JP2004226998A - 液晶表示素子 - Google Patents
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Abstract
【課題】 情報の保持特性の高い液晶表示素子を提供すること。
【解決手段】 本発明の液晶表示素子は、対向して配置され、その対向面に電極3、4を
有する、少なくとも一方が透明な一対の基板1、2と、前記一対の基板1、2間に挟持さ
れ、二色性色素6を含有する液晶材料5及びイオン捕捉性物質9を含む液晶層8と、を具
備することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
TFT駆動パネルへ使用されることが主流となりつつある。TFT駆動パネルで明るく鮮
明な画像を得るためには、書き込まれた情報を、書き込み時間以外でできるだけ長時間保
持することが重要である。したがって、液晶表示素子の液晶層の電気抵抗値は、十分に高
いことが必要である。しかしながら、液晶層中には微量ではあるがイオン性不純物が存在
するため、液晶層の電気抵抗値は十分には高くなかった。
中にイオンがもたらされる。これに対しては、製造工程の改善やイオンを取り込みにくい
液晶の開発等の様々な検討がなされているが、極僅かなイオンの混入を防ぐことは非常に
困難であるため、歩留まりが悪く、コストが高くなるという問題を有している。
素の光劣化によるイオン性不純物の発生により、液晶層中にイオンがもたらされる。
像が得られ、視野角が広く、薄型軽量であるという利点を有している。そのため、ゲスト
−ホスト方式の液晶表示素子は、携帯用機器等に搭載される表示パネルを構成する素子と
しては、理想的なものとして期待されている。
オンが混入する以外に、色素の分解によりイオン性不純物が発生するため、イオンによる
液晶層の汚染が生じ易い。したがって、ゲスト−ホスト方式の液晶表示素子では、電気抵
抗値が大きく低下するため、電圧の保持特性の低下が特に顕著である。これが、ゲスト−
ホスト方式の液晶表示素子の市場性を大きく妨げているのである。
対の基板と、前記一対の基板間に挟持され、二色性色素を含有する液晶材料及びイオン捕
捉性物質を含む液晶層と、を具備することを特徴とする液晶表示素子を提供する。
合物、下記化学式2に示す化合物、下記化学式3に示す化合物、及びそれらの誘導体から
なる群より選択される。
前記イオン補促性物質が、前記マイクロカプセルの被膜に、またはマイクロカプセル間に
存在するバインダー樹脂中に含有されることを特徴とする。
液晶表示素子を提供することができる。
発明の液晶表示素子で用いられる一対の基板は、少なくともその一方が透明である必要が
ある。この素子が反射型液晶表示素子として用いられる場合は、アルミニウム、銅等の電
極が一方の主面に形成され、必要に応じて反射板が設けられた基板を、一方の基板に用い
ることができる。
カーボネート、及びポリエチレン等の絶縁性の透明基板の少なくとも一方の主面に、IT
O等の透明電極が形成されたものを挙げることができる。この素子を、透過型液晶表示素
子として用いる場合は、一対の基板の両方に、この透明基板が用いられる。
接する配向膜面が配向処理される。本発明の液晶表示素子において、液晶材料中に含まれ
る液晶化合物に特に制限はなく、それぞれの表示方式で一般的に用いられる液晶化合物を
使用することができる。
性色素が含まれる。二色性色素としては、アントラキノン類、アゾ類の色素のように、通
常、ゲスト−ホスト方式の液晶表示素子で用いられる色素が使用される。
が、これは、液晶層中に存在する酸素に起因しており、二色性色素として最も多用されて
いるアントラキノン類の色素は、励起一重項酸素により分解されることが知られている。
液晶層中でのイオン性不純物の生成が防止され、液晶層の電気抵抗値の低下を防止するこ
とができるのである。
