JP2004227718A - ディスクカートリッジ式記録再生装置 - Google Patents

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Tatsumi Kawada
辰実 川田
Kengo Kainuma
研吾 貝沼
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Holdings Ltd
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Abstract

【課題】ディスクカートリッジの構造を複雑とすることなく、環境温度の変化に起因した記録媒体の記録面と記録再生装置の記録再生ヘッドとの衝突を回避できること。
【解決手段】ケーシング40の透孔40duおよび40dbを温度変化に応じて遮蔽する遮蔽板54を有する温度検知器52が、ディスクカートリッジ22内に設けられるとともに、ディスクカートリッジドライブ24は、透孔40duおよび40dbの開放または遮蔽状態を検出する検出器26をケーシング40の透孔40duおよび40dbに対応して備えるもの。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、着脱可能に配されるディスクカートリッジ内の記録媒体の記録面に対し情報の記録または記録面に記録された情報の再生を行うことができるディスクカートリッジ式記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディスク状記録媒体としての磁気または光学式ディスクが収容されるディスクカートリッジは、所定の記録再生装置に対し装着されることにより、そのディスクカートリッジ内の記録媒体の記録面に対する記録または再生動作が行なわれる。ディスクカートリッジにおけるディスクが例えば、磁気ディスクの場合、記録面が形成される基板の材料は、平滑かつ欠陥のない表面および機械的強度の必要性の観点から一般にアルミウム合金またはガラスが用いられている。
【0003】
また、基板の材料は、例えば、特許文献1にも記載されるように、記録密度の高密度化およびコストダウンの観点からプラスチック材料で射出成形されることが提案されている。そのコストダウンが図られる理由としては、基板がプラスチック材料で射出成形される場合、アルミニウム合金またはガラスで形成される場合に比して素材費が低減され、かつ、射出成形により鏡面が転写されるので研磨工程が大幅に減らされるからである。
【0004】
ディスクカートリッジは、近年、パーソナルコンピュータに装着されるばかりでなく、映像または音楽を記録再生する記録媒体としてオーディオ装置、ビデオプレーヤ、デジタルカメラ、PDA等のモバイルパソコン、カーナビゲーションシステム等に搭載される場合がある。モバイルパソコン、カーナビゲーションシステム等においてディスクカートリッジが用いられる場合、耐衝撃性およびその環境温度に対する耐久性等が磁気ディスクに要求されることとなる。
【0005】
ディスクカートリッジ2は、例えば、図10(A)にも示されるように、記録媒体としての円盤状の磁気ディスク4と、磁気ディスク4を回動可能に支持する支持部12と、磁気ディスク4および支持部12を収容する収容部6Aを有するケーシング6とを含んで構成されている。
【0006】
ケーシング6は、後述するディスクドライブ装置のクラッチ機構が挿入される開口部6aを支持部12に対向して底部に有している。また、ケーシング6は、磁気ディスク4の記録面4aおよび4bに対しデータを書き込みまたはその記録データを再生する磁気ヘッド20を有するアーム部18が選択的に挿入される開口部を側面部に備えている。
【0007】
所定の厚さを有するプラスチック材料で成形される磁気ディスク4は、その両面にそれぞれ、記録面4aおよび4bを有している。記録面4aおよび4bの中央部には、孔4cが形成されている。
【0008】
支持部12は、磁気ディスク4の孔4cに嵌合される円筒部を有しケーシング6内に回動可能に支持されるクランプベース14と、クランプベース14の円筒部の周縁と協働し磁気ディスク4の孔4cの周縁を挟持するクランプキャップ16とを含んで構成されている。従って、磁気ディスク4は、ケーシング6内に支持部12により回動可能に支持されることとなる。
【0009】
ディスクカートリッジ2がディスクドライブ装置内に配される場合、クランプベース14は、ディスクドライブ装置内に設けられる駆動用モータ10の出力軸の先端に設けられる磁気式のクラッチ機構に選択的に連結され、かつ、駆動用モータ10が作動状態となることにより、磁気ディスク4およびクランプキャップ16を伴って回転せしめられることとなる。
