JP2004225242A - 駐車管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】身障者用の駐車スペースの健常者による利用を抑止する駐車管理システムを提供する。
【解決手段】駐車スペースの利用者が身障者であることを識別する身障者識別手段と、この身障者識別手段において身障者として識別されなかった利用者による駐車を抑止する駐車抑止手段とを設けた駐車管理システムとする。身障者識別手段を身障者認定証の有無を識別する識別装置とする。識別装置は、身障者認定証を画像データに変換して出力する撮像部と、この撮像部が出力した画像データの解析を行って身障者認定証の真偽判定を行う判定部とで構成するとともに、識別装置には車両の検出を行う車両検出部を設け、この車両検出部において車両を検出することにより撮像部及び判定部をスタンバイ状態とすべく構成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は駐車管理システムに関するものであり、特に身障者用に設けた駐車スペースへの健常者の駐車行為を抑止可能とした駐車管理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、駐車場においては身障者用の駐車スペースが整備されてきている。かかる身障者用の駐車スペースは、車いす等の補助器具を使用する身障者でも安全に車両から車いすへの移動、あるいは車いすから車両への移動が可能なように十分なスペースが設けられており、しかも、駐車場の中でも最も利便性の高い場所に設けられており、身障者ができるだけ少ない労力で移動することができるように配慮されている。
【0003】
したがって、この身障者用の駐車スペースは健常者にとっても利便性が高いために、心ない健常者が勝手に駐車する場合があり、これを防止すべく、身障者用の駐車スペースに、身障者が乗車した特定の車両以外の車両が駐車しようとすると、身障者用の駐車スペースであることを通知するメッセージを放送して、健常者による駐車を抑制する身障者用駐車スペース案内放送システムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−305797号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した身障者用駐車スペース案内放送システムでは、単に車両を検出して身障者用の駐車スペースであることを通知するメッセージを放送するだけであり、健常者が運転する車両に身障者が同乗していて身障者用の駐車スペースを利用しようとした場合にも、身障者用の駐車スペースであることを通知するメッセージが放送され、正当な利用をしているにもかかわらず不正利用をしているかのようなメッセージが放送されることにより、身障者に後ろめたさを感じさせるおそれがあった。
【0006】
また、身障者用駐車スペース案内放送システムでは、身障者用の駐車スペースであることを通知するメッセージを放送するだけであるため、必ずしも健常者が駐車しないとは限らず、心ない健常者による駐車を完全に解消することができず、身障者用の駐車スペースが空くまで身障者が駐車することができない場合があるという問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明の駐車管理システムでは、身障者用に設けた駐車スペースへの、身障者以外の利用者による駐車を抑止する駐車管理システムにおいて、駐車スペースの利用者が身障者であることを識別する身障者識別手段と、この身障者識別手段において身障者として識別されなかった利用者による駐車を抑止する駐車抑止手段とを設けた。
【0008】
さらに、以下の点にも特徴を有するものである。すなわち、
(1)身障者識別手段は、身障者認定証の有無を識別する識別装置であること。
(2)識別装置は、身障者認定証を画像データに変換して出力する撮像部と、この撮像部が出力した画像データの解析を行って身障者認定証の真偽判定を行う判定部とで構成するとともに、識別装置には車両の検出を行う車両検出部を設け、この車両検出部において車両を検出することにより撮像部をスタンバイ状態とすべく構成したこと。
