JP2004222108A - 画像印刷システム、画像処理装置および方法、並びに、記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ステップS1乃至S3において、記録メディアから読み出された圧縮画像データが伸張され、DRAMのDISPLAYエリアに記憶される。ステップS5,S9において、画像データにExif情報や輝度情報が存在すると判定された場合、ステップS7,S11において、Exif情報や輝度情報に基づいたOSD表示データが作成され、DRAMのOSDエリアに記憶される。ステップS14において、1画素毎に、OSD表示データと画像データの重ね合わせ書き込み処理が実行され、ステップS15において、重ね合わせられたデータがプリンタ3に送信され、そのデータの印刷が開始される。本発明は、デジタルスチルカメラに適用できる。
【選択図】 図5
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像印刷システム、画像処理装置および方法、並びに、記録媒体に関し、特に、例えば、デジタルスチルカメラで撮影された画像とともに、その画像に関する付随情報を印刷するようにした画像印刷システム、画像処理装置および方法、並びに、記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、デジタルスチルカメラでは、被写体の画像だけなく、例えば、その画像の撮影時の設定状態情報や輝度情報などを読み出し、画像とともに表示させることができる。
【0003】
また、例えば、デジタルスチルカメラとプリンタを、ケーブルを介して接続し、撮影された画像とともに、設定状態情報や輝度情報などを印刷することが行われている(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−146311号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に開示されている技術では、設定状態情報や輝度情報が、画像上の任意の位置に配置されてしまい、ユーザが望む印刷結果とは異なる課題があった。
【0006】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、画像とともに設定状態情報や輝度情報を印刷する場合、表示状態がそのまま印刷結果となるようにするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像印刷システムは、画像処理装置が、画像の付随情報に基づいて表示情報を作成し、画像に表示情報を重ね合わせて画像印刷装置に送信し、その印刷開始を指示し、画像印刷装置が、画像処理装置からの印刷開始の指示に基づいて、表示情報が重ね合わせられた画像を印刷することを特徴とする。
本発明の画像処理装置は、画像の付随情報に基づいて、表示情報を作成する作成手段と、画像と、作成手段により作成された表示情報とを重ね合わせる重ね合わせ手段と、重ね合わせ手段により表示情報が重ね合わせられた画像を画像印刷装置に送信し、印刷開始を指示する印刷指示手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
前記画像を記憶する第1の記憶手段と、表示情報を記憶する第2の記憶手段とをさらに設けるようにすることができ、重ね合わせ手段には、画像の所定画素に表示情報が存在するか否かを判定させ、表示情報が存在すると判定された場合、第2の記憶手段に記憶されている表示情報を第1の記憶手段に転送させ、画像の所定画素に書き込ませることができる。
【0009】
前記重ね合わせ手段により表示情報が重ね合わせられた画像の表示を制御する表示制御手段をさらに設けるようにすることができる。
【0010】
前記付随情報は、撮影時の設定状態情報、または輝度情報のうち少なくとも1つを含むようにすることができる。
【0011】
本発明の画像処理方法は、画像の付随情報に基づいて、表示情報を作成する作成ステップと、画像と、作成ステップの処理により作成された表示情報とを重ね合わせる重ね合わせステップと、重ね合わせステップの処理により表示情報が重ね合わせられた画像を画像印刷装置に送信し、印刷開始を指示する印刷指示ステップとを含むことを特徴とする。
【0012】
本発明の記録媒体に記録されているプログラムは、画像の付随情報に基づいて、表示情報を作成する作成ステップと、画像と、作成ステップの処理により作成された表示情報とを重ね合わせる重ね合わせステップと、重ね合わせステップの処理により表示情報が重ね合わせられた画像を画像印刷装置に送信し、印刷開始を指示する印刷指示ステップとをコンピュータに行わせることを特徴とする。
