JP2004222991A - 商品陳列装置における表示装置 - Google Patents

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Shinichirou Kameda
親一郎 亀田
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Okamura Corp
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Abstract

【課題】広告媒体の材質や形状にとらわれることなく、表示部材を簡単かつ強固に商品陳列装置に取り付けることができ、しかも顧客に見やすく、かつ安全な商品陳列装置における表示装置を提供する。
【解決手段】左右方向に並ぶ複数の支柱2間に、商品陳列手段を架設した商品陳列装置において、いずれかの支柱2の前面に、前方を向く上下1対の支持アーム9、10と、両支持アーム9、10の前端部同士を連結する上下方向を向く縦枠11とからなる枠体7を取り付け、上下の支持アーム9、10間における縦枠11の後部に、前面が開口する平面視U字状をなす表示部材8を着脱自在に嵌合する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品陳列装置における表示装置、特に複数段の棚板の前方に縦長の表示部材を設置するようにした表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、スーパーマーケット等において、商品陳列棚の上方空間や前面などに、この商品陳列棚に陳列されている商品の分類やその案内広告などの情報を表示して、顧客の便宜に供するようにしたカテゴリーポップ表示が行われている。
【0003】
この種の表示装置としては、縦長で厚みのある表示板を、棚板の前方に設置するもの(例えば特許文献1参照)や、上下及び両側を枠で囲んだ表示ボードを、棚板の前端に設けた上下方向に延びるパイプに取り付けるもの(例えば特許文献2参照)がある。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−122560号公報(第3〜4頁、図1)
【特許文献2】
特開2000−112366号公報(第2〜3頁、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
これらの従来の表示装置は、ある程度の厚みのある板状のものや、板状体に貼り付けられるものに限られており、また、支持が不安定であったり、組付けが面倒である等の問題がある。
【0006】
本発明は、上述の問題点に鑑み、広告媒体の材質や形状にとらわれることなく、表示部材を、簡単かつ強固に商品陳列装置に取り付けることができ、しかも顧客に見やすく、かつ安全な商品陳列装置における表示装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1) 左右方向に並ぶ複数の支柱間に、商品陳列手段を架設した商品陳列装置において、いずれかの支柱の前面に、前方を向く上下1対の支持アームと、両支持アームの前端部同士を連結する縦枠とからなる枠体を取り付け、上下の支持アーム間における前記縦枠の後部に、前面が開口する平面視U字状をなす表示部材を着脱自在に嵌合する。
【0008】
(2) 上記(1)項において、上方の支持アームの下面または下方の支持アームの上面に突部を設け、前記突部を表示部材の上下端に嵌合させることにより、表示部材を位置決めしうるようにする。
【0009】
(3) 上記(1)または(2)項において、上下の支持アームを、商品陳列手段である棚板より前方に突出させ、縦枠及び表示部材が、棚板より前方に位置するようにする。
【0010】
(4) 上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、表示部材が、平面視前向きU字状をなす透明カバーと、その内面に添設された表示シートとからなる。
【0011】
(5) 上記(4)項において、透明カバーの前端から、その内面に対して表示シート分の隙間を残して平行に後方に延びる表示シート支持片を設ける。
【0012】
(6) 上記(1)〜(5)項のいずれかにおいて、縦枠の後端部内面に、上下方向の突条を形成するとともに、表示部材の前端部外周面に、上下方向の突条を形成し、両突条の係合により、前記表示部材を前記縦枠より後方へ外れ止めする。
【0013】
(7) 上記(1)〜(6)項のいずれかにおいて、縦枠を、後向きコ字状断面のものとし、その内部に照明灯を収容する。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の表示装置の一実施形態を備えた商品陳列装置の斜視図であり、図2〜図5は、その各部の詳細を示す図である。
【0015】
図1に示す商品陳列装置は、床面上に載置した基台(1)の後端より2本の支柱(2)(2)を立設し、これら支柱(2)(2)間に複数段の陳列棚(3)を設けた汎用形式のものである。
【0016】
すなわち、各支柱(2)の前面には、2列の係止孔(4)が上下方向に列設されており、この係止孔(4)に、ブラケット(5)の後端に設けられた係止爪(図示略)を任意の高さで係止し、このようにして左右の支柱(2)(2)の同じ高さ位置に取り付けられたブラケット(5)(5)間に棚板(6)を掛け渡すことにより、複数段の陳列棚(3)が設けられている。
【0017】
なお、この実施形態では、商品陳列手段を、ブラケット(5)により棚板(6)を取り付けた陳列棚(3)からなるものとしたが、例えば、左右のブラケット間に左右方向を向くバーを取り付け、このバーに、小物商品を収容した小袋を吊り下げるための、前方を向く棒状のフックを列設したものとしてもよい。
【0018】
上述のようなブラケット(5)を取り付けるための係止孔(4)を利用して、支柱(2)に表示装置(7)が取り付けられている。
【0019】
