JP2004228732A - 親機電話端末装置および電話端末システム - Google Patents

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Abstract

【課題】端末装置あるいは被呼者毎に留守録メッセージを、安全に記憶し再生することを可能とするインターネット電話システムを提供する。
【解決手段】インターネット網に接続された親機101、102は、被呼者あるいは、被呼者の子機102a、102b、202a、202bを着呼先として指示する呼制御データに基づき、当該着呼先子機に対して電話を転送する。被呼者が電話に応対できない場合、留守録モードに切り替え、被呼者に宛てたメッセージをパスワードとともに記憶する。そして、留守録があることを当該被呼者の子機にのみ通知する。かかる通知を受け、被呼者が自己の子機または親機にパスワードを入力すると、留守録メッセージが再生される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、親機電話端末装置および電話端末システムに関し、特に、留守録の秘匿性を高める際に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、家庭における電話機の留守録機能では、被呼者が誰であろうと、全てのメッセージが親機のメモリに記録されるのが一般的であった。
【0003】
また、特許文献1では、発呼者が秘密用件録音用パスワードを送ることによって用件を第三者に聞かれないで録音でき、被呼者が秘密用件再生用パスワードを入力することにより、秘密用件が再生できる留守番電話装置が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−46128号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の家庭における電話機の留守録機能においては、被呼者が誰であろうと、全てのメッセージが親機のメモリに記録されるため、それらを再生するとき、被呼者を特定することなく再生してしまい、発呼者からの機密を要する用件メッセージであっても、第三者への漏洩を防ぐことはできない。
【0006】
また、上記特許文献1に記載の方法を採用した場合でも、パスワードさえ入手できれば、誰でも秘密要件を再生することができ、第三者への漏洩防止を図る手法としては、未だ改良の余地のあるものであった。
【0007】
そこで、本発明は、発呼者からの用件メッセージを、被呼者のみが聞くことができる秘密保護機能を有する電話システムを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような問題を解決するために、着呼先子機電話端末装置に対して電話を転送する親機電話端末装置は、被呼者が電話に応対できない場合、留守録モードに切り替え、被呼者に宛てたメッセージを再生用パスワードとともに記憶する。そして、留守録があることを当該被呼者の子機にのみ通知する。かかる通知を受けて、被呼者が自己の子機または親機にパスワードを入力すると、留守録メッセージが再生されるものである。
【0009】
各請求項に係る発明の特徴は以下の通りである。
【0010】
請求項1の発明は、他の親機電話端末装置から受信した呼制御用情報に含まれた着呼先識別情報に基づいて、着呼を当該着呼先子機電話端末装置に自動転送する親機電話端末装置であって、自己の子機電話端末装置と通信を行うための通信手段と、前記着呼先子機電話端末装置と通信可能であるかを判定する通信判定手段と、通話情報を記憶する記憶手段と、前記着呼先電話端末装置が通信不可能であるとき、前記受信した呼制御用情報に含まれた着呼先識別情報に基づいて、着呼先と前記通話情報を対応づけて、前記記憶手段に記憶する記憶制御手段と、前記通話情報が記憶された旨を前記着呼先子機電話端末装置に通知する通知手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1に記載の親機電話端末装置において、前記記憶制御手段は、再生許諾用パスワードと前記通話情報を対応づけて、前記記憶手段に記憶し、前記記憶された通話情報を再生するとき、パスワードとして入力されたデータが、前記記憶手段に記憶された当該通話情報に対応した再生許諾用パスワードと一致するかを判定するパスワード判定手段と、前記入力されたデータが前記再生許諾用パスワードと一致するとき、前記パスワードに対応する通話情報を再生する通話情報再生手段とをさらに備えることを特徴とする。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1に記載の親機電話端末装置において、前記記憶制御手段は、前記記憶した通話情報に対応して再生許諾用パスワードを生成することを特徴とする。
【0013】
請求項4の発明は、請求項1に記載の親機電話端末装置において、前記記憶された通話情報が再生されたかを判定する既読判定手段と、通話情報が記憶された旨を通知する宛先を示す宛先情報を、前記着呼先識別情報と対応づけて記憶する宛先情報記憶手段と、前記記憶された通話情報が未だ再生されていないとき、当該通話情報の着呼先に対応した宛先情報を前記宛先情報記憶手段から抽出し、当該宛先に対し、通話情報が記憶された旨を通知する第2の通知手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
請求項5の発明は、請求項4に記載の親機電話端末装置において、ユーザからのデータ入力を可能とするデータ入力手段と、前記通話情報が記憶された旨を通知するとき、前記通知手段、あるいは、第2の通知手段のいずれかをユーザのデータ入力によって選択的に切り換える通知手段切り換え手段とを備え、前記通知手段、あるいは、第2の通知手段は、前記通知手段切り換え手段の選択に基づいて、前記通話情報が記憶された旨を通知することを特徴とする。
【0015】
請求項6の発明は、他の親機電話端末装置から受信した呼制御用情報に含まれた着呼先識別情報に基づいて、着呼を当該着呼先子機電話端末装置に自動転送する親機電話端末装置と、前記転送された着呼を受ける子機電話端末装置を備えた電話端末システムであって、前記親機電話端末装置は、
