JP2004225445A - ガラス板支持装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】横部材に荷重負担をかけることなく、また、横部材の寸法増加することなく、簡単な構成で、地震時にガラス板の上下動を許容するガラス板支持装置を提供することを目的とする。
【解決手段】躯体の上下方向に配置される縦方向荷重支持部材とガラス板の上下端部と係合する横部材が交差する位置で、前記縦方向荷重支持部材と前記横部材を連結する連結部と、ガラス板の下端角部を支持するガラス板支持部と、風圧等の面外荷重を室内側で支持するためのストラット連結部とを備え、ガラス板支持部を一体に備えた横部材連結用部材が縦方向荷重支持部材連結用部材に対して上下方向にスライド可能に構成したことを特徴とするガラス板支持用ロッキングアーム金物。
【選択図】 図1
【解決手段】躯体の上下方向に配置される縦方向荷重支持部材とガラス板の上下端部と係合する横部材が交差する位置で、前記縦方向荷重支持部材と前記横部材を連結する連結部と、ガラス板の下端角部を支持するガラス板支持部と、風圧等の面外荷重を室内側で支持するためのストラット連結部とを備え、ガラス板支持部を一体に備えた横部材連結用部材が縦方向荷重支持部材連結用部材に対して上下方向にスライド可能に構成したことを特徴とするガラス板支持用ロッキングアーム金物。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物等の躯体外壁に外壁材としてのガラス板を支持するためのガラス板支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、建築物の外壁材としてのガラス板を支持する支持装置として、サスペンションロッド等の縦方向荷重支持部材と、ガラス板を載置する横部材とを連結し、さらに風圧等の面外荷重を支持するストラットとを備えたものが存在する。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−4167号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の外壁用ガラス板装置においては、自重をサスペンションロッドで支持し、風圧等の面外荷重はストラットで支持するため、横部材には大きな荷重負担はなく、その強度に関してあまり考慮する必要がないものであった。しかし、地震時のガラス板の変位、特にガラス板の持ち上がりを吸収するために、ガラス板の上端と横部材の下面との間にクリアランスを設けていた。そのために、横部材が無駄な寸法増加を余儀なくされていた。
【0005】
本発明は、横部材に大きな荷重負担をかけることなく、また、横部材の無駄な寸法増加をすることなく、簡単な構成で地震時にガラス板の上下動を許容するガラス板支持装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本第1発明は、上記課題を解決するために、ガラス板支持装置において、躯体の上下方向に配置される縦方向荷重支持部材とガラス板の上下端部と係合する横部材が交差する位置で、前記縦方向荷重支持部材と前記横部材をそれぞれ連結する連結部と、ガラス板の下端角部を支持するガラス板支持部と、風圧等の面外荷重を室内側で支持するためのストラット連結部とを備え、ガラス板支持部を一体に備えた横部材連結用部材が縦方向荷重支持部材連結用部材に対して上下方向にスライド可能に構成したことを特徴とする。
【0007】
本第2発明は、本第1発明のガラス板支持装置において、前記縦方向荷重支持部材との連結部と前記面外荷重支持用のストラット連結部を一体に備えたTボルトに、上下に分割されそれぞれ左右の横部材を連結する横部材連結部とガラス板支持部を有する横部材連結用部材が下端ストッパーの上部で上下方向に一緒にスライド可能に嵌挿されることを特徴とする。
【0008】
本第3発明は、本第1又は第2発明のガラス板支持装置において、前記下端ストッパーが、前記Tボルト下端のネジに螺着されるレベル調整ナットとして機能することを特徴とする。
【0009】