(3)判定部は、第1の解析処理で画像データにおける解析領域の検出を行い、次いで第2の解析処理で解析領域のパターン検出を行うことにより身障者認定証パターンの検出を行い、身障者認定証の真偽判定を行うべく構成したこと。
(4)駐車抑止手段は、駐車スペースに駐車した車両の運転者に対して警告放送を行う警告放送装置であること。
(5)駐車抑止手段は、駐車スペースの入口部に設けた進入抑制ゲートであること。
(6)駐車抑止手段は、駐車スペース上面に起倒自在に止め板を設けた車輪止め装置であって、止め板を起立状態とすることにより車両の進入を抑止すべく構成したこと。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の駐車管理システムは、身障者用に設けた駐車スペースへの身障者以外の利用者、すなわち健常者による駐車を抑止すべく、駐車スペースの利用者が身障者であることを識別する身障者識別手段と、この身障者識別手段において身障者として識別されなかった利用者による駐車を抑止する駐車抑止手段とを設けているものである。
【0010】
したがって、健常者が身障者用の駐車スペースを利用しようとすると、身障者識別手段によって身障者として識別されないことにより、駐車抑止手段によって駐車行為が防止できるので、身障者用の駐車スペースを利用したい身障者のみが確実に利用することができる。
【0011】
しかも、身障者が身障者用の駐車スペースを利用しようとする場合には、身障者識別手段によって身障者の識別が行われることにより正当な利用が行われていると判定され、不正利用に対する警告等の実施を停止させることが簡単にできるので、正当な利用者である身障者に警告を行うことによってその身障者の気分を害することを防止できる。
【0012】
特に、身障者識別手段を身障者認定証の有無を識別する識別装置で構成した場合には、識別装置を低コストで構成することができるとともに、駐車管理システムの導入コストが高騰することを抑制できる。しかも、身障者用の駐車スペースの利用者が本当に身障者であるかを簡単にかつ確実に判定することができる。
【0013】
さらに、かかる識別装置を、身障者認定証を画像データに変換して出力する撮像部と、この撮像部が出力した画像データの解析を行って身障者認定証の真偽判定を行う判定部とで構成するとともに、識別装置には車両の検出を行う車両検出部を設け、この車両検出部において車両を検出することにより撮像部をスタンバイ状態とすべく構成した場合には、識別装置の消費電力を削減することができ、省エネ化を図ることができる。
【0014】
しかも、撮像部のCCDカメラ等の撮像機器を必要なときだけ作動させることができるので、撮像機器の長寿命化を図ることができる。したがって、識別装置自体の長寿命化を図ることができる。
【0015】
また、判定部では、第1の解析処理で画像データにおける解析領域の検出を行い、次いで第2の解析処理で解析領域のパターン検出を行うことにより身障者認定証パターンの検出を行い、身障者認定証の真偽判定を行うべく構成した場合には、撮像部の撮像機器を高解像度の撮像機器とすることなく判定部での判定処理が可能な画像データを得ることができ、識別装置を低コストで構成することができる。さらに、判定部での判定処理の高速化を図ることもできる。
【0016】
上記の駐車管理システムにおいて、駐車抑止手段は、駐車スペースに駐車した車両の運転者に対して警告放送を行う警告放送装置としている。
【0017】
したがって、誤って駐車した運転者に対して注意を促すことができ、速やかに身障者用の駐車スペースを空けてもらうことができる。特に、警告放送が行われても車両を移動させない不正利用者に対しては、気まずい感情を生起させることができるので、不正利用を確実に抑止できる。
【0018】
また、駐車抑止手段を駐車スペースの入口部に設けた進入抑制ゲートとした場合には、正当な利用理由のない健常者が身障者用の駐車スペースに進入することを防止できるので、不正利用を確実に抑止できる。
【0019】
また、駐車抑止手段を駐車スペース上面に起倒自在に設けた止め板からなる車輪止め装置とし、止め板を起立状態とすることにより車両の進入を抑止すべく構成した場合にも、正当な利用理由のない健常者が身障者用の駐車スペースに進入することを防止できるので、不正利用を確実に抑止できる。
