JP2004220695A - 記録再生装置及び記録再生方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】DMACを用いずに記録媒体を増設したときに、データ転送速度の相違による不都合が発生しないようにする。
【解決手段】記録再生装置に最初から備えられているHDD0はDMAC41を用いるため高速データ転送ができるが、後で増設されたHDD1は、CPU1の制御によりデータ転送を行うためデータ転送速度が小さい。そこで、HDD0に所定の容量のテンポラリ領域(空白領域)13を確保しておき、HDD1内に蓄積されている曲データを再生するときには、該データをテンポラリ領域13に転送してから再生する。そして、HDD0のデータ保存領域12に蓄積されている曲データのうちの最終アクセス日時が一番古い曲データ又はアクセス回数が一番少ない曲データをHDD1のデータ保存領域22に移動し、テンポラリ領域13が所定容量以上となるようにする。録音時も同様にする。
【選択図】 図1
【解決手段】記録再生装置に最初から備えられているHDD0はDMAC41を用いるため高速データ転送ができるが、後で増設されたHDD1は、CPU1の制御によりデータ転送を行うためデータ転送速度が小さい。そこで、HDD0に所定の容量のテンポラリ領域(空白領域)13を確保しておき、HDD1内に蓄積されている曲データを再生するときには、該データをテンポラリ領域13に転送してから再生する。そして、HDD0のデータ保存領域12に蓄積されている曲データのうちの最終アクセス日時が一番古い曲データ又はアクセス回数が一番少ない曲データをHDD1のデータ保存領域22に移動し、テンポラリ領域13が所定容量以上となるようにする。録音時も同様にする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハードディスク装置などの記録媒体に音楽データなどを記録し、これを再生することのできる記録再生装置及び記録再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ハードディスク装置(HDD)などの記録媒体に音楽データや動画データなどのデータを記録し、これを再生する記録再生装置が知られている。
図11は、従来の記録再生装置の要部構成を示すブロック図である。
この図において、1はこの記録再生装置全体の制御を行う制御部(CPU)、2は制御プログラムなどを格納するROMとワークエリアやバッファ領域などとして使用されるRAMなどからなるメモリ、3はCPU1やDMAC41,51,61,81などからのバス7の使用要求を調停するバスアービターである。
4は第1のハードディスク装置(HDD0)10を接続するためのハードディスクインターフェース部であり、DMAコントローラ(DMAC:Direct Memory Access Controller)41、バッファ制御部42、バッファ43及びATAPI(AT Attachment Packet Interface)インターフェース回路44からなる。ここで、前記HDD0(10)には、それに記録されている曲データなどを管理するための情報を格納した管理領域12と曲データが保存されているデータ保存領域12が設けられている。
5はこの記録再生装置に蓄積されている音楽データ(曲データ)を再生したオーディオ信号を外部に出力するためのオーディオ信号出力部であり、DMAC51、FIFO制御部52、FIFO(first−in first−out)バッファ53、DACインターフェース回路54及びDAC(デジタルアナログ変換器)55からなる。
6は、この記録再生装置に外部からのオーディオ信号を取り込むためのオーディオ入力部であり、ADC(アナログデジタル変換器)65、ADCインターフェース回路64、FIFOバッファ63、FIFO制御部62及びDMAC61からなる。
7は、前記CPU1、メモリ2、ハードディスクインターフェース部4、オーディオ出力部5及びオーディオ入力部6などの間でデータ転送を行うためのバスである。
なお、図示していないが、操作指示などを入力するための入力装置や状態情報などを表示する表示装置も当然に設けられており、さらに、CD−R/RWドライブ装置やDVDドライブ装置などが設けられていてもよい。
【0003】
このように構成された記録再生装置において、HDD0(10)中に蓄積されている曲データを再生するときは、前記ハードディスクインターフェース部4内のDMAC41の制御によりHDD0(10)から再生する曲データを前記メモリ2のバッファ領域にDMA転送する。そして、該バッファ領域に所定量のデータが蓄積された後、前記オーディオ出力部5のDMAC51の制御により該バッファ領域から前記FIFOバッファ53にDMA転送して前記DAC55からオーディオ信号を出力する。
また、外部からのオーディオ入力を録音するときには、当該オーディオ入力信号をADC65でデジタルデータに変換してFIFOバッファ63に蓄積し、DMAC61の制御により、メモリ2のバッファ領域にDMA転送する。そして、該バッファ領域に所定量のデータが蓄積されたら、ハードディスクインターフェース部41のDMAC41の制御により該データをバッファ43にDMA転送し、ATAPIインターフェース回路44を介してHDD0(10)に書き込む。これにより、外部からのオーディオ入力信号をHDD0(10)に録音することができる。
【0004】
このような記録再生装置において、曲データの蓄積量が増加し前記HDD0にそれ以上の曲データを蓄積することができなくなると、HDDを増設することが考えられる。
図11において、20は増設したハードディスク装置(HDD1)であり、ハードディスクインターフェース部8を介して前記システムバス7に接続されている。ハードディスクインターフェース部8には、前記ハードディスクインターフェース部4と同様に、DMAC81、バッファ制御部82、バッファ83及びATAPIインターフェース回路84が設けられている。
このように、ハードディスク装置を増設することにより、曲データの蓄積容量を後から増加させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
記録再生装置においてHDDを増設する場合に、上述した例においては、DMACを1個追加してHDDを増設している。この方法は、高速アクセスが必要なアプリケーションでは望ましい増設方法であるが、ある限られたリソース内ではDMACの個数が不足してこのような増設を行うことができない場合も多い。
また、DMACの追加によるHDDの増設では、バスアービター回りなどの構成が複雑になるという欠点もあった。
さらに、DMACを使用することなくデータ転送をCPUが制御するPIO(Programmed Input Output)方式による増設も考えられるが、PIO方式による場合にはデータ転送速度が遅いために、再生時、特にマルチチャンネル再生の場合などには、HDDからメモリへの転送がメモリからFIFOへの転送の速度に間に合わず、バッファアンダーラン(Buffer under run)が起こったり、逆に、記録時にはバッファオーバーフロー(Buffer over flow)が起こったりし易い。その結果、再生音が途切れたり、記録音(データ)が途切れたりしてしまうという問題があった。
【0006】
そこで本発明は、DMACを使用することなく記録媒体を増設したときであっても、上述のような不具合の発生を回避することができる記録再生装置及び記録再生方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の記録再生装置は、制御部と、メモリと、高速データ転送可能な第1の記録媒体と、第2の記録媒体と、オーディオ信号出力部とを備え、前記第1の記録媒体又は前記第2の記録媒体に記録されている音楽データを再生して前記オーディ信号出力部から出力する機能を有する記録再生装置であって、前記第2の記録媒体に記録されている音楽データの再生を行うときに、該音楽データを前記第1の記録媒体に転送する手段と、該第1の記録媒体から当該音楽データを読み出して前記オーディオ信号出力部に転送して再生出力する手段と、前記第1の記録媒体に所定量以上の空き領域を確保する手段とを有するものである。
