JP2004222876A - 遊技機、演出表示制御方法、および演出表示制御プログラム - Google Patents

遊技機、演出表示制御方法、および演出表示制御プログラム Download PDF

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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Masahito Tani
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Abstract

【課題】スプライト画像の画像品質を低下させることなく、データ量が低減された動画像データにもとづくムービー画像とスプライト画像との合成画像による表示演出を実行する。
【解決手段】Vブランク割込処理において新たなムービー画像の展開を指示する処理と前回使用したムービー画像の使用を指示する処理とを交互に実行する。従って、VRAMの描画領域へのムービー画像の描画制御については同一の画像の描画制御を2回ずつ実行することになり、スプライト画像(画像A,画像B・・・)が16.7ms毎、ムービー画像(画像a,画像b・・・)が33.3ms毎に表示切替される。よって、スプライト画像の画像品質を低下させることなく、データ量が低減された動画像データにもとづくムービー画像とスプライト画像との合成画像による表示演出を行うことができる。
【選択図】 図22

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技者が所定の遊技を実行可能であり、所定の遊技の結果として特定結果が得られたときに遊技者にとって有利な特定遊技状態とするパチンコ遊技機等の遊技機、遊技機に搭載される演出制御用マイクロコンピュータが演出表示を制御するための演出表示制御方法、および、遊技機またはゲーム機器に搭載される演出表示制御プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ遊技機等の遊技機においては、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)等の表示装置上に所定の識別情報(以下、表示図柄)を更新表示させることで変動表示を行い、その表示結果により所定の遊技価値を付与するか否かを決定する、いわゆる可変表示ゲームによって遊技興趣を高めたものが数多く提供されている。
【0003】
可変表示ゲームには、主に、前述した表示装置を画像表示装置として用いることにより行うもの(以下、特図ゲーム)がある。特図ゲームは、所定領域を通過する遊技球の検出に伴って表示図柄の更新表示を行い、表示図柄の更新表示が完全に停止した際の停止図柄態様が特定表示態様となっている場合を「大当り」とするゲームである。特図ゲームにおいて「大当り」となると、大入賞口と呼ばれる特別電動役物を作動させ、大入賞口扉を開放状態とする。これによって、遊技者に対して遊技球の入賞が極めて容易となる状態を一定時間継続的に提供する。
【0004】
以下、特図ゲームにおいて大当りとなり、大入賞口扉が開放状態となることで、遊技者に対して遊技球の入賞が極めて容易となる状態となることを特定遊技状態という。特定遊技状態となるためには、通常、特別図柄表示装置に表示される表示図柄の停止図柄態様が予め定められた特定表示態様となること(一般的には表示図柄が同一図柄で揃うこと)が条件となる。
【0005】
このように、遊技者にとって特図ゲームでは、停止図柄態様が特定表示態様となって「大当り」となるか否かに最大の関心が払われることになる。このため、「大当り」となるか否かを判別することのできる停止図柄態様の確定までの間に、表示図柄の変動態様を異ならせる等の遊技興趣を高めるための様々な演出表示が行われる。
【0006】
このような遊技機では、一般に、遊技状態に応じて、可変表示装置に所定のキャラクタを登場させたり、そのキャラクタを変化させたり、ランプ・LED等の発光体を明滅させたりすることによって各種の遊技演出が行われている。キャラクタを変化させる場合には、可変表示装置上でキャラクタに所定の動作を行わせるための一連の動画像データを用いた表示制御が実行される。また、可変表示装置に実写画像などの多色画像を表示させることによって遊技演出を行うものもある。
【0007】
通常、可変表示装置に多色画像による動画像を表示することによって演出表示を行う場合には、動画像データのデータ量が膨大なものとなるため、遊技演出に用いる動画像データは、例えばMPEG2(Moving Picture Experts Group phase 2)による動き補償予測を行う符号化技術などによりデータ圧縮された状態で遊技機が備えるROMなどの記憶媒体に格納される。
【0008】
一連の動画像データを用いた表示制御による動画による演出表示は、例えば、キャラクタを表示するためのスプライト画像のフレームと、データ圧縮された動画像データにもとづく実写画像のフレームとをフレーム合成することで生成された画像データを用いて画像表示装置上に画像を順次表示することで実行される(例えば、特許文献1参照)。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−300064号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1記載の遊技機では、スプライト画像のフレームと動画像データにもとづく実写画像のフレームとで単位期間あたりのフレーム数が同数となるように制御されているので、実写画像のフレーム数が多くなり、動画像データのデータ量が多くなってしまい、動画像データの格納領域の必要容量が膨大なものとなってしまうという課題があった。また、データ圧縮された動画像データが用いられる場合には、動画像データを伸張するための処理負担が大きくなり、単位期間あたりのフレーム数によっては伸張処理が間に合わなくなるおそれがあるという課題が生じる。
【0011】
一方、実写画像のフレーム数を減らすためにスプライト画像のフレーム数をも減らすと、スプライト画像の画像品質が低下し、見た目にも粗い画像が表示されることとなってしまうおそれがあるという課題が生じる。例えば、スプライト画像によって識別情報が表示される場合には、高速変動時などにおける識別情報を示す画像の画像品質が低下する結果を招くことになる。
【0012】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、スプライト画像の画像品質を低下させることなく、データ量が低減された動画像データにもとづくムービー画像とスプライト画像との合成画像による動画像表示によって表示演出を実行することができる遊技機を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明による遊技機は、遊技者が所定の遊技を実行可能であり、所定の遊技の結果として特定結果が得られたとき(例えば、左中右図柄が同一の図柄となったとき、第2種パチンコ遊技機において遊技機に設けられているいわゆる可変入賞球装置に流入した遊技球が所定の入賞領域に入賞したとき)に遊技者にとって有利な特定遊技状態(例えば大当り遊技状態)とする遊技機であって、遊技演出に用いられる画像を表示する画像表示装置(例えば可変表示装置6)と、スプライト画像の表示位置を第1の周期(例えば16.7ms)で変化させることによって経時的に表示画像が変化していくスプライト動画のためのスプライト画像関連データ(例えば、ステップS220で指定されるスプライト画像データ、スプライト画像における部品画像情報およびセル情報の一部または全部を含むデータ)を第1の周期で生成するスプライト画像関連データ生成手段(例えば演出制御用CPU101におけるステップS220の処理を実行する部分)と、ムービー画像データからフレーム画像を第1の周期よりも長い第2の周期(例えば33.3ms)で展開することによって経時的に表示画像が変化していくムービー動画のためのムービー画像関連データ(例えば、ステップS208で転送指示されたムービー画像を示すデータについてステップS218aで指定されるムービー画像データ、ムービー画像における部品画像情報およびセル情報の一部または全部を含むデータ)を第2の周期で生成するムービー画像関連データ生成手段(例えば演出制御用CPU101におけるステップS208,ステップS218aの処理を実行する部分)と、スプライト画像関連データとムービー画像関連データとにもとづいてスプライト動画とムービー動画とを合成した合成動画を画像表示装置に表示させる制御を行う表示制御手段(例えば描画制御部91における図27に示す描画処理を実行する部分)とを備えたことを特徴とする。
【0014】
表示制御手段が、合成動画を表示させるときに新たなムービー画像関連データ(例えばステップS218aで指定されたムービー画像データ、ムービー画像における部品画像情報およびセル情報の一部または全部を含むデータ)が生成されていないときは、合成動画を前回表示させるときに用いたムービー画像関連データ(例えば、ステップS218bで指定されたムービー画像データ、ムービー画像における部品画像情報およびセル情報の一部または全部を含むデータ。すなわち、例えば、前回のVブランク割込処理にてステップS218aで指定されたムービー画像データ、ムービー画像における部品画像情報およびセル情報の一部または全部を含むデータ。)を再度用いて合成動画を表示させる制御(例えば図27に示す描画処理におけるステップS417で描き込まれたデータに従って可変表示装置6に画像信号を出力させる制御)を行うように構成されていてもよい。
【0015】
スプライト画像関連データはスプライト画像(例えば部品画像としてのスプライト画像)を示すスプライト画像データを少なくとも含み、スプライト画像関連データ生成手段は、スプライト画像データが格納されたスプライト画像格納領域(例えばCGROM83)からスプライト画像データを読み出すスプライト画像データ読出手段(例えば演出制御用CPU101におけるステップS205の処理を実行する部分)と、スプライト画像関連データのスプライト画像を表示する位置に対応するアドレス(例えば、ステップS220にて設定されたセル情報が示す描画領域の水平座標(展開先水平座標)と垂直座標(展開先垂直座標)によって特定されるアドレス)に、スプライト画像データ読出手段に読み出されたスプライト画像データを展開するスプライト画像展開手段(例えば演出制御用CPU101におけるステップS220の処理を実行する部分)と、を少なくとも含むように構成されていてもよい。
【0016】
ムービー画像関連データは、フレーム画像(例えば部品画像としてのムービー画像)を示すフレーム画像データを少なくとも含み、ムービー画像関連データ生成手段は、ムービー画像データが格納されたムービー画像データ格納領域(例えばCGROM83)からムービー画像データを読み出すムービー画像データ読出手段(例えば、演出制御用CPU101におけるステップS208を実行する部分)と、ムービー画像データから第2の周期でフレーム画像データを生成するムービー画像データ展開手段(例えば演出制御用CPU101におけるステップS218aの処理を実行する部分)と、を少なくとも含む構成とされていてもよい。
【0017】
ムービー画像データは、動き補償予測符号化により圧縮された複数種類のフレーム画像データ(例えばMPEG2などの符号化技術によりデータ圧縮されたデータ)から構成され、ムービー画像データ展開手段は、ムービー画像データからフレーム画像データを伸張(例えばステップS208でのデータ転送指示にもとづく動画伸張部89による伸張処理)することにより、フレーム画像データを生成するように構成されていてもよい。
【0018】
各々を識別可能な複数種類の識別情報(例えば特別図柄)の可変表示を行い、識別情報の表示結果が特定表示結果(例えば左中右図柄が同一の図柄)となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態(例えば大当り遊技状態)とする遊技機であって、スプライト画像は、識別情報を示す画像(例えば図16参照)として用いられ、ムービー動画は、識別情報の背景画像(例えば図23参照)として用いられるように構成されていてもよい。
【0019】
合成動画を表示するための合成画像データを格納する合成画像データ格納領域(例えばVRAM84における描画領域)を複数(例えば図15に示す領域0と領域1)備え、表示制御手段が、一の合成画像データ格納領域に格納された合成画像データを用いた合成動画を表示する制御を行っている間に、他の合成画像データ格納領域に次に表示する合成画像データを格納する制御を行うように構成されていてもよい。
【0020】
また、本発明による演出表示制御方法は、遊技者が所定の遊技を実行可能であり、所定の遊技の結果として特定結果が得られたとき(例えば、左中右図柄が同一の図柄となったとき、第2種パチンコ遊技機において遊技機に設けられているいわゆる可変入賞球装置に流入した遊技球が所定の入賞領域に入賞したとき)に遊技者にとって有利な特定遊技状態(例えば大当り遊技状態)とする遊技機に搭載される演出制御手段(例えば演出制御用CPU101、GCL(VDP)81、描画制御部91)が、遊技機における演出表示を制御する演出表示制御方法であって、スプライト画像の表示位置を第1の周期(例えば16.7ms)で変化させることによって経時的に表示画像が変化していくスプライト動画のためのスプライト画像関連データ(例えば、ステップS220で指定されるスプライト画像データ、スプライト画像における部品画像情報およびセル情報の一部または全部を含むデータ)を第1の周期で生成し(例えばステップS220)、ムービー画像データからフレーム画像を第1の周期よりも長い第2の周期(例えば33.3ms)で展開することによって経時的に表示画像が変化していくムービー動画のためのムービー画像関連データ(例えば、ステップS208で転送指示されたムービー画像を示すデータについてステップS218aで指定されるムービー画像データ、ムービー画像における部品画像情報およびセル情報の一部または全部を含むデータ)を第2の周期で生成し(例えばステップS208,ステップS218a)、スプライト画像関連データとムービー画像関連データとにもとづいてスプライト動画とムービー動画とを合成した合成動画を遊技演出に用いられる画像を表示する画像表示装置(例えば可変表示装置6)に表示させる制御(例えば図27に示す描画処理)を行うことを特徴とする。
【0021】
さらに、本発明による演出表示制御プログラムは、遊技者が所定の遊技を実行可能であり所定の遊技の結果として特定結果が得られたとき(例えば、左中右図柄が同一の図柄となったとき、第2種パチンコ遊技機において遊技機に設けられているいわゆる可変入賞球装置に流入した遊技球が所定の入賞領域に入賞したとき)に遊技者にとって有利な特定遊技状態(例えば大当り遊技状態)とする遊技機、または遊技機をシミュレートした遊技ゲーム(例えば遊技機での遊技の内容を遊技盤などを用いることなくLCDなどの表示装置における表示画面において実現しているコンピュータゲーム)を実行するためのゲーム機器(例えば、テレビジョンにゲーム内容を表示させる機器、ゲームが実行されるパーソナルコンピュータ、携帯用のゲーム機器)に用いられる演出表示制御プログラムであって、コンピュータ(例えば、遊技機に搭載される演出制御用CPU101などのマイクロコンピュータ、ゲーム機器に搭載されるマイクロコンピュータ)に、スプライト画像の表示位置を第1の周期(例えば16.7ms)で変化させることによって経時的に表示画像が変化していくスプライト動画のためのスプライト画像関連データ(例えば、ステップS220で指定されるスプライト画像データ、スプライト画像における部品画像情報およびセル情報の一部または全部を含むデータ)を第1の周期で生成する処理(例えばステップS220の処理)と、ムービー画像データからフレーム画像を第1の周期よりも長い第2の周期(例えば33.3ms)で展開することによって経時的に表示画像が変化していくムービー動画のためのムービー画像関連データ(例えば、ステップS208で転送指示されたムービー画像を示すデータについてステップS218aで指定されるムービー画像データ、ムービー画像における部品画像情報およびセル情報の一部または全部を含むデータ)を第2の周期で生成する処理(例えばステップS208,ステップS218aの処理)と、スプライト画像関連データとムービー画像関連データとにもとづいてスプライト動画とムービー動画とを合成した合成動画を遊技演出に用いられる画像を表示する画像表示装置(例えば可変表示装置6)に表示させる制御を行う処理(例えば図27に示す描画処理)とを実行させることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。まず、遊技機の一例である第1種パチンコ遊技機の全体の構成について説明する。図1はパチンコ遊技機を正面からみた正面図である。
