JP2004229005A - 表示装置および方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】低コストで、複数の表示装置のそれぞれに、最適な画像を表示させる。
【解決手段】マイコン461は、EVF417だけに画像を表示する場合、EVF417の表示特性を考慮した表示制御用データ491をAGC回路511、APC回路512、カラーゲイン制御部513、およびγ補正回路516に供給すると共に、RGBドライバ531に、EVF417だけに画像信号を供給させ、タイミングジェネレータ532に、バックライト554だけを点灯させる。ディスプレイ418だけに画像を表示する場合、マイコン461は、ディスプレイ418の表示特性を考慮した表示制御用データ491をLCD信号処理部446の各部に供給し、LCD駆動回路447に、ディスプレイ418だけを駆動するように指令する。本発明は、デジタルスチルカメラやカメラ一体型ビデオテープレコーダなどの撮像装置に適用することができる。
【選択図】 図6
【解決手段】マイコン461は、EVF417だけに画像を表示する場合、EVF417の表示特性を考慮した表示制御用データ491をAGC回路511、APC回路512、カラーゲイン制御部513、およびγ補正回路516に供給すると共に、RGBドライバ531に、EVF417だけに画像信号を供給させ、タイミングジェネレータ532に、バックライト554だけを点灯させる。ディスプレイ418だけに画像を表示する場合、マイコン461は、ディスプレイ418の表示特性を考慮した表示制御用データ491をLCD信号処理部446の各部に供給し、LCD駆動回路447に、ディスプレイ418だけを駆動するように指令する。本発明は、デジタルスチルカメラやカメラ一体型ビデオテープレコーダなどの撮像装置に適用することができる。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示装置および方法に関し、特に、低コストで、複数の表示手段のそれぞれに好適な画像を表示させることができるようにした表示装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子ビューファインダと直視型カラーモニタの2種類の液晶表示装置を備えたカメラ一体型ビデオテープレコーダやデジタルスチルカメラが存在する。図1は、このような電子ビューファインダと直視型カラーモニタの2種類の液晶表示装置を備えた撮像装置における表示制御を行う部分の例を表している。
【0003】
図1において、LCD信号処理部11は、入力された輝度信号と色差信号を、電子ビューファインダ(EVF)15の表示特性を考慮して補正し、LCD(Liquid Crystal Display)駆動回路13に供給する。LCD駆動回路13は、EVF15を駆動し、LCD信号処理部11から供給された画像信号を、EVF15に表示させる。EVF15は、LCD駆動回路13により駆動され、供給された画像信号を表示する。LCD信号処理部12は、入力された輝度信号と色差信号を、ディスプレイ16の表示特性を考慮して補正し、LCD駆動回路14に供給する。LCD駆動回路14はディスプレイ16を駆動し、LCD信号処理部12から供給された画像信号を、ディスプレイ16に表示させる。直視型カラーモニタとしてのディスプレイ16は、LCD駆動回路14により駆動され、供給された画像信号を表示する。
【0004】
EVF15やディスプレイ16などの表示装置は、それぞれ固有の表示特性を有しており、同一の画像信号をそのまま表示した場合、元の画像データに忠実な画像を表示できないことがある。従って、表示する画像は、表示装置の表示特性を考慮して補正する必要がある。LCD信号処理部11が、EVF15の表示特性を考慮して画像を補正し、LCD信号処理部12が、ディスプレイ16の表示特性を考慮して画像を補正することにより、ユーザは、画像データに忠実に表示した画像を見ることができる。なお、図1の例においては、EVF15は、モノクロ表示であり、ディスプレイ16はカラー表示であるとする。
【0005】
LCD信号処理部11は、AGC(Automatic Gain Control)回路31、APC(Automatic Phase Control)回路32、カラーゲイン制御部33、γ補正回路34、およびD/A(Digital to Analog)変換部35を含んでいる。
【0006】
AGC回路31は、輝度信号(Y信号)が供給された場合、供給された輝度信号(Y信号)の振幅を、所定の振幅に変換してゲインを調節し、調節後の輝度信号(Y信号)をAPC回路32に供給する。
【0007】
APC回路32は、AGC回路31から供給される、ゲイン調節後の輝度信号(Y信号)の位相を所定の位相に変換して解像度を最適化し、解像度を最適化した後の輝度信号(Y信号)をγ補正回路34に供給する。
【0008】
カラーゲイン制御部33は、色差信号(Cr,Cb信号)が供給された場合、供給された色差信号(Cr,Cb信号)の振幅を、所定の振幅に変換してゲインを調節し、調節後の色差信号(Cr,Cb信号)をγ補正回路34に供給する。
【0009】
γ補正回路34は、APC回路32およびカラーゲイン制御部33から、YCrCb信号(輝度信号(Y信号)および色差信号(Cr,Cb信号))が供給された場合、供給されたYCrCb信号をγ補正し、補正後のYCrCb信号をD/A変換部35に供給する。
【0010】
D/A変換部35は、γ補正回路34から供給されるYCrCb信号をD/A変換し、LCD駆動回路13内のRGBドライバ71およびタイミングジェネレータ72に供給する。
【0011】
LCD駆動回路13は、RGBドライバ71、およびタイミングジェネレータ72を含んでいる。RGBドライバ71は、D/A変換部35から供給された画像信号を、LCD表示用の画像信号に変換し、タイミングジェネレータ72により指定されたタイミングで、ソースドライバ101およびゲートドライバ102を制御して、線順次走査し、変換した画像信号に対応する画像を液晶パネル103に表示させる。
【0012】
EVF15は、ソースドライバ101、ゲートドライバ102、液晶パネル103、およびバックライト104により構成される。ソースドライバ101は、RGBドライバ71から画像信号が供給されると、これを対応する信号電圧に変換し、液晶パネル103内のソース線に供給する。ゲートドライバ102は、RGBドライバ71の制御に従って、液晶パネル103内の複数のゲート線のうち1本のゲート線を、高電位にし、他のゲート線を低電位にする。ゲートドライバ102は、高電位にするゲート線を順次ずらしてゆく。液晶パネル103は、ソース線、ゲート線、および画素電極を含む基板、2枚の偏光フィルム、並びに液晶層を含んでおり、液晶パネル103の面上に画像が表示される。バックライト104は、液晶パネル103の背面に設けられた図示せぬ反射板を介して、背面から液晶パネル103に光を照射する。
【0013】
LCD信号処理部12は、AGC回路51、APC回路52、カラーゲイン制御部53、RGBマトリックス54、γ補正回路55、およびD/A変換部56を含んでいる。
【0014】
AGC回路51は、輝度信号(Y信号)が供給された場合、供給された輝度信号(Y信号)の振幅を、所定の振幅に変換してゲインを調節し、調節後の輝度信号(Y信号)をAPC回路52に供給する。
【0015】
APC回路52は、AGC回路51から供給される、ゲイン調節後の輝度信号(Y信号)の位相を所定の位相に変換して解像度を最適化し、解像度を最適化した後の輝度信号(Y信号)をRGBマトリックス回路54に供給する。
【0016】
カラーゲイン制御部53は、色差信号(Cr,Cb信号)が供給された場合、供給された色差信号(Cr,Cb信号)の振幅を、所定の振幅に変換してゲインを調節し、調節後の色差信号(Cr,Cb信号)をRGBマトリックス回路54に供給する。
【0017】
RGBマトリックス回路54は、APC回路52およびカラーゲイン制御部53から、YCrCb信号(輝度信号(Y信号)および色差信号(Cr,Cb信号))が供給された場合、供給されたYCrCb信号をRGB信号に変換して、γ補正回路55に供給する。
【0018】
γ補正回路55は、RGBマトリックス回路54から供給されたRGB信号をγ補正し、補正後のRGB信号をD/A変換部56に供給する。
【0019】
D/A変換部56は、γ補正回路55から供給されるRGB信号をD/A変換し、LCD駆動回路14内のRGBドライバ81およびタイミングジェネレータ82に供給する。
【0020】
LCD駆動回路14は、RGBドライバ81、およびタイミングジェネレータ82を含んでいる。RGBドライバ81は、D/A変換部56から供給された画像信号を、LCD表示用の画像信号に変換し、タイミングジェネレータ82により指定されたタイミングで、ソースドライバ121およびゲートドライバ122を制御して、線順次走査し、変換した画像信号に対応する画像を液晶パネル123に表示させる。
【0021】
ディスプレイ16は、ソースドライバ121、ゲートドライバ122、液晶パネル123、およびバックライト124により構成される。ソースドライバ121は、RGBドライバ81から画像信号が供給されると、これを対応する信号電圧に変換し、液晶パネル123内のソース線に供給する。ゲートドライバ122は、RGBドライバ81の制御に従って、液晶パネル123内の複数のゲート線のうち1本のゲート線を、高電位にし、他のゲート線を低電位にする。ゲートドライバ122は、高電位にするゲート線を順次ずらしてゆく。液晶パネル123は、ソース線、ゲート線、および画素電極を含む基板、2枚の偏光フィルム、液晶層、並びにカラーフィルムを含んでおり、液晶パネル123の面上に画像が表示される。バックライト124は、液晶パネル123の背面に設けられた図示せぬ反射板を介して、背面から液晶パネル123に光を照射する。
【0022】
このように、図1においては、EVF15とディスプレイ16を駆動する駆動システム(LCD信号処理部およびLCD駆動回路)を、EVF15とディスプレイ16のそれぞれに対応して設けている。
【0023】
また、図2に示されるようなシステムもある。図2のシステムは、図1のLCD信号処理部11、およびLCD駆動回路13を削除し、LCD駆動回路14に、EVF15およびディスプレイ16の両方を接続している。すなわち、図2においては、LCD駆動回路14が、EVF15への画像の表示、およびディスプレイ16への画像の表示の両方を同時に実行する。RGBドライバ81は、D/A変換部56から供給された画像信号を、LCD表示用の画像信号に変換し、タイミングジェネレータ82により指定されたタイミングで、EVF15のソースドライバ101およびゲートドライバ102、並びにディスプレイ16のソースドライバ121およびゲートドライバ122を制御して、線順次走査し、変換した画像信号に対応する画像を液晶パネル103および液晶パネル123に表示させる。
【0024】
また、例えば、EVFと直視型カラーモニタを備えるデジタルカメラにおいて、EVFと直視型カラーモニタの両方に同一の画像を表示させた場合、画像を同一の表示状態で表示できるように、画像を補正するようにしたものがある(例えば、特許文献1、および特許文献2参照)。
【0025】
【特許文献1】
特開2001−169152号公報(第9−10ページ)
【特許文献2】
特開2001−309211号公報(第7−13ページ)
【0026】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の図1のシステムでは、EVF15とディスプレイ16のそれぞれに対して、画像補正用のLCD信号処理部11およびLCD信号処理部12、並びにEVF15とディスプレイ16の駆動用のLCD駆動回路13およびLCD駆動回路14を設ける必要があり、コストが高くなってしまうという課題があった。
【0027】
また、従来の図2のシステムにおいては、LCD信号処理部とLCD駆動回路を、EVF15とディスプレイ16で共通にすることにより、コストを低く抑えることはできるが、1つのLCD信号処理部12しか有していないため、もし、EVF15の表示特性に合わせて画像を補正した場合、ディスプレイ16に最適な画像を表示させることができず、ディスプレイ16の表示特性に合わせて画像を補正した場合、EVF15に最適な画像を表示させることができないという問題がある。
【0028】
また、特許文献1および特許文献2に示さるシステムは、一般的に、EVFはCRT(CathodeRay Tube)を想定し、直視型カラーモニタは、液晶ディスプレイを想定している。図3は、このシステムの例を表している。
【0029】
図3において、信号処理部271は、入力されたYCrCb信号の画像を補正して、出力する。スイッチ272は、EVF273に画像を表示させる場合、a側にスイッチングして、信号処理部271から出力された画像信号をEVF273のEVF駆動回路291に供給する。EVF273は、EVF駆動回路291およびCRT292から構成される。EVF駆動回路291は、CRT292を駆動し、CRT292に画像を表示させる。CRT292は、EVF駆動回路291により駆動され、画像を表示する。
【0030】
スイッチ274は、ディスプレイ275に画像を表示させる場合、a側にスイッチングして、信号処理部271から出力された画像信号をディスプレイ275のLCD駆動回路311に供給する。ディスプレイ275は、LCD駆動回路311およびLCD312から構成される。LCD駆動回路311は、LCD312を駆動し、LCD312に画像を表示させる。LCD312は、LCD駆動回路311により駆動され、画像を表示する。
【0031】
図3のシステムにおいては、2つの表示手段駆動用の回路が備えられている。すなわち、CRT292を駆動するためにEVF駆動回路291が備えられ、LCD312を駆動するためにLCD駆動回路311が備えられている。従って、EVFを駆動する回路と直視型カラーモニタを駆動する回路を共通にすることができないという問題がある。そのため、高コストであるという問題がある。
【0032】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、低コストで、複数の表示手段のそれぞれに好適な画像を表示させることを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】
本発明の表示装置は、複数の表示手段のうち、画像を表示させる表示手段を選択する選択手段と、選択手段により選択された表示手段用の補正用データに基づいて、画像を補正する補正手段と、選択手段により選択された表示手段を駆動し、補正手段により補正された画像を、選択手段により選択された表示手段に表示させる駆動手段とを備えることを特徴とする。
【0034】
前記複数の表示手段は、第1の表示手段と第2の表示手段とにより構成され、前記選択手段には、第1の表示手段と第2の表示手段の一方、または第1の表示手段および第2の表示手段の両方を、前記画像を表示させる前記表示手段として選択するようにさせ、前記補正手段には、第1の表示手段に前記画像を表示させる場合、第2の表示手段に前記画像を表示させる場合、並びに第1の表示手段および第2の表示手段の両方に前記画像を表示させる場合、それぞれで、異なる前記補正用データに基づいて、前記画像を補正するようにさせることができる。
【0035】
前記第1の表示手段には、モノクロで前記画像を表示するようにさせ、前記第2の表示手段には、カラーで前記画像を表示するようにさせることができる。
【0036】
前記選択手段により前記第1の表示手段だけが前記画像を表示する前記表示手段として選択された場合、前記補正手段には、前記画像をYCrCb信号として出力するようにさせ、前記選択手段により前記第2の表示手段だけが前記画像を表示する前記表示手段として選択された場合、および前記選択手段により前記第1の表示手段と第2の表示手段の両方が、前記画像を表示する前記表示手段として選択された場合、前記補正手段には、前記画像をRGB信号として出力するようにさせることができる。
【0037】
被写体を撮像する撮像手段をさらに設けるようにし、前記補正手段には、撮像手段により撮像された被写体の前記画像を補正するようにさせることができる。
【0038】
本発明の表示方法は、複数の表示手段のうち、画像を表示させる表示手段を選択する選択ステップと、選択ステップの処理により選択された表示手段用の補正用データに基づいて、画像を補正する補正ステップと、選択ステップの処理により選択された表示手段を駆動し、補正ステップの処理により補正された画像を、選択ステップの処理により選択された表示手段に表示させる駆動ステップとを含むことを特徴とする。
【0039】
本発明の表示装置および方法においては、複数の表示手段のうち、画像を表示させる表示手段が選択され、選択された表示手段用の補正用データに基づいて、画像が補正され、選択された表示手段が駆動され、補正された画像が、選択された表示手段に表示される。
【0040】
本発明は、例えば、デジタルスチルカメラやカメラ一体型ビデオテープレコーダなどの撮像装置に適用することができる。
【0041】
【発明の実施の形態】
図4は、本発明を適用したデジタルスチルカメラ(以下の説明において、DSCとも称する)410の一実施の形態の外観の構成例を示す斜視図である。
【0042】
図4Aに示されるように、デジタルスチルカメラ410の筐体411の正面および上部には、被写体画像を取り込むレンズ部412、ユーザが操作することにより主電源がオンされたり、オフされたりする電源スイッチ413、ユーザから、メモリカード450(図5参照)に記録する画像の取り込みの指示を受け付けるシャッタボタン414、ユーザに操作され、撮影条件の設定や、利用する機能の選択等の指示が入力される設定つまみ415、および被写体に補助光を照射するためのストロボ416等が設けられている。
【0043】
また、図4Bに示されるように、筐体411の背面には、電子ビューファインダ(以下の説明において、EVFとも称する)417、直視型カラーモニタとしてのディスプレイ418、表示切替ボタン419、多機能コントロールボタン420、およびカバー421が備えられている。EVF417は、レンズ部412から取り込まれている被写体画像(動画)をリアルタイムで表示する。ユーザは、EVF417を眼に近づけて、覗き込むことにより、表示されている動画を確認することができる。ディスプレイ418は、レンズ部412から取り込まれている被写体画像(動画)をリアルタイムで表示したり、シャッタボタン414が押下された場合、メモリカード450に記録するために取り込まれた画像(静止画)を表示したり、メモリカード450に既に記録された画像(静止画)を表示したり、種々の機能を設定するための設定画面を表示したりする。ユーザは、EVF417の場合と比較して、より遠くにDSC410を保持しても、ディスプレイ418に表示された画像を確認することができる。
【0044】
EVF417およびディスプレイ418はともに、同一画素数のLCD(Liquid Crystal Display)により構成される。また、EVF417は、モノクロの画像を表示し、ディスプレイ418はカラーの画像を表示する。ユーザは、EVF417またはディスプレイ418にリアルタイムに表示される被写体画像を見ながら、撮影範囲を決めることができる。
【0045】
表示切替ボタン419は、EVF417およびディスプレイ418の表示を切り替えるときに操作される。
【0046】
例えば、電源スイッチ413が押下され、電源が投入された当初、レンズ部412を介して、リアルタイムに取り込まれる被写体画像は、EVF417にのみ表示される。この状態で、ユーザにより表示切替ボタン419が1回押下された場合、DSC410は、EVF417への被写体画像(動画)の表示を終了し、代わりにディスプレイ418への被写体画像(動画)の表示を開始する。この状態で、ユーザにより表示切替ボタン419が1回押下された場合、DSC410は、EVF417への被写体画像(動画)の表示を開始し、ディスプレイ418への被写体画像(動画)の表示を継続する。この状態で、ユーザにより表示切替ボタン419が1回押下された場合、DSC410は、EVF417への被写体画像(動画)の表示を継続し、ディスプレイ418への被写体画像(動画)の表示を終了する。
【0047】
以下も同様に、表示切替ボタン419が操作される度に、EVF417のみの動画表示、ディスプレイ418のみの動画表示、およびEVF417とディスプレイ418の両方への動画表示の3つの表示モードを順番に繰り返す。よって、ユーザは、所定の回数だけ、表示切替ボタン419を押下して、所望する表示モードに設定することができる。
【0048】
なお、以下の説明において、EVF417のみに被写体画像(動画)を表示する表示モードをEVFモードと称し、ディスプレイ418のみに被写体画像(動画)を表示する表示モードをディスプレイモードと称し、EVF417とディスプレイ418の両方に被写体画像(動画)を表示する表示モードを両表示モードと称する。
【0049】
多機能コントロールボタン420は、取り込む画像の解像度の設定や、ホワイトバランスの設定などを含む各種の設定を入力するときに操作される。