【0010】
プラスチック材料で成形される磁気ディスク4は、図10(B)に実線で示されるように、ディスクカートリッジ2およびディスクドライブ装置が配された雰囲気における環境温度の変化、例えば、季節による温度変化、あるいは昼夜間の温度変化により、二点鎖線で示される平坦な状態から磁気ディスク4の回転軸線の方向に一方または他方に部分的に反る虞がある。これは、環境温度の変化により、磁気ディスク4が膨張または収縮し、また、クランプベース14の線膨張係数と磁気ディスク4の線膨張係数の相違による相互間の接触面におけるずれに起因したものである。
【0011】
このように所定値以上反った状態の磁気ディスク4の場合、そのまま、ディスクドライブ装置に装着され回転せしめられるとき、磁気ディスク4の記録面4aおよび4bと磁気ヘッド20とが衝突する虞がある。
【0012】
そこで、特許文献1にも示されるように、磁気ディスク4の反りを抑制する磁気ディスク4のクランプ方法が提案されている。しかし、そのようなクランプ方法によっても上述したような所定値以上の環境温度の変化による磁気ディスク4の反りを完全に無くすことは容易でない。例えば、夏、自動車における高温下の車内のような場合、自動車に装備されるディスクドライブ装置における磁気ディスクにおいては、磁気ディスクの反りを完全に無くすことは容易でない。
【0013】
従って、そのようなクランプ方法により磁気ディスクの反りを抑制し、衝突を回避できるようにするためにディスクカートリッジ2およびディスクドライブ装置における使用温度の保証範囲が規定されている。一般に、環境温度の変化における使用上の注意は、その保証範囲に基づいて喚起されている。
【0014】
その際、特許文献2にも示されるように、装置が配される雰囲気の環境温度を検出し、その検出出力に基づいて環境温度が使用温度の保証範囲を越えると判断されるとき、使用を許可しない旨の警告を装置の表示部に表示することが提案されている。
【0015】
【特許文献1】
再表00/07189号公報
【0016】
【特許文献2】
特開平7−295845号公報
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように環境温度が使用温度の保証範囲を越える場合、警告を装置の表示部に表示することは有効である。
【0018】
しかしながら、着脱可能なディスクカートリッジ2およびディスクドライブ装置においては、それぞれ個別に、互いに異なる雰囲気に配される場合があり、また、ディスクカートリッジ2自体に特許文献2に記載されるような表示部を設けることは、ディスクカートリッジの構造が複雑となるとともに、ディスクカートリッジの製造コストが嵩むこととなり得策とは言えない。
【0019】
以上の問題点を考慮し、本発明は、着脱可能に配されるディスクカートリッジ内の記録媒体の記録面に対し情報の記録または記録面に記録された情報の再生を行うことができるディスクカートリッジ式記録再生装置であって、ディスクカートリッジの構造を複雑とすることなく、環境温度の変化に起因した記録媒体の記録面と記録再生装置の記録再生ヘッドとの衝突を回避できるディスクカートリッジ式記録再生装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明に係るディスクカートリッジ式記録再生装置は、記録媒体を収容する収容部を有するカートリッジ部材と、カートリッジ部材に設けられカートリッジ部材の温度を検出するとともに、所定の温度以上又は未満であることを表示する温度検知表示形成部と、カートリッジ部材が着脱可能に配されるカートリッジ収容室内に配され記録媒体の記録面に対し情報の記録または記録面に記録された情報の再生を行う情報記録再生部と、カートリッジ収容室内に配され、装着されたカートリッジ部材の温度検知表示形成部の表示内容を検出し、検出出力を送出する温度表示検出部と、温度表示検出部からの検出出力に基づいてカートリッジ部材の温度が所定の温度以上であると判断した場合、情報記録再生部に、記録または再生動作を禁止する制御を行なう制御部とを備えて構成される。
【0021】
温度検知表示形成部は、カートリッジ部材の温度が所定の温度以上の状態から下降し所定の温度未満となるとき、所定の温度以上である表示を維持するものでもよい。
【0022】
温度検知表示形成部は、バイメタルを含んでなるもの、もしくは、形状記憶合金により形成される温度検知器を含んでなるもの、または、サーモラベルを含んでなるものでもよい。
【0023】
【発明の実施の形態】
図4は、本発明に係るディスクカートリッジ式記録再生装置の一例の外観を、それに装着されるディスクカートリッジとともに示す。
