JP2004217360A - 製品管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の出荷拠点から個別に出荷される部品が、全体として出荷先に確実に到達し得るようにする。
【解決手段】情報処理装置1は情報処理装置3、5からの注文内容データを管理テーブルの所定領域に書込む。情報処理装置3、5からの通知に基づき管理テーブルの所定領域に発送手配日、配達の途中経過、配達日付等を記録する。モバイル端末11からの問い合わせに応じて施工現場Aに係る配送済みの製品リストを送信する。モバイル端末11からの、注文した製品の施工現場Aへの到着の有無に関するチェック結果が、それら製品に関して誤配又は配送遅延が生じたことを示していれば、工場(200、300)或いは運送会社400に対して相応の措置を講ずるよう、情報処理装置(3、5、7)に要求する。相応の措置を講じた旨の回答があると、その内容をモバイル端末11に送信する。
【選択図】 図1
【解決手段】情報処理装置1は情報処理装置3、5からの注文内容データを管理テーブルの所定領域に書込む。情報処理装置3、5からの通知に基づき管理テーブルの所定領域に発送手配日、配達の途中経過、配達日付等を記録する。モバイル端末11からの問い合わせに応じて施工現場Aに係る配送済みの製品リストを送信する。モバイル端末11からの、注文した製品の施工現場Aへの到着の有無に関するチェック結果が、それら製品に関して誤配又は配送遅延が生じたことを示していれば、工場(200、300)或いは運送会社400に対して相応の措置を講ずるよう、情報処理装置(3、5、7)に要求する。相応の措置を講じた旨の回答があると、その内容をモバイル端末11に送信する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、異なる製造元で製造された複数の製品が然るべき出荷先へ配送されたか否かをチェックするための製品管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、工場で生産された製品や、物流センタ等に集荷された製品等から、所望の品目の製品を必要な数量だけ選抜して、それらを出荷するに際して利用される製品の選抜管理システムが開発されている。
【0003】
上記システムでは、選抜対象である各々の製品毎にICタグ(ICチップ)を取付け、各ICチップに夫々対応する製品識別情報を予め記憶させておき、製品収納部に備えたIC情報読取装置が、該製品収納部に上記各製品が収納されると、それら製品のICチップから製品識別情報を読取り、該識別情報に基づき各製品の識別を行う。そして、該製品情報を、選抜対象である製品のリストが入力される管理計算機に無線送信すると、管理計算機では、受信した製品情報と、入力された製品リストとを比較し、両者の一致/不一致を判定するようになっている(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】
特開2002−128230号公報。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記システムは、選抜対象である各製品が、例えば各種家電製品のような完成品であって、同一の出荷拠点(同一の工場、又は同一の物流センタ等)から出荷先に出荷される場合には有効に機能する。しかし、選抜対象である各製品が、例えば各種住宅設備機器や建築資材のような、施工現場(住宅建築工事の現場)で据付けや組立て工事等の作業を行うことによって始めて完成品となる住宅施設の構成部材である場合には、各々の製品の出荷拠点が複数に亘ることになる。そのため、このような場合には、たとえ上記システムを利用したとしても、選抜対象である各製品の集合体が、間違いなく出荷先に搬送されるとは限らない。
【0005】
何故なら、たとえ上記住宅施設の構成部材が、それらを製造した工場、或いはそれらが保管されている物流センタの倉庫等から出荷された時点では上記システムによって間違いなく管理されていたとしても、工場、或いは物流センタの倉庫から、それら製品の販売代理店の倉庫、工務店等を経て、上記施工現場に搬送されるまでの間において(物流の段階で)、積込み・卸しが繰り返されるうちに、他の施工現場向けの部材との混載運搬が生じ得るからである。
【0006】
また、仮に他の部材との混載運搬が生じずに、上記構成部材だけが上記施工現場に搬送されたとしても、上記施工現場に到着した後に上記構成部材を一時保管に廻すと、それによって他の部材と混在してしまう可能性もある。現実には幾多の施工現場において、上記部材の誤配、配送遅れ、欠品等の問題が発生している。
【0007】
このように、施工現場において、上記部材の誤配や、配送遅れや、欠品等が発生した場合に、各部材のメーカ毎に品番体系や問い合わせ方法等が相違するので、例えば水廻り工事の業者が施工中に、建材に関する誤配の有無や欠品の有無について建材メーカに問い合わせを行おうとしても、問い合わせ方法が分からないために、水廻り工事に遅れが生じる虞がある。また、異なる建材メーカから供給された複数の部材同士の取付けに際し、通常とは規格の異なる締結具(ボルト及びナット)を用いて締付けを行わなければならないところ、通常規格の締結具を使用したために、それによって通常規格の締結具が不足する等の問題も起り得る。
【0008】
また、住宅施設の構成部材によっては、上述したような施工現場での据付け工事や組立て工事を伴うものばかりでなく、例えばシステムキッチンを構成する調理台等の一部の部材や、配管システムを構成する配管のような、施工現場において切断等の追加工を伴う可能性のあるものも存在する。このような住宅施設の構成部材については、施工業者が施工現場において誤った追加工を行ってしまう虞もある。
【0009】
更には、各施工現場毎に使用される部材等が異なるので、各施工現場において竣功した住宅が、どのような種類、規格の部材によって構成されているのかを、各部材のメーカにおいて出荷時に知ることはできないから、上記各メーカ側からユーザに対して、アフターサービスのための情報や適切なメインテナンス方法に係る情報等を提供することができないという問題や、どのような種類、規格の部材がどのようなユーザにどれだけの量が用いられているかなどのマーケティング情報の収集が困難である等の問題もある。
【0010】
従って本発明の第1の目的は、複数の出荷拠点から個別に出荷される部品が、全体として出荷先に確実に到達し得るようにすることにある。
【0011】
また、本発明の第2の目的は、複数の出荷拠点から個別に出荷先に出荷される部品の全てを、出荷先において組付けて完成品を製作するに際して、出荷先において生じた製作上の問題に、迅速且つ的確に対処し得るようにすることにある。
【0012】
また、本発明の第3の目的は、複数の出荷拠点から個別に出荷先に出荷される部品の全てを、出荷先において組み付けて完成品を製作するに際して、適切な組立や追加工、そして各部品同士の間の組付けが夫々的確な仕様の締結具を用いて行えるようにすることにある。
【0013】
更に、本発明の第4の目的は、複数の出荷拠点側から出荷先側に対してアフターサービスのための情報や適切なメインテナンス方法に係る情報等を提供することができるのみならず、マーケティング情報の収集をも行えるようにすることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の観点に従う製品管理システムは、異なる製造元で製造された複数の製品が然るべき出荷先へ配送されたか否かをチェックするためのもので、上記各製造元別及び/又は製品の出荷拠点別に設けられ、上記複数の製品の夫々の出荷先に関するデータを書込むデータ書込み機能を少なくとも有する複数のデータ管理装置(換言すれば、複数のデータ管理装置には、単にデータ書込み機能を有するもののみならず、データ書込み機能と共にデータ読込み機能をも併せ持つものも含まれる)と、上記複数のデータ管理装置との間でデータの授受を行うことにより、1又は複数の出荷先へと配送される製品に係るデータを集約して管理するデータ集約管理装置と、上記複数の製品に夫々取付けられ、少なくとも取付けられた製品を識別するための製品識別データ、及び出荷先を識別するための出荷先識別データを記憶する機能と、外部端末との間で上記記憶されるべきデータの送/受信を行うデータ送/受信機能とを有する複数のICチップと、個々の出荷先において用いられる現場端末であって、各出荷先へ配送されるべき1又は複数の製品を特定したデータを記憶する機能と、各出荷先へ実際に配送された製品のICチップと通信して夫々のICチップに記憶されているデータを取得する機能と、夫々のICチップから取得したデータと、上記特定したデータとに基づいて、出荷先へ配送されるべき1又は複数の製品のうち、どれが実際に到着し、実際に上記出荷先で揃ったか否かを判断する機能とを有する現場端末と、を備える。
【0015】
本発明の第1の観点に係る好適な実施形態では、上記データ集約管理装置と上記各データ管理装置との間のデータの授受が、通信ネットワークを通じて行われ、上記出荷拠点が、配送企業の倉庫を含む。
【0016】
上記とは別の実施形態では、上記出荷先へと配送されるべき製品に係るデータが、上記各データ管理装置からの通知に基づいて、上記データ集約管理装置が生成した出荷先、配送すべき製品、配送希望日等の項目を少なくとも含む注文内容のデータである。
【0017】
また、上記とは別の実施形態では、上記出荷先へと配送されるべき製品に係るデータが、上記各データ管理装置からの通知に基づいて、前記データ集約管理装置が生成した前記出荷先へと配送されるべき製品の出荷先への配送手配日に係るデータを含む。
【0018】
また、上記とは別の実施形態では、上記出荷先へと配送されるべき製品に係るデータが、上記各製造元から上記出荷拠点へ上記出荷先へと配送されるべき製品の配送を依頼するに際して、上記各製造元のデータ管理装置から上記出荷拠点のデータ管理装置へ通知される依頼内容に係るデータを含む。
【0019】
また、上記とは別の実施形態では、上記出荷先へと配送されるべき製品に係るデータが、上記出荷拠点のデータ管理装置から上記データ集約管理装置へ通知される上記出荷先へと配送されるべき製品の出荷先への配送完了日時、配送の途中経過を示すデータを含む。
【0020】
また、上記とは別の実施形態では、上記出荷先へと配送されるべき製品に係るデータが、上記現場端末から上記データ集約管理装置への上記出荷先へと配送されるべき製品の配送に係る確認の問い合わせに応じて、上記データ集約管理装置から上記現場端末へ通知される上記出荷先へと配送されるべき製品に係る配送済みリストを含む。
【0021】
また、上記とは別の実施形態では、上記出荷先へと配送されるべき製品に係るデータが、上記現場端末から上記データ集約管理装置への上記出荷先へと配送されるべき製品の誤配又は配送遅延の有無に係る問い合わせに応じて、上記データ集約管理装置から上記現場端末へ通知される上記出荷先へと配送されるべき製品に係る誤配又は配送遅延の有無に係る回答内容を含む。
【0022】
また、上記とは別の実施形態では、上記出荷先へと配送されるべき製品に係るデータが、上記データ集約管理装置から上記各データ管理装置に対して行った上記出荷先へと配送されるべき製品に係る誤配又は配送遅延に対する相応の措置の要求に基づいて、上記各データ管理装置から上記データ集約管理装置へ通知される、実行された相応の措置に係る回答内容を含む。
【0023】
また、上記とは別の実施形態では、上記各ICチップが記憶するデータが、上記各ICチップが取付けられた製品の履歴データとして保持する、上記現場端末を通じて上記データ集約管理装置から上記各ICチップに通知された上記出荷先へと配送されるべき製品に係る誤配又は配送遅延に対して実行された相応の措置に係る回答内容を含む。
【0024】
また、上記とは別の実施形態では、上記各々の製品に係る注文が、まず上記データ集約管理装置において受付けられた後、上記データ集約管理装置から上記いずれかの製造元の上記データ管理装置に通知される。
【0025】
本発明の第2の観点に従う現場端末は、異なる製造元で製造された複数の製品が然るべき出荷先へ配送されたか否かをチェックするためのシステムにおいて、個々の出荷先において用いられるもので、上記各出荷先へ配送されるべき1又は複数の製品を特定したデータを記憶するデータ記憶手段と、上記各出荷先へ実際に配送された製品のICチップと通信して夫々のICチップに記憶されているデータを取得するデータ取得手段と、夫々のICチップから取得したデータと、上記特定したデータとに基づいて、出荷先へ配送されるべき1又は複数の製品のうち、どれが実際に到着し、実際に上記出荷先で揃ったか否かを判断する判断手段と、を備える。
【0026】
本発明の第2の観点に係る好適な実施形態では、現場端末が携帯型の通信端末である。
【0027】
本発明の第3の観点に従う製品は、異なる製造元で製造され、指定された出荷先へと配送される複数の製品であって、上記複数の製品に夫々取付けられ、少なくとも取付けられた製品を識別するための製品識別データ、及び出荷先を識別するための出荷先識別データを記憶する機能と、外部端末との間で上記記憶されるべきデータの送/受信を行うデータ送/受信機能とを有するICチップを備える。