前記自己の子機電話端末装置と通信を行うための通信手段と、前記着呼先子機電話端末装置と通信可能であるかを判定する通信判定手段と、通話情報を記憶する記憶手段と、前記着呼先電話端末装置が応答不可であるとき、前記受信した呼制御用情報に含まれた着呼先識別情報に基づいて、着呼先と前記通話情報を対応づけて、前記記憶手段に記憶し、さらに、再生許諾用パスワードを前記通話情報に対応づけて、前記記憶手段に記憶する記憶制御手段と、前記通話情報が記憶された旨を前記着呼先子機電話端末装置に通知する通知手段と、前記記憶された通話情報を再生するとき、パスワードとして入力されたデータが、前記記憶手段に記憶された当該通話情報に対応した再生許諾用パスワードと一致するかを判定するパスワード判定手段と、前記入力されたデータが前記再生許諾用パスワードと一致するとき、前記パスワードに対応する通話情報を再生する通話情報再生手段とを備え、前記子機電話端末装置は、前記自己の親機電話端末装置と通信を行うための通信手段と、前記親機電話端末装置の通知手段からの通知に応じて、前記通話情報が記憶された旨を報知する報知手段と、前記記憶された通話情報を再生するとき、パスワードとしてデータを前記親機電話端末装置に送信するパスワードデータ送信手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
請求項7の発明は、請求項6に記載の電話端末システムにおいて、前記親機電話端末装置は、前記記憶された通話情報が再生されたかを判定する既読判定手段と、通話情報が記憶された旨を通知する宛先を示す宛先情報を、前記着呼先識別情報と対応づけて記憶する宛先情報記憶手段と、前記記憶された通話情報が未だ再生されていないとき、当該通話情報の着呼先に対応した宛先情報を前記宛先情報記憶手段から抽出し、当該宛先に対し、通話情報が記憶された旨を通知する第2の通知手段とを備えることを特徴とする。
【0017】
請求項8の発明は、請求項7に記載の電話端末システムにおいて、前記親機電話端末装置は、ユーザからのデータ入力を可能とするデータ入力手段と、前記通話情報が記憶された旨を通知するとき、前記通知手段、あるいは、第2の通知手段のいずれかをユーザのデータ入力によって選択的に切り換える通知手段切り換え手段とを備え、前記通知手段、あるいは、第2の通知手段は、前記通知手段切り換え手段の選択に基づいて、前記通話情報が記憶された旨を通知することを特徴とする。
【0018】
請求項9の発明は、他の親機電話端末装置から受信した呼制御用情報に含まれた着呼先識別情報に基づいて、通話情報を当該着呼先子機電話端末装置に自動転送する親機電話端末装置であって、自己の子機電話端末装置と通信を行うための通信手段と、前記着呼先電話端末装置が通話可能であるかを判定する通話判定手段と、前記通話情報を記憶する記憶手段と、前記着呼先電話端末装置が通話不可能であるとき、前記受信した呼制御用情報に含まれた着呼先識別情報に基づいて、着呼先と前記通話情報を対応づけて、前記記憶手段に記憶する通話情報を記憶する通話情報記憶手段と、通話情報が記憶された旨を通知する宛先を示す宛先情報を、前記着呼先識別情報と対応づけて記憶する宛先情報記憶手段と、当該通話情報の着呼先に対応した宛先情報を前記宛先情報記憶手段から抽出し、当該宛先に対し、通話情報が記憶された旨を通知する通知手段とを備えることを特徴とする。
【0019】
請求項10の発明は、請求項9に記載の親機電話端末装置において、前記記憶制御手段は、前記記憶した通話情報に対応して再生許諾用パスワードを生成し、当該パスワードと前記通話情報を対応づけて、前記記憶手段に記憶し、前記通知手段は、前記パスワードと共に、前記通話情報が記憶された旨を通知することを特徴とする。
【0020】
本発明の特徴は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。
【0021】
なお、請求項における親機電話端末装置の「通信手段」は実施の形態における無線処理部302が対応する。請求項における子機電話端末装置の「通信手段」は実施の形態における無線処理部402が対応する。請求項における親機電話端末装置の「記憶手段」は実施の形態におけるメモリ307が対応する。請求項における親機電話端末装置の「通信判定手段」,「記憶制御手段」,「通知手段」,「パスワード判定手段」は実施の形態におけるメイン処理部306が対応する。請求項における親機電話端末装置の「通話情報再生手段」は実施の形態における信号処理部303,コーデック処理部304,信号処理部305,メイン処理部306,音声出力部311が対応する。
【0022】
また、請求項における「パスワード」は、図9に示すフォーマットの内、子機ID、UserID、乱数の何れか、又は、これらの組合せが対応する。
【0023】
但し、以下の実施の形態は、あくまでも、本発明の一つの実施形態である。本発明ないし各構成要件の用語の定義は、以下の実施の形態に記載されたものに制限されるものではない。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0025】
図1は、本発明の実施形態を示すインターネット電話(以下、IP電話と呼ぶ)システムの構成を示すブロック図である。尚、同図には便宜上、親機101とその子機102a、102bと、通信相手先の親機201とその子機202a、202bを図示してある。
【0026】
図2は、IP電話システムにおける子機と親機の構成を示すブロック図である。図2を参照しながら、本IP電話システムの親機300(図1における101、201)と子機400(図1における102a、102b、202a、202b)のそれぞれの構成について説明する。
【0027】
まず、親機300の構成について説明する。
【0028】
親機300は、アンテナ301、無線処理部302、信号処理部303、コーデック処理部304、信号処理部305、メイン処理部306、メモリ307、通信制御部308、データ入力部309、音声入力部310、音声出力部311から構成されている。
【0029】
アンテナ301は、電波を介して子機400と信号を送受信する。無線処理部302は、D/A変換処理・A/D変換処理や、利用する通信方式に応じた変・復調処理を行う。信号処理部303、305は、誤り訂正処理などの信号処理を行う。コーデック処理部304は、音声データに対してA/D、D/A変換および符号・復号化処理を施す。
【0030】
メイン処理部306は、各処理部の制御を行うと共に、自己および通信相手を特定するための情報である電話番号やIPアドレス、自己および無線通信相手(自己の子機)を識別するための無線用ID、IP電話サービスを提供するプロバイダーの情報(例えば、図1に示すサーバ10aや10bのアドレス)等を記憶する、メモリ307を内部に持つ。
【0031】
自己および通信相手を特定するための情報は、通信相手を特定するための形式であれば、上記電話番号やIPアドレス以外に、メールアドレス形式などでも良い。
【0032】
前記自己識別用および無線通信先の無線用IDは、通信可能相手を識別するためのIDであり、親機、子機で共有して設定されるものである。
【0033】
