JP2004216658A - 給排機構及び記録装置 - Google Patents

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JP2004216658A JP2003005192A JP2003005192A JP2004216658A JP 2004216658 A JP2004216658 A JP 2004216658A JP 2003005192 A JP2003005192 A JP 2003005192A JP 2003005192 A JP2003005192 A JP 2003005192A JP 2004216658 A JP2004216658 A JP 2004216658A
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Mikinobu Abe
幹伸 安部
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Abstract

【課題】可動部分を有する記録媒体の供給機構と排出機構を相互に機能するように構成した給排機構及びこの給排機構を備えた記録装置を提供すること。
【解決手段】記録媒体を収納して供給する抜き差し自在な供給機構120と、排出される前記記録媒体を載置する出し入れ自在な排出機構110とが組み合わされている。これにより、記録媒体の供給機構と排出機構を相互に機能させることができ、適用される装置を正常な状態で稼動させることができる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体の給排機構及びこの給排機構を備えた記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば従来の複写機やスキャナに使用され、給紙機構である独立した文書装填入力トレイ及び排紙機構である文書再スタック出力トレイを画像形成部及び互いの上に重ね合わせるようにして装置の小型化を図った重畳式トレイ構成が開示されている。文書装填入力トレイは、部分的にのみ文書再スタック出力トレイの下に位置して、実質的に全幅的な支持面を有し、装置の入力端部へ給紙される文書を完全に支持するようになっている。一方、文書再スタック出力トレイは、文書が内部へ給紙されることになる装置の入力端部に隣接した文書装填入力トレイの少なくともその部分においては、文書装填入力トレイの後部少量部分以外の上には位置しないような細目の後縁部であるものに過ぎない棚のみから構成されている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−85998号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の重畳式トレイ構成の給紙機構は、文書を装填するために、装置に対して抜き差し自在な可動部分が必要となるが、排紙機構は、単に文書を載置すればよく、棚のみの固定部分で構成されており、可動部分は不要である。したがって、給紙機構と排紙機構は、相互に機能する必要は無く、給紙機構の可動部分のみを監視して装置を駆動させるようにすれば問題は生じない。一方、給紙機構と排紙機構の両者に可動部分が設けられている場合は、相互に機能するように構成する必要があるが、従来はこのような給排機構は存在しなかった。
【0005】
本発明は、上記のような課題に鑑みなされたものであり、その目的は、可動部分を有する記録媒体の供給機構と排出機構を相互に機能するように構成した給排機構及びこの給排機構を備えた記録装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、本発明に係る給排機構では、記録媒体を収納して供給する抜き差し自在な供給機構と、排出される前記記録媒体を載置する出し入れ自在な排出機構とが組み合わされていることを特徴としている。これにより、記録媒体の供給機構と排出機構を相互に機能させることができ、適用される装置を正常な状態で稼動させることができる。
【0007】
前記供給機構と前記排出機構の各位置状態を検出することにより記録可否を判断することを特徴としている。特に、前記供給機構が差し込まれた状態であって、前記排出機構が引き出された状態であるときのみ記録可と判断することを特徴としている。これにより、記録媒体の供給エラーや排出エラー等を未然に防止することができ、高精度で迅速な記録作業を行うことができる。
【0008】
