JP2004225691A - 液体燃料改質装置及びその改質方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】液体燃料に含まれている硫黄化合物や窒素化合物、或は、金属成分などを処理,除去する液体燃料の改質装置及びその改質方法。
【解決手段】液体燃料を供給する第1供給パイプ16と、この第1供給パイプ16の他端部が接続されるオゾンミキシング装置18と、オゾンミキシング装置18に内設された磁石と、オゾンを発生させるオゾン発生装置24と、オゾンミキシング装置18に一端部が接続されると共に他端部が反応タンク30に接続された第2供給パイプ28と、反応タンクに内設された磁石と、反応タンクに一端部が接続されると共に他端部が汚染原因物質が処理された液体燃料を貯める処理済液体燃料タンク38にフィルタFを介して接続された第3供給パイプ36を有すること。
【選択図】図1
【解決手段】液体燃料を供給する第1供給パイプ16と、この第1供給パイプ16の他端部が接続されるオゾンミキシング装置18と、オゾンミキシング装置18に内設された磁石と、オゾンを発生させるオゾン発生装置24と、オゾンミキシング装置18に一端部が接続されると共に他端部が反応タンク30に接続された第2供給パイプ28と、反応タンクに内設された磁石と、反応タンクに一端部が接続されると共に他端部が汚染原因物質が処理された液体燃料を貯める処理済液体燃料タンク38にフィルタFを介して接続された第3供給パイプ36を有すること。
【選択図】図1
Description
本発明は、重油,灯油,軽油,ガソリン等の石油系の油、或は、植物系の油等による液体燃料を燃焼するとき生成される硫黄酸化物(SO2等),窒素酸化物(NOx等),二酸化炭素(CO2)等の汚染物質が生成されにくくする液体燃料の改質装置及びその改質方法に関する。
現代社会においては軽油等の化石燃料やトウモロコシやユーカリなどの植物由来の燃料など、様々な液体燃料が自動車を始めとする種々の機関や装置等の内燃機関の燃料として膨大な量が世界中で使用されている。
しかし、前記軽油や重油等の液体燃料を内燃機関の燃料として使用すると、重油等の液体燃料に含まれている硫黄化合物,窒素化合物などの非炭化水素成分が、硫黄酸化物(SO2),窒素酸化物(NOx),二酸化炭素(CO2)等の汚染物質となって大量に大気中に供給されることが知られている。
しかし、前記軽油や重油等の液体燃料を内燃機関の燃料として使用すると、重油等の液体燃料に含まれている硫黄化合物,窒素化合物などの非炭化水素成分が、硫黄酸化物(SO2),窒素酸化物(NOx),二酸化炭素(CO2)等の汚染物質となって大量に大気中に供給されることが知られている。
燃焼して排出されるこれら硫黄酸化物(SO2等),窒素酸化物(NOx等),二酸化炭素(CO2)等の汚染物質は大気汚染等をはじめとして環境汚染を引き起こす原因となっており、世界中で前記硫黄酸化物(SO2等),窒素酸化物(NOx等),二酸化炭素(CO2)等の汚染物質を減少させる試みが行われている。
本発明は上記事実に鑑み、硫黄酸化物(SO2等),窒素酸化物(NOx等),二酸化炭素(CO2)等の汚染物質の原因となる軽油や重油等の液体燃料に含まれている非炭化水素成分のうち、硫黄化合物や窒素化合物、或は、金属成分などを効果的に処理,除去することにより、液体燃料の燃焼による環境汚染を防止できる液体燃料の改質装置及びその改質方法を提供する。
上記課題を解決することを目的としてなされた本発明のうち、請求項1の発明は、液体燃料が貯められた原料タンクと、この原料タンクにフィルタを介して一端部が接続されて原科タンクの液体燃料を供給する第1供給パイプと、この第1供給パイプの他端部が接続される少なくとも1個のオゾンミキシング装置と、このオゾンミキシング装置に内設された磁石と、オゾンを発生させると共に前記オゾンミキシング装置にオゾンを供給するオゾン発生装置と、前記オゾンミキシング装置に一端部が接続されると共に他端部が反応タンクに接続された第2供給パイプと、この反応タンクに内設された磁石と、前記反応タンクに一端部が接続されると共に他端部が汚染原因物質が処理された前記液体燃料を貯める処理済液体燃料タンクにフィルタを介して接続された第3供給パイプを有することを特徴としている。