【0023】
パチンコ遊技機1は、縦長の方形状に形成された外枠(図示せず)と、外枠の内側に開閉可能に取り付けられた遊技枠とで構成される。また、パチンコ遊技機1は、遊技枠に開閉可能に設けられている額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。遊技枠は、外枠に対して開閉自在に設置される前面枠(図示せず)と、機構部品等が取り付けられる機構板と、それらに取り付けられる種々の部品(後述する遊技盤を除く。)とを含む構造体である。
【0024】
図1に示すように、パチンコ遊技機1は、額縁状に形成されたガラス扉枠を有する。ガラス扉枠の下部表面には打球供給皿(上皿)がある。打球供給皿の下部には、打球供給皿に収容しきれない遊技球を貯留する余剰球受皿と打球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)5が設けられている。ガラス扉枠2の背面には、遊技盤2が着脱可能に取り付けられている。なお、遊技盤2は、それを構成する板状体と、その板状体に取り付けられた種々の部品とを含む構造体である。また、遊技盤2の前面には遊技領域4が形成されている。
【0025】
遊技領域4の中央付近には、それぞれが識別情報としての図柄を可変表示する複数の可変表示部を含む可変表示装置(特別可変表示部)6が設けられている。可変表示装置6には、例えば「左」、「中」、「右」の3つの可変表示部(図柄表示エリア)がある。なお、可変表示部は固定的な領域であってもよいが、遊技進行中に、可変表示装置6の表示領域において移動したり大きさが変化してもよい。
【0026】
また、可変表示装置6には、始動入賞口7に入った有効入賞球数すなわち始動入賞記憶数を表示する4つの特別図柄始動記憶表示エリア(以下、始動記憶表示エリア)8が設けられている。始動記憶表示エリアには、始動入賞記憶数が4未満のときの有効始動入賞に対応して、入賞表示が行われる。具体的には、通常青色表示であった表示を赤色表示に変化させる。この例では、図柄表示エリアと始動記憶表示エリア8とが区分けされて設けられているので、可変表示中も始動入賞記憶数が表示された状態とすることができる。なお、始動記憶表示エリア8を図柄表示エリアの一部に設けるようにしてもよく、この場合には、可変表示中は始動入賞記憶数の表示を中断するようにすればよい。また、この例では、始動記憶表示エリア8が可変表示装置6に設けられているが、始動入賞記憶数を表示する表示器(特別図柄始動記憶表示器)を可変表示装置6とは別個に設けるようにしてもよい。
【0027】
可変表示装置6の下方には、開閉動作を行う普通電動役物9を兼用する始動入賞口7と、特定遊技状態(大当り状態)においてソレノイド等を駆動することで開状態とされる大入賞口10とが上下に並んで配設されている。始動入賞口7の左側には、ゲート13が配設されている。大入賞口10は、大入賞口扉11を開閉することによって開状態あるいは閉状態とされる。ゲート13に遊技球が入賞すると、普通図柄表示装置14において表示状態が変化する可変表示が開始される。普通図柄表示装置14の近傍には、普通図柄始動入賞記憶数を表示する4つのLEDによる表示部を有する普通図柄始動記憶表示器15が設けられている。また、遊技盤2には、複数の入賞口16,17,18,19が設けられている。
【0028】
遊技機用枠3の左右上部には、効果音を発する2つのスピーカ20L,20Rが設けられている。また、遊技領域4の外周には、天枠ランプ21a、左枠ランプ21bおよび右枠ランプ21cが設けられている。さらに、図示はしないが、遊技領域4における各構造物(大入賞口等)の周囲には装飾用LEDが設置されている。天枠ランプ21a、左枠ランプ21bおよび右枠ランプ21cおよび装飾用LEDは、遊技機に設けられている発光体の一例である。
【0029】
次に、パチンコ遊技機1の裏面の構造について図2を参照して説明する。図2は、遊技機を裏面から見た背面図である。図2に示すように、遊技機裏面側では、可変表示装置6等を制御する演出制御基板100、遊技制御用マイクロコンピュータ等が搭載された遊技制御基板(主基板)30が設置されている。また、球払出制御を行う払出制御用マイクロコンピュータ等が搭載された払出制御基板40が設置されている。また、所定の電源電圧を供給するための電源回路が搭載された電源基板150や発射制御基板91が設けられている。さらに、主基板30からの各種情報を遊技機外部に出力するための各端子を備えた盤用外部端子基板50と、賞球個数や球貸し個数等の各種情報を遊技機外部に出力するための各端子を備えた枠用外部端子基板51とが設置されている。
【0030】
図3は、遊技制御部を中心としたシステム構成例を示すブロック図である。本実施形態におけるパチンコ遊技機1は、主として、電源部(電源基板)150と、遊技制御部(主基板)30と、入力部52と、出力部53と、演出制御部(演出制御基板)100と、払出制御部(払出制御基板)40と、盤用外部端子基板50と、枠用外部端子基板51とを備えている。
【0031】
遊技制御部30は、遊技制御用のプログラム等を記憶するROM31、ワークメモリとして使用されるRAM32、プログラムに従って制御動作を行うCPU33およびI/Oポート部34を含む。なお、CPU33はROM31に格納されているプログラムに従って制御を実行するので、以下、CPU33が実行する(または、処理を行う)ということは、CPU33がプログラムに従って制御を実行することをいう。このことは、主基板30以外の他の基板に搭載されているCPUについても同様である。また、遊技制御部30には、入力部52からの信号入力を受け付けるスイッチ回路(図示せず)と、出力部53に向けて駆動信号の出力を行うソレノイド回路(図示せず)とが設けられている。なお、遊技制御部30は、遊技に用いられる各種の乱数を生成する機能、演出制御部100や払出制御部40に制御コマンドを出力する機能、ホールの管理コンピュータに対して各種情報を出力する機能等の各種の機能を有している。
【0032】
入力部52は、始動入賞口7への入賞球を検出する始動口スイッチ7a、ゲート13への入賞球を検出するゲートスイッチ13a、大入賞口10から遊技盤2の背面に導かれた入賞球のうち一方(V入賞領域)に入った入賞球を検出する特定領域スイッチ22、大入賞口10からの入賞球を検出するカウントスイッチ23、各入賞口16,17,18,19への入賞球を検出する入賞口スイッチ16a,17a,18a,19a等の各種の検出手段によって構成される。上記の各スイッチは、センサと称されているものでもよい。すなわち、遊技球の検出等の、各種の検出を行うことができる検出手段であれば、その名称を問わない。
【0033】
出力部53は、可変入賞球装置9を開閉するための普通電動役物ソレノイド9a、開閉板11の開閉に用いられる大入賞口扉ソレノイド11aおよび大入賞口10内の経路の切り換えに用いられる大入賞口内誘導板ソレノイド12a等の各種の駆動手段によって構成される。
【0034】
図3に示すように、演出制御部100は、可変表示装置6や普通図柄表示装置14等の表示に関する制御を行う表示制御部80と、スピーカ20L,20R等の音に関する制御を行う音制御部70と、天枠ランプ21a等の発光体に関する制御を行うランプ制御部60とを備えている。演出制御部100は、遊技制御部30からの制御コマンドにもとづいて、特別図柄を可変表示する可変表示装置6および普通図柄を可変表示する普通図柄表示装置14の表示制御、音声出力制御、ランプ表示制御をそれぞれ実行する。
【0035】
払出制御部40は、遊技球の貸出や賞球等の払出制御を実行する機能を有している。また、盤用外部端子基板50および枠用外部端子基板51は、各種遊技関連情報を外部に出力する役割を果たす。さらに、電源部150は、パチンコ遊技機1内の各回路に、所定の電源電圧を供給するために設けられている。
【0036】
ここで、パチンコ遊技機1における遊技の様子について説明する。打球発射装置から発射された遊技球は、打球レールを通って遊技領域4に入り、その後、遊技領域4を下りてくる。打球が始動入賞口7に入り始動口スイッチ7aで検出されると、図柄の可変表示を開始できる状態であれば、可変表示装置6において特別図柄が可変表示(変動)を始める。図柄の可変表示を開始できる状態でなければ、始動入賞記憶数を1増やす。
【0037】
可変表示装置6における特別図柄の可変表示は、一定時間が経過したときに停止する。停止時における有効ライン上の特別図柄の組合せが大当り表示態様であると、大当り遊技状態に移行する。具体的には、大入賞口10が、一定時間経過するまで、または、所定個数(例えば、10個)の打球が入賞するまで開放する。そして、大入賞口10の開放中に打球がV入賞領域に入賞し特定領域スイッチ22で検出されると、継続権が発生し大入賞口10が再度開放される。継続権の発生は、所定回数(例えば、15ラウンド)許容される。
【0038】
停止時の可変表示装置6における特別図柄の組合せが確率変動を伴う大当り図柄(確変図柄)の組合せである場合には、次に大当りとなる確率が高くなる。すなわち、確変状態という遊技者にとってさらに有利な状態(特別遊技状態)となる。
【0039】
なお、可変表示装置6上に表示される特別図柄の仮停止タイミングや変動時間等は、後述する変動パターン指定コマンドに従って一意に定まっている。すなわち、演出制御部100は、変動パターンコマンドを受け取ったタイミングから、可変表示装置6上における特別図柄の変動、スピーカ20L,20Rからの音声出力およびランプ・LED21a等の明滅表示が連動して行われるように制御を実行する。
【0040】
図4は、演出制御基板100の回路構成を示すブロック図である。演出制御基板100には、表示制御部80と、音制御部70と、ランプ制御部60と、各制御部60,70,80の制御を行う演出制御用CPU101と、演出制御用のプログラムや図柄表示・発光・音声出力等の各種の演出パターン等を記憶するROM102と、ワークメモリとして使用されるRAM103とが搭載されている。なお、演出制御基板100には、演出制御コマンドの受信に用いられるコマンド受信回路(図示せず)も設けられている。
【0041】
演出制御用CPU101は、ROM102に格納されたプログラムに従って動作し、主基板30からの演出制御コマンドを受信する。そして、演出制御用CPU101は、受信した演出制御コマンドに従って、可変表示装置6の表示制御や、発光体の点灯/消灯制御、音出力制御、可動演出装置の駆動制御等の各種制御を行う。
【0042】
可変表示装置6の表示制御を実行する際に、演出制御用CPU101は、演出制御コマンドに応じた指令をGCL(Graphics ControllerLSI:VDPとも呼ぶ。)81に与える。GCL81は、CGROM83等から必要なデータを読み出す。なお、CGROM83には、使用頻度の高いキャラクタを示すデータを含む部品画像を示すデータが格納されている。部品画像とは、キャラクタや識別情報(図柄)などの表示画面の一部に表示されるひとかたまりの画像である。また、この実施の形態では、部品画像は、静的画像を表示するための所定の形(例えば矩形)の画像であるスプライト画像、または、動画像(映像)を所定の形状内(例えば矩形内)に表示するムービー画像で実現される。また、CGROM83に格納されている使用頻度の高いキャラクタとは、例えば、可変表示装置6に表示される人物、動物、または、文字、図形もしくは記号等からなる画像である。なお、キャラクタには、実写による動画像(映像)や静止画像も含まれる。GCL81は、入力したデータに従って可変表示装置6に表示するための画像データを生成し、R(赤),G(緑),B(青)信号および同期信号を可変表示装置6に出力する。可変表示装置6は、例えば、多数の画素(ピクセル)を用いたドットマトリクス方式による画面表示を行う。この実施の形態では、R,G,B信号がそれぞれ8ビットで表される。したがって、可変表示装置6は、GCL81からの指示に従って、R,G,Bそれぞれが256階調であり、約1670万色の多色表示を行うことができる。なお、R,G,B信号のビット数は8ビット以外のビット数であってもよく、また、R,G,B信号の各ビット数が互いに異なる数であってもよい。
【0043】
表示制御部80には、CGROM83やSDRAM(VRAM)84等の各種の記憶媒体が備えられている。SDRAM84には、フレームバッファ、キャラクタのソースデータ、表示色の特定や変更等のために用いられるパレットデータ等の表示画像に関するデータが格納される。また、表示制御部80は、GCL81と、普通図柄表示装置14に信号を出力するための普通図柄駆動回路82とを含む。
【0044】
GCL81は、所定のパレットデータを一時的に保存するためなどに用いられるパレットデータバッファ85や、所定のCGデータを一時的に保存するためなどに用いられるCGデータバッファ86等の各種の記憶媒体の他、描画制御部91と、可変表示装置6に信号を出力するための表示信号制御部87およびDAC(ディジタルアナログコンバータ)88と、動画圧縮処理や伸張処理を行う動画圧縮伸張部89とを含む。描画制御部91は、例えば、アトリビュート解析部、VRAMアドレス生成部、クリッピング部および半透明輝度変調部を含む。アトリビュート解析部は、キャラクタを描画する際に使用されるパラメータの解析を行う。パラメータには、画像の描画順序、色数、拡大縮小率、パレット番号、座標等を指定するための情報が設定されている。なお、動画圧縮伸張部89は、GCL81によって制御されるように構成しても、演出制御用CPU101によって制御されるように構成してもよい。
【0045】
GCL81の内部には、CGバスとVRAMバスとが設けられている。CGROM83とCGバスとの間には、CGバスインタフェース(CGバスI/F)93が設置されている。CGバスにはCPUI/F92も接続され、演出制御用CPU101は、CPUI/F92を介して、CGバスに接続されている部分をアクセスすることができる。具体的には、演出制御用CPU101は、CGバスに接続されている描画制御レジスタ95をアクセスすることができる。描画制御レジスタ95には、描画制御部91に対する演出制御用CPU101からの指令等が格納される。また、SDRAM84とVRAMバスとの間にはVRAMI/F94が設置されている。なお、動画伸張部89は、VRAMバスを介してVRAM84をアクセスできるとともに、CGバスを介して描画制御レジスタ95をアクセスすることができる。
【0046】
音制御部70は、遊技制御部30からの制御コマンドに従って音声や効果音を発生する音声IC71と、音声データ等を記憶する音声ROM72と、音声信号を増幅してスピーカ20L,20Rに出力するための低周波増幅回路73と、低周波増幅回路73から出力される音声信号の出力レベルを設定されている音量に応じたレベルにするディジタルボリューム74とを備えている。
【0047】
ランプ制御部60は、ランプ・LED24に含まれている遊技状態飾りランプ24aに信号を出力するためのランプ駆動回路61と、ランプ・LED24に含まれている遊技状態飾りLED24bに信号を出力するためのLED駆動回路62とを備えている。
【0048】
次に遊技機の動作について説明する。図5は、主基板30における遊技制御手段(CPU33およびROM,RAM等の周辺回路)が実行するメイン処理を示すフローチャートである。遊技機に対して電源が投入され、リセット端子の入力レベルがハイレベルになると、CPU33は、搭載されているROMが正規のものか否か確認するためのセキュリティチェックプログラムを実行した後、ステップS1以降のメイン処理を開始する。メイン処理において、CPU33は、まず、必要な初期設定を行う。
【0049】
