JP2004218746A - 真空断熱材 - Google Patents

真空断熱材 Download PDF

Info

Publication number
JP2004218746A
JP2004218746A JP2003007193A JP2003007193A JP2004218746A JP 2004218746 A JP2004218746 A JP 2004218746A JP 2003007193 A JP2003007193 A JP 2003007193A JP 2003007193 A JP2003007193 A JP 2003007193A JP 2004218746 A JP2004218746 A JP 2004218746A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cut
core
core material
heat insulating
vacuum heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003007193A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3465713B1 (ja
Inventor
Hiroto Nakama
啓人 中間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2003007193A priority Critical patent/JP3465713B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3465713B1 publication Critical patent/JP3465713B1/ja
Publication of JP2004218746A publication Critical patent/JP2004218746A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】真空断熱材において、吸着材による外被材のピンホール発生を防止する。
【解決手段】真空断熱材11は、上面と下面が相対向する二平面を構成する略板状の芯材12と、芯材12に埋設される吸着剤13とを、外被材14で包んでなり、芯材12は、芯材12を途中まで左右に分割することができるように芯材12の端面から芯材12の略中心方向に向かって途中まで、所定間隔あけて設けられる第1、第2の縦の切れ目15,16と、芯材12における第1の縦の切れ目15と第2の縦の切れ目16との間に位置する部分に対して芯材12を上下に分割することができるように芯材12の端面から芯材12の略中心方向に向かって途中まで設けられる横の切れ目17とを有し、吸着剤13は、横の切れ目17内に配置されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は吸着剤を内蔵する真空断熱材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、地球温暖化、資源枯渇化が問題になり省エネルギー化、省資源化が強く要望されている。そこで、冷凍冷蔵庫、ジャーポット、給湯器等の保温、冷蔵、冷凍機器において、熱エネルギーを効率的に使用するために、真空断熱材が用いられるようになってきた。
【0003】
従来の真空断熱材は、芯材(コア材)とその芯材中の水分やガスを吸着する吸着剤(ゲッタ剤)と、それらを包む外被材(容器)から成るものである(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
以下、図面を参照しながら上記従来の真空断熱材を説明する。
【0005】
図27は、従来の真空断熱材の断面図である。図27に示すように、従来の真空断熱材1は、芯材(コア材)2と、外部から進入したガス、もしくは芯材2中から出る水分やガスを吸着して除去する吸着剤(ゲッタ剤)3と、外被材(容器)4とからなり、芯材2と、芯材2の凹みに配置された吸着剤3とを、外被材(容器)4で覆い、内部を減圧して密封されている。
【0006】
芯材2は、一般にパーライト、シリカ粉末やガラス繊維等の無機物質やウレタン等の有機物質が用いられている。
【0007】
外被材4は、通常、アルミニウム箔やポリエチレンテレフタレート・ポリプロピレン上にアルミニウムを蒸着したアルミ蒸着層からなるガスバリア層と熱融着用のポリエチレンからなる層を有し、アルミニウム箔やアルミ蒸着フィルムの他の一方にはナイロン、PET層を有するラミネートフィルムが用いられており、ガスバリア層は真空断熱材1に熱ストレスが加わったときに、気体がラミネートフィルムを透過するのを防ぐ役割をしている。
【0008】
【特許文献1】
特開平7−63469号公報(第4頁、図2)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成は吸着剤3が芯材2と外被材4の間にはさまれているか、芯材2に凹みを設けてその部分に吸着剤3を配置しただけであった。
【0010】
外被材4はシール部分の熱損失を最小限にするためにできる限り薄く作製されているため、これらの方法では市販の食品用に用いられている酸化カルシウム系吸着剤のような、粒径が大きく、かつ個々の粒子の破断面が鋭利である吸着剤を用いた場合、真空包装時に吸着剤破断面が内側から外被材4を突き刺しガスバリア層を突き破ってしまい、ピンホールと呼ばれる小さな穴が生じて断熱性能が低下するという欠点がある。
【0011】
本発明は従来の課題を解決するもので、ピンホール発生を防止した真空断熱材を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の真空断熱材の発明は、上面と下面が相対向する二平面を構成する略板状の芯材と、前記芯材に埋設される吸着剤とを、外被材で包んだ真空断熱材であって、前記芯材は、前記芯材を途中まで左右に分割することができるように前記芯材の端面から前記芯材の略中心方向に向かって途中まで設けられる第1の縦の切れ目と、前記芯材を途中まで左右に分割することができるように前記芯材の端面から前記芯材の略中心方向に向かって途中まで前記第1の縦の切れ目から所定間隔あけて設けられる第2の縦の切れ目と、前記芯材における前記第1の縦の切れ目と前記第2の縦の切れ目との間に位置する部分に対して前記芯材を上下に分割することができるように前記芯材の端面から前記芯材の略中心方向に向かって途中まで設けられる横の切れ目とを有し、記吸着剤は、前記横の切れ目内に配置されているものである。
【0013】
上記構成において、第1、第2の縦の切れ目は、芯材を途中まで左右に分割することができるように芯材の端面から芯材の略中心方向に向かって途中まで所定間隔あけて設けられるので、吸着剤を配置するための横の切れ目を第1の縦の切れ目と前記第2の縦の切れ目との間に位置する芯材部分に対して設けたときに、横の切れ目が第1の縦の切れ目と第2の縦の切れ目の間よりも左右に広がるのを防止でき、吸着剤設置部を簡単に作製することができるという作用を有する。更に、吸着剤は芯材の間に挟み込むので、吸着剤と外被材が直に接触しなくなることにより対突き刺し性が向上し、吸着剤の凸凹による真空包装時の外被材のピンホール発生を防止することができるという作用を有する。
【0014】
請求項2に記載の真空断熱材の発明は、請求項1に記載の真空断熱材における前記第1の縦の切れ目と前記第2の縦の切れ目が、それぞれ前記切れ目の先端が互いに近づき合うように途中で略直角に折れ曲がっているものであり、請求項1に記載の発明の作用に加えて、第1、第2の縦の切れ目が、それぞれ切れ目の先端が互いに近づき合うように途中で略直角に折れ曲がっているので、第1、第2の縦の切れ目と横の切れ目が第1、第2の縦の切れ目の折れ曲がった先端部分よりも奥側に広がることを抑制でき、吸着剤設置部を簡単に作製することができるという作用を有する。
【0015】
請求項3に記載の真空断熱材の発明は、上面と下面が相対向する二平面を構成する略板状の芯材と、前記芯材に埋設される吸着剤とを、外被材で包んだ真空断熱材であって、前記芯材は、前記芯材を途中まで左右に分割することができるように前記芯材の端面から前記芯材の略中心方向に向かって途中まで前記芯材の角部から所定間隔あけて設けられる縦の切れ目と、前記芯材における前記縦の切れ目と、前記縦の切れ目が設けられた前記端面に前記角部を挟んで隣接する別の端面との間に位置する部分に対して前記芯材を上下に分割することができるように前記縦の切れ目が設けられた端面から前記芯材の略中心方向に向かって途中まで設けられる横の切れ目とを有し、前記吸着剤は、前記横の切れ目内に配置されているものである。
【0016】
上記構成において、縦の切れ目は、芯材を途中まで左右に分割することができるように芯材の端面から芯材の略中心方向に向かって途中まで設けられるので、吸着剤を配置するための横の切れ目を、芯材における縦の切れ目と縦の切れ目が設けられた端面に角部を挟んで隣接する別の端面との間に位置する芯材部分に対して設けたときに、横の切れ目が縦の切れ目と縦の切れ目が設けられた端面に角部を挟んで隣接する別の端面との間より左右に広がるのを防止でき、吸着剤設置部を簡単に作製することができるという作用を有する。また、縦の切れ目は1箇所で済むため芯材に縦の切れ目を設けるのに要する時間が大幅に低減できると共に、芯材に縦の切れ目を設けることによる芯材の剛性の低下を抑えることができる。更に、吸着剤は芯材の間に挟み込むので、吸着剤と外被材が直に接触しなくなることにより、対突き刺し性が向上し、吸着剤の凸凹による真空包装時の外被材のピンホール発生を防止することができるという作用を有する。
【0017】
請求項4に記載の真空断熱材の発明は、請求項3に記載の真空断熱材における前記縦の切れ目の先端が前記別の端面に近づくように途中で略直角に折れ曲がっているものであり、請求項3に記載の発明の作用に加えて、縦の切れ目の先端が別の端面に近づくように途中で略直角に折れ曲がっているので、縦の切れ目と横の切れ目が奥側に広がることを抑制でき、吸着剤設置部を簡単に作製することができるという作用を有する。
【0018】
請求項5に記載の真空断熱材の発明は、上面と下面が相対向する二平面を構成する略板状の芯材と、前記芯材に埋設される吸着剤とを、外被材で包んだ真空断熱材であって、前記芯材は、前記上面側または前記下面側から見るとL字の形をしており前記上面と前記下面との間を貫通するL形切れ目と、前記芯材における前記L形切れ目に挟まれた部分に対して前記芯材を上下に分割することができるように前記L形切れ目の角部から奥に向かって設けられる横の切れ目とを有し、前記吸着剤は、前記横の切れ目内に配置されているものである。
【0019】
上記構成において、L形切れ目は、芯材の上面側または下面側から見るとL字の形をしており芯材の上面と下面との間を貫通するものであり、吸着剤を配置するための横の切れ目は、芯材におけるL形切れ目に挟まれた芯材部分に対して設けるので、吸着剤設置部を芯材の端部に限定することなく芯材の中央部分にも設けることができるという作用を有する。更に、吸着剤は芯材の間に挟み込むので、吸着剤と外被材が直に接触しなくなることにより、対突き刺し性が向上し、吸着剤の凸凹による真空包装時の外被材のピンホール発生を防止することができるという作用を有する。
【0020】
請求項6に記載の真空断熱材の発明は、上面と下面が相対向する二平面を構成する略板状の芯材と、前記芯材に埋設される吸着剤とを、外被材で包んだ真空断熱材であって、前記芯材は、前記上面側または前記下面側から見るとコの字の形をしており前記上面と前記下面との間を貫通するコ字形切れ目と、前記芯材における前記コ字形切れ目に挟まれた部分に対して前記芯材を上下に分割することができるように前記コ字形切れ目における自由端となる辺の端部から奥に向かって設けられる横の切れ目とを有し、前記吸着剤は、前記横の切れ目内に配置されているものである。
【0021】
上記構成において、コ字形切れ目は、芯材の上面側または下面側から見るとコの字の形をしており芯材の上面と下面との間を貫通するものであり、吸着剤を配置するための横の切れ目は、芯材におけるコ字形切れ目に挟まれた芯材部分に対して設けるので、吸着剤を配置するための横の切れ目を、芯材におけるコ字形切れ目に挟まれた部分に対して設けたときに、横の切れ目がコ字形切れ目に挟まれた部分より左右に広がるのを防止でき、吸着剤設置部を簡単に作製することができるという作用を有する。また、吸着剤設置部を芯材の端部に限定することなく芯材の中央部分にも設けることができるという作用を有する。更に、吸着剤は芯材の間に挟み込むので、吸着剤と外被材が直に接触しなくなることにより、対突き刺し性が向上し、吸着剤の凸凹による真空包装時の外被材のピンホール発生を防止することができるという作用を有する。
【0022】
