JP2004229688A - シートバックフレーム及びその製造方法 - Google Patents

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俊輔 日下
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Abstract

【課題】軽量で低コストであり、衝突時の衝撃に対して十分な強度を発揮可能となるシートバックフレームの提供。
【解決手段】このシートバックフレームでは、乗員を支持するシートバック4Bの骨組みとなるシートバックフレーム15が、アルミニウム合金を鋳造してなる一つの鋳造品により構成される。また、シートバックフレーム15のシートバック4Bの両側部を支持する部位が、シートバック4Bの上下方向に延びる補強部31、32とされており、シートバックフレーム15の側端部近傍の車体側壁部に支持されるリトラクタ35の取付部位(支持部)からシートバックフレーム15の下端縁部まで上下方向に延びる部位が、車体前後方向に対して作用する荷重に対する補強部31とされている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両等に設けられるシートにおいて、例えば自動車などの三人の乗員が着座可能なシートであって、当該シートが転倒可能な形式であり、特に二人対一人というように分割して折り畳み可能とされるシートのシートバックフレームに関し、更に詳しくは、二人が着座可能な側のシートにおいて、車両の中央部側に着座する乗員に対して三点式シートベルトを装着できるようにしたシートバックフレームに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、スポーツ、セダン用自動車、ステーションワゴン或いはバンタイプの自動車のリアシートは、通常3人の乗員が着座可能とされており、仕様によってフロア側に倒すことが出来るようになっていて、荷室を広げるものが普及してきている。
【0003】
このようなリアシートに3人が乗車した場合、車体中央部の乗員は腰部のみのシートベルトが着用可能とされていたが、車体中央部の乗員にも三点式シートベルト着用が求められている。
【0004】
また、最近ではリアシートをセパレート型にして、中央部の乗員を左右何れかのシートに着座可能とするものもある。
【0005】
この場合、車体中央部の乗員の肩部分を支持するシートベルトの基部は、車体の天井等に設置することが考えられるが、リアシートをフロア側に畳んだ場合、車室の天井から垂れ下がるので、見栄えが悪くなる不具合がある。
【0006】
そこで、セパレート型リアシートの上部に中央部乗員の肩口シートベルトの基部を取り付けるために、シートバックのフレームをシートバックの輪郭形状に沿って折り曲げた鉄パイプにより構成し、その鉄製のフレームの上部中央部側に中央部乗員用のシートベルトの基部を固定する鉄板を溶接固定する方法がとられることがある。しかし、鉄板の溶接の手間がかかると共に、鉄パイプのために重量が増大する不利な点がある。
【0007】
このような、セパレート型のリアシートの重量を軽減し、且つ、中央部乗員用のシートベルト基部をリアシートに取り付ける構造として、例えば、特許文献1、特許文献2に記載のものが公知である。
【0008】
特許文献1に記載のものは、傾倒可能とされ、背もたれが2つの構成部分に分割されたベンチシートに関するものである。この分割式ベンチシートの背もたれの構成部分は、薄板からなるプレス加工品で構成された成形体である。この成形体の材質についての言及はないが、二つの成形体を溶接により接合するものであり、一方の成形体の表面にプレス加工によりエンボス加工部が設けられており、他方の成形体が溶接接合されている。一方の成形体に他方の成形体が接合されることによって、エンボス加工部に中空スペースが形成され、この中空スペース内部にアルミニウムや硬質フォームのような材料が発泡して充填されている。中央部乗員の肩口用のシートベルトの基部を取り付ける部位は、成形体の上部縁部中からやや車体中央側に片寄った位置に設定されている。
【0009】
【特許文献1】
特表2001−519281号公報(段落
【0015】−
【0023】、図1)
また、特許文献2に記載のものは、車体の軽量化のために、アルミニウム合金よりなる押出形材をフレームに用いた自動車用シートバックフレーム構造に関するものであり、後部座席が左右二組のシートバックフレームによりなる場合において、社内の中央側の乗員がシートベルトを着用するためのシートバックフレーム構造に関するものである。
【0010】
