JP2004221517A - コアにワイヤを巻き付ける機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】連続するワイヤを速やかにコアに巻くことのできる、コアの保持機構が簡単且つ確実な巻線機を提供することにある。
【解決手段】主面方向の一箇所が開口した環状ないし枠状のコアTにワイヤを巻き付ける機械1であって、コアの外側で且つコアの開口と中心を結ぶ直線とほぼ直交する方向に往復移動可能で、軸回りに揺動または回転可能なシャフト8と、シャフトから径方向に突出し、ワイヤを通す筒状の供給ノズル11と、コアの中心軸と90度のねじれの関係を保ってコア孔と互いに通し合い、回転しうるとともに、コアの外周に沿って移動可能な回転リング7と、回転リングに固定されてワイヤを通す孔を有する巻線ノズル9とを備えることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、巻線機に属し、特にC型トロイダルコアのように主面方向の一箇所が開口した環状ないし枠状のコアに導線や糸などのワイヤを巻き付ける機械として好適に利用される。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開昭63−161606号公報
【特許文献2】特開2000−243642号公報
トロイダルコアにワイヤを巻き付ける方法として、従来2通り知られている。第一の方法は、コアの軸方向一方の側よりワイヤを供給し、コア孔の軸線に沿って前進する鉤針によってワイヤを引っ掛け、鉤針の後退に伴ってワイヤをコア孔に通し、通されたワイヤをクランプでつまんで鉤針から受け取るとともに外周に出し、再び鉤針に預ける操作を繰り返すものである(特許文献1)。
第二の方法は、C型の貯線リング及び巻線リングを同心線上に配置し、それらの開口からコアを通した後、開口を閉じた状態で巻線に必要な長さのワイヤを貯線リングに巻くことにより貯線しておく。そして、巻終わり端部を巻線リングの外周に引っ掛け、巻線リングと貯線リングを貯線時とは逆方向に回転させることにより、巻線リングで貯線リングからワイヤを引き出しながらワイヤを巻線リングと貯線リングとの間にあるコアの実体に落とすものである(特許文献2)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、第一の方法は、鉤針やクランプがワイヤを引っ掛けまたはつまむ速度によって巻線速度が支配されることから、巻線に長時間を要する。第二の方法は、貯線のために巻線前にワイヤを切断しなければならず、コア毎に切断するワイヤの長さを割り出さなければならない。また、螺旋状に巻くためにコア自体も回転させなければならず、コアの保持機構が複雑である。
それ故、この発明の第一の課題は、連続するワイヤを速やかにコアに巻くことのできる巻線機を提供することにある。第二の課題は、コアの保持機構が簡単且つ確実な巻線機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
その課題を解決するために、この発明の巻線機は、
主面方向の一箇所が開口した環状ないし枠状のコアにワイヤを巻き付ける機械であって、
コアの外側で且つコアの開口と中心を結ぶ直線とほぼ直交する方向に往復移動可能なシャフトと、
シャフトに固定され、ワイヤを通す孔を有する供給ノズルと、
コアの中心軸と90度のねじれの関係を保ってコア孔と互いに通し合い、回転しうるとともに、コアの外周に沿って移動可能な回転リングと、
回転リングに固定されてワイヤを通す孔を有する巻線ノズルと
を備えることを特徴とする。
【0005】
この巻線機によれば、先ずコアの開口が供給ノズルの方を向くようにコアの一箇所を適宜の手段で保持する。例えばコアがC型の場合は対称軸を境にして片方の半円の両主面を把持する。そして、回転リングを回転させるとその回転に伴って巻線ノズルがワイヤを連れてコアの内外を出入りしながらワイヤをコアに巻き付ける。その巻き付け量に応じて供給ノズルから巻線ノズルにワイヤが供給される。巻線ノズルと供給ノズルとの間のワイヤは、回転リングが一回転するごとにコアの開口を一回通過する。