請求項7に記載の真空断熱材の発明は、上面と下面が相対向する二平面を構成する略板状の芯材と、前記芯材に埋設される吸着剤とを、外被材で包んだ真空断熱材であって、前記芯材は、前記芯材の端面から前記芯材の略中心方向に向かって途中まで且つ前記二平面の一方から他方に向かって途中まで前記二平面に略垂直な平面に沿って設けられる第1の縦の切れ目と、前記芯材の端面から前記芯材の略中心方向に向かって途中まで且つ前記二平面の一方から他方に向かって途中まで前記二平面に略垂直な平面に沿って前記第1の縦の切れ目から所定間隔あけて設けられる第2の縦の切れ目と、前記芯材における前記第1の縦の切れ目と前記第2の縦の切れ目との間に位置する部分に対して前記芯材を上下に分割することができるように前記芯材の端面から前記芯材の略中心方向に向かって途中まで設けられる横の切れ目とを有し、前記吸着剤は、前記横の切れ目内に配置されているものである。
【0023】
上記構成において、第1、第2の縦の切れ目は、芯材の端面から芯材の略中心方向に向かって途中まで且つ芯材の上面と下面との二平面の一方から他方に向かって途中まで二平面に略垂直な平面に沿って所定間隔あけて設けられるので、吸着剤を配置するための横の切れ目を第1の縦の切れ目と第2の縦の切れ目との間に位置する芯材部分に対して設けたときに、横の切れ目が第1の縦の切れ目と第2の縦の切れ目との間よりも左右に広がるのを防止でき、吸着剤設置部を簡単に作製することができ、第1、第2の縦の切れ目は、芯材の上面と下面との間を貫通しないため、その分、芯材の強度を確保できるため、作製した真空断熱材の剛性を強く維持できるという作用を有する。更に、吸着剤は芯材の間に挟み込むので、吸着剤と外被材が直に接触しなくなることにより、対突き刺し性が向上し、吸着剤の凸凹による真空包装時の外被材のピンホール発生を防止することができるという作用を有する。
【0024】
請求項8に記載の真空断熱材の発明は、上面と下面が相対向する二平面を構成する略板状の芯材と、前記芯材に埋設される吸着剤とを、外被材で包んだ真空断熱材であって、前記芯材は、前記上面側または前記下面側から見ると四角形の形をしており前記上面と前記下面との間を貫通する四角形切れ目と、前記芯材における前記四角形切れ目に囲まれた部分に対して前記芯材を上下に分けることができるように設けられる横の切れ目とを有し、前記吸着剤は、前記横の切れ目内に配置されているものである。
【0025】
上記構成において、四角形切れ目は芯材の上面と下面との間を貫通するため、四角形切れ目に囲まれた部分を芯材から分離でき、そのため、吸着剤を配置するための横の切れ目を、芯材における四角形切れ目に囲まれた部分に、四角形切れ目に囲まれた部分を芯材から分離させた状態で、容易に設けることができ、横の切れ目が四角形切れ目に囲まれた部分の外側に広がるのを防止でき、横の切れ目に吸着材を配置した後で四角形切れ目に囲まれた部分を芯材に戻すことができるので、吸着剤設置部を極めて簡単に作製することができるという作用を有する。また、吸着剤設置部を芯材の端部に限定することなく芯材の中央部分にも設けることができるという作用を有する。更に、吸着剤は芯材の間に挟み込むので、吸着剤と外被材が直に接触しなくなるために対突き刺し性が向上し、吸着剤の凸凹による真空包装時の外被材のピンホール発生を防止することができるという作用を有する。
【0026】
請求項9に記載の真空断熱材の発明は、請求項8記載の真空断熱材の芯材の前記四角形切れ目の少なくとも1つの辺が、破線状の切り込みをちぎった切断面を有するものであり、請求項8に記載の発明の作用に加えて、芯材に四角形切れ目を設ける際に少なくとも1つの辺を破線状の切り込みにしておき、四角形切れ目に囲まれた部分に吸着剤設置部となる横の切れ目を設ける時まで、四角形切れ目に囲まれた部分が芯材から脱落しないようにしておき、四角形切れ目に囲まれた部分に吸着剤設置部となる横の切れ目を設ける時に、破線状の切り込みをちぎって四角形切れ目に囲まれた部分を芯材から分離させる製造方法が可能になるという作用を有する。
【0027】
請求項10に記載の真空断熱材の発明は、請求項1から9のいずれか一項に記載の真空断熱材における前記横の切れ目が、前記上面または前記下面のどちらか被断熱物との接着側となる面と前記横の切れ目との間の厚みが反接着側となる面と前記横の切れ目との間の厚みより厚くなるように設けられるものであり、請求項1から9のいずれか一項に記載の発明の作用に加えて、横の切れ目を、芯材における上面または下面のどちらか被断熱物との接着側となる面と横の切れ目との間の厚みが反接着側となる面と横の切れ目との間の厚みより厚くなるように設けたので、真空断熱材は被断熱物と接触する側は吸着剤設置の影響によって変形しにくくなるため、被断熱物との接着を阻害する要因を排除できるという作用を有する。
【0028】
請求項11に記載の真空断熱材の発明は、請求項1から10のいずれか一項に記載の真空断熱材における前記横の切れ目の部分に前記吸着剤を収納する凹部を設けたものであり、請求項1から10のいずれか一項に記載の発明の作用に加えて、真空断熱材における横の切れ目の部分に吸着剤の大きさに合った凹部を設けることにより、吸着剤設置による芯材の膨らみを抑えることができ、真空断熱材は吸着剤設置の影響によって変形しにくくなるため、被断熱物との接着を阻害する要因を排除できるという作用を有する。
【0029】
請求項12に記載の真空断熱材の発明は、請求項1から11のいずれか一項に記載の真空断熱材における前記横の切れ目と前記上面または前記下面の少なくともどちらか一方との間に保護シート挿入用切れ目を設け、前記保護シート挿入用切れ目に前記吸着剤を前記上面側または前記下面側から覆う保護シートを配置したものであり、請求項1から11のいずれか一項に記載の発明の作用に加えて、吸着剤は芯材の間に挟み込まれると共に更にその芯材の外側に保護シートが設けられ、更にその外側に芯材が設けられているため、吸着剤と外被材との間に芯材、保護シート、芯材が介在するので、対突き刺し性が大幅に向上し、吸着剤の凸凹による真空包装時の外被材のピンホール発生をより確実に防止することができるという作用を有する。
【0030】
請求項13に記載の真空断熱材の発明は、請求項1から12のいずれか一項に記載の真空断熱材における芯材が、無機繊維または発泡ポリウレタンからなるものであり、芯材として、柔軟性、弾力性があり、切れ目や凹部を設けることが可能な無機繊維または発泡ポリウレタンを使用できる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による真空断熱材の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0032】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1による真空断熱材の断面図である。図2は同実施の形態の真空断熱材用の芯材の上面図である。
【0033】
図1、図2に示す様に、本実施の形態の真空断熱材11は、グラスウールからなり上面と下面が相対向する二平面を構成する略板状の芯材12と、芯材12に埋設される酸化カルシウム系で粒状の吸着剤13とを、外被材14で包んでいる。
【0034】
外被材14は、片方はナイロン、ポリエチレンテレフタレート等から成る表面層と中間にアルミニウム箔から成るガスバリア層とその内側に熱融着用のポリエチレンからなる層を有するラミネートフィルムであり、もう片方は表面層と熱融着層は同じ素材を用い、中間にアルミニウムを蒸着したアルミ蒸着層からなるガスバリア層より構成されている。
【0035】
芯材12は、芯材12を途中まで左右に分割することができるように芯材12の端面から芯材12の略中心方向に向かって途中まで設けられる第1の縦の切れ目15と、芯材12を途中まで左右に分割することができるように芯材12の端面から芯材12の略中心方向に向かって途中まで第1の縦の切れ目15から所定間隔あけて設けられる第2の縦の切れ目16と、芯材12における第1の縦の切れ目15と第2の縦の切れ目16との間に位置する部分に対して芯材12を上下に分割することができるように芯材12の端面から芯材12の略中心方向に向かって途中まで設けられる横の切れ目17とを有している。横の切れ目17は吸着剤保持部を構成し、吸着剤13は、横の切れ目17内に配置されている。
【0036】
以上の様に構成された真空断熱材11について、以下その製造方法と作用を説明する。
【0037】
真空断熱材11の製作過程において、まず芯材12に対し、第1、第2の縦の切れ目15,16を所定間隔あけて設ける。
【0038】
この時、芯材12に対する第1、第2の縦の切れ目15,16の作製にはウォータージェット、カッター等を用いる。
【0039】
次に、平板状の治具等を用いて、芯材12における第1の縦の切れ目15と第2の縦の切れ目16との間に位置する部分に対して横の切れ目(吸着剤保持部)17を設ける。
【0040】
ここで、第1、第2の縦の切れ目15,16は、芯材12を途中まで左右に分割することができるように芯材12の端面から芯材12の略中心方向に向かって途中まで所定間隔あけて設けられるので、吸着剤13を配置するための横の切れ目17を第1の縦の切れ目15と第2の縦の切れ目16との間に位置する芯材12部分に対して設けたときに、横の切れ目17が第1の縦の切れ目15と第2の縦の切れ目16の間よりも左右に広がるのを防止でき、吸着剤設置部17を簡単に作製することができる。
【0041】
更に、吸着剤13は芯材12の間に挟み込むため、吸着剤13と外被材14が直に接触しなくなるために対突き刺し性が向上し、吸着剤13の凸凹による真空包装時の外被材14のピンホール発生を防止することができる効果が得られる。
【0042】
尚、芯材12はグラスウールを用いたが、その他のロックウール等の無機繊維、発泡ポリウレタン等を用いても良い。また、吸着剤13は酸化カルシウム系で粒状吸着剤を用いているが、顆粒状、ハニカム状、コルゲート状、シート状、矩形柱状でも良い。また素材はゼオライト、シリカゲル、活性炭、アルミナウール、ハイドロタルサイト様化合物や塩化カルシウム、塩化マグネシウム等の塩化物や、酸化カルシウム等の金属酸化物及び水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の金属水酸化物等の化合物を用いても良い。
【0043】
(実施の形態2)
次に、本発明による真空断熱材の実施の形態2について、図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態1と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0044】
図3は本発明の実施の形態2による真空断熱材の断面図、図4は同実施の形態の真空断熱材用の芯材の上面図である。
【0045】
図3、図4に示す様に、本実施の形態の真空断熱材21は、上面と下面が相対向する二平面を構成する略板状の芯材22と、芯材22に埋設される吸着剤13とを、外被材14で包んだものである。
【0046】
芯材22は、芯材22を途中まで左右に分割することができるように芯材22の端面から芯材22の略中心方向に向かって途中まで設けられる第1の縦の切れ目25と、芯材22を途中まで左右に分割することができるように芯材22の端面から芯材22の略中心方向に向かって途中まで第1の縦の切れ目25から所定間隔あけて設けられる第2の縦の切れ目26と、芯材22における第1の縦の切れ目25と第2の縦の切れ目26との間に位置する部分に対して芯材22を上下に分割することができるように芯材22の端面から芯材22の略中心方向に向かって途中まで設けられる横の切れ目27とを有し、吸着剤13は、吸着剤保持部となる横の切れ目27内に配置されている。
【0047】
なお、第1の縦の切れ目25と第2の縦の切れ目26は、それぞれ切れ目の先端が互いに近づき合うように途中で略直角に折れ曲がっている。
【0048】
本実施の形態の真空断熱材21と、実施の形態1の真空断熱材11との違いは、実施の形態1の真空断熱材11の芯材12の第1、第2の縦の切れ目15,16が、直線状なのに対して、本実施の形態の真空断熱材21の芯材22の第1、第2の縦の切れ目が、それぞれ切れ目の先端が互いに近づき合うように途中で略直角に折れ曲がっている点のみであり、その他の構成は同じである。
【0049】
以上の様に構成された真空断熱材21について、以下その製造方法と作用を説明する。
【0050】
真空断熱材21の製作過程において、まず芯材22に対し、第1の縦の切れ目15と、第2の縦の切れ目16とを、所定間隔あけて、それぞれ切れ目の先端が互いに近づき合うように設ける。
【0051】
この時、芯材22に対する第1、第2の縦の切れ目25,26の作製にはウォータージェット、カッター等を用いる。
【0052】
次に、平板状の治具等を用いて、芯材22における第1の縦の切れ目25と第2の縦の切れ目26との間に位置する部分に対して横の切れ目(吸着剤保持部)27を設ける。
【0053】