【0020】
駐車抑止手段としては、警告放送装置と進入抑制ゲート、あるいは警告放送装置と車輪止め装置とを複合させて構成することもできる。
【0021】
【実施例】
以下において、図面に基づいて本発明の実施例を詳説する。
【0022】
本実施例の駐車管理システムでは、身障者が所持している身障者手帳の有無を検出し、駐車スペースに駐車した車両に身障者手帳を所有する身障者が乗車している場合には駐車スペースへの駐車を阻害せず、身障者手帳を所有する身障者が乗車していない場合には、駐車スペースへの駐車を阻害するものである。ここで、身障者手帳が身障者認定証である。
【0023】
図1は、身障者手帳Aの検出を行うとともに、身障者手帳Aを検出できなかった場合に、駐車スペースに駐車した車両の運転者に対して不適正な駐車であるとの警告放送を行う駐車管理装置Bであり、図2は同駐車管理装置Bのシステム構成ブロック図である。
【0024】
駐車管理装置Bは識別装置兼警告放送装置となっているものである。すなわち、駐車管理装置Bは、駐車スペースに車両が進入したことを検出する車両監視センサ1からなる監視部と、身障者手帳Aを画像データとして取り込むCCDカメラ2からなる撮像部と、CCDカメラ2から出力された画像データの解析を行って身障者認定証の真偽判定を行うCPUユニット3からなる判定部と、真偽判定の結果、正規の身障者手帳Aを検出できなかった場合に警告放送を出力するスピーカ4からなる駐車抑止機構部とから構成している。
【0025】
特に、監視部、撮像部、判定部、駐車抑止機構部は、本実施例の場合、略矩形体状のケーシング5内に収容し、所要の長さの支柱6上に配設している。
【0026】
監視部を構成している車両監視センサ1は、超音波や赤外線などによって所定の位置に所定時間以上の物体の停止、特に車両の停止を検出するものである。車両監視センサ1は、I/O制御部7を介してCPUユニット3と接続しており、CPUユニット3では、車両が所定時間以上停止していることを検出して、駐車車両が存在すると判定すべく構成している。車両監視センサ1は、超音波や赤外線を用いて車両の検出を行うものに限定するものではなく、CCDカメラ等の固体撮像装置と解析装置とからなる車両検出機構や、ループコイルを用いた車両検出機構を用いてもよい。
【0027】
撮像部には、画像データを生成して出力するためのCCDカメラ2を設けており、このCCDカメラ2で精度よく身障者手帳Aの画像データを取得すべく、本実施例では、駐車管理装置Bの正面に向けて手帳挿入口8を開口した手帳収容部9を設けており、手帳挿入口8から手帳収容部9内に身障者手帳Aを挿入することによりCCDカメラ2で身障者手帳Aの画像データを取得すべく構成している。
【0028】
手帳収容部9の上部には、CCDカメラ2による撮影に必要な光源10を設けている。本実施例では、光源10は光源制御装置11を介してI/O制御部7と接続している。
【0029】
また、CCDカメラ2は、カメラ制御装置12を介してCPUユニット3と接続している。本実施例では、画像データの生成手段としてCCDカメラ2を用いているが、CCDカメラ2に限定するものではなく、CMOSカメラやその他の画像撮像機器を用いて画像データの生成及び出力を行うべく構成してもよい。
【0030】
CPUユニット3で構成した判定部では、カメラ制御装置12を介してCCDカメラ2から入力された身障者手帳Aの画像データの解析を行い、身障者手帳Aが正規の身障者手帳Aであるかどうかの判定を行う。
【0031】
このCPUユニット3による画像解析では、はじめに第1段階として画像データにおける解析領域の検出を行う。すなわち、取得した画像データの中から、身障者手帳Aの真偽判定に必要な領域だけを抽出することにより、解析の負荷の軽減を図っている。
【0032】
解析領域を検出した後、第2段階として解析領域のパターン検出を行うことにより身障者認定証パターンの検出を行う。このように解析領域だけに対してパターン検出を行うことにより、短時間で解析を実施することができるとともに、解析処理を実行するCPUユニット3に対して要求されるハードウェアとしての性能を低く抑えることができ、低コスト化を図ることができる。
【0033】
