JP2004227057A - 電子機器およびデータ保護方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】正規のパスワード入力がなされない限り、そのデータの存在自体を秘匿することを実現した電子機器を提供する。
【解決手段】データベースシステム11のパスワード設定部11は、利用者が設定したパスワードをパスワード管理テーブル21で管理する。パスワード登録部12は、その設定パスワードをデータ群23中の任意のデータに登録し、その旨をデータ管理テーブル22に記録する。パスワード認証部13は、利用者が入力したパスワードがパスワード設定部11により設定されたパスワードと一致しているかどうかを判断し、一致していれば、その旨をデータ一覧表示部14に通知する。そして、データ一覧表示部14は、パスワードが未設定のデータと、入力パスワードとの一致がパスワード認証部13から通知されたパスワードが登録されたデータとを対象にして、データ群23の一覧表示を実行する。
【選択図】 図3
【解決手段】データベースシステム11のパスワード設定部11は、利用者が設定したパスワードをパスワード管理テーブル21で管理する。パスワード登録部12は、その設定パスワードをデータ群23中の任意のデータに登録し、その旨をデータ管理テーブル22に記録する。パスワード認証部13は、利用者が入力したパスワードがパスワード設定部11により設定されたパスワードと一致しているかどうかを判断し、一致していれば、その旨をデータ一覧表示部14に通知する。そして、データ一覧表示部14は、パスワードが未設定のデータと、入力パスワードとの一致がパスワード認証部13から通知されたパスワードが登録されたデータとを対象にして、データ群23の一覧表示を実行する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばネットワーク経由で複数のクライアントコンピュータからアクセス可能なファイルサーバ等に適用されるデータ保護技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の通信技術の向上に伴い、各部屋の電子機器を相互接続するための有線LANが予め敷設されたマンション等が供給され始めている。また、最近では、無線LANの構築も容易に行えるようになってきている。そして、このような状況を反映して、例えばTV視聴機能やインターネット閲覧機能などをもったホームサーバなどと称される電子機器が普及し始めている。
【0003】
このホームサーバは、例えばリビングルームなどに設置され、各部屋のパーソナルコンピュータとLANを介して接続される。そして、このLAN経由で送信されるパーソナルコンピュータからの要求に基づき、TV放送番組データを受信してLAN経由で転送したり、インターネット上で公開されたホームページデータを取得してLAN経由で転送する。つまり、各利用者は、自室に居ながらにして、このTV視聴機能やインターネット閲覧機能を利用することができる。
【0004】
また、このホームサーバは、いわゆるファイルサーバとしても利用され、各部屋でパーソナルコンピュータを操作する利用者は、各々のパーソナルコンピュータが大容量の記憶媒体を搭載していなくとも、このファイルサーバに例えば写真データやビデオデータ、音楽データなどを大量に格納することが可能である。
【0005】
そして、このように複数の利用者からアクセス可能なホームサーバに格納されたデータを他人が使用できないようにする機能として、パスワード機能が広く利用されている(例えば特許文献1)。
【0006】
このパスワード機能は、他人に使用させたくないデータに任意のパスワードを設定し、その読み出し時に当該パスワードの入力を要求するものであり、その入力パスワードが一致した場合に、その使用を許可する。これにより、このパスワードを知らない部外者に対して当該データの使用を禁止できる。
【0007】
【特許文献1】
特開昭62−25364号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この特許文献1を含む従来のパスワード機能では、パスワードが設定されたデータの使用を、そのパスワードが入力されるまで禁止するように制御する。また、特許文献1では、例えば指定されたフォルダ内のデータを一覧表示するような場合、パスワードが設定されたデータの名称を「?マーク」に置き換えるといった対処をさらに実行している。
【0009】
しかしながら、従来のパスワード機能では、パスワードが設定されたデータの存在そのものを秘密にすることは考えられていない。したがって、例えばある利用者が他の家族には秘密にしておきたいデータがあった場合、その読み出し等を自分以外が行えないようにすることはできても、そのデータが存在すること自体を他の家族に知られないようにすることはできなかった。
【0010】
この発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、正規のパスワード入力がなされない限り、そのデータの存在自体を秘匿することを実現した電子機器およびデータ保護方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前述の目的を達成するために、この発明は、記憶手段と、前記記憶手段に記憶されたデータの存在をグループ単位で秘匿し、またはその秘匿を解除するために用いるパスワードを前記グループ毎に設定するパスワード設定手段と、前記記憶手段に記憶されたデータを前記パスワード設定手段によりパスワードが設定されたグループに登録する登録手段と、パスワードを入力するパスワード入力手段と、前記パスワード入力手段により入力されたパスワードが前記パスワード設定手段により設定されたパスワードと一致するか否かを判定する認証手段と、前記認証手段によりパスワードの一致が判定されたグループに登録されたデータおよびいずれのグループにも登録されていないデータを対象として前記記憶手段に記憶されたデータの一覧表示を行うデータ一覧表示手段とを具備することを特徴とする電子機器を提供する。
【0012】
また、この発明は、記憶手段と、前記記憶手段に記憶されたデータの存在を秘匿し、またはその秘匿を解除するために用いるパスワードを設定するパスワード設定手段と、前記記憶手段に記憶されたデータに前記パスワード設定手段により設定されたパスワードを対応づける登録手段と、パスワードを入力するパスワード入力手段と、前記パスワード入力手段により入力されたパスワードが前記パスワード設定手段により設定されたパスワードと一致するか否かを判定する認証手段と、前記認証手段によるパスワードの一致判定がなされている場合、前記登録手段によりパスワードが対応づけられたデータを含めて前記記憶手段に記憶されたデータの一覧表示を行い、前記認証手段によるパスワードの一致判定がなされていない場合、前記登録手段によりパスワードが対応づけられたデータを除いて前記記憶手段に記憶されたデータの一覧表示を行うデータ一覧表示手段とを具備することを特徴とする電子機器を提供する。
【0013】
また、この発明は、記憶手段と、前記記憶手段に記憶されたデータの存在を秘匿し、またはその秘匿を解除するために用いるパスワードを設定するパスワード設定手段と、前記記憶手段に記憶されたデータに前記パスワード設定手段により設定されたパスワードを対応づける登録手段と、パスワードを入力するパスワード入力手段と、前記パスワード入力手段により入力されたパスワードが前記パスワード設定手段により設定されたパスワードと一致するか否かを判定する認証手段と、前記認証手段によるパスワードの一致判定がなされていない場合、前記登録手段によりパスワードが対応づけられたデータの存在を秘匿し、前記認証手段によるパスワードの一致判定がなされている場合、前記登録手段によりパスワードが対応づけられたデータの存在の秘匿を解除するデータ保護手段とを具備することを特徴とする電子機器を提供する。
【0014】
また、この発明は、記憶手段を有する電子機器のデータ保護方法であって、前記記憶手段に記憶されたデータの存在をグループ単位で秘匿し、またはその秘匿を解除するために用いるパスワードを前記グループ毎に設定するパスワード設定ステップと、前記記憶手段に記憶されたデータを前記パスワード設定ステップによりパスワードが設定されたグループに登録する登録ステップと、パスワードを入力するパスワード入力ステップと、前記パスワード入力ステップにより入力されたパスワードが前記パスワード設定ステップにより設定されたパスワードと一致するか否かを判定する認証ステップと、前記認証ステップによりパスワードの一致が判定されたグループに登録されたデータおよびいずれのグループにも登録されていないデータを対象として前記記憶手段に記憶されたデータの一覧表示を行うデータ一覧表示ステップとを具備することを特徴とするデータ保護方法を提供する。
【0015】
また、この発明は、記憶手段を有する電子機器のデータ保護方法であって、前記記憶手段に記憶されたデータの存在を秘匿し、またはその秘匿を解除するために用いるパスワードを設定するパスワード設定ステップと、前記記憶手段に記憶されたデータに前記パスワード設定ステップにより設定されたパスワードを対応づける登録ステップと、パスワードを入力するパスワード入力ステップと、前記パスワード入力ステップにより入力されたパスワードが前記パスワード設定ステップにより設定されたパスワードと一致するか否かを判定する認証ステップと、前記認証ステップによるパスワードの一致判定がなされている場合、前記登録ステップによりパスワードが対応づけられたデータを含めて前記記憶手段に記憶されたデータの一覧表示を行い、前記認証ステップによるパスワードの一致判定がなされていない場合、前記登録ステップによりパスワードが対応づけられたデータを除いて前記記憶手段に記憶されたデータの一覧表示を行うデータ一覧表示ステップとを具備することを特徴とするデータ保護方法を提供する。
【0016】
また、この発明は、記憶手段を有する電子機器のデータ保護方法であって、前記記憶手段に記憶されたデータの存在を秘匿し、またはその秘匿を解除するために用いるパスワードを設定するパスワード設定ステップと、前記記憶手段に記憶されたデータに前記パスワード設定ステップにより設定されたパスワードを対応づける登録ステップと、パスワードを入力するパスワード入力ステップと、前記パスワード入力ステップにより入力されたパスワードが前記パスワード設定ステップにより設定されたパスワードと一致するか否かを判定する認証ステップと、前記認証ステップによるパスワードの一致判定がなされていない場合、前記登録ステップによりパスワードが対応づけられたデータの存在を秘匿し、前記認証ステップによるパスワードの一致判定がなされている場合、前記登録ステップによりパスワードが対応づけられたデータの存在の秘匿を解除するデータ保護ステップとを具備することを特徴とするデータ保護方法を提供する。
【0017】
この発明の電子機器およびデータ保護方法においては、例えばある利用者が他の家族に秘匿したいデータがあった場合、その読み出しを自分以外が行えないようにするのみならず、そのようなデータが存在すること自体を他の家族に知られないようにすることを可能とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明の実施形態を説明する。
【0019】
図1には、本発明の実施形態に係る電子機器(ワイヤレスAV(オーディオ・ビデオ)ステーション)を用いたホームネットワークシステムの構成が示されている。
【0020】
このホームネットワークシステムは、ワイヤレスAVステーション101、TV受像機102およびノートブックタイプのパーソナルコンピュータ103,104、デスクトップタイプのパーソナルコンピュータ105などの各種情報処理端末などから構成されている。ワイヤレスAVステーション101は、ホームネットワークサーバ装置として機能する無線電送装置であり、家庭内のパーソナルコンピュータ103〜105などの各情報処理端末に対して、TV放送による放送番組データの視聴やインターネット閲覧等に関するサービスを無線によって提供する。
【0021】
