JP2004228988A - ブートストラップ回路 - Google Patents

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Masakazu Tsunezawa
正和 経澤
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Abstract

【課題】トランジスタのゲート電位を電源電圧以下に設定することができるブートストラップ回路を得ることを目的とする。
【解決手段】NMOSトランジスタ11の基板端子をNMOSトランジスタ11のソースに接続し、制御回路13がホールド期間中は制御電圧Vcntl(ブートストラップ電圧Vreg+NMOSトランジスタ11の閾値電圧VTHn)をNMOSトランジスタ11のゲートに印加し、サンプリング期間中はグランド電位をNMOSトランジスタ11のゲートに印加する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、CMOS半導体集積回路のサンプル・アンド・ホールド回路(以下、S/H回路と称する)に適用されるブートストラップ回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のブートストラップ回路は、ホールド期間中はS/H回路のサンプリングスイッチをオフする一方、サンプリング期間中はS/H回路のサンプリングスイッチをオンするとともに、そのサンプリングスイッチのオン抵抗を一定にして低歪特性を実現している。
なお、ブートストラップ回路は、ホールド期間になると、ブートストラップキャパシタに接続されるNMOSトランジスタをオンすることにより、ある一定の電源電圧をブートストラップキャパシタに印加して、そのブートストラップキャパシタを充電し、サンプリング期間になると、そのNMOSトランジスタをオフすることにより、ブートストラップキャパシタの端子間電圧であるブートストラップ電圧と入力電圧(サンプリングスイッチのソース電位)の加算電圧をサンプリングスイッチのゲートに印加する。
【0003】
しかし、ホールド期間中にブートストラップキャパシタに所望の電荷を充電するためには、ブートストラップキャパシタに接続されるNMOSトランジスタのゲートに、「ブートストラップ電圧+NMOSトランジスタの閾値」の電圧を印加する必要がある。通常、このゲート電圧は電源電圧より高い値である。
そのため、ブートストラップキャパシタに確実にブートストラップ電圧まで電荷を充電するには、チャージポンプ昇圧回路を用いて、そのNMOSトランジスタのゲート電位を生成し、NMOSトランジスタのゲート電位を電源電圧より高める必要がある(以下の非特許文献1を参照)。
【0004】
【非特許文献1】
Abo and Gray,A 1.5−V,10−bit,14.3−MS/s CMOS Pipeline Analog−to−Digital Converter,IEEE Journal of Solid−StateCircuits,vol.34,no.5,May 1999,pp.599−606
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のブートストラップ回路は以上のように構成されているので、ホールド期間中に所望のブートストラップ電圧をブートストラップキャパシタに充電するには、NMOSトランジスタのゲート電位を電源電圧より高める必要がある。しかし、回路中に電源電圧を越える端子が存在すると、過渡的に過大電圧が印加される可能性があるため、回路の長期信頼性が著しく低下するなどの課題があった。
【0006】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、トランジスタのゲート電位を電源電圧以下に設定することができるブートストラップ回路を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るブートストラップ回路は、NMOSトランジスタの基板端子を当該NMOSトランジスタのソースに接続し、電圧印加手段がホールド期間中はNMOSトランジスタの閾値電圧とブートストラップ電圧との加算電圧をNMOSトランジスタのゲートに印加し、サンプリング期間中はグランド電位をNMOSトランジスタのゲートに印加するようにしたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるブートストラップ回路が使用されるS/H回路を示す構成図であり、図において、ブートストラップ回路1はホールド期間中(PH1=L,PH2=H)にはサンプリングスイッチM11p,M11nをオフし、サンプリング期間中(PH1=H,PH2=L)にはサンプリングスイッチM11p,M11nをオンする。これにより、ホールド期間中にはサンプリングキャパシタCsp,Csnに蓄えられている電荷がホールドキャパシタChp,Chnに移動されて蓄積され、サンプリング期間中には入力電圧Vinp,Vinnが電荷としてサンプリングキャパシタCsp,Csnに蓄され、ホールドキャパシタChp,Chnの端子電圧が短絡されてリセットされる。
