤
19 板材
20 装飾板
49 開口
56 磁石
57 コイル
58 電磁コイル
59 筒体
59a フランジ部
60 スプリング(付勢部材)
M 装飾模様
M1 図柄(装飾模様)
M2 文字(装飾模様)
S 振動発生手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機に設けられる遊技盤に関し、特にスピーカ機能を備えた遊技盤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ遊技機には遊技者にとって有利な特別遊技状態になったときなどに、それを知らせて遊技の雰囲気を盛り上げるために効果音発生用のスピーカが使用されている。該スピーカは例えば、前面枠に開閉自在に装着されるガラス扉枠に装着されたり、ガラス扉枠と共に前面枠に開閉自在に装着される前面板に設けられる打球供給皿内に内蔵したりしていた(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−213722号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したようにガラス扉枠や打球供給皿内にスピーカを設けた場合には、該ガラス扉枠及び打球供給皿がパチンコ遊技機に開閉自在に装着されているため、パチンコ遊技機の主体枠に設けられる制御基板に配線するその配線処理が複雑となり煩わしいものになりがちであった。また、パチンコ遊技機にスピーカを固定的に取着される場所は限定され、開閉しない余剰球受皿に設けることも考えられるが、該余剰球受皿はパチンコ遊技機の下方に位置しているため、遊技盤面を見て遊技する遊技者にとって場所的に聞こえ難いものとなる。
【0005】
そこで、本発明は上記課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、遊技盤の薄板状の装飾板を利用して遊技者にとって理想的な位置にスピーカ機能を備えた遊技盤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、請求項1記載の発明は、所定厚さを有する板材と、前記板材の前面に貼着され図柄,文字等の装飾模様が描かれた薄板状の装飾板とで構成される遊技盤であって、前記板材に開口を開設すると共に、前記開口内に電磁コイル及び磁石を臨ませ、前記電磁コイルに音声電流を印加しその電磁力により前記装飾板を振動させ音声を発するようにしたことを特徴とする。前記開口は前記装飾板により前面を閉塞しており、前記電磁コイル及び磁石により電気信号を振動に変化させ、前記開口前面の装飾板に振動を伝達するようにした。前記電磁コイルは筒体にコイルを巻装するのが好ましい。前記装飾板は、合成樹脂製又は紙製であっても、合成樹脂製の薄板と紙板を重合接着したものであってもよい。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記電磁コイルを常に前記装飾板に接触させるように付勢する付勢部材を備えたことを特徴とし、確実に振動を装飾板に伝達し音声電流を音声として発することができる。前記付勢部材は、スプリング,板ばね,ウレタン等復元弾性を備えたものであればよい。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記電磁コイルにフランジ部を形成し、前記フランジ部を前記装飾板と接触させるようにしたことを特徴とし、音の発声をより確実なものとする。
【0009】
上記構成を採用することにより、振動が前記装飾板に直接伝達され、装飾板を振動体とした「スピーカ」とすることができ、直接的に音声を発声させることができる。また、振動により遊技盤面を流下する遊技球の動きを変化させることができる。
【0010】
前記遊技盤に設けられる盤面部品のフランジ状の取付基板に開口部を形成し、該開口部を前記遊技盤に開設した開口にほぼ合致させて、該開口の縁取りをなすようにするのが好ましい。
【0011】
