JP2004214729A - 撮影装置及びその制御方法、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】装置の耐久性の向上を図りながら、振動に対し必要なシーンにおいて振動除去機能を適切に実施することができる撮影装置及びその制御方法、プログラムを提供する。
【解決手段】振動除去制御の実行を指示する振動除去制御実行命令の入力の有無を判定する。その判定の結果、振動除去制御実行命令の入力がある場合、振動除去制御を実施する。その振動除除去制御の実施時間を計測し、その実施時間が所定時間経過するまでの間の当該撮影装置の映像信号に基づいて、所定時間経過後、更に、振動除去制御を継続する。
【選択図】 図2
【解決手段】振動除去制御の実行を指示する振動除去制御実行命令の入力の有無を判定する。その判定の結果、振動除去制御実行命令の入力がある場合、振動除去制御を実施する。その振動除除去制御の実施時間を計測し、その実施時間が所定時間経過するまでの間の当該撮影装置の映像信号に基づいて、所定時間経過後、更に、振動除去制御を継続する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、振動検出センサを有し、該振動検出センサによる検出結果に基づいて振動除去制御を実施する振動除去制御機能を有する撮影装置及びその制御方法、プログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、カメラ装置は、レンズ、CCD等の撮像素子からなる振像素子部、画像信号を出力する信号処理部を有する。また、フォーカスレンズを移動させるためのフォーカスレンズ移動モータ、ズーム時にズームレンズを移動させるためのズームレンズモータを有している。加えて、カメラ装置を水平及び垂直方向に旋回する旋回装置の構成要素として、水平方向に駆動させる(パンニング)ためのパンモータ、カメラ装置を垂直方向に駆動させる(チルティング)ためのチルトモータを有する。
【0003】
また、各モータの移動および回転位置をそれぞれ検出する位置センサ、および各モータをそれぞれ駆動するモータ駆動回路を有する。各モータ制御、プリセットデータの読出、操作キーの読み込みなどカメラ部全体を制御するマイクロコンピュータ(マイコン)、プリセットデータを格納するプリセットメモリ部、及びプリセット動作等を実行させる操作部を有している。
【0004】
更に、近年のカメラ装置では、上記構成要素に加えて、カメラ装置を設置する環境において発生する振動を除去し、視覚上良好な画像を得るために、振動を検出する振動検出センサと、光学信号の行路補正を行うバリアングルプリズムと、バリアングルプリズムを制御するプリズムコントローラを有しているものがある。
【0005】
このように構成された従来のカメラ装置の振動除去制御について、図4を用いて説明する。
【0006】
図4は従来のカメラ装置における振動除去制御を示すフローチャートである。
【0007】
カメラ装置への電源投入時、操作部を介して操作者があらかじめ設定した振動除去制御がON設定であるか否かを判定する(ステップS101)。ON設定でない場合、つまり、OFF設定の場合(ステップS101でNO)、何もしないで処理を終了する。
【0008】
一方、ON設定である場合(ステップS101でYES)、振動を検出する振動検出センサのセンサ情報を読み込む(ステップS102)。
【0009】
次に、そのセンサ情報に基づいて、振動検出を行う(ステップS103)。センサ情報が振動検出を示していない場合、つまり、振動が検出されていない場合(ステップS103でNO)、カメラ装置の設置環境が振動のない環境と判断して、処理を終了する。
【0010】
一方、センサ情報が振動検出を示している場合、つまり、振動が検出されている場合(ステップS103でYES)、ステップS104に進み、バリアングルプリズムコントローラは、そのセンサ情報に基づいて、バリアングルプリズムを駆動し、カメラ装置に入力される光学信号の行路補正を実行する(ステップS104)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のカメラ装置の制御方法では、以下に掲げる問題があり、その改善が要望されていた。
【0012】
即ち、カメラ装置による振動除去制御は、ユーザがあらかじめ設定したONもしくはOFF設定により実施、非実施を決定していた。このため、OFF状態の場合は、振動除去制御が実施されず、必要なシーンにおいて映像が振動してしまい、適切な映像を取得することができなかった。
【0013】
一方、ON設定の場合は、常時、振動除去制御を実施するため、振動のある環境下でかつ不必要なシーンにおいても振動除去制御が実施されていた。これにより、無駄な電源の消耗につながっていた。
【0014】
また、振動除去制御がON設定で、かつ長時間振動除去制御を実施する場合、振動除去制御に関わるアクチュエータや回路の耐久性が劣化してしまう問題がある。そのため、監視用カメラ等の長時間通電する環境下での使用は困難であった。
【0015】
特に、橋梁や道路等の振動の多い環境下に設置される場合は、常時、振動除去機能を実施しなければならないため、その製品寿命は著しく短くなってしまう問題があった。これに対し、振動検出センサから出力されるセンサ情報の内、軽微な振動を示すセンサ情報に対しては振動除去制御時間を抑圧し、耐久性の向上を図ることも考えられる。しかしながら、この場合、軽微な振動時には振動除去制御が実施されなくなるので、必要なシーンにおいて振動が除去された映像が得られないケースが存在する。
【0016】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、装置の耐久性の向上を図りながら、振動に対し必要なシーンにおいて振動除去機能を適切に実施することができる撮影装置及びその制御方法、プログラムを提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明による撮影装置は以下の構成を備える。即ち、