初期設定処理において、CPU33は、まず、割込み禁止に設定する(ステップS1)。次に、割込みモードを割込みモード2に設定し(ステップS2)、スタックポインタにスタックポインタ指定アドレスを設定する(ステップS3)。そして、内蔵デバイスレジスタの初期化を行う(ステップS4)。また、内蔵デバイス(内蔵周辺回路)であるCTC(カウンタ/タイマ)およびPIO(パラレル入出力ポート)の初期化(ステップS5)を行った後、RAMをアクセス可能状態に設定する(ステップS6)。なお、割込みモード2は、遊技制御用マイクロコンピュータ56が内蔵する特定レジスタ(Iレジスタ)の値(1バイト)と内蔵デバイスが出力する割込みベクタ(1バイト:最下位ビット0)から合成されるアドレスが、割込み番地を示すモードである。
【0050】
この実施の形態で用いられるCPU33は、I/Oポート(PIO)およびタイマ/カウンタ回路(CTC)も内蔵している。また、CTCは、2本の外部クロック/タイマトリガ入力CLK/TRG2,3と2本のタイマ出力ZC/TO0,1を備えている。
【0051】
この実施の形態で用いられているCPU33には、マスク可能な割込のモードとして以下の3種類のモードが用意されている。なお、マスク可能な割込が発生すると、CPU33は、自動的に割込み禁止状態に設定するとともに、プログラムカウンタの内容をスタックにセーブする。
【0052】
次いで、CPU33は、遊技機に設けられているクリアスイッチがオン状態であるか否かを確認する(ステップS7)。その確認においてオンを検出した場合には、CPU33は、通常の初期化処理を実行する(ステップS10〜ステップS12)。クリアスイッチがオンの状態でない場合には、遊技機への電力供給が停止したときにバックアップRAM領域のデータ保護処理(例えば、パリティデータの付加等の電力供給停止時処理)が行われたか否か確認する(ステップS8)。そのような保護処理が行われていないことを確認したら、CPU33は初期化処理を実行する。バックアップRAM領域にバックアップデータがあるか否かは、例えば、電力供給停止時処理においてバックアップRAM領域に設定されるバックアップフラグの状態によって確認される。
【0053】
バックアップありを確認したら、CPU33は、遊技制御手段の内部状態と演出制御手段等の電気部品制御手段の制御状態を電力供給停止時の状態に戻すための遊技状態復旧処理を行う(ステップS9)。そして、バックアップRAM領域に保存されていたPC(プログラムカウンタ)の退避値がPCに設定され、そのアドレスに復帰する。
【0054】
初期化処理では、CPU33は、まず、RAMクリア処理を行う(ステップS10)。また、所定の作業領域(例えば、普通図柄判定用乱数カウンタ、普通図柄判定用バッファ、特別図柄左中右図柄バッファ、特別図柄プロセスフラグ、払出コマンド格納ポインタ、賞球中フラグ、球切れフラグ、払出停止フラグ等制御状態に応じて選択的に処理を行うためのフラグ)に初期値を設定する作業領域設定処理を行う。さらに、サブ基板(演出制御基板100、払出制御基板40)を初期化するための初期化コマンドをサブ基板に送信する処理を実行する(ステップS11)。初期化コマンドとして、可変表示装置6に表示される初期図柄を示すコマンドや、払出可能状態であることを示す払出可能状態指定コマンド等がある。
【0055】
そして、2ms毎に定期的にタイマ割込みがかかるようにCPU33に設けられているCTCのレジスタの設定が行われる(ステップS12)。すなわち、初期値として2msに相当する値が所定のレジスタ(時間定数レジスタ)に設定される。
【0056】
初期化処理の実行(ステップS10〜S12)が完了すると、メイン処理で、表示用乱数更新処理(ステップS14)および初期値用乱数更新処理(ステップS15)が繰り返し実行される。表示用乱数更新処理および初期値用乱数更新処理が実行されるときには割込み禁止状態とされ(ステップS13)、表示用乱数更新処理および初期値用乱数更新処理の実行が終了すると割込み許可状態とされる(ステップS16)。表示用乱数とは、可変表示装置6に表示される図柄を決定するための乱数であり、表示用乱数更新処理とは、表示用乱数を発生するためのカウンタのカウント値を更新する処理である。また、初期値用乱数更新処理とは、初期値用乱数を発生するためのカウンタのカウント値を更新する処理である。初期値用乱数とは、大当りとするか否かを決定するための乱数を発生するためのカウンタ(大当り決定用乱数発生カウンタ)等の初期値を決定するための乱数である。後述する遊技制御処理において、大当り決定用乱数発生カウンタのカウント値が1周すると、そのカウンタに初期値が設定される。
【0057】
なお、表示用乱数更新処理が実行されるときには割込み禁止状態とされるのは、表示用乱数更新処理が後述するタイマ割込み処理でも実行されることから、タイマ割込み処理における処理と競合してしまうのを避けるためである。すなわち、ステップS14の処理中にタイマ割込みが発生してタイマ割込み処理中で表示用乱数を発生するためのカウンタのカウント値を更新してしまったのでは、カウント値の連続性が損なわれる場合がある。しかし、ステップS14の処理中では割込み禁止状態にしておけば、そのような不都合が生ずることはない。
【0058】
タイマ割込が発生すると、CPU33は、図6に示すステップS20〜S33の遊技制御処理を実行する。遊技制御処理において、CPU33は、まず、電源断信号が出力されたか否か(オン状態になったか否か)を検出する電源断検出処理を実行する(ステップS20)。電源断信号は、例えば電源基板150に搭載されている電圧低下監視回路が、遊技機に供給される電源の電圧の低下を検出した場合に出力する。そして、電源断検出処理において、CPU33は、電源断信号が出力されたことを検出したら、必要なデータをバックアップRAM領域に保存するための電力供給停止時処理を実行する。遊技制御処理において、CPU33は、まず、スイッチ回路58を介して、ゲートスイッチ12a、始動口スイッチ7a、カウントスイッチ23および入賞口スイッチ16a等のスイッチの検出信号を入力し、それらの状態判定を行う(スイッチ処理:ステップS21)。
【0059】
次に、遊技制御に用いられる大当り判定用の乱数等の各判定用乱数を生成するための各カウンタのカウント値を更新する処理を行う(ステップS23)。CPU33は、さらに、表示用乱数を生成するためのカウンタのカウント値を更新する処理を行う(ステップS24)。
【0060】
この例では、大当りを発生させるか否かの決定に用いられる大当り判定用乱数、特別図柄の左中右のはずれ図柄の決定に用いられるはずれ図柄決定用乱数、大当りを発生させる際の特別図柄の組合せを決定する際に用いられる大当り図柄決定用乱数、特別図柄の変動パターンの決定に用いられる変動パターン決定用乱数、普通図柄にもとづく当りを発生させるか否かの決定に用いられる普通図柄当り判定用乱数、各乱数の初期値の決定に用いられる初期値決定用乱数等の各種の乱数が用意されている。
【0061】
ステップS23では、CPU33は、大当り判定用乱数、大当り図柄決定用乱数、および普通図柄当り判定用乱数を生成するためのカウンタのカウントアップ(1加算)を行う。すなわち、それらが判定用乱数であり、それら以外の乱数が表示用乱数または初期値用乱数である。
【0062】
さらに、CPU33は、特別図柄プロセス処理を行う(ステップS25)。特別図柄プロセス制御では、遊技状態に応じてパチンコ遊技機1を所定の順序で制御するための特別図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、特別図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。また、普通図柄プロセス処理を行う(ステップS26)。普通図柄プロセス処理では、普通図柄表示装置14の表示状態を所定の順序で制御するための普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、普通図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。
【0063】
次いで、CPU33は、特別図柄に関する演出制御コマンドをRAM55の所定の領域に設定して演出制御コマンドを送出する処理を行う(特別図柄コマンド制御処理:ステップS27)。また、普通図柄に関する演出制御コマンドをRAM32の所定の領域に設定して演出制御コマンドを送出する処理を行う(普通図柄コマンド制御処理:ステップS28)。
【0064】
さらに、CPU33は、例えば、ホール管理用コンピュータに供給される大当り情報、始動情報、確率変動情報等のデータを出力する情報出力処理を行う(ステップS29)。
【0065】
また、CPU33は、所定の条件が成立したときにソレノイド回路に駆動指令を行う(ソレノイド出力処理:ステップS30)。可変入賞球装置9または開閉板11を開状態または閉状態としたり、大入賞口10内の遊技球通路を切り替えたりするために、主基板30が備えるソレノイド回路は、駆動指令に応じてソレノイド9a,11a,12aを駆動する。
【0066】
そして、CPU33は、入賞口スイッチ16a,17a,18a,19aの検出信号にもとづく賞球個数の設定等を行う賞球処理を実行する(ステップS31)。具体的には、入賞口スイッチ16a,17a,18a,19aのいずれかがオンしたことにもとづく入賞検出に応じて、払出制御基板40に賞球個数を示す払出制御コマンドを出力する。払出制御基板40に搭載されている払出制御用CPUは、賞球個数を示す払出制御コマンドに応じて球払出装置を駆動する。その後、割込み許可状態に設定する(ステップS32)。
【0067】
以上の制御によって、この実施の形態では、遊技制御処理は2ms毎に起動されることになる。なお、この実施の形態では、タイマ割込み処理で遊技制御処理が実行されているが、タイマ割込み処理では例えば、割込が発生したことを示すフラグのセットのみがなされ、遊技制御処理はメイン処理において実行されるようにしてもよい。
【0068】
この実施の形態では、左図柄、中図柄および右図柄として、それぞれ「1」〜「12」の図柄が、可変表示装置6において可変表示(変動)される。「1」〜「12」の図柄には、図柄番号0〜11の図柄番号が付されている。また、可変表示装置6における最終停止図柄(確定図柄)がそろった場合に大当りが発生する。そして、奇数の図柄でそろった場合に、大当りが発生する確率が向上した状態である高確率状態(確変状態)に変化する。
【0069】
図7は、CPU33が実行する特別図柄プロセス処理のプログラムの一例を示すフローチャートである。図7に示す特別図柄プロセス処理は、図6のフローチャートにおけるステップS25の具体的な処理である。CPU33は、特別図柄プロセス処理を行う際に、変動短縮タイマ減算処理(ステップS310)および入賞確認処理(ステップS311)を行った後に、内部状態に応じて、ステップS301〜S309のうちのいずれかの処理を行う。変動短縮タイマは、特別図柄の変動時間が短縮される場合に、変動時間を設定するためのタイマである。
【0070】
入賞確認処理(ステップS311):始動入賞口7に打球入賞して始動口スイッチ7aがオンするのを待つ。始動口スイッチ7aがオンすると、始動入賞記憶数が満タン(この実施の形態での最大値である4に達している状態)でなければ、始動入賞記憶数を1加算するとともに、大当り決定用乱数等の各乱数を抽出する。そして、それらを始動入賞記憶数の値に対応した乱数値格納エリアに格納する。また、加算した後の始動入賞記憶数を指定する始動入賞記憶指定のコマンドを送信するための処理を行う。
【0071】
特別図柄通常処理(ステップS301):特別図柄の可変表示を開始できる状態(特別図柄プロセスフラグの値がステップS301を示す値となっている場合)になるのを待つ。なお、特別図柄プロセスフラグの値がステップS301を示す値となっている場合とは、可変表示装置6において図柄の変動がなされておらず、かつ、大当り遊技中でもない場合である。特別図柄の可変表示が開始できる状態になると、始動入賞記憶数を確認する。始動入賞記憶数が0でなければ、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS302に移行するように更新する。
【0072】
停止図柄設定処理(ステップS302):始動入賞記憶数=1に対応する乱数値格納エリアに格納されている値を読み出すとともに、始動入賞記憶数の値を1減らし、かつ、各乱数値格納エリアの値をシフトする。すなわち、始動入賞記憶数=n(n=2,3,4)に対応する乱数値格納エリアに格納されている各値を、始動入賞記憶数=n−1に対応する乱数値格納エリアに格納する。次いで、始動入賞記憶数=1に対応する乱数値格納エリアに格納されている値(大当り判定用乱数の値等)にもとづいて、大当り、はずれ、リーチとするか等を判定し、その判定結果や可変表示開始時の制御状態等にもとづいて、左中右図柄の停止図柄を決定する。処理を終えると、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS303に移行するように更新する。
【0073】
変動パターン設定処理(ステップS303):停止図柄設定処理にて決定された停止図柄や変動パターン決定用乱数の値にもとづいて、図柄の変動パターンを決定する。処理を終えると、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS304に移行するように更新する。
【0074】
全図柄変動処理(ステップS304):可変表示装置6において全図柄が変動開始されるように制御する。このとき、演出制御基板100に対して、左中右最終停止図柄と変動態様(変動パターン)を指令する情報(演出制御コマンド)とが送信される。具体的には、遊技制御手段は、可変表示を開始させるときに、変動パターン指定の演出制御コマンドを送信し、続いて、左図柄指定、中図柄指定、右図柄指定の演出制御コマンドを送信する。処理を終えると、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS305に移行するように更新する。
【0075】
全図柄停止処理(ステップS305):所定時間(ステップS304でタイマにセットされる値に応じた時間)が経過すると、左右中図柄を最終停止(確定)させるために全図柄の停止を指示する演出制御コマンドを送信する。この演出制御コマンドの受信にもとづいて、可変表示装置6において表示される全図柄が停止される。そして、遊技制御手段は、停止図柄が大当り図柄の組合せである場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS306に移行するように更新する。そうでない場合には、内部状態をステップS301に移行するように更新する。
【0076】
大入賞口開放前処理(ステップS306):大入賞口を開放する制御を開始する。具体的には、カウンタやフラグを初期化するとともに、大入賞口扉ソレノイド11aを駆動して大入賞口を開放する。また、プロセスタイマによって大入賞口開放中処理の実行時間を設定し、大当りフラグ(大当り中であることを示すフラグ)のセットを行う。処理を終えると、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS307に移行するように更新する。
【0077】
大入賞口開放中処理(ステップS307):大入賞口ラウンド表示の演出制御コマンドデータを演出制御基板100に送出する制御や大入賞口の閉成条件の成立を確認する処理等を行う。最終的な大入賞口の閉成条件が成立したら、内部状態をステップS308に移行するように更新する。
【0078】
特定領域有効時間処理(ステップS308):特定領域スイッチ22の通過の有無を監視して、大当り遊技状態継続条件の成立を確認する処理を行う。大当り遊技状態継続の条件が成立し、かつ、まだ残りラウンドがある場合には、内部状態をステップS306に移行するように更新する。また、所定の有効時間内に大当り遊技状態継続条件が成立しなかった場合、または、全てのラウンドを終えた場合には、内部状態をステップS309に移行するように更新する。
【0079】
大当り終了処理(ステップS309):大当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知するための表示を指示する演出制御コマンドの送信を行う。その表示期間が終了したら、内部状態をステップS301に移行するように更新する。
【0080】
