JP2004221819A - 携帯型情報機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザによる入力設定を容易とする。
【解決手段】携帯電話機1は、位置(経度、緯度)情報が符号化されてなる2次元バーコードを読み取るCCD20と、現在位置を検出すべくGPS信号を受信するGPS受信装置102とを備え、制御部100は、現在位置から前記位置情報が示す位置までの距離あるいは方角を算出し、前記距離あるいは方角を表示部108に表示させる。
【選択図】 図3
【解決手段】携帯電話機1は、位置(経度、緯度)情報が符号化されてなる2次元バーコードを読み取るCCD20と、現在位置を検出すべくGPS信号を受信するGPS受信装置102とを備え、制御部100は、現在位置から前記位置情報が示す位置までの距離あるいは方角を算出し、前記距離あるいは方角を表示部108に表示させる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯型の情報機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、表示部に、現在地周辺の地図、あるいは、目的地周辺の地図を表示し、ユーザに対して道案内する携帯型情報機器が提案されている(例えば、特許文献1)。このような携帯情報機器にあっては、ユーザが目的地を設定する場合には、操作キーを操作して入力設定するのが一般的である。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−24984号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、携帯型情報機器にあっては、その筐体サイズの制限から、操作キーサイズが小さく、このような操作キーを操作して目的地等を逐一入力設定することは、ユーザにとって煩雑な作業であるといった問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、ユーザによる入力設定を容易とすることができる携帯型情報機器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、位置情報が符号化されてなる符合パターンを光学的に読み取る読取手段と、現在位置を検出する位置検出手段と、前記現在位置から前記位置情報が示す位置までの距離あるいは方角を算出する算出手段と、前記距離あるいは方角を報知する報知手段とを備える構成の携帯型情報機器を提供する。
この携帯型情報機器によれば、読取手段が符号パターンにより示される位置情報を読み取る構成であるため、ユーザは、操作キーなどにより位置情報を逐一入力する必要がなく、位置情報の入力を容易に行うことができる。
【0006】
上記構成において、前記報知手段は、前記距離あるいは方角を文字により表示する構成が望ましい。この構成によれば、ユーザに報知すべき情報が文字のみで表示されるため、表示領域が狭い携帯型情報機器であっても、ユーザにとって報知すべき情報を認識し易くなる。
【0007】
なお、前記符号パターンは、2次元バーコードにより示され、前記読取手段は、前記符号パターンを光学的に読み取る構成も望ましい。さらに、前記携帯型情報機器は、携帯電話機であっても良い。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施形態について説明する。本実施形態では、携帯型情報機器の一態様として携帯電話機1を例にして説明する。図1は、本実施形態にかかる携帯電話機1を表面から見た斜視図であり、図2は、携帯電話機1を背面から見た斜視図である。図1に示すように、携帯電話機1の表面には、従来の携帯電話機と同様に、テンキー10と、操作キー12と、表示パネル13と、マイクロフォン14と、スピーカ15とが設けられている。テンキー10は、文字あるいは数字を入力する手段であり、操作キー12は、この携帯電話機1の動作設定および動作指示を入力する手段である。表示パネル13は、液晶パネルから構成され、電話番号や文字、画像などの各種情報を表示する。マイクロフォン14はユーザの音声を収音するものであり、また、スピーカ15は送話者の音声や各種音を放音するものである。携帯電話機1の筐体上面には、アンテナ16が伸縮自在に立設されている。一方、図2に示すように、携帯電話機1の背面には、固体撮像素子であるCCD(Charge−Coupled Devices)20が取り付けられている。本実施形態の携帯電話機1は、位置(経度・緯度)情報や目的地名などが符号化されてなる2次元バーコード200(図5参照)をCCD20により光学的に読み取り、その位置情報を取得する構成となっている。以下、かかる構成について詳述する。
