JP2004229452A - 耐食性を備えたモータ用部品 - Google Patents

耐食性を備えたモータ用部品 Download PDF

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Abstract

【課題】耐食性に優れたモータ用部品を提供する。
【解決手段】モータ1は、ブラシ2,コイル6,ブラシホルダー4,スプリング9などのモータ用部品本体を有する。このモータ部品本体の露出した外面を四フッ化エチレン樹脂層で被覆する。耐食性を有する四フッ化エチレン樹脂層により、高い耐食性を得ることができる。また、金メッキ等に比べて、材料費が安価であり、コーティングにより四フッ化エチレン樹脂層を形成できるから、製作費も安価となる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、耐食性を備えたモータ用部品に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ガソリンエンジン用モータ式燃料ポンプが図8に断面図で例示される構造を持つことが知られている。すなわち、図示される通り上記燃料ポンプ101は、ケーシング102内において、モータ103の両端部に固設した回転軸104が軸受105に支持され、前記回転軸104の一方端部にはインペラ106が挿入され、かつ前記インペラ106、モータ103(アーマチュア)の外周面、および軸受105と回転軸104との間の図示しない隙間に沿って狭い間隙のガソリン流通路(図示せず)が形成された構造を有し、前記モータ103の回転でインペラ106が回転し、このインペラ106の回転でガソリンがケーシング102内に取り込まれ、取り込まれたガソリンはインペラ106、モータ103の外周面、および軸受105と回転軸104との間の図示しない隙間に沿って形成されたガソリン流通路を通って送り出され、別設のガソリンエンジンに送り込まれるように作動するものであり、前記燃料ポンプ101は燃料タンク内で使用される。
【0003】
上記のように燃料ポンプ101のモータ103や燃料タンクの近傍で用いられるモータは、燃料の影響を受けるため、通常の使用条件よりは耐食性を考慮したものを使用する必要があり、例えばモータに使用される細い導電線などでは、腐食により切れる場合がある。特に、硫黄やその化合物が混ざった燃料や、蟻酸や酢酸等の有機酸が混ざった燃料を使用する場合、これらに対する耐食性を確保しないと、腐食により寿命が低下する問題がある。
【0004】
そこで、小型モータのブラシ装置において、整流子との摺接面の部分以外の導電パターンは、グリーンレジスト等の絶縁皮膜が施され、非レジスト部には、金メッキ等の絶縁被膜が施され、非レジスト部には、金メッキ等の貴金属メッキによる酸化防止膜が施され、摺接面を形成し、前記メッキによる効果は、導電パターンの表面の酸化防止と、動作時における磨耗対策としての役目をなし(特許公報1)、また、モータ用ブラシであって、連続気孔を有する発泡金属から成る導電体を炭素粉末、黒鉛粉末等のように固有抵抗の大きい黒鉛質粉末とともに所定の形状及び寸法に一体成形したのち、焼成することによって焼結し、前記導電体の表面に銀、金、白金、パラジウム、錫等のような固有抵抗の小さい導電性金属の被膜をメッキ、その他の方法で形成する(特許公報2)ようにしたものが知られている。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−264813号公報(0021段及び0022段)
【特許文献2】
特公昭62−45670号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようにモータ部品であるブラシに金メッキ等の金被覆層を施すことにより、耐食性の向上を図ることができるが、メッキやその他の方法を用いる場合でも、金被覆層を設けるにはコストが掛かる問題がある。また、金メッキは比較的柔らかいため、組立て作業中に外部に接触すると、接触した部分の耐食性が低下することが懸念される。
【0007】
本発明は、このような問題点を解決しようとするもので、硫黄やその化合物が混ざった燃料や、蟻酸,酢酸等の有機酸が混ざった燃料のタンクに使用しても、耐食性に優れ、かつ安価となるモータ用部品を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1のモータ用部品は、前記目的を達成するために、モータの一部を構成する金属製のモータ部品本体と、このモータ部品本体の露出した外面を被覆する被覆層とを備えたモータ用部品において、前記被覆層が四フッ化エチレン樹脂層であるものである。
【0009】
この請求項1の構成によれば、耐食性を有する四フッ化エチレン樹脂層によりモータ部品本体を覆うことにより、高い耐食性を得ることができる。また、金メッキ等に比べて、材料費が安価であり、コーティングにより被覆層を形成できるから、製作費も安価となる。しかも、その被覆層は耐食性と共に絶縁性を備えるから、外部と絶縁する必要がある部品に有効である。