通信制御部308は、インターネット網(公衆網)との接続に関する通信制御を行う。データ入力部309は、子機への転送を指示する入力、各種コマンドの入力等を行うためのものである。音声入力部310は、話者(ユーザ)の音声を入力して処理した後、音声データを出力する。音声出力部311は、音声データを処理して話者に音声を出力する。
【0034】
次に、子機400の構成について説明する。
【0035】
子機400は、アンテナ401、無線処理部402、信号処理部403、メイン処理部404、メモリ405、データ入力部406、音声入力部407、音声出力部408から構成されている。
【0036】
アンテナ401は、電波を介して親機300と信号を送受信する。無線処理部402は、D/A、A/D変換処理や、利用する通信方式に応じた変・復調処理等を行う。信号処理部403は、誤り訂正処理などの信号処理を行う。
【0037】
メイン処理部404は、音声信号のA/D変換、D/A変換、および各処理部の制御を行う。また、内部にメモリ405を備える。
【0038】
このメモリ405には、自己および通信相手を特定するための情報である電話番号やIPアドレス、自己および無線通信相手(自己の子機)を識別するための無線用ID、その他各種情報の他、IP電話サービスを提供するプロバイダーの情報(例えば、図1に示すサーバ10a、10bのアドレスなど)が格納されている。
【0039】
データ入力部406は、ペン入力部やキー操作部を備え、通話相手端末のアドレス(電話番号、メールアドレス形式、各種IDなど、通信相手が特定できるものであれば何でも良い)の入力や、各種コマンド等を入力する際に使用される。音声入力部407は、話者(ユーザ)の音声を入力して処理した後、音声データを出力する。音声出力部408は、音声データを処理して話者に音声を出力する。
【0040】
図3に、子機400のメモリ405に記憶される電話帳情報の構成を示す。なお、図3は、図1に示すAさん所有の子機102aに記憶された電話帳情報である。
【0041】
電話帳情報は、その子機のユーザ名(氏名)、その子機の親機の電話番号(電話番号)、その子機のID(子機ID)、その子機を使用するユーザのユーザID(UserID)から構成されており、これらが、ユーザ毎に区分して、メモリ405に記憶されている。
【0042】
図3に示す電話帳情報のうち、AさんとDさんは同じ子機を利用している。AさんとBさんとDさんの電話番号は、自己の親機の電話番号であるため、Nullとなっている。また、AさんとBさんとDさんの子機IDとUserIDは、後述の如く、一定期間毎に親機によって生成され更新記憶される。このうち、UserIDについては、ユーザが任意のタイミングで任意のIDを設定できるようにしても良い。
【0043】
Pさんの子機IDとUserIDは、過去にPさんと通信した際に呼制御データに含まれたPさんの子機IDとUserIDを取り込んだものである。後述の如く、ユーザは、呼制御データに自己の子機の子機IDとUserIDを含めるかを任意に決定することができる。そして、呼制御データに発呼元子機の子機IDとUserIDが含められている場合に、着呼先親機はこれを取り出して、着呼先子機にこれを送信する。これを受けて当該着呼先子機は、自己の電話帳にこれを登録する。
【0044】
図4に、親機300のメモリ307に記憶される電話帳情報の構成を示す。なお、図4は、図1に示す親機101に記憶された電話帳情報を示すものである。
【0045】
電話帳情報は、その親機に接続される子機のユーザ名(氏名)、その子機の親機の電話番号(電話番号)、その子機のID(子機ID)、その子機を使用するユーザのユーザID(UserID)、子機IDとUserIDの有効期間から構成されており、これらが、ユーザ毎に区分して、メモリ307に記憶されている。
【0046】
図4に示す電話帳情報のうち、子機102aと子機102bの電話番号は、これら子機102aと子機102bが自己の子機であるため、Nullとなっている。また、子機102aと子機102bの子機IDとUserIDは、後述の如く、一定期間毎に当該親機101によって生成され更新記憶される。このうち、UserIDについては、ユーザが任意のタイミングで任意のIDを設定できるようにしても良い。
【0047】
Pさんの子機IDとUserIDは、上記の如く、過去にPさんと通信した際に呼制御データに含まれたPさんの子機IDとUserIDを取り込んだものである。
【0048】
また、子機102aと子機102bの子機IDとUserIDの有効期間は、これらが更新される毎に当該親機101が設定したものである。この有効期間は、ユーザにより設定できるようにしても良い。なお、Pさんの子機IDとUserIDの有効期間は、Pさん側によって管理されるものであるので、Nullとなっている。
【0049】
上記図3および図4に示すUserIDは、上記の如くして、親機と子機に同じ値が登録される。このUserIDは、利用者を識別する値であり、後述する呼び出し音(音声、メロディー)の選択や、留守録メッセージ再生を許可する人の識別に利用される。
【0050】
また、上記の如く、子機IDやUserIDに有効期間を指定する情報を付加することによって、簡易的なセキュリティ機能を実現することができる。
【0051】
例えば、指定された有効期間が経過した後、対応する子機IDを変更あるいは消去することにより、このIDを利用した自動転送(後述する)などの機能を不可にすることができる。また、同様に指定された有効期間が経過した後、留守録メッセージ再生用のパスワードを変更することにより、セキュリティ効果を高めたり、有効期間を過ぎても再生されないメッセージを自動的に消去することもできる(後述する)。
【0052】
次に、Aさん所有の子機102aからCさん所有の子機202aへ通話を行う際の動作を、図7のフローチャートに従って説明する。
【0053】
Aさんが、子機102aの電話帳中からCさんを選択して発呼ボタンを操作すると(S101)、メイン処理部404は、Cさんの電話番号と子機IDおよびUserIDをメモリ405から読み出し、さらに、自己の親機101を特定するための無線用IDをメモリ405から読み出す。ただしこの際、Cさんの子機IDおよびUserIDは、図3に示す如く、電話帳に登録されていないので、メモリ405からはCさんの電話番号のみが読み出される。
【0054】
しかる後、メイン処理部404は、読み出した電話番号と無線用IDを組み合わせて通信用相手方電話番号データへと変換する。具体的には、無線用IDを通信パケットのヘッダ情報とし、相手方電話番号をデータ部として、通信用相手方電話番号データとする。
【0055】
そうして得た通信用相手方電話番号データは、信号処理部403へ出力される。