【0009】
図3は、携帯電話機1の機能的構成を示すブロック図である。この図において、制御部100は、自機1の各部の動作制御や各種演算を実行するものであり、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)を備えている。認識部104は、制御部100の制御の下、上述のCCD20によって画像情報として読み取られた2次元バーコード200を2値化した後、誤り符号化処理やエラー訂正処理などを含む復号化処理を実行することでデコード(復号化)して位置情報を抽出し、制御部100に出力するものである。なお、読み取り対象となるバーコードは、2次元バーコードに限らず、1次元バーコードであっても良いことは勿論である。
【0010】
GPS受信装置102は、制御部100の制御の下、図示せぬGPS(GlobalPositioning System)衛星(測位衛星)からのGPS信号を受信して制御部100に出力するものであり、GPS信号(電波)を受信するためのGPSアンテナ102aの他、アナログ受信信号をデジタル信号に変換するためのRF部やベースバンド部などを備えたGPS信号変換部102bを有している。制御部100は、GPS受信装置102から受け取ったGPS信号に基づいて自機1の現在位置情報(経度、緯度)を演算により取得する。また、制御部100は、2次元バーコード200をデコードして得られた位置情報と、GPS信号から得られた自機1の現在位置情報とに基づいて、自機1の現在位置から、2次元バーコード200が示す位置までの距離および方角(すなわち、相対位置関係)を算出する。
【0011】
通信制御部106は、アンテナ16を介して通信回線である移動体通信網(不図示)と通信接続され、通話音声や画像情報、文字情報などの各種情報を送受するものである。なお、移動体通信方式として、PDC(Personal Digital Cellular)方式、GSM(global System for Mobile Communications)方式、PHS(Personal Handy−phone System)方式、CDMA(Code Division Multiple Access)方式、あるいは、W−CDMA(Wideband−CDMA)方式といった任意の方式が用いられ得る。上述のマイクロフォン14は、A/D変換器などを備え、ユーザの音声をデジタル信号に変換して制御部100に出力する。また、スピーカ15は、D/A変換器や信号増幅回路を備え、制御部100から出力された音信号(音声信号や楽音信号)を拡声して外部に向けて放音する。表示部108は、上述の表示パネル13の他、この表示パネル13を駆動する駆動回路などを備え、制御部100の制御の下、各種情報を表示する。また、上述のテンキー10および操作キー12は、ユーザによって操作される操作ボタンを複数備え(図1参照)、かかる操作を制御部100に出力する。
【0012】
次いで、本実施形態の動作について説明する。図5に示すように、目的地の位置(経度、緯度)を示す2次元バーコード200が地図上に印刷または貼り付けられている場合、ユーザは、その2次元バーコード200をCCD20により撮像すべく、携帯電話機1の背面に設けられたCCD20を2次元バーコード200に対向させる。そして、ユーザが操作キー12を操作して撮像指示を携帯電話機1に与えること、図4に示すように、携帯電話機1の制御部100は、撮像指示を受け取り(ステップS1)、CCD20に2次元バーコード200を撮像させる(ステップS2)。そして、制御部100は、認識部104を制御して、この撮像された画像データを復号化させる(ステップS3)。これにより、目的地の位置情報が認識部104から制御部100に出力される。
【0013】
次いで、制御部100は、GPS受信装置102によって受信されたGPS信号に基づいて自機1の現在位置(経度、緯度)情報を算出して取得する(ステップS4)。そして、制御部100は、自機1の現在位置から目的地までの距離および方角を、自機1の現在位置情報と目的地の位置情報とから算出し(ステップS5)、この算出結果を表示部108に表示させる。図6は、かかる表示の一例を示す図である。この図に示すように、本実施形態では、目的地までの距離、方角および目的地名が文字により表示される構成となっている。これにより、表示領域の狭い携帯型情報機器にあっても、これらの情報をユーザにはっきりと認識させることができる。なお、文字による表示に代えて、距離、方角あるいは目的地名を音声によって出力する構成としても良い。
【0014】
