JP2004218970A - 冷凍装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1ユニットは、瞬停の発生を検出すると(S4)、停電復帰設定がされているか否かを判断し(S5)、停電復帰設定がされている場合、停電復帰が要である旨の信号と、停電の発生を示す停電信号とをリモコン3に送信する(S10)。停電信号等を受信したリモコン3は(S11)、第1ユニットに復帰通知信号を送信する(S12)。復帰通知信号を受信した第1ユニットは(S13)、停電前と同じ運転条件で運転を際化して、台数制御の対象に復活する(S14)。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷凍装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、水などの熱媒体の温度調節を複数のチリングユニットで行なう冷凍装置は、上記複数のチリングユニットに接続された制御装置によって、上記水に関する熱負荷に応じて、上記複数のチリングユニットの起動および停止を制御する台数制御を行なっている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
上記従来の冷凍装置の制御装置は、上記各チリングユニットの供用開始時からの起動回数および運転継続時間を記憶しておいて、起動を指示すべきチリングユニットを、上記起動回数および運転継続時間に基いて決定している。これによって、上記複数のチリングユニットの間で、起動回数および運転時間(以下、実稼働時間という)を平準化して、上記複数のチリングユニットのメンテナンス時期が同時期になるようにしている。
【0004】
上記従来の冷凍装置は、上記複数のチリングユニットのうちの所定のチリングユニットが故障等によって停止した場合、上記制御装置は、上記所定のチリングユニットを上記台数制御の対象から除外して、残りのチリングユニットについて台数制御を行なうようにしている。こうして、所定のチリングユニットに故障が生じても、上記水などに対する温度調節能力が低下しないようにしている。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−185240号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の冷凍装置は、上記複数のチリングユニットのうちの所定のチリングユニットに、停電が例えば20ミリ秒程度の間に亘って生じるいわゆる瞬停が生じた場合においても、このチリングユニットは台数制御の対象から除外される。したがって、このチリングユニットは、瞬停が生じた後、運転を再開しても、上記制御装置による停止の指令を受けないから、冷凍装置全体の運転が終了するまで運転を継続することになる。その結果、複数のチリングユニットの実稼働時間の平準化が不十分になり、これらの複数のチリングユニットの間でメンテナンス時期のずれが生じて、メンテナンス頻度が高くなってメンテナンスコストが上昇するという不都合が生じる。
【0007】
そこで、本発明の目的は、複数の温度調節ユニットの実稼働時間の平準化が確実に行なえる冷凍装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明の冷凍装置は、複数の温度調節ユニットと、
上記複数の温度調節ユニットに、負荷状態および上記各温度調節ユニットの稼働時間に基いて、運転台数の制御をする台数制御手段と、
上記各温度制御ユニットの瞬停を検知する瞬停検知手段と、
上記温度制御ユニットの瞬停からの復帰状態を検知する復帰検知手段と、
少なくとも1つの上記温度制御ユニットが瞬停すると、その温度制御ユニットを台数制御の対象から除く一方、上記温度制御ユニットが瞬停状態から復帰したことを表す信号を上記復帰検知手段から受けると、上記温度制御ユニットを台数制御の対象に加えて、上記瞬停の前の状態からの台数制御を継続させる台数制御回復手段と
を備えることを特徴としている。
【0009】