【0009】
図2はブートストラップ回路1の内部を示す構成図であり、図において、NMOSトランジスタ11はドレインに電源電圧AVDDが印加され、ソースがキャパシタ12の一端に接続され、基板端子(bulk端子)がソースに接続されている。制御回路13はNMOSトランジスタ11のゲートに電圧を印加する電圧印加手段を構成し、ホールド期間中は制御電圧Vcntl(ブートストラップ電圧Vreg+NMOSトランジスタ11の閾値電圧VTHn)をNMOSトランジスタ11のゲートに印加し、サンプリング期間中はグランド電位をNMOSトランジスタ11のゲートに印加する。
【0010】
NMOSトランジスタ14はホールド期間中に限りオンし、NMOSトランジスタ15はサンプリング期間中に限りオンする。なお、NMOSトランジスタ14,15から第1の切換手段が構成されている。
PMOSトランジスタ16はサンプリング期間中に限りオンし、NMOSトランジスタ17はホールド期間中に限りオンする。なお、PMOSトランジスタ16及びNMOSトランジスタ17から第2の切換手段が構成されている。
【0011】
PMOSトランジスタ18はホールド期間中に限りオンし、NMOSトランジスタ19はサンプリング期間中に限りオンし、NMOSトランジスタ20はサンプリング期間中に限りオンし、NMOSトランジスタ21は電源電圧AVDDが印加されているときオンする。
なお、図3(a)はホールド期間中におけるブートストラップ回路1のトランジスタの開閉状態を示し、図3(b)はサンプリング期間中におけるブートストラップ回路1のトランジスタの開閉状態を示している。
【0012】
次に動作について説明する。
まず、S/H回路のサンプリングキャパシタCsp,Csnに蓄えられている電荷をホールドキャパシタChp,Chnに移動して、その電荷をホールドキャパシタChp,Chnに蓄積するホールド期間は、クロックPH1がL、クロックPH2がHになるので、NMOSトランジスタ14はオンし、NMOSトランジスタ19はオフし、PMOSトランジスタ18はオンする。
したがって、PMOSトランジスタ16のゲートには電源電圧AVDDが印加されるので、PMOSトランジスタ16はオフする。また、このとき、NMOSトランジスタ17はオンする。
よって、ホールド期間は、S/H回路のサンプリングスイッチM11p,M11nのゲートにはグランド電位が印加されるため、サンプリングスイッチM11p,M11nはオフする。
【0013】
この際、制御回路13は、サンプリング期間に移行すると、サンプリングスイッチM11p,M11nのゲートに一定の電圧、即ち、サンプリングスイッチM11p,M11nのゲートにゲート電圧Vg(入力電圧Vinp(またはVinn)+ブートストラップ電圧Vreg)を印加することにより、サンプリングスイッチM11p,M11nのオン抵抗を一定にして低歪特性を実現する必要があるため、ホールド期間中では、キャパシタ12の端子間電圧がブートストラップ電圧Vregになるまで、NMOSトランジスタ11をオンして、電源電圧AVDDをキャパシタ12に接続する。
【0014】
即ち、制御回路13は、ホールド期間中は制御電圧Vcntl(ブートストラップ電圧Vreg+NMOSトランジスタ11の閾値電圧VTHn)をNMOSトランジスタ11のゲートに印加する。ここで、制御電圧Vcntlがブートストラップ電圧Vreg+NMOSトランジスタ11の閾値電圧VTHnより低い場合、ブートストラップ電圧Vregだけ電荷をキャパシタ12に蓄積することができない。
【0015】
なお、従来例のようにNMOSトランジスタ11の基板端子がソースに接続されていない場合、NMOSトランジスタ11のソース電位が基板電位よりも高くなり、基板効果(body effect)が発生するため、NMOSトランジスタ11の閾値電圧VTHnが上昇する。したがって、ブートストラップ電圧Vregだけ電荷を確実にキャパシタ12に蓄積するには、通常、制御回路13がチャージポンプ昇圧回路を搭載して、NMOSトランジスタ11のゲート電位を電源電圧AVDDより高める必要がある。