本第4発明は、本第1〜第3発明のいずれか1つの発明のガラス板支持装置において、前記横部材連結用部材にガラス板の下端角部を支持するガラス板支持部を形成し、前記ガラス板支持部の上に中央に溝を形成した合成樹脂製の干渉材をカバーしガラス板の下端角部を支持することを特徴とする。
【0010】
本第5発明は、本第1〜第4発明のいずれか1つの発明のガラス板支持装置において、前記縦方向荷重支持部材に全荷重が負荷された際の伸びを予め演算して求め、その伸びに相当するプレテンションを縦方向荷重支持部材に導入し、縦方向荷重支持部材の全荷重負荷時点でのレベルにガラス板支持装置のレベルを調整しておくことを特徴とする。
【0011】
【作用】
本発明の構成により、ガラス板を支持する横部材連結用部材が、縦方向荷重支持部材連結用部材に対して上下動可能とされているため、横部材に荷重負担をかけることなく、地震時の上下動については、横部材と一緒にガラス板が上下動して吸収するので、横部材のガラス板係合部に無駄なクリアランスをとる必要がなくなる。
縦方向荷重支持部材連結用部材の下端にストッパー兼レベル調整用ナットを螺着したので、ガラス板及び横部材のレベル調整が容易となる。
ガラス支持部の上に中央に溝を形成した合成樹脂製の干渉材をカバーしたので、ガラス板下端角部の衝突による欠け等の破損を防止できる。
縦方向荷重支持部材の全荷重負荷時の伸びに対応するプレテンションを縦方向荷重支持部材に導入しておくことにより、ガラス板支持装置の精確なレベル調整が容易になる。
【0012】
【発明の実施形態】
本発明の実施形態を図により説明する。図1は本発明の外壁用のガラス板支持装置を示す概略図であり、図2はガラス板支持装置を構成する部材の分解図であり、図3は本発明の横部材を示す概略図であり、図4は面外荷重を支持するストラットを示す概略図であり、図5は本発明のガラス板支持装置の組立状態を示す概略図である。
図中、1はガラス板支持装置、2はサスペンションロッド等の縦方向荷重支持部材、3は外壁用のガラス板、4はガラス板の上下端と係合する横部材である。
【0013】
図2に示されるようにガラス板支持装置1は、サスペンションロッド等の上下方向に配置される上下の縦方向荷重支持部材2を連結する雌ネジ部5、5’を上下に形成し、前記上下の雌ネジ5は、レベル仮調整の為逆ネジとしており、その下部にストッパー兼レベル調整ナット6を螺着するための雄ネジ部7を形成し、中央部に水平方向に伸び、先端に雄ネジ部8を形成したストラット連結部9とが一体に形成されたTボルト10を有する。
【0014】
隣合う横部材4を連結するための横部材連結用部材は、2つに分割された左側ロッキングアーム11と右側ロッキングアーム17により構成される。
一方の横部材4に連結される左側ロッキングアーム11は、Tボルト10の上部から上下動可能に嵌挿するための筒部12と、側方に水平に伸びるアーム部14と、アーム部14の端部に一方の横部材4との連結のための雌ネジを形成した横部材連結部13と、前方に水平に伸びるガラス板4の下端角部を支持するガラス板支持部15と、さらに右側ロッキングアーム17のアーム部18と係合する切欠部16が一体に形成される。
他方の横部材4を連結する右側ロッキングアーム17は、Tボルト10の下部から上下動可能に嵌挿され、上下動の際、Tボルト10のストラット連結部9を通過可能とするための縦方向の割溝19と、側方に水平に伸びるアーム部18と、他方の横部材4との連結のための雌ネジを形成した横部材連結部20と、前方に水平に伸びるガラス板4の下端角部を支持するガラス板支持部21とが一体に形成される。
【0015】
Tボルト10に左側ロッキングアーム11と右側ロッキングアーム17とをその上下から嵌挿し、右側ロッキングアーム17のアーム部18を左側ロッキングアーム11の切欠部16に係合し、左側ロッキングアーム11と右側ロッキングアームとをロックし、両者が一緒にTボルト10に対して上下動可能とする。Tボルト10の下部の雄ネジ部7にテーパ丸ワッシャ22を介してストッパー兼レベル調整ナット6を螺着し、左右側ロッキングアーム11、17に伝わるガラス板3及び横部材4の荷重を支持すると共に、左右側ロッキングアーム11、17の下方向の移動を制限する。Tボルト10の上下の雌ネジ部5に端部に雄ネジ部を有するサスペンションロッド等の縦方向荷重支持部材2を螺着する。
【0016】
