JP2004223768A - 印刷機 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷フレーム3の移動によるブランケット胴7への影響をなくし、高い印刷精度の印刷機を提供することを目的する。
【解決手段】板状印刷体15を載せる印刷台4および印刷版16を載せる版台6と、対向する印刷側側面部材51、52からなり、印刷版から板状印刷体に対してインキを転写するためのインキ転写手段7を印刷側側面部材51、52に支持し、移動可能となした印刷フレーム3とを備えた印刷機において、連結箇所となる印刷側連結部37を有すると共に前記両印刷側側面部材51、52を繋ぐ印刷側梁36と、前記印刷側連結部37と連結する駆動側連結部33を有すると共に前記印刷フレームを移動させる駆動装置41とを備えたものとした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動する印刷フレームにブランケット胴を備え、ブランケット胴によりガラスの板状物等の板状印刷体にインキを転写して印刷する印刷機に関し、特に、ブランケット胴を備えて移動する印刷フレームを移動させたときに、印刷フレームの変形による印刷精度の低下を生じ難い印刷機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の印刷機として、図6〜10に示すような板状印刷体15に印刷をする印刷機がある。
【0003】
架台1の上部両端に直線状レールであるガイド13、14が平行して設けられていて、このガイド13、14の間に、このガイド13、14に沿って印刷台4、版台6、インキ供給装置9が順に設置されている。また、印刷フレーム3がこのガイド13、14に沿って移動する。
【0004】
印刷フレーム3には、印刷版16から転写されたインキを板状印刷体15に転写するブランケット胴7とインキ供給装置9から転移供給されたインキを印刷版16に転移供給するインキ着けローラ8が組み込まれている。このブランケット胴7が印刷フレーム3に偏芯ブッシュ21を介して支持されて、上下できるようになされている。ブランケット胴7の両端の軸17にはそれぞれ歯車18が設けられている。
【0005】
架台1上の両端に、ガイド13、14に沿って、ラック2が平行して設けられている。そのラック2の歯がブランケット胴7の歯車18と噛合っており、印刷フレーム3の移動に伴いブランケット胴7は回転するようになっている。
【0006】
インキ着けローラ8もブランケット胴7と同様に、偏芯ブッシュ22を介して印刷フレーム3に支えられていて、上下できるようになされている。インキ着けローラ8の片方の軸19に一方向クラッチを内臓した歯車20が設けられている。ラック2の歯がインキ着けローラ8の歯車20と噛み合っており、印刷フレーム3の移動に伴い、インキ着けローラ8が回転するようになっている。
【0007】
このような印刷機において、インキ着けローラ8にインキ供給装置9からインキを移転供給し、次に、印刷フレーム3を移動させて、版台6に載せた印刷版16にインキ着けローラ8に着いたインキを移転供給する。次に、印刷フレーム3を移動させて、印刷版16のインキをブランケット胴7に転写し、さらに、印刷フレーム3を移動させて、ブランケット胴7に転写されたインキを印刷台4に載せた板状印刷体15に印刷する。このように、印刷フレーム3の移動とインキ着けローラ8やブランケット胴7の操作により、板状印刷体15に印刷を行う(例えば、特許文献1参照。)。
【0008】
このような印刷機の印刷フレーム3の従来の可動手段を説明する。印刷フレーム3の一方の側面部材52に固着されたブラケット10にナット部が設けられており、回転駆動手段40により回転される送りねじ11がこのナット部に螺合している。これにより、回転駆動手段40で送りねじ11を回転させることにより、印刷フレーム3はガイド13、14に案内されて、図7の右側の実線から左側の点線で示す位置まで移動したり、戻ったりできる。
【0009】
【特許文献1】
特開平11−138751号公報(段落0009〜段落0011、図6、図7)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の印刷機では、印刷フレーム3を移動させるのに、印刷フレーム3の一方の側面から力を作用させているため、曲げモーメントが働き、印刷フレーム3が変形し易く、特に、印刷フレーム3の側面側部材51、52が進行方向に対して互いにずれるように変形した場合、この側面側部材51、53に支持されているブランケット胴7の位置や姿勢がずれ、ブランケット胴7による印刷精度が悪くなり、印刷不良が発生し易い。なお、高精度の印刷が必要な本印刷機においては、ブランケット胴7の位置や姿勢の微小な変化も問題となる。