【0010】
また、請求項2の発明は、請求項1のモータ用部品において、前記モータ部品本体が通電部品である。
【0011】
この請求項2の構成によれば、通電部品と外部との絶縁性をも確保できる。
【0012】
また、請求項3の発明は、請求項1又は2のモータ用部品において、前記四フッ化エチレン樹脂層の厚さが5〜15μmである。
【0013】
この請求項3の構成によれば、硫黄やその化合物に対する耐食性と蟻酸や酢酸等の有機酸に対する耐食性の両者を備えたモータ用部品が得られる。そして、四フッ化エチレン樹脂層の厚さが5μm未満になると有機酸に対する耐食性が低下し、一方、その厚さが15μmを超えても、それ以上耐食効果は向上しないから、コーティングの作業性を考慮して15μm以下が好ましい。
【0014】
また、請求項4の発明は、請求項1〜4のモータ用部品において、前記モータが燃料タンク又はその近傍で用いられるものである。
【0015】
この請求項4の構成によれば、燃料の影響下で耐食性を確保することができる。
【0016】
【発明の実施形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して説明する。図1〜図4は本発明の第1実施形態を示し、同図は、モータ1と、モータ用部品本体たるブラシ2及び整流子3などを示している。前記整流子3は、モータ1の回転軸25に設けられ、相互に絶縁された複数の整流子片3A,3A,3A…を備え、回転軸4に設けた回転子5にコイル6,6,6…を設け、これらコイル6,6,6…を構成するリード線6Rの端部を前記整流子片3A,3A,3A…に接続しており、ブラシ2に電源を接続して整流子3を介して給電することにより、前記コイル6,6,6…と固定マグネット7との間でトルクが発生し、回転子5を回転付勢するようにしている。尚、図中26はモータ1のケーシングであり、27は回転軸25を回転自在に支持する軸受である。
【0017】
図2及び図3に示すように、モータ用部品本体たる前記ブラシ2は、黒鉛質粉末などを焼結してなる導電性ブラシ本体21と、このブラシ本体21に一端を電気的に接続した撚り線22と、この撚り線22の他端に設けられた端子接続部23とを備え、略矩形をなすブラシ本体21の先端面211が前記整流子3に摺接する。前記撚り線22は銅製の導電線221を複数撚ってなるものであり、その端子接続部23は銅製であって二股状をなす。そして、前記複数の導電線221を撚って撚り線22を形成し、該撚り線22にブラシ本体21と端子接続部23を接続してブラシ2を組み立てた後、撚り線22、該撚り線22とブラシ本体21との接続箇所22S及び端子接続部23の露出した外面に、被覆層である四フッ化エチレン樹脂層8を形成する。尚、四フッ化エチレン樹脂として、例えばPTFE(テフロン(登録商標))を用いることができる。
【0018】
尚、各導電線221に四フッ化エチレン樹脂層8をコーティングした後、撚って撚り線22としてもよく、この場合は必ずしも撚り線22にコーティングする必要はない。また、前記接合箇所22Sは半田などにより構成される。
【0019】
前記四フッ化エチレン樹脂層8は、四フッ化エチレン樹脂をコーティングして形成される。まず、コーティングを施すコーティング面には、バリ、錆などがないものとし、これを確認する。次に、必要に応じて、脱脂後、好ましくは燐酸塩処理等の化学処理、又はブラスト等で洗浄化し、密着性をよくする。続いて、温風などで速やかに乾燥処理するか、有機溶剤で洗浄脱脂をし乾燥させる。コーティングの方法には、スプレー法、浸漬法、刷毛塗布法などを用いることができ、刷毛を用いて塗る刷毛塗布法が簡易である。また、全体にコーティングを施すにはタンブラー法も好適である。尚、コーティングに用いる四フッ化エチレン樹脂は、溶剤以外ほぼ100%同樹脂を用いる。また、コーティング後は常温で焼成する。
【0020】
また、整流子3及び前記整流子3に接続した前記コイル6の露出した外面に、前記被覆層である四フッ化エチレン樹脂層8を形成する。尚、この場合、整流子3は、前記ブラシ本体21が摺動する部分には四フッ化エチレン樹脂層8を形成せず、例えば、コーティングの際、前記摺動する部分をマスキングすることにより、四フッ化エチレン樹脂層8を設けない部分を形成する。
【0021】
また、ブラシホルダー4には前記ブラシ本体21を整流子3に摺動するように付勢するスプリング9が設けられている。前記ブラシホルダー4は銅製や黄銅製のものが用いられ、前記スプリング9は銅製のものが用いられる。そして、前記ブラシホルダー4及びスプリング9の露出した外面に、前記被覆層である四フッ化エチレン樹脂層8を形成する。
【0022】
実験例
純銅製の導電線221を撚って形成した撚り線22に、刷毛塗布法により四フッ化エチレン樹脂層8を形成した試験品を複数形成し、これら撚り線22にはそれぞれ異なる厚さの樹脂層8を形成し、それぞれ試験を行った。尚、樹脂層8はPTFE(テフロン(登録商標))とした。また、比較のため樹脂層を設けない「樹脂層なし」の撚り線22についても試験を行った。