図3に示されるようにガラス板3の上下端と係合する横部材4は、幅方向のほぼ中央部に形成される中央桟部25の背面から室内側に水平に伸びるロッキングアーム連結部23が形成され、ロッキングアーム連結部23の端部に左右側ロッキングアーム11、17の横部材連結部13,20と連結するための長孔24が形成される。
横部材4の中央桟部25の前面に屋外側に水平に伸びるガラス板係合部26が形成され、その前端に上下に垂直に伸び、横部材カバー31を係合するカバー係合部27が形成される。カバー係合部27の端部には、中央溝28を形成した合成樹脂製の干渉板29を水平に挿通するための水平切溝30を形成する。
【0017】
図4に示されるように風圧等の面外荷重を支持するストラット32は、ストラットアタッチメント33とワッシャ34を介してTボルト10のストラット連結部9の雄ネジ部8に螺着される。ストラット32の他端にはワッシャ35、六角ナット36を介してデンデンボルト37が螺着される。デンデンボルトが室内側の構造丸柱(図示せず)に溶接されたストラットファスナー38に対してストラットピン39とC型止め輪40により連結される。
【0018】
図5に示されるようにガラス板支持装置1は組立てられる。組立ては、先ず、Tボルト10に左右側ロッキングアーム11,17を嵌挿し、右側ロッキングアーム17のアーム部18を左側ロッキングアーム11の切欠部16に係合し両者をロックする。Tボルト10の下部の雄ネジ部7にテーパ丸ワッシャ22を介してストッパー兼レベル調整ナット6を螺着し、Tボルト10の上下の雌ネジ部5に縦方向荷重支持部材2を螺着する。Tボルト10のストラット連結部9にストラット32を、ストラットアタッチメント33とワッシャ34を介して連結し、ストラット32の他端にワッシャ35、六角ナット36を介してデンデンボルト37を連結し、デンデンボルト37を室内側の構造丸柱(図示せず)に溶接されたストラットファスナー38にストラットピン39とC型止め輪40により連結する。左右側ロッキングアーム11、17の横部材連結部13,20と横部材4の長孔24の位置を合わせし連結ボルト41により連結する。横部材4のカバー係合部27の端部の水平切溝30から中央溝28を形成した合成樹脂製の干渉板29を挿入しガラス板支持部15,21の上をカバーし、カバー係合部27に横部材カバー31を取り付ける。
【0019】
図1に示すように、ガラス板3をその下端角部を、中央溝28が形成された合成樹脂製の干渉板29がカバーされたガラス板支持部15、21に支持し、ガラス板3の下端が横部材4のガラス板係合部26の上面に屋外側シール材(図示せず)と室内側シール材(図示せず)を介して係合され、ガラス板3の上端が横部材4のガラス板係合部26の下面に屋外側シール材と室内側シール材を介して係合される。
【0020】
サスペンションロッド等の縦方向荷重支持部材2は、ガラス板3を取り付ける際、その荷重により伸長するので複数回のレベル調整が必要となるので、予め、全ての荷重がかかったときの縦方向荷重支持部材2の伸びを計算により求め、その量に応じたプレテンションを縦方向荷重支持部材2に導入しておき、全てのガラス板3が取り付けられた全荷重状態のとき設計レベルとなるようレベルを調整しておく。
【0021】
【発明の効果】
本発明の構成により、ガラス板を支持する横部材連結用部材が、縦方向荷重支持部材連結用部材に対して上下動可能とされているため、横部材に荷重負担をかけることなく、地震時の上下動については、横部材と一緒にガラス板が上下動して吸収するので、横部材のガラス板係合部に無駄なクリアランスをとる必要がなくなる。
縦方向荷重支持部材連結用部材の下端にストッパー兼レベル調整用ナットを螺着したので、横部材のレベル調整が容易となる。
ガラス支持部の上に中央に溝を形成した合成樹脂製の干渉材をカバーしたので、ガラス板下端角部の衝突による欠け等を防止できる。
縦方向荷重支持部材の全荷重負荷時の伸びに対応するプレテンションを縦方向荷重支持部材に導入しておくことにより、ガラス板支持装置の精確なレベル調整が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガラス板支持装置を示す概略図。
【図2】本発明のガラス板支持装置の分解図。
【図3】本発明のガラス板支持装置の横部材の概略図。
