JP2004221628A - 分散システム制御装置、分散システム制御方法及び分散システム制御プログラムを記憶した媒体 - Google Patents

分散システム制御装置、分散システム制御方法及び分散システム制御プログラムを記憶した媒体 Download PDF

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真子 俵谷
Ken Sakakibara
憲 榊原
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善久 田處
Kishiki Miyazaki
貴識 宮崎
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Abstract

【目的】必要に応じて適正な自画像の公開を行うとともに、ユーザの心理的抵抗感を軽減させることができる分散システム制御装置を提供すること。
【構成】 撮像手段及び表示手段を有する複数のユーザ端末装置と、複数のユーザ端末装置と通信回線を介して接続されたサーバ装置とを備える分散システム制御装置において、各ユーザがユーザ端末装置の撮像手段によって取得した自分の画像情報をサーバ装置に送信する手段と、各ユーザが他のユーザの端末装置で表示される自分の画像の表示レベルをサーバ装置に登録し、登録された画像表示レベル情報をサーバ装置に保持しておく手段と、サーバ装置の保持している画像表示レベルの情報に従って各ユーザ端末装置に配信する各ユーザの画像情報を決定する手段と、配信することを決定した画像情報をサーバ装置が各ユーザ端末装置に配信する手段と、サーバ装置から配信された各ユーザの画像情報を各ユーザ端末装置の表示手段に表示する手段を有する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像手段及び表示手段を有する複数のユーザ端末装置と、各ユーザ端末装置と通信回線を介して接続されたサーバ装置とを備える分散システム制御装置、分散システム制御方法及び分散システム制御プログラムを記憶した媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般的には、企業や団体、公共機関等の各組織体は、事務作業、営業業務や大きな設備を必要としない技術業務等に従事させる雇用労働者(以下、勤務者と言う)の勤務場所、即ちオフィススペースを自らの所有不動産によって、又は賃貸借契約によって確保し、勤務者は通常、公共機関や自家用車等を利用して就業開始時刻までにオフィススペースに到着、集合し、決められた就業時間内に集合勤務を行っている。そして、オフィススペースにおいては、電話機、複写機、ファクシミリ、コンピュータ及びコンピュータネットワークを装備することにより各業務の効率化を図っている。
【0003】
この集合勤務の習慣は、産業革命以降に工場の効率運営のために採用された比較的に新しいものであるが、近年、通勤地獄や自家用車の増大による大気汚染等、集合勤務を起因とする弊害が顕著になるとともに、インターネット等の通信インフラストラクチャの整備や各種通信技術の進歩等の結果、組織とその勤務者にとっては、集合勤務は必ずしも必然的な勤務形態ではないと考えられるようになり、この集合勤務形態に代わる勤務形態として、同一の組織体に所属する勤務者をその自宅や好みの場所において働かせ、全体として組織の目的業務を遂行するための分散勤務が注目されつつある。
【0004】
企業等の組織体において分散勤務を実施するためには、各勤務者の自宅の一部屋を勤務スペースとして使用し(これをホームオフィスと言う)、遠隔地に分散する複数のホームオフィスを通信回線で結び、電話機やファクシミリ等の宅内通信端末機器及び通信アプリケーションシステムを用いて各勤務者間でコミュニケーション可能に構成することが必要である。ここで、通信回線としては、一般加入電話網、ISDN網、インターネット専用線等が用いられ、通信アプリケーションシステムとしては、電子メールシステム、WWW(World Wide Web)システム、テレビ会議システム等が用いられる。
【0005】
又、勤務者は、ホームオフィスではなく、所属組織や地方自治体等が用意するサテライトオフィスやテレコテージ等、又、営業業務や保守業務の場合においては、顧客訪問に用いる自家用車や公共交通機関の座席等を一時的な勤務場所(モバイルオフィス)として用いる場合もある。
【0006】
次に、分散勤務の構成例について図25及び図26を参照しながら説明する。図25は従来の分散勤務におけるホームオフィスの構成を示すブロック図、図26は従来の分散勤務において使用される代表的な通信アプリケーションシステムを示すテーブルである。
【0007】
分散勤務のホームオフィス101aにおいては、図25に示すように、メインオフィス109a、他のホームオフィス110a又はモバイルオフィス111aとの間で通信を行うための通信アプリケーションソフトウェア103aを搭載したパーソナルコンピュータ102a、電話機105a、ファクシミリ106a及びISDNターミナルアダプタ(以下、TAと言う)104aが設置されている。TA104aは、データポート及び2つのアナログポートを有し、このデータポートはパーソナルコンピュータ102aのシリアルポートに接続されている。TA104aの一方のアナログポートは電話機105aに、他方のアナログポートはファクシミリ106aにそれぞれ接続されている。
【0008】
TA104aはDSU(デジタルサービスユニット)107aを介してISDN網から成る通信回線網108aに接続され、ホームオフィス101aは、通信回線網108aを利用してメインオフィス109a、他のホームオフィス110a又はモバイルオフィス111aと通信を行う。尚、ISDN網に代えて、モデム(変復調装置)を用いて一般加入電話網に接続し、メインオフィス109a、他のホームオフィス110a又はモバイルオフィス111aとの間で通信を行うようにすることも可能である。
【0009】
パーソナルコンピュータ102aに搭載されている通信アプリケーションソフトウェア103aとしては、図26に示すように、電子メールクライアントソフトウェア21a、グループスケジュール管理ソフトウェア22a、WWW(World Wide Web)ブラウザソフトウェア23a、テレビ会議ソフトウェア24a、コラボレーションソフトウェア25aがある。
【0010】
電子メールクライアントソフトウェア21aは、メインオフィス109a、他のホームオフィス110a又はモバイルオフィス111aの勤務者との間での電子メールのやり取りに用いられ、電子メールの作成、送信や受信、読取等を可能にするソフトウェアである。グループスケジュール管理ソフトウェア22aは、勤務者自身の勤務スケジュールの登録、確認や他の勤務スケジュールの確認等を可能にするためのソフトウェアである。
【0011】
World Wide Webブラウザソフトウェア23aは、主に勤務者が所属する組織によって作成されたホームページや、このホームページ上に置かされた組織メンバー用掲示板等を閲覧するためのソフトウェアである。
【0012】
テレビ会議ソフトウェア24aは、実際に他の場所への外出、移動等を行うことなく打ち合わせ又は会議を可能にするためのソフトウェアであり、通信回線網108aを介して他の勤務者と音声及び画像の交換を可能にする。コラボレーションソフトウェア25aは、他の勤務者との間で、それぞれのパーソナルコンピュータのディスプレイ上に共有のホワイトボードや同一のアプリケーションソフトウェアを開き、その上で共同作業を行うためのソフトウェアである。このコラボレーションソフトウェア25aは、テレビ会議ソフトウェア24aに含まれる場合がある。
【0013】
このように、従来では、組織に所属する勤務者がホームオフィスで勤務する場合、電話機105a、ファクシミリ106a、パーソナルコンピュータ102a及びそれにインストールされた各通信アプリケーションソフトウェアを用いて他の勤務者と連絡を取りながら業務を推進することが行われている。
【0014】
又、近年、ネットワークの発達によって、分散勤務における各勤務者の各端末間で情報の共有化可能な環境が整備され、このネットワーク環境において、通信相手の状況を確認したいという要求が高まり、各利用者が端末を通じて他の利用者の状況情報を共有化することによって、作業の効率化が図られている。
【0015】
上記状況情報としてオフィスにおける勤務状況情報を考えて見ると、ネットワークを利用して各クライアント端末のユーザの勤務況情報をサーバで管理し、各クライアント端末において当該勤務状況を表示することにより、他の利用者の勤務状況を確認することができる勤務状況管理システムが提案されている。
【0016】
このような分散システムの一例として、特開平8−87685号公報に記載されているものがある。この分散システムは、ネットワーク上において複数のクライアント端末とサーバから構成され、サーバは、各利用者の行き先情報から成る状況情報を管理する。サーバ上の状況情報は、各クライアント端末のユーザからの入力又は各クライアント端末の使用状況、各ユーザの個人スケジュール等によって変更され、接続している全クライアント端末に対してはそのユーザの状況情報が配信される。
【0017】
又、特開平10−254851号公報には、3次元の仮想オフィス空間を構築し、映像と効果音により他のメンバーの気配を表現することにより、在宅勤務者に対してリアル性がある環境を提供する技術が記載されている。
【0018】
このような技術を用いた分散勤務の具体例について図27及び図28を参照しながら説明する。図27は従来の分散勤務におけるオフィスの構成例を示す図、図28は図27の分散勤務前に行われていた集合勤務の形態を模式的に示す図である。
【0019】
ここでは、図27に示すように、勤務者A,B,Cがそれぞれホームオフィス101aに勤務し、勤務者Dがメインオフィスに勤務し、勤務者Eがモバイルオフィスに勤務するとし、各勤務者A,B,C,D,Eは通信回線網108aを介して連絡を取ることが可能である。
【0020】
このような分散勤務を開始する前の勤務形態は、図28に示すように、集合勤務形態であり、この集合勤務においては、各勤務者A〜Eがそれぞれに対して設置された机で仕事を行う。このような集合勤務の場合、例えば勤務者Aは各勤務者B〜Eの状況を視覚的に、聴覚的に容易に把握することができるので、勤務者Aは、勤務者Bの状況が忙しくなさそうである気配を感じ取り、適正なタイミングで勤務者Bに対して話し掛けることができる。
【0021】