【0050】
カバー421は、開閉可能になっており、カバー421の下には、DSC410を外部機器と接続するための種々の端子(USBコネクタ468(図5参照)を含む)、および電源供給用のDC電源用端子が備えられている他、メモリカード450や電池464(いずれも図5参照)の出し入れができるようになされている。
【0051】
次に、図5は、図4のデジタルスチルカメラ410の内部の構成例を示すブロック図である。
【0052】
図5において、マイコン461は、操作部465からの信号入力に基づいて各回路を統括制御する制御部であり、EVF417およびディスプレイ418における表示の制御、ストロボ発光制御、オートフォーカス(AF)演算、および自動露出(AE)演算等を行う。また、マイコン461は、EVF417およびディスプレイ418の表示特性に合わせて、EVF417およびディスプレイ418に表示する画像を最適化(補正)するための表示制御用データ491を、内蔵メモリに記憶しており、表示モード(EVFモード、ディスプレイモード、および両表示モード)が切り替えられた場合、表示モードに対応する表示制御用データ491をLCD信号処理部446に供給する。
【0053】
操作部465は、上述した電源スイッチ413、シャッタボタン414、設定つまみ415、表示切替ボタン419、および多機能コントロールボタン420により構成され、ユーザにより入力された操作に対応する操作信号をマイコン461に通知する。
【0054】
電源スイッチ413が操作され、電源がオンにされると、マイコン461は、電源コントロール回路463にコマンドを送り、電池464又はDC電源用端子(図示せず)に接続される外部電源からデジタルスチルカメラ410の各部に電源を供給し、各回路を動作可能にする。電池464は充電式の電池(二次電池)でもよいし、市販の乾電池(一次電池)であってもよい。
【0055】
レンズ部412は、1枚又は複数枚のレンズで構成され、単焦点レンズでもよいし、ズームレンズ等の焦点距離可変のものでもよい。レンズ部412を通過した光は、絞り441によって光量が調節された後、CCD(Charge Coupled Device)442に入射する。CCD442の受光面には、フォトセンサが平面的に配列されており、CCD442の受光面に結像された被写体像は、各フォトセンサによって入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。なお、CCD442は、各フォトセンサの電荷蓄積時間(シャッタスピード)を制御可能な、いわゆる電子シャッタ機能を有している。
【0056】
こうして蓄積された信号電荷は、撮像系コントロール回路451から与えられるパルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号(画像信号)として順次読み出される。
【0057】
CCD442から出力された画像信号は、アナログ信号処理部443に送られる。アナログ信号処理部443は、サンプリングホールド回路、色分離回路、ゲイン調整回路等を含み、このアナログ信号処理部443において、相関二重サンプリング(CDS)処理並びにR,G,Bの各色信号に色分離処理され、各色信号の信号レベルの調整(プリホワイトバランス処理)が行われる。
【0058】
アナログ信号処理部443から出力された信号は、A/D(Analog to Digital)変換部444によりデジタル信号に変換された後、デジタル信号処理部445に供給される。デジタル信号処理部445は、輝度・色差信号生成回路、γ補正回路、シャープネス補正回路、コントラスト補正回路、ホワイトバランス補正回路等を含む画像処理手段であり、マイコン461からのコマンドに従って画像信号を処理する。
【0059】
デジタル信号処理部445は、画像データを、輝度信号(Y信号)および色差信号(Cr,Cb信号)に変換するとともに、γ補正等の所定の処理を施した後、処理済みの画像データを内蔵するメモリに格納する。メモリに記憶された画像データは、マイコン461の指令に従って読み出され、LCD信号処理部446、またはエンコーダ/デコーダ448に供給される。
【0060】
LCD信号処理部446は、デジタル信号処理部445から供給された、輝度信号(Y信号)および色差信号(Cr,Cb信号)からなる画像データを、EVF417やディスプレイ418に表示するための画像信号に変換し、LCD駆動回路447に供給する。また、LCD信号処理部446は、マイコン461から、設定画面用の画像データが供給された場合、供給された画像データを、EVF417やディスプレイ418に表示するための画像信号に変換し、LCD駆動回路447に供給する。
【0061】
LCD駆動回路447は、EVF417およびディスプレイ418を駆動し、LCD信号処理部446から供給された画像信号(水平同期信号、垂直同期信号、水平クロック、および垂直クロック等を含む)に対応する画像をEVF417およびディスプレイ418に表示させる。なお、LCD駆動回路447は、設定された表示モード(EVFモード、ディスプレイモード、または両表示モード)に従って、EVF417のみに被写体画像を表示させるか、ディスプレイ418のみに被写体画像を表示させるか、またはEVF417とディスプレイ418の両方に被写体画像を表示させる。また、LCD信号処理部446から設定画面の画像データが供給された場合、LCD駆動回路447は、ディスプレイ418に、設定画面の画像を表示させる。
【0062】
CCD442から出力される画像信号によってデジタル信号処理部445内部のメモリの画像データが定期的に書き換えられ、その画像データから生成される画像信号が逐一EVF417やディスプレイ418に供給されることにより、CCD442から入力された被写体画像がリアルタイムにEVF417やディスプレイ418に表示される。ユーザは、EVF417やディスプレイ418に映し出される画像(動画)によって撮影画角を確認することができる。
【0063】
ユーザによりシャッタボタン414が押下されると撮影開始指示(レリーズON)信号が発せられる。マイコン461は、レリーズON信号を検知し、撮像系コントロール回路451にコマンドを送る。撮像系コントロール回路451は、AFモータズームモータ452を介してフォーカス制御を行うとともに、絞り441やCCD442での電荷蓄積時間を制御することにより露出制御を行う。
【0064】
記録用の画像データの取り込みを指示する操作がなされると、記録が開始される。マイコン461は、エンコーダ/デコーダ448にコマンドを送信する。これによりエンコーダ/デコーダ448は、デジタル信号処理部445内部のメモリ上の画像データを例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式(その他の所定の形式であってもよい)に従って符号化し、符号化した画像データを、メモリI/F(インタフェース)449を介して、メモリカード450に記録する。
【0065】
なお、記録用の画像データが取り込まれる場合と、それ以外の場合では、CCD442の動作状態は異なる。すなわち、記録用の画像データが取り込まれない場合、CCD442は、記録用の画像データが取り込まれるときよりも低解像度の画像を取得するモードになっている。従って、アナログ信号処理443乃至LCD駆動回路447間で処理すべき画像データのデータ量を少なくすることができ、CCD442により取り込まれている画像をEVF417やディスプレイ418に素早く表示させることが可能となる。
【0066】
一方、記録用の静止画の画像データが取り込まれる場合、CCD442は解像度を高めて静止画を取得するので、データ量は多いが高画質の画像データをメモリカード450に記録することができる。
【0067】
設定つまみ415に所定の操作がなされ、メモリカード450に記録された画像の再生が設定されると、メモリI/F449により、メモリカード450から画像データが読み出される。エンコーダ/デコーダ448は、読み出された画像データを復号処理し、デジタル信号処理部445内部のメモリに記憶させる。この画像データは、デジタル信号処理部445内部のメモリから、LCD信号処理部446により読み出され、所定の処理が施され、LCD駆動回路447を介して、ディスプレイ418に表示される。ユーザは、これにより、メモリカード450に記録された画像を確認することができる。
【0068】
マイコン461にはまた、USBコントローラ467が接続されている。USBコントローラ467は、図示せぬUSB(Universal Serial Bus)ケーブルが接続されるUSBコネクタ468を制御する。
【0069】
マイコン461には、さらにまた、必要に応じて、インタフェース(I/F)469を介して、ドライブ470が接続され、ドライブ470に装着された磁気ディスク481、光ディスク482、光磁気ディスク483、或いは半導体メモリ484などから読み出されたコンピュータプログラムが、フラッシュメモリ466にインストールされる。マイコン461には、フラッシュメモリ466が接続され、適宜、種々のプログラム等の書き込み、および読み出しが行なわれる。
【0070】
発光制御部462は、ストロボ416の発光に必要な電源を充電し、マイコン461から入力されるコマンドに基づいて、ストロボ416の発光を制御する。ストロボ416は、発光制御部462から指示されたタイミングで、発光制御部462から供給された電源により発光する。
【0071】
次に、図6は、図5のLCD信号処理部446、LCD駆動回路447、EVF417、ディスプレイ418、およびマイコン461の部分を、より詳細に説明する図である。
【0072】
図6において、LCD信号処理部446は、AGC回路511、APC回路512、カラーゲイン制御部513、スイッチ514、RGBマトリックス回路515、γ補正回路516、およびD/A変換部517を含んでいる。
【0073】
AGC回路511は、マイコン461から、AGC回路用データ(後述する図7のAGC回路用データ601A、AGC回路用データ602A、またはAGC回路用データ603A)が供給されると、供給されたAGC回路用データを自らに設定する。このAGC回路用データは、表示制御用データ491に含まれている。
【0074】
そして、AGC回路511は、デジタル信号処理部445から供給される輝度信号(Y信号)の振幅を、設定されたAGC回路用データに基づいて、所定の振幅に変換してゲインを調節し、調節後の輝度信号(Y信号)をAPC回路512に供給する。
【0075】
APC回路512は、マイコン461から、APC回路用データ(後述する図7のAPC回路用データ601B、APC回路用データ602B、またはAPC回路用データ603B)が供給されると、供給されたAPC回路用データを自らに設定する。このAPC回路用データは、表示制御用データ491に含まれている。
【0076】
そして、APC回路512は、AGC回路511から供給される、ゲイン調節後の輝度信号(Y信号)の位相を、設定されたAPC回路用データに基づいて、所定の位相に変換して解像度を最適化し、解像度を最適化した後の輝度信号(Y信号)をスイッチ514に供給する。
【0077】
なお、APC回路512は、表示モードがEVFモードの場合、ディスプレイモードおよび両表示モードの場合より、3倍、解像度を高く設定する。これにより、EVFモード時に、EVF417に表示される画像の解像度を高く保つことができ、ユーザは、より高解像度な画像を確認することができる。
【0078】
カラーゲイン制御部513は、マイコン461から、カラーゲイン制御部用データ(後述する図7のカラーゲイン制御部用データ601C、カラーゲイン制御部用データ602C、またはカラーゲイン制御部用データ603C)が供給されると、供給されたカラーゲイン制御部用データを自らに設定する。このカラーゲイン制御用データは、表示制御用データ491に含まれている。
【0079】
そして、カラーゲイン制御部513は、デジタル信号処理部445から供給される色差信号(Cr,Cb信号)の振幅を、設定されたカラーゲイン制御部用データに基づいて、所定の振幅に変換してゲインを調節し、調節後の色差信号(Cr,Cb信号)をスイッチ514に供給する。
【0080】
スイッチ514は、マイコン461からの指示に従って、図6中、aまたはbにスイッチングし、APC回路512から出力される輝度信号(Y信号)およびカラーゲイン制御部513から出力される色差信号(Cr,Cb信号)を、RGBマトリックス回路515およびγ補正回路516のうち、いずれか一方に供給する。
【0081】
RGBマトリックス回路515は、スイッチ514を介して供給されたYCrCb信号(輝度信号(Y信号)および色差信号(Cr,Cb信号))をRGB信号に変換し、RGB信号をγ補正回路516に供給する。
【0082】
γ補正回路516は、マイコン461から、γ補正回路用データ(後述する図7のγ補正回路用データ601D、γ補正回路用データ602D、またはγ補正回路用データ603D)が供給されると、供給されたγ補正回路用データを自らに設定する。このγ補正回路用データは、表示制御用データ491に含まれている。
【0083】
そして、γ補正回路516は、RGBマトリックス回路516からRGB信号が供給された場合、供給されたRGB信号を、設定されたγ補正回路用データに基づいて、γ補正し、補正後のRGB信号をD/A変換部517に供給する。また、γ補正回路516は、APC回路512およびカラーゲイン制御部513から、YCrCb信号(輝度信号(Y信号)および色差信号(Cr,Cb信号))が供給された場合、供給されたYCrCb信号を、設定されたγ補正回路用データに基づいて、γ補正し、補正後のYCrCb信号をD/A変換部517に供給する。
【0084】
D/A変換部517は、γ補正回路516から供給される画像データ(RGB信号またはYCrCb信号)をD/A変換し、LCD駆動回路447内のRGBドライバ531およびタイミングジェネレータ532に供給する。
【0085】
LCD駆動回路447は、RGBドライバ531、およびタイミングジェネレータ532を含んでいる。RGBドライバ531は、マイコン461から、画像信号の出力先を指定するコマンドを受け付ける。すなわち、RGBドライバ531は、EVF417だけに画像信号を出力するか、ディスプレイ418だけに画像信号を出力するか、またはEVF417とディスプレイ418の両方に画像信号を出力するかのいずれかのコマンドを、マイコン461から受信する。
【0086】
マイコン461から、EVF417だけに画像信号を出力するように指示するコマンドを受信した場合(EVFモードの場合)、RGBドライバ531は、D/A変換部517から供給された画像信号を、LCD表示用の画像信号に変換し、タイミングジェネレータ532により指定されたタイミングで、ソースドライバ551およびゲートドライバ552を制御して、線順次走査し、変換した画像信号に対応する画像を液晶パネル553に表示させる。
【0087】
マイコン461から、ディスプレイ418だけに画像信号を出力するように指示するコマンドを受信した場合(ディスプレイモードの場合)、RGBドライバ531は、D/A変換部517から供給された画像信号を、LCD表示用の画像信号に変換し、タイミングジェネレータ532により指定されたタイミングで、ソースドライバ571およびゲートドライバ572を制御して、線順次走査し、変換した画像信号に対応する画像を液晶パネル573に表示させる。
【0088】
マイコン461から、EVF417とディスプレイ418の両方に画像信号を出力するように指示するコマンドを受信した場合(両表示モードの場合)、RGBドライバ531は、D/A変換部517から供給された画像信号を、LCD表示用の画像信号に変換し、タイミングジェネレータ532により指定されたタイミングで、ソースドライバ551およびゲートドライバ552を制御して、線順次走査し、変換した画像信号に対応する画像を液晶パネル553に表示させると同時に、ソースドライバ571およびゲートドライバ572を制御して、線順次走査し、変換した画像信号に対応する画像を液晶パネル573に表示させる。
【0089】
タイミングジェネレータ532は、D/A変換部517から供給された画像信号に含まれている同期信号に基づいて、EVF417およびディスプレイ418に、画像信号を送信するタイミングを、RGBドライバ531に通知する。また、タイミングジェネレータ532は、マイコン461から、画像信号の出力先を指定するコマンドを受け付ける。すなわち、タイミングジェネレータ532は、EVF417だけに画像信号を出力するか、ディスプレイ418だけに画像信号を出力するか、またはEVF417とディスプレイ418の両方に画像信号を出力するかのいずれかのコマンドを、マイコン461から受信する。
【0090】
マイコン461から、EVF417だけに画像信号を出力するように指示するコマンドを受信した場合(EVFモードの場合)、タイミングジェネレータ532は、EVF417のバックライト554のみを点灯させる。また、マイコン461から、ディスプレイ418だけに画像信号を出力するように指示するコマンドを受信した場合(ディスプレイモードの場合)、タイミングジェネレータ532は、ディスプレイ418のバックライト574のみを点灯させる。また、マイコン461から、EVF417とディスプレイ418の両方に画像信号を出力するように指示するコマンドを受信した場合(両表示モードの場合)、タイミングジェネレータ532は、EVF417のバックライト554、およびディスプレイ418のバックライト574の両方を点灯させる。
【0091】
EVF417は、ソースドライバ551、ゲートドライバ552、液晶パネル553、およびバックライト554により構成される。ソースドライバ551は、RGBドライバ531から画像信号が供給されると、これを対応する信号電圧に変換し、液晶パネル553内のソース線に供給する。ゲートドライバ552は、RGBドライバ531の制御に従って、液晶パネル553内の複数のゲート線のうち1本のゲート線を、高電位にし、他のゲート線を低電位にする。ゲートドライバ552は、高電位にするゲート線を順次ずらしてゆく。液晶パネル553は、ソース線、ゲート線、および画素電極を含む基板、2枚の偏光フィルム、並びに液晶層を含んでおり、液晶パネル553の面上に画像が表示される。なお、図6の例においては、EVF417は、モノクロ表示とされるため、液晶パネル553は、カラーフィルタを含んでいないが、EVF417をカラー表示にする場合、液晶パネル553は、RGBのカラーフィルタをさらに含む。バックライト554は、液晶パネル553の背面に設けられた図示せぬ反射板を介して、背面から液晶パネル553に光を照射する。
【0092】
ディスプレイ418は、ソースドライバ571、ゲートドライバ572、液晶パネル573、およびバックライト574により構成される。ソースドライバ571は、RGBドライバ531から画像信号が供給されると、これを対応する信号電圧に変換し、液晶パネル573内のソース線に供給する。ゲートドライバ572は、RGBドライバ531の制御に従って、液晶パネル573内の複数のゲート線のうち1本のゲート線を、高電位にし、他のゲート線を低電位にする。ゲートドライバ572は、高電位にするゲート線を順次ずらしてゆく。液晶パネル573は、ソース線、ゲート線、および画素電極を含む基板、2枚の偏光フィルム、液晶層、並びにカラーフィルムを含んでおり、液晶パネル573の面上に画像が表示される。バックライト574は、液晶パネル573の背面に設けられた図示せぬ反射板を介して、背面から液晶パネル573に光を照射する。
【0093】
EVF417の液晶パネル553内の縦方向に並んだ画素電極の数と、ディスプレイ418の液晶パネル573内の縦方向に並んだ画素電極の数は、同一である。また、EVF417の液晶パネル553内の横方向に並んだ画素電極の数と、ディスプレイ418の液晶パネル573内の横方向に並んだ画素電極の数も、同一である。すなわち、液晶パネル553、および液晶パネル573は、縦横比も、画素数も同一である。これにより、1つのLCD駆動回路447で、2つの表示装置(EVF7とディスプレイ418)を駆動することが可能となる。
【0094】
次に、図7は、表示制御用データ491の構成例を表している。図7において、表示制御用データ491は、EVF用データ601、ディスプレイ用データ602、および両表示用データ603の3つのデータにより構成されている。EVF用データ601は、EVF表示モードの場合、すなわち、EVF417だけに被写体画像を表示させる場合に利用されるデータである。ディスプレイ用データ602は、ディスプレイ表示モードの場合、すなわち、ディスプレイ418だけに被写体画像を表示させる場合に利用されるデータである。両表示用データは、EVF417とディスプレイ418の両方に被写体画像を表示させる場合に利用されるデータである。
【0095】
EVF417やディスプレイ418などの表示装置は、それぞれ、固有の表示特性を有しており、同一の画像信号が供給されても、実際に表示される画像は、表示装置により異なるものとなってしまう。また、画像データが指定する色や明るさと、実際に表示装置に表示される画像の色や明るさが異なるものとなってしまうことがある。そこで、表示装置毎の特性を考慮して、画像データを補正することにより、表示装置毎に表示される画像の差異を減少させ、画像データが指定する色や明るさに忠実な画像を表示することが可能となる。