【図4】本発明のガラス板支持装置のストラットの概略図。
【図5】本発明のガラス板支持装置の組立状態を示す概略図。
【符号の説明】
1:ガラス板支持装置
2:縦方向荷重支持部材
3:ガラス板
4:横部材
5:雌ネジ部
6:ストッパー兼レベル調整ナット
7:雄ネジ部
8:雄ネジ部
9:ストラット連結部
10:Tボルト
11:左側ロッキングアーム
12:筒部
13:横部材連結部
14:アーム部
15:ガラス板支持部
16:切欠部
17:右側ロッキングアーム
18:アーム部
19:割溝
20:横部材連結部
21:ガラス板支持部
22:テーパーワッシャ
23:ロッキングアーム連結部
24:長孔
25:中央桟部
26:ガラス板係合部
27:カバー係合部
28:中央溝
29:干渉板
30:水平切溝
31:横部材カバー
32:ストラット
33:ストラットアタッチメント
34:ワッシャ
35:ワッシャ
36:六角ナット
37:デンデンボルト
38:ストラットファスナー
39:ストラットピン
40:C型止め輪
41:連結ボルト
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物等の躯体外壁に外壁材としてのガラス板を支持するためのガラス板支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、建築物の外壁材としてのガラス板を支持する支持装置として、サスペンションロッド等の縦方向荷重支持部材と、ガラス板を載置する横部材とを連結し、さらに風圧等の面外荷重を支持するストラットとを備えたものが存在する。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−4167号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の外壁用ガラス板装置においては、自重をサスペンションロッドで支持し、風圧等の面外荷重はストラットで支持するため、横部材には大きな荷重負担はなく、その強度に関してあまり考慮する必要がないものであった。しかし、地震時のガラス板の変位、特にガラス板の持ち上がりを吸収するために、ガラス板の上端と横部材の下面との間にクリアランスを設けていた。そのために、横部材が無駄な寸法増加を余儀なくされていた。
【0005】
本発明は、横部材に大きな荷重負担をかけることなく、また、横部材の無駄な寸法増加をすることなく、簡単な構成で地震時にガラス板の上下動を許容するガラス板支持装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本第1発明は、上記課題を解決するために、ガラス板支持装置において、躯体の上下方向に配置される縦方向荷重支持部材とガラス板の上下端部と係合する横部材が交差する位置で、前記縦方向荷重支持部材と前記横部材をそれぞれ連結する連結部と、ガラス板の下端角部を支持するガラス板支持部と、風圧等の面外荷重を室内側で支持するためのストラット連結部とを備え、ガラス板支持部を一体に備えた横部材連結用部材が縦方向荷重支持部材連結用部材に対して上下方向にスライド可能に構成したことを特徴とする。
【0007】
本第2発明は、本第1発明のガラス板支持装置において、前記縦方向荷重支持部材との連結部と前記面外荷重支持用のストラット連結部を一体に備えたTボルトに、上下に分割されそれぞれ左右の横部材を連結する横部材連結部とガラス板支持部を有する横部材連結用部材が下端ストッパーの上部で上下方向に一緒にスライド可能に嵌挿されることを特徴とする。
【0008】
本第3発明は、本第1又は第2発明のガラス板支持装置において、前記下端ストッパーが、前記Tボルト下端のネジに螺着されるレベル調整ナットとして機能することを特徴とする。
【0009】
本第4発明は、本第1〜第3発明のいずれか1つの発明のガラス板支持装置において、前記横部材連結用部材にガラス板の下端角部を支持するガラス板支持部を形成し、前記ガラス板支持部の上に中央に溝を形成した合成樹脂製の干渉材をカバーしガラス板の下端角部を支持することを特徴とする。
【0010】