これに対し、分散勤務において例えば勤務者Aが勤務者Bと会話を行う場合、この会話は、通常、電話機105a又はテレビ会議ソフトウェア24a(図25及び図26に示す)を用いて行われる。しかし、電話機105a又はテレビ会議ソフトウェア24aを用いて勤務者Aが勤務者Bに対して発呼する際には、発呼前に勤務者Bの状況を確認することができず、勤務者Bが例えば通話中、休憩中で応答できない状況等であったりすると、勤務者Aが勤務者Bに発呼する作業自体が無駄になり、業務の効率が悪くなる等の問題がある。
【0022】
この場合、勤務者Aは、勤務者Bに対して電子メールクライアントソフトウェアを使用して電子メールで質問を送ることができるが、この方法では、至急回答を要する質問の場合、勤務者Bからの返答がいつになるか不明であるので、勤務者Aの業務の計画上困難が生じることがある。
【0023】
この場合、勤務者Aはグループスケジュール管理ソフトウェア22aを用いて勤務者Bの予定を確認することができる。しかし、このグループスケジュール管理ソフトウェア22aにより登録される内容は、1時間単位の行動計画や作業予定等に限られることが多く、通常休憩時間等の登録は行われない。又、グループスケジュール管理ソフトウェア22aにより登録される内容は、あくまでも予定であり、実際の勤務者の現状を反映しているものではない。即ち、グループスケジュール管理ソフトウェア22aは、相手先の現在の状況を確認するための手段になり得ない。
【0024】
上述した問題点を解消するために、テレビ会議ソフトウェア24aを用いて複数の勤務者の画像を常時取り込んで表示し、各勤務者がその勤務状況を互いに見せ合う方式が試みられている。この方式を実現するものとしては、米国White Pine Software Inc.が開発販売するEnhanced CU−SeeMe 及びReflector (EnhancedCU−SeeMe用サーバソフトウェア)がある。
【0025】
この方式について図29を参照しながら説明する。図29はテレビ会議ソフトウェアを用いて各勤務者がその勤務状況を互いに見せ合う方式によるホームオフィスのパーソナルコンピュータの画面例を示す図である。
【0026】
このテレビ会議ソフトウェアを用いて各勤務者がその勤務状況を互いに見せ合う方式によれば、図29に示すように、他の勤務者の画像が会議中に限らず、勤務時間中継続的に表示されることによって、例えば他の勤務者がホームオフィスに入るか否か、電話中であるか否か等を確認することができる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、テレビ会議ソフトウェアを用いて各勤務者がその勤務状況を互いに見せ合う方式では、ユーザが自分自身の勤務場所及び勤務行動を他のユーザから常時監視されている、覗かれている、又は自身のプライバシーが侵害されていると感じるという心理的抵抗感を発生させる可能性がある。このような心理的抵抗感を軽減させることは、自分の映像を配信するシステムの導入において大変重要な課題である。
【0028】
ここで、この心理的抵抗感の強度は、画像を見せる他の勤務者と自分との関係によって変化するものと考えられる。
【0029】
例えば、相手が日常から交流の多い人間であったり同性の人間であったりした場合には、正面から自分を捉えた鮮明な画像を見せることに強い抵抗を感じないが、そうでない場合には抵抗感を覚えるといったことが挙げられる。
【0030】
こういった、自分の画像を見せることに「抵抗を感じ易い相手」と「抵抗を感じにくい相手」は1つの同じシステムの中に混在している場合があり得る。
【0031】
在席であることが確認できる程度の情報量の画像を見せるだけならば問題はないが、明瞭な画像を送ることには抵抗があると感じている相手に対して、必要以上に情報量が多い画像を見せる必要はない。又、場合によっては、相手に明瞭な画像を見せたいと言う要望がある場合も考えられるので、明瞭な画像を見せることに抵抗のない相手に対しては不明瞭な画像を見せる必要性もない。
【0032】
常時接続を前提とした多地点テレビ電話システム(Nynex 社のNynex Porthloes
等)においては、ユーザの画像に対してその明瞭性を意図的に悪化させるフィルタ処理を施した不明瞭な画像を他のユーザの画面に表示し、心理的抵抗感を低く抑えることが可能である。しかし、このシステムでは、「抵抗を感じ易い相手」には情報量の少ない画像(不明瞭な画像等)を送信し、「抵抗を感じにくい相手」には情報量の多い画像(明瞭な画像等)を送信する等の制御を個々のユーザに対して行うことはできない。
【0033】
本発明の目的は、或るユーザが他の複数のユーザに対して主として自分自身を表す画像を相互に提供する分散システムにおいて、自分の送信する画像を他のユーザそれぞれに対して情報量の異なる見せ方を行うことによって、必要に応じて適正な自画像の公開を行うとともに、ユーザの心理的抵抗感を軽減させることが可能な分散システム制御装置、分散システム制御方法及び分散システム制御プログラムを記憶した媒体を提供することにある。
【0034】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る分散システム制御装置では、撮像手段及び表示手段を有する複数のユーザ端末装置と、複数のユーザ端末装置と通信回線を介して接続されたサーバ装置とを備える分散システム制御装置において、各ユーザがユーザ端末装置の撮像手段によって取得した自分の画像情報をサーバ装置に送信する手段と、各ユーザが他のユーザの端末装置で表示される自分の画像の表示レベルをサーバ装置に登録し、登録された画像表示レベル情報をサーバ装置に保持しておく手段と、サーバ装置の保持している画像表示レベルの情報に従って各ユーザ端末装置に配信する各ユーザの画像情報を決定する手段と、配信することを決定した画像情報をサーバ装置が各ユーザ端末装置に配信する手段と、サーバ装置から配信された各ユーザの画像情報を各ユーザ端末装置の表示手段に表示する手段を有することを特徴とする。
【0035】
本発明の請求項2に係る分散システム制御装置では、前記各ユーザが指示する他のユーザの端末装置で表示される自分の画像表示レベルは、他のユーザ一人一人に対して異なる値を指示する手段を有することを特徴とする。
【0036】
本発明の請求項3に係る分散システム制御装置では、前記各ユーザが指示する他のユーザの端末装置で表示される自分の画像表示レベルは、他のユーザをグループ化しそれぞれのグループに対して値を指示する手段を有することを特徴とする。
【0037】
本発明の請求項4に係る分散システム制御装置では、前記サーバ装置の保持している画像表示レベルの情報は、或るユーザαが他の或るユーザβに対して指示した画像表示レベルとユーザβがユーザαに対して指示した画像表示レベルが異なっていた場合に、サーバ装置において両方の画像表示レベルを比較してレベルの低い方の値をそれぞれの支持した値と見なし、互いの画像表示レベルを同値に調整する手段を有することを特徴とする。
【0038】
本発明の請求項5に係る分散システム制御装置では、前記サーバ装置の保持している画像表示レベルの情報は、或るユーザαが他の或るユーザβに対して指示した画像表示レベルとユーザβがユーザαに対して支持した画像表示レベルが異なっていた場合に、サーバ装置において両方の画像表示レベルを比較してレベルの高い方の値をそれぞれの支持した値と見なし、互いの画像表示レベルを同値に調整する手段を有することを特徴とする。
【0039】
本発明の請求項6に係る分散システム制御装置では、前記サーバ装置の保持している画像表示レベルの情報は、或るユーザαが他の或るユーザβに対して指示した画像表示レベルとユーザβがユーザαに対して指示した画像表示レベルが異なっていた場合に、サーバ装置において両方の画像表示レベルの平均値を算出してその値をそれぞれの支持した値と見なし、互いの画像表示レベルを同値に調整する手段を有することを特徴とする。
【0040】
本発明の請求項7に係る分散システム制御装置では、前記サーバー装置が各ユーザ端末装置に配信する各ユーザの画像情報は、サーバ装置の保持している画像表示レベルの情報に従って画像処理を施す手段を有することを特徴とする。
【0041】
本発明の請求項8に係る分散システム制御装置では、前記画像処理は、フィルタ処理であることを特徴とする。
【0042】
本発明の請求項9に係る分散システム制御装置では、前記フィルタ処理は、モザイク処理、ぼかし処理等の処理であることを特徴とする。
【0043】
本発明の請求項10に係る分散システム制御装置では、前記ユーザ端末装置は、撮像手段を複数有しており、各ユーザが同時に異なる複数の自分の画像情報をサーバ装置に送信する手段と、前記各ユーザ端末装置に配信する各ユーザの画像情報は、サーバ装置の保持している画像表示レベルの情報に従って複数の画像情報の中からサーバ装置によって選択する手段を有することを特徴とする。
【0044】
本発明の請求項11に係る分散システム制御装置では、前記ユーザは、サーバ装置に自分の象徴となる静止画情報を登録する手段と、前記サーバ装置はユーザの登録した静止画情報を保持する手段と、前記サーバ装置が各ユーザ端末装置に配信することを決定する各ユーザの画像情報の選択肢にサーバ装置が登録されている静止画を含めることを特徴とする。
【0045】
本発明の請求項12に係る分散システム制御方法では、撮像手段及び表示手段を有する複数のユーザ端末装置と、複数のユーザ端末装置と通信回線を介して接続されたサーバ装置とを備える分散システム制御装置において、各ユーザがユーザ端末装置の撮像手段によって取得した自分の画像情報をサーバ装置に送信する手段と、各ユーザが他のユーザの端末装置で表示される自分の画像の表示レベルをサーバ装置に登録し、登録された画像表示レベル情報をサーバ装置に保持しておく手段と、サーバ装置の保持している画像表示レベルの情報に従って各ユーザ端末装置に配信する各ユーザの画像情報を決定する手段と、配信することを決定した画像情報をサーバ装置が各ユーザ端末装置に配信する手段と、サーバ装置から配信された各ユーザの画像情報を各ユーザ端末装置の表示手段に表示する手段を有することを特徴とする。
【0046】
本発明の請求項13に係る分散システム制御方法では、前記各ユーザが指示する他のユーザの端末装置で表示される自分の画像表示レベルは、他のユーザ一人一人に対して異なる値を指示する手段を有することを特徴とする。
【0047】
本発明の請求項14に係る分散システム制御方法では、前記各ユーザが指示する他のユーザの端末装置で表示される自分の画像表示レベルは、他のユーザをグループ化しそれぞれのグループに対して値を指示する手段を有することを特徴とする。
【0048】