振動検出センサを有し、該振動検出センサによる検出結果に基づいて振動除去制御を実施する振動除去制御機能を有する撮影装置であって、
前記振動除去制御の実行を指示する振動除去制御実行命令の入力の有無を判定する判定手段と、
前記判定手段の判定の結果、前記振動除去制御実行命令の入力がある場合、前記振動除去制御を実施する振動除去制御手段と、
前記振動除去制御手段による振動除除去制御の実施時間を計測する計測手段と、
前記実施時間が所定時間経過するまでの間の当該撮影装置の映像信号に基づいて、前記所定時間経過後、更に、前記振動除去制御を継続する制御手段と
を備える。
【0018】
また、好ましくは、前記制御手段は、前記所定時間内の前記映像信号の特徴量の変化量を判定する判定手段を備え、
前記判定手段の判定結果に基づいて、前記所定時間経過後、更に、前記振動除去制御を継続する。
【0019】
また、好ましくは、前記実施時間が前記所定時間以上経過しているか否かを判定する時間判定手段を更に備え、
前記時間判定手段の判定の結果、前記実施時間が所定時間以上経過しており、かつ前記所定時間内の前記映像信号の特徴量の変化量が所定変化量以上である場合、前記制御手段は、前記振動除去制御を継続する。
【0020】
また、好ましくは、前記制御手段による前記信号除去制御の継続時間には、上限値が設定されている。
【0021】
また、好ましくは、前記継続時間が前記上限値以上になった場合、前記制御手段は、前記振動除去制御を停止する。
【0022】
上記の目的を達成するための本発明による撮影装置の制御方法は以下の構成を備える。即ち、
振動検出センサを有し、該振動検出センサによる検出結果に基づいて振動除去制御を実施する振動除去制御機能を有する撮影装置の制御方法であって、
前記振動除去制御の実行を指示する振動除去制御実行命令の入力の有無を判定する判定工程と、
前記判定工程の判定の結果、前記振動除去制御実行命令の入力がある場合、前記振動除去制御を実施する振動除去制御工程と、
前記振動除去制御工程による振動除除去制御の実施時間を計測する計測工程と、
前記実施時間が所定時間経過するまでの間の当該撮影装置の映像信号に基づいて、前記所定時間経過後、更に、前記振動除去制御を継続する制御工程と
を備える。
【0023】
上記の目的を達成するための本発明によるプログラムは以下の構成を備える。
即ち、
振動検出センサを有し、該振動検出センサによる検出結果に基づいて振動除去制御を実施する振動除去制御機能を有する撮影装置の制御を実現するプログラムであって、
前記振動除去制御の実行を指示する振動除去制御実行命令の入力の有無を判定する判定工程のプログラムコードと、
前記判定工程の判定の結果、前記振動除去制御実行命令の入力がある場合、前記振動除去制御を実施する振動除去制御工程のプログラムコードと、
前記振動除去制御工程による振動除除去制御の実施時間を計測する計測工程のプログラムコードと、
前記実施時間が所定時間経過するまでの間の当該撮影装置の映像信号に基づいて、前記所定時間経過後、更に、前記振動除去制御を継続する制御工程のプログラムコードと
を備える。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0025】
<実施形態1>
図1は本発明の実施形態1のカメラ装置の構成を示すブロック図である。
【0026】
図1のカメラ装置100において、1はレンズ、2はCCD等の撮影素子からなる撮像素子部、3はカメラ装置100の映像信号を外部装置(例えば、モニタ)に出力する信号処理部である。4はオートフォーカス(AF)処理のためのAF演算を実行するAF演算部である。
【0027】
5はフォーカスレンズを移動させるためのフォーカスモータ、6はズーム時にズームレンズを移動させるためのズームモータである。9及び10はフォーカスモータ5及びズームモータ6の各モータの移動及び位置をそれぞれ検出する位置センサである。また、13及び14はフォーカスモータ5及びズームモータ6の各モータをそれぞれ駆動するモータ駆動回路である。
【0028】
7はカメラ装置100を水平方向に回転させる(パンニング)ための水平モータ、8はカメラ装置100を垂直方向に回転させる(チルティング)ための垂直モータである。11及び12は水平モータ7及び垂直モータ8の各モータの移動及び回転位置をそれぞれ検出する位置センサである。また、15及び16は水平モータ7及び垂直モータ8の各モータをそれぞれ駆動するモータ駆動回路である。
【0029】
17は各モータ制御、プリセットデータの読み出し、操作キーの読み込み等のカメラ装置100全体を制御するマイクロコンピュータ(マイコン)である。マイコン17は、CPU、ROM、RAM等を内蔵している。ROMには、後述する振動除去制御処理プログラムを含むカメラ装置100の各種制御を実現するための制御プログラムが格納されている。
【0030】
18はカメラ装置100の動作条件である位置データであるプリセットデータ(例えば、駆動目標位置(フォーカス位置、ズーム位置、アイリス値、チルト角、パン角))を格納するプリセットメモリ部である。
【0031】
19は振動除去制御の実行の指示(振動除去制御実行命令の発行)、プリセット動作、ズーミング動作、オートフォーカス動作等のカメラ装置100に係る各種操作を実行させる操作部である。また、操作部19において、撮影条件(ズーム・フォーカス・アイリス・パン・チルト)等の動作条件を適宜設定可能である。
【0032】
20はジャイロセンサ等の振動を検出する振動検出センサである。21はカメラ装置100に入力する光学信号の行路補正を行うバリアングルプリズムである。22はバリアングルプリズム21を制御するアクチュエータである。23はアクチュエータ22を駆動する駆動回路である。
【0033】
次に、実施形態1のカメラ装置100が実行する振動除去制御処理について、図2を用いて説明する。
【0034】