本第5発明は、本第1〜第4発明のいずれか1つの発明のガラス板支持装置において、前記縦方向荷重支持部材に全荷重が負荷された際の伸びを予め演算して求め、その伸びに相当するプレテンションを縦方向荷重支持部材に導入し、縦方向荷重支持部材の全荷重負荷時点でのレベルにガラス板支持装置のレベルを調整しておくことを特徴とする。
【0011】
【作用】
本発明の構成により、ガラス板を支持する横部材連結用部材が、縦方向荷重支持部材連結用部材に対して上下動可能とされているため、横部材に荷重負担をかけることなく、地震時の上下動については、横部材と一緒にガラス板が上下動して吸収するので、横部材のガラス板係合部に無駄なクリアランスをとる必要がなくなる。
縦方向荷重支持部材連結用部材の下端にストッパー兼レベル調整用ナットを螺着したので、ガラス板及び横部材のレベル調整が容易となる。
ガラス支持部の上に中央に溝を形成した合成樹脂製の干渉材をカバーしたので、ガラス板下端角部の衝突による欠け等の破損を防止できる。
縦方向荷重支持部材の全荷重負荷時の伸びに対応するプレテンションを縦方向荷重支持部材に導入しておくことにより、ガラス板支持装置の精確なレベル調整が容易になる。
【0012】
【発明の実施形態】
本発明の実施形態を図により説明する。図1は本発明の外壁用のガラス板支持装置を示す概略図であり、図2はガラス板支持装置を構成する部材の分解図であり、図3は本発明の横部材を示す概略図であり、図4は面外荷重を支持するストラットを示す概略図であり、図5は本発明のガラス板支持装置の組立状態を示す概略図である。
図中、1はガラス板支持装置、2はサスペンションロッド等の縦方向荷重支持部材、3は外壁用のガラス板、4はガラス板の上下端と係合する横部材である。
【0013】
図2に示されるようにガラス板支持装置1は、サスペンションロッド等の上下方向に配置される上下の縦方向荷重支持部材2を連結する雌ネジ部5、5’を上下に形成し、前記上下の雌ネジ5は、レベル仮調整の為逆ネジとしており、その下部にストッパー兼レベル調整ナット6を螺着するための雄ネジ部7を形成し、中央部に水平方向に伸び、先端に雄ネジ部8を形成したストラット連結部9とが一体に形成されたTボルト10を有する。
【0014】
隣合う横部材4を連結するための横部材連結用部材は、2つに分割された左側ロッキングアーム11と右側ロッキングアーム17により構成される。
一方の横部材4に連結される左側ロッキングアーム11は、Tボルト10の上部から上下動可能に嵌挿するための筒部12と、側方に水平に伸びるアーム部14と、アーム部14の端部に一方の横部材4との連結のための雌ネジを形成した横部材連結部13と、前方に水平に伸びるガラス板4の下端角部を支持するガラス板支持部15と、さらに右側ロッキングアーム17のアーム部18と係合する切欠部16が一体に形成される。
他方の横部材4を連結する右側ロッキングアーム17は、Tボルト10の下部から上下動可能に嵌挿され、上下動の際、Tボルト10のストラット連結部9を通過可能とするための縦方向の割溝19と、側方に水平に伸びるアーム部18と、他方の横部材4との連結のための雌ネジを形成した横部材連結部20と、前方に水平に伸びるガラス板4の下端角部を支持するガラス板支持部21とが一体に形成される。
【0015】
Tボルト10に左側ロッキングアーム11と右側ロッキングアーム17とをその上下から嵌挿し、右側ロッキングアーム17のアーム部18を左側ロッキングアーム11の切欠部16に係合し、左側ロッキングアーム11と右側ロッキングアームとをロックし、両者が一緒にTボルト10に対して上下動可能とする。Tボルト10の下部の雄ネジ部7にテーパ丸ワッシャ22を介してストッパー兼レベル調整ナット6を螺着し、左右側ロッキングアーム11、17に伝わるガラス板3及び横部材4の荷重を支持すると共に、左右側ロッキングアーム11、17の下方向の移動を制限する。Tボルト10の上下の雌ネジ部5に端部に雄ネジ部を有するサスペンションロッド等の縦方向荷重支持部材2を螺着する。
【0016】
図3に示されるようにガラス板3の上下端と係合する横部材4は、幅方向のほぼ中央部に形成される中央桟部25の背面から室内側に水平に伸びるロッキングアーム連結部23が形成され、ロッキングアーム連結部23の端部に左右側ロッキングアーム11、17の横部材連結部13,20と連結するための長孔24が形成される。