請求項1の冷凍装置によれば、上記複数の温度調節ユニットは、台数制御手段によって、負荷状態および上記各温度調節ユニットの稼働時間に基いて、運転台数の制御がされる。瞬停検知手段によって、上記各温度制御ユニットの瞬停が検知される。また、復帰検知手段によって、上記温度制御ユニットの瞬停からの復帰状態が検知される。少なくとも1つの上記温度制御ユニットが瞬停すると、その温度制御ユニットは台数制御の対象から除かれる。一方、台数制御回復手段は、上記温度制御ユニットが瞬停状態から復帰したことを表す信号を上記復帰検知手段から受けると、上記温度制御ユニットを台数制御の対象に加えて、上記瞬停の前の状態からの台数制御を継続する。したがって、この冷凍装置は、上記各温度制御ユニットについて、瞬停前の負荷を保持したまま、台数制御が継続できる。したがって、上記複数の温度制御ユニットの少なくとも1つに瞬停が生じても、瞬停以前の負荷状態に迅速に対応して冷凍装置の運転を継続でき、しかも、複数の温度制御ユニットの稼働時間を平準化するという台数制御の目的を効果的に達成できる。
【0010】
上記温度調節ユニットにおける瞬停は、各温度調節ユニットに搭載された電源装置の特性によって生じることが多いので、上記電源装置の特性の温度調節ユニット毎のバラつきによって、所定の温度調節ユニットに、他の温度調節ユニットよりも多い頻度で瞬停が生じることになる。従来、このような瞬停の特徴は、温度調節ユニットの台数制御を行なう際、考慮されていなかった。本願発明者は、このような瞬停の発生の特徴に着目して、複数の温度調節ユニットの特性にバラつきがあっても、安定して冷凍装置の運転台数制御が行なえる冷凍装置を発明するに至った。
【0011】
請求項2の発明の冷凍装置は、熱媒体を導く導入管と、熱媒体を送出する送出管との間に接続された複数の温度調節ユニットと、上記複数の温度調節ユニットの起動および停止を制御する制御装置とを有する冷凍装置において、
上記各温度調節ユニットは、
停電を検知する停電検知手段と、
上記停電検知手段が停電を検知すると、停電が生じた旨の停電信号を、上記制御装置に送信する停電信号送信手段と、
停電が解消された後、停電前と同じ運転条件で、この温度調節ユニットの運転を再開させて、停電前の運転状態に復帰させる停電復帰手段と、
予め入力された停電復帰の要否に基いて、上記停電復帰手段の動作を制御する復帰制御手段と、
上記復帰制御手段に予め入力された停電復帰の要否を示す復帰要否信号を、上記制御装置に送信する設定信号送信手段とを備え、
上記制御装置は、
上記各温度調節ユニットの起動および停止に関する履歴を格納する記憶部と、
上記記憶部に格納された上記各温度調節ユニットの起動および停止に関する履歴に基いて、上記複数の温度調節ユニットのうちの所定の温度調節ユニットに起動および停止を指令して、温度調節ユニットの運転台数の制御を行なう台数制御部と、
上記複数の温度調節ユニットから上記停電信号および上記復帰要否信号を受信する信号受信手段と、
上記信号受信手段が、所定の温度調節ユニットから、上記停電信号と、停電復帰が要である旨の上記復帰要否信号とを受け取った場合、上記台数制御部に、上記所定の温度調節ユニットを運転台数の制御の対象に復帰させる台数制御復帰手段とを備えることを特徴としている。
【0012】
請求項2の冷凍装置によれば、上記各温度調節ユニットでは、停電検知手段によって停電が検知されると、停電が生じた旨の停電信号が、停電信号送信手段によって上記制御装置に送信される。停電が解消された後、停電復帰手段によって、停電前と同じ運転条件で温度調節ユニットの運転が再開される。この停電復帰手段の動作は、復帰制御手段によって、予め入力された停電復帰の要否に基いて制御される。設定信号送信手段によって、上記復帰制御手段に予め入力された停電復帰の要否を示す復帰要否信号が、上記制御装置に送信される。制御装置では、記憶部に、上記各温度調節ユニットの起動および停止に関する履歴が格納される。また、台数制御部によって、上記記憶部に格納された上記各温度調節ユニットの起動および停止に関する履歴に基いて、上記複数の温度調節ユニットのうちの所定の温度調節ユニットに起動および停止が指令されて、温度調節ユニットの運転台数の制御が行なわれる。ここで、信号受信手段によって、上記複数の温度調節ユニットから上記停電信号および上記復帰要否信号が受信される。上記信号受信手段が、所定の温度調節ユニットから、上記停電信号と、停電復帰が要である旨の上記復帰要否信号とを受け取った場合、台数制御復帰手段によって、上記所定の温度調節ユニットは、上記台数制御部による温度調節ユニットの運転台数の制御の対象に復帰される。したがって、上記所定の温度調節ユニットが、例えば瞬停を生じた場合でも、従来におけるような温度調節ユニットの故障とみなされて、上記瞬停が生じた温度調節ユニットが、運転台数の制御の対象から除外されたままになるという不都合が確実に回避できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明の実施形態の冷凍装置を示す概略図である。この冷凍装置は、複数の温度調節ユニットとしての第1ユニット11、第2ユニット12,第3ユニット13および第4ユニット14を備える。