JP2004228651A - 画像再生システム - Google Patents
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Abstract
【課題】指定された再生領域内にディジタル画像の主要部が適切に納まるようにディジタル画像をレイアウトする画像再生システムを提供する。
【解決手段】写真画像11と画像枠10とを写真画像11の主要位置情報及び画像枠10の基準点13を用いて位置あわせし、写真画像11の主要位置15を含む一部16を画像枠10の全体にレイアウトして印刷する。例えば、画像枠10の中心12と画像枠10の基準点13の中点を主要位置照合点14とし、写真画像11の主要位置15に主要位置照合点14を重ね合わせ、この主要位置15を中心として、画像枠10と写真画像11のいずれか一辺が重なり画像枠10から写真画像11の3辺がはみ出すように写真画像11を拡大する。このように変換した写真画像11の画像枠10からはみ出した部分を切り捨て、画像枠10の内側の画像16を画像枠10に割り付ける。
【選択図】 図1
【解決手段】写真画像11と画像枠10とを写真画像11の主要位置情報及び画像枠10の基準点13を用いて位置あわせし、写真画像11の主要位置15を含む一部16を画像枠10の全体にレイアウトして印刷する。例えば、画像枠10の中心12と画像枠10の基準点13の中点を主要位置照合点14とし、写真画像11の主要位置15に主要位置照合点14を重ね合わせ、この主要位置15を中心として、画像枠10と写真画像11のいずれか一辺が重なり画像枠10から写真画像11の3辺がはみ出すように写真画像11を拡大する。このように変換した写真画像11の画像枠10からはみ出した部分を切り捨て、画像枠10の内側の画像16を画像枠10に割り付ける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像再生システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリンタ、ディスプレイ、プロジェクタ等の画像再生装置とコンピュータとを組み合わせた画像再生システムが知られている。ディジタル画像を紙、液晶表示パネル、スクリーン等の描画空間に再生するとき、再生領域を指定し、再生領域とディジタル画像とを位置あわせし、再生領域内にディジタル画像を再生する。特許文献1には、再生領域の中心点とディジタル画像の中心点を自動的に位置あわせする技術が開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−153143号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ディジタル画像の主要部は常に中心にあるとは限らない。例えばディジタルカメラによって作成されたディジタル画像では、撮影時に焦点を合わせた領域がディジタル画像の主要部となり、そのようにして決まる主要部はフレーミングによって任意の位置に決めることができる。したがって、常に再生領域の中心点とディジタル画像の中心点とを自動的に位置あわせすると、ディジタル画像の主要部が再生領域からはみ出したり、再生領域内の端近くにレイアウトされることがある。
【0005】
本発明は、かかる問題を解決するために創作されたものであって、指定された再生領域内にディジタル画像の主要部が適切に納まるようにディジタル画像をレイアウトする画像再生システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る画像再生システムは、ディジタル画像及びそれに関連付けられた主要位置情報を入力するための画像入力手段と、ディジタル画像の再生領域を記憶する再生領域記憶手段と、前記画像入力手段によって入力されたディジタル画像と前記再生領域とを前記主要位置情報及び前記再生領域内の基準点を用いて位置あわせしてディジタル画像の主要位置を含む一部を前記再生領域内全体にレイアウトして再生する再生手段と、を備えることを特徴とする。主要位置情報とは、ディジタル画像のどの部分が主要部であるかを示すための情報であって、主要部内の特定の位置を表す情報である。具体的には例えば、ディジタル画像の左上画素を原点とする座標値によってディジタル画像のある画素を特定する情報である。主要位置情報及び再生領域内の基準点を用いることにより主要位置が再生領域内に入るようにディジタル画像と再生領域とを位置合わせすることができる。したがって、主要位置情報及び再生領域内の基準点を用いることにより、ディジタル画像の主要位置を含む一部を指定された再生領域内全体にレイアウトして再生することができる。
【0007】