ここで、第1、第2の縦の切れ目25,26は、芯材22を途中まで左右に分割することができるように芯材22の端面から芯材22の略中心方向に向かって途中まで所定間隔あけて設けらるので、吸着剤13を配置するための横の切れ目27を第1の縦の切れ目25と第2の縦の切れ目26との間に位置する芯材22部分に対して設けたときに、横の切れ目27が第1の縦の切れ目25と第2の縦の切れ目26の間よりも左右に広がるのを防止できる。
【0054】
さらに、第1、第2の縦の切れ目25,26が、それぞれ切れ目の先端が互いに近づき合うように途中で略直角に折れ曲がっているので、第1、第2の縦の切れ目25,26と横の切れ目27が第1、第2の縦の切れ目25,26の折れ曲がった先端部分よりも奥側に広がることを抑制でき、吸着剤設置部27を簡単に作製することができる。
【0055】
更に、吸着剤13は芯材22の間に挟み込むため、吸着剤22と外被材14が直に接触しなくなるために対突き刺し性が向上し、吸着剤23の凸凹による真空包装時の外被材14のピンホール発生を防止することができる効果が得られる。
【0056】
(実施の形態3)
次に、本発明による真空断熱材の実施の形態3について、図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態1と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0057】
図5は本発明の実施の形態3による真空断熱材の断面図、図6は同実施の形態の真空断熱材用の芯材の上面図である。
【0058】
図5、図6に示す様に、本実施の形態の真空断熱材31は、上面と下面が相対向する二平面を構成する略板状の芯材32と、芯材32に埋設される吸着剤13とを、外被材14で包んだものである。
【0059】
芯材32は、芯材32を途中まで左右に分割することができるように芯材32の端面から芯材32の略中心方向に向かって途中まで芯材32の角部から所定間隔あけて設けられる縦の切れ目35と、芯材32における縦の切れ目35と縦の切れ目35が設けられた端面に角部を挟んで隣接する別の端面との間に位置する部分に対して芯材32を上下に分割することができるように縦の切れ目35が設けられた端面から芯材32の略中心方向に向かって途中まで設けられる横の切れ目37とを有し、吸着剤13は、吸着剤保持部となる横の切れ目37内に配置されている。
【0060】
本実施の形態の真空断熱材31と、実施の形態1の真空断熱材11との違いは、実施の形態1の真空断熱材11の芯材12が、第1、第2の縦の切れ目15をそれぞれ端面の略中央部に設けているのに対して、本実施の形態の真空断熱材31の芯材32は、1つの縦の切れ目35を芯材32の角部から所定間隔あけて設けている点と、実施の形態1の真空断熱材11の芯材12が、吸着剤保持部となる横の切れ目17を芯材12における第1の縦の切れ目15と第2の縦の切れ目16との間に位置する部分に設けているのに対して、本実施の形態の真空断熱材31の芯材32は、吸着剤保持部となる横の切れ目37を芯材32における縦の切れ目35と縦の切れ目35が設けられた端面に角部を挟んで隣接する別の端面との間に位置する部分に設けている点のみであり、その他の構成は同じである。
【0061】
以上の様に構成された真空断熱材31について、以下その製造方法と作用を説明する。
【0062】
真空断熱材31の製作過程において、まず芯材32に対し、縦の切れ目35を、芯材32の角部から所定間隔あけて設ける。
【0063】
この時、芯材32に対する縦の切れ目35の作製にはウォータージェット、カッター等を用いる。
【0064】
次に、平板状の治具等を用いて、芯材32における縦の切れ目35と縦の切れ目35が設けられた端面に角部を挟んで隣接する別の端面との間に位置する部分に対して横の切れ目(吸着剤保持部)37を設ける。
【0065】
ここで、縦の切れ目35は、芯材32を途中まで左右に分割することができるように芯材32の端面から芯材32の略中心方向に向かって途中まで設けられるので、吸着剤13を配置するための横の切れ目37を、芯材32における縦の切れ目35と縦の切れ目35が設けられた端面に角部を挟んで隣接する別の端面との間に位置する芯材32部分に対して設けたときに、横の切れ目37が縦の切れ目35と縦の切れ目35が設けられた端面に角部を挟んで隣接する別の端面との間より左右に広がるのを防止でき、吸着剤設置部37を簡単に作製することができる。
【0066】
また、縦の切れ目35は1箇所で済むため、芯材32に縦の切れ目35を設けるのに要する時間が大幅に低減できると共に、芯材32に縦の切れ目35を設けることによる芯材32の剛性の低下を抑えることができる。
【0067】
更に、吸着剤13は芯材32の間に挟み込むので、吸着剤13と外被材14が直に接触しなくなることにより、対突き刺し性が向上し、吸着剤13の凸凹による真空包装時の外被材14のピンホール発生を防止することができる効果が得られる。
【0068】
(実施の形態4)
次に、本発明による真空断熱材の実施の形態4について、図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態1と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0069】
図7は本発明の実施の形態4による真空断熱材の断面図、図8は同実施の形態の真空断熱材用の芯材の上面図である。
【0070】
図7、図8に示す様に、本実施の形態の真空断熱材41は、上面と下面が相対向する二平面を構成する略板状の芯材42と、芯材42に埋設される吸着剤13とを、外被材14で包んだものである。
【0071】
芯材42は、芯材42を途中まで左右に分割することができるように芯材42の端面から芯材42の略中心方向に向かって途中まで芯材42の角部から所定間隔あけて設けられる縦の切れ目45と、芯材42における縦の切れ目45と縦の切れ目45が設けられた端面に角部を挟んで隣接する別の端面との間に位置する部分に対して芯材42を上下に分割することができるように縦の切れ目45が設けられた端面から芯材42の略中心方向に向かって途中まで設けられる横の切れ目47とを有し、吸着剤13は、吸着剤保持部となる横の切れ目47内に配置されている。
【0072】
なお、縦の切れ目45は、先端が縦の切れ目45が設けられた端面に角部を挟んで隣接する別の端面に近づくように途中で略直角に折れ曲がっている。
【0073】
本実施の形態の真空断熱材41と、実施の形態3の真空断熱材31との違いは、実施の形態3の真空断熱材31の芯材32の縦の切れ目35が、直線状なのに対して、本実施の形態の真空断熱材41の芯材42の縦の切れ目45が、先端が縦の切れ目45が設けられた端面に角部を挟んで隣接する別の端面に近づくように途中で略直角に折れ曲がっている点のみであり、その他の構成は同じである。
【0074】
以上の様に構成された真空断熱材41について、以下その製造方法と作用を説明する。
【0075】
真空断熱材41の製作過程において、まず芯材42に対し、縦の切れ目45を、芯材42の角部から所定間隔あけて設ける。
【0076】
この時、芯材42に対する縦の切れ目45の作製にはウォータージェット、カッター等を用いる。
【0077】
次に、平板状の治具等を用いて、芯材42における縦の切れ目45と縦の切れ目45が設けられた端面に角部を挟んで隣接する別の端面との間に位置する部分に対して横の切れ目(吸着剤保持部)47を設ける。
【0078】
ここで、縦の切れ目45は、芯材42を途中まで左右に分割することができるように芯材42の端面から芯材42の略中心方向に向かって途中まで設けられるので、吸着剤13を配置するための横の切れ目47を、芯材42における縦の切れ目45と縦の切れ目45が設けられた端面に角部を挟んで隣接する別の端面との間に位置する芯材42部分に対して設けたときに、横の切れ目47が縦の切れ目45と縦の切れ目45が設けられた端面に角部を挟んで隣接する別の端面との間より左右に広がるのを防止でき、吸着剤設置部47を簡単に作製することができる。
【0079】
また、縦の切れ目45は1箇所で済むため、芯材42に縦の切れ目45を設けるのに要する時間が大幅に低減できると共に、芯材42に縦の切れ目45を設けることによる芯材42の剛性の低下を抑えることができる。
【0080】
さらに、縦の切れ目45の先端が、縦の切れ目45が設けられた端面に角部を挟んで隣接する別の端面に近づくように途中で略直角に折れ曲がっているので、縦の切れ目45と横の切れ目47が奥側に広がることを抑制でき、吸着剤設置部47を簡単に作製することができる。
【0081】
更に、吸着剤13は芯材42の間に挟み込むので、吸着剤13と外被材14が直に接触しなくなることにより、対突き刺し性が向上し、吸着剤13の凸凹による真空包装時の外被材14のピンホール発生を防止することができる効果が得られる。
【0082】
(実施の形態5)
次に、本発明による真空断熱材の実施の形態5について、図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態1と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0083】
図9は本発明の実施の形態5による真空断熱材の断面図、図10は同実施の形態の真空断熱材用の芯材の上面図である。
【0084】
図9、図10に示す様に、本実施の形態の真空断熱材51は、上面と下面が相対向する二平面を構成する略板状の芯材52と、芯材52に埋設される吸着剤13とを、外被材14で包んだものである。
【0085】
芯材52は、上面側または下面側から見るとL字の形をしており上面と下面との間を貫通するL形切れ目55と、芯材52におけるL形切れ目55に挟まれた部分に対して芯材52を上下に分割することができるようにL形切れ目55の角部から奥に向かって設けられる横の切れ目57とを有し、吸着剤13は、吸着剤保持部となる横の切れ目57内に配置されている。
【0086】
本実施の形態の真空断熱材51と、実施の形態1の真空断熱材11との違いは、実施の形態1の真空断熱材11の芯材12が、直線状の第1、第2の縦の切れ目15をそれぞれ端面の略中央部に設けているのに対して、本実施の形態の真空断熱材51の芯材52は、上面側または下面側から見るとL字の形をしており上面と下面との間を貫通するL形切れ目55を設けている点と、実施の形態1の真空断熱材11の芯材12が、吸着剤保持部となる横の切れ目17を芯材12における第1の縦の切れ目15と第2の縦の切れ目16との間に位置する部分に設けているのに対して、本実施の形態の真空断熱材51の芯材52は、吸着剤保持部となる横の切れ目57を芯材52におけるL形切れ目55に挟まれた部分に設けている点のみであり、その他の構成は同じである。
【0087】
以上の様に構成された真空断熱材51について、以下その製造方法と作用を説明する。
【0088】
真空断熱材51の製作過程において、まず芯材52に対し、L形切れ目55を設ける。
【0089】
この時、芯材52に対するL形切れ目55の作製にはウォータージェット、カッター等を用いる。
【0090】
次に、平板状の治具等を用いて、芯材52におけるL形切れ目55に挟まれた部分に対して横の切れ目(吸着剤保持部)57を設ける。
【0091】
ここで、L形切れ目55は、芯材52の上面側または下面側から見るとL字の形をしており芯材52の上面と下面との間を貫通するものであり、吸着剤13を配置するための横の切れ目57は、芯材52におけるL形切れ目55に挟まれた芯材52部分に対して設けるので、吸着剤設置部57を芯材52の端部に限定することなく芯材52の中央部分にも設けることができる。
【0092】
更に、吸着剤13は芯材52の間に挟み込むので、吸着剤13と外被材14が直に接触しなくなることにより、対突き刺し性が向上し、吸着剤13の凸凹による真空包装時の外被材14のピンホール発生を防止することができるという効果が得られる。
【0093】
(実施の形態6)
次に、本発明による真空断熱材の実施の形態6について、図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態1と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0094】
図11は本発明の実施の形態6による真空断熱材の断面図、図12は同実施の形態の真空断熱材用の芯材の上面図である。
【0095】
図11、図12に示す様に、本実施の形態の真空断熱材61は、上面と下面が相対向する二平面を構成する略板状の芯材62と、芯材62に埋設される吸着剤13とを、外被材14で包んだものである。
【0096】
芯材62は、上面側または下面側から見るとコの字の形をしており上面と下面との間を貫通するコ字形切れ目65と、芯材62におけるコ字形切れ目65に挟まれた部分に対して芯材62を上下に分割することができるようにコ字形切れ目65における自由端となる辺の端部から奥に向かって設けられる横の切れ目67とを有し、吸着剤13は、吸着剤保持部となる横の切れ目67内に配置されている。
【0097】