本発明の請求項15に係る分散システム制御方法では、前記サーバ装置の保持している画像表示レベルの情報は、或るユーザαが他の或るユーザβに対して指示した画像表示レベルとユーザβがユーザαに対して支持した画像表示レベルが異なっていた場合に、サーバ装置において両方の画像表示レベルを比較してレベルの低い方の値をそれぞれの支持した値と見なし、互いの画像表示レベルを同値に調整する手段を有することを特徴とする。
【0049】
本発明の請求項16に係る分散システム制御方法では、前記サーバ装置の保持している画像表示レベルの情報は、或るユーザαが他の或るユーザβに対して指示した画像表示レベルとユーザβがユーザαに対して支持した画像表示レベルが異なっていた場合に、サーバ装置において両方の画像表示レベルを比較してレベルの高い方の値をそれぞれの支持した値と見なし、互いの画像表示レベルを同値に調整する手段を有することを特徴とする。
【0050】
本発明の請求項17に係る分散システム制御方法では、前記サーバ装置の保持している画像表示レベルの情報は、或るユーザαが他の或るユーザβに対して指示した画像表示レベルとユーザβがユーザαに対して支持した画像表示レベルが異なっていた場合に、サーバ装置において両方の画像表示レベルの平均値を算出してその値をそれぞれの支持した値と見なし、互いの画像表示レベルを同値に調整する手段を有することを特徴とする。
【0051】
本発明の請求項18に係る分散システム制御方法では、前記サーバー装置が各ユーザ端末装置に配信する各ユーザの画像情報は、サーバ装置の保持している画像表示レベルの情報に従って画像処理を施す手段を有することを特徴とする。
【0052】
本発明の請求項19に係る分散システム制御方法では、前記画像処理は、フィルタ処理であることを特徴とする。
【0053】
本発明の請求項20に係る分散システム制御方法では、前記フィルタ処理は、モザイク処理、ぼかし処理等の処理であることを特徴とする。
【0054】
本発明の請求項21に係る分散システム制御方法では、前記ユーザ端末装置は、撮像手段を複数有しており、各ユーザが同時に異なる複数の自分の画像情報をサーバ装置に送信する手段と、前記各ユーザ端末装置に配信する各ユーザの画像情報は、サーバ装置の保持している画像表示レベルの情報に従って複数の画像情報の中からサーバ装置によって選択する手段を有することを特徴とする。
【0055】
本発明の請求項22に係る分散システム制御方法では、前記ユーザは、サーバ装置に自分の象徴となる静止画情報を登録する手段と、前記サーバ装置はユーザの登録した静止画情報を保持する手段と、前記サーバ装置が各ユーザ端末装置に配信することを決定する各ユーザの画像情報の選択肢にサーバ装置が登録されている静止画を含めることを特徴とする。
【0056】
本発明の請求項23に係る分散システム制御プログラムを記憶した媒体では、撮像手段及び表示手段を有する複数のユーザ端末装置と、複数のユーザ端末装置と通信回線を介して接続されたサーバ装置とを備える分散システム制御装置において、各ユーザがユーザ端末装置の撮像手段によって取得した自分の画像情報をサーバ装置に送信する手段と、各ユーザが他のユーザの端末装置で表示される自分の画像の表示レベルをサーバ装置に登録し、登録された画像表示レベル情報をサーバ装置に保持しておく手段と、サーバ装置の保持している画像表示レベルの情報に従って各ユーザ端末装置に配信する各ユーザの画像情報を決定する手段と、配信することを決定した画像情報をサーバ装置が各ユーザ端末装置に配信する手段と、サーバ装置から配信された各ユーザの画像情報を各ユーザ端末装置の表示手段に表示する手段を有することを特徴とする。
【0057】
本発明の請求項24に係る分散システム制御プログラムを記憶した媒体では、前記各ユーザが指示する他のユーザの端末装置で表示される自分の画像表示レベルは、他のユーザ一人一人に対して異なる値を指示する手段を有することを特徴とする。
【0058】
本発明の請求項25に係る分散システム制御プログラムを記憶した媒体では、前記各ユーザが指示する他のユーザの端末装置で表示される自分の画像表示レベルは、他のユーザをグループ化しそれぞれのグループに対して値を指示する手段を有することを特徴とする。
【0059】
本発明の請求項26に係る分散システム制御プログラムを記憶した媒体では、前記サーバ装置の保持している画像表示レベルの情報は、或るユーザαが他の或るユーザβに対して指示した画像表示レベルとユーザβがユーザαに対して指示した画像表示レベルが異なっていた場合に、サーバ装置において両方の画像表示レベルを比較してレベルの低い方の値をそれぞれの支持した値と見なし、互いの画像表示レベルを同値に調整する手段を有することを特徴とする。
【0060】
本発明の請求項27に係る分散システム制御プログラムを記憶した媒体では、前記サーバ装置の保持している画像表示レベルの情報は、或るユーザαが他の或るユーザβに対して指示した画像表示レベルとユーザβがユーザαに対して指示した画像表示レベルが異なっていた場合に、サーバ装置において両方の画像表示レベルを比較してレベルの高い方の値をそれぞれの支持した値と見なし、互いの画像表示レベルを同値に調整する手段を有することを特徴とする。
【0061】
本発明の請求項28に係る分散システム制御プログラムを記憶した媒体では、前記サーバ装置の保持している画像表示レベルの情報は、或るユーザαが他の或るユーザβに対して指示した画像表示レベルとユーザβがユーザαに対して指示した画像表示レベルが異なっていた場合に、サーバ装置において両方の画像表示レベルの平均値を算出してその値をそれぞれの支持した値と見なし、互いの画像表示レベルを同値に調整する手段を有することを特徴とする。
【0062】
本発明の請求項29に係る分散システム制御プログラムを記憶した媒体では、前記サーバー装置が各ユーザ端末装置に配信する各ユーザの画像情報は、サーバ装置の保持している画像表示レベルの情報に従って画像処理を施す手段を有することを特徴とする。
【0063】
本発明の請求項30に係る分散システム制御プログラムを記憶した媒体では、前記画像処理は、フィルタ処理であることを特徴とする。
【0064】
本発明の請求項31に係る分散システム制御プログラムを記憶した媒体では、前記フィルタ処理はモザイク処理、ぼかし処理等の処理であることを特徴とする。
【0065】
本発明の請求項32に係る分散システム制御プログラムを記憶した媒体では、前記ユーザ端末装置は撮像手段を複数有しており、各ユーザが同時に異なる複数の自分の画像情報をサーバ装置に送信する手段と、前記各ユーザ端末装置に配信する各ユーザの画像情報は、サーバ装置の保持している画像表示レベルの情報に従って複数の画像情報の中からサーバ装置によって選択する手段を有することを特徴とする。
【0066】
本発明の請求項33に係る分散システム制御プログラムを記憶した媒体では、前記ユーザは、サーバ装置に自分の象徴となる静止画情報を登録する手段と、前記サーバ装置はユーザの登録した静止画情報を保持する手段と、前記サーバ装置が各ユーザ端末装置に配信することを決定する各ユーザの画像情報の選択肢にサーバ装置が登録されている静止画を含めることを特徴とする。
【0067】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0068】
<実施の形態1>
図1は本発明の実施の形態1に係る分散システムの構成を示すブロック図である。本実施の形態では、分散オフィスシステムを説明する。
【0069】
分散オフィスシステムは、図1に示すように、本社事業所等を成すメインオフィス10と、ホームオフィスと、モバイルオフィスとから構成される。
【0070】
メインオフィス10においては、ホストサーバ装置11、複数のユーザ端末装置13,14、インターネットサーバ24及びインターネット21に接続されるルータ25が設置され、これらはLAN(Local Area Network)12に接続されている。
【0071】
ホストサーバ装置11は、ISDN回線を含むPSTN回線(一般加入電話網)26に接続されている。ホストサーバ装置11は、状況情報をユーザ間で共有するためのサーバプロセス(以下、サーバと言う)Sが搭載されており、このサーバSは、常時動作するように構成されている。サーバSは、後述する各ユーザ端末装置13,14,15,16,17のユーザの状況情報を共有するためのクライアントプロセス(以下、クライアントX(0<X<N+1)と言う)に接続可能であり、各ユーザの状況情報が格納されている状況情報テーブルを保持する。この状況情報には、ユーザの名前、在席状況、作業状況、アドレス、所在地、連絡先、連絡可/不可、入力装置への入力状況、起動しているアプリケーション名、映像、音声、他のユーザに対する自分の画像の表示レベル等のユーザ状況を示す情報が含まれている。
【0072】
ユーザ端末装置13は、LAN12に接続されているデスクトップ型のパーソナルコンピュータ18、このコンピュータ18に搭載されるユーザ端末用ソフトウェア19及びPSTN回線26に接続されている電話機20を有する。ユーザ端末装置14は、LAN12に接続されているノート型のパーソナルコンピュータ22、このコンピュータ22に搭載されるユーザ端末用ソフトウェア19及びPSTN回線26に接続されている電話機20を有する。各ユーザ端末装置13,14のユーザ端末用ソフトウェア19には、上述したクライアントXが含まれている。
【0073】
上記ホームオフィスには、ユーザ端末装置15が設置されている。このユーザ端末装置15は、インターネット21を介してホストサーバ装置11に接続可能なデスクトップ型のパーソナルコンピュータ18、このコンピュータ18に搭載されるユーザ端末用ソフトウェア19及びPSTN回線26に接続されている電話機20を有する。又、モバイルオフィスを構成するためのユーザ端末装置16は、インターネット21を介してホストサーバ装置11に接続可能なノート型のパーソナルコンピュータ22、このコンピュータ22に搭載されるユーザ端末用ソフトウェア19及び移動体通信網又はPSTN回線26に接続される携帯電話機23を有する。
【0074】
上記モバイルオフィスにはユーザ端末装置17が設置されている。このユーザ端末装置17は、インターネット21を介してホストサーバ装置11に接続可能なハンドヘルド型の情報端末(WWWブラウザ内蔵型)24及び移動体通信網又はPSTN回線26に接続される携帯電話機23を有する。
【0075】
次に、ホストサーバ装置11の構成について図2及び図3を参照しながら説明する。
【0076】
図2は図1のホストサーバ装置11のハードウェア構成を示す図、図3は図1のホストサーバ装置11のソフトウェア構成を示すブロック図である。
