JP2004214356A - 非水電解液電気二重層キャパシタ用セパレータ - Google Patents

非水電解液電気二重層キャパシタ用セパレータ Download PDF

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Abstract

【課題】電気二重層キャパシタ内の温度が高温になった際にも、セパレータ自身が燃焼することのない不燃性の非水電解液電気二重層キャパシタ用セパレータを提供する。
【解決手段】ポリマーに ホスファゼン誘導体及び/又はホスファゼン誘導体の異性体を添加して形成した微多孔膜よりなる非水電解液電気二重層キャパシタ用セパレータである。ここで、該非水電解液電気二重層キャパシタ用セパレータの好適例においては、前記ポリマー100質量部に対する前記ホスファゼン誘導体及び前記 ホスファゼン誘導体の異性体の総添加量は、0.5〜10質量部である。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、非水電解液電気二重層キャパシタ用セパレータ、特に不燃性の非水電解液電気二重層キャパシタ用セパレータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
非水電解液電気二重層キャパシタは、分極性電極と電解質との間に形成される電気二重層を利用したコンデンサであり、1970年代に開発製品化され、1980年代に揺籃期を迎え、1990年代から成長展開期を迎えた製品である。かかる非水電解液電気二重層キャパシタは、電極表面において電解液から電気的にイオンを吸着するサイクルが充放電サイクルである点で、物質移動を伴う酸化還元反応のサイクルが充放電サイクルである電池とは異なる。このため、非水電解液電気二重層キャパシタは、電池と比較して、瞬間充放電特性に優れ、化学反応を伴わないため、充放電を繰り返してもこの瞬間充放電特性は殆ど劣化しない。また、非水電解液電気二重層キャパシタにおいては、充放電時に充放電過電圧がないため、簡単でかつ安価な電気回路で足りる。更に、残存容量が分かり易く、−30〜90℃の広範囲の温度条件下に亘って耐久温度特性を有し、無公害性である等、電池に比較して優れた点が多いため、近年地球環境に優しい新エネルギー貯蔵製品として脚光を浴びている。このような特徴を有するため、電気自動車、燃料電池車やハイブリッド電気自動車のエネルギー回生やエンジン始動時の電源としても脚光を浴びるようになった。
【0003】
前記電気二重層キャパシタは、正・負の分極性電極と電解質とを有するエネルギー貯蔵デバイスであり、前記分極性電極と電解質との接触界面においては、極めて短い距離を隔てて正・負の電荷が対向して配列し、電気二重層を形成している。電解質は、電気二重層を形成するためのイオン源としての役割を担うため、分極性電極と同様に、エネルギー貯蔵デバイスの基本特性を左右する重要な物質である。該電解質としては、従来、水系電解液、非水電解液及び固体電解質等が知られているが、電気二重層キャパシタのエネルギー密度の向上の点から、高い作動電圧を設定可能な非水電解液が特に脚光を浴び、実用化が進んでいる。かかる非水電解液としては、例えば、炭酸カーボネート(炭酸エチレン、炭酸プロピレン等)、γ−ブチロラクトン等の高誘電率の有機溶媒に、(CP・BFや、(CN・BF等の溶質(支持塩)を溶解させた非水電解液が現在実用化されている。
【0004】
現在、これら非水電解液電気二重層キャパシタの正極と負極との間に正負極間の短絡を防止するために設けられるセパレータには、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィンを多孔質化したフィルムやセルロースや不織布などの多孔紙が用いられている。該セパレータには、電気二重層キャパシタの充放電中にイオンを通過させるための多数の穴が設けられており、通常の使用環境下ではイオンの通過を阻害することはない。
【0005】
上記非水電解液電気二重層キャパシタにおいては、上述のような有機溶媒が電解液に用いられているが、該有機溶媒は引火点が低く、非水電解液電気二重層キャパシタが発熱等により発火した際に、電解液に引火し、電解液表面に炎が燃え広がるため、危険性が高いという欠点がある。そのため、万が一短絡等によりキャパシタに異常電流が流れたり、或いは系外からの加熱により発火した場合には、現状の部材では燃焼を抑制することができないばかりか、燃焼を拡大させる可能性が高い。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−151040号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、電気二重層キャパシタ内の温度が150℃を超えて更に高温になった場合は、セパレータ自体が燃焼する可能性があり、この場合、電気二重層キャパシタの温度上昇が促進され、電気二重層キャパシタが熱暴走する危険性がある。
【0008】
そこで、本発明の目的は、電気二重層キャパシタ内の温度が高温になった際にも、セパレータ自身が燃焼することのない非水電解液電気二重層キャパシタ用セパレータを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、ホスファゼン誘導体 及び/又はホスファゼン誘導体の異性体を添加したポリマーから形成したセパレータが、高温でも燃焼しないことを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0010】
即ち、本発明の非水電解液電気二重層キャパシタ用セパレータは、ポリマーにホスファゼン誘導体及び/又はホスファゼン誘導体の異性体を添加して形成した微多孔膜よりなることを特徴とする。
【0011】
本発明の非水電解液電気二重層キャパシタ用セパレータの好適例においては、前記ポリマー100質量部に対する前記ホスファゼン誘導体及び前記 ホスファゼン誘導体の異性体の総添加量が0.5〜10質量部である。