さらに本発明に係る画像再生システムは、前記再生手段は、前記画像入力手段によって入力されたディジタル画像と前記再生領域とを前記再生領域内の中心点を用いて位置あわせすることを特徴とする。主要位置情報及び再生領域内の基準点に加えて再生領域内の中心点を用いてディジタル画像と再生領域とを位置合わせすることにより、位置合わせの自由度を高めることができる。具体的には例えば、再生領域の四隅のいずれかを基準点として指定する2ビットの情報を用いることにより、再生領域の中心と四隅のいずれかとの中点とディジタル画像の主要位置とを一致させる位置合わせが可能になる。
【0008】
さらに本発明に係る画像再生システムは、前記再生手段は、前記画像入力手段によって入力されたディジタル画像と前記再生領域とを互いに1辺が重なりディジタル画像が前記再生領域からはみ出すように拡大してディジタル画像の主要位置を含む一部を前記再生領域内全体にレイアウトして再生することを特徴とする。尚、本明細書では「縮小」は、拡大率が100%未満の「拡大」であるものとする。すなわち、「拡大」は「縮小」を含む概念とする。
【0009】
さらに本発明に係る画像再生システムは、前記画像ファイルは、前記主要位置情報を用いた主要領域情報を含み、前記再生手段は、前記画像入力手段によって入力されたディジタル画像と前記再生領域とを前記主要領域情報を用いて位置あわせしてディジタル画像の主要領域を含む一部を前記再生領域内全体にレイアウトして再生することを特徴とする。主要位置情報が点を示す情報であるのに対し、主要領域情報は主要位置を含む特定の領域を示す情報である。具体的には例えば、主要位置を中心とする円の半径によってディジタル画像の主要領域を示す情報である。主要位置情報、主要領域情報及び再生領域内の基準点を用いることにより主要領域が再生領域内に入るようにディジタル画像と再生領域とを位置合わせすることができる。したがって、主要位置情報、主要領域情報及び再生領域内の基準点を用いることにより、ディジタル画像の主要領域を含む一部を指定された再生領域内全体にレイアウトして再生することができる。
【0010】
さらに本発明に係る画像再生システムは、前記再生手段は、前記画像入力手段によって入力されたディジタル画像と前記再生領域とを再生領域の外縁に主要領域が内接するように拡大してディジタル画像の主要領域を含む一部を前記再生領域内全体にレイアウトして再生することを特徴とする。
さらに本発明に係る画像再生システムは、前記再生手段は、前記画像入力手段によって入力されたディジタル画像と前記再生領域とを前記主要位置と前記再生領域内の基準点とが一致するように位置あわせする。
さらに本発明に係る画像再生システムは、前記再生領域内の基準点は前記再生領域の中心点であることを特徴とする。
【0011】
尚、本発明に備わる複数の手段の各機能は、構成自体で機能が特定されるハードウェア資源、プログラムにより機能が特定されるハードウェア資源、又はそれらの組み合わせにより実現される。また、これら複数の手段の各機能は、各々が物理的に互いに独立したハードウェア資源で実現されるものに限定されない。
また、本発明は装置の発明として特定できるだけでなく、プログラムの発明としても、そのプログラムを記録した記録媒体の発明としても、方法の発明としても特定することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、実施例に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図2は、本発明の一実施例に係る画像再生システムとしてのプリンタ1を示すブロック図である。プリンタ1は所謂スタンドアロン型のプリンタである。ディスプレイ11はLCDなどで構成される。ディスプレイ制御部12は、VRAM、駆動回路等を備える。ディスプレイ制御部12は制御部15に制御され、VRAMに格納された合成画像をディスプレイ11に表示させる。
【0013】
操作部13は、ジョグキーや印刷開始キーなど複数のスイッチが設けられており、ユーザにより、印刷用紙サイズやレイアウトの選択、印刷の開始・中止等が行われる。
画像入力手段としての入力部14は、制御部15によって制御され、リムーバブルメモリ4に格納された画像ファイルを読み出し、ワークメモリ16に格納する。リムーバブルメモリ4は入力部14に脱着自在の記録媒体であって、具体的には例えばディジタルカメラに脱着自在のカード型ICメモリである。
【0014】
再生手段としての画像処理部17は、ワークメモリ16に格納された印刷対象画像データを印刷データに変換するための処理を制御部15と協働して実行するASICである。印刷データに変換するための処理を制御部15、画像処理部17のいずれかで行うかは、設計事項である。具体的に例えば画像処理部17では、ワークメモリ16に格納された画像データに対して、伸張処理、ガンマ補正、色空間の変更処理、解像度変換処理、ハーフトーン処理、インターレース処理などを実行する。