そのワイヤの張力をできるだけ一定に保つため、前記シャフトが、前記往復移動とともに軸回りに揺動または回転可能であり、前記供給ノズルが、シャフトから径方向に突出した筒状をなしていると良い。これにより、供給ノズルはシャフトの揺動又は回転によって、巻線ノズルとの距離が最短になる方向に揺動するか又は巻線ノズルと同期して回転し、供給ノズルから巻線ノズルまでのワイヤ長さの変動が少なくなり、張力がほぼ一定になるからである。あるいはシャフトの変位は前記往復移動のみとし、前記供給ノズルの孔を、コアの中心線と平行な方向に長いスリットとしても良い。これによりワイヤが供給ノズルを出た直後から巻線ノズルとの距離が最短になる方向に変位し、張力がほぼ一定になるからである。
そして、回転リングは、1巻きあるいは所定回数の巻きごとにコアの外周に沿って移動し、巻かれるワイヤを螺旋状にする。回転リングがコアの開口から所定の距離を超えて移動するときは、回転リングの回転と同期してシャフトが往復移動し、供給ノズルと巻線ノズルとの間のワイヤがコアに干渉するのを回避させる。こうしてコアの開口からその対向位置に至る半周がワイヤで螺旋状に巻かれる。
【0006】
尚、回転リングは、コアに対して相対的に移動可能であれば良く、例えばコアの形状がU型のように直線部分と円弧部分を有する場合、直線部分にワイヤを螺旋状に巻くときはコアをその直線方向に移動させ、円弧部分に巻くときは回転リングをその円弧に沿って旋回させても良い。いずれにしてもワイヤは同じ位置でコアの開口を通過することができ、コアに当たることはない。
次にコアを反転させ、回転リングを上記と逆転させる以外は同様にして残る半周にワイヤを巻き付ける。これによりコアの全体に弛み無くワイヤを巻き付けることができる。巻き付け中、コアを回転させる必要がないのでコアを確実に保持することができるし、各要素の運動は全て円運動であるから速やかである。
【0007】
前記回転リングは、径方向の一箇所が開口したC型であると好ましい。回転リングの開口よりコアを通すことができ、コアと回転リングとの通し合い作業が容易となるからである。
また、前記回転リングは外周に多数の歯を有すると好ましい。この場合、巻線機は、前記の構成要素に加えて更に回転リングの周囲に配置されて回転駆動力を回転リングに伝達する歯車列と、回転リングの周囲に配置されて歯車列とともに回転リングを回転可能に保持する受けローラと、歯車列及び受けローラを回転可能に支持し、コアの外周に沿って移動可能な支持体とを備える。これにより、回転リングに駆動力を伝える動力伝達機構の一部が、回転リングを保持する保持機構の一部を兼ねることができ、巻線機全体が小型になる。
【0008】
【発明の実施の形態】
−実施形態1−
この発明の第一の実施形態の巻線機を図面と共に説明する。図1は第一実施形態の巻線機を示す平面図、図2は同じく正面図である。巻線機1は、C型のトロイダルコアTにワイヤWを巻き付ける機械であって、コアTはその開口tが正面視で手前に位置するように水平に置かれ、一様な肉厚を有するが両端部にのみ軸方向に厚く張り出した鍔Fが形成されている。尚、図1及び図2では巻線機の構造を判りやすくするため、ワイヤWの図示が省略されている。
巻線機1は、ベース2、ベース2に垂直に固定された支柱3、支柱3との間に図略の軸受けを設けることによりベース2に対して水平面内で回転可能に固定されたテーブル4、テーブル4上で水平方向に往復移動可能に設けられた支持体5、回転リング7、及びシャフト8を備える。
【0009】
テーブル4の上面には互いに平行な直線状の二本のレール41、42が脚41a、41b、42a、42bを介して敷かれている。脚41a、42bはレール41の両端において、また脚42a、42bはレール42の両端において各々ストッパーを兼ねている。支持体5は、テーブル4と平行すなわち水平な主面を有する第一プレート51、第一プレート51に垂直に即ち支柱3と平行に立てられた第二プレート52及び第一プレート51と第二プレート52の双方に対して直角で第二プレート52を第一プレートに固定する第三プレート53からなる。第一プレート51の下面にはレール41、42に各々嵌合するスライド部材54、55が取り付けられ、支持体5がスライド部材54、55を介してレール41、42上を走行できるようになっている。また、第二プレート52の支柱3に近い端面には、U字状に切り欠かれた凹部52aが形成されている。凹部52aの深さは、コアTの半径よりも十分に深い。