【0077】
ホストサーバ装置11は、図2に示すように、PCサーバ装置であるBP(Basic Platform)31と、パラレルDSP(Digital Signal Processor)を成すSPU(Signal Processing
Unit)32と、電話回線ボード(Computer TelephonyBoard )を成すCU(CallUnit )33とを有する。BP31は、LANボード(図示せず)を介してLAN12に接続されており、CU33は、PSTN回線26に接続されている。
【0078】
ホストサーバ装置11に搭載されるソフトウェアは、C++言語等を用いて開発されたソフトウェアプログラム及び既存のソフトウェアプログラムを含み、OS(Operating System)として、Windows (米国マイクロソフト社の登録商標)が採用されている。
【0079】
具体的には、図3に示すように、Windows 51上で各種ソフトウエアが動作し、各種ソフトウェアにより、サーバマネージャ部41、CUアクセスライブラリ部42、SPUアクセスライブリ部43、CUアクセスライブラリ部42のドライバ部44、SPUアクセスライブリ部43のドライバ部45、メール送信部46、DLL(Dynamic Link Library)部47、そのドライバ部48、動的Webサーバ部49、データベースコネクタ部50、データベース部53の各機能ブロックが構成される。
【0080】
次に、ユーザ端末装置13,15の構成について図4,5を参照しながら説明する。図4は図1のユーザ端末装置13,15のハードウェア構成を示す図、図5は図1のユーザ端末装置15が構成するホームオフィス内の機器配置を示す図である。ここでは、ユーザ端末装置13とユーザ端末装置15とが基本的に同じ構成を有するので、ユーザ端末装置13の構成について説明する。
【0081】
ユーザ端末装置13は、図4に示すように、パーソナルコンピュータ18、ユーザ端末用ソフトウェア19及び電話機20を有する。パーソナルコンピュータ18は、PC本体61を有し、PC本体61に設けられた各入出力端子には、対応する周辺機器が接続されている。本実施の形態では、マウス62、キーボード63、ディスプレイ64、スピーカ67、マイク68、モデム69、ユーザを撮像するための正面用カメラ66及び後方用カメラ65がそれぞれ接続されている。又、ユーザ端末装置13においては、LAN12に接続するためのLANカード70がPC本体61に装着されている。ユーザ端末装置15は、ホームオフィスに設置されるものであるから、ユーザ端末装置15においては、LANカード70が装着されていない。
【0082】
ここで、例えばホームオフィスにおけるユーザ端末装置15の各機器は、図5に示すように配置される。パーソナルコンピュータ18は、デスク上に置かれ、正面用カメラ66は、パーソナルコンピュータ18を操作するユーザを正面から捕らえることが可能な位置に配置されている。又、後方用カメラ65は、パーソナルコンピュータ18を操作するユーザを後方から捕らえることが可能な位置に配置されている。尚、メインオフィス11におけるユーザ端末装置13の各機器の配置は、本図に示す配置に同等である。
【0083】
次に、各ユーザ端末装置13,14,15,16に搭載されているユーザ端末用ソフトウェア19について図6を参照しながら説明する。図6は図1の各ユーザ端末装置13,14,15,16に搭載されているユーザ端末用ソフトウェア19の構成を示すブロック図である。
【0084】
ユーザ端末用ソフトウェア19は、C++言語を用いて開発されたソフトウェアプログラム及び既存のソフトウェアプログラムを含み、OSとしてWindows (米国マイクロソフト社の登録商標)が採用されている。具体的には、図6に示すように、Windows 上で動作する各種ソフトウェアにより、Window/Dialog 部72、プログラムコンポーネント部73、HTML部75、Web Brower(コンポーネント)部76の各機能が構成される。プログラムコンポーネント部73及びWeb Brower(コンポーネント)部76は、信号線74を介してホストサーバ装置11に接続される。
【0085】
次に、ホストサーバ装置11に搭載されているサーバSについて図7を参照しながら説明する。図7は図1のホストサーバ装置11に搭載されているサーバSの機能構成を示すブロック図である。
【0086】
サーバSは、LAN12、PSTN回線26又はインターネット21等のネットワークを介して接続されている各ユーザ端末装置13,14,15,16,17のユーザの状況情報を管理し、最新情報を各ユーザ端末装置13,14,15,16,17に送信する。サーバSは、図7に示すように、スケジュール情報記憶手段701、スケジュール情報管理手段702、状況情報生成手段703、状況情報更新手段704、状況情報テーブル705、状況情報入力手段706、状況情報表示手段707、状況情報送信手段708、状況情報受信手段709から構成されている。
【0087】
スケジュール情報記憶手段701には、各ユーザのスケジュール情報が記憶され、各ユーザのスケジュール情報は、スケジュール情報管理手段702により管理される。スケジュール情報管理手段702は、ユーザからの要求(状況情報更新手段704)に従い各ユーザのスケジュール情報のスケジュール情報記憶手段701への書込み、読出し、削除等を行う。又、スケジュール情報管理手段702は、スケジュール情報記憶手段701から読み出されたスケジュール情報を状況情報に変換する処理を行う。
【0088】
状況情報入力手段706は、各ユーザ端末装置13,14の状況情報及びスケジュール情報を操作するためのコマンド及びサーバSを操作するためのコマンド等を入力する。これらの入力された情報は、状況情報生成手段703に与えられ、状況情報生成手段703は、各ユーザ端末装置13,14の状況情報及びスケジュール情報を操作するためのコマンド及びサーバSを操作するためのコマンド等から構成される状況情報信号を生成する。この生成された状況情報信号は、状況情報更新手段704に入力される。
【0089】
状況情報受信手段709は、各ユーザ端末装置15,16,17から送信されたユーザの状況を示す状況情報信号を受信する。この状況情報信号には、各ユーザ端末装置15,16,17の状況情報及びスケジュール情報を操作するためのコマンド及びサーバSを操作するためのコマンド等が含まれる。この受信した状況情報信号は、状況情報更新手段704に入力される。
【0090】
状況情報更新手段704は、状況情報生成手段703又は状況情報受信手段709から入力されたユーザの状況情報信号に基づき処理を行う。例えば、入力された状況情報信号に状況情報操作コマンドとして状況情報更新コマンドが含まれる場合は、入力された状況情報信号に含まれる状況情報に基づき状況情報テーブル705の格納情報を更新する。又、入力された状況情報信号に状況情報操作コマンドとして状況情報取得コマンドが含まれる場合は、入力された状況情報取得コマンドに従って状況情報テーブル705の最新情報を指定されたユーザ端末装置に送信することを指示する。ここで、例えば、状況情報を要求したのがユーザAであり、要求された状況情報がユーザBのユーザ画像であるときには、ユーザBがサーバSに記録しておいたユーザAに対する画像表示レベルの情報に従ってユーザBのユーザ画像の表示制御を行う。この表示制御の詳細については、後述する。
【0091】
状況情報テーブル705には、各ユーザの名前、在席情報、作業状況、アドレス、所在地、連絡先、連絡可/不可、入力装置への入力状況、起動しているアプリケーション名、映像、音声、他のユーザに対する自分の画像の表示レベル等のユーザの状況情報に関連した個人情報を記録したテーブルであり、このテーブルに記録された状況情報は、状況情報更新手段704の指示に従い読み出されて状況情報表示手段707又は状況情報送信手段708に送られ、又、適宜更新される。ここで、状況情報を状況情報送信手段708に送る際には、この状況情報の配信先等を含む送信命令が状況情報更新手段704から状況情報送信手段708に送られる。
【0092】
状況情報表示手段707は、状況情報テーブル705からの状況情報を表示する。状況情報送信手段708は、状況情報更新手段704からの送信命令に従い指定された配信先に状況情報を送信する。
【0093】
次に、各ユーザ端末装置13,14,15,16,17におけるクライアントXの構成について図8及び図9を参照しながら説明する。図8は図1の各ユーザ端末装置13,14,15,16,17におけるクライアントXの機能構成を示すブロック図、図9は図8の状況取得手段801及びユーザ状況認識手段802の構成を示すブロック図である。
【0094】
クライアントXは、状況情報を表示するためのインタフェースを備え、クライアントXを操作するユーザと他のユーザに関する最新の状況情報を表示するとともに、当該ユーザの状況情報の変更指示に応じて状況情報の更新を行う。又、クライアントXは、サーバSと協働してユーザ間の状況情報を共有する。
【0095】
このクライアントXは、図8に示すように、状況取得手段801、ユーザ状況認識手段802、状況情報生成手段803、状況情報更新手段804、状況情報テーブル805、状況情報入力手段806、状況情報表示手段807、状況情報送信手段808及び状況情報受信手段809から構成される。
【0096】
状況取得手段801は、当該クライアントXを操作するユーザの状況を取得する手段である。具体的には、図9に示すように、状況取得手段801は、当該ユーザのキーボード等の入力装置への入力状況を取得するための入力状況取得手段901と、当該ユーザのユーザ端末装置における動作状況を取得するために、その使用アプリケーションを調査する端末動作取得手段902と、カメラで撮像された当該ユーザの画像データ(静止画または動画像)を取得する映像取得手段903とを有する。これにより、状況取得手段801は、入力状況、端末動作状況、映像等の当該ユーザに関する各種状況を取得し、この取得された各種状況は、ユーザ状況認識手段802に入力される。
【0097】
ユーザ状況認識手段802は、当該ユーザの状況を取得するために、定期的に又は状況情報生成手段803の指示により状況取得手段801を起動するとともに、状況取得手段801から入力されたユーザに関する各種状況から、該ユーザの在席状況等を認識する手段である。
【0098】