上記目的達成のため、本発明に係る記録装置では、供給される記録媒体を記録して排出する記録装置であって、上記各給排機構を備えたことを特徴としている。これにより、上記各作用効果を奏する記録装置を提供することができる。少なくとも前記供給機構の抜き差しと前記排出機構の出し入れが同一の装置側面側にて実行可能なことを特徴としている。これにより、前面操作型の記録装置を提供することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1〜図10は、本発明の実施の形態に係る記録装置の1つであるインクジェット式プリンタの外観構成及び内部構造を示す図である。このインクジェット式プリンタ100は、本発明の特徴的な部分である1ユニット化された排紙機構であるスタッカ110(図1、2参照)と給紙機構であるトレイ120(図1、2参照)、用紙搬送部140(図8〜10参照)、記録部150(図8〜10参照)、制御部160(図8、9参照)、搬送駆動部170(図8、9参照)及び記録駆動部180(図8、9参照)等を備えている。そして、これらが筐体101(図1、2参照)、前枠102(図1、2参照)、フロントカバー103(図1、2参照)に取り付けられ覆われた構成となっている。以下、図面を参照して上記主要構成要素を順次説明する。
【0010】
図1は、上記インクジェット式プリンタ100の外観構成を斜め前方から見た斜視図である。このインクジェット式プリンタ100は、上方から見たときに凸形状をした扁平な略直方体の形状をしており、一側面(以下、前面という)側から全ての操作を行うことが可能なように構成されている。すなわち、記録前の記録用紙のセッティングから記録後の記録用紙の取り出し、さらにはインクカートリッジ152の交換等にいたるまで前面側で全て処理することができるので、操作が迅速かつ容易となり、記録効率を向上させることができる。また、上面には可動部や操作部等が無く、上面は平坦に形成されているので、上面への周辺機器等の設置が可能となり、作業空間を有効利用することができる。
【0011】
また、上記前面側に対する背面側の両端もしくは一端の切り欠き部には、各種のケーブルコネクタを配設することが可能なように構成されている。このケーブルコネクタとしては、例えばAC100Vの電源コネクタ、USBポート、パラレル(RS232C)ポート等があり、電源コネクタには電源ケーブルコネクタが、USBポートにはUSBケーブルコネクタが、パラレルポートにはパラレルケーブルコネクタがそれぞれ接続される。このとき、切り欠き部は、各ケーブルコネクタが背面から飛び出ないような大きさに切り欠かれているので、インクジェット式プリンタ100を切り欠き部が無い矩形状の面積とほぼ同等のスペースに設置することができる。
【0012】
さらに、このインクジェット式プリンタ100の前面から切り欠き部の背面までの距離が、切り欠き部の無い直方体状のプリンタの場合の前面から背面までの距離に比べて短くなるので、1枚の基板に前面側のインターフェース部品と背面側のインターフェース部品を実装する場合に、基板の奥行き寸法を小さくすることができ、部品の実装効率を向上させることができると共に、コストダウンを図ることができる。
【0013】
このインクジェット式プリンタ100の後述する図8等に示す用紙搬送部140や記録部150等は、前面側が開放された筐体101及びこの筐体101の前面側にはめ込まれた前枠102とフロントカバー103により覆われている。筐体101は、例えば金属板の板金加工により、あるいはプラスチックの射出成形により形成され、前枠102とフロントカバー103は、例えばプラスチックの射出成形により形成されている。筐体101は、例えば底板と上蓋に分割可能に形成されており、底板と上蓋は、ネジ止めもしくはスナップフィット等により締結されている。前枠102は、筐体101に対してネジ止めもしくはスナップフィット等により締結されている。スナップフィットによる締結を採用することにより、筐体101や前枠102の取り外し・組み付け作業が簡易になるので、紙詰まり等のエラー解除や部品交換等の修理を迅速に完了させることができる。
【0014】
フロントカバー103は、断面が略L字状に形成されて、下部両側が前枠102に対して回動自在に、上部が筐体101に対して開閉自在に取り付けられている。すなわち、フロントカバー103は、図示矢印aで示す主走査方向(記録ヘッド153の走査方向)を回動軸として図示矢印bで示す方向に開閉自在に取り付けられている。このフロントカバー103を開いてインクカートリッジ152の交換作業等を行うようになっている。