ワイヤレスAVステーション101は、例えばISDN、ADSL、CATVなどの通信回線3を介して、インターネット2などの外部のグローバルネットワーク(外部ネットワーク)に接続されている。さらに、ワイヤレスAVステーション101は、ホームネットワークを構成する有線または無線のネットワークを介して、家庭内の各種情報処理端末に接続されている。ノートブックタイプのパーソナルコンピュータ103,104には、無線通信デバイスが設けられ、これらノートブックタイプのパーソナルコンピュータ103,104の各々とワイヤレスAVステーション101は無線接続されている。また、デスクトップタイプのパーソナルコンピュータ105は有線LANを介してワイヤレスAVステーション101に接続されている。
【0022】
ワイヤレスAVステーション101は、パーソナルコンピュータ103〜105をインターネット2に接続し、インターネット2上のWEBサイトとパーソナルコンピュータ103〜105それぞれとの間のデータの送受信を行う。
【0023】
屋外に設置されたTV放送受信アンテナ1に接続されたアンテナケーブルは屋内に引き込まれており、そのアンテナケーブルにはTV受像機102とワイヤレスAVステーション101とが接続されている。TV放送番組データはTV受像機102で再生できる他、ワイヤレスAVステーション101でも受信することができる。ワイヤレスAVステーション101は、受信したTV放送番組データを、無線LANを介してノートブックタイプのパーソナルコンピュータ103,104に無線で送信したり、また有線LANを介してデスクトップタイプのパーソナルコンピュータ105に送信することができる。
【0024】
すなわち、ワイヤレスAVステーション101によって提供される主な機能は次の通りである。
【0025】
・無線ルータ機能(インターネット閲覧機能):
これは、無線LANを介して通信可能な各情報処理端末をワイヤレスでインターネット2に接続し、インターネット2上のWEBサイトと各情報処理端末との間のデータの送受信を行う機能である。無線LANを介してワイヤレスAVステーション101と接続されたノートブックタイプのパーソナルコンピュータ103,104を用いることにより、家庭内のどこからでもワイヤレスでインターネット閲覧を行うことができる。
【0026】
・TV視聴機能:
これは、無線LANまたは有線LANを介してワイヤレスAVステーション101に接続された各情報処理端末に対して、ワイヤレスAVステーション101で受信したTV放送番組データを送信する機能である。ノートブックタイプのパーソナルコンピュータ103,104を用いることにより、家庭内のどこからでも現在放送中のTV放送番組をワイヤレスで視聴することができる。
【0027】
・TV録画再生機能:
ワイヤレスAVステーション101には磁気ディスクドライブ装置(ハードディスクドライブ;HDD)が内蔵されており、例えば、TV放送番組をワイヤレスで視聴しながら、そのTV放送番組を磁気ディスクドライブ装置に記録することができる。また、磁気ディスクドライブ装置に記録されたTV放送番組データを情報処理端末に送信しながら、現在放送中の別のTV放送番組データを受信して磁気ディスクドライブ装置に記録することもできる。さらに、磁気ディスクドライブ装置に記録されたTV放送番組データをTV受像機102に出力することにより、大画面で視聴することもできる。
【0028】
・遠隔操作機能:
ワイヤレスAVステーション101のTV視聴機能・TV録画再生機能等は、パーソナルコンピュータ103〜105のそれぞれから遠隔制御することができる。またワイヤレスAVステーション101を操作するための専用のリモコンユニットを用いて、ワイヤレスAVステーション101のTV視聴機能・TV録画再生機能等を制御することもできる。
【0029】
また、この他、このワイヤレスAVステーション101は、パーソナルコンピュータ103,104の各利用者のデータを格納するファイルサーバ機能なども提供する。そして、このファイルサーバ機能の提供時、ワイヤレスAVステーション101は、ある利用者が格納したデータの存在自体を他の利用者に知られないようにデータ保護を行うことを可能とした点を特徴としており、以下、この点について詳述する。
【0030】
図2は、ワイヤレスAVステーション101の機器構成を示す図である。
【0031】
図2に示すように、ワイヤレスAVステーション101は、大別して、チューナ/MPEG部21、CPU部31および通信部41の3つのコンポーネントから構成されている。また、このチューナ/MPEG部21、CPU部31および通信部41は、PCIバスなどのバス20にそれぞれ接続され、さらに、バス20には、磁気ディスクドライブ装置(HDD)51も接続されている。
【0032】
チューナ/MPEG部21は、TV放送番組データの受信処理およびその受信したTV放送番組データを圧縮符号化するエンコード処理、さらには圧縮符号化されたTV放送番組データを復号するデコード処理などを実行する。このチューナ/MPEG部21には、図示のように、TVチューナ211、NTSCデコーダ212、音声多重デコーダ213、オーディオA/Dコンバータ(オーディオADC)214、MPEG2エンコーダ215、RAM216、PCIバスインターフェース(PCI−IF)217、MPEG2デコーダ218、RAM219、オーディオD/Aコンバータ(オーディオDAC)220などが設けられている。
【0033】
TVチューナ211は、TVアンテナコネクタ301を介してTVアンテナケーブルに接続されている。TVチューナ211は、パーソナルコンピュータ103〜105またはリモコンユニットから視聴要求されたチャネルのTV放送番組データを受信するためのものであり、視聴要求に基づいて、TV放送信号の受信及びチャネル選択を行う。TVチューナ211によって受信された、あるチャネルのTV放送番組データは、NTSCデコーダ212に送られ、そこでビデオ信号(動画像)とオーディオ信号とに分離され、さらに必要に応じてデジタルデータへの変換処理が施される。
【0034】
NTSCデコーダ212は、ビデオ入力端子302にも接続されており、例えばDVDプレイヤやVCRなどの外部のビデオ機器からビデオ信号を入力することもできる。TV放送番組データに重畳されている音声多重信号は音声多重デコーダ213で復調された後、オーディオA/Dコンバータ(オーディオADC)214に送られ、そこでデジタルデータに変換される。オーディオA/Dコンバータ(オーディオADC)214は、オーディオ入力端子303にも接続されており、外部のビデオ・オーディオ機器からオーディオ信号を入力することもできる。
【0035】
MPEG2エンコーダ215は、入力されたビデオおよびオーディオデータをそれぞれ圧縮符号化する。この圧縮符号化にはMPEG2が用いられている。RAM216は、MPEG2エンコーダ215が圧縮符号化処理を行うための作業メモリとして用いられる。TVチューナ211によって受信されたTV放送番組データはMPEG2エンコーダ215によって圧縮符号化されて、MPEG2ストリームに変換される。
【0036】
PCIバスインターフェース(PCI−IF)217は、チューナ/MPEG部21をバス20に接続するインターフェースであり、バス20を介してCPU部31およびHDD51それぞれとの通信を行うために用いられる。PCIバスインターフェース(PCI−IF)217には、CPU部31がアクセス可能なレジスタ群が内蔵されておれ、TVチューナ211およびMPEG2エンコーダ215それぞれの動作は、CPU部31がレジスタ群にセットするコマンドに応じて制御される。
【0037】
MPEG2デコーダ218は、MPEG2形式に圧縮符号化されたTV放送番組データを復号する。例えば、HDD51に記録されている圧縮符号化されたTV放送番組データをTV受像機102で視聴する場合には、HDD51から読み出された圧縮符号化されたTV放送番組データがPCIバスインターフェース217を介してMPEG2デコーダ218に送られ、そこで復号(伸張)される。RAM219は、MPEG2デコーダ218が復号処理を行うための作業メモリとして用いられる。このMPEG2デコーダ218の動作も、CPU部31がPCIバスインターフェース217内のレジスタ群にセットするコマンドによって制御される。
【0038】
MPEG2デコーダ218によって復号されたビデオデータはビデオ出力端子305を介してTV受像機102などに送られ、またMPEG2デコーダ218によって復号されたオーディオデータは、必要に応じてオーディオD/Aコンバータ(オーディオDAC)220にてアナログ信号に変換された後に、オーディオ出力端子304から外部のオーディオ/ビデオ機器に出力される。
【0039】
さらに、本実施形態においては、MPEG2デコーダ218によって復号処理されたTV放送番組データをMPEG2エンコーダ215に送信して、そこで再度圧縮符号化処理を行うこともできる。これは、HDD51に記録されている圧縮符号化されたTV放送番組データの伝送レート(ビットレート)を、無線送信用の特定の伝送レートに変換するダウンコンバート処理のために用いられる。
【0040】
すなわち、HDD51に記録すべきTV放送番組データの画質(低画質、標準画質、高画質)に応じて、MPEG2エンコーダ215による圧縮符号化処理で得られるTV放送番組データの伝送レート(ビットレート)は異なる。高画質を選択した場合には、HDD51には非常に高い伝送レートで圧縮符号化されたTV放送番組データが記録されることになる。この場合、無線通信の帯域では当該TV放送番組データをリアルタイム送信することができない場合もある。このような場合には、無線送信すべきTV放送番組データの伝送レートを無線送信用の特定の伝送レートに低下させるためのダウンコンバート処理が自動的に実行される。
【0041】
CPU部31は、チューナ/MPEG部21のTVチューナ211、MPEG2エンコーダ215およびMPEG2デコーダ218の制御を行うとともに、HDD51へのデータの書き込みおよびHDD51からのデータ読み出しの制御を行う。また、CPU部31は、通信部41との通信によって、パーソナルコンピュータ103〜105から送信されるTV視聴に関するコマンドを受信したり、パーソナルコンピュータ103〜105に送信すべきTV放送番組データを通信部41に送信する。CPU部31は、CPU311と、CPU311のCPUバスとPCIバス20とを接続するノースブリッジ312と、主メモリ313とから構成されている。
【0042】
通信部41は、それ単独で無線LANルータとして動作可能な通信制御装置である。通信部41は、パーソナルコンピュータ103,104に無線接続可能に構成されており、また有線LANを介してパーソナルコンピュータ105にも接続されている。通信部41は、パーソナルコンピュータ103〜105の各々から送信される要求に応じて、それらパーソナルコンピュータ103〜105それぞれをインターネット2に接続してパーソナルコンピュータ103〜105それぞれとインターネット2との間のデータの送受信を行う。この場合、パーソナルコンピュータ103〜105それぞれとインターネット2との間のデータの送受信に関する処理は全て通信部41内で行われ、CPU部31は使用されない。
【0043】
通信部41には、制御プロセッサ411、RAM412、ROM413、ネットワークコントローラ414、ワイヤレスLANデバイス415、WANコネクタ501およびLANコネクタ502などが設けられている。
【0044】
WANコネクタ501は、インターネット2との間のデータの送受信に用いられるブロードバンド用端子であり、例えばモデム等を介して通信回線3に接続される。LANコネクタ502は家庭内の有線LANに接続される。
【0045】
ネットワークコントローラ414は、WANコネクタ501を介したインターネット2との間のデータ送受信と、LANコネクタ502を介した家庭内有線LANとの間のデータ送受信とを制御するネットワーク制御デバイスである。ワイヤレスLANデバイス415は、無線LANを介してパーソナルコンピュータ103,104の各々との間のデータ送受信を行う無線通信デバイスであり、アンテナ416を介してパーソナルコンピュータ103,104の各々と無線通信する。ワイヤレスLANデバイス415としては、例えばIEEE802.11bまたはIEEE802.11a等の規格に対応したものが用いられる。