特許文献2に示すシートバックフレームは、押出成形によりパイプ状に成型したフレーム構成部材を、シートバックの輪郭形状に沿うように接合したものであり、シートバックの左右側部に板状のパイプフレーム材を一対配置し、この一対のパイプフレーム材の上端部に角材形状のパイプを接合し、一対のパイプフレーム材の下端部同士を板状のパイプと角材状のパイプを接合したものを更に接合してなるものである。
【0011】
左右のパイプフレーム材の下端部近傍には、シートバックをフロア側に畳むための取付用の軸が設けられており、シートバックが車体前後方向に揺動可能とされている。車体中央部の乗員の三点支持シートベルトの肩口部分の支持部は、上部の角材状のパイプの中央部近傍に設置されている。
【0012】
【特許文献2】
特開2001−17263号公報(段落
【0031】−
【0078】、図1、図3、図4)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1のベンチシートでは、シートバックの骨組みとなる成形体をプレス加工により形成し、2枚の成形体を溶接により接合するために、重量が増大すると共に、作業の手間がかかり、量産に不利である。
【0014】
また、特許文献2のシートバックフレームでは、押出成形されたパイプ状のフレーム部材を上下左右用意し、これらのフレーム部材を互いに溶接により接合するために、時間と手間がかかるという問題がある。
【0015】
本発明は、このような問題に着目してなされたものであり、車体前後方向に揺動可能であり、シートバックの左右何れかの側縁部が車体側壁に固定可能とされるシートバックフレームにおいて、車体中央部側乗員用の三点式シートベルトの肩部固定用シートベルトの基部を固定可能とすると共に、軽量であり、溶接作業等が不要で一体生産しやすいものであり、且つ、衝突時の衝撃に対して十分な強度を発揮可能とするシートバックフレームを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本願の第1のシートバックフレームは、乗員を支持するシートバックの骨組みとなるフレームが、アルミニウム合金又はマグネシウム合金等の軽合金を鋳造してなる一つの鋳造品により構成され、前記フレームの前記シートバックの両側部を支持する部位が、シートバックの上下方向に延びる補強部とされていることを特徴とする。
【0017】
本願の第2のシートバックフレームは、乗員を支持するシートバックの骨組みとなるフレームが、アルミニウム合金又はマグネシウム合金等の軽合金を鋳造した一つの鋳造品により構成され、前記フレームがシートクッションに支持されると共に、前記フレームの側縁部が近傍の車体側壁部に支持可能とされるシートバックフレームにおいて、前記フレームの前記近傍の車体側壁部に支持される支持部から前記フレームの下端縁部まで上下方向に延びる部位が、車体前後方向に対して作用する荷重に対する補強部とされていることを特徴とする。
【0018】
本願の第3のシートバックフレームは、第1,2の何れかのシートバックフレームにおいて、前記補強部は前記フレームの前記車体側壁部に支持される支持部から前記フレームの上端縁部の途中まで延びていることを特徴とする。
【0019】
本願の第4のシートバックフレームは、第3のシートバックフレームにおいて、前記補強部が前記他方の側壁部から前記フレームの下端縁部全体まで形成されていることを特徴とする。
【0020】
本願の第5のシートバックフレームは、第1〜第4のいずれかのシートバックフレームにおいて、前記フレームの左右側縁部の少なくとも何れかの補強部は車体側方側が開放される溝型断面形状とされていることを特徴とする。
【0021】
本願の第6のシートバックフレームは、第5のシートバックフレームにおいて、前記溝型断面形状の開口部に車幅方向に延びるリブが形成されていることを特徴とする。
【0022】
本願の第7のシートバックフレームは、第6のシートバックフレームにおいて、前記リブはトラス構造を有することを特徴とする。
【0023】
本願の第8のシートバックフレームは、第2〜第7のいずれかのシートバックフレームにおいて、前記フレームの上端縁部若しくは下端縁部の少なくとも何れかの補強部は、車体前後方向の何れか側が開放される溝型断面形状を有することを特徴とする。
【0024】
本願の第9のシートバックフレームの製造方法は、請求項1乃至請求項8の何れかのシートバックフレームの製造方法であって、前記フレームをアルミニウム又はマグネシウム合金等の軽合金により鋳造することを特徴とする。
【0025】
本願の第10のシートバックフレームの製造方法は、請求項9のシートバックフレームの製造方法において、前記フレームの車体前後方向に接近・離間して前記フレームの上端縁部及び下端縁部を成型する工程と、前記フレームの車幅方向に接近・離間して前記フレームの左右側縁部を成型する工程とを有することを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本願の実施の形態にかかるシートバックフレームを説明する。