【0010】
第二プレート52の背面にはモータ6が取り付けられ、その駆動軸61は第二プレート52を貫通して正面側に突きだしており、それに原動歯車62が固定されている。この原動歯車62と凹部52aの底との間に、僅かに距離を開けて上下に並んだ従動歯車71、72が原動歯車62とかみ合うように設けられている。また、凹部52aの上方に2つのローラ73、74が、下方に2つのローラ75、76が回転可能に付けられている。そして、これら従動歯車71、72の歯元及びローラ73〜76の外周面は一つの円を内接させるように配置している。この円に相当するのが、回転リング7の外周に形成された多数の歯の歯元円である。従って、従動歯車71、72は、回転リング7ともかみ合う。回転リング7は一方の側のみ開口したC字形状をなし、その開口部と対向する他方の位置における正面側の面に巻線ノズル9が固定されている。巻線ノズル9には回転リング7の径方向に貫通するノズル孔が形成されている。
【0011】
次に、支柱3には鉛直方向に沿う一断面が逆L字形状をなす下ブラケット31が固着され、それに平行な二本のシャフト32、33が鉛直方向に摺動可能に固定されている。シャフト32、33は上端の上ストッパー3a及び下端の下ストッパー3bで互いに連結され、上ストッパー3aと下ブラケット31との間にはスプリングバネ3cを介して上ブラケット34がシャフト32、33に対して摺動可能に取り付けられている。下ストッパー3bにはキー35が水平方向に貫通して設けられ、その先端が下ブラケット31のキー孔3dに嵌合することにより、下ブラケット31に対する上ブラケット34の位置が決まるようになっている。
【0012】
一方、シャフト8は、コアTと同じ高さの水平面内で且つ開口tを通る直径線と直交する方向を中心軸とし、開口tより手前において同方向に往復移動可能且つ軸回りに回転可能に設けられている。シャフト8の先端には径方向に突出した筒状の供給ノズル11が固定されている。供給ノズル11の孔は、ワイヤWがあまり抵抗無く且つ振れることもなく通過できる程度の内径を有する。図3は、シャフト8の運動方向と回転リング7の旋回方向を歯車列及び受けローラとともに示す斜視図である。ワイヤWは、図4に図1のA部拡大図、図5に図2のB部拡大破断図として示すように、供給ノズル11より連続して供給され、巻線ノズル9を通ってコアTに向かう。巻線ノズル9は、コアT孔を上方から下方に向かうときはコアTの中心を通る。図4は、そのときの状況を示している。
【0013】
巻線機1を用いてコアTにワイヤーWを巻き付ける方法を説明する。先ずコアTの一つの鍔Fを上下のブラケット31、34で挟み持ち、キー35をキー孔3dに差し込む。上ブラケット34がスプリングバネ3cの復元力を受けて鍔Fを押さえつけ、コアTを固定する。ワイヤWの先端を供給ノズル11及び巻線ノズル9に通し、コアTに数回巻き付ける。そして、モータ6を駆動させて回転リング7を回転させる。それに伴って巻線ノズル9がコアTの半円部を旋回しながらワイヤWをコアTに巻き付ける。供給ノズル11は巻線ノズル9が一周する間にシャフト8の回転によって同期して軸回りに1往復揺動する。即ち、巻線ノズル9がコアTの主面より上方(又は下方)にあるときは供給ノズル11も上(又は下)を向き、巻線ノズル9がコアTと同じ高さになるとき供給ノズル11が水平になる。
【0014】