請求項2の発明は、液体燃料が貯められた原料タンクと、この原料タンクにフィルタを介して一端部が接続されて原料タンクの液体燃料を供給する第1供給パイプと、この第1供給パイプの他端部が接続される少なくとも1個のオゾンミキシング装置と、このオゾンミキシング装置に内設された棒磁石と、オゾンを発生させると共に前記オゾンミキシング装置にオゾンを供給するオゾン発生装置と、前記オゾンミキシング装置に一端部が接続されると共に他端部が反応タンクに接続された第2供給パイプと、この反応タンクに内設された棒磁石と、前記反応タンクに一端部が接続されると共に他端部が汚染原因物質が処理された前記液体燃料を貯める処理済液体燃料タンクにフィルタを介して接続される第3供給パイプと、前記第1供給パイプと第3供給パイプをフィルタを介して連通させ前記反応タンクから送出された液体燃料を前記第1供給パイプに循環させる循環パイプとを有することを特徴としている。
請求項3の発明は、液体燃料が貯められた原料タンクと、この原料タンクにフィルタを介して一端部が接続されて原料タンクの液体燃料を供給する第1供給パイプと、この第1供給パイプの他端部が接続される少なくとも1個のオゾンミキシング装置と、このオゾンミキシング装置の一端部側と他端部側にオゾンミキシング装置の長手方同に沿って互いに対応対向して内設された複数の棒磁石と、前記オゾンミキシング装置の近傍に設けられると共に前記オゾンミキシング装置にオゾンを供給するオゾン発生装置と、前記オゾンミキシング装置に一端部が接続されると共に先端部が反応タンクに接続された第2供給パイプと、この反応タンクの内部の下部と上部に対向して配設された複数の棒磁石と、前記反応タンクに一端部が接続されると共に他端部が処理済液体燃料タンクにフィルタを介して接続された第3供給パイプと、前記第1供給パイプの中間部に一端部が接続されると共に前記第3供給パイプの中間部に他端部が接続されて第1供給パイプと第3供給パイプを連通させるフィルタを具備した循環パイプとを有することを特徴としている。
請求項5〜8の発明は、上記の本発明燃料改質装置において、オゾンミキシング装置を挿入設置するためのパイプを、ジグザグ状などに形成して処理される液体燃料が往復流通する流路乃至繰返し流通する流路に形成し、この流路にオゾンミキシング装置を複数個挿入して設け、小さなスペース内で処理効率を高めることを特徴としている。
請求項9の発明は、液体燃料をオゾンミキシング装置に内蔵された磁石に当てることにより液体燃料を乱流状態にすると共に静電気を発生させ、前記オゾンミキシング装置にオゾンを供給して液体燃料にオゾンを溶け込ませると共にオゾンの酸化処理作用により前記液体燃料に含まれている硫黄化合物等を処理することを特徴としている。
請求項10の発明は、液体燃料をオゾンミキシング装置に内蔵された磁石に当てることにより液体燃料を乱流状態にすると共に静電気を発生させ、前記オゾンミキシング装置にオゾンを供給して液体燃料にオゾンを溶け込ませると共にオゾンの酸化処理作用により前記液体燃料に含まれている硫黄化合物等を処理することを繰り返して行うことを特徴としている。
本発明燃料改質装置は、オゾンミキシング装置を挿入設置するためのパイプを、ジグザグ状などに形成して処理される液体燃料が往復流通する流路乃至繰返し流通する流路に形成し、この流路にオゾンミキシング装置を複数個挿入して設けたので、多量の改質すべき液体燃料を、小スペースの装置によって効率よく改質処理することができる。
図1〜図3には本発明に係る液体燃料汚染物質除去装置10の一実施例が示されている。なお、この実施例では液体燃料の一つである軽油に含まれている硫黄化合物,窒素化合物,金属成分,硫黄,窒素,酸素などを含んだ高分子量の化合物等、燃焼したとき汚染物質となる物質を処理する場合を例にして説明する。