【0013】
第1の本発明においては、画像処理装置で、画像の付随情報に基づいて表示情報が作成され、画像に表示情報が重ね合わせられて画像印刷装置に送信され、その印刷開始が指示される。画像印刷装置では、画像処理装置からの印刷開始の指示に基づいて、表示情報が重ね合わせられた画像が印刷される。
【0014】
第2の本発明においては、画像の付随情報に基づいて表示情報が作成され、画像と表示情報とが重ね合わせられ、それが画像印刷装置に送信され、印刷開始が指示される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0016】
図1は、本発明を適用した自動印刷システムの構成例を示す図である。このシステムにおいては、デジタルスチルカメラ1が、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394やUSB(Universal Serial Bus)などのケーブル2を介してプリンタ3に接続されている。
【0017】
デジタルスチルカメラ1は、被写体を撮像し、被写体の画像をLCD(Liquid Crystal Display)16(図2)に表示させたり、それを画像データとして、記録メディア33(図2)に記録する。プリンタ3は、ケーブル2を介してデジタルスチルカメラ1から供給された画像データの印刷を行なう。
【0018】
デジタルスチルカメラ1とプリンタ3が、ケーブル2を介して相互に接続されたとき、互いの機器がDPS(ダイレクトプリントサービス)機能を有するか否かのネゴシエーションが行なわれ、互いにDPS機能を有する電子機器であると確認されると、通信可能になされる。
【0019】
ここで、DPS規格とは、デジタルスチルカメラとプリンタをダイレクトに接続して、簡単に印刷することができるようにするためのアプリケーションレベルの規格であり、物理インターフェースやトランスポート層に依存しないため、他のトランスポート層への拡張が可能である。
【0020】
また、このDPS規格の特徴としては、ユーザによる簡単な操作で、画像のプリントを実現することができるとともに、メーカおよび機種によらず相互に接続された、DPS規格を搭載した機器間でのプリントが可能である。
【0021】
なお、デジタルスチルカメラ1とプリンタ3を、ケーブル2の有線で接続して通信させる他、IEEE802.11a,802.11bなどのいわゆる無線LANやBluetooth(登録商標)などで通信させるようにしてもよい。
【0022】
図2は、デジタルスチルカメラ1の電気的構成例を示す図である。
【0023】
レンズブロック11は、光(すなわち、被写体の映像)を、CCD(Charge Coupled Devices)12に入射させる。CCD12は、受光した光の強度を電気信号に変換し、カメラ信号処理部13に出力する。
【0024】
カメラ信号処理部13は、CCD12から入力された電気信号を、Y,Cr,Cbの色差信号に変換し、画像信号処理部14に出力する。画像信号処理部14は、コントローラ21の制御の下、カメラ信号処理部13から入力された画像信号を、バス17を介してDRAM(Dynamic Random Access Memory)18に供給し、そこに一時的に記憶させる。また画像信号処理部14は、コントローラ21によってLCD16の画像サイズに変更された画像信号をDRAM18から読み出し、それに、オンスクリーンディスプレイ(OSD)20から入力されたデータを重畳して、RGBデコーダ15に出力する。
【0025】
RGBデコーダ15は、画像信号処理部14から入力された画像信号をRGB信号に変換し、LCD16に出力する。LCD16は、RGBデコーダ15から入力されたRGB信号に対応する画像を表示する。
【0026】
DRAM18は、記憶するデータの種類によって記憶領域が分けられており、ここでは、DISPLAYエリア18AとOSDエリア18Bが設けられている。DISPLAYエリア18Aは、画像データを記憶するものであって、画像の左上隅の画素から順に、1画素毎の色データを記憶する。OSDエリア18Bは、オンスクリーンディスプレイ20から供給される、記号、文字、または図形などのOSD表示データを記憶するものであって、画像の左上隅の画素から順に、1画素毎の色データを記憶する。なお、OSD表示データにおいて、色データの値が0の画素は、何も表示を行わないことを示す。