そして、更に巻き付け数に応じてテーブル4が回転することにより、回転リング7をコアTに対して旋回させる。このときシャフト8は、回転リング7の中心軸線とコアTの開口tを通る直径線とのなす角度αが所定の鋭角範囲を超えたとき、回転リング7に同期して軸方向に往復運動する。即ち、シャフト8は、巻線ノズル9がコアTの外側に向かうときに前進し、内側に向かうときに後退する。図1の二点鎖線によるシャフト8形状が前進位置、実線によるものが後退位置を示している。シャフト8のこの移動距離Lは、供給ノズル11先端と開口tとの距離、コアの半径r及び上記αによって異なり、供給ノズル11から巻線ノズル9に至るまでのワイヤWの軌道がコアTと衝突しないように設定される。例えば図6(a)に示すようにα<60°でL=0、図6(b)に示すように60°<αでL=2rとなる。図7及び図8はそれぞれα=90°及びα=180°のときのコアTに対する供給ノズル11及び巻線ノズル9の動きを時間順に表した斜視図である。
【0015】
コアTの半円部に対する巻き付け数が終了したら、全ての駆動を停止する。その後、回転リング7の開口をコアTのほぼ中心位置に合わせた状態で支持体5をレール41、42に沿ってスライドさせることにより一旦回転リング7をコアTから遠ざかる方向に退避させるとともに、キーを引いて上ブラケットを自由にし、コアTを反転させる。もう一方の鍔Fを上下のブラケット31、34で挟み持ち、キー35をキー孔3dに差し込んでコアTを固定する。そして、支持体5をスライドさせることにより回転リング7をコアTに接近させ、所定位置でロックする。この状態でモータ6を先ほどとは逆回りに駆動させる以外は上記と同様にして残る半円部にワイヤWを巻き付ける。これでコアTの全体に対するワイヤWの巻き付けが完了する。
この実施形態の巻線機1によれば駆動中、巻線ノズル9の運動は円運動であり速やかである。また、コアTは上下のブラケット31、34にてしっかりと保持される。巻線が完了するまでワイヤWを切断する必要はなく、巻き付けるワイヤ長さを割り出す手間がかからない。更に巻かれたワイヤWの張力は各所でほぼ一定であり、緩みが生じることはなく、通電時は一様な磁界を発生させることができる。
【0016】
−実施形態2−
この発明の第二実施形態の巻線機を図9に平面図、図10に正面図として示す。この実施形態の巻線機10は、シャフト18及び供給ノズル21の形状並びにワイヤWの行路が第一実施形態の巻線機1におけるものと異なる。その他の点では巻線機1と同じであるため、同一の符号をもって図示するに止める。以下、巻線機10について巻線機1との相違点を説明する。
シャフト18は、その軸に平行に複数条の溝が切られたスプラインシャフトであり、その中心軸上に細い貫通孔18aが形成されていて、ワイヤWはその貫通孔18aより供給される。シャフト18は、ボス18dより露出している部分が、軸に平行で互いに直交する二平面で大きく切除されている。径方向断面視におけるその二平面の寸法は半径よりも大きい。そして、シャフト18の先端付近にその二平面の一方18bと平行且つ中心軸と直交するように供給ノズル21が取り付けられている。また、その平面18bにおける供給ノズル21より若干ボス18d寄りにガイドローラ18cが取り付けられている。供給ノズル21は、コアTの開口tを通過することができるほどに細長い。
【0017】
貫通孔18aを出たワイヤWは、ガイドローラ18b上を滑って供給ノズル21の後端に入る。巻線機10でコアTにワイヤWを巻き付けるときは、供給ノズル21が揺動するのではなく、シャフト18とともに回転リング7と同期して一方向に、即ち巻線ノズル9がコアTの中心を上から下に抜けるように回転しているときは供給ノズル21も同方向に回転する。従って、回転リング7が一回転する毎に供給ノズル21は一回だけ開口tを通過する。
巻線機10によれば、巻線機1と同様の作用効果を生じるうえに、巻線ノズル9だけでなく供給ノズル21も一方向に円運動するので、駆動源にかかる負荷が少なくて済む。
【0018】
−実施形態3−
この発明の第三実施形態の巻線機を図11に平面図、図12に正面図として示す。この実施形態の巻線機20も、シャフト28及び供給ノズル91の形状並びにワイヤWの行路が第一実施形態の巻線機1におけるものと異なる。その他の点では巻線機1と同じであるため、同一の符号をもって図示するに止める。以下、巻線機20について巻線機1との相違点を説明する。