この実施の形態1では、NMOSトランジスタ11の基板端子がソースに接続されているので、基板効果による閾値電圧VTHnの上昇が発生しない。よって、制御回路13がチャージポンプ昇圧回路を搭載する必要がなく、電源電圧AVDDより低い電位によってNMOSトランジスタ11のゲートを制御することが可能である。
【0016】
次に、S/H回路のサンプリングキャパシタCsp,Csnに入力電圧Vinp,Vinnを電荷として蓄積し、ホールドキャパシタChp,Chnの端子電圧を短絡してリセットするサンプリング期間は、クロックPH1がH、クロックPH2がLになるので、NMOSトランジスタ14はオフし、NMOSトランジスタ19はオンし、PMOSトランジスタ18はオフする。
NMOSトランジスタ19がオンすると、NMOSトランジスタ19のソース電位とドレイン電位が同じなるように電荷の移動が起り、ブートストラップキャパシタの電荷が保存されるので、「Vboot=NMOSトランジスタ19のソース電位+ブートストラップ電圧Vreg」となる。
その結果、PMOSトランジスタ16のソース−ゲート間電圧=Vboot>VTHpとなり、PMOSトランジスタ16はオンする。また、このとき、NMOSトランジスタ17はオフするので、NMOSトランジスタ15はオンする。よって、サンプリング期間は、S/H回路のサンプリングスイッチM11p,M11nのゲートには、ゲート電圧Vg(入力電圧Vinp(またはVinn)+ブートストラップ電圧Vreg)が印加されるため、サンプリングスイッチM11p,M11nがオンし、サンプリングスイッチM11p,M11nのオン抵抗が一定値に保たれる。
【0017】
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、NMOSトランジスタ11の基板端子をNMOSトランジスタ11のソースに接続し、制御回路13がホールド期間中は制御電圧Vcntl(ブートストラップ電圧Vreg+NMOSトランジスタ11の閾値電圧VTHn)をNMOSトランジスタ11のゲートに印加し、サンプリング期間中はグランド電位をNMOSトランジスタ11のゲートに印加するように構成したので、NMOSトランジスタ11のホールド期間中のゲート電位を電源電圧AVDD以下に設定することができる結果、回路の長期信頼性を高めることができる効果を奏する。
【0018】
実施の形態2.
図4はこの発明の実施の形態2によるブートストラップ回路を示す構成図であり、図において、図2と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
NMOSトランジスタ31はドレインにブートストラップ電圧Vregが印加され、ソースがキャパシタ12の一端に接続されている。制御回路32はNMOSトランジスタ31のゲートに電圧を印加する電圧印加手段を構成し、ホールド期間中は電源電圧AVDDをNMOSトランジスタ31のゲートに印加し、サンプリング期間中はグランド電位をNMOSトランジスタ31のゲートに印加する。トランスミッションゲート33はホールド期間になるとNMOSトランジスタ31の基板端子をNMOSトランジスタ31のソースに接続し、トランスミッションゲート34はサンプリング期間になるとNMOSトランジスタ31の基板端子をグランドに接続する。なお、トランスミッションゲート33,34から第3の切換手段が構成されている。
【0019】
上記実施の形態1では、NMOSトランジスタ11の基板端子が常時ソースに接続されているものについて示したが、ホールド期間中はNMOSトランジスタ31の基板端子をソースに接続し、サンプリング期間中はNMOSトランジスタ31の基板端子をグランドに接続するようにしてもよい。
即ち、ホールド期間中は、トランスミッションゲート33がオンになることによってNMOSトランジスタ31の基板端子をソースに接続する。これにより、上記実施の形態1と同様に、基板効果による閾値電圧VTHnの上昇を防止することができる。
【0020】
一方、サンプリング期間中は、トランスミッションゲート34がオンになることによってNMOSトランジスタ31の基板端子をグランドに接続する。
上記実施の形態1のように、NMOSトランジスタ31の基板端子をソースに接続した場合、サンプリング期間中は、キャパシタの端子電圧であるVbootがブートストラップ電圧Vregより高くなるため、NMOSトランジスタ31の基板端子−ドレイン間のpn接合が順方向バイアスとなる。
Vboot=Vinp(またはVinn)+Vreg>Vreg
この実施の形態2では、上記のようにサンプリング期間中は、NMOSトランジスタ31の基板端子をグランドに接続するので、NMOSトランジスタ31の基板端子−ドレイン間のpn接合が順方向バイアスになるのを防止することができる。
【0021】
実施の形態3.