【0096】
表示制御用データ491は、このためのデータである。すなわち、EVF用データ601は、EVF417だけに被写体画像を表示させる場合に、画像データに忠実な画像をEVF417に表示できるように画像データを補正するためのものである。ディスプレイ用データ602は、ディスプレイ418だけに被写体画像を表示させる場合に、画像データに忠実な画像をディスプレイ418に表示できるように画像データを補正するためのものである。両表示用データ603は、EVF417とディスプレイ418の両方に被写体画像を表示させる場合に、EVF417とディスプレイ418にそれぞれ表示される画像が、共に極力理想的なものになるように画像データを補正するためのものである。
【0097】
すなわち、EVF417に画像を表示する場合に最適になるように画像データを補正した場合、ディスプレイ418には、最適な画像を表示できなくなってしまい、反対にディスプレイ418に画像を表示する場合に最適になるように画像データを補正した場合、EVF417には、最適な画像を表示できなくなってしまう。そこで、EVF417とディスプレイ418の両方に画像を表示させる場合、EVF417にとって最適ではなく、ディスプレイ418にとっても最適ではないが、EVF417とディスプレイ418の両方に極力理想的な画像を表示させることができるように、画像データを補正する。両表示用データ603は、そのためのデータである。
【0098】
EVF用データ601、ディスプレイ用データ602、および両表示用データ603からなる表示制御用データ491は、DSC410の製造時に、予めEVF417とディスプレイ418の表示特性が測定され、測定結果に基づいて作成され、マイコン461内部に埋め込まれる。
【0099】
EVF用データ601は、AGC回路用データ601A、APC回路用データ601B、カラーゲイン制御部用データ601C、およびγ補正回路用データ601Dにより構成される。
【0100】
AGC回路用データ601Aは、EVF417に被写体画像を表示させる場合に、輝度信号(Y信号)のゲインが最適になるように調整するためのパラメータであり、EVFモードに設定された場合、マイコン461からAGC回路511に供給され、AGC回路511が輝度信号(Y信号)のゲインを調整する際に利用される。
【0101】
APC回路用データ601Bは、EVF417に被写体画像を表示させる場合に、輝度信号(Y信号)の解像度が最適になるように調整するためのパラメータであり、EVFモードに設定された場合、マイコン461からAPC回路512に供給され、APC回路512が輝度信号(Y信号)の解像度を調整する際に利用される。
【0102】
カラーゲイン制御部用データ601Cは、EVF417に被写体画像を表示させる場合に、色差信号(Cr,Cb信号)のゲインが最適になるように調整するためのパラメータであり、EVFモードに設定された場合、マイコン461からカラーゲイン制御部513に供給され、カラーゲイン制御部513が色差信号(Cr,Cb信号)のゲインを調整する際に利用される。
【0103】
γ補正回路用データ601Dは、EVF417に被写体画像を表示させる場合に、表示される画像の明るさが最適になるように調整するためのパラメータであり、EVFモードに設定された場合、マイコン461からγ補正回路516に供給され、γ補正回路516がγ補正する際に利用される。
【0104】
ディスプレイ用データ602は、AGC回路用データ602A、APC回路用データ602B、カラーゲイン制御部用データ602C、およびγ補正回路用データ602Dにより構成される。
【0105】
AGC回路用データ602Aは、ディスプレイ418に被写体画像を表示させる場合に、輝度信号(Y信号)のゲインが最適になるように調整するためのパラメータであり、ディスプレイモードに設定された場合、マイコン461からAGC回路511に供給され、AGC回路511が輝度信号(Y信号)のゲインを調整する際に利用される。
【0106】
APC回路用データ602Bは、ディスプレイ418に被写体画像を表示させる場合に、輝度信号(Y信号)の解像度が最適になるように調整するためのパラメータであり、ディスプレイモードに設定された場合、マイコン461からAPC回路512に供給され、APC回路512が輝度信号(Y信号)の解像度を調整する際に利用される。
【0107】
カラーゲイン制御部用データ602Cは、ディスプレイ418に被写体画像を表示させる場合に、色差信号(Cr,Cb信号)のゲインが最適になるように調整するためのパラメータであり、ディスプレイモードに設定された場合、マイコン461からカラーゲイン制御部513に供給され、カラーゲイン制御部513が色差信号(Cr,Cb信号)のゲインを調整する際に利用される。
【0108】
γ補正回路用データ602Dは、ディスプレイ418に被写体画像を表示させる場合に、表示される画像の明るさが最適になるように調整するためのパラメータであり、ディスプレイモードに設定された場合、マイコン461からγ補正回路516に供給され、γ補正回路516がγ補正する際に利用される。
【0109】
両表示用データ603は、AGC回路用データ603A、APC回路用データ603B、カラーゲイン制御部用データ603C、およびγ補正回路用データ603Dにより構成される。
【0110】
AGC回路用データ603Aは、EVF417とディスプレイ418の両方に被写体画像を表示させる場合に、輝度信号(Y信号)のゲインが最適になるように調整するためのパラメータであり、両表示モードに設定された場合、マイコン461からAGC回路511に供給され、AGC回路511が輝度信号(Y信号)のゲインを調整する際に利用される。
【0111】
APC回路用データ603Bは、EVF417とディスプレイ418の両方に被写体画像を表示させる場合に、輝度信号(Y信号)の解像度が最適になるように調整するためのパラメータであり、両表示モードに設定された場合、マイコン461からAPC回路512に供給され、APC回路512が輝度信号(Y信号)の解像度を調整する際に利用される。
【0112】
カラーゲイン制御部用データ603Cは、EVF417とディスプレイ418の両方に被写体画像を表示させる場合に、色差信号(Cr,Cb信号)のゲインが最適になるように調整するためのパラメータであり、両表示モードに設定された場合、マイコン461からカラーゲイン制御部513に供給され、カラーゲイン制御部513が色差信号(Cr,Cb信号)のゲインを調整する際に利用される。
【0113】
γ補正回路用データ603Dは、EVF417とディスプレイ418の両方に被写体画像を表示させる場合に、表示される画像の明るさが最適になるように調整するためのパラメータであり、両表示モードに設定された場合、マイコン461からγ補正回路516に供給され、γ補正回路516がγ補正する際に利用される。
【0114】
次に、図8のフローチャートを参照して、DSC410の表示切り替え処理について説明する。
【0115】
電源スイッチ413が押下されたとき、主電源がONされ、マイコン461は、ステップS101の処理を実行する。マイコン461は、図8のステップS101において、EVF設定処理を開始する。ステップS101のEVF設定処理について、図9のフローチャートを参照して説明する。
【0116】
図9のステップS121において、マイコン461は、EVF417用のAGC回路用データ601Aを読み出し、これをAGC回路511に供給する。AGC回路511は、マイコン461から供給されたAGC回路用データ601Aを自らに設定する。これ以降、AGC回路511は、次にマイコン461からAGC回路用データが供給されるまでの間、AGC回路用データ601Aに基づいて、輝度信号(Y信号)のゲインを調整する。
【0117】
ステップS122において、マイコン461は、EVF417用のAPC回路用データ601Bを読み出し、これをAPC回路512に供給する。APC回路512は、マイコン461から供給されたAPC回路用データ601Bを自らに設定する。これ以降、APC回路512は、次にマイコン461からAPC回路用データが供給されるまでの間、APC回路用データ601Bに基づいて、輝度信号(Y信号)の解像度を調整する。
【0118】
ステップS123において、マイコン461は、EVF417用のカラーゲイン制御部用データ601Cを読み出し、これをカラーゲイン制御部513に供給する。カラーゲイン制御部513は、マイコン461から供給されたカラーゲイン制御部用データ601Cを自らに設定する。これ以降、カラーゲイン制御部513は、次にマイコン461からカラーゲイン制御部用データが供給されるまでの間、カラーゲイン制御部用データ601Cに基づいて、色差信号(Cr,Cb信号)を調整する。
【0119】
ステップS124において、マイコン461は、EVF417用のγ補正回路用データ601Dを読み出し、これをγ補正回路516に供給する。γ補正回路516は、マイコン461から供給されたγ補正回路用データ601Dを自らに設定する。これ以降、γ補正回路516は、次にマイコン461からγ補正回路用データが供給されるまでの間、γ補正回路用データ601Dに基づいて、γ補正を実行する。
【0120】
ステップS125において、マイコン461は、LCD信号処理部446内のスイッチ514をb側に設定する。これにより、APC回路512から出力される輝度信号(Y信号)およびカラーゲイン制御部513から出力される色差信号(Cr,Cb信号)は、RGBマトリックス回路515を経由せず、γ補正回路516に入力されるようになる。
【0121】
ステップS126において、マイコン461は、LCD駆動回路447内のRGBドライバ531に、EVF417に画像信号を供給するように指令する。RGBドライバ531は、マイコン461からの指令に従って、EVF417のソースドライバ551およびゲートドライバ552のみを制御するように自らを設定する。これにより、EVF417には画像が表示され、ディスプレイ418には画像が表示されないようになる。
【0122】
ステップS127において、マイコン461は、LCD駆動回路447内のタイミングジェネレータ532に、EVF417のバックライト554だけを点灯するように指令する。タイミングジェネレータ532は、マイコン461からの指令に従って、EVF417のバックライト554のみを点灯させる(ディスプレイ418のバックライト574は点灯させない)。
【0123】
以上のようにして、EVF設定処理が実行される。なお、以上の説明においては、説明の便宜上、ステップS121乃至ステップS127の順番で処理を実行しているが、実際には、ステップS121乃至ステップS127以外の任意の順番でも良く、複数のステップを同時並行に実行しても良い。
【0124】
図8に戻って、ステップS101のEVF設定処理の後、処理はステップS102に進む。ステップS102において、マイコン461は、表示切替ボタン419(操作部465)からの操作信号に基づいて、表示切替ボタン419が操作されたか否かを判定することにより、ディスプレイモードが指示されたか否かを判定し、表示切替ボタン419が操作されるまで、ステップS102の処理を繰り返して待機する。そして、表示切替ボタン419が操作された場合、マイコン461は、ディスプレイモードが指示されたと判定し、処理はステップS103に進む。
【0125】
ステップS103において、マイコン461は、ディスプレイ設定処理を実行する。ステップS103のディスプレイ設定処理について、図10のフローチャートを参照して説明する。
【0126】
図10のステップS141において、マイコン461は、ディスプレイ418用のAGC回路用データ602Aを読み出し、これをAGC回路511に供給する。AGC回路511は、マイコン461から供給されたAGC回路用データ602Aを自らに設定する。これ以降、AGC回路511は、次にマイコン461からAGC回路用データが供給されるまでの間、AGC回路用データ602Aに基づいて、輝度信号(Y信号)のゲインを調整する。
【0127】
ステップS142において、マイコン461は、ディスプレイ418用のAPC回路用データ602Bを読み出し、これをAPC回路512に供給する。APC回路512は、マイコン461から供給されたAPC回路用データ602Bを自らに設定する。これ以降、APC回路512は、次にマイコン461からAPC回路用データが供給されるまでの間、APC回路用データ602Bに基づいて、輝度信号(Y信号)の解像度を調整する。
【0128】
ステップS143において、マイコン461は、ディスプレイ418用のカラーゲイン制御部用データ602Cを読み出し、これをカラーゲイン制御部513に供給する。カラーゲイン制御部513は、マイコン461から供給されたカラーゲイン制御部用データ602Cを自らに設定する。これ以降、カラーゲイン制御部513は、次にマイコン461からカラーゲイン制御部用データが供給されるまでの間、カラーゲイン制御部用データ602Cに基づいて、色差信号(Cr,Cb信号)を調整する。
【0129】
ステップS144において、マイコン461は、ディスプレイ418用のγ補正回路用データ602Dを読み出し、これをγ補正回路516に供給する。γ補正回路516は、マイコン461から供給されたγ補正回路用データ602Dを自らに設定する。これ以降、γ補正回路516は、次にマイコン461からγ補正回路用データが供給されるまでの間、γ補正回路用データ602Dに基づいて、γ補正を実行する。
【0130】
ステップS145において、マイコン461は、LCD信号処理部446内のスイッチ514をa側に設定する。これにより、APC回路512から出力される輝度信号(Y信号)およびカラーゲイン制御部513から出力される色差信号(Cr,Cb信号)は、RGBマトリックス回路515に入力されるようになる。
【0131】
ステップS146において、マイコン461は、LCD駆動回路447内のRGBドライバ531に、ディスプレイ418に画像信号を供給するように指令する。RGBドライバ531は、マイコン461からの指令に従って、ディスプレイ418のソースドライバ571およびゲートドライバ572のみを制御するように自らを設定する。これにより、ディスプレイ418には画像が表示され、EVF417には画像が表示されないようになる。
【0132】
ステップS147において、マイコン461は、LCD駆動回路447内のタイミングジェネレータ532に、ディスプレイ418のバックライト574だけを点灯するように指令する。タイミングジェネレータ532は、マイコン461からの指令に従って、ディスプレイ418のバックライト574のみを点灯させる(EVF417のバックライト554は点灯させない)。
【0133】
以上のようにして、ディスプレイ設定処理が実行される。なお、以上の説明においては、説明の便宜上、ステップS141乃至ステップS147の順番で処理を実行しているが、実際には、ステップS141乃至ステップS147以外の任意の順番でも良く、複数のステップを同時並行に実行しても良い。
【0134】
図8に戻って、ステップS103のディスプレイ設定処理の後、処理はステップS104に進む。
【0135】
ステップS104において、マイコン461は、表示切替ボタン419(操作部465)からの操作信号に基づいて、表示切替ボタン419が操作されたか否かを判定することにより、両表示モードが指示されたか否かを判定し、表示切替ボタン419が操作されるまで、ステップS104の処理を繰り返して待機する。そして、表示切替ボタン419が操作された場合、マイコン461は、両表示モードが指示されたと判定し、処理はステップS105に進む。
【0136】
ステップS105において、マイコン461は、両表示設定処理を実行する。ステップS105の両表示設定処理について、図11のフローチャートを参照して説明する。
【0137】
図11のステップS161において、マイコン461は、両表示用のAGC回路用データ603Aを読み出し、これをAGC回路511に供給する。AGC回路511は、マイコン461から供給されたAGC回路用データ603Aを自らに設定する。これ以降、AGC回路511は、次にマイコン461からAGC回路用データが供給されるまでの間、AGC回路用データ603Aに基づいて、輝度信号(Y信号)のゲインを調整する。
【0138】
ステップS162において、マイコン461は、両表示用のAPC回路用データ603Bを読み出し、これをAPC回路512に供給する。APC回路512は、マイコン461から供給されたAPC回路用データ603Bを自らに設定する。これ以降、APC回路512は、次にマイコン461からAPC回路用データが供給されるまでの間、APC回路用データ603Bに基づいて、輝度信号(Y信号)の解像度を調整する。
【0139】
ステップS163において、マイコン461は、両表示用のカラーゲイン制御部用データ603Cを読み出し、これをカラーゲイン制御部513に供給する。カラーゲイン制御部513は、マイコン461から供給されたカラーゲイン制御部用データ603Cを自らに設定する。これ以降、カラーゲイン制御部513は、次にマイコン461からカラーゲイン制御部用データが供給されるまでの間、カラーゲイン制御部用データ603Cに基づいて、色差信号(Cr,Cb信号)を調整する。
【0140】
ステップS164において、マイコン461は、両表示用のγ補正回路用データ603Dを読み出し、これをγ補正回路516に供給する。γ補正回路516は、マイコン461から供給されたγ補正回路用データ603Dを自らに設定する。これ以降、γ補正回路516は、次にマイコン461からγ補正回路用データが供給されるまでの間、γ補正回路用データ603Dに基づいて、γ補正を実行する。
【0141】
ステップS165において、マイコン461は、LCD信号処理部446内のスイッチ514をa側に設定する。これにより、APC回路512から出力される輝度信号(Y信号)およびカラーゲイン制御部513から出力される色差信号(Cr,Cb信号)は、RGBマトリックス回路515に入力されるようになる。
【0142】
ステップS166において、マイコン461は、LCD駆動回路447内のRGBドライバ531に、EVF417とディスプレイ418の両方に画像信号を供給するように指令する。RGBドライバ531は、マイコン461からの指令に従って、EVF417のソースドライバ551およびゲートドライバ552、並びにディスプレイ418のソースドライバ571およびゲートドライバ572を制御するように自らを設定する。これにより、EVF417とディスプレイ418の両方に画像が表示されるようになる。
【0143】
ステップS167において、マイコン461は、LCD駆動回路447内のタイミングジェネレータ532に、EVF417のバックライト554、およびディスプレイ418のバックライト574を点灯するように指令する。タイミングジェネレータ532は、マイコン461からの指令に従って、EVF417のバックライト554、およびディスプレイ418のバックライト574の両方を点灯させる。
【0144】
以上のようにして、両表示設定処理が実行される。なお、以上の説明においては、説明の便宜上、ステップS161乃至ステップS167の順番で処理を実行しているが、実際には、ステップS161乃至ステップS167以外の任意の順番でも良く、複数のステップを同時並行に実行しても良い。
【0145】
図8に戻って、ステップS105の両表示設定処理の後、処理はステップS106に進む。
【0146】
ステップS106において、マイコン461は、表示切替ボタン419(操作部465)からの操作信号に基づいて、表示切替ボタン419が操作されたか否かを判定することにより、EVFモードが指示されたか否かを判定し、表示切替ボタン419が操作されるまで、ステップS106の処理を繰り返して待機する。そして、表示切替ボタン419が操作された場合、マイコン461は、EVFモードが指示されたと判定し、処理はステップS101に戻り、上述したステップS101以降の処理がくり返し実行される。
【0147】
以上のようにして、DSC410の表示切替処理が実行される。
【0148】
次に、EVFモード、ディスプレイモード、および両表示モードの各モードに設定された場合の、被写体画像の表示処理について、モード毎に説明する。
【0149】
まず、図12のフローチャートを参照して、DSC410のEVF表示処理、すなわちEVFモード時の表示処理について説明する。
【0150】
ステップS201において、CCD442は、受光面に結像された被写体像に対応する画像信号を生成し、これをアナログ信号処理部443に供給する。
【0151】
ステップS201の処理の後、ステップS202において、アナログ信号処理部443は、相関二重サンプリング(CDS)処理並びにR,G,Bの各色信号に色分離処理を実行し、さらに各色信号の信号レベルの調整(プリホワイトバランス処理)を実行する。アナログ信号処理部443は、これらの処理をした後の処理済みの画像信号をA/D変換部444に供給する。
【0152】