シャフト28は、開口tを通るコアTの直径線と直交する水平方向に往復移動するだけであって、回転はしない。また、供給ノズル91は、シャフト28の先端に取り付けられ、鉛直方向に長い方形の板からなり、ワイヤWを通す孔として鉛直方向にスリット91aが形成されている。スリット91aは、巻線ノズル9の軌道の直径とほぼ等しい長さと、ワイヤWが抵抗無く且つほとんど振れることなく通過できる程度の幅を有する。
【0019】
ワイヤWは、供給ノズル91の手前に置かれた図略のガイドローラ上を滑ってスリット91aを通過する。そして、巻線ノズル9がコアTの中心を上から下に抜けるように回転しているときは、ワイヤWもスリット91a内を上から下に移動する。また、巻線ノズル9がコアTの外で下から上に向かっているときは、ワイヤWもスリット91a内を下から上に移動する。従って、スリット91aから巻線ノズル9に至るまでのワイヤW長さは、あまり変動せず、その結果、ワイヤWの張力がほぼ一定に保たれる。
巻線機20によれば、巻線機1と同様の作用効果を生じるうえに、シャフト28及び供給ノズル91の構造が簡単であるので、巻線機20の製造コストがあまりかからなくて済む。
【0020】
【発明の効果】
以上のように、この発明の巻線機は、連続するワイヤを速やかにコアに巻くことのでき、またコアの保持機構が簡単且つ確実なので、生産性に優れるほか、得られるトロイダルコアの品質も高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の巻線機を示す平面図である。
【図2】同じく正面図である。
【図3】供給ノズルの運動方向及び回転リングの旋回方向を示す斜視図である。
【図4】図1のA部拡大図である。
【図5】図2のB部拡大図である。
【図6】(a)はシャフトが往復移動せずに巻線している状況、(b)は往復移動しながら巻線している状況を示す斜視図である。
【図7】供給ノズル及び巻線ノズルの動きを時間順に表した斜視図である。
【図8】供給ノズル及び巻線ノズルの動きを時間順に表した別の斜視図である。
【図9】実施形態2の巻線機を示す平面図である。
【図10】同じく正面図である。
【図11】実施形態3の巻線機を示す平面図である。
【図12】同じく正面図である。
【符号の説明】
1,10,20 巻線機
7 回転リング
8,18,28 シャフト
9 巻線ノズル
11,21,91 供給ノズル
T コア

Claims (5)

  1. 主面方向の一箇所が開口した環状ないし枠状のコアにワイヤを巻き付ける機械であって、
    コアの外側で且つコアの開口と中心を結ぶ直線とほぼ直交する方向に往復移動可能なシャフトと、
    シャフトに固定され、ワイヤを通す孔を有する供給ノズルと、
    コアの中心軸と90度のねじれの関係を保ってコア孔と互いに通し合い、回転しうるとともに、コアの外周に沿って移動可能な回転リングと、
    回転リングに固定されてワイヤを通す孔を有する巻線ノズルと
    を備えることを特徴とする巻線機。
  2. 前記回転リングは、径方向の一箇所が開口したC型である請求項1に記載の巻線機。
  3. 前記回転リングは外周に多数の歯を有し、
    更に回転リングの周囲に配置されて回転駆動力を回転リングに伝達する歯車列と、
    回転リングの周囲に配置されて歯車列とともに回転リングを回転可能に保持する受けローラと、
    歯車列及び受けローラを回転可能に支持し、コアの外周に沿って移動可能な支持体とを備える請求項1または2に記載の巻線機。
  4. 前記シャフトは、前記往復移動とともに軸回りに揺動または回転可能であり、前記供給ノズルは、シャフトから径方向に突出した筒状をなしている請求項1〜3のいずれかに記載の巻線機。
  5. 前記供給ノズルの孔は、コアの中心線と平行な方向に長いスリットである請求項1〜3のいずれかに記載の巻線機。
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