以上説明したように、本実施形態によれば、ユーザは、操作キー12を操作するなどして目的地の地名を入力したり、その位置情報を入力しなくとも、CCD20により2次元バーコード200を撮像させるだけで、簡単に目的地の位置情報を入力することができる。
また、表示パネル13には、目的地周辺を示す地図ではなく、現在地から目的地までの距離や方向などが文字により示されるように構成されているため、表示領域が狭い携帯型情報機器であっても、ユーザに示すべき情報(距離や方角)のみを、その表示領域いっぱいに表示することができ、ユーザが容易に情報を認識することができる。
【0015】
上述した携帯電話機1の応用例としては、次のようなものがある。例えば、図7に示すように、目的地名(建物や市町村名など地図に掲載される地名)と位置(経度、緯度)情報とを対応付けて記憶すると位置情報データベース5aと、位置情報から2次元バーコードデータを生成する機能とを備えたサーバコンピュータ5をインターネット6に接続する。このインターネット6には、ユーザが所有するパーソナルコンピュータ(以下、単に「PC」と称する)7が接続されている。この構成において、ユーザは、PC7を用いて、インターネット6を介してサーバコンピュータ5から所望の目的地に対応する2次元バーコードデータを取得し、PC7に接続されたプリンタ装置8にて2次元バーコード200を印刷する。そして、地図などに、その2次元バーコード200を貼り付けておき、現在地から目的地までの距離や方角を知る必要が生じた場合に、その2次元バーコード200を携帯電話機1に読み取らせ、それら距離や方角を表示させる。この応用例によれば、ユーザは、所望の目的地に対応する2次元バーコード200を容易に得ることができる。また例えばユーザが登山などする場合に、コース上の目印となる目的地毎に2次元バーコード200を印刷し、地図上の対応箇所に予め貼り付けておき、登山時に、必要に応じて順次2次元バーコード200を携帯電話機1に読み取らせ、現在地から目的地までの距離や方角を表示させることで、迷うことなくコースを進むことができる。なお、携帯電話機1は、GPS信号を用いて現在位置の高度をも算出し、表示するようにしても良い。また、ユーザが方角を特定できるようにコンパス(磁針)などが設けられても良い。
【0016】
<変形例>
上述した実施形態は、本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形可能である。例えば、上述した実施形態において、本発明が適用される携帯型情報機器の一例として携帯電話機を例示したが、これに限らず、例えばPDA(Personal Digital Assistants)や腕時計などであっても良い。要するに、本発明は、自器の現在位置を検出する手段と、目的地の位置情報を読み取る手段と、自器の現在位置から目的地までの距離あるいは方角を算出する手段とを備えていれば、任意の携帯型情報機器に適用することが可能である。なお、上述した実施形態では、GPS信号を受信して現在位置を検出する構成を例示したが、これに限らず、例えば携帯電話機を収容する移動通信網の基地局と通信して現在位置の情報を取得する構成であっても良い。
【0017】
また、図8に示すように携帯型情報機器1’の形状を、小型のペン形状としても良い。具体的には、小型ペン形状の携帯型情報機器1’の基体は、略筒形状をなし、その頭頂部にはCCD20が設けられ、また、基体側面には表示パネル13が設けられている。このように携帯型情報機器1’の形状を小型ペン形状とすることで、携帯性が向上し、登山など何時でも携帯が可能となる。なお、形状を小型ペン形状とする場合には、その筐体サイズの制限から、CCD20の受光面積が制限され、2次元バーコード200のサイズによっては、CCD20の読み取り領域に収まらないこともある。この場合には、携帯型情報機器1’がCCD20により2次元バーコード200に代えて1次元バーコードを読み取り目的地を取得する構成とすれば良い。また、筐体サイズの制限から、小型ペン形状の携帯型情報機器1’に表示パネル13を設けることが困難な場合には、現在地から目的地までの距離や方角を音声により出力する構成としても良いし、また、FM電波、Bluetooth(登録商標)等を用いた近距離無線通信でヘッドフォンなどのスピーカを備えた他の装置に送信する構成としても良い。
【0018】