【0012】
前記ホスファゼン誘導体としては、25℃において300mPa・s(300cP)以下の粘度を有し、 下記式(I) 又は下記式(II) で表わされるホスファゼン誘導体が好ましい 。
【化4】
Figure 2004214356
(式中、R、R及びRは、 独立に一価の置換基又はハロゲン元素を表す。Xは、 独立に炭素、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、窒素、リン、ヒ素、アンチモン、ビスマス、酸素、硫黄、セレン、テルル及びポロニウムからなる群より選ばれる元素の少なくとも1種を含む置換基を表す。Y、Y及びYは、 独立に2価の連結基、2価の元素又は単結合を表す。)
(NPR ・・・ (II)
(式中、R は独立に一価の置換基又はハロゲン元素を表す。nは3〜15を表す。)
【0013】
また、上記式(II)で表わされるホスファゼン誘導体の中でも、下記 式(III) 又は式(IV) で表されるホスファゼン誘導体が特に好ましい 。
(NPF ・・・ (III)
(式中、nは3〜13を表す。)
(NPR ・・・ (IV)
(式中、R は独立に一価の置換基又はフッ素を表し、全R のうち少なくとも1 つはフッ素を含む一価の置換基又はフッ素であり、nは3〜8を表す。但し、全てのR がフッ素であることはない。)
【0014】
また、前記ホスファゼン誘導体としては、25 ℃において固体であって、下記式(V) で表されるホスファゼン誘導体も好ましい 。
(NPR ・・・ (V)
(式中、R は独立に一価の置換基又はハロゲン元素を表す。nは3〜6を表す。)
【0015】
前記ホスファゼン誘導体の 異性体としては、下記式(VI) で表され、かつ下記式(VII) で表わされるホスファゼン誘導体の異性体が好ましい。
【化5】
Figure 2004214356
【化6】
Figure 2004214356
(式(VI)及び(VII)において、R、R及びRは、独立に一価の置換基又はハロゲン元素を表す。Xは、炭素、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、窒素、リン、ヒ素、アンチモン、ビスマス、酸素、硫黄、セレン、テルル及びポロニウムからなる群より選ばれる元素の少なくとも1種を含む置換基を表す。Y及びYは、独立に2価の連結基、2価の元素又は単結合を表す。)
【0016】
また、本発明の非水電解液電気二重層キャパシタ用セパレータの他の好適例においては、前記ポリマーはポリオレフィンである。ここで、該ポリオレフィンは、ポリエチレン又はポリプロピレンであるのが特に好ましい。なぜなら、ポリオレフィン類は異常電流が流れることによる異常発熱時に、燃焼に至る前に130〜150℃でそれ自身が溶融して多孔を塞ぎ、正負極間のイオンの透過を阻止し、電流を遮断して温度上昇をストップさせる機能(シャットダウン効果)を有するためである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明を詳細に説明する。本発明の非水電解液電気二重層キャパシタ用セパレータは、ポリマーに ホスファゼン誘導体及び/又はホスファゼン誘導体の異性体を添加して形成した微多孔膜よりなる。 本発明の非水電解液電気二重層キャパシタ 用セパレータが、ホスファゼン誘導体及び/ 又はホスファゼン誘導体の異性体が添加されたポリマーから形成される理由としては、以下の通りである。即ち、セパレータ中にホスファゼン誘導体 又はホスファゼン誘導体の異性体が存在する場合、該ホスファゼン誘導体及びその異性体から誘導される窒素ガス及びリン酸エステル等の作用によってセパレータが不燃性になり、セパレータ自体が燃焼する危険性が低減される。また、ハロゲン(例えばフッ素)を含むホスファゼン誘導体及びその異性体は、万が一の燃焼時には活性ラジカルの捕捉剤としても機能するし、有機置換基を有するホスファゼン誘導体及びその異性体は、万が一の燃焼時には極材及びセパレータ上に炭化物(チャー)を生成するため酸素の遮断効果もある。更に、リンには、セパレータの原料であるポリマーの連鎖分解を抑制する作用があるため、効果的にセパレータの燃焼の危険性を低減することができる。
【0018】
上記ホスファゼン誘導体 及びその異性体としては、分子構造中にハロゲン元素を含む置換基を有するのが好ましい。ここで、ハロゲン元素としては、フッ素、塩素、臭素等が好ましく、フッ素が特に好ましい。分子構造中に、ハロゲン元素を含む置換基を有すると、誘導されるハロゲンガスによって、ホスファゼン誘導体 及びその異性体の総添加量が少なくても、より効果的に不燃性をセパレータに発現させることが可能となる。なお、ハロゲン元素を含む置換基を有する化合物においては、ハロゲンラジカルの発生が問題となることがあるが、前記ホスファゼン誘導体及びその異性体においては、分子構造中のリン元素がハロゲンラジカルを捕捉し、安定なハロゲン化リンを形成するため、このような問題は発生しない。
【0019】
上記ホスファゼン誘導体 及びその異性体におけるハロゲン元素の含有量としては、2質量%以上が好ましく、2〜80質量%がより好ましく、2〜60質量%が更に好ましく、2〜50質量%が特に好ましい。含有量が2質量%未満では、ハロゲン元素を含ませる効果が充分に現れないことがある。該ハロゲン元素としては、フッ素、塩素、臭素等が好ましく、フッ素が特に好ましい。
【0020】
上記ホスファゼン誘導体としては、25℃において300mPa・s(300cP)以下、好ましくは5mPa ・s(5cP) 以下の粘度を有し、前記 式(I) 又は式(II) で表わされるホスファゼン誘導体が好ましい 。
【0021】
上記式(I)において、R、R及びRとしては、一価の置換基又はハロゲン元素であれば特に制限はない。一価の置換基としては、アルコキシ基、フェノキシ基、アルキル基、カルボキシル基、アシル基、アリール基、アルキルチオ基等が挙げられる。これらの中でも、特に低粘度である点で、アルコキシ基が好ましい。一方、ハロゲン元素としては、 フッ素、塩素、臭素等が好適に挙げられる。R〜Rは、総て同一の種類の置換基でもよく、それらの内のいくつかが異なる種類の置換基でもよい。
【0022】
前記アルコキシ基としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等や、メトキシエトキシ基、メトキシエトキシエトキシ基等のアルコキシ置換アルコキシ基等が挙げられる。これらの中でも、R〜Rとしては、総てがメトキシ基、エトキシ基、メトキシエトキシ基、又はメトキシエトキシエトキシ基が好適であり、特に低粘度である点、総てがメトキシ基又はエトキシ基であるのが特に好適である。
【0023】
前記アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基等が挙げられる。前記アシル基としては、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリル基等が挙げられる。前記アリール基としては、フェニル基、トリル基、ナフチル基等が挙げられる。前記アルキルチオ基としては、メチルチオ基、エチルチオ基、フェニルチオ基等が挙げられる。
【0024】
これらの一価の置換基中の水素元素は、ハロゲン元素で置換されているのが好まし く、ハロゲン元素としては、フッ素、塩素、臭素等が好適に挙げられる。
【0025】
式(I)において、 Y 、Y 及びY で表される2価の連結基としては、例えば、CH 基の他、酸素、硫黄、セレン、窒素、ホウ素、アルミニウム、スカンジウム、ガリウム、イットリウム、インジウム、ランタン、タリウム、炭素、ケイ素、チタン、スズ、ゲルマニウム、ジルコニウム、鉛、リン、バナジウム、ヒ素、ニオブ、アンチモン、タンタル、ビスマス、クロム、モリブデン、テルル、ポロニウム、タングステン、鉄、コバルト、ニッケルからなる群から選ばれる元素の少なくとも1種を含む2価の連結基が挙げられ、これらの中でも、CH 基及び、酸素、硫黄、セレン、窒素からなる群から選ばれる元素の少なくとも1種を含む2価の連結基が好ましい。また、Y 、Y 及びY は、酸素、硫黄、セレン等の2価の元素、又は単結合であってもよい。セパレータの安全性が格段に向上する点では、硫黄及び/又はセレンの元素を含む2価の連結基、硫黄元素、並びにセレン元素が特に好ましい。Y〜Yは、総て同一種類でもよく、いくつかが互いに異なる種類でもよい。
【0026】
式(I) において、X としては、有害性、環境等への配慮の観点からは、炭素、ケイ素、窒素、リン、酸素及び硫黄からなる群から選ばれる元素の少なくとも1種を含む有機基が好ましい。これらの有機基の内、次式(VIII) 、(IX) 又は(X) で表される構造を有する有機基がより好ましい。
【0027】
【化7】
Figure 2004214356
【化8】
Figure 2004214356
【化9】
Figure 2004214356
但し、式(VIII) 、(IX) 、(X) において、R10 〜R14 は、一価の置換基又はハロゲン元素を表す。Y10 〜Y14 は、2価の連結基、2価の元素、又は単結合を表し、Zは2価の基又は2価の元素を表す。
【0028】
式(VIII) 、(IX) 、(X) において、R10 〜R14 としては、式(I) におけるR 〜R で述べたのと同様の一価の置換基又はハロゲン元素がいずれも好適に挙げられる。また、これらは、同一有機基内において、それぞれ同一の種類でもよく、いくつかが互いに異なる種類でもよい。式(VIII) のR10 とR11 とは、及び式(X) のR13 とR14 とは、互いに結合して環を形成していてもよい。
【0029】
式(VIII) 、(IX) 、(X) において、Y10 〜Y14 で表される基としては、式(I) におけるY 〜Y で述べたのと同様の2価の連結基又は2価の元素等が挙げられ、同様に、硫黄及び/又はセレンの元素を含む基である場合には、セパレータの燃焼の危険性が低減するため特に好ましい。これらは、同一有機基内において、それぞれ同一の種類でもよく、幾つかが互いに異なる種類でもよい。
【0030】
式(VIII) において、Zとしては、例えば、CH 基、CHR(Rは、アルキル基、アルコキシル基、フェニル基等を表す。以下同様。)基、NR基のほか、酸素、硫黄、セレン、ホウ素、アルミニウム、スカンジウム、ガリウム、イットリウム、インジウム、ランタン、タリウム、炭素、ケイ素、チタン、スズ、ゲルマニウム、ジルコニウム、鉛、リン、バナジウム、ヒ素、ニオブ、アンチモン、タンタル、ビスマス、クロム、モリブデン、テルル、ポロニウム、タングステン、鉄、コバルト、ニッケルからなる群から選ばれる元素の少なくとも1種を含む2価の基等が挙げられ、これらの中でも、CH 基、CHR基、NR基のほか、酸素、硫黄、セレンからなる群から選ばれる元素の少なくとも1種を含む2価の基が好ましい。特に、硫黄及び/又はセレンの元素を含む2価の基の場合には、セパレータの燃焼の危険性が低減するため好ましい。また、Zは、酸素、硫黄、セレン等の2価の元素であってもよい。
【0031】
これら有機基としては、特に効果的にセパレータの燃焼の危険性を低減し得る点で、式(VIII) で表されるようなリンを含む有機基が特に好ましい。
【0032】
上記式(II)において、Rとしては、一価の置換基又はハロゲン元素であれば特に制限はない。一価の置換基としては、アルコキシ基、フェノキシ基、アルキル基、カルボキシル基、アシル基、アリール基、アルキルチオ基等が挙げられ、これらの中でも、特にアルコキシ基、フェノキシ基等が好ましい。一方、ハロゲン元素としては、 フッ素、塩素、臭素等が好適に挙げられる。アルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、メトキシエトキシ基、プロポキシ基等が挙げられ、これらの中でも、メトキシ基、エトキシ基、メトキシエトキシ基が特に好ましい。これらの置換基中の水素元素は、ハロゲン元素で置換されているのが好まし く、ハロゲン元素としては、フッ素、塩素、臭素等が好適に挙げられる。
【0033】
式(I) 、(II) 、(VIII) 〜(X) におけるR 〜R 、R10 〜R14 、Y 〜Y 、Y10 〜Y14 、Zを適宜選択することにより、より好適な粘度、添加・混合に適する溶解性等を有するホスファゼン誘導体の合成が可能となる。上記ホスファゼン誘導体は、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0034】
前記式(II) のホスファゼン誘導体の中でも、前記式(III) で表されるホスファゼン誘導体が特に好ましい。式(III) において、nとしては、3〜4が好ましく、3がより好ましい。nの値が小さい場合には沸点が低く、接炎時の着火防止特性を向上させることができる。一方、nの値が大きくなるにつれて、沸点が高くなるため、高温でも安定に使用することができる。上記性質を利用して目的とする性能を得るために、複数のホスファゼン誘導体を適時選択し、使用することも可能である。
【0035】
また、前記式(II) のホスファゼン誘導体の中でも、前記式(IV) で表されるホスファゼン誘導体も特に好ましい。式(IV) における一価の置換基としては、アルコキシ基のほか、アルキル基、アシル基、アリール基、カルボキシル基、アルキルチオ基等が挙げられ、セパレータが燃焼する危険性を効果的に低減できる点で、アルコキシ基が好適である。該アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、n− プロポキシ基、i− プロポキシ基、ブトキシ基等のほか、メトキシエトキシ基等のアルコキシ基置換アルコキシ基等が挙げられ、セパレータが燃焼する危険性を確実に低減できる点で、メトキシ基、エトキシ基、n− プロポキシ基が特に好ましい。式(IV) において、nとしては、セパレータの燃焼の危険性を効果的に低減できる点で、3〜4が好ましい。前記一価の置換基は、フッ素で置換されているのが好ましく、式(IV) のR が一つもフッ素でない場合は、少なくとも一つの一価の置換基はフッ素含む。フッ素の式(IV) で表されるホスファゼン誘導体における含有量としては、3 〜70 重量%が好ましく、7 〜45 重量%がより好ましい。
【0036】
上記ホスファゼン誘導体としては、25 ℃(常温)において固体であって、上記式(V) で表されるホスファゼン誘導体も好ましい。式(V) において、R としては、一価の置換基又はハロゲン元素であれば特に制限はなく、一価の置換基としては、アルコキシ基、アルキル基、カルボキシル基、アシル基、アリール基等が挙げられ、これらの中でもアルコキシ基が好ましい。また、ハロゲン元素としては、例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン元素が好適に挙げられる。前記アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、メトキシエトキシ基、プロポキシ基(イソプロポキシ基、n− プロポキシ基)、フェノキシ基、トリフルオロエトキシ基等が好ましく、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基(イソプロポキシ基、n− プロポキシ基)、フェノキシ基、トリフルオロエトキシ基等がより好ましい。前記一価の置換基は、前述のハロゲン元素を含むのが好ましい。式(V) において、nとしては、3又は4が特に好ましい。
【0037】
式(V) で表されるホスファゼン誘導体としては、例えば、前記式(V) においてR がメトキシ基であってnが3である構造、式(V) においてR がメトキシ基及びフェノキシ基の少なくとも何れかであってnが4である構造、式(V) においてR がエトキシ基であってnが4である構造、式(V) においてR がイソプロポキシ基であってnが3又は4である構造、式(V) においてR がn− プロポキシ基であってnが4である構造、式(V) においてR がトリフルオロエトキシ基であってnが3又は4である構造、式(V) においてR がフェノキシ基であってnが3又は4である構造が、特に好ましい。
【0038】
上記ホスファゼン誘導体の異性体としては、上記式(VI) で表され、且つ上記式(VII) で表されるホスファゼン誘導体の異性体が好ましい。式(VI)におけるR、R及びRとしては、一価の置換基又はハロゲン元素であれば特に制限はなく、上述した式(I)における R 〜R で述べたのと同様の一価の置換基又はハロゲン元素がいずれも好適に挙げられる。また、式(VI)において、Y及びYで表される 2価の連結基又は2価の元素としては、式(I) におけるY 〜Y で述べたのと同様の2価の連結基又は2価の元素等がいずれも好適に挙げられる。更に、式(VI)において、Xで表される置換基としては、式(I)におけるXで 述べたのと同様の置換基が いずれも好適に挙げられる。
【0039】
式(VI)で表される異性体は、式(VII)で表されるホスファゼン誘導体の異性体であり、例えば、式(VII)で表されるホスファゼン誘導体を生成する際の真空度及び/又は温度を調節することで製造でき、該異性体の含有量(体積%)は、下記測定方法により測定することができる。
<測定方法>
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)又は高速液体クロマトグラフィーによって試料のピーク面積を求め、該ピーク面積を、予め求めておいた前記異性体のモルあたりの面積と比較することでモル比を得、更に比重を考慮して体積換算することで測定できる。
【0040】
式(VII)で表されるホスファゼン誘導体としては、粘度が比較的低いものが好ましい。式(VII)のR〜R、Y〜Y及びXとしては、式(VI)のR〜R、Y〜Y及びXの説明で述べたのと同様のものが総て好適に挙げられる。
【0041】
上記ホスファゼン誘導体及びその異性体の引火点としては、特に制限はないが、セパレータの燃焼の抑制の点から、100℃以上が好ましく、150℃以上がより好ましく、230℃以上が更に好ましく、引火しないものが最も好ましい。ここで、引火点とは、具体的には、物質表面に炎が燃え広がり、少なくとも該物質表面の75%を覆う温度をいい、該引火点は、空気と燃焼性混合物を形成する傾向を見る尺度となるものである。ホスファゼン誘導体及びその異性体が、100℃以上に引火点を有していると、セパレータが燃焼する危険性を効果的に低減することが可能となる。
【0042】
上記ホスファゼン誘導体及び/又はホスファゼン誘導体の異性体が添加されるポリマーとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン;ポリブチレンテレフタレート、 ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート等のポリエステル、ポリスチレン、ABS樹脂等のスチレン系樹脂;ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリアセタール、ポリフェニレンエーテル等のポリエーテル;ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン等の含硫黄ポリマー;ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド等のポリイミド;ポリエーテルエーテルケトン等のケトン系ポリマーの他、ポリアミド、 ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂、セルロース系材料等が挙げられる。これらの中でも、耐溶剤性などの化学的安定性及び引っ張り強度や折り曲げ強度等の機械的強度の点で、ポリオレフィンが特に好ましい。また、セパレータの形状は、シート状、フィルム状の他、不織布状であってもよい。
【0043】
上記ポリマーに対する前記ホスファゼン誘導体及びホスファゼン誘導体の異性体の総添加量は、セパレータの燃焼の危険性を効果的に低減する観点から、ポリマー100質量部に対して0.5〜10質量部であり、1〜5質量部が好ましい。ホスファゼン誘導体及びホスファゼン誘導体の異性体の総添加量が0.5質量部未満では、セパレータの燃焼の危険性を低減する効果が小さく、10質量部を超えると、セパレータを作製した際にセパレータの機械的強度が低下する。
【0044】
本発明の非水電解液電気二重層キャパシタ用セパレータは微多孔膜であり、従来の非水電解液電気二重層キャパシタ用セパレータと同様に、電気二重層キャパシタの充放電時にイオンの通過を殆ど阻害しない。ここで、本発明の非水電解液電気二重層キャパシタ用セパレータの空孔の直径は、0.005〜5μm、好ましくは0.01〜1μmである。また、本発明の非水電解液電気二重層キャパシタ用セパレータの厚さは、セパレータに要求される機械的強度に応じて適宜選択され、5〜100μm、好ましくは7〜40μmである。更に、本発明の非水電解液電気二重層キャパシタ用セパレータ空孔率は、目的とする非水電解液の浸透性及び保液性に応じて適宜選択され、25〜60%、好ましくは35〜50%である。
【0045】
本発明の非水電解液電気二重層キャパシタ用セパレータは、従来の非水電解液電気二重層キャパシタ用セパレータの製造方法で製造することができ、例えば、以下に示すような乾式プロセスと湿式プロセスを例示することができる。例えば、乾式プロセスにおいては、まず第1工程で上記ポリマーを加熱して溶融し、溶融したポリマー中に前記ホスファゼン誘導体及び/又はホスファゼン誘導体の異性体を添加し、均一になるまで混合する。ここで、加熱温度は、使用するポリマーの融点に応じ適宜選択される。次に第2工程で、前記混合物を押出機でフィルム状に押出し、更にアニーリングしたものを低温下延伸機で延伸することにより空孔の初期段階を形成させる。更に第3工程で、前記初期段階の空孔を有するフィルムを高温下延伸機により延伸して、微多孔膜を形成する。
【0046】
一方、湿式プロセスにおいては、まず第1工程で溶媒と、上記ポリマーと、前記ホスファゼン誘導体及び/又はホスファゼン誘導体の異性体とを混合し、加熱溶融する。次に第2工程で、前記混合物を押出機でフィルム状に押出し、更に延伸機で一軸方向又は二軸方向に延伸する。更に第3工程で前記延伸されたフィルムから第1工程で用いた溶媒を揮発性溶媒で抽出し、更に風乾して微多孔膜を形成する。
【0047】
ポリマーへの可塑剤としては、ポリマーとの相性がよく、溶融混練や成形時に蒸発しないようなもの、例えば、基材ポリマーに超高分子量ポリエチレンを用いた場合には、超高分子量ポリエチレンの溶融温度より高い沸点を有するものであれば公知の種々のものが使用できる。具体的には、例えば、常温で固体であるパラフィンワックス、或いは、ステアリルアルコール、セリルアルコールなどの高級脂肪族アルコール、常温で液体のn−デカン、n−ドデカン等のn−アルカン、流動パラフィン、灯油などを挙げることができる。基材ポリマーと可塑剤の使用割合は、通常、超高分子量ポリエチレンが5〜60質量%、好ましくは10〜50質量%で、可塑剤が40〜95質量%、好ましくは90〜50質量%の範囲から選ばれる。また、樹脂組成物には、公知の酸化防止剤などを樹脂組成物中、0.01〜5質量%程度併用してもよい。
【0048】
本発明の非水電解液電気二重層キャパシタ用セパレータが用いられる非水電解液電気二重層キャパシタは、上述した本発明のセパレータと、正極と、負極と、電解液とを備える。該正極としては、特に制限はないが、通常、炭素系の分極性電極が好ましい。該分極性電極としては、通常、比表面積及びかさ比重が大きく、電気化学的に不活性で、抵抗が小さい等の特性を有する電極が好ましい。該分極性電極は、一般的には、活性炭を含有し、必要に応じて導電剤やバインダー等のその他の成分を含有する。
【0049】
上記正極に用いる活性炭の原料としては、特に制限はなく、例えば、フェノール樹脂の他、各種の耐熱性樹脂、ピッチ等が好適に挙げられる。耐熱性樹脂としては、例えば、ポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルケトン、ビスマレイミドトリアジン、アラミド、フッ素樹脂、ポリフェニレン、ポリフェニレンスルフィド等の樹脂が好適に挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。上記活性炭の形体としては、より比表面積を高くして、非水電解液電気二重層キャパシタの充電容量を大きくする点から、粉末状、繊維布状等の形体が好ましい。また、これらの活性炭は、電気二重層キャパシタの充電容量をより高くする目的で、熱処理、延伸成形、真空高温処理、圧延等の処理がなされていてもよい。
【0050】
上記正極に用いる導電剤としては、特に制限はないが、黒鉛、アセチレンブラック等が挙げられる。また、上記正極に用いるバインダーの材質としては、特に制限はないが、ポリフッ化ビニリデン( PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン( PTFE)等の樹脂が挙げられる。
【0051】
また、負極としては、前記正極と同様の分極性電極が好適に挙げられる。
【0052】
上記電解液は、支持塩及び非プロトン性有機溶媒を主成分とする。ここで、 支持塩としては、従来公知のものから選択できるが、電解液における電気伝導性等が良好な点で、四級アンモニウム塩が好ましい。該四級アンモニウム塩は、前記電解液において、電気二重層を形成するためのイオン源としての役割を担う溶質であり、電解液の電気伝導性等の電気特性を効果的に向上させることが可能な点で、多価イオンを形成し得る四級アンモニウム塩が好ましい。
【0053】
前記四級アンモニウム塩としては、例えば、(CHN・BF、(CHN・BF、(CH(CN・BF、CH(CN・BF、(CN・BF、(CN・BF、CH(CN・BF、(CN・BF、(C13N・BF、(CN・ClO、(CN・AsF、(CN・SbF、(CN・CFSO、(CN・CSO、(CN・(CFSON、(CN・BCH(C、(CN・B(C、(CN・B(C、(CN・B(C等が好適に挙げられる。また、これらの四級アンモニウム塩の陰イオン部(例えば、・BF、・ClO、・AsF等)を、・PFで置き換えたヘキサフルオロリン酸塩も好ましい。これらの中でも、分極率を大きくすることで、溶解度を向上させることができる点では、異なるアルキル基がN原子に結合した四級アンモニウム塩が好ましい。更に、前記四級アンモニウム塩としては、例えば、以下の式(a)〜(j)で表わされる化合物等も好適に挙げられる。ここで、式(a)〜(j)において、Meはメチル基を、Etはエチル基を表わす。
【0054】
【化10】
Figure 2004214356
【0055】
これらの四級アンモニウム塩の中でも、特に、高い電気伝導性を確保する点からは、陽イオンとして(CHや、(C等を発生し得る塩が好ましい。また、式量が小さい陰イオンを発生し得る塩が好ましい。これらの四級アンモニウム塩は、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0056】
上記非プロトン性有機溶媒としては、特に制限はないが、例えば、ニトリル化合物、エーテル化合物、エステル化合物等が挙げられる。具体的には、アセトニトリル、ポリピオニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニトリル、ベンゾニトリル、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジフェニルカーボネート、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン等が好適に挙げられる。これらの中でも、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン等の環状エステル化合物、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート等の鎖状エステル化合物、1,2−ジメトキシエタン等の鎖状エーテル化合物等が好適である。環状のエステル化合物は、比誘電率が高く支持塩の溶解能に優れる点で、また、鎖状のエステル化合物及びエーテル化合物は、低粘度であるため電解液の低粘度化の点で好適である。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0057】
電解液中の上記支持塩の含有量としては、非プロトン性有機溶媒1L に対し、0.2〜2.5molが好ましく、0.8〜2.2molがより好ましい。 含有量が0.2mol未満の場合には、非水電解液の充分な電気伝導性等の電気特性を確保することができないことがある一方、2.5molを超える場合には、非水電解液の粘度が上昇し、電気伝導性等の電気特性が低下することがある。
【0058】
前記非水電解液には、特開2001−217152号公報や特開2001−217154号公報に記載のように ホスファゼン誘導体やホスファゼン誘導体の異性体が添加されていてもよい。この場合、セパレータが不燃性であることに加え、電解液の発火・引火の危険性が低減されるため、非水電解液電気二重層キャパシタの発火等の危険性を確実に低減することができる。
【0059】
【実施例】
以下に、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、 本発明は下記の実施例に何ら限定されるものではない。
【0060】
(実施例1)
上記乾式プロセスにより非水電解液 電気二重層キャパシタ用セパレータを作製した。まず第1工程で重量平均分子量が200万の超高分子量ポリエチレン粉末25質量部に対し0.3質量部のホスファゼン誘導体Aとステアリルアルコール75質量部を50mmφ二軸押出機に供給し、200℃で混練しながら連続的にダイ直径40mmのインフレダイより押し出し、引き取り速度10mm/min(ダイ温度170℃,ドラフト率Dr17.6)で引き取り、ブロー比(BUR)5.5にて溶融変形を加え、膜厚52μmのシートを得た。このシートを60℃のイソプロピルアルコール中に浸漬し、ステアリルアルコールを抽出し、表面温度125℃の加熱ピンチロールにて熱処理して、38μmのポリエチレン製微多孔膜を得た。なお、ホスファゼン誘導体Aは、下記の方法で合成した。
【0061】
(ホスファゼン誘導体Aの合成方法)
前記式(I)においてXが式(VIII)で表され、R〜R及びR10〜R11が総てClで、Y〜Y及びY10〜Y11が総て単結合、Zが酸素である化合物を、トルエン溶媒下、−40℃の温度条件でナトリウムエトキシドと反応させた後、分子蒸留を行うことにより、精製したホスファゼン誘導体Aを得た。ホスファゼン誘導体Aの化学式を下記に示す。
【化11】
Figure 2004214356
【0062】
得られたセパレータを150℃で3時間保持し、その際の熱安定性を評価した。また、セパレータの骨格密度、目付質量及び厚さから空孔率を算出した。 結果を表1に示す。
【0063】
(熱安定性の評価)
UL(アンダーライティングラボラトリー)規格のUL94HB法をアレンジした方法を用い、大気環境下において着火した炎の燃焼長及び燃焼時間を測定・評価した。その際、着火性、燃焼性、炭化物の生成、二次着火時の現象についても観察した。具体的には、UL試験基準に基づき、セパレータを127mm×12.7mmの試験片を作製して行った。以下に、不燃性・難燃性・自己消火性・燃焼性の評価基準を示す。
【0064】
<不燃性の評価>
試験炎を添加しても全く着火しなかった場合(燃焼長:0mm)を不燃性ありと評価した。
【0065】
<難燃性の評価>
着火した炎が、装置の25mmラインまで到達せず、かつ網からの落下物にも着火が認められなかった場合を難燃性ありと評価した。
【0066】
<自己消火性の評価>
着火した炎が、25から100mmラインの間で消火し、かつ、網落下からの落下物にも着火が認められなかった場合を自己消火性ありと評価した。
【0067】
<燃焼性の評価>
着火した炎が、100mmラインを超えた場合を燃焼性ありと評価した。
【0068】
また、上記セパレータを用い、以下の方法で非水電解液電気二重層キャパシタを作製し、得られた非水電解液電気二重層キャパシタについて、下記の評価方法により電気伝導性及び安定性を測定・評価した。 結果を表1に示す。
【0069】
(電気二重層キャパシタ作製法)
活性炭(商品名:Kuractive−1500、クレラケミカル社製)、アセチレンブラック(導電剤)及びポリテトラフルオロエチレン(PTFE)(バインダー)を、それぞれ、質量比(活性炭/アセチレンブラック/PTFE)で8/1/1となるように混合し、混合物を得た。得られた混合物の100mgを採取し、これを20mmφの耐圧カーボン製容器に入れて、圧力150kgf/cm、常温の条件下で圧粉成形し、正極及び負極(分極性電極)を作製した。得られた正極及び負極と、アルミニウム金属板(集電体)(厚み:0.5mm)と、上記セパレータとを用いてセルを組み立て、真空乾燥によって十分に乾燥させた。該セルを、 γ− ブチロラクトン( GBL) に(CN・BF(四級アンモニウム塩) を1.0mol/L の濃度で溶解させて調製した電解液で含浸し、非水電解液電気二重層キャパシタを作製した。
【0070】
<安定性の評価>
得られた非水電解液電気二重層キャパシタについて、初期及び1000サイクル充電・放電後の内部抵抗及び静電容量を測定し、長期安定性の評価とした。ここで、内部抵抗(Ω)は、公知の内部抵抗の測定方法、例えば、充放電曲線を測定し、その際、充電停止(Charge Rest)又は放電停止(Discharge Rest)に伴う電位のふれ幅を測定する方法により得ることができる。
【0071】
(実施例2〜8及び従来例)
ホスファゼン誘導体が表1に示す添加量で添加されたポリマーから上記実施例1と同様にしてセパレータを作製した。ここで、ホスファゼン誘導体B、ホスファゼン誘導体C、ホスファゼン誘導体Dは下記の方法で合成したものである。
【0072】
(ホスファゼン誘導体Bの合成方法)
三フッ化二塩化リン(PCl)を室温条件、無溶媒でジエチルホスホリルアミドと反応させた後、分子蒸留を行うことにより、精製したホスファゼン誘導体Bを得た。ホスファゼン誘導体Bの化学式を下記に示す。
【化12】
Figure 2004214356
【0073】
(ホスファゼン誘導体Cの合成方法)
三フッ化二塩化リン(PCl)を室温条件、無溶媒でメタンスルホンアミドと反応させることにより、前記式(I)においてXが式(IX)で表され、R〜Rが総てフッ素で、R12がメチル基で、Y〜Y及びY12が総て単結合である化合物を得た。次に、この化合物をトルエン溶媒下、室温条件でピロリジンと反応させた後、分子蒸留を行うことにより、精製したホスファゼン誘導体Cを得た。ホスファゼン誘導体Cの化学式を下記に示す。
【化13】
Figure 2004214356
【0074】
(ホスファゼン誘導体Dの合成方法)
三フッ化二塩化リン(PCl)を室温条件、無溶媒でアセトアミドと反応させることにより、前記式(I)においてXがアセチル基(−COCH)で、R〜Rが総てフッ素で、Y〜Yが総て単結合ある化合物を得た。次に、この化合物に、アセトニトリル溶媒下、−40℃の温度条件でナトリウムフェノキシドを添加し、分子蒸留を行うことにより、精製したホスファゼン誘導体Dを得た。ホスファゼン誘導体Dの化学式を下記に示す。
【化14】
Figure 2004214356
【0075】
また、ホスファゼン誘導体Eは、前記式(II)において、nが3で6つのRのうちの一つがフェノキシ基であり、他の5つがフッ素である環状ホスファゼン誘導体であり;ホスファゼン誘導体Fは、前記式(II)において、nが3ですべてのRがメトキシ基である環状ホスファゼン誘導体であり;ホスファゼン誘導体Gは、前記式(II)において、nが3ですべてのRがフェノキシ基である環状ホスファゼン誘導体であり;ホスファゼン誘導体Hは、下記式(H)で表される。
【化15】
Figure 2004214356
【0076】
また、ホスファゼン誘導体を添加しない以外は実施例1と同様にしてセパレータを作製し、従来例とした。得られたセパレータについて、実施例1と同様にして熱安定性を評価し、空孔率を測定・算出した。
【0077】
更に上記セパレータを備えた非水電解液電気二重層キャパシタを実施例1と同様に作製し、安定性 を測定・評価した。結果を表1に示す。
【0078】
【表1】
Figure 2004214356
【0079】
表1から、実施例1〜8のセパレータは、熱安定性が良好で、燃焼の危険性が著しく低減されていることが分かる。一方、従来例のセパレータは、熱安定性が実施例のセパレータに比べ劣り、燃焼の危険性が高いことが分かる。また、表1から、実施例1〜8のセパレータを備えた非水電解液電気二重層キャパシタは、従来例の電気二重層キャパシタと比べ電気特性が低下することがなく、実用に供し得ることが確認された。
【0080】
【発明の効果】
本発明によれば、ポリマーにホスファゼン誘導体及び/又はホスファゼン誘導体の異性体を添加して形成した微多孔膜よりなる不燃性の非水電解液電気二重層キャパシタ用セパレータを提供することができる。該セパレータは不燃性であるので、非水電解液電気二重層キャパシタが高温になった際にセパレータ自体が燃焼する危険性が著しく低減されている。また、該セパレータを備えた非水電解液電気二重層キャパシタは、従来の非水電解液電気二重層キャパシタと比べ電気特性を損なうことない。

Claims (9)

  1. ポリマーに ホスファゼン誘導体及び/又はホスファゼン誘導体の異性体を添加して形成した微多孔膜よりなる非水電解液電気二重層キャパシタ用セパレータ。
  2. 前記ポリマー100質量部に対する前記ホスファゼン誘導体及び前記 ホスファゼン誘導体の異性体の総添加量が0.5〜10質量部であることを特徴とする請求項1に記載の非水電解液電気二重層キャパシタ用セパレータ。
  3. 前記ホスファゼン誘導体が、25℃において300mPa・s(300cP)以下の粘度を有し、 下記式(I) 又は下記式(II) で表わされることを特徴とする請求項1に記載の非水電解液電気二重層キャパシタ用セパレータ。
    Figure 2004214356
    (式中、R、R及びRは、 独立に一価の置換基又はハロゲン元素を表す。Xは、 独立に炭素、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、窒素、リン、ヒ素、アンチモン、ビスマス、酸素、硫黄、セレン、テルル及びポロニウムからなる群より選ばれる元素の少なくとも1種を含む置換基を表す。Y、Y及びYは、 独立に2価の連結基、2価の元素又は単結合を表す。)
    (NPR ・・・ (II)
    (式中、R は独立に一価の置換基又はハロゲン元素を表す。nは3〜15を表す。)
  4. 上記式(II)で表わされるホスファゼン誘導体が、下記 式(III) で表されることを特徴とする請求項3に記載の非水電解液電気二重層キャパシタ用セパレータ 。
    (NPF ・・・ (III)
    (式中、nは3〜13を表す。)
  5. 上記式(II)で表わされるホスファゼン誘導体が、下記 式(IV) で表されることを特徴とする請求項3に記載の非水電解液電気二重層キャパシタ用セパレータ 。
    (NPR ・・・ (IV)
    (式中、R は独立に一価の置換基又はフッ素を表し、全R のうち少なくとも1 つはフッ素を含む一価の置換基又はフッ素であり、nは3〜8を表す。但し、全てのR がフッ素であることはない。)
  6. 前記ホスファゼン誘導体が、25 ℃において固体であって、下記式(V) で表されることを特徴とする請求項1に記載の非水電解液電気二重層キャパシタ用セパレータ 。
    (NPR ・・・ (V)
    (式中、R は独立に一価の置換基又はハロゲン元素を表す。nは3〜6を表す。)
  7. 前記ホスファゼン誘導体の 異性体が、下記式(VI) で表され、かつ下記式(VII) で表わされるホスファゼン誘導体の異性体であることを特徴とする請求項1に記載の非水電解液電気二重層キャパシタ用セパレータ 。
    Figure 2004214356
    Figure 2004214356
    (式(VI)及び(VII)において、R、R及びRは、独立に一価の置換基又はハロゲン元素を表す。Xは、炭素、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、窒素、リン、ヒ素、アンチモン、ビスマス、酸素、硫黄、セレン、テルル及びポロニウムからなる群より選ばれる元素の少なくとも1種を含む置換基を表す。Y及びYは、独立に2価の連結基、2価の元素又は単結合を表す。)
  8. 前記ポリマーがポリオレフィンである請求項1に記載の非水電解液電気二重層キャパシタ用セパレータ。
  9. 前記ポリオレフィンがポリエチレン又はポリプロピレンである請求項8に記載の非水電解液電気二重層キャパシタ用セパレータ。
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