【0028】
本発明の第3の観点に係る好適な実施形態では、上記各々の製品が、各種の住宅設備機器及び住宅関連資材である。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面により詳細に説明する。
【0030】
図1は、本発明の一実施形態に係る製品管理システムの全体構成を示すブロック図である。
【0031】
本実施形態では、上記製品管理システムが対象とする製品は、各種住宅設備機器や建築資材のような、施工現場(住宅建築工事の現場)で据付けや組立て工事等の作業を行うことによって始めて完成品となる住宅施設の構成部材である。上記製品管理システムは、図1に示すように、複数台の情報処理装置1、3、5、7と、データベース(DB)9と、少なくとも1台以上の携帯型端末装置(モバイル端末)11と、複数個のICチップ13、15とを備える。そして、例えばインターネット等の通信ネットワーク17を通じて各情報処理装置1、3、5、7同士の間や、モバイル端末11と各情報処理装置1、3、5、7との間で(有線/無線による)交信を行うのみならず、モバイル端末11とICチップ13、15との間で無線による交信を行うことによって、夫々相互に必要とする情報(データ)の授受を行うように構成されている。
【0032】
各情報処理装置1、3、5、7のうち、情報処理装置3は住宅関連資材の製造会社Aの工場200内に、情報処理装置5は別の住宅関連資材の製造会社Bの工場300内に、情報処理装置7は配送事業会社(運送会社)400内に、情報処理装置1は住宅関連資材の製造会社A、Bや運送会社400のいずれからも独立した存在であるデータ集約管理センタ100内に、夫々設置される。
【0033】
図1では、図示と説明の都合上、住宅関連資材の製造会社の工場は、製造会社Aの工場200と、製造会社Bの工場300の2工場しか記載しておらず、運送会社についても符号400で示した1社しか記載していない。そのため、各工場側に設置される情報処理装置についても、符号3で示した情報処理装置と、符号5で示した情報処理装置の2台しか記載しておらず、運送会社(400)に設置される情報処理装置についても、符号7で示した1台しか記載していない。しかし、現実には住宅関連資材の製造会社は数多く存在しており、工場についても住宅関連資材の製造会社の数に応じて多数存在しているから、実際のシステムでは工場の数に応じて多数の情報処理装置が設置されている。運送会社及び運送会社内に設置される情報処理装置についても同様である。
【0034】
また、モバイル端末11は、専ら住宅建築工事等の施工現場において施工業者等が携帯するもので、同時に複数箇所の施工現場が存在する場合には、それら施工現場の数に応じて夫々の施工業者が個別に携帯することになる。モバイル端末についても、図示と説明の都合上、図1では符号11で示した1台のみ記載する。更に、ICチップ13、15は、夫々が上記の工場(200、300)等において生産される製品である各種住宅設備機器や、各種建築資材毎に備えられるものであり、使用されるICチップの数は、取扱われる製品の数に応じて決まる。ICチップについても、図示と説明の都合上、図1では、工場200で生産された製品♯1に対応する符号13で示したものと、工場300で生産された製品♯2に対応する符号15で示したものの2個のみ記載する。
ICチップ13、15は、各種データを記憶する機能と、無線によるデータの送/受信機能とを備える。そして、ICチップ13については、工場200から出荷されるに際して、製品♯1の品番データや製品♯1の製造Noデータ等(製品識別データ)がイニシャルデータとして、工場200に備付けのICリーダ/ライタ(図示しない)を通じて情報処理装置3によって書込まれる。また、ICチップ15については、工場300から出荷されるに際して、製品♯2の品番データや製品♯2の製造Noデータ等(製品識別データ)がイニシャルデータとして、工場300に備付けのICリーダ/ライタ(図示しない)を通じて情報処理装置5によって書込まれる。なお、ICチップ13、15には、上記イニシャルデータに加えて、施工現場Aにおける施工プランNo.データや、その施工プランNo.に係る施工プランを実現するのに必要な部材リストデータや、施工現場(A)に係るデータや、搬入予定日データなどの各種データも記録される。
【0035】
情報処理装置3は、注文主(通常は施工業者)の情報処理端末(図示しない)から、或る施工現場(この場合は施工現場A)へ或る製品(この場合は製品♯1)を或る個数だけ配送して欲しい旨の注文データが通信ネットワーク17を通じて送信されてくると、その注文データを受信する。電話や注文書等による注文主からの注文内容が注文データとしてオペレ−タにより情報処理装置3に入力された場合も同様である。情報処理装置3は、受信した上記注文内容を、通信ネットワーク17を通じて情報処理装置1に送信すると共に、上記注文データに基づいて製造した製品♯1のICチップ13に対し、工場200に備付けのICリーダ/ライタ(図示しない)を通じて上記イニシャルデータを書込む。
【0036】
情報処理装置3は、上記注文データに基づいて、製品♯1を注文された個数だけ施工現場Aに配送するよう、通信ネットワーク17を通じて(運送会社400の)情報処理装置7に依頼(通知)すると共に、製品♯1の配送を手配した旨を通信ネットワーク17を通じて情報処理装置1に通知する。情報処理装置3は、情報処理装置1から製品♯1が誤配された旨の通知、又は配送遅延を生じた旨の通知が通信ネットワーク17を通じて送信されると、これらの通知を受信する。そして、例えば上記誤配、又は上記配送遅延に対する相応の措置(注文通りの製品を配送し直し、配送遅延に起因する代金減額等)がなされたと情報処理装置3が判断し得るデータが、オペレータによって入力されたことを認識すると、情報処理装置3は、上記措置内容を通信ネットワーク17を通じて情報処理装置1に通知する。
【0037】
情報処理装置5も、情報処理装置3におけると同様に、注文主の情報処理端末(図示しない)から、施工現場Aへ製品♯2を或る個数だけ配送して欲しい旨の注文データが通信ネットワーク17を通じて送信されてくると、その注文データを受信する。電話や注文書等による注文内容が注文データとして情報処理装置5に入力された場合も同様である。情報処理装置5は、受信した上記注文内容を、通信ネットワーク17を通じて情報処理装置1に送信すると共に、上記注文データに基づいて製造した製品♯2のICチップ15に対し、工場300に備付けのICリーダ/ライタ(図示しない)を通じて上記イニシャルデータを書込む。
【0038】
情報処理装置5は、上記注文データに基づいて、製品♯2を注文された個数だけ施工現場Aに配送するよう、通信ネットワーク17を通じて情報処理装置7に通知すると共に、製品♯2の配送を手配した旨を通信ネットワーク17を通じて情報処理装置1に通知する。情報処理装置5は、情報処理装置1から製品♯2が誤配された旨の通知、又は配送遅延を生じた旨の通知が通信ネットワーク17を通じて送信されると、これらの通知を受信する。そして、例えば上記誤配、又は上記配送遅延に対する相応の措置がなされたと情報処理装置5が判断し得るデータが、オペレータによって入力されたことを認識すると、情報処理装置5は、上記措置内容を通信ネットワーク17を通じて情報処理装置1に通知する。
【0039】
情報処理装置7は、情報処理装置3から製品♯1を或る個数(注文された個数)だけ施工現場Aに配送して欲しい旨の依頼(通知)が通信ネットワーク17を通じて送信されてくると、この通知を受信する。情報処理装置7が上記通知を受信したことに起因して、工場200側から運送会社400の倉庫に製品♯1が一旦搬入され、然る後に、製品♯1が倉庫から施工現場Aに配送されるに際し、情報処理装置7は、例えば上記倉庫のゲート又は運送会社400の運搬車両(いずれも図示しない)の扉のような適宜箇所に設置された、無線通信機能を有するICリーダ/ライタ(図示しない)を通じて、ICチップ13から無線送信される上記イニシャルデータを入力し、製品♯1の積込み・卸しが注文通りに正しく行われたか否かチェックする。
【0040】
情報処理装置7は、情報処理装置5から製品♯2を或る個数(注文された個数)だけ施工現場Aに配送して欲しい旨の通知が通信ネットワーク17を通じて送信されてきた場合にも、情報処理装置3からの通知を受信したときと同様の処理を実行する。即ち、工場300側から運送会社400の倉庫に搬入された製品♯2が施工現場Aに配送されるに際し、情報処理装置7は、上記適宜箇所に設置されたICリーダ/ライタを通じて、ICチップ15から無線送信される上記イニシャルデータを入力し、製品♯2の積込み・卸しが注文通りに正しく行われたか否かチェックする。
【0041】
情報処理装置7は、製品♯1、製品♯2を夫々施工現場Aに配送し終えた旨のデータが、配送の途中経過を示すデータと共に与えられると、それらのデータを読込んで、それらを通信ネットワーク17を通じて情報処理装置1に送信する。情報処理装置7は、情報処理装置1から、製品♯1、製品♯2が誤配された旨の通知、又は配送遅延を生じた旨の通知が通信ネットワーク17を通じて送信されると、これらの通知を受信する。そして、上記誤配、又は上記配送遅延に対する相応の措置がなされたと情報処理装置7が判断し得るデータが、オペレータによって入力されたことを認識すると、情報処理装置7は、上記措置内容を通信ネットワーク17を通じて情報処理装置1に通知する。
【0042】
モバイル端末11は、施工現場Aに配送される製品♯1及び製品♯2について配送の確認を行うべく、通信ネットワーク17を通じて施工現場Aを表す現場番号データを明示した上で情報処理装置1に問い合わせを行う。上記問い合わせに応じて、情報処理装置1から施工現場Aに係る配送済みの製品(♯1、♯2)リストが通信ネットワーク17を通じて送信されてくると、モバイル端末11は、その製品(♯1、♯2)リストを受信して、その製品(♯1、♯2)リストを一時的に記憶する。モバイル端末11は、現に施工現場Aに配送されている製品(♯1?、♯2?)に取付けられているICチップ(13?、15?)との間で無線による交信を開始する。そして、ICチップ(13?、15?)側から送信される製品(♯1?、♯2?)データを読込んで、読込んだ製品(♯1?、♯2?)データと、上記一時的に記憶している製品(♯1、♯2)リストとを比較することにより、両者(即ち、製品(♯1?、♯2?)データと製品(♯1、♯2)リスト)が一致しているか否かチェックする。そして、上記チェックの結果、製品データと製品リストが一致していれば、現に施工現場Aに配送されている製品が、製品♯1、製品♯2であると判断し、上記チェックの結果、製品データと製品リストが一致していなければ、現に施工現場Aに配送されている製品が、製品♯1、製品♯2でない(つまり、誤配又は配送遅延が生じた)と判断する。モバイル端末11は、これらのチェック結果を記憶すると共に、通信ネットワーク17を通じてこれらのチェック結果を情報処理装置1に送信する。
【0043】
モバイル端末11から情報処理装置1に送信された上記チェック結果が、製品(♯1、♯2)の誤配又は配送遅延を示していることに起因して、情報処理装置1から通信ネットワーク17を通じて誤配又は配送遅延への措置に係る回答内容(例えば、配送遅延の状態にある)が送信されてくると、モバイル端末11は、その回答内容を受信する。そして、施工現場Aに本来配送すべき製品である製品♯1、製品♯2が最終的に施工現場Aに配送されたとき、製品♯1のICチップ13、製品♯2のICチップ15との間で夫々無線による交信を開始し、ICチップ13、15に対し、夫々対応する製品である、製品♯1、製品♯2に誤配又は配送遅延が生じた旨を、ICチップ13、15の履歴データとして書込む。
【0044】
情報処理装置1は、本システムにおいてサーバマシンとして機能するもので、情報処理装置3、5から上述した注文内容に係るデータが通信ネットワーク17を通じて夫々送信されてくると、それらの注文内容に係るデータを受信する。そして、情報処理装置1は、それらのデータをDB9に格納されている管理テーブル(図2で示す)の施工現場Aに割当てられた記憶領域に書込む。情報処理装置1は、情報処理装置3から製品♯1の配送を手配した旨の通知が、情報処理装置5から製品♯2の配送を手配した旨の通知が、夫々通信ネットワーク17を通じて送信されてくると、上記通知に基づいて上記管理テーブルにおける製品♯1の発送日付欄及び製品♯2の発送日付欄に、夫々発送手配日を記録する。
【0045】
情報処理装置1は、情報処理装置3から製品♯1の配送をし終えた旨の通知が配達経過の通知と共に通信ネットワーク17を通じて送信されてくると、上記各通知に基づいて上記管理テーブルにおける製品♯1の配達経過欄には配達の途中経過を、製品♯1の配達日付欄には実際に配達をし終えた日付を、夫々記録する。情報処理装置1は、情報処理装置5から製品♯2の配達をし終えた旨の通知が配達経過の通知と共に通信ネットワーク17を通じて送信されてきたときも、情報処理装置3におけると同様に、上記各通知に基づいて上記管理テーブルにおける製品♯2の配達経過欄には配達の途中経過を、製品♯2の配達日付欄には実際に配達をし終えた日付を、夫々記録する。