【0056】
信号処理部403は、自身の親機101との間の無線通信で利用される通信方式(例えば、Bluetooth、IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11e、IEEE802.11gなど無線通信の規格であれば何でも良い)に応じて、ヘッダ情報や誤り訂正符号を付加するなどして、適切な通信用相手方電話番号データへ変換し、無線処理部402へ出力する。
【0057】
無線処理部402は、利用する通信方式に応じた変調処理等を行った後、アンテナ401を通して、電波として通信用相手方電話番号データを送出する(S102)。
【0058】
この通信用相手方電話番号データは、自身の親機101のアンテナ301を通して、無線処理部302に受信される(S201)。親機101の無線処理部302は、受信した通信用相手方電話番号データを、利用する通信方式に応じて復調処理を行い、信号処理部303へ出力する。
【0059】
信号処理部303は、誤り訂正符号を利用して、通信用相手方電話番号データから誤りの無い相手方電話番号と無線用IDを抽出して、メイン処理部306へ出力する。
【0060】
メイン処理部306は、入力された無線用IDとメモリ307に記憶されている自己の無線用IDとを比較し(S202)、両者が一致する場合には、続く呼制御の処理を実行する。他方、両者が一致しない場合には、接続が拒否され、そのまま本処理を終了、あるいは、その旨を通知する応答データを信号処理部303に出力し、無線処理部302を介して、発信元である子機102aに返信し、本処理を終了する(S103)。
【0061】
呼制御の処理において、メイン処理部306は、子機102aから供給された相手方電話番号とメモリ307に記憶されている自己の電話番号とサーバのアドレス、自己のIPアドレスなどを、呼制御用データに組み込む。
【0062】
このとき、発呼者の意向により、発信端末である子機102aのIDと発呼者AさんのUserIDを相手方に知らせることもできる。
【0063】
例えば、親機101は、子機102aに対し、自身の子機IDと発呼者のUserIDを相手方に知らせるか否かの問い合わせを発する(S203)。これを受けて、ユーザが子機102aに了承の入力を行うと、これが親機101に転送される(S104)。しかして、発信端末である子機IDと発呼者のUserIDが呼制御用データに組まれる(S205)。このように生成された呼制御用データは、通信制御部308に出力される(S206)。
【0064】
通信制御部308では、呼制御用データにTCPあるいはUDP/IPヘッダ等を付加し、例えば、RJ45モジュラーインタフェースなどのインターネット網とのインタフェースを介して通信相手と呼制御を行う。
【0065】
次に、受信側の動作について説明する。
【0066】
呼制御用データを受信した相手方親機201は、受信した呼制御データに発呼元であるAさんの子機IDとユーザIDが含まれている場合、これらを呼制御データから取り出し、自己のメモリ307に、発信元親機101の電話番号(+81−3−3123−4567)とその子機102aの子機ID(UserA−TEL−1)とAさんのUserID(MR−A)を記憶する(S301)。
【0067】
呼制御により通信経路が確立すると、相手方親機201が呼び出される。ここで、着呼先子機であるCさんの子機の子機IDが呼制御データに含まれているか否かが判定される(S302)。
【0068】
この呼制御においては、上記のとおり、Cさんの子機の子機IDが呼制御データに含まれていないため、Cさんの子機202aには自動転送されず、親機201に応答した人が手動で、データ入力部から子機202aへ転送するための操作を行うことになる(S303)。
【0069】
以上の処理により、子機102aと子機202aとの通信が開始される。
【0070】
親機201から子機202aへ転送がなされた場合、通話に先立って相手方親機201からその子機202aに対して、親機201のメモリ307に記憶された発信元親機101の電話番号とその子機102aの子機IDとAさんのUserIDが送信される。このとき、自身の電話帳にも発信元親機101の電話番号とその子機102aのIDからなるデータが作成される。(S305)
すなわち、相手方親機201のメイン処理部306は、データ入力部309からの転送の操作により、メモリ307に記憶された発信元親機101の電話番号とその子機102aの子機IDとAさんのUserIDを抽出し、信号処理部303へ出力する。
【0071】
信号処理部303は、メイン処理部306を介してメモリ307から読み出した親機自身の無線用ID、発信元親機101の電話番号、子機102aの子機ID、AさんのUserIDに対し、これら親機201と子機202aとの間の無線通信で利用される通信方式に応じて、ヘッダ情報や誤り訂正符号を付加するなどして、適切な通信用電話番号データへ変換し、これを無線処理部302へ出力する。
【0072】
無線処理部302では、これを利用する通信方式に応じた変調処理等を行った後、通信用電話番号データを、アンテナ301を通して電波として子機202aに送出する。かかるデータは、子機202aのアンテナ401を通して無線処理部402によって受信される。無線処理部402は、受信した通信用電話番号データに対し、利用する通信方式に応じた復調処理を行い、信号処理部403へ出力する。
【0073】
信号処理部403は、通信用電話番号データから無線用IDを抽出し、これをメイン処理部404に出力する。メイン処理部404は入力された無線用IDとメモリ405に記憶された無線用IDを比較し、両者が一致する場合に、信号処理部403に通信用電話番号データの処理を指示する。
【0074】
指示を受けた信号処理部403は、受信した通信用電話番号データに誤り訂正を施し、通信用電話番号データから誤りの無い親機101の電話番号と子機102aの子機IDとAさんのUserIDのみを抽出してメイン処理部404へ出力する。
【0075】
メイン処理部404は、発信元親機101の電話番号と子機102aの子機IDとAさんのUserIDを、子機102aの情報として電話帳に登録する(S401)。
【0076】
図5(a)は、相手方子機202aの登録前の電話帳の状態を示している。また、図5(b)は、相手方子機202aの登録後の電話帳の状態を示している。
【0077】
同様の電話帳は、親機201のメモリ307にも作成され、保存されている。図6(a)は、相手方親機201の登録前の電話帳の状態を示している。図6(b)は、相手方親機201の登録後の電話帳の状態を示している。
【0078】
