JP2004223592A - アッセルミルロールの改削方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】アッセルミルロールのハンプ部の改削して新ハンプ部を形成する際にロール軸垂直方向の削り代を削減することによりロール改削時間の短縮とロール改削用工具費用およびロール費用削減を可能にするロール改削方法を提供することである。
【解決手段】被圧延材である中空素管5の矢印で示す進行方向20側にずれた斜め方向21の位置にハンプ部16の頂点b’を来るように改削する。このように改削することにより、従来のロール改削法と比較すると、従来のロール軸17の垂直方向の削り代dに対して、より少ない削り代d’でロール14のハンプ部15の摩耗部19を削り落とし、新しいハンプ部16とする。
【選択図】 図2
【解決手段】被圧延材である中空素管5の矢印で示す進行方向20側にずれた斜め方向21の位置にハンプ部16の頂点b’を来るように改削する。このように改削することにより、従来のロール改削法と比較すると、従来のロール軸17の垂直方向の削り代dに対して、より少ない削り代d’でロール14のハンプ部15の摩耗部19を削り落とし、新しいハンプ部16とする。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、継目無鋼管を製造するための圧延用ロールの改削法に関し、特にアッセルミルロールの改削法に関する。
【0002】
【従来の技術】
継目無鋼管の製造方法のひとつにマンネスマン穿孔法がある。これはピアッシングミルによる穿孔後に、プラグミル、マンドレルミル、アッセルミルなどの延伸圧延機、ストレッチレデューサー、シンキングミルなどの絞り圧延機、ロータリーサイザーなどの定径圧延機の順に圧延を行い、炭素鋼、低合金鋼、軸受鋼などの継目無鋼管を製造している。
【0003】
例えば、図1のアッセルミルライン工程図に示すように、丸鋼棒1をガスカッター2で切断し、切断した丸鋼棒1を回転炉床式加熱炉3で熱間加工温度に加熱し、ピアシングミル4により製品内径より大きい内径の中空素管5に穿孔した後、マンドレルバー7を挿入してアッセルミル6で延伸圧延し、さらに低下した温度を再加熱炉8で上げ、さらにシンキングミル9で絞り圧延をし、ロータリーサイザー10で真円度を出して必要長さにホットソー11で切断して、製品管12を冷却床13で冷却する工程で継目無鋼管を製造されている。
【0004】
一般に圧延ロール(以下、「ロール」という。)においては、鋼材をこれらの圧延機で圧延するが、ここで使用を続けるとロールは摩耗し、摩耗したロールでは要求される製品品質を得られなくなる。そこで一般にはそのようにロールが摩耗した状態になった段階で、ロールを旋盤などにより改削して摩耗部分を除去することにより再使用する。しかし、改削を重ねることによりロールが小さくなりすぎて要求されるロール寸法を得られなくなった段階で廃却する。
【0005】
ここで上述の継目無鋼管を製造する工程において、そこで用いる延伸圧延機であるアッセルミル6のロール14の形状にはハンプと呼ばれる段差(以下、「ハンプ部」という。)が設けられている。圧延を続けるにしたがって、図2の(c)に示すように、ハンプ部15が摩耗してハンプ部15の頂点aである角がとれて摩耗部19となりなだらかな状態になると、圧延された製品鋼管の偏肉精度が悪化する。そのため、ハンプ部15が摩耗した場合にはハンプ部15の改削を行い、新たなハンプ部16を形成する必要がある。
【0006】
改削を行うにあたり、図2の(a)に示すように、摩耗前のハンプ部15の頂点をaとし改削後のハンプ部16の頂点をbとしたときに、従来は改作後のハンプ部16の頂点bが摩耗前のハンプ部15の頂点aからロール軸17に降ろした垂線18上に来るように改削していたため、ロール軸垂直方向の削り代dが大きく、多くのロール改削作業時間とロール改削用工具費用およびロール費用を必要としていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、ハンプ部という独特の形状を有するアッセルミルロールの改削において、従来のロール改削方法の欠点を排除することであり、摩耗したハンプ部を形成し直すためにロールのハンプ部の改削時におけるロール軸垂直方向の削り代を削減することによりロール改削時間の短縮とロール改削用工具費用およびロール費用削減を可能にするロール改削方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するための本発明の手段について説明する。