図2は本発明の実施形態1のカメラ装置の振動除去制御処理を示すフローチャートである。
【0035】
尚、この振動除去制御処理は、マイコン17内部のROMに記憶される振動除去制御処理プログラムをCPUが読み出して、それを実行することによって実現されるが、これに限定されない。例えば、この振動除去制御処理を実現する専用ハードウエアで、振動除去制御処理を実現しても良い。
【0036】
まず、操作者の操作によって発生する操作部19からの振動除去制御実行命令の有無を判定する(ステップS10)。振動除去制御実行命令がない場合(ステップS10でNO)、何もしないで処理を終了する。一方、振動除去制御実行命令がある場合(ステップS10でYES)、振動除去制御に関わる構成要素(例えば、振動検出センサ20、アクチュエータ22等)に通電を行い、かつ計測タイマ24を起動する(ステップS11)。
【0037】
次に、振動検出センサ20からのセンサ情報を読み込む(ステップS12)。そのセンサ情報に基づいて、振動検出を行う(ステップS13)。振動が検出されない場合(ステップS13でNO)、処理を終了する。一方、振動が検出された場合(ステップS13でYES)、ステップS14に進み、振動除去制御として、そのセンサ情報に基づいて、レンズ1に入力される光学信号の行路補正を開始する。
【0038】
次に、計測タイマ24を参照し、参照したタイマ値が所定値(例えば、10秒)以上を経過しているか否かを判定する(ステップS15)。所定値未満である場合(ステップS15でNO)、振動除去制御の実行を継続し、ステップS12に戻る。一方、所定値以上である場合(ステップS15でYES)、ステップS16に進み、操作部19からの振動除去制御実行命令の有無を判定する。
【0039】
尚、この所定値は、目的や用途に応じて任意の値を操作部19より設定可能である。また、ステップS16の判定の継続時間は、タイマ値が所定値以上を経過してからの所定判定継続時間(例えば、3秒)とし、この所定判定継続時間内での振動除去制御実行命令の有無を判定する。そして、所定判定継続時間内に振動除去制御実行命令がある場合は、振動制御実行命令があると判定する。一方、所定判定継続時間以降に振動制御実行命令があったとしても、それは無効として、振動制御実行命令がないと判定する。
【0040】
振動除去制御実行命令がある場合(ステップS16でYES)、ステップS17に進み、計測タイマ24をリセットし、振動除去制御時間の延長を設定する。その後、ステップS12に戻る。一方、振動除去制御実行命令がない場合(ステップS16でNO)、ステップS18に進む。
【0041】
次に、信号処理部3から得られるRAMに記憶された直前の所定時間(例えば、10秒)間の映像信号の鮮鋭度信号を所定単位(例えば、フレーム単位や秒単位)毎に参照し、被写体の変化の有無を判定する(ステップS18)。具体的には、その時間内の鮮鋭度信号に、所定変化量の変化があるか否かを判定し、所定変化量以上の変化である場合は、被写体の変化があると判定し、所定変化量未満の変化である場合は、被写体の変化がないと判定する。
【0042】
尚、本実施形態では、被写体の変化の有無の判定は、映像信号の鮮鋭度信号に基づいて行っているが、これに限定されない。例えば、映像信号の輝度信号、色情報信号等の被写体の変化を判定可能な映像信号の特徴量であれば、どのようなものでも良い。
【0043】
ステップS18において、所定変化量以上の変化がある場合(ステップS18でYES)、ステップS17に戻る。一方、所定変化量未満の変化がない場合(ステップS18でNO)、ステップS19に進み、振動除去制御である光学信号の行路補正を停止する。そして、計測タイマ24をリセットして、処理を終了する(ステップS10)。
【0044】
以上説明したように、実施形態1によれば、操作者からの操作によって発生する操作部19からの振動除去制御命令により振動除去制御を開始し、一定期間を経過し、かつその間の映像信号の鮮鋭度信号に大きな変化がない場合は振動除去制御を停止する。これにより、ユーザが必要なシーンや被写体に対し振動除去制御を実施しつつ、不必要なシーンにおいて振動除去制御が実施されるのを防止することができる。
【0045】
逆に、一定期間を経過しても、その間の映像信号の鮮鋭度信号に大きな変化がある場合は振動除去制御を継続するので、被写体が変化する(鮮鋭度信号が大きく変化する)重要なシーンにおいて振動除去制御を確実に実施することができる。
【0046】
尚、図2のフローチャートにおいて、ステップS18の処理を、ステップS15とステップS16の間で実行するようにしても良い。このように構成することで、計測タイマ24のタイマ値が所定値以上であると判定された後、その所定値が経過している間に被写体が変化していると判定される場合には、そのまま、振動除去制御実行命令の有無に関わらず、振動除去制御を継続することができ、被写体が変化する(鮮鋭度信号が大きく変化する)重要なシーンにおいて振動除去制御をより確実に実施することができる。
【0047】
<実施形態2>
実施形態2では、実施形態1の応用例であり、特に、振動除去制御の継続回数を制御する動作に特徴がある。
【0048】
尚、実施形態2のカメラ装置の構成は、実施形態1の図1のカメラ装置100と同一の構成を有するものとする。
【0049】
以下、実施形態2のカメラ装置100が実行する振動除去制御処理について、図3を用いて説明する。
【0050】
図3は本発明の実施形態2のカメラ装置が実行する振動除去制御処理を示すフローチャートである。
【0051】
尚、図3のフローチャートの各ステップにおいて、実施形態1の図2のフローチャートと同一のステップには、同一のステップ番号を付加して、その処理の詳細については省略する。
【0052】
特に、実施形態2では、ステップS15の前に、ステップS21として、計測タイマ24を参照し、参照したタイマ値が上限値(例えば、60秒)以上を経過しているか否かを判定する。上限値未満である場合(ステップS21でNO)、ステップS15に進む。一方、上限値以上である場合(ステップS21でYES)、ステップS19に進む。