【0015】
再生手段としてのプリンタエンジン18は、制御部15によって制御され、画像処理部17で生成された印刷データに基づいて印刷用紙に画像を印刷する。プリンタエンジン18は、例えばインクジェット方式、レーザ方式、昇華型熱転写方式、ドットインパクト方式などで印刷用紙に画像を形成する。
【0016】
再生手段としての制御部15は、CPU及びROMを備える。CPUはROMに記憶されたプログラムを実行してプリンタ1全体を制御する。再生領域記憶手段としてのROMは、プログラム、レイアウト情報ファイルなどをあらかじめ記憶しているメモリである。これらのプログラムや各種のデータは、所定のサーバからネットワークを介してダウンロードして入力してもよいし、リムーバブルメモリ等のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体から読み出して入力してもよい。
【0017】
図3は画像ファイルをレイアウト情報ファイルに基づいて印刷する処理を示すデータフロー図である。処理24では、ユーザのメニュー操作によりリムーバブルメモリ4から入力された画像ファイルの画像を、ユーザがメニュー操作により選択したレイアウト情報ファイルの画像枠に割り付ける。処理25では画像枠に割り付けられた画像をレイアウト定義ファイルで指定されたサイズの用紙に印刷する。
【0018】
図4はディジタルカメラによってリムーバブルメモリ4に格納された画像ファイル21の一例を示す模式図である。画像ファイル21は、ディジタル写真画像(以下、写真画像という。)と付属情報で構成されている。ここで、付属情報とは、例えばディジタルカメラによって撮影時に記録されるもので、撮影日時や露出時間、シャッタースピードなどとともに、被写体の主要部の位置情報を含む情報である。主要情報種別は、主要部を点、矩形、円のいずれで指定しているかを示す情報である。主要位置は写真画像上の一点を示す座標である。直径は、主要情報種別が円のときに有効な情報であって主要位置を中心とする円の直径を示す。縦横は主要情報種別が矩形のときに有効な情報であって矩形の縦及び横の辺の長さを示す。直径及び縦横は主要位置とともに主要領域情報を構成する。例えば、主要情報種別が「円」で主要位置が(X、Y)で直径がrのとき、主要部は、主要位置(X、Y)を中心とし直径がrの円で囲まれた領域である。また、主要情報種が「矩形」で主要位置が(X、Y)で縦横がH、Wのとき、主要部は、主要位置(X、Y)を重心とし縦がH、横がWの矩形で囲まれた領域である。
【0019】
図5はレイアウト情報ファイル23を示す模式図である。レイアウト情報ファイル23は、画像を用紙上に印刷する際のレイアウトを定義する情報で構成されており、用紙サイズ、印刷する画像ファイルの識別子、再生領域の外縁に相当する画像枠の左上と右下の座標(画像枠座標)、画像を画像枠に位置あわせする際の基準となる基準点等で構成されている。画像ファイルの識別子は、プリンタ1に入力される画像ファイルとレイアウト情報ファイルによって印刷される画像ファイルとを対応付けるための識別子である。この識別子を1つのレイアウト情報ファイル内に複数定義し、各識別子に対応する画像枠を定義することによって、複数の画像ファイルの合成印刷を制御することができる。基準点は画像枠の右上、右下、左上、左下、中心のうちいずれの位置を基準にして画像と画像枠を位置合わせするかを示す情報である。尚、基準点は座標で指定してもよい。また、基準点をプリンタ1で指定できるようにしてもよい。
【0020】
図1は、レイアウト情報ファイルの画像枠に写真画像を割り付ける処理の一例を示す模式図である。図1に示す例では、画像枠10の中心12と画像枠10の基準点13の中点を主要位置照合点14とし、写真画像11の主要位置15に主要位置照合点14を重ね合わせ、この主要位置15を中心として、画像枠10と写真画像11のいずれか一辺が重なり画像枠10から写真画像11の3辺がはみ出すように写真画像11を拡大する。このように変換した写真画像11の画像枠10からはみ出した部分を切り捨て、画像枠10の内側の画像16を画像枠10に割り付ける。
【0021】
図6はレイアウト情報ファイルの画像枠に写真画像を割り付ける処理の他の例を示す模式図である。図6に示す例では、画像枠10の中心点である基準点13に写真画像11の主要位置15を重ね合わせ、この基準点13を中心として、画像枠10と写真画像11のいずれか一辺が重なり画像枠10から写真画像11の3辺がはみ出すように写真画像11を拡大する。このようにして得た画像の画像枠10からはみ出した部分を切り捨て、画像枠10の内側の画像18とフレーム画像30を画像枠10に割り付ける。フレーム画像30は画像枠10と同じ領域に割り付けて写真画像11と合成するようにレイアウト定義ファイルで予め指定されたディジタル画像である。レイアウト定義ファイルで予め基準点を指定しておくことにより、フレーム画像30の透明領域に写真画像11の主要部が割り付けられるように印刷レイアウトを制御できる。