先ず、従来の手段によるものでは、図2の(a)に示すように、摩耗前のハンプ部15の頂点をaとし、改削後のハンプ部16の頂点をbとしたときに、改削後のハンプ部16の頂点bが摩耗前のハンプ部15の頂点aからロール軸17に降ろした垂線18に対し、本発明の手段では、図2の(b)あるいは(c)に示すように、被圧延材である中空素管5の矢印で示す進行方向20側にずれた斜め方向21の位置にハンプ部16の頂点b’を来るように改削する。このように改削することにより、従来のロール改削法と比較すると、従来のロール軸17の垂直方向の削り代dに対して、より少ない削り代d’でロール14のハンプ部15の摩耗部19を削り落とし、新しいハンプ部16とすることのできるロール改削方法となる。
【0009】
すなわち、請求項1の発明では、継目無鋼管製造工程のアッセルミルにおいて、アッセルミルロール改削時に改削後のハンプ部の頂点が摩耗前のハンプ部の頂点からロール軸に下ろした垂線に対して被圧延材の進行方向側にずれた位置にくるように改削することにより、ロール軸垂直方向の削り代を削減してロール改削時間の短縮とロール改削用工具費用の削減およびロール費用の削減を可能にすることを特徴とするアッセルミルロールの改削方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について図面にしたがって詳細に説明する。図3はアッセルミル6により中空素管5を圧延する状態を示す。アッセルミル6はハンプ部15と呼ばれる段のついた3本のロール14から構成されており、これらの3本のロール14は圧延軸を中心にした円周上に120°間隔に配置され、それぞれのロール軸17は圧延軸に対して同角度で交差している。
【0011】
図1に示すように、ピアッシングミル4により穿孔して中空素管5とした後、マンドレルバー7を装入した中空素管5をアッセルミル6により延伸圧延すると中空素管5はスパイラル状に回転しながら前進し、ロール14のワーキング部22で把持しながらハンプ部15で細径に絞りリーリング部23で外径が小さく肉厚が薄くなるようにハンプ部15とマンドレルバー7の間で圧延される。
【0012】
圧延回数を重ねるにしたがい、ロール14のハンプ部15は摩耗して肉厚寸法精度が悪くなってくるため、圧延本数が管理本数に達するとロール14を改削し直してロール14のハンプ部15の摩耗部19を削り落として新しいハンプ部16を形成して再使用する。
【0013】
図2の(a)に示すように、従来のロール改削方法においては、改削後のハンプ部16の頂点bが摩耗前のハンプ部15の頂点aからロール軸17に降ろした垂線18上に来るように改削を行う。その場合のロール14の軸垂直方向の削り代はdとなっていた。
【0014】
本発明におけるロール改削方法においては、図2の(b)に示すように、改削後のハンプ部16の頂点bが摩耗前のハンプ部15の頂点aからロール軸17に降ろした垂線18に対して被圧延材である中空素管7の進行方向20の側にずれたハンプ部16の頂点b’にくるように改削する。この方法によりそのロール14の軸垂直方向の削り代はd’となり、改良前のロール14の軸垂直方向の削り代dよりも小さくなる。
【0015】
このためには、アッセルミル6のロール14の形状を従来のロール形状から変更したものとしておくことが望ましい。すなわち、図2の(b)に示すように、ハンプ部15を改削により更新して、改削後のハンプ部16の頂点b’を斜め方向21で進行方向20に最終的に後退幅25だけ後方にずらすこととなるので、予めロール前部延長幅24だけロール14前方に延ばし、かつ、ロール後部延長幅26だけロール14を後方に延ばし、この後部延長幅26のロール外周に面取部27を形成しておくことが好ましい。
【0016】
【実施例】
径φ460mm×長さl=298mmでハンプ高さh=6.5mmの大きさのアッセルミル6のロール14を改削する場合、従来方法によるロール軸垂直方向の削り代dが7mmであるのに対し、本発明の方法によるロール軸垂直方向の削り代d’は3mmであった。この結果、約半分の削り代d’でロール14のハンプ部15の摩耗部19を完全に削り落として新しいハンプ部16を形成することができた。改削の作業時間は従来のロール改削方法では40分要していたのに対して、本発明におけるロール改削方法では30分で改削を行うことができた。