上記第1ユニット11に、リモコンライン2を介して、制御装置としてのリモコン3が接続されている。上記第1乃至第4ユニット11,12,13,14は、接続ライン5によって互いに接続されており、上記第1乃至第4ユニット11,12,13,14と、上記リモコン3とが、上記リモコンライン2および接続ライン5を介して通信可能に形成されている。上記第1ユニット11には、冷凍装置全体の電力を供給する電源ライン7が接続されている。この第1ユニット11を経由して、上記リモコンライン2および接続ライン5を介して、上記第2乃至第4ユニット12,13,14と、上記リモコン3とに電力が供給されるようになっている。上記各ユニット11,12,13,14は、上記電源ライン7および接続ライン5を経由して供給される電力を受け、各ユニットの圧縮機等に適切な電力を供給する電源装置を備える。
【0015】
図2は、上記冷凍装置の冷媒回路および熱媒体回路の一部を示す図である。図2には、上記複数の温度調節ユニットのうち、第1ユニット11および第2ユニット12の冷媒回路および熱媒体回路を示している。この冷凍装置は、熱媒体としての水の温度調節を行なうチラーであり、上記各ユニット11,12,13,14は、水を導く導入管21と、水を送出する送出管22との間に接続されている。上記導入管21には、図示しない室内熱交換器から、矢印Aで示すように、上記温度調節すべき水が導かれる。また、上記送出管22は、上記第1乃至第4ユニット11,12,13,14で温度調節された水を、矢印Bで示すように室内交換器に向って送出する。
【0016】
上記第1ユニット11は、圧縮機101と、空気側熱交換器102と、膨張弁103と、水側熱交換器104とを順に接続してなる冷媒回路を備え、この冷媒回路の冷媒循環方向を切り換える図示しない四路切換弁を備える。上記水側熱交換器104には、上記導入管21に接続された導入枝管211を介して、上記温度調節すべき水が供給されるようになっている。この水側熱交換器104で、上記導入枝管211からの水が、上記冷媒回路の冷媒と熱交換して温度調節されて、この温度調節された水が、送出枝管221を介して上記送出管22に戻されるようになっている。
【0017】
上記第2ユニット12は、上記第1ユニット11と同様に、圧縮機201と、空気側熱交換器202と、膨張弁203と、水側熱交換器204とを順に接続してなる冷媒回路を備え、この冷媒回路の冷媒循環方向を切り換える図示しない四路切換弁を備える。上記水側熱交換器204には、上記導入管21から温度調節すべき水を導く導入枝管212と、温度調節した水を上記送出管22に送出する送出枝管222とが接続されている。第3および第4ユニット13,14にもまた、上記第1および第2ユニット11,12と同様の冷媒回路および熱媒体回路が設けられている。
【0018】
上記第1乃至第4ユニット11,12,13,14のいずれも、図示しないが、上記導入管21から導かれて温度調節すべき水の温度を検出する入口センサと、上記送出管22に送出する温度調節した水の温度を検出する出口センサとを備える。そして、上記入口センサからの温度と、出口センサからの温度と、上記リモコン3から通知された目標温度とに基いて、上記圧縮機101,201の容量や、膨張弁103,203の開度や、四路切換弁の切り換え等を行なう能力制御部を備える。この能力制御部によって、上記水側熱交換器104,204における水の冷却または加熱能力を制御するようにしている。
【0019】
また、上記各ユニット11,12,13,14は、上記電源装置が受ける電力について、停電を検出する停電検知手段と、停電が解消された後に停電前と同じ運転条件で運転を再開させる停電復帰手段を備える。この停電復帰手段による停電後の運転の再開の要否は、リモコン3を介して操作者が設定可能になっている。この停電復帰の要否は、上記リモコン3を介して、上記各ユニット11,12,13,14の復帰制御手段に入力され、この要否に基いて、上記復帰制御手段が上記停電復帰手段の動作を制御するようになっている。
【0020】
上記リモコン3は、上記第1乃至第4ユニット11,12,13,14の起動および停止を制御して、運転台数の制御を行なう台数制御部を備える。また、上記リモコン3は、記憶部としてのフラッシュメモリ(図示せず)を備え、このフラッシュメモリに、上記各ユニットを起動する毎に、各ユニットの運転度数を書き込むようになっている。上記台数制御部は、図示しないタイマによって上記各ユニットの運転時間を計時して、所定の運転時間が経過する毎に、上記フラッシュメモリに格納された各ユニットの運転度数を増大するようになっている。こうして、上記第1乃至第4ユニット11,12,13,14について、上記フラッシュメモリに格納された運転度数によって、供用時からの実際の稼働時間の合計を記憶するようにしている。