【0022】
図7はレイアウト情報ファイルの画像枠に写真画像を割り付ける処理の他の例を示す模式図である。図7に示す例では、画像枠10の中心12と画像枠10の基準点13の中点を主要位置照合点14とし、写真画像11の主要位置15に主要位置照合点14を重ね合わせ、この主要位置15を中心として、画像枠10に主要領域19が内接するように写真画像11を拡大する。このようにして得た画像の画像枠10からはみ出した部分を切り捨て、画像枠10の内側の画像20を画像枠10に割り付ける。
【0023】
以上のように、本発明の実施例の画像再生システムによると、レイアウト定義ファイルで指定された画像枠内に写真画像の主要部が適切に収まるようにディジタル画像をレイアウトして再生することができる。
尚、上述の実施例ではスタンドアロン型プリンタに本発明を適用した例を説明したが、本発明はプリンタ、ディスプレイ、プロジェクタ等とコンピュータとを組み合わせた種々の画像再生システムに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る模式図である。
【図2】本発明の一実施例に係るブロック図である。
【図3】本発明の一実施例に係るデータフロー図である。
【図4】本発明の一実施例に係る模式図である。
【図5】本発明の一実施例に係る模式図である。
【図6】本発明の一実施例に係る模式図である。
【図7】本発明の一実施例に係る模式図である。
【符号の説明】
10 再生領域、13 基準点、15 主要位置、19 主要領域、21 画像ファイル、22 画像入力処理、23 レイアウト情報ファイル、24 画像レイアウト形成処理、25 画像再生処理
【発明の属する技術分野】
本発明は画像再生システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリンタ、ディスプレイ、プロジェクタ等の画像再生装置とコンピュータとを組み合わせた画像再生システムが知られている。ディジタル画像を紙、液晶表示パネル、スクリーン等の描画空間に再生するとき、再生領域を指定し、再生領域とディジタル画像とを位置あわせし、再生領域内にディジタル画像を再生する。特許文献1には、再生領域の中心点とディジタル画像の中心点を自動的に位置あわせする技術が開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−153143号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ディジタル画像の主要部は常に中心にあるとは限らない。例えばディジタルカメラによって作成されたディジタル画像では、撮影時に焦点を合わせた領域がディジタル画像の主要部となり、そのようにして決まる主要部はフレーミングによって任意の位置に決めることができる。したがって、常に再生領域の中心点とディジタル画像の中心点とを自動的に位置あわせすると、ディジタル画像の主要部が再生領域からはみ出したり、再生領域内の端近くにレイアウトされることがある。
【0005】
本発明は、かかる問題を解決するために創作されたものであって、指定された再生領域内にディジタル画像の主要部が適切に納まるようにディジタル画像をレイアウトする画像再生システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る画像再生システムは、ディジタル画像及びそれに関連付けられた主要位置情報を入力するための画像入力手段と、ディジタル画像の再生領域を記憶する再生領域記憶手段と、前記画像入力手段によって入力されたディジタル画像と前記再生領域とを前記主要位置情報及び前記再生領域内の基準点を用いて位置あわせしてディジタル画像の主要位置を含む一部を前記再生領域内全体にレイアウトして再生する再生手段と、を備えることを特徴とする。主要位置情報とは、ディジタル画像のどの部分が主要部であるかを示すための情報であって、主要部内の特定の位置を表す情報である。具体的には例えば、ディジタル画像の左上画素を原点とする座標値によってディジタル画像のある画素を特定する情報である。主要位置情報及び再生領域内の基準点を用いることにより主要位置が再生領域内に入るようにディジタル画像と再生領域とを位置合わせすることができる。したがって、主要位置情報及び再生領域内の基準点を用いることにより、ディジタル画像の主要位置を含む一部を指定された再生領域内全体にレイアウトして再生することができる。
【0007】