引き続いて、Aさんが子機102aの音声入力部407に対して発話を行う。このときの処理は、呼制御における信号処理部303までの処理と同様である。但し、このとき扱うデータは異なる(S402)。
【0079】
すなわち、発話した音声は、メイン処理部404でA/D変換などがなされた後、信号処理部403により、親機101との間の無線通信で利用される通信方式に応じて、ヘッダ情報や誤り訂正符号を付加するなどして適切な通信用音声データへ変換され、無線処理部402へ出力される。無線処理部402では、利用する通信方式に応じた変調処理等を行った後、アンテナ401を通して、電波として通信用音声データを送出する。
【0080】
この通信用音声データは、親機101のアンテナ301を通して無線処理部302により受信され、信号処理部303で処理された後、コーデック処理部304に出力される。
【0081】
コーデック処理部304において、所定の音声コーデック方式(例えば、PDC,PHS,CdmaOne、W−CDMA,Cdma4070などの通信方式で利用されるコーデック、あるいはG.711,G.729,G.729A、G723.1,G.726,G.722.1、AMR−WBなど)により圧縮される。もちろん非圧縮のままでも良い。
【0082】
コーデック処理部304により処理された音声データは、信号処理部305により、ヘッダ情報や誤り訂正符号を付加するなどして適切な音声データへ変換され、メイン処理部306へ出力される。
【0083】
その後、メイン処理部306に入力され、音声データをインターネット上で送受信するためのデータ構造(例えば、RTPヘッダ、UDPあるいはTCPヘッダ、IPヘッダなどが付与される)に変換される。変換されたデータは、通信制御部308を通してインターネット網へ出力され、通話相手である親機201へ送信される。
【0084】
上記のとおり、通信経路が確立された後の音声データの送信は、親機101を経由して行われるが、通話相手からの音声データの受信もまた親機101を経由して行われる。
【0085】
すなわち、親機101のメイン処理部306は、通信制御部308を通して受信した音声データから、RTPヘッダ、UDPあるいはTCPヘッダ、IPヘッダ等を取り除き、信号処理部305へ出力する。
【0086】
信号処理部305は、子機102aとの間の無線通信で利用される通信方式に応じて、ヘッダ情報や誤り訂正符号から、誤りのない音声部分のみを抽出し、コーデック処理部304へ出力する。コーデック処理部304は、所定の音声コーデックに応じた伸張方式により伸張処理した後、これを信号処理部303へ出力する。
【0087】
信号処理部303は、音声データと、メイン処理部306を介してメモリ307から読み出した無線通信相手を特定するための無線用IDに対し、子機102aとの間の無線通信で利用される通信方式に応じて、ヘッダ情報や誤り訂正符号を付加するなどして適切な通信用音声データへ変換し、これを無線処理部302へ出力する。
【0088】
無線処理部302は、利用する通信方式に応じた変調処理等を行った後、アンテナ301を通して、電波として通信用音声データを子機102aに送出する。かかるデータは、子機102aのアンテナ401を通して無線処理部402によって受信される。無線処理部402は、受信した通信用音声データに対し、利用する通信方式に応じた復調処理を行い、信号処理部403へ出力する。
【0089】
信号処理部403は、通信用音声データから無線用IDを抽出し、これをメイン処理部404に出力する。メイン処理部404は、入力された無線用IDと、メモリ405に記憶された無線用IDとを比較し、両者が一致する場合、信号処理部403に通信用音声データの処理を指示する。指示を受けた信号処理部403は、受信した通信用音声データに誤り訂正を施し、通信用音声データから誤りの無い音声部分のみを抽出して、音声データとしてメイン処理部404へ出力する。その後、メイン処理部404でD/A変換された音声は、音声出力部408から出力される。
【0090】
一方、入力された無線用IDとメモリ405に記憶された無線用IDとが一致しない場合、本処理は終了する。
【0091】
通話終了後、Cさんは子機202aのデータ入力部406から、ID送付指示を入力すると、それを受けた親機201は子機ID(UserC−TEL−1)とUserID(MR−C)を親機101へ送信する。親機101は、同IDを子機102aへ転送する。この結果、親機101と子機102aはCさんの同IDをアドレス帳へ登録する。
【0092】
次に、登録した子機IDを利用して、Cさん所有の子機202aからAさん所有の子機102aへ電話をかける処理について説明する。
【0093】
まず、上記と同様、音声通話を行う前に子機202aから相手方親機101に対し呼制御が実行される。ここで、通話相手の指定は、図5(b)に示す電話番号帳から“Aさん”を選択することによって行われる。これにより、Aさんの子機の子機IDとUserIDが呼制御データに含まれる。そして、この呼制御データが、Aさんの親機101に送信される。
【0094】
この呼制御用データを受信した親機101は(図7のS301)、メモリ307に保存されている電話番号帳(図4に示す)内の子機のIDを参照し(S302)、呼制御用データ中の相手の子機IDである“UserA−TEL−1“と同一である子機102aへ転送を行う(S304)。これにより、子機202aと子機102aの呼制御が完了し、通話が可能となる。
【0095】
次に、呼制御用データから被呼者のUserIDの“MR−A“を取得し、UserID“MR−A“専用の呼び出し音、あるいは、“MR−A“さんへの電話であることを告げる合成音声等を再生する。これらの呼び出し音に対して、誰かが応答すれば、Cさんとの通話が開始される。
【0096】
また、誰も応答しない場合には、親機101は留守録処理の実行を開始する。
【0097】
以下に、留守録処理について説明する。
【0098】
<留守録処理>
例えば、Cさん所有の子機202aから、Aさん所有の子機102aへ電話をかけた際に、子機102aに応答する人がいない等の理由により、通話が成り立たない場合、子機102aは、通話が不可能である旨の応答を、無線制御部402を介して親機101に送信する。親機101のメイン処理部306は、無線処理部302を介して、子機102aとの通話が不可能であることを認識する。
【0099】
あるいは、親機101のメイン処理部306は、子機102aからの応答の有無によって、子機102aとの間の通信が可能か否かを判別する。
【0100】
具体的には、親機101の無線処理部302から電波を送信した後、一定期間内に、子機102aからの応答がなかった場合、子機102aとの間の通信が不可能であると判別する。