【0021】
また、上記リモコン3の台数制御部は、上記リモコンライン2および接続ライン5を介して、上記第1乃至第4ユニット11,12,13,14に、強制0%運転と、強制100%運転と、能力制御運転との3種類のモードの運転を行なうよう指令する。上記強制0%運転とは、水の冷却・加熱能力を強制的に停止させる運転モードである。上記強制100%運転とは、上記各ユニットが備える能力制御部による目標温度等に基く能力制御機能を停止させて、強制的に最大能力で水を冷却または加熱させる運転モードである。また、上記能力制御運転とは、このリモコン3が指令する目標温度になるように、上記能力制御部によって、水の冷却・加熱能力を制御させる運転モードである。
【0022】
上記リモコン3の台数制御部は、冷凍装置の起動の入力を操作者から受けると、上記フラッシュメモリから各ユニットの運転度数を読出して、上記第1乃至第4ユニット11,12,13,14について、上記運転度数が少ない順に、親機、子機1、子機2、子機3を設定する。そして、まず、上記親機に、能力制御運転を行なう指令を与える。この能力制御運転の指令を受けた親機は、上記送出管22に送出する水の温度が目標温度になるように、能力制御運転を行なう。上記親機が運転を開始すると、上記リモコン3は、上記フラッシュメモリの上記親機の運転度数を増大させる。上記能力制御運転により、上記親機の運転能力が100%に達すると、上記リモコン3は、上記親機に強制100%運転を指令すると共に、上記子機1に能力制御運転を命じる。上記子機1が能力制御運転を開始すると、上記リモコン3は、上記フラッシュメモリの上記子機1の運転度数を増大させる。このようにして、上記親機から子機3までを順次起動して、上記第1乃至第4ユニット11,12,13,14について、運転台数の制御を行なう。
【0023】
また、上記各ユニットが運転を開始してから所定時間が経過する毎に、上記フラッシュメモリの各運転度数を増大させる。
【0024】
上記リモコン3に操作者によって入力される目標温度が変化したり、あるいは、上記送出管22に送出する水の温度が目標温度に達したこと等によって、この冷凍装置の温度調節能力を減少させる必要が生じた場合、上記台数制御部は、上記強制100%運転を行なっている子機1に、能力制御運転を指令する。さらに、加熱・冷却能力を減少させる必要がある場合、上記子機1に強制0%運転を指令する。引き続き、冷凍装置の加熱・冷凍能力を低減させる場合、上記強制100%運転を行なっている子機2に能力制御運転を指令し、さらに加熱・冷凍能力を低減させる場合、強制0%運転を指令する。このようにして、上記子機1乃至4に対して、順に、強制100%運転から能力制御運転を経て、強制0%運転を指令して、運転台数を減少させる。
【0025】
このような台数制御を実行する際、例えば第1ユニット11に、電源ライン7の電圧降下等に起因して、瞬停が生じる場合がある。この瞬停が生じた場合、上記第1ユニット11と、上記リモコン3とは、図3に示すような処理および通信を行なう。
【0026】
図3に示すように、上記リモコン3は、台数制御に基く指令を送信し(ステップS1)、この指令を受信した第1ユニット11は、この指令に従って、強制0%運転、強制100%運転および能力制御運転のいずれかの運転を行なう(ステップS2)。この第1ユニット11は、上記停電検知手段によって、電源装置に供給される電力が所定量以上であるか、および、電力量の低下が所定時間以上継続したか否かを検出して、瞬停の発生を判断する(ステップS3)。上記停電検知手段は、電源電圧の降下量が15%以上であり、かつ、この電圧降下の継続時間が20ミリ秒以下である場合、瞬停が発生したと判断する。上記停電検知手段によって、瞬停が生じたと判断されると、第1ユニット11は、復帰制御手段に予め入力されて設定されている停電復帰の要否を判断する(ステップS4)。上記停電復帰が不要である場合、上記リモコン3に、停電復帰が不要である旨の復帰要否信号と、停電が発生した旨の停電信号とを送信する(ステップS5)。上記リモコン3は、上記停電復帰が不要である旨の復帰要否信号と、停電信号とを受信すると(ステップS6)、上記第1ユニット11に、台数制御からの離脱を伝える離脱信号を送信する(ステップS7)。上記第1ユニット11は、上記離脱信号を受信すると(ステップS8)、圧縮機の動作を停止して台数制御の対象から離脱する(ステップS9)。