身障者認定証パターンの検出後、CPUユニット3では、あらかじめ、CPUユニット3に接続したハードディスク装置13あるいは着脱自在とした固体記憶素子14等の外部記憶装置内に格納している身障者認定証パターンデータと、取得した身障者認定証パターンとの比較を行い、一致すると判定可能な身障者認定証パターンデータが存在した場合には、手帳収容部9に挿入された身障者手帳Aは正規の身障者手帳Aであると判定すべく構成している。
【0034】
一方、一致すると判定可能な身障者認定証パターンデータが存在しなかった場合には、手帳収容部9に挿入された身障者手帳Aは正規の身障者手帳Aではないと判定すべく構成している。このような監視部と、撮像部と、判定部とで識別装置を構成している。
【0035】
ここで、身障者手帳Aは、その身障者手帳Aの発行機関によって異なる形態で発行され、しかも、場合によっては、障害の程度や発行年度などによっても異なる形態の身障者手帳Aが発行されるために、多種多様な形態の身障者手帳Aが存在しており、そのうえ次々と新規形態の身障者手帳Aが発行されている。
【0036】
そこで、新規形態の身障者手帳Aが発行された場合には、その新規形態の身障者手帳Aの身障者認定証パターンデータを収容した固体記憶素子14と、先に駐車管理装置Bに装着している固体記憶素子14とを差し替えることにより、極めて容易に最新の身障者手帳Aにも対応することができる。
【0037】
スピーカ4からなる駐車抑止機構部は、CPUユニット3による画像解析の結果、手帳収容部9に挿入された身障者手帳Aが正規の身障者手帳Aではないと判定された場合に作動すべく構成しており、スピーカ4から車両を移動するように警告を行う警告放送を出力すべく構成している。この駐車抑止機構部が警告放送装置である。さらには、図1に示すように、ケーシング5の頂部に設けた警告灯15を点灯させるべく構成してもよい。
【0038】
正規の身障者手帳Aを有していないことにより身障者として判定されなかった場合には、このように警告放送が行われ、あるいは警告灯が点灯することにより、適正な利用を行っていない利用者は非常に気まずく、かかる利用者による利用を抑止できる。
【0039】
駐車管理装置Bには、ケーシング5の正面側において呼出ボタン16を設けており、かかる呼出ボタン16を押すことにより駐車場の管理者を呼出可能としている。すなわち、身障者による駐車スペースの利用でありながら駐車管理装置Bの誤作動等により駐車抑止機構部が作動した場合等には、呼出ボタン16によって駐車場の管理者を呼出し、所要の対応をしてもらうことができるべく構成している。
【0040】
さらに、ケーシング5の背面側には、リセットボタン17及びスキップボタン18を設けており、駐車場の管理者の指示にもとづいてリセットボタン17あるいはスキップ18を選択することにより、駐車管理装置Bの誤作動を解消可能としている。
【0041】
また、図2に示すように、駐車管理装置Bにはモニタ画面19及びキーボード20等の入力装置を接続しており、駐車場の管理者が駐車管理装置Bを遠隔管理することができるようにもしている。なお、モニタ画面19及び入力装置は、駐車管理装置Bの調整作業等に用いることもできる。
【0042】
以下において、上記した駐車管理装置Bの動作フローについて、図3に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0043】
ここで、駐車管理装置Bは、図4に示すように、身障者用の駐車スペースPの所定位置に設けて、利用者が車両Cに乗車したまま使用可能な位置に設けている。本実施例では、駐車管理装置Bは、駐車スペースPの前後方向の略中間部分に設けているが、駐車スペースPのさらに奥側に設けてもよいし、入口側に設けてもよい。図4中、Rは車止め用ブロックである。
【0044】
身障者が乗車している車両Cを身障者用の駐車スペースPに駐車する場合には、まず、駐車管理装置Bの前方位置に車両Cを一時停止させる。
【0045】
駐車管理装置Bは、車両監視センサ1で常時車両Cの検出を行っており(ステップS1)、駐車管理装置Bの前方において車両Cが停止することにより、所定時間を超過して物体が存在していることを検出し、駐車車両Cが存在すると判定する(ステップS2)。本実施例では、車両監視センサ1において、約10秒間以上連続して物体を検出した場合に、駐車車両Cが存在すると判定すべく構成している。