【0101】
上記のように、親機101のメイン処理部306により、子機102aとの通話が不可能、あるいは、子機102aとの通信が不可能であると判別した場合、留守録処理を開始する。
【0102】
親機101は、メモリ307内に記憶している応答メッセージを、通信制御部308を通して発呼者に対して送信する。この際の音声の授受は、前述した音声通話の方法と同じであるので説明を省略する。
【0103】
応答メッセージの終了と共に、親機101のメイン処理部306はメッセージの録音を開始し、発呼者であるCさんはメッセージを音声入力部407に対して発話する。
【0104】
メッセージを受信した親機101では、メイン処理部306が、メモリ307に留守録情報を圧縮された音声のまま記憶する。図8に留守録時のメモリ使用例を示す。
【0105】
留守録時、メモリ307のヘッダ領域に、被呼者ID、録音日時から構成されるなどパスワードを記憶し、ボディ領域にメッセージ本体を記憶する。
【0106】
図9にヘッダ領域に記憶されるパスワードのフォーマットを示す。
【0107】
図9では、メッセージが“Aさん”(子機ID:“UserA−TEL−1”,UserID:“MR−A”)に宛てた、2002年11月1日午後12時34分に録音されたものであり、有効期間を2002年11月7日とすることを示しており、これらのデータと任意長の乱数とを組み合わせてパスワードとしている。
【0108】
自己の子機IDやUserIDは固定でも良く、乱数を組み合わせることにより、秘匿性が高められ、セキュリティ効果が強化される。
【0109】
また、更なるセキュリティ効果を向上させるために、このパスワードを暗号化するなどしてもよい。
【0110】
また、再生済みフラグは、留守録メッセージが再生されたか否かを示すものであり、“Yes”は再生済みであることを示し、“No”は当該留守録メッセージが未だ再生されていないことを示す。
【0111】
録音が終了すると、親機101は、子機102aに対して、“CさんからAさん宛てに留守録あり”との旨を通知する。具体的には、留守録終了後に、メイン処理部306が、子機102aへ通話転送時と同様に“CさんからAさん宛てに留守録あり”との旨を通知する。
【0112】
この通知は、親機101から子機102aに対するコマンドとして送信される。
【0113】
このコマンドを子機102aが認識すると、Aさん用の子機102aの留守録があることを示すLED(図示しない)が点滅する。個人専用のLEDがない場合には、単に留守録用のLEDが点滅する。
【0114】
このようにして、被呼者であるAさんに留守録があることを知らせる。
【0115】
録音されたメッセージは、以下の方法によって読み出すことができる。
【0116】
(第1の再生方法)
子機102aのLEDの点滅により留守録があることを知るAさんが、子機102aを操作して録音されたメッセージを読み出す場合、データ入力部406より自身のUserID“MR−A”を入力し、メッセージ再生用のボタン(図示しない)を押す。
【0117】
すると、子機102aのメイン処理部404は、メモリ405を参照し、自己の子機IDを取得する。
【0118】
取得した子機ID“UserA−TEL−1”とUserID“MR−A”とメッセージ再生指示は、信号処理部403、無線処理部402、アンテナ401を通して、親機101へ渡される。さらに、これら子機ID“UserA−TEL−1”とUserID“MR−A”とメッセージ再生指示は、アンテナ301、無線処理部302、信号処理部303を通してメイン処理部306へ渡される。
【0119】
親機101のメイン処理部306は、子機102aから受け取った子機ID“UserA−TEL−1”とUserID“MR−A”と、メモリ307のヘッダ領域のパスワードに含まれる子機IDおよびUserIDとを比較し、同一のIDを検出したとき、そのボディ領域からメッセージを読み出す。
【0120】
読み出したメッセージは、信号処理部305、コーデック処理部304、信号処理部303、無線処理部302、アンテナ301を通して、子機102aへ渡される。さらに、子機102aにおいて、アンテナ401、無線処理部402、信号処理部403、メイン処理部404での処理を経て、音声出力部408から出力される。
【0121】
(第2の再生方法)
留守録が終了すると、親機101は予め登録してあるAさんの携帯電話(例えば、電話番号:050−1234−5678)宛てに、通信制御部308を通して発呼し、呼制御用データを利用して留守録再生用パスワードを通知する。
【0122】
すなわち、呼制御用データに、親機101で生成したパスワードを書き込み、Aさんの携帯電話へ送信する。この場合、呼制御用データ中の処理タイプは、パスワードを含んでいることを示す、例えば“SEND−PASS”とする。送信されるデータは、インターネット上で送受信するためのデータ構造(例えば、TCPヘッダ、IPヘッダなどが付与される)に変換され、変換されたデータは、通信制御部308を通してインターネット網へ出力され、通話相手であるAさんの携帯電話(図示しない)へ送信される。
【0123】
Aさんの携帯電話にこの呼制御用データが届くと、Aさんに対する留守録があった旨の通知と、これに対するAさんからの留守録再生指示を促す表示がなされる。
【0124】
この通知を受けて、Aさんは、留守録再生の指示を入力すると、先に留守録があった旨の通知を受信の際の呼制御データに含まれるパスワードが抽出され、このパスワードを含む応答が携帯電話から親機101に対して行われる。この応答を受け、親機101のメイン処理部306は、この応答に含まれているパスワードと、メモリ307のヘッダ領域に含まれるパスワードとを比較し、同一のパスワードであることを検出すると、前述したように呼を確立させ、通話状態とする。
【0125】
通話状態になった後、メイン処理部306は、メモリ307のパスワードに対応するボディ領域からメッセージを読み出し、読み出した留守録メッセージを、信号処理部305、コーデック処理部304、信号処理部303、通信制御部308を通して、音声としてAさんの携帯電話へ送信する。このようにして、Aさんは宅外からも留守録メッセージを聞くことができる。
【0126】
また、Aさんが上述の留守録通知に即応答できない場合には、パスワードを含んだ応答を一時保留しておき、後にあらためて応答することによって留守録メッセージを聴くこともできる。
【0127】
具体的には、Aさんの携帯電話からパスワードを含む呼制御データを保存しておき、これを用いて親機101へ電話を掛けなおす。呼が確立した以降の処理は、上記と同様である。
【0128】