前記遊技盤に設けられる盤面部品のフランジ状の取付基板に開口部を形成し、その前面に図柄,文字等の装飾模様が描かれた薄板状の装飾シールが貼着され、前記開口部に電磁コイルを臨ませ、前記電磁コイルと磁石を関連させ該電磁コイルに音声電流を印加しその電磁力により前記装飾板を振動させ音声を発するようにしてもよい。前記遊技盤に貫通状の開口を開設すると共に、前記開口内に前記電磁コイル及び磁石を臨ませ、前記電磁コイルを装飾シールに接触状に設け、電磁コイルの振動を前記装飾シールに伝達させ音声を発するようにすればよい。前記装飾シールの粘着材により確実に電磁コイルと接触状態にすることができる。また、前記電磁コイルを常に前記装飾シールに接触させるように付勢する付勢部材を備えるようにしてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に本発明に係るパチンコ遊技機の実施の形態を図面と共に説明する。図1は本発明のパチンコ遊技機の正面図であり、図において、1はパチンコ遊技機の機枠、2は該機枠1の前面に開閉自在に装着される主体枠としての前面枠で、その前面に前記前面枠2と同幅を有したガラス扉枠3と球を整列して導く整流路を備えた打球供給皿4を装着した前面板5とがそれぞれ開閉自在に蝶着されており、その下方に前記打球供給皿4の余剰球が貯留される余剰球受皿6及びパチンコ球の打力を調節する操作ハンドル7が設けられている。また、前記ガラス扉枠3の後側に位置して前面枠2に遊技盤8が装着されている。そして、前面枠2の裏面側に遊技内容,ランプ,スピーカ等の制御基板が設けられている。
【0013】
前記ガラス扉枠3は、図4に示すように透明板としてのガラス板9を介して遊技盤8が視認できるように額縁状に形成されており、前面枠2に軸着される枠体10と、該枠体10の前面に取付けられる装飾カバー体11とにより大略構成される。そして、枠体10の裏面側には上周枠部を除いて、前記ガラス板9が複数嵌るガラス挿入溝12a,12aが設けられたコ字形の保持枠材12が取付けられている。また、前記ガラス扉枠3の装飾カバー体11には多数の透音孔15が開設されており、前記透音孔15の後面には、図4に示すように該透音孔15から針金等の不正具の侵入を防ぐ不正防止手段としての障害片16が設けられている。
【0014】
前記遊技盤8は、図2及び図3に示すように遊技盤本体として所定厚さを有する板材19の前面に、図柄,文字等が描かれた所謂「セル板」といわれる薄板状の装飾板20が貼着されている。具体的に装飾板20は、0.2mm程度のポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂製の薄板に図柄模様Mをオフセット印刷等により印刷し、該合成樹脂製の薄板の裏面に紙板を重合接着している。なお、前記装飾板20には、図5に示すように「アンテナ」,「時計」,「テレビゲーム機」,「スピーカ」等の図柄M1及び「BS」,「3CH」等の文字M2がデザインとして描かれており、後述する盤面部品としての可変表示装置22の形状及び表示内容と関連性を持たせたデザインとしている。そして、所定箇所に多種の盤面部品が配設される取付開口24,24及びアウト球口31が開設されている。なお、装飾板20は紙板に図柄模様Mを印刷して合成樹脂製の薄板を重合接着しても、合成樹脂製の薄板又は紙板のみとしてもよい。
【0015】
前記遊技盤8の前面にはガイドレール25が敷設されており、該ガイドレール25に囲まれる遊技領域8aには多種の盤面部品が配設される。具体的には、図1に示すように盤面部品として略中央から右側方にかけて可変表示装置22が設けられ、該可変表示装置22の直下に位置して変動型の始動入賞口26が設けられ、その下方に大入賞装置23が装着されている。また、可変表示装置22の側方の適宜位置には通過ゲート27,一般入賞口28や打球の流下方向を規制または誘導する風車29または障害釘30が配設されている。前記始動入賞口26の内部には、入賞球を検出する入賞球検出器26aが設けられており、該入賞球検出器26aによる検知により前記可変表示装置22の表示を変動する。
【0016】
前記大入賞装置23は周知のもので、図1に示すように取付基板32の前面に横長の開口窓33が設けられると共に該開口窓33に開閉扉34が枢着され、該開閉扉34を前側に傾動して開口窓33を開成した遊技者にとって有利となる第1の状態と、起立して開口窓33を閉成した遊技者にとって不利となる第2の状態とに自在に変換できるようになっている。
【0017】