【0046】
駐車車両Cを検出すると、駐車管理装置Bは、撮像部におけるCCDカメラ2及び光源10に通電を行って、スタンバイ状態とする(ステップS3)。ここで、スタンバイ状態とは、CCDカメラ2による画像データの取得及び画像データの出力が可能な状態であり、光源10は手帳収容部9内を所定の照度とするように点灯した状態である。
【0047】
次いで、駐車管理装置Bは、駐車スペースPを利用しようとしている利用者に対して、手帳収容部9に身障者手帳Aを挿入するように案内する音声案内をスピーカ4から放送する(ステップS4)。利用者は音声案内にしたがって手帳収容部9に身障者手帳Aを挿入する。
【0048】
次いで、駐車管理装置Bは、手帳収容部9に身障者手帳Aが挿入されたことを検出してCCDカメラ2で身障者手帳Aの画像データを取得し、その画像データをCPUユニット3に入力し、先に述べたように身障者手帳Aの真偽判定を行う(ステップS5)。本実施例では特に、身障者手帳Aに必ず記載されている「障」あるいは「帳」などの文字が含まれているかを判別することにより、身障者手帳Aの真偽判定を行っている。
【0049】
判定部において身障者手帳Aが正規の身障者手帳Aであって、駐車スペースPの利用者が身障者であると判定された場合には(ステップS6)、駐車管理装置Bは、スタンバイ状態のCCDカメラ2及び光源10への通電をカットして、撮像部をスリープ状態とする(ステップS7)。ここでスリープ状態とは、撮像部のCCDカメラ2及び光源10への供給電力を規定電力以下にして、電力消費を抑制した状態である。
【0050】
その後、駐車管理装置Bは、駐車スペースPに駐車された車両Cを車両監視センサ1で検出し続け(ステップS8)、車両監視センサ1が車両Cを検出しなくなった状態を車両Cが出庫したと判別する(ステップS9)。このように、車両監視センサ1で駐車スペースPに駐車した車両Cを検出し続けている状態が出庫の監視状態である。
【0051】
一方、判定部において身障者手帳Aが正規の身障者手帳Aではないと判定された場合には(ステップS6)、駐車管理装置Bは、駐車スペースPに車両Cを駐車しようとしている利用者に、身障者用の駐車スペースPである旨の警告放送を行う(ステップS10)。また、警告灯を点灯すべく構成している。
【0052】
駐車管理装置Bは、所定時間の間、警告放送及び警告灯の点灯を行った後、自動的に警告放送を停止し、また警告灯を消灯する。
【0053】
さらに、駐車管理装置Bは、スタンバイ状態のCCDカメラ2及び光源10への電力供給をカットして、撮像部をスリープ状態とする(ステップS11)。
【0054】
このように、撮像部は、身障者手帳Aの画像データを取得して出力するときにのみスタンバイ状態とし、それ以外ではスリープ状態としておくことにより、消費電力を削減することができるとともに、撮像部のCCDカメラ2及び光源10の劣化を抑制することができる。
【0055】
上記した駐車管理装置Bの動作フローにおいて、駐車管理装置Bに誤作動が生じた場合には、スキップボタン18を選択することにより、駐車管理装置Bの処理をスキップさせて誤作動を解消可能としている。スキップボタン18ではなくリセットボタン17を選択した場合には、動作フローのスタートに戻るべく構成している。
【0056】
本実施例では、駐車抑止手段としては駐車管理装置Bから警告放送を行うとともに、警告灯を点灯させるだけであるが、他の実施例として、図5に示すように、駐車スペースPの入口部に進入抑制ゲート21を設け、駐車管理装置Bの判定部において身障者手帳Aが正規の身障者手帳Aであって、駐車スペースPの利用者が身障者であると判定された場合にのみ進入抑制ゲート21を開けて、駐車スペースPに車両Cを駐車可能に構成してもよい。この場合、駐車管理装置Bは、駐車スペースPからの車両Cの出庫を検出して、進入抑制ゲート21を閉じるべく構成している。
【0057】