図5はこの発明の実施の形態3によるブートストラップ回路を示す構成図であり、図において、図2と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
NMOSトランジスタ41(第2のNMOSトランジスタ)はドレインに電源電圧AVDDが印加され、ソースがキャパシタ42(第2のキャパシタ)の一端に接続されている。接続スイッチであるNMOSトランジスタ43はホールド期間中に限りキャパシタ12,42の他端をグランドに接続する。
なお、NMOSトランジスタ11,41の基板端子はNMOSトランジスタ41のソースに接続されている。
【0022】
上記実施の形態1では、NMOSトランジスタ11の基板端子がソースに接続されているものについて示したが、NMOSトランジスタ11,キャパシタ12及びNMOSトランジスタ14のレプリカ回路として、NMOSトランジスタ41,キャパシタ42及びNMOSトランジスタ43を設け、NMOSトランジスタ11,41の基板端子をNMOSトランジスタ41のソースに接続するようにしてもよい。
【0023】
即ち、上記実施の形態1の場合、Vboot端子に接続される素子数が多数に上るため、Vboot端子に付加される寄生容量が大きくなる。Vboot端子に付加される寄生容量が大きくなると、ホールド期間中にキャパシタ12に充電される電荷が、サンプリング期間になるとVboot端子に接続されている多数の素子数に再配分されて、キャパシタ12の端子間電圧が減少する。
そこで、この実施の形態3では、サンプリング期間におけるキャパシタ12の端子間電圧の減少を防止するために、NMOSトランジスタ11の基板端子をレプリカ回路であるNMOSトランジスタ41のソースに接続して、Vboot端子に付加される寄生容量を小さくしている。
よって、この実施の形態3によれば、サンプリング期間におけるキャパシタ12の端子間電圧の減少を防止することができる効果を奏する。
【0024】
実施の形態4.
図6はこの発明の実施の形態4によるブートストラップ回路を示す構成図であり、図において、図4と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
NMOSトランジスタ44(第2のNMOSトランジスタ)はドレインにブートストラップ電圧Vregが印加され、ソースがキャパシタ42の一端に接続されている。
【0025】
上記実施の形態2では、ホールド期間中はNMOSトランジスタ31の基板端子をNMOSトランジスタ31のソースに接続し、サンプリング期間中はNMOSトランジスタ31の基板端子をグランドに接続するものについて示したが、NMOSトランジスタ31,キャパシタ12及びNMOSトランジスタ14のレプリカ回路として、NMOSトランジスタ44,キャパシタ42及びNMOSトランジスタ43を設け、ホールド期間中はトランスミッションゲート33によってNMOSトランジスタ31,44の基板端子をNMOSトランジスタ44のソースに接続し、サンプリング期間中はトランスミッションゲート34によってNMOSトランジスタ31,44の基板端子をグランドに接続するようにしてもよい。
【0026】
即ち、上記実施の形態2の場合、Vboot端子に接続される素子数が多数に上るため、Vboot端子に付加される寄生容量が大きくなる。Vboot端子に付加される寄生容量が大きくなると、ホールド期間中にキャパシタ12に充電される電荷が、サンプリング期間になるとVboot端子に接続されている多数の素子数に再配分されて、キャパシタ12の端子間電圧が減少する。
そこで、この実施の形態4では、サンプリング期間におけるキャパシタ12の端子間電圧の減少を防止するために、ホールド期間中にはNMOSトランジスタ31の基板端子をレプリカ回路であるNMOSトランジスタ44のソースに接続して、Vboot端子に付加される寄生容量を小さくしている。
よって、この実施の形態4によれば、サンプリング期間におけるキャパシタ12の端子間電圧の減少を防止することができる効果を奏する。
【0027】
実施の形態5.