図2は可変表示装置22の正面図を示す。該可変表示装置22は、遊技盤8の表面に取付けるフランジ状の取付基板36を有し、該取付基板36のほぼ中央に窓孔37を形成した主枠部38を介して種々の数字,文字,図柄等の表示記号を変動可能に表示する液晶ディスプレイ型の可変表示部39が配設され、窓孔37から可変表示部39の表示を視認するようにしている。前記主枠部38は、可変表示部39をテレビ画面に見立てて、該主枠部38の側方にチャンネル等の擬似体40が設けられている。また、前記取付基板36は2〜3mm程度の厚さを有し、表面に鏡面加工が施されている。そして、該取付基板36には、縁枠部41として前記遊技盤8に施された図柄M1,文字M2等の装飾模様Mが臨む開口部43が形成されている。この実施の形態において、可変表示部39の周囲に位置する前記遊技盤8に施された「アンテナ」,「時計」,「スピーカ」等の図柄M1及び「BS」,「3CH」等の文字M2が前記開口部43から臨むようにしている。なお、前記主枠部38と縁枠部41とを別体で形成するようにして、これら主枠部38と縁枠部41とをビス等により一体的に組付けるようにしてもよく、破損しやすい縁枠部41を別体で形成することで保管が容易となり、しかも縁枠部41が破損しても可変表示装置22全体を交換することなく縁枠部41のみの交換でよく、部分交換が可能でコストの低減化を図ることができる。このように、遊技盤8に描かれた図柄,文字等の装飾模様Mを盤面部品の取付基板に開設した開口部43から臨ませるようにしたので、取付基板36に図柄を施すことがなくコストの低減化を図ると共に斬新なデザインとすることができ、絵ずれ等がなく見栄えがよく立体感及び盤面部品との一体感を味わうことができる。
【0018】
また、図4に示すように遊技盤8(板材19)に前面を装飾板20で閉塞するように開口49を開設すると共に、筒体59にコイル57を巻装した電磁コイル58と、磁石56と、前記電磁コイル58の筒体59を前記装飾板20に常に接触させるように付勢する付勢部材と、を備えた振動発生手段Sを前記開口49内に臨ませている。そして、前記振動発生手段Sの磁界の作用により電気信号を振動に変化させ該振動を前記装飾板20に伝達するようにして音を発声させるようにして、装飾板20を振動体とした「スピーカ」としている。具体的には、取付枠55に固着した磁石56に形成された溝部に、筒体59にコイル57が巻装された電磁コイル58を進退自在に遊挿している。前記筒体59はフランジ部59aを有し、付勢部材としてのスプリング60により付勢して、常に前記フランジ部59aが装飾板20に当接するようにしている。このとき、スプリング60により電磁コイル58がずれないように、前記スプリング60の両端を前記取付枠55及びフランジ部59aに固着するのが好ましい。なお、前記開口49は装飾板20の「スピーカ」図柄M1に対応位置して開設するのが好ましく、さらに前記取付基板36の開口部43を前記開口49の縁取りをなすように開設するのがよい。また、複数箇所に開口49を開設し、各開口49内に振動発生手段Sを臨ませ、複数の「スピーカ」機能を設けるようにしてもよい。なお、前記電磁コイル58はコイル57を筒体59に巻装して形成したが、コイル57のみを渦状に巻回したものであってもよい。
【0019】
上記構成を採用することにより、電磁コイル58に音声電流を印加しその電磁力により装飾板20を振動させることから、遊技盤8の前面が振動することになり、それに伴い該遊技盤8の前面に位置するガラス扉枠3のガラス板9を振動させることになり、臨場感ある音を発声させることができる。なお、前記振動発生手段Sからの振動を直接的にガラス板9,保持枠材12に伝達するようにしてもよい。また、前記ガラス扉枠3の装飾カバー体11に開設された多数の透音孔15により、遊技者が前記「スピーカ」からの効果音を聞きやすくしている。このように、遊技盤8に直接「スピーカ」機能を設けるようにしたので、遊技者にとって最適位置(ほぼ遊技者の耳の高さ位置)に設けられ、しかも従来のようにスピーカをガラス扉枠3等の開閉体に設けることがないので配線処理が容易となり、煩わしい配線処理から解放される。
【0020】