【0024】
図4において、記録再生装置としてのディスクカートリッジドライブ24は、後述するディスクカートリッジ22が選択的に挿入または引き出される細長い開口部24aを筐体CAにおける一方の側面に有している。
【0025】
ディスクカートリッジドライブ24は、図5に示されるように、後述するディスクカートリッジ22内の磁気ディスクの中央部におけるクランプ部に選択的に連結されるクラッチ機構部38と、その磁気ディスクの記録面に記録された情報を再生するとともに、その記録面に情報を記録するスライドヘッド部32と、スライドヘッド部32の磁気ディスクの各トラックに対する位置決め制御を行なうヘッド位置決め機構34と、クラッチ機構部38およびヘッド位置決め機構34の動作制御、スライドヘッド部32の記録再生制御を行なう入出力制御装置36と、を主な要素として筐体CAのカートリッジ収容部内に含んで構成されている。
【0026】
クラッチ機構部38は、例えば、チャック部を含んで構成されている。チャック部は、例えば、選択的に励磁されることにより、ディスクカートリッジ22内の磁気ディスクの支持軸部を電磁力により吸引保持するものとされる。これにより、磁気ディスクの支持軸部がクラッチ機構部38のチャック部に連結されるとき、駆動用モータの出力軸からの回動力が磁気ディスクの支持軸部に伝達されることにより、磁気ディスクが回動せしめられることとなる。なお、クラッチ機構は、電磁式に限られることなく、例えば、空気圧式であってもよい。
【0027】
スライドヘッド部32は、ディスクカートリッジ22内の磁気ディスクの双方の記録面にそれぞれ対向して配されている。
【0028】
ヘッド位置決め機構34は、スライドヘッド部32を支持する弾性体からなるアーム部材と、アーム部材の基端を所定の角度範囲内で回動させるアクチュエータと、を主な要素として含んで構成されている。
【0029】
筐体CAの内側であって開口部24a近傍の位置には、装着されたディスクカートリッジ22内の温度検知表示形成部に対応してその表示結果を検出する検出器26が設けられている。検出器26は、図6に示されるように、例えば、互いに離隔して配される一対の発光素子26Aおよび受光素子26Bから構成される透過型のフォトカップラとされる。検出器26は、その表示結果をあらわす検出出力信号Saを入出力制御装置36に供給する。
【0030】
筐体CAの外面における開口部24a近傍には、ディスクカートリッジ22がディスクカートリッジドライブ24から取り出されるとき、操作されるイジェクト釦24bが設けられている。
【0031】
入出力制御装置36には、検出器26からの検出出力信号Sa、イジェクト釦24bからの操作信号So、図示が省略されるインタフェース回路を通じて接続されている制御装置からの制御データ群、記録されるべきデータ群等が供給される。
【0032】
入出力制御装置36は、供給される制御データ群、および磁気ディスクの回転位置を検出する回転検出部からの信号に基づいてクラッチ機構部38、ヘッド位置決め機構34を制御するとともに、データに基づいてスライドヘッド部32の磁気ディスクの記録面への書き込み制御または記録されたデータの再生制御を行うものとされる。
【0033】
また、入出力制御装置36は、イジェクト釦24bが操作されるとき、イジェクト釦24bからの信号に基づいて上述のクラッチ機構部38に対し、磁気ディスクを解放するように動作を行なわせる。
【0034】
一方、ディスクカートリッジ22は、図3に示されるように、上述のクラッチ機構部38の一部を構成するチャック部が選択的に挿入される孔40aを底部に有するケーシング40によって外郭部が形成されている。
【0035】
ケーシング40は、4つの側面のうちの一つに、上述のスライドヘッド部32が進入または離隔する細長い開口部40bを有している。開口部40bには、図示が省略されるが、開口部40bを選択的に開閉するシャッターが開口部を内側から塞ぐように配されている。そのシャッターの端部は、ディスクカートリッジ22の挿入操作に応じて例えば、ディスクカートリッジドライブ24内に設けられるシャッター開閉機構に係合するものとされる。また、シャッターの端部は、ディスクカートリッジ22の取外しの操作に応じてシャッター開閉機構に対し非係合状態とされる。
【0036】
開口部40bに連通するケーシング40におけるディスク収容部40Aの中央には、図6に示されるように、磁気ディスク46が回動可能に配されている。
【0037】
円盤状の磁気ディスク46は、例えば、厚さ1.27mmであって3.5インチ規格サイズのディスクとされる。磁気ディスク46は、プラスチック材料、例えば、ポリオレフィンで成形された円盤状の基材と、基材の一対の表層部にそれぞれ記録面として形成される磁性層および保護層とを含んで構成されている。