また、さらに、外部からオーディオ信号を入力するオーディオ信号入力部と、該オーディオ信号入力部から入力したオーディオ信号を前記第1の記録媒体に記録する手段とを有するものである。
さらに、前記第1の記録媒体及び前記第2の記録媒体は、記録している音楽データそれぞれに対し、その音楽データにアクセスした日時及びアクセスした回数の少なくとも一方を示す情報を記録しており、前記第1の記録媒体に所定量以上の空き領域を確保する手段は、前記情報を使用して、前記第1の記録媒体から前記第2の記録媒体に音楽データを移動する処理を行うものである。
【0008】
さらにまた、本発明の記録再生方法は、制御部と、メモリと、高速データ転送可能な第1の記録媒体と、第2の記録媒体と、オーディオ信号出力部と、オーディオ信号入力部を備えた記録再生装置において、前記制御部により実行される記録再生方法であって、前記第2の記録媒体に記録されている音楽データの再生を行うときに、該音楽データを前記第1の記録媒体に転送するステップと、該第1の記録媒体から当該音楽データを読み出して前記オーディオ信号出力部に転送して再生出力するステップと、前記第1の記録媒体に所定量以上の空き領域を確保するステップとを有するものである。
さらにまた、前記オーディオ信号入力部からオーディオ信号を入力し、前記第1の記録媒体に記録するステップを有するものである。
さらにまた、前記第1の記録媒体及び前記第2の記録媒体は、記録している音楽データそれぞれに対し、その音楽データにアクセスした日時及びアクセスした回数の少なくとも一方を示す情報を記憶しており、前記第1の記録媒体に所定量以上の空き領域を確保するステップは、前記情報に基づいて、前記第1の記録媒体から前記第2の記録媒体に音楽データを移動するステップとされているものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の記録再生装置の一実施の形態の要部構成を示すブロック図である。この図において、前記図11と同一の構成要素には同一の番号を付して説明を省略する。また、図示していないが、操作指示などを入力するための入力装置や状態情報などを表示する表示装置も当然に設けられている。さらに、CD−R/RWドライブ装置やDVDドライブ装置などが設けられていても良い。
図1と前記図11とを比較すると、本発明の記録再生装置においては、増設HDD(以下、「HDD1」という)20がATAPIインターフェース回路91を介して前記バス7に接続されており、DMACが用いられていない点で相違している。すなわち、本発明においては、HDD1とメモリ2との間のデータ転送はCPU1の制御により実行される。
また、前記ハードディスクインターフェース部4に接続されている初めから備えられている第1のハードディスク装置(以下、「HDD0」という)10には、管理領域11及びデータ保存領域12のほかに、データが記録されていない空白領域(以下「テンポラリ領域」という。)13が設定されている点においても相違している。すなわち、DMACに接続されデータ転送速度が大きい記録媒体であるHDD0についてはその使用領域をある一定量以下に抑えるようにしている。後述するように、空いた領域であるテンポラリ領域13の大きさ(容量)が所定量(少なくとも、1曲分の曲データを書き込むことができる容量)以上確保されるようになされている。
このように、本発明の記録再生装置においては、HDD0とHDD1の2つのHDDが設けられており、それぞれに曲データを蓄積することができる。
【0010】
このように構成された本発明の記録再生装置における記録再生方法の概略について、図2を参照して説明する。
図2の(1)はHDD0に蓄積されている曲データの再生の様子を示す図である。DMAC41に接続されたHDD0に蓄積されている曲データを再生するときは、HDD0に蓄積されている曲データをメモリ2にDMA転送し、メモリ2からFIFOバッファ53にDMAC51によるDMA転送を行って、オーディオ信号を再生する。すなわち、前記図11に示した場合と同様である。
【0011】
図2の(2)は増設したハードディスク装置(HDD1)20に蓄積されている曲データを再生する場合を示す図である。前述のように、HDD1からメモリ2へのデータ転送はDMA転送ではないため、メモリ2からFIFOバッファ53へのDMAによるデータ転送の速度よりも遅く、再生音の途切れが発生する恐れがある。そこで、本発明においては、(a)に示すように、前記HDD1に蓄積されている曲データ(A)をHDD0のテンポラリ領域13に移動し、該HDD0から曲データAの再生を行うようにしている。これにより、図2の(1)の場合と同様に再生することができ、再生音の途切れなどの不具合が発生するのを防止することができる。
そして、その再生が終了した後又は該再生と並行して、(b)に示すように、HDD0に蓄積されている曲データのうちの最終アクセス日時が古い曲データ又はアクセス回数(再生された回数)が少ない曲データ(B)を、前記HDD1に移動する。これにより、HDD0のテンポラリ領域13の容量を確保し、次の処理に備える。
【0012】
図2の(3)は、外部から入力されるオーディオ信号を録音する場合における処理の様子を示す図である。(a)に示すように、外部から入力されるオーディオ信号をA/D変換した曲データ(A)は、HDD0のテンポラリ領域13に記録する。これにより、従来と同様にDMA転送を使用することができ、記録音の途切れなどの不具合の発生を防止することができる。
そして、(b)に示すように、HDD0のデータ保存領域12に記録されている曲データのうち、最終アクセス日時が古い曲データ又はアクセス回数が少ない曲データ(B)をHDD1に転送する。これにより、HDD0のテンポラリ領域13の大きさを確保することができる。
【0013】
このように、本発明においては、DMACに接続されていない(データ転送速度が小さい)HDD1に蓄積されている曲データを再生するときには、該曲データをDMACによりデータ転送が制御される(データ転送速度の大きい)HDD0に転送して、該HDD0から再生するようにしている。また、録音を行うときは、外部から入力された曲データをDMACによりデータ転送が制御されるHDD0に記録するようにしている。従って、再生音の途切れの発生や録音時のエラーの発生などを防止することができる。
さらに、DMACによりデータ転送が制御されるHDD0に蓄積されている曲データのうちの最終アクセス日時が古い曲データ又はアクセス回数が少ない曲データをHDD1に転送することにより、HDD0におけるテンポラリ領域の容量が所定値(再生又は録音される曲データを記録することができる容量)以上となるようにしている。これにより、次の曲データの再生あるいは録音に備えることができる。
また、前記DMACによりデータ転送が制御されるデータ転送速度の大きいHDD0には、アクセス回数の多いデータや最終アクセス日時が新しいデータなどの再生される確率の高いデータが蓄積され、DMA転送されないHDD1にはアクセス回数が少ないデータや最終アクセス日時が古いデータといったアクセスされる確率が小さいデータが蓄積されることとなる。従って、HDD1に蓄積されている曲データが再生指示される回数が少なくなることが期待できる。すなわち、前記図2の(2)に示したように、HDD1中の曲データが再生指示されたときには、その曲データをHDD0に移動する処理を行ってから再生するために再生開始までの待ち時間がHDD0中の曲データの場合よりも長くなるのであるが、HDD1に蓄積されている曲が再生指示される回数が少なくなるようにしているため、このような待ち時間の発生が少なくなることが期待できる。以上のことから、HDD0のデータ保存領域12を新データ保存領域、HDD1のデータ保存領域22を旧データ保存領域とよぶこともできる(図1)。
【0014】
つぎに、このような本発明の記録再生装置及び記録再生方法について詳細に説明する。