【0027】
図1は、本願の実施の形態にかかるシートバックフレームを示す。このシートバックフレームは、図7に示すワゴン型の自動車1の2人用のリアシート2の骨組みとされるものである。リアシート2は、図8に示すように、1人用のリアシート3と分離されており、シートクッション4Aとシートバック4Bとを備えている。シートバック4Bは、1人用のシートバック3Bと別々にフロア6側に倒すことが出来るようになっている。
【0028】
この実施の形態では、2人用のシートクッション4Aはフロア6に固定されており、シートバック4Bはシートクッション4Aの左右両側に設けられた固定軸4Dに支持されており、この固定軸4Dを中心にして車体前方に倒したり、上方に起こしたり出来るようになっている。
【0029】
シートバック4Bの上部側端縁部には、矩形のリング形状を形成するストライカ35(図1参照)が備えられており、車体側壁部上部にはストライカ35が入り込んでシートバック4Bの起立状態を維持するロック爪(図示省略)が設けられている。シートバック4Bが起立状態を維持しているときに、シートバック4Bの操作ボタンの解除ボタン4C(図8参照)を操作すると、ロック爪がストライカ35から抜けてシートバック4Bが車体前方に倒すことが出来るようになっている。
【0030】
ドア側の乗員用の長いシートベルト7の下端部8と、短いシートベルト9の下端部は、シートクッション4Aのフレームに固定されている。長いシートベルト7の上端部は車体の側壁部上部に固定されたリトラクタ10から引き出し可能且つロック可能に延びている。長いシートベルト7のロック部11と短いシートベルト9のロック部12は着脱可能に結合される。
【0031】
車体中央部の乗員の肩口を止める長いシートベルト13の下端部(図示せず)と、中央部乗員用の短いシートベルト14の下端部も、シートクッション4A後部フレームに固定されている。長いシートベルト13の上端部は、後述するように、シートバックフレーム15(図1参照)の上部の車体後方面に取り付けられるリトラクタ(図示省略)から、引き出し可能且つロック可能に巻き付けられている。長いシートベルト13のロック部16と短いシートベルト14のロック部17とは着脱可能に結合される。
【0032】
1人用のリアシート3も同様にシートクッション3Aとシートバック3Bとの左右側部が図示しない固定軸により結合されており、シートバック3Bの車体側部側に矩形リング状の係止孔を形成するストライカ(図示省略)が設けられている。このストライカは車体側部上部に設けられるロック爪が挿入可能とされており、解除ボタン3Cを操作すると、車体側壁部に設けられたロック爪が図示しないストライカから外れてシートバック3Bを車体前側に倒すことが出来るようになっている。1人用のリアシート3の長いシートベルト18の上端部は車体側壁上部に取り付けられたリトラクタ19から引き出し・ロック可能に巻き付けられている。シートベルト18の下端部はシートクッション3A側方後部のフロア6に固定されている。短いシートベルト20の下端部はシートクッション3Aの側部に固定されている。長いシートベルト18のロック部21と短いシートベルト20のロック部22とは着脱可能に結合される。
【0033】
シートバック4Bの車体後部内側部には、図1に示すように、シートバックフレーム15が組み込まれている。シートバックフレーム15は、シートバック4Bの骨組みとなるものであり、アルミニウム合金の鋳造により形成される。このアルミニウム合金によるシートバックフレームの鋳造法については後述する。
【0034】
図1はシートバックフレーム15の形状を示す。このシートバックフレーム15は背板部30の四方の周囲に補強部31〜34を形成したものである。シートバックフレーム15の下部左右端部には、二人掛け用のシートバック3Bの前倒し用の軸受けプレート36がネジ止め固定されてされている。
【0035】
また、車体後部のリアホイールハウスの形状に沿うように、シートバックフレーム15の下部車体側部側の部分は湾曲して形成されている。シートバックフレーム15の車体側部の補強部31は、図2(a)に示すように、車体側方部が開放される矩形断面の溝型形状を有しており、大略「S」字形状に形成された補強板部31Aと車幅方向に延びて対向する対向板部31Bとの間に、トラス構造を形成するリブ31Cが形成されている。この補強部31はシートバックフレーム15の厚肉部を構成している。
【0036】
補強部31は車幅方向に開口するリブ31C及び補強板部31Aと対向板部31Bとが向かい合っているので、背板部30の横方向から接近・離間する金型で鋳造できる。