上述した実施形態では、バーコードの読み取りにより目的地が入力される構成について例示したが、目的地の入力の態様は、これに限らない。具体的には、携帯電話機1(携帯型情報機器1’)がIC(Integrated Circuit)メモリを備え、複数の2次元バーコード200から読み取った位置情報の各々を目的地名と対応付けてICメモリに予め記憶する。さらに携帯電話機1(携帯型情報機器1’)は、文字認識機能を更に備え、地図に記載された文字(目的地名)をCCD20により光学的に画像データとして読み取り、この画像データから文字認識により目的地名を取得し、この目的地名に対応する位置情報をICメモリから読み出してユーザに報知する。なお、携帯電話機1(携帯型情報機器1’)が音声認識機能を備え、ユーザが読み上げた目的地名を音声認識により取得する構成であっても良い。さらに、本変形例において、携帯電話機1(携帯型情報機器1’)が2次元バーコード200に代えて、1次元バーコードから目的地の位置情報を取得する構成であっても良い。また、携帯電話機1(携帯型情報機器1’)は、実施形態にて述べたインターネット6に接続されたサーバコンピュータ5から得られた位置情報を直接ICメモリに予め記憶する構成であっても良い。
【0019】
上述した実施形態では、図6に示すように、目的地までの距離、方角および目的地名が文字により表示される構成について例示したが、表示の態様は、これに限らない。すなわち、ユーザが表示部108に表示された内容を確実に視認できる範囲で、図像を用いた簡易な地図表示であっても良い。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ユーザによる入力設定を容易とすることができる携帯型情報機器が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる携帯電話機の表面を示す斜視図である。
【図2】同携帯電話機の背面を示す斜視図である。
【図3】同携帯電話機の機能的構成を示すブロック図である。
【図4】同携帯電話機の動作手順を示すフローチャートである。
【図5】同携帯電話機に2次元バーコードを読み取らせる態様を示す図である。
【図6】同表示の一態様を示す図である。
【図7】本発明の応用例を説明するための図である。
【図8】本発明の携帯型情報機器の他の態様を示す図である。
【符号の説明】
1…携帯電話機、1’…携帯型情報機器、12…操作キー、15…スピーカ、20…CCD、100…制御部、102…GPS受信装置、104…認識部、108…表示部、200…2次元バーコード
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯型の情報機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、表示部に、現在地周辺の地図、あるいは、目的地周辺の地図を表示し、ユーザに対して道案内する携帯型情報機器が提案されている(例えば、特許文献1)。このような携帯情報機器にあっては、ユーザが目的地を設定する場合には、操作キーを操作して入力設定するのが一般的である。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−24984号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、携帯型情報機器にあっては、その筐体サイズの制限から、操作キーサイズが小さく、このような操作キーを操作して目的地等を逐一入力設定することは、ユーザにとって煩雑な作業であるといった問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、ユーザによる入力設定を容易とすることができる携帯型情報機器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、位置情報が符号化されてなる符合パターンを光学的に読み取る読取手段と、現在位置を検出する位置検出手段と、前記現在位置から前記位置情報が示す位置までの距離あるいは方角を算出する算出手段と、前記距離あるいは方角を報知する報知手段とを備える構成の携帯型情報機器を提供する。
この携帯型情報機器によれば、読取手段が符号パターンにより示される位置情報を読み取る構成であるため、ユーザは、操作キーなどにより位置情報を逐一入力する必要がなく、位置情報の入力を容易に行うことができる。
【0006】
上記構成において、前記報知手段は、前記距離あるいは方角を文字により表示する構成が望ましい。この構成によれば、ユーザに報知すべき情報が文字のみで表示されるため、表示領域が狭い携帯型情報機器であっても、ユーザにとって報知すべき情報を認識し易くなる。
【0007】