【0011】
特に、最近は大型の印刷物の需要があり、印刷幅、印刷長さ共に大きい印刷機が要求されているが、ブランケット胴7などの大型化により駆動力も増大するため、印刷フレーム3の変形が生じやすく、この課題を解決する重要性が高まっている。また、送りねじを長くして高速回転させると、共振振動を生じるため、大型化や高速化が難しかった。本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、印刷不良の生じ難い印刷機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用することとした。
請求項1の発明は、一方に直線状に延びるガイドと、前記ガイドに沿って並べられた、印刷対象となる板状印刷体を載せるための印刷台および印刷版を載せるための版台と、前記版台に載せた印刷版から前記印刷台に載せた板状印刷体に対してインキを転写するためのインキ転写手段と、前記ガイドと同じ方向に延び互いに対向する印刷側側面部材からなり、前記インキ転写手段を前記両印刷側側面部材に支持し、前記ガイドに沿って移動可能となした印刷フレームとを備えた印刷機において、連結箇所となる印刷側連結部を有すると共に前記二つの印刷側側面部材を繋ぐ印刷側梁と、前記印刷側連結部と連結する駆動側連結部を有すると共に前記ガイドに沿って前記印刷フレームを移動させる駆動装置とを備えたこととしている。
【0013】
この構成により、印刷フレームを移動させる力が、印刷側梁に作用し、さらに、印刷フレームの対向する両印刷側側面部材に作用することとなり、印刷フレームの一方の側面だけから力を作用させていた従来の場合と比較して、印刷フレームを移動させたときに、印刷フレームの変形、特に、印刷側側面部材の走行方向への互いのずれが生じにくいので、印刷フレームの対向する両印刷側側面部材に両端を支持したインキ転写手段の作動精度に悪い影響を与え難くなり、インキ転写手段による印刷精度が向上する。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の印刷機において、前記印刷側連結部と前記駆動側連結部とを相対変位を許容するよう連結していることとしている。
【0015】
この構成により、印刷側連結部と駆動側連結部との相対変位の許容範囲内で駆動側連結部が変位しても、印刷側連結部に影響しないため、駆動装置側の変位が印刷フレームに支持されたインキ転写手段に影響がなく、印刷精度が向上する。
【0016】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の印刷機において、前記印刷側連結部と前記駆動側連結部とを上下に延びるピンによるピン結合により連結していることとしている。
【0017】
この構成により、駆動側連結部が、平面視において、微小の回転変位を生じても、ピンを中心として、印刷側連結部と移動側連結部との相対回転を許容するので、印刷側梁、さらには印刷フレームに影響がないため、駆動装置側の回転変位が印刷フレームに支持されたインキ転写手段に影響がなく、印刷精度が向上する。
【0018】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3に記載の印刷機において、前記印刷側連結部を前記印刷側梁のほぼ中央に備えたこととしている。
【0019】
この構成により、印刷側梁のほぼ中央に移動の作用力が働くため、印刷側側面部材の走行方向への互いのずれが生じ難く、インキ転写手段による印刷精度が向上する。
【0020】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の印刷機において、前記駆動側連結部と前記印刷側連結部との連結箇所に緩衝材が設けられていることとしている。
【0021】
この構成により、駆動装置で生じた振動が印刷フレームに伝播されるのを緩衝材で緩和するので、駆動装置の振動がインキ転写手段による印刷に悪影響を与え難く印刷精度が向上する。
【0022】
請求項6に記載の発明は、請求項1から5に記載の印刷機において、前記ガイドと平行に並ぶ又は前記ガイドを兼用するラックを備え、前記駆動装置は、該ラックとかみ合う駆動歯車を有することとしている。