【0017】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明のアッセルミルロール改削方法である改削後のハンプ部が摩耗前のハンプ部からロール軸に降ろした垂線に対して被圧延材の進行方向側にずれた位置にくるように改削することにより、ロール軸垂直方向の削り代を削減することができ、その結果、ロール改削時間短縮とロール改削用工具費用削減およびロール費用削減を可能にすることができるなど、本発明は従来の方法に比して極めて優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】継目無鋼管製造工程のひとつであるアッセルミルラインの工程図である。
【図2】アッセルミルロールの概略図で、(a)は従来のロールの改削状況を模式的に示し、(b)は本発明のロールの改削状況を模式的に示し、(c)は本発明のロールの改削状況を部分拡大して示す説明図である。
【図3】アッセルミルによる中空素管の圧延状態を示す図である。
【符号の説明】
1 丸綱片
2 ガスカッター
3 回転炉床式加熱炉
4 ピアッシングミル
5 中空素管
6 アッセルミル
7 マンドレルバー
8 再加熱炉
9 シンキングミル
10 ロータリーサイザー
11 ホットソー
12 製品管
13 冷却床
14 ロール
15 ハンプ部
16 ハンプ部
17 ロール軸
18 垂線
19 摩耗部
20 進行方向
21 斜め方向
22 ワーキング部
23 リーリング部
24 ロール前部延長幅
25 ハンプ部後退幅
26 ロール後部延長幅
27 面取部
a 摩耗前のハンプ部
b 従来の改削方法で改削したときの改削後のハンプ部
b’ 本発明における改削方法で改削したときの改削後のハンプ部
d 従来の改削方法で改削したときのロール軸垂直方向の削り代
d’ 本発明における改削方法で改削したときのロール軸垂直方向の削り代
l アッセルミルロール長さ
φ アッセルミルロール外径
【発明の属する技術分野】
本発明は、継目無鋼管を製造するための圧延用ロールの改削法に関し、特にアッセルミルロールの改削法に関する。
【0002】
【従来の技術】
継目無鋼管の製造方法のひとつにマンネスマン穿孔法がある。これはピアッシングミルによる穿孔後に、プラグミル、マンドレルミル、アッセルミルなどの延伸圧延機、ストレッチレデューサー、シンキングミルなどの絞り圧延機、ロータリーサイザーなどの定径圧延機の順に圧延を行い、炭素鋼、低合金鋼、軸受鋼などの継目無鋼管を製造している。
【0003】
例えば、図1のアッセルミルライン工程図に示すように、丸鋼棒1をガスカッター2で切断し、切断した丸鋼棒1を回転炉床式加熱炉3で熱間加工温度に加熱し、ピアシングミル4により製品内径より大きい内径の中空素管5に穿孔した後、マンドレルバー7を挿入してアッセルミル6で延伸圧延し、さらに低下した温度を再加熱炉8で上げ、さらにシンキングミル9で絞り圧延をし、ロータリーサイザー10で真円度を出して必要長さにホットソー11で切断して、製品管12を冷却床13で冷却する工程で継目無鋼管を製造されている。
【0004】
一般に圧延ロール(以下、「ロール」という。)においては、鋼材をこれらの圧延機で圧延するが、ここで使用を続けるとロールは摩耗し、摩耗したロールでは要求される製品品質を得られなくなる。そこで一般にはそのようにロールが摩耗した状態になった段階で、ロールを旋盤などにより改削して摩耗部分を除去することにより再使用する。しかし、改削を重ねることによりロールが小さくなりすぎて要求されるロール寸法を得られなくなった段階で廃却する。
【0005】
ここで上述の継目無鋼管を製造する工程において、そこで用いる延伸圧延機であるアッセルミル6のロール14の形状にはハンプと呼ばれる段差(以下、「ハンプ部」という。)が設けられている。圧延を続けるにしたがって、図2の(c)に示すように、ハンプ部15が摩耗してハンプ部15の頂点aである角がとれて摩耗部19となりなだらかな状態になると、圧延された製品鋼管の偏肉精度が悪化する。そのため、ハンプ部15が摩耗した場合にはハンプ部15の改削を行い、新たなハンプ部16を形成する必要がある。
【0006】