基板1の一方の主面には、電極3が形成されている。基板1の導電膜3が形成された面と
対向して透明基板2が配置され、透明基板2の導電膜3と対向する面には、電極4が形成
されている。なお、基板1上に形成された導電膜3上には、配向膜が形成されている(図
示せず)。これら電極3及び電極4の間には、液晶化合物5と二色性色素6及びイオン捕
捉性物質9とで構成される液晶層8が挟持されており、液晶表示素子13を形成している
。
層中でのイオンの移動度を低下させる性質を有する物質をいう。本発明の液晶表示素子は
、液晶層にイオン捕捉性物質を含んでいる。そのため、液晶層中で電気抵抗率の低下をも
たらすイオン、特に陽イオンは、この物質にトラップされる。その結果、イオンは、あた
かもイオンの分子量が増加したかのように振る舞い、液晶層中での移動度が減少し、液晶
層の電気抵抗率の低下が生じないのである。
下記化学式3に示される化合物及びそれらの誘導体を挙げることができる。
−Bu等のアルキル基、フェニル基、及び水素がシアノ基等で置換されたフェニル基等で
ある。
非イオン性極性ポリマーや、ガラス微粒子の表面に吸着又はコートされたものを用いても
よい。この場合、陽イオンの液晶層中での移動度がさらに減少するため、液晶層の電気抵
抗率の低下をさらに防ぐことができる。
極性の高い溶媒中で超音波分散させることにより極性の高い置換基が表面に局在化された
非イオン性極性ポリマー、イオン交換樹脂、及びシリカやアルミナ等の酸化物等の極性の
大きな化合物からなる微粒子を用いることができる。
ましい。1×10−2重量%未満の場合は、液晶層の電気抵抗値の低下を防ぐことができ
ず、2重量%を超える場合は、液晶材料の配向性を低下させるため好ましくない。
ができる。また、これら物質を配向膜中に含有させることも可能である。この場合、還元
性又はイオン捕捉性物質は、液晶材料中には存在しないので、液晶材料の配向性が影響を
受けることはない。
場合、図2(a)に示す、被膜14に上述のイオン捕捉性物質15を含有させ、この被膜
14で液晶材料5、6を包含したマイクロカプセル16を用いることができる。図2(b
)に示すように、このマイクロカプセル16で液晶層を構成すると、液晶材料の配向性が
影響を受けることがないので好ましい。
ン捕捉性物質15とを、媒体19に分散させて、液晶層8を構成してもよい。このように
して液晶表示素子20を構成すると、液晶材料の配向性が影響を受けることがないので好
ましい。この場合、バインダー樹脂による保持率の劣化を防ぐことができる。マイクロカ
プセルを液晶層中に分散させる媒体には、ポリビニルアルコールやセルロース等の通常使
用される媒体を用いることができる。
液晶表示素子を以下のようにして作製した。
O膜が形成された面に、1000オングストロームの厚さのポリイミドからなる被膜を形
成した。さらに、この被膜に、ラビング法により、水平配向処理を施すことにより、配向
膜を形成した。
れた面の周辺部にエポキシ接着剤を塗布し、他方の基板の被膜が形成された面に平均粒度
が10μmのスペーサを散布した。これら2枚の基板を、それぞれの配向膜が向き合うよ
うに、及び、それぞれの配向膜の配向方向が平行となるようにして張り合わせ、セルを作
製した。
色素を、液晶化合物に対して1.0重量%の割合で混合して液晶材料を調製した。なお、
この二色性色素は、R8とR9がともにエチル基、R8がエチル基でR9がt−Bu基、
及びR8とR9がともにt−Bu基である化合物の混合物であり、それぞれの混合比は、
1:2:1である。
して液晶表示素子を作製した。この液晶表示素子の液晶層に含まれる酸素濃度を調べたと
ころ、1×10−2mol/lであった。
の太陽光を10時間照射した後、24℃の温度条件下で、5Vの電圧を印加し、電圧の印
加の停止から16.7msec後の電圧を測定することにより、印加電圧に対する16.