図1に示されるように、本発明の液体燃料改質装置10は、その一端部に原料タンク12が設置され、改質すべき軽油や重油などの燃料14が貯められている。前記原料タンク12の下部には第1供給パイプ16の一端部16Aが接続され前記原料タンク12に貯められていた燃料14を原料タンク12からフィルタF,ポンプ19を経由して送出できるようになっている。また、この第1供給パイプ16の一端部16Aにはポンプ19と直列してバルブ17が設けられ、第1供給パイプ16を流れる燃料14の排出量を調節できるようになっている。
前記第1供給パイプ16の他端部16Bは円筒形状のオゾンミキシング装置18に接続され、前記第1供給パイプ16を流れた燃料14はオゾンミキシング装置18に流れ込むようになっている。本発明においては、上記の燃料14には、原料タンク12,第1供給パイプ16,オゾンミキシング装置18のいずれかの部分において、水又はトウモロコシ等の植物由来のアルコール(いわゆるバイオエタノール)を混入することがある。その混入量は燃料14の体積比10%〜20%程度までとする。
次に上記の、オゾンミキシング装置18は、図2に例示するように、大略円筒形状に形成されている。このオゾンミキシング装置18の内部の一側部18A側には棒状の永久磁石20が複数本並んで設けられ、オゾンミキシング装置18の他側部18B側にも棒状の永久磁石22が複数本並んで設けられている。前記永久磁石20と永久磁石22とは互いに対向するように設けられ、永久磁石20と永久磁石22との間には間隔が設けられている。なお、この実施例では前記永久磁石20,22は長さ寸法が30cm程度に形成されている。また、前記永久磁石20は一端部20AがN極、他端部20BがS極とされ、同じく永久磁石22は一端部22AがN極、他端部22BがS極とされている。
従って、前記第1供給パイプ16を流れてオゾンミキシング装置18の内部に入り込んだ燃料14は前記永久磁石20,22に当たるため、流れ込んだ燃料14はオゾンミキシング装置18内部で乱流状態となる。また、勢いよく流れ込んできた燃料14がオゾンミキシング装置18の内部で前記永久磁石20,22に当たることにより静電気が発生する。
図1に示されるように、前記オゾンミキシング装置18の上方近傍にはオゾン発生装置24が配設されている。この実施例ではこのオゾン発生装置24は高濃度オゾン(オゾン量6ppm/L〜10ppm/L)を発生することができるようになっている。このオゾン発生装置24にはオゾン供給パイプ26の一端部26Aが接続され、他端部26Bは前記オゾンミキシング装置18の中央部に接続されている。
図2に示されるように、前記オゾン供給パイプ26の他端部26Bはオゾンミキシング装置18の中央部に接続されているので、オゾンは永久磁石20と永久磁石22の間に位置した中央からオゾンミキシング装置18内に供給されるようになっている。従って、前記オゾン発生装置24で発生した高濃度のオゾンは燃料14が乱流しているオゾンミキシング装置18に供給されることにより、燃料14によりよく溶け込めるようになっている。
図1に示されるように、前記オゾンミキシング装置18には第2供給パイプ28の一端部28Aが接続され燃料14が供給されるようになっている。この第2供給パイプ28の他端部28Bは円筒形状の反応タンク30の下部30Aに接続されている。
図3に示されるように、この反応タンク30の内部の下部30Aには棒状の永久磁石32が反応タンク30の上下方向に向かって複数本並んで設けられ、反応タンク30の上部30Bにも棒状の永久磁石34が複数本並んで設けられている。前記永久磁石32と永久磁石34とは互いに対向するように設けられ、永久磁石32と永久磁石34との間には間隔が設けられている。なお、この実施例では前記永久磁石32は一端部32AがN極、他端部32BがS極とされ、永久磁石34は一端部34AがN極、他端部34BがS極とされている。