図3は、本発明におけるファイルシステムについて説明するための図である。
ここでは、HDD0を例にとって示しており、HDD0には管理領域11と新データ保存領域12及びテンポラリ領域13が設けられている。なお、前記図1に示すように、HDD1には、管理領域21と旧データ保存領域22が設けられている。
図示するように、管理領域11は、ヘッダー部とアロケーションテーブル部(以下「AT部」という。)の2つのブロックからなっている。
ヘッダー部には、曲番号、曲名、曲データの開始クラスタ番号、曲データのファイルサイズ、最終アクセス年月日、最終アクセス時間、アクセス回数が記憶されている。
曲データのファイルサイズを合計することによりテンポラリ領域13(空白領域)のクラスタサイズを計算することができる。また、曲がアクセスされたときに、最終アクセス年月日と最終アクセス時間が更新され、再生されたときにはアクセス回数が+1される。
AT部は、MS−DOSのFAT(file allocation table)と同様に、各クラスタごとにファイルの続きが記録されているクラスタへのリンクを示す情報が格納されている。なお、FFFFh(「h」は16進数を示す。以下同じ。)はデータの終了クラスタ(EOF)を示しており、空白のクラスタは「−」(ダッシュ)で示している。例えば、曲番号0002h、曲名IJKLの曲データにアクセスするときは、前記ヘッダ部の情報からその開始クラスタ番号0080hを知ることができ、AT部におけるその開始クラスタ0080hに対応する領域に書き込まれている情報から次のクラスタ0081hが分かり、さらにそのクラスタ0081hに対応するAT部の情報からその次のクラスタ0082hが分かり、というように順次アクセスすることができる。
このように、本発明においては、HDDに蓄積されている曲データに対して、そのデータにアクセスした日時やアクセスした回数を示すヘッダー情報が付されている。
【0015】
図4は、本発明の記録再生装置において、前記HDD0あるいはHDD1に蓄積されている曲データの再生が指示されたときに前記制御部1により実行される処理の流れを示すフローチャートである。
操作者により、再生する曲が指定され、再生開始が指示されると、まず、その曲が高速データ転送が可能なHDD0に蓄積されているか否かをHDD0のヘッダー部を参照することにより判定する(ステップS1)。
HDD0内に蓄積されている場合には、その再生を開始する(ステップS2)。すなわち、その曲データを読み出して前記メモリ2のバッファ領域に前記DMAC41の制御によりDMA転送させる。そして、ある程度以上のデータが前記メモリ2中に蓄積されたら、メモリ2のバッファ領域に蓄積された曲データを前記FIFOバッファ53にDMAC51の制御によりDMA転送させる。FIFOバッファ53に蓄積された曲データは、DACインターフェース回路54を介してサンプリング周期ごとにDAC55に供給され、オーディオ出力信号が出力されることとなる。
そして、その曲のヘッダー部の最終アクセス年月日と最終アクセス時間を更新し(ステップS3)、アクセス回数を+1する(ステップS4)。なお、ステップS3とステップS4の更新処理は、前記ステップS2の再生処理の前あるいは再生処理と並行して実行するようにしてもよい。
以上が、前記図2の(1)に示したHDD0内の曲を再生する場合の処理である。
【0016】
再生を指示された曲がデータ転送速度が遅いHDD1に蓄積されているとき(S1の判定結果がNO)は、まず、その曲データをHDD1からHDD0のテンポラリ領域13に移動する(ステップS5)。すなわち、CPU1は、その曲データをHDD1から読み出し、メモリ2のバッファ領域に書き込む。この処理はCPU1が直接行う(PIO方式)。そして、メモリ2のバッファ領域に所定量のデータが蓄積されたら、前記DMAC41を用いて、メモリ2のバッファ領域に蓄積されている曲データをHDD0のテンポラリ領域に書き込ませる。このCPU1によるHDD1からメモリ2への曲データの転送と、DMAC41によるメモリ2からHDD0のテンポラリ領域への曲データの書き込みを繰り返すことにより、当該曲データをHDD0のテンポラリ領域13に移動する。なお、その曲データはHDD1からは削除される。
【0017】
図5は、ステップS5により、HDD1から曲データが移動されてきた後のHDD0の管理領域11を示す図である。ここでは、曲番号000nhの曲データがHDD1から移動された様子を示している。図示するように、テンポラリ領域であるクラスタ0050h以降に移動された曲が記録されている。なお、図においては、HDD1から移動した曲の最終アクセス年月日、最終アクセス時間及びアクセス回数が更新されて示されているが、この更新処理は、後のステップS3及びS4で実行される。
【0018】
次に、ステップS6に進み、前記ステップS2と同様に、その曲データの再生処理を行う。これは、高速データ転送が可能なHDD0に蓄積されている曲の再生である。
そして、ステップS7に進み、必要なテンポラリ領域13を確保するための処理を行う。図示する例では、HDD0の新データ保存領域12に蓄積されている曲の中で、最終アクセス年月日及び最終アクセス時間の一番古い曲を検出し、これをHDD1の旧データ保存領域22に移動するようにしている。すなわち、前記HDD0のヘッダー部を参照して最終アクセス年月日及び最終アクセス時間が一番古い曲を検出し(図示する例では、曲番号0003h)、この曲データをHDD1に移動する。すなわち、前記DMAC41を利用してHDD0からメモリ2のバッファ領域へその曲データを転送し、メモリ2からHDD1へはCPU1が直接データを移動する。
次に、ステップ8に進み、この移動後のHDD0のテンポラリ領域13(空き領域)の容量が所定量以上あるか否かを前記ヘッダー部のファイルサイズの情報に基づいて判定し、テンポラリ領域13(空き領域)の大きさが所定量以上確保されるまで、前記ステップS7を繰り返す。テンポラリ領域13の大きさが所定量以上であるときは、前記ステップS3及びS4に進み、HDD1からHDD0に移動した曲のヘッダー部を更新する。なお、前述のように、この更新処理は、前記ステップS5の後、あるいは、ステップS6と同時にあるいはその後に実行しても良い。
【0019】
図示した例では、前記ステップS5においてHDD1からHDD0に移動された曲番号000nhの曲データのファイルサイズは0011h(十進で17クラスタ)であり、ステップS7でHDD0からHDD1に移動された曲番号0003hのファイルサイズは000Bh(十進で12クラスタ)であるため、ステップS7の移動によってもテンポラリ領域13の大きさはあらかじめ定めた所定量に達しない。従って、ステップS8の判定結果はNOとなり、前記ステップS7に戻り、再び、最も古い曲(曲番号0002h)を選択してその曲データをHDD1に移動する。これにより、テンポラリ領域13の容量が十分なものとなる。なお、この説明では、前記所定量のテンポラリ領域の確保において、HDD1からHDD0に移動されたファイルサイズを便宜上確保量の基準のように説明したが、実際は、ステップS8で、あらかじめ定められた所定値を基準として判定する。
図6は、曲番号0003hと0002hの曲をHDD1に移動した後のHDD0の管理領域を示す図である。この図に示すように、この2曲の移動により、0080h〜009Fhまでのクラスタが空き領域となり、テンポラリ領域13が十分に確保されている。
なお、この例に示すようにテンポラリ領域13はかならずしも連続した領域である必要はない。
【0020】
図7は、外部から入力される曲データを録音する場合の処理の流れを示すフローチャートである。この場合は、曲データはHDD0のテンポラリ領域13に書き込み、次に、テンポラリ領域確保のために、新データ保存領域12にあるアクセス日時の古いデータ又はアクセス回数の少ないデータをHDD1に移動するという手順で処理を行う。
まず、ステップS11の録音処理を行う。このときには、オーディオ入力データをADC65,ADCインターフェース回路64を通じてFIFOバッファ63にバッファリングを行い、さらに、DMAC61を起動してFIFOバッファ63からメモリ2のバッファ領域へバッファリングを行う。ある一定量以上バッファリングが行われたら、今度はDMAC41を起動してメモリ2からHDD0のテンポラリ領域13に書き込む。