横部材4の中央桟部25の前面に屋外側に水平に伸びるガラス板係合部26が形成され、その前端に上下に垂直に伸び、横部材カバー31を係合するカバー係合部27が形成される。カバー係合部27の端部には、中央溝28を形成した合成樹脂製の干渉板29を水平に挿通するための水平切溝30を形成する。
【0017】
図4に示されるように風圧等の面外荷重を支持するストラット32は、ストラットアタッチメント33とワッシャ34を介してTボルト10のストラット連結部9の雄ネジ部8に螺着される。ストラット32の他端にはワッシャ35、六角ナット36を介してデンデンボルト37が螺着される。デンデンボルトが室内側の構造丸柱(図示せず)に溶接されたストラットファスナー38に対してストラットピン39とC型止め輪40により連結される。
【0018】
図5に示されるようにガラス板支持装置1は組立てられる。組立ては、先ず、Tボルト10に左右側ロッキングアーム11,17を嵌挿し、右側ロッキングアーム17のアーム部18を左側ロッキングアーム11の切欠部16に係合し両者をロックする。Tボルト10の下部の雄ネジ部7にテーパ丸ワッシャ22を介してストッパー兼レベル調整ナット6を螺着し、Tボルト10の上下の雌ネジ部5に縦方向荷重支持部材2を螺着する。Tボルト10のストラット連結部9にストラット32を、ストラットアタッチメント33とワッシャ34を介して連結し、ストラット32の他端にワッシャ35、六角ナット36を介してデンデンボルト37を連結し、デンデンボルト37を室内側の構造丸柱(図示せず)に溶接されたストラットファスナー38にストラットピン39とC型止め輪40により連結する。左右側ロッキングアーム11、17の横部材連結部13,20と横部材4の長孔24の位置を合わせし連結ボルト41により連結する。横部材4のカバー係合部27の端部の水平切溝30から中央溝28を形成した合成樹脂製の干渉板29を挿入しガラス板支持部15,21の上をカバーし、カバー係合部27に横部材カバー31を取り付ける。
【0019】
図1に示すように、ガラス板3をその下端角部を、中央溝28が形成された合成樹脂製の干渉板29がカバーされたガラス板支持部15、21に支持し、ガラス板3の下端が横部材4のガラス板係合部26の上面に屋外側シール材(図示せず)と室内側シール材(図示せず)を介して係合され、ガラス板3の上端が横部材4のガラス板係合部26の下面に屋外側シール材と室内側シール材を介して係合される。
【0020】
サスペンションロッド等の縦方向荷重支持部材2は、ガラス板3を取り付ける際、その荷重により伸長するので複数回のレベル調整が必要となるので、予め、全ての荷重がかかったときの縦方向荷重支持部材2の伸びを計算により求め、その量に応じたプレテンションを縦方向荷重支持部材2に導入しておき、全てのガラス板3が取り付けられた全荷重状態のとき設計レベルとなるようレベルを調整しておく。
【0021】
【発明の効果】
本発明の構成により、ガラス板を支持する横部材連結用部材が、縦方向荷重支持部材連結用部材に対して上下動可能とされているため、横部材に荷重負担をかけることなく、地震時の上下動については、横部材と一緒にガラス板が上下動して吸収するので、横部材のガラス板係合部に無駄なクリアランスをとる必要がなくなる。
縦方向荷重支持部材連結用部材の下端にストッパー兼レベル調整用ナットを螺着したので、横部材のレベル調整が容易となる。
ガラス支持部の上に中央に溝を形成した合成樹脂製の干渉材をカバーしたので、ガラス板下端角部の衝突による欠け等を防止できる。
縦方向荷重支持部材の全荷重負荷時の伸びに対応するプレテンションを縦方向荷重支持部材に導入しておくことにより、ガラス板支持装置の精確なレベル調整が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガラス板支持装置を示す概略図。
【図2】本発明のガラス板支持装置の分解図。
【図3】本発明のガラス板支持装置の横部材の概略図。
【図4】本発明のガラス板支持装置のストラットの概略図。
【図5】本発明のガラス板支持装置の組立状態を示す概略図。
【符号の説明】
1:ガラス板支持装置
2:縦方向荷重支持部材
3:ガラス板
4:横部材
5:雌ネジ部
6:ストッパー兼レベル調整ナット