従って、前記第2供給パイプ28を流れて反応タンク30の内部にその下方から入り込んだ燃料14は前記永久磁石32,34に当たって静電気が発生する。ここで、この反応タンク30は前記ミキシング装置18に比べて面積、容積が大きく形成されているため、反応タンク30に入り込んだ燃料は永久磁石32,34に当たっても燃料14は反応タンク30内部で乱流状態となることなく前記オゾンによる酸化処理作用を受ける。なお、反応タンク30内においてオゾン処理された処理気体は、図示しない逆止弁付きの処理ガス排出パイプから系外に排出される。
図1に示されるように、前記反応タンク30の上端面には第3供給パイプ36の一端部36Aが接続されている。この第3供給パイプ36の他端部36Bは、そこに至るまでの間に、硫黄化合物,窒素化合物等の汚染原因物質がオゾン処理された後の燃料14を貯める処理済液体燃料タンク38に接続されている。また、前記第3供給パイプ36の他端部36Bの側にはバルブ39と第一フィルタFIが直列に挿入され、処理済液体燃料タンク38に入り込む燃料14を濾過しその供給量を調節できるようになっている。
前記第1供給パイプ16の中間部には第一循環パイプ40の一端部40Aが接続され、第3供給パイプ36の中間部はその第一循環パイプ40の他端部40Bが接続されている。従って、第1供給パイプ16のバルブ17の後と第3供給パイプ36は循環パイプ40によって連通されている。この第一循環パイプ40は、その一端部40Aの側にポンプ43が設けられ、第一循環パイプ40に流れ込んだ燃料14を強制的に循環させることができるようになっている。
一方、燃料処理タンク38の底部38Bにはバルブ44とチェック弁45を具備した第二循環パイプ50の一端部50Aが接続されこのパイプ50の他端部50Bが、上記の第一循環パイプ40に挿入されているチェック弁42と第二フィルタF2の間に接続されている。
次に、前記液体燃料改質装置10を用いて燃料14に含まれている硫黄化合物,窒素化合物や、この燃料を燃焼したとき生じる硫黄酸化物(SO2),窒素酸化物(NOx),二酸化炭素(CO2)などの原因物質等の処理方法について説明する。
原料タンク12に貯められている軽油等の燃料14を第1供給パイプ16を経由してオゾンミキシング装置18に供給する。オゾンミキシング装置18に送り込まれた燃料14はオゾンミキシング装置18に内設されている複数の永久磁石20,22に当たるため、流れ込んだ燃料14はオゾンミキシング装置18内部で乱流状態となる。また、勢いよく流れ込んできた燃料14が前記永久磁石20,22に当たることにより静電気が発生する。
前記オゾンミキシング装置18にはオゾン発生装置24で発生した高濃度オゾン(オゾン量6ppm/L1〜10ppm/Ll)がオゾン供給パイプ26を介して供給される。従って、このオゾンは燃料14が乱流しているオゾンミキシング装置18に供給されることにより、当該燃料14によりよく溶け込む。また、水を混入した燃料14もオゾンをよく取込む。
従って、燃料14に含まれている硫黄化合物,窒素化合物、並びに、燃焼して残留炭化物や二酸化炭素(CO2)等の汚染物質の原因となる物質は、供給された高濃度のオゾンの作用を受けて処理される。そして、前記燃料14は第2供給パイプ28を通過して反応タンク30に入り込んで反応タンク30に内設されている永久磁石32,34に当たることにより静電気が発生するが、反応タンク30の面積に比べて永久磁石32,34は間隔を置いて配設されているため、流れ込んだ燃料14は反応タンク30内部で乱流状態となることなく引き続き前記オゾンによる酸化処理作用を受ける。
そして、前記反応タンク30から第3供給パイプ36に供給された燃料14は、バルブ17とバルブ39が閉じられる一方、バルブ41が開けられていることにより第一循環パイプ40のポンプ43の作用も受けて前記第1供給パイプ16に循環され、第1供給パイプ16に循環された燃料14はオゾンミキシング装置18、第2排出供給28、反応タンク30、第3排出供給36と循環する。本発明では、オゾンミキシング装置18を供給パイプ16と18の間に2個以上直列又は並列に設けることにより、オゾンと燃料の接触量/時間を増やしてやり、処理効率を上げることができる。