【0046】
情報処理装置1は、モバイル端末11から製品♯1及び製品♯2の施工現場Aへの配送手配がなされたか否か確認するための問い合わせが通信ネットワーク17を通じて送信されてくると、その問い合わせを受信する。そして、上述した管理テーブルの施工現場Aにおける製品♯1の欄、製品♯2の欄に夫々記録されているデータを施工現場Aに係る配送(手配)済みの製品(♯1、♯2)リストとして、通信ネットワーク17を通じてモバイル端末11に送信する。情報処理装置1は、モバイル端末11から製品♯1、♯2が施工現場Aに到着しているか否かに関するチェック結果が通信ネットワーク17を通じて送信されてくると、そのチェック結果を受信する。
【0047】
そして、上記チェック結果が製品♯1、製品♯2の誤配又は配送遅延を示している場合には、情報処理装置1は、製品(♯1及び/又は♯2)に関して誤配又は配送遅延が生じた旨を通信ネットワーク17を通じて情報処理装置(3及び/又は5或いは7)に通知すると共に、誤配又は配送遅延に対する相応の措置を講ずるよう、通信ネットワーク17を通じて情報処理装置(3及び/又は5或いは7)に要求を発する。この要求に応じて、情報処理装置(3及び/又は5或いは7)から上記誤配又は配送遅延に対する相応の措置を行った旨の回答が通信ネットワーク17を通じて送信されると、情報処理装置1は、その回答を受信して、その回答内容を通信ネットワーク17を通じてモバイル端末11に送信する。
【0048】
上述したように、製品(♯1及び/又は♯2)に関して誤配又は配送遅延が生じた場合には、情報処理装置1は、情報処理装置(3、5、7)側から通知されるそれらへの対処方(例えば工期が延びないような工事スケジュールの変更方法、不足している製品(建築資材)に代替し得る製品(建築資材)等の教示、配送が遅延している製品(建築資材)の施工現場Aへの予想到着時間の教示、製品(建築資材)の到着時間までに実行可能な作業の教示など)を、通信ネットワーク17を通じてモバイル端末11に送信する。
【0049】
なお、運送会社400の運搬車両に、例えばカーナビゲーションシステムのような装置が搭載されていて、その装置から無線送信される上記運搬車両の現在位置データが、通信ネットワーク17等を通じて情報処理装置1に送信されるような場合には、情報処理装置1は、その現在位置データを受信して上記運搬車両の現在位置を把握し、例えば上記管理テーブルの施工現場Aの各製品(♯1、♯2等)に割当てられた配達経過欄に上記把握した内容を書込む処理を行うこともあり得る。
【0050】
図2は、本発明の一実施形態に係る製品管理システムが備える管理テーブルの一例を示す説明図である。
【0051】
上記管理テーブルは、既述のように、情報処理装置1の管理下にあるDB9に格納されており、図2に示すように、複数の施工現場欄と、複数の品番欄と、複数の発送日欄と、複数の経過欄と、複数の配達日欄と、複数の到着確認欄と、複数の備考欄とを備える。
【0052】
複数の施工現場欄には、各施工現場を特定するのに必要なデータが記録される。図2では便宜上、該データをアルファベット(説明の都合上「A」のみ表記)で表している。複数の品番欄は、各施工現場別に設定されており、複数の品番欄には、各施工現場毎に配送が注文された製品を識別するのに必要な情報として、予め各々の製品毎に付与される品番データが記録される。図2では、便宜上、品番データを♯1、♯2で表している。複数の発送日欄も、各施工現場別に設定されており、複数の発送日欄には、各施工現場への配送が注文された製品の発送を手配した日付が記録される。図2では、製品♯1については「2002年1月1日」が、製品♯2については、「2002年1月5日」が、夫々記録されている。複数の経過欄も、各施工現場別に設定されており、複数の経過欄には、各々の製品(♯1、♯2)の各施工現場への配達経過に係るデータ(図2ではブランクとなっている)が記録される。複数の配達日欄も、各施工現場別に設定されており、複数の配達日欄には、各々の製品(♯1、♯2)の各施工現場への配達日付が記録される。図2では、製品♯1については「2002年1月5日」が、製品♯2については、「2002年1月7日」が、夫々記録されている。複数の到着確認欄も、各施工現場別に設定されており、複数の到着確認欄には、各施工現場別に設定された、各々の製品の各施工現場への到着を確認した日付が記録される。図2では、製品♯1については「2002年1月5日」が、製品♯2については、「2002年1月7日」が、夫々記録されている。更に、複数の備考欄も、各施工現場別に設定されており、複数の備考欄には、各々の製品(♯1、♯2)に係る諸々の事項(図2ではブランクとなっている)が記録される。
【0053】
上記管理テーブル中に記録される各データの書込みや、読出しや、更新や、消去は、情報処理装置1と情報処理装置(3、5、7)との間、或いは情報処理装置1とモバイル端末11との間で行われるデータの授受に基づいて、情報処理装置1によって実行される。上記管理テーブルは、例えば、施工現場における注文内容を示す製品リストとして用いられる。
【0054】
図3、図4、図5、図6及び図7は、本発明の一実施形態に係る製品管理システムを構成する各部の処理動作を示すフローチャートである。
【0055】
図3乃至図7において、まず、(住宅関連資材製造会社A(の工場200)の)情報処理装置3は、自社製品である製品♯1に係る注文を受けたか否かをチェックする(ステップS111)。このチェックの結果、例えば或る建築業者X(図示しない)から、施工現場Aに製品♯1を配送して欲しい旨の注文を受けたことを認識すると(ステップS111でYes)、情報処理装置3は、上記注文の内容を、通信ネットワーク17を通じて(データ集約管理センタ100の)情報処理装置1に通知する(ステップS112)。この処理の後、或いはこの処理と並行して、情報処理装置3は、(運送会社400の)情報処理装置7に対し、上記注文に基づいて製品♯1の施工現場Aへの配送を依頼する(ステップS113)。
【0056】
また、(住宅関連資材製造会社B(の工場300)の)情報処理装置5も、上述した情報処理装置3におけると同様に、自社製品である製品♯2に係る注文を、受けたか否かをチェックする(ステップS114)。このチェックの結果、上記建築業者Xから、施工現場Aに製品♯2を配送して欲しい旨の注文を受けたことを認識すると(ステップS114でYes)、情報処理装置5は、上記注文の内容を、情報処理装置1に通知する(ステップS115)。この処理の後、或いはこの処理と並行して、情報処理装置5は、情報処理装置7に対し、上記注文に基づいて製品♯2の施工現場Aへの配送を依頼する(ステップS116)。
【0057】
次に、情報処理装置1は、DB9から上述した管理テーブルを読出して、該管理テーブルの施工現場Aに係る記憶領域に、(工場200側の)情報処理装置3から通知される製品♯1に係る注文内容のデータと、(工場300側の)情報処理装置5から通知される製品♯2に係る注文内容のデータとを夫々記録する(ステップS117)。そして、製品♯1の現場Aへの発送を(運送会社400側に)手配した旨の通知が(工場200側の)情報処理装置3からあったか否かをチェックする(ステップS118)。このチェックの結果、情報処理装置3から施工現場Aに製品♯1を手配した旨の通知を受けたことを認識すると(ステップS118でYes)、上記管理テーブルの施工現場Aに係る製品♯1の発送日の欄に、上記発送の手配日を記録する(ステップS119)。
【0058】
次に、情報処理装置1は、製品♯1を現場Aへ配達し終えた旨の通知が配達経過の通知と共に(運送会社400側の)情報処理装置7からあったか否かをチェックする(ステップS120)。このチェックの結果、情報処理装置7から施工現場Aに製品♯1を配達し終えた旨の通知を配達経過の通知と共に受けたことを認識すると(ステップS120でYes)、上記管理テーブルの施工現場Aに係る製品♯1の配達経過の欄に、情報処理装置7からの通知内容を記録する。これと共に、上記管理テーブルの施工現場Aに係る製品♯1の配達日の欄に、通知を受けた配達日を記録する(ステップS121)。
【0059】
次に、ステップS118での処理と同様に、情報処理装置1は、製品♯2の現場Aへの発送を(運送会社400側に)手配した旨の通知が(工場300側の)情報処理装置5からあったか否かをチェックする(ステップS122)。このチェックの結果、情報処理装置5から施工現場Aに製品♯2を手配した旨の通知を受けたことを認識すると(ステップS122でYes)、上記管理テーブルの施工現場Aに係る製品♯2の発送日の欄に、上記発送の手配日を記録する(ステップS123)。
【0060】
次に、情報処理装置1は、製品♯2を現場Aへ配達し終えた旨の通知が配達経過の通知と共に(運送会社400側の)情報処理装置7からあったか否かをチェックする(ステップS124)。このチェックの結果、情報処理装置7から施工現場Aに製品♯2を配達し終えた旨の通知を配達経過の通知と共に受けたことを認識すると(ステップS124でYes)、上記管理テーブルの施工現場Aに係る製品♯2の配達経過の欄に、情報処理装置7からの通知内容を記録する。これと共に、上記管理テーブルの施工現場Aに係る製品♯2の配達日の欄に、通知を受けた配達日を記録する(ステップS125)。
【0061】
次に、情報処理装置1は、モバイル端末11から製品♯1、製品♯2の配送手配に関する確認の問い合わせがあったか否かをチェックする(ステップS126)。このチェックの結果、モバイル端末11から製品♯1、製品♯2の配送手配に関する確認の問い合わせがあったことを確認すると(ステップS126でYes)、情報処理装置1は、上記管理テーブルの、上述した諸々の事項が記録された施工現場Aの製品♯1、製品♯2に係る欄の記録内容を、施工現場Aへ配達済みの製品リスト(♯1、♯2)として、モバイル端末11へ送信する(ステップS127)。
【0062】
上記製品リスト(♯1、♯2)を情報処理装置1から受信すると、モバイル端末11は、既に施工現場Aに配送済みの製品(♯1?、♯2?)に取付けられているICチップ(13?、15?)との間で無線による交信を開始する(ステップS128)。そして、ICチップ(13?、15?)側から送信される製品(♯1?、♯2?)データを読込んで、読込んだ製品(♯1?、♯2?)データと、上記一時的に記憶している製品(♯1、♯2)リストとを比較することにより、両者(即ち、製品(♯1?、♯2?)データと製品(♯1、♯2)リスト)が一致しているか否かチェックする(ステップS129)。上記チェックの結果、製品データと製品リストが一致していれば、現に施工現場Aに配送されている製品が、製品♯1、製品♯2であると判断し(ステップS130でYes)、上記チェックの結果、製品データと製品リストが一致していなければ、現に施工現場Aに配送されている製品が、製品♯1、製品♯2でないと判断する(ステップS130でNo)。
【0063】
ステップS130でNoであれば、モバイル端末11は、これらのチェック結果をモバイル端末11自身に内蔵されているメモリ(図示しない)に記録すると共に(ステップS131)、通信ネットワーク17を通じてこれらのチェック結果を(データ集約管理センタ100の)情報処理装置1に送信する(ステップS132)。
【0064】
次に、情報処理装置1は、モバイル端末11からの上記(製品♯1、♯2が施工現場Aに到着しているか否かに関する)チェック結果を受信したか否かをチェックする(ステップS133)。このチェックの結果、受信したことを確認すると(ステップS133でYes)、情報処理装置1は、製品(♯1及び/又は♯2)に関して誤配又は配送遅延が生じた旨を通信ネットワーク17を通じて情報処理装置(3及び/又は5或いは7)に通知すると共に(ステップS134)、誤配又は配送遅延に対する相応の措置を講ずるよう、通信ネットワーク17を通じて情報処理装置(3及び/又は5或いは7)に要求を発する(ステップS135)。そして、情報処理装置(3?及び/又は5?)、又は情報処理装置(7?)側から、上記要求に対して相応の措置を行った旨の回答があったか否かをチェックする(ステップS136)。
【0065】
このチェックの結果、上記要求に対して相応の措置を行った旨の回答があったことを確認すると(ステップS136でYes)、情報処理装置1は、その回答内容を、モバイル端末11に送信する(ステップS137)。上記回答内容を情報処理装置1から受信すると、モバイル端末11は、上記要求に対応して最終的に施工現場Aに配送された製品♯1のICチップ13、製品♯2のICチップ15との間で交信を行い、夫々のICチップ13、15に、誤配又は配送遅延が生じた旨を、夫々の製品♯1、製品♯2の履歴として記録する(ステップS138)。これにより、製品管理システムとしての一連の処理動作が終了する。
【0066】