なお、前記符号パターンは、2次元バーコードにより示され、前記読取手段は、前記符号パターンを光学的に読み取る構成も望ましい。さらに、前記携帯型情報機器は、携帯電話機であっても良い。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施形態について説明する。本実施形態では、携帯型情報機器の一態様として携帯電話機1を例にして説明する。図1は、本実施形態にかかる携帯電話機1を表面から見た斜視図であり、図2は、携帯電話機1を背面から見た斜視図である。図1に示すように、携帯電話機1の表面には、従来の携帯電話機と同様に、テンキー10と、操作キー12と、表示パネル13と、マイクロフォン14と、スピーカ15とが設けられている。テンキー10は、文字あるいは数字を入力する手段であり、操作キー12は、この携帯電話機1の動作設定および動作指示を入力する手段である。表示パネル13は、液晶パネルから構成され、電話番号や文字、画像などの各種情報を表示する。マイクロフォン14はユーザの音声を収音するものであり、また、スピーカ15は送話者の音声や各種音を放音するものである。携帯電話機1の筐体上面には、アンテナ16が伸縮自在に立設されている。一方、図2に示すように、携帯電話機1の背面には、固体撮像素子であるCCD(Charge−Coupled Devices)20が取り付けられている。本実施形態の携帯電話機1は、位置(経度・緯度)情報や目的地名などが符号化されてなる2次元バーコード200(図5参照)をCCD20により光学的に読み取り、その位置情報を取得する構成となっている。以下、かかる構成について詳述する。
【0009】
図3は、携帯電話機1の機能的構成を示すブロック図である。この図において、制御部100は、自機1の各部の動作制御や各種演算を実行するものであり、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)を備えている。認識部104は、制御部100の制御の下、上述のCCD20によって画像情報として読み取られた2次元バーコード200を2値化した後、誤り符号化処理やエラー訂正処理などを含む復号化処理を実行することでデコード(復号化)して位置情報を抽出し、制御部100に出力するものである。なお、読み取り対象となるバーコードは、2次元バーコードに限らず、1次元バーコードであっても良いことは勿論である。
【0010】
GPS受信装置102は、制御部100の制御の下、図示せぬGPS(GlobalPositioning System)衛星(測位衛星)からのGPS信号を受信して制御部100に出力するものであり、GPS信号(電波)を受信するためのGPSアンテナ102aの他、アナログ受信信号をデジタル信号に変換するためのRF部やベースバンド部などを備えたGPS信号変換部102bを有している。制御部100は、GPS受信装置102から受け取ったGPS信号に基づいて自機1の現在位置情報(経度、緯度)を演算により取得する。また、制御部100は、2次元バーコード200をデコードして得られた位置情報と、GPS信号から得られた自機1の現在位置情報とに基づいて、自機1の現在位置から、2次元バーコード200が示す位置までの距離および方角(すなわち、相対位置関係)を算出する。
【0011】
通信制御部106は、アンテナ16を介して通信回線である移動体通信網(不図示)と通信接続され、通話音声や画像情報、文字情報などの各種情報を送受するものである。なお、移動体通信方式として、PDC(Personal Digital Cellular)方式、GSM(global System for Mobile Communications)方式、PHS(Personal Handy−phone System)方式、CDMA(Code Division Multiple Access)方式、あるいは、W−CDMA(Wideband−CDMA)方式といった任意の方式が用いられ得る。上述のマイクロフォン14は、A/D変換器などを備え、ユーザの音声をデジタル信号に変換して制御部100に出力する。また、スピーカ15は、D/A変換器や信号増幅回路を備え、制御部100から出力された音信号(音声信号や楽音信号)を拡声して外部に向けて放音する。表示部108は、上述の表示パネル13の他、この表示パネル13を駆動する駆動回路などを備え、制御部100の制御の下、各種情報を表示する。また、上述のテンキー10および操作キー12は、ユーザによって操作される操作ボタンを複数備え(図1参照)、かかる操作を制御部100に出力する。
【0012】