改削を行うにあたり、図2の(a)に示すように、摩耗前のハンプ部15の頂点をaとし改削後のハンプ部16の頂点をbとしたときに、従来は改作後のハンプ部16の頂点bが摩耗前のハンプ部15の頂点aからロール軸17に降ろした垂線18上に来るように改削していたため、ロール軸垂直方向の削り代dが大きく、多くのロール改削作業時間とロール改削用工具費用およびロール費用を必要としていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、ハンプ部という独特の形状を有するアッセルミルロールの改削において、従来のロール改削方法の欠点を排除することであり、摩耗したハンプ部を形成し直すためにロールのハンプ部の改削時におけるロール軸垂直方向の削り代を削減することによりロール改削時間の短縮とロール改削用工具費用およびロール費用削減を可能にするロール改削方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するための本発明の手段について説明する。先ず、従来の手段によるものでは、図2の(a)に示すように、摩耗前のハンプ部15の頂点をaとし、改削後のハンプ部16の頂点をbとしたときに、改削後のハンプ部16の頂点bが摩耗前のハンプ部15の頂点aからロール軸17に降ろした垂線18に対し、本発明の手段では、図2の(b)あるいは(c)に示すように、被圧延材である中空素管5の矢印で示す進行方向20側にずれた斜め方向21の位置にハンプ部16の頂点b’を来るように改削する。このように改削することにより、従来のロール改削法と比較すると、従来のロール軸17の垂直方向の削り代dに対して、より少ない削り代d’でロール14のハンプ部15の摩耗部19を削り落とし、新しいハンプ部16とすることのできるロール改削方法となる。
【0009】
すなわち、請求項1の発明では、継目無鋼管製造工程のアッセルミルにおいて、アッセルミルロール改削時に改削後のハンプ部の頂点が摩耗前のハンプ部の頂点からロール軸に下ろした垂線に対して被圧延材の進行方向側にずれた位置にくるように改削することにより、ロール軸垂直方向の削り代を削減してロール改削時間の短縮とロール改削用工具費用の削減およびロール費用の削減を可能にすることを特徴とするアッセルミルロールの改削方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について図面にしたがって詳細に説明する。図3はアッセルミル6により中空素管5を圧延する状態を示す。アッセルミル6はハンプ部15と呼ばれる段のついた3本のロール14から構成されており、これらの3本のロール14は圧延軸を中心にした円周上に120°間隔に配置され、それぞれのロール軸17は圧延軸に対して同角度で交差している。
【0011】
図1に示すように、ピアッシングミル4により穿孔して中空素管5とした後、マンドレルバー7を装入した中空素管5をアッセルミル6により延伸圧延すると中空素管5はスパイラル状に回転しながら前進し、ロール14のワーキング部22で把持しながらハンプ部15で細径に絞りリーリング部23で外径が小さく肉厚が薄くなるようにハンプ部15とマンドレルバー7の間で圧延される。
【0012】
圧延回数を重ねるにしたがい、ロール14のハンプ部15は摩耗して肉厚寸法精度が悪くなってくるため、圧延本数が管理本数に達するとロール14を改削し直してロール14のハンプ部15の摩耗部19を削り落として新しいハンプ部16を形成して再使用する。
【0013】
図2の(a)に示すように、従来のロール改削方法においては、改削後のハンプ部16の頂点bが摩耗前のハンプ部15の頂点aからロール軸17に降ろした垂線18上に来るように改削を行う。その場合のロール14の軸垂直方向の削り代はdとなっていた。
【0014】
本発明におけるロール改削方法においては、図2の(b)に示すように、改削後のハンプ部16の頂点bが摩耗前のハンプ部15の頂点aからロール軸17に降ろした垂線18に対して被圧延材である中空素管7の進行方向20の側にずれたハンプ部16の頂点b’にくるように改削する。この方法によりそのロール14の軸垂直方向の削り代はd’となり、改良前のロール14の軸垂直方向の削り代dよりも小さくなる。
【0015】
このためには、アッセルミル6のロール14の形状を従来のロール形状から変更したものとしておくことが望ましい。すなわち、図2の(b)に示すように、ハンプ部15を改削により更新して、改削後のハンプ部16の頂点b’を斜め方向21で進行方向20に最終的に後退幅25だけ後方にずらすこととなるので、予めロール前部延長幅24だけロール14前方に延ばし、かつ、ロール後部延長幅26だけロール14を後方に延ばし、この後部延長幅26のロール外周に面取部27を形成しておくことが好ましい。
【0016】
【実施例】