一方、情報処理装置1が、施工現場Aにおいて注文された製品について誤配又は配送遅延が生じていないことを確認した場合にも(ステップS130でYes)、モバイル端末11は、ステップS139でステップS131におけると同様の処理動作を、ステップS140でステップS132におけると同様の処理動作を、ステップS141でステップS133におけると同様の処理動作を、夫々実行した後、製品管理システムとしての一連の処理動作が終了する。
【0067】
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、これは本発明の説明のための例示であって、本発明の範囲をこの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、他の種々の形態でも実施することが可能である。
【0068】
例えば、各施工現場(A、B)においてモバイル端末11として用いられる携帯型の情報処理装置については、簡易な構成のリモコン(リモートコントローラ)を採用し、該リモコンを用いて、製品(♯1、♯2)側のICチップ(13、15)との間で交信を行うと共に、交信の結果、ICチップ(13、15)側から取得したデータを、該リモコンから所謂携帯電話機(PHS端末も含む)や、モバイルのパソコン(パ−ソナルコンピュータ)端末或いはデスクトップ型のパソコン端末や、ネット通信機能を持ったゲーム機等のいずれかの機器を媒介として、有線/無線により(データ集約管理センタ100側の)情報処理装置1に送信したり、該リモコンが、情報処理装置1側からのデータを、上記いずれかの機器を媒介として受信したりするようにしても良い。
【0069】
また、ICチップ(13、15)についても、近年、無線通信機能を備える微細な(例えばごま粒程度の)粒子状のものが開発されているので、そのような微細な粒子状のものをICチップ(13、15)として採用すれば、タイルや、ブロックのような建築材料にも埋め込むことが可能となるため、タイルやブロックのような建築材料についても、上記実施形態における製品(♯1、♯2)としての選抜、管理を行うことができるし、ペンキのような塗料や、コンクリート材料などにも、混ぜ込んでおくことができる。この場合、住宅の新築等の施工時に、これらのICチップに製品番号等の製品識別データを書き込んでおけば、後で住宅等のリフォームを行うときに、素人では識別が困難な塗料の色や、タイルの色や、ブロックの色等を、モバイル端末11を通じてICチップに記録されている製品識別データを読出すことで、新築時と同一の色の塗料や、タイルや、ブロック等を使用して住宅等のリフォームを行うことができる。
【0070】
なお、上記実施形態では、図7で示したように、或る施工現場において注文した製品に誤配や配送遅延が生じた場合に、最終的に施工現場に配送された製品のICチップに、誤配又は配送遅延が生じた旨を夫々の製品の履歴として記録するようにしたが、それらの製品が運送会社から施工現場に配送される際に、運送会社の情報処理装置がデータ集約管理センタの情報処理装置からの通知内容を、夫々の製品の履歴としてICチップに記録するようにしても良い。
【0071】
また、上記実施形態では、製品に係る注文を、まず、(住宅関連資材製造会社の)工場側の情報処理装置で受けて、該工場側の情報処理装置からデータ集約管理センタ側の情報処理装置に通知するようにしたが、データ集約管理センタ側の情報処理装置で製品に係る注文を先に受けて、データ集約管理センタ側の情報処理装置から(住宅関連資材製造会社の)工場側の情報処理装置に通知するようにしても差支えない。
【0072】
また、上記実施形態では、(住宅関連資材製造会社の)工場とデータ集約管理センタとの間のデータの授受や、(住宅関連資材製造会社の)工場と運送会社との間のデータの授受や、運送会社とデータ集約管理センタとの間のデータの授受を、夫々の情報処理装置同士の間で通信ネットワークを通じて自動的に行うこととして説明したが、必要事項を記載した書類の送付や、担当者同士の間の電話連絡等により取得したデータを、夫々の情報処理装置のオペレータが管理している情報処理装置に入力することによって対処することも可能である。
【0073】
また、運送会社400で使用されるICリーダ/ライタ(図示しない)に、押圧操作するだけで、情報処理装置7及び通信ネットワーク17を通じて情報処理装置(3、5)に直接情報を伝送できるメーカコールボタン(図示しない)を設け、運送会社400での製品(♯1及び/又は♯2)の運送車両への積込み・卸しのチェックに際して、全ての製品(♯1及び/又は♯2)についてのチェックが完了した時点で、不足している製品があることが判明した場合に、上記メーカコールボタンを押圧操作して、不足している製品のリストを情報処理装置(3、5)側へ送信するようにしても良い。これにより、工場(200、300)側では、製品の配送先である施工現場Aに係るデータや、施工現場Aへの製品の配送日時データ等を元に、上記不足している製品を可能な限り最短の時間にて施工現場Aへ配送するよう手配することができる。
【0074】
また、上記ICリーダ/ライタに、ICチップ(13、15)に対するデータの書込/読出機能に加えて電話機としての機能をも内蔵させ、機能切替ボタンを操作することによって通話機能を選択し、情報処理装置7及び通信ネットワーク17を通じて工場(200、300)側のコールセンタとの間で通話を行って、運送会社側の作業者がコールセンタを通じて不足している製品に関する問い合わせ等を行うようにしても良い。
【0075】
また、施工現場Aにおいて、モバイル端末11とICチップ(13?及び/又は15?)との間で無線による交信を行っているときに、ICチップ(13?及び/又は15)側からのデータに基づいて、現在無線交信中のICチップが取付けられている製品の識別データを作業者が判読可能な態様でモバイル端末11の表示部に表示させるようにしても良い。
【0076】
また、施工現場Aにおける施工に際して、作業者がモバイル端末11を通じて組付けようとする製品(♯1、♯2)同士の組合せに誤りがあるか否かを情報処理装置1側に問い合わせたとき、情報処理装置1側で組合せの適否や、正しい組立方法等をモバイル端末11側に教示することもできる。
【0077】
更に、個々の製品の組立説明については、各々の製品毎に必要に応じて添付されているから、作業者が、施工現場Aにおいてそれらを入手するのは容易であるが、施工プラン全体に係る組立説明については、異なるメーカにおいて夫々製造された製品が施工現場Aにおいて始めてセットとして確定されることとなる関係上、前もって作業者が入手するのは難しい。しかし、想定され得る複数の施工プランのパターンと、夫々の施工プランのパターン別に設定した施工計画全体としての組立説明とを予め情報処理装置1側に用意しておいて、各施工現場に対応する施工プラン全体としての組立説明を、情報処理装置1がモバイル端末11に提供するようにすることも可能である。また、この施工プランとしての組立説明を、製品に取付けられたICチップに前もって記憶させておくことも考えられる。この際、この施工プランに関連する全ての部品のICチップに上記組立説明を記憶させるようにしてもよい。
【0078】
なお、上述した実施形態では、注文は始めに各(住宅関連資材の)製造会社に対して行われ、その後に各製造会社からデータ集約管理センタに通知されるものとして説明したが、製造会社ではなく、データ集約管理センタに対して行われ、その後にデータ集約管理センタから各製造会社に通知されるようにしても差支えない。
【0079】
また、上述した実施形態では、データ集約管理センタ100を、住宅関連資材の製造会社A、Bのいずれからも独立した存在として、従ってデータ集約管理センタ100が備える情報処理装置1も、住宅関連資材の製造会社A、Bの情報処理装置3、5とは別のものとして説明したが、データ集約管理センタが住宅関連資材の製造会社A、又はBの付属施設であり、情報処理装置についても情報処理装置3、又は5である場合であっても、本発明は適用可能である。
【0080】
また、上述した実施形態では、住宅関連資材の製造会社A、Bが同一の配送事業会社400を利用して自社製品を施工現場へ配送する場合について説明したが、住宅関連資材の製造会社A、Bが夫々別々の配送事業会社を利用して自社製品を施工現場へ配送する場合についても、勿論本発明が適用可能である。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数の出荷拠点から個別に出荷される部品が、全体として出荷先に確実に到達し得るようにすることができる。
【0082】
また、本発明によれば、複数の出荷拠点から個別に出荷先に出荷される部品の全てを、出荷先において組付けて完成品を製作するに際して、出荷先において生じた製作上の問題に、迅速且つ的確に対処し得るようにすることができる。
【0083】
また、本発明によれば、複数の出荷拠点から個別に出荷先に出荷される部品の全てを、出荷先において組み付けて完成品を製作するに際して、適切な組立や追加工、そして各部品同士の間の組付けが夫々的確な仕様の締結具を用いて行えるようにすることができる。
【0084】
更に、本発明によれば、複数の出荷拠点側から出荷先側に対してアフターサービスのための情報や適切なメインテナンス方法に係る情報等を提供することができるのみならず、マーケティング情報の収集をも行えるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る製品管理システムの全体構成を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施形態に係る製品管理システムが備える管理テーブルの一例を示す説明図。
【図3】本発明の一実施形態に係る製品管理システムを構成する各部の処理動作を示すフローチャート。
【図4】本発明の一実施形態に係る製品管理システムを構成する各部の処理動作を示すフローチャート。
【図5】本発明の一実施形態に係る製品管理システムを構成する各部の処理動作を示すフローチャート。
【図6】本発明の一実施形態に係る製品管理システムを構成する各部の処理動作を示すフローチャート。
【図7】本発明の一実施形態に係る製品管理システムを構成する各部の処理動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
1、3、5、7 情報処理装置
9 データベース(DB)
11 携帯型端末装置(モバイル端末)
13、15 ICチップ
17 通信ネットワーク(インターネット)
100 データ集約管理センタ
200 住宅関連資材の製造会社Aの工場
300 住宅関連資材の製造会社Bの工場
400 配送事業会社(運送会社)
【発明の属する技術分野】
本発明は、異なる製造元で製造された複数の製品が然るべき出荷先へ配送されたか否かをチェックするための製品管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、工場で生産された製品や、物流センタ等に集荷された製品等から、所望の品目の製品を必要な数量だけ選抜して、それらを出荷するに際して利用される製品の選抜管理システムが開発されている。
【0003】
上記システムでは、選抜対象である各々の製品毎にICタグ(ICチップ)を取付け、各ICチップに夫々対応する製品識別情報を予め記憶させておき、製品収納部に備えたIC情報読取装置が、該製品収納部に上記各製品が収納されると、それら製品のICチップから製品識別情報を読取り、該識別情報に基づき各製品の識別を行う。そして、該製品情報を、選抜対象である製品のリストが入力される管理計算機に無線送信すると、管理計算機では、受信した製品情報と、入力された製品リストとを比較し、両者の一致/不一致を判定するようになっている(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】
特開2002−128230号公報。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記システムは、選抜対象である各製品が、例えば各種家電製品のような完成品であって、同一の出荷拠点(同一の工場、又は同一の物流センタ等)から出荷先に出荷される場合には有効に機能する。しかし、選抜対象である各製品が、例えば各種住宅設備機器や建築資材のような、施工現場(住宅建築工事の現場)で据付けや組立て工事等の作業を行うことによって始めて完成品となる住宅施設の構成部材である場合には、各々の製品の出荷拠点が複数に亘ることになる。そのため、このような場合には、たとえ上記システムを利用したとしても、選抜対象である各製品の集合体が、間違いなく出荷先に搬送されるとは限らない。
【0005】
何故なら、たとえ上記住宅施設の構成部材が、それらを製造した工場、或いはそれらが保管されている物流センタの倉庫等から出荷された時点では上記システムによって間違いなく管理されていたとしても、工場、或いは物流センタの倉庫から、それら製品の販売代理店の倉庫、工務店等を経て、上記施工現場に搬送されるまでの間において(物流の段階で)、積込み・卸しが繰り返されるうちに、他の施工現場向けの部材との混載運搬が生じ得るからである。