本実施の形態の真空断熱材61と、実施の形態5の真空断熱材51との違いは、実施の形態5の真空断熱材51の芯材52が、芯材52の上面側または下面側から見るとL字の形のL形切れ目55を設けているのに対して、本実施の形態の真空断熱材61の芯材62は、上面側または下面側から見るとコの字の形のコ字形切れ目65を設けている点と、実施の形態5の真空断熱材51の芯材52が、吸着剤保持部となる横の切れ目57を芯材52におけるL形切れ目55に挟まれた部分に設けているのに対して、本実施の形態の真空断熱材61の芯材62は、吸着剤保持部となる横の切れ目67を芯材62におけるコ字形切れ目65に挟まれた部分に設けている点のみであり、その他の構成は同じである。
【0098】
以上の様に構成された真空断熱材61について、以下その製造方法と作用を説明する。
【0099】
真空断熱材61の製作過程において、まず芯材62に対し、コ字形切れ目65を設ける。
【0100】
この時、芯材62に対するコ字形切れ目65の作製にはウォータージェット、カッター等を用いる。
【0101】
次に、平板状の治具等を用いて、芯材62におけるコ字形切れ目65に挟まれた部分に対して横の切れ目(吸着剤保持部)67を設ける。
【0102】
ここで、コ字形切れ目65は、芯材62の上面側または下面側から見るとコの字の形をしており芯材62の上面と下面との間を貫通するものであり、吸着剤13を配置するための横の切れ目67は、芯材62におけるコ字形切れ目65に挟まれた芯材62部分に対して設けるので、吸着剤13を配置するための横の切れ目67を芯材62におけるコ字形切れ目65に挟まれた芯材62部分に対して設けたときに、横の切れ目67がコ字形切れ目65に挟まれた芯材62部分より左右に広がるのを防止でき、吸着剤設置部を簡単に作製することができ、吸着剤設置部67を芯材62の端部に限定することなく芯材62の中央部分にも設けることができる。
【0103】
更に、吸着剤13は芯材62の間に挟み込むので、吸着剤13と外被材14が直に接触しなくなることにより、対突き刺し性が向上し、吸着剤13の凸凹による真空包装時の外被材14のピンホール発生を防止することができるという効果が得られる。
【0104】
(実施の形態7)
次に、本発明による真空断熱材の実施の形態7について、図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態1と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0105】
図13は本発明の実施の形態7による真空断熱材の断面図、図14は同実施の形態の真空断熱材用の芯材の上面図である。
【0106】
図13、図14に示す様に、本実施の形態の真空断熱材71は、上面と下面が相対向する二平面を構成する略板状の芯材72と、芯材72に埋設される吸着剤13とを、外被材14で包んだものである。
【0107】
芯材72は、芯材72の端面から芯材72の略中心方向に向かって途中まで且つ二平面の一方から他方に向かって途中まで二平面に略垂直な平面に沿って設けられる第1の縦の切れ目75と、芯材72の端面から芯材72の略中心方向に向かって途中まで且つ二平面の一方から他方に向かって途中まで二平面に略垂直な平面に沿って第1の縦の切れ目75から所定間隔あけて設けられる第2の縦の切れ目76と、芯材72における第1の縦の切れ目75と第2の縦の切れ目76との間に位置する部分に対して芯材72を上下に分割することができるように芯材72の端面から芯材72の略中心方向に向かって途中まで設けられる横の切れ目77とを有し、吸着剤13は、吸着剤保持部となる横の切れ目77内に配置されている。
【0108】
本実施の形態の真空断熱材71と、実施の形態1の真空断熱材11との違いは、実施の形態1における芯材12の第1、第2の縦の切れ目15,16が、上面と下面との間を貫通しているのに対して、本実施の形態の真空断熱材71の芯材72の第1、第2の縦の切れ目75,76は、上面と下面との間を貫通しておらず、上面から下面に向かって途中で止まっている点のみであり、その他の構成は同じである。
【0109】
以上の様に構成された真空断熱材71について、以下その製造方法と作用を説明する。
【0110】
真空断熱材71の製作過程において、まず芯材72に対し、第1、第2の縦の切れ目75,76を所定間隔あけて設ける。
【0111】
この時、芯材72に対する第1、第2の縦の切れ目75,76の作製にはカッター等を用いる。
【0112】
次に、平板状の治具等を用いて、芯材72における第1の縦の切れ目75と第2の縦の切れ目76との間に位置する部分に対して横の切れ目(吸着剤保持部)77を設ける。
【0113】
ここで、第1、第2の縦の切れ目75,76は、芯材72の端面から芯材72の略中心方向に向かって途中まで且つ芯材72の上面と下面との二平面の一方から他方に向かって途中まで二平面に略垂直な平面に沿って所定間隔あけて設けられるので、吸着剤13を配置するための横の切れ目77を第1の縦の切れ目75と第2の縦の切れ目76との間に位置する芯材72部分に対して設けたときに、横の切れ目77が第1の縦の切れ目75と第2の縦の切れ目76との間よりも左右に広がるのを防止でき、吸着剤設置部77を簡単に作製することができる。
【0114】
また、第1、第2の縦の切れ目75,76は、芯材72の上面と下面との間を貫通しないため、その分、芯材72の強度を確保できるため、作製した真空断熱材71の剛性を強く維持できる。更に、吸着剤13は芯材72の間に挟み込むので、吸着剤13と外被材14が直に接触しなくなることにより、対突き刺し性が向上し、吸着剤13の凸凹による真空包装時の外被材14のピンホール発生を防止することができるという効果が得られる。
【0115】
(実施の形態8)
次に、本発明による真空断熱材の実施の形態8について、図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態1と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0116】
図15は本発明の実施の形態8による真空断熱材の断面図、図16は同実施の形態の真空断熱材用の芯材の上面図である。
【0117】
図15、図16に示す様に、本実施の形態の真空断熱材81は、上面と下面が相対向する二平面を構成する略板状の芯材82と、芯材82に埋設される吸着剤13とを、外被材14で包んだものである。
【0118】
芯材82は、上面側または下面側から見ると四角形(矩形)の形をしており上面と下面との間を貫通する四角形切れ目85と、芯材82における四角形切れ目85に囲まれた部分に対して芯材82を上下に分けることができるように設けられる横の切れ目87とを有し、吸着剤13は、吸着剤保持部となる横の切れ目87内に配置されている。
【0119】
本実施の形態の真空断熱材81と、実施の形態6の真空断熱材61との違いは、実施の形態6の真空断熱材61の芯材62が、芯材62の上面側または下面側から見るとコの字の形のコ字形切れ目65を設けているのに対して、本実施の形態の真空断熱材81の芯材82は、上面側または下面側から見ると四角形の形の四角形切れ目85を設けている点と、実施の形態6の真空断熱材61の芯材62が、吸着剤保持部となる横の切れ目67を芯材62におけるコ字形切れ目65に挟まれた部分に設けているのに対して、本実施の形態の真空断熱材81の芯材82は、吸着剤保持部となる横の切れ目87を芯材82における四角形切れ目85に囲まれた部分(四角形切れ目85により切り離し可能な部分)に設けている点のみであり、その他の構成は同じである。
【0120】
以上の様に構成された真空断熱材81について、以下その製造方法と作用を説明する。
【0121】
真空断熱材81の製作過程において、まず芯材82に対し、四角形切れ目85を設ける。
【0122】
この時、芯材82に対する四角形切れ目85の作製にはウォータージェット、カッター等を用いる。
【0123】
次に、芯材82における四角形切れ目85に囲まれた部分を芯材82から取り外し、この取り外された四角形切れ目85に囲まれた部分に横の切れ目87を設けて、厚み方向に(上下に)分割し吸着剤保持部とする。
【0124】
ここで、四角形切れ目85は芯材82の上面と下面との間を貫通するため、四角形切れ目85に囲まれた部分を芯材82から分離でき、そのため、吸着剤13を配置するための横の切れ目87を、芯材82における四角形切れ目85に囲まれた部分に、四角形切れ目85に囲まれた部分を芯材82から分離させた状態で、容易に設けることができ、横の切れ目87が四角形切れ目85に囲まれた部分の外側に広がるのを防止でき、横の切れ目87に吸着材13を配置した後で四角形切れ目85に囲まれた部分を芯材82に戻すことができるので、吸着剤設置部87を極めて簡単に作製することができる。
【0125】
また、吸着剤設置部87を芯材82の端部に限定することなく芯材82の中央部分にも設けることができる。更に、吸着剤13は芯材82の間に挟み込むので、吸着剤13と外被材14が直に接触しなくなるために対突き刺し性が向上し、吸着剤13の凸凹による真空包装時の外被材14のピンホール発生を防止することができる。
【0126】
(実施の形態9)
次に、本発明による真空断熱材の実施の形態9について、図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態1と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0127】
図17は本発明の実施の形態9による真空断熱材の断面図、図18は同実施の形態の真空断熱材用の芯材の分離前の上面図である。
【0128】
図17、図18に示す様に、本実施の形態の真空断熱材91は、上面と下面が相対向する二平面を構成する略板状の芯材92と、芯材92に埋設される吸着剤13とを、外被材14で包んだものである。
【0129】
芯材92は、上面側または下面側から見ると四角形(矩形)の形をしており上面と下面との間を貫通する四角形切れ目95と、芯材92における四角形切れ目95に囲まれた部分に対して芯材92を上下に分けることができるように設けられる横の切れ目97とを有し、吸着剤13は、吸着剤保持部となる横の切れ目97内に配置されている。
【0130】
なお、四角形切れ目95の1つの辺が、破線状の切り込み95aをちぎった切断面を有する。
【0131】
本実施の形態の真空断熱材91と、実施の形態8の真空断熱材81との違いは、実施の形態8の真空断熱材81の芯材82の四角形切れ目85は、4辺全てが直線状の切り込みで形成されたのに対し、本実施の形態の真空断熱材91の芯材92の四角形切れ目95は、3辺が直線状の切り込み95bで、残りの1辺が破線状の切り込み95aで形成され、吸着剤保持部となる横の切れ目97を四角形切れ目95に囲まれた部分に設ける際に破線状の切り込み95aをちぎって、四角形切れ目95に囲まれた部分を芯材92から分離するように構成されている点のみであり、その他の構成は同じである。
【0132】
以上の様に構成された真空断熱材91について、以下その製造方法と作用を説明する。
【0133】
真空断熱材91の製作過程において、まず芯材92に対し、3辺が直線状の切り込み95bで、残りの1辺が破線状の切り込み95aで形成された、四角形切れ目95を設ける。
【0134】
この時、芯材92に対する四角形切れ目95の作製にはウォータージェット、カッター等を用いる。
【0135】
次に、破線状の切り込み95aをちぎって、芯材92における四角形切れ目95に囲まれた部分を芯材92から取り外し、この取り外された四角形切れ目95に囲まれた部分に横の切れ目97を設けて、厚み方向に(上下に)分割し吸着剤保持部とする。
【0136】
ここで、四角形切れ目95は芯材92の上面と下面との間を貫通するため、四角形切れ目95に囲まれた部分を芯材92から分離でき、そのため、吸着剤13を配置するための横の切れ目97を、芯材92における四角形切れ目95に囲まれた部分に、四角形切れ目95に囲まれた部分を芯材92から分離させた状態で、容易に設けることができ、横の切れ目97が四角形切れ目95に囲まれた部分の外側に広がるのを防止でき、横の切れ目97に吸着材13を配置した後で四角形切れ目95に囲まれた部分を芯材92に戻すことができるので、吸着剤設置部97を極めて簡単に作製することができる。
【0137】
また、芯材92に四角形切れ目95を設ける際に少なくとも1つの辺を破線状の切り込み95aにしたので、四角形切れ目95に囲まれた部分に吸着剤設置部となる横の切れ目97を設ける時まで、四角形切れ目95に囲まれた部分が芯材92から脱落しないようにし、四角形切れ目95に囲まれた部分に吸着剤設置部となる横の切れ目97を設ける時に、破線状の切り込み95aをちぎって四角形切れ目95に囲まれた部分を芯材92から分離させることが可能になり、四角形切れ目95に囲まれた部分に吸着剤設置部となる横の切れ目97を設ける時までに、四角形切れ目95に囲まれた部分が脱落することを防止できる。
【0138】