ステップS202の処理の後、ステップS203において、A/D変換部444は、アナログ信号処理部443から供給された画像信号をA/D変換して、デジタル信号処理部445に供給する。
【0153】
ステップS203の処理の後、ステップS204において、デジタル信号処理部445は、内蔵する輝度・色差信号生成回路により、入力されたRGB信号をYCrCb信号に変換し、γ補正回路によりγ補正を実行し、シャープネス補正回路によりシャープネスを補正し、コントラスト補正回路によりコントラストを補正し、ホワイトバランス補正回路によりホワイトバランスを補正し、補正後の画像信号を、内蔵するメモリに記憶させる。そして、デジタル信号処理部445は、所定のタイミングで、メモリに記憶された画像信号のうち、輝度信号(Y信号)を、LCD信号処理部446のAGC回路511に供給し、色差信号(Cr,Cb信号)を、LCD信号処理部446のカラーゲイン制御部513に供給する。その後、処理はステップS205に進む。
【0154】
ステップS205において、AGC回路511は、自らに設定したAGC回路用データに基づいて、デジタル信号処理部445から供給された輝度信号(Y信号)のゲインを調整して、調整後の輝度信号(Y信号)をAPC回路512に供給する。ステップS205の処理の後、処理はステップS206に進む。
【0155】
ステップS206において、APC回路512は、自らに設定したAPC回路用データに基づいて、AGC回路511から供給された輝度信号(Y信号)の位相を制御して、解像度を所定の値に設定し、設定後の輝度信号(Y信号)を、スイッチ514に対して出力する。図9のステップS125の処理によりスイッチ514は、b側に設定されているため、APC回路512から出力された輝度信号(Y信号)は、スイッチ514からγ補正回路516に出力される。
【0156】
ステップS207において、カラーゲイン制御部513は、自らに設定したカラーゲイン制御部用データに基づいて、デジタル信号処理部445から供給された色差信号(Cr,Cb信号)のゲインを調整し、調整後の色差信号(Cr,Cb信号)を、スイッチ514に対して出力する。図9のステップS125の処理によりスイッチ514は、b側に設定されているため、カラーゲイン制御部513から出力された色差信号(Cr,Cb信号)は、スイッチ514からγ補正回路516に出力される。
【0157】
ステップS208において、γ補正回路516は、自らに設定したγ補正回路用データに基づいて、APC回路512から供給された輝度信号(Y信号)およびカラーゲイン制御部513から供給された色差信号(Cr,Cb信号)をγ補正し、補正後のYCrCb信号をD/A変換部517に供給する。その後、処理はステップS209に進む。
【0158】
ステップS209において、D/A変換部517は、γ補正回路516から供給されたYCrCb信号をD/A変換し、変換後のYCrCb信号をRGBドライバ531およびタイミングジェネレータ532に供給する。その後、処理はステップS210に進む。
【0159】
ステップS210において、RGBドライバ531は、D/A変換部517から供給されたYCrCb信号を、LCD表示用の画像信号に変換する。またタイミングジェネレータ532は、D/A変換部517から供給されたYCrCb信号に含まれる同期信号に基づいて、RGBドライバ531に対して、EVF417への画像信号の供給のタイミングを指示する。RGBドライバ531は、ゲートドライバ552に、所定のタイミングで順次、1本だけ高電位にするゲート線を変更させ、生成したLCD用の画像信号をソースドライバ551に供給する。ソースドライバ551は、供給された画像信号に対応する電圧信号をソース線に出力する。これにより、液晶パネル553には、CCD442により取り込まれた被写体画像が表示される。また、図9のステップS127の処理により、EVF417のバックライト554が点灯している。従って、液晶パネル553に表示された被写体画像が、ユーザに見える所定の明るさで表示される。
【0160】
以上のようにして、CCD442から取り込まれた被写体画像がEVF417に表示される。なお、実際には、被写体画像は、例えば30fpsで取り込まれる。従って、この場合、図12のEVF表示処理は、1秒間に30回実行される。
【0161】
また、以上の説明においては、説明の便宜上、ステップS205およびステップS206の処理、並びにステップS207の処理は、ステップS205、ステップS206、ステップS207の順番で実行されているが、実際には、ステップS205およびステップS206の処理は、ステップS205、ステップS206の順番で実行され、ステップS207の処理は、ステップS205およびステップS206の処理と同時並行に実行される。
【0162】
次に、図13のフローチャートを参照して、DSC410のディスプレイ表示処理、すなわち、ディスプレイモード時の表示処理について説明する。
【0163】
図13のフローチャートのステップS241乃至ステップS247の処理は、図12のステップS201乃至ステップS207の処理と同様であるため、説明を省略する。ただし、図13のディスプレイ表示処理においては、図10のステップS145で、スイッチ514がa側に設定されているため、ステップS246でAPC回路512から出力された輝度信号(Y信号)、およびステップS247でカラーゲイン制御部513から出力された色差信号(Cr,Cb信号)は、RGBマトリックス回路515に供給される。
【0164】
ステップS248において、RGBマトリックス回路515は、入力されたYCrCb信号(輝度信号(Y信号)および色差信号(Cr,Cb信号))をRGB信号に変換し、変換後のRGB信号をγ補正回路516に供給する。その後、処理はステップS249に進む。
【0165】
ステップS249において、γ補正回路516は、自らに設定したγ補正回路用データに基づいて、RGBマトリックス回路515から供給されたRGB信号をγ補正し、補正後のRGB信号をD/A変換部517に供給する。その後、処理はステップS250に進む。
【0166】
ステップS250において、D/A変換部517は、γ補正回路516から供給されたRGB信号をD/A変換し、変換後のRGB信号をRGBドライバ531およびタイミングジェネレータ532に供給する。その後、処理はステップS251に進む。
【0167】
ステップS251において、RGBドライバ531は、D/A変換部517から供給されたRGB信号を、LCD表示用の画像信号に変換する。またタイミングジェネレータ532は、D/A変換部517から供給されたRGB信号に含まれる同期信号に基づいて、RGBドライバ531に対して、ディスプレイ418への画像信号の供給のタイミングを指示する。RGBドライバ531は、ゲートドライバ572に、所定のタイミングで順次、1本だけ高電位にするゲート線を変更させ、生成したLCD用の画像信号をソースドライバ571に供給する。ソースドライバ571は、供給された画像信号に対応する電圧信号をソース線に出力する。これにより、液晶パネル573には、CCD442により取り込まれた被写体画像が表示される。また、図10のステップS147の処理により、ディスプレイ418のバックライト574が点灯している。従って、液晶パネル573に表示された被写体画像が、ユーザに見える所定の明るさで表示される。
【0168】
以上のようにして、CCD442から取り込まれた被写体画像がディスプレイ418に表示される。なお、実際には、被写体画像は、例えば、30fpsで取り込まれる。従って、この場合、図13のディスプレイ表示処理は、1秒間に30回実行される。
【0169】
次に、図14のフローチャートを参照して、DSC410の両表示処理、すなわち、両表示モード時の表示処理について説明する。
【0170】
図14のフローチャートのステップS281乃至ステップS290の処理は、図13のステップS241乃至ステップS250の処理と同様であるため、説明を省略する。
【0171】
ステップS291において、RGBドライバ531は、D/A変換部517から供給されたRGB信号を、LCD表示用の画像信号に変換する。またタイミングジェネレータ532は、D/A変換部517から供給されたRGB信号に含まれる同期信号に基づいて、RGBドライバ531に対して、EVF417およびディスプレイ418への画像信号の供給のタイミングを指示する。RGBドライバ531は、ゲートドライバ552およびゲートドライバ572に、所定のタイミングで順次、1本だけ高電位にするゲート線を変更させるとともに、生成したLCD用の画像信号をソースドライバ551およびソースドライバ571に供給する。ソースドライバ551およびソースドライバ571は、供給された画像信号に対応する電圧信号をソース線に出力する。これにより、液晶パネル553および液晶パネル573には、CCD442により取り込まれた被写体画像が表示される。また、図11のステップS167の処理により、EVF417のバックライト554、およびディスプレイ418のバックライト574が点灯している。従って、液晶パネル553および液晶パネル573に表示された被写体画像が、ユーザに見える所定の明るさで表示される。
【0172】
以上のようにして、CCD442から取り込まれた被写体画像がEVF417とディスプレイ418に同時に表示される。なお、実際には、被写体画像は、例えば、30fpsで取り込まれる。従って、この場合、図14の両表示処理は、1秒間に30回実行される。
【0173】
なお、図12のステップS206において、APC回路512が最適化した後の画像の解像度は、図13のステップS246および図14のステップS286において、APC回路512が最適化した後の解像度より、3倍、解像度が高い。その理由を、以下に説明する。
【0174】
ディスプレイモードおよび両表示モードの場合、ディスプレイ418に画像を表示させる。ディスプレイ418は、カラー表示であるため、1つの色を表現するために、赤(R)、緑(G)、青(B)のカラーフィルタに対応する3つの画素電極(n,n+1,n+2)を必要とする。ディスプレイモードおよび両表示モードの場合、EVF417に供給される画像信号もRGB信号なので、モノクロのEVF417に表示される画像も、3つの画素電極(n,n+1,n+2)で1つの輝度を表現することになる。これに対して、EVFモードの場合、色を表現する必要がないため、1つの画素電極で1つの輝度を表現することができる。すなわち、画素電極(n,n+1,n+2)のそれぞれで、画像データに合わせて輝度を設定することができる。その分、3倍だけ、解像度を上げることが可能となる。
【0175】
従って、APC回路512は、EVFモードの場合、ディスプレイモードや両表示モードの場合よりも3倍だけ高解像度になるように、輝度信号(Y信号)を最適化する。APC回路用データ601B、APC回路用データ602B、およびAPC回路用データ603Bが、APC回路512に、このような動作を実行させる。これにより、ユーザは、より高解像度の被写体画像(動画)を確認して、撮影することができる。
【0176】
ところで、以上の説明においては、EVF417がモノクロ表示の場合を例にして説明したが、本発明はEVF417がカラー表示の場合にも適用可能である。この場合も、DSC410の基本的な構成は、図4および図5に示された通りである。ただし、EVF417がカラー表示の場合、LCD信号処理部446の内部構成、およびEVF417の液晶パネルが、図6とは異なるものとなる。
【0177】
図15は、カラー表示のEVF417の場合の、LCD信号処理部446、LCD回路駆動部447、EVF417、およびディスプレイ418の構成例である。図15に示されるように、カラー表示のEVF417の場合、図6に示されていたスイッチ514が消去され、APC回路512から出力される輝度信号(Y信号)およびカラーゲイン制御部513から出力される色差信号(Cr,Cb信号)は、RGBマトリックス回路515に入力される。
【0178】
また、図15においては、液晶パネル701は、液晶パネル553とは異なり、ソース線、ゲート線、および画素電極を含む基板、2枚の偏光フィルム、液晶層、並びにカラーフィルムを含んでいる。カラーフィルムを含むようにすることにより、EVF417はカラーの画像を表示することが可能となる。
【0179】
また、以上の説明においては、本発明をDSC410に適用した場合を例にして説明したが、本発明は、DSC410以外の装置、例えば、カメラ一体型ビデオテープレコーダに適用することができる。図16は、本発明を適用したカメラ一体型ビデオテープレコーダの構成例を表している。
【0180】
図16において、レンズ部901、絞り902、CCD903、アナログ信号処理部904、A/D変換部905、デジタル信号処理部906、LCD信号処理部907、LCD駆動部908、EVF909、ディスプレイ910、撮像系コントロール回路914、AFモータズームモータ915、電源コントロール回路922、電池923、フラッシュメモリ925、USBコントローラ926、USBコネクタ927、インタフェース928、ドライブ929、磁気ディスク941、光ディスク942、光磁気ディスク943、半導体メモリ944、および表示制御用データ951はそれぞれ、図5のレンズ部412、絞り441、CCD442、アナログ信号処理部443、A/D変換部444、デジタル信号処理部445、LCD信号処理部446、LCD駆動部447、EVF417、ディスプレイ418、撮像系コントロール回路451、AFモータズームモータ452、電源コントロール回路463、電池464、フラッシュメモリ466、USBコントローラ467、USBコネクタ468、インタフェース469、ドライブ470、磁気ディスク481、光ディスク482、光磁気ディスク483、半導体メモリ484、および表示制御用データ491と同様の構成である。
【0181】
図16において、マイコン921は、操作部924からの信号入力に基づいて各回路を統括制御する制御部であり、EVF909およびディスプレイ910における表示の制御、オートフォーカス(AF)演算、および自動露出(AE)演算等を行う。また、マイコン921は、EVF909およびディスプレイ910に表示する画像を最適化するための表示制御用データ951を記憶し、モード(EVFモード、ディスプレイモード、および両表示モード)が切り替えられた場合、モードに対応するデータをLCD信号処理部907およびLCD駆動回路908に供給する。
【0182】
操作部924は、ユーザにより入力された操作に対応する操作信号をマイコン921に通知する。ユーザにより操作部924が操作され、記録開始の指示が入力されると、記録開始信号が発せられる。マイコン921は、記録開始信号を検知し、撮像系コントロール回路914にコマンドを送る。撮像系コントロール回路914は、AFモータズームモータ915を介してフォーカス制御を行うとともに、絞り902やCCD903での電荷蓄積時間を制御することにより露出制御を行う。また、マイコン921は、エンコーダ/デコーダ911にもコマンドを送る。エンコーダ/デコーダ911は、デジタル信号処理部906内部のメモリ上の画像データを、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)形式(その他の所定の形式であってもよい)に従って符号化し、記録再生部912を介して、テープ913に記録する処理を開始する。また、ユーザにより操作部924が操作され、記録終了の指示が入力されると、マイコン921は、エンコーダ/デコーダ911にコマンドを送る。エンコーダ/デコーダ911は、画像データの符号化を終了する。
【0183】
また、操作部924に再生開始の指示が入力された場合、記録再生部921は、マイコン921からのコマンドに従って、テープ913から画像データを読み出し、エンコーダ/デコーダ911に供給する処理を開始する。エンコーダ/デコーダ911は、記録再生部912から供給された画像データを復号処理し、デジタル信号処理部906内部のメモリに記憶させる処理を開始する。この画像データは、デジタル信号処理部906内部のメモリから、LCD信号処理部907により読み出され、所定の処理が施され、LCD駆動回路908を介して、ディスプレイ910に表示される。ユーザは、これにより、テープ913に記録された画像(動画)を確認することができる。また、操作部924に再生終了の指示が入力された場合、記録再生部921は、マイコン921からのコマンドに従って、テープ913から画像データを読み出し、エンコーダ/デコーダ911に供給する処理を終了する。エンコーダ/デコーダ911は、記録再生部912から供給された画像データを復号処理し、デジタル信号処理部906内部のメモリに記憶させる処理を終了する。
【0184】
このカメラ一体型ビデオテープレコーダにおいても、DSC410と同様にして、LCD信号処理部907、LCD駆動回路908、EVF909、ディスプレイ910、およびマイコン921が動作し、EVFモード、ディスプレイモード、および両表示モードが実現される。
【0185】
なお、本発明は、上記したDSC410やカメラ一体型ビデオテープレコーダの他、EVFと直視型モニタを有するあらゆる装置に適用可能である。さらにまた、本発明は、同一画素数の液晶ディスプレイから構成される表示手段を、任意の個数備えた装置に適用させることも可能である。
【0186】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は、もちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理を含むものである。
【0187】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【0188】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、複数の表示手段に、画像を表示することができる。
【0189】
また、本発明によれば、低コストで、複数の表示手段のそれぞれにより好適な画像を表示させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のEVFおよびディスプレイへの表示の制御を説明するための図である。
【図2】従来のEVFおよびディスプレイへの表示の制御を説明するための他の図である。
【図3】従来のEVFおよびディスプレイへの表示の制御を説明するためのさらに他の図である。
【図4】本発明を適用したデジタルスチルカメラの外観の構成例を示す斜視図である。
【図5】図4のデジタルスチルカメラの内部の構成例を示すブロック図である。
【図6】図5の一部分の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図7】表示制御用データの例を示す図である。
【図8】デジタルスチルカメラの切り替え処理を説明するフローチャートである。
【図9】図8のステップS101を詳細に説明するフローチャートである。
【図10】図8のステップS103を詳細に説明するフローチャートである。
【図11】図8のステップS105を詳細に説明するフローチャートである。
【図12】デジタルスチルカメラのEVF表示処理を説明するフローチャートである。
【図13】デジタルスチルカメラのディスプレイ表示処理を説明するフローチャートである。
【図14】デジタルスチルカメラの両表示処理を説明するフローチャートである。
【図15】図5の一部分の詳細な構成例を示す他のブロック図である。
【図16】図本発明を適用したカメラ一体型ビデオテープレコーダの構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
417 EVF, 418 ディスプレイ, 446 LCD信号処理部, 447LCD駆動回路, 461 マイコン, 491 表示制御用データ, 511AGC回路, 512 APC回路, 513 カラーゲイン制御部, 514 スイッチ, 515 RGBマトリックス, 516 γ補正回路, 517 D/A変換部, 531 RGBドライバ, 532 タイミングジェネレータ, 601 EVF用データ, 602 ディスプレイ用データ, 603 両表示用データ
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示装置および方法に関し、特に、低コストで、複数の表示手段のそれぞれに好適な画像を表示させることができるようにした表示装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子ビューファインダと直視型カラーモニタの2種類の液晶表示装置を備えたカメラ一体型ビデオテープレコーダやデジタルスチルカメラが存在する。図1は、このような電子ビューファインダと直視型カラーモニタの2種類の液晶表示装置を備えた撮像装置における表示制御を行う部分の例を表している。
【0003】