【0053】
尚、この上限値は、ステップS15の所定値と同様、目的や用途に応じて任意の値を操作部19より設定可能である。
【0054】
以上説明したように、実施形態2によれば、実施形態1で説明した効果に加えて、振動除去制御の継続期間に上限値を設定して、上限値に達すると一旦振動除去制御を停止するので、カメラ装置100の耐久性をより向上させることができる。
【0055】
尚、実施形態1や2では、計測タイマ24のタイマ値が所定値以上経過後に、操作部19からの振動除去制御実行命令の有無を判定し、その判定結果に基づいて、振動除去制御を延長しているが、この判定タイミングはこれに限定されない。例えば、計測タイマ24の計測中と並行して、振動除去制御実行命令の有無を監視しておき、計測タイマ24のタイマ値が所定値以上経過する前に、振動除去制御実行命令がある場合には、その入力回数に基づいて、振動除去制御を所定値分延長するようにしても良い。
【0056】
この振動除去制御の延長は、例えば、計測タイマ24のタイマ値が所定値以上経過する前に入力された動除去制御実行命令の入力回数分の実行するようにしても良いし、少なくとも1回の入力があれば、振動除去制御を少なくとも所定値分延長するようにしても良い。
【0057】
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0058】
尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
【0059】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0060】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0061】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
【0062】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0063】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0064】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0065】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、装置の耐久性の向上を図りながら、振動に対し必要なシーンにおいて振動除去機能を適切に実施することができる撮影装置及びその制御方法、プログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1のカメラ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態1のカメラ装置の振動除去制御処理を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施形態2のカメラ装置が実行する振動除去制御処理を示すフローチャートである。
【図4】従来のカメラ装置における振動除去制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 レンズ
2 撮像素子
3 信号処理部
4 AF演算部
5 フォーカスモータ
6 ズームモータ
7 水平モータ
8 垂直モータ
9、10、11、12 位置センサ
13、14、15、16 駆動回路
17 マイクロコンピュータ
18 プリセットメモリ部
19 操作部
20 振動検出センサ
21 バリアングルプリズム
22 アクチュエータ
23 駆動回路
24 計測タイマ
【発明の属する技術分野】
本発明は、振動検出センサを有し、該振動検出センサによる検出結果に基づいて振動除去制御を実施する振動除去制御機能を有する撮影装置及びその制御方法、プログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、カメラ装置は、レンズ、CCD等の撮像素子からなる振像素子部、画像信号を出力する信号処理部を有する。また、フォーカスレンズを移動させるためのフォーカスレンズ移動モータ、ズーム時にズームレンズを移動させるためのズームレンズモータを有している。加えて、カメラ装置を水平及び垂直方向に旋回する旋回装置の構成要素として、水平方向に駆動させる(パンニング)ためのパンモータ、カメラ装置を垂直方向に駆動させる(チルティング)ためのチルトモータを有する。
【0003】
また、各モータの移動および回転位置をそれぞれ検出する位置センサ、および各モータをそれぞれ駆動するモータ駆動回路を有する。各モータ制御、プリセットデータの読出、操作キーの読み込みなどカメラ部全体を制御するマイクロコンピュータ(マイコン)、プリセットデータを格納するプリセットメモリ部、及びプリセット動作等を実行させる操作部を有している。
【0004】
更に、近年のカメラ装置では、上記構成要素に加えて、カメラ装置を設置する環境において発生する振動を除去し、視覚上良好な画像を得るために、振動を検出する振動検出センサと、光学信号の行路補正を行うバリアングルプリズムと、バリアングルプリズムを制御するプリズムコントローラを有しているものがある。
【0005】
このように構成された従来のカメラ装置の振動除去制御について、図4を用いて説明する。
【0006】
図4は従来のカメラ装置における振動除去制御を示すフローチャートである。
【0007】
カメラ装置への電源投入時、操作部を介して操作者があらかじめ設定した振動除去制御がON設定であるか否かを判定する(ステップS101)。ON設定でない場合、つまり、OFF設定の場合(ステップS101でNO)、何もしないで処理を終了する。
【0008】