具体的には、図9に示すように、ユーザ状況認識手段802は、入力状況認識手段904と、端末動作認識手段905と、画像認識手段906と、ユーザ状況判別手段907とを有する。入力状況認識手段904は、入力状況取得手段901により取得された入力状況に応じて当該ユーザの在籍状況、煩忙状況等の状況を認識する。端末動作認識手段905は、端末動作取得手段902により取得されたユーザの使用アプリケーション及び端末動作状況に応じて当該ユーザの作業状況、煩忙状況等の状況を認識する。画像認識手段906は、映像取得手段903により取得されたユーザ画像(静止画又は動画像)に応じて、当該ユーザがユーザ端末装置周辺に在席しているか否か、又、当該ユーザの作業状況、煩忙状況等の状況を認識する。
【0099】
入力状況認識手段904、端末動作認識手段905、画像認識手段906のそれぞれの認識結果は、ユーザ状況判別手段907に入力される。ユーザ状況判別手段907は、入力されたそれぞれの認識結果に応じて当該ユーザの在籍状況、作業状況、煩忙状況等の状況を判別して当該ユーザの状況を認識する。このようにして認識されたユーザの状況は、状況情報生成手段803に入力される。
【0100】
状況情報入力手段806は、当該ユーザ端末装置の状況情報、スケジュール情報記憶手段701の内容を操作するためのコマンド及びサーバSを操作するためのコマンド等を入力する。これらの入力された情報は状況情報生成手段803に与えられ、状況情報生成手段803は、状況情報入力手段806から入力された情報及びユーザ状況認識手段802から入力されたユーザの状況に基づき当該ユーザの状況情報及びスケジュール情報を操作するためのコマンド及びサーバSを操作するためのコマンド等から構成される状況情報信号を生成する。この生成された状況情報号は、状況情報更新手段804に入力される。
【0101】
状況情報受信手段809は、サーバSから送信されたユーザの状況を示す状況情報信号を受信する。この状況情報信号には、各ユーザ端末装置13,14,15,16,17の状況情報及び状況情報テーブル805の内容を更新するためのコマンド等が含まれる。この受信した状況情報信号は、状況情報更新手段804に入力される。
【0102】
状況情報更新手段804は、状況情報生成手段803又は状況情報受信手段808から入力されたユーザの状況情報信号に基づき処理を行う。例えば、入力された状況情報信号に状況情報操作コマンドとして状況情報更新コマンドが含まれる場合は、入力された状況情報信号に含まれる状況情報に基づき状況情報テーブル805の格納情報を更新する。又、入力された状況情報信号に状況情報操作コマンドとして状況情報要求コマンドが含まれる場合は、入力された状況情報要求コマンドに従って状況情報生成手段により生成された状況情報をサーバSに送信することを指示する。
【0103】
状況情報テーブル805には、各ユーザの名前、在席情報、作業状況、アドレス、所在地、連絡先、連絡可/不可、入力装置への入力状況、起動しているアプリケーション名、映像、音声、他のユーザに対する自分の画像の表示レベル等のユーザの状況情報に関連した個人情報を記録したテーブルである。状況情報テーブル805の状況情報は、状況情報更新手段804の指示に従い読み出されて状況情報表示手段807に送られ、又、サーバS上の状況情報テーブル705と同期が取られてその内容に常に一致するように適宜更新される。
【0104】
状況情報表示手段807は、状況情報テーブル805から読み出された状況情報を表示する。状況情報送信手段808は、状況情報更新手段704からの送信命令に従い状況情報生成手段803により生成された状況情報信号をサーバSに送信する。
【0105】
次に、本実施の形態における分散システムの動作について図10〜図17を参照しながら説明する。図10は図1の分散システムのユーザ端末装置上に表示されるオフィスビュー画面の一例を示す図、図11は図1のホストサーバ装置11のサーバSの動作手順を示すフローチャート、図12は図1の各ユーザ端末装置のクライアントXの動作手順を示すフローチャート、図13はサーバSに保持されているユーザ毎に設定されたの画像処理レベルを格納するテーブルを示す図、図14は図1のユーザ端末装置の1つを使用するユーザの画像例を示す図、図15は図14のユーザの画像に対して強度「1」のモザイク処理を施した画像例を示す図、図16は図14のユーザの画像に対して強度「2」のモザイク処理を施した画像例を示す図、図17は図14のユーザの画像に対してぼかし処理を施した画像例を示す図である。
【0106】
各ユーザが勤務中の場合、例えば図10に示すように、他のユーザの勤務状況を表すオフィスビュー画面がユーザ端末装置上に表示される。本例では、6つの個室オフィス83を個室エリア84に表示し、オフィスの組織構成、ユーザのメッセージの履歴等を共有エリア85に表示するように構成されている。ここで、各個室オフィス83には、カメラ65,66等で撮像されたユーザ画像81とユーザの勤務状況を表す勤務状況データ82とが表示可能である。又、ユーザが外出、休憩等により不在の場合には、カメラ65,66等で撮像された画像以外に不在を示すアイコンを表示することも可能である。尚、上記オフィスビュー画面は、図10に示すものに限定されることはなく、表示する個室オフィスの数及びその表示レイアウトは任意に設定することが可能であることは言うまでもない。
【0107】
次に、サーバSとクライアントXが行う状況情報共有の処理について図11及び図12を参照しながら説明する。
【0108】
サーバSでは、図11に示すように、先ずステップS1101においてクライアントXからの状況情報信号の到来を待ち、この状況情報信号が到来すると、ステップS1102に進み、状況情報受信手段709により、状況情報信号を受信する。そして、ステップS1103に進み、状況情報更新手段704により、受信した状況情報信号に更新コマンドが含まれるているか否かを判定する。更新コマンドが含まれていないときには、ステップS1105に進み、状況情報更新手段704により、受信した状況情報信号に状況取得コマンドが含まれているか否かを判定し、状況取得コマンドが含まれていないときには、上記ステップS1101に戻る。
【0109】
上記ステップS1103において更新コマンドが含まれていると判定されると、ステップS1104に進み、状況情報更新手段704により、受信した状況情報信号に含まれる状況情報に基づき状況情報テーブル705の情報を更新し、続くステップS1106で、状況情報更新手段704により、この更新された状況情報を状況情報テーブル705から読み出して状況情報送信手段708を介して各ユーザ端末装置へ送信する。
【0110】
上記ステップS1105において、状況情報取得コマンドが含まれていると判定されると、ステップS1106に進み、状況情報更新手段704により、上記状況情報取得コマンドに従い対応する最新の状況情報を状況情報テーブル705から読み出して状況情報送信手段708を介して指定されたユーザ端末装置へ送信する。ここで、要求された状況情報が例えばユーザBのユーザ画像である場合、ユーザBがサーバSに記録しておいた画像表示レベルの情報に従ってユーザBのユーザ画像の表示制御を行う。
【0111】
この状況情報更新手段704による画像表示レベルに基づいたユーザ画像の表示制御について図13〜図17を参照しながら説明する。
【0112】
例えば、ユーザBが状況情報入力手段806により、ユーザAに対する画像表示レベルを「0」、ユーザCに対する画像表示レベルを「1」、ユーザDに対する画像表示レベルを「2」と、サーバSの状況情報テーブル705に記録していたとする。この場合、「0」は、このシステムにおける画像表示レベルの最低値とするが、そうでなくても良い。又、この画像表示レベルの情報は図13で表されるようなテーブル1301の形式でサーバSの状況情報テーブル705に格納されていても良いし、他の形式で格納されていても良い。
【0113】
このとき、例えばユーザAからユーザBの状況情報としてユーザBの画像がサーバSへ要求されると、状況情報更新手段704は、サーバSに記録されている状況情報テーブル705内の画像処理レベル情報テーブル1301からユーザAに対するユーザBの画像表示レベルを検索する。画像表示レベルの値が有効ならば、その値に基づきユーザBの画像に画像処理を施し、該画像処理後のユーザBの画像をユーザAのユーザ端末装置に表示するように制御する。値が無効であった場合は、画像表示レベルは予め設定された他の値であると見なして画像表示を施す。この値は、最高値と見なしても良いし、最低値若しくは他の値であっても良く、ユーザB若しくは本システムの管理者等によって設定されるものとする。
【0114】
上記画像処理は、本実施の形態では例としてフィルタ処理によるモザイク処理を行っており、フィルタ処理の強度は画像表示レベルの値が高いほど強くなるように設定されている。例えば、状況情報更新手段704がサーバSに記録されている状況情報テーブル705内の画像処理レベル情報テーブル1301から取得したユーザAに対するユーザBの画像表示レベルは「0」となっており、ユーザBの画像に対するフィルタ処理の強度として「0」が設定される。ここでは、画像処理レベルの「0」は最低値と設定されているので、ユーザBの画像に対してフィルタ処理は施されないこととなる。そして、フィルタ処理を施していないユーザBの画像がユーザAに送信される。例えば、ユーザBの画像として図14に示す画像が取得されたとすると、この図14に示す画像がフィルタ処理を施すことなくユーザAに送信されることになる。
【0115】
又、ユーザCからユーザBの状況情報としてユーザBの画像がサーバSへ要求された場合、状況情報更新手段704は、サーバSに記録されている状況情報テーブル705内の画像処理レベル情報テーブル1301からユーザAに対するユーザBの画像表示レベルの値として「1」を検索する。この画像表示レベル「1」に応じてユーザBの画像に対するフィルタ処理の強度として「1」が設定される。即ち、ユーザBの画像に対して強度「1」のフィルタ処理が施される。そして、強度「1」のフィルタ処理を施したユーザBの画像がユーザCに送信される。例えば、ユーザBの画像として図14に示す画像が取得されたとすると、この図14に示す画像に強度「1」のフィルタ処理を施すことによって、図15に示す画像が得られ、フィルタ処理後のユーザBの画像としてユーザCに送信されることになる。
【0116】
又、ユーザDの場合は、ユーザDに対するユーザBの画像表示レベルの値として「2」が検索されるので、この画像表示レベル「2」に応じてユーザBの画像に対するフィルタ処理の強度として「2」が設定される。即ち、ユーザBの画像に対して強度「2」のフィルタ処理が施される。そして、強度「2」のフィルタ処理を施したユーザBの画像がユーザDに送信される。例えば、ユーザBの画像として図14に示す画像が取得されたとすると、この図14に示す画像に強度「2」のフィルタ処理を施すことによって図16に示す画像が得られ、フィルタ処理後のユーザBの画像としてユーザDに送信されることになる。