図1において、LCD信号処理部11は、入力された輝度信号と色差信号を、電子ビューファインダ(EVF)15の表示特性を考慮して補正し、LCD(Liquid Crystal Display)駆動回路13に供給する。LCD駆動回路13は、EVF15を駆動し、LCD信号処理部11から供給された画像信号を、EVF15に表示させる。EVF15は、LCD駆動回路13により駆動され、供給された画像信号を表示する。LCD信号処理部12は、入力された輝度信号と色差信号を、ディスプレイ16の表示特性を考慮して補正し、LCD駆動回路14に供給する。LCD駆動回路14はディスプレイ16を駆動し、LCD信号処理部12から供給された画像信号を、ディスプレイ16に表示させる。直視型カラーモニタとしてのディスプレイ16は、LCD駆動回路14により駆動され、供給された画像信号を表示する。
【0004】
EVF15やディスプレイ16などの表示装置は、それぞれ固有の表示特性を有しており、同一の画像信号をそのまま表示した場合、元の画像データに忠実な画像を表示できないことがある。従って、表示する画像は、表示装置の表示特性を考慮して補正する必要がある。LCD信号処理部11が、EVF15の表示特性を考慮して画像を補正し、LCD信号処理部12が、ディスプレイ16の表示特性を考慮して画像を補正することにより、ユーザは、画像データに忠実に表示した画像を見ることができる。なお、図1の例においては、EVF15は、モノクロ表示であり、ディスプレイ16はカラー表示であるとする。
【0005】
LCD信号処理部11は、AGC(Automatic Gain Control)回路31、APC(Automatic Phase Control)回路32、カラーゲイン制御部33、γ補正回路34、およびD/A(Digital to Analog)変換部35を含んでいる。
【0006】
AGC回路31は、輝度信号(Y信号)が供給された場合、供給された輝度信号(Y信号)の振幅を、所定の振幅に変換してゲインを調節し、調節後の輝度信号(Y信号)をAPC回路32に供給する。
【0007】
APC回路32は、AGC回路31から供給される、ゲイン調節後の輝度信号(Y信号)の位相を所定の位相に変換して解像度を最適化し、解像度を最適化した後の輝度信号(Y信号)をγ補正回路34に供給する。
【0008】
カラーゲイン制御部33は、色差信号(Cr,Cb信号)が供給された場合、供給された色差信号(Cr,Cb信号)の振幅を、所定の振幅に変換してゲインを調節し、調節後の色差信号(Cr,Cb信号)をγ補正回路34に供給する。
【0009】
γ補正回路34は、APC回路32およびカラーゲイン制御部33から、YCrCb信号(輝度信号(Y信号)および色差信号(Cr,Cb信号))が供給された場合、供給されたYCrCb信号をγ補正し、補正後のYCrCb信号をD/A変換部35に供給する。
【0010】
D/A変換部35は、γ補正回路34から供給されるYCrCb信号をD/A変換し、LCD駆動回路13内のRGBドライバ71およびタイミングジェネレータ72に供給する。
【0011】
LCD駆動回路13は、RGBドライバ71、およびタイミングジェネレータ72を含んでいる。RGBドライバ71は、D/A変換部35から供給された画像信号を、LCD表示用の画像信号に変換し、タイミングジェネレータ72により指定されたタイミングで、ソースドライバ101およびゲートドライバ102を制御して、線順次走査し、変換した画像信号に対応する画像を液晶パネル103に表示させる。
【0012】
EVF15は、ソースドライバ101、ゲートドライバ102、液晶パネル103、およびバックライト104により構成される。ソースドライバ101は、RGBドライバ71から画像信号が供給されると、これを対応する信号電圧に変換し、液晶パネル103内のソース線に供給する。ゲートドライバ102は、RGBドライバ71の制御に従って、液晶パネル103内の複数のゲート線のうち1本のゲート線を、高電位にし、他のゲート線を低電位にする。ゲートドライバ102は、高電位にするゲート線を順次ずらしてゆく。液晶パネル103は、ソース線、ゲート線、および画素電極を含む基板、2枚の偏光フィルム、並びに液晶層を含んでおり、液晶パネル103の面上に画像が表示される。バックライト104は、液晶パネル103の背面に設けられた図示せぬ反射板を介して、背面から液晶パネル103に光を照射する。
【0013】
LCD信号処理部12は、AGC回路51、APC回路52、カラーゲイン制御部53、RGBマトリックス54、γ補正回路55、およびD/A変換部56を含んでいる。
【0014】
AGC回路51は、輝度信号(Y信号)が供給された場合、供給された輝度信号(Y信号)の振幅を、所定の振幅に変換してゲインを調節し、調節後の輝度信号(Y信号)をAPC回路52に供給する。
【0015】
APC回路52は、AGC回路51から供給される、ゲイン調節後の輝度信号(Y信号)の位相を所定の位相に変換して解像度を最適化し、解像度を最適化した後の輝度信号(Y信号)をRGBマトリックス回路54に供給する。
【0016】
カラーゲイン制御部53は、色差信号(Cr,Cb信号)が供給された場合、供給された色差信号(Cr,Cb信号)の振幅を、所定の振幅に変換してゲインを調節し、調節後の色差信号(Cr,Cb信号)をRGBマトリックス回路54に供給する。
【0017】
RGBマトリックス回路54は、APC回路52およびカラーゲイン制御部53から、YCrCb信号(輝度信号(Y信号)および色差信号(Cr,Cb信号))が供給された場合、供給されたYCrCb信号をRGB信号に変換して、γ補正回路55に供給する。
【0018】
γ補正回路55は、RGBマトリックス回路54から供給されたRGB信号をγ補正し、補正後のRGB信号をD/A変換部56に供給する。
【0019】
D/A変換部56は、γ補正回路55から供給されるRGB信号をD/A変換し、LCD駆動回路14内のRGBドライバ81およびタイミングジェネレータ82に供給する。
【0020】
LCD駆動回路14は、RGBドライバ81、およびタイミングジェネレータ82を含んでいる。RGBドライバ81は、D/A変換部56から供給された画像信号を、LCD表示用の画像信号に変換し、タイミングジェネレータ82により指定されたタイミングで、ソースドライバ121およびゲートドライバ122を制御して、線順次走査し、変換した画像信号に対応する画像を液晶パネル123に表示させる。
【0021】
ディスプレイ16は、ソースドライバ121、ゲートドライバ122、液晶パネル123、およびバックライト124により構成される。ソースドライバ121は、RGBドライバ81から画像信号が供給されると、これを対応する信号電圧に変換し、液晶パネル123内のソース線に供給する。ゲートドライバ122は、RGBドライバ81の制御に従って、液晶パネル123内の複数のゲート線のうち1本のゲート線を、高電位にし、他のゲート線を低電位にする。ゲートドライバ122は、高電位にするゲート線を順次ずらしてゆく。液晶パネル123は、ソース線、ゲート線、および画素電極を含む基板、2枚の偏光フィルム、液晶層、並びにカラーフィルムを含んでおり、液晶パネル123の面上に画像が表示される。バックライト124は、液晶パネル123の背面に設けられた図示せぬ反射板を介して、背面から液晶パネル123に光を照射する。
【0022】
このように、図1においては、EVF15とディスプレイ16を駆動する駆動システム(LCD信号処理部およびLCD駆動回路)を、EVF15とディスプレイ16のそれぞれに対応して設けている。
【0023】
また、図2に示されるようなシステムもある。図2のシステムは、図1のLCD信号処理部11、およびLCD駆動回路13を削除し、LCD駆動回路14に、EVF15およびディスプレイ16の両方を接続している。すなわち、図2においては、LCD駆動回路14が、EVF15への画像の表示、およびディスプレイ16への画像の表示の両方を同時に実行する。RGBドライバ81は、D/A変換部56から供給された画像信号を、LCD表示用の画像信号に変換し、タイミングジェネレータ82により指定されたタイミングで、EVF15のソースドライバ101およびゲートドライバ102、並びにディスプレイ16のソースドライバ121およびゲートドライバ122を制御して、線順次走査し、変換した画像信号に対応する画像を液晶パネル103および液晶パネル123に表示させる。
【0024】
また、例えば、EVFと直視型カラーモニタを備えるデジタルカメラにおいて、EVFと直視型カラーモニタの両方に同一の画像を表示させた場合、画像を同一の表示状態で表示できるように、画像を補正するようにしたものがある(例えば、特許文献1、および特許文献2参照)。
【0025】
【特許文献1】
特開2001−169152号公報(第9−10ページ)
【特許文献2】
特開2001−309211号公報(第7−13ページ)
【0026】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の図1のシステムでは、EVF15とディスプレイ16のそれぞれに対して、画像補正用のLCD信号処理部11およびLCD信号処理部12、並びにEVF15とディスプレイ16の駆動用のLCD駆動回路13およびLCD駆動回路14を設ける必要があり、コストが高くなってしまうという課題があった。
【0027】
また、従来の図2のシステムにおいては、LCD信号処理部とLCD駆動回路を、EVF15とディスプレイ16で共通にすることにより、コストを低く抑えることはできるが、1つのLCD信号処理部12しか有していないため、もし、EVF15の表示特性に合わせて画像を補正した場合、ディスプレイ16に最適な画像を表示させることができず、ディスプレイ16の表示特性に合わせて画像を補正した場合、EVF15に最適な画像を表示させることができないという問題がある。
【0028】
また、特許文献1および特許文献2に示さるシステムは、一般的に、EVFはCRT(CathodeRay Tube)を想定し、直視型カラーモニタは、液晶ディスプレイを想定している。図3は、このシステムの例を表している。
【0029】
図3において、信号処理部271は、入力されたYCrCb信号の画像を補正して、出力する。スイッチ272は、EVF273に画像を表示させる場合、a側にスイッチングして、信号処理部271から出力された画像信号をEVF273のEVF駆動回路291に供給する。EVF273は、EVF駆動回路291およびCRT292から構成される。EVF駆動回路291は、CRT292を駆動し、CRT292に画像を表示させる。CRT292は、EVF駆動回路291により駆動され、画像を表示する。
【0030】
スイッチ274は、ディスプレイ275に画像を表示させる場合、a側にスイッチングして、信号処理部271から出力された画像信号をディスプレイ275のLCD駆動回路311に供給する。ディスプレイ275は、LCD駆動回路311およびLCD312から構成される。LCD駆動回路311は、LCD312を駆動し、LCD312に画像を表示させる。LCD312は、LCD駆動回路311により駆動され、画像を表示する。
【0031】
図3のシステムにおいては、2つの表示手段駆動用の回路が備えられている。すなわち、CRT292を駆動するためにEVF駆動回路291が備えられ、LCD312を駆動するためにLCD駆動回路311が備えられている。従って、EVFを駆動する回路と直視型カラーモニタを駆動する回路を共通にすることができないという問題がある。そのため、高コストであるという問題がある。
【0032】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、低コストで、複数の表示手段のそれぞれに好適な画像を表示させることを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】
本発明の表示装置は、複数の表示手段のうち、画像を表示させる表示手段を選択する選択手段と、選択手段により選択された表示手段用の補正用データに基づいて、画像を補正する補正手段と、選択手段により選択された表示手段を駆動し、補正手段により補正された画像を、選択手段により選択された表示手段に表示させる駆動手段とを備えることを特徴とする。
【0034】
前記複数の表示手段は、第1の表示手段と第2の表示手段とにより構成され、前記選択手段には、第1の表示手段と第2の表示手段の一方、または第1の表示手段および第2の表示手段の両方を、前記画像を表示させる前記表示手段として選択するようにさせ、前記補正手段には、第1の表示手段に前記画像を表示させる場合、第2の表示手段に前記画像を表示させる場合、並びに第1の表示手段および第2の表示手段の両方に前記画像を表示させる場合、それぞれで、異なる前記補正用データに基づいて、前記画像を補正するようにさせることができる。
【0035】
前記第1の表示手段には、モノクロで前記画像を表示するようにさせ、前記第2の表示手段には、カラーで前記画像を表示するようにさせることができる。
【0036】
前記選択手段により前記第1の表示手段だけが前記画像を表示する前記表示手段として選択された場合、前記補正手段には、前記画像をYCrCb信号として出力するようにさせ、前記選択手段により前記第2の表示手段だけが前記画像を表示する前記表示手段として選択された場合、および前記選択手段により前記第1の表示手段と第2の表示手段の両方が、前記画像を表示する前記表示手段として選択された場合、前記補正手段には、前記画像をRGB信号として出力するようにさせることができる。
【0037】
被写体を撮像する撮像手段をさらに設けるようにし、前記補正手段には、撮像手段により撮像された被写体の前記画像を補正するようにさせることができる。
【0038】
本発明の表示方法は、複数の表示手段のうち、画像を表示させる表示手段を選択する選択ステップと、選択ステップの処理により選択された表示手段用の補正用データに基づいて、画像を補正する補正ステップと、選択ステップの処理により選択された表示手段を駆動し、補正ステップの処理により補正された画像を、選択ステップの処理により選択された表示手段に表示させる駆動ステップとを含むことを特徴とする。
【0039】
本発明の表示装置および方法においては、複数の表示手段のうち、画像を表示させる表示手段が選択され、選択された表示手段用の補正用データに基づいて、画像が補正され、選択された表示手段が駆動され、補正された画像が、選択された表示手段に表示される。
【0040】
本発明は、例えば、デジタルスチルカメラやカメラ一体型ビデオテープレコーダなどの撮像装置に適用することができる。
【0041】
【発明の実施の形態】
図4は、本発明を適用したデジタルスチルカメラ(以下の説明において、DSCとも称する)410の一実施の形態の外観の構成例を示す斜視図である。
【0042】
図4Aに示されるように、デジタルスチルカメラ410の筐体411の正面および上部には、被写体画像を取り込むレンズ部412、ユーザが操作することにより主電源がオンされたり、オフされたりする電源スイッチ413、ユーザから、メモリカード450(図5参照)に記録する画像の取り込みの指示を受け付けるシャッタボタン414、ユーザに操作され、撮影条件の設定や、利用する機能の選択等の指示が入力される設定つまみ415、および被写体に補助光を照射するためのストロボ416等が設けられている。
【0043】
また、図4Bに示されるように、筐体411の背面には、電子ビューファインダ(以下の説明において、EVFとも称する)417、直視型カラーモニタとしてのディスプレイ418、表示切替ボタン419、多機能コントロールボタン420、およびカバー421が備えられている。EVF417は、レンズ部412から取り込まれている被写体画像(動画)をリアルタイムで表示する。ユーザは、EVF417を眼に近づけて、覗き込むことにより、表示されている動画を確認することができる。ディスプレイ418は、レンズ部412から取り込まれている被写体画像(動画)をリアルタイムで表示したり、シャッタボタン414が押下された場合、メモリカード450に記録するために取り込まれた画像(静止画)を表示したり、メモリカード450に既に記録された画像(静止画)を表示したり、種々の機能を設定するための設定画面を表示したりする。ユーザは、EVF417の場合と比較して、より遠くにDSC410を保持しても、ディスプレイ418に表示された画像を確認することができる。
【0044】
EVF417およびディスプレイ418はともに、同一画素数のLCD(Liquid Crystal Display)により構成される。また、EVF417は、モノクロの画像を表示し、ディスプレイ418はカラーの画像を表示する。ユーザは、EVF417またはディスプレイ418にリアルタイムに表示される被写体画像を見ながら、撮影範囲を決めることができる。
【0045】
表示切替ボタン419は、EVF417およびディスプレイ418の表示を切り替えるときに操作される。
【0046】
例えば、電源スイッチ413が押下され、電源が投入された当初、レンズ部412を介して、リアルタイムに取り込まれる被写体画像は、EVF417にのみ表示される。この状態で、ユーザにより表示切替ボタン419が1回押下された場合、DSC410は、EVF417への被写体画像(動画)の表示を終了し、代わりにディスプレイ418への被写体画像(動画)の表示を開始する。この状態で、ユーザにより表示切替ボタン419が1回押下された場合、DSC410は、EVF417への被写体画像(動画)の表示を開始し、ディスプレイ418への被写体画像(動画)の表示を継続する。この状態で、ユーザにより表示切替ボタン419が1回押下された場合、DSC410は、EVF417への被写体画像(動画)の表示を継続し、ディスプレイ418への被写体画像(動画)の表示を終了する。
【0047】
以下も同様に、表示切替ボタン419が操作される度に、EVF417のみの動画表示、ディスプレイ418のみの動画表示、およびEVF417とディスプレイ418の両方への動画表示の3つの表示モードを順番に繰り返す。よって、ユーザは、所定の回数だけ、表示切替ボタン419を押下して、所望する表示モードに設定することができる。
【0048】
なお、以下の説明において、EVF417のみに被写体画像(動画)を表示する表示モードをEVFモードと称し、ディスプレイ418のみに被写体画像(動画)を表示する表示モードをディスプレイモードと称し、EVF417とディスプレイ418の両方に被写体画像(動画)を表示する表示モードを両表示モードと称する。
【0049】
多機能コントロールボタン420は、取り込む画像の解像度の設定や、ホワイトバランスの設定などを含む各種の設定を入力するときに操作される。
【0050】
カバー421は、開閉可能になっており、カバー421の下には、DSC410を外部機器と接続するための種々の端子(USBコネクタ468(図5参照)を含む)、および電源供給用のDC電源用端子が備えられている他、メモリカード450や電池464(いずれも図5参照)の出し入れができるようになされている。
【0051】
次に、図5は、図4のデジタルスチルカメラ410の内部の構成例を示すブロック図である。
【0052】
図5において、マイコン461は、操作部465からの信号入力に基づいて各回路を統括制御する制御部であり、EVF417およびディスプレイ418における表示の制御、ストロボ発光制御、オートフォーカス(AF)演算、および自動露出(AE)演算等を行う。また、マイコン461は、EVF417およびディスプレイ418の表示特性に合わせて、EVF417およびディスプレイ418に表示する画像を最適化(補正)するための表示制御用データ491を、内蔵メモリに記憶しており、表示モード(EVFモード、ディスプレイモード、および両表示モード)が切り替えられた場合、表示モードに対応する表示制御用データ491をLCD信号処理部446に供給する。
【0053】
操作部465は、上述した電源スイッチ413、シャッタボタン414、設定つまみ415、表示切替ボタン419、および多機能コントロールボタン420により構成され、ユーザにより入力された操作に対応する操作信号をマイコン461に通知する。
【0054】
電源スイッチ413が操作され、電源がオンにされると、マイコン461は、電源コントロール回路463にコマンドを送り、電池464又はDC電源用端子(図示せず)に接続される外部電源からデジタルスチルカメラ410の各部に電源を供給し、各回路を動作可能にする。電池464は充電式の電池(二次電池)でもよいし、市販の乾電池(一次電池)であってもよい。
【0055】
レンズ部412は、1枚又は複数枚のレンズで構成され、単焦点レンズでもよいし、ズームレンズ等の焦点距離可変のものでもよい。レンズ部412を通過した光は、絞り441によって光量が調節された後、CCD(Charge Coupled Device)442に入射する。CCD442の受光面には、フォトセンサが平面的に配列されており、CCD442の受光面に結像された被写体像は、各フォトセンサによって入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。なお、CCD442は、各フォトセンサの電荷蓄積時間(シャッタスピード)を制御可能な、いわゆる電子シャッタ機能を有している。
【0056】
こうして蓄積された信号電荷は、撮像系コントロール回路451から与えられるパルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号(画像信号)として順次読み出される。