【0023】
この構成により、送りねじを採用した場合のような高速使用における共振振動がなく、また、ラックと駆動歯車とが噛み合うように設置するだけでよいので、従来のように、ナット部に送りねじを通す必要はなく、印刷フレームを架台に設置したり、はずしたりする作業が簡易になる。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態につき、図1〜図7に基づいて説明する。なお、従来の技術として上述したものと同一のものについては同一の符号を付す。
略直方体の外形をした架台1があり、その架台1の上の両端に直線状レールであるガイド13、14が平行して設けられていて、この二つのガイド13、14の間に、ガイド13、14に沿って印刷台4、版台6、インキ供給装置9が順に設置されている。印刷台4はベース5をはさんで架台1の上にあり、印刷台4は印刷対象となる平板形状の板状印刷体を載せるものであり、版台6は印刷版16を載せるものである。このインキ供給装置9は、下方にあるインキ溜71からローラ群72を介してインキをインキローラ73に転移供給すべく構成されている
【0025】
〈印刷フレームとガイド〉
印刷フレーム3は、略四角形状に周囲を囲って構成され、ガイド13、14と同じ方向に延び互いに対向する側面部材である印刷側側面部材51、52とガイド13、14と直交する側面部材から構成されている。さらに、印刷フレーム3の幅方向や長手方向(印刷フレームの進行方向と同方向)にこれら側面部材を繋ぐ梁を有する。
【0026】
側面部材51、52の下端がガイド13、14上を摺動可能になっていて、側面部材51、52の下端は、ガイド13、14上に接する面とガイド13、14の側面を挟む面を有し、印刷フレーム3がガイド13、14から外れ難くなっている。このような印刷フレーム3はこのガイド13、14に案内され、このガイド13、14に沿って移動する。
【0027】
〈印刷フレームとブランケット胴〉
図6に示すように、印刷フレーム3にはブランケット胴7とインキ着けローラ8が組込まれている。より具体的に説明する。ブランケット胴7は、その本体が水平に配置された円柱形に形成され、その本体両端に軸17を有している。また、印刷フレーム3の前記側面部材51、52には、偏芯ブッシュ21が設けられている。ブランケット胴7の両端の軸17が偏芯ブッシュ21に回転可能に支持されている。このようにして、ブランケット胴7は偏芯ブッシュ21を介して印刷フレーム3に支持されている。
【0028】
ブランケット胴7の両端の軸17にはそれぞれ歯車18が固着されている。また、架台1上に、ガイド13、14に平行して、その内側に、歯を上にした直線状のラック2が設置されている。このラック2の歯がブランケット胴7の歯車18と噛み合うように成されている。
【0029】
〈ブランケット胴の上下移動構造〉
偏芯ブッシュ21は軸受け部分が偏芯しており、また、その軸受け部分を旋回させることにより軸芯が移動する。図示していない旋回駆動手段で軸受け部分を一定角度旋回させて、軸を上下移動させることができる。この旋回駆動手段の操作により、版台6上の印刷版16や印刷台4上の板状印刷体15に対し適当な隙間を作り接触を回避したり、適正な圧力で接したりできるようになっている。
これらブランケット胴7を主な構成要素として、前記版台6に載せた印刷版16から前記印刷台4に載せた板状印刷体15に対してインキを転写するためのインキ転写手段としている。
【0030】
〈インキ着けローラ〉
図7に示すように、インキ着けローラ8は、その本体が水平に配置された円柱形に形成され、その本体両端に軸19を有している。円柱形の本体表面はゴムで被覆されている。インキ着けローラ8もブランケット胴7と同様に、偏芯ブッシュ22を介して印刷フレーム3に支えられていて、図示しない旋回駆動手段で軸受け部分を一定角度旋回させて、版台6上の印刷版16やインキローラ73に対し適当な隙間を作り接触を回避したり、適正な圧力で接したりできる。またインキ着けローラ8の軸19にはラック2の歯と噛合う歯車20が設けてある。
【0031】
〈駆動装置〉
駆動装置41について説明する。駆動装置41は、従来の技術で印刷フレーム3の可動手段として説明したものに替わるものである。本発明の実施形態に係る駆動装置41は、従来の可動手段と全く異なり、図1、図2に示すように、印刷フレーム3の内側であって、ブランケット胴7とインキ着けローラ8間に、そのほとんどが配置され、印刷フレーム3の印刷側側面部材51、52に設けた四角い切り欠き39からその一部が突き出ている。