【0117】
又、本実施の形態では、上記フィルタ処理としてモザイク処理の例を示したが、このモザイク処理に代えてぼかし処理を施すように構成することも可能である。この場合は、例えば図14に示すユーザBの画像に対して組織上の距離に応じた強度のぼかし処理を施すことによって、図17に示す画像が得られることになる。そして、このぼかし処理後の画像をフィルタ処理後のユーザBの画像としてユーザCに送信することになる。更に言えば、本実施の形態では画像処理としてフィルタ処理を行っているが、他の処理方法であっても良い。
【0118】
次に、クライアントXの動作について図12を参照しながら説明する。
【0119】
クライアントXでは、図12に示すように、先ずステップS1201においてサーバSからの状況情報信号が到来したか否かを判定し、サーバSからの状況情報信号が到来すると、ステップS1206に進み、この状況情報信号が到来していないときにはステップS1202に進む。
【0120】
ステップS1206では、状況情報受信手段809により、サーバSからの状況情報信号を受信し、続くステップS1207で、状況情報更新手段804により、サーバSから受信した状況情報信号に状況情報操作コマンドとして状況情報更新コマンドが含まれているか否かを判定する。状況情報更新コマンドが含まれていないときには、ステップS1202に進み、状況情報更新コマンドが含まれているときには、ステップS1208に進み、状況情報更新手段804により、受信した状況情報信号に基づき状況情報テーブル805の情報を更新する。そして、上記ステップS1201に戻る。
【0121】
ステップS1202では、状況情報入力手段806に対してユーザからの状況情報の入力があるか否かを判定し、状況情報入力手段806に対してユーザからの状況情報の入力があると、ステップS1211に進み、状況情報生成手段803により、ユーザから入力された状況情報を読み込み、状況情報操作コマンド及びユーザからの状況情報を含む状況情報信号を生成する。続いてステップS1209に進み、状況情報更新手段804により、上記生成された状況情報信号に基づき状況情報テーブル805の情報を更新する。そして、ステップS1210に進み、状況情報更新手段804により、この更新された状況情報を状況情報テーブル805から読み出して状況情報送信手段808を介してサーバSへ送信し、上記ステップS1201に戻る。
【0122】
上記ステップS1202において状況情報入力手段806にユーザからの状況情報の入力がないと判定されると、ユーザの状況情報を定期的に更新するために、ステップS1203に進み、状況情報生成手段803により、状況取得手段801を起動し、続くステップS1204で、状況取得手段801は、例えば入力状況取得手段901からユーザのキーボード等の入力装置への入力状況を取得し、又、端末動作取得手段902からユーザの使用アプリケーション名及び端末動作状況を取得し、又、映像取得手段903からユーザの画像(静止画又は動画像)を取得する。取得されたこれらの状況は、ユーザ状況認識手段802に入力される。そして、ステップS1205に進み、ユーザ状況認識手段802により、入力された各種状況に基づきユーザの在席状況等の状況の認識を行う。
【0123】
例えば、ユーザ状況認識手段802は、例えば入力状況取得手段901からユーザのキーボード等の入力装置への入力状況が入力されると、この入力状況に応じて当該ユーザの在籍状況、煩忙状況等の状況を認識する。又、端末動作取得手段902により取得されたユーザの使用アプリケーション及び端末動作状況が入力されると、ユーザの使用アプリケーション及び端末動作状況に応じて当該ユーザの作業状況、煩忙状況等の状況を認識する。
【0124】
更に、映像取得手段903により取得されたユーザ画像(静止画又は動画像)が入力されると、このユーザ画像に応じて当該ユーザがユーザ端末装置周辺に在席しているか否か、又、当該ユーザの作業状況、煩忙状況等の状況を認識する。この認識されたユーザ状況情報は状況情報生成手段803に送られ、状況情報生成手段803により、上記ユーザ状況情報および状況情報更新コマンドを含む状況情報信号が生成される。
【0125】
次いで、ステップS1209に進み、状況情報更新手段804により、上記生成された状況情報信号に基づき状況情報テーブル805の情報を更新する。そして、ステップS1210に進み、状況情報更新手段804により、この更新された状況情報を状況情報テーブル805から読み出して状況情報送信手段808を介してサーバSへ送信し、上記ステップS1201に戻る。
【0126】
このように、サーバSの状況情報テーブル705とクライアントXの状況情報テーブル805とは、常に同一の情報を保持するように逐次更新され、各ユーザ端末上に表示されるユーザの状況情報は逐次更新される。
【0127】
よって、本実施の形態では、各ユーザの状況情報を全てのユーザ間で共有することにより、例えばオフィススペースを開設するのと同等の効果を有する仮想的なオフィススペースをネットワーク上に構築することができるとともに、遠隔地に分散して勤務する勤務者がその地理的分散勤務を長時間継続しても、疎外感や孤独感を各勤務者に生じさせることがない分散オフィスシステムを実現することができる。
【0128】
又、行った設定に基づき、自分の送信する画像を他のユーザそれぞれに対して情報量の異なる見せ方を行うことから、必要に応じて適正な自画像の公開を行うとともにユーザのプライバシー上の心理的抵抗感を軽減させることが可能である。
【0129】
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の第2形態について説明する。
【0130】
本実施の形態は、前記実施の形態1に対し、ユーザが他のユーザの状況情報として画像をサーバSに要求した場合に、状況情報更新手段704がサーバSに記録されている状況情報テーブル705内の画像処理レベル情報テーブル1301からユーザの画像表示レベルを検索し、それに基づいて行う画像処理の強度の決定方法に関して異なる。尚、本実施の形態は、前記実施の形態1と同じ構成を有し、その構成についての説明は省略する。
【0131】
上述の状況情報更新手段704における画像処理の強度の決定方法について、図13を参照しながら説明する。
【0132】
例えば、ユーザBがユーザCの状況情報として画像をサーバSに要求した場合に、状況情報更新手段704では、サーバSに記録されている状況情報テーブル705内の画像処理レベル情報テーブル1301からユーザBに対するユーザCの画像表示レベルとユーザCに対するユーザBの画像表示レベルを検索する。このとき、検索結果は、ユーザBに対するユーザCの画像表示レベルは「1」、ユーザCに対するユーザBの画像表示レベルは「2」となる。このとき、サーバSからユーザBに送信するユーザCの画像に加える画像処理の強度として、両者のうち大きい値である「2」を設定する。
【0133】
或は、ユーザBに対するユーザCの画像表示レベルが「1」、ユーザCに対するユーザBの画像表示レベルが「2」であった場合に、サーバSからユーザBに送信するユーザCの画像に加える画像処理の強度として、両者のうち小さい値である「1」を設定しても良い。
【0134】
或は、ユーザBに対するユーザCの画像表示レベルが「1」、ユーザCに対するユーザBの画像表示レベルが「2」であった場合に、サーバSからユーザBに送信するユーザCの画像に加える画像処理の強度として、両者の平均値である「1.5」を設定しても良い。
【0135】
このように、本実施の形態では、或るユーザが他のユーザの状況情報として画像を要求したとき、サーバSに登録されている互いの互いに対する画像表示レベルの値が異なっていた場合に、画像処理の強度として大きい方に基づいた値を設定する、或は小さい方に基づいた値を設定する。或は、両者の平均値に基づいた値を設定することにより、ユーザ同士の相手の画像に対する画像処理の強度を同一にすることが可能になる。よって、ユーザ間でのプライバシーの対称性を取り、互恵性が崩れることをより回避することが可能となる。
【0136】
<実施の形態3>
次に、本発明の実施の第3形態について説明する。
【0137】
本実施の形態は、前記実施の形態1に対し、それぞれのユーザにおいて複数の画像がサーバSに状況情報として格納されており、ユーザが他のユーザの状況情報として画像をサーバSに要求した場合に、状況情報更新手段704がサーバSに記録されている状況情報テーブル705内の画像処理レベル情報テーブル1301からユーザの画像表示レベルを検索し、それに基づいて、画像を要求されているユーザの複数の画像の中から画像を1つ選択して、画像を要求したユーザに送信する画像を決定する点に関して異なる。尚、本実施の形態は、前記実施の形態1と同じ構成を有し、その構成についての説明は省略する。
【0138】
上述の状況情報更新手段704における送信画像の決定方法について、図5、図13及び図18を参照しながら説明する。
【0139】
図5に示されているユーザは、正面用カメラ66と後方用カメラ65という2つの撮像装置を有している。本実施の形態では、サーバSの状況情報テーブル705に、図18で示すようなこれらのカメラの各画像の画像表示レベルへの対応表1801も記録されている。状況情報テーブル705に記録された各画像の画像表示レベルへの対応表1801は、他の情報と同様に、状況情報更新手段704の指示に従い読み出されて状況情報表示手段707又は状況情報送信手段708に送られ、適宜更新されることは言うまでもない。又、このとき、カメラが2つ以上設置されており、2種類以上の画像がサーバSに送信され、状況情報テーブル705に記録されていても良い。又、サーバSの状況情報テーブル705に格納されている各画像の画像表示レベルへの対応表1801は、各ユーザがサーバーSに登録した静止画等を含む、2種類以上の画像に対応していても良い。
【0140】
例えば、ユーザAからユーザBの状況情報としてユーザBの画像がサーバSへ要求されると、状況情報更新手段704は、サーバSに記録されている状況情報テーブル705内の画像処理レベル情報テーブル1301からユーザAに対するユーザBの画像表示レベルを検索する。値が無効であった場合は、画像表示レベルは予め設定された他の値であると見なす。この値は、最高値と見なしても良く、最低値、若しくは他の値であっても良く、ユーザB、若しくは本システムの管理者等によって設定されるものとする。
【0141】