この実施の形態では、遊技制御手段から各電気部品制御手段に対する指示等の情報伝達は、制御コマンドによって行われる。制御コマンドは、例えば、2バイト構成であり、1バイト目はMODE(コマンドの分類)を表し、2バイト目はEXT(コマンドの種類)を表す。演出制御基板100に搭載されている演出制御手段は、INT信号(取込信号)が立ち上がったことを検知して、割込み処理によって1バイトのデータ(MODEデータ)の取り込み処理を開始し、その後の割込み処理によって1バイトのデータ(EXTデータ)の取り込み処理を開始する。
【0081】
次に、演出制御手段(プログラムに従って動作する演出制御用CPU101)の動作を説明する。図8は、演出制御用CPU101が実行するメイン処理を示すフローチャートである。メイン処理では、まず、RAM領域のクリアや各種初期値の設定、また演出制御の起動間隔を決めるための2msタイマの初期設定等を行うための初期化処理が行われる(ステップS701)。その後、演出制御用CPU101は、タイマ割込みフラグの監視(ステップS702)の確認を行うループ処理に移行する。タイマ割込みが発生すると、演出制御用CPU101は、割込み処理内でタイマ割込みフラグをセットする。メイン処理において、タイマ割込みフラグがセットされていたら、演出制御用CPU101は、そのフラグをクリアし(ステップS703)、以下の演出制御処理を実行する。
【0082】
この実施の形態では、タイマ割込みは2ms毎にかかる。すなわち、演出制御処理は、2ms毎に起動される。また、この実施の形態では、タイマ割込み処理ではフラグセットのみがなされ、具体的な演出制御処理はメイン処理において実行されるが、タイマ割込み処理で演出制御処理を実行してもよい。
【0083】
演出制御処理において、演出制御用CPU101は、まず、受信した演出制御コマンドを解析する(コマンド解析実行処理:ステップS704)。次いで演出制御用CPU101は、演出制御プロセス処理を行う(ステップS705)。演出制御プロセス処理では、可変表示装置6の表示状態を管理する。そして、演出制御基板100で用いられる各種の乱数カウンタを更新する処理を実行する(ステップS706)。さらに、演出制御用CPU101は、演出用電気部品として可動部材が設けられている場合には、可動部材を駆動するためのソレノイドを駆動する制御を行う(ステップS707)。その後、ステップS702のタイマ割込みフラグの確認を行う処理に戻る。
【0084】
次に、主基板30からの演出制御コマンド受信処理について説明する。主基板30からの演出制御用のINT信号は演出制御用CPU101の割込端子に入力されている。例えば、主基板30からのINT信号がオン状態になると、演出制御用CPU101において割込がかかる。そして、演出制御用CPU101は、割込処理において演出制御コマンドの受信処理を実行する。演出制御コマンドの受信処理において、演出制御用CPU101は、受信した演出制御コマンドデータを、コマンド受信個数カウンタが示す受信コマンドバッファに格納する。なお、コマンド受信バッファは、複数の受信コマンドを格納可能であり、例えば12バイト構成である。
【0085】
図9は、コマンド解析処理(ステップS704)の具体例を示すフローチャートである。主基板30から受信された演出制御コマンドは受信コマンドバッファに格納されるが、コマンド解析処理では、演出制御用CPU101は、コマンド受信バッファに格納されているコマンドの内容を確認する。
【0086】
コマンド解析処理において、演出制御用CPU101は、まず、コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されているか否か確認する(ステップS611)。格納されているか否かは、コマンド受信個数カウンタの値と読出ポインタとを比較することによって判定される。両者が一致している場合が、受信コマンドが格納されていない場合である。コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されている場合には、演出制御用CPU101は、コマンド受信バッファから受信コマンドを読み出す(ステップS612)。なお、読み出したら読出ポインタの値を+1しておく。
【0087】
受信した演出制御コマンドが特別図柄左指定の演出制御コマンドであれば(ステップS613)、演出制御用CPU101は、演出制御コマンドで示される左図柄を示すデータを、RAMにおける左図柄格納領域に格納する(ステップS614)。また、特別図柄中指定の演出制御コマンドであれば(ステップS616)、演出制御用CPU101は、演出制御コマンドで示される中図柄を示すデータを、RAMにおける中図柄格納領域に格納する(ステップS617)。そして、特別図柄右指定の演出制御コマンドであれば(ステップS618)、演出制御用CPU101は、演出制御コマンドで示される右図柄を示すデータを、RAMにおける右図柄格納領域に格納する(ステップS619)。
【0088】
また、受信した演出制御コマンドが変動パターン指定の演出制御コマンドであれば(ステップS621)、演出制御用CPU101は、そのコマンドのEXTデータを変動パターンデータ格納領域に格納し(ステップS622)、変動パターン受信フラグをセットする(ステップS623)。変動パターン指定の演出制御コマンドのMODEデータには変動パターン指定を示すデータが設定され、EXTデータには具体的な変動パターンの種類を示すデータが設定される。
【0089】
そして、ステップS612で読み出した受信コマンドがその他の演出制御コマンドである場合には、受信コマンドに対応するフラグをセットする(ステップS624)。
【0090】
図10は、GCL81に内蔵されているレジスタの一例を示す説明図である。図10に示すレジスタは、描画制御部91に設けられている。また、演出制御用CPU101は、CPUI/F92およびCGバスを介して、レジスタにデータを書き込んだり、レジスタの内容を確認することができる。
【0091】
図10に示す例では、実行指示レジスタは、描画制御部91に対するVRAM84への描画実行指示(VRAM84の描画領域外に設定されているキャラクタ等のソースデータを描画領域に展開する指示)、データ転送指示(CGROM83からVRAM84の描画領域外にキャラクタ等のソースデータを転送する指示)、および復号の実行指示(CGROM83に格納されている符号化されているムービーデータを復号する指示)を設定するために用いられる。例えば、8ビットの実行指示レジスタのうちの3ビットが、描画実行指示、データ転送指示および復号の実行指示に割り当てられ、いずれかのビットが「1」になると、描画制御部91または動画伸張部89が、指示された動作を実行する。
【0092】
描画水平座標レジスタおよび描画垂直座標レジスタは、演出制御用CPU101が、VRAM84における描画領域の左上の水平座標(X座標)および垂直座標(Y座標)を指定するために用いられる。水平サイズレジスタおよび垂直サイズレジスタは、描画領域の水平方向および垂直方向のサイズを指定するために用いられる。
【0093】
部品画像情報先頭アドレスレジスタは、VRAM84の描画領域外から描画領域に展開されるキャラクタ等の部品画像に関する情報(部品画像情報)の格納領域の先頭アドレスを指定するために用いられる。また、セル情報先頭アドレスレジスタは、VRAM84の描画領域外から描画領域に展開されるキャラクタ等に関する情報の詳細情報(セル情報)の格納領域の先頭アドレスを指定するために用いられる。なお、部品画像情報およびセル情報そのものは、演出制御用CPU101によって、描画制御レジスタ95に設定される。従って、部品画像情報先頭アドレスレジスタおよびセル情報先頭アドレスレジスタに設定されるアドレスは、描画制御レジスタ95におけるアドレスを示す。
【0094】
CGROMアドレスレジスタは、VRAM84の描画領域外に転送されるキャラクタ等のデータのCGROM83における格納領域の先頭アドレスを指定するために用いられる。
【0095】
VRAM水平座標レジスタおよびVRAM垂直座標レジスタは、CGROM83から転送されるキャラクタ等のソースデータのVRAM84における展開領域84b,84c(図15参照)の水平座標および垂直座標を指定するために用いられる。VRAM水平サイズレジスタおよびVRAM垂直サイズレジスタは、CGROM83から転送されるキャラクタ等のソースデータのVRAM84における展開領域84b,84c(図15参照)の水平サイズおよび垂直サイズを指定するために用いられる。
【0096】
映像データ転送モードレジスタは、CGROM83から転送されるムービーデータを復号した後、VRAM84の描画領域外にどのように展開するのかを指定するために用いられる。映像データ転送モードとして、例えば、ストリーム(一連の動画像を構成する各フレーム画像の集まり)における全てのフレーム画像をVRAM84に展開するモードや、ストリームのうちの所定数(例えば3つや4つ)のフレーム画像をVRAM84に展開するモードがある。
【0097】
表示ON/OFFレジスタは、表示のオンまたはオフを指定するために用いられる。表示ON/OFFレジスタの設定値がオン状態になると、描画制御部91は、VRAM84における表示領域に展開されている画像データにもとづく画像信号を可変表示装置6に出力するように表示信号制御部87に指示する。表示領域レジスタは、VRAM84に確保されている2つの表示領域のうちのいずれの画像データにもとづく画像信号が可変表示装置6に出力されるのかを指定するためのレジスタである。なお、演出制御用CPU101は、表示領域レジスタにいずれかの表示領域を示すデータをセットすることによって、現在の表示領域(その時点で、その中の画像データにもとづく画像信号が可変表示装置6に出力される方の表示領域)を設定するとともに、表示領域レジスタの内容によって、現在の表示領域がいずれの表示領域であるのかを知ることができる。
【0098】
図11は、部品画像情報およびセル情報の構成例を示す説明図である。部品画像情報は、部品画像がVRAM84の描画領域外から描画領域に展開される場合に用いられる大まかな情報である。また、セル情報は、部品画像がVRAM84の描画領域外から描画領域に展開される場合に用いられる詳細な情報である。1つの部品画像について1つの部品画像情報が対応する。また、1つの部品画像情報には、1つ以上のセル情報が対応する。従って、複数の部品画像をVRAM84の描画領域外から描画領域に展開したい場合には、演出制御用CPU101は、複数の部品画像情報と各部品画像情報に対応するセル情報を、描画制御レジスタ95に設定し、図10に示された実行指示レジスタに、VRAM84への描画を示すデータをセットする。なお、図11では、1番目の部品画像情報に対応するセル情報のみが示されている。
【0099】
図12は、部品画像情報の構成例を示す説明図である。図12に示す例では、後続情報(例えば、1番目の部品画像情報に対する2番目の部品画像情報)があるか否かを示す後続情報有無の情報、部品画像を描画する際に用いるパレット番号を示す情報、拡大縮小率を示す情報、VRAM84の描画領域の水平座標を示す情報、およびVRAM84の描画領域の垂直座標を示す情報が、部品画像情報に含まれている。
【0100】
図13は、セル情報の構成例を示す説明図である。図13に示す例では、後続情報(例えば、1番目のセル情報に対する2番目のセル情報)があるか否かを示す後続情報有無の情報、描画モード(通常モード、回転モードまたはパースペクティブ変形モード)を示す情報、部品画像の色数を示す色数情報、半透明処理指示等の画素間演算情報、描画モードとして回転が指定された場合に有効である回転角度を示す情報、描画モードとしてパースペクティブ変形が指定された場合に有効であるパースペクティブ変形時の各座標値(VX0,VX1,VX2,VX3,VW0,VW1,VY)を示す情報、パースペクティブ変形時の元の部品画像(VRAM84の描画領域外に展開されている部品画像)の各頂点と変形後の各頂点の座標との関係を示す情報、元の部品画像のVRAM84における水平座標(元水平座標),垂直座標(元垂直座標),水平サイズ(元水平サイズ),垂直サイズ(元垂直サイズ)を示す情報、および部品画像のVRAM84における描画領域における水平座標(展開先水平座標),垂直座標(展開先垂直座標)を示す情報が、セル情報に含まれている。
【0101】
図14は、部品画像をVRAM84の描画領域外から描画領域に展開する場合の展開の仕方の一例を示す説明図である。この例では、描画モードとして、回転もパースペクティブ変形もなされない通常モードが指定された場合の例である。図14に示すように、VRAM84における元水平座標、元垂直座標、元水平サイズおよび元垂直サイズで特定される領域の部品画像が、展開先水平座標および展開先垂直座標で特定される位置に展開される。なお、展開とは、画像データを、VRAM84の指定された位置に書き込むことであり、描画とも呼ぶ。また、部品画像をVRAM84の描画領域外から描画領域に展開するということは、具体的には、VRAM84の描画領域外に格納されている部品画像のソースデータを、描画領域に書き込むことである。ソースデータはビットマップデータであり、符号化されている部品画像のデータについても、復号された後にソースデータとしてVRAM84の描画領域外に格納されている。
【0102】
図15は、VRAMの使用方法の一例を示す説明図である。図15に示すように、VRAM84には、可変表示装置6の画面に相当する2つの領域(領域0,1)が確保されている。領域0,1を仮想領域またはフレームバッファと呼ぶことがある。領域0,1には、所定のタイミング(例えば遊技機への電源投入時や可変表示の開始時等)において、可変表示装置6に表示される背景画像(背景画像も部品画像の一つである。)に相当する画像データが展開される。また、適宜、キャラクタや識別情報などの部品画像が、仮想領域から展開される。そして、領域0に部品画像が展開されているときには領域1の画像データにもとづく画像信号が可変表示装置6に出力され、領域1に部品画像が展開されているときには領域0の画像データにもとづく画像信号が可変表示装置6に出力され。領域0に部品画像が展開されているときには領域0が描画領域であり、領域1に部品画像が展開されているときには領域1が描画領域である。また、領域0から画像データが読み出されその画像データにもとづく画像信号が可変表示装置6に出力されているときには領域0が表示領域であり、領域1から画像データが読み出されその画像データにもとづく画像信号が可変表示装置6に出力されているときには領域1が表示領域である。このように、領域0,1は、ダブルバッファとして用いられる。
【0103】
VRAM84における領域0,1以外の領域には、部品画像のVRAM84の領域外の展開領域(CGROMからの転送先領域)84b,84cが確保されている。図15において、展開領域84bは部品画像としてのスプライト画像の転送先領域であり、展開領域84cは部品画像としてのムービー画像の転送先領域である。転送先領域84b,84cには、その時点で使用される可能性が高い、すなわちVRAM84の描画領域に描画される可能性が高い(描画されるものを含む)部品画像(具体的には部品画像のソースデータ)が格納される。
【0104】
図16は、描画領域(画像データが読み出されるときには表示領域)に部品画像としてのスプライト画像41〜46が展開されている例を示す説明図である。スプライト画像41〜45は識別情報(図柄)であり、スプライト画像46はキャラクタである。図16に示すように、部品画像が描画領域内と描画領域外にまたがって展開される場合がある。この実施の形態では、描画領域内と描画領域外にまたがって展開されることも、描画領域内に展開されるという。しかし、読み出される画像データは、あくまでも描画領域内の画像データである。
【0105】
図17(A)は、描画領域(画像データが読み出されるときには表示領域)に部品画像としてのスプライト画像41,43およびムービー画像47が展開されている例を示す説明図である。図17に示す例では、ムービー画像47を展開する領域に、図17(B)に示すような変動する動画像が表示されることによって中図柄の変動(可変表示)が実現されている。
【0106】
図18は、図8に示されたメイン処理における演出制御プロセス処理(ステップS705)を示すフローチャートである。演出制御プロセス処理では、表示制御プロセスフラグの値に応じてステップS800〜S806のうちのいずれかの処理が行われる。各処理において、以下のような処理が実行される。
【0107】