【0027】
オンスクリーンディスプレイ20は、コントローラ21の制御の下、記号、文字、または図形からなるメニュー画面やアイコンなどのデータを、バス17を介して画像信号処理部14に出力する。
【0028】
コントローラ21は、ユーザが操作部22を用いて指令した内容を示す信号に基づいて、各種処理を実行するとともに、バス17を介して、画像信号処理部14、DRAM18、外部インターフェース19、オンスクリーンディスプレイ20、およびメディアドライブ23を制御する。FLASH ROM24には、コントローラ21が各種処理を実行する上で必要なプログラムが格納されている。
【0029】
またコントローラ21は、操作部22のシャッタボタンが操作された場合、画像信号処理部14を制御し、画面1枚分の画像信号をDRAM18に取り込ませる。そして、コントローラ21は、DRAM18に取り込まれた画像信号を、JPEG(Joint Photographic Experts Group)方式などの圧縮形式で圧縮し、DRAM18の他のアドレスに格納させるとともに、ファイルヘッダなどを付加し、JPEGファイルとしてストリームに成形させる。
【0030】
なお、画像信号の圧縮形式は、JPEG形式に限らず、例えば、TIFF(Tagged Image File Format)形式やMPEG(Moving Picture Experts Group)形式、あるいは、その他各種フォーマットなどでもよい。
【0031】
さらにまたコントローラ21は、操作部22から画像印刷の開始が指示された場合、DRAM18から画像データを読み出し、バス17を介して外部インターフェース19に接続されたプリンタ3に送信する。
【0032】
記録メディア33は、例えば、半導体メモリなどで構成され、その内部には、電気的に書き換えや消去が可能な不揮発性メモリが格納されており、画像や音声等の各種データの書き込み、および読み出しが可能になされている。この記録メディア33は、DRAM18に一時的に記憶されているデータ(画像ファイル)を永続的に保存するために、あるいは、保存されているデータを読み出すために、必要に応じてメディアドライブ23に挿入される。
【0033】
外部インターフェース19は、例えば、USB入出力端子などで構成され、画像の印刷を行なう場合に、プリンタ3と接続される。外部インターフェース19にはまた、必要に応じてドライブ31が接続され、磁気ディスク、光ディスク、あるいは光磁気ディスクなどのリムーバブルメディア32が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて、FLASH ROM24にインストールされる。
【0034】
図3は、DRAM18に格納される画像ファイルの形式を示す図である。同図に示されるように、画像ファイル内のヘッダ部分に、Exif(Exchange Image File)情報が設けられ、続いて、画像データが配置されている。Exif情報には、例えば、絞り値、シャッタスピード、EV補正値、ISO感度、ストロボ発光、および、測光方式などの撮影時の設定状態情報が示される。
【0035】
このように、DRAM18に格納される画像ファイルは、画像データにExif情報が付随された構造となっているため、その詳細は後述するが、画像データとともに、Exif情報を表示させることができる。
【0036】
次に、デジタルスチルカメラ1の基本的動作について説明する。
【0037】
レンズブロック11で取り込まれた光(被写体の映像)は、CCD12に入射され、そこで電気信号に変換される。変換された電気信号は、カメラ信号処理部13でY,Cr,Cbの色差信号に変換され、画像信号処理部14およびバス17を介してDRAM18に展開され、そこに一時的に記憶される。
【0038】
DRAM18に一時的に記憶された画像信号は、コントローラ21によって、LCD16に表示させるための画像サイズに変更され、再び、DRAM18の他のアドレスに記憶される。そして、この画像信号が画像信号処理部14によって読み出され、RGBデコーダ15に出力され、RGB信号に変換された後、LCD16に出力される。これにより、LCD16には、被写体の画像がリアルタイムで表示される(すなわち、モニタリング画像が表示される)。
【0039】
例えば、ユーザが、所定のタイミングで、操作部22のシャッタボタンを操作すると、コントローラ21は、DRAM18に一時的に記憶されている画像信号を読み出し、JPEG方式で圧縮した後、DRAM18の他のアドレスに格納させるとともに、格納された画像信号にファイルヘッダなどを付加し、JPEGファイルとしてストリームに成形させる。コントローラ21は、このJPEGファイルを読み出し、バス17を介してメディアドライブ23に挿入された記録メディア33に転送し、そこに永続的に保存させる。