また、吸着剤設置部97を芯材92の端部に限定することなく芯材92の中央部分にも設けることができる。更に、吸着剤13は芯材92の間に挟み込むので、吸着剤13と外被材14が直に接触しなくなるために対突き刺し性が向上し、吸着剤13の凸凹による真空包装時の外被材14のピンホール発生を防止することができる。
【0139】
(実施の形態10)
次に、本発明による真空断熱材の実施の形態10について、図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態1と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0140】
図19は本発明の実施の形態10による真空断熱材を被断熱物に接着した状態の断面図、図20は同実施の形態の真空断熱材用の芯材の上面図である。
【0141】
図19、図20に示す様に、本実施の形態の真空断熱材101は、上面と下面が相対向する二平面を構成する略板状の芯材102と、芯材102に埋設される吸着剤13とを、外被材14で包んだものである。
【0142】
芯材102は、芯材102を途中まで左右に分割することができるように芯材102の端面から芯材102の略中心方向に向かって途中まで設けられる第1の縦の切れ目105と、芯材102を途中まで左右に分割することができるように芯材102の端面から芯材102の略中心方向に向かって途中まで第1の縦の切れ目105から所定間隔あけて設けられる第2の縦の切れ目106と、芯材102における第1の縦の切れ目105と第2の縦の切れ目106との間に位置する部分に対して芯材102を上下に分割することができるように芯材102の端面から芯材102の略中心方向に向かって途中まで設けられる横の切れ目107とを有している。横の切れ目107は吸着剤保持部を構成し、吸着剤13は、横の切れ目107内に配置されている。
【0143】
なお、横の切れ目107は、上面または下面のどちらか被断熱物100との接着側となる面(図19では下面)と横の切れ目107との間の厚みが反接着側となる面(図19では上面)と横の切れ目107との間の厚みより厚くなるように設けられる。
【0144】
本実施の形態の真空断熱材101と、実施の形態1の真空断熱材11との違いは、実施の形態1における芯材12の横の切れ目17が、芯材12における第1の縦の切れ目15と第2の縦の切れ目16との間に位置する部分に対して芯材12を上下に均等な厚さに分割するのに対して、本実施の形態における芯材102の横の切れ目107が、芯材102における第1の縦の切れ目105と第2の縦の切れ目106との間に位置する部分に対して芯材102を上下に被断熱物100との接着側が厚くなるように不均等に分割する点のみであり、その他の構成は同じである。
【0145】
以上の様に構成された真空断熱材101について、以下その製造方法と作用を説明する。
【0146】
真空断熱材101の製作過程において、まず芯材102に対し、第1、第2の縦の切れ目105,106を所定間隔あけて設ける。
【0147】
この時、芯材102に対する第1、第2の縦の切れ目105,106の作製にはウォータージェット、カッター等を用いる。
【0148】
次に、平板状の治具等を用いて、芯材102における第1の縦の切れ目105と第2の縦の切れ目106との間に位置する部分に対して横の切れ目(吸着剤保持部)107を被断熱物100との接着側が厚くなるように設ける。
【0149】
ここで、第1、第2の縦の切れ目105,106は、芯材102を途中まで左右に分割することができるように芯材102の端面から芯材102の略中心方向に向かって途中まで所定間隔あけて設けられるので、吸着剤13を配置するための横の切れ目107を第1の縦の切れ目105と第2の縦の切れ目106との間に位置する芯材102部分に対して設けたときに、横の切れ目107が第1の縦の切れ目105と第2の縦の切れ目106の間よりも左右に広がるのを防止でき、吸着剤設置部107を簡単に作製することができる。
【0150】
また、横の切れ目107を、芯材102における上面または下面のどちらか被断熱物100との接着側となる面と横の切れ目107との間の厚みが反接着側となる面と横の切れ目107との間の厚みより厚くなるように設けたので、真空断熱材101は被断熱物100と接触する側は吸着剤13設置の影響によって変形しにくくなるため、被断熱物100との接着を阻害する要因を排除できる。
【0151】
更に、吸着剤13は芯材102の間に挟み込むため、吸着剤13と外被材14が直に接触しなくなるために対突き刺し性が向上し、吸着剤13の凸凹による真空包装時の外被材14のピンホール発生を防止することができる効果が得られる。
【0152】
(実施の形態11)
次に、本発明による真空断熱材の実施の形態11について、図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態1と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0153】
図21は本発明の実施の形態11による真空断熱材の断面図、図22は同実施の形態の真空断熱材用の芯材の上面図である。
【0154】
図21、図22に示す様に、本実施の形態の真空断熱材111は、上面と下面が相対向する二平面を構成する略板状の芯材112と、芯材112に埋設される吸着剤13とを、外被材14で包んだものである。
【0155】
芯材112は、芯材112を途中まで左右に分割することができるように芯材112の端面から芯材112の略中心方向に向かって途中まで設けられる第1の縦の切れ目115と、芯材112を途中まで左右に分割することができるように芯材112の端面から芯材112の略中心方向に向かって途中まで第1の縦の切れ目115から所定間隔あけて設けられる第2の縦の切れ目116と、芯材112における第1の縦の切れ目115と第2の縦の切れ目116との間に位置する部分に対して芯材112を上下に分割することができるように芯材112の端面から芯材112の略中心方向に向かって途中まで設けられる第1の横の切れ目117と、芯材112における第1の縦の切れ目115と第2の縦の切れ目116との間に位置する部分に対して芯材112を上下に分割することができるように芯材112の端面から芯材112の略中心方向に向かって途中まで第1の横の切れ目117から所定間隔あけて設けられる第2の横の切れ目118と、芯材112における第1、第2の縦の切れ目115,116と第1、 第2の横の切れ目117,118で囲まれた部分を取り除いてできた凹部119とを有している。凹部119は吸着剤保持部を構成し、吸着剤13は、凹部119内に配置されている。
【0156】
本実施の形態の真空断熱材111と、実施の形態1の真空断熱材11との違いは、実施の形態1における芯材12の芯材保持部が横の切れ目17により構成されているのに対して、本実施の形態における芯材112の芯材保持部が凹部119により構成されている点のみであり、その他の構成は同じである。
【0157】
以上の様に構成された真空断熱材111について、以下その製造方法と作用を説明する。
【0158】
真空断熱材111の製作過程において、まず芯材112に対し、第1、第2の縦の切れ目115,116を所定間隔あけて設ける。
【0159】
この時、芯材112に対する第1、第2の縦の切れ目115,116の作製にはウォータージェット、カッター等を用いる。
【0160】
次に、平板状の治具等を用いて、芯材112における第1の縦の切れ目115と第2の縦の切れ目116との間に位置する部分に対して第1、第2の横の切れ目117,118を所定間隔あけて設け、さらに、芯材112における第1、第2の縦の切れ目115,116と第1、 第2の横の切れ目117,118で囲まれた部分を取り除いて、吸着剤保持部となる凹部119を作製する。
【0161】
ここで、第1、第2の縦の切れ目115,116は、芯材112を途中まで左右に分割することができるように芯材112の端面から芯材112の略中心方向に向かって途中まで所定間隔あけて設けられるので、吸着剤13を配置するための凹部119を第1の縦の切れ目115と第2の縦の切れ目116との間に位置する芯材112部分に対して設けたときに、凹部119が第1の縦の切れ目115と第2の縦の切れ目116の間よりも左右に広がるのを防止でき、吸着剤設置部119を簡単に作製することができる。
【0162】
また、真空断熱材111における第1、第2の横の切れ目117,118に挟まれた部分に吸着剤13の大きさに合った凹部119を設けることにより、吸着剤13設置による芯材112の膨らみを抑えることができ、真空断熱材111は吸着剤13設置の影響によって変形しにくくなるため、被断熱物100との接着を阻害する要因を排除できる。
【0163】
更に、吸着剤13は芯材112の間に挟み込むため、吸着剤13と外被材14が直に接触しなくなるために対突き刺し性が向上し、吸着剤13の凸凹による真空包装時の外被材14のピンホール発生を防止することができる効果が得られる。
【0164】
(実施の形態12)
次に、本発明による真空断熱材の実施の形態12について、図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態1と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0165】
図23は本発明の実施の形態12による真空断熱材を被断熱物に接着した状態の断面図、図24は同実施の形態の真空断熱材用の芯材の上面図である。
【0166】
図23、図24に示す様に、本実施の形態の真空断熱材121は、上面と下面が相対向する二平面を構成する略板状の芯材122と、芯材122に埋設される吸着剤13とを、外被材14で包んだものである。
【0167】
芯材122は、芯材122を途中まで左右に分割することができるように芯材122の端面から芯材122の略中心方向に向かって途中まで設けられる第1の縦の切れ目125と、芯材122を途中まで左右に分割することができるように芯材122の端面から芯材122の略中心方向に向かって途中まで第1の縦の切れ目125から所定間隔あけて設けられる第2の縦の切れ目126と、芯材122における第1の縦の切れ目125と第2の縦の切れ目126との間に位置する部分に対して芯材122を上下に分割することができるように芯材122の端面から芯材122の略中心方向に向かって途中まで設けられる第1の横の切れ目127と、芯材122における第1の縦の切れ目125と第2の縦の切れ目126との間に位置する部分に対して芯材122を上下に分割することができるように芯材122の端面から芯材122の略中心方向に向かって途中まで第1の横の切れ目127から所定間隔あけて設けられる第2の横の切れ目128と、芯材122における第1、第2の縦の切れ目125,126と第1、 第2の横の切れ目127,128で囲まれた部分を取り除いてできた凹部129とを有している。凹部129は吸着剤保持部を構成し、吸着剤13は、凹部129内に配置されている。
【0168】
なお、凹部129は、上面または下面のどちらか被断熱物100との接着側となる面(図23では下面)と凹部129(または第2の横の切れ目128)との間の厚みが反接着側となる面(図23では上面)と凹部129(または第1の横の切れ目127)との間の厚みより厚くなるように設けられる。
【0169】
本実施の形態の真空断熱材121と、実施の形態11の真空断熱材111との違いは、実施の形態11における芯材112の凹部119が、芯材112における第1の縦の切れ目115と第2の縦の切れ目116との間に位置する部分に対して芯材112を上下に均等な厚さに分割するのに対して、本実施の形態における芯材122の凹部129が、芯材122における第1の縦の切れ目125と第2の縦の切れ目126との間に位置する部分に対して芯材122を上下に被断熱物100との接着側が厚くなるように不均等に分割する点のみであり、その他の構成は同じである。
【0170】
以上の様に構成された真空断熱材121について、以下その製造方法と作用を説明する。
【0171】
真空断熱材121の製作過程において、まず芯材122に対し、第1、第2の縦の切れ目125,126を所定間隔あけて設ける。
【0172】
この時、芯材122に対する第1、第2の縦の切れ目125,126の作製にはウォータージェット、カッター等を用いる。
【0173】
次に、平板状の治具等を用いて、芯材122における第1の縦の切れ目125と第2の縦の切れ目126との間に位置する部分に対して第1、第2の横の切れ目127,128を所定間隔あけて設け、さらに、芯材122における第1、第2の縦の切れ目125,126と第1、 第2の横の切れ目127,128で囲まれた部分を取り除いて、吸着剤保持部となる凹部129を作製する。
【0174】
ここで、第1、第2の縦の切れ目125,126は、芯材122を途中まで左右に分割することができるように芯材122の端面から芯材122の略中心方向に向かって途中まで所定間隔あけて設けられるので、吸着剤13を配置するための凹部129を第1の縦の切れ目125と第2の縦の切れ目126との間に位置する芯材122部分に対して設けたときに、凹部129が第1の縦の切れ目125と第2の縦の切れ目126の間よりも左右に広がるのを防止でき、吸着剤設置部129を簡単に作製することができる。