従って、前記の処理される燃料14を複数回循環させることにより、その燃料14に含まれている硫黄化合物,窒素化合物、並びに燃焼等により生じる前記化合物の酸化物や残留する炭化物や二酸化炭素(CO2)等の汚染原因物質を徐々に処理することができる。
そして、前記循環されている燃料14からそれに含まれている硫黄化合物,窒素化合物、並びに、燃焼時に生成されるこれらの酸化物や残留炭化物、或は、二酸化炭素(CO2)等の汚染物質の原因となる多くの物質が処理されて改質したことが測定されると、前記バルブ41を閉じてバルブ39を開け、第一フィルタF1を通して燃料14を処理済み液体燃料タンク38に導いて貯める。
本発明では、処理済燃料タンク38に設けられた第二循環パイプ50と第一循環パイプ40の経路を用いて、燃料14に対して繰り返しオゾン処理を施すこともできる。即ち、バルブ17,41を閉じ、バルブ39と44を開けてオゾンミキシング装置18を通った燃料14を、反応タンク30−燃料タンク38−第二循環パイプ50−第一循環パイプ40−ポンプ43−第一供給パイプ16−オゾンミキシング装置18のルートで循環させるのである。この循環において処理された燃料14に含まれる固体分は、第一フィルタFI,第二フィルタF2により除去される。
更に、本発明では、スペース効率よく、かつ、処理効率よく燃料14を繰り返してオゾン処理するために、図4に模式的に例示するような改質装置を形成することができる。なお、図4において、図1〜図3と同一符号は同一部材,同一部位を示す。
図4の本発明液体燃料改質装置においては、上述のオゾンミキシング装置18を少なくとも2個用いると共に、このミキシング装置18を改質すべき燃料が流通するパイプによる流路の途中に挿入している。このため本発明では、前記第1供給パイプ16と第2供給パイプ28の間に、これらのパイプと同様のパイプをジグザグ状やスパイラル状などに形成することにより、処理される液体燃料が往復して流通する流路乃至繰返して流通する流路70を、図4の例では3系統のパイプ70a,70b,70cにより形成し、この流路70を改質処理流路70として挿入配設すると共に、この流路70の中間部の少なくとも2箇所、図4の例では4箇所にオゾンミキシング装置18を挿入している。また、図4の発明液体燃料改質装置では、前記処理流路70を経た地点における処理中の液体燃料、又は、反応タンク30を通った処理中の液体燃料を、パイプ28又はパイプ36を分岐して形成する中間取出部80から取出し、改質処理のレベルや状況をチェックできるようにしている。図4の例ではパイプ36を分岐弁36aにおいて分岐パイプ36bに分岐している。この中間取出部80において、80aは分岐弁、80bは中間取出部80の分岐パイプ、80cはバルブである。
更に、図4の本発明改質装置では、中間取出部80においてチェックした処理レベルなどに基づいてさらに処理を加えた方が良いと判断した場合、回帰流路90に戻して再処理できるようにしている。即ち、再処理をする場合には、分岐弁80aを操作して分岐パイプ36bを回帰パイプ90aの側に接続し、このパイプ90aの中間に挿入した切換バルブ90bを経由して処理されている液体燃料を処理流路70、図4の例ではその流路のパイプ70aに切換弁90cを経由して戻すようにしている。ここで、90d,90eは切換バルブ90bを挟んで回帰パイプ90aに挿入した開閉弁で、2つの弁90dと90eは連動して開閉される。上記回帰パイプ90aから開閉弁90dまでの構成により処理液体燃料の再処理をするための回帰流路90を形成する。なお、この回帰流路90における切換バルブ90bには、図1の実施例における第二循環パイプ50が接続され、処理タンク38の液体燃料もオゾンミキシング装置18を再度通過させることができるように形成されている。また、回帰流路90における回帰パイプ90aの接続先は、処理流路70におけるパイプ70c、或は、70bにすることができ、どのパイプ70a〜70cにするかは、任意である。