【0027】
上記ステップS4において、上記第1ユニット11の復帰制御手段に予め設定されている停電復帰の要否が、要である場合、上記リモコン3に、停電復帰が要である旨の復帰要否信号と、停電信号とを送信する(ステップS10)。上記リモコン3は、上記停電復帰が要である旨の復帰要否信号と、停電信号とを受信すると(ステップS11)、上記第1ユニット11に、台数制御への復帰を伝える復帰通知信号を送信する(ステップS12)。上記復帰信号を受信した第1ユニット11は(ステップS13)、停電が解消された後、停電復帰手段によって、停電前と同じ運転条件で運転を再開する(ステップS14)。こうして、上記第1ユニット11は、上記リモコン3による台数制御の対象に復活する。ここにおいて、ステップS12が、台数制御復帰手段として機能している。
【0028】
この後、上記導入管21からの水の温度や目標温度等の変化に応じて、リモコン3によって、台数制御に基く指令が送信され(ステップS15)、上記第1ユニット11は、上記指令を受信して所定モードの運転を行なう(ステップS16)。
【0029】
このようにして、本実施形態の冷凍装置は、上記第1ユニット11に瞬停が生じた場合においても、上記リモコン3に、上記復帰要否信号と停電信号とを送信する。上記リモコン3は、停電復帰が要である上記停電復帰信号と、上記停電信号とを受信すると、上記第1ユニット11に、上記復帰通知信号を送信する。この復帰通知信号を受信した第1ユニット11は、上記停電復帰手段によって、停電前と同じ運転条件で運転が再開される。したがって、上記第1ユニット11は、確実に、上記リモコン3による台数制御の対象に復帰できる。その結果、上記第1ユニット11が、電源装置が他のユニットよりも瞬停を起こし易い特性を有する場合であっても、この冷凍装置の各ユニットの稼働時間が確実に平準化できて、第1乃至第4ユニット11,12,13,14のメンテナンス時期を、効果的に同時期にできる。
【0030】
上記停電検知手段は、電源電圧の降下量が15%以上であり、かつ、この電圧降下の継続時間が20ミリ秒以下である場合、瞬停が発生したと判断したが、他の電圧降下量や、電圧降下の他の継続時間によって瞬停の発生を判断してもよい。また、他の検出対象に基いて瞬停の発生を判断してもよい。
【0031】
上記実施形態において、複数の温度調節ユニットとして、第1乃至第4ユニット11,12,13,14を設けたが、温度調節ユニットは、幾つ設けてもよい。また、上記実施形態において、熱媒体として水を用いたが、他の熱媒体を用いてもよい。
【0032】
【発明の効果】
以上より明らかなように、請求項1の発明の冷凍装置によれば、複数の温度調節ユニットと、上記複数の温度調節ユニットに、負荷状態および上記各温度調節ユニットの稼働時間に基いて、運転台数の制御をする台数制御手段と、上記各温度制御ユニットの瞬停を検知する瞬停検知手段と、上記温度制御ユニットの瞬停からの復帰状態を検知する復帰検知手段と、少なくとも1つの上記温度制御ユニットが瞬停すると、その温度制御ユニットを台数制御の対象から除く一方、上記温度制御ユニットが瞬停状態から復帰したことを表す信号を上記復帰検知手段から受けると、上記温度制御ユニットを台数制御の対象に加えて、上記瞬停の前の状態からの台数制御を継続させる台数制御回復手段とを備えるので、この冷凍装置は、上記各温度制御ユニットについて、瞬停前の負荷を保持したまま、台数制御が継続できる。したがって、上記複数の温度制御ユニットの少なくとも1つに瞬停が生じても、瞬停以前の負荷状態に迅速に対応して冷凍装置の運転を継続でき、しかも、複数の温度制御ユニットの稼働時間を効果的に平準化できる。
【0033】
請求項2の発明の冷凍装置によれば、熱媒体を導く導入管と、熱媒体を送出する送出管との間に接続された複数の温度調節ユニットと、上記複数の温度調節ユニットの起動および停止を制御する制御装置とを有する冷凍装置において、上記各温度調節ユニットは、停電を検知する停電検知手段と、上記停電検知手段が停電を検知すると、停電が生じた旨の停電信号を、上記制御装置に送信する停電信号送信手段と、停電が解消された後、停電前と同じ運転条件で、この温度調節ユニットの運転を再開させて、停電前の運転状態に復帰させる停電復帰手段と、予め入力された停電復帰の要否に基いて、上記停電復帰手段の動作を制御する復帰制御手段と、上記復帰制御手段に予め入力された停電復帰の要否を示す復帰要否信号を、上記制御装置に送信する設定信号送信手段とを備え、上記制御装置は、上記各温度調節ユニットの起動および停止に関