【0040】
このようにして、1枚の画像が1個の画像データとして、記録メディア33に記録される。
【0041】
例えば、ユーザが、操作部22を操作して、記録メディア33に保存されている画像の再生(表示)を指示すると、コントローラ21は、記録メディア33に保存されている画像ファイルを、バス17を介してDRAM18に転送し、そこからデータを取り込みながら圧縮されたファイルを伸張し、DRAM18の他のアドレスに記憶させる。伸張処理終了後、コントローラ21は、画像信号処理部14を制御し、DRAM18に記憶されている画像データを読み出させる。画像信号処理部14は、読み出した画像データに、オンスクリーンディスプレイ20から入力されたデータを重畳し、RGBデコーダ15を介してLCD16に出力する。
【0042】
このようにして、記録メディア33に保存されている画像データがLCD16に表示される。
【0043】
また、上述したようにして画像を再生するにあたり、コントローラ21は、画像に付随されているExif情報などの撮影時の設定状態情報や、伸張処理後の画像データを画像信号処理部14に読み出させる際に得られる画像データの輝度情報を、オンスクリーンディスプレイ20に供給し、そこで、Exif情報に関するOSD表示データや、輝度情報を元にしたヒストグラムに関するOSD表示データを作成させる。
【0044】
これにより、例えば、図4に示されるように、LCD16には、画像データ51とともに、Exif情報やヒストグラムなどのOSD表示データ52が表示される。同図においては、Exif情報として、絞り値「F2.0」、EV補正値「500+0.3EV」、およびISO感度「ISO100」が表示されている。
【0045】
次に、図5のフローチャートを参照して、画像の再生および印刷処理について説明する。なお、この処理は、ユーザにより操作部22が操作され、画像の再生が指示された場合に開始される。
【0046】
ステップS1において、コントローラ21は、メディアドライブ23に挿入された記録メディア33から、圧縮された画像データを、バス17を介してDRAM18に転送し、そこに一時的に記憶させる。ステップS2において、コントローラ21は、DRAM18に一時的に記憶された画像データを取り込みながら伸張する。ステップS3において、コントローラ21は、ステップS2の処理で伸張された画像データをDRAM18のDISPLAYエリア18Aに転送し、そこに記憶させる。
【0047】
ステップS4において、コントローラ21は、画像信号処理部14を制御し、DRAM18のDISPLAYエリア18Aに記憶されている画像データを読み出させ、RGBデコーダ15を介してLCD16に出力させる。これにより、例えば、図6Aに示されるような画像データ51がLCD16に表示される。
【0048】
ステップS5において、コントローラ21は、記録メディア33から取得し、LCD16に表示させた画像データにExif情報が存在するか否かを判定し、Exif情報が存在すると判定した場合、ステップS6に進み、画像データに付随されているExif情報を取得する。
【0049】
ステップS7において、コントローラ21は、ステップS6の処理で取得したExif情報をオンスクリーンディスプレイ20に供給する。オンスクリーンディスプレイ20は、表示仕様(表示位置、表示桁数、および色など)に基づいて、Exif情報に関するOSD表示データを作成する。
【0050】
これにより、図6Bに示されるようなOSD表示データ52のうち、Exif情報に関する、絞り値「F2.0」、EV補正値「500+0.3EV」、およびISO感度「ISO100」のOSD表示データが作成される。
【0051】
ステップS8において、オンスクリーンディスプレイ20は、コントローラ21の制御の下、ステップS7の処理で作成されたOSD表示データをDRAM18のOSDエリア18Bに転送し、そこに記憶させる。
【0052】
ステップS5において、画像データにExif情報が存在しないと判定された場合、処理は、ステップS9に進む。
【0053】
ステップS9において、コントローラ21は、LCD16に表示させた画像データに輝度情報が存在するか否か、すなわち、ステップS4の処理において、画像信号処理部14に画像データを読み出させる際に輝度情報が得られたか否かを判定する。
【0054】