上記構成のパチンコ遊技機は、遊技盤8の遊技領域8aに打ち込まれた打球が、始動入賞口26に入賞すると、図示しない球払出装置から入賞球1個に相当する所定の景品球が払い出されると共に、可変表示装置22の可変表示部39に表示された数字,文字,図柄等がランダムに変動する。そして、所定時間経過すると変動が止まり、予め設定された数字,文字または図柄(例えば「7,7,7」等のゾロ目)で停止すると「大当り」となり、大入賞装置23の開閉扉34を連続して開ける動作を繰り返す特定遊技状態となる。このとき、電磁コイル58に音声電流を印加し、その電磁力により前記装飾板20を振動体とした「スピーカ」から効果音が発声する。そして、遊技者の耳の高さ位置が遊技盤8の正に前方に位置することから、迫力ある音響効果を楽しむことができる。
【0021】
また、装飾板20が直接的に振動することにより、遊技盤8面を流下する遊技球に直に影響を与え、場合によっては弾き飛ばすような予想し得ない変化を与えることができ、興趣ある遊技を楽しむことができる。なお、遊技内容により「スピーカ」から発せられる音の大小,テンポを変化させるのが好ましく、多種の周波数により遊技球の流下態様が多様となる。また、装飾板20の厚さを変えることでも音質及び振動を変化させることができる。さらに、振動発生手段Sの磁石56の磁力の大きさによって遊技球の流下方向又は動きに変化をもたらすことができ、電磁コイル58への通電による磁界の変化によっても僅かながら遊技球の流下態様に影響を与え得る。
【0022】
また、実施の形態において電磁コイルを常に装飾板と接触状にするために、付勢部材としてスプリングを設けるようにしたが、付勢部材として板ばね,ウレタン等復元弾性を備えたものであってもよい。また、電磁コイル58を直接装飾板20に接着剤等により接触状に固定するようにしてもよい。
【0023】
実施の形態において、取付基板36に開口部43を開設した盤面部品を可変表示装置22として説明したが、フランジ状の取付基板を有する盤面部品であればよく、所謂「羽根物タイプ」の役物としてもよい。また、前記した盤面部品としての大入賞装置23の取付基板32に開口部43を設けるようにしても、盤面部品として所謂「チューリップタイプ」の始動入賞口26の取付基板に遊技盤8に描かれた装飾模様Mが臨む開口部を形成するようにしてもよい。さらに、前記したように盤面部品は、必ずしも入賞装置に限定されるものではなく、遊技領域8aに設けられる通過ゲート27,一般入賞口28,風車29であってもサイドランプ等のランプ飾りであってもよく、大きさにも限定されるものではない。また、例えば可変表示装置22と始動入賞口26等の複数の盤面部品を取付基板によって一体的に設けるようにしてもよく、その連設した取付基板に遊技盤8に描かれた図柄,文字等の装飾模様Mが臨む開口部43を開設するようにすればよい。
【0024】
そして、始動入賞口26等の入賞口の近傍に位置し、遊技球の通過路となる開口部43の装飾板20後面に開口49を開設すると共に該開口49内に前記振動発生手段Sを臨ませ、電磁コイル58に音声電流を印加して装飾板20が振動することにより効果音を発声させ、その発生する振動により始動入賞口26への入賞率を変化させることもできる。さらに、可変表示装置22等の下部に遊技球が遊動し始動入賞口26に向って流落する遊動棚を形成し、前記開口49内に設けた振動発生手段Sの振動が前記遊動棚に伝わるようにして、始動入賞口26への入賞率を変化させるようにしてもよい。なお、前記遊動棚に揺動部材を設け、振動により該揺動部材を揺動させ効果音を視認させると共に該揺動部材の揺動により遊技球の動向を変化させるようにしてもよい。
【0025】
なお、実施の形態において、開口49を盤面部品の取付基板36の開口部43に位置して開設するようにしたが、必ずしも開口部43に位置して設けることはなく、遊技盤8の適宜位置に設けるようにすればよい。このとき、開口49を大きく開設するのが好ましく、当然該開口49の前面に位置する装飾板20が大きくなり、より音響効果に優れ効果的なものとなる。また、前記開口49を複数箇所に開設し、電気信号を振動に変化させる電磁コイル及び磁石等からなる振動発生手段Sを設けて、効果音を発声させて音響効果を高めるようにしてもよく、順番に効果音を発声させる等多種なパターンで効果音を発声させ、その振動により予想し得ない遊技球の複雑な流下を楽しむことができる。特に始動入賞口26の周囲に周回するように設けたり、始動入賞口26の上方に並列状に設けたりすると効果的である。