図8は、このようにして外部から入力した曲データをテンポラリ領域に書き込んだ後のHDD0の管理領域11の様子を示す図である。図示した例では、新規録音した曲データ(曲番号000mh)がクラスタ0050hを先頭クラスタとして記録されていることが分かる。
そして、ステップS12に進み、該新規録音した曲データに関するヘッダー部における最終アクセス年月日の項目に録音年月日を記録し、最終アクセス時間の項目にその録音の終了時刻を記録する。また、アクセス回数の項目には0を記録する。
【0021】
次に、上記HDD0内の曲を再生する場合と全く同様に、テンポラリ領域13の確保を行う。なお、この処理は、前記ステップS11の録音処理中に並行して行ってもよい。
まず、ステップS13において、HDD0に蓄積されている曲データの最終アクセス年月日と最終アクセス時間とから最終アクセス日時が一番古いデータ(図8に示した例では、曲番号0003h)を決定し、HDD1へ移動する。そして、ステップS14でテンポラリ領域となる空き容量が所定量以上であるか否かを判定し、不十分であるときには、前記ステップS13に戻って、一番アクセス日時の古い曲データをHDD1に移動する。図8に示した例の場合は、新規録音データ000mhのクラスタサイズが000Bhで、HDD1に移動された曲番号0003hの曲データのクラスタサイズ(000Bh)と同一であるので、その他の曲を移動する必要はない。
【0022】
図9は、前記ステップS13により一番アクセス日時の古い曲データをHDD1に移動した後のHDD0の管理領域11を示す図である。この図に示すように、曲番号0003hの曲データをHDD1に移動したことにより、0009hクラスタ〜009Aクラスタが空き領域となり、テンポラリ領域13が所定容量以上確保されていることが分かる。
【0023】
以上に説明した実施の形態においては、前記HDD1中に記録されている曲データの再生時及び新規に曲データを録音したときのいずれにおいても、最終アクセス日時の情報に基づいてHDD0からHDD1へ移動する曲データを決定するものであったが、アクセス回数に基づいて移動させても良い。ただし、その場合には、新規録音した曲は、アクセス回数が少ないと思われるので、ある一定期間移動対象にしない等の対応が必要である。
アクセス回数に基づいて移動する曲データを決定する実施の形態について、図10を参照して説明する。
図10は、アクセス回数に基づいてHDD0からHDD1に移動する曲データを選択する処理を示すものであり、前記図4におけるステップS7及びS8、又は、前記図7におけるステップS13及びS14に代えて、この図10に示したステップS21〜S26を実行すればよい。
【0024】
まず、ステップS21において、HDD0内に蓄積されている曲データの中でアクセス回数が少ない曲を検出する。ただし、既に検出されて移動対象から除外された曲データについては検出しないようにする。
そして、ステップS22に進み、検出された曲のアクセス回数が所定の回数n回以下(例えば、n=1又は0)であるか否かを判定して、n回より大きいときは、その曲を移動対象から除外して(ステップS26)、前記ステップS21に戻る。一方、n回以下であるときには、その曲データは新規に録音された曲データである可能性もあるので、最終アクセス年月日から所定の日数(m日)以上経過しているか否かを判定し(ステップS23)、経過していないときは、移動対象から除外して(ステップS26)、前記ステップS21に戻る。また、m日以上経過しているときは、その曲データをHDD1に移動する(ステップS24)。以上の処理を、空き領域であるテンポラリ領域13があらかじめ定めた所定容量以上確保されるまで実行する(ステップS25)。
【0025】
この実施の形態の処理によれば、アクセス回数の少ない曲データを移動対象として選択することができる。また、アクセス回数がn回以下と非常に少なく、かつ、最終アクセス年月日からの経過日数が一定期間(m日)以下と少ない場合には、その曲データを新規録音曲とみなし、いきなり移動対象となるのを防止することができる。
【0026】
なお、上述のような処理を繰り返すことにより、HDD1も一杯になる場合があるが、その場合には、アクセス日時が古い曲かアクセス回数の少ない曲を消去することになる。ただし、その場合は、アクセス日時の古い曲かアクセス回数の少ない曲をリストアップして、ユーザーが選択して消去させるなどの処理を行うのが望ましい。
【0027】
上述した実施の形態においては、HDDのヘッダー部に最終アクセス年月日及び時間の情報とアクセス回数の情報の両者を記録するようにしていたが、これにかぎられることはなく、最終アクセス年月日及び時間の情報とアクセス回数の少なくともいずれか一方を記録するようにしてもよい。例えば、前記図4と図7に示した実施の形態においては、アクセス回数の情報を利用していないため、この情報は必ずしも記録しておく必要はない。
また、上述においては、HDD1が後から増設されたものとして説明したが、HDD0とともに最初から設けられていても良い。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の記録再生装置及び記録再生方法によれば、DMACを使用しないHDDを増設したときであっても、再生音や記録音の途切れなどの不具合を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録再生装置の一実施の形態の要部構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の記録再生方法の概要について説明するための図である。
【図3】本発明における記録媒体の管理領域の情報を示す図である。
【図4】曲データの再生が指示されたときの処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】HDD1からHDD0に再生すべき曲データが移動された後のHDD0の管理領域を示す図である。
【図6】HDD0からHDD1に曲データを移動した後のHDD0の管理領域を示す図である。
【図7】曲データを録音する場合の処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】外部から入力した曲データをテンポラリ領域に書き込んだ後のHDD0の管理領域を示す図である。
【図9】HDD0からHDD1に曲データを移動した後のHDD0の管理領域を示す図である。
【図10】HDD0からHDD1に移動する曲データをアクセス回数に基づいて選択する場合の処理に関するフローチャートである。
【図11】従来の記録再生装置の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 CPU、2 メモリ、3 バスアービター、4 ハードディスクインターフェース回路、5 オーディオ信号出力部、6 オーディオ信号入力部、7 バス、10,20 ハードディスク装置、41,51,61 DMAC、44,91 ATAPIインターフェース回路
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハードディスク装置などの記録媒体に音楽データなどを記録し、これを再生することのできる記録再生装置及び記録再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ハードディスク装置(HDD)などの記録媒体に音楽データや動画データなどのデータを記録し、これを再生する記録再生装置が知られている。
図11は、従来の記録再生装置の要部構成を示すブロック図である。
この図において、1はこの記録再生装置全体の制御を行う制御部(CPU)、2は制御プログラムなどを格納するROMとワークエリアやバッファ領域などとして使用されるRAMなどからなるメモリ、3はCPU1やDMAC41,51,61,81などからのバス7の使用要求を調停するバスアービターである。