あるいは、図6に示すように、駐車スペースP上面に設けた車輪止め装置22を駐車抑止手段として用いてもよい。車輪止め装置22は、起倒自在に設けた止め板23を起立させることにより、駐車中の車両Cが車輪止め装置22を乗り越えることを防止しているものであり、駐車スペースPが空車状態の際にも止め板23を起立させておくことにより駐車スペースPへの車両Cの進入を抑制しておき、駐車スペースPの入口部に設けた駐車管理装置Bの判定部において身障者手帳Aが正規の身障者手帳Aであって、駐車スペースPの利用者が身障者であると判定された場合にのみ止め板23を倒して駐車スペースPへの車両Cの進入を可能としてもよい。
【0058】
上記した駐車管理装置Bでは、身障者手帳Aの有無を検出して身障者であるかどうかの判定を行っているが、他の実施例として、身障者が乗車する車両に表示した身障者乗車車両表示の有無を検出して身障者であるかどうかの判定を行うべく構成してもよい。
【0059】
この場合には、車両に設けた身障者乗車車両表示を検出すべく、駐車管理装置B’は、図7に示すように、CCDカメラ2’を車両方向に向けて配設し、車両を撮影して画像データを生成すべく構成している。そして、判定部では、画像データの解析を行って身障者乗車車両表示の有無を検出し、駐車スペースPに進入した車両が、身障者が乗車する車両であるかどうかの判定を行うべく構成している。
【0060】
このように構成した駐車管理装置B’は、図8に示すように、駐車スペースPの最奥部に設けることができ、身障者が乗車したり降車したりする際に邪魔になることがないだけでなく、身障者手帳Aを準備しておく必要がないので、身障者の負担を大きく軽減することができる。
【0061】
さらに、駐車管理装置B’では、車両に表示した身障者乗車車両表示の有無を検出するのではなく、車両Cのダッシュボード上に載置した障害者手帳Aを検出し、身障者であるかどうかの判定を行うべく構成してもよい。
【0062】
また、障害者手帳Aや身障者乗車車両表示ではなく、身障者に個別に配布した身障者識別用のカードを用いた赤外線式あるいは電磁波式の識別装置等を用いて身障者であるかどうかの判定を行うべく構成することもできる。
【0063】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、身障者用に設けた駐車スペースへの、身障者以外の利用者による駐車を抑止する駐車管理システムにおいて、駐車スペースの利用者が身障者であることを識別する身障者識別手段と、この身障者識別手段において身障者として識別されなかった利用者による駐車を抑止する駐車抑止手段とを設けたことによって、健常者による身障者用の駐車スペースの利用を防止でき、身障者用の駐車スペースを利用したい身障者が確実に利用することができる。
【0064】
しかも、障者識別手段によって身障者の識別が行われることにより、正当に利用している身障者に対して不正利用をしているかのような警告がなされることを簡単に防止でき、身障者が気持ちよく利用することができる。
【0065】
請求項2記載の発明によれば、身障者識別手段を身障者認定証の有無を識別する識別装置としたことによって、識別装置を低コストで構成することができるとともに、システム導入の初期投資を低く抑えることができる。そのうえ、身障者用の駐車スペースの利用者が本当に身障者であるかを簡単にかつ確実に判定することができる。
【0066】
請求項3記載の発明によれば、識別装置を、身障者認定証を画像データに変換して出力する撮像部と、この撮像部が出力した画像データの解析を行って身障者認定証の真偽判定を行う判定部とで構成するとともに、識別装置には車両の検出を行う車両検出部を設け、この車両検出部において車両を検出することにより撮像部及び判定部をスタンバイ状態とすべく構成したことによって、識別装置の消費電力を削減することができ、省エネ化を図ることができる。
【0067】
請求項4記載の発明によれば、第1の解析処理で画像データにおける解析領域の検出を行い、次いで第2の解析処理で解析領域のパターン検出を行うことにより身障者認定証パターンの検出を行い、身障者認定証の真偽判定を行うべく判定部を構成したことによって、撮像部の撮像機器を高解像度の撮像機器とすることなく判定処理を行うことができ、識別装置を低コストで構成することができる。しかも、判定部での判定処理の高速化を図ることもできる。
【0068】