表示装置(7)は、陳列棚(3)の前面に、この陳列棚(3)に陳列されている商品の分類や、その案内広告などの情報を表示して、顧客の便宜に供する、いわゆるカテゴリーポップ表示のための装置であって、前後方向を向く上下1組の角管状の支持アーム(9)(10)及び両支持アーム(9)(10)の前端に上下部が結合された縦枠(11)を備える枠体(12)と、表示部材(13)とを主要部材として備えている(図1の右方の表示装置(7)は、表示部材(13)を省略して図示してある)。
【0020】
縦枠(11)は、横断面が後向きコ字状で、所望により、内部に直管の蛍光灯等の照明灯(14)(図2参照)を配設できる大きさのものである。
【0021】
図3及び図4に示すように、縦枠(11)は、好適には、鋼板のような不透光性の板材を、平面視後向きU字状に曲げて形成され、その両側片の後端部を、内側に折り返すことにより、上下方向に延びる内向きの突条(15)が形成されている。
【0022】
上方の支持アーム(9)の下面の中間部、及びそれに対向する下方の支持アーム(10)の上面の中間部には、それぞれピン状の突部(16)が付設されている(図5参照)。後述するように、この突部(16)に、表示部材(8)の後端部の内部が嵌合される。なお、この突部(16)から支持アーム(9)(10)の後端までの長さは、棚板(6)の前後長より長くしてある。
【0023】
縦枠(11)の後端から支持アーム(9)(10)の突部(16)までの間には、表示部材(8)がはめ込まれる。図3及び図4に示すように、表示部材(8)は、好適には合成樹脂材製の平面視前向きU字状の透明カバー(17)と、その前端の内側直線部に間隔片(18)を介して添設された、例えば合成樹脂材の乳白色、または不透明性の表示シート支持片(19)と、前端部外側面に重合された上下方向に延びる突条(20)とを備えている。
透明カバー(17)の内側と表示シート支持片(19)との間には、商品の分類や案内広告などを記した表示シート(21)(図4参照)が差し込まれる。
【0024】
透明カバー(17)の前端部外側に形成された突条(20)は、図4に示すように、透明カバー(17)の前端部を縦枠(11)の後端へ差し入れた時、縦枠(11)の内側の突条(15)を乗り越えてこれに係合することにより、透明カバー(17)を縦杆(11)から後方へ外れ止めする作用を有している。
【0025】
図2及び図5に示すように、上下の支持アーム(9)(10)の後端部には、互いに向かい合って上下方向内側に延びる取付部(22)が形成されており、この内部から係止爪(23)が後方に向かって延び、この係止爪(23)は、取付ねじ(24)により、取付部(22)に前後位置調整可能に支持されている。
【0026】
まず、上述のような構成の枠体(12)における支持アーム(9)(10)の後端の係止爪(23)を、支柱(2)の係止孔(4)に係止し、かつ取付ねじ(24)を締め込んで、両支持アーム(9)(10)を支柱(2)に固着させる(図5)。
【0027】
ついで、表示部材(8)の透明カバー(17)の内側と表示シート支持片(19)との間に、表示シート(21)を差し入れ、表示部材(8)の前端を縦枠(7)の後端に差し込んで、突条(20)(15)を互いに乗り越えさせて係合させる(図4)。この状態では、表示部材(8)の後端部の内部に、支持アーム(9)(10)に付設した突部(16)が嵌合して、表示部材(8)の後端部が位置決めされる。このようにして、取付けが完了した表示装置(7)を、図1の左側に示してある。
【0028】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、縦枠の内側に形成される空間内に表示部材を設けたので、表示部材が縦枠により強固に支持されるとともに、縦枠により表示部材の外周部が防護され、また表示部材内に入れられる広告媒体は、材質や形状にとらわれることがない。
また、表示部材自体が簡単な構成であり、枠体への取り付けも簡単で、しかも表示部材の左右両面にそれぞれ異なる表示媒体を取り付けることもできる。
【0029】
請求項2記載の発明によれば、表示部材の後端部を確実に位置決めし、かつ保持することができる。
【0030】
請求項3記載の発明によれば、表示部材すなわち表示媒体を、商品陳列手段の前方の最も見やすい位置に配置することができる。
【0031】
請求項4記載の発明によれば、表示シートを、透明カバーで保護して配置することができる。
【0032】
請求項5記載の発明によれば、表示シートとして、それ自体で自立しないものや、破損しやすいもの、縦長の薄い板や紙状のものなども使用することができる。
【0033】
請求項6記載の発明によれば、表示部材を、簡単容易に枠体の縦枠に取り付けることができ、しかも一旦装着すると、表示部材が縦枠から外れることがないようにすることができる。
【0034】
請求項7記載の発明によれば、内側から表示部材へ投光させて、表示効果を高めることができるとともに、陳列棚に載置した商品を照明することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示装置の一実施形態を備えた商品陳列装置の斜視図である。
【図2】同じく、表示装置を商品陳列装置の支柱に取り付ける状態を示す分解斜視図である。
【図3】同じく、枠体の縦枠に表示部材を取り付ける状態を示す拡大横断平面図である。
【図4】縦枠に表示部材を取り付けた状態を示す拡大横断平面図である。
【図5】枠体の支持アームと商品陳列装置の支柱との取付状態を示す部分拡大縦断側面図である。
【符号の説明】
(1)基台
(2)支柱
(3)陳列棚
(4)係止孔
(5)ブラケット
(6)棚板
(7)表示装置
(8)表示部材
(9)(10)支持アーム
(11)縦枠
(12)枠体
(14)照明灯
(15)突条
(16)突部
(17)透明カバー
(18)間隔片
(19)表示シート支持片
(20)突条
(21)表示シート
(22)取付部
(23)係止爪
(24)取付ねじ