【0006】
また、仮に他の部材との混載運搬が生じずに、上記構成部材だけが上記施工現場に搬送されたとしても、上記施工現場に到着した後に上記構成部材を一時保管に廻すと、それによって他の部材と混在してしまう可能性もある。現実には幾多の施工現場において、上記部材の誤配、配送遅れ、欠品等の問題が発生している。
【0007】
このように、施工現場において、上記部材の誤配や、配送遅れや、欠品等が発生した場合に、各部材のメーカ毎に品番体系や問い合わせ方法等が相違するので、例えば水廻り工事の業者が施工中に、建材に関する誤配の有無や欠品の有無について建材メーカに問い合わせを行おうとしても、問い合わせ方法が分からないために、水廻り工事に遅れが生じる虞がある。また、異なる建材メーカから供給された複数の部材同士の取付けに際し、通常とは規格の異なる締結具(ボルト及びナット)を用いて締付けを行わなければならないところ、通常規格の締結具を使用したために、それによって通常規格の締結具が不足する等の問題も起り得る。
【0008】
また、住宅施設の構成部材によっては、上述したような施工現場での据付け工事や組立て工事を伴うものばかりでなく、例えばシステムキッチンを構成する調理台等の一部の部材や、配管システムを構成する配管のような、施工現場において切断等の追加工を伴う可能性のあるものも存在する。このような住宅施設の構成部材については、施工業者が施工現場において誤った追加工を行ってしまう虞もある。
【0009】
更には、各施工現場毎に使用される部材等が異なるので、各施工現場において竣功した住宅が、どのような種類、規格の部材によって構成されているのかを、各部材のメーカにおいて出荷時に知ることはできないから、上記各メーカ側からユーザに対して、アフターサービスのための情報や適切なメインテナンス方法に係る情報等を提供することができないという問題や、どのような種類、規格の部材がどのようなユーザにどれだけの量が用いられているかなどのマーケティング情報の収集が困難である等の問題もある。
【0010】
従って本発明の第1の目的は、複数の出荷拠点から個別に出荷される部品が、全体として出荷先に確実に到達し得るようにすることにある。
【0011】
また、本発明の第2の目的は、複数の出荷拠点から個別に出荷先に出荷される部品の全てを、出荷先において組付けて完成品を製作するに際して、出荷先において生じた製作上の問題に、迅速且つ的確に対処し得るようにすることにある。
【0012】
また、本発明の第3の目的は、複数の出荷拠点から個別に出荷先に出荷される部品の全てを、出荷先において組み付けて完成品を製作するに際して、適切な組立や追加工、そして各部品同士の間の組付けが夫々的確な仕様の締結具を用いて行えるようにすることにある。
【0013】
更に、本発明の第4の目的は、複数の出荷拠点側から出荷先側に対してアフターサービスのための情報や適切なメインテナンス方法に係る情報等を提供することができるのみならず、マーケティング情報の収集をも行えるようにすることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の観点に従う製品管理システムは、異なる製造元で製造された複数の製品が然るべき出荷先へ配送されたか否かをチェックするためのもので、上記各製造元別及び/又は製品の出荷拠点別に設けられ、上記複数の製品の夫々の出荷先に関するデータを書込むデータ書込み機能を少なくとも有する複数のデータ管理装置(換言すれば、複数のデータ管理装置には、単にデータ書込み機能を有するもののみならず、データ書込み機能と共にデータ読込み機能をも併せ持つものも含まれる)と、上記複数のデータ管理装置との間でデータの授受を行うことにより、1又は複数の出荷先へと配送される製品に係るデータを集約して管理するデータ集約管理装置と、上記複数の製品に夫々取付けられ、少なくとも取付けられた製品を識別するための製品識別データ、及び出荷先を識別するための出荷先識別データを記憶する機能と、外部端末との間で上記記憶されるべきデータの送/受信を行うデータ送/受信機能とを有する複数のICチップと、個々の出荷先において用いられる現場端末であって、各出荷先へ配送されるべき1又は複数の製品を特定したデータを記憶する機能と、各出荷先へ実際に配送された製品のICチップと通信して夫々のICチップに記憶されているデータを取得する機能と、夫々のICチップから取得したデータと、上記特定したデータとに基づいて、出荷先へ配送されるべき1又は複数の製品のうち、どれが実際に到着し、実際に上記出荷先で揃ったか否かを判断する機能とを有する現場端末と、を備える。
【0015】
本発明の第1の観点に係る好適な実施形態では、上記データ集約管理装置と上記各データ管理装置との間のデータの授受が、通信ネットワークを通じて行われ、上記出荷拠点が、配送企業の倉庫を含む。
【0016】
上記とは別の実施形態では、上記出荷先へと配送されるべき製品に係るデータが、上記各データ管理装置からの通知に基づいて、上記データ集約管理装置が生成した出荷先、配送すべき製品、配送希望日等の項目を少なくとも含む注文内容のデータである。
【0017】
また、上記とは別の実施形態では、上記出荷先へと配送されるべき製品に係るデータが、上記各データ管理装置からの通知に基づいて、前記データ集約管理装置が生成した前記出荷先へと配送されるべき製品の出荷先への配送手配日に係るデータを含む。
【0018】
また、上記とは別の実施形態では、上記出荷先へと配送されるべき製品に係るデータが、上記各製造元から上記出荷拠点へ上記出荷先へと配送されるべき製品の配送を依頼するに際して、上記各製造元のデータ管理装置から上記出荷拠点のデータ管理装置へ通知される依頼内容に係るデータを含む。
【0019】
また、上記とは別の実施形態では、上記出荷先へと配送されるべき製品に係るデータが、上記出荷拠点のデータ管理装置から上記データ集約管理装置へ通知される上記出荷先へと配送されるべき製品の出荷先への配送完了日時、配送の途中経過を示すデータを含む。
【0020】
また、上記とは別の実施形態では、上記出荷先へと配送されるべき製品に係るデータが、上記現場端末から上記データ集約管理装置への上記出荷先へと配送されるべき製品の配送に係る確認の問い合わせに応じて、上記データ集約管理装置から上記現場端末へ通知される上記出荷先へと配送されるべき製品に係る配送済みリストを含む。
【0021】
また、上記とは別の実施形態では、上記出荷先へと配送されるべき製品に係るデータが、上記現場端末から上記データ集約管理装置への上記出荷先へと配送されるべき製品の誤配又は配送遅延の有無に係る問い合わせに応じて、上記データ集約管理装置から上記現場端末へ通知される上記出荷先へと配送されるべき製品に係る誤配又は配送遅延の有無に係る回答内容を含む。
【0022】
また、上記とは別の実施形態では、上記出荷先へと配送されるべき製品に係るデータが、上記データ集約管理装置から上記各データ管理装置に対して行った上記出荷先へと配送されるべき製品に係る誤配又は配送遅延に対する相応の措置の要求に基づいて、上記各データ管理装置から上記データ集約管理装置へ通知される、実行された相応の措置に係る回答内容を含む。
【0023】
また、上記とは別の実施形態では、上記各ICチップが記憶するデータが、上記各ICチップが取付けられた製品の履歴データとして保持する、上記現場端末を通じて上記データ集約管理装置から上記各ICチップに通知された上記出荷先へと配送されるべき製品に係る誤配又は配送遅延に対して実行された相応の措置に係る回答内容を含む。
【0024】
また、上記とは別の実施形態では、上記各々の製品に係る注文が、まず上記データ集約管理装置において受付けられた後、上記データ集約管理装置から上記いずれかの製造元の上記データ管理装置に通知される。
【0025】
本発明の第2の観点に従う現場端末は、異なる製造元で製造された複数の製品が然るべき出荷先へ配送されたか否かをチェックするためのシステムにおいて、個々の出荷先において用いられるもので、上記各出荷先へ配送されるべき1又は複数の製品を特定したデータを記憶するデータ記憶手段と、上記各出荷先へ実際に配送された製品のICチップと通信して夫々のICチップに記憶されているデータを取得するデータ取得手段と、夫々のICチップから取得したデータと、上記特定したデータとに基づいて、出荷先へ配送されるべき1又は複数の製品のうち、どれが実際に到着し、実際に上記出荷先で揃ったか否かを判断する判断手段と、を備える。
【0026】
本発明の第2の観点に係る好適な実施形態では、現場端末が携帯型の通信端末である。
【0027】
本発明の第3の観点に従う製品は、異なる製造元で製造され、指定された出荷先へと配送される複数の製品であって、上記複数の製品に夫々取付けられ、少なくとも取付けられた製品を識別するための製品識別データ、及び出荷先を識別するための出荷先識別データを記憶する機能と、外部端末との間で上記記憶されるべきデータの送/受信を行うデータ送/受信機能とを有するICチップを備える。
【0028】
本発明の第3の観点に係る好適な実施形態では、上記各々の製品が、各種の住宅設備機器及び住宅関連資材である。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面により詳細に説明する。
【0030】
図1は、本発明の一実施形態に係る製品管理システムの全体構成を示すブロック図である。
【0031】
本実施形態では、上記製品管理システムが対象とする製品は、各種住宅設備機器や建築資材のような、施工現場(住宅建築工事の現場)で据付けや組立て工事等の作業を行うことによって始めて完成品となる住宅施設の構成部材である。上記製品管理システムは、図1に示すように、複数台の情報処理装置1、3、5、7と、データベース(DB)9と、少なくとも1台以上の携帯型端末装置(モバイル端末)11と、複数個のICチップ13、15とを備える。そして、例えばインターネット等の通信ネットワーク17を通じて各情報処理装置1、3、5、7同士の間や、モバイル端末11と各情報処理装置1、3、5、7との間で(有線/無線による)交信を行うのみならず、モバイル端末11とICチップ13、15との間で無線による交信を行うことによって、夫々相互に必要とする情報(データ)の授受を行うように構成されている。
【0032】
各情報処理装置1、3、5、7のうち、情報処理装置3は住宅関連資材の製造会社Aの工場200内に、情報処理装置5は別の住宅関連資材の製造会社Bの工場300内に、情報処理装置7は配送事業会社(運送会社)400内に、情報処理装置1は住宅関連資材の製造会社A、Bや運送会社400のいずれからも独立した存在であるデータ集約管理センタ100内に、夫々設置される。
【0033】
図1では、図示と説明の都合上、住宅関連資材の製造会社の工場は、製造会社Aの工場200と、製造会社Bの工場300の2工場しか記載しておらず、運送会社についても符号400で示した1社しか記載していない。そのため、各工場側に設置される情報処理装置についても、符号3で示した情報処理装置と、符号5で示した情報処理装置の2台しか記載しておらず、運送会社(400)に設置される情報処理装置についても、符号7で示した1台しか記載していない。しかし、現実には住宅関連資材の製造会社は数多く存在しており、工場についても住宅関連資材の製造会社の数に応じて多数存在しているから、実際のシステムでは工場の数に応じて多数の情報処理装置が設置されている。運送会社及び運送会社内に設置される情報処理装置についても同様である。
【0034】
また、モバイル端末11は、専ら住宅建築工事等の施工現場において施工業者等が携帯するもので、同時に複数箇所の施工現場が存在する場合には、それら施工現場の数に応じて夫々の施工業者が個別に携帯することになる。モバイル端末についても、図示と説明の都合上、図1では符号11で示した1台のみ記載する。更に、ICチップ13、15は、夫々が上記の工場(200、300)等において生産される製品である各種住宅設備機器や、各種建築資材毎に備えられるものであり、使用されるICチップの数は、取扱われる製品の数に応じて決まる。ICチップについても、図示と説明の都合上、図1では、工場200で生産された製品♯1に対応する符号13で示したものと、工場300で生産された製品♯2に対応する符号15で示したものの2個のみ記載する。
ICチップ13、15は、各種データを記憶する機能と、無線によるデータの送/受信機能とを備える。そして、ICチップ13については、工場200から出荷されるに際して、製品♯1の品番データや製品♯1の製造Noデータ等(製品識別データ)がイニシャルデータとして、工場200に備付けのICリーダ/ライタ(図示しない)を通じて情報処理装置3によって書込まれる。また、ICチップ15については、工場300から出荷されるに際して、製品♯2の品番データや製品♯2の製造Noデータ等(製品識別データ)がイニシャルデータとして、工場300に備付けのICリーダ/ライタ(図示しない)を通じて情報処理装置5によって書込まれる。なお、ICチップ13、15には、上記イニシャルデータに加えて、施工現場Aにおける施工プランNo.データや、その施工プランNo.に係る施工プランを実現するのに必要な部材リストデータや、施工現場(A)に係るデータや、搬入予定日データなどの各種データも記録される。
【0035】
情報処理装置3は、注文主(通常は施工業者)の情報処理端末(図示しない)から、或る施工現場(この場合は施工現場A)へ或る製品(この場合は製品♯1)を或る個数だけ配送して欲しい旨の注文データが通信ネットワーク17を通じて送信されてくると、その注文データを受信する。電話や注文書等による注文主からの注文内容が注文データとしてオペレ−タにより情報処理装置3に入力された場合も同様である。情報処理装置3は、受信した上記注文内容を、通信ネットワーク17を通じて情報処理装置1に送信すると共に、上記注文データに基づいて製造した製品♯1のICチップ13に対し、工場200に備付けのICリーダ/ライタ(図示しない)を通じて上記イニシャルデータを書込む。
【0036】
情報処理装置3は、上記注文データに基づいて、製品♯1を注文された個数だけ施工現場Aに配送するよう、通信ネットワーク17を通じて(運送会社400の)情報処理装置7に依頼(通知)すると共に、製品♯1の配送を手配した旨を通信ネットワーク17を通じて情報処理装置1に通知する。情報処理装置3は、情報処理装置1から製品♯1が誤配された旨の通知、又は配送遅延を生じた旨の通知が通信ネットワーク17を通じて送信されると、これらの通知を受信する。そして、例えば上記誤配、又は上記配送遅延に対する相応の措置(注文通りの製品を配送し直し、配送遅延に起因する代金減額等)がなされたと情報処理装置3が判断し得るデータが、オペレータによって入力されたことを認識すると、情報処理装置3は、上記措置内容を通信ネットワーク17を通じて情報処理装置1に通知する。
【0037】
情報処理装置5も、情報処理装置3におけると同様に、注文主の情報処理端末(図示しない)から、施工現場Aへ製品♯2を或る個数だけ配送して欲しい旨の注文データが通信ネットワーク17を通じて送信されてくると、その注文データを受信する。電話や注文書等による注文内容が注文データとして情報処理装置5に入力された場合も同様である。情報処理装置5は、受信した上記注文内容を、通信ネットワーク17を通じて情報処理装置1に送信すると共に、上記注文データに基づいて製造した製品♯2のICチップ15に対し、工場300に備付けのICリーダ/ライタ(図示しない)を通じて上記イニシャルデータを書込む。
【0038】
情報処理装置5は、上記注文データに基づいて、製品♯2を注文された個数だけ施工現場Aに配送するよう、通信ネットワーク17を通じて情報処理装置7に通知すると共に、製品♯2の配送を手配した旨を通信ネットワーク17を通じて情報処理装置1に通知する。情報処理装置5は、情報処理装置1から製品♯2が誤配された旨の通知、又は配送遅延を生じた旨の通知が通信ネットワーク17を通じて送信されると、これらの通知を受信する。そして、例えば上記誤配、又は上記配送遅延に対する相応の措置がなされたと情報処理装置5が判断し得るデータが、オペレータによって入力されたことを認識すると、情報処理装置5は、上記措置内容を通信ネットワーク17を通じて情報処理装置1に通知する。
【0039】
情報処理装置7は、情報処理装置3から製品♯1を或る個数(注文された個数)だけ施工現場Aに配送して欲しい旨の依頼(通知)が通信ネットワーク17を通じて送信されてくると、この通知を受信する。情報処理装置7が上記通知を受信したことに起因して、工場200側から運送会社400の倉庫に製品♯1が一旦搬入され、然る後に、製品♯1が倉庫から施工現場Aに配送されるに際し、情報処理装置7は、例えば上記倉庫のゲート又は運送会社400の運搬車両(いずれも図示しない)の扉のような適宜箇所に設置された、無線通信機能を有するICリーダ/ライタ(図示しない)を通じて、ICチップ13から無線送信される上記イニシャルデータを入力し、製品♯1の積込み・卸しが注文通りに正しく行われたか否かチェックする。
【0040】
情報処理装置7は、情報処理装置5から製品♯2を或る個数(注文された個数)だけ施工現場Aに配送して欲しい旨の通知が通信ネットワーク17を通じて送信されてきた場合にも、情報処理装置3からの通知を受信したときと同様の処理を実行する。即ち、工場300側から運送会社400の倉庫に搬入された製品♯2が施工現場Aに配送されるに際し、情報処理装置7は、上記適宜箇所に設置されたICリーダ/ライタを通じて、ICチップ15から無線送信される上記イニシャルデータを入力し、製品♯2の積込み・卸しが注文通りに正しく行われたか否かチェックする。
【0041】
情報処理装置7は、製品♯1、製品♯2を夫々施工現場Aに配送し終えた旨のデータが、配送の途中経過を示すデータと共に与えられると、それらのデータを読込んで、それらを通信ネットワーク17を通じて情報処理装置1に送信する。情報処理装置7は、情報処理装置1から、製品♯1、製品♯2が誤配された旨の通知、又は配送遅延を生じた旨の通知が通信ネットワーク17を通じて送信されると、これらの通知を受信する。そして、上記誤配、又は上記配送遅延に対する相応の措置がなされたと情報処理装置7が判断し得るデータが、オペレータによって入力されたことを認識すると、情報処理装置7は、上記措置内容を通信ネットワーク17を通じて情報処理装置1に通知する。
【0042】
モバイル端末11は、施工現場Aに配送される製品♯1及び製品♯2について配送の確認を行うべく、通信ネットワーク17を通じて施工現場Aを表す現場番号データを明示した上で情報処理装置1に問い合わせを行う。上記問い合わせに応じて、情報処理装置1から施工現場Aに係る配送済みの製品(♯1、♯2)リストが通信ネットワーク17を通じて送信されてくると、モバイル端末11は、その製品(♯1、♯2)リストを受信して、その製品(♯1、♯2)リストを一時的に記憶する。モバイル端末11は、現に施工現場Aに配送されている製品(♯1?、♯2?)に取付けられているICチップ(13?、15?)との間で無線による交信を開始する。そして、ICチップ(13?、15?)側から送信される製品(♯1?、♯2?)データを読込んで、読込んだ製品(♯1?、♯2?)データと、上記一時的に記憶している製品(♯1、♯2)リストとを比較することにより、両者(即ち、製品(♯1?、♯2?)データと製品(♯1、♯2)リスト)が一致しているか否かチェックする。そして、上記チェックの結果、製品データと製品リストが一致していれば、現に施工現場Aに配送されている製品が、製品♯1、製品♯2であると判断し、上記チェックの結果、製品データと製品リストが一致していなければ、現に施工現場Aに配送されている製品が、製品♯1、製品♯2でない(つまり、誤配又は配送遅延が生じた)と判断する。モバイル端末11は、これらのチェック結果を記憶すると共に、通信ネットワーク17を通じてこれらのチェック結果を情報処理装置1に送信する。
【0043】
モバイル端末11から情報処理装置1に送信された上記チェック結果が、製品(♯1、♯2)の誤配又は配送遅延を示していることに起因して、情報処理装置1から通信ネットワーク17を通じて誤配又は配送遅延への措置に係る回答内容(例えば、配送遅延の状態にある)が送信されてくると、モバイル端末11は、その回答内容を受信する。そして、施工現場Aに本来配送すべき製品である製品♯1、製品♯2が最終的に施工現場Aに配送されたとき、製品♯1のICチップ13、製品♯2のICチップ15との間で夫々無線による交信を開始し、ICチップ13、15に対し、夫々対応する製品である、製品♯1、製品♯2に誤配又は配送遅延が生じた旨を、ICチップ13、15の履歴データとして書込む。
【0044】
情報処理装置1は、本システムにおいてサーバマシンとして機能するもので、情報処理装置3、5から上述した注文内容に係るデータが通信ネットワーク17を通じて夫々送信されてくると、それらの注文内容に係るデータを受信する。そして、情報処理装置1は、それらのデータをDB9に格納されている管理テーブル(図2で示す)の施工現場Aに割当てられた記憶領域に書込む。情報処理装置1は、情報処理装置3から製品♯1の配送を手配した旨の通知が、情報処理装置5から製品♯2の配送を手配した旨の通知が、夫々通信ネットワーク17を通じて送信されてくると、上記通知に基づいて上記管理テーブルにおける製品♯1の発送日付欄及び製品♯2の発送日付欄に、夫々発送手配日を記録する。
【0045】
情報処理装置1は、情報処理装置3から製品♯1の配送をし終えた旨の通知が配達経過の通知と共に通信ネットワーク17を通じて送信されてくると、上記各通知に基づいて上記管理テーブルにおける製品♯1の配達経過欄には配達の途中経過を、製品♯1の配達日付欄には実際に配達をし終えた日付を、夫々記録する。情報処理装置1は、情報処理装置5から製品♯2の配達をし終えた旨の通知が配達経過の通知と共に通信ネットワーク17を通じて送信されてきたときも、情報処理装置3におけると同様に、上記各通知に基づいて上記管理テーブルにおける製品♯2の配達経過欄には配達の途中経過を、製品♯2の配達日付欄には実際に配達をし終えた日付を、夫々記録する。
【0046】
情報処理装置1は、モバイル端末11から製品♯1及び製品♯2の施工現場Aへの配送手配がなされたか否か確認するための問い合わせが通信ネットワーク17を通じて送信されてくると、その問い合わせを受信する。そして、上述した管理テーブルの施工現場Aにおける製品♯1の欄、製品♯2の欄に夫々記録されているデータを施工現場Aに係る配送(手配)済みの製品(♯1、♯2)リストとして、通信ネットワーク17を通じてモバイル端末11に送信する。情報処理装置1は、モバイル端末11から製品♯1、♯2が施工現場Aに到着しているか否かに関するチェック結果が通信ネットワーク17を通じて送信されてくると、そのチェック結果を受信する。
【0047】
そして、上記チェック結果が製品♯1、製品♯2の誤配又は配送遅延を示している場合には、情報処理装置1は、製品(♯1及び/又は♯2)に関して誤配又は配送遅延が生じた旨を通信ネットワーク17を通じて情報処理装置(3及び/又は5或いは7)に通知すると共に、誤配又は配送遅延に対する相応の措置を講ずるよう、通信ネットワーク17を通じて情報処理装置(3及び/又は5或いは7)に要求を発する。この要求に応じて、情報処理装置(3及び/又は5或いは7)から上記誤配又は配送遅延に対する相応の措置を行った旨の回答が通信ネットワーク17を通じて送信されると、情報処理装置1は、その回答を受信して、その回答内容を通信ネットワーク17を通じてモバイル端末11に送信する。
【0048】
上述したように、製品(♯1及び/又は♯2)に関して誤配又は配送遅延が生じた場合には、情報処理装置1は、情報処理装置(3、5、7)側から通知されるそれらへの対処方(例えば工期が延びないような工事スケジュールの変更方法、不足している製品(建築資材)に代替し得る製品(建築資材)等の教示、配送が遅延している製品(建築資材)の施工現場Aへの予想到着時間の教示、製品(建築資材)の到着時間までに実行可能な作業の教示など)を、通信ネットワーク17を通じてモバイル端末11に送信する。
【0049】
なお、運送会社400の運搬車両に、例えばカーナビゲーションシステムのような装置が搭載されていて、その装置から無線送信される上記運搬車両の現在位置データが、通信ネットワーク17等を通じて情報処理装置1に送信されるような場合には、情報処理装置1は、その現在位置データを受信して上記運搬車両の現在位置を把握し、例えば上記管理テーブルの施工現場Aの各製品(♯1、♯2等)に割当てられた配達経過欄に上記把握した内容を書込む処理を行うこともあり得る。
【0050】
図2は、本発明の一実施形態に係る製品管理システムが備える管理テーブルの一例を示す説明図である。
【0051】
上記管理テーブルは、既述のように、情報処理装置1の管理下にあるDB9に格納されており、図2に示すように、複数の施工現場欄と、複数の品番欄と、複数の発送日欄と、複数の経過欄と、複数の配達日欄と、複数の到着確認欄と、複数の備考欄とを備える。
【0052】
複数の施工現場欄には、各施工現場を特定するのに必要なデータが記録される。図2では便宜上、該データをアルファベット(説明の都合上「A」のみ表記)で表している。複数の品番欄は、各施工現場別に設定されており、複数の品番欄には、各施工現場毎に配送が注文された製品を識別するのに必要な情報として、予め各々の製品毎に付与される品番データが記録される。図2では、便宜上、品番データを♯1、♯2で表している。複数の発送日欄も、各施工現場別に設定されており、複数の発送日欄には、各施工現場への配送が注文された製品の発送を手配した日付が記録される。図2では、製品♯1については「2002年1月1日」が、製品♯2については、「2002年1月5日」が、夫々記録されている。複数の経過欄も、各施工現場別に設定されており、複数の経過欄には、各々の製品(♯1、♯2)の各施工現場への配達経過に係るデータ(図2ではブランクとなっている)が記録される。複数の配達日欄も、各施工現場別に設定されており、複数の配達日欄には、各々の製品(♯1、♯2)の各施工現場への配達日付が記録される。図2では、製品♯1については「2002年1月5日」が、製品♯2については、「2002年1月7日」が、夫々記録されている。複数の到着確認欄も、各施工現場別に設定されており、複数の到着確認欄には、各施工現場別に設定された、各々の製品の各施工現場への到着を確認した日付が記録される。図2では、製品♯1については「2002年1月5日」が、製品♯2については、「2002年1月7日」が、夫々記録されている。更に、複数の備考欄も、各施工現場別に設定されており、複数の備考欄には、各々の製品(♯1、♯2)に係る諸々の事項(図2ではブランクとなっている)が記録される。
【0053】
上記管理テーブル中に記録される各データの書込みや、読出しや、更新や、消去は、情報処理装置1と情報処理装置(3、5、7)との間、或いは情報処理装置1とモバイル端末11との間で行われるデータの授受に基づいて、情報処理装置1によって実行される。上記管理テーブルは、例えば、施工現場における注文内容を示す製品リストとして用いられる。
【0054】
図3、図4、図5、図6及び図7は、本発明の一実施形態に係る製品管理システムを構成する各部の処理動作を示すフローチャートである。
【0055】
図3乃至図7において、まず、(住宅関連資材製造会社A(の工場200)の)情報処理装置3は、自社製品である製品♯1に係る注文を受けたか否かをチェックする(ステップS111)。このチェックの結果、例えば或る建築業者X(図示しない)から、施工現場Aに製品♯1を配送して欲しい旨の注文を受けたことを認識すると(ステップS111でYes)、情報処理装置3は、上記注文の内容を、通信ネットワーク17を通じて(データ集約管理センタ100の)情報処理装置1に通知する(ステップS112)。この処理の後、或いはこの処理と並行して、情報処理装置3は、(運送会社400の)情報処理装置7に対し、上記注文に基づいて製品♯1の施工現場Aへの配送を依頼する(ステップS113)。
【0056】
また、(住宅関連資材製造会社B(の工場300)の)情報処理装置5も、上述した情報処理装置3におけると同様に、自社製品である製品♯2に係る注文を、受けたか否かをチェックする(ステップS114)。このチェックの結果、上記建築業者Xから、施工現場Aに製品♯2を配送して欲しい旨の注文を受けたことを認識すると(ステップS114でYes)、情報処理装置5は、上記注文の内容を、情報処理装置1に通知する(ステップS115)。この処理の後、或いはこの処理と並行して、情報処理装置5は、情報処理装置7に対し、上記注文に基づいて製品♯2の施工現場Aへの配送を依頼する(ステップS116)。
【0057】
次に、情報処理装置1は、DB9から上述した管理テーブルを読出して、該管理テーブルの施工現場Aに係る記憶領域に、(工場200側の)情報処理装置3から通知される製品♯1に係る注文内容のデータと、(工場300側の)情報処理装置5から通知される製品♯2に係る注文内容のデータとを夫々記録する(ステップS117)。そして、製品♯1の現場Aへの発送を(運送会社400側に)手配した旨の通知が(工場200側の)情報処理装置3からあったか否かをチェックする(ステップS118)。このチェックの結果、情報処理装置3から施工現場Aに製品♯1を手配した旨の通知を受けたことを認識すると(ステップS118でYes)、上記管理テーブルの施工現場Aに係る製品♯1の発送日の欄に、上記発送の手配日を記録する(ステップS119)。
【0058】
次に、情報処理装置1は、製品♯1を現場Aへ配達し終えた旨の通知が配達経過の通知と共に(運送会社400側の)情報処理装置7からあったか否かをチェックする(ステップS120)。このチェックの結果、情報処理装置7から施工現場Aに製品♯1を配達し終えた旨の通知を配達経過の通知と共に受けたことを認識すると(ステップS120でYes)、上記管理テーブルの施工現場Aに係る製品♯1の配達経過の欄に、情報処理装置7からの通知内容を記録する。これと共に、上記管理テーブルの施工現場Aに係る製品♯1の配達日の欄に、通知を受けた配達日を記録する(ステップS121)。
【0059】
次に、ステップS118での処理と同様に、情報処理装置1は、製品♯2の現場Aへの発送を(運送会社400側に)手配した旨の通知が(工場300側の)情報処理装置5からあったか否かをチェックする(ステップS122)。このチェックの結果、情報処理装置5から施工現場Aに製品♯2を手配した旨の通知を受けたことを認識すると(ステップS122でYes)、上記管理テーブルの施工現場Aに係る製品♯2の発送日の欄に、上記発送の手配日を記録する(ステップS123)。
【0060】
次に、情報処理装置1は、製品♯2を現場Aへ配達し終えた旨の通知が配達経過の通知と共に(運送会社400側の)情報処理装置7からあったか否かをチェックする(ステップS124)。このチェックの結果、情報処理装置7から施工現場Aに製品♯2を配達し終えた旨の通知を配達経過の通知と共に受けたことを認識すると(ステップS124でYes)、上記管理テーブルの施工現場Aに係る製品♯2の配達経過の欄に、情報処理装置7からの通知内容を記録する。これと共に、上記管理テーブルの施工現場Aに係る製品♯2の配達日の欄に、通知を受けた配達日を記録する(ステップS125)。
【0061】
次に、情報処理装置1は、モバイル端末11から製品♯1、製品♯2の配送手配に関する確認の問い合わせがあったか否かをチェックする(ステップS126)。このチェックの結果、モバイル端末11から製品♯1、製品♯2の配送手配に関する確認の問い合わせがあったことを確認すると(ステップS126でYes)、情報処理装置1は、上記管理テーブルの、上述した諸々の事項が記録された施工現場Aの製品♯1、製品♯2に係る欄の記録内容を、施工現場Aへ配達済みの製品リスト(♯1、♯2)として、モバイル端末11へ送信する(ステップS127)。
【0062】
上記製品リスト(♯1、♯2)を情報処理装置1から受信すると、モバイル端末11は、既に施工現場Aに配送済みの製品(♯1?、♯2?)に取付けられているICチップ(13?、15?)との間で無線による交信を開始する(ステップS128)。そして、ICチップ(13?、15?)側から送信される製品(♯1?、♯2?)データを読込んで、読込んだ製品(♯1?、♯2?)データと、上記一時的に記憶している製品(♯1、♯2)リストとを比較することにより、両者(即ち、製品(♯1?、♯2?)データと製品(♯1、♯2)リスト)が一致しているか否かチェックする(ステップS129)。上記チェックの結果、製品データと製品リストが一致していれば、現に施工現場Aに配送されている製品が、製品♯1、製品♯2であると判断し(ステップS130でYes)、上記チェックの結果、製品データと製品リストが一致していなければ、現に施工現場Aに配送されている製品が、製品♯1、製品♯2でないと判断する(ステップS130でNo)。
【0063】
ステップS130でNoであれば、モバイル端末11は、これらのチェック結果をモバイル端末11自身に内蔵されているメモリ(図示しない)に記録すると共に(ステップS131)、通信ネットワーク17を通じてこれらのチェック結果を(データ集約管理センタ100の)情報処理装置1に送信する(ステップS132)。
【0064】
次に、情報処理装置1は、モバイル端末11からの上記(製品♯1、♯2が施工現場Aに到着しているか否かに関する)チェック結果を受信したか否かをチェックする(ステップS133)。このチェックの結果、受信したことを確認すると(ステップS133でYes)、情報処理装置1は、製品(♯1及び/又は♯2)に関して誤配又は配送遅延が生じた旨を通信ネットワーク17を通じて情報処理装置(3及び/又は5或いは7)に通知すると共に(ステップS134)、誤配又は配送遅延に対する相応の措置を講ずるよう、通信ネットワーク17を通じて情報処理装置(3及び/又は5或いは7)に要求を発する(ステップS135)。そして、情報処理装置(3?及び/又は5?)、又は情報処理装置(7?)側から、上記要求に対して相応の措置を行った旨の回答があったか否かをチェックする(ステップS136)。
【0065】
このチェックの結果、上記要求に対して相応の措置を行った旨の回答があったことを確認すると(ステップS136でYes)、情報処理装置1は、その回答内容を、モバイル端末11に送信する(ステップS137)。上記回答内容を情報処理装置1から受信すると、モバイル端末11は、上記要求に対応して最終的に施工現場Aに配送された製品♯1のICチップ13、製品♯2のICチップ15との間で交信を行い、夫々のICチップ13、15に、誤配又は配送遅延が生じた旨を、夫々の製品♯1、製品♯2の履歴として記録する(ステップS138)。これにより、製品管理システムとしての一連の処理動作が終了する。
【0066】
一方、情報処理装置1が、施工現場Aにおいて注文された製品について誤配又は配送遅延が生じていないことを確認した場合にも(ステップS130でYes)、モバイル端末11は、ステップS139でステップS131におけると同様の処理動作を、ステップS140でステップS132におけると同様の処理動作を、ステップS141でステップS133におけると同様の処理動作を、夫々実行した後、製品管理システムとしての一連の処理動作が終了する。
【0067】
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、これは本発明の説明のための例示であって、本発明の範囲をこの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、他の種々の形態でも実施することが可能である。
【0068】
例えば、各施工現場(A、B)においてモバイル端末11として用いられる携帯型の情報処理装置については、簡易な構成のリモコン(リモートコントローラ)を採用し、該リモコンを用いて、製品(♯1、♯2)側のICチップ(13、15)との間で交信を行うと共に、交信の結果、ICチップ(13、15)側から取得したデータを、該リモコンから所謂携帯電話機(PHS端末も含む)や、モバイルのパソコン(パ−ソナルコンピュータ)端末或いはデスクトップ型のパソコン端末や、ネット通信機能を持ったゲーム機等のいずれかの機器を媒介として、有線/無線により(データ集約管理センタ100側の)情報処理装置1に送信したり、該リモコンが、情報処理装置1側からのデータを、上記いずれかの機器を媒介として受信したりするようにしても良い。
【0069】
また、ICチップ(13、15)についても、近年、無線通信機能を備える微細な(例えばごま粒程度の)粒子状のものが開発されているので、そのような微細な粒子状のものをICチップ(13、15)として採用すれば、タイルや、ブロックのような建築材料にも埋め込むことが可能となるため、タイルやブロックのような建築材料についても、上記実施形態における製品(♯1、♯2)としての選抜、管理を行うことができるし、ペンキのような塗料や、コンクリート材料などにも、混ぜ込んでおくことができる。この場合、住宅の新築等の施工時に、これらのICチップに製品番号等の製品識別データを書き込んでおけば、後で住宅等のリフォームを行うときに、素人では識別が困難な塗料の色や、タイルの色や、ブロックの色等を、モバイル端末11を通じてICチップに記録されている製品識別データを読出すことで、新築時と同一の色の塗料や、タイルや、ブロック等を使用して住宅等のリフォームを行うことができる。
【0070】
なお、上記実施形態では、図7で示したように、或る施工現場において注文した製品に誤配や配送遅延が生じた場合に、最終的に施工現場に配送された製品のICチップに、誤配又は配送遅延が生じた旨を夫々の製品の履歴として記録するようにしたが、それらの製品が運送会社から施工現場に配送される際に、運送会社の情報処理装置がデータ集約管理センタの情報処理装置からの通知内容を、夫々の製品の履歴としてICチップに記録するようにしても良い。
【0071】
また、上記実施形態では、製品に係る注文を、まず、(住宅関連資材製造会社の)工場側の情報処理装置で受けて、該工場側の情報処理装置からデータ集約管理センタ側の情報処理装置に通知するようにしたが、データ集約管理センタ側の情報処理装置で製品に係る注文を先に受けて、データ集約管理センタ側の情報処理装置から(住宅関連資材製造会社の)工場側の情報処理装置に通知するようにしても差支えない。
【0072】
また、上記実施形態では、(住宅関連資材製造会社の)工場とデータ集約管理センタとの間のデータの授受や、(住宅関連資材製造会社の)工場と運送会社との間のデータの授受や、運送会社とデータ集約管理センタとの間のデータの授受を、夫々の情報処理装置同士の間で通信ネットワークを通じて自動的に行うこととして説明したが、必要事項を記載した書類の送付や、担当者同士の間の電話連絡等により取得したデータを、夫々の情報処理装置のオペレータが管理している情報処理装置に入力することによって対処することも可能である。
【0073】