【0057】
CCD442から出力された画像信号は、アナログ信号処理部443に送られる。アナログ信号処理部443は、サンプリングホールド回路、色分離回路、ゲイン調整回路等を含み、このアナログ信号処理部443において、相関二重サンプリング(CDS)処理並びにR,G,Bの各色信号に色分離処理され、各色信号の信号レベルの調整(プリホワイトバランス処理)が行われる。
【0058】
アナログ信号処理部443から出力された信号は、A/D(Analog to Digital)変換部444によりデジタル信号に変換された後、デジタル信号処理部445に供給される。デジタル信号処理部445は、輝度・色差信号生成回路、γ補正回路、シャープネス補正回路、コントラスト補正回路、ホワイトバランス補正回路等を含む画像処理手段であり、マイコン461からのコマンドに従って画像信号を処理する。
【0059】
デジタル信号処理部445は、画像データを、輝度信号(Y信号)および色差信号(Cr,Cb信号)に変換するとともに、γ補正等の所定の処理を施した後、処理済みの画像データを内蔵するメモリに格納する。メモリに記憶された画像データは、マイコン461の指令に従って読み出され、LCD信号処理部446、またはエンコーダ/デコーダ448に供給される。
【0060】
LCD信号処理部446は、デジタル信号処理部445から供給された、輝度信号(Y信号)および色差信号(Cr,Cb信号)からなる画像データを、EVF417やディスプレイ418に表示するための画像信号に変換し、LCD駆動回路447に供給する。また、LCD信号処理部446は、マイコン461から、設定画面用の画像データが供給された場合、供給された画像データを、EVF417やディスプレイ418に表示するための画像信号に変換し、LCD駆動回路447に供給する。
【0061】
LCD駆動回路447は、EVF417およびディスプレイ418を駆動し、LCD信号処理部446から供給された画像信号(水平同期信号、垂直同期信号、水平クロック、および垂直クロック等を含む)に対応する画像をEVF417およびディスプレイ418に表示させる。なお、LCD駆動回路447は、設定された表示モード(EVFモード、ディスプレイモード、または両表示モード)に従って、EVF417のみに被写体画像を表示させるか、ディスプレイ418のみに被写体画像を表示させるか、またはEVF417とディスプレイ418の両方に被写体画像を表示させる。また、LCD信号処理部446から設定画面の画像データが供給された場合、LCD駆動回路447は、ディスプレイ418に、設定画面の画像を表示させる。
【0062】
CCD442から出力される画像信号によってデジタル信号処理部445内部のメモリの画像データが定期的に書き換えられ、その画像データから生成される画像信号が逐一EVF417やディスプレイ418に供給されることにより、CCD442から入力された被写体画像がリアルタイムにEVF417やディスプレイ418に表示される。ユーザは、EVF417やディスプレイ418に映し出される画像(動画)によって撮影画角を確認することができる。
【0063】
ユーザによりシャッタボタン414が押下されると撮影開始指示(レリーズON)信号が発せられる。マイコン461は、レリーズON信号を検知し、撮像系コントロール回路451にコマンドを送る。撮像系コントロール回路451は、AFモータズームモータ452を介してフォーカス制御を行うとともに、絞り441やCCD442での電荷蓄積時間を制御することにより露出制御を行う。
【0064】
記録用の画像データの取り込みを指示する操作がなされると、記録が開始される。マイコン461は、エンコーダ/デコーダ448にコマンドを送信する。これによりエンコーダ/デコーダ448は、デジタル信号処理部445内部のメモリ上の画像データを例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式(その他の所定の形式であってもよい)に従って符号化し、符号化した画像データを、メモリI/F(インタフェース)449を介して、メモリカード450に記録する。
【0065】
なお、記録用の画像データが取り込まれる場合と、それ以外の場合では、CCD442の動作状態は異なる。すなわち、記録用の画像データが取り込まれない場合、CCD442は、記録用の画像データが取り込まれるときよりも低解像度の画像を取得するモードになっている。従って、アナログ信号処理443乃至LCD駆動回路447間で処理すべき画像データのデータ量を少なくすることができ、CCD442により取り込まれている画像をEVF417やディスプレイ418に素早く表示させることが可能となる。
【0066】
一方、記録用の静止画の画像データが取り込まれる場合、CCD442は解像度を高めて静止画を取得するので、データ量は多いが高画質の画像データをメモリカード450に記録することができる。
【0067】
設定つまみ415に所定の操作がなされ、メモリカード450に記録された画像の再生が設定されると、メモリI/F449により、メモリカード450から画像データが読み出される。エンコーダ/デコーダ448は、読み出された画像データを復号処理し、デジタル信号処理部445内部のメモリに記憶させる。この画像データは、デジタル信号処理部445内部のメモリから、LCD信号処理部446により読み出され、所定の処理が施され、LCD駆動回路447を介して、ディスプレイ418に表示される。ユーザは、これにより、メモリカード450に記録された画像を確認することができる。
【0068】
マイコン461にはまた、USBコントローラ467が接続されている。USBコントローラ467は、図示せぬUSB(Universal Serial Bus)ケーブルが接続されるUSBコネクタ468を制御する。
【0069】
マイコン461には、さらにまた、必要に応じて、インタフェース(I/F)469を介して、ドライブ470が接続され、ドライブ470に装着された磁気ディスク481、光ディスク482、光磁気ディスク483、或いは半導体メモリ484などから読み出されたコンピュータプログラムが、フラッシュメモリ466にインストールされる。マイコン461には、フラッシュメモリ466が接続され、適宜、種々のプログラム等の書き込み、および読み出しが行なわれる。
【0070】
発光制御部462は、ストロボ416の発光に必要な電源を充電し、マイコン461から入力されるコマンドに基づいて、ストロボ416の発光を制御する。ストロボ416は、発光制御部462から指示されたタイミングで、発光制御部462から供給された電源により発光する。
【0071】
次に、図6は、図5のLCD信号処理部446、LCD駆動回路447、EVF417、ディスプレイ418、およびマイコン461の部分を、より詳細に説明する図である。
【0072】
図6において、LCD信号処理部446は、AGC回路511、APC回路512、カラーゲイン制御部513、スイッチ514、RGBマトリックス回路515、γ補正回路516、およびD/A変換部517を含んでいる。
【0073】
AGC回路511は、マイコン461から、AGC回路用データ(後述する図7のAGC回路用データ601A、AGC回路用データ602A、またはAGC回路用データ603A)が供給されると、供給されたAGC回路用データを自らに設定する。このAGC回路用データは、表示制御用データ491に含まれている。
【0074】
そして、AGC回路511は、デジタル信号処理部445から供給される輝度信号(Y信号)の振幅を、設定されたAGC回路用データに基づいて、所定の振幅に変換してゲインを調節し、調節後の輝度信号(Y信号)をAPC回路512に供給する。
【0075】
APC回路512は、マイコン461から、APC回路用データ(後述する図7のAPC回路用データ601B、APC回路用データ602B、またはAPC回路用データ603B)が供給されると、供給されたAPC回路用データを自らに設定する。このAPC回路用データは、表示制御用データ491に含まれている。
【0076】
そして、APC回路512は、AGC回路511から供給される、ゲイン調節後の輝度信号(Y信号)の位相を、設定されたAPC回路用データに基づいて、所定の位相に変換して解像度を最適化し、解像度を最適化した後の輝度信号(Y信号)をスイッチ514に供給する。
【0077】
なお、APC回路512は、表示モードがEVFモードの場合、ディスプレイモードおよび両表示モードの場合より、3倍、解像度を高く設定する。これにより、EVFモード時に、EVF417に表示される画像の解像度を高く保つことができ、ユーザは、より高解像度な画像を確認することができる。
【0078】
カラーゲイン制御部513は、マイコン461から、カラーゲイン制御部用データ(後述する図7のカラーゲイン制御部用データ601C、カラーゲイン制御部用データ602C、またはカラーゲイン制御部用データ603C)が供給されると、供給されたカラーゲイン制御部用データを自らに設定する。このカラーゲイン制御用データは、表示制御用データ491に含まれている。
【0079】
そして、カラーゲイン制御部513は、デジタル信号処理部445から供給される色差信号(Cr,Cb信号)の振幅を、設定されたカラーゲイン制御部用データに基づいて、所定の振幅に変換してゲインを調節し、調節後の色差信号(Cr,Cb信号)をスイッチ514に供給する。
【0080】
スイッチ514は、マイコン461からの指示に従って、図6中、aまたはbにスイッチングし、APC回路512から出力される輝度信号(Y信号)およびカラーゲイン制御部513から出力される色差信号(Cr,Cb信号)を、RGBマトリックス回路515およびγ補正回路516のうち、いずれか一方に供給する。
【0081】
RGBマトリックス回路515は、スイッチ514を介して供給されたYCrCb信号(輝度信号(Y信号)および色差信号(Cr,Cb信号))をRGB信号に変換し、RGB信号をγ補正回路516に供給する。
【0082】
γ補正回路516は、マイコン461から、γ補正回路用データ(後述する図7のγ補正回路用データ601D、γ補正回路用データ602D、またはγ補正回路用データ603D)が供給されると、供給されたγ補正回路用データを自らに設定する。このγ補正回路用データは、表示制御用データ491に含まれている。
【0083】
そして、γ補正回路516は、RGBマトリックス回路516からRGB信号が供給された場合、供給されたRGB信号を、設定されたγ補正回路用データに基づいて、γ補正し、補正後のRGB信号をD/A変換部517に供給する。また、γ補正回路516は、APC回路512およびカラーゲイン制御部513から、YCrCb信号(輝度信号(Y信号)および色差信号(Cr,Cb信号))が供給された場合、供給されたYCrCb信号を、設定されたγ補正回路用データに基づいて、γ補正し、補正後のYCrCb信号をD/A変換部517に供給する。
【0084】
D/A変換部517は、γ補正回路516から供給される画像データ(RGB信号またはYCrCb信号)をD/A変換し、LCD駆動回路447内のRGBドライバ531およびタイミングジェネレータ532に供給する。
【0085】
LCD駆動回路447は、RGBドライバ531、およびタイミングジェネレータ532を含んでいる。RGBドライバ531は、マイコン461から、画像信号の出力先を指定するコマンドを受け付ける。すなわち、RGBドライバ531は、EVF417だけに画像信号を出力するか、ディスプレイ418だけに画像信号を出力するか、またはEVF417とディスプレイ418の両方に画像信号を出力するかのいずれかのコマンドを、マイコン461から受信する。
【0086】
マイコン461から、EVF417だけに画像信号を出力するように指示するコマンドを受信した場合(EVFモードの場合)、RGBドライバ531は、D/A変換部517から供給された画像信号を、LCD表示用の画像信号に変換し、タイミングジェネレータ532により指定されたタイミングで、ソースドライバ551およびゲートドライバ552を制御して、線順次走査し、変換した画像信号に対応する画像を液晶パネル553に表示させる。
【0087】
マイコン461から、ディスプレイ418だけに画像信号を出力するように指示するコマンドを受信した場合(ディスプレイモードの場合)、RGBドライバ531は、D/A変換部517から供給された画像信号を、LCD表示用の画像信号に変換し、タイミングジェネレータ532により指定されたタイミングで、ソースドライバ571およびゲートドライバ572を制御して、線順次走査し、変換した画像信号に対応する画像を液晶パネル573に表示させる。
【0088】
マイコン461から、EVF417とディスプレイ418の両方に画像信号を出力するように指示するコマンドを受信した場合(両表示モードの場合)、RGBドライバ531は、D/A変換部517から供給された画像信号を、LCD表示用の画像信号に変換し、タイミングジェネレータ532により指定されたタイミングで、ソースドライバ551およびゲートドライバ552を制御して、線順次走査し、変換した画像信号に対応する画像を液晶パネル553に表示させると同時に、ソースドライバ571およびゲートドライバ572を制御して、線順次走査し、変換した画像信号に対応する画像を液晶パネル573に表示させる。
【0089】
タイミングジェネレータ532は、D/A変換部517から供給された画像信号に含まれている同期信号に基づいて、EVF417およびディスプレイ418に、画像信号を送信するタイミングを、RGBドライバ531に通知する。また、タイミングジェネレータ532は、マイコン461から、画像信号の出力先を指定するコマンドを受け付ける。すなわち、タイミングジェネレータ532は、EVF417だけに画像信号を出力するか、ディスプレイ418だけに画像信号を出力するか、またはEVF417とディスプレイ418の両方に画像信号を出力するかのいずれかのコマンドを、マイコン461から受信する。
【0090】
マイコン461から、EVF417だけに画像信号を出力するように指示するコマンドを受信した場合(EVFモードの場合)、タイミングジェネレータ532は、EVF417のバックライト554のみを点灯させる。また、マイコン461から、ディスプレイ418だけに画像信号を出力するように指示するコマンドを受信した場合(ディスプレイモードの場合)、タイミングジェネレータ532は、ディスプレイ418のバックライト574のみを点灯させる。また、マイコン461から、EVF417とディスプレイ418の両方に画像信号を出力するように指示するコマンドを受信した場合(両表示モードの場合)、タイミングジェネレータ532は、EVF417のバックライト554、およびディスプレイ418のバックライト574の両方を点灯させる。
【0091】
EVF417は、ソースドライバ551、ゲートドライバ552、液晶パネル553、およびバックライト554により構成される。ソースドライバ551は、RGBドライバ531から画像信号が供給されると、これを対応する信号電圧に変換し、液晶パネル553内のソース線に供給する。ゲートドライバ552は、RGBドライバ531の制御に従って、液晶パネル553内の複数のゲート線のうち1本のゲート線を、高電位にし、他のゲート線を低電位にする。ゲートドライバ552は、高電位にするゲート線を順次ずらしてゆく。液晶パネル553は、ソース線、ゲート線、および画素電極を含む基板、2枚の偏光フィルム、並びに液晶層を含んでおり、液晶パネル553の面上に画像が表示される。なお、図6の例においては、EVF417は、モノクロ表示とされるため、液晶パネル553は、カラーフィルタを含んでいないが、EVF417をカラー表示にする場合、液晶パネル553は、RGBのカラーフィルタをさらに含む。バックライト554は、液晶パネル553の背面に設けられた図示せぬ反射板を介して、背面から液晶パネル553に光を照射する。
【0092】
ディスプレイ418は、ソースドライバ571、ゲートドライバ572、液晶パネル573、およびバックライト574により構成される。ソースドライバ571は、RGBドライバ531から画像信号が供給されると、これを対応する信号電圧に変換し、液晶パネル573内のソース線に供給する。ゲートドライバ572は、RGBドライバ531の制御に従って、液晶パネル573内の複数のゲート線のうち1本のゲート線を、高電位にし、他のゲート線を低電位にする。ゲートドライバ572は、高電位にするゲート線を順次ずらしてゆく。液晶パネル573は、ソース線、ゲート線、および画素電極を含む基板、2枚の偏光フィルム、液晶層、並びにカラーフィルムを含んでおり、液晶パネル573の面上に画像が表示される。バックライト574は、液晶パネル573の背面に設けられた図示せぬ反射板を介して、背面から液晶パネル573に光を照射する。
【0093】
EVF417の液晶パネル553内の縦方向に並んだ画素電極の数と、ディスプレイ418の液晶パネル573内の縦方向に並んだ画素電極の数は、同一である。また、EVF417の液晶パネル553内の横方向に並んだ画素電極の数と、ディスプレイ418の液晶パネル573内の横方向に並んだ画素電極の数も、同一である。すなわち、液晶パネル553、および液晶パネル573は、縦横比も、画素数も同一である。これにより、1つのLCD駆動回路447で、2つの表示装置(EVF7とディスプレイ418)を駆動することが可能となる。
【0094】
次に、図7は、表示制御用データ491の構成例を表している。図7において、表示制御用データ491は、EVF用データ601、ディスプレイ用データ602、および両表示用データ603の3つのデータにより構成されている。EVF用データ601は、EVF表示モードの場合、すなわち、EVF417だけに被写体画像を表示させる場合に利用されるデータである。ディスプレイ用データ602は、ディスプレイ表示モードの場合、すなわち、ディスプレイ418だけに被写体画像を表示させる場合に利用されるデータである。両表示用データは、EVF417とディスプレイ418の両方に被写体画像を表示させる場合に利用されるデータである。
【0095】
EVF417やディスプレイ418などの表示装置は、それぞれ、固有の表示特性を有しており、同一の画像信号が供給されても、実際に表示される画像は、表示装置により異なるものとなってしまう。また、画像データが指定する色や明るさと、実際に表示装置に表示される画像の色や明るさが異なるものとなってしまうことがある。そこで、表示装置毎の特性を考慮して、画像データを補正することにより、表示装置毎に表示される画像の差異を減少させ、画像データが指定する色や明るさに忠実な画像を表示することが可能となる。
【0096】
表示制御用データ491は、このためのデータである。すなわち、EVF用データ601は、EVF417だけに被写体画像を表示させる場合に、画像データに忠実な画像をEVF417に表示できるように画像データを補正するためのものである。ディスプレイ用データ602は、ディスプレイ418だけに被写体画像を表示させる場合に、画像データに忠実な画像をディスプレイ418に表示できるように画像データを補正するためのものである。両表示用データ603は、EVF417とディスプレイ418の両方に被写体画像を表示させる場合に、EVF417とディスプレイ418にそれぞれ表示される画像が、共に極力理想的なものになるように画像データを補正するためのものである。
【0097】
すなわち、EVF417に画像を表示する場合に最適になるように画像データを補正した場合、ディスプレイ418には、最適な画像を表示できなくなってしまい、反対にディスプレイ418に画像を表示する場合に最適になるように画像データを補正した場合、EVF417には、最適な画像を表示できなくなってしまう。そこで、EVF417とディスプレイ418の両方に画像を表示させる場合、EVF417にとって最適ではなく、ディスプレイ418にとっても最適ではないが、EVF417とディスプレイ418の両方に極力理想的な画像を表示させることができるように、画像データを補正する。両表示用データ603は、そのためのデータである。
【0098】
EVF用データ601、ディスプレイ用データ602、および両表示用データ603からなる表示制御用データ491は、DSC410の製造時に、予めEVF417とディスプレイ418の表示特性が測定され、測定結果に基づいて作成され、マイコン461内部に埋め込まれる。
【0099】
EVF用データ601は、AGC回路用データ601A、APC回路用データ601B、カラーゲイン制御部用データ601C、およびγ補正回路用データ601Dにより構成される。
【0100】
AGC回路用データ601Aは、EVF417に被写体画像を表示させる場合に、輝度信号(Y信号)のゲインが最適になるように調整するためのパラメータであり、EVFモードに設定された場合、マイコン461からAGC回路511に供給され、AGC回路511が輝度信号(Y信号)のゲインを調整する際に利用される。
【0101】
APC回路用データ601Bは、EVF417に被写体画像を表示させる場合に、輝度信号(Y信号)の解像度が最適になるように調整するためのパラメータであり、EVFモードに設定された場合、マイコン461からAPC回路512に供給され、APC回路512が輝度信号(Y信号)の解像度を調整する際に利用される。
【0102】