Claims (7)

  1. 左右方向に並ぶ複数の支柱間に、商品陳列手段を架設した商品陳列装置において、
    いずれかの支柱の前面に、前方を向く上下1対の支持アームと、両支持アームの前端部同士を連結する縦枠とからなる枠体を取り付け、上下の支持アーム間における前記縦枠の後部に、前面が開口する平面視U字状をなす表示部材を着脱自在に嵌合したことを特徴とする商品陳列装置における表示装置。
  2. 上方の支持アームの下面または下方の支持アームの上面に突部を設け、前記突部を表示部材の上下端に嵌合させることにより、表示部材を位置決めしうるようにした請求項1記載の商品陳列装置における表示装置。
  3. 上下の支持アームを、商品陳列手段である棚板より前方に突出させ、縦枠及び表示部材が、棚板より前方に位置するようにした請求項1または2記載の商品陳列装置における表示装置。
  4. 表示部材が、平面視前向きU字状をなす透明カバーと、その内面に添設された表示シートとからなる請求項1〜3のいずれかに記載の商品陳列装置における表示装置。
  5. 透明カバーの前端から、その内面に対して表示シート分の隙間を残して平行に後方に延びる表示シート支持片を設けた請求項4記載の商品陳列装置における表示装置。
  6. 縦枠の後端部内面に、上下方向の突条を形成するとともに、表示部材の前端部外周面に、上下方向の突条を形成し、両突条の係合により、前記表示部材を前記縦枠より後方へ外れ止めした請求項1〜5のいずれかに記載の商品陳列装置における表示装置。
  7. 縦枠を、後向きコ字状断面のものとし、その内部に照明灯を収容した請求項1〜6のいずれかに記載の商品陳列装置における表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017086192A (ja) * 2015-11-04 2017-05-25 花王株式会社 表示方法追加構造体、及び可動表示パネル付商品陳列棚

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