7:雄ネジ部
8:雄ネジ部
9:ストラット連結部
10:Tボルト
11:左側ロッキングアーム
12:筒部
13:横部材連結部
14:アーム部
15:ガラス板支持部
16:切欠部
17:右側ロッキングアーム
18:アーム部
19:割溝
20:横部材連結部
21:ガラス板支持部
22:テーパーワッシャ
23:ロッキングアーム連結部
24:長孔
25:中央桟部
26:ガラス板係合部
27:カバー係合部
28:中央溝
29:干渉板
30:水平切溝
31:横部材カバー
32:ストラット
33:ストラットアタッチメント
34:ワッシャ
35:ワッシャ
36:六角ナット
37:デンデンボルト
38:ストラットファスナー
39:ストラットピン
40:C型止め輪
41:連結ボルト
Claims (5)
- 躯体の上下方向に配置される縦方向荷重支持部材とガラス板の上下端部と係合する横部材が交差する位置で、前記縦方向荷重支持部材と前記横部材を連結する連結部と、ガラス板の下端角部を支持するガラス板支持部と、風圧等の面外荷重を室内側で支持するためのストラット連結部とを備え、ガラス板支持部を一体に備えた横部材連結用部材が縦方向荷重支持部材連結用部材に対して上下方向にスライド可能に構成したことを特徴とするガラス板支持装置。
- 前記縦方向荷重支持部材との連結部と前記面外荷重支持用のストラット連結部を一体に備えたTボルトに、上下に分割されそれぞれ左右の横部材を連結する横部材連結部とガラス板支持部を有する横部材連結用部材が下端ストッパーの上部で上下方向に一緒にスライド可能に嵌挿されることを特徴とする請求項1に記載のガラス板支持装置。
- 前記下端ストッパーが、前記Tボルト下端のネジに螺着されるレベル調整ナットとして機能することを特徴とする請求項1又は2に記載のガラス板支持装置。
- 前記横部材連結用部材にガラス板の下端角部を支持するガラス板支持部を形成し、前記ガラス板支持部の上に中央に溝を形成した合成樹脂製の干渉材をカバーしガラス板の下端角部を支持することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のガラス板支持装置。
- 前記縦方向荷重支持部材に全荷重が負荷された際の伸びを予め演算して求め、その伸びに相当するプレテンションを縦方向荷重支持部材に導入し、縦方向荷重支持部材の全荷重負荷時点でのレベルにガラス板支持装置のレベルを調整しておくことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のガラス板支持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003016531A JP2004225445A (ja) | 2003-01-24 | 2003-01-24 | ガラス板支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP (1) | JP2004225445A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009185499A (ja) * | 2008-02-06 | 2009-08-20 | Shin Nikkei Co Ltd | カーテンウォールにおけるパネル設置方法 |
KR101258061B1 (ko) | 2012-02-16 | 2013-04-30 | 주식회사 세일비앤시 | 커튼월용 클램프 |
CN105113684A (zh) * | 2015-09-15 | 2015-12-02 | 山东津单幕墙有限公司 | 一种设有条窗的单元装配式建筑外围护系统及其施工方法 |
CN105239707A (zh) * | 2015-11-11 | 2016-01-13 | 深圳市三鑫幕墙工程有限公司 | 双曲面龙骨连接装置 |
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2003
- 2003-01-24 JP JP2003016531A patent/JP2004225445A/ja active Pending
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