【0023】
耐食性を比較するため、「硫黄」と「有機酸」に対して、Cu溶出量の試験を行った。「硫黄」では、硫黄500ppm、温度60℃の試験溶液に、試験品を300時間含浸してそのCu溶出量を測定した。「有機酸」では、蟻酸0.5vl%、酢酸0.5vl%の水とアルコール混合試験溶液に、撚り線22を300時間含浸してそのCu溶出量を測定した。これらの結果を下記の表1に示す。
【0024】
【表1】
Figure 2004229452
【0025】
表1に示される結果から、純銅製の導電線221を撚ってなる撚り線22の外面に四フッ化エチレン樹脂層8を設けた本発明の撚り線22は、有機酸に対して高い耐食性が得られ、四フッ化エチレン樹脂層8の厚さが15μmでは、Cuの溶出量が2ppmで、実質ほとんど有機酸によりCuが溶出せず、有機酸に対する高い耐食性が得らることがわかる。また、四フッ化エチレン樹脂層8の厚さが1μmでは、「樹脂層なし」に比べて、Cuの溶出量が大幅に削減され、樹脂層53による対有機酸に対する耐食性の向上が認められた。一方、四フッ化エチレン樹脂層53が0.5μmでは、対有機酸に対する耐食性の向上が十分には認められず、下限として必要な四フッ化エチレン樹脂層8の厚さは1μm以上であることがわかった。また、表1には示さなかったが、四フッ化エチレン樹脂層8が15μmを超えても、Cuの溶出量は2ppm以下であり、好ましい四フッ化エチレン樹脂層8の厚さは5〜15μmであり、撚り線22は複数の導電線221を撚ったものであり、図3に示すように撚り線表面に凹凸を有するため、塗りむらなどを考慮して、四フッ化エチレン樹脂層8の厚さは5μm以上とした。
【0026】
このように本実施形態では、請求項1に対応して、モータ1の一部を構成する金属製のモータ部品本体たるブラシ2,コイル6,ブラシホルダー4,スプリング9と、このモータ部品本体の露出した外面を被覆する被覆層とを備えたモータ用部品において、被覆層が四フッ化エチレン樹脂層8であるから、耐食性を有する四フッ化エチレン樹脂層8により、高い耐食性を得ることができる。また、金メッキ等に比べて、材料費が安価であり、コーティングにより被覆層たる四フッ化エチレン樹脂層8を形成できるから、製作費も安価となる。しかも、その四フッ化エチレン樹脂層8は耐食性と共に絶縁性を備えるから、外部と絶縁する必要がある部品に有効である。
【0027】
また、このように本実施形態では、請求項2に対応して、前記モータ部品本体が通電部品であるブラシ2,コイル6であるから、四フッ化エチレン樹脂層8により外部との絶縁性をも確保できる。例えば、金メッキの電気抵抗2.2×10−6Ω・cmに対して、PTFE(テフロン(登録商標))は電気抵抗1019Ω・cmという高い絶縁性を有する。
【0028】
また、このように本実施形態では、請求項3に対応して、四フッ化エチレン樹脂層8の厚さが5〜15μmであるから、硫黄やその化合物に対する耐食性と蟻酸や酢酸等の有機酸に対する耐食性の両者を備えたモータ用部品が得られる。そして、四フッ化エチレン樹脂層8の厚さが5μm未満になると有機酸に対する耐食性が低下する虞があり、一方、その厚さが15μmを超えても、それ以上耐食効果は向上しないから、コーティングの作業性を考慮して15μm以下が好ましい。
【0029】
また、このように本実施形態では、請求項4に対応して、モータ1が燃料タンク又はその近傍で用いられるものであるから、燃料の影響下で耐食性を確保することができる。
【0030】
また、実施形態上の効果として、前記モータ部品本体を銅系の焼結合金とすれば、耐食性に優れた焼結合金製のモータ用部品が得られる。
【0031】
図5は本発明の第2実施形態を示し、上記各実施形態と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例のブラシ2Aは、前記ブラシ本体21と端子接続部23Aとの間に、前記スプリング9を一体に組み付けた小型のモータ用のものであり、該ブラシ2の露出する外面には先端面211を除いて四フッ化エチレン樹脂層8を形成している。
【0032】
図6は本発明の第3実施形態を示し、上記各実施形態と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、同図はフラットモータ11を示し、フラットモータ11は、ハウジング12内に設けた永久磁石13と僅かな間隔14をもって対設され、かつ、前記ハウジング12に回転自在に支持された扁平円盤状のアーマチュア15と、このアーマチュア15の盤面15Aに、先端平坦面16が弾性的に突設して給電するブラシ17とを備え、このブラシ17は、ハウジング12内に固着されたブラシロッカー19内に嵌挿され、常時バネたるコイルスプリング18によりアーマチュア15の盤面15Aに向って押圧されている。
【0033】