上記では、親機101が予め登録してあるAさんの携帯電話に留守録があった旨を通知するようにしたが、この宛先については、以下のようにして管理される。
【0129】
上記では、留守録が終了したときに、親機101は予め登録してあるAさんの携帯電話宛てに発呼し、留守録再生用パスワードを含めて、留守録メッセージがあることを通知するようにしたが、留守録メッセージの再生が一定期間以上されていない場合に、前記携帯電話宛てに留守録メッセージがあることを再度通知するようにしてもよい。
【0130】
この場合、親機101は、メモリ307に記憶した当該留守録メッセージのヘッダ領域に含まれるパスワード中の再生済みフラグを参照し、“No”であるとき、前記ヘッダ領域に記憶されているUserIDにもとづく宛先に通知を行う。
【0131】
上記では、留守録メッセージがあることの通知を、予め登録してある宛先に行うようにしたが、具体的には、前述のメモリ307に記憶された電話帳に、UserIDと対応付けて当該通知転送宛先を記憶する(図10)。
【0132】
当該通知転送宛先は、データ入力部からのユーザによる入力、あるいは、当該通知転送アドレスを含んだ前述の呼制御情報から抽出することによって得られる。
【0133】
留守録メッセージがあることを通知するとき、親機101は、メモリ307に記憶した当該留守録メッセージのヘッダ領域に含まれるパスワード中のUserIDを参照し、さらに、メモリ307に記憶された電話帳からUserIDに対応する通知転送宛先を取得し、当該通知転送宛先に対し留守録メッセージがあることの通知を行う。
【0134】
また、このような留守録メッセージがあることの通知を、当該留守録メッセージの対象であるユーザの子機に行うか、あるいは、通知転送宛先に転送するか、については、ユーザがデータ入力部より選択して指定するようにしてもよい。
【0135】
(第3の再生方法)
上記に示す再生方法の他に、以下の方法も可能である。
【0136】
留守録が終了すると、親機101は予め登録してあるAさんの携帯電話宛てに、従来の電子メールにパスワードを添えて送信することにより、通知する。
【0137】
具体的には、親機101のメイン処理部306は、メモリ307に記憶しているAさんの電子メールアドレスを読み出し送り先アドレスとし、パスワードを本文として電子メールを生成する。
【0138】
次に、送信する電子メール自身のデータを、インターネット上で送受信するためのデータ構造(例えば、TCPヘッダ、IPヘッダなどが付与される)に変換し、変換したデータは、通信制御部308を通してインターネット網へ出力され、通話相手であるAさんの携帯電話(図示しない)へ送信される。
【0139】
Aさんは携帯電話でパスワードを含む電子メールを受信すると、当該メールを親機101へ返信する。
【0140】
親機101の通信制御部308が返信メールを受信すると、メイン処理部306は、メール本文に書かれているパスワードと、メモリ307のヘッダ領域に含まれるパスワードとを比較し、パスワードが同一であることを検出すると、Aさんの携帯電話(例えば、電話番号050−1234−5678)宛てに通信制御部308を通して電話を掛け、呼を確立させ、通話状態とする。
【0141】
通話状態になった後、メイン処理部306はメモリ307のパスワードに対応するボディ領域からメッセージを読み出し、読み出した留守録メッセージは、信号処理部305、コーデック処理部304、信号処理部303、通信制御部308を通して、音声としてAさんの携帯電話へ送信する。
【0142】
このようにして、Aさんは宅外から留守録メッセージを聞くことができる。
【0143】
また、上記では、親機101が予め登録してあるAさんの携帯電話に留守録があった旨をメールにて通知するようにしたが、宛先であるメールアドレスについては、第2の再生方法における宛先の管理と同様に行うことができる。
【0144】
上述のように、宅外から留守録メッセージを聞く場合、パスワードを入力することによって、さらにセキュリティを高めることができる。
【0145】
また、有効期間を過ぎても再生されないメッセージは、被呼者宛に上記メールを再送し、未読のままのメッセージがあることを通知することもできる。
【0146】
なお、本発明は、上記実施の形態に制限されるものではなく、他に種々の変更が可能であることは言うまでもない。
【0147】
たとえば、上記実施の形態においては、相手方との間で通話を行う場合を例として説明したが、これに代えて、相手方との間でデータ通信を行うこともできる。
【0148】
また、上記実施の形態では、親機と子機との通信を無線通信としたが、これに代えて有線の通信方式を採用することもできる。
【0149】
また、上記実施の形態では、留守録の際、圧縮した音声のままメモリへ記憶する例として説明したが、伸張した後にメモリへ記憶することもできる。
【0150】
また、上記実施の形態では、宅外から留守録メッセージを聞く場合、携帯電話からのパスワードを含む電子メールの返信を受けた親機101が携帯電話へ電話を掛けなおす例として説明したが、携帯電話から親機へパスワードを返信した後に、携帯電話から親機へ電話を掛けて留守録メッセージを聞くようにすることもできる。
【0151】
その他、本発明の技術思想の範囲内で適宜、種々の変更が可能である。
【0152】
【発明の効果】
本発明によれば、発呼者からの用件メッセージを、被呼者のみが聞くことができ、個人情報の秘密保護を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るインターネット電話システムの全体構成図
【図2】当該電話システムの端末の構成を示すブロック図
【図3】子機に記憶される電話帳情報の構成例を示す図
【図4】親機に記憶される電話帳情報の構成例を示す図
【図5】子機に記憶される電話帳情報の更新状態を示す図
【図6】親機に記憶される電話帳情報の更新状態を示す図
【図7】当該電話システムにおける通話処理を示すフローチャート
【図8】親機におけるメモリの使用例を示す図
【図9】パスワードのフォーマットの一例を示す図
【図10】親機に記憶される電話帳情報の構成例を示す図
【符号の説明】
101、201、300 親機
102a、102b、202a、202b、400 子機
301 アンテナ
302 無線処理部
306 メイン処理部
307 メモリ
308 通信制御部
401 アンテナ
402 無線処理部
404 メイン処理部
405 メモリ

Claims (10)

  1. 他の親機電話端末装置から受信した呼制御用情報に含まれた着呼先識別情報に基づいて、着呼を当該着呼先子機電話端末装置に自動転送する親機電話端末装置であって、
    自己の子機電話端末装置と通信を行うための通信手段と、