【0015】
フロントカバー103の両側面の下部には、回動軸となる突起が形成され、フロントカバー103の両側面に対向する前枠102の面の下部には、上記突起が回動可能に填め込まれる孔が形成されている。フロントカバー103に形成されている突起が前枠102に形成されている孔内にそれぞれ差し込まれることにより、フロントカバー103は前枠102に対して略垂直状態から略水平状態までの間を回動し、筐体101の前部を開閉するようになっている。
【0016】
フロントカバー103の下部には、図示矢印cで示す副走査方向(記録用紙の搬送方向)に抜き差し自在な、1ユニット化された給排機構である排紙される記録用紙を受けるためのスタッカ110及び給紙する記録用紙を収納するためのトレイ120が配設されている。これにより、記録前の記録用紙のセッティングから記録後の記録用紙の取り出しに至るまで前面側で全て処理することができるので、操作が迅速かつ容易となり、記録効率を向上させることができる。以下、図2を参照してスタッカ110及びトレイ120の詳細を説明する。
【0017】
スタッカ110は、トレイ120の先端上部に取り付けられており、図1に示すように、筐体101内に差し込まれているときは格納状態であり、図2に示すように、筐体101外に引き出されているときは記録完了後に排紙される記録用紙を受けて載置が可能なように構成されている。これにより、インクジェット式プリンタ100を使用しないときはコンパクトに収納しておくことができる。
【0018】
図2は、上記スタッカ110を引き出して記録用紙が受けられるようにした状態を示す斜視図である。このスタッカ110は、2段構成となっており、トレイ120の先端上部に取り付けられた基台111と、この基台111に対し出し入れ自在に収納された受け台112を備えている。このように、スタッカ110を出し入れ自在な2段構成とすることにより、種々のサイズの記録用紙に対しスタッカ110のサイズを合わせることができるので、スペースの有効活用を図ることができる。
【0019】
基台111は、前方に引き出された状態の受け台112の後端部を保持している。受け台112が引き出された状態のスタッカ110は、例えばA4サイズの大きさの記録用紙より若干大きく作製されている。これにより、A4サイズ以下の大きさの記録用紙であれば、記録が完了した記録用紙をスタッカ110から落下させることなく整然と積層載置することができる。
【0020】
基台111の収納口の両端部には、ガイドとなる突起が設けられ、受け台112の両側面には、上記突起が填め込まれるガイド溝が設けられている。これにより、上記突起がガイド溝内にてスライドするので、受け台112の基台111に対する出し入れをスムーズに行うことができる。さらに、上記突起が収納口にてガイド溝壁に係止されるので、受け台112の基台111に対する引き抜けを防止することができる。
【0021】
トレイ120は、図1に示すように、筐体101内に収納された状態にて記録用紙の供給が可能であり、図2に示すように、前枠102に対して前方へ引き出された状態にて記録用紙の補充や交換が可能なように構成されている。これにより、記録用紙不足に対する補充作業を容易に行うことができる。この記録用紙としては、普通紙、専用紙、推奨OHPシート、光沢紙、光沢フィルム、ラベルシート、官製葉書等が利用できる。
【0022】
図2は、上記トレイ120を引き出して記録用紙が収納可能なようにした状態を示す斜視図である。このトレイ120は、記録前の記録用紙を積層収納する本体121と、積層収納した記録用紙を1枚ずつ供給するために記録用紙の前部を斜め上方に持ち上げるホッパ122を有している。
【0023】
本体121は、例えばA4サイズの大きさの記録用紙より若干大きく作製されており、記録用紙を内部に配設されている記録用紙の幅方向の位置決め用部材121a及び図示しない長さ方向の位置決め用部材により所定位置に位置決めして積層収納するようになっている。各位置決め用部材は、幅や長さを段階的に調整可能なスライダ及びストッパを備えており、ストッパを外してスライダをスライドさせ、スライダを本体121内に収納された記録用紙の側面に当接させてストッパを掛けることにより、記録用紙を位置決めするようになっている。これにより、複数枚の記録用紙は本体121内にて各位置決め用部材により保持されるので、トレイ120を筐体101内に差し込む際に、多少がたついても記録用紙がずれることはなく、紙詰まり等の給紙エラーを防止することができる。