ステップS9において、画像データに輝度情報が存在すると判定された場合、ステップS10に進み、コントローラ21は、その画像データの輝度情報を取得する。ステップS11において、コントローラ21は、ステップS10の処理で取得した輝度情報をオンスクリーンディスプレイ20に供給する。オンスクリーンディスプレイ20は、表示仕様(表示位置、表示桁数、および色など)に基づいて、輝度情報に関するOSD表示データを作成する。
【0055】
これにより、図6Bに示されるようなOSD表示データ52のうち、輝度情報を元にしたヒストグラムのOSD表示データが作成される。
【0056】
そして、オンスクリーンディスプレイ20は、コントローラ21の制御の下、作成したOSD表示データをDRAM18のOSDエリア18Bに転送し、そこに記憶させる。
【0057】
ステップS9において、画像データに輝度情報が存在しないと判定された場合、処理は、ステップS12に進む。
【0058】
ステップS12において、コントローラ21は、画像信号処理部14を制御し、OSDエリア18Bに記憶されているOSD表示データを読み出させ、重ね合わせ表示処理を実行させる。
【0059】
ここで、図7を参照して、画像信号処理部14が実行する、重ね合わせ表示処理の詳細について説明する。なお、説明を分かりやすくするため、横方向m番目、縦方向n番目の画素を、(m,n)の画素と記載する。
【0060】
ステップS31において、画像信号処理部14は、変数mおよび変数nを1にセットする。ステップS32において、画像信号処理部14は、DRAM18のOSDエリア18B内における画像の(m,n)の画素に、OSD表示データが存在するか否か、すなわち、OSD表示データの値が0以外の有効な値であるか否かを判定する。
【0061】
ステップS32において、OSDエリア18B内における画像の(m,n)の画素にOSD表示データが存在する、すなわち、OSD表示データの値が0以外の有効な値であると判定された場合、ステップS33に進み、画像信号処理部14は、OSDエリア18B内における画像の(m,n)の画素にあるOSD表示データを、RGBデコーダ15を介してLCD16に出力し、そこに表示させる。
【0062】
ステップS32において、OSDエリア18B内における画像の(m,n)の画素にOSD表示データが存在しない、すなわち、OSD表示データの値が0であると判定された場合、ステップS34に進み、画像信号処理部14は、DISPLAYエリア18A内における画像の(m,n)の画素にある画像データを、RGBデコーダ15を介してLCD16に出力し、そこに表示させる。
【0063】
ステップS35において、画像信号処理部14は、変数mが最大値M(横方向の最終画素)であるか否かを判定し、変数mが最大値Mではないと判定した場合、ステップS36に進み、変数mを1だけインクリメントし、ステップS32に戻り、上述した処理を繰り返し実行する。
【0064】
ステップS35において、変数mが最大値Mであると判定された場合、ステップS37に進み、画像信号処理部14は、さらに変数nが最大値N(縦方向の最終画素)であるか否かを判定し、変数nが最大値Nではないと判定した場合、ステップS38に進み、変数nを1だけインクリメントするとともに、変数mを1にリセットする。その後、処理は、ステップS32に戻り、上述した処理が繰り返し実行される。
【0065】
そして、ステップS37において、変数nが最大値Nであると判定された場合、すなわち、DISPLAYエリア18AとOSDエリア18B内における全ての画素について、重ね合わせ処理が終了されると、図5のステップS13にリターンする。
【0066】
これにより、図6Cに示されるように、ユーザが再生指示した画像データ51(図6A)と、その画像データ51のExif情報や輝度情報などのOSD表示データ52(図6B)とが重ね合わせられて、LCD16に表示される。
【0067】
付言すれば、1画素毎に、OSD表示データの値が0であれば、DISPLAYエリア18Aの画像データを、OSD表示データの値が0でなければ(OSD表示データが有効な値であれば)、OSDエリア18BのOSD表示データを、それぞれLCD16に表示させることができる。
【0068】
図5の説明に戻る。ステップS13において、コントローラ21は、ユーザにより操作部22が操作され、画像の印刷が指示されたか否かを判定し、画像の印刷が指示されるまで待機する。
【0069】