【0046】
制御プロセッサ411は、ネットワークコントローラ414およびワイヤレスLANデバイス415を制御することにより、パーソナルコンピュータ103〜105それぞれとインターネット2との間のデータの送受信を制御する。具体的には、制御プロセッサ411には通信部41を無線ルータとして動作させるために必要な機能として、IPマスカレード機能、NAT機能、DHCP機能等が含まれている。さらに、制御プロセッサ411はPCIバス20にも接続されており、ワイヤレスLANデバイス415を介してパーソナルコンピュータ103,104から受信したTV視聴に関する要求(コマンド)などをPCIバス20を介してCPU311に通知したり、ネットワークコントローラ414を介して有線LAN上のパーソナルコンピュータ105から受信したTV視聴に関する要求(コマンド)などをPCIバス20を介してCPU311に通知する機能を有している。
【0047】
さらに、制御プロセッサ411は、PCIバス20を介してCPU311から転送されるTV放送番組データを受信した場合には、そのTV放送番組データをワイヤレスLANデバイス415またはネットワークコントローラ414を介して要求元のパーソナルコンピュータに送信するための機能を有している。この場合、要求元のパーソナルコンピュータへのTV放送番組データの送信処理は、そのパーソナルコンピュータとインターネット2との間のデータの送受信と並行して行われる。
【0048】
例えば、通信部41と無線接続可能なパーソナルコンピュータ103がワイヤレスでインターネット閲覧を行っているときに、そのパーソナルコンピュータ103から要求されたTV番組データをパーソナルコンピュータ103に無線で送信する場合においては、制御プロセッサ411は、インターネット2上のWEBサーバから受けたコンテンツデータと、チューナ/MPEG部21によって圧縮符号化されたTV放送番組データとが無線通信によって時分割でパーソナルコンピュータ103に送信されるように、ワイヤレスLANデバイス415を制御する。具体的には、制御プロセッサ411では、コンテンツデータと圧縮符号化されたTV放送番組データとを多重化する処理が行われ、多重化されたコンテンツデータとTV放送番組データとが無線通信によって時分割でパーソナルコンピュータ103に送信される。このように、コンテンツデータとTV放送番組データとを互いに独立したデータとしてパーソナルコンピュータ103に送ることにより、パーソナルコンピュータ103では、それらコンテンツデータおよびTV放送番組データをそれぞれ対応するアプリケーションプログラムを用いて同時に表示することができ、またコンテンツデータおよびTV放送番組データそれぞれのウインドウの表示位置および表示サイズもそれぞれ対応するアプリケーションプログラムによって自由に変更することができる。
【0049】
以上の制御プロセッサ411の機能は、ROM413に格納されたファームウェアによって実現されている。
【0050】
図3には、このワイヤレスAVステーション101のデータ保護に関わる機能ブロックが示されている。
【0051】
図3に示すように、このワイヤレスAVステーション101は、パスワード設定部11、パスワード登録部12、パスワード認証部13およびデータ一覧表示部14を有するデータベースシステム10を有している。このデータベースシステム10は、CPU部31の主メモリ313にロードされてCPU311により実行される各種プログラムによって構成されるものであり、HDD51にパスワード管理テーブル21とデータ管理テーブル22とを作成して、同じくHDD51に格納されるデータ群23に対するデータ保護を実行する。
【0052】
このデータベースシステム10は、グループA〜Dの4つのグループ毎にデータの存在の秘匿とその秘匿の解除を一括して行えるようになっており、パスワード設定部11は、この4つのグループそれぞれのパスワードを設定してパスワード管理テーブル21に格納する。図4は、このパスワード管理テーブル21の内容を例示する図であり、この図4の例では、グループA〜Cの3つのグループには何らかのパスワードが設定済みであり、一方、グループDにはいまだパスワードが設定されていない。
【0053】
パスワード登録部12は、パーソナルコンピュータ103〜105の利用者が格納するデータ群23の中で秘匿したいデータをパスワードが設定済みのいずれかのグループに登録するものであり、その登録結果をデータ管理テーブル22に格納する。図5は、このデータ管理テーブル22の内容を例示する図であり、各ファイルのファイル名、格納アドレスおよび登録パスワードを格納する。この図5の例では、ファイルAおよびファイルDは、いずれのグループにも登録されておらず、また、ファイルB、ファイルCおよびファイルEは、それぞれグループA、グループBおよびグループCに登録されている。
【0054】
パスワード認証部13は、例えばグループAに登録されたデータの存在の秘匿を一括して解除しようとする利用者に対して、このグループAに設定されたパスワードの入力を求めるとともに、この要求に応じて入力されたパスワードが設定されたパスワードと一致するかどうかを判定する。そして、入力パスワードと設定パスワードとの一致が確認されると、パスワード認証部13は、その旨をデータ一覧表示部14に通知する。
【0055】
そして、データ一覧表示部14は、データ群23の例えば指定されたフォルダ内のデータ一覧表示を要求された場合に、いずれのグループにも登録されていないデータと、パスワード認証部13からパスワードの一致が確認された旨が通知されたグループに登録されたデータとを対象として、その要求されたデータ一覧表示を実行する。つまり、パスワード認証部13からパスワードの一致が確認された旨が通知されていないグループに登録されたデータは、その時のデータ一覧表示から除かれるため、その存在自体が秘匿されることになる。
【0056】
次に、図6乃至図21を参照して、このワイヤレスAVステーション101が提供するデータ保護に関わるユーザインタフェースを説明する。
【0057】
このワイヤレスAVステーション101は、動作環境設定用の画面として、図6に示す画面を表示する。なお、以下では、前述した4つのグループA〜DをPIN(Personal Identification Number)A〜Dと表すものとする。また、以下では、あるグループ(PIN)にデータ(ファイル)を登録することを、ファイルにPINを登録するといい、または、あるグループ(PIN)に登録されたデータ(ファイル)を、PINが登録されたファイルということがある。
【0058】
そして、この図6に示す画面において、PINの設定に移行するためのアイコンa1がマウスなどで選択された状態でアイコンa2が押下されると、データベースシステム10のパスワード設定部11が、図7に示すPIN選択用の画面を表示する。
【0059】
図4に示したように、この時点では、PINA〜Cの3つのPINには何らかのパスワードが設定済みであり、一方、PINDにはいまだパスワードが設定されていない。そこで、このPINDに何らかのパスワードを設定する場合、利用者は、このPINDを示すアイコンb1を選択した状態でアイコンb2を押下する。
【0060】
この操作が行われると、パスワード設定部11は、今度は、図8に示すPIN設定用の画面を表示する。この画面が表示されると、利用者は、入力エリアc1に任意の4桁のパスワードを入力し、その入力後にアイコンc2を選択する。そして、パスワード設定部11は、この操作を受けて、入力エリアc1に入力されたパスワードをPINDのパスワードとしてパスワード管理テーブル21に格納する。これでPINのパスワード設定は完了である。
【0061】
また、例えばPINAのパスワードを変更する場合、利用者は、図7に示した画面でPINAを示すアイコンb3を選択した状態でアイコンb2をさらに選択する。
【0062】
この場合、パスワード設定部11は、まず、図9に示すパスワード入力用の画面を表示し、現在のパスワードの入力を要求する。そして、利用者は、入力エリアd1に現在のパスワードを入力し、その入力後にアイコンd2を選択する。もし、この入力パスワードが現在のパスワード、つまりパスワード管理テーブル21に格納されたパスワードと一致していたならば、パスワード設定部11は、今度は、図10に示す新パスワード入力用の画面を表示する。一方、この画面が表示されると、利用者は、入力エリアe1に新たな4桁のパスワードを入力し、その入力後にアイコンe2を選択する。そうすると、パスワード設定部11は、入力エリアe1に入力されたパスワードをPINAの新たなパスワードとしてパスワード管理テーブル21に格納する。これでPINのパスワード変更は完了である。
【0063】
なお、図9に示した画面で入力されたパスワードが現在のパスワードと一致していなかった場合、パスワード設定部11は、図11に示す画面を表示し、パスワードが不一致であった旨を警告するとともに、パスワードの再入力を行うかどうかの指示を要求する。そして、再入力を行う旨の指示がなされた場合には、図10に示した画面を再度表示する。また、このパスワードの再入力は、その回数に上限が設けられており、その回数を越えて誤ったパスワードが繰り返し入力されると、パスワード設定部11は、例えばPIN設定用の画面に移行できなくする等の制限をかける。
【0064】
また、例えばPINAのパスワードを削除する場合、利用者は、図7に示した画面でPINAを示すアイコンb3を選択した状態でアイコンb4を押下する。
【0065】
この場合、パスワード設定部11は、図12に示すPIN削除用の画面を表示し、現在のパスワードの入力を要求する。そして、利用者は、入力エリアf1に現在のパスワードを入力し、その入力後にアイコンf2を選択する。もし、この入力パスワードが現在のパスワード、つまりパスワード管理テーブル21に格納されたパスワードと一致していたならば、パスワード設定部11は、パスワード管理テーブル21に格納されたPINAのパスワードを削除する。これでPINのパスワード削除は完了である。なお、パスワードが一致していなかった場合の手順は、パスワード変更時と同様である。
【0066】
次に、このワイヤレスAVステーション101が、以上のように設定された各PINのパスワードをどのように利用するのかを操作手順に沿って説明する。
【0067】
このワイヤレスAVステーション101のデータベースシステム10は、HDD51に格納されたデータ群23を「写真」、「ビデオ」、「音楽」の3つのカテゴリに分けて管理する。「写真」は、例えばデジタルカメラで撮像したり、インターネット閲覧時にダウンロードした静止画像データ、「ビデオ」は、例えばデジタルビデオカメラで撮像したり、インターネット閲覧時にダウンロードした動画像データ、「音楽」は、例えば音楽CDからコピーしたり、インターネット閲覧時にダウンロードしたオーディオデータの集合体である。
【0068】
なお、以下では、この「写真」、「ビデオ」、「音楽」の各カテゴリをライブラリと表すものとする。そして、このワイヤレスAVステーション101は、このライブラリ選択用の画面として、図13に示す画面を表示する。
【0069】
図13に示すように、この画面には、「写真」、「ビデオ」、「音楽」の各ライブラリを選択するためのアイコンg1〜g3が表示される。また、このアイコンg1〜g3の下段には、PINが登録されたデータの存在の秘匿を解除するためのアイコンg4〜g7がさらに表示される。なお、この図13では、PINAおよびPINCが登録されたデータの存在は秘匿され、PINBが登録されたデータの存在の秘匿は解除され、PINDは未だパスワードが設定されていない状態がそれぞれ示されている。
【0070】
ここで、利用者が、PINBの他、PINAが登録されたデータを含めて静止画像データを読み出そうとした場合を想定する。この場合、利用者は、まず、アイコンg4を選択した状態でアイコンg8を押下する。また、この操作が行われると、データベースシステム10のパスワード認証部13が、図14に示すPIN解除用の画面を表示する。そして、この画面が表示されると、利用者は、入力エリアh1にPINAの現在のパスワードを入力し、一方、パスワード認証部13は、その入力パスワードが現在のパスワードと一致するかどうかを調べ、一致していれば、その旨をデータ一覧表示部14に通知する。この場合は、図13に示した画面に復帰する。なお、一致していなかった場合には、パスワード認証部13は、図15に示す画面を表示し、パスワードが不一致であった旨を警告するとともに、パスワードの再入力を行うかどうかの指示を要求する。その後の手順は、図11で示したパスワード設定部11によるパスワード変更時やパスワード削除時と同様である。