そして、モータ部品本体であるアーマチュア15,ブラシ17,ブラシロッカー19の露出した外面に、前記被覆層である四フッ化エチレン樹脂層8を形成する。尚、この場合、アーマチュア15の盤面15Aは、前記ブラシ17の先端平坦面16が弾性的摺動する部分には四フッ化エチレン樹脂層8を形成せず、例えば、コーティングの際、前記摺動する部分をマスキングすることにより、四フッ化エチレン樹脂層8を設けない部分を形成する。
【0034】
このように本実施形態では、モータ11の一部を構成する金属製のモータ部品本体たるアーマチュア15,ブラシ17,ブラシロッカー19と、このモータ部品本体の露出した外面を被覆する被覆層とを備えたモータ用部品において、被覆層が四フッ化エチレン樹脂層8であるから、耐食性を有する四フッ化エチレン樹脂層8により、高い耐食性を得ることができ、各請求項に対応して、上記第1実施形態と同様な作用・効果を奏する。
【0035】
図7は本発明の第4実施形態を上記各実施形態と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、回転軸25にスリップリング31を設け、このスリップリング31に前記ブラシ2が摺動して給電する例であり、モータ用部品本体であって通電部材であるスリップリング31は、前記ブラシ本体21が摺動する部分を除いて露出する外面に四フッ化エチレン樹脂層8を形成しており、この例においても、四フッ化エチレン樹脂層8により、高い耐食性を得ることができる。
【0036】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、軸受は、実施形態のものに限らず種々の形状のもの適用可能である。また、モータに用いる各種の導電線の被覆層に四フッ化エチレン樹脂層を用いることができる。さらに、モータ用部品本体は、実施例で示したブラシ,整流子,撚り線,アーマチュア,ブラシ,コイルなどの通電部品や、これらの補助部品であるブラシホルダー,スプリングなど以外でも、金属製であれば、ケーシング,インペラなど他のものに被覆層を設けることができる。
【0037】
【発明の効果】
請求項1のモータ用部品は、前記目的を達成するために、モータの一部を構成する金属製のモータ部品本体と、このモータ部品本体の露出した外面を被覆する被覆層とを備えたモータ用部品において、前記被覆層が四フッ化エチレン樹脂層であるものであり、高い耐食性を得ることができ、また、材料費が安価であり、製作費も安価となる。
【0038】
また、請求項2の発明は、請求項1のモータ用部品において、前記モータ部品本体が通電部品であり、通電部品と外部との絶縁性をも確保できる。
【0039】
また、請求項3の発明は、請求項1又は2のモータ用部品において、前記四フッ化エチレン樹脂層の厚さが5〜15μmであり、硫黄やその化合物に対する耐食性と蟻酸や酢酸等の有機酸に対する耐食性の両者を備えたモータ用部品が得られる。
【0040】
また、請求項4の発明は、請求項1〜3のモータ用部品において、前記モータが燃料タンク又はその近傍で用いられるものであり、燃料の影響下で耐食性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すモータの断面図である。
【図2】同上、ブラシの斜視図である。
【図3】同上、一部を拡大した撚り線の断面図である。
【図4】同上、整流子周りの断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態を示すブラシの斜視図である。
【図6】本発明の第3実施形態を示すモータの断面図である。
【図7】本発明の第4実施形態を示すスリップリング周りの断面図である。
【図8】ガソリンエンジン用モータ式燃料ポンプの概略断面図である。
【符号の説明】
1 モータ
2 ブラシ(モータ部品本体)
3 整流子(モータ部品本体)
4 ブラシホルダー(モータ部品本体)
6 コイル(モータ部品本体)
8 四フッ化エチレン樹脂層(被覆層)
9 スプリング(モータ部品本体)
15 アーマチュア(モータ部品本体)
17 ブラシ(モータ部品本体)
19 ブラシロッカー(モータ部品本体)
31 スリップリング(モータ部品本体)

Claims (4)

  1. モータの一部を構成する金属製のモータ部品本体と、このモータ部品本体の露出した外面を被覆する被覆層とを備えたモータ用部品において、前記被覆層が四フッ化エチレン樹脂層であることを特徴とする耐食性を備えたモータ用部品。
  2. 前記モータ部品本体が通電部品であることを特徴とする請求項1記載の耐食性を備えたモータ部品。
  3. 前記四フッ化エチレン樹脂層の厚さが5〜15μmであることを特徴とする請求項1又は2に記載の耐食性を備えたモータ用部品。
  4. 前記モータが燃料タンク又はその近傍で用いられるものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の耐食性を備えたモータ用部品。
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