カラーゲイン制御部用データ601Cは、EVF417に被写体画像を表示させる場合に、色差信号(Cr,Cb信号)のゲインが最適になるように調整するためのパラメータであり、EVFモードに設定された場合、マイコン461からカラーゲイン制御部513に供給され、カラーゲイン制御部513が色差信号(Cr,Cb信号)のゲインを調整する際に利用される。
【0103】
γ補正回路用データ601Dは、EVF417に被写体画像を表示させる場合に、表示される画像の明るさが最適になるように調整するためのパラメータであり、EVFモードに設定された場合、マイコン461からγ補正回路516に供給され、γ補正回路516がγ補正する際に利用される。
【0104】
ディスプレイ用データ602は、AGC回路用データ602A、APC回路用データ602B、カラーゲイン制御部用データ602C、およびγ補正回路用データ602Dにより構成される。
【0105】
AGC回路用データ602Aは、ディスプレイ418に被写体画像を表示させる場合に、輝度信号(Y信号)のゲインが最適になるように調整するためのパラメータであり、ディスプレイモードに設定された場合、マイコン461からAGC回路511に供給され、AGC回路511が輝度信号(Y信号)のゲインを調整する際に利用される。
【0106】
APC回路用データ602Bは、ディスプレイ418に被写体画像を表示させる場合に、輝度信号(Y信号)の解像度が最適になるように調整するためのパラメータであり、ディスプレイモードに設定された場合、マイコン461からAPC回路512に供給され、APC回路512が輝度信号(Y信号)の解像度を調整する際に利用される。
【0107】
カラーゲイン制御部用データ602Cは、ディスプレイ418に被写体画像を表示させる場合に、色差信号(Cr,Cb信号)のゲインが最適になるように調整するためのパラメータであり、ディスプレイモードに設定された場合、マイコン461からカラーゲイン制御部513に供給され、カラーゲイン制御部513が色差信号(Cr,Cb信号)のゲインを調整する際に利用される。
【0108】
γ補正回路用データ602Dは、ディスプレイ418に被写体画像を表示させる場合に、表示される画像の明るさが最適になるように調整するためのパラメータであり、ディスプレイモードに設定された場合、マイコン461からγ補正回路516に供給され、γ補正回路516がγ補正する際に利用される。
【0109】
両表示用データ603は、AGC回路用データ603A、APC回路用データ603B、カラーゲイン制御部用データ603C、およびγ補正回路用データ603Dにより構成される。
【0110】
AGC回路用データ603Aは、EVF417とディスプレイ418の両方に被写体画像を表示させる場合に、輝度信号(Y信号)のゲインが最適になるように調整するためのパラメータであり、両表示モードに設定された場合、マイコン461からAGC回路511に供給され、AGC回路511が輝度信号(Y信号)のゲインを調整する際に利用される。
【0111】
APC回路用データ603Bは、EVF417とディスプレイ418の両方に被写体画像を表示させる場合に、輝度信号(Y信号)の解像度が最適になるように調整するためのパラメータであり、両表示モードに設定された場合、マイコン461からAPC回路512に供給され、APC回路512が輝度信号(Y信号)の解像度を調整する際に利用される。
【0112】
カラーゲイン制御部用データ603Cは、EVF417とディスプレイ418の両方に被写体画像を表示させる場合に、色差信号(Cr,Cb信号)のゲインが最適になるように調整するためのパラメータであり、両表示モードに設定された場合、マイコン461からカラーゲイン制御部513に供給され、カラーゲイン制御部513が色差信号(Cr,Cb信号)のゲインを調整する際に利用される。
【0113】
γ補正回路用データ603Dは、EVF417とディスプレイ418の両方に被写体画像を表示させる場合に、表示される画像の明るさが最適になるように調整するためのパラメータであり、両表示モードに設定された場合、マイコン461からγ補正回路516に供給され、γ補正回路516がγ補正する際に利用される。
【0114】
次に、図8のフローチャートを参照して、DSC410の表示切り替え処理について説明する。
【0115】
電源スイッチ413が押下されたとき、主電源がONされ、マイコン461は、ステップS101の処理を実行する。マイコン461は、図8のステップS101において、EVF設定処理を開始する。ステップS101のEVF設定処理について、図9のフローチャートを参照して説明する。
【0116】
図9のステップS121において、マイコン461は、EVF417用のAGC回路用データ601Aを読み出し、これをAGC回路511に供給する。AGC回路511は、マイコン461から供給されたAGC回路用データ601Aを自らに設定する。これ以降、AGC回路511は、次にマイコン461からAGC回路用データが供給されるまでの間、AGC回路用データ601Aに基づいて、輝度信号(Y信号)のゲインを調整する。
【0117】
ステップS122において、マイコン461は、EVF417用のAPC回路用データ601Bを読み出し、これをAPC回路512に供給する。APC回路512は、マイコン461から供給されたAPC回路用データ601Bを自らに設定する。これ以降、APC回路512は、次にマイコン461からAPC回路用データが供給されるまでの間、APC回路用データ601Bに基づいて、輝度信号(Y信号)の解像度を調整する。
【0118】
ステップS123において、マイコン461は、EVF417用のカラーゲイン制御部用データ601Cを読み出し、これをカラーゲイン制御部513に供給する。カラーゲイン制御部513は、マイコン461から供給されたカラーゲイン制御部用データ601Cを自らに設定する。これ以降、カラーゲイン制御部513は、次にマイコン461からカラーゲイン制御部用データが供給されるまでの間、カラーゲイン制御部用データ601Cに基づいて、色差信号(Cr,Cb信号)を調整する。
【0119】
ステップS124において、マイコン461は、EVF417用のγ補正回路用データ601Dを読み出し、これをγ補正回路516に供給する。γ補正回路516は、マイコン461から供給されたγ補正回路用データ601Dを自らに設定する。これ以降、γ補正回路516は、次にマイコン461からγ補正回路用データが供給されるまでの間、γ補正回路用データ601Dに基づいて、γ補正を実行する。
【0120】
ステップS125において、マイコン461は、LCD信号処理部446内のスイッチ514をb側に設定する。これにより、APC回路512から出力される輝度信号(Y信号)およびカラーゲイン制御部513から出力される色差信号(Cr,Cb信号)は、RGBマトリックス回路515を経由せず、γ補正回路516に入力されるようになる。
【0121】
ステップS126において、マイコン461は、LCD駆動回路447内のRGBドライバ531に、EVF417に画像信号を供給するように指令する。RGBドライバ531は、マイコン461からの指令に従って、EVF417のソースドライバ551およびゲートドライバ552のみを制御するように自らを設定する。これにより、EVF417には画像が表示され、ディスプレイ418には画像が表示されないようになる。
【0122】
ステップS127において、マイコン461は、LCD駆動回路447内のタイミングジェネレータ532に、EVF417のバックライト554だけを点灯するように指令する。タイミングジェネレータ532は、マイコン461からの指令に従って、EVF417のバックライト554のみを点灯させる(ディスプレイ418のバックライト574は点灯させない)。
【0123】
以上のようにして、EVF設定処理が実行される。なお、以上の説明においては、説明の便宜上、ステップS121乃至ステップS127の順番で処理を実行しているが、実際には、ステップS121乃至ステップS127以外の任意の順番でも良く、複数のステップを同時並行に実行しても良い。
【0124】
図8に戻って、ステップS101のEVF設定処理の後、処理はステップS102に進む。ステップS102において、マイコン461は、表示切替ボタン419(操作部465)からの操作信号に基づいて、表示切替ボタン419が操作されたか否かを判定することにより、ディスプレイモードが指示されたか否かを判定し、表示切替ボタン419が操作されるまで、ステップS102の処理を繰り返して待機する。そして、表示切替ボタン419が操作された場合、マイコン461は、ディスプレイモードが指示されたと判定し、処理はステップS103に進む。
【0125】
ステップS103において、マイコン461は、ディスプレイ設定処理を実行する。ステップS103のディスプレイ設定処理について、図10のフローチャートを参照して説明する。
【0126】
図10のステップS141において、マイコン461は、ディスプレイ418用のAGC回路用データ602Aを読み出し、これをAGC回路511に供給する。AGC回路511は、マイコン461から供給されたAGC回路用データ602Aを自らに設定する。これ以降、AGC回路511は、次にマイコン461からAGC回路用データが供給されるまでの間、AGC回路用データ602Aに基づいて、輝度信号(Y信号)のゲインを調整する。
【0127】
ステップS142において、マイコン461は、ディスプレイ418用のAPC回路用データ602Bを読み出し、これをAPC回路512に供給する。APC回路512は、マイコン461から供給されたAPC回路用データ602Bを自らに設定する。これ以降、APC回路512は、次にマイコン461からAPC回路用データが供給されるまでの間、APC回路用データ602Bに基づいて、輝度信号(Y信号)の解像度を調整する。
【0128】
ステップS143において、マイコン461は、ディスプレイ418用のカラーゲイン制御部用データ602Cを読み出し、これをカラーゲイン制御部513に供給する。カラーゲイン制御部513は、マイコン461から供給されたカラーゲイン制御部用データ602Cを自らに設定する。これ以降、カラーゲイン制御部513は、次にマイコン461からカラーゲイン制御部用データが供給されるまでの間、カラーゲイン制御部用データ602Cに基づいて、色差信号(Cr,Cb信号)を調整する。
【0129】
ステップS144において、マイコン461は、ディスプレイ418用のγ補正回路用データ602Dを読み出し、これをγ補正回路516に供給する。γ補正回路516は、マイコン461から供給されたγ補正回路用データ602Dを自らに設定する。これ以降、γ補正回路516は、次にマイコン461からγ補正回路用データが供給されるまでの間、γ補正回路用データ602Dに基づいて、γ補正を実行する。
【0130】
ステップS145において、マイコン461は、LCD信号処理部446内のスイッチ514をa側に設定する。これにより、APC回路512から出力される輝度信号(Y信号)およびカラーゲイン制御部513から出力される色差信号(Cr,Cb信号)は、RGBマトリックス回路515に入力されるようになる。
【0131】
ステップS146において、マイコン461は、LCD駆動回路447内のRGBドライバ531に、ディスプレイ418に画像信号を供給するように指令する。RGBドライバ531は、マイコン461からの指令に従って、ディスプレイ418のソースドライバ571およびゲートドライバ572のみを制御するように自らを設定する。これにより、ディスプレイ418には画像が表示され、EVF417には画像が表示されないようになる。
【0132】
ステップS147において、マイコン461は、LCD駆動回路447内のタイミングジェネレータ532に、ディスプレイ418のバックライト574だけを点灯するように指令する。タイミングジェネレータ532は、マイコン461からの指令に従って、ディスプレイ418のバックライト574のみを点灯させる(EVF417のバックライト554は点灯させない)。
【0133】
以上のようにして、ディスプレイ設定処理が実行される。なお、以上の説明においては、説明の便宜上、ステップS141乃至ステップS147の順番で処理を実行しているが、実際には、ステップS141乃至ステップS147以外の任意の順番でも良く、複数のステップを同時並行に実行しても良い。
【0134】
図8に戻って、ステップS103のディスプレイ設定処理の後、処理はステップS104に進む。
【0135】
ステップS104において、マイコン461は、表示切替ボタン419(操作部465)からの操作信号に基づいて、表示切替ボタン419が操作されたか否かを判定することにより、両表示モードが指示されたか否かを判定し、表示切替ボタン419が操作されるまで、ステップS104の処理を繰り返して待機する。そして、表示切替ボタン419が操作された場合、マイコン461は、両表示モードが指示されたと判定し、処理はステップS105に進む。
【0136】
ステップS105において、マイコン461は、両表示設定処理を実行する。ステップS105の両表示設定処理について、図11のフローチャートを参照して説明する。
【0137】
図11のステップS161において、マイコン461は、両表示用のAGC回路用データ603Aを読み出し、これをAGC回路511に供給する。AGC回路511は、マイコン461から供給されたAGC回路用データ603Aを自らに設定する。これ以降、AGC回路511は、次にマイコン461からAGC回路用データが供給されるまでの間、AGC回路用データ603Aに基づいて、輝度信号(Y信号)のゲインを調整する。
【0138】
ステップS162において、マイコン461は、両表示用のAPC回路用データ603Bを読み出し、これをAPC回路512に供給する。APC回路512は、マイコン461から供給されたAPC回路用データ603Bを自らに設定する。これ以降、APC回路512は、次にマイコン461からAPC回路用データが供給されるまでの間、APC回路用データ603Bに基づいて、輝度信号(Y信号)の解像度を調整する。
【0139】
ステップS163において、マイコン461は、両表示用のカラーゲイン制御部用データ603Cを読み出し、これをカラーゲイン制御部513に供給する。カラーゲイン制御部513は、マイコン461から供給されたカラーゲイン制御部用データ603Cを自らに設定する。これ以降、カラーゲイン制御部513は、次にマイコン461からカラーゲイン制御部用データが供給されるまでの間、カラーゲイン制御部用データ603Cに基づいて、色差信号(Cr,Cb信号)を調整する。
【0140】
ステップS164において、マイコン461は、両表示用のγ補正回路用データ603Dを読み出し、これをγ補正回路516に供給する。γ補正回路516は、マイコン461から供給されたγ補正回路用データ603Dを自らに設定する。これ以降、γ補正回路516は、次にマイコン461からγ補正回路用データが供給されるまでの間、γ補正回路用データ603Dに基づいて、γ補正を実行する。
【0141】
ステップS165において、マイコン461は、LCD信号処理部446内のスイッチ514をa側に設定する。これにより、APC回路512から出力される輝度信号(Y信号)およびカラーゲイン制御部513から出力される色差信号(Cr,Cb信号)は、RGBマトリックス回路515に入力されるようになる。
【0142】
ステップS166において、マイコン461は、LCD駆動回路447内のRGBドライバ531に、EVF417とディスプレイ418の両方に画像信号を供給するように指令する。RGBドライバ531は、マイコン461からの指令に従って、EVF417のソースドライバ551およびゲートドライバ552、並びにディスプレイ418のソースドライバ571およびゲートドライバ572を制御するように自らを設定する。これにより、EVF417とディスプレイ418の両方に画像が表示されるようになる。
【0143】
ステップS167において、マイコン461は、LCD駆動回路447内のタイミングジェネレータ532に、EVF417のバックライト554、およびディスプレイ418のバックライト574を点灯するように指令する。タイミングジェネレータ532は、マイコン461からの指令に従って、EVF417のバックライト554、およびディスプレイ418のバックライト574の両方を点灯させる。
【0144】
以上のようにして、両表示設定処理が実行される。なお、以上の説明においては、説明の便宜上、ステップS161乃至ステップS167の順番で処理を実行しているが、実際には、ステップS161乃至ステップS167以外の任意の順番でも良く、複数のステップを同時並行に実行しても良い。
【0145】
図8に戻って、ステップS105の両表示設定処理の後、処理はステップS106に進む。
【0146】
ステップS106において、マイコン461は、表示切替ボタン419(操作部465)からの操作信号に基づいて、表示切替ボタン419が操作されたか否かを判定することにより、EVFモードが指示されたか否かを判定し、表示切替ボタン419が操作されるまで、ステップS106の処理を繰り返して待機する。そして、表示切替ボタン419が操作された場合、マイコン461は、EVFモードが指示されたと判定し、処理はステップS101に戻り、上述したステップS101以降の処理がくり返し実行される。
【0147】
以上のようにして、DSC410の表示切替処理が実行される。
【0148】
次に、EVFモード、ディスプレイモード、および両表示モードの各モードに設定された場合の、被写体画像の表示処理について、モード毎に説明する。
【0149】
まず、図12のフローチャートを参照して、DSC410のEVF表示処理、すなわちEVFモード時の表示処理について説明する。
【0150】
ステップS201において、CCD442は、受光面に結像された被写体像に対応する画像信号を生成し、これをアナログ信号処理部443に供給する。
【0151】
ステップS201の処理の後、ステップS202において、アナログ信号処理部443は、相関二重サンプリング(CDS)処理並びにR,G,Bの各色信号に色分離処理を実行し、さらに各色信号の信号レベルの調整(プリホワイトバランス処理)を実行する。アナログ信号処理部443は、これらの処理をした後の処理済みの画像信号をA/D変換部444に供給する。
【0152】
ステップS202の処理の後、ステップS203において、A/D変換部444は、アナログ信号処理部443から供給された画像信号をA/D変換して、デジタル信号処理部445に供給する。
【0153】
ステップS203の処理の後、ステップS204において、デジタル信号処理部445は、内蔵する輝度・色差信号生成回路により、入力されたRGB信号をYCrCb信号に変換し、γ補正回路によりγ補正を実行し、シャープネス補正回路によりシャープネスを補正し、コントラスト補正回路によりコントラストを補正し、ホワイトバランス補正回路によりホワイトバランスを補正し、補正後の画像信号を、内蔵するメモリに記憶させる。そして、デジタル信号処理部445は、所定のタイミングで、メモリに記憶された画像信号のうち、輝度信号(Y信号)を、LCD信号処理部446のAGC回路511に供給し、色差信号(Cr,Cb信号)を、LCD信号処理部446のカラーゲイン制御部513に供給する。その後、処理はステップS205に進む。
【0154】
ステップS205において、AGC回路511は、自らに設定したAGC回路用データに基づいて、デジタル信号処理部445から供給された輝度信号(Y信号)のゲインを調整して、調整後の輝度信号(Y信号)をAPC回路512に供給する。ステップS205の処理の後、処理はステップS206に進む。
【0155】
ステップS206において、APC回路512は、自らに設定したAPC回路用データに基づいて、AGC回路511から供給された輝度信号(Y信号)の位相を制御して、解像度を所定の値に設定し、設定後の輝度信号(Y信号)を、スイッチ514に対して出力する。図9のステップS125の処理によりスイッチ514は、b側に設定されているため、APC回路512から出力された輝度信号(Y信号)は、スイッチ514からγ補正回路516に出力される。
【0156】
ステップS207において、カラーゲイン制御部513は、自らに設定したカラーゲイン制御部用データに基づいて、デジタル信号処理部445から供給された色差信号(Cr,Cb信号)のゲインを調整し、調整後の色差信号(Cr,Cb信号)を、スイッチ514に対して出力する。図9のステップS125の処理によりスイッチ514は、b側に設定されているため、カラーゲイン制御部513から出力された色差信号(Cr,Cb信号)は、スイッチ514からγ補正回路516に出力される。
【0157】
ステップS208において、γ補正回路516は、自らに設定したγ補正回路用データに基づいて、APC回路512から供給された輝度信号(Y信号)およびカラーゲイン制御部513から供給された色差信号(Cr,Cb信号)をγ補正し、補正後のYCrCb信号をD/A変換部517に供給する。その後、処理はステップS209に進む。
【0158】