【0032】
駆動装置41は、駆動フレーム42を骨格としており、駆動フレーム42は、図3に示すように、互いに対向する側面部材である駆動側側面部材30、31からなり、これを繋ぐ梁である駆動側梁32を有する。駆動フレーム42も、印刷フレーム3と同様、架台1の上部のガイド13、14に支持、案内されて真直ぐに摺動する。このため、印刷側側面部材51、52と同一線上にある必要から、印刷側側面部材51、52に設けた四角い切り欠き39に、駆動側側面部材30,31が位置している。
【0033】
駆動装置41は、駆動動力となる駆動モータ29と、これにより駆動される歯車である駆動歯車25、26を有している。駆動モータ29と、この駆動モータ29の下部に配置した駆動軸連結箱38を駆動側梁32に固定する。この駆動軸連結箱38の両側から駆動軸27、28が延びて、駆動側側面部材30,31に回転自在に支持されている。さらに、駆動側側面部材30,31を貫通した駆動軸27、28の端部に駆動歯車25、26を固着している。
【0034】
駆動モータ29の回転力が駆動歯車箱38において、駆動軸27、28に伝えられ、駆動歯車25、26が回転する。なお、駆動側梁32には駆動モータ29と駆動歯車箱38の両方を固定してもよいし、駆動モータ29と駆動歯車箱38が互いに固定されている場合、どちらか一方だけを駆動側梁32に固定してもよい。
【0035】
架台1の上部の両端に、直線状のラックである駆動ラック23、24を平行に設置している。駆動装置41は、この駆動ラック23、24の歯と駆動歯車25、26が噛み合うよう配置され、駆動モータ29の回転力により駆動歯車25、26が回転するので、駆動ラック23、24上を走行する。
【0036】
〈連結部〉
図4に示すように、駆動側梁32の長手方向中央に上下に貫通する穴33を設けて駆動側連結部を形成している。また、印刷側梁36の長手方向中央に水平な突出部があり、そこに上下に貫通する穴37を設けて印刷側連結部を形成している。これらの穴33、37に上下に延びる連結ピン35が貫通して挿入されている。即ち、穴33、37と連結ピン35による着脱可能な嵌め合わせにより、印刷側梁36と駆動側梁32、即ち、印刷フレーム3と駆動装置41とが連結されている。
【0037】
このように構成した連結部同士は、相対的な変位、姿勢の変化を許容する。特に、このピン結合の場合、印刷側連結部も駆動側連結部もそれぞれ連結ピン35を中心にして互いに独立した回転変位、平面視での回転変位を許容するため、駆動側梁32が多少回転変位しても、印刷側梁36が変位することはない。よって、仮に、駆動側側面部材30、31が進行方向に互いにずれても、印刷側側面部材51、52がずれることにならず、ブランケット胴7の姿勢に影響しない。
【0038】
連結部の他の実施形態を図5に示す。印刷側梁36には、下方に溝を形成する断面かぎ状の突出部61を設けて印刷側連結部を形成している。また、駆動側梁32には、その端部に前記突出部と嵌め合わせできる上方へ突き出した突出部62を設けて駆動側連結部を形成している。この連結部同士の着脱可能な嵌め合わせにより、印刷側梁36と駆動側梁32とが連結されている。このような勘合溝による連結部同士も、小さな幅の相対的変位、姿勢の変化を許容するため、駆動装置41の側の変位が印刷フレーム3側に伝わり難い。
【0039】
連結ピン35の周りや勘合溝に緩衝材34を設けている。このように連結部の連結箇所に緩衝材34を設けることにより、駆動装置41側の振動が印刷フレーム3側に伝わりにくく、振動遮断効果がいっそう高まる。
【0040】
駆動モータ29が回転すると駆動歯車箱38を経て軸27、28が回転し、駆動歯車25、26が回転する。駆動歯車25、26は 駆動ラック23、24と噛み合っているので、駆動歯車25、26の回転につれて駆動フレーム42及びこれに連結している印刷フレーム3がガイド13、14に案内されて移動する。駆動モータ29は制御装置によって、インキ供給位置に停止したり、印刷位置へ移動したりする。
【0041】
〈可動フレームの動きにともなう行程〉
印刷機が制御装置によって、制御され行う行程について説明する。
行程の始め、印刷フレーム3は図2の実線に示す位置、始端位置においてに停止している。図6に示すように、ブランケット胴7の歯車18はラック2の歯と噛み合っている。図7に示すように、インキ着けローラ8の歯車20はラック2の歯と噛合っている。
【0042】