さらに本発明に係る画像再生システムは、前記再生手段は、前記画像入力手段によって入力されたディジタル画像と前記再生領域とを前記再生領域内の中心点を用いて位置あわせすることを特徴とする。主要位置情報及び再生領域内の基準点に加えて再生領域内の中心点を用いてディジタル画像と再生領域とを位置合わせすることにより、位置合わせの自由度を高めることができる。具体的には例えば、再生領域の四隅のいずれかを基準点として指定する2ビットの情報を用いることにより、再生領域の中心と四隅のいずれかとの中点とディジタル画像の主要位置とを一致させる位置合わせが可能になる。
【0008】
さらに本発明に係る画像再生システムは、前記再生手段は、前記画像入力手段によって入力されたディジタル画像と前記再生領域とを互いに1辺が重なりディジタル画像が前記再生領域からはみ出すように拡大してディジタル画像の主要位置を含む一部を前記再生領域内全体にレイアウトして再生することを特徴とする。尚、本明細書では「縮小」は、拡大率が100%未満の「拡大」であるものとする。すなわち、「拡大」は「縮小」を含む概念とする。
【0009】
さらに本発明に係る画像再生システムは、前記画像ファイルは、前記主要位置情報を用いた主要領域情報を含み、前記再生手段は、前記画像入力手段によって入力されたディジタル画像と前記再生領域とを前記主要領域情報を用いて位置あわせしてディジタル画像の主要領域を含む一部を前記再生領域内全体にレイアウトして再生することを特徴とする。主要位置情報が点を示す情報であるのに対し、主要領域情報は主要位置を含む特定の領域を示す情報である。具体的には例えば、主要位置を中心とする円の半径によってディジタル画像の主要領域を示す情報である。主要位置情報、主要領域情報及び再生領域内の基準点を用いることにより主要領域が再生領域内に入るようにディジタル画像と再生領域とを位置合わせすることができる。したがって、主要位置情報、主要領域情報及び再生領域内の基準点を用いることにより、ディジタル画像の主要領域を含む一部を指定された再生領域内全体にレイアウトして再生することができる。
【0010】
さらに本発明に係る画像再生システムは、前記再生手段は、前記画像入力手段によって入力されたディジタル画像と前記再生領域とを再生領域の外縁に主要領域が内接するように拡大してディジタル画像の主要領域を含む一部を前記再生領域内全体にレイアウトして再生することを特徴とする。
さらに本発明に係る画像再生システムは、前記再生手段は、前記画像入力手段によって入力されたディジタル画像と前記再生領域とを前記主要位置と前記再生領域内の基準点とが一致するように位置あわせする。
さらに本発明に係る画像再生システムは、前記再生領域内の基準点は前記再生領域の中心点であることを特徴とする。
【0011】
尚、本発明に備わる複数の手段の各機能は、構成自体で機能が特定されるハードウェア資源、プログラムにより機能が特定されるハードウェア資源、又はそれらの組み合わせにより実現される。また、これら複数の手段の各機能は、各々が物理的に互いに独立したハードウェア資源で実現されるものに限定されない。
また、本発明は装置の発明として特定できるだけでなく、プログラムの発明としても、そのプログラムを記録した記録媒体の発明としても、方法の発明としても特定することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、実施例に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図2は、本発明の一実施例に係る画像再生システムとしてのプリンタ1を示すブロック図である。プリンタ1は所謂スタンドアロン型のプリンタである。ディスプレイ11はLCDなどで構成される。ディスプレイ制御部12は、VRAM、駆動回路等を備える。ディスプレイ制御部12は制御部15に制御され、VRAMに格納された合成画像をディスプレイ11に表示させる。
【0013】
操作部13は、ジョグキーや印刷開始キーなど複数のスイッチが設けられており、ユーザにより、印刷用紙サイズやレイアウトの選択、印刷の開始・中止等が行われる。
画像入力手段としての入力部14は、制御部15によって制御され、リムーバブルメモリ4に格納された画像ファイルを読み出し、ワークメモリ16に格納する。リムーバブルメモリ4は入力部14に脱着自在の記録媒体であって、具体的には例えばディジタルカメラに脱着自在のカード型ICメモリである。
【0014】
再生手段としての画像処理部17は、ワークメモリ16に格納された印刷対象画像データを印刷データに変換するための処理を制御部15と協働して実行するASICである。印刷データに変換するための処理を制御部15、画像処理部17のいずれかで行うかは、設計事項である。具体的に例えば画像処理部17では、ワークメモリ16に格納された画像データに対して、伸張処理、ガンマ補正、色空間の変更処理、解像度変換処理、ハーフトーン処理、インターレース処理などを実行する。