図7はこの発明の実施の形態5によるブートストラップ回路を示す構成図であり、図において、図2と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
NMOSトランジスタ51はドレインに電源電圧AVDDが印加され、ソースがキャパシタ12の一端に接続されている。図7のNMOSトランジスタ51の基板端子はソースに接続されていてないが、図2のNMOSトランジスタ11と同様にNMOSトランジスタ51の基板端子がソースに接続されていてもよい。
PMOSトランジスタ52,53はサンプリング期間になると、NMOSトランジスタ51のソース電位を高めるソースフォロア回路を構成している。
【0028】
この実施の形態5では、ホールド期間においては、制御回路13が上記実施の形態1よりも小さい制御電圧Vcntl2(ブートストラップ電圧Vreg2+NMOSトランジスタ51の閾値電圧VTHn)をNMOSトランジスタ51のゲートに印加する。即ち、Vreg2<Vregである。
これにより、ホールド期間中にキャパシタ12に蓄積される電荷が少なくなるため、ブートストラップ電圧Vreg2が上記実施の形態1におけるブートストラップ電圧Vregより低くなる。
【0029】
しかし、この実施の形態5では、サンプリング期間において、ソースフォロア回路を構成しているPMOSトランジスタ52,53がNMOSトランジスタ51のソース電位、即ち、ブートストラップ電圧Vreg2を高めるので、上記実施の形態1と同様のゲート電圧VgをS/H回路のサンプリングスイッチM11p,M11nのゲートに印加することができる。
これにより、上記実施の形態1よりもNMOSトランジスタ51のゲートに印加する制御電圧Vcntl2を小さくすることができる効果を奏する。
【0030】
実施の形態6.
図8はこの発明の実施の形態6によるブートストラップ回路を示す構成図であり、図において、図2と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
PMOSトランジスタ61はドレインにブートストラップ電圧Vregが印加され、ソースがキャパシタ12の一端に接続され、基板端子に電源電圧AVDDが印加されている。制御回路62はPMOSトランジスタ61のゲートに電圧を印加する電圧印加手段を構成し、ホールド期間中はグランド電位をPMOSトランジスタ61のゲートに印加し、サンプリング期間中は電源電圧AVDDをPMOSトランジスタ61のゲートに印加する。
なお、図8のPMOSトランジスタ61のソースは、PMOSトランジスタ16のソースと直接接続されているが、サンプリング期間におけるPMOSトランジスタのソース電位を高める図7のようなソースフォロア回路を介して、PMOSトランジスタ16のソースと接続するようにしてもよい。
【0031】
この実施の形態6では、ホールド期間になると、制御回路62がグランド電位をPMOSトランジスタ61のゲートに印加することにより、PMOSトランジスタ61をオンにして、キャパシタ12の電荷がブートストラップ電圧Vregになるまで充電する。
一方、サンプリング期間になると、制御回路62が電源電圧AVDDをPMOSトランジスタ61のゲートに印加することにより、PMOSトランジスタ61をオフにして、上記実施の形態1と同様のゲート電圧VgをS/H回路のサンプリングスイッチM11p,M11nのゲートに印加する。
【0032】
この実施の形態6によれば、制御回路62がPMOSトランジスタ61のゲートにグランド電位を印加するだけで、ホールド期間中にキャパシタ12に電荷を充電することができる効果を奏する。
【0033】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、NMOSトランジスタの基板端子を当該NMOSトランジスタのソースに接続し、電圧印加手段がホールド期間中はNMOSトランジスタの閾値電圧とブートストラップ電圧との加算電圧をNMOSトランジスタのゲートに印加し、サンプリング期間中はグランド電位をNMOSトランジスタのゲートに印加するように構成したので、NMOSトランジスタのホールド期間中のゲート電位を電源電圧以下に設定することができる結果、回路の長期信頼性を高めることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1によるブートストラップ回路が使用されるS/H回路を示す構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1によるブートストラップ回路を示す構成図である。
