JP3211785U - 商品陳列スタンド - Google Patents

Abstract

【課題】有効な表示機能を発揮する商品陳列スタンドを提供すること。【解決手段】商品陳列スタンド１１は、一対の側壁部１５及びその両側壁部１５間に位置する商品陳列棚２０を有するスタンド本体１２と、スタンド本体１２に外嵌された筒状の表示カバー１３とを有する。表示カバー１３は、ラウンド形状の側部表示部３３と、横帯部３５，３６とを有する。側部表示部３３及び横帯部３５，３６には広告表示が付されている。【選択図】図１

Description

本考案は、缶あるいはボトル入りの清涼飲料水や化粧水などの各種商品を広告表示とともに陳列できるようにした商品陳列スタンドに関するものである。

特許文献１には、商品のサンプルを陳列するためのサンプル陳列台が開示されている。この特許文献１のサンプル陳列台においては、サンプル陳列面の前面に、透明で、かつ扁平袋状のサンプル収容部が複数設けられている。そして、各サンプル収容部にサンプルが収容されて保持される。

特許文献２には、日曜雑貨などの商品を展示しながら販売するための複合展示販売台が開示されている。この特許文献２の複合展示販売台は、広告板と、その広告板の前面に位置する販売台とを備えている。

特開２０００−２４５６０１号公報 特開２００７−３０１２００号公報

前記特許文献１のサンプル陳列台においては、サンプル陳列面やサンプル収容部の前面にキャッチフレーズなどの広告表示が施されているが、その前面は面積が狭いため、高い広告効果を発揮しているとは言い難い。また、サンプルは、サンプル陳列面の前面の扁平袋状をなすサンプル収容部に収容されるようになっているため、薄いものを収容することにしか適さず、例えば、缶やボトルのような円筒状のもの、言い換えれば立体状のものを収容することには適さず、まして、キュービック状のものや大きなものを複数収容することはほとんど不可能であった。

前記特許文献２の展示販売台においては、広告板の前面上部に広告表示が施されているが、特許文献１と同様に、その表示面を広くすることには限界があり、高い広告効果を発揮しているとは言い難い。

そして、特許文献１及び特許文献２においては、広告表示を変更する手段が設けられていない。従って、陳列商品の切り替えや広告内容の変更に対応し難いものであった。これらのことから、特許文献１及び特許文献２においては、前述のように、高い広告効果を発揮することは困難である。

本考案の目的は、広告などのための有効な表示効果を発揮できる商品陳列スタンドを提供することにある。

上記の目的を達成するために、本考案は、スタンド本体に、一対の側壁部と、その両側壁部間に位置する商品陳列棚とが設けられた商品陳列スタンドにおいて、前記スタンド本体に筒状の装飾カバーが着脱可能に外嵌されたことを特徴とする。

以上の構成においては、例えば、商品広告が表示された表示カバーをスタンド本体に外嵌すれば、広い表示面積を確保できるとともに、その広告表示を商品陳列棚に陳列した商品と関連付けることができて、有効な表示効果を得ることができる。また、表示カバーが着脱されるため、陳列される商品ごとに、広告などの表示が異なる表示カバーを複数用意しておけば、陳列される商品の変更に容易に対処できる。言い換えれば、スタンド本体を共用することが可能になり、複数種類のスタンド本体を用意する必要がない。

前記装飾カバーは、前記スタンド本体の両側の側壁部のところに位置する側部表示部と、前記スタンド本体の前記両側壁部間の架設部のところに位置するように前記側部表示部間に配置された横帯部とを備えることが好ましい。

以上の構成においては、側部表示部に広告などを表示すれば、広い表示面を確保できて、有効な表示効果を得ることができる。また、横帯部に広告などを表示することができ、このようにすれば、表示カバーの前後両面が表示面になるため、さらに有効な表示効果を得ることができる。

側部表示部は、外側に膨らむようにラウンドさせることが好ましい。
以上の構成においては、ラウンド形状によって立体的な表示面を形成できて、有効な表示効果を得ることができる。

前記側部表示部の側縁には、前記側壁部の内面側に折り曲げられる折り曲げ部が形成され、前記側壁部の内面と前記折り曲げ部の内面との間には、前記折り曲げ部を折り曲げ状態に保持するための面ファスナーを設けることが好ましい。

以上の構成においては、折り曲げ部を折り曲げたり、折り曲げ状態から展開したりするのみで、面ファスナーを噛合・離間させることができる。従って、スタンド本体に対する表示カバーの着脱を容易に行うことができるとともに、面ファスナーの噛合により、表示カバーをスタンド本体に対して適切に保持できる。