【0015】
再生手段としてのプリンタエンジン18は、制御部15によって制御され、画像処理部17で生成された印刷データに基づいて印刷用紙に画像を印刷する。プリンタエンジン18は、例えばインクジェット方式、レーザ方式、昇華型熱転写方式、ドットインパクト方式などで印刷用紙に画像を形成する。
【0016】
再生手段としての制御部15は、CPU及びROMを備える。CPUはROMに記憶されたプログラムを実行してプリンタ1全体を制御する。再生領域記憶手段としてのROMは、プログラム、レイアウト情報ファイルなどをあらかじめ記憶しているメモリである。これらのプログラムや各種のデータは、所定のサーバからネットワークを介してダウンロードして入力してもよいし、リムーバブルメモリ等のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体から読み出して入力してもよい。
【0017】
図3は画像ファイルをレイアウト情報ファイルに基づいて印刷する処理を示すデータフロー図である。処理24では、ユーザのメニュー操作によりリムーバブルメモリ4から入力された画像ファイルの画像を、ユーザがメニュー操作により選択したレイアウト情報ファイルの画像枠に割り付ける。処理25では画像枠に割り付けられた画像をレイアウト定義ファイルで指定されたサイズの用紙に印刷する。
【0018】
図4はディジタルカメラによってリムーバブルメモリ4に格納された画像ファイル21の一例を示す模式図である。画像ファイル21は、ディジタル写真画像(以下、写真画像という。)と付属情報で構成されている。ここで、付属情報とは、例えばディジタルカメラによって撮影時に記録されるもので、撮影日時や露出時間、シャッタースピードなどとともに、被写体の主要部の位置情報を含む情報である。主要情報種別は、主要部を点、矩形、円のいずれで指定しているかを示す情報である。主要位置は写真画像上の一点を示す座標である。直径は、主要情報種別が円のときに有効な情報であって主要位置を中心とする円の直径を示す。縦横は主要情報種別が矩形のときに有効な情報であって矩形の縦及び横の辺の長さを示す。直径及び縦横は主要位置とともに主要領域情報を構成する。例えば、主要情報種別が「円」で主要位置が(X、Y)で直径がrのとき、主要部は、主要位置(X、Y)を中心とし直径がrの円で囲まれた領域である。また、主要情報種が「矩形」で主要位置が(X、Y)で縦横がH、Wのとき、主要部は、主要位置(X、Y)を重心とし縦がH、横がWの矩形で囲まれた領域である。
【0019】
図5はレイアウト情報ファイル23を示す模式図である。レイアウト情報ファイル23は、画像を用紙上に印刷する際のレイアウトを定義する情報で構成されており、用紙サイズ、印刷する画像ファイルの識別子、再生領域の外縁に相当する画像枠の左上と右下の座標(画像枠座標)、画像を画像枠に位置あわせする際の基準となる基準点等で構成されている。画像ファイルの識別子は、プリンタ1に入力される画像ファイルとレイアウト情報ファイルによって印刷される画像ファイルとを対応付けるための識別子である。この識別子を1つのレイアウト情報ファイル内に複数定義し、各識別子に対応する画像枠を定義することによって、複数の画像ファイルの合成印刷を制御することができる。基準点は画像枠の右上、右下、左上、左下、中心のうちいずれの位置を基準にして画像と画像枠を位置合わせするかを示す情報である。尚、基準点は座標で指定してもよい。また、基準点をプリンタ1で指定できるようにしてもよい。
【0020】
図1は、レイアウト情報ファイルの画像枠に写真画像を割り付ける処理の一例を示す模式図である。図1に示す例では、画像枠10の中心12と画像枠10の基準点13の中点を主要位置照合点14とし、写真画像11の主要位置15に主要位置照合点14を重ね合わせ、この主要位置15を中心として、画像枠10と写真画像11のいずれか一辺が重なり画像枠10から写真画像11の3辺がはみ出すように写真画像11を拡大する。このように変換した写真画像11の画像枠10からはみ出した部分を切り捨て、画像枠10の内側の画像16を画像枠10に割り付ける。
【0021】
図6はレイアウト情報ファイルの画像枠に写真画像を割り付ける処理の他の例を示す模式図である。図6に示す例では、画像枠10の中心点である基準点13に写真画像11の主要位置15を重ね合わせ、この基準点13を中心として、画像枠10と写真画像11のいずれか一辺が重なり画像枠10から写真画像11の3辺がはみ出すように写真画像11を拡大する。このようにして得た画像の画像枠10からはみ出した部分を切り捨て、画像枠10の内側の画像18とフレーム画像30を画像枠10に割り付ける。フレーム画像30は画像枠10と同じ領域に割り付けて写真画像11と合成するようにレイアウト定義ファイルで予め指定されたディジタル画像である。レイアウト定義ファイルで予め基準点を指定しておくことにより、フレーム画像30の透明領域に写真画像11の主要部が割り付けられるように印刷レイアウトを制御できる。