    前記着呼先子機電話端末装置と通信可能であるかを判定する通信判定手段と、
    通話情報を記憶する記憶手段と、
    前記着呼先電話端末装置が通信不可能であるとき、前記受信した呼制御用情報に含まれた着呼先識別情報に基づいて、着呼先と前記通話情報を対応づけて、前記記憶手段に記憶する記憶制御手段と、
    前記通話情報が記憶された旨を前記着呼先子機電話端末装置に通知する通知手段と、
    を備えることを特徴とする親機電話端末装置。
  2. 請求項1において、
    前記記憶制御手段は、再生許諾用パスワードと前記通話情報を対応づけて、前記記憶手段に記憶し、
    前記記憶された通話情報を再生するとき、パスワードとして入力されたデータが、前記記憶手段に記憶された当該通話情報に対応した再生許諾用パスワードと一致するかを判定するパスワード判定手段と、
    前記入力されたデータが前記再生許諾用パスワードと一致するとき、前記パスワードに対応する通話情報を再生する通話情報再生手段と、
    をさらに備えることを特徴とする親機電話端末装置。
  3. 請求項1において、
    前記記憶制御手段は、前記記憶した通話情報に対応して再生許諾用パスワードを生成することを特徴とする親機電話端末装置。
  4. 請求項1において、
    前記記憶された通話情報が再生されたかを判定する既読判定手段と、
    通話情報が記憶された旨を通知する宛先を示す宛先情報を、前記着呼先識別情報と対応づけて記憶する宛先情報記憶手段と、
    前記記憶された通話情報が未だ再生されていないとき、当該通話情報の着呼先に対応した宛先情報を前記宛先情報記憶手段から抽出し、当該宛先に対し、通話情報が記憶された旨を通知する第2の通知手段と、
    を備えることを特徴とする親機電話端末装置。
  5. 請求項4において、
    ユーザからのデータ入力を可能とするデータ入力手段と、
    前記通話情報が記憶された旨を通知するとき、前記通知手段、あるいは、第2の通知手段のいずれかをユーザのデータ入力によって選択的に切り換える通知手段切り換え手段と、
    を備え、
    前記通知手段、あるいは、第2の通知手段は、前記通知手段切り換え手段の選択に基づいて、前記通話情報が記憶された旨を通知する
    ことを特徴とする親機電話端末装置。
  6. 他の親機電話端末装置から受信した呼制御用情報に含まれた着呼先識別情報に基づいて、着呼を当該着呼先子機電話端末装置に自動転送する親機電話端末装置と、前記転送された着呼を受ける子機電話端末装置を備えた電話端末システムであって、
    前記親機電話端末装置は、
    前記自己の子機電話端末装置と通信を行うための通信手段と、
    前記着呼先子機電話端末装置と通信可能であるかを判定する通信判定手段と、
    通話情報を記憶する記憶手段と、
    前記着呼先電話端末装置が応答不可であるとき、前記受信した呼制御用情報に含まれた着呼先識別情報に基づいて、着呼先と前記通話情報を対応づけて、前記記憶手段に記憶し、さらに、再生許諾用パスワードを前記通話情報に対応づけて、前記記憶手段に記憶する記憶制御手段と、
    前記通話情報が記憶された旨を前記着呼先子機電話端末装置に通知する通知手段と、
    前記記憶された通話情報を再生するとき、パスワードとして入力されたデータが、前記記憶手段に記憶された当該通話情報に対応した再生許諾用パスワードと一致するかを判定するパスワード判定手段と、
    前記入力されたデータが前記再生許諾用パスワードと一致するとき、前記パスワードに対応する通話情報を再生する通話情報再生手段と、
    を備え、
    前記子機電話端末装置は、
    前記自己の親機電話端末装置と通信を行うための通信手段と、
    前記親機電話端末装置の通知手段からの通知に応じて、前記通話情報が記憶された旨を報知する報知手段と、
    前記記憶された通話情報を再生するとき、パスワードとしてデータを前記親機電話端末装置に送信するパスワードデータ送信手段と、
    を備えることを特徴とする電話端末システム。
  7. 請求項6において、
    前記親機電話端末装置は、
    前記記憶された通話情報が再生されたかを判定する既読判定手段と、
    通話情報が記憶された旨を通知する宛先を示す宛先情報を、前記着呼先識別情報と対応づけて記憶する宛先情報記憶手段と、
    前記記憶された通話情報が未だ再生されていないとき、当該通話情報の着呼先に対応した宛先情報を前記宛先情報記憶手段から抽出し、当該宛先に対し、通話情報が記憶された旨を通知する第2の通知手段と、
    を備えることを特徴とする電話端末システム。
  8. 請求項7において、
    前記親機電話端末装置は、
    ユーザからのデータ入力を可能とするデータ入力手段と、
    前記通話情報が記憶された旨を通知するとき、前記通知手段、あるいは、第2の通知手段のいずれかをユーザのデータ入力によって選択的に切り換える通知手段切り換え手段と、
    を備え、
    前記通知手段、あるいは、第2の通知手段は、前記通知手段切り換え手段の選択に基づいて、前記通話情報が記憶された旨を通知する
    ことを特徴とする電話端末システム。
  9. 他の親機電話端末装置から受信した呼制御用情報に含まれた着呼先識別情報に基づいて、通話情報を当該着呼先子機電話端末装置に自動転送する親機電話端末装置であって、
    自己の子機電話端末装置と通信を行うための通信手段と、
    前記着呼先電話端末装置が通話可能であるかを判定する通話判定手段と、
    前記通話情報を記憶する記憶手段と、
    前記着呼先電話端末装置が通話不可能であるとき、前記受信した呼制御用情報に含まれた着呼先識別情報に基づいて、着呼先と前記通話情報を対応づけて、前記記憶手段に記憶する通話情報を記憶する通話情報記憶手段と、
    通話情報が記憶された旨を通知する宛先を示す宛先情報を、前記着呼先識別情報と対応づけて記憶する宛先情報記憶手段と、
    当該通話情報の着呼先に対応した宛先情報を前記宛先情報記憶手段から抽出し、当該宛先に対し、通話情報が記憶された旨を通知する通知手段と、を備えることを特徴とする親機電話端末装置。
  10. 請求項9において、
    前記記憶制御手段は、前記記憶した通話情報に対応して再生許諾用パスワードを生成し、当該パスワードと前記通話情報を対応づけて、前記記憶手段に記憶し、
    前記通知手段は、前記パスワードと共に、前記通話情報が記憶された旨を通知すること、
    を特徴とする親機電話端末装置。
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