インキ着けローラ8を着の状態、即ち、下方に下りた状態にすると、インキ着けローラ8とインキローラ73とが接触する。このとき、インキ着けローラ8はインキローラ73の回転によって回転させられ必要量のインキを受取る。ラック2と噛合っている歯車20には一方向クラッチが組み込まれており、歯車20の一方向への回転のみ可能になっており、ここでは歯車20は回転しない。
【0043】
これが終了すると、印刷フレーム3は駆動装置41により架台1上を印刷版16の方向へ移動させられる。インキ着けローラ8の歯車20とラック2の歯が噛合いっているので、ブランケット胴7と同様に 印刷フレーム3の移動に連れて、インキ着けローラ8も回転させられ印刷版16の上を滑り無く転がらせることができるようになっている。
【0044】
印刷フレーム3が移動し、ブランケット胴7が印刷版16上を進むとき、ブランケット胴7は印刷版16と接触できる着の状態、即ち、下方に下りた状態で回転しながら前進する。この時、前のサイクルでインキ着けローラ8から印刷版16に塗布されていたインキが、今回のサイクルでブランケット胴7表面に転移供給される。
【0045】
更に印刷フレーム3が移動し、印刷台4上の板状印刷体15の上を進むとき、ブランケット胴7は板状印刷体15と接触できる着の状態、即ち、下方に下りた状態で回転しながら前進する。この時、ブランケット胴7から板状印刷体7にインキを転写して印刷が完了する。この行程で、次のサイクルのために、インキ着けローラ8は印刷版16にインキを塗布している。
【0046】
ここまで完了したときに、印刷フレーム3は終端位置、即ち、図2の左側の点線の位置にある。次に戻りの行程となり、印刷フレーム3はもとの始端位置に戻る。必要に応じ、これらの行程を繰りかえす。この実施の形態の印刷機を用いれば、これら印刷フレーム3の移動のときに、ブランケット胴7を支持している印刷フレーム3が変形し、ブランケット胴7の位置がずれ、板状印刷体15への印刷精度が低下することがないようにできる。
【0047】
ブランケット胴7が変位せず、その姿勢を保ちながら、印刷版16から板状印刷体15へと平行移動できるため、印刷精度が向上する。なお、本印刷機ではブランケット胴7の僅かな変位も問題になり、高い印刷精度を要求されるものであり、このレベルでの要求を解決している。
【0048】
上記の実施の形態のように、二対のラックを設けず、一対のラックを駆動装置41とブランケット胴7などと兼用する構造とする事もできる。
上記の実施の形態では、印刷側連結部と駆動側連結部とを印刷側梁と駆動側梁とに一つずつ設けたが、複数箇所であってもよい。この場合でも、印刷側連結部を印刷側梁36の長手方向中央近傍に設けることが望ましく、また、中央を挟んで対象となるように設けることが望ましい。
【0049】
また、印刷フレーム3を形成する側面部材や梁は剛性の高いものが強度的には望ましいが、印刷フレーム3を移動させる動力を大きくしないよう軽量化することも望まれ、本実施形態では、印刷フレーム3が変形し難く、軽量であることも達成している。
【0050】
駆動装置41は架台1の幅の中に納まる為、従来の様に側面に送りねじ11や駆動のための余分なスペースが不要となる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明した本発明においては以下の効果を奏する。
請求項1記載の発明によれば、印刷フレームを移動させる力が、印刷側梁に作用し、さらに、印刷フレームの対向する両側面部材に作用することとなり、印刷フレームの一方の側面だけから力を作用させていた従来の場合と比較して、印刷フレームを移動させたときに、印刷フレームの変形、特に、印刷側側面部材の走行方向への互いのずれが生じが生じにくいので、印刷フレームの対向する両印刷側側面部材に両端を支持したインキ転写手段の作動精度に悪い影響を与え難くなり、インキ転写手段による印刷精度が向上する。
【0052】
請求項2記載の発明によれば、印刷側連結部と駆動側連結部との相対変位の許容範囲内で駆動側連結部が変位しても、印刷側連結部に影響しないため、駆動装置側の変位が印刷フレームに支持されたインキ転写手段に影響がなく、印刷精度が向上する
【0053】
請求項3記載の発明によれば、駆動側連結部が、平面視において、微小の回転変位を生じても、ピンを中心として、印刷側連結部と駆動側連結部との相対回転を許容するので、印刷側梁、さらには印刷フレームに影響せず、駆動装置側の回転変位が印刷フレームに支持されたインキ転写手段に影響がなく、印刷精度が向上する。
【0054】
請求項4記載の発明によれば、印刷側梁のほぼ中央に移動の作用力が働くため、印刷側側面部材の走行方向への互いのずれが生じ難く、インキ転写手段による印刷精度が向上する。
【0055】
請求項5記載の発明によれば、駆動装置で生じた振動が印刷フレームに伝播されるのを緩衝材で緩和するので、駆動装置の振動がインキ転写手段による印刷に悪影響を与え難く印刷精度が向上する。
【0056】
請求項6記載の発明によれば、送りねじを採用した場合のような高速使用における共振振動がなく、また、ラックと駆動歯車とが噛み合うように設置するだけでよいので、従来のように、ナット部に送りねじを通す必要はなく、印刷フレームを架台に設置したり、はずしたりする作業が簡易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る印刷機の平面図
【図2】本発明の一実施形態に係る印刷機の中央縦の断面図
【図3】本発明の一実施形態に係る印刷機の印刷フレーム・駆動装置の幅方向断面図
【図4】本発明の一実施形態に係る印刷機の印刷側連結部・駆動側連結部
【図5】本発明の一実施形態に係る印刷機の印刷側連結部・駆動側連結部、第二例
【図6】本発明の一実施形態に係る印刷機及び従来の印刷機の印刷フレーム・ブランケット胴の幅方向断面図
【図7】本発明の一実施形態に係る印刷機及び従来の印刷機の印刷フレーム・インキ着けローラの幅方向断面図
【図8】従来の印刷機の平面図
【図9】従来の印刷機の中央縦の断面図
【図10】従来の印刷機の側面図
【符号の説明】
1…架台
2…ラック
3…印刷フレーム
4…印刷台
5…ベース
6…版台
7…ブランケット胴
8…インキ着けローラ
9…インキ装置
10…ブラケット
11…送りねじ
13…ガイド
14…ガイド
15…板状印刷体
16…印刷版
17…ブランケット胴の軸
18…ブランケット胴の歯車
19…インキ着けローラの軸
20…インキ着けローラの歯車
21…ブランケット胴の偏芯ブッシュ
22…インキ着けローラの偏芯ブッシュ
23…駆動ラック
24…駆動ラック
25…駆動歯車
26…駆動歯車
27…駆動軸
28…駆動軸
29…駆動モータ、駆動動力
30…駆動側側面部材
31…駆動側側面部材
32…駆動側梁
33…駆動側連結部、穴
34…緩衝材
35…連結ピン
36…印刷側梁
37…印刷側連結部、穴
38…駆動歯車箱
39…四角い切り欠き
40…回転駆動手段
41…駆動装置
42…駆動フレーム
51…印刷側側面部材
52…印刷側側面部材
61…印刷側連結部
62…駆動側連結部
71…インキ溜
72…ローラ群
73…インキローラ

Claims (6)

  1. 一方に直線状に延びるガイドと、
    前記ガイドに沿って並べられた、印刷対象となる板状印刷体を載せるための印刷台および印刷版を載せるための版台と、
    前記版台に載せた印刷版から前記印刷台に載せた板状印刷体に対してインキを転写するためのインキ転写手段と、
    前記ガイドと同じ方向に延び互いに対向する印刷側側面部材からなり、前記インキ転写手段を前記両印刷側側面部材に支持し、前記ガイドに沿って移動可能となした印刷フレームとを備えた印刷機において、
    連結箇所となる印刷側連結部を有すると共に前記両印刷側側面部材を繋ぐ印刷側梁と、
    前記印刷側連結部と連結する駆動側連結部を有すると共に前記ガイドに沿って前記印刷フレームを移動させる駆動装置とを備えたことを特徴とする印刷機。
  2. 請求項1に記載の印刷機において、
    前記印刷側連結部と前記駆動側連結部とを相対変位を許容するよう連結していることを特徴とする印刷機。
  3. 請求項2に記載の印刷機において、
    前記印刷側連結部と前記駆動側連結部とを上下に延びるピンによるピン結合により連結していることを特徴とする。
  4. 請求項1から3に記載の印刷機において、
    前記印刷側連結部を前記印刷側梁のほぼ中央に備えたことを特徴とする印刷機。
  5. 請求項1から4に記載の印刷機において、
    前記駆動側連結部と前記印刷側連結部との連結箇所に緩衝材が設けられていることを特徴とする印刷機。
  6. 請求項1から5に記載の印刷機において、
    前記ガイドと平行に並ぶ又は前記ガイドを兼用するラックを備え、
    前記駆動装置は、該ラックとかみ合う駆動歯車を有することを特徴とする印刷機。
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