4は第1のハードディスク装置(HDD0)10を接続するためのハードディスクインターフェース部であり、DMAコントローラ(DMAC:Direct Memory Access Controller)41、バッファ制御部42、バッファ43及びATAPI(AT Attachment Packet Interface)インターフェース回路44からなる。ここで、前記HDD0(10)には、それに記録されている曲データなどを管理するための情報を格納した管理領域12と曲データが保存されているデータ保存領域12が設けられている。
5はこの記録再生装置に蓄積されている音楽データ(曲データ)を再生したオーディオ信号を外部に出力するためのオーディオ信号出力部であり、DMAC51、FIFO制御部52、FIFO(first−in first−out)バッファ53、DACインターフェース回路54及びDAC(デジタルアナログ変換器)55からなる。
6は、この記録再生装置に外部からのオーディオ信号を取り込むためのオーディオ入力部であり、ADC(アナログデジタル変換器)65、ADCインターフェース回路64、FIFOバッファ63、FIFO制御部62及びDMAC61からなる。
7は、前記CPU1、メモリ2、ハードディスクインターフェース部4、オーディオ出力部5及びオーディオ入力部6などの間でデータ転送を行うためのバスである。
なお、図示していないが、操作指示などを入力するための入力装置や状態情報などを表示する表示装置も当然に設けられており、さらに、CD−R/RWドライブ装置やDVDドライブ装置などが設けられていてもよい。
【0003】
このように構成された記録再生装置において、HDD0(10)中に蓄積されている曲データを再生するときは、前記ハードディスクインターフェース部4内のDMAC41の制御によりHDD0(10)から再生する曲データを前記メモリ2のバッファ領域にDMA転送する。そして、該バッファ領域に所定量のデータが蓄積された後、前記オーディオ出力部5のDMAC51の制御により該バッファ領域から前記FIFOバッファ53にDMA転送して前記DAC55からオーディオ信号を出力する。
また、外部からのオーディオ入力を録音するときには、当該オーディオ入力信号をADC65でデジタルデータに変換してFIFOバッファ63に蓄積し、DMAC61の制御により、メモリ2のバッファ領域にDMA転送する。そして、該バッファ領域に所定量のデータが蓄積されたら、ハードディスクインターフェース部41のDMAC41の制御により該データをバッファ43にDMA転送し、ATAPIインターフェース回路44を介してHDD0(10)に書き込む。これにより、外部からのオーディオ入力信号をHDD0(10)に録音することができる。
【0004】
このような記録再生装置において、曲データの蓄積量が増加し前記HDD0にそれ以上の曲データを蓄積することができなくなると、HDDを増設することが考えられる。
図11において、20は増設したハードディスク装置(HDD1)であり、ハードディスクインターフェース部8を介して前記システムバス7に接続されている。ハードディスクインターフェース部8には、前記ハードディスクインターフェース部4と同様に、DMAC81、バッファ制御部82、バッファ83及びATAPIインターフェース回路84が設けられている。
このように、ハードディスク装置を増設することにより、曲データの蓄積容量を後から増加させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
記録再生装置においてHDDを増設する場合に、上述した例においては、DMACを1個追加してHDDを増設している。この方法は、高速アクセスが必要なアプリケーションでは望ましい増設方法であるが、ある限られたリソース内ではDMACの個数が不足してこのような増設を行うことができない場合も多い。
また、DMACの追加によるHDDの増設では、バスアービター回りなどの構成が複雑になるという欠点もあった。
さらに、DMACを使用することなくデータ転送をCPUが制御するPIO(Programmed Input Output)方式による増設も考えられるが、PIO方式による場合にはデータ転送速度が遅いために、再生時、特にマルチチャンネル再生の場合などには、HDDからメモリへの転送がメモリからFIFOへの転送の速度に間に合わず、バッファアンダーラン(Buffer under run)が起こったり、逆に、記録時にはバッファオーバーフロー(Buffer over flow)が起こったりし易い。その結果、再生音が途切れたり、記録音(データ)が途切れたりしてしまうという問題があった。
【0006】
そこで本発明は、DMACを使用することなく記録媒体を増設したときであっても、上述のような不具合の発生を回避することができる記録再生装置及び記録再生方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の記録再生装置は、制御部と、メモリと、高速データ転送可能な第1の記録媒体と、第2の記録媒体と、オーディオ信号出力部とを備え、前記第1の記録媒体又は前記第2の記録媒体に記録されている音楽データを再生して前記オーディ信号出力部から出力する機能を有する記録再生装置であって、前記第2の記録媒体に記録されている音楽データの再生を行うときに、該音楽データを前記第1の記録媒体に転送する手段と、該第1の記録媒体から当該音楽データを読み出して前記オーディオ信号出力部に転送して再生出力する手段と、前記第1の記録媒体に所定量以上の空き領域を確保する手段とを有するものである。
また、さらに、外部からオーディオ信号を入力するオーディオ信号入力部と、該オーディオ信号入力部から入力したオーディオ信号を前記第1の記録媒体に記録する手段とを有するものである。
さらに、前記第1の記録媒体及び前記第2の記録媒体は、記録している音楽データそれぞれに対し、その音楽データにアクセスした日時及びアクセスした回数の少なくとも一方を示す情報を記録しており、前記第1の記録媒体に所定量以上の空き領域を確保する手段は、前記情報を使用して、前記第1の記録媒体から前記第2の記録媒体に音楽データを移動する処理を行うものである。
【0008】
さらにまた、本発明の記録再生方法は、制御部と、メモリと、高速データ転送可能な第1の記録媒体と、第2の記録媒体と、オーディオ信号出力部と、オーディオ信号入力部を備えた記録再生装置において、前記制御部により実行される記録再生方法であって、前記第2の記録媒体に記録されている音楽データの再生を行うときに、該音楽データを前記第1の記録媒体に転送するステップと、該第1の記録媒体から当該音楽データを読み出して前記オーディオ信号出力部に転送して再生出力するステップと、前記第1の記録媒体に所定量以上の空き領域を確保するステップとを有するものである。
さらにまた、前記オーディオ信号入力部からオーディオ信号を入力し、前記第1の記録媒体に記録するステップを有するものである。
さらにまた、前記第1の記録媒体及び前記第2の記録媒体は、記録している音楽データそれぞれに対し、その音楽データにアクセスした日時及びアクセスした回数の少なくとも一方を示す情報を記憶しており、前記第1の記録媒体に所定量以上の空き領域を確保するステップは、前記情報に基づいて、前記第1の記録媒体から前記第2の記録媒体に音楽データを移動するステップとされているものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の記録再生装置の一実施の形態の要部構成を示すブロック図である。この図において、前記図11と同一の構成要素には同一の番号を付して説明を省略する。また、図示していないが、操作指示などを入力するための入力装置や状態情報などを表示する表示装置も当然に設けられている。さらに、CD−R/RWドライブ装置やDVDドライブ装置などが設けられていても良い。