7msec後の電圧保持率を調べた。その結果は70.5%であった。
(実施例1)
液晶材料に、下記化学式5に示すピリジン誘導体を、液晶化合物に対して2重量%の割
合で混合して用いたこと以外は、比較例と同様にして液晶表示素子を作製した。
上記化学式5に示すピリジン誘導体の代わりに、上記化学式3に示すクラウンエーテル
を、液晶化合物に対して2重量%の割合で混合したこと以外は、実施例1と同様にして液
晶表示素子を作製した。
ピリジン誘導体を、ガラス微粒子にコートして用いたこと以外は実施例1と同様にして
液晶表示素子を作製した。
平均粒度が0.2μmのガラス微粒子に上記ピリジン誘導体をコートし、これを、液晶材
料に対して2.0重量%含まれるように液晶材料に混合した。
配向膜の材料に、上記化学式5に示す1.5重量%のピリジン誘導体と、60重量%の
ポリイミドとの混合物を用いたこと以外は、比較例と同様にして液晶表示素子を作製した
。
液晶化合物ZLI−2293(チッソ化学工業)に上記化学式4に示す二色性色素を、液晶化
合物に対して1.0重量%の割合で混合して液晶材料を調製した。この液晶材料を、10
0℃に保たれた処理容器に投入し、1×10−6Torrの減圧条件下で攪拌した。3時間攪
拌した後、この処理容器にキセノンガスを導入して、処理容器内を常圧に戻した。以上の
操作を3回繰り返すことにより、液晶材料中の酸素をキセノンで置換した。
ル、界面活性剤としてポリビニルアルコール、及び重合開始剤としてベンゾインパーオキ
サイドを水に混合し、ホモジナイザーで攪拌した。また、化学式5に示すピリジン誘導体
を液晶材料に対し10重量%混合した。なお、液晶材料、熱重合性ポリマーおよび重合開
始剤は、重量で、100:10:1の比で混合し、界面活性剤は、水混合液に対し3重量
%の割合で加えた。その結果、平均粒度が10μmの液晶マイクロカプセルが形成された
。その結果、液晶マイクロカプセルの外壁には化学式9に示すピリジン誘導体が含有され
た。
基板のITO膜が形成された面に、液晶マイクロカプセルを均一に分散させた。これを別
の透明基板と、それぞれのITO膜が向き合うようにして張り合わせ、300g/cm2
の圧力、120℃の温度で加熱圧着して、電極間距離が10μmの液晶表示素子を作製し
た。
び50℃のそれぞれの温度条件下で、5Vの電圧を印加し、電圧の印加の停止から16.
7msec後の電圧を測定することにより、印加電圧に対する16.7msec後の電圧
保持率を調べた。
50℃の温度条件下で、同様にして電圧保持率を調べた。その結果を、表1に示す。
保持率を示しており、実施例1〜5の液晶表示素子は、比較例の液晶表示素子に比べてわ
ずかに高い電圧保持率を示している。
べて20%以上も低下し、さらに50℃での電圧保持率は20℃のときの半分以下にまで
低下しており、光照射による電圧保持率の低下及び温度依存性の増加が極めて大きい。そ
れに対し、実施例1〜5の液晶表示素子は、電圧保持率が光照射前とほとんど変わらず、
温度依存性もほとんどない。
、9…イオン捕捉性物質、13…液晶表示素子、14…被膜、15…還元性又はイオン捕
捉性物質、16…マイクロカプセル、17…液晶表示素子、18…マイクロカプセル、1
9…媒体、20…液晶表示素子
Claims (2)
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JP2004062230A JP3642575B2 (ja) | 2004-03-05 | 2004-03-05 | 液晶表示素子 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP6103897A Division JPH10254392A (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | 液晶表示素子 |
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JP3642575B2 JP3642575B2 (ja) | 2005-04-27 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008191420A (ja) * | 2007-02-05 | 2008-08-21 | Fuji Xerox Co Ltd | 液晶含有組成物、液晶含有組成物の製造方法、及び液晶表示素子 |
CN111308759A (zh) * | 2020-03-06 | 2020-06-19 | 深圳市华星光电半导体显示技术有限公司 | 一种液晶显示屏及其制备方法 |
-
2004
- 2004-03-05 JP JP2004062230A patent/JP3642575B2/ja not_active Expired - Fee Related
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