磁気ディスク46は、基材の両面にそれぞれ記録面46aおよび46bを有している。各記録面46aおよび46bは、それぞれ、情報が記録されるトラックが同心円上に形成されているデータ領域を有している。各データ領域は、磁気ディスク46の外縁部近傍から中心に形成される孔46hに向って所定距離だけ離れた位置まで環状に形成されている。
【0038】
支持部48は、磁気ディスク46の孔46hに嵌合される円柱部44aを有するクランプベース44と、クランプベース44と協働し磁気ディスク46を挟持するクランプキャップ42とを含んで構成されている。
【0039】
磁性材料で作られるクランプベース44には、クランプキャップ42とクランプベース44とを磁気ディスク46を介して締結する締結部材の雄ねじ部がはめ合わされる雌ねじ部が形成されている。その際、磁気ディスク46の中心位置と支持部48の軸心とは、一致するものとされる。
【0040】
支持部48は、図示が省略される軸受部により回動可能にディスク収容部40A内に支持されている。従って、磁気ディスク46は、ケーシング40のディスク収容部40A内に支持部48により回動可能に支持されることとなる。
【0041】
ディスク収容部40A内において、磁気ディスク46と干渉しない開口部40bに対向する部分には、図1(A)、図2、および、図3に示されるように、仕切壁50によりディスク収容部40Aの他の部分と隔絶された温度検知器収容部50Aが形成されている。
【0042】
温度検知器収容部50A内には、バイメタル式の温度検知器52が設けられている。温度検知器52の一端52Aの両端は、それぞれ、ディスク収容部40Aを形成する相対向する内壁面部に連結されている。温度検知器52は、線膨張係数の互いに異なる二種類の金属板を張り合わせた構造であり、周囲の温度上昇に伴い線膨張係数の小なる金属板側に湾曲するものとされる。温度検知器52の他端には、図1(A),(B)に示されるように、ケーシング40の透孔40duおよび40dbを選択的に内側から遮蔽する一対の遮蔽板54が相対向して固定されている。透孔40duおよび40dbは、それぞれ、図1(A)および図3において温度検知器52の他端を挟むようにケーシング40の壁部に相対向して形成され、温度検知器収容部50A内と外部とを連通させる。
【0043】
従って、温度検知器52、遮蔽板54、および透孔40duおよび40dbにより、温度検知表示形成部が形成されることとなる。
【0044】
なお、温度検知器収容部50A内は、透孔40duおよび40dbを介し外部と連通しているが、しかし、仕切壁50により、ディスク収容部40Aの他の部分と隔絶されているので外気中の塵等がディスク収容部40Aの他の部分に侵入する虞がない。
【0045】
温度検知器52の遮蔽板54は、例えば、周囲温度が−10から20℃までの間で図1(A)に示されるように、透孔40duおよび40dbを完全に遮蔽する位置をとり、周囲温度が60℃を越える場合、図1(C)に示されるように、透孔40duおよび40dbに対し完全に離隔し開放状態の位置まで移動する。
【0046】
従って、ディスクカートリッジ22の保証使用温度範囲が例えば、−10から60℃までの範囲とされるならば、透孔40duおよび40dbを完全に遮蔽されているとき、ディスクカートリッジ22の温度が、未だディスクカートリッジ22の保証使用温度範囲にあることが目視により確認されることとなる。一方、透孔40duおよび40dbが開放状態の場合、ディスクカートリッジ22内の温度が、ディスクカートリッジ22の保証使用温度範囲を越える温度であることが目視により確認されることとなる。
【0047】
温度検知器52は、上述の例に限られることなく、例えば、図8(A),(B),(C)に示されるように、バイメタル式の温度検知器に代えて、例えば、温度検知器56が形状記憶合金で形成されてもよい。なお、図8(A),(B),(C)においては、図1(A),(B),(C)に示される例において同一とされる構成要素について同一の符号を付して示し、その重複説明を省略する。
【0048】
形状記憶合金は、一般に、変態点と呼ばれる形状が回復し始める所定の温度以上に加熱されるとき、初期の形状に戻る性質を有している。即ち、形状記憶合金は、低温側の結晶組織(マルテンサイト相)と、高温側の結晶組織(オーステナイト相)の相変態により、その形状が元に戻る性質を有している。形状記憶合金は、例えば、Ni−Ti合金、Cu合金(Cu−Zn−Al,Cu−Al−Ni)Fe系合金等の3タイプが開発されている。
【0049】