【0175】
また、真空断熱材121における第1、第2の横の切れ目127,128に挟まれた部分に吸着剤13の大きさに合った凹部129を設けることにより、吸着剤13設置による芯材122の膨らみを抑えることができ、真空断熱材121は吸着剤13設置の影響によって変形しにくくなるため、被断熱物100との接着を阻害する要因を排除できる。
【0176】
また、凹部129を、芯材122における上面または下面のどちらか被断熱物100との接着側となる面と凹部129との間の厚みが反接着側となる面と凹部129との間の厚みより厚くなるように設けたので、真空断熱材121は被断熱物100と接触する側は吸着剤13設置の影響によって変形しにくくなるため、被断熱物100との接着を阻害する要因を排除できる。
【0177】
更に、吸着剤13は芯材122の間に挟み込むため、吸着剤13と外被材14が直に接触しなくなるために対突き刺し性が向上し、吸着剤13の凸凹による真空包装時の外被材14のピンホール発生を防止することができる効果が得られる。
【0178】
(実施の形態13)
次に、本発明による真空断熱材の実施の形態13について、図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態1と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0179】
図25は本発明の実施の形態13による真空断熱材の断面図、図26は同実施の形態の真空断熱材用の芯材の上面図である。
【0180】
図25、図26に示す様に、本実施の形態の真空断熱材131は、上面と下面が相対向する二平面を構成する略板状の芯材132と、芯材132に埋設される吸着剤13とを、外被材14で包んだものである。
【0181】
芯材132は、芯材132を途中まで左右に分割することができるように芯材132の端面から芯材132の略中心方向に向かって途中まで設けられる第1の縦の切れ目135と、芯材132を途中まで左右に分割することができるように芯材132の端面から芯材132の略中心方向に向かって途中まで第1の縦の切れ目135から所定間隔あけて設けられる第2の縦の切れ目136と、芯材132における第1の縦の切れ目135と第2の縦の切れ目136との間に位置する部分に対して芯材132を上下に分割することができるように芯材132の端面から芯材132の略中心方向に向かって途中まで設けられる横の切れ目137とを有している。横の切れ目137は吸着剤保持部を構成し、吸着剤13は、横の切れ目137内に配置されている。
【0182】
また、真空断熱材131における横の切れ目137と上面、下面との間に保護シート挿入用切れ目を設け、保護シート挿入用切れ目に吸着剤13を上面側または下面側から覆う保護シート138を配置している。
【0183】
本実施の形態の真空断熱材131と実施の形態1の真空断熱材11との違いは、本実施の形態の真空断熱材131が、真空断熱材131における横の切れ目137と上面、下面との間に保護シート挿入用切れ目を設け、保護シート挿入用切れ目に吸着剤13を上面側または下面側から覆う保護シート138を配置した点のみであり、その他の構成は同じである。
【0184】
以上の様に構成された真空断熱材131について、以下その製造方法と作用を説明する。
【0185】
真空断熱材131の製作過程において、まず芯材132に対し、第1、第2の縦の切れ目135,136を所定間隔あけて設ける。
【0186】
この時、芯材132に対する第1、第2の縦の切れ目135,136の作製にはウォータージェット、カッター等を用いる。
【0187】
次に、平板状の治具等を用いて、芯材132における第1の縦の切れ目135と第2の縦の切れ目136との間に位置する部分に対して横の切れ目(吸着剤保持部)137と保護シート挿入用切れ目を設け、吸着剤13を横の切れ目137内に配置し、保護シート挿入用切れ目に保護シート138を配置する。
【0188】
ここで、第1、第2の縦の切れ目135,136は、芯材132を途中まで左右に分割することができるように芯材132の端面から芯材132の略中心方向に向かって途中まで所定間隔あけて設けられるので、吸着剤13を配置するための横の切れ目137と保護シート挿入用切れ目を第1の縦の切れ目135と第2の縦の切れ目136との間に位置する芯材132部分に対して設けたときに、横の切れ目137と保護シート挿入用切れ目が第1の縦の切れ目15と第2の縦の切れ目16の間よりも左右に広がるのを防止でき、吸着剤設置部17と保護シート設置部を簡単に作製することができる。
【0189】
更に、吸着剤13は芯材132の間に挟み込まれると共に更にその芯材132の外側に保護シート138が設けられ、更にその外側に芯材132が設けられているため、吸着剤13と外被材14との間に芯材132、保護シート138、芯材132が介在するので、対突き刺し性が大幅に向上し、吸着剤13の凸凹による真空包装時の外被材14のピンホール発生をより確実に防止することができる
【0190】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1記載の発明は、第1、第2の縦の切れ目と横の切れ目により、芯材に吸着剤設置部を簡単に作製することができ、吸着剤は芯材の間に挟み込むので、吸着剤と外被材が直に接触しなくなることにより対突き刺し性が向上し、吸着剤の凸凹による真空包装時の外被材のピンホール発生を防止することができる。
【0191】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、第1、第2の縦の切れ目が、それぞれ切れ目の先端が互いに近づき合うように途中で略直角に折れ曲がっているので、第1、第2の縦の切れ目と横の切れ目が第1、第2の縦の切れ目の折れ曲がった先端部分よりも奥側に広がることを抑制でき、吸着剤設置部を簡単に作製することができる。
【0192】
また、請求項3に記載の発明は、縦の切れ目と横の切れ目により、芯材に吸着剤設置部を簡単に作製することができ、また、縦の切れ目は1箇所で済むため芯材に縦の切れ目を設けるのに要する時間が大幅に低減できると共に、芯材に縦の切れ目を設けることによる芯材の剛性の低下を抑えることができる。更に、吸着剤は芯材の間に挟み込むので、吸着剤と外被材が直に接触しなくなることにより、対突き刺し性が向上し、吸着剤の凸凹による真空包装時の外被材のピンホール発生を防止することができる。
【0193】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3記載の発明の効果に加えて、縦の切れ目の先端が別の端面に近づくように途中で略直角に折れ曲がっているので、縦の切れ目と横の切れ目が奥側に広がることを抑制でき、吸着剤設置部を簡単に作製することができる。
【0194】
また、請求項5に記載の発明は、L形切れ目と横の切れ目により、吸着剤設置部を芯材の端部に限定することなく芯材の中央部分にも設けることができる。更に、吸着剤は芯材の間に挟み込むので、吸着剤と外被材が直に接触しなくなることにより、対突き刺し性が向上し、吸着剤の凸凹による真空包装時の外被材のピンホール発生を防止することができる。
【0195】
また、請求項6に記載の発明は、コ字形切れ目と横の切れ目により、吸着剤設置部を芯材の端部に限定することなく芯材の中央部分にも設けることができる。更に、吸着剤は芯材の間に挟み込むので、吸着剤と外被材が直に接触しなくなることにより、対突き刺し性が向上し、吸着剤の凸凹による真空包装時の外被材のピンホール発生を防止することができる。
【0196】
また、請求項7に記載の発明は、横の切れ目と共に吸着剤設置部を構成する第1、第2の縦の切れ目は、芯材の上面と下面との間を貫通しないため、その分、芯材の強度を確保できるため、作製した真空断熱材の剛性を強く維持できる。更に、吸着剤は芯材の間に挟み込むので、吸着剤と外被材が直に接触しなくなることにより、対突き刺し性が向上し、吸着剤の凸凹による真空包装時の外被材のピンホール発生を防止することができる。
【0197】
また、請求項8に記載の発明は、四角形切れ目と横の切れ目により、吸着剤設置部を芯材の端部に限定することなく芯材の中央部分にも設けることができる。更に、吸着剤は芯材の間に挟み込むので、吸着剤と外被材が直に接触しなくなるために対突き刺し性が向上し、吸着剤の凸凹による真空包装時の外被材のピンホール発生を防止することができる。
【0198】
また、請求項9に記載の発明は、芯材に四角形切れ目を設ける際に少なくとも1つの辺を破線状の切り込みにしておき、四角形切れ目に囲まれた部分に吸着剤設置部となる横の切れ目を設ける時まで、四角形切れ目に囲まれた部分が芯材から脱落しないようにしておき、四角形切れ目に囲まれた部分に吸着剤設置部となる横の切れ目を設ける時に、破線状の切り込みをちぎって四角形切れ目に囲まれた部分を芯材から分離させることが可能になり、四角形切れ目に囲まれた部分に吸着剤設置部となる横の切れ目を設ける時までに、四角形切れ目に囲まれた部分が脱落することを防止できる。
【0199】
また、請求項10に記載の発明は、請求項1から9のいずれか一項に記載の真空断熱材における横の切れ目を、芯材の上面または下面のどちらか被断熱物との接着側となる面と横の切れ目との間の厚みが反接着側となる面と横の切れ目との間の厚みより厚くなるように設けたことにより、真空断熱材は被断熱物と接触する側は吸着剤設置の影響によって変形しにくくなるため、被断熱物との接着を阻害する要因を排除できる。
【0200】
また、請求項11に記載の発明は、請求項1から10のいずれか一項に記載の真空断熱材における横の切れ目の部分に吸着剤を収納する凹部を設けたことにより、吸着剤設置による芯材の膨らみを抑えることができ、真空断熱材は吸着剤設置の影響によって変形しにくくなるため、被断熱物との接着を阻害する要因を排除できる。
【0201】
また、請求項12に記載の発明は、吸着剤と外被材との間に芯材、保護シート、芯材が介在するので、対突き刺し性が大幅に向上し、吸着剤の凸凹による真空包装時の外被材のピンホール発生をより確実に防止することができる。
【0202】
また、請求項13に記載の発明は、請求項1から12のいずれか一項に記載の真空断熱材に、芯材として、柔軟性、弾力性があり、切れ目や凹部を設けることが可能な無機繊維または発泡ポリウレタンを使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による真空断熱材の断面図
【図2】同実施の形態の真空断熱材用の芯材の上面図
【図3】本発明の実施の形態2による真空断熱材の断面図
【図4】同実施の形態の真空断熱材用の芯材の上面図
【図5】本発明の実施の形態3による真空断熱材の断面図
【図6】同実施の形態の真空断熱材用の芯材の上面図
【図7】本発明の実施の形態4による真空断熱材の断面図
【図8】同実施の形態の真空断熱材用の芯材の上面図
【図9】本発明の実施の形態5による真空断熱材の断面図
【図10】同実施の形態の真空断熱材用の芯材の上面図
【図11】本発明の実施の形態6による真空断熱材の断面図
【図12】同実施の形態の真空断熱材用の芯材の上面図
【図13】本発明の実施の形態7による真空断熱材の断面図
【図14】同実施の形態の真空断熱材用の芯材の上面図
【図15】本発明の実施の形態8による真空断熱材の断面図
【図16】同実施の形態の真空断熱材用の芯材の上面図
【図17】本発明の実施の形態9による真空断熱材の断面図
【図18】同実施の形態の真空断熱材用の芯材の分離前の上面図
【図19】本発明の実施の形態10による真空断熱材を被断熱物に接着した状態の断面図
【図20】同実施の形態の真空断熱材用の芯材の上面図
【図21】本発明の実施の形態11による真空断熱材の断面図
【図22】同実施の形態の真空断熱材用の芯材の上面図
【図23】本発明の実施の形態12による真空断熱材を被断熱物に接着した状態の断面図
【図24】同実施の形態の真空断熱材用の芯材の上面図
【図25】本発明の実施の形態13による真空断熱材の断面図
【図26】同実施の形態の真空断熱材用の芯材の上面図
【図27】従来の真空断熱材の断面図
【符号の説明】
11,21,31,41,51,61,71,81,91 真空断熱材
12,22,32,42,52,62,72,82,92 芯材
13 吸着剤
14 外被材
15,25,75,85,105,115,125 第1の縦の切れ目
16,26,76,86,106,116,126 第2の縦の切れ目
17,27,37,47,57,67,77,87,97 横の切れ目
35,45 縦の切れ目
55 L形切れ目
65 コ字形切れ目
85,95 四角形切れ目
95a 破線状の切り込み
100 被断熱物
101,111,121,131 真空断熱材
102,112,122,132 芯材
107,137 横の切れ目
119,129 凹部
135 第1の縦の切れ目
136 第2の縦の切れ目
138 保護シート