【0071】
ここでは、パスワードの一致が確認されて図13に示した画面に復帰したものとする。そして、この図13に示した画面で、利用者は、今度は、アイコンg1を選択した状態でアイコンg8を押下する。そうすると、データベースシステム10のデータ一覧表示部14が、いずれのPINも登録されていないデータとPINAまたはPINBのいずれかが登録されたデータとを対象として、HDD51のデータ群23の一覧表示を実行する。図16は、このデータ一覧表示部14により行われたデータ一覧表示の一例を示す図である。
【0072】
図5に示したデータ管理テーブル22のファイルA〜Eが、「写真」ライブラリに属する静止画像データであったと仮定すると、データ一覧表示部14は、いずれのPINも登録されていないファイルA,Dと、PINAが登録されたファイルBと、PINBが登録されたファイルCとをその時のデータ一覧表示の対象とする。なお、図5には示されていないが、図16中のファイルF,Gも、いずれのPINも登録されていないものと仮定する。また、PINが登録されているファイルB,Cには、その欄内の右上端部に、どのPINが登録されているかを示すマークが付される。
【0073】
つまり、例えばPINCのパスワードを知らないこの利用者は、PINCが登録されたファイルEの存在自体を知ることがなく、換言すれば、PINCのパスワードを設定した利用者は、このPINCを登録したファイルEの存在自体を他の利用者には秘密にすることができる。
【0074】
次に、この一覧表示された図16中のファイルのうち、ファイルAにもPINAを登録しようとした場合を説明する。この場合、利用者は、ファイルAを選択した状態でPINの登録または削除を行うためのアイコンi1を押下する。そして、この操作が行われると、データベースシステム10のパスワード登録部12が、図17に示すPIN選択用の画面を表示する。なお、このアイコンi1の押下時、パスワード登録部12は、選択されたファイルがPIN未登録の状態であれば、PINの登録と判断し、一方、登録済みの状態であれば、PINの削除と判断する。ここでは、ファイルAはPIN未登録であるため、パスワード登録部12は、PINの登録と判断する。
【0075】
この画面が表示されると、利用者は、PINAを示すアイコンj1を選択した状態でアイコンj2を押下する。また、この操作を受けて、パスワード登録部12は、今度は、図18に示すようなPINAのパスワード入力を要求する画面を表示する。そして、利用者は、この画面の入力エリアk1にPINAのパスワードを入力し、一方、パスワード登録部12は、その入力パスワードがPINAのパスワードと一致するかどうかを調べる。
【0076】
もし、パスワードの一致が確認されれば、パスワード登録部12は、データ管理テーブル22にその旨を記録する。そして、その記録後、図19に示したようなデータ一覧表示の画面に復帰する。図19に示すように、ファイルAの欄内の右上端部には、PINAが登録されている旨を示すマークが新たに付される。
【0077】
また、いずれかのPINを登録した後、その登録を削除する場合も充分に考えられる。例えば、この一覧表示された図19中のファイルのうち、ファイルBに登録されたPINAを削除する場合、利用者は、ファイルBを選択した状態でアイコンl1を押下する。このファイルBは、すでにPINが登録された状態であるので、パスワード登録部12は、PINの削除と判断し、図20に示すPIN削除用の画面を表示する。
【0078】
この画面が表示されると、利用者は、この画面の入力エリアm1にPINAのパスワードを入力する。そして、パスワード登録部12は、その入力パスワードがPINAのパスワードと一致するかどうかを調べ、一致していれば、データ管理テーブル22に記録されたPINAを削除する。
【0079】
この削除が行われた後、画面は、図21に示すようなデータ一覧表示の画面に復帰するが、この図21に示すように、ファイルBの欄内の右上端部に付されていたPINAが登録されている旨を示すマークが削除されている。
【0080】
次に、図22および図23を参照して、このワイヤレスAVステーション101で実行されるデータ保護の動作の流れについて説明する。
【0081】
このワイヤレスAVステーション101でデータ保護を行う場合、まず、PINのパスワードを設定する(図22のステップA1)。次に、このワイヤレスAVステーション101に種々のデータを格納し(図22のステップA2)、その格納したデータのうち、その存在自体を秘匿したいデータに対してパスワードを設定したPINを登録する(図22のステップA3)。
【0082】
一方、このようにワイヤレスAVステーション101に格納されたデータを参照する場合、利用者は、自分が登録したPINによる秘匿を解除するためのパスワードを入力する(図23のステップB1)。もし、この入力パスワードと設定パスワードとが一致していれば(図23のステップB2のYES)、そのPINによる秘匿を解除する(図23のステップB3)。一方、入力パスワードと設定パスワードとが一致していなければ(図23のステップB2のNO)、そのPINによる秘匿の解除は行わない。
【0083】
そして、その後、PINが未登録のデータと、PINによる秘匿が解除されたデータとを対象にしたデータ一覧表示を行う(図23のステップB4)。
【0084】
以上のように、このワイヤレスAVステーション101によれば、パスワードを設定したPINをデータに登録すれば、そのデータの存在自体を他の利用者には秘密にすることが可能となる。
【0085】
なお、前述した実施形態では、パスワードを4桁の数字で設定する例を示したが、これに限らず、アルファベットや記号、あるいは同時に押下するキーの組み合わせ等であっても構わない。また、パスワードとして利用可能な文字の種類を利用者が設定できるようにしてもよい。
【0086】
また、パスワードの入力方法としては、キーボードのみならず、例えば音声認識機能を備えている場合は、マイクによる音声入力によっても構わない。
【0087】
つまり本願発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、前記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。たとえば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0088】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、正規のパスワード入力がなされない限り、そのデータの存在自体を秘匿することを実現した電子機器およびデータ保護方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る電子機器(ワイヤレスAV(オーディオ・ビデオ)ステーション)を用いたホームネットワークシステムの構成を示す図。
【図2】同実施形態のワイヤレスAVステーションの機器構成を示す図。
【図3】同実施形態のワイヤレスAVステーションのデータ保護に関わる機能ブロックを示す図。
【図4】同実施形態のワイヤレスAVステーションが保持するパスワード管理テーブルの内容を例示する図。
【図5】同実施形態のワイヤレスAVステーションが保持するデータ管理テーブルの内容を例示する図。
【図6】同実施形態のワイヤレスAVステーションが表示する動作環境設定用の画面例を示す図。
【図7】同実施形態のワイヤレスAVステーションが表示するPIN選択用の画面例を示す図。
【図8】同実施形態のワイヤレスAVステーションが表示するPIN設定用の画面例を示す図。
【図9】同実施形態のワイヤレスAVステーションが表示するパスワード入力用の画面例を示す図。
【図10】同実施形態のワイヤレスAVステーションが表示する新パスワード入力用の画面例を示す図。
【図11】同実施形態のワイヤレスAVステーションが表示するパスワード不一致警告用の画面例を示す図。
【図12】同実施形態のワイヤレスAVステーションが表示するPIN削除用の画面例を示す図。
【図13】同実施形態のワイヤレスAVステーションが表示するライブラリ選択用の画面例を示す図。
【図14】同実施形態のワイヤレスAVステーションが表示するPIN解除用の画面例を示す図。
【図15】同実施形態のワイヤレスAVステーションが表示するパスワード不一致警告用の画面例を示す図。
【図16】同実施形態のワイヤレスAVステーションで行われるデータ一覧表示の一例を示す第1の図。
【図17】同実施形態のワイヤレスAVステーションが表示するPIN選択用の画面例を示す図。
【図18】同実施形態のワイヤレスAVステーションが表示するパスワード入力用の画面例を示す図。
【図19】同実施形態のワイヤレスAVステーションで行われるデータ一覧表示の一例を示す第2の図。
【図20】同実施形態のワイヤレスAVステーションが表示するPIN削除用の画面例を示す図。
【図21】同実施形態のワイヤレスAVステーションで行われるデータ一覧表示の一例を示す第3の図。
【図22】同実施形態のワイヤレスAVステーションで実行されるデータ保護の動作の流れを示す第1のフローチャート。
【図23】同実施形態のワイヤレスAVステーションで実行されるデータ保護の動作の流れを示す第2のフローチャート。
【符号の説明】
10…データベースシステム、11…パスワード設定部、12…パスワード登録部、13…パスワード認証部、14…データ一覧表示部、21…パスワード管理テーブル、22…データ管理テーブル、23…データ群、101…ワイヤレスAVステーション。
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばネットワーク経由で複数のクライアントコンピュータからアクセス可能なファイルサーバ等に適用されるデータ保護技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の通信技術の向上に伴い、各部屋の電子機器を相互接続するための有線LANが予め敷設されたマンション等が供給され始めている。また、最近では、無線LANの構築も容易に行えるようになってきている。そして、このような状況を反映して、例えばTV視聴機能やインターネット閲覧機能などをもったホームサーバなどと称される電子機器が普及し始めている。
【0003】
このホームサーバは、例えばリビングルームなどに設置され、各部屋のパーソナルコンピュータとLANを介して接続される。そして、このLAN経由で送信されるパーソナルコンピュータからの要求に基づき、TV放送番組データを受信してLAN経由で転送したり、インターネット上で公開されたホームページデータを取得してLAN経由で転送する。つまり、各利用者は、自室に居ながらにして、このTV視聴機能やインターネット閲覧機能を利用することができる。
【0004】
また、このホームサーバは、いわゆるファイルサーバとしても利用され、各部屋でパーソナルコンピュータを操作する利用者は、各々のパーソナルコンピュータが大容量の記憶媒体を搭載していなくとも、このファイルサーバに例えば写真データやビデオデータ、音楽データなどを大量に格納することが可能である。
【0005】
そして、このように複数の利用者からアクセス可能なホームサーバに格納されたデータを他人が使用できないようにする機能として、パスワード機能が広く利用されている(例えば特許文献1)。
【0006】
このパスワード機能は、他人に使用させたくないデータに任意のパスワードを設定し、その読み出し時に当該パスワードの入力を要求するものであり、その入力パスワードが一致した場合に、その使用を許可する。これにより、このパスワードを知らない部外者に対して当該データの使用を禁止できる。
【0007】
【特許文献1】