変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800):変動時間を特定可能な演出制御コマンド(変動パターンコマンド)を受信したか否か確認する。具体的には、変動パターンコマンドが受信されたことを示すフラグ(変動パターン受信フラグ)がセットされたか否か確認する。変動パターン受信フラグは、コマンド解析処理にて、変動パターン指定の演出制御コマンドが受信されたことが確認された場合にセットされる。変動パターン受信フラグがセットされていれば、表示制御プロセスフラグの値をリーチ予告処理に対応した値にする。
【0108】
リーチ予告処理(ステップS801):リーチ予告演出を行うか否か、および、リーチ予告を行うことに決定した場合におけるリーチ予告演出の内容を決定する。決定したら、表示制御プロセスフラグの値を全図柄変動開始処理に対応した値にする。
【0109】
全図柄変動開始処理(ステップS802):左中右図柄の変動が開始されるように制御する。具体的には、変動パターンに応じたプロセスデータを選択し、選択したプロセスデータ中のデータを指し示すためのプロセスデータポインタを初期化する(0にする)。また、プロセスデータポインタが示すプロセスタイマ設定値を、RAM103に確保されているプロセスタイマに設定する。さらに、選択したプロセスデータにおいて、プロセスデータポインタが示すプロセスタイマ設定値の次に設定されている表示制御実行データ1の内容に応じて可変表示装置6において表示がなされるように制御するとともに、その次に設定されているランプ制御実行データ1の内容に応じてランプ・LED24の点灯・消灯の状態を設定し、さらにその次に設定されている音制御実行データ1の内容に応じてスピーカ20L,20Rから音出力がなされるように制御する。そして、プロセスデータ有効フラグ(プロセスデータにもとづく演出制御を行っていることを示すフラグ)をセットした後、表示制御プロセスフラグの値を図柄変動中処理に対応した値にする。なお、演出制御用CPU101は、プロセスデータにもとづく演出制御を行う必要がなくなったとき(例えば大当り遊技が終了したときなど)に、プロセスデータ有効フラグをリセットする。
【0110】
図柄変動中処理(ステップS803):変動時間の終了を監視する。また、左右図柄の停止制御を行う。処理を終えると、表示制御プロセスフラグの値を全図柄停止待ち処理に対応した値にする。
【0111】
全図柄停止待ち設定処理(ステップS804):変動時間の終了時に、全図柄停止を指示する演出制御コマンドを受信していたら、図柄の変動を停止し停止図柄(確定図柄)を表示する制御を行う。そして、大当り表示態様とする場合には表示制御プロセスフラグの値を大当り表示処理に対応した値にし、はずれとする場合には表示制御プロセスフラグの値を変動パターンコマンド受信待ち処理に対応した値にする。
【0112】
大当り表示処理(ステップS805):変動時間の終了後、確変大当り表示または通常大当り表示の制御を行う。表示期間が終了すると、表示制御プロセスフラグの値を大当り遊技中処理に対応した値にする。
【0113】
大当り遊技中処理(ステップS806):大当り遊技中の制御を行う。例えば、大入賞口開放前表示や大入賞口開放時表示の演出制御コマンドを受信したら、ラウンド数の表示制御等を行う。大当り遊技中の制御を終えると、表示制御プロセスフラグの値を変動パターンコマンド受信待ち処理に対応した値にする。
【0114】
図19は、プロセスデータの一構成例を示す説明図である。プロセスデータは、プロセスタイマ設定値と演出制御実行テーブルの組合せが複数集まったデータで構成されている。各演出制御実行テーブルには、それぞれ、可変表示装置6の表示画面における表示演出の内容を示すデータが設定されている表示制御実行データと、ランプ・LED等による演出内容を示すデータが設定されているランプ制御実行データと、スピーカ27等の音声出力制御の内容を示すデータが設定されている音制御実行データとが含まれている。また、プロセスタイマ設定値には、直後に続く表示制御実行データ、ランプ制御実行データおよび音制御実行データにもとづく演出制御がなされる時間を示すデータが設定されている。演出制御用CPU101は、プロセスデータを参照し、プロセスタイマ設定値に設定されている時間だけ、直後に続く表示制御実行データ、ランプ制御実行データおよび音制御実行データに設定されている演出内容によって図柄を変動表示させたり、発光体を点灯/消灯させたり、スピーカ27から音声出力させたりする制御を行う。表示制御実行データ、ランプ制御実行データおよび音制御実行データには、例えば、VRAM84への描画指示、ランプ・LED24の発光パターン、スピーカ20L,20Rからの音出力パターンを示すデータが設定される。
【0115】
この例では、可変表示装置6に表示される画像のフレーム周波数が60Hzであるものとする。このため、図19に例示されたプロセスデータにおけるプロセスタイマ設定値には、16.7msの倍数の値が設定される。すなわち、演出制御用CPU101は、16.7msを単位として、VRAM84への描画制御、ランプ・LED24の発光パターンの切替制御(オンさせたりオフさせたりする制御)、スピーカ20L,20Rからの音出力制御を実行する。なお、可変表示装置6に表示される画像のフレーム周波数が30Hzである場合には、33.3msの倍数の値がプロセスタイマ設定値として設定される。
【0116】
図19に示すプロセスデータは、演出制御基板100におけるROMに格納されている。全図柄変動開始処理(ステップS802)において、使用テーブルとして選択されたプロセスデータにもとづく可変表示装置6、ランプ・LED24およびスピーカ20L,20Rの制御が開始され、Vブランク割込において、制御実行データに応じた制御が順次実行される。なお、プロセスデータは、各変動パターンのそれぞれに応じて用意されている。
【0117】
図20、図21は、演出制御用CPU101が、GCL81からのVブランク割込に応じて実行するVブランク割込処理を示すフローチャートである。Vブランク割込は、可変表示装置6に供給される垂直同期信号の周期と同周期でGCL81が発生する割込である。この例では、可変表示装置6の画面変更周波数(フレーム周波数)が60Hzであるため、Vブランク割込の発生周期は16.7msである。なお、フレーム周波数が30Hzである場合には、Vブランク割込の発生周期は33.3msとなる。
【0118】
Vブランク割込処理において、演出制御用CPU101は、表示領域レジスタ(図10参照)のデータを参照して現在の表示領域が領域0であるのか領域1であるのかを確認する(ステップS201)。現在の表示領域が領域0であれば、表示領域レジスタに領域1を示すデータを設定して表示領域を領域1にする(ステップS202)。現在の表示領域が領域1であれば、表示領域レジスタに領域0を示すデータを設定して表示領域を領域0にする(ステップS203)。
【0119】
次いで、必要な部品画像としてのスプライト画像がVRAM84の展開領域(図15に示す描画領域外の転送先領域)84bにあるか否か判定し(ステップS204)、なければ、必要なスプライト画像のソースデータをCGROM83からVRAM84の展開領域84bに転送するための制御を実行する(ステップS205)。なお、必要なスプライト画像とは、ステップS220の処理で扱うスプライト画像である。また、ステップS205では、具体的には、図10に示されたCGROMアドレスレジスタに、スプライト画像の画像データのCGROM83における格納アドレスを設定し、VRAM水平座標レジスタ、VRAM垂直座標レジスタ、VRAM水平サイズレジスタおよびVRAM垂直サイズレジスタに、VRAM84における部品画像としてのスプライト画像のソースデータの転送先に関する情報を設定し、実行指示レジスタに、データ転送指示を示す情報を設定する。
【0120】
また、演出制御用CPU101は、実行確認フラグがオン状態であれば(ステップS206)、必要な部品画像としてのムービー画像がVRAM84の展開領域(図15に示す描画領域外の転送先領域)84cにあるか否か判定し(ステップS207)、なければ、必要なムービー画像のソースデータをCGROM83からVRAM84の展開領域84cに転送するための制御を実行する(ステップS208)。そして、実行確認フラグのオン/オフ状態の切替を行う(ステップS209)。なお、必要なムービー画像とは、ステップS217〜ステップS220の処理で扱うムービー画像である。また、ステップS208では、具体的には、図10に示されたCGROMアドレスレジスタに、ムービー画像の画像データのCGROM83における格納アドレスを設定し、VRAM水平座標レジスタ、VRAM垂直座標レジスタ、VRAM水平サイズレジスタおよびVRAM垂直サイズレジスタに、VRAM84におけるムービー画像のソースデータの転送先に関する情報を設定し、実行指示レジスタに、復号の実行指示(復号化済データのデータ転送の実行指示を含む)を示す情報を設定する。
【0121】
実行確認フラグは、ムービー画像のデータ転送指示を実行するか否かを判定するためのフラグであり、例えば演出制御基板100が備えるRAM103に備えられている。この例では、Vブランク割込処理が実行される毎に実行確認フラグのオン/オフが切り替えられる。従って、ムービー画像のデータ転送指示は、Vブランク割込処理において一回おきに実行される。すなわち、スプライト画像とムービー画像とが含まれている画像を可変表示装置6に表示する制御が実行されているときには、必要な部品画像が既に展開領域84b,84cに格納されている場合を除き、スプライト画像のデータ転送指示が16.7ms毎に実行され、ムービー画像のデータ転送指示が33.3ms毎に実行されることになる。なお、実行確認フラグは、ムービー画像による一連の動画を表示する制御が終了する毎に、初期状態(本例では「オン状態」)とされる。
【0122】
GCL81における描画制御部91は、実行指示レジスタにデータ転送を示す情報が設定されたことを認識したら、CGROMアドレスレジスタに設定されているCGROM83のアドレスから画像データを読み出し、読み出した画像データを、VRAM水平座標レジスタ、VRAM垂直座標レジスタ、VRAM水平サイズレジスタおよびVRAM垂直サイズレジスタに設定されている情報で特定されるVRAM84の展開領域84b,84cに格納する。
【0123】
次に、演出制御用CPU101は、プロセスデータ有効フラグ(プロセスデータにもとづく演出制御を行っていることを示すフラグ)がセットされている場合には、(ステップS210)、プロセスタイマの値を−1する(ステップS211)。プロセスタイマの値が0になったら(ステップS212)、プロセスデータポインタの値を+4する(ステップS213)。従って、プロセスデータポインタは、次のプロセスタイマ設定値を指し示す(図19参照)。演出制御用CPU101は、プロセスデータポインタが指す領域(プロセスタイマ設定値が設定されている領域)の次に領域に設定されている表示制御実行データの内容をロードする(ステップS214)。なお、表示制御実行データの領域には、具体的な表示制御内容を示すデータが設定されていてもよいが、具体的な表示制御内容を示すデータが設定されているROM領域のアドレスが設定されていてもよい。
【0124】
表示制御実行データとして、部品画像の描画すなわちVRAM84の描画領域への展開を指示するデータが設定されていた場合には(ステップS215)、演出制御用CPU101は、その部品画像がムービー画像であれば(ステップS216のY)、実行確認フラグがオフ状態であるときは(ステップS217のY)、そのムービー画像に関する部品画像情報(図12参照)およびセル情報(図13参照)を描画制御レジスタ95に設定し、さらに、実行指示レジスタ(図10参照)に、VRAM84の描画領域への描画を指示する情報を設定する(ステップS218a)。実行確認フラグがオン状態であるときは(ステップS217のN)、前回のVブランク割込処理(具体的には、ステップS802の全図柄変動開始処理におけるステップS218aと同様の処理、あるいはVブランク割込処理におけるステップS218a)にて設定した部品画像情報(図12参照)およびセル情報(図13参照)を描画制御レジスタ95に設定し、さらに、実行指示レジスタ(図10参照)に、VRAM84の描画領域への描画を指示する情報を設定する(ステップS218b)。
【0125】
また、スプライト画像についてVRAM84の描画領域への展開を指示するデータが設定されていた場合には(ステップS219のY)、演出制御用CPU101は、そのスプライト画像に関する部品画像情報(図12参照)およびセル情報(図13参照)を描画制御レジスタ95に設定し、さらに、実行指示レジスタ(図10参照)に、VRAM84への描画を指示する情報を設定する(ステップS220)。そして、プロセスデータポインタが指しているプロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定する(ステップS221)。
【0126】
以上のようにして、プロセスデータに設定されている表示制御実行データにもとづくVRAM84の描画領域への描画制御が実行される。この例では、Vブランク割込処理が実行される毎に実行確認フラグのオン/オフが切り替えられる。従って、Vブランク割込処理においてステップS218aの処理とステップS218bの処理が交互に実行されることになり、VRAM84の描画領域へのムービー画像の描画制御については、同一の画像の描画制御が2回ずつ実行されることになる。すなわち、スプライト画像とムービー画像とが含まれている画像を可変表示装置6に表示する制御が実行されているときには、スプライト画像の表示切替が16.7ms毎に実行され、ムービー画像の表示切替が33.3ms毎に実行されることになる。なお、GCL81の表示信号制御部87は、VRAM84の表示領域の画像データにもとづいて画像信号を作成し、画像信号を可変表示装置6に出力して、可変表示装置6における画像表示を実現する。
【0127】
GCL81における描画制御部91は、実行指示レジスタにデータ転送を示す情報が設定されたことを認識したら、描画制御レジスタ95を参照し、部品画像情報およびセル情報として設定されている情報に従って、VRAM84の表示領域外に展開されている部品画像の画像データを、VRAM84の描画領域に展開する。その際に、セル情報として、画素間演算情報が設定されていたら、画像データの各画素について演算を行ってからVRAM84の描画領域に展開する。また、回転またはパースペクティブ変形の指示に関する情報が設定されていたら、セル情報における回転角度を示す情報やパースペクティブ変形に関する情報に従って、座標に関する演算を行った後にVRAM84の描画領域に展開する。
【0128】
なお、ステップS205、ステップ208、ステップS209、ステップS218aおよびステップS220の処理と同様の処理が、ステップS802の全図柄変動開始処理においても実行されている。また、Vブランク割込では、プロセスデータにおけるランプ制御実行データや音制御実行データにもとづくランプ・LED24の点滅状態に切替や、スピーカ20L,20Rからの音出力状態の切り替え制御も実行されるが、それらの制御は、図20、図21では記載省略されている。
【0129】
図22は、スプライト画像とムービー画像の切替タイミングの例を示す説明図である。この例では、Vブランク割込処理のステップS218aまたはステップS218bでの設定内容に応じてムービー画像の切替がなされ、ステップS220での設定内容に応じてスプライト画像の切替がなされる。上述したように、この例では、Vブランク割込処理においてステップS218aの処理とステップS218bの処理が交互に実行されるので、VRAM84の描画領域へのムービー画像の描画制御については、同一の画像の描画制御が2回ずつ実行されることになる。すなわち、スプライト画像とムービー画像とが含まれている画像を可変表示装置6に表示する制御が実行されているときには、スプライト画像はフレーム周波数が60Hzとされ、ムービー画像はフレーム周波数が30Hzとされていることになる。よって、図22に示すように、スプライト画像(画像A,画像B,画像C・・・)の表示切替が16.7ms毎に実行され、ムービー画像(画像a,画像b,画像c・・・)の表示切替が33.3ms毎に実行される。
【0130】