【0022】
図7はレイアウト情報ファイルの画像枠に写真画像を割り付ける処理の他の例を示す模式図である。図7に示す例では、画像枠10の中心12と画像枠10の基準点13の中点を主要位置照合点14とし、写真画像11の主要位置15に主要位置照合点14を重ね合わせ、この主要位置15を中心として、画像枠10に主要領域19が内接するように写真画像11を拡大する。このようにして得た画像の画像枠10からはみ出した部分を切り捨て、画像枠10の内側の画像20を画像枠10に割り付ける。
【0023】
以上のように、本発明の実施例の画像再生システムによると、レイアウト定義ファイルで指定された画像枠内に写真画像の主要部が適切に収まるようにディジタル画像をレイアウトして再生することができる。
尚、上述の実施例ではスタンドアロン型プリンタに本発明を適用した例を説明したが、本発明はプリンタ、ディスプレイ、プロジェクタ等とコンピュータとを組み合わせた種々の画像再生システムに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る模式図である。
【図2】本発明の一実施例に係るブロック図である。
【図3】本発明の一実施例に係るデータフロー図である。
【図4】本発明の一実施例に係る模式図である。
【図5】本発明の一実施例に係る模式図である。
【図6】本発明の一実施例に係る模式図である。
【図7】本発明の一実施例に係る模式図である。
【符号の説明】
10 再生領域、13 基準点、15 主要位置、19 主要領域、21 画像ファイル、22 画像入力処理、23 レイアウト情報ファイル、24 画像レイアウト形成処理、25 画像再生処理
Claims (7)
- ディジタル画像及びそれに関連付けられた主要位置情報を入力するための画像入力手段と、
ディジタル画像の再生領域を記憶する再生領域記憶手段と、
前記画像入力手段によって入力されたディジタル画像と前記再生領域とを前記主要位置情報及び前記再生領域内の基準点を用いて位置あわせしてディジタル画像の主要位置を含む一部を前記再生領域内全体にレイアウトして再生する再生手段と、
を備えることを特徴とする画像再生システム。 - 前記再生手段は、前記画像入力手段によって入力されたディジタル画像と前記再生領域とを前記再生領域内の中心点を用いて位置あわせすることを特徴とする請求項1に記載の画像再生システム。
- 前記再生手段は、前記画像入力手段によって入力されたディジタル画像と前記再生領域とを互いに1辺が重なりディジタル画像が前記再生領域からはみ出すように拡大してディジタル画像の主要位置を含む一部を前記再生領域内全体にレイアウトして再生することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像再生システム。
- 前記画像ファイルは、前記主要位置情報を用いた主要領域情報を含み、
前記再生手段は、前記画像入力手段によって入力されたディジタル画像と前記再生領域とを前記主要領域情報を用いて位置あわせしてディジタル画像の主要領域を含む一部を前記再生領域内全体にレイアウトして再生することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像再生システム。 - 前記再生手段は、前記画像入力手段によって入力されたディジタル画像と前記再生領域とを再生領域の外縁に主要領域が内接するように拡大してディジタル画像の主要領域を含む一部を前記再生領域内全体にレイアウトして再生することを特徴とする請求項4に記載の画像再生システム。
- 前記再生手段は、前記画像入力手段によって入力されたディジタル画像と前記再生領域とを前記主要位置と前記再生領域内の基準点とが一致するように位置あわせすることを特徴とする請求項1〜5に記載の画像再生システム。
- 前記再生領域内の基準点は前記再生領域の中心点であることを特徴とする請求項6に記載の画像再生システム。
Priority Applications (1)
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2003
- 2003-01-20 JP JP2003010900A patent/JP2004228651A/ja not_active Withdrawn
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