図1と前記図11とを比較すると、本発明の記録再生装置においては、増設HDD(以下、「HDD1」という)20がATAPIインターフェース回路91を介して前記バス7に接続されており、DMACが用いられていない点で相違している。すなわち、本発明においては、HDD1とメモリ2との間のデータ転送はCPU1の制御により実行される。
また、前記ハードディスクインターフェース部4に接続されている初めから備えられている第1のハードディスク装置(以下、「HDD0」という)10には、管理領域11及びデータ保存領域12のほかに、データが記録されていない空白領域(以下「テンポラリ領域」という。)13が設定されている点においても相違している。すなわち、DMACに接続されデータ転送速度が大きい記録媒体であるHDD0についてはその使用領域をある一定量以下に抑えるようにしている。後述するように、空いた領域であるテンポラリ領域13の大きさ(容量)が所定量(少なくとも、1曲分の曲データを書き込むことができる容量)以上確保されるようになされている。
このように、本発明の記録再生装置においては、HDD0とHDD1の2つのHDDが設けられており、それぞれに曲データを蓄積することができる。
【0010】
このように構成された本発明の記録再生装置における記録再生方法の概略について、図2を参照して説明する。
図2の(1)はHDD0に蓄積されている曲データの再生の様子を示す図である。DMAC41に接続されたHDD0に蓄積されている曲データを再生するときは、HDD0に蓄積されている曲データをメモリ2にDMA転送し、メモリ2からFIFOバッファ53にDMAC51によるDMA転送を行って、オーディオ信号を再生する。すなわち、前記図11に示した場合と同様である。
【0011】
図2の(2)は増設したハードディスク装置(HDD1)20に蓄積されている曲データを再生する場合を示す図である。前述のように、HDD1からメモリ2へのデータ転送はDMA転送ではないため、メモリ2からFIFOバッファ53へのDMAによるデータ転送の速度よりも遅く、再生音の途切れが発生する恐れがある。そこで、本発明においては、(a)に示すように、前記HDD1に蓄積されている曲データ(A)をHDD0のテンポラリ領域13に移動し、該HDD0から曲データAの再生を行うようにしている。これにより、図2の(1)の場合と同様に再生することができ、再生音の途切れなどの不具合が発生するのを防止することができる。
そして、その再生が終了した後又は該再生と並行して、(b)に示すように、HDD0に蓄積されている曲データのうちの最終アクセス日時が古い曲データ又はアクセス回数(再生された回数)が少ない曲データ(B)を、前記HDD1に移動する。これにより、HDD0のテンポラリ領域13の容量を確保し、次の処理に備える。
【0012】
図2の(3)は、外部から入力されるオーディオ信号を録音する場合における処理の様子を示す図である。(a)に示すように、外部から入力されるオーディオ信号をA/D変換した曲データ(A)は、HDD0のテンポラリ領域13に記録する。これにより、従来と同様にDMA転送を使用することができ、記録音の途切れなどの不具合の発生を防止することができる。
そして、(b)に示すように、HDD0のデータ保存領域12に記録されている曲データのうち、最終アクセス日時が古い曲データ又はアクセス回数が少ない曲データ(B)をHDD1に転送する。これにより、HDD0のテンポラリ領域13の大きさを確保することができる。
【0013】
このように、本発明においては、DMACに接続されていない(データ転送速度が小さい)HDD1に蓄積されている曲データを再生するときには、該曲データをDMACによりデータ転送が制御される(データ転送速度の大きい)HDD0に転送して、該HDD0から再生するようにしている。また、録音を行うときは、外部から入力された曲データをDMACによりデータ転送が制御されるHDD0に記録するようにしている。従って、再生音の途切れの発生や録音時のエラーの発生などを防止することができる。
さらに、DMACによりデータ転送が制御されるHDD0に蓄積されている曲データのうちの最終アクセス日時が古い曲データ又はアクセス回数が少ない曲データをHDD1に転送することにより、HDD0におけるテンポラリ領域の容量が所定値(再生又は録音される曲データを記録することができる容量)以上となるようにしている。これにより、次の曲データの再生あるいは録音に備えることができる。
また、前記DMACによりデータ転送が制御されるデータ転送速度の大きいHDD0には、アクセス回数の多いデータや最終アクセス日時が新しいデータなどの再生される確率の高いデータが蓄積され、DMA転送されないHDD1にはアクセス回数が少ないデータや最終アクセス日時が古いデータといったアクセスされる確率が小さいデータが蓄積されることとなる。従って、HDD1に蓄積されている曲データが再生指示される回数が少なくなることが期待できる。すなわち、前記図2の(2)に示したように、HDD1中の曲データが再生指示されたときには、その曲データをHDD0に移動する処理を行ってから再生するために再生開始までの待ち時間がHDD0中の曲データの場合よりも長くなるのであるが、HDD1に蓄積されている曲が再生指示される回数が少なくなるようにしているため、このような待ち時間の発生が少なくなることが期待できる。以上のことから、HDD0のデータ保存領域12を新データ保存領域、HDD1のデータ保存領域22を旧データ保存領域とよぶこともできる(図1)。
【0014】
つぎに、このような本発明の記録再生装置及び記録再生方法について詳細に説明する。
図3は、本発明におけるファイルシステムについて説明するための図である。
ここでは、HDD0を例にとって示しており、HDD0には管理領域11と新データ保存領域12及びテンポラリ領域13が設けられている。なお、前記図1に示すように、HDD1には、管理領域21と旧データ保存領域22が設けられている。
図示するように、管理領域11は、ヘッダー部とアロケーションテーブル部(以下「AT部」という。)の2つのブロックからなっている。
ヘッダー部には、曲番号、曲名、曲データの開始クラスタ番号、曲データのファイルサイズ、最終アクセス年月日、最終アクセス時間、アクセス回数が記憶されている。
曲データのファイルサイズを合計することによりテンポラリ領域13(空白領域)のクラスタサイズを計算することができる。また、曲がアクセスされたときに、最終アクセス年月日と最終アクセス時間が更新され、再生されたときにはアクセス回数が+1される。
AT部は、MS−DOSのFAT(file allocation table)と同様に、各クラスタごとにファイルの続きが記録されているクラスタへのリンクを示す情報が格納されている。なお、FFFFh(「h」は16進数を示す。以下同じ。)はデータの終了クラスタ(EOF)を示しており、空白のクラスタは「−」(ダッシュ)で示している。例えば、曲番号0002h、曲名IJKLの曲データにアクセスするときは、前記ヘッダ部の情報からその開始クラスタ番号0080hを知ることができ、AT部におけるその開始クラスタ0080hに対応する領域に書き込まれている情報から次のクラスタ0081hが分かり、さらにそのクラスタ0081hに対応するAT部の情報からその次のクラスタ0082hが分かり、というように順次アクセスすることができる。
このように、本発明においては、HDDに蓄積されている曲データに対して、そのデータにアクセスした日時やアクセスした回数を示すヘッダー情報が付されている。
【0015】
図4は、本発明の記録再生装置において、前記HDD0あるいはHDD1に蓄積されている曲データの再生が指示されたときに前記制御部1により実行される処理の流れを示すフローチャートである。
操作者により、再生する曲が指定され、再生開始が指示されると、まず、その曲が高速データ転送が可能なHDD0に蓄積されているか否かをHDD0のヘッダー部を参照することにより判定する(ステップS1)。