図23は、スプライト画像とムービー画像とで生成された表示画像の表示状態の例を示す説明図である。スプライト画像とムービー画像とを含む表示画像による画像表示が開始すると、例えば図23(A)に示すように、山脈を示す背景画像を構成するムービー画像の前面側に星を示すスプライト画像が配された表示画像(合成画像)が可変表示装置6に表示される。図23(A)に示す表示画像が表示されたあと表示切替タイミング(16.7ms後)となったときに、図23(B)に示すように、図23(A)でのムービー画像と同一のムービー画像の前面側に表示位置が移動した星を示すスプライト画像が配された表示画像に、可変表示装置6の表示内容が切り替えられる。
【0131】
次いで、図23(B)に示す表示画像が表示されたあとの表示切替タイミングで、図23(C)に示すように、図23(B)とは視点が移動した山脈を表すムービー画像の前面側に表示位置がさらに移動した星を示すスプライト画像が配された表示画像に、可変表示装置6の表示内容が切り替えられる。そして、図23(C)に示す表示画像が表示されたあとの表示切替タイミングで、図23(D)に示すように、図23(C)でのムービー画像と同一のムービー画像の前面側に表示位置がさらに移動した星を示すスプライト画像が配された表示画像に、可変表示装置6の表示内容が切り替えられる。
【0132】
上記のように、この例では、表示画像を構成するスプライト画像が、表示切替タイミング毎に表示内容が毎回切り替えられ、表示画像を構成するムービー画像が、表示切替タイミングが2回到来する毎に表示内容が切り替えられる。
【0133】
図24は、CGROM83に記憶される部品画像の画像データのうち一連のムービーデータ(ストリーム)のデータ構成を示す説明図である。各ストリームは、最初のアドレスにファイルヘッダが設定され、続いて、各フレームのフレームヘッダと圧縮データとが順次設定された構成である。ストリームには、各フレーム画像1〜nのフレームヘッダと圧縮データとが画像1から順に設定される。
【0134】
なお、図24には、1つのストリームが例示されているが、実際には、CGROM83には、遊技機において実現される動画像の種類に応じた数のストリームが記憶されている。
【0135】
次に、図25の説明図を参照して圧縮データの復号の仕方について説明する。図25(A)に示すフレーム番号は、図25に示す各ストリームにおけるフレームの通し番号である(フレーム1〜N)。そして、各ストリームにおいてフレーム1〜Nの圧縮データは、図25(B)に示すような順で、Iフレーム、Bフレーム又はPフレームで構成されている。例えば、フレーム1はIフレームであり、フレーム2,3,5,6はBフレームであり、フレーム4,7はPフレームである。I,B,Pに付されている添え字は、それぞれのピクチャタイプでの通し番号である。
【0136】
上述したように、ストリームにはフレーム画像1〜nが画像1から順に格納されている(図25(C)参照)。例えば、ストリームにおける画像1はIフレームであり、画像2,3,5,6はBフレームであり、画像4,7はPフレームである。
【0137】
なお、ピクチャタイプの順は必ずしも図25(B)に示すようでなくてもよい。例えば、Bフレームを3つ続けたり、Bフレームを用いずIフレームとPフレームとによってストリームを構成してもよい。このように、圧縮動画像データのストリームは、一つの画面内符号化されたフレームのデータ(Iフレーム)と、動き補償のための前方向予測符号化された複数のフレームのデータ(Pフレーム)と、動き補償のための双方向符号化された複数のフレームのデータ(Bフレーム)とを単位とした圧縮データで構成されている。
【0138】
図26は、各フレームの復号の順序を説明するための説明図である。図中、▲1▼は、ストリームにおけるフレーム設定順(CGROM83における記憶順)を示す。動画伸張部89は、▲2▼で示すように、まず、他のフレームを参照せずに復号可能なIフレームを復号してフレーム1の画像データを得る。Bフレームは時間的に前のフレームと後のフレームとの双方を参照して復号されるので、動画伸張部89は、フレーム1の画像データが得られた段階ではBフレームを復号できない。従って、▲3▼で示すように、時間的に前のフレームを参照して復号されるPフレームを先に復号する。次いで、▲4▼で示すように、B,Bフレームを復号する(Bフレームについては図示せず)。同様に、▲5▼,▲6▼で示すように、Pフレーム、B、Bフレームの順に復号する(Bフレームについては図示せず)。従って、復号(デコード)の順序は、図26において、▲7▼で示されるようになる。
【0139】
動画伸張部89は、復号して得られた各フレームの画像データをVRAM84の描画領域外の領域に格納するのであるが、復号順に格納するのではなく、ストリームにおけるフレーム設定順と同じ順序(▲1▼で示す順序)で格納する、従って、VRAM84には、動画像を形成する各画像が時間的に古いものから新しいものに向かって順に設定される。
【0140】
演出制御用CPU101は、Vブランク割込処理において、必要な部品画像がムービー画像であると判断した場合には(ステップS207のY)、ステップS208において実行指示レジスタに復号の実行指示を示す情報を設定するのであるが、その際に、CGROMアドレスレジスタにCGROM83におけるストリームの先頭アドレスを設定する。また、VRAM水平座標レジスタおよびVRAM垂直座標レジスタに、ストリームにおける1番目の画像が展開される領域(描画領域外の領域)を設定する。
【0141】
GCL81における動画伸張部89は、CGROMアドレスレジスタに設定されている情報にもとづいてストリームの復号処理を実行するとともに、映像データ転送モードレジスタ(図10参照)に設定されている映像データ転送モードに従って、復号したフレーム画像をVRAM84の描画領域外の領域に展開する。
【0142】
次に、GCL81における描画制御部91が実行する描画処理を図27のフローチャートを参照して説明する。描画処理は、VRAM84における描画領域外の展開領域84b,84cに格納されている部品画像(スプライト画像またはムービー画像)をVRAM84の描画領域に展開する処理である。描画制御部91は、実行指示レジスタ(図10参照)にVRAM84への描画を指示する情報が設定されたことを確認すると描画処理を開始する。描画処理において、描画制御部91は、まず、セル情報(図13参照)から、部品画像の展開元領域(VRAM84における描画領域外において部品画像が展開されている領域)84b,84cのアドレスを読み出す(ステップS411)。部品画像の展開元領域84b,84cのアドレスは、具体的には、図13に示す部品画像のVRAM84における元水平座標および元垂直座標である。
【0143】
また、描画制御部91は、部品画像の描画領域のアドレスを読み出す(ステップS412)。部品画像の描画領域のアドレスは、具体的には、図13および図14に示すVRAMにおける展開先水平座標および垂直座標である。さらに、セル情報から描画モードの情報を読み出し、描画モードが回転モードを示している場合には、部品画像の展開元領域84b,84cの画像データが回転するような座標変換を行う(ステップS413,S414)。
【0144】
描画モードがパースペクティブ変形モードを示している場合には、部品画像の展開元領域84b,84cの画像データがパースペクティブ変形するような座標変換を行う(ステップS415,S416)。そして、座標変換後の画像データを、VRAMにおける部品画像の描画領域のアドレスで指定された領域に書き込む(ステップS417)。なお、描画モードが通常モードを示している場合には、部品画像の展開元領域84b,84cの画像データを、そのままVRAMにおける部品画像の描画領域のアドレスで指定された領域に書き込む。
【0145】
図28は、パースペクティブ変形を説明するための説明図である。元の部品画像が図28(A)に示すようである場合に、パースペクティブ変形された画像は、例えば、図28(B)に斜線で示す画像である。図28(A)に示す部品画像における各頂点a,b,c,dは、順に、図28(B)に示す画像において(a),(b),(c),(d)に対応する。
【0146】
演出制御用CPU101は、パースペクティブ変形の実行をGCL81に指示する際に、セル情報として、パースペクティブ変形時の各座標値(VX0,VX1,VX2,VX3,VW0,VW1,VY)を示す情報、パースペクティブ変形時の元の部品画像(VRAM84の描画領域外に展開されている部品画像)の各頂点と変形後の各頂点の座標との関係を示す情報を設定する。すなわち、第1の三角形(辺e,f,gからなる三角形)と第2の三角形(辺h,i,jからなる三角形)が、互いに頂点が他方の三角形の底辺に位置するように配置されるとともに互いの底辺が平行であるように配置されていることを想定し、第1の三角形と第2の三角形の高さを示すデータ(VYに相当)、第1の三角形の頂点からの垂線で分断される底辺(辺g)のそれぞれの長さを示すデータ(VX2,VX3に相当)、第2の三角形の頂点からの垂線で分断される底辺(辺j)のそれぞれの長さを示すデータ(VW0,VW1に相当)、および第1の三角形の頂点により分断される第2の三角形の底辺のそれぞれの長さを示すデータ(VX0,VX1に相当)を、GCL81に対して指定する。
【0147】
GCL81における描画制御部91は、元の部品画像の各頂点a,b,c,dとパースペクティブ変形後の部品画像の各頂点(a),(b),(c),(d)とが図28(A),(B)に示すように対応しているとすると、頂点aの座標を辺e,fの交点の座標に割り当て、頂点bの座標を辺i,fの交点の座標に割り当て、頂点cの座標を辺i,hの交点の座標に割り当て、頂点dの座標を辺e,hの交点の座標に割り当て、さらに、頂点a,b,c,dで形成される領域内の各画素が、頂点(a),(b),(c),(d)で形成される領域内に割り当てられるように、画素の座標変換を行う。その際、必要なら、画素の間引きおよび画素の増加(補間処理による画素増加)を行う。そして、座標変換後の各画素を、VRAM84の描画領域内の指定された領域に書き込む。
【0148】
なお、描画制御部91は、図28(A),(B)に示されたように、各頂点a,b,c,dを、順に、(a),(b),(c),(d)に対応させるだけでなく、変換前の各頂点a,b,c,dと変換後の各頂点(a),(b),(c),(d)とをずらして対応させることもできる。例えば、各頂点a,b,c,dを、順に、(c),(d),(a),(b)に対応させることもできる。そのように対応させた場合には、元の部品画像を180°回転させてパースペクティブ変形したような画像を得ることができる。なお、各頂点をどのように対応させるのかは、セル情報におけるパースペクティブ変形時の原部品画像と変更後の頂点の対応を示す情報(図13参照)によって、演出制御用CPU101からGCL81に対して指示することができる。
【0149】
以上のように、演出制御用CPU101は、識別情報などの部品画像(画像要素)を表示する際に変形態様としてパースペクティブ変形を用いる場合に、GCL81に対して、一部が重なるように配置される第1の三角形と第2の三角形(図28参照)に係るデータのみをパラメータとして指定すればよい。GCL81は、元の部品画像(原画像要素)の形状が第1の三角形と第2の三角形との重畳部分により形成される四辺形部分の形状に変形するように部品画像を表すデータ(原画像要素データ)を変換する処理を実行して、仮想表示領域(描画領域)における指示された展開位置に変換後の画像要素データを展開する。また、矩形の元の部品画像の各頂点a,b,c,dを、第1の三角形と第2の三角形との重畳部分により形成される四辺形部分のいずれの頂点(a),(b),(c),(d)に対応させるのかを示すデータをパラメータとして指示することができるので、パースペクティブ変形によって、より多彩な部品画像を生成することができる。よって、演出制御用CPU101が少しのデータからなるパラメータを生成するだけで、部品画像に多様な変形を施すことができ、演出制御用CPU101の負担を増大させることなく、多様な画像表示を実現することができる。また、演出制御用CPU101の負担を増大させないことから、フレーム周波数にもとづくGCL81の表示制御に遅れることなく、GCL81にVRAMの仮想領域に対する描画用のパラメータを指示することができ、その結果、表示画面において部品画像が滑らかに移動したり変動したりする状況を維持することができる。
【0150】
なお、パースペクティブ変形を用いると、図28(C)に示すように、部品画像の回転を実現することもできる。すなわち、パースペクティブ変形時の各座標値(VX0,VX1,VX2,VX3,VW0,VW1,VY)として、
VX0=V/sinθ
VY=V×cosθ+H×sinθ
VX2=−VY×tanθ
VX3=VY/tan
VW0=VX3
VW1=VX2
の各式を満足するような値を設定することによって、元の部品画像を角度θ(0<θ<90°の場合)だけ回転した画像を生成することができる。なお、Vは元の部品画像の高さを示し、Hは元の部品画像の幅を示す(図28(A)参照)。さらに、VおよびHとして、元の部品画像の高さおよび幅と異なる値を用いれば、元の部品画像をそのまま回転させるだけでなく、拡大や縮小をして、すなわち相似形の状態で回転させることも可能になる。
【0151】
なお、パースペクティブ変形は、VRAM84における描画領域外に格納されている画像を描画領域に展開するときになされるので、描画領域外に格納されている画像がスプライト画像であればスプライト画像をパースペクティブ変形することができ、描画領域外に格納されている画像がムービー画像であればスペクティブ変形することができる。
【0152】
図29は、本発明の概要を示す概念図である。図29に示すように、本発明の遊技機は、遊技演出に用いられる画像を表示する画像表示装置6Aと、スプライト画像の表示位置を第1の周期(例えば16.7ms)で変化させることによって経時的に表示画像が変化していくスプライト動画のためのスプライト画像関連データを第1の周期で生成するスプライト画像関連データ生成手段80aと、ムービー画像データからフレーム画像を第1の周期よりも長い第2の周期(例えば33.3ms)で展開することによって経時的に表示画像が変化していくムービー動画のためのムービー画像関連データを第2の周期で生成するムービー画像関連データ生成手段80bと、スプライト画像関連データとムービー画像関連データとにもとづいてスプライト動画とムービー動画とを合成した合成動画を画像表示装置6Aに表示させる制御を行う表示制御手段80cとを備える。
【0153】
このような構成によって、表示画像データを生成したあと、次の表示画像データを生成するときに、当該次の表示画像データを生成するための新たなスプライト画像データに対応する新たなムービー画像データが展開されていないときは、前回の表示画像データの生成に用いたムービー画像データと、新たなスプライト画像データとにもとづく表示画像データを新たに生成して画像表示を行うことができるため、スプライト画像データを展開する回数と比較してムービー画像データを展開する回数を減らすことができる。また、スプライト画像による動画像の画像品質を低下させることなく、データ量が低減されたムービー画像データを用いて生成された表示画像データによる動画表示を行うことができるようになる。
【0154】
すなわち、スプライト画像のフレームよりも、実写画像等を示すムービー画像のフレームの方が、単位期間あたりのフレーム数が少なくなるように制御されているので、単位時間あたりのスプライト画像のフレーム数を減らすことなくムービー画像のフレーム数を減らすことができ、ムービー画像データのデータ量を低減させることができる。従って、CGROM83におけるムービー画像データの格納領域の必要容量を大幅に減少させることができる。また、データ圧縮されたムービー画像データを伸張する単位時間あたりの回数を減らすことができるので、伸張処理についての処理負担を低減させることができ、伸張処理が間に合わなくなるといった事態を防止することができる。
【0155】
また、スプライト画像のフレーム数を減らすことなくムービー画像のフレーム数が低減されているので、スプライト画像の画像品質の低下を防止することができ、見た目に粗い画像が表示されてしまうようなことを回避することができる。
【0156】
また、上述したように、CGROM83に格納されているムービー画像データは、動き補償予測符号化による圧縮データを含み、圧縮データを伸張したムービー画像データを展開領域84cに展開する構成としているので、ムービー画像データのデータ量をさらに低減させることができる。
【0157】