特開昭62−25364号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この特許文献1を含む従来のパスワード機能では、パスワードが設定されたデータの使用を、そのパスワードが入力されるまで禁止するように制御する。また、特許文献1では、例えば指定されたフォルダ内のデータを一覧表示するような場合、パスワードが設定されたデータの名称を「?マーク」に置き換えるといった対処をさらに実行している。
【0009】
しかしながら、従来のパスワード機能では、パスワードが設定されたデータの存在そのものを秘密にすることは考えられていない。したがって、例えばある利用者が他の家族には秘密にしておきたいデータがあった場合、その読み出し等を自分以外が行えないようにすることはできても、そのデータが存在すること自体を他の家族に知られないようにすることはできなかった。
【0010】
この発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、正規のパスワード入力がなされない限り、そのデータの存在自体を秘匿することを実現した電子機器およびデータ保護方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前述の目的を達成するために、この発明は、記憶手段と、前記記憶手段に記憶されたデータの存在をグループ単位で秘匿し、またはその秘匿を解除するために用いるパスワードを前記グループ毎に設定するパスワード設定手段と、前記記憶手段に記憶されたデータを前記パスワード設定手段によりパスワードが設定されたグループに登録する登録手段と、パスワードを入力するパスワード入力手段と、前記パスワード入力手段により入力されたパスワードが前記パスワード設定手段により設定されたパスワードと一致するか否かを判定する認証手段と、前記認証手段によりパスワードの一致が判定されたグループに登録されたデータおよびいずれのグループにも登録されていないデータを対象として前記記憶手段に記憶されたデータの一覧表示を行うデータ一覧表示手段とを具備することを特徴とする電子機器を提供する。
【0012】
また、この発明は、記憶手段と、前記記憶手段に記憶されたデータの存在を秘匿し、またはその秘匿を解除するために用いるパスワードを設定するパスワード設定手段と、前記記憶手段に記憶されたデータに前記パスワード設定手段により設定されたパスワードを対応づける登録手段と、パスワードを入力するパスワード入力手段と、前記パスワード入力手段により入力されたパスワードが前記パスワード設定手段により設定されたパスワードと一致するか否かを判定する認証手段と、前記認証手段によるパスワードの一致判定がなされている場合、前記登録手段によりパスワードが対応づけられたデータを含めて前記記憶手段に記憶されたデータの一覧表示を行い、前記認証手段によるパスワードの一致判定がなされていない場合、前記登録手段によりパスワードが対応づけられたデータを除いて前記記憶手段に記憶されたデータの一覧表示を行うデータ一覧表示手段とを具備することを特徴とする電子機器を提供する。
【0013】
また、この発明は、記憶手段と、前記記憶手段に記憶されたデータの存在を秘匿し、またはその秘匿を解除するために用いるパスワードを設定するパスワード設定手段と、前記記憶手段に記憶されたデータに前記パスワード設定手段により設定されたパスワードを対応づける登録手段と、パスワードを入力するパスワード入力手段と、前記パスワード入力手段により入力されたパスワードが前記パスワード設定手段により設定されたパスワードと一致するか否かを判定する認証手段と、前記認証手段によるパスワードの一致判定がなされていない場合、前記登録手段によりパスワードが対応づけられたデータの存在を秘匿し、前記認証手段によるパスワードの一致判定がなされている場合、前記登録手段によりパスワードが対応づけられたデータの存在の秘匿を解除するデータ保護手段とを具備することを特徴とする電子機器を提供する。
【0014】
また、この発明は、記憶手段を有する電子機器のデータ保護方法であって、前記記憶手段に記憶されたデータの存在をグループ単位で秘匿し、またはその秘匿を解除するために用いるパスワードを前記グループ毎に設定するパスワード設定ステップと、前記記憶手段に記憶されたデータを前記パスワード設定ステップによりパスワードが設定されたグループに登録する登録ステップと、パスワードを入力するパスワード入力ステップと、前記パスワード入力ステップにより入力されたパスワードが前記パスワード設定ステップにより設定されたパスワードと一致するか否かを判定する認証ステップと、前記認証ステップによりパスワードの一致が判定されたグループに登録されたデータおよびいずれのグループにも登録されていないデータを対象として前記記憶手段に記憶されたデータの一覧表示を行うデータ一覧表示ステップとを具備することを特徴とするデータ保護方法を提供する。
【0015】
また、この発明は、記憶手段を有する電子機器のデータ保護方法であって、前記記憶手段に記憶されたデータの存在を秘匿し、またはその秘匿を解除するために用いるパスワードを設定するパスワード設定ステップと、前記記憶手段に記憶されたデータに前記パスワード設定ステップにより設定されたパスワードを対応づける登録ステップと、パスワードを入力するパスワード入力ステップと、前記パスワード入力ステップにより入力されたパスワードが前記パスワード設定ステップにより設定されたパスワードと一致するか否かを判定する認証ステップと、前記認証ステップによるパスワードの一致判定がなされている場合、前記登録ステップによりパスワードが対応づけられたデータを含めて前記記憶手段に記憶されたデータの一覧表示を行い、前記認証ステップによるパスワードの一致判定がなされていない場合、前記登録ステップによりパスワードが対応づけられたデータを除いて前記記憶手段に記憶されたデータの一覧表示を行うデータ一覧表示ステップとを具備することを特徴とするデータ保護方法を提供する。
【0016】
また、この発明は、記憶手段を有する電子機器のデータ保護方法であって、前記記憶手段に記憶されたデータの存在を秘匿し、またはその秘匿を解除するために用いるパスワードを設定するパスワード設定ステップと、前記記憶手段に記憶されたデータに前記パスワード設定ステップにより設定されたパスワードを対応づける登録ステップと、パスワードを入力するパスワード入力ステップと、前記パスワード入力ステップにより入力されたパスワードが前記パスワード設定ステップにより設定されたパスワードと一致するか否かを判定する認証ステップと、前記認証ステップによるパスワードの一致判定がなされていない場合、前記登録ステップによりパスワードが対応づけられたデータの存在を秘匿し、前記認証ステップによるパスワードの一致判定がなされている場合、前記登録ステップによりパスワードが対応づけられたデータの存在の秘匿を解除するデータ保護ステップとを具備することを特徴とするデータ保護方法を提供する。
【0017】
この発明の電子機器およびデータ保護方法においては、例えばある利用者が他の家族に秘匿したいデータがあった場合、その読み出しを自分以外が行えないようにするのみならず、そのようなデータが存在すること自体を他の家族に知られないようにすることを可能とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明の実施形態を説明する。
【0019】
図1には、本発明の実施形態に係る電子機器(ワイヤレスAV(オーディオ・ビデオ)ステーション)を用いたホームネットワークシステムの構成が示されている。
【0020】
このホームネットワークシステムは、ワイヤレスAVステーション101、TV受像機102およびノートブックタイプのパーソナルコンピュータ103,104、デスクトップタイプのパーソナルコンピュータ105などの各種情報処理端末などから構成されている。ワイヤレスAVステーション101は、ホームネットワークサーバ装置として機能する無線電送装置であり、家庭内のパーソナルコンピュータ103〜105などの各情報処理端末に対して、TV放送による放送番組データの視聴やインターネット閲覧等に関するサービスを無線によって提供する。
【0021】
ワイヤレスAVステーション101は、例えばISDN、ADSL、CATVなどの通信回線3を介して、インターネット2などの外部のグローバルネットワーク(外部ネットワーク)に接続されている。さらに、ワイヤレスAVステーション101は、ホームネットワークを構成する有線または無線のネットワークを介して、家庭内の各種情報処理端末に接続されている。ノートブックタイプのパーソナルコンピュータ103,104には、無線通信デバイスが設けられ、これらノートブックタイプのパーソナルコンピュータ103,104の各々とワイヤレスAVステーション101は無線接続されている。また、デスクトップタイプのパーソナルコンピュータ105は有線LANを介してワイヤレスAVステーション101に接続されている。
【0022】
ワイヤレスAVステーション101は、パーソナルコンピュータ103〜105をインターネット2に接続し、インターネット2上のWEBサイトとパーソナルコンピュータ103〜105それぞれとの間のデータの送受信を行う。
【0023】
屋外に設置されたTV放送受信アンテナ1に接続されたアンテナケーブルは屋内に引き込まれており、そのアンテナケーブルにはTV受像機102とワイヤレスAVステーション101とが接続されている。TV放送番組データはTV受像機102で再生できる他、ワイヤレスAVステーション101でも受信することができる。ワイヤレスAVステーション101は、受信したTV放送番組データを、無線LANを介してノートブックタイプのパーソナルコンピュータ103,104に無線で送信したり、また有線LANを介してデスクトップタイプのパーソナルコンピュータ105に送信することができる。
【0024】
すなわち、ワイヤレスAVステーション101によって提供される主な機能は次の通りである。
【0025】
・無線ルータ機能(インターネット閲覧機能):
これは、無線LANを介して通信可能な各情報処理端末をワイヤレスでインターネット2に接続し、インターネット2上のWEBサイトと各情報処理端末との間のデータの送受信を行う機能である。無線LANを介してワイヤレスAVステーション101と接続されたノートブックタイプのパーソナルコンピュータ103,104を用いることにより、家庭内のどこからでもワイヤレスでインターネット閲覧を行うことができる。
【0026】
・TV視聴機能:
これは、無線LANまたは有線LANを介してワイヤレスAVステーション101に接続された各情報処理端末に対して、ワイヤレスAVステーション101で受信したTV放送番組データを送信する機能である。ノートブックタイプのパーソナルコンピュータ103,104を用いることにより、家庭内のどこからでも現在放送中のTV放送番組をワイヤレスで視聴することができる。
【0027】
・TV録画再生機能:
ワイヤレスAVステーション101には磁気ディスクドライブ装置(ハードディスクドライブ;HDD)が内蔵されており、例えば、TV放送番組をワイヤレスで視聴しながら、そのTV放送番組を磁気ディスクドライブ装置に記録することができる。また、磁気ディスクドライブ装置に記録されたTV放送番組データを情報処理端末に送信しながら、現在放送中の別のTV放送番組データを受信して磁気ディスクドライブ装置に記録することもできる。さらに、磁気ディスクドライブ装置に記録されたTV放送番組データをTV受像機102に出力することにより、大画面で視聴することもできる。
【0028】
・遠隔操作機能:
ワイヤレスAVステーション101のTV視聴機能・TV録画再生機能等は、パーソナルコンピュータ103〜105のそれぞれから遠隔制御することができる。またワイヤレスAVステーション101を操作するための専用のリモコンユニットを用いて、ワイヤレスAVステーション101のTV視聴機能・TV録画再生機能等を制御することもできる。
【0029】
また、この他、このワイヤレスAVステーション101は、パーソナルコンピュータ103,104の各利用者のデータを格納するファイルサーバ機能なども提供する。そして、このファイルサーバ機能の提供時、ワイヤレスAVステーション101は、ある利用者が格納したデータの存在自体を他の利用者に知られないようにデータ保護を行うことを可能とした点を特徴としており、以下、この点について詳述する。