HDD0内に蓄積されている場合には、その再生を開始する(ステップS2)。すなわち、その曲データを読み出して前記メモリ2のバッファ領域に前記DMAC41の制御によりDMA転送させる。そして、ある程度以上のデータが前記メモリ2中に蓄積されたら、メモリ2のバッファ領域に蓄積された曲データを前記FIFOバッファ53にDMAC51の制御によりDMA転送させる。FIFOバッファ53に蓄積された曲データは、DACインターフェース回路54を介してサンプリング周期ごとにDAC55に供給され、オーディオ出力信号が出力されることとなる。
そして、その曲のヘッダー部の最終アクセス年月日と最終アクセス時間を更新し(ステップS3)、アクセス回数を+1する(ステップS4)。なお、ステップS3とステップS4の更新処理は、前記ステップS2の再生処理の前あるいは再生処理と並行して実行するようにしてもよい。
以上が、前記図2の(1)に示したHDD0内の曲を再生する場合の処理である。
【0016】
再生を指示された曲がデータ転送速度が遅いHDD1に蓄積されているとき(S1の判定結果がNO)は、まず、その曲データをHDD1からHDD0のテンポラリ領域13に移動する(ステップS5)。すなわち、CPU1は、その曲データをHDD1から読み出し、メモリ2のバッファ領域に書き込む。この処理はCPU1が直接行う(PIO方式)。そして、メモリ2のバッファ領域に所定量のデータが蓄積されたら、前記DMAC41を用いて、メモリ2のバッファ領域に蓄積されている曲データをHDD0のテンポラリ領域に書き込ませる。このCPU1によるHDD1からメモリ2への曲データの転送と、DMAC41によるメモリ2からHDD0のテンポラリ領域への曲データの書き込みを繰り返すことにより、当該曲データをHDD0のテンポラリ領域13に移動する。なお、その曲データはHDD1からは削除される。
【0017】
図5は、ステップS5により、HDD1から曲データが移動されてきた後のHDD0の管理領域11を示す図である。ここでは、曲番号000nhの曲データがHDD1から移動された様子を示している。図示するように、テンポラリ領域であるクラスタ0050h以降に移動された曲が記録されている。なお、図においては、HDD1から移動した曲の最終アクセス年月日、最終アクセス時間及びアクセス回数が更新されて示されているが、この更新処理は、後のステップS3及びS4で実行される。
【0018】
次に、ステップS6に進み、前記ステップS2と同様に、その曲データの再生処理を行う。これは、高速データ転送が可能なHDD0に蓄積されている曲の再生である。
そして、ステップS7に進み、必要なテンポラリ領域13を確保するための処理を行う。図示する例では、HDD0の新データ保存領域12に蓄積されている曲の中で、最終アクセス年月日及び最終アクセス時間の一番古い曲を検出し、これをHDD1の旧データ保存領域22に移動するようにしている。すなわち、前記HDD0のヘッダー部を参照して最終アクセス年月日及び最終アクセス時間が一番古い曲を検出し(図示する例では、曲番号0003h)、この曲データをHDD1に移動する。すなわち、前記DMAC41を利用してHDD0からメモリ2のバッファ領域へその曲データを転送し、メモリ2からHDD1へはCPU1が直接データを移動する。
次に、ステップ8に進み、この移動後のHDD0のテンポラリ領域13(空き領域)の容量が所定量以上あるか否かを前記ヘッダー部のファイルサイズの情報に基づいて判定し、テンポラリ領域13(空き領域)の大きさが所定量以上確保されるまで、前記ステップS7を繰り返す。テンポラリ領域13の大きさが所定量以上であるときは、前記ステップS3及びS4に進み、HDD1からHDD0に移動した曲のヘッダー部を更新する。なお、前述のように、この更新処理は、前記ステップS5の後、あるいは、ステップS6と同時にあるいはその後に実行しても良い。
【0019】
図示した例では、前記ステップS5においてHDD1からHDD0に移動された曲番号000nhの曲データのファイルサイズは0011h(十進で17クラスタ)であり、ステップS7でHDD0からHDD1に移動された曲番号0003hのファイルサイズは000Bh(十進で12クラスタ)であるため、ステップS7の移動によってもテンポラリ領域13の大きさはあらかじめ定めた所定量に達しない。従って、ステップS8の判定結果はNOとなり、前記ステップS7に戻り、再び、最も古い曲(曲番号0002h)を選択してその曲データをHDD1に移動する。これにより、テンポラリ領域13の容量が十分なものとなる。なお、この説明では、前記所定量のテンポラリ領域の確保において、HDD1からHDD0に移動されたファイルサイズを便宜上確保量の基準のように説明したが、実際は、ステップS8で、あらかじめ定められた所定値を基準として判定する。
図6は、曲番号0003hと0002hの曲をHDD1に移動した後のHDD0の管理領域を示す図である。この図に示すように、この2曲の移動により、0080h〜009Fhまでのクラスタが空き領域となり、テンポラリ領域13が十分に確保されている。
なお、この例に示すようにテンポラリ領域13はかならずしも連続した領域である必要はない。
【0020】
図7は、外部から入力される曲データを録音する場合の処理の流れを示すフローチャートである。この場合は、曲データはHDD0のテンポラリ領域13に書き込み、次に、テンポラリ領域確保のために、新データ保存領域12にあるアクセス日時の古いデータ又はアクセス回数の少ないデータをHDD1に移動するという手順で処理を行う。
まず、ステップS11の録音処理を行う。このときには、オーディオ入力データをADC65,ADCインターフェース回路64を通じてFIFOバッファ63にバッファリングを行い、さらに、DMAC61を起動してFIFOバッファ63からメモリ2のバッファ領域へバッファリングを行う。ある一定量以上バッファリングが行われたら、今度はDMAC41を起動してメモリ2からHDD0のテンポラリ領域13に書き込む。
図8は、このようにして外部から入力した曲データをテンポラリ領域に書き込んだ後のHDD0の管理領域11の様子を示す図である。図示した例では、新規録音した曲データ(曲番号000mh)がクラスタ0050hを先頭クラスタとして記録されていることが分かる。
そして、ステップS12に進み、該新規録音した曲データに関するヘッダー部における最終アクセス年月日の項目に録音年月日を記録し、最終アクセス時間の項目にその録音の終了時刻を記録する。また、アクセス回数の項目には0を記録する。
【0021】
次に、上記HDD0内の曲を再生する場合と全く同様に、テンポラリ領域13の確保を行う。なお、この処理は、前記ステップS11の録音処理中に並行して行ってもよい。
まず、ステップS13において、HDD0に蓄積されている曲データの最終アクセス年月日と最終アクセス時間とから最終アクセス日時が一番古いデータ(図8に示した例では、曲番号0003h)を決定し、HDD1へ移動する。そして、ステップS14でテンポラリ領域となる空き容量が所定量以上であるか否かを判定し、不十分であるときには、前記ステップS13に戻って、一番アクセス日時の古い曲データをHDD1に移動する。図8に示した例の場合は、新規録音データ000mhのクラスタサイズが000Bhで、HDD1に移動された曲番号0003hの曲データのクラスタサイズ(000Bh)と同一であるので、その他の曲を移動する必要はない。
【0022】
図9は、前記ステップS13により一番アクセス日時の古い曲データをHDD1に移動した後のHDD0の管理領域11を示す図である。この図に示すように、曲番号0003hの曲データをHDD1に移動したことにより、0009hクラスタ〜009Aクラスタが空き領域となり、テンポラリ領域13が所定容量以上確保されていることが分かる。
【0023】
以上に説明した実施の形態においては、前記HDD1中に記録されている曲データの再生時及び新規に曲データを録音したときのいずれにおいても、最終アクセス日時の情報に基づいてHDD0からHDD1へ移動する曲データを決定するものであったが、アクセス回数に基づいて移動させても良い。ただし、その場合には、新規録音した曲は、アクセス回数が少ないと思われるので、ある一定期間移動対象にしない等の対応が必要である。
アクセス回数に基づいて移動する曲データを決定する実施の形態について、図10を参照して説明する。