請求項5記載の発明によれば、駐車抑止手段を駐車スペースに駐車した車両の運転者に対して警告放送を行う警告放送装置としたことによって、誤って駐車した運転者に対して注意を促すことができ、速やかに身障者用の駐車スペースを空けてもらうことができる。特に、警告放送が行われても車両を移動させない不正利用者に対しては、気まずい感情を生起させることができるので、不正利用を確実に抑止できる。
【0069】
請求項6記載の発明によれば、駐車抑止手段を駐車スペースの入口部に設けた進入抑制ゲートとしたことによって、正当な利用理由のない健常者が身障者用の駐車スペースに進入することを防止できるので、不正利用を確実に抑止できる。
【0070】
請求項7記載の発明によれば、駐車抑止手段を駐車スペース上面に起倒自在に止め板を設けた車輪止め装置とし、止め板を起立状態とすることにより車両の進入を抑止すべく構成したことによって、正当な利用理由のない健常者が身障者用の駐車スペースに進入することを防止できるので、不正利用を確実に抑止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】駐車管理装置の斜視図である。
【図2】駐車管理装置のシステム構成ブロック図である。
【図3】駐車管理装置の動作フローのフローチャートである。
【図4】駐車管理装置の使用形態を説明する説明図である。
【図5】駐車抑止手段として進入抑制ゲートを用いた場合の説明図である。
【図6】駐車抑止手段として車輪止め装置を用いた場合の説明図である。
【図7】他の実施例の説明図である。
【図8】他の実施例の説明図である。
【符号の説明】
A 身障者手帳
B 駐車管理装置
1 車両監視センサ
2 CCDカメラ
3 CPUユニット
4 スピーカ
5 ケーシング
6 支柱
7 I/O制御部
8 手帳挿入口
9 手帳収容部
10 光源
11 光源制御装置
12 カメラ制御装置
13 ハードディスク装置
14 固体記憶素子
15 警告灯
16 呼出ボタン
17 リセットボタン
18 スキップボタン
19 モニタ画面
20 キーボード

Claims (7)

  1. 身障者用に設けた駐車スペースへの、身障者以外の利用者による駐車を抑止する駐車管理システムにおいて、
    駐車スペースの利用者が身障者であることを識別する身障者識別手段と、この身障者識別手段において身障者として識別されなかった利用者による駐車を抑止する駐車抑止手段とを設けたことを特徴とする駐車管理システム。
  2. 身障者識別手段は、身障者認定証の有無を識別する識別装置であることを特徴とする請求項1記載の駐車管理システム。
  3. 識別装置は、身障者認定証を画像データに変換して出力する撮像部と、この撮像部が出力した画像データの解析を行って身障者認定証の真偽判定を行う判定部とで構成するとともに、識別装置には車両の検出を行う車両検出部を設け、この車両検出部において車両を検出することにより撮像部をスタンバイ状態とすべく構成したことを特徴とする請求項2記載の駐車管理システム。
  4. 判定部は、第1の解析処理で画像データにおける解析領域の検出を行い、次いで第2の解析処理で解析領域のパターン検出を行うことにより身障者認定証パターンの検出を行い、身障者認定証の真偽判定を行うべく構成したことを特徴とする請求項3記載の駐車管理システム。
  5. 駐車抑止手段は、駐車スペースに駐車した車両の運転者に対して警告放送を行う警告放送装置であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の駐車管理システム。
  6. 駐車抑止手段は、駐車スペースの入口部に設けた進入抑制ゲートであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の駐車管理システム。
  7. 駐車抑止手段は、駐車スペース上面に起倒自在に設けた止め板からなる車輪止め装置であって、止め板を起立状態とすることにより車両の進入を抑止すべく構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の駐車管理システム。
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