一方、ON設定である場合(ステップS101でYES)、振動を検出する振動検出センサのセンサ情報を読み込む(ステップS102)。
【0009】
次に、そのセンサ情報に基づいて、振動検出を行う(ステップS103)。センサ情報が振動検出を示していない場合、つまり、振動が検出されていない場合(ステップS103でNO)、カメラ装置の設置環境が振動のない環境と判断して、処理を終了する。
【0010】
一方、センサ情報が振動検出を示している場合、つまり、振動が検出されている場合(ステップS103でYES)、ステップS104に進み、バリアングルプリズムコントローラは、そのセンサ情報に基づいて、バリアングルプリズムを駆動し、カメラ装置に入力される光学信号の行路補正を実行する(ステップS104)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のカメラ装置の制御方法では、以下に掲げる問題があり、その改善が要望されていた。
【0012】
即ち、カメラ装置による振動除去制御は、ユーザがあらかじめ設定したONもしくはOFF設定により実施、非実施を決定していた。このため、OFF状態の場合は、振動除去制御が実施されず、必要なシーンにおいて映像が振動してしまい、適切な映像を取得することができなかった。
【0013】
一方、ON設定の場合は、常時、振動除去制御を実施するため、振動のある環境下でかつ不必要なシーンにおいても振動除去制御が実施されていた。これにより、無駄な電源の消耗につながっていた。
【0014】
また、振動除去制御がON設定で、かつ長時間振動除去制御を実施する場合、振動除去制御に関わるアクチュエータや回路の耐久性が劣化してしまう問題がある。そのため、監視用カメラ等の長時間通電する環境下での使用は困難であった。
【0015】
特に、橋梁や道路等の振動の多い環境下に設置される場合は、常時、振動除去機能を実施しなければならないため、その製品寿命は著しく短くなってしまう問題があった。これに対し、振動検出センサから出力されるセンサ情報の内、軽微な振動を示すセンサ情報に対しては振動除去制御時間を抑圧し、耐久性の向上を図ることも考えられる。しかしながら、この場合、軽微な振動時には振動除去制御が実施されなくなるので、必要なシーンにおいて振動が除去された映像が得られないケースが存在する。
【0016】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、装置の耐久性の向上を図りながら、振動に対し必要なシーンにおいて振動除去機能を適切に実施することができる撮影装置及びその制御方法、プログラムを提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明による撮影装置は以下の構成を備える。即ち、
振動検出センサを有し、該振動検出センサによる検出結果に基づいて振動除去制御を実施する振動除去制御機能を有する撮影装置であって、
前記振動除去制御の実行を指示する振動除去制御実行命令の入力の有無を判定する判定手段と、
前記判定手段の判定の結果、前記振動除去制御実行命令の入力がある場合、前記振動除去制御を実施する振動除去制御手段と、
前記振動除去制御手段による振動除除去制御の実施時間を計測する計測手段と、
前記実施時間が所定時間経過するまでの間の当該撮影装置の映像信号に基づいて、前記所定時間経過後、更に、前記振動除去制御を継続する制御手段と
を備える。
【0018】
また、好ましくは、前記制御手段は、前記所定時間内の前記映像信号の特徴量の変化量を判定する判定手段を備え、
前記判定手段の判定結果に基づいて、前記所定時間経過後、更に、前記振動除去制御を継続する。
【0019】
また、好ましくは、前記実施時間が前記所定時間以上経過しているか否かを判定する時間判定手段を更に備え、
前記時間判定手段の判定の結果、前記実施時間が所定時間以上経過しており、かつ前記所定時間内の前記映像信号の特徴量の変化量が所定変化量以上である場合、前記制御手段は、前記振動除去制御を継続する。
【0020】
また、好ましくは、前記制御手段による前記信号除去制御の継続時間には、上限値が設定されている。
【0021】
また、好ましくは、前記継続時間が前記上限値以上になった場合、前記制御手段は、前記振動除去制御を停止する。
【0022】
上記の目的を達成するための本発明による撮影装置の制御方法は以下の構成を備える。即ち、
振動検出センサを有し、該振動検出センサによる検出結果に基づいて振動除去制御を実施する振動除去制御機能を有する撮影装置の制御方法であって、
前記振動除去制御の実行を指示する振動除去制御実行命令の入力の有無を判定する判定工程と、
前記判定工程の判定の結果、前記振動除去制御実行命令の入力がある場合、前記振動除去制御を実施する振動除去制御工程と、
前記振動除去制御工程による振動除除去制御の実施時間を計測する計測工程と、
前記実施時間が所定時間経過するまでの間の当該撮影装置の映像信号に基づいて、前記所定時間経過後、更に、前記振動除去制御を継続する制御工程と
を備える。
【0023】
上記の目的を達成するための本発明によるプログラムは以下の構成を備える。
即ち、
振動検出センサを有し、該振動検出センサによる検出結果に基づいて振動除去制御を実施する振動除去制御機能を有する撮影装置の制御を実現するプログラムであって、
前記振動除去制御の実行を指示する振動除去制御実行命令の入力の有無を判定する判定工程のプログラムコードと、
前記判定工程の判定の結果、前記振動除去制御実行命令の入力がある場合、前記振動除去制御を実施する振動除去制御工程のプログラムコードと、
前記振動除去制御工程による振動除除去制御の実施時間を計測する計測工程のプログラムコードと、
前記実施時間が所定時間経過するまでの間の当該撮影装置の映像信号に基づいて、前記所定時間経過後、更に、前記振動除去制御を継続する制御工程のプログラムコードと
を備える。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0025】