Claims (13)

  1. 上面と下面が相対向する二平面を構成する略板状の芯材と、前記芯材に埋設される吸着剤とを、外被材で包んだ真空断熱材であって、
    前記芯材は、前記芯材を途中まで左右に分割することができるように前記芯材の端面から前記芯材の略中心方向に向かって途中まで設けられる第1の縦の切れ目と、
    前記芯材を途中まで左右に分割することができるように前記芯材の端面から前記芯材の略中心方向に向かって途中まで前記第1の縦の切れ目から所定間隔あけて設けられる第2の縦の切れ目と、
    前記芯材における前記第1の縦の切れ目と前記第2の縦の切れ目との間に位置する部分に対して前記芯材を上下に分割することができるように前記芯材の端面から前記芯材の略中心方向に向かって途中まで設けられる横の切れ目とを有し、
    前記吸着剤は、前記横の切れ目内に配置されていることを特徴とする真空断熱材。
  2. 前記第1の縦の切れ目と前記第2の縦の切れ目は、それぞれ前記切れ目の先端が互いに近づき合うように途中で略直角に折れ曲がっていることを特徴とする請求項1に記載の真空断熱材。
  3. 上面と下面が相対向する二平面を構成する略板状の芯材と、前記芯材に埋設される吸着剤とを、外被材で包んだ真空断熱材であって、
    前記芯材は、前記芯材を途中まで左右に分割することができるように前記芯材の端面から前記芯材の略中心方向に向かって途中まで前記芯材の角部から所定間隔あけて設けられる縦の切れ目と、
    前記芯材における前記縦の切れ目と、前記縦の切れ目が設けられた前記端面に前記角部を挟んで隣接する別の端面との間に位置する部分に対して前記芯材を上下に分割することができるように前記縦の切れ目が設けられた端面から前記芯材の略中心方向に向かって途中まで設けられる横の切れ目とを有し、
    前記吸着剤は、前記横の切れ目内に配置されていることを特徴とする真空断熱材。
  4. 前記縦の切れ目の先端が前記別の端面に近づくように途中で略直角に折れ曲がっていることを特徴とする請求項3に記載の真空断熱材。
  5. 上面と下面が相対向する二平面を構成する略板状の芯材と、前記芯材に埋設される吸着剤とを、外被材で包んだ真空断熱材であって、
    前記芯材は、前記上面側または前記下面側から見るとL字の形をしており前記上面と前記下面との間を貫通するL形切れ目と、
    前記芯材における前記L形切れ目に挟まれた部分に対して前記芯材を上下に分割することができるように前記L形切れ目の角部から奥に向かって設けられる横の切れ目とを有し、
    前記吸着剤は、前記横の切れ目内に配置されていることを特徴とする真空断熱材。
  6. 上面と下面が相対向する二平面を構成する略板状の芯材と、前記芯材に埋設される吸着剤とを、外被材で包んだ真空断熱材であって、
    前記芯材は、前記上面側または前記下面側から見るとコの字の形をしており前記上面と前記下面との間を貫通するコ字形切れ目と、
    前記芯材における前記コ字形切れ目に挟まれた部分に対して前記芯材を上下に分割することができるように前記コ字形切れ目における自由端となる辺の端部から奥に向かって設けられる横の切れ目とを有し、
    前記吸着剤は、前記横の切れ目内に配置されていることを特徴とする真空断熱材。
  7. 上面と下面が相対向する二平面を構成する略板状の芯材と、前記芯材に埋設される吸着剤とを、外被材で包んだ真空断熱材であって、
    前記芯材は、前記芯材の端面から前記芯材の略中心方向に向かって途中まで且つ前記二平面の一方から他方に向かって途中まで前記二平面に略垂直な平面に沿って設けられる第1の縦の切れ目と、
    前記芯材の端面から前記芯材の略中心方向に向かって途中まで且つ前記二平面の一方から他方に向かって途中まで前記二平面に略垂直な平面に沿って前記第1の縦の切れ目から所定間隔あけて設けられる第2の縦の切れ目と、
    前記芯材における前記第1の縦の切れ目と前記第2の縦の切れ目との間に位置する部分に対して前記芯材を上下に分割することができるように前記芯材の端面から前記芯材の略中心方向に向かって途中まで設けられる横の切れ目とを有し、
    前記吸着剤は、前記横の切れ目内に配置されていることを特徴とする真空断熱材。
  8. 上面と下面が相対向する二平面を構成する略板状の芯材と、前記芯材に埋設される吸着剤とを、外被材で包んだ真空断熱材であって、
    前記芯材は、前記上面側または前記下面側から見ると四角形の形をしており前記上面と前記下面との間を貫通する四角形切れ目と、
    前記芯材における前記四角形切れ目に囲まれた部分に対して前記芯材を上下に分けることができるように設けられる横の切れ目とを有し、
    前記吸着剤は、前記横の切れ目内に配置されていることを特徴とする真空断熱材。
  9. 前記四角形切れ目の少なくとも1つの辺は、破線状の切り込みをちぎった切断面を有する請求項8記載の真空断熱材。
  10. 前記横の切れ目は、前記上面または前記下面のどちらか被断熱物との接着側となる面と前記横の切れ目との間の厚みが反接着側となる面と前記横の切れ目との間の厚みより厚くなるように設けられる請求項1から9のいずれか一項に記載の真空断熱材。
  11. 前記横の切れ目の部分に前記吸着剤を収納する凹部を設けた請求項1から10のいずれか一項に記載の真空断熱材。
  12. 前記横の切れ目と前記上面または前記下面の少なくともどちらか一方との間に保護シート挿入用切れ目を設け、前記保護シート挿入用切れ目に前記吸着剤を前記上面側または前記下面側から覆う保護シートを配置した請求項1から11のいずれか一項に記載の真空断熱材。
  13. 芯材は、無機繊維または発泡ポリウレタンからなる請求項1から12のいずれか一項に記載の真空断熱材。
JP2003007193A 2003-01-15 2003-01-15 真空断熱材 Expired - Fee Related JP3465713B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003007193A JP3465713B1 (ja) 2003-01-15 2003-01-15 真空断熱材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003007193A JP3465713B1 (ja) 2003-01-15 2003-01-15 真空断熱材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3465713B1 JP3465713B1 (ja) 2003-11-10
JP2004218746A true JP2004218746A (ja) 2004-08-05