上述の各燃料改質装置によって処理され処理済液体燃料タンク38に貯められた処理済み燃料14は、硫黄化合物,窒素化合物等、燃焼したとき汚染物質に生成される汚染原因物質がほとんど処理されてしまっているので、この燃料14を内燃機関等の燃料に使用しても硫黄酸化物(SO2等),窒素酸化物(NOx等)や二酸化炭素(CO2)等の汚染物質はほとんど生成されず、大気汚染を防いで環境汚染の防止に大きく貢献する。燃料タンク38から処理済燃料を取出すには、取出パイプ60のバルブ46を開けて外部に燃料を送出する。このとき、第三フィルタF3により処理済燃料に含まれる固体分などを除去する。
なお、上記実施例ではオゾンミキシング装置18に複数の棒状の永久磁石20,22を配設すると共に反応タンク30にも複数の棒状の永久磁石32,34を配設した例を示したが、前記永久磁石棒20,22,32,34の大きさや本数は列示したものに限定されるものではない。また、上記磁石棒に代えて磁石球を使用しても同等の効果が得られる。
本発明の液体燃料改質装置は、軽油,重油を始めとする様々な液体燃料に含まれている硫黄化合物等の様々な汚染原因物質をオゾンで処理して改質するので、燃焼して大気に放出される汚染物質の生成を顕著に抑制することができる。
また、本発明の液体燃料の改質方法は、液体燃料に含まれている硫黄化合物等の汚染原因物質をオゾンと接触させることにより改質するので、装置の構成が大がかりにならず、これによって自動車等に搭載できる程度に装置を小型化でき、従って、自動車等用燃料の燃焼時の汚染物質の大気中への放出を効率よく抑えることができ、環境汚染防止に大きく寄与する。
10 本発明液体燃料改質装置
12 原料タンク
14 燃料
16 第1供給パイプ
18 オゾンミキシング装置
20 永久磁石
22 永久磁石
24 オゾン発生装置
26 オゾン供給パイプ
28 第2供給パイプ
30 反応タンク
32 永久磁石
34 永久磁石
36 第3供給パイプ
38 処理済液体燃料タンク
40,50 循環パイプ
60 取出パイプ
F,F1,F2 フィルタ
12 原料タンク
14 燃料
16 第1供給パイプ
18 オゾンミキシング装置
20 永久磁石
22 永久磁石
24 オゾン発生装置
26 オゾン供給パイプ
28 第2供給パイプ
30 反応タンク
32 永久磁石
34 永久磁石
36 第3供給パイプ
38 処理済液体燃料タンク
40,50 循環パイプ
60 取出パイプ
F,F1,F2 フィルタ
Claims (11)
- 液体燃料が貯められた原料タンクと、この原料タンクにフィルタを介して一端部が接続されて原科タンクの液体燃料を供給する第1供給パイプと、この第1供給パイプの他端部が接続される少なくとも1個のオゾンミキシング装置と、このオゾンミキシング装置に内設された磁石と、オゾンを発生させると共に前記オゾンミキシング装置にオゾンを供給するオゾン発生装置と、前記オゾンミキシング装置に一端部が接続されると共に他端部が反応タンクに接続された第2供給パイプと、この反応タンクに内設された磁石と、前記反応タンクに一端部が接続されると共に他端部が汚染原因物質が処理された前記液体燃料を貯める処理済液体燃料タンクにフィルタを介して接続された第3供給パイプを有することを特徴とする液体燃料改質装置。
- 液体燃料が貯められた原料タンクと、この原料タンクにフィルタを介して一端部が接続されて原料タンクの液体燃料を供給する第1供給パイプと、この第1供給パイプの他端部が接続される少なくとも1個のオゾンミキシング装置と、このオゾンミキシング装置に内設された棒磁石と、オゾンを発生させると共に前記オゾンミキシング装置にオゾンを供給するオゾン発生装置と、前記オゾンミキシング装置に一端部が接続されると共に他端部が反応タンクに接続された第2供給パイプと、この反応タンクに内設された棒磁石と、前記反応タンクに一端部が接続されると共に他端部が汚染原因物質が処理された前記液体燃料を貯める処理済液体燃料タンクにフィルタを介して接続される第3供給パイプと、前記第1供給パイプと第3供給パイプをフィルタを介して連通させ前記反応タンクから送出された液体燃料を前記第1供給パイプに循環させる循環パイプとを有することを特徴とする液体燃料改質装置。