<実施形態1>
図1は本発明の実施形態1のカメラ装置の構成を示すブロック図である。
【0026】
図1のカメラ装置100において、1はレンズ、2はCCD等の撮影素子からなる撮像素子部、3はカメラ装置100の映像信号を外部装置(例えば、モニタ)に出力する信号処理部である。4はオートフォーカス(AF)処理のためのAF演算を実行するAF演算部である。
【0027】
5はフォーカスレンズを移動させるためのフォーカスモータ、6はズーム時にズームレンズを移動させるためのズームモータである。9及び10はフォーカスモータ5及びズームモータ6の各モータの移動及び位置をそれぞれ検出する位置センサである。また、13及び14はフォーカスモータ5及びズームモータ6の各モータをそれぞれ駆動するモータ駆動回路である。
【0028】
7はカメラ装置100を水平方向に回転させる(パンニング)ための水平モータ、8はカメラ装置100を垂直方向に回転させる(チルティング)ための垂直モータである。11及び12は水平モータ7及び垂直モータ8の各モータの移動及び回転位置をそれぞれ検出する位置センサである。また、15及び16は水平モータ7及び垂直モータ8の各モータをそれぞれ駆動するモータ駆動回路である。
【0029】
17は各モータ制御、プリセットデータの読み出し、操作キーの読み込み等のカメラ装置100全体を制御するマイクロコンピュータ(マイコン)である。マイコン17は、CPU、ROM、RAM等を内蔵している。ROMには、後述する振動除去制御処理プログラムを含むカメラ装置100の各種制御を実現するための制御プログラムが格納されている。
【0030】
18はカメラ装置100の動作条件である位置データであるプリセットデータ(例えば、駆動目標位置(フォーカス位置、ズーム位置、アイリス値、チルト角、パン角))を格納するプリセットメモリ部である。
【0031】
19は振動除去制御の実行の指示(振動除去制御実行命令の発行)、プリセット動作、ズーミング動作、オートフォーカス動作等のカメラ装置100に係る各種操作を実行させる操作部である。また、操作部19において、撮影条件(ズーム・フォーカス・アイリス・パン・チルト)等の動作条件を適宜設定可能である。
【0032】
20はジャイロセンサ等の振動を検出する振動検出センサである。21はカメラ装置100に入力する光学信号の行路補正を行うバリアングルプリズムである。22はバリアングルプリズム21を制御するアクチュエータである。23はアクチュエータ22を駆動する駆動回路である。
【0033】
次に、実施形態1のカメラ装置100が実行する振動除去制御処理について、図2を用いて説明する。
【0034】
図2は本発明の実施形態1のカメラ装置の振動除去制御処理を示すフローチャートである。
【0035】
尚、この振動除去制御処理は、マイコン17内部のROMに記憶される振動除去制御処理プログラムをCPUが読み出して、それを実行することによって実現されるが、これに限定されない。例えば、この振動除去制御処理を実現する専用ハードウエアで、振動除去制御処理を実現しても良い。
【0036】
まず、操作者の操作によって発生する操作部19からの振動除去制御実行命令の有無を判定する(ステップS10)。振動除去制御実行命令がない場合(ステップS10でNO)、何もしないで処理を終了する。一方、振動除去制御実行命令がある場合(ステップS10でYES)、振動除去制御に関わる構成要素(例えば、振動検出センサ20、アクチュエータ22等)に通電を行い、かつ計測タイマ24を起動する(ステップS11)。
【0037】
次に、振動検出センサ20からのセンサ情報を読み込む(ステップS12)。そのセンサ情報に基づいて、振動検出を行う(ステップS13)。振動が検出されない場合(ステップS13でNO)、処理を終了する。一方、振動が検出された場合(ステップS13でYES)、ステップS14に進み、振動除去制御として、そのセンサ情報に基づいて、レンズ1に入力される光学信号の行路補正を開始する。
【0038】
次に、計測タイマ24を参照し、参照したタイマ値が所定値(例えば、10秒)以上を経過しているか否かを判定する(ステップS15)。所定値未満である場合(ステップS15でNO)、振動除去制御の実行を継続し、ステップS12に戻る。一方、所定値以上である場合(ステップS15でYES)、ステップS16に進み、操作部19からの振動除去制御実行命令の有無を判定する。
【0039】
尚、この所定値は、目的や用途に応じて任意の値を操作部19より設定可能である。また、ステップS16の判定の継続時間は、タイマ値が所定値以上を経過してからの所定判定継続時間(例えば、3秒)とし、この所定判定継続時間内での振動除去制御実行命令の有無を判定する。そして、所定判定継続時間内に振動除去制御実行命令がある場合は、振動制御実行命令があると判定する。一方、所定判定継続時間以降に振動制御実行命令があったとしても、それは無効として、振動制御実行命令がないと判定する。
【0040】
振動除去制御実行命令がある場合(ステップS16でYES)、ステップS17に進み、計測タイマ24をリセットし、振動除去制御時間の延長を設定する。その後、ステップS12に戻る。一方、振動除去制御実行命令がない場合(ステップS16でNO)、ステップS18に進む。
【0041】
次に、信号処理部3から得られるRAMに記憶された直前の所定時間(例えば、10秒)間の映像信号の鮮鋭度信号を所定単位(例えば、フレーム単位や秒単位)毎に参照し、被写体の変化の有無を判定する(ステップS18)。具体的には、その時間内の鮮鋭度信号に、所定変化量の変化があるか否かを判定し、所定変化量以上の変化である場合は、被写体の変化があると判定し、所定変化量未満の変化である場合は、被写体の変化がないと判定する。
【0042】
尚、本実施形態では、被写体の変化の有無の判定は、映像信号の鮮鋭度信号に基づいて行っているが、これに限定されない。例えば、映像信号の輝度信号、色情報信号等の被写体の変化を判定可能な映像信号の特徴量であれば、どのようなものでも良い。