又、ユーザAからユーザBの状況情報としてユーザBの画像がサーバSへ要求されると、状況情報更新手段704は、サーバSに記録されている状況情報テーブル705からユーザBの各画像の画像表示レベルへの対応情報を取得する。
【0142】
このとき、ユーザAに対するユーザBの画像表示レベルは「0」が記録されており、ユーザBの画像表示レベルへの対応は、正面用カメラ66の画像に対して「1」未満、後方用カメラ65の画像に対して「1」以上の値が記録されているので、サーバSからユーザAには正面用カメラ66により取得されたユーザBの画像が送信されることが決定される。
【0143】
又、ユーザDからユーザBの状況情報としてユーザBの画像がサーバSへ要求された場合には、画像処理レベル情報テーブル1301によるとサーバSの状況情報テーブルにはユーザDに対するユーザBの画像表示レベルは「2」が記録されており、ユーザBの画像表示レベルへの対応は、正面用カメラ66の画像に対して「1」未満、後方用カメラ65の画像に対して「1」以上の値が記録されているので、サーバSからユーザDには後方用カメラ66により取得されたユーザBの画像が送信されることが決定される。
【0144】
このように、本実施の形態では、或るユーザが他のユーザの状況情報として画像を要求したとき、サーバSに記録されている各ユーザの他のユーザに対する画像表示レベルと各ユーザの各画像の画像表示レベルへの対応表により、複数の画像の中からユーザに対して送信する画像を決定することが可能となる。よって、必要に応じて適正な自画像の公開を行うとともにユーザのプライバシー上の心理的抵抗感を軽減させることが可能である。
【0145】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明に係る分散システム制御装置によれば、撮像手段及び表示手段を有する複数のユーザ端末装置と、複数のユーザ端末装置と通信回線を介して接続されたサーバ装置とを備える分散システム制御装置において、各ユーザがユーザ端末装置の撮像手段によって取得した自分の画像情報をサーバ装置に送信する手段と、各ユーザが他のユーザの端末装置で表示される自分の画像の表示レベルをサーバ装置に登録し、登録された画像表示レベル情報をサーバ装置に保持しておく手段と、サーバ装置の保持している画像表示レベルの情報に従って各ユーザ端末装置に配信する各ユーザの画像情報を決定する手段と、配信することを決定した画像情報をサーバ装置が各ユーザ端末装置に配信する手段と、サーバ装置から配信された各ユーザの画像情報を各ユーザ端末装置の表示手段に表示する手段を有することにより、自分の送信する画像を他のユーザそれぞれに対して情報量の異なる見せ方を行うことによって、必要に応じて適正な画像の公開を行うとともにユーザの心理的抵抗感を軽減させることが可能である。
【0146】
又、本発明に係る分散システム制御方法によれば、撮像手段及び表示手段を有する複数のユーザ端末装置と、複数のユーザ端末装置と通信回線を介して接続されたサーバ装置とを備える分散システム制御装置において、各ユーザがユーザ端末装置の撮像手段によって取得した自分の画像情報をサーバ装置に送信する手段と、各ユーザが他のユーザの端末装置で表示される自分の画像の表示レベルをサーバ装置に登録し、登録された画像表示レベル情報をサーバ装置に保持しておく手段と、サーバ装置の保持している画像表示レベルの情報に従って各ユーザ端末装置に配信する各ユーザの画像情報を決定する手段と、配信することを決定した画像情報をサーバ装置が各ユーザ端末装置に配信する手段と、サーバ装置から配信された各ユーザの画像情報を各ユーザ端末装置の表示手段に表示する手段を有することにより、自分の送信する画像を他のユーザそれぞれに対して情報量の異なる見せ方を行うことによって、必要に応じて適正な画像の公開を行うとともにユーザの心理的抵抗感を軽減させることが可能である。
【0147】
又、本発明に係る分散システム制御プログラムを記憶した媒体によれば、撮像手段及び表示手段を有する複数のユーザ端末装置と、複数のユーザ端末装置と通信回線を介して接続されたサーバ装置とを備える分散システム制御装置において、各ユーザがユーザ端末装置の撮像手段によって取得した自分の画像情報をサーバ装置に送信する手段と、各ユーザが他のユーザの端末装置で表示される自分の画像の表示レベルをサーバ装置に登録し、登録された画像表示レベル情報をサーバ装置に保持しておく手段と、サーバ装置の保持している画像表示レベルの情報に従って各ユーザ端末装置に配信する各ユーザの画像情報を決定する手段と、配信することを決定した画像情報をサーバ装置が各ユーザ端末装置に配信する手段と、サーバ装置から配信された各ユーザの画像情報を各ユーザ端末装置の表示手段に表示する手段を有することにより、自分の送信する画像を他のユーザそれぞれに対して情報量の異なる見せ方を行うことによって、必要に応じて適正な画像の公開を行うとともにユーザの心理的抵抗感を軽減させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る分散システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1のホストサーバ装置11のハードウェア構成を示す図である。
【図3】図1のホストサーバ装置11のソフトウェア構成を示すブロック図である。
【図4】図1のユーザ端末装置13,15のハードウェア構成を示す図である。
【図5】図1のユーザ端末装置15が構成するホームオフィス内の機器配置を示す図である。
【図6】図1の各ユーザ端末装置13,14,15,16に搭載されているユーザ端末用ソフトウェア19の構成を示すブロック図である。
【図7】図1のホストサーバ装置11に搭載されているサーバSの機能構成を示すブロック図である。
【図8】図1の各ユーザ端末装置13,14,15,16,17におけるクライアントXの機能構成を示すブロック図である。
【図9】図8の状況取得手段801及びユーザ状況認識手段802の構成を示すブロック図である。
【図10】図1の分散システムのユーザ端末装置上に表示されるオフィスビュー画面の一例を示す図である。
【図11】図1のホストサーバ装置11のサーバSの動作手順を示すフローチャートである。
【図12】図1の各ユーザ端末装置のクライアントXの動作手順を示すフローチャートである。
【図13】図7の状況情報テーブル705に含まれる、ユーザの他のユーザに対する画像処理レベルの情報を格納するテーブル例を示す図である。
【図14】図1のユーザ端末装置の1つを使用するユーザの画像例を示す図である。
【図15】図14のユーザの画像に対して強度「1」のモザイク処理を施した画像例を示す図である。
【図16】図14のユーザの画像に対して強度「2」のモザイク処理を施した画像例を示す図である。
【図17】図14のユーザの画像に対してぼかし処理を施した画像例を示す図である。
【図18】図7の状況情報テーブル705に含まれる、ユーザの画像の画像処理レベルとの対応情報を格納するテーブル例を示す図である。
【図19】従来の分散勤務におけるホームオフィスの構成を示すブロック図である。
【図20】従来の分散勤務において使用される代表的な通信アプリケーションシステムを示すテーブルである。
【図21】従来の分散勤務におけるオフィスの構成例を示す図である。
【図22】図22の分散勤務前に行われていた集合勤務の形態を模式的に示す図である。
【図23】テレビ会議ソフトウェアを用いて各勤務者がその勤務状況を互いに見せ合う方式によるホームオフィスのパーソナルコンピュータの画面例を示す図である。
【符号の説明】
11 ホストサーバ装置
12 LAN
13,14,15,16,17 ユーザ端末装置
18,22 パーソナルコンピュータ
24 情報処理装置
65,66 カメラ
701 スケジュール情報記憶手段
702 スケジュール情報管理手段702
703,803 状況情報生成手段
704,804 状況情報更新手段
705,805 状況情報テーブル
706,806 状況情報入力手段
707,807 状況情報表示手段
708,808 状況情報送信手段
709,809 状況情報受信手段
801 状況取得手段
802 ユーザ状況認識手段
901 入力状況取得手段
902 端末動作取得手段
903 映像取得手段
904 入力状況認識手段
905 端末動作認識手段
906 画像認識手段

Claims (33)

  1. 撮像手段及び表示手段を有する複数のユーザ端末装置と、複数のユーザ端末装置と通信回線を介して接続されたサーバ装置とを備える分散システム制御装置において、
    各ユーザがユーザ端末装置の撮像手段によって取得した自分の画像情報をサーバ装置に送信する手段と、各ユーザが他のユーザの端末装置で表示される自分の画像の表示レベルをサーバ装置に登録し、登録された画像表示レベル情報をサーバ装置に保持しておく手段と、サーバ装置の保持している画像表示レベルの情報に従って各ユーザ端末装置に配信する各ユーザの画像情報を決定する手段と、配信することを決定した画像情報をサーバ装置が各ユーザ端末装置に配信する手段と、サーバ装置から配信された各ユーザの画像情報を各ユーザ端末装置の表示手段に表示する手段を有することを特徴とする分散システム制御装置。
  2. 前記各ユーザが指示する他のユーザの端末装置で表示される自分の画像表示レベルは、他のユーザ一人一人に対して異なる値を指示する手段を有することを特徴とする請求項1記載の分散システム制御装置。
  3. 前記各ユーザが指示する他のユーザの端末装置で表示される自分の画像表示レベルは、他のユーザをグループ化しそれぞれのグループに対して値を指示する手段を有することを特徴とする請求項1記載の分散システム制御装置。
  4. 前記サーバ装置の保持している画像表示レベルの情報は、或るユーザαが他の或るユーザβに対して指示した画像表示レベルとユーザβがユーザαに対して支持した画像表示レベルが異なっていた場合に、サーバ装置において両方の画像表示レベルを比較してレベルの低い方の値をそれぞれの支持した値と見なし、互いの画像表示レベルを同値に調整する手段を有することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の分散システム制御装置。
  5. 前記サーバ装置の保持している画像表示レベルの情報は、或るユーザαが他の或るユーザβに対して指示した画像表示レベルとユーザβがユーザαに対して支持した画像表示レベルが異なっていた場合に、サーバ装置において両方の画像表示レベルを比較してレベルの高い方の値をそれぞれの支持した値と見なし、互いの画像表示レベルを同値に調整する手段を有することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の分散システム制御装置。
  6. 前記サーバ装置の保持している画像表示レベルの情報は、或るユーザαが他の或るユーザβに対して指示した画像表示レベルとユーザβがユーザαに対して支持した画像表示レベルが異なっていた場合に、サーバ装置において両方の画像表示レベルの平均値を算出してその値をそれぞれの支持した値と見なし、互いの画像表示レベルを同値に調整する手段を有することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の分散システム制御装置。
  7. 前記サーバー装置が各ユーザ端末装置に配信する各ユーザの画像情報は、サーバ装置の保持している画像表示レベルの情報に従って画像処理を施す手段を有することを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の分散システム制御装置。
  8. 前記画像処理は、フィルタ処理であることを特徴とする請求項7記載の分散システム制御装置。
  9. 前記フィルタ処理は、モザイク処理、ぼかし処理等の処理であることを特徴とする請求項8記載の分散システム制御装置。
  10. 前記ユーザ端末装置は、撮像手段を複数有しており、各ユーザが同時に異なる複数の自分の画像情報をサーバ装置に送信する手段と、前記各ユーザ端末装置に配信する各ユーザの画像情報は、サーバ装置の保持している画像表示レベルの情報に従って複数の画像情報の中からサーバ装置によって選択する手段を有することを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の分散システム制御装置。
  11. 前記ユーザは、サーバ装置に自分の象徴となる静止画情報を登録する手段と、前記サーバ装置はユーザの登録した静止画情報を保持する手段と、前記サーバ装置が各ユーザ端末装置に配信することを決定する各ユーザの画像情報の選択肢にサーバ装置が登録されている静止画を含めることを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載の分散システム制御装置。
  12. 撮像手段及び表示手段を有する複数のユーザ端末装置と、複数のユーザ端末装置と通信回線を介して接続されたサーバ装置とを備える分散システム制御装置において、
    各ユーザがユーザ端末装置の撮像手段によって取得した自分の画像情報をサーバ装置に送信する手段と、各ユーザが他のユーザの端末装置で表示される自分の画像の表示レベルをサーバ装置に登録し、登録された画像表示レベル情報をサーバ装置に保持しておく手段と、サーバ装置の保持している画像表示レベルの情報に従って各ユーザ端末装置に配信する各ユーザの画像情報を決定する手段と、配信することを決定した画像情報をサーバ装置が各ユーザ端末装置に配信する手段と、サーバ装置から配信された各ユーザの画像情報を各ユーザ端末装置の表示手段に表示する手段を有することを特徴とする分散システム制御方法。
  13. 前記各ユーザが指示する他のユーザの端末装置で表示される自分の画像表示レベルは、他のユーザ一人一人に対して異なる値を指示する手段を有することを特徴とする請求項12記載の分散システム制御方法。
  14. 前記各ユーザが指示する他のユーザの端末装置で表示される自分の画像表示レベルは、他のユーザをグループ化しそれぞれのグループに対して値を指示する手段を有することを特徴とする請求項12記載の分散システム制御方法。
  15. 前記サーバ装置の保持している画像表示レベルの情報は、或るユーザαが他の或るユーザβに対して指示した画像表示レベルとユーザβがユーザαに対して支持した画像表示レベルが異なっていた場合に、サーバ装置において両方の画像表示レベルを比較してレベルの低い方の値をそれぞれの指示した値と見なし、互いの画像表示レベルを同値に調整する手段を有することを特徴とする請求項12〜14の何れかに記載の分散システム制御方法。
  16. 前記サーバ装置の保持している画像表示レベルの情報は、或るユーザαが他の或るユーザβに対して指示した画像表示レベルとユーザβがユーザαに対して支持した画像表示レベルが異なっていた場合に、サーバ装置において両方の画像表示レベルを比較してレベルの高い方の値をそれぞれの指示した値と見なし、互いの画像表示レベルを同値に調整する手段を有することを特徴とする請求項12〜14の何れかに記載の分散システム制御方法。
  17. 前記サーバ装置の保持している画像表示レベルの情報は、或るユーザαが他の或るユーザβに対して指示した画像表示レベルとユーザβがユーザαに対して支持した画像表示レベルが異なっていた場合に、サーバ装置において両方の画像表示レベルの平均値を算出してその値をそれぞれの支持した値と見なし、互いの画像表示レベルを同値に調整する手段を有することを特徴とする請求項12〜14の何れかに記載の分散システム制御方法。
  18. 前記サーバ装置が各ユーザ端末装置に配信する各ユーザの画像情報は、サーバ装置の保持している画像表示レベルの情報に従って画像処理を施す手段を有することを特徴とする請求項12〜17の何れかに記載の分散システム制御方法。
  19. 前記画像処理は、フィルタ処理であることを特徴とする請求項18記載の分散システム制御方法。
  20. 前記フィルタ処理はモザイク処理、ぼかし処理等の処理であることを特徴とする請求項19記載の分散システム制御装置。
  21. 前記ユーザ端末装置は、撮像手段を複数有しており、各ユーザが同時に異なる複数の自分の画像情報をサーバ装置に送信する手段と、前記各ユーザ端末装置に配信する各ユーザの画像情報は、サーバ装置の保持している画像表示レベルの情報に従って複数の画像情報の中からサーバ装置によって選択する手段を有することを特徴とする請求項12〜17の何れかに記載の分散システム制御方法。
  22. 前記ユーザは、サーバ装置に自分の象徴となる静止画情報を登録する手段と、前記サーバ装置はユーザの登録した静止画情報を保持する手段と、前記サーバ装置が各ユーザ端末装置に配信する事を決定する各ユーザの画像情報の選択肢にサーバ装置が登録されている静止画を含めることを特徴とする請求項12〜21の何れかに記載の分散システム制御方法。
  23. 撮像手段及び表示手段を有する複数のユーザ端末装置と、複数のユーザ端末装置と通信回線を介して接続されたサーバ装置とを備える分散システム制御装置において、
    各ユーザがユーザ端末装置の撮像手段によって取得した自分の画像情報をサーバ装置に送信する手段と、各ユーザが他のユーザの端末装置で表示される自分の画像の表示レベルをサーバ装置に登録し、登録された画像表示レベル情報をサーバ装置に保持しておく手段と、サーバ装置の保持している画像表示レベルの情報に従って各ユーザ端末装置に配信する各ユーザの画像情報を決定する手段と、配信することを決定した画像情報をサーバ装置が各ユーザ端末装置に配信する手段と、サーバ装置から配信された各ユーザの画像情報を各ユーザ端末装置の表示手段に表示する手段を有することを特徴とする分散システム制御プログラムを記憶した媒体。
  24. 前記各ユーザが指示する他のユーザの端末装置で表示される自分の画像表示レベルは、他のユーザ一人一人に対して異なる値を指示する手段を有することを特徴とする請求項23記載の分散システム制御プログラムを記憶した媒体。
  25. 前記各ユーザが指示する他のユーザの端末装置で表示される自分の画像表示レベルは、他のユーザをグループ化しそれぞれのグループに対して値を指示する手段を有することを特徴とする請求項23記載の分散システム制御プログラムを記憶した媒体。
  26. 前記サーバ装置の保持している画像表示レベルの情報は、或るユーザαが他の或るユーザβに対して指示した画像表示レベルとユーザβがユーザαに対して指示した画像表示レベルが異なっていた場合に、サーバ装置において両方の画像表示レベルを比較してレベルの低い方の値をそれぞれの支持した値と見なし、互いの画像表示レベルを同値に調整する手段を有することを特徴とする請求項23〜25の何れかに記載の分散システム制御プログラムを記憶した媒体。
  27. 前記サーバ装置の保持している画像表示レベルの情報は、或るユーザαが他の或るユーザβに対して指示した画像表示レベルとユーザβがユーザαに対して指示した画像表示レベルが異なっていた場合に、サーバ装置において両方の画像表示レベルを比較してレベルの高い方の値をそれぞれの支持した値と見なし、互いの画像表示レベルを同値に調整する手段を有することを特徴とする請求項23〜25の何れかに記載の分散システム制御プログラムを記憶した媒体。
  28. 前記サーバ装置の保持している画像表示レベルの情報は、或るユーザαが他の或るユーザβに対して指示した画像表示レベルとユーザβがユーザαに対して指示した画像表示レベルが異なっていた場合に、サーバ装置において両方の画像表示レベルの平均値を算出してその値をそれぞれの支持した値と見なし、互いの画像表示レベルを同値に調整する手段を有することを特徴とする請求項23〜25の何れかに記載の分散システム制御プログラムを記憶した媒体。
  29. 前記サーバ装置が各ユーザ端末装置に配信する各ユーザの画像情報は、サーバ装置の保持している画像表示レベルの情報に従って画像処理を施す手段を有することを特徴とする請求項23〜28の何れかに記載の分散システム制御プログラムを記憶した媒体。
  30. 前記画像処理は、フィルタ処理であることを特徴とする請求項29記載の分散システム制御プログラムを記憶した媒体。
  31. 前記フィルタ処理は、モザイク処理、ぼかし処理等の処理であることを特徴とする請求項30記載の分散システム制御プログラムを記憶した媒体。
  32. 前記ユーザ端末装置は、撮像手段を複数有しており、各ユーザが同時に異なる複数の自分の画像情報をサーバ装置に送信する手段と、前記各ユーザ端末装置に配信する各ユーザの画像情報は、サーバ装置の保持している画像表示レベルの情報に従って複数の画像情報の中からサーバ装置によって選択する手段を有することを特徴とする請求項23〜28の何れかに記載の分散システム制御プログラムを記憶した媒体。
  33. 前記ユーザは、サーバ装置に自分の象徴となる静止画情報を登録する手段と、前記サーバ装置はユーザの登録した静止画情報を保持する手段と、前記サーバ装置が各ユーザ端末装置に配信することを決定する各ユーザの画像情報の選択肢にサーバ装置が登録されている静止画を含めることを特徴とする請求項23〜32記載の分散システム制御プログラムを記憶した媒体。
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