前記商品陳列棚には、棚本体と、その棚本体の上面に載置された敷板とを備え、前記横帯部の上縁には、前記棚本体と敷板との間に挟持される被挟持部を備えることが好ましい。

以上の構成においては、横帯部が棚本体から前方または後方へ浮き上がることを防止できて、商品陳列スタンドとして良好な外観を保持できる。
前記横帯部の下縁には、前記商品陳列棚の下面側の溝部に挟入される挟入部を設けることが好ましい。

以上の構成においては、前記と同様に、横帯部が棚本体から前方または後方へ浮き上がることを防止できて、横帯部を商品陳列棚に沿った状態に保持できる。

本考案によれば、広告などの表示機能を有効に発揮できる効果がある。

商品陳列スタンドの斜視図。 商品陳列スタンドの分解斜視図。 装飾カバーを構成するカバー片の展開図。 装飾カバーを折りたたむ状態を示す斜視図。 商品陳列スタンドの商品陳列棚の部分における断面図。 商品陳列スタンドの商品陳列棚間の部分における断面図。

（実施形態）
以下に、本考案を具体化した実施形態を図面に従って説明する。
図１及び図２に示すように、本実施形態の商品陳列スタンド１１は、スタンド本体１２と、そのスタンド本体１２に外嵌された装飾カバーとしての表示カバー１３と、スタンド本体１２の上端に立設された表示板１４とを備えている。

図２及び図５に示すように、前記スタンド本体１２は、左右の側壁部１５と、両側壁部１５の前後両端縁間の上下３位置に架設された架設部１６，１７と、側壁部１５の下端部を除いた同側壁部１５の内側に形成された支持壁１８とを有している。上下の架設部１６，１７間の位置において、側壁部１５の内側面の前後位置には、それぞれ面ファスナー１９が貼付されている。なお、本実施形態においては、図１の矢印方向を前後方向とするが、この前後方向における前後はいずれでもよい。

図２及び図５に示すように、前記スタンド本体１２は、棚本体としての受け板２１と、その受け板２１の棚板部２３上に着脱可能に載置された敷板２２とを備えている。受け板２１は、棚板部２３の両端に複数の折り曲げライン２４を介して形成された掛け止め部２５において前記架設部１６，１７に掛け止めされている。なお、下部の１箇所の架設部１７は、上部の２箇所の架設部１６よりも上下幅が大きく形成されている。

前記敷板２２は、棚板部２３を補強している。なお、敷板２２は、中央の折り曲げライン２８において二つ折り可能である。
本実施形態においては、前記受け板２１と敷板２２とによって商品陳列棚２０が構成されている。

図２及び図３に示すように、前記表示カバー１３は、全体を一体形成した２枚のカバー片３１よりなり、それらのカバー片３１が糊代３２において貼着されて、全体として筒状をなしている。

図１，図２及び図６に示すように、各カバー片３１は、スタンド本体１２とほぼ等しい上下長で、長四角形をなす側部表示部３３を備えている。そして、表示カバー１３をスタンド本体１２に外嵌した状態で、側部表示部３３がスタンド本体１２の側壁部１５の外側面において外側に向かって膨らむようにラウンド状態に形成されている。両側部表示部３３の両側縁間の上下３箇所には、折り曲げライン３４を介して上下３箇所に横帯部３５，３６が形成されている。そして、図３に示すように、この横帯部３５，３６の端縁に前記糊代３２が折り曲げライン３４を介して連結されている。下部の横帯部３６は、上部の２箇所の横帯部３５よりも上下幅が大きくなっている。そして、横帯部３５，３６は前記架設部１６，１７の前面または後面に位置している。

横帯部３５，３６間において、側部表示部３３の両側縁には折り曲げライン３４を介して折り曲げ部３７が形成され、その内面には面ファスナー３８が貼付されている。そして、この折り曲げ部３７が側壁部１５の内面側に折り曲げられて、面ファスナー３８が前記面ファスナー１９に対して着脱可能に噛合される。

図３，図４及び図５に示すように、横帯部３５，３６の上縁には、折り曲げライン３４を介して被挟持部としての折り曲げ部３９が形成されている。この折り曲げ部３９は、横帯部３５，３６の内面に沿うように折り曲げられるとともに、別の折り曲げライン３４において折り曲げられて、先端部が前記受け板２１と敷板２２との間に挟持されている。なお、下部の横帯部３６側の折り曲げ部３９は上部の横帯部３５側の折り曲げ部３９と同じ構成で、同じように受け板２１と敷板２２との間に挟持されているため、図示を省略している。