【0026】
また、盤面部品の取付基板の表面または開口部を閉塞するように貼着される装飾板としてのアルミ等の装飾用シールを振動体として、電磁コイルを前記装飾用シールに接触させ、電磁コイルの振動を伝達して音声を発声させるようにしてもよい。このとき、前記装飾シールの粘着材により確実に電磁コイルと接触状態にすることができる。なお、前記実施の形態に示したように電磁コイルを常に前記装飾シールに接触させるように付勢する付勢部材を備えるようにしてもよい。また、多種の音程を出すように複数の開口部の大きさを変更したり、装飾用シールの厚さを変更したりしてもよい。それに伴い振動も変化し、より興趣のある遊技とすることができる。なお、振動による遊技球の変化を主な目的とするならば、振動体を備えた通常のスピーカを設けるようにしてもよいが、本発明のように直接的に振動させたほうがより効果的である。
【0027】
なお、上記「スピーカ」の構造としては他の箇所にも適用でき、例えば打球供給皿4,余剰球受皿6及び操作ハンドル7に「スピーカ」を設ける際に、打球供給皿4,余剰球受皿6及び操作ハンドル7の前面を覆うカバー体に開口を開設し、該開口を閉塞するように薄板状の装飾板又は装飾シールを貼着し、該装飾板又は装飾シールに接触状に磁石と関連させた電磁コイルを設け、電磁コイルに音声電流を印加しその電磁力により前記装飾板又は装飾シールを振動させ音声を発するようにしてもよい。打球供給皿4に該「スピーカ」を設けた場合には、その振動により整流路での球詰りを防止し、且つリーチ予告,当り発生時等に「スピーカ」から効果音を発声させることで、振動により揺れる球同士の接触音又は球自体の揺れを視認することによって確認することができる。また、操作ハンドル7に「スピーカ」を設けた場合には、その振動を利用してリーチ予告としたり当り発生予告としたりして、その振動を報知手段とすることができる。なお、前記打球供給皿4,余剰球受皿6を上下反転し、下方に打球供給皿4を設けてもよく、打球供給皿4及び余剰球受皿6の機能を1つにした球受皿としてもよい。
【0028】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明に係る遊技盤は、遊技盤に貼着される図柄,文字等の装飾模様が描かれた装飾板を利用してスピーカ機能を備えるようにしたので、配線処理も容易で遊技者にとって理想的な位置となり音響効果もよく、コストの低減化を図ると共にその振動を利用して興趣ある遊技内容とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機の正面図である。
【図2】遊技盤に取付けた可変表示装置部分の正面図である。
【図3】振動発生手段の分解斜視図である。
【図4】振動発生手段部分の要部断面図である。
【図5】盤面部品を外した遊技盤の正面図である。
【符号の説明】
8 遊技盤
19 板材
20 装飾板
49 開口
56 磁石
57 コイル
58 電磁コイル
59 筒体
59a フランジ部
60 スプリング(付勢部材)
M 装飾模様
M1 図柄(装飾模様)
M2 文字(装飾模様)
S 振動発生手段
Claims (3)
- 所定厚さを有する板材と、前記板材の前面に貼着され図柄,文字等の装飾模様が描かれた薄板状の装飾板とで構成される遊技盤であって、
前記板材に開口を開設すると共に、前記開口内に電磁コイル及び磁石を臨ませ、前記電磁コイルに音声電流を印加しその電磁力により前記装飾板を振動させ音声を発するようにしたことを特徴とする遊技盤。 - 前記電磁コイルを常に前記装飾板に接触させるように付勢する付勢部材を備えたことを特徴とする請求項1記載の遊技盤。
- 前記電磁コイルにフランジ部を形成し、前記フランジ部を前記装飾板と接触させるようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の遊技盤。
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- 2003-01-29 JP JP2003021008A patent/JP2004229835A/ja active Pending
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