また、上述したように、表示画像データを格納する描画領域を複数(領域0,1)用意し、一方の描画領域に格納されている表示画像データを用いて画像表示を行っている間に、他の描画領域に生成した表示画像データを格納する処理を実行するように構成されているので、処理を正確に実行することができ、表示すべきタイミングでない表示画像データにもとづく表示画像を誤って表示してしまうことを防止することができる。
【0158】
また、上述したように、遊技機に備えられているCPU33や演出制御用CPU101などの各情報処理手段は、ROM31,102などに格納されている制御プログラムに従って動作を実行する構成とされている。上述した実施の形態では遊技機について説明していたが、特に、可変表示装置6での演出表示を実行するための制御プログラム(演出表示制御プログラム)については、遊技機をシミュレートした遊技ゲーム(例えば遊技機での遊技の内容を遊技盤などを用いることなくLCDなどの表示装置における表示画面において実現しているコンピュータゲーム)が実行される各種ゲーム機器(例えば、テレビジョンにゲーム内容を表示させる機器、ゲームが実行されるパーソナルコンピュータなどの各種情報処理装置、携帯用のゲーム機器)に搭載されているCPUなどの情報処理手段を動作させるための制御プログラムに適用することができることは勿論である。この制御プログラムは、CD−ROMやハードディスクなどの記憶媒体に格納されているものであっても、インターネットなどの通信ネットワークを介して取得して遊技機やゲーム機器が備える記憶媒体に格納されたものであってもよい。
【0159】
なお、上述した実施の形態では、スプライト画像によってキャラクタや識別情報を表示する例や、ムービー画像によって識別情報や背景を表示する例を説明したが、これに限らず、例えば、スプライト画像によって識別情報を示す画像を表示し、ムービー画像によって背景を示す画像を表示するなどのようにしてもよい。上述した実施の形態によれば、ムービー画像による動画表示のための制御負担が軽減されているので、上記のように、スプライト画像やムービー画像によって様々な態様の動画表示を行うことができ、表示画像データによる動画表示によって実行される表示演出の興趣を向上させることができるようになる。
【0160】
特に、スプライト画像によって識別情報を示す画像を表示し、ムービー画像によって背景を示す画像を表示する合成動画(スプライト画像による動画(スプライト動画)とムービー画像による動画(ムービー動画)とを同時に含む動画)を表示させる構成とする場合には、上述した実施の形態によればムービー動画を表示させるための処理(例えばデータ伸張処理)の処理負担が軽減されているので、スプライト動画を表示させるための処理に多く処理負担をかけることができるようになる。従って、例えば、表示位置が変更されていくだけでなく回転処理(ステップS414参照)やパースペクティブ変形処理(ステップS416参照)が施されたスプライト画像によるスプライト動画の表示を含む合成動画の表示処理を、全体としての処理負担を大きくすることなく実行することができる。よって、多種多様な合成動画による演出を実行することができるようになる。
【0161】
また、上述した実施の形態では、ムービー画像の切替周期がスプライト画像の切替周期の半分の時間となるようにしていたが、ムービー画像の切替周期がスプライト画像の切替周期よりも短時間とされているものであれば、例えば3分の1の時間や4分の1の時間などの他の時間となるようにしてもよい。この場合、例えばムービー画像の切替周期がスプライト画像の切替周期の3分の1の時間となるようにする場合には、Vブランク割込処理において、3回に1回ステップS207,ステップS208,ステップS218aの処理を行うようにし、他の2回にステップS218bの処理を行うように構成すればよい。
【0162】
また、上述した実施の形態では、可変表示装置6への表示のための各種の処理(例えば、Vブランク割込処理、描画処理、データ転送処理など)の制御を実行する制御手段として、演出制御用CPU101、GCL(VDP)81、描画制御部91、動画伸張部89、表示信号制御部87などが用いられていたが、上記の各種の処理とその処理を制御する制御手段との対応関係は一例であり、上記の処理の制御をどの制御手段が行なっていても構わない。
【0163】
また、上述した実施の形態では、Vブランク割込処理にて、演出制御用CPU101が、各ムービー画像がそれぞれ2回(スプライト画像の切替周期の2周期分)ずつ表示されるようにVDP81などに対する指示やレジスタの設定などを行う構成とされていたが、例えばVDP81がムービー画像を規則的(例えば2回に1回)に無視する構成とされていてもよい。すなわち、VDP81の機能(ムービー画像の表示に関する演出制御用CPU101からの指示を規則的に無視する機能)によって、スプライト画像とムービー画像の表示切替周期を異ならせるようにしてもよい。
【0164】
また、上述した実施の形態では特に言及していないが、演出制御用CPU101は、GCL81に対して、複数層で作成される合成画像の生成や表示について指令を与える際には、下層側(背面側)に配される画像データに関する指令から開始し、順次より上層側(前面側)に配される画像データに関する指令を行う構成とされる。よって、GCL81は、合成画像を生成するための複数の画像データに関する指令を受けた場合に、各画像データが第何層の画像データであるのかを把握することができる。
【0165】
なお、上記の実施の形態のパチンコ遊技機1は、始動入賞にもとづいて可変表示装置9に可変表示される特別図柄の停止図柄が所定の図柄の組み合わせになると所定の遊技価値が遊技者に付与可能になる第1種パチンコ遊技機であった。すなわち、可変表示手段において複数種類の識別情報の可変表示を行い、識別情報の表示結果が特定表示結果(例えば大当り図柄)となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態(例えば大当り遊技状態)とする遊技機であった。しかし、始動入賞にもとづいて開放する電動役物の所定領域への入賞があると所定の遊技価値が遊技者に付与可能になる第2種パチンコ遊技機や、所定の電動役物への入賞があると所定の権利発生状態が発生または継続する第3種パチンコ遊技機であっても、本発明を適用できる。
【0166】
すなわち、遊技領域に遊技球を打ち込むことにより遊技者が遊技を行い、遊技者にとって有利な第1の状態(例えば開放状態)と、遊技者によって不利な第2の状態(例えば閉鎖状態)とに変化する可変入賞装置を備え、遊技領域に設けられた始動領域を遊技球が通過したことにもとづいて所定の始動態様で可変入賞装置を第2の状態から第1の状態に制御する始動遊技を行い、始動遊技により可変入賞装置に入賞した遊技球が可変入賞装置に設けられた複数の領域のうち、特定領域に進入したことにもとづいて始動態様よりも遊技者に有利な特定態様で可変入賞装置を第2の状態から第1の状態に制御する特定遊技状態を発生させる第2種パチンコ遊技機であって、特定遊技状態において継続可能なラウンド回数等を報知するために識別情報の可変表示遊技を行う可変表示手段を備えた遊技機に本発明を適用することもできる。
【0167】
また、遊技領域に遊技球を打ち込むことにより遊技者が遊技を行い、特別領域に設けられた特別検出手段で遊技球が検出されたことを条件に権利発生状態となり、権利発生状態となっている期間中に、始動領域に設けられた始動検出手段により遊技球が検出されたことにもとづいて、可変入賞装置を遊技者にとって不利な状態から遊技者にとって有利な状態に変化させる制御を行うことが可能な第3種パチンコ遊技機であって、可変入賞装置の構造を、特別領域に遊技球が進入可能な状態にすることに決定されたか否かを報知するために識別情報の可変表示遊技を行う可変表示手段を備えた遊技機に本発明を適用することもできる。
【0168】
さらに、上記の実施の形態のパチンコ遊技機1は、プリペイドカードによって球貸しを行うカードリーダ(CR:Card Reader )式の第1種パチンコ遊技機であったが、プリペイドカードによって球貸しを行うCR式パチンコ遊技機だけでなく、現金によって球貸しを行うパチンコ遊技機にも適用可能である。
【0169】
また、パチンコ遊技機に限られず、可変表示装置と画像表示装置とを別個に備えたスロット機等の他の遊技機においても、本発明を適用することができる。すなわち、遊技球を用いて1ゲームに賭ける賭数を設定することによりゲームを開始させることが可能となり、可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能であるスロットマシンであって、遊技に応じた演出画像を表示するLCD等の画像表示装置を備えたスロットマシンにおいて、画像表示装置に対して本発明を適用することができる。
【0170】
以下、本発明を、他の遊技機の一例であるスロット機に適用した場合の例について説明する。
【0171】
図30はスロット機(スロットマシン)500を正面から見た正面図である。図30に示すように、スロット機500は、中央付近に遊技パネル501が着脱可能に取り付けられている。また、遊技パネル501の前面の中央付近には、複数種類の図柄が可変表示される可変表示装置502が設けられている。この実施の形態では、可変表示装置502には、「左」、「中」、「右」の3つの図柄表示エリアがあり、各図柄表示エリアに対応してそれぞれ図柄表示リール502a,502b,502cが設けられている。
【0172】
遊技パネル501の下部には、遊技者が各種の操作を行うための各種入力スイッチ等が配される操作テーブル520が設けられている。操作テーブル520の奥側には、コインを1枚ずつBETする(かける)ためのBETスイッチ521、1ゲームでかけることのできる最高枚数(例えば3枚)ずつコインをBETするためのMAXBETスイッチ522、精算スイッチ523、およびコイン投入口524が設けられている。コイン投入口524に投入されたコインは、図示しない投入コインセンサによって検知される。
【0173】
操作テーブル520の手前側には、スタートスイッチ525、左リールストップスイッチ526a、中リールストップスイッチ526b、右リールストップスイッチ526cおよびコイン詰まり解消スイッチ527が設けられている。操作テーブル520の手前左右には、それぞれランプ528a,528bが設けられている。操作テーブル520の下部には、効果音等を出力するスピーカ530が設けられている。
【0174】
遊技パネル501の上部には、遊技者に遊技方法や遊技状態等を報知する画像表示装置(LCD:液晶表示装置)540が設けられている。例えば、入賞発生時に、キャラクタが所定動作を行う画像を画像表示装置540に表示することによって、後述する当選フラグが設定されていることを遊技者に報知する。そして、画像表示装置540に表示されるキャラクタ等について、パースペクティブ変形された部品画像を使用することができる。すなわち、スロット機500において、上述したパチンコ遊技機の場合と同様に、多彩なキャラクタ等の表示を実現することができる。さらに、スロット機500において、上述したパチンコ遊技機との場合と同様に、画像表示装置540に設定されている動画像表示領域において、飾り図柄の可変表示におけるリーチ演出に類する演出などの動画像による各種の演出が行われる。なお、画像表示装置540の左右には、効果音を発する2つのスピーカ541L,541Rが設けられている。
【0175】
スロット機500で発生する入賞役には、小役入賞と、リプレイ入賞と、ビッグボーナス入賞と、レギュラーボーナス入賞とがある。スロット機500では、スタートスイッチ525を操作したタイミングで乱数が抽出され、上記いずれかの入賞役による入賞の発生を許容するか否かを決定する。入賞の発生が許容されていることを、「内部当選している」という。内部当選した場合、その旨を示す当選フラグがスロット機500の内部で設定される。当選フラグが設定された状態でのゲームでは、その当選フラグに対応する入賞役を引き込むことが可能なようにリール502a〜502cが制御される。一方、当選フラグが設定されていない状態でのゲームでは、入賞が発生しないようにリール502a〜502cが制御される。
【0176】
次に、スロット機により提供されるゲームの概要について説明する。
例えば、コイン投入口524からコインが投入されBETスイッチ521またはMAXBETスイッチ522が押下される等してかけ数が設定されると、スタートスイッチ525の操作が有効となる。そして、遊技者によってスタートスイッチ525が操作されると、可変表示装置502に設けられている各図柄表示リール502a〜502cが回転を始める。また、スタートスイッチ525を操作したタイミングで、レギュラーボーナス入賞またはビッグボーナス入賞が内部当選した場合には、例えば、画像表示装置540に所定のキャラクタが所定の動作を行っている画面を表示する等して、内部当選した旨が遊技者等に報知される。
【0177】
各図柄表示リール502a〜502cが回転を始めてから所定時間が経過すると、各リールストップスイッチ526a〜526cの操作が有効となる。この状態で、遊技者が各リールストップスイッチ526a〜526cのいずれかを押下すれば、操作されたストップスイッチに対応するリールの回転が停止する。なお、各図柄表示リール502a〜502cを停止させずに、所定期間以上放置した場合には、各図柄表示リール502a〜502cが自動的に停止する。
【0178】
すべての図柄表示リール502a〜502cが停止した時点で、可変表示装置502に表示されている各図柄表示リール502a〜502cの上段、中段、下段の3段の図柄中、かけ数に応じて定められる有効な入賞ライン上に位置する図柄の組合せによって入賞したか否かが定められる。かけ数が1の場合には、可変表示装置502における中段の横1列の入賞ラインのみが有効となる。かけ数が2の場合には、可変表示装置502における上段、中段、下段の横3列の入賞ラインが有効となる。かけ数が3の場合には、可変表示装置502における横3列と斜め対角線上2列の合計5本の入賞ラインが有効ラインとなる。
【0179】
有効ライン上の図柄の組合せが、予め定められた特定の表示態様となって入賞が発生した場合には、音、光、画像表示装置540の表示等によって所定の遊技演出がなされ、入賞の発生に応じたゲームが開始される。
【0180】
図31は、スロット機500に備えられる主基板(遊技制御基板)600の回路構成の一例を示すブロック図である。図31には、演出制御基板630およびリールユニット650も示されている。なお、主基板600には電源基板や中継基板等の他の基板も接続されるが、図31には示されていない。主基板600は、プログラムに従って制御動作を行うCPU602、ワークメモリとして使用される記憶手段の一例であるRAM603、ゲーム制御用のプログラム等を記憶するROM604およびI/Oポート部605を含む構成とされている。
【0181】
リールユニット650には、リールモータ651と、リールランプ652と、リールセンサ653とが格納されている。リールモータ651は、各リール502a〜502cを回転させるためのモータである。リールランプ652は、各リール502a〜502cの内部に設けられ、各リール502a〜502cに描かれた図柄のうち、可変表示装置502にて視認される図柄をリールの内側から照らすためのランプである。リールセンサ653は、各リール502a〜502cの回転状態や回転数等を感知するためのセンサである。
【0182】
この実施の形態では、演出制御基板630に搭載されている演出制御手段が、スロット機500に設けられている画像表示装置540の表示制御や、リールランプ652の点灯制御を行う。画像表示装置540には、演出制御手段の制御によって、飾り図柄の変動表示や、遊技状態や遊技方法を報知するための表示等の様々な情報が表示される。この例では、演出制御基板630に搭載されている演出制御手段には、演出制御用のCPUやGCL等が含まれる。したがって、演出制御基板630に搭載されている演出制御手段は、上述したパチンコ遊技機と同様に、少ないパラメータを作成するだけでパースペクティブ変形等を用いた多彩な遊技演出を実行することができる。なお、演出制御基板630に搭載されている演出制御手段は、スロット機500に設けられている各種の遊技効果ランプ550,551,552,553の点灯制御、およびスロット機500に設けられているスピーカ501,541L,541Rの音出力制御を行う。
【0183】