なお、ステップS13の処理において、画像の印刷が指示されるまで、それ以降の処理は行わないものとして説明しているが、勿論、他の画像の再生が指示されることもある。この場合、ステップS1の処理に戻り、上述した処理が再び実行される。
【0070】
ステップS13において、画像の印刷が指示されたと判定された場合、ステップS14に進み、コントローラ21は、DISPLAYエリア18Aに記憶されている画像データと、OSDエリア18Bに記憶されているOSD表示データとの重ね合わせ書き込み処理を実行する。
【0071】
ここで、図8を参照して、コントローラ21が実行する、重ね合わせ書き込み処理の詳細について説明する。なお、図7と同様に、横方向m番目、縦方向n番目の画素を、(m,n)の画素と記載する。
【0072】
ステップS51において、コントローラ21は、変数mおよび変数nを1にセットする。ステップS52において、コントローラ21は、DRAM18のOSDエリア18B内における画像の(m,n)の画素に、OSD表示データが存在するか否か、OSD表示データの値が0以外の有効な値であるか否かを判定する。
【0073】
ステップS52においてし、OSDエリア18B内における画像の(m,n)の画素にOSD表示データが存在する、すなわち、OSD表示データの値が0以外の有効な値であると判定された場合、ステップS53に進み、コントローラ21は、OSDエリア18B内における画像の(m,n)の画素にあるOSD表示データを、DRAM18のDISPLAYエリア18Aに転送し、DISPLAYエリア18Aにおける画像の(m,n)の画素に書き込ませる。
【0074】
ステップS52において、OSDエリア18B内における画像の(m,n)の画素にOSD表示データが存在しない、すなわち、OSD表示データの値が0であると判定された場合、ステップS54に進み、コントローラ21は、DRAM18のDISPLAYエリア18A内における画像の(m,n)の画素にある画像データをそのまま残させる。
【0075】
ステップS55において、コントローラ21は、変数mが最大値M(横方向の最終画素)であるか否かを判定し、変数mが最大値Mではないと判定した場合、ステップS56に進み、変数mを1だけインクリメントし、ステップS52に戻り、上述した処理を繰り返し実行する。
【0076】
ステップS55において、変数mが最大値Mであると判定された場合、ステップS57に進み、コントローラ21は、さらに変数nが最大値N(縦方向の最終画素)であるか否かを判定し、変数nが最大値Nではないと判定した場合、ステップS58に進み、変数nを1だけインクリメントするとともに、変数mを1にリセットする。その後、処理は、ステップS52に戻り、上述した処理が繰り返し実行される。
【0077】
そして、ステップS57において、変数nが最大値Nであると判定された場合、すなわち、DISPLAYエリア18AとOSDエリア18B内における全ての画素について、重ね合わせ書き込み処理が終了されると、図5のステップS15にリターンする。
【0078】
このように、1画素毎に、OSD表示データの値が0であれば、DISPLAYエリア18Aの画像データをそのまま残し、OSD表示データの値が0でなければ(OSD表示データが有効な値であれば)、OSDエリア18BのOSD表示データをDISPLAYエリア18Aに書き込むといった処理を、DISPLAYエリア18Aの全ての画素に対して行うことにより、画像データとOSD表示データとの重ね合わせが完了する。
【0079】
このように、DRAM18内に、印刷する画像イメージを作成するため、例えば、記録メディア33などに、新たに画像ファイルを作成する必要がない。
【0080】
ステップS15において、コントローラ21は、ステップS14の処理で、画像データとOSD表示データとが重ね合わせられたデータ(すなわち、画像上にExif情報やヒストグラムなどが重ね合わせられた画面イメージ)をDRAM18から読み出し、バス17および外部バス19を介してプリンタ3に送信し、そのデータの印刷を開始させる。
【0081】
ここで、印刷実行の形態は特に問わないが、例えば、デジタルスチルカメラ1とプリンタ3が互いにDPS機能を有している場合、DPS定義ファイルを相互に交換することで(ネゴシエーションすることにより)、互いの機器が、DPS機能をサポートした機器であることが認識される。これにより、コントローラ21は、プリンタ3のDPSサービスを確認するとともに、プリンタ情報などを取得し、印刷を開始させることができる。
【0082】