【0024】
本体121は、前枠102から飛び出ずに面一となるように筐体101内に収納されるため引き出しが困難となるおそれがあるが、前面の下部内側にユーザが指を掛けることができる凹部が形成されており、これによりトレイ120の引き出しを容易に行うことができるようになっている。さらに、本体121の側面をガイドするガイドレールが筐体102内に配設されており、これによりトレイ120の出し入れをスムーズに行うことができるようになっている。
【0025】
ここで、上述したようにトレイ120はインクジェット式プリンタ100の前面側で抜き差しされるため、後述する用紙搬送部140はトレイ120の上方に配設されている。したがって、トレイ120から用紙搬送部140へ記録用紙を供給するには、トレイ120内の記録用紙を一旦持ち上げる必要があり、またトレイ120を抜き差しする際に記録用紙が用紙搬送部140と干渉しないようにするには、トレイ120内の記録用紙を一旦下げる必要があり、このためにホッパ122が配設されている。
【0026】
ホッパ122は、本体121内の前部に配設された用紙支持部122a及びこの用紙支持部122aと一体形成された脚部122bを有しており、脚部122bと本体121の内底面に係止されている付勢部材122cにより、脚部122bの端部を中心に旋回する用紙支持部122aにより記録用紙の前部を斜め上方に持ち上げ、また持ち上げた記録用紙の前部を下げるようになっている。これにより、積層された記録用紙のうち最上層の記録用紙から順に給紙することができる。
【0027】
以上のような1ユニット化された給排機構であるスタッカ110とトレイ120は、上述したように出し入れ自在な可動部と抜き差し自在な可動部を備えている。このため、これらの可動部が可動完了していない状態、すなわちスタッカ110が引き出されていない状態やトレイ120が差し込まれていない状態でインクジェット式プリンタ100を稼動させると、給紙エラーや排紙エラー等を引き起こし、最悪の場合は故障してしまうおそれがある。そこで、この給排機構には、スタッカ110とトレイ120の各位置状態を検出する検出手段が備えられており、図3〜図7を参照して説明する。
【0028】
図3(A)は、筐体101の底部101aと給排機構であるスタッカ110とトレイ120を斜め前方から見た斜視図、同図(B)は、それを斜め後方から見た斜視図である。図3(B)に示すように、スタッカ110後方のトレイ120の内側面には、センサ201が装着されている。そして、図3(A)、(B)に示すように、センサ201の装着部近傍のトレイ120の外側面には、トレイ用コネクタ202が装着され、トレイ120が筐体101内に収納された状態で上記トレイ用コネクタ202と接続可能な筐体用コネクタ203が、筐体101の底部101aに装着されている。
【0029】
センサ201は、スタッカ110の受け台112が基台111に収納された状態を検出して合致(オン)信号を出力し、受け台112が基台111から引き出された状態を検出して分離(オフ)信号を出力する。さらに、センサ201は、トレイ120が筐体101内に差し込まれ、トレイ用コネクタ202と筐体用コネクタ203が接続されたことを検出して合致(オン)信号を出力し、トレイ120が筐体101内から引き抜かれ、トレイ用コネクタ202と筐体用コネクタ203が切断されたことを検出して分離(オフ)信号を出力する。
【0030】
このような構成において、その動作を図4〜図7を参照して説明する。図4(A)に示すように、スタッカ110の受け台112が基台111に収納され、トレイ120が筐体101内に差し込まれた状態においては、図4(B)に示すように、センサ201は、スタッカ110の合致(オン)信号を制御部160(図8参照)に出力するとともに、トレイ用コネクタ202と筐体用コネクタ203が接続状態にある合致(オン)信号を制御部160に出力する。このとき、制御部160は記録不可と判断する。
【0031】
図5(A)に示すように、スタッカ110の受け台112が基台111に収納され、トレイ120が筐体101内から引き抜かれた状態においては、図5(B)に示すように、センサ201は、スタッカ110の合致(オン)信号を制御部160に出力するとともに、トレイ用コネクタ202と筐体用コネクタ203が切断状態にある分離(オフ)信号を制御部160に出力する。このとき、制御部160は記録不可と判断する。
【0032】
図6(A)に示すように、スタッカ110の受け台112が基台111から引き出され、トレイ120が筐体101内から引き抜かれた状態においては、図6(B)に示すように、センサ201は、スタッカ110の分離(オフ)信号を制御部160に出力するとともに、トレイ用コネクタ202と筐体用コネクタ203が切断状態にある分離(オフ)信号を制御部160に出力する。このとき、制御部160は記録不可と判断する。
【0033】
図7(A)に示すように、スタッカ110の受け台112が基台111から引き出され、トレイ120が筐体101内に収納された状態においては、図7(B)に示すように、センサ201は、スタッカ110の分離(オフ)信号を制御部160に出力するとともに、トレイ用コネクタ202と筐体用コネクタ203が接続状態にある合致(オン)信号を制御部160に出力する。このとき、制御部160は記録可と判断する。
【0034】
このように、スタッカ110とトレイ120を給排機構として1ユニット化し、スタッカ110の位置状態とトレイ120の位置状態を1つのセンサ201で把握するようにしているので、記録可否を簡易かつ正確に判断することができ、給紙エラーや排紙エラー等による故障を回避することができる。以上のような構成のスタッカ110とトレイ120の上部には用紙搬送部140が配設され、この用紙搬送部140の上方には記録部150が配設されている。以下、図8〜図10を参照して用紙搬送部140及び記録部150並びに搬送駆動部170及び記録駆動部180の詳細を説明する。
【0035】
図8は、筐体101、前枠102及びフロントカバー103を取り外した状態を示す斜視図、図9は、その平面図、図10は、その側面図である。用紙搬送部140は、記録用紙を筐体101内に収納されているトレイ120から前面側に引き出されているスタッカ110まで搬送する機能を有しており、後面側から前面側にかけて以下の部材が順に配設されている。すなわち、トレイ120の上部に配設されている第1紙案内141(図8〜10参照)、上下に対向配置されている給紙ローラ142(図8〜10参照)とパッド143a(図10参照)を有するパッドホルダ143(図10参照)が配設されている。
【0036】
さらに、パッドホルダ143を支持する第2紙案内144(図10参照)、上下に対向配置されている従動ローラ145(図8〜10参照)と紙送りローラ146(図8〜10参照)、記録部150の下部に配設されている第3紙案内147(図8〜10参照)、上下に対向配置されている排紙ギザローラ148(図8〜10参照)と排紙ローラ149(図8、10参照)が配設されている。
【0037】
給紙ローラ142は、ホッパ122により持ち上げられた記録用紙のうち最上層の記録用紙の前部に接触して摩擦により引き込むようになっている。パッドホルダ143に取り付けられているパッド143aは、給紙ローラ142により引き込まれた記録用紙が複数枚あるとき、最上層の記録用紙のみが搬送されるように最上層の記録用紙とそれより下層の記録用紙とを分離して、下層の記録用紙をトレイ120内に戻すようになっている。
【0038】
従動ローラ145と紙送りローラ146は、給紙ローラ142から搬送されてくる記録用紙を挟持して送り出すようになっている。排紙ギザローラ148と排紙ローラ149は、従動ローラ145と紙送りローラ146から搬送されてくる記録用紙を挟持して送り出すようになっている。そして、各紙案内141、144、147は、一部に凸部が形成された平坦な面を有しており、凸部により搬送中の記録用紙面を支持して記録用紙を平坦な状態に維持するようになっている。以上のような用紙搬送部140によれば、トレイ120内に収納されている記録用紙を確実に1枚ずつ引き出してスキュー取りした後、平坦な状態を維持しつつ搬送して最終的にスタッカ110上に排出することができるので、高精度記録された記録用紙を常時得ることができる。
【0039】
記録部150は、主走査方向に移動可能なキャリッジ151(図8〜10参照)、キャリッジ151に対して前後方向に脱着可能に取り付けられたインクカートリッジ152(図8〜10参照)、キャリッジ151に搭載された記録ヘッド153(図10参照)、キャリッジ151の移動を案内するガイド軸154(図8〜10参照)、記録ヘッド153と制御部160の専用コントローラボード等を電気的に接続するフレキシブル配線板155(図8、9参照)等を備えている。
【0040】