【0037】
尚、厚肉部となる補強部31は、図2(b)に示すように、車体の前方或いは車体の後方側の部位が開いた形状である場合も考えられる。
【0038】
この補強部31では、シートバックフレーム15の上部にリトラクタを設けてシートベルトを車体中央部乗員が着用した状態で、衝突が発生したものと想定する。この衝突時に車体中央乗員の衝撃荷重がシートベルトからリトラクタにかかったときに、乗員の衝撃荷重Fは、車体前方に発生し、シートバックフレーム15のX軸(車幅方向)とZ軸(鉛直方向)とを中心にした軸周り方向に作用する。この衝撃荷重Fを受けるには、図2(a)のように車体側方に開いた構造のほうが、図2(b)の構造よりも剛性が高いという結果が得られている。
【0039】
シートバックフレーム15の補強部31の上部には、シートバックフレーム15の起立状態を確保するためのストライカ35を取り付けるジグ35Aがネジ止め固定されている。このストライカ35がシートバック4Bの肩口側の支持点とされる。ストライカ35の取付基部から上方に上部の厚肉部となる補強部32が形成されている。この補強部32は、図2(c)に示すように、車体前方側が開口した溝状の構造を有している。補強部32を構成する補強板部32Aは外周板部32Bと対向しており、補強板部32Aと外周板部32Bとの対向する間の部分に、トラス構造を形成するリブ32Cがジグザグに連続して形成されている。
【0040】
尚、補強部32の厚肉部の構成は図2(d)に示すように上部に開放される構成も考えられるが、図2(c)に示す構造が鋳造の型構造及び鋳造法において有利であり、衝撃荷重Fに対しても強度的に保持される。
【0041】
補強部32の車体中央側の部位には車体中央乗員の肩口側リトラクタRを設置するための補強板部32Dが形成されている。この補強板部32Dの車体正面側にリトラクタRが設置される。補強板部32Dの上方の水平な外周部32Eにはシートベルトを通すスリット32F(図3,図6参照)が形成されている。
【0042】
また、補強板部32Dの上部両側には車体前方に延びるリブ32Gが一対形成されると共に、水平に延びるリブ32Hが形成されており、補強部32の外周部32Eとリブ32Hにはヘッドレストの脚部を通す穴がドリル加工等により形成される。また、補強板部32Dのリブ32Gの下側には、リトラクタRの収容壁32Iが形成されている。
【0043】
シートバックフレーム15の車体中央部側には補強部33が形成されている。この補強部33は、III−III線断面図の図2(e)に示すように、補強部31と同様に車体側方側が開放される溝状の構造を有している。この補強部33は、図5、図6に示すように、溝を構成する一対の補強板部33Aと外周部33Bの間に車幅方向に延びるジグザグ形状のリブ33Cが形成されている。この補強部33は、図2(f)に示す構成も考えられるが、図2(a)に示す構成のほうが衝撃荷重Fに対して剛性及び強度が強い。
【0044】
更に、シートバックフレーム15の下端縁部には厚肉部となる補強部34が形成されている。この補強部34は、図2(g)に示すように、補強部32と同様に車体前方が開いた溝状の構造を有しており、溝状部分を形成する補強板部34Aと外周板部34Bの間にジグザグ状のリブ34Cが形成されている。この補強部34は、図2(h)に示すように、下方に開放されるように構成されることも考えられるが、図2(g)の断面構成のほうが鋳造用の型構造及び鋳造法において有利であり、衝撃荷重に対しても強度的に保持される。
[補強部31〜34の作用効果]
このシートバックフレーム15の厚肉部を構成する補強部31〜34については、シートバックフレーム15が軸受けプレート36により、シートクッション4A(若しくはフロア)に支持される。即ち、軸受けプレート36は取付軸4D(図8,9参照)を介してシートクッション4Aのフレームに取り付けられ、シートバック4Bは車体の前後方向に倒すことが可能とされている。また、シートバックフレーム15のストライカ35は近傍の車体側壁部のロック爪に支持される。
【0045】
シートクッション4Aに着座している車体中央部乗員が三点支持シートベルト13,14を着用している状態で、車体が車体前方の障害物等に衝突すると、乗員の衝撃荷重F(図1参照)がリトラクタRを介してシートバックフレーム15の上部に発生する。この衝撃荷重Fが、シートバックフレーム15の補強板部32Dに入力されると、シートバックフレーム15は車体前方側に倒れようとするが、ストライカ35が車体側壁部に支持されており、軸受けプレート36がシートクッション4Aのフレームに固定されているので、シートバックフレーム15の方持ち部位が捻られるように折れ曲がろうとし、その捻り力が補強部31に伝わる。
【0046】