次いで、本実施形態の動作について説明する。図5に示すように、目的地の位置(経度、緯度)を示す2次元バーコード200が地図上に印刷または貼り付けられている場合、ユーザは、その2次元バーコード200をCCD20により撮像すべく、携帯電話機1の背面に設けられたCCD20を2次元バーコード200に対向させる。そして、ユーザが操作キー12を操作して撮像指示を携帯電話機1に与えること、図4に示すように、携帯電話機1の制御部100は、撮像指示を受け取り(ステップS1)、CCD20に2次元バーコード200を撮像させる(ステップS2)。そして、制御部100は、認識部104を制御して、この撮像された画像データを復号化させる(ステップS3)。これにより、目的地の位置情報が認識部104から制御部100に出力される。
【0013】
次いで、制御部100は、GPS受信装置102によって受信されたGPS信号に基づいて自機1の現在位置(経度、緯度)情報を算出して取得する(ステップS4)。そして、制御部100は、自機1の現在位置から目的地までの距離および方角を、自機1の現在位置情報と目的地の位置情報とから算出し(ステップS5)、この算出結果を表示部108に表示させる。図6は、かかる表示の一例を示す図である。この図に示すように、本実施形態では、目的地までの距離、方角および目的地名が文字により表示される構成となっている。これにより、表示領域の狭い携帯型情報機器にあっても、これらの情報をユーザにはっきりと認識させることができる。なお、文字による表示に代えて、距離、方角あるいは目的地名を音声によって出力する構成としても良い。
【0014】
以上説明したように、本実施形態によれば、ユーザは、操作キー12を操作するなどして目的地の地名を入力したり、その位置情報を入力しなくとも、CCD20により2次元バーコード200を撮像させるだけで、簡単に目的地の位置情報を入力することができる。
また、表示パネル13には、目的地周辺を示す地図ではなく、現在地から目的地までの距離や方向などが文字により示されるように構成されているため、表示領域が狭い携帯型情報機器であっても、ユーザに示すべき情報(距離や方角)のみを、その表示領域いっぱいに表示することができ、ユーザが容易に情報を認識することができる。
【0015】
上述した携帯電話機1の応用例としては、次のようなものがある。例えば、図7に示すように、目的地名(建物や市町村名など地図に掲載される地名)と位置(経度、緯度)情報とを対応付けて記憶すると位置情報データベース5aと、位置情報から2次元バーコードデータを生成する機能とを備えたサーバコンピュータ5をインターネット6に接続する。このインターネット6には、ユーザが所有するパーソナルコンピュータ(以下、単に「PC」と称する)7が接続されている。この構成において、ユーザは、PC7を用いて、インターネット6を介してサーバコンピュータ5から所望の目的地に対応する2次元バーコードデータを取得し、PC7に接続されたプリンタ装置8にて2次元バーコード200を印刷する。そして、地図などに、その2次元バーコード200を貼り付けておき、現在地から目的地までの距離や方角を知る必要が生じた場合に、その2次元バーコード200を携帯電話機1に読み取らせ、それら距離や方角を表示させる。この応用例によれば、ユーザは、所望の目的地に対応する2次元バーコード200を容易に得ることができる。また例えばユーザが登山などする場合に、コース上の目印となる目的地毎に2次元バーコード200を印刷し、地図上の対応箇所に予め貼り付けておき、登山時に、必要に応じて順次2次元バーコード200を携帯電話機1に読み取らせ、現在地から目的地までの距離や方角を表示させることで、迷うことなくコースを進むことができる。なお、携帯電話機1は、GPS信号を用いて現在位置の高度をも算出し、表示するようにしても良い。また、ユーザが方角を特定できるようにコンパス(磁針)などが設けられても良い。
【0016】
<変形例>
上述した実施形態は、本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形可能である。例えば、上述した実施形態において、本発明が適用される携帯型情報機器の一例として携帯電話機を例示したが、これに限らず、例えばPDA(Personal Digital Assistants)や腕時計などであっても良い。要するに、本発明は、自器の現在位置を検出する手段と、目的地の位置情報を読み取る手段と、自器の現在位置から目的地までの距離あるいは方角を算出する手段とを備えていれば、任意の携帯型情報機器に適用することが可能である。なお、上述した実施形態では、GPS信号を受信して現在位置を検出する構成を例示したが、これに限らず、例えば携帯電話機を収容する移動通信網の基地局と通信して現在位置の情報を取得する構成であっても良い。
【0017】