形状記憶合金とされる温度検知器56を温度検知器収容部50A内に配置するにあたっては、温度検知器56の変態点が、例えば、60℃に設定されるもとで、図8(C)に示されるように、初期の温度検知器56の形状が、60℃未満の周囲温度のとき、その遮蔽版54が予め初期状態で透孔40du,40dbから離隔するように湾曲された形状とされる。
【0050】
次に、温度検知器56の遮蔽版54が、図8(A)に示されるように、透孔40du,40dbを完全に遮蔽するように温度検知器56の形状が直線状に設定されてディスク収容部40A内に収容される。その際、温度検知器56の一端56Aの両端は、それぞれ、ディスク収容部40Aを形成する相対向する内壁面部に連結されている。
【0051】
従って、ディスクカートリッジ22の保証使用温度範囲が例えば、−10から60℃までの範囲とされるならば、透孔40duおよび40dbを完全に遮蔽されているとき、ディスクカートリッジ22の温度が、未だディスクカートリッジ22の保証使用温度範囲にあることが目視によりその装着前に確認されることとなる。一方、透孔40duおよび40dbが開放状態の場合、ディスクカートリッジ22内の温度が、ディスクカートリッジ22の保証使用温度範囲を越える温度であることが目視によりその装着前に確認されることとなる。
【0052】
斯かる構成において、入出力制御装置36は、ディスクカートリッジ22がカートリッジ収容室内に装着されたとき、図7に示されるように、検出出力信号Saに基づくその表示結果が透孔40duおよび40dbが開放状態であることをあらわし、即ち、所定温度以上であることをあらわす場合、ヘッド位置決め機構34の制御、上述した書き込み制御または再生制御を停止する。これにより、スライドヘッド部32と磁気ディスク46との衝突が未然に回避されることとなる。
【0053】
その際、形状記憶合金とされる温度検知器56の場合、ディスク収容部40A内の温度が60℃未満に下降し、温度検知器56が冷却された場合であっても温度検知器56の形状は、未だ湾曲した状態であるので過去に温度検知器56が保証使用温度範囲を越える温度まで加熱されたことが確認されることとなる。
【0054】
一方、入出力制御装置36は、ディスクカートリッジ22がカードリッジ収容室内に装着されたとき、その表示結果が、透孔40duおよび40dbが遮蔽状態であり即ち、所定温度未満であることをあらわす場合、ヘッド位置決め機構34を制御するとともに、データに基づいてスライドヘッド部32の磁気ディスクの記録面への書き込み制御または記録されたデータの再生制御を行うものとされる。
【0055】
従って、ディスクカートリッジ22の構造を複雑とすることなく、環境温度の変化に起因した記録媒体の記録面と記録再生装置の記録再生ヘッドとの衝突を回避できることとなる。
【0056】
図9(A)、(B)は、本発明に係るディスクカートリッジ式記録再生装置の一例に用いられるディスクカートリッジの他の例を示す。
【0057】
図3に示される例においては、温度検知表示形成部が温度検知器52、遮蔽板54、および透孔40duおよび40dbにより、形成されているが、その代わりに、図9(A)、(B)に示されるディスクカートリッジは、温度検知表示形成部がケーシング40’の外面の所定位置に貼付されるサーモラベル60により形成されている。サーモラベル60は、例えば、ケーシング40’の開口部40b’に対向する側面近傍であって中央の孔40a’が形成される平面部に貼付されている。
【0058】
サーモラベル60は、例えば、温度変化に応じて2つの異なる色、「赤」から「紫」に変色する温度管理用のラベルとされ、ディスクカートリッジの保証使用温度範囲が例えば、−10から60℃までの範囲とされるならば、所定温度、60℃を越える場合、図9(A)に示される「赤」から図9(B)に示される「紫」に変色するものとされる。一方、サーモラベル60は、ケーシング40’の外面の温度が60℃未満に冷却された場合、再び、「紫」から「赤」に変色するものとされる。
【0059】
なお、サーモラベル60は、不可逆性のものが利用されても良い。この場合にあっては、変化した直後の色がそのまま維持されるので過去においてディスクカートリッジが所定温度以上に加熱されたことが確認されることとなる。
【0060】
このようなディスクカートリッジが装着されるディスクカートリッジドライブ24においては、上述の検出器26に代えて、反射型のフォトカップラが、装着されたディスクカートリッジのサーモラベル60の表面に対向する位置に配置されている。反射型のフォトカップラは、ディスクカートリッジのサーモラベル60の表面に対し光ビームを照射し反射光の光量の変化に応じた検出出力を入出力制御装置36に送出するものとされる。従って、サーモラベル60の各色をあらわす検出出力が入出力制御装置36に供給されるので入出力制御装置36は、その検出出力に基づいて上述した例と同様な動作制御を行うこととなる。