Family

ID=29546018

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003007193A Expired - Fee Related JP3465713B1 (ja) 2003-01-15 2003-01-15 真空断熱材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3465713B1 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006112438A (ja) * 2004-10-12 2006-04-27 Hitachi Home & Life Solutions Inc 真空断熱材、及び真空断熱材を用いた冷蔵庫、並びに真空断熱材の製造方法。
JP2007162824A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 真空断熱材および真空断熱材を用いた断熱箱体
JP2007263335A (ja) * 2006-03-30 2007-10-11 Hitachi Appliances Inc 真空断熱材,真空断熱材を用いた給湯機器及び電気式湯沸し機器
JP2013208615A (ja) * 2011-08-09 2013-10-10 Panasonic Corp 気体吸着材およびその製造方法、ならびに真空断熱体
JP2014163494A (ja) * 2013-02-27 2014-09-08 Toshiba Home Technology Corp 断熱体
JP2014173763A (ja) * 2013-03-07 2014-09-22 Panasonic Corp 貯湯タンクユニット及びそれを備えた給湯機
JP2017058012A (ja) * 2015-09-15 2017-03-23 三菱電機株式会社 真空断熱パネルおよびその製造方法、ガス吸着パック
JP2020012523A (ja) * 2018-07-19 2020-01-23 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 真空断熱材およびそれを用いた冷蔵庫
EP3144049B1 (en) * 2015-09-15 2022-01-19 Mitsubishi Electric Corporation Vacuum insulation panel comprising a gas adsorption pack and manufacturing method therefor
JP7482437B2 (ja) 2020-02-25 2024-05-14 パナソニックIpマネジメント株式会社 真空断熱材の生産方法、真空断熱容器の生産方法、および、保温袋の生産方法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5299086B2 (ja) * 2009-05-27 2013-09-25 東芝ホームテクノ株式会社 断熱材
US8956710B2 (en) * 2009-10-23 2015-02-17 Lg Hausys, Ltd. Vacuum insulation panel
KR101323490B1 (ko) * 2011-08-23 2013-10-31 (주)엘지하우시스 수분 및 가스 흡착용 게터재를 구비한 진공 단열재 및 그 제조 방법
JP5505470B2 (ja) * 2012-07-25 2014-05-28 東芝ホームテクノ株式会社 断熱材

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006112438A (ja) * 2004-10-12 2006-04-27 Hitachi Home & Life Solutions Inc 真空断熱材、及び真空断熱材を用いた冷蔵庫、並びに真空断熱材の製造方法。
EP1647758A3 (en) * 2004-10-12 2012-03-28 Hitachi Appliances, Inc. Vacuum insulation panel
CN100380044C (zh) * 2004-10-12 2008-04-09 日立空调·家用电器株式会社 真空隔热材料及使用该材料的电冰箱和该材料的制造方法
US7517576B2 (en) 2004-10-12 2009-04-14 Hitachi Appliances, Inc. Vacuum insulation panel
JP4576195B2 (ja) * 2004-10-12 2010-11-04 日立アプライアンス株式会社 真空断熱材、及び真空断熱材を用いた冷蔵庫、並びに真空断熱材の製造方法。
JP2007162824A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 真空断熱材および真空断熱材を用いた断熱箱体
JP4671897B2 (ja) * 2006-03-30 2011-04-20 日立アプライアンス株式会社 真空断熱材,真空断熱材を用いた給湯機器及び電気式湯沸し機器
JP2007263335A (ja) * 2006-03-30 2007-10-11 Hitachi Appliances Inc 真空断熱材,真空断熱材を用いた給湯機器及び電気式湯沸し機器
JP2013208615A (ja) * 2011-08-09 2013-10-10 Panasonic Corp 気体吸着材およびその製造方法、ならびに真空断熱体
JP2014163494A (ja) * 2013-02-27 2014-09-08 Toshiba Home Technology Corp 断熱体
JP2014173763A (ja) * 2013-03-07 2014-09-22 Panasonic Corp 貯湯タンクユニット及びそれを備えた給湯機
JP2017058012A (ja) * 2015-09-15 2017-03-23 三菱電機株式会社 真空断熱パネルおよびその製造方法、ガス吸着パック
EP3144049B1 (en) * 2015-09-15 2022-01-19 Mitsubishi Electric Corporation Vacuum insulation panel comprising a gas adsorption pack and manufacturing method therefor
JP2020012523A (ja) * 2018-07-19 2020-01-23 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 真空断熱材およびそれを用いた冷蔵庫
JP7482437B2 (ja) 2020-02-25 2024-05-14 パナソニックIpマネジメント株式会社 真空断熱材の生産方法、真空断熱容器の生産方法、および、保温袋の生産方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3465713B1 (ja) 2003-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004218746A (ja) 真空断熱材
WO2010137081A1 (ja) 真空断熱材を備えた冷蔵庫
EP2676715B1 (en) Gas adsorption device and vacuum heat insulating panel provided therewith
JP5040881B2 (ja) 真空断熱材
US20150344173A1 (en) Vacuum heat insulation material, heat insulation box comprising same, and method for manufacturing vacuum heat insulation material
JP5899395B2 (ja) 断熱箱体
JP2010255805A (ja) 真空断熱材
JP5356619B2 (ja) 真空断熱体
JP4378953B2 (ja) 真空断熱材
JP2011089740A (ja) 袋体、および真空断熱材
JP6422713B2 (ja) 袋体及び当該袋体を用いた真空断熱材
CN107816601B (zh) 真空隔热件
JP2007016834A (ja) 真空断熱材の折り曲げ及び切断方法
JP7174938B2 (ja) 気体吸着デバイスおよび真空断熱材
JP2011094639A (ja) 真空袋体および真空断熱材
JP2012026512A (ja) 袋体および真空断熱材
KR102107558B1 (ko) 2차원 진공단열패널을 접어서 단열밀폐공간을 형성하는 방법 및 그 방법으로 제조된 진공단열 파우치
JP6095598B2 (ja) 真空断熱材、断熱箱、及び真空断熱材の製造方法
EP3144049B1 (en) Vacuum insulation panel comprising a gas adsorption pack and manufacturing method therefor
JP2010139006A (ja) 真空断熱材
JP2011094637A (ja) 真空断熱材
EP2985376B1 (en) Core material for vacuum insulator, comprising organic synthetic fiber, and vacuum insulator containing same
JP2011094638A (ja) 真空袋体および真空断熱材
CA2850986A1 (en) Radiant and insulating barrier
CN114341021A (zh) 隔热袋、保温袋和隔热袋的制造方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3465713

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070829

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080829

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080829

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090829

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090829

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100829

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120829

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130829

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130829

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140829

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees