JP2004214395A - 金属シリサイド層の形成方法及び同方法を用いた半導体装置の製造方法並びに同方法により製造された半導体装置 - Google Patents

金属シリサイド層の形成方法及び同方法を用いた半導体装置の製造方法並びに同方法により製造された半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】厚みの薄い金属シリサイド層の形成方法及び同方法を用いて形成した金属シリサイド層を有する半導体装置を提供すること。
【解決手段】本発明では、シリコン含有層とその上部に形成した金属層を反応させることによって金属シリサイド層を形成する金属シリサイド層の形成方法において、前記シリコン含有層に金属の拡散を抑制する量の不純物を注入することによって前記シリコン含有層の上部に金属シリサイド層を形成することにした。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属シリサイド層の形成方法及び同方法を用いた半導体装置の製造方法並びに同方法により製造された半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電子機器の動作速度の高速化に伴って、電子機器で使用する半導体装置には、高速で動作することが要求されている。かかる高速動作可能な半導体装置としては、バイポーラトランジスタが広く使用されており、特にその中でも、ベース層としてシリコン−ゲルマニウム混晶層を用いたヘテロ接合バイポーラトランジスタが用いられている(たとえば、特許文献1を参照。)。
【0003】
このヘテロ接合バイポーラトランジスタは、シリコン−ゲルマニウム混晶層の上部にコバルトを注入することによってコバルトシリサイド層からなる金属シリサイド層を形成し、これらのシリコン−ゲルマニウム混晶層と金属シリサイド層とをベース層の引出電極として使用するものであり、このように引出電極に金属シリサイド層を形成することによって、ベース抵抗を低減させ、バイポーラトランジスタの特性を向上させたものである。
【0004】
以下に、ヘテロ接合バイポーラトランジスタの具体的な構造について製造方法を示しながら説明する(図7参照)。
【0005】
まず、単結晶基板上にエピタキシャル成長によってエピタキシャル層を積層した半導体基板101の上面に第1の酸化シリコン層102を形成した後に、同第1の酸化シリコン層102のベース領域開口部分をエッチングすることによってベース領域開口部103を形成する。
【0006】
次に、半導体基板101の上面にエピタキシャル成長によってシリコン−ゲルマニウム混晶層104を形成する。このシリコン−ゲルマニウム混晶層104は、はじめにシリコンのみのバッファ層105を形成した後に、このバッファ層105の上面に所定濃度のゲルマニウムを含有させたシリコン−ゲルマニウム層106を形成し、その後、シリコン−ゲルマニウム層106の上面にシリコンのみのキャップ層107を形成することによって3層構造としている。
【0007】
ここで、ベース領域開口部103の表面はシリコン単結晶となっている一方、その外側は第1の酸化シリコン層102となっているために、これらの上面にエピタキシャル成長によってシリコン−ゲルマニウム混晶層104を形成すると、ベース領域開口部103の上部にはシリコン−ゲルマニウム混晶層104が単結晶層として形成される一方、第1の酸化シリコン層102の上面にはシリコン−ゲルマニウム混晶層104が多結晶層として形成される。このとき、シリコン−ゲルマニウム混晶層104の多結晶領域と単結晶領域との境界部分には、多結晶領域が単結晶領域にせり出したせり出し部108が形成される。
【0008】
次に、ベースの引出電極109となる部分以外のシリコン−ゲルマニウム混晶層104をエッチングにより除去して引出電極109を形成し、その後、半導体基板101の上面にCVD法で第2の酸化シリコン層110を形成する。
【0009】
次に、第2の酸化シリコン層110にエミッタ領域開口部111を形成する。
【0010】
次に、半導体基板101の上面に多結晶シリコン層112を形成し、同多結晶シリコン層112にエミッタの不純物となるヒ素をイオン注入した後に熱処理を行なうことによりヒ素を活性化させ、その後、エミッタ領域以外の多結晶シリコン層112を除去して引出電極109の上面を露出させる。
【0011】
次に、半導体基板101の上面にコバルトと窒化チタンとを順にスパッタリングした後に熱処理を行なうことによって引出電極109の上面にコバルトシリサイド層からなる金属シリサイド層113を形成する。
【0012】
次に、半導体基板101の上面に第3の酸化シリコン層114を形成し、同第3の酸化シリコン層114にベース電極用開口115、エミッタ電極用開口116、コレクタ電極用開口をそれぞれ形成する。
【0013】
最後に、ベース電極用開口115、エミッタ電極用開口116、及びコレクタ電極用開口(図示省略)にそれぞれ金属電極117,118を形成する。図中、119は不純物の拡散領域である。
【0014】
以上に説明したようにして、シリコン−ゲルマニウム混晶層の上部に金属シリサイド層を形成することによってベースの引出電極を形成したヘテロ接合バイポーラトランジスタを製造していた。
【0015】
【特許文献1】
特開2002−305205号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のヘテロ接合バイポーラトランジスタにあっては、シリコン−ゲルマニウム混晶層104の上部に金属シリサイド層113を形成するときに、シリコン−ゲルマニウム混晶層104のうちゲルマニウムを含有するシリコン−ゲルマニウム層106にまで金属シリサイド層113が深く形成されてしまうと、シリコン−ゲルマニウム混晶層104の形成時に生じていた歪みに起因して、シリコン−ゲルマニウム混晶層104にスパイク120が生じてしまい、ベースとコレクタとの間にリークが発生するおそれがあった(図7参照)。
【0017】
かかる不具合は、シリコン−ゲルマニウム混晶層のうちのキャップ層の厚みを厚くするか、シリコン−ゲルマニウム混晶層に金属シリサイド層を浅く形成することによって解消できる。
【0018】
しかしながら、シリコン−ゲルマニウム混晶層のうちのキャップ層の厚みを厚くした場合には、エミッタ空乏層の充電時間が増大し、バイポーラトランジスタの動作性能が低下するという問題があった。
【0019】
一方、シリコン−ゲルマニウム混晶層に金属を注入して金属シリサイド層を形成すると、キャップ層の内部で金属が活発に拡散してしまうことから、シリコン−ゲルマニウム混晶層に金属シリサイド層を浅く形成することは困難であった。
【0020】
【課題を解決するための手段】
そこで、請求項1に係る本発明では、シリコン含有層とその上部に形成した金属層を反応させることによって金属シリサイド層を形成する金属シリサイド層の形成方法において、前記シリコン含有層に金属の拡散を抑制する量の不純物を注入することによって前記シリコン含有層の上部に金属シリサイド層を形成することにした。
【0021】
また、請求項2に係る本発明では、前記請求項1に係る本発明において、前記不純物を前記金属シリサイド層が形成される前に前記シリコン含有層に注入することにした。
【0022】
また、請求項3に係る本発明では、シリコン含有層とその上部に形成した金属層を反応させることによって形成した金属シリサイド層を有する半導体装置の製造方法において、前記金属シリサイド層は、前記シリコン含有層に金属の拡散を抑制する量の不純物を注入することによって形成することにした。
【0023】
また、請求項4に係る本発明では、前記請求項3に係る本発明において、前記不純物を前記金属シリサイド層が形成される前に前記シリコン含有層に注入することにした。
【0024】
また、請求項5に係る本発明では、シリコン含有層とその上部に形成した金属層を反応させることによって形成した金属シリサイド層を有する半導体装置において、前記シリコン含有層に金属の拡散を抑制する量の不純物を注入してなる前記金属シリサイド層を有することにした。
【0025】
また、請求項6に係る本発明では、前記請求項5に係る本発明において、前記不純物を前記金属シリサイド層が形成される前に前記シリコン含有層に注入することにした。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明に係る金属シリサイド層の形成方法は、金属とシリコン含有層とを反応させることによって金属シリサイド層を形成するものであり、シリコン含有層に金属の拡散を抑制する量の不純物を混入させたものである。
【0027】
ここで、シリコン含有層としては、シリコン層、シリコン−ゲルマニウム混晶層、又はシリコン−ゲルマニウムとカーボンからなる混晶層などのシリコンを含有する層であればよい。
【0028】
また、金属としては、コバルト、ニッケルなどの各種金属であればよい。
【0029】
また、不純物としては、ホウ素、リンなどの金属以外の物質であればよく、金属がシリコン含有層中で拡散するのを阻害(抑制)することができる種類、量、濃度のものであればよい。
【0030】
また、金属と不純物とをシリコン含有層に混入させる順序は適宜選択されるものであるが、不純物を先に注入した後に金属を注入するほうが、金属の拡散をより一層阻害することができ、金属シリサイド層の厚みを薄くすることができる。同じく、シリコンと不純物とを金属層に混入させる順序は適宜選択されるものである。
【0031】
このように、本発明に係る金属シリサイド層の形成方法は、本発明者が鋭意研究を重ねることによって得られた成果、すなわち、シリコン含有層の上部に形成される金属シリサイド層の厚みがシリコン含有層内の不純物の量に依存して変化するといった実験結果に基づくものである。
【0032】
その実験結果の一例を図1に示す。同図は、シリコン−ゲルマニウム混晶層にコバルトをドーピングする前に予めシリコン−ゲルマニウム混晶層にホウ素をドーピングしておき、その後、シリコン−ゲルマニウム混晶層にコバルトをドーピングしてシリコン−ゲルマニウム混晶層の上部にコバルトシリサイド層を形成した場合の、ホウ素のドーズ量とコバルトシリサイド層の厚みとの関係を示したグラフである。なお、ドーピング時のエネルギーは約5〜50keVである。
【0033】
図1に示すように、ホウ素のドーズ量が約5x1015atoms/cm以下の場合には、ホウ素のドーズ量によらずにコバルトシリサイド層の厚みが約83nmで一定であるが、ホウ素のドーズ量が約5x1015atoms/cm以上の場合には、ホウ素のドーズ量によってコバルトシリサイド層の厚みが著しく薄くなることがわかる。
【0034】
このように、不純物の量と金属シリサイド層の厚みとの関係を図示すると、図1に示すホウ素のドーズ量が約5x1015atoms/cm以下の場合のように、不純物の量にかかわらず金属シリサイド層の厚みがほぼ一定である領域と、図1に示すホウ素のドーズ量が約5x1015atoms/cm以上の場合のように、不純物の量によって金属シリサイド層の厚みが著しく薄くなる領域とが存在することがわかる。
【0035】
かかる不純物の量によって金属シリサイド層の厚みが著しく薄くなる領域では、シリコン含有層中での金属の拡散が不純物によって阻害され、これにより、金属シリサイド層の厚みが薄くなると考えられる。また、図1からホウ素のドーズ量が約9x1015atoms/cmで十分にコバルトシリサイド層の厚みを薄くできると考えると、そのときのホウ素の濃度が約9x1020atoms/cmであり、一方、コバルトシリサイド層の形成時の反応温度が700℃であり、その温度でのホウ素のシリコン中への固溶限界が約2x1020atoms/cmであることから、不純物の濃度としては、不純物のシリコン中への固溶限界の約4.5倍以上の濃度となっている。
【0036】
以上のことから、不純物の量によって金属シリサイド層の厚みが著しく薄くなる領域内の量の不純物をシリコン含有層に注入することで、金属シリサイド層の厚みを薄くすることがわかる。さらには、金属シリサイド層の形成時に、不純物の量を変化させることで、金属シリサイド層の厚みを制御することができることがわかる。
【0037】
次に、上述した金属シリサイド層の形成方法を半導体装置に適用した例を図面を参照しながら説明する。
【0038】
図2に示す半導体装置Aは、シリコン含有層としてのシリコン−ゲルマニウム混晶層9の上部に金属シリサイド層14としてのコバルトシリサイド層をベースの引出電極部分に形成したヘテロ接合バイポーラトランジスタである。
【0039】
かかる半導体装置Aの製造方法について以下に説明する。なお、以下において半導体基板1の単結晶基板2としてp型シリコン基板を用い、その上面にエピタキシャル層3としてn型シリコン層を形成した半導体基板1を用いているが、単結晶基板2及びエピタキシャル層3がこれらの導電型と異なるものを用いることもできる。
【0040】
まず、半導体装置Aは、単結晶基板2の内部にn型のコレクタ埋込領域4を形成し、その後、単結晶基板2にエピタキシャル成長によってエピタキシャル層3を積層し、半導体基板1を形成する。
【0041】
次に、半導体基板1の上面の所要位置にLOCOS(Local Oxidation ofSilicon)法により素子分離酸化シリコン膜5を形成し、さらに、この素子分離酸化シリコン膜5の所要位置にホウ素をイオン注入してp型の素子分離領域6を形成するとともに、コレクタ領域部分にリンをイオン注入してn型のコレクタ電極取出領域7を形成する。
【0042】
次に、半導体基板1の上面にCVD(化学的気相成長)法により第1の酸化シリコン層8を形成し、この第1の酸化シリコン層8をベース領域開口部19に合わせたレジストマスクを用いてエッチングすることによりベース領域開口部19を形成する。
【0043】
次に、半導体基板1の上面にエピタキシャル技術を用いてシリコン−ゲルマニウム混晶層9を形成する。シリコン−ゲルマニウム混晶層9は、超高真空CVD法、分子線エピタキシー法、あるいは減圧CVD法のいずれかを用いて形成することができる。
【0044】
このシリコン−ゲルマニウム混晶層9は、はじめにシリコンのみのバッファ層25を形成した後に、このバッファ層25の上面に所定濃度のゲルマニウムとベース層の不純物となるホウ素を含有させたシリコン−ゲルマニウム層26を形成し、その後、シリコン−ゲルマニウム層26の上面にシリコンのみのキャップ層27を形成しており、3層構造となっている(図6参照)。
【0045】
ここで、ベース領域開口部19の表面は単結晶となっている一方、その外側は第1の酸化シリコン層8となっているために、これらの上面にエピタキシャル成長によってシリコン−ゲルマニウム混晶層9を形成すると、ベース領域開口部19の上部にはシリコン−ゲルマニウム混晶層9が単結晶層として形成される一方、第1の酸化シリコン層8の上面にはシリコン−ゲルマニウム混晶層9が多結晶層として形成される。
【0046】
次に、図3に示すように、ベース引出電極部20となる部分以外の多結晶のシリコン−ゲルマニウム混晶層9をドライエッチングによって除去した後に、半導体基板1の上面に第2の酸化シリコン層10を形成し、この第2の酸化シリコン層10をエミッタ領域開口部21に合わせたレジストマスクを用いてエッチングすることによりエミッタ領域開口部21を形成し、同エミッタ領域開口部21を用いてリンをイオン注入することによって不純物注入領域28(図2参照)を形成し、その後、半導体基板1の上面に多結晶シリコン層12を形成し、この多結晶シリコン層12にエミッタ不純物となるヒ素をイオン注入した後に第3の酸化シリコン層18を形成する。図中、11は拡散領域である。
【0047】
次に、図4に示すように、第2の酸化シリコン層10と多結晶シリコン層12と第3の酸化シリコン層18とをエッチングすることによってベース引出電極部20を露出させる。
【0048】
次に、シリコン−ゲルマニウム混晶層9に不純物としてのホウ素をイオン注入する。そのときの条件は、エネルギーを約5〜50keVとし、量を約9x1015〜5x1016atoms/cmとした。その後、高温化でアニールすることで、ホウ素やリン(図2中、符号28で示す領域。)及びヒ素(図2中、符号11で示す領域。)を活性化させる。
【0049】
次に、図5に示すように、希フッ酸を用いてベース引出電極部20を露出させた部分に形成された自然酸化膜を除去して、半導体基板1の上面にコバルトをスパッタリングした後に、窒化チタンをスパッタリングし、その後、熱処理を行ない、シリコン−ゲルマニウム混晶層9のベース引出電極部20の上部にコバルトとシリコンの反応層を形成する。
【0050】
その後、硫酸と過酸化水素水との混合液を用いて未反応の窒化チタンを除去し、アンモニアと過酸化水素水との混合液を用いて未反応のコバルトを除去し、再度熱処理を行なうことによってシリコン−ゲルマニウム混晶層9のベース引出電極部20の上部にコバルトシリサイドからなる金属シリサイド層14を形成する。
【0051】
このように、シリコン含有層であるシリコン−ゲルマニウム混晶層9に不純物であるホウ素を注入した後に、金属であるコバルトを注入してコバルトシリサイドからなる金属シリサイド層14を形成しているため、金属シリサイド層14の厚みを薄く形成することができる。
【0052】
これにより、金属シリサイド層がシリコン−ゲルマニウム混晶層9のうちゲルマニウムを含有するシリコン−ゲルマニウム層26にまで深く形成されてしまうのを未然に防止することができるので、シリコン−ゲルマニウム混晶層9の形成時に生じていた歪みに起因してシリコン−ゲルマニウム混晶層9にスパイクが生じてベースとコレクタとの間にリークが発生するのを防止することができる。
【0053】
次に、半導体基板1の全面に減圧CVD法を用いて第4の酸化シリコン膜13を形成し、この第4の酸化シリコン膜13をエッチングしてエミッタ電極用開口22、ベース電極用開口23、及びコレクタ電極用開口24をそれぞれ形成し、各開口22,23,24にエミッタ電極16、ベース電極15、及びコレクタ電極17を形成する。
【0054】
【発明の効果】
本発明は、以上に説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0055】
すなわち、本発明では、シリコン含有層に金属と同金属の拡散を抑制する量の不純物とを注入することによってシリコン含有層の上部に金属シリサイド層を形成しているため、金属シリサイド層の厚みを薄くすることができる。
【0056】
また、シリコン含有層の上部に形成した金属シリサイド層を有する半導体装置の製造方法において、シリコン含有層に金属と同金属の拡散を阻害する量の不純物とを注入することによって金属シリサイド層を形成しているため、金属シリサイド層の厚みを薄くすることができる。
【0057】
特に、シリコン含有層としてのシリコン−ゲルマニウム混晶層の上部に金属シリサイド層としてのコバルトシリサイド層をベースの引出電極部として形成することによってヘテロ接合バイポーラトランジスタを製造した場合には、金属シリサイド層がシリコン含有層のうちゲルマニウムを含有するシリコン−ゲルマニウム層にまで深く形成されてしまうのを未然に防止することができるので、シリコン−ゲルマニウム混晶層の形成時に生じていた歪みに起因してシリコン−ゲルマニウム混晶層にスパイクが生じてベースとコレクタとの間にリークが発生するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ホウ素のドーズ量とコバルトシリサイド層の厚みとの関係を示すグラフ。
【図2】本発明に係る半導体装置を示す断面図。
【図3】半導体装置の製造方法を示す説明図。
【図4】半導体装置の製造方法を示す説明図。
【図5】半導体装置の製造方法を示す説明図。
【図6】半導体装置の製造方法を示す説明図。
【図7】従来の半導体装置を示す断面拡大図。
【符号の説明】
A 半導体装置
1 半導体基板
2 単結晶基板
3 エピタキシャル層
4 コレクタ埋込領域
5 素子分離酸化シリコン膜
6 素子分離領域
7 コレクタ電極取出領域
8 第1の酸化シリコン層
9 シリコン−ゲルマニウム混晶層
10 第2の酸化シリコン層
11 拡散領域
12 多結晶シリコン層
13 第4の酸化シリコン膜
14 金属シリサイド層
15 ベース電極
16 エミッタ電極
17 コレクタ電極
18 第3の酸化シリコン層
19 ベース領域開口部
20 ベース引出電極部
21 エミッタ領域開口部
22 エミッタ電極用開口
23 ベース電極用開口
24 コレクタ電極用開口
25 バッファ層
26 シリコン−ゲルマニウム層
27 キャップ層
28 不純物注入領域

Claims (6)

  1. シリコン含有層とその上部に形成した金属層を反応させることによって金属シリサイド層を形成する金属シリサイド層の形成方法において、
    前記シリコン含有層に金属の拡散を抑制する量の不純物を注入することによって前記シリコン含有層の上部に金属シリサイド層を形成する金属シリサイド層の形成方法。
  2. 前記不純物を前記金属シリサイド層が形成される前に前記シリコン含有層に注入することを特徴とする請求項1記載の金属シリサイド層の形成方法。
  3. シリコン含有層とその上部に形成した金属層を反応させることによって形成した金属シリサイド層を有する半導体装置の製造方法において、
    前記金属シリサイド層は、前記シリコン含有層に金属の拡散を抑制する量の不純物を注入することによって形成したことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 前記不純物を前記金属シリサイド層が形成される前に前記シリコン含有層に注入することを特徴とする請求項3記載の半導体装置の製造方法。
  5. シリコン含有層とその上部に形成した金属層を反応させることによって形成した金属シリサイド層を有する半導体装置において、
    前記シリコン含有層に金属の拡散を抑制する量の不純物を注入してなる前記金属シリサイド層を有することを特徴とする半導体装置。
  6. 前記不純物を前記金属シリサイド層が形成される前に前記シリコン含有層に注入することを特徴とする請求項5記載の半導体装置。
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