【0030】
図2は、ワイヤレスAVステーション101の機器構成を示す図である。
【0031】
図2に示すように、ワイヤレスAVステーション101は、大別して、チューナ/MPEG部21、CPU部31および通信部41の3つのコンポーネントから構成されている。また、このチューナ/MPEG部21、CPU部31および通信部41は、PCIバスなどのバス20にそれぞれ接続され、さらに、バス20には、磁気ディスクドライブ装置(HDD)51も接続されている。
【0032】
チューナ/MPEG部21は、TV放送番組データの受信処理およびその受信したTV放送番組データを圧縮符号化するエンコード処理、さらには圧縮符号化されたTV放送番組データを復号するデコード処理などを実行する。このチューナ/MPEG部21には、図示のように、TVチューナ211、NTSCデコーダ212、音声多重デコーダ213、オーディオA/Dコンバータ(オーディオADC)214、MPEG2エンコーダ215、RAM216、PCIバスインターフェース(PCI−IF)217、MPEG2デコーダ218、RAM219、オーディオD/Aコンバータ(オーディオDAC)220などが設けられている。
【0033】
TVチューナ211は、TVアンテナコネクタ301を介してTVアンテナケーブルに接続されている。TVチューナ211は、パーソナルコンピュータ103〜105またはリモコンユニットから視聴要求されたチャネルのTV放送番組データを受信するためのものであり、視聴要求に基づいて、TV放送信号の受信及びチャネル選択を行う。TVチューナ211によって受信された、あるチャネルのTV放送番組データは、NTSCデコーダ212に送られ、そこでビデオ信号(動画像)とオーディオ信号とに分離され、さらに必要に応じてデジタルデータへの変換処理が施される。
【0034】
NTSCデコーダ212は、ビデオ入力端子302にも接続されており、例えばDVDプレイヤやVCRなどの外部のビデオ機器からビデオ信号を入力することもできる。TV放送番組データに重畳されている音声多重信号は音声多重デコーダ213で復調された後、オーディオA/Dコンバータ(オーディオADC)214に送られ、そこでデジタルデータに変換される。オーディオA/Dコンバータ(オーディオADC)214は、オーディオ入力端子303にも接続されており、外部のビデオ・オーディオ機器からオーディオ信号を入力することもできる。
【0035】
MPEG2エンコーダ215は、入力されたビデオおよびオーディオデータをそれぞれ圧縮符号化する。この圧縮符号化にはMPEG2が用いられている。RAM216は、MPEG2エンコーダ215が圧縮符号化処理を行うための作業メモリとして用いられる。TVチューナ211によって受信されたTV放送番組データはMPEG2エンコーダ215によって圧縮符号化されて、MPEG2ストリームに変換される。
【0036】
PCIバスインターフェース(PCI−IF)217は、チューナ/MPEG部21をバス20に接続するインターフェースであり、バス20を介してCPU部31およびHDD51それぞれとの通信を行うために用いられる。PCIバスインターフェース(PCI−IF)217には、CPU部31がアクセス可能なレジスタ群が内蔵されておれ、TVチューナ211およびMPEG2エンコーダ215それぞれの動作は、CPU部31がレジスタ群にセットするコマンドに応じて制御される。
【0037】
MPEG2デコーダ218は、MPEG2形式に圧縮符号化されたTV放送番組データを復号する。例えば、HDD51に記録されている圧縮符号化されたTV放送番組データをTV受像機102で視聴する場合には、HDD51から読み出された圧縮符号化されたTV放送番組データがPCIバスインターフェース217を介してMPEG2デコーダ218に送られ、そこで復号(伸張)される。RAM219は、MPEG2デコーダ218が復号処理を行うための作業メモリとして用いられる。このMPEG2デコーダ218の動作も、CPU部31がPCIバスインターフェース217内のレジスタ群にセットするコマンドによって制御される。
【0038】
MPEG2デコーダ218によって復号されたビデオデータはビデオ出力端子305を介してTV受像機102などに送られ、またMPEG2デコーダ218によって復号されたオーディオデータは、必要に応じてオーディオD/Aコンバータ(オーディオDAC)220にてアナログ信号に変換された後に、オーディオ出力端子304から外部のオーディオ/ビデオ機器に出力される。
【0039】
さらに、本実施形態においては、MPEG2デコーダ218によって復号処理されたTV放送番組データをMPEG2エンコーダ215に送信して、そこで再度圧縮符号化処理を行うこともできる。これは、HDD51に記録されている圧縮符号化されたTV放送番組データの伝送レート(ビットレート)を、無線送信用の特定の伝送レートに変換するダウンコンバート処理のために用いられる。
【0040】
すなわち、HDD51に記録すべきTV放送番組データの画質(低画質、標準画質、高画質)に応じて、MPEG2エンコーダ215による圧縮符号化処理で得られるTV放送番組データの伝送レート(ビットレート)は異なる。高画質を選択した場合には、HDD51には非常に高い伝送レートで圧縮符号化されたTV放送番組データが記録されることになる。この場合、無線通信の帯域では当該TV放送番組データをリアルタイム送信することができない場合もある。このような場合には、無線送信すべきTV放送番組データの伝送レートを無線送信用の特定の伝送レートに低下させるためのダウンコンバート処理が自動的に実行される。
【0041】
CPU部31は、チューナ/MPEG部21のTVチューナ211、MPEG2エンコーダ215およびMPEG2デコーダ218の制御を行うとともに、HDD51へのデータの書き込みおよびHDD51からのデータ読み出しの制御を行う。また、CPU部31は、通信部41との通信によって、パーソナルコンピュータ103〜105から送信されるTV視聴に関するコマンドを受信したり、パーソナルコンピュータ103〜105に送信すべきTV放送番組データを通信部41に送信する。CPU部31は、CPU311と、CPU311のCPUバスとPCIバス20とを接続するノースブリッジ312と、主メモリ313とから構成されている。
【0042】
通信部41は、それ単独で無線LANルータとして動作可能な通信制御装置である。通信部41は、パーソナルコンピュータ103,104に無線接続可能に構成されており、また有線LANを介してパーソナルコンピュータ105にも接続されている。通信部41は、パーソナルコンピュータ103〜105の各々から送信される要求に応じて、それらパーソナルコンピュータ103〜105それぞれをインターネット2に接続してパーソナルコンピュータ103〜105それぞれとインターネット2との間のデータの送受信を行う。この場合、パーソナルコンピュータ103〜105それぞれとインターネット2との間のデータの送受信に関する処理は全て通信部41内で行われ、CPU部31は使用されない。
【0043】
通信部41には、制御プロセッサ411、RAM412、ROM413、ネットワークコントローラ414、ワイヤレスLANデバイス415、WANコネクタ501およびLANコネクタ502などが設けられている。
【0044】
WANコネクタ501は、インターネット2との間のデータの送受信に用いられるブロードバンド用端子であり、例えばモデム等を介して通信回線3に接続される。LANコネクタ502は家庭内の有線LANに接続される。
【0045】
ネットワークコントローラ414は、WANコネクタ501を介したインターネット2との間のデータ送受信と、LANコネクタ502を介した家庭内有線LANとの間のデータ送受信とを制御するネットワーク制御デバイスである。ワイヤレスLANデバイス415は、無線LANを介してパーソナルコンピュータ103,104の各々との間のデータ送受信を行う無線通信デバイスであり、アンテナ416を介してパーソナルコンピュータ103,104の各々と無線通信する。ワイヤレスLANデバイス415としては、例えばIEEE802.11bまたはIEEE802.11a等の規格に対応したものが用いられる。
【0046】
制御プロセッサ411は、ネットワークコントローラ414およびワイヤレスLANデバイス415を制御することにより、パーソナルコンピュータ103〜105それぞれとインターネット2との間のデータの送受信を制御する。具体的には、制御プロセッサ411には通信部41を無線ルータとして動作させるために必要な機能として、IPマスカレード機能、NAT機能、DHCP機能等が含まれている。さらに、制御プロセッサ411はPCIバス20にも接続されており、ワイヤレスLANデバイス415を介してパーソナルコンピュータ103,104から受信したTV視聴に関する要求(コマンド)などをPCIバス20を介してCPU311に通知したり、ネットワークコントローラ414を介して有線LAN上のパーソナルコンピュータ105から受信したTV視聴に関する要求(コマンド)などをPCIバス20を介してCPU311に通知する機能を有している。
【0047】
さらに、制御プロセッサ411は、PCIバス20を介してCPU311から転送されるTV放送番組データを受信した場合には、そのTV放送番組データをワイヤレスLANデバイス415またはネットワークコントローラ414を介して要求元のパーソナルコンピュータに送信するための機能を有している。この場合、要求元のパーソナルコンピュータへのTV放送番組データの送信処理は、そのパーソナルコンピュータとインターネット2との間のデータの送受信と並行して行われる。
【0048】
例えば、通信部41と無線接続可能なパーソナルコンピュータ103がワイヤレスでインターネット閲覧を行っているときに、そのパーソナルコンピュータ103から要求されたTV番組データをパーソナルコンピュータ103に無線で送信する場合においては、制御プロセッサ411は、インターネット2上のWEBサーバから受けたコンテンツデータと、チューナ/MPEG部21によって圧縮符号化されたTV放送番組データとが無線通信によって時分割でパーソナルコンピュータ103に送信されるように、ワイヤレスLANデバイス415を制御する。具体的には、制御プロセッサ411では、コンテンツデータと圧縮符号化されたTV放送番組データとを多重化する処理が行われ、多重化されたコンテンツデータとTV放送番組データとが無線通信によって時分割でパーソナルコンピュータ103に送信される。このように、コンテンツデータとTV放送番組データとを互いに独立したデータとしてパーソナルコンピュータ103に送ることにより、パーソナルコンピュータ103では、それらコンテンツデータおよびTV放送番組データをそれぞれ対応するアプリケーションプログラムを用いて同時に表示することができ、またコンテンツデータおよびTV放送番組データそれぞれのウインドウの表示位置および表示サイズもそれぞれ対応するアプリケーションプログラムによって自由に変更することができる。
【0049】
以上の制御プロセッサ411の機能は、ROM413に格納されたファームウェアによって実現されている。
【0050】
図3には、このワイヤレスAVステーション101のデータ保護に関わる機能ブロックが示されている。
【0051】
図3に示すように、このワイヤレスAVステーション101は、パスワード設定部11、パスワード登録部12、パスワード認証部13およびデータ一覧表示部14を有するデータベースシステム10を有している。このデータベースシステム10は、CPU部31の主メモリ313にロードされてCPU311により実行される各種プログラムによって構成されるものであり、HDD51にパスワード管理テーブル21とデータ管理テーブル22とを作成して、同じくHDD51に格納されるデータ群23に対するデータ保護を実行する。
【0052】
このデータベースシステム10は、グループA〜Dの4つのグループ毎にデータの存在の秘匿とその秘匿の解除を一括して行えるようになっており、パスワード設定部11は、この4つのグループそれぞれのパスワードを設定してパスワード管理テーブル21に格納する。図4は、このパスワード管理テーブル21の内容を例示する図であり、この図4の例では、グループA〜Cの3つのグループには何らかのパスワードが設定済みであり、一方、グループDにはいまだパスワードが設定されていない。