図３及び図５に示すように、上部の２箇所の横帯部３５の下縁には挟入部としての折り曲げ部４０が折り曲げライン３４を介して形成され、この折り曲げ部４０は上部側の横帯部３５の内面側に折り曲げられて、先端部が架設部１６の内側面と受け板２１との間の溝部２６に挟み込まれている。

図１及び図４に示すように、カバー片３１の側部表示部３３における上下方向の中央部には、折り曲げライン３４が形成されており、この折り曲げライン３４を介して扁平に折りたたまれた表示カバー１３全体を２つ折り状に折り畳むことができる。

そして、前記表示カバー１３における側部表示部３３及び横帯部３５，３６の外側面に広告表示が付されている。また、表示板１４の前後両側面にも広告表示が付されている。
次に、以上のように構成された商品陳列スタンド１１の作用を説明する。

図１は、本実施形態の商品陳列スタンド１１の使用状態を示すものである。表示カバー１３の側部表示部３３及び横帯部３５，３６の外側面に例えば特定の商品の広告が表示されている。そして、図示はしないが、各商品陳列棚２０上に商品広告の対象商品，例えば、清涼飲料水ボトルや化粧水ボトルが並べられる。従って、商品陳列スタンド１１から離れた位置からも商品の存在を認識できるとともに、有効な広告効果を発揮させることができる。

ここで、陳列する商品を他の商品と変更するような場合は、表示カバー１３の折り曲げ部３７の面ファスナー３８をスタンド本体１２側の面ファスナー１９から剥がして、図２に示すように、折り曲げ部３７を商品陳列棚２０の外側に展開させるとともに、他の折り曲げ部３９，４０を商品陳列棚２０の外側に展開させる。このようにすれば、表示カバー１３をスタンド本体１２に対する外嵌状態から抜き出すことができる。

そして、抜き出された表示カバー１３と広告表示が異なる別の表示カバー１３をスタンド本体１２に対して外嵌し、折り曲げ部３７を折り曲げて、面ファスナー１９，３８を噛合させる。また、折り曲げ部３９を商品陳列棚２０の受け板２１と敷板２２との間に挟持させるとともに、折り曲げ部４０を溝部２６に挟入すれば、表示カバー１３を他の商品の広告のための利用することができる。

本実施形態においては、以下の効果がある。
（１）スタンド本体１２の外側に筒状の表示カバー１３が着脱可能に外嵌されているため、商品広告が表示された表示カバー１３をスタンド本体１２に外嵌すれば、商品陳列棚２０に陳列した商品に対する有効な広告効果を表示することができる。しかも、商品陳列スタンド１１には、複数の商品陳列棚２０が設けられているため、立体的な商品であっても、また、大きな商品であっても、複数並べて載置することができる。また、表示カバー１３が筒状をなしているため、その表示カバー１３をスタンド本体１２に外嵌すれば、表示カバー１３がスタンド本体１２に支持されることになり、表示カバー１３の装着が容易である。そして、表示カバー１３がスタンド本体１２に対して着脱されるため、陳列される商品ごとに、広告などの表示が異なる表示カバー１３を複数用意しておけば、陳列される商品の変更に容易に対処できる。このため、スタンド本体１２を共用することが可能になり、複数種類のスタンド本体１２を用意する必要がなく、従って、スタンド本体１２のための保管などのスペースを狭くすることが可能になる。

（２）表示カバー１３は、スタンド本体１２の両側の側壁部１５を覆う側部表示部３３と、スタンド本体１２の架設部１６，１７を覆う横帯部３５，３６とを備えている。従って、側部表示部３３に広告を表示すれば、広い表示面を確保できて、有効な表示効果を得ることができる。また、横帯部３５，３６に広告などを表示すれば、表示カバー１３の前後両面が広告面になるため、さらに有効な広告表示効果を得ることができる。言い換えれば、全周を広告表示面とした表示カバー１３を得ることができる。しかも、側部表示部３３が外側に膨らむようにラウンドしているため、立体的な表示面を形成できて、有効な表示効果を得ることができる。

（３）前記側部表示部３３の側縁には、スタンド本体１２の側壁部１５の内面側に折り曲げられる折り曲げ部３７が形成され、側壁部１５の内面と折り曲げ部３７の内面との間には、前記折り曲げ部３７を折り曲げ状態に保持するための面ファスナー１９，３８が設けられている。従って、折り曲げ部３７を折り曲げたり、折り曲げ状態から展開したりするのみで、面ファスナー１９，３８を噛合・離間させることができ、スタンド本体１２に対する表示カバー１３の着脱を容易に行うことができるとともに、面ファスナー１９，３８の噛合により、表示カバー１３をスタンド本体１２に対して適切に保持できる。