しかし、補強部31が補強板部31A、31Bとリブ31Cとで厚肉に構成されているので、補強部31が捻り力に耐えシートバックフレーム15の曲がりを防止できる。更に、補強部32,33,34が厚肉に構成されているので、シートバックフレーム15が上記の捻り力に対して十分に耐えることができる。
[製造方法]
次に、シートバックフレーム15の製造方法について、説明する。このシートバックフレーム15は、既に述べたように、例えば高圧アルミダイカスト鋳造法により製造される。この高圧アルミダイカスト法鋳造では、シートバックフレーム15の背板部30の表裏面側に一対の本体金型を配置し、この一対の本体金型の左右両側に、側方から接近する一対のスライド金型を配置する。
【0047】
一対のスライド金型は、一対の本体金型が型締めして閉じられたときに、その左右側から接近してキャビティを形成する。この場合、シートバックフレーム15の補強部32と補強部34並びに、補強部31,33の背板部30と平行な面も一対の本体金型により形成される。一対のスライド金型は、補強部31,33のリブ31C、33Cを形成する。
【0048】
シートバックフレーム15の成型用キャビティが形成されたら、高延性のアルミニウム合金をゲートからキャビティ内に注入する。キャビティ内にアルミニウム合金を注入するときには、一対の本体金型及び一対のスライド金型を含む空間を真空状態とし、溶けたアルミニウム合金を入れたるつぼから注入用シリンダ内にアルミニウム合金を注入し、シリンダ内のプランジャーを押圧して溶けたアルミニウム合金をゲートを介してキャビティ内に注入する。
【0049】
アルミニウム合金の注入が完了したら、ゲートを閉じ、キャビティ内のアルミニウム合金が固まるのを待つ。アルミニウム合金が十分に固まったら、一対のスライド金型を一対の本体金型より離し、次に一対の本体金型を型開きすると、シートバックフレーム15のアルミニウム合金のダイカスト鋳造製フレーム(以下、「アルミダイカストフレーム」という)を得ることができる。
[実施の形態の効果]
この実施の形態では、乗員を支持するシートバック4Bの骨組みとなるシートバックフレーム15が、アルミニウム合金を鋳造してなる一つの鋳造品により構成され、シートバックフレーム15のシートバック4Bの両側部を支持する部位が、シートバック4Bの上下方向に延びる補強部31、32とされており、シートバックフレーム15の側端部近傍の車体側壁部に支持されるリトラクタ35の取付部位(支持部)からシートバックフレーム15の下端縁部まで上下方向に延びる部位が、車体前後方向に対して作用する荷重に対する補強部31とされていることを特徴とする。
【0050】
そして、シートバックフレーム15の補強部31の上にも補強部32,33が形成されているので、シートバックフレーム15の変形が阻止される。しかも、シートバックフレーム15の方持ち側の側端部に補強部33が形成され、下端縁部に補強部34が形成されているので、シートバックフレーム15の剛性及び強度が堅持されている。
【0051】
更に、シートバックフレーム15は一体のアルミダイカストフレームで形成されているので、多様なパーツを溶接接合するものではないので、製造が簡易となり、鉄製に較べ重量軽減が促進され、燃費の効率が高く加速の鋭い自動車に貢献できる。しかも、高圧鋳造でアルミダイカストフレームを製造するので、シートバックフレーム15の背板部30、補強部31〜34において気泡等を極めて少なくでき強靱な剛性を得ることができる。
【0052】
尚、上記実施の形態では、分離型リアシートのうち2人乗車用のリアシート及びその製造方法について説明したが、上記の鋳造フレームは分離型リアシートのうちの1人乗車用のリアシート又は3人掛け用ベンチシート等に適用することも可能であり、また、フロントシートのシートバックもアルミニウム鋳造品とすることも出来る。更に、自動車に適用したが、その他の飛行機や遊園地等の乗物のシートバックに適用しても良い。
【0053】
また、そのアルミニウムの鋳造では、高圧アルミダイカスト鋳造を採ることにより、気泡等の内部欠陥のない鋳造品を得ることができる。ダイカストに用いるアルミニウム合金は伸びのある高延性材を非熱処理で使用する。ダイカストマシンは、4〜10m/sの高速射出が可能なものを用いる。更に、上記のシートバックフレームではアルミニウム合金を用いているが、マグネシウム合金その他の軽金属を用いることができ、これらの軽金属を用いた鋳造法によりシートバックフレームを製造できる。
【0054】
【発明の効果】
本願の第1乃至第8のシートバックフレーム及び本願の第1,第2のシートバックフレームの製造方法によれば、車体前後方向に転倒可能であり、シートバックの左右何れかの側縁部が車体側壁に固定可能なシートバックフレームにおいて、車体中央部側乗員用の三点式シートベルトの肩部固定用シートベルトの基部を固定可能とすると共に、軽量であり、溶接作業等が不要であり、且つ、衝突時の衝撃に対して十分な強度を発揮可能となる。