【0053】
パスワード登録部12は、パーソナルコンピュータ103〜105の利用者が格納するデータ群23の中で秘匿したいデータをパスワードが設定済みのいずれかのグループに登録するものであり、その登録結果をデータ管理テーブル22に格納する。図5は、このデータ管理テーブル22の内容を例示する図であり、各ファイルのファイル名、格納アドレスおよび登録パスワードを格納する。この図5の例では、ファイルAおよびファイルDは、いずれのグループにも登録されておらず、また、ファイルB、ファイルCおよびファイルEは、それぞれグループA、グループBおよびグループCに登録されている。
【0054】
パスワード認証部13は、例えばグループAに登録されたデータの存在の秘匿を一括して解除しようとする利用者に対して、このグループAに設定されたパスワードの入力を求めるとともに、この要求に応じて入力されたパスワードが設定されたパスワードと一致するかどうかを判定する。そして、入力パスワードと設定パスワードとの一致が確認されると、パスワード認証部13は、その旨をデータ一覧表示部14に通知する。
【0055】
そして、データ一覧表示部14は、データ群23の例えば指定されたフォルダ内のデータ一覧表示を要求された場合に、いずれのグループにも登録されていないデータと、パスワード認証部13からパスワードの一致が確認された旨が通知されたグループに登録されたデータとを対象として、その要求されたデータ一覧表示を実行する。つまり、パスワード認証部13からパスワードの一致が確認された旨が通知されていないグループに登録されたデータは、その時のデータ一覧表示から除かれるため、その存在自体が秘匿されることになる。
【0056】
次に、図6乃至図21を参照して、このワイヤレスAVステーション101が提供するデータ保護に関わるユーザインタフェースを説明する。
【0057】
このワイヤレスAVステーション101は、動作環境設定用の画面として、図6に示す画面を表示する。なお、以下では、前述した4つのグループA〜DをPIN(Personal Identification Number)A〜Dと表すものとする。また、以下では、あるグループ(PIN)にデータ(ファイル)を登録することを、ファイルにPINを登録するといい、または、あるグループ(PIN)に登録されたデータ(ファイル)を、PINが登録されたファイルということがある。
【0058】
そして、この図6に示す画面において、PINの設定に移行するためのアイコンa1がマウスなどで選択された状態でアイコンa2が押下されると、データベースシステム10のパスワード設定部11が、図7に示すPIN選択用の画面を表示する。
【0059】
図4に示したように、この時点では、PINA〜Cの3つのPINには何らかのパスワードが設定済みであり、一方、PINDにはいまだパスワードが設定されていない。そこで、このPINDに何らかのパスワードを設定する場合、利用者は、このPINDを示すアイコンb1を選択した状態でアイコンb2を押下する。
【0060】
この操作が行われると、パスワード設定部11は、今度は、図8に示すPIN設定用の画面を表示する。この画面が表示されると、利用者は、入力エリアc1に任意の4桁のパスワードを入力し、その入力後にアイコンc2を選択する。そして、パスワード設定部11は、この操作を受けて、入力エリアc1に入力されたパスワードをPINDのパスワードとしてパスワード管理テーブル21に格納する。これでPINのパスワード設定は完了である。
【0061】
また、例えばPINAのパスワードを変更する場合、利用者は、図7に示した画面でPINAを示すアイコンb3を選択した状態でアイコンb2をさらに選択する。
【0062】
この場合、パスワード設定部11は、まず、図9に示すパスワード入力用の画面を表示し、現在のパスワードの入力を要求する。そして、利用者は、入力エリアd1に現在のパスワードを入力し、その入力後にアイコンd2を選択する。もし、この入力パスワードが現在のパスワード、つまりパスワード管理テーブル21に格納されたパスワードと一致していたならば、パスワード設定部11は、今度は、図10に示す新パスワード入力用の画面を表示する。一方、この画面が表示されると、利用者は、入力エリアe1に新たな4桁のパスワードを入力し、その入力後にアイコンe2を選択する。そうすると、パスワード設定部11は、入力エリアe1に入力されたパスワードをPINAの新たなパスワードとしてパスワード管理テーブル21に格納する。これでPINのパスワード変更は完了である。
【0063】
なお、図9に示した画面で入力されたパスワードが現在のパスワードと一致していなかった場合、パスワード設定部11は、図11に示す画面を表示し、パスワードが不一致であった旨を警告するとともに、パスワードの再入力を行うかどうかの指示を要求する。そして、再入力を行う旨の指示がなされた場合には、図10に示した画面を再度表示する。また、このパスワードの再入力は、その回数に上限が設けられており、その回数を越えて誤ったパスワードが繰り返し入力されると、パスワード設定部11は、例えばPIN設定用の画面に移行できなくする等の制限をかける。
【0064】
また、例えばPINAのパスワードを削除する場合、利用者は、図7に示した画面でPINAを示すアイコンb3を選択した状態でアイコンb4を押下する。
【0065】
この場合、パスワード設定部11は、図12に示すPIN削除用の画面を表示し、現在のパスワードの入力を要求する。そして、利用者は、入力エリアf1に現在のパスワードを入力し、その入力後にアイコンf2を選択する。もし、この入力パスワードが現在のパスワード、つまりパスワード管理テーブル21に格納されたパスワードと一致していたならば、パスワード設定部11は、パスワード管理テーブル21に格納されたPINAのパスワードを削除する。これでPINのパスワード削除は完了である。なお、パスワードが一致していなかった場合の手順は、パスワード変更時と同様である。
【0066】
次に、このワイヤレスAVステーション101が、以上のように設定された各PINのパスワードをどのように利用するのかを操作手順に沿って説明する。
【0067】
このワイヤレスAVステーション101のデータベースシステム10は、HDD51に格納されたデータ群23を「写真」、「ビデオ」、「音楽」の3つのカテゴリに分けて管理する。「写真」は、例えばデジタルカメラで撮像したり、インターネット閲覧時にダウンロードした静止画像データ、「ビデオ」は、例えばデジタルビデオカメラで撮像したり、インターネット閲覧時にダウンロードした動画像データ、「音楽」は、例えば音楽CDからコピーしたり、インターネット閲覧時にダウンロードしたオーディオデータの集合体である。
【0068】
なお、以下では、この「写真」、「ビデオ」、「音楽」の各カテゴリをライブラリと表すものとする。そして、このワイヤレスAVステーション101は、このライブラリ選択用の画面として、図13に示す画面を表示する。
【0069】
図13に示すように、この画面には、「写真」、「ビデオ」、「音楽」の各ライブラリを選択するためのアイコンg1〜g3が表示される。また、このアイコンg1〜g3の下段には、PINが登録されたデータの存在の秘匿を解除するためのアイコンg4〜g7がさらに表示される。なお、この図13では、PINAおよびPINCが登録されたデータの存在は秘匿され、PINBが登録されたデータの存在の秘匿は解除され、PINDは未だパスワードが設定されていない状態がそれぞれ示されている。
【0070】
ここで、利用者が、PINBの他、PINAが登録されたデータを含めて静止画像データを読み出そうとした場合を想定する。この場合、利用者は、まず、アイコンg4を選択した状態でアイコンg8を押下する。また、この操作が行われると、データベースシステム10のパスワード認証部13が、図14に示すPIN解除用の画面を表示する。そして、この画面が表示されると、利用者は、入力エリアh1にPINAの現在のパスワードを入力し、一方、パスワード認証部13は、その入力パスワードが現在のパスワードと一致するかどうかを調べ、一致していれば、その旨をデータ一覧表示部14に通知する。この場合は、図13に示した画面に復帰する。なお、一致していなかった場合には、パスワード認証部13は、図15に示す画面を表示し、パスワードが不一致であった旨を警告するとともに、パスワードの再入力を行うかどうかの指示を要求する。その後の手順は、図11で示したパスワード設定部11によるパスワード変更時やパスワード削除時と同様である。
【0071】
ここでは、パスワードの一致が確認されて図13に示した画面に復帰したものとする。そして、この図13に示した画面で、利用者は、今度は、アイコンg1を選択した状態でアイコンg8を押下する。そうすると、データベースシステム10のデータ一覧表示部14が、いずれのPINも登録されていないデータとPINAまたはPINBのいずれかが登録されたデータとを対象として、HDD51のデータ群23の一覧表示を実行する。図16は、このデータ一覧表示部14により行われたデータ一覧表示の一例を示す図である。
【0072】
図5に示したデータ管理テーブル22のファイルA〜Eが、「写真」ライブラリに属する静止画像データであったと仮定すると、データ一覧表示部14は、いずれのPINも登録されていないファイルA,Dと、PINAが登録されたファイルBと、PINBが登録されたファイルCとをその時のデータ一覧表示の対象とする。なお、図5には示されていないが、図16中のファイルF,Gも、いずれのPINも登録されていないものと仮定する。また、PINが登録されているファイルB,Cには、その欄内の右上端部に、どのPINが登録されているかを示すマークが付される。
【0073】
つまり、例えばPINCのパスワードを知らないこの利用者は、PINCが登録されたファイルEの存在自体を知ることがなく、換言すれば、PINCのパスワードを設定した利用者は、このPINCを登録したファイルEの存在自体を他の利用者には秘密にすることができる。
【0074】
次に、この一覧表示された図16中のファイルのうち、ファイルAにもPINAを登録しようとした場合を説明する。この場合、利用者は、ファイルAを選択した状態でPINの登録または削除を行うためのアイコンi1を押下する。そして、この操作が行われると、データベースシステム10のパスワード登録部12が、図17に示すPIN選択用の画面を表示する。なお、このアイコンi1の押下時、パスワード登録部12は、選択されたファイルがPIN未登録の状態であれば、PINの登録と判断し、一方、登録済みの状態であれば、PINの削除と判断する。ここでは、ファイルAはPIN未登録であるため、パスワード登録部12は、PINの登録と判断する。
【0075】
この画面が表示されると、利用者は、PINAを示すアイコンj1を選択した状態でアイコンj2を押下する。また、この操作を受けて、パスワード登録部12は、今度は、図18に示すようなPINAのパスワード入力を要求する画面を表示する。そして、利用者は、この画面の入力エリアk1にPINAのパスワードを入力し、一方、パスワード登録部12は、その入力パスワードがPINAのパスワードと一致するかどうかを調べる。
【0076】
もし、パスワードの一致が確認されれば、パスワード登録部12は、データ管理テーブル22にその旨を記録する。そして、その記録後、図19に示したようなデータ一覧表示の画面に復帰する。図19に示すように、ファイルAの欄内の右上端部には、PINAが登録されている旨を示すマークが新たに付される。
【0077】
また、いずれかのPINを登録した後、その登録を削除する場合も充分に考えられる。例えば、この一覧表示された図19中のファイルのうち、ファイルBに登録されたPINAを削除する場合、利用者は、ファイルBを選択した状態でアイコンl1を押下する。このファイルBは、すでにPINが登録された状態であるので、パスワード登録部12は、PINの削除と判断し、図20に示すPIN削除用の画面を表示する。
【0078】
この画面が表示されると、利用者は、この画面の入力エリアm1にPINAのパスワードを入力する。そして、パスワード登録部12は、その入力パスワードがPINAのパスワードと一致するかどうかを調べ、一致していれば、データ管理テーブル22に記録されたPINAを削除する。