また、運送会社400で使用されるICリーダ/ライタ(図示しない)に、押圧操作するだけで、情報処理装置7及び通信ネットワーク17を通じて情報処理装置(3、5)に直接情報を伝送できるメーカコールボタン(図示しない)を設け、運送会社400での製品(♯1及び/又は♯2)の運送車両への積込み・卸しのチェックに際して、全ての製品(♯1及び/又は♯2)についてのチェックが完了した時点で、不足している製品があることが判明した場合に、上記メーカコールボタンを押圧操作して、不足している製品のリストを情報処理装置(3、5)側へ送信するようにしても良い。これにより、工場(200、300)側では、製品の配送先である施工現場Aに係るデータや、施工現場Aへの製品の配送日時データ等を元に、上記不足している製品を可能な限り最短の時間にて施工現場Aへ配送するよう手配することができる。
【0074】
また、上記ICリーダ/ライタに、ICチップ(13、15)に対するデータの書込/読出機能に加えて電話機としての機能をも内蔵させ、機能切替ボタンを操作することによって通話機能を選択し、情報処理装置7及び通信ネットワーク17を通じて工場(200、300)側のコールセンタとの間で通話を行って、運送会社側の作業者がコールセンタを通じて不足している製品に関する問い合わせ等を行うようにしても良い。
【0075】
また、施工現場Aにおいて、モバイル端末11とICチップ(13?及び/又は15?)との間で無線による交信を行っているときに、ICチップ(13?及び/又は15)側からのデータに基づいて、現在無線交信中のICチップが取付けられている製品の識別データを作業者が判読可能な態様でモバイル端末11の表示部に表示させるようにしても良い。
【0076】
また、施工現場Aにおける施工に際して、作業者がモバイル端末11を通じて組付けようとする製品(♯1、♯2)同士の組合せに誤りがあるか否かを情報処理装置1側に問い合わせたとき、情報処理装置1側で組合せの適否や、正しい組立方法等をモバイル端末11側に教示することもできる。
【0077】
更に、個々の製品の組立説明については、各々の製品毎に必要に応じて添付されているから、作業者が、施工現場Aにおいてそれらを入手するのは容易であるが、施工プラン全体に係る組立説明については、異なるメーカにおいて夫々製造された製品が施工現場Aにおいて始めてセットとして確定されることとなる関係上、前もって作業者が入手するのは難しい。しかし、想定され得る複数の施工プランのパターンと、夫々の施工プランのパターン別に設定した施工計画全体としての組立説明とを予め情報処理装置1側に用意しておいて、各施工現場に対応する施工プラン全体としての組立説明を、情報処理装置1がモバイル端末11に提供するようにすることも可能である。また、この施工プランとしての組立説明を、製品に取付けられたICチップに前もって記憶させておくことも考えられる。この際、この施工プランに関連する全ての部品のICチップに上記組立説明を記憶させるようにしてもよい。
【0078】
なお、上述した実施形態では、注文は始めに各(住宅関連資材の)製造会社に対して行われ、その後に各製造会社からデータ集約管理センタに通知されるものとして説明したが、製造会社ではなく、データ集約管理センタに対して行われ、その後にデータ集約管理センタから各製造会社に通知されるようにしても差支えない。
【0079】
また、上述した実施形態では、データ集約管理センタ100を、住宅関連資材の製造会社A、Bのいずれからも独立した存在として、従ってデータ集約管理センタ100が備える情報処理装置1も、住宅関連資材の製造会社A、Bの情報処理装置3、5とは別のものとして説明したが、データ集約管理センタが住宅関連資材の製造会社A、又はBの付属施設であり、情報処理装置についても情報処理装置3、又は5である場合であっても、本発明は適用可能である。
【0080】
また、上述した実施形態では、住宅関連資材の製造会社A、Bが同一の配送事業会社400を利用して自社製品を施工現場へ配送する場合について説明したが、住宅関連資材の製造会社A、Bが夫々別々の配送事業会社を利用して自社製品を施工現場へ配送する場合についても、勿論本発明が適用可能である。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数の出荷拠点から個別に出荷される部品が、全体として出荷先に確実に到達し得るようにすることができる。
【0082】
また、本発明によれば、複数の出荷拠点から個別に出荷先に出荷される部品の全てを、出荷先において組付けて完成品を製作するに際して、出荷先において生じた製作上の問題に、迅速且つ的確に対処し得るようにすることができる。
【0083】
また、本発明によれば、複数の出荷拠点から個別に出荷先に出荷される部品の全てを、出荷先において組み付けて完成品を製作するに際して、適切な組立や追加工、そして各部品同士の間の組付けが夫々的確な仕様の締結具を用いて行えるようにすることができる。
【0084】
更に、本発明によれば、複数の出荷拠点側から出荷先側に対してアフターサービスのための情報や適切なメインテナンス方法に係る情報等を提供することができるのみならず、マーケティング情報の収集をも行えるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る製品管理システムの全体構成を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施形態に係る製品管理システムが備える管理テーブルの一例を示す説明図。
【図3】本発明の一実施形態に係る製品管理システムを構成する各部の処理動作を示すフローチャート。
【図4】本発明の一実施形態に係る製品管理システムを構成する各部の処理動作を示すフローチャート。
【図5】本発明の一実施形態に係る製品管理システムを構成する各部の処理動作を示すフローチャート。
【図6】本発明の一実施形態に係る製品管理システムを構成する各部の処理動作を示すフローチャート。
【図7】本発明の一実施形態に係る製品管理システムを構成する各部の処理動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
1、3、5、7 情報処理装置
9 データベース(DB)
11 携帯型端末装置(モバイル端末)
13、15 ICチップ
17 通信ネットワーク(インターネット)
100 データ集約管理センタ
200 住宅関連資材の製造会社Aの工場
300 住宅関連資材の製造会社Bの工場
400 配送事業会社(運送会社)
Claims (15)
- 異なる製造元で製造された複数の製品が然るべき出荷先へ配送されたか否かをチェックするためのシステムであって、
前記各製造元別及び/又は製品の出荷拠点別に設けられ、前記複数の製品の夫々の出荷先に関するデータを書込むデータ書込み機能を少なくとも有する複数のデータ管理装置と、
前記複数のデータ管理装置との間でデータの授受を行うことにより、1又は複数の出荷先へと配送される製品に係るデータを集約して管理するデータ集約管理装置と、
前記複数の製品に夫々取付けられ、少なくとも取付けられた製品を識別するための製品識別データ、及び出荷先を識別するための出荷先識別データを記憶する機能と、外部端末との間で前記記憶されるべきデータの送/受信を行うデータ送/受信機能とを有する複数のICチップと、
個々の出荷先において用いられる現場端末であって、各出荷先へ配送されるべき1又は複数の製品を特定したデータを記憶する機能と、各出荷先へ実際に配送された製品のICチップと通信して夫々のICチップに記憶されているデータを取得する機能と、夫々のICチップから取得したデータと、前記特定したデータとに基づいて、出荷先へ配送されるべき1又は複数の製品のうち、どれが実際に到着し、実際に前記出荷先で揃ったか否かを判断する機能とを有する現場端末と、
を備える製品管理システム。 - 請求項1記載の製品管理システムにおいて、
前記データ集約管理装置と前記各データ管理装置との間のデータの授受が、通信ネットワークを通じて行われ、前記出荷拠点が、配送企業の倉庫を含む製品管理システム。 - 請求項1記載の製品管理システムにおいて、
前記出荷先へと配送されるべき製品に係るデータが、前記各データ管理装置からの通知に基づいて、前記データ集約管理装置が生成した出荷先、配送すべき製品、配送希望日等の項目を少なくとも含む注文内容のデータである製品管理システム。 - 請求項1記載の製品管理システムにおいて、
前記出荷先へと配送されるべき製品に係るデータが、前記各データ管理装置からの通知に基づいて、前記データ集約管理装置が生成した前記出荷先へと配送されるべき製品の出荷先への配送手配日に係るデータを含む製品管理システム。 - 請求項1記載の製品管理システムにおいて、
前記出荷先へと配送されるべき製品に係るデータが、前記各製造元から前記出荷拠点へ前記出荷先へと配送されるべき製品の配送を依頼するに際して、前記各製造元のデータ管理装置から前記出荷拠点のデータ管理装置へ通知される依頼内容に係るデータを含む製品管理システム。 - 請求項1記載の製品管理システムにおいて、
前記出荷先へと配送されるべき製品に係るデータが、前記出荷拠点のデータ管理装置から前記データ集約管理装置へ通知される前記出荷先へと配送されるべき製品の出荷先への配送完了日時、配送の途中経過を示すデータを含む製品管理システム。 - 請求項1記載の製品管理システムにおいて、
前記出荷先へと配送されるべき製品に係るデータが、前記現場端末から前記データ集約管理装置への前記出荷先へと配送されるべき製品の配送に係る確認の問い合わせに応じて、前記データ集約管理装置から前記現場端末へ通知される前記出荷先へと配送されるべき製品に係る配送済みリストを含む製品管理システム。 - 請求項1記載の製品管理システムにおいて、
前記出荷先へと配送されるべき製品に係るデータが、前記現場端末から前記データ集約管理装置への前記出荷先へと配送されるべき製品の誤配又は配送遅延の有無に係る問い合わせに応じて、前記データ集約管理装置から前記現場端末へ通知される前記出荷先へと配送されるべき製品に係る誤配又は配送遅延の有無に係る回答内容を含む製品管理システム。 - 請求項1記載の製品管理システムにおいて、
前記出荷先へと配送されるべき製品に係るデータが、前記データ集約管理装置から前記各データ管理装置に対して行った前記出荷先へと配送されるべき製品に係る誤配又は配送遅延に対する相応の措置の要求に基づいて、前記各データ管理装置から前記データ集約管理装置へ通知される、実行された相応の措置に係る回答内容を含む製品管理システム。 - 請求項1記載の製品管理システムにおいて、
前記各ICチップが記憶するデータが、前記各ICチップが取付けられた製品の履歴データとして保持する、前記現場端末を通じて前記データ集約管理装置から前記各ICチップに通知された前記出荷先へと配送されるべき製品に係る誤配又は配送遅延に対して実行された相応の措置に係る回答内容を含む製品管理システム。 - 請求項1記載の製品管理システムにおいて、
前記各々の製品に係る注文が、まず前記データ集約管理装置において受付けられた後、前記データ集約管理装置から前記いずれかの製造元の前記データ管理装置に通知される製品管理システム。 - 異なる製造元で製造された複数の製品が然るべき出荷先へ配送されたか否かをチェックするためのシステムにおいて、個々の出荷先において用いられる現場端末であって、
前記各出荷先へ配送されるべき1又は複数の製品を特定したデータを記憶するデータ記憶手段と、
前記各出荷先へ実際に配送された製品のICチップと通信して夫々のICチップに記憶されているデータを取得するデータ取得手段と、
夫々のICチップから取得したデータと、前記特定したデータとに基づいて、出荷先へ配送されるべき1又は複数の製品のうち、どれが実際に到着し、実際に前記出荷先で揃ったか否かを判断する判断手段と、
を備える現場端末。 - 携帯型の通信端末である請求項12記載の現場端末。
- 異なる製造元で製造され、指定された出荷先へと配送される複数の製品であって、
前記複数の製品に夫々取付けられ、少なくとも取付けられた製品を識別するための製品識別データ、及び出荷先を識別するための出荷先識別データを記憶する機能と、外部端末との間で前記記憶されるべきデータの送/受信を行うデータ送/受信機能とを有するICチップを備える製品。 - 前記各々の製品が、各種の住宅設備機器及び住宅関連資材である請求項14記載の製品。
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WO2023243114A1 (ja) * | 2022-06-14 | 2023-12-21 | 株式会社ブリヂストン | 航空機用タイヤ管理装置及び航空機用タイヤ管理プログラム |
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2003
- 2003-01-14 JP JP2003005910A patent/JP2004217360A/ja active Pending
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