キャリッジ151は、インクジェット式プリンタ100が非記録状態であるオフ状態もしくはスタンバイ状態のときは図8、9に示す待機位置(ホームポジション)に位置しており、記録状態のときはホームポジションを離脱して搬送されてくる記録用紙の両端部間を往復移動するようになっている。インクカートリッジ152は、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの計4色、さらにはライトイエロー、ライトマゼンタ、ライトシアンの計7色のタンクを備えており、高精細なフルカラー記録が可能なように構成されている。
【0041】
記録ヘッド153は、インクカートリッジ152の上記各色毎のタンクに繋がる複数の圧力発生室とそれらに繋がるノズルを備えており、例えば圧電素子や発熱素子等により圧力発生室内の圧力を変動させて、圧力発生室内に貯留されているインクをノズルから吐出させるようになっている。なお、記録ヘッド153は、ホームポジションに位置しているときは、インク乾燥等によるノズルの目詰まり等を防止するために、キャッピング装置により封止されている。
【0042】
ガイド軸154は、例えば軸受を介して取り付けられているキャリッジ151が摺動可能なように配設されている。フレキシブル配線板155は、キャリッジ151の往復移動の際に、キャリッジ151等と干渉せず、かつ折り曲げられないように、主走査方向に湾曲させて配設されている。以上のような記録部150によれば、キャッピング装置により記録ヘッド153のインク吐出特性は高精度に維持されており、またガイド軸によりキャリッジ151の移動特性も高精度に維持されているので、記録用紙に対し高精度な記録を常時行うことができる。
【0043】
そして、図9に示すように、用紙搬送部140を駆動する搬送駆動部170として駆動モータ171及びギア機構172が、用紙搬送部140の一側面側に配設され、記録部150の記録駆動部180として駆動モータ181及びベルト機構182が、記録部150の後方側に配設されている。駆動モータ171としては、例えばステッピングモータが使用されるが、DCモータを使用してもよい。ギア機構172としては、通常のギア輪列が使用されるが、ベルト機構を併用してもよい。なお、このギア機構172の途中には、記録用紙の搬送位置を検出するためのエンコーダが配設されている。
【0044】
また、駆動モータ181としては、例えばDCモータが使用されるが、ステッピングモータを使用してもよい。ベルト機構182としては、歯付きベルトと歯付きプーリが高精度であるため望ましいが、平ベルトとプーリでもよい。なお、このベルト機構182のベルトと平行して、キャリッジ151の移動位置を検出するためのリニアエンコーダが配設されている。
【0045】
以上のような搬送駆動部170及び記録駆動部180によれば、各駆動モータ171、181は(リニア)エンコーダによる検知信号に基づいて駆動制御されるので、記録用紙を高精度に搬送することができるとともに、記録ヘッドを高精度に移動させることができ、記録用紙に対し高精度な記録を常時行い、高精度記録された記録用紙を常時得ることができる。
【0046】
以上のような構成のインクジェット式プリンタ100において、その動作を説明する。なお、インクジェット式プリンタ100とテレビジョン・システムやコンピュータ等との接続配線や電源プラグの接続は既に完了しているものとする。先ず、ユーザは、図1に示す状態で指で取出ボタン103を押した後、指をトレイ120の底面に設けられている凹部に掛けて引っ張ることにより、図2に示すようにトレイ120を前方へ引き出す。
【0047】
続いて、トレイ120の本体111内の所定位置に複数枚の記録用紙を積層した状態で収納した後、トレイ120を後方へ押し込んでセットする。このとき、記録用紙の前部はホッパ112により斜め上方に持ち上げられ、最上部の記録用紙の前部先端が給紙ローラ142に接触する。次に、ユーザは、指をスタッカ110の上部に掛けて引っ張ることにより、図2に示すようにスタッカ110を前方へ引き出す。そして、インクジェット式プリンタ100をスタンバイ状態にし、テレビジョン・システムやコンピュータ等から記録指令を入力する。
【0048】
すると、図10に示すように、トレイ120内の最上部の1枚の記録用紙Pは、第1紙案内141と第2紙案内144に案内されつつ、給紙ローラ142の回転により副走査方向である前方へ引き出されて給紙ローラ142とパッド143aとの間に挟持されて更に前方へ送り出される。このとき、記録用紙Pがトレイ120内の最上部の1枚のみでなく複数枚あるときは、最上部の記録用紙Pとそれより下部の記録用紙Pとがパッド143aにより分離され、最上部の記録用紙Pのみが給紙ローラ142とパッド143aとの間に挟持されて更に前方へ送り出され、下部の記録用紙Pはトレイ120内に戻される。