【0061】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係るディスクカートリッジ式記録再生装置によれば、カートリッジ部材に設けられカートリッジ部材の温度を検出するとともに、所定の温度以上又は未満であることを表示する温度検知表示形成部を備え、制御部が、カートリッジ部材の温度が所定の温度以上であると判断した場合、情報記録再生部に、記録または再生動作を禁止する制御を行なうので目視によりカートリッジ部材自体の温度状態を確認でき、しかも、ディスクカートリッジの構造を複雑とすることなく、環境温度の変化に起因した記録媒体の記録面と記録再生装置の記録再生ヘッドとの衝突を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、本発明に係るディスクカートリッジ式記録再生装置の一例の要部を示す部分断面図である。(B)は、(A)における側面図である。(C)は、(A)に示される例における動作説明に供される部分断面図である。
【図2】本発明に係るディスクカートリッジ式記録再生装置の一例に用いられるディスクカートリッジの外観を示す平面図である。
【図3】本発明に係るディスクカートリッジ式記録再生装置の一例に用いられるディスクカートリッジの外観を示す斜視図である。
【図4】本発明に係るディスクカートリッジ式記録再生装置の一例の外観を、ディスクカートリッジとともに示す斜視図である。
【図5】図4に示される例における記録再生装置の構成を概略的に示す構成図である。
【図6】図4に示される例における記録再生装置の構成を、ディスクカートリッジとともに概略的に示す断面図である。
【図7】図4に示される例における記録再生装置の動作説明に供される断面図である。
【図8】(A)は、本発明に係るディスクカートリッジ式記録再生装置の一例に用いられるディスクカートリッジの他の例における要部を示す部分断面図である。(B)は、(A)における側面図である。(C)は、(A)に示される例における動作説明に供される部分断面図である。
【図9】(A)は、本発明に係るディスクカートリッジ式記録再生装置の一例に用いられるディスクカートリッジのさらなる他の例における外観を示す斜視図である。(B)は、(A)に示される例における動作説明に供される斜視図である。
【図10】(A)は、従来のディスクカートリッジ式記録再生装置の構成を示す構成図である。(B)は、(A)に示される例における動作説明に供される構成図である。
【符号の説明】
22 ディスクカートリッジ
24 ディスクカートリッジドライブ
26 検出器
32 スライドヘッド部
40A ディスク収容部
40du,40db 透孔
52、56 温度検知器
54 遮蔽板
60 サーモラベル

Claims (5)

  1. 記録媒体を収容する収容部を有するカートリッジ部材と、
    前記カートリッジ部材に設けられ該カートリッジ部材の温度を検出するとともに、所定の温度以上又は未満であることを表示する温度検知表示形成部と、
    前記カートリッジ部材が着脱可能に配されるカートリッジ収容室内に配され前記記録媒体の記録面に対し情報の記録または該記録面に記録された情報の再生を行う情報記録再生部と、
    前記カートリッジ収容室内に配され、装着された前記カートリッジ部材の温度検知表示形成部の表示内容を検出し、検出出力を送出する温度表示検出部と、
    前記温度表示検出部からの検出出力に基づいて前記カートリッジ部材の温度が所定の温度以上であると判断した場合、前記情報記録再生部に、前記記録または再生動作を禁止する制御を行なう制御部と、
    を具備して構成されるディスクカートリッジ式記録再生装置。
  2. 前記温度検知表示形成部は、前記カートリッジ部材の温度が前記所定の温度以上の状態から下降し前記所定の温度未満となるとき、所定の温度以上である表示を維持することを特徴とする請求項1記載のディスクカートリッジ式記録再生装置。
  3. 前記温度検知表示形成部は、バイメタルを含んでなることを特徴とする請求項1記載のディスクカートリッジ式記録再生装置。
  4. 前記温度検知表示形成部は、形状記憶合金により形成される温度検知器を含んでなることを特徴とする請求項1または請求項2記載のディスクカートリッジ式記録再生装置。
  5. 前記温度検知表示形成部は、サーモラベルを含んでなることを特徴とする請求項1または請求項2記載のディスクカートリッジ式記録再生装置。
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