ステップS209において、D/A変換部517は、γ補正回路516から供給されたYCrCb信号をD/A変換し、変換後のYCrCb信号をRGBドライバ531およびタイミングジェネレータ532に供給する。その後、処理はステップS210に進む。
【0159】
ステップS210において、RGBドライバ531は、D/A変換部517から供給されたYCrCb信号を、LCD表示用の画像信号に変換する。またタイミングジェネレータ532は、D/A変換部517から供給されたYCrCb信号に含まれる同期信号に基づいて、RGBドライバ531に対して、EVF417への画像信号の供給のタイミングを指示する。RGBドライバ531は、ゲートドライバ552に、所定のタイミングで順次、1本だけ高電位にするゲート線を変更させ、生成したLCD用の画像信号をソースドライバ551に供給する。ソースドライバ551は、供給された画像信号に対応する電圧信号をソース線に出力する。これにより、液晶パネル553には、CCD442により取り込まれた被写体画像が表示される。また、図9のステップS127の処理により、EVF417のバックライト554が点灯している。従って、液晶パネル553に表示された被写体画像が、ユーザに見える所定の明るさで表示される。
【0160】
以上のようにして、CCD442から取り込まれた被写体画像がEVF417に表示される。なお、実際には、被写体画像は、例えば30fpsで取り込まれる。従って、この場合、図12のEVF表示処理は、1秒間に30回実行される。
【0161】
また、以上の説明においては、説明の便宜上、ステップS205およびステップS206の処理、並びにステップS207の処理は、ステップS205、ステップS206、ステップS207の順番で実行されているが、実際には、ステップS205およびステップS206の処理は、ステップS205、ステップS206の順番で実行され、ステップS207の処理は、ステップS205およびステップS206の処理と同時並行に実行される。
【0162】
次に、図13のフローチャートを参照して、DSC410のディスプレイ表示処理、すなわち、ディスプレイモード時の表示処理について説明する。
【0163】
図13のフローチャートのステップS241乃至ステップS247の処理は、図12のステップS201乃至ステップS207の処理と同様であるため、説明を省略する。ただし、図13のディスプレイ表示処理においては、図10のステップS145で、スイッチ514がa側に設定されているため、ステップS246でAPC回路512から出力された輝度信号(Y信号)、およびステップS247でカラーゲイン制御部513から出力された色差信号(Cr,Cb信号)は、RGBマトリックス回路515に供給される。
【0164】
ステップS248において、RGBマトリックス回路515は、入力されたYCrCb信号(輝度信号(Y信号)および色差信号(Cr,Cb信号))をRGB信号に変換し、変換後のRGB信号をγ補正回路516に供給する。その後、処理はステップS249に進む。
【0165】
ステップS249において、γ補正回路516は、自らに設定したγ補正回路用データに基づいて、RGBマトリックス回路515から供給されたRGB信号をγ補正し、補正後のRGB信号をD/A変換部517に供給する。その後、処理はステップS250に進む。
【0166】
ステップS250において、D/A変換部517は、γ補正回路516から供給されたRGB信号をD/A変換し、変換後のRGB信号をRGBドライバ531およびタイミングジェネレータ532に供給する。その後、処理はステップS251に進む。
【0167】
ステップS251において、RGBドライバ531は、D/A変換部517から供給されたRGB信号を、LCD表示用の画像信号に変換する。またタイミングジェネレータ532は、D/A変換部517から供給されたRGB信号に含まれる同期信号に基づいて、RGBドライバ531に対して、ディスプレイ418への画像信号の供給のタイミングを指示する。RGBドライバ531は、ゲートドライバ572に、所定のタイミングで順次、1本だけ高電位にするゲート線を変更させ、生成したLCD用の画像信号をソースドライバ571に供給する。ソースドライバ571は、供給された画像信号に対応する電圧信号をソース線に出力する。これにより、液晶パネル573には、CCD442により取り込まれた被写体画像が表示される。また、図10のステップS147の処理により、ディスプレイ418のバックライト574が点灯している。従って、液晶パネル573に表示された被写体画像が、ユーザに見える所定の明るさで表示される。
【0168】
以上のようにして、CCD442から取り込まれた被写体画像がディスプレイ418に表示される。なお、実際には、被写体画像は、例えば、30fpsで取り込まれる。従って、この場合、図13のディスプレイ表示処理は、1秒間に30回実行される。
【0169】
次に、図14のフローチャートを参照して、DSC410の両表示処理、すなわち、両表示モード時の表示処理について説明する。
【0170】
図14のフローチャートのステップS281乃至ステップS290の処理は、図13のステップS241乃至ステップS250の処理と同様であるため、説明を省略する。
【0171】
ステップS291において、RGBドライバ531は、D/A変換部517から供給されたRGB信号を、LCD表示用の画像信号に変換する。またタイミングジェネレータ532は、D/A変換部517から供給されたRGB信号に含まれる同期信号に基づいて、RGBドライバ531に対して、EVF417およびディスプレイ418への画像信号の供給のタイミングを指示する。RGBドライバ531は、ゲートドライバ552およびゲートドライバ572に、所定のタイミングで順次、1本だけ高電位にするゲート線を変更させるとともに、生成したLCD用の画像信号をソースドライバ551およびソースドライバ571に供給する。ソースドライバ551およびソースドライバ571は、供給された画像信号に対応する電圧信号をソース線に出力する。これにより、液晶パネル553および液晶パネル573には、CCD442により取り込まれた被写体画像が表示される。また、図11のステップS167の処理により、EVF417のバックライト554、およびディスプレイ418のバックライト574が点灯している。従って、液晶パネル553および液晶パネル573に表示された被写体画像が、ユーザに見える所定の明るさで表示される。
【0172】
以上のようにして、CCD442から取り込まれた被写体画像がEVF417とディスプレイ418に同時に表示される。なお、実際には、被写体画像は、例えば、30fpsで取り込まれる。従って、この場合、図14の両表示処理は、1秒間に30回実行される。
【0173】
なお、図12のステップS206において、APC回路512が最適化した後の画像の解像度は、図13のステップS246および図14のステップS286において、APC回路512が最適化した後の解像度より、3倍、解像度が高い。その理由を、以下に説明する。
【0174】
ディスプレイモードおよび両表示モードの場合、ディスプレイ418に画像を表示させる。ディスプレイ418は、カラー表示であるため、1つの色を表現するために、赤(R)、緑(G)、青(B)のカラーフィルタに対応する3つの画素電極(n,n+1,n+2)を必要とする。ディスプレイモードおよび両表示モードの場合、EVF417に供給される画像信号もRGB信号なので、モノクロのEVF417に表示される画像も、3つの画素電極(n,n+1,n+2)で1つの輝度を表現することになる。これに対して、EVFモードの場合、色を表現する必要がないため、1つの画素電極で1つの輝度を表現することができる。すなわち、画素電極(n,n+1,n+2)のそれぞれで、画像データに合わせて輝度を設定することができる。その分、3倍だけ、解像度を上げることが可能となる。
【0175】
従って、APC回路512は、EVFモードの場合、ディスプレイモードや両表示モードの場合よりも3倍だけ高解像度になるように、輝度信号(Y信号)を最適化する。APC回路用データ601B、APC回路用データ602B、およびAPC回路用データ603Bが、APC回路512に、このような動作を実行させる。これにより、ユーザは、より高解像度の被写体画像(動画)を確認して、撮影することができる。
【0176】
ところで、以上の説明においては、EVF417がモノクロ表示の場合を例にして説明したが、本発明はEVF417がカラー表示の場合にも適用可能である。この場合も、DSC410の基本的な構成は、図4および図5に示された通りである。ただし、EVF417がカラー表示の場合、LCD信号処理部446の内部構成、およびEVF417の液晶パネルが、図6とは異なるものとなる。
【0177】
図15は、カラー表示のEVF417の場合の、LCD信号処理部446、LCD回路駆動部447、EVF417、およびディスプレイ418の構成例である。図15に示されるように、カラー表示のEVF417の場合、図6に示されていたスイッチ514が消去され、APC回路512から出力される輝度信号(Y信号)およびカラーゲイン制御部513から出力される色差信号(Cr,Cb信号)は、RGBマトリックス回路515に入力される。
【0178】
また、図15においては、液晶パネル701は、液晶パネル553とは異なり、ソース線、ゲート線、および画素電極を含む基板、2枚の偏光フィルム、液晶層、並びにカラーフィルムを含んでいる。カラーフィルムを含むようにすることにより、EVF417はカラーの画像を表示することが可能となる。
【0179】
また、以上の説明においては、本発明をDSC410に適用した場合を例にして説明したが、本発明は、DSC410以外の装置、例えば、カメラ一体型ビデオテープレコーダに適用することができる。図16は、本発明を適用したカメラ一体型ビデオテープレコーダの構成例を表している。
【0180】
図16において、レンズ部901、絞り902、CCD903、アナログ信号処理部904、A/D変換部905、デジタル信号処理部906、LCD信号処理部907、LCD駆動部908、EVF909、ディスプレイ910、撮像系コントロール回路914、AFモータズームモータ915、電源コントロール回路922、電池923、フラッシュメモリ925、USBコントローラ926、USBコネクタ927、インタフェース928、ドライブ929、磁気ディスク941、光ディスク942、光磁気ディスク943、半導体メモリ944、および表示制御用データ951はそれぞれ、図5のレンズ部412、絞り441、CCD442、アナログ信号処理部443、A/D変換部444、デジタル信号処理部445、LCD信号処理部446、LCD駆動部447、EVF417、ディスプレイ418、撮像系コントロール回路451、AFモータズームモータ452、電源コントロール回路463、電池464、フラッシュメモリ466、USBコントローラ467、USBコネクタ468、インタフェース469、ドライブ470、磁気ディスク481、光ディスク482、光磁気ディスク483、半導体メモリ484、および表示制御用データ491と同様の構成である。
【0181】
図16において、マイコン921は、操作部924からの信号入力に基づいて各回路を統括制御する制御部であり、EVF909およびディスプレイ910における表示の制御、オートフォーカス(AF)演算、および自動露出(AE)演算等を行う。また、マイコン921は、EVF909およびディスプレイ910に表示する画像を最適化するための表示制御用データ951を記憶し、モード(EVFモード、ディスプレイモード、および両表示モード)が切り替えられた場合、モードに対応するデータをLCD信号処理部907およびLCD駆動回路908に供給する。
【0182】
操作部924は、ユーザにより入力された操作に対応する操作信号をマイコン921に通知する。ユーザにより操作部924が操作され、記録開始の指示が入力されると、記録開始信号が発せられる。マイコン921は、記録開始信号を検知し、撮像系コントロール回路914にコマンドを送る。撮像系コントロール回路914は、AFモータズームモータ915を介してフォーカス制御を行うとともに、絞り902やCCD903での電荷蓄積時間を制御することにより露出制御を行う。また、マイコン921は、エンコーダ/デコーダ911にもコマンドを送る。エンコーダ/デコーダ911は、デジタル信号処理部906内部のメモリ上の画像データを、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)形式(その他の所定の形式であってもよい)に従って符号化し、記録再生部912を介して、テープ913に記録する処理を開始する。また、ユーザにより操作部924が操作され、記録終了の指示が入力されると、マイコン921は、エンコーダ/デコーダ911にコマンドを送る。エンコーダ/デコーダ911は、画像データの符号化を終了する。
【0183】
また、操作部924に再生開始の指示が入力された場合、記録再生部921は、マイコン921からのコマンドに従って、テープ913から画像データを読み出し、エンコーダ/デコーダ911に供給する処理を開始する。エンコーダ/デコーダ911は、記録再生部912から供給された画像データを復号処理し、デジタル信号処理部906内部のメモリに記憶させる処理を開始する。この画像データは、デジタル信号処理部906内部のメモリから、LCD信号処理部907により読み出され、所定の処理が施され、LCD駆動回路908を介して、ディスプレイ910に表示される。ユーザは、これにより、テープ913に記録された画像(動画)を確認することができる。また、操作部924に再生終了の指示が入力された場合、記録再生部921は、マイコン921からのコマンドに従って、テープ913から画像データを読み出し、エンコーダ/デコーダ911に供給する処理を終了する。エンコーダ/デコーダ911は、記録再生部912から供給された画像データを復号処理し、デジタル信号処理部906内部のメモリに記憶させる処理を終了する。
【0184】
このカメラ一体型ビデオテープレコーダにおいても、DSC410と同様にして、LCD信号処理部907、LCD駆動回路908、EVF909、ディスプレイ910、およびマイコン921が動作し、EVFモード、ディスプレイモード、および両表示モードが実現される。
【0185】
なお、本発明は、上記したDSC410やカメラ一体型ビデオテープレコーダの他、EVFと直視型モニタを有するあらゆる装置に適用可能である。さらにまた、本発明は、同一画素数の液晶ディスプレイから構成される表示手段を、任意の個数備えた装置に適用させることも可能である。
【0186】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は、もちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理を含むものである。
【0187】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【0188】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、複数の表示手段に、画像を表示することができる。
【0189】
また、本発明によれば、低コストで、複数の表示手段のそれぞれにより好適な画像を表示させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のEVFおよびディスプレイへの表示の制御を説明するための図である。
【図2】従来のEVFおよびディスプレイへの表示の制御を説明するための他の図である。
【図3】従来のEVFおよびディスプレイへの表示の制御を説明するためのさらに他の図である。
【図4】本発明を適用したデジタルスチルカメラの外観の構成例を示す斜視図である。
【図5】図4のデジタルスチルカメラの内部の構成例を示すブロック図である。
【図6】図5の一部分の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図7】表示制御用データの例を示す図である。
【図8】デジタルスチルカメラの切り替え処理を説明するフローチャートである。
【図9】図8のステップS101を詳細に説明するフローチャートである。
【図10】図8のステップS103を詳細に説明するフローチャートである。
【図11】図8のステップS105を詳細に説明するフローチャートである。
【図12】デジタルスチルカメラのEVF表示処理を説明するフローチャートである。
【図13】デジタルスチルカメラのディスプレイ表示処理を説明するフローチャートである。
【図14】デジタルスチルカメラの両表示処理を説明するフローチャートである。
【図15】図5の一部分の詳細な構成例を示す他のブロック図である。
【図16】図本発明を適用したカメラ一体型ビデオテープレコーダの構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
417 EVF, 418 ディスプレイ, 446 LCD信号処理部, 447LCD駆動回路, 461 マイコン, 491 表示制御用データ, 511AGC回路, 512 APC回路, 513 カラーゲイン制御部, 514 スイッチ, 515 RGBマトリックス, 516 γ補正回路, 517 D/A変換部, 531 RGBドライバ, 532 タイミングジェネレータ, 601 EVF用データ, 602 ディスプレイ用データ, 603 両表示用データ
Claims (6)
- 同一画素数の複数の表示手段を備える表示装置において、
前記複数の表示手段のうち、画像を表示させる前記表示手段を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された前記表示手段用の補正用データに基づいて、前記画像を補正する補正手段と、
前記選択手段により選択された前記表示手段を駆動し、前記補正手段により補正された前記画像を、前記選択手段により選択された前記表示手段に表示させる駆動手段と
を備えることを特徴とする表示装置。 - 前記複数の表示手段は、第1の表示手段と第2の表示手段とにより構成され、
前記選択手段は、前記第1の表示手段と前記第2の表示手段の一方、または前記第1の表示手段および前記第2の表示手段の両方を、前記画像を表示させる前記表示手段として選択し、
前記第1の表示手段に前記画像を表示させる場合、前記第2の表示手段に前記画像を表示させる場合、並びに前記第1の表示手段および前記第2の表示手段の両方に前記画像を表示させる場合、それぞれで、前記補正手段は、異なる前記補正用データに基づいて、前記画像を補正する
ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。 - 前記第1の表示手段は、モノクロで前記画像を表示し、
前記第2の表示手段は、カラーで前記画像を表示する
ことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。 - 前記選択手段により前記第1の表示手段だけが前記画像を表示する前記表示手段として選択された場合、前記補正手段は、前記画像をYCrCb信号として出力し、
前記選択手段により前記第2の表示手段だけが前記画像を表示する前記表示手段として選択された場合、および前記選択手段により前記第1の表示手段と第2の表示手段の両方が、前記画像を表示する前記表示手段として選択された場合、前記補正手段は、前記画像をRGB信号として出力する
ことを特徴とする請求項3に記載の表示装置。 - 被写体を撮像する撮像手段をさらに備え、
前記補正手段は、前記撮像手段により撮像された前記被写体の前記画像を補正する
ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。 - 同一画素数の複数の表示手段を備える表示装置の表示方法において、
前記複数の表示手段のうち、画像を表示させる前記表示手段を選択する選択ステップと、
前記選択ステップの処理により選択された前記表示手段用の補正用データに基づいて、前記画像を補正する補正ステップと、
前記選択ステップの処理により選択された前記表示手段を駆動し、前記補正ステップの処理により補正された前記画像を、前記選択ステップの処理により選択された前記表示手段に表示させる駆動ステップと
を含むことを特徴とする表示方法。
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Cited By (2)
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JP2007135032A (ja) * | 2005-11-11 | 2007-05-31 | Casio Comput Co Ltd | 撮像装置及び画像再生方法 |
US8737732B2 (en) | 2011-01-31 | 2014-05-27 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Image processing device |
-
2003
- 2003-01-23 JP JP2003015180A patent/JP2004229005A/ja active Pending
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