【0049】
そして、最上部の記録用紙Pは、従動ローラ145と紙送りローラ146との間に挟持されて更に前方へ送り出される。その記録用紙Pが第3紙案内147に達すると、キャリッジ151の主走査方向への移動が開始される。すなわち、ホームポジションに位置してしたキャリッジ151は、ホームポジションを離脱して搬送されてくる記録用紙Pの両端部間を往復移動する。そして、記録ヘッド153は、副走査方向に搬送されつつある記録用紙Pに対し例えば圧電素子により圧力発生室内の圧力を変動させて、圧力発生室内に貯留されているインクをノズルから吐出して、記録用紙P上に所定の記録情報を記録する。
【0050】
このときの記録ヘッド153の走査タイミングやインク吐出タイミングは、制御部160の専用コントローラボード等により制御され、高精度なインクドット制御、ハーフトーン処理等が実行されるようになっている。そして、その記録用紙Pは、排紙ギザローラ148と排紙ローラ149との間に挟持されて更に前方へ送り出され、最終的に記録が完了した記録用紙Pはスタッカ110上に排紙される。
【0051】
以上、本発明を種々の実施形態に関して述べたが、本発明は以上の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、他の実施形態についても適用されるのは勿論である。例えば、記録装置としてプリンタを例に説明したが、これに限られるものではなく、例えばファクシミリ装置やコピー装置等の記録装置にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る記録装置の1つであるインクジェット式プリンタの構成例を斜め前方から見た斜視図である。
【図2】図1のインクジェット式プリンタのスタッカ及びトレイを引き出した状態を示す斜視図である。
【図3】図2のスタッカ及びトレイの特徴的な部分を示す斜視図である。
【図4】図3の特徴的な部分の動作状態を示す第1の図である。
【図5】図3の特徴的な部分の動作状態を示す第2の図である。
【図6】図3の特徴的な部分の動作状態を示す第3の図である。
【図7】図3の特徴的な部分の動作状態を示す第4の図である。
【図8】図1のインクジェット式プリンタの前枠、スタッカ及びフロントカバーを取り外した状態を示す斜視図である。
【図9】図8のインクジェット式プリンタの平面図である。
【図10】図8のインクジェット式プリンタの側面図である。
【符号の説明】
100 インクジェット式プリンタ、101 筐体、102 前枠、103 フロントカバー、110 スタッカ、111 基台、112 受け台、120 トレイ、121 本体、122 ホッパ、140 用紙搬送部、141 第1紙案内、142 給紙ローラ、143 パッドホルダ、144 第2紙案内、145 従動ローラ、146 紙送りローラ、147 第3紙案内、148 排紙ギザローラ、149 排紙ローラ、150 記録部、151 キャリッジ、152インクカートリッジ、153 記録ヘッド、154 ガイド軸、155 フレキシブル配線板、160 制御部、170 搬送駆動部、171 駆動モータ、172 ギア機構、173 エンコーダ、180 記録駆動部、181 駆動モータ、182 ベルト機構、201 センサ、202 トレイ用コネクタ、203 筐体用コネクタ

Claims (5)

  1. 記録媒体を収納して供給する抜き差し自在な供給機構と、
    排出される前記記録媒体を載置する出し入れ自在な排出機構とが組み合わされていることを特徴とする給排機構。
  2. 前記供給機構と前記排出機構の各位置状態を検出することにより記録可否を判断することを特徴とする請求項1に記載の給排機構。
  3. 前記供給機構が差し込まれた状態であって、前記排出機構が引き出された状態であるときのみ記録可と判断することを特徴とする請求項2に記載の給排機構。
  4. 供給される記録媒体を記録して排出する記録装置であって、
    請求項1〜3の何れか一項に記載の給排機構を備えたことを特徴とする記録装置。
  5. 少なくとも前記供給機構の抜き差しと前記排出機構の出し入れが同一の装置側面側にて実行可能なことを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
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