- 液体燃料が貯められた原料タンクと、この原料タンクにフィルタを介して一端部が接続されて原料タンクの液体燃料を供給する第1供給パイプと、この第1供給パイプの他端部が接続される少なくとも1個のオゾンミキシング装置と、このオゾンミキシング装置の一端部側と他端部側にオゾンミキシング装置の長手方同に沿って互いに対応対向して内設された複数の棒磁石と、前記オゾンミキシング装置の近傍に設けられると共に前記オゾンミキシング装置にオゾンを供給するオゾン発生装置と、前記オゾンミキシング装置に一端部が接続されると共に先端部が反応タンクに接続された第2供給パイプと、この反応タンクの内部の下部と上部に対向して配設された複数の棒磁石と、前記反応タンクに一端部が接続されると共に他端部が処理済液体燃料タンクにフィルタを介して接続された第3供給パイプと、前記第1供給パイプの中間部に一端部が接続されると共に前記第3供給パイプの中間部に他端部が接続されて第1供給パイプと第3供給パイプを連通させるフィルタを具備した循環パイプとを有することを特徴とする液体燃料改質装置。
- 液体燃料には水が混入された請求項1〜3のいずれかの液体燃料改質装置。
- 改質したい液体燃料が貯められた原料タンクと、この原料タンクにフィルタを介して一端部が接続されて前記原科タンクの液体燃料を供給する第1供給パイプと、この第1供給パイプの他端部が入口に接続されてジグザグ状、或は、スパイラル状などに配設されたパイプによる改質処理流路と、この改質処理流路の中間部の少なくとも2箇所に挿入した内部に磁石を有する2以上のオゾンミキシング装置と、オゾンを発生させて前記の各オゾンミキシング装置にオゾンを供給するオゾン発生装置と、前記改質処理流路の出口に一端部が接続されると共に他端部が内部に磁石を配設した反応タンクに接続された第2供給パイプと、前記反応タンクに一端部が接続されると共に他端部が汚染原因物質が処理された前記液体燃料を貯める処理済液体燃料タンクにフィルタを介して接続された第3供給パイプを有することを特徴とする液体燃料改質装置。
- このオゾンミキシング装置内の磁石と反応タンク内の磁石は、棒磁石又は球磁石を、各磁石の間を前記燃料が流通できるようにして配設した請求項5の液体燃料改質装置。
- 反応タンクに接続された第2供給パイプ又は第3供給パイプを分岐して改質処理される液体燃料の中間取出部を形成し、前記改質処理流路又は反応タンクを通った後の前記燃料を取出すことができるようにした請求項5又は6の液体燃料改質装置。
- 中間取出部は、分岐したパイプに、バルブとフィルタを具備させた中間取出パイプにより形成した請求項7の液体燃料改質装置。
- 液体燃料をオゾンミキシング装置に内蔵された磁石に当てることにより液体燃料を乱流状態にすると共に静電気を発生させ、前記オゾンミキシング装置にオゾンを供給して液体燃料にオゾンを溶け込ませると共にオゾンの酸化処理作用により前記液体燃料に含まれている硫黄化合物等を処理することを特徴とする液体燃料改質方法。
- 液体燃料をオゾンミキシング装置に内蔵された磁石に当てることにより液体燃料を乱流状態にすると共に静電気を発生させ、前記オゾンミキシング装置にオゾンを供給して液体燃料にオゾンを溶け込ませると共にオゾンの酸化処理作用により前記液体燃料に含まれている硫黄化合物等を処理することを繰り返して行うことを特徴とする液体燃料改質方法。
- 液体燃料には、原料タンクからオゾンミキシング装置に送給するまでの間において水又はアルコールを混入する請求項9又は10の液体燃料改質方法。
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