【図3】ブートストラップ回路のトランジスタの開閉状態を示す説明図である。
【図4】この発明の実施の形態2によるブートストラップ回路を示す構成図である。
【図5】この発明の実施の形態3によるブートストラップ回路を示す構成図である。
【図6】この発明の実施の形態4によるブートストラップ回路を示す構成図である。
【図7】この発明の実施の形態5によるブートストラップ回路を示す構成図である。
【図8】この発明の実施の形態6によるブートストラップ回路を示す構成図である。
【符号の説明】
1 ブートストラップ回路、11 NMOSトランジスタ、12 キャパシタ、13 制御回路(電圧印加手段)、14 NMOSトランジスタ(第1の切換手段)、15 NMOSトランジスタ(第1の切換手段)、16 PMOSトランジスタ(第2の切換手段)、17 NMOSトランジスタ(第2の切換手段)、18 PMOSトランジスタ、19 NMOSトランジスタ、20 NMOSトランジスタ、21 NMOSトランジスタ、31 NMOSトランジスタ、32 制御回路(電圧印加手段)、33 トランスミッションゲート(第3の切換手段)、34 トランスミッションゲート(第3の切換手段)、41 NMOSトランジスタ(第2のNMOSトランジスタ)、42 キャパシタ(第2のキャパシタ)、43 NMOSトランジスタ(接続スイッチ)、44 NMOSトランジスタ(第2のNMOSトランジスタ)、51 NMOSトランジスタ、52,53 PMOSトランジスタ(ソースフォロア回路)、61 PMOSトランジスタ、62 制御回路(電圧印加手段)、Chp,Chn ホールドキャパシタ、Csp,Csn サンプリングキャパシタ、M11p,M11n サンプリングスイッチ、Vinp,Vinn 入力電圧。

Claims (8)

  1. ドレインに電源電圧が印加され、ソースがキャパシタの一端に接続されているNMOSトランジスタと、上記NMOSトランジスタのゲートに電圧を印加する電圧印加手段と、ホールド期間中は上記キャパシタの他端をグランドに接続し、サンプリング期間中は上記キャパシタの他端をサンプリングスイッチのソースに接続する第1の切換手段と、ホールド期間中は上記サンプリングスイッチのゲートをグランドに接続し、サンプリング期間中は上記サンプリングスイッチのゲートを上記キャパシタの一端に接続する第2の切換手段とを備えたブートストラップ回路において、上記NMOSトランジスタの基板端子を上記NMOSトランジスタのソースに接続し、上記電圧印加手段がホールド期間中は上記NMOSトランジスタの閾値電圧とブートストラップ電圧との加算電圧を上記NMOSトランジスタのゲートに印加し、サンプリング期間中はグランド電位を上記NMOSトランジスタのゲートに印加することを特徴とするブートストラップ回路。
  2. ドレインにブートストラップ電圧が印加され、ソースがキャパシタの一端に接続されているNMOSトランジスタと、上記NMOSトランジスタのゲートに電圧を印加する電圧印加手段と、ホールド期間中は上記キャパシタの他端をグランドに接続し、サンプリング期間中は上記キャパシタの他端をサンプリングスイッチのソースに接続する第1の切換手段と、ホールド期間中は上記サンプリングスイッチのゲートをグランドに接続し、サンプリング期間中は上記サンプリングスイッチのゲートを上記キャパシタの一端に接続する第2の切換手段とを備えたブートストラップ回路において、ホールド期間中は上記NMOSトランジスタの基板端子を上記NMOSトランジスタのソースに接続し、サンプリング期間中は上記NMOSトランジスタの基板端子をグランドに接続する第3の切換手段を設け、上記電圧印加手段がホールド期間中は電源電圧を上記NMOSトランジスタのゲートに印加し、サンプリング期間中はグランド電位を上記NMOSトランジスタのゲートに印加することを特徴とするブートストラップ回路。