【0079】
この削除が行われた後、画面は、図21に示すようなデータ一覧表示の画面に復帰するが、この図21に示すように、ファイルBの欄内の右上端部に付されていたPINAが登録されている旨を示すマークが削除されている。
【0080】
次に、図22および図23を参照して、このワイヤレスAVステーション101で実行されるデータ保護の動作の流れについて説明する。
【0081】
このワイヤレスAVステーション101でデータ保護を行う場合、まず、PINのパスワードを設定する(図22のステップA1)。次に、このワイヤレスAVステーション101に種々のデータを格納し(図22のステップA2)、その格納したデータのうち、その存在自体を秘匿したいデータに対してパスワードを設定したPINを登録する(図22のステップA3)。
【0082】
一方、このようにワイヤレスAVステーション101に格納されたデータを参照する場合、利用者は、自分が登録したPINによる秘匿を解除するためのパスワードを入力する(図23のステップB1)。もし、この入力パスワードと設定パスワードとが一致していれば(図23のステップB2のYES)、そのPINによる秘匿を解除する(図23のステップB3)。一方、入力パスワードと設定パスワードとが一致していなければ(図23のステップB2のNO)、そのPINによる秘匿の解除は行わない。
【0083】
そして、その後、PINが未登録のデータと、PINによる秘匿が解除されたデータとを対象にしたデータ一覧表示を行う(図23のステップB4)。
【0084】
以上のように、このワイヤレスAVステーション101によれば、パスワードを設定したPINをデータに登録すれば、そのデータの存在自体を他の利用者には秘密にすることが可能となる。
【0085】
なお、前述した実施形態では、パスワードを4桁の数字で設定する例を示したが、これに限らず、アルファベットや記号、あるいは同時に押下するキーの組み合わせ等であっても構わない。また、パスワードとして利用可能な文字の種類を利用者が設定できるようにしてもよい。
【0086】
また、パスワードの入力方法としては、キーボードのみならず、例えば音声認識機能を備えている場合は、マイクによる音声入力によっても構わない。
【0087】
つまり本願発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、前記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。たとえば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0088】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、正規のパスワード入力がなされない限り、そのデータの存在自体を秘匿することを実現した電子機器およびデータ保護方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る電子機器(ワイヤレスAV(オーディオ・ビデオ)ステーション)を用いたホームネットワークシステムの構成を示す図。
【図2】同実施形態のワイヤレスAVステーションの機器構成を示す図。
【図3】同実施形態のワイヤレスAVステーションのデータ保護に関わる機能ブロックを示す図。
【図4】同実施形態のワイヤレスAVステーションが保持するパスワード管理テーブルの内容を例示する図。
【図5】同実施形態のワイヤレスAVステーションが保持するデータ管理テーブルの内容を例示する図。
【図6】同実施形態のワイヤレスAVステーションが表示する動作環境設定用の画面例を示す図。
【図7】同実施形態のワイヤレスAVステーションが表示するPIN選択用の画面例を示す図。
【図8】同実施形態のワイヤレスAVステーションが表示するPIN設定用の画面例を示す図。
【図9】同実施形態のワイヤレスAVステーションが表示するパスワード入力用の画面例を示す図。
【図10】同実施形態のワイヤレスAVステーションが表示する新パスワード入力用の画面例を示す図。
【図11】同実施形態のワイヤレスAVステーションが表示するパスワード不一致警告用の画面例を示す図。
【図12】同実施形態のワイヤレスAVステーションが表示するPIN削除用の画面例を示す図。
【図13】同実施形態のワイヤレスAVステーションが表示するライブラリ選択用の画面例を示す図。
【図14】同実施形態のワイヤレスAVステーションが表示するPIN解除用の画面例を示す図。
【図15】同実施形態のワイヤレスAVステーションが表示するパスワード不一致警告用の画面例を示す図。
【図16】同実施形態のワイヤレスAVステーションで行われるデータ一覧表示の一例を示す第1の図。
【図17】同実施形態のワイヤレスAVステーションが表示するPIN選択用の画面例を示す図。
【図18】同実施形態のワイヤレスAVステーションが表示するパスワード入力用の画面例を示す図。
【図19】同実施形態のワイヤレスAVステーションで行われるデータ一覧表示の一例を示す第2の図。
【図20】同実施形態のワイヤレスAVステーションが表示するPIN削除用の画面例を示す図。
【図21】同実施形態のワイヤレスAVステーションで行われるデータ一覧表示の一例を示す第3の図。
【図22】同実施形態のワイヤレスAVステーションで実行されるデータ保護の動作の流れを示す第1のフローチャート。
【図23】同実施形態のワイヤレスAVステーションで実行されるデータ保護の動作の流れを示す第2のフローチャート。
【符号の説明】
10…データベースシステム、11…パスワード設定部、12…パスワード登録部、13…パスワード認証部、14…データ一覧表示部、21…パスワード管理テーブル、22…データ管理テーブル、23…データ群、101…ワイヤレスAVステーション。
Claims (9)
- 記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されたデータの存在をグループ単位で秘匿し、またはその秘匿を解除するために用いるパスワードを前記グループ毎に設定するパスワード設定手段と、
前記記憶手段に記憶されたデータを前記パスワード設定手段によりパスワードが設定されたグループに登録する登録手段と、
パスワードを入力するパスワード入力手段と、
前記パスワード入力手段により入力されたパスワードが前記パスワード設定手段により設定されたパスワードと一致するか否かを判定する認証手段と、
前記認証手段によりパスワードの一致が判定されたグループに登録されたデータおよびいずれのグループにも登録されていないデータを対象として前記記憶手段に記憶されたデータの一覧表示を行うデータ一覧表示手段と
を具備することを特徴とする電子機器。 - 記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されたデータの存在を秘匿し、またはその秘匿を解除するために用いるパスワードを設定するパスワード設定手段と、
前記記憶手段に記憶されたデータに前記パスワード設定手段により設定されたパスワードを対応づける登録手段と、
パスワードを入力するパスワード入力手段と、
前記パスワード入力手段により入力されたパスワードが前記パスワード設定手段により設定されたパスワードと一致するか否かを判定する認証手段と、
前記認証手段によるパスワードの一致判定がなされている場合、前記登録手段によりパスワードが対応づけられたデータを含めて前記記憶手段に記憶されたデータの一覧表示を行い、前記認証手段によるパスワードの一致判定がなされていない場合、前記登録手段によりパスワードが対応づけられたデータを除いて前記記憶手段に記憶されたデータの一覧表示を行うデータ一覧表示手段と
を具備することを特徴とする電子機器。 - 記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されたデータの存在を秘匿し、またはその秘匿を解除するために用いるパスワードを設定するパスワード設定手段と、
前記記憶手段に記憶されたデータに前記パスワード設定手段により設定されたパスワードを対応づける登録手段と、
パスワードを入力するパスワード入力手段と、
前記パスワード入力手段により入力されたパスワードが前記パスワード設定手段により設定されたパスワードと一致するか否かを判定する認証手段と、
前記認証手段によるパスワードの一致判定がなされていない場合、前記登録手段によりパスワードが対応づけられたデータの存在を秘匿し、前記認証手段によるパスワードの一致判定がなされている場合、前記登録手段によりパスワードが対応づけられたデータの存在の秘匿を解除するデータ保護手段と
を具備することを特徴とする電子機器。 - 前記パスワード設定手段は、パスワードとして利用可能な文字の種類を設定する手段を有することを特徴とする請求項1、2または3記載の電子機器。
- 前記パスワード設定手段は、同時に押下される2以上の操作キーの組み合わせをパスワードとして設定する手段を有することを特徴とする請求項1、2または3記載の電子機器。
- 音声認識手段をさらに具備し、
前記パスワード入力手段は、音声入力手段であることを特徴とする請求項1、2または3記載の電子機器。 - 記憶手段を有する電子機器のデータ保護方法であって、
前記記憶手段に記憶されたデータの存在をグループ単位で秘匿し、またはその秘匿を解除するために用いるパスワードを前記グループ毎に設定するパスワード設定ステップと、
前記記憶手段に記憶されたデータを前記パスワード設定ステップによりパスワードが設定されたグループに登録する登録ステップと、
パスワードを入力するパスワード入力ステップと、
前記パスワード入力ステップにより入力されたパスワードが前記パスワード設定ステップにより設定されたパスワードと一致するか否かを判定する認証ステップと、
前記認証ステップによりパスワードの一致が判定されたグループに登録されたデータおよびいずれのグループにも登録されていないデータを対象として前記記憶手段に記憶されたデータの一覧表示を行うデータ一覧表示ステップと
を具備することを特徴とするデータ保護方法。 - 記憶手段を有する電子機器のデータ保護方法であって、
前記記憶手段に記憶されたデータの存在を秘匿し、またはその秘匿を解除するために用いるパスワードを設定するパスワード設定ステップと、
前記記憶手段に記憶されたデータに前記パスワード設定ステップにより設定されたパスワードを対応づける登録ステップと、
パスワードを入力するパスワード入力ステップと、
前記パスワード入力ステップにより入力されたパスワードが前記パスワード設定ステップにより設定されたパスワードと一致するか否かを判定する認証ステップと、
前記認証ステップによるパスワードの一致判定がなされている場合、前記登録ステップによりパスワードが対応づけられたデータを含めて前記記憶手段に記憶されたデータの一覧表示を行い、前記認証ステップによるパスワードの一致判定がなされていない場合、前記登録ステップによりパスワードが対応づけられたデータを除いて前記記憶手段に記憶されたデータの一覧表示を行うデータ一覧表示ステップと
を具備することを特徴とするデータ保護方法。 - 記憶手段を有する電子機器のデータ保護方法であって、
前記記憶手段に記憶されたデータの存在を秘匿し、またはその秘匿を解除するために用いるパスワードを設定するパスワード設定ステップと、
前記記憶手段に記憶されたデータに前記パスワード設定ステップにより設定されたパスワードを対応づける登録ステップと、
パスワードを入力するパスワード入力ステップと、
前記パスワード入力ステップにより入力されたパスワードが前記パスワード設定ステップにより設定されたパスワードと一致するか否かを判定する認証ステップと、
前記認証ステップによるパスワードの一致判定がなされていない場合、前記登録ステップによりパスワードが対応づけられたデータの存在を秘匿し、前記認証ステップによるパスワードの一致判定がなされている場合、前記登録ステップによりパスワードが対応づけられたデータの存在の秘匿を解除するデータ保護ステップと
を具備することを特徴とするデータ保護方法。
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