また、図8に示すように携帯型情報機器1’の形状を、小型のペン形状としても良い。具体的には、小型ペン形状の携帯型情報機器1’の基体は、略筒形状をなし、その頭頂部にはCCD20が設けられ、また、基体側面には表示パネル13が設けられている。このように携帯型情報機器1’の形状を小型ペン形状とすることで、携帯性が向上し、登山など何時でも携帯が可能となる。なお、形状を小型ペン形状とする場合には、その筐体サイズの制限から、CCD20の受光面積が制限され、2次元バーコード200のサイズによっては、CCD20の読み取り領域に収まらないこともある。この場合には、携帯型情報機器1’がCCD20により2次元バーコード200に代えて1次元バーコードを読み取り目的地を取得する構成とすれば良い。また、筐体サイズの制限から、小型ペン形状の携帯型情報機器1’に表示パネル13を設けることが困難な場合には、現在地から目的地までの距離や方角を音声により出力する構成としても良いし、また、FM電波、Bluetooth(登録商標)等を用いた近距離無線通信でヘッドフォンなどのスピーカを備えた他の装置に送信する構成としても良い。
【0018】
上述した実施形態では、バーコードの読み取りにより目的地が入力される構成について例示したが、目的地の入力の態様は、これに限らない。具体的には、携帯電話機1(携帯型情報機器1’)がIC(Integrated Circuit)メモリを備え、複数の2次元バーコード200から読み取った位置情報の各々を目的地名と対応付けてICメモリに予め記憶する。さらに携帯電話機1(携帯型情報機器1’)は、文字認識機能を更に備え、地図に記載された文字(目的地名)をCCD20により光学的に画像データとして読み取り、この画像データから文字認識により目的地名を取得し、この目的地名に対応する位置情報をICメモリから読み出してユーザに報知する。なお、携帯電話機1(携帯型情報機器1’)が音声認識機能を備え、ユーザが読み上げた目的地名を音声認識により取得する構成であっても良い。さらに、本変形例において、携帯電話機1(携帯型情報機器1’)が2次元バーコード200に代えて、1次元バーコードから目的地の位置情報を取得する構成であっても良い。また、携帯電話機1(携帯型情報機器1’)は、実施形態にて述べたインターネット6に接続されたサーバコンピュータ5から得られた位置情報を直接ICメモリに予め記憶する構成であっても良い。
【0019】
上述した実施形態では、図6に示すように、目的地までの距離、方角および目的地名が文字により表示される構成について例示したが、表示の態様は、これに限らない。すなわち、ユーザが表示部108に表示された内容を確実に視認できる範囲で、図像を用いた簡易な地図表示であっても良い。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ユーザによる入力設定を容易とすることができる携帯型情報機器が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる携帯電話機の表面を示す斜視図である。
【図2】同携帯電話機の背面を示す斜視図である。
【図3】同携帯電話機の機能的構成を示すブロック図である。
【図4】同携帯電話機の動作手順を示すフローチャートである。
【図5】同携帯電話機に2次元バーコードを読み取らせる態様を示す図である。
【図6】同表示の一態様を示す図である。
【図7】本発明の応用例を説明するための図である。
【図8】本発明の携帯型情報機器の他の態様を示す図である。
【符号の説明】
1…携帯電話機、1’…携帯型情報機器、12…操作キー、15…スピーカ、20…CCD、100…制御部、102…GPS受信装置、104…認識部、108…表示部、200…2次元バーコード
Claims (4)
- 位置情報が符号化されてなる符合パターンを読み取る読取手段と、
現在位置を検出する位置検出手段と、
前記現在位置から前記位置情報が示す位置までの距離あるいは方角を算出する算出手段と、
前記距離あるいは方角を報知する報知手段と
を具備することを特徴とする携帯型情報機器。 - 前記報知手段は、前記距離あるいは方角を文字により表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯型情報機器。 - 前記符号パターンは、2次元バーコードにより示され、
前記読取手段は、前記符号パターンを光学的に読み取る
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯型情報機器。 - 前記携帯型情報機器は、携帯電話機である
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の携帯型情報機器。
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