  3. ドレインに電源電圧が印加され、ソースが第1のキャパシタの一端に接続されている第1のNMOSトランジスタと、上記第1のNMOSトランジスタのゲートに電圧を印加する電圧印加手段と、ホールド期間中は上記第1のキャパシタの他端をグランドに接続し、サンプリング期間中は上記第1のキャパシタの他端をサンプリングスイッチのソースに接続する第1の切換手段と、ホールド期間中は上記サンプリングスイッチのゲートをグランドに接続し、サンプリング期間中は上記サンプリングスイッチのゲートを上記第1のキャパシタの一端に接続する第2の切換手段とを備えたブートストラップ回路において、ドレインに電源電圧が印加され、ソースが第2のキャパシタの一端に接続されている第2のNMOSトランジスタと、ホールド期間中に限り上記第1及び第2のキャパシタの他端をグランドに接続する接続スイッチとを設け、上記第1及び第2のNMOSトランジスタの基板端子を上記第2のNMOSトランジスタのソースに接続し、上記電圧印加手段がホールド期間中は上記第1のNMOSトランジスタの閾値電圧とブートストラップ電圧との加算電圧を上記第1及び第2のNMOSトランジスタのゲートに印加し、サンプリング期間中はグランド電位を上記第1及び第2のNMOSトランジスタのゲートに印加することを特徴とするブートストラップ回路。
  4. ドレインに電源電圧が印加され、ソースが第1のキャパシタの一端に接続されている第1のNMOSトランジスタと、上記第1のNMOSトランジスタのゲートに電圧を印加する電圧印加手段と、ホールド期間中は上記第1のキャパシタの他端をグランドに接続し、サンプリング期間中は上記第1のキャパシタの他端をサンプリングスイッチのソースに接続する第1の切換手段と、ホールド期間中は上記サンプリングスイッチのゲートをグランドに接続し、サンプリング期間中は上記サンプリングスイッチのゲートを上記第1のキャパシタの一端に接続する第2の切換手段とを備えたブートストラップ回路において、ドレインに電源電圧が印加され、ソースが第2のキャパシタの一端に接続されている第2のNMOSトランジスタと、ホールド期間中に限り上記第1及び第2のキャパシタの他端をグランドに接続する接続スイッチと、ホールド期間中は上記第1及び第2のNMOSトランジスタの基板端子を上記第2のNMOSトランジスタのソースに接続し、サンプリング期間中は上記第1及び第2のNMOSトランジスタの基板端子をグランドに接続する第3の切換手段とを設け、上記電圧印加手段がホールド期間中は電源電圧を上記第1及び第2のNMOSトランジスタのゲートに印加し、サンプリング期間中はグランド電位を上記第1及び第2のNMOSトランジスタのゲートに印加することを特徴とするブートストラップ回路。
  5. ドレインに電源電圧が印加され、ソースがキャパシタの一端に接続されているNMOSトランジスタと、上記NMOSトランジスタのゲートに電圧を印加する電圧印加手段と、ホールド期間中は上記キャパシタの他端をグランドに接続し、サンプリング期間中は上記キャパシタの他端をサンプリングスイッチのソースに接続する第1の切換手段と、ホールド期間中は上記サンプリングスイッチのゲートをグランドに接続し、サンプリング期間中は上記サンプリングスイッチのゲートを上記キャパシタの一端に接続する第2の切換手段とを備えたブートストラップ回路において、サンプリング期間における上記NMOSトランジスタのソース電位を高めるソースフォロア回路を設け、上記電圧印加手段がホールド期間中は上記NMOSトランジスタの閾値電圧とブートストラップ電圧との加算電圧を上記NMOSトランジスタのゲートに印加し、サンプリング期間中はグランド電位を上記NMOSトランジスタのゲートに印加することを特徴とするブートストラップ回路。
  6. NMOSトランジスタの基板端子を上記NMOSトランジスタのソースに接続することを特徴とする請求項5記載のブートストラップ回路。
  7. ドレインにブートストラップ電圧が印加され、ソースがキャパシタの一端に接続されているPMOSトランジスタと、上記PMOSトランジスタのゲートに電圧を印加する電圧印加手段と、ホールド期間中は上記キャパシタの他端をグランドに接続し、サンプリング期間中は上記キャパシタの他端をサンプリングスイッチのソースに接続する第1の切換手段と、ホールド期間中は上記サンプリングスイッチのゲートをグランドに接続し、サンプリング期間中は上記サンプリングスイッチのゲートを上記キャパシタの一端に接続する第2の切換手段とを備えたブートストラップ回路において、上記PMOSトランジスタの基板端子に電源電圧を印加し、上記電圧印加手段がホールド期間中はグランド電位を上記PMOSトランジスタのゲートに印加し、サンプリング期間中は電源電圧を上記PMOSトランジスタのゲートに印加することを特徴とするブートストラップ回路。
  8. サンプリング期間におけるPMOSトランジスタのソース電位を高めるソースフォロア回路を設けることを特徴とする請求項7記載のブートストラップ回路。
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