する履歴を格納する記憶部と、上記記憶部に格納された上記各温度調節ユニットの起動および停止に関する履歴に基いて、上記複数の温度調節ユニットのうちの所定の温度調節ユニットに起動および停止を指令して、温度調節ユニットの運転台数の制御を行なう台数制御部と、上記複数の温度調節ユニットから上記停電信号および上記復帰要否信号を受信する信号受信手段と、上記信号受信手段が、所定の温度調節ユニットから、上記停電信号と、停電復帰が要である旨の上記復帰要否信号とを受け取った場合、上記台数制御部に、上記所定の温度調節ユニットを運転台数の制御の対象に復帰させる台数制御復帰手段とを備えるので、上記所定の温度調節ユニットが、例えば瞬停を生じた場合でも、従来におけるような温度調節ユニットの故障とみなされて、上記瞬停が生じた温度調節ユニットが、運転台数の制御の対象から除外されたままになることがない。その結果、上記複数の温度調節ユニットのうち、所定の温度調節ユニットが、例えば電源装置の特性に起因して瞬停が生じ易い場合であっても、上記複数の温度調節ユニットの間で起動回数や運転時間を平準化できて、この複数の温度調節ユニットのメンテナンス時期を効果的に同時期にできて、冷凍装置のメンテナンスコストを効果的に削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の冷凍装置を示す概略図である。
【図2】冷凍装置の冷媒回路および熱媒体回路の一部を示す図である。
【図3】瞬停が生じた場合、第1ユニットとリモコンとが実行する処理を示したフロー図である。
【符号の説明】
2 リモコンライン
3 リモコン
5 接続ライン
7 電源ライン
11 第1ユニット
12 第2ユニット
13 第3ユニット
14 第4ユニット
Claims (2)
- 複数の温度調節ユニット(11,12,13,14)と、
上記複数の温度調節ユニット(11,12,13,14)に、負荷状態および上記各温度調節ユニット(11,12,13,14)の稼働時間に基いて、運転台数の制御をする台数制御手段(3)と、
上記各温度制御ユニット(11,12,13,14)の瞬停を検知する瞬停検知手段(3)と、
上記温度制御ユニット(11,12,13,14)の瞬停からの復帰状態を検知する復帰検知手段(3)と、
少なくとも1つの上記温度制御ユニット(11,12,13,14)が瞬停すると、その温度制御ユニット(11,12,13,14)を台数制御の対象から除く一方、上記温度制御ユニット(11,12,13,14)が瞬停状態から復帰したことを表す信号を上記復帰検知手段から受けると、上記温度制御ユニットを台数制御の対象に加えて、上記瞬停の前の状態からの台数制御を継続させる台数制御回復手段(3)と
を備えることを特徴とする冷凍装置。 - 熱媒体を導く導入管(21)と、熱媒体を送出する送出管(22)との間に接続された複数の温度調節ユニット(11,12,13,14)と、上記複数の温度調節ユニットの起動および停止を制御する制御装置(3)とを有する冷凍装置において、
上記各温度調節ユニット(11,12,13,14)は、
停電を検知する停電検知手段(S3)と、
上記停電検知手段(S3)が停電を検知すると、停電が生じた旨の停電信号を、上記制御装置に送信する停電信号送信手段(S5,S10)と、
停電が解消された後、停電前と同じ運転条件で温度調節ユニットの運転を再開させて、停電前の運転状態に復帰させる停電復帰手段(S14)と、
予め入力された停電復帰の要否に基いて、上記停電復帰手段の動作を制御する復帰制御手段と、
上記復帰制御手段に予め入力された停電復帰の要否を示す復帰要否信号を、上記制御装置に送信する設定信号送信手段とを備え(S10)、
上記制御装置(3)は、
上記各温度調節ユニットの起動および運転時間に関する履歴を格納する記憶部と、
上記記憶部に格納された上記各温度調節ユニットの起動および運転時間に関する履歴に基いて、上記複数の温度調節ユニットのうちの所定の温度調節ユニット(11)に起動または停止を指令して、温度調節ユニットの運転台数の制御を行なう台数制御部と、
上記複数の温度調節ユニットから上記停電信号および上記復帰要否信号を受信する信号受信手段(S6,S11)と、
上記信号受信手段が、所定の温度調節ユニットから、上記停電信号と、停電復帰が要である旨の上記復帰要否信号とを受け取った場合、上記台数制御部に、上記所定の温度調節ユニットを運転台数の制御の対象に復帰させる台数制御復帰手段(S12)とを備えることを特徴とする冷凍装置。
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