【0043】
ステップS18において、所定変化量以上の変化がある場合(ステップS18でYES)、ステップS17に戻る。一方、所定変化量未満の変化がない場合(ステップS18でNO)、ステップS19に進み、振動除去制御である光学信号の行路補正を停止する。そして、計測タイマ24をリセットして、処理を終了する(ステップS10)。
【0044】
以上説明したように、実施形態1によれば、操作者からの操作によって発生する操作部19からの振動除去制御命令により振動除去制御を開始し、一定期間を経過し、かつその間の映像信号の鮮鋭度信号に大きな変化がない場合は振動除去制御を停止する。これにより、ユーザが必要なシーンや被写体に対し振動除去制御を実施しつつ、不必要なシーンにおいて振動除去制御が実施されるのを防止することができる。
【0045】
逆に、一定期間を経過しても、その間の映像信号の鮮鋭度信号に大きな変化がある場合は振動除去制御を継続するので、被写体が変化する(鮮鋭度信号が大きく変化する)重要なシーンにおいて振動除去制御を確実に実施することができる。
【0046】
尚、図2のフローチャートにおいて、ステップS18の処理を、ステップS15とステップS16の間で実行するようにしても良い。このように構成することで、計測タイマ24のタイマ値が所定値以上であると判定された後、その所定値が経過している間に被写体が変化していると判定される場合には、そのまま、振動除去制御実行命令の有無に関わらず、振動除去制御を継続することができ、被写体が変化する(鮮鋭度信号が大きく変化する)重要なシーンにおいて振動除去制御をより確実に実施することができる。
【0047】
<実施形態2>
実施形態2では、実施形態1の応用例であり、特に、振動除去制御の継続回数を制御する動作に特徴がある。
【0048】
尚、実施形態2のカメラ装置の構成は、実施形態1の図1のカメラ装置100と同一の構成を有するものとする。
【0049】
以下、実施形態2のカメラ装置100が実行する振動除去制御処理について、図3を用いて説明する。
【0050】
図3は本発明の実施形態2のカメラ装置が実行する振動除去制御処理を示すフローチャートである。
【0051】
尚、図3のフローチャートの各ステップにおいて、実施形態1の図2のフローチャートと同一のステップには、同一のステップ番号を付加して、その処理の詳細については省略する。
【0052】
特に、実施形態2では、ステップS15の前に、ステップS21として、計測タイマ24を参照し、参照したタイマ値が上限値(例えば、60秒)以上を経過しているか否かを判定する。上限値未満である場合(ステップS21でNO)、ステップS15に進む。一方、上限値以上である場合(ステップS21でYES)、ステップS19に進む。
【0053】
尚、この上限値は、ステップS15の所定値と同様、目的や用途に応じて任意の値を操作部19より設定可能である。
【0054】
以上説明したように、実施形態2によれば、実施形態1で説明した効果に加えて、振動除去制御の継続期間に上限値を設定して、上限値に達すると一旦振動除去制御を停止するので、カメラ装置100の耐久性をより向上させることができる。
【0055】
尚、実施形態1や2では、計測タイマ24のタイマ値が所定値以上経過後に、操作部19からの振動除去制御実行命令の有無を判定し、その判定結果に基づいて、振動除去制御を延長しているが、この判定タイミングはこれに限定されない。例えば、計測タイマ24の計測中と並行して、振動除去制御実行命令の有無を監視しておき、計測タイマ24のタイマ値が所定値以上経過する前に、振動除去制御実行命令がある場合には、その入力回数に基づいて、振動除去制御を所定値分延長するようにしても良い。
【0056】
この振動除去制御の延長は、例えば、計測タイマ24のタイマ値が所定値以上経過する前に入力された動除去制御実行命令の入力回数分の実行するようにしても良いし、少なくとも1回の入力があれば、振動除去制御を少なくとも所定値分延長するようにしても良い。
【0057】
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0058】
尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
【0059】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0060】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0061】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
【0062】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0063】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0064】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0065】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、装置の耐久性の向上を図りながら、振動に対し必要なシーンにおいて振動除去機能を適切に実施することができる撮影装置及びその制御方法、プログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1のカメラ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態1のカメラ装置の振動除去制御処理を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施形態2のカメラ装置が実行する振動除去制御処理を示すフローチャートである。
【図4】従来のカメラ装置における振動除去制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 レンズ