以上の処理により、再生画像に関する設定状態情報を合わせ込んだ画像の再生が可能になるとともに、デジタルスチルカメラ1のLCD16に表示されている、設定状態情報が合わせ込まれた画面イメージそのものを印刷することが可能になる。これにより、ユーザは、撮影時の設定状態情報を容易に確認することができる。
【0083】
なお、上述のステップS14の処理で、コントローラ21は、OSD表示データが重ね合わせられた画像データをDRAM18から読み出し、JPEG方式で圧縮した後、DRAM18の他のアドレスに格納させるとともに、格納された画像信号にファイルヘッダなどを付加し、JPEGファイルとしてストリームに成形させることにより、画像データとOSD表示データとが重ね合わせられた、JPEGファイルを新たに作成することもできる。
【0084】
さらに、コントローラ21は、このJPEGファイルを読み出し、バス17を介してメディアドライブ23に挿入された記録メディア33に転送し、そこに永続的に保存させることもできる。
【0085】
以上においては、絞り値、シャッタスピード、EV補正値、ISO感度、ストロボ発光、および、測光方式などの撮影時の設定状態情報を示すExif情報や、画像の輝度情報に関するヒストグラムを画像に重ね合わせて印刷するようにしたが、本発明はこれに限らず、例えば、撮影日時、撮影場所名、撮影者名、またはコメントなどの撮影情報を重ね合わせて印刷することも勿論可能である。
【0086】
また、再生画像に関する情報の表示レイアウト、色、属性、またはフォントタイプなどのデザインを重ね合わせて印刷することも可能であり、見栄えの良いデザインにすることにより、画像印刷を修飾するような場合に適用することも可能である。
【0087】
また以上においては、再生画像に関する情報を合わせ込んだ画像の再生および印刷を行うようにしたが、再生画像だけでなく、例えば、撮影モード時のモニタリング画像に関する設定状態情報を合わせ込んだ画像の表示および印刷を行うこともできる。この場合の処理について、図9を参照して説明する。
【0088】
ステップS71において、コントローラ21は、カメラ信号処理部13を制御し、CCD12から入力された電気信号を取り込ませ、Y,Cr,Cbの色差信号に変換させる。その後、コントローラ21は、画像信号処理部14を制御し、変換された画像信号を、バス17を介してDRAM18に供給させ、そこに一時的に記憶させる。
【0089】
ステップS72において、コントローラ21は、DRAM18に一時的に記憶されている画像信号を読み出して画格(縦横サイズ)を変更し、再び、DRAM18のDISPLAYエリア18Aに転送し、そこに記憶させる。
【0090】
ステップS73乃至S84の処理は、図5のステップS4乃至S15の処理と同様であるため、その説明は省略する。
【0091】
以上の処理により、静止画像ファイルとして記録メディア33に保存しなくても、設定状態情報や撮影情報などを合わせ込んだモニタリング中の画面イメージを、そのまま印刷することが可能になる。
【0092】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
【0093】
この記録媒体は、図2に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD−ROM(Compact Disc−Read OnlyMemory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、もしくは光磁気ディスク(MD(Mini−Disc)(登録商標)を含む)などよりなるリムーバブルメディア32、または、半導体メモリなどよりなる記録メディア33により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているFLASH ROM24またはハードディスクなどで構成される。
【0094】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0095】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表わすものである
【0096】
【発明の効果】
以上のように、第1の本発明によれば、デジタルスチルカメラで撮影された画像を印刷することが可能となる。特に、画面に表示されている設定状態情報や輝度情報が合わせ込まれた画像をそのまま印刷することが可能となる。
【0097】
第2の本発明によれば、デジタルスチルカメラで撮影された画像とともに、その画像に関する付随情報を印刷することが可能となる。特に、画面に表示されている設定状態情報や輝度情報が合わせ込まれた画像をプリンタに送信し、その表示状態のまま印刷することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した自動印刷システムの構成例を示す図である。