【0055】
更に、シートバックフレームは一体のアルミダイカストフレーム或いはマグネシウム合金フレーム等の軽金属で形成されているので、多様なパーツを溶接接合するものではない。このため、重量軽減が促進され、燃費の効率が高く加速の鋭い自動車に貢献できる。しかも、高圧アルミダイカストフレーム或いはマグネシウム合金フレーム等の軽金属フレームを製造するので、シートバックフレームの補強部において気泡等の内部欠陥を極めて少なくでき強靱な強度を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるシートバックフレームの斜視図。
【図2】図2の(a)、(b)は補強部31の断面構成図、(c)、(d)は補強部32の断面構成図、図2の(e)、(f)は補強部33の断面構成図、(g)、(h)は補強部34の断面構成図。
【図3】図1のシートバックフレームにプレート35A及び軸受けプレート36を未だ取り付けていない状態の斜視図。
【図4】補強部31の部分拡大斜視図。
【図5】補強部33の部分拡大斜視図。
【図6】シートバックフレームの別な角度からの斜視図。
【図7】図1のシートバックフレームを備えた自動車のリアシート取付部位を示す概略図。
【図8】図7の分離型リアシートの斜視図。
【図9】図7の分離型リアシートの2人用のリアシートの斜視図。
【符号の説明】
1 自動車
2 分離型のリアシート
4A シートクッション
4B シートバック
13 中央部乗員用の三点式シートベルト。
15 シートバックフレーム
30 背板部
31〜34 厚肉部としての補強部
35 ストライカ
36 軸受けプレート
37 ヘッドレスト

Claims (10)

  1. 乗員を支持するシートバックの骨組みとなるフレームが、アルミニウム合金又はマグネシウム合金等の軽合金を鋳造してなる一つの鋳造品により構成され、前記フレームの前記シートバックの両側部を支持する部位が、シートバックの上下方向に延びる補強部とされていることを特徴とするシートバックフレーム。
  2. 乗員を支持するシートバックの骨組みとなるフレームが、アルミニウム合金又はマグネシウム合金等の軽合金を鋳造した一つの鋳造品により構成され、前記フレームがシートクッションに支持されると共に、前記フレームの側縁部が近傍の車体側壁部に支持可能とされるシートバックフレームにおいて、
    前記フレームの前記近傍の車体側壁部に支持される支持部から前記フレームの下端縁部まで上下方向に延びる部位が、車体前後方向に対して作用する荷重に対する補強部とされていることを特徴とするシートバックフレーム。
  3. 請求項1,2の何れかのシートバックフレームにおいて、前記補強部は前記フレームの前記車体側壁部に支持される支持部から前記フレームの上端縁部の途中まで延びていることを特徴とするシートバックフレーム。
  4. 請求項3のシートバックフレームにおいて、前記補強部が前記他方の側壁部から前記フレームの下端縁部全体まで形成されていることを特徴とするシートバックフレーム。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかのシートバックフレームにおいて、前記フレームの左右側縁部の少なくとも何れかの補強部は車体側方側が開放される溝型断面形状とされていることを特徴とするシートバックフレーム。
  6. 請求項5のシートバックフレームにおいて、前記溝型断面形状の開口部に車幅方向に延びるリブが形成されていることを特徴とするシートバックフレーム。
  7. 請求項6のシートバックフレームにおいて、前記リブはトラス構造を有することを特徴とするシートバックフレーム。
  8. 請求項2〜請求項7のいずれかのシートバックフレームにおいて、前記フレームの上端縁部若しくは下端縁部の少なくとも何れかの補強部は、車体前後方向の何れか側が開放される溝型断面形状を有することを特徴とするシートバックフレーム。
  9. 請求項1乃至請求項8の何れかのシートバックフレームの製造方法であって、前記フレームをアルミニウム又はマグネシウム合金等の軽合金により鋳造することを特徴とするシートバックフレームの製造方法。
  10. 請求項9のシートバックフレームの製造方法において、前記フレームの車体前後方向に接近・離間して前記フレームの上端縁部及び下端縁部を成型する工程と、前記フレームの車幅方向に接近・離間して前記フレームの左右側縁部を成型する工程とを有することを特徴とするシートバックフレームの製造方法。
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