（４）商品陳列棚２０は、受け板２１と、その受け板２１の上面に載置された敷板２２とを備えている。従って、商品陳列棚２０が２重構造になり、その商品陳列棚２０を高強度に形成できて、重量の重い商品であっても商品陳列棚２０上に安定して載置できる。

（５）横帯部３５，３６の上縁には、受け板２１と敷板２２との間に挟持される折り曲げ部３９が設けられている。従って、横帯部３５，３６をスタンド本体１２の架設部１６，１７に対してその架設部１６，１７に沿った状態に保持できる。このため、横帯部３５，３６が架設部１６，１７から前後方向へ浮き上がることを防止できて、商品陳列スタンド１１として良好な外観を保持できる。

（６）上部側の横帯部３５の下縁には、商品陳列棚２０の下面側の溝部２６に挟入される折り曲げ部４０が設けられているため、前記と同様に、横帯部３５をスタンド本体１２の架設部１６に対してその架設部１６に沿った状態に保持できて、商品陳列スタンド１１として良好な外観を保持できる。

（７）図４に示すように、折りたたんで扁平にした状態の表示カバー１３を折り曲げライン３４の位置において二つ折りにできるため、その表示カバー１３の保管や運搬に便利である。

（変更例）
本考案は前記実施形態に限定されるものではなく、以下のような態様で具体化してもよい。

・前記実施形態では、側部表示部３３を外側に向かって膨らむラウンド形状に形成したが、その側部表示部３３をラウンド形状に形成することなく、直線的な平板状に形成すること。

・側部表示部３３を四角形以外の形状にすること。例えば、図１に２点鎖線４１で示すように、上端部側をテーパ状にしたり、三角形状にしたり、半円状にしたりすること。
・スタンド本体１２の上端部に装着された表示板１４を省略すること。

・前記実施形態では、商品陳列棚２０を３段にしたが、１段または２段、あるいは４段以上とすること。
・表示カバー１３の折り曲げ部３７，３９，４０のうちの少なくともひとつを設けないようにすること。折り曲げ部３７を設けない場合は、他の折り曲げ部３９，４０のうちの少なくとも一方と、その他の折り曲げ部３９，４０と対向する位置におけるスタンド本体１２の一部とに互いに噛合可能にした面ファスナーを設ける。すべての折り曲げ部３７，３９，４０を設けない構成の場合は、少なくとも１箇所の架設部１６，１７の外側面と横帯部３５，３６の内側面とに、互いに噛合にした面ファスナーを設けて、スタンド本体１２と表示カバー１３との間の相対移動を防止するように構成することが好ましい。

・面ファスナーに代えて他の保持手段、例えば、粘着テープやシート状の永久磁石などを用いること。

１１…商品陳列スタンド、１２…スタンド本体、１３…表示カバー、１５…側壁部、１６…架設部、１７…架設部、１９…面ファスナー、２０…商品陳列棚、２１…受け板、２２…敷板、２６…溝部、３３…側部表示部、３５…横帯部、３６…横帯部、３７…折り曲げ部、３８…面ファスナー、３９…折り曲げ部、４０…折り曲げ部。

Claims (6)

1. スタンド本体に、一対の側壁部と、その両側壁部間に位置する商品陳列棚とが設けられた商品陳列スタンドにおいて、
   前記スタンド本体に筒状の装飾カバーが着脱可能に外嵌された商品陳列スタンド。
2. 前記装飾カバーは、前記スタンド本体の両側の側壁部のところに位置する側部表示部と、前記スタンド本体の前記両側壁部間の架設部のところに位置するように前記側部表示部間に配置された横帯部とを備えた請求項１に記載の商品陳列スタンド。
3. 前記側部表示部は、外側に膨らむようにラウンドされた請求項２に記載の商品陳列スタンド。
4. 前記側部表示部の側縁には、前記側壁部の内面側に折り曲げられる折り曲げ部が形成され、側壁部の内面と折り曲げ部の内面との間には、前記折り曲げ部を折り曲げ状態に保持するための面ファスナーが設けられた請求項２または３に記載の商品陳列スタンド。
5. 前記商品陳列棚には、棚本体と、その棚本体の上面に載置された敷板とを備え、前記横帯部の上縁には、前記棚本体と敷板との間に挟持される被挟持部を備えた請求項２〜４のうちのいずれか一項に記載の商品陳列スタンド。
6. 前記横帯部の下縁には、前記商品陳列棚の下面側の溝部に挟入される挟入部が設けられた請求項５に記載の商品陳列スタンド。