【図2】デジタルスチルカメラの電気的構成例を示す図である。
【図3】画像ファイルの形式を示す図である。
【図4】Exif情報とヒストグラムが重ね合わせられた画像の表示例を示す図である。
【図5】画像の再生および印刷処理を説明するフローチャートである。
【図6】Exif情報とヒストグラムが画像に重ね合わせられる処理を模式的に示す図である。
【図7】図5のステップS12の重ね合わせ表示処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図8】図5のステップS14の重ね合わせ書き込みの詳細を説明するフローチャートである。
【図9】撮影モード時での画像の表示および印刷処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 デジタルスチルカメラ, 2 バス, 3 プリンタ, 14 画像信号処理部, 18 DRAM, 19 外部インターフェース, 21 コントローラ, 22 操作部, 23 メディアドライブ, 24 FLASH ROM, 33 記録メディア
Claims (7)
- 被写体を撮影するとともに、撮影した画像を記録する画像処理装置と、前記画像処理装置と接続され、前記画像を印刷する画像印刷装置とからなる画像印刷システムにおいて、
前記画像処理装置は、前記画像の付随情報に基づいて表示情報を作成し、前記画像に前記表示情報を重ね合わせて画像印刷装置に送信し、その印刷開始を指示し、
前記画像印刷装置は、前記画像処理装置からの前記印刷開始の指示に基づいて、前記表示情報が重ね合わせられた前記画像を印刷する
ことを特徴とする画像印刷システム。 - 被写体を撮影するとともに、撮影した画像を記録する画像処理装置において、
前記画像の付随情報に基づいて、表示情報を作成する作成手段と、
前記画像と、前記作成手段により作成された前記表示情報とを重ね合わせる重ね合わせ手段と、
前記重ね合わせ手段により前記表示情報が重ね合わせられた前記画像を画像印刷装置に送信し、印刷開始を指示する印刷指示手段と
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記画像を記憶する第1の記憶手段と、
前記表示情報を記憶する第2の記憶手段と
をさらに備え、
前記重ね合わせ手段は、前記画像の所定画素に前記表示情報が存在するか否かを判定し、前記表示情報が存在すると判定した場合、前記第2の記憶手段に記憶されている前記表示情報を前記第1の記憶手段に転送し、前記画像の所定画素に書き込む
ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。 - 前記重ね合わせ手段により前記表示情報が重ね合わせられた前記画像の表示を制御する表示制御手段をさらに備える
ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。 - 前記付随情報は、撮影時の設定状態情報、または輝度情報のうち少なくとも1つを含む
ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。 - 被写体を撮影するとともに、撮影した画像を記録する画像処理装置の画像処理方法において、
前記画像の付随情報に基づいて、表示情報を作成する作成ステップと、
前記画像と、前記作成ステップの処理により作成された前記表示情報とを重ね合わせる重ね合わせステップと、
前記重ね合わせステップの処理により前記表示情報が重ね合わせられた前記画像を画像印刷装置に送信し、印刷開始を指示する印刷指示ステップと
を含むことを特徴とする画像処理方法。 - 被写体を撮影するとともに、撮影した画像を記録する画像処理を、コンピュータに行わせるプログラムにおいて、
前記画像の付随情報に基づいて、表示情報を作成する作成ステップと、
前記画像と、前記作成ステップの処理により作成された前記表示情報とを重ね合わせる重ね合わせステップと、
前記重ね合わせステップの処理により前記表示情報が重ね合わせられた前記画像を画像印刷装置に送信し、印刷開始を指示する印刷指示ステップと
を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
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