2 撮像素子
3 信号処理部
4 AF演算部
5 フォーカスモータ
6 ズームモータ
7 水平モータ
8 垂直モータ
9、10、11、12 位置センサ
13、14、15、16 駆動回路
17 マイクロコンピュータ
18 プリセットメモリ部
19 操作部
20 振動検出センサ
21 バリアングルプリズム
22 アクチュエータ
23 駆動回路
24 計測タイマ
Claims (7)
- 振動検出センサを有し、該振動検出センサによる検出結果に基づいて振動除去制御を実施する振動除去制御機能を有する撮影装置であって、
前記振動除去制御の実行を指示する振動除去制御実行命令の入力の有無を判定する判定手段と、
前記判定手段の判定の結果、前記振動除去制御実行命令の入力がある場合、前記振動除去制御を実施する振動除去制御手段と、
前記振動除去制御手段による振動除除去制御の実施時間を計測する計測手段と、
前記実施時間が所定時間経過するまでの間の当該撮影装置の映像信号に基づいて、前記所定時間経過後、更に、前記振動除去制御を継続する制御手段と
を備えることを特徴とする撮影装置。 - 前記制御手段は、前記所定時間内の前記映像信号の特徴量の変化量を判定する判定手段を備え、
前記判定手段の判定結果に基づいて、前記所定時間経過後、更に、前記振動除去制御を継続する
ことを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。 - 前記実施時間が前記所定時間以上経過しているか否かを判定する時間判定手段を更に備え、
前記時間判定手段の判定の結果、前記実施時間が所定時間以上経過しており、かつ前記所定時間内の前記映像信号の特徴量の変化量が所定変化量以上である場合、前記制御手段は、前記振動除去制御を継続する
ことを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。 - 前記制御手段による前記信号除去制御の継続時間には、上限値が設定されている
ことを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。 - 前記継続時間が前記上限値以上になった場合、前記制御手段は、前記振動除去制御を停止する
ことを特徴とする請求項4に記載の撮影装置。 - 振動検出センサを有し、該振動検出センサによる検出結果に基づいて振動除去制御を実施する振動除去制御機能を有する撮影装置の制御方法であって、
前記振動除去制御の実行を指示する振動除去制御実行命令の入力の有無を判定する判定工程と、
前記判定工程の判定の結果、前記振動除去制御実行命令の入力がある場合、前記振動除去制御を実施する振動除去制御工程と、
前記振動除去制御工程による振動除除去制御の実施時間を計測する計測工程と、
前記実施時間が所定時間経過するまでの間の当該撮影装置の映像信号に基づいて、前記所定時間経過後、更に、前記振動除去制御を継続する制御工程と
を備えることを特徴とする撮影装置の制御方法。 - 振動検出センサを有し、該振動検出センサによる検出結果に基づいて振動除去制御を実施する振動除去制御機能を有する撮影装置の制御を実現するプログラムであって、
前記振動除去制御の実行を指示する振動除去制御実行命令の入力の有無を判定する判定工程のプログラムコードと、
前記判定工程の判定の結果、前記振動除去制御実行命令の入力がある場合、前記振動除去制御を実施する振動除去制御工程のプログラムコードと、
前記振動除去制御工程による振動除除去制御の実施時間を計測する計測工程のプログラムコードと、
前記実施時間が所定時間経過するまでの間の当該撮影装置の映像信号に基づいて、前記所定時間経過後、更に、前記振動除去制御を継続する制御工程のプログラムコードと
を備えることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
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JP2002378483A JP2004214729A (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | 撮影装置及びその制御方法、プログラム |
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JP2002378483A JP2004214729A (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | 撮影装置及びその制御方法、プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004214729A true JP2004214729A (ja) | 2004-07-29 |
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JP (1) | JP2004214729A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006293218A (ja) * | 2005-04-14 | 2006-10-26 | Canon Inc | 撮影システム |
-
2002
- 2002-12-26 JP JP2002378483A patent/JP2004214729A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006293218A (ja) * | 2005-04-14 | 2006-10-26 | Canon Inc | 撮影システム |
JP4689328B2 (ja) * | 2005-04-14 | 2011-05-25 | キヤノン株式会社 | 撮影システム |
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