演出制御基板630は、主基板600から受信した制御コマンドにもとづく演出パターンに従って、画像表示装置540や、遊技効果ランプ550等や、スピーカ530等を制御する。画像表示装置540では、所定の画像表示パターン(演出パターンの一例)に従って、飾り図柄の変動表示がなされる。飾り図柄の変動表示演出では、例えば、パチンコ機における特別図柄の変動表示のような図柄組合せ演出表示や、リール502a〜502cの変動表示のような図柄組合せ演出等の演出が実行される。予め複数設けられている演出パターンから何れの演出パターンを用いるかについては、例えば、スタートスイッチ525が操作されたタイミングで、CPU602によって決定される。
【0184】
以上説明したように、本発明をスロット機に適用することができ、スロット機に適用した場合であっても上述した各実施の形態における効果を得ることができる。
【0185】
なお、「特別遊技状態」とは、大当りとなりやすい遊技者にとって有利な状態を意味する。具体的には、「特別遊技状態」は、例えば、特別図柄が大当り図柄でそろう確率が高確率状態とされる確変状態、単位時間あたりの普通図柄の変動回数が高められる時短状態、可変入賞球装置9の開成期間や開成回数が高められる開放延長状態等の大当りとなる確率が高められている高確率状態である。なお、時短状態は、可変入賞球装置9の開放回数が高められていることから単位時間あたりの入賞回数が増加し、単位時間あたりの特別図柄の可変表示回数が高められるので、大当りとなる確率が高められている状態といえる。また、同様に、開放延長状態は、可変入賞球装置9の開成期間や開成回数が高められていることから単位時間あたりの入賞回数が増加し、単位時間あたりの特別図柄の可変表示回数が高められるので、大当りとなる確率が高められている状態といえる。
【0186】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の遊技機では、遊技演出に用いられる画像を表示する画像表示装置と、スプライト画像の表示位置を第1の周期で変化させることによって経時的に表示画像が変化していくスプライト動画のためのスプライト画像関連データを第1の周期で生成するスプライト画像関連データ生成手段と、ムービー画像データからフレーム画像を第1の周期よりも長い第2の周期で展開することによって経時的に表示画像が変化していくムービー動画のためのムービー画像関連データを第2の周期で生成するムービー画像関連データ生成手段と、スプライト画像関連データとムービー画像関連データとにもとづいてスプライト動画とムービー動画とを合成した合成動画を画像表示装置に表示させる制御を行う表示制御手段とを備えたことを特徴とするので、単位時間あたりにスプライト画像関連データを生成する回数と比較してフレーム画像を展開する回数を減らすことができ、スプライト画像の画像品質を低下させることなく、データ量が低減されたムービー画像データを用いて合成動画を表示することができるようになる。
【0187】
請求項2記載の発明では、表示制御手段が、合成動画を表示させるときに新たなムービー画像関連データが生成されていないときは、合成動画を前回表示させるときに用いたムービー画像関連データを再度用いて合成動画を表示させる制御を行うように構成されているので、同じフレーム画像を連続して使用することで合成動画を表示させることができる。
【0188】
請求項3記載の発明では、スプライト画像関連データはスプライト画像を示すスプライト画像データを少なくとも含み、スプライト画像関連データ生成手段が、スプライト画像データが格納されたスプライト画像格納領域からスプライト画像データを読み出すスプライト画像データ読出手段と、スプライト画像関連データのスプライト画像を表示する位置に対応するアドレスに、スプライト画像データ読出手段に読み出されたスプライト画像データを展開するスプライト画像展開手段と、を少なくとも含むように構成されているので、スプライト画像の表示位置を示す情報を含むスプライト画像関連データを生成することができる。
【0189】
請求項4記載の発明では、ムービー画像関連データは、フレーム画像を示すフレーム画像データを少なくとも含み、ムービー画像関連データ生成手段が、ムービー画像データが格納されたムービー画像データ格納領域からムービー画像データを読み出すムービー画像データ読出手段と、ムービー画像データから第2の周期でフレーム画像データを生成するムービー画像データ展開手段と、を少なくとも含むように構成されているので、合成動画に用いられるフレーム画像を示すフレーム画像データを第2の周期で生成することができる。
【0190】
請求項5記載の発明では、ムービー画像データは、動き補償予測符号化により圧縮された複数種類のフレーム画像データから構成され、ムービー画像データ展開手段が、ムービー画像データからフレーム画像データを伸張することにより、フレーム画像データを生成する構成とされているので、ムービー画像データのデータ量をさらに低減させることができる。
【0191】
請求項6記載の発明では、スプライト画像が、識別情報を示す画像として用いられ、ムービー動画が、識別情報の背景画像として用いられるように構成されているので、合成動画による表示演出の興趣を向上させることができる。
【0192】
請求項7記載の発明では、合成動画を表示するための合成画像データを格納する合成画像データ格納領域を複数備え、表示制御手段が、一の合成画像データ格納領域に格納された合成画像データを用いた合成動画を表示する制御を行っている間に、他の合成画像データ格納領域に次に表示する合成画像データを格納する制御を行うように構成されているので、処理を正確に実行することができ、表示すべきタイミングでない合成画像データにもとづく合成動画を誤って表示してしまうことを防止することができる。
【0193】
また、請求項8記載の演出表示制御方法では、スプライト画像の表示位置を第1の周期で変化させることによって経時的に表示画像が変化していくスプライト動画のためのスプライト画像関連データを第1の周期で生成し、ムービー画像データからフレーム画像を第1の周期よりも長い第2の周期で展開することによって経時的に表示画像が変化していくムービー動画のためのムービー画像関連データを第2の周期で生成し、スプライト画像関連データとムービー画像関連データとにもとづいてスプライト動画とムービー動画とを合成した合成動画を遊技演出に用いられる画像を表示する画像表示装置に表示させる制御を行うことを特徴とするので、単位時間あたりにスプライト画像関連データを生成する回数と比較してフレーム画像を展開する回数を減らすことができ、スプライト画像の画像品質を低下させることなく、データ量が低減されたムービー画像データを用いて合成動画を表示することができるようになる。
【0194】
さらに、請求項9記載の演出表示制御プログラムでは、コンピュータに、スプライト画像の表示位置を第1の周期で変化させることによって経時的に表示画像が変化していくスプライト動画のためのスプライト画像関連データを第1の周期で生成する処理と、ムービー画像データからフレーム画像を第1の周期よりも長い第2の周期で展開することによって経時的に表示画像が変化していくムービー動画のためのムービー画像関連データを第2の周期で生成する処理と、スプライト画像関連データとムービー画像関連データとにもとづいてスプライト動画とムービー動画とを合成した合成動画を遊技演出に用いられる画像を表示する画像表示装置に表示させる制御を行う処理とを実行させることを特徴とするので、単位時間あたりにスプライト画像関連データを生成する回数と比較してフレーム画像を展開する回数を減らすことができ、スプライト画像の画像品質を低下させることなく、データ量が低減されたムービー画像データを用いた合成動画の表示をコンピュータに実行させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機を正面から見た正面図である。
【図2】遊技機を裏面から見た背面図である。
【図3】遊技制御部を中心としたシステム構成例を示すブロック図である。
【図4】演出制御基板の回路構成例を示すブロック図である。
【図5】主基板におけるCPUが実行するメイン処理を示すフローチャートである。
【図6】2msタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
【図7】特別図柄プロセス処理を示すフローチャートである
【図8】演出制御用CPUが実行するメイン処理を示すフローチャートである。
【図9】コマンド解析処理を示すフローチャートである。
【図10】GCLに内蔵されているレジスタの一例を示す説明図である。
【図11】部品画像情報およびセル情報の構成例を示す説明図である。
【図12】部品画像情報の構成例を示す説明図である。
【図13】セル情報の構成例を示す説明図である。
【図14】部品画像をVRAMの描画領域外から描画領域に展開する場合の展開の仕方の一例を示す説明図である。
【図15】VRAMの使用方法の一例を示す説明図である。
【図16】描画領域に部品画像としてのスプライト画像が展開されている例を示す説明図である。
【図17】描画領域に部品画像としてのスプライト画像およびムービー画像が展開されている例を示す説明図である。
【図18】演出制御プロセス処理を示すフローチャートである。
【図19】プロセスデータの一構成例を示す説明図である。
【図20】Vブランク割込処理を示すフローチャートである。
【図21】Vブランク割込処理を示すフローチャートである。
【図22】スプライト画像とムービー画像の切替タイミングの例を示す説明図である。
【図23】スプライト画像とムービー画像とで生成された表示画像の表示状態の例を示す説明図である。
【図24】CGROMに記憶されるストリームのデータ構成を示す説明図である。
【図25】圧縮データの復号の仕方を示す説明図である。
【図26】各フレームの復号の順序を説明するための説明図である。
【図27】GCLが実行する描画処理を示すフローチャートである。
【図28】パースペクティブ変形を説明するための説明図である。
【図29】本発明の概要を示す概念図である。
【図30】スロット機を正面から見た正面図である。
【図31】スロット機に搭載されている主基板の回路構成の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機
6 可変表示装置
30 主基板
33 CPU
60 ランプ制御部
70 音制御部
80 表示制御部
81 GCL
83 CGROM
84 SDRAM(VRAM)
91 描画制御部
95 描画制御レジスタ
100 演出制御基板
101 演出制御用CPU
500 スロット機
540 画像表示装置
600 主基板
630 演出制御基板

Claims (9)

  1. 遊技者が所定の遊技を実行可能であり、前記所定の遊技の結果として特定結果が得られたときに遊技者にとって有利な特定遊技状態とする遊技機であって、
    遊技演出に用いられる画像を表示する画像表示装置と、
    スプライト画像の表示位置を第1の周期で変化させることによって経時的に表示画像が変化していくスプライト動画のためのスプライト画像関連データを前記第1の周期で生成するスプライト画像関連データ生成手段と、
    ムービー画像データからフレーム画像を前記第1の周期よりも長い第2の周期で展開することによって経時的に表示画像が変化していくムービー動画のためのムービー画像関連データを前記第2の周期で生成するムービー画像関連データ生成手段と、
    前記スプライト画像関連データと前記ムービー画像関連データとにもとづいて前記スプライト動画と前記ムービー動画とを合成した合成動画を前記画像表示装置に表示させる制御を行う表示制御手段とを備えた
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 表示制御手段は、合成動画を表示させるときに新たなムービー画像関連データが生成されていないときは、前記合成動画を前回表示させるときに用いたムービー画像関連データを再度用いて前記合成動画を表示させる制御を行う
    請求項1記載の遊技機。
  3. スプライト画像関連データはスプライト画像を示すスプライト画像データを少なくとも含み、
    スプライト画像関連データ生成手段は、
    前記スプライト画像データが格納されたスプライト画像格納領域から前記スプライト画像データを読み出すスプライト画像データ読出手段と、
    前記スプライト画像関連データのスプライト画像を表示する位置に対応するアドレスに、前記スプライト画像データ読出手段に読み出された前記スプライト画像データを展開するスプライト画像展開手段と、を少なくとも含む
    請求項1または請求項2記載の遊技機。
  4. ムービー画像関連データは、フレーム画像を示すフレーム画像データを少なくとも含み、
    ムービー画像関連データ生成手段は、
    ムービー画像データが格納されたムービー画像データ格納領域からムービー画像データを読み出すムービー画像データ読出手段と、
    前記ムービー画像データから第2の周期でフレーム画像データを生成するムービー画像データ展開手段と、を少なくとも含む
    請求項1から請求項3のうちいずれかに記載の遊技機。
  5. ムービー画像データは、動き補償予測符号化により圧縮された複数種類のフレーム画像データから構成され、
    ムービー画像データ展開手段は、ムービー画像データからフレーム画像データを伸張することにより、フレーム画像データを生成する
    請求項4記載の遊技機。
  6. 各々を識別可能な複数種類の識別情報の可変表示を行い、前記識別情報の表示結果が特定表示結果となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態とする遊技機であって、
    スプライト画像は、識別情報を示す画像として用いられ、
    ムービー動画は、識別情報の背景画像として用いられる
    請求項1から請求項5のうちいずれかに記載の遊技機。
  7. 合成動画を表示するための合成画像データを格納する合成画像データ格納領域を複数備え、
    表示制御手段は、一の合成画像データ格納領域に格納された合成画像データを用いた合成動画を表示する制御を行っている間に、他の合成画像データ格納領域に次に表示する合成画像データを格納する制御を行う
    請求項1から請求項6のうちいずれかに記載の遊技機。
  8. 遊技者が所定の遊技を実行可能であり、前記所定の遊技の結果として特定結果が得られたときに遊技者にとって有利な特定遊技状態とする遊技機に搭載される演出制御手段が、前記遊技機における演出表示を制御する演出表示制御方法であって、
    スプライト画像の表示位置を第1の周期で変化させることによって経時的に表示画像が変化していくスプライト動画のためのスプライト画像関連データを前記第1の周期で生成し、
    ムービー画像データからフレーム画像を前記第1の周期よりも長い第2の周期で展開することによって経時的に表示画像が変化していくムービー動画のためのムービー画像関連データを前記第2の周期で生成し、
    前記スプライト画像関連データと前記ムービー画像関連データとにもとづいて前記スプライト動画と前記ムービー動画とを合成した合成動画を遊技演出に用いられる画像を表示する画像表示装置に表示させる制御を行う
    ことを特徴とする演出表示制御方法。
  9. 遊技者が所定の遊技を実行可能であり前記所定の遊技の結果として特定結果が得られたときに遊技者にとって有利な特定遊技状態とする遊技機、または前記遊技機をシミュレートした遊技ゲームを実行するためのゲーム機器に用いられる演出表示制御プログラムであって、
    コンピュータに、
    スプライト画像の表示位置を第1の周期で変化させることによって経時的に表示画像が変化していくスプライト動画のためのスプライト画像関連データを前記第1の周期で生成する処理と、
    ムービー画像データからフレーム画像を前記第1の周期よりも長い第2の周期で展開することによって経時的に表示画像が変化していくムービー動画のためのムービー画像関連データを前記第2の周期で生成する処理と、
    前記スプライト画像関連データと前記ムービー画像関連データとにもとづいて前記スプライト動画と前記ムービー動画とを合成した合成動画を遊技演出に用いられる画像を表示する画像表示装置に表示させる制御を行う処理とを
    実行させることを特徴とする演出表示制御プログラム。
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