図10は、アクセス回数に基づいてHDD0からHDD1に移動する曲データを選択する処理を示すものであり、前記図4におけるステップS7及びS8、又は、前記図7におけるステップS13及びS14に代えて、この図10に示したステップS21〜S26を実行すればよい。
【0024】
まず、ステップS21において、HDD0内に蓄積されている曲データの中でアクセス回数が少ない曲を検出する。ただし、既に検出されて移動対象から除外された曲データについては検出しないようにする。
そして、ステップS22に進み、検出された曲のアクセス回数が所定の回数n回以下(例えば、n=1又は0)であるか否かを判定して、n回より大きいときは、その曲を移動対象から除外して(ステップS26)、前記ステップS21に戻る。一方、n回以下であるときには、その曲データは新規に録音された曲データである可能性もあるので、最終アクセス年月日から所定の日数(m日)以上経過しているか否かを判定し(ステップS23)、経過していないときは、移動対象から除外して(ステップS26)、前記ステップS21に戻る。また、m日以上経過しているときは、その曲データをHDD1に移動する(ステップS24)。以上の処理を、空き領域であるテンポラリ領域13があらかじめ定めた所定容量以上確保されるまで実行する(ステップS25)。
【0025】
この実施の形態の処理によれば、アクセス回数の少ない曲データを移動対象として選択することができる。また、アクセス回数がn回以下と非常に少なく、かつ、最終アクセス年月日からの経過日数が一定期間(m日)以下と少ない場合には、その曲データを新規録音曲とみなし、いきなり移動対象となるのを防止することができる。
【0026】
なお、上述のような処理を繰り返すことにより、HDD1も一杯になる場合があるが、その場合には、アクセス日時が古い曲かアクセス回数の少ない曲を消去することになる。ただし、その場合は、アクセス日時の古い曲かアクセス回数の少ない曲をリストアップして、ユーザーが選択して消去させるなどの処理を行うのが望ましい。
【0027】
上述した実施の形態においては、HDDのヘッダー部に最終アクセス年月日及び時間の情報とアクセス回数の情報の両者を記録するようにしていたが、これにかぎられることはなく、最終アクセス年月日及び時間の情報とアクセス回数の少なくともいずれか一方を記録するようにしてもよい。例えば、前記図4と図7に示した実施の形態においては、アクセス回数の情報を利用していないため、この情報は必ずしも記録しておく必要はない。
また、上述においては、HDD1が後から増設されたものとして説明したが、HDD0とともに最初から設けられていても良い。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の記録再生装置及び記録再生方法によれば、DMACを使用しないHDDを増設したときであっても、再生音や記録音の途切れなどの不具合を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録再生装置の一実施の形態の要部構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の記録再生方法の概要について説明するための図である。
【図3】本発明における記録媒体の管理領域の情報を示す図である。
【図4】曲データの再生が指示されたときの処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】HDD1からHDD0に再生すべき曲データが移動された後のHDD0の管理領域を示す図である。
【図6】HDD0からHDD1に曲データを移動した後のHDD0の管理領域を示す図である。
【図7】曲データを録音する場合の処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】外部から入力した曲データをテンポラリ領域に書き込んだ後のHDD0の管理領域を示す図である。
【図9】HDD0からHDD1に曲データを移動した後のHDD0の管理領域を示す図である。
【図10】HDD0からHDD1に移動する曲データをアクセス回数に基づいて選択する場合の処理に関するフローチャートである。
【図11】従来の記録再生装置の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 CPU、2 メモリ、3 バスアービター、4 ハードディスクインターフェース回路、5 オーディオ信号出力部、6 オーディオ信号入力部、7 バス、10,20 ハードディスク装置、41,51,61 DMAC、44,91 ATAPIインターフェース回路
Claims (6)
- 制御部と、メモリと、高速データ転送可能な第1の記録媒体と、第2の記録媒体と、オーディオ信号出力部とを備え、前記第1の記録媒体又は前記第2の記録媒体に記録されている音楽データを再生して前記オーディ信号出力部から出力する機能を有する記録再生装置であって、
前記第2の記録媒体に記録されている音楽データの再生を行うときに、該音楽データを前記第1の記録媒体に転送する手段と、
該第1の記録媒体から当該音楽データを読み出して前記オーディオ信号出力部に転送して再生出力する手段と、
前記第1の記録媒体に所定量以上の空き領域を確保する手段と
を有することを特徴とする記録再生装置。 - さらに、外部からオーディオ信号を入力するオーディオ信号入力部と、
該オーディオ信号入力部から入力したオーディオ信号を前記第1の記録媒体に記録する手段と
を有することを特徴とする請求項1記載の記録再生装置。 - 前記第1の記録媒体及び前記第2の記録媒体は、記録している音楽データそれぞれに対し、その音楽データにアクセスした日時及びアクセスした回数の少なくとも一方を示す情報を記録しており、
前記第1の記録媒体に所定量以上の空き領域を確保する手段は、前記情報を使用して、前記第1の記録媒体から前記第2の記録媒体に音楽データを移動する処理を行うものであることを特徴とする請求項1又は2記載の記録再生装置。 - 制御部と、メモリと、高速データ転送可能な第1の記録媒体と、第2の記録媒体と、オーディオ信号出力部と、オーディオ信号入力部を備えた記録再生装置において、前記制御部により実行される記録再生方法であって、
前記第2の記録媒体に記録されている音楽データの再生を行うときに、該音楽データを前記第1の記録媒体に転送するステップと、
該第1の記録媒体から当該音楽データを読み出して前記オーディオ信号出力部に転送して再生出力するステップと、
前記第1の記録媒体に所定量以上の空き領域を確保するステップと
を有することを特徴とする記録再生方法。 - 前記オーディオ信号入力部からオーディオ信号を入力し、前記第1の記録媒体に記録するステップを有することを特徴とする請求項4記載の記録再生方法。
- 前記第1の記録媒体及び前記第2の記録媒体は、記録している音楽データそれぞれに対し、その音楽データにアクセスした日時及びアクセスした回数の少なくとも一方を示す情報を記憶しており、
前記第1の記録媒体に所定量以上の空き領域を確保するステップは、前記情報に基づいて、前記第1の記録媒体から前記第2の記録媒体に音楽データを移動するステップであることを特徴とする請求項4又は5記載の記録再生方法。
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JP2003006723A Withdrawn JP2004220695A (ja) | 2003-01-15 | 2003-01-15 | 記録再生装置及び記録再生方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004220695A (ja) |
-
2003
- 2003-01-15 JP JP2003006723A patent/JP2004220695A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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