径φ460mm×長さl=298mmでハンプ高さh=6.5mmの大きさのアッセルミル6のロール14を改削する場合、従来方法によるロール軸垂直方向の削り代dが7mmであるのに対し、本発明の方法によるロール軸垂直方向の削り代d’は3mmであった。この結果、約半分の削り代d’でロール14のハンプ部15の摩耗部19を完全に削り落として新しいハンプ部16を形成することができた。改削の作業時間は従来のロール改削方法では40分要していたのに対して、本発明におけるロール改削方法では30分で改削を行うことができた。
【0017】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明のアッセルミルロール改削方法である改削後のハンプ部が摩耗前のハンプ部からロール軸に降ろした垂線に対して被圧延材の進行方向側にずれた位置にくるように改削することにより、ロール軸垂直方向の削り代を削減することができ、その結果、ロール改削時間短縮とロール改削用工具費用削減およびロール費用削減を可能にすることができるなど、本発明は従来の方法に比して極めて優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】継目無鋼管製造工程のひとつであるアッセルミルラインの工程図である。
【図2】アッセルミルロールの概略図で、(a)は従来のロールの改削状況を模式的に示し、(b)は本発明のロールの改削状況を模式的に示し、(c)は本発明のロールの改削状況を部分拡大して示す説明図である。
【図3】アッセルミルによる中空素管の圧延状態を示す図である。
【符号の説明】
1 丸綱片
2 ガスカッター
3 回転炉床式加熱炉
4 ピアッシングミル
5 中空素管
6 アッセルミル
7 マンドレルバー
8 再加熱炉
9 シンキングミル
10 ロータリーサイザー
11 ホットソー
12 製品管
13 冷却床
14 ロール
15 ハンプ部
16 ハンプ部
17 ロール軸
18 垂線
19 摩耗部
20 進行方向
21 斜め方向
22 ワーキング部
23 リーリング部
24 ロール前部延長幅
25 ハンプ部後退幅
26 ロール後部延長幅
27 面取部
a 摩耗前のハンプ部
b 従来の改削方法で改削したときの改削後のハンプ部
b’ 本発明における改削方法で改削したときの改削後のハンプ部
d 従来の改削方法で改削したときのロール軸垂直方向の削り代
d’ 本発明における改削方法で改削したときのロール軸垂直方向の削り代
l アッセルミルロール長さ
φ アッセルミルロール外径
Claims (1)
- 継目無鋼管製造工程のアッセルミルにおいて、アッセルミルロール改削時に改削後のハンプ部の頂点が摩耗前のハンプ部の頂点からロール軸に下ろした垂線に対して被圧延材の進行方向側にずれた位置にくるように改削することにより、ロール軸垂直方向の削り代を削減してロール改削時間の短縮とロール改削用工具費用の削減およびロール費用の削減を可能にすることを特徴とするアッセルミルロールの改削方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003016411A JP2004223592A (ja) | 2003-01-24 | 2003-01-24 | アッセルミルロールの改削方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003016411A JP2004223592A (ja) | 2003-01-24 | 2003-01-24 | アッセルミルロールの改削方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004223592A true JP2004223592A (ja) | 2004-08-12 |
Family
ID=32903875
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003016411A Pending JP2004223592A (ja) | 2003-01-24 | 2003-01-24 | アッセルミルロールの改削方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004223592A (ja) |
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2003
- 2003-01-